JPH0956320A - 積層麺帯 - Google Patents

積層麺帯

Info

Publication number
JPH0956320A
JPH0956320A JP7213073A JP21307395A JPH0956320A JP H0956320 A JPH0956320 A JP H0956320A JP 7213073 A JP7213073 A JP 7213073A JP 21307395 A JP21307395 A JP 21307395A JP H0956320 A JPH0956320 A JP H0956320A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
noodle
strip
strips
laminated
noodle strip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7213073A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Hirose
明朗 広瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nisshin Seifun Group Inc
Original Assignee
Nisshin Seifun Group Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshin Seifun Group Inc filed Critical Nisshin Seifun Group Inc
Priority to JP7213073A priority Critical patent/JPH0956320A/ja
Publication of JPH0956320A publication Critical patent/JPH0956320A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Noodles (AREA)
  • Manufacturing And Processing Devices For Dough (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 粘弾性に富む優れた食感を有し、しかも茹で
のびの少ない、高品質の麺類が得られ、また麺帯小片の
サイズを調節することにより一度に多数本の麺線に切り
出せる広幅の積層麺帯を円滑に且つ簡単に得ること。 【解決手段】 長尺麺帯を切断して得た麺帯小片を帯状
に順次積層して製造した積層麺帯であって、麺帯小片が
長尺麺帯の幅を横切って互いに平行に且つ等間隔に位置
する複数の切断線の部分で長尺麺帯を順次切断して形成
したものであり、麺帯小片の上記の切断線に相当する2
つの辺を積層麺帯の長さ方向の両サイドに位置させて且
つ1つの麺帯小片とそれと隣合う麺帯小片を積層麺帯の
長さ方向に互いに部分的に重なり合わせて麺帯小片を積
層麺帯の長さ方向に帯状に順次積層してある積層麺帯、
または該積層麺帯と他の麺帯との複合麺帯を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、麺帯小片を積層し
て得られる積層麺帯よりなる層を有する麺帯、それらの
麺帯を用いて麺類を製造する方法、およびそれにより得
られる麺類に関するものであり、本発明の麺帯を用いて
得られる麺類は、粘弾性に富んでいて良好な食感を有
し、しかも放置後も食感の低下が極めて少なくて茹での
びが小さくて、高い品質を有している。
【0002】
【従来の技術】従来、麺類の製造に当たっては、混練し
た生地を麺帯機、複合機などを用いて圧延、複合して麺
帯を製造し、それを麺線に切り出す機械製麺法が広く用
いられている。しかしながら、従来の機械製麺法による
場合は、麺生地の圧延がほぼ同じ方向、すなわち麺帯の
長さ方向にのみ主として行われるために、圧延時にグル
テンの形成が充分になされず、しかも麺帯の長さ方向と
幅方向とでグルテンの形成状態や生地の圧延状態に大き
な差異が生じている。その結果、そのような麺帯から得
られる麺類は、粘弾性に乏しく、かつ茹でのびがし易く
て、手打ち麺類のような高品質の麺類が得られにくいの
が現状である。
【0003】また、押出機を用いて麺帯を製造する方法
も知られているが、その場合にもやはりその押出方向と
幅方向とではグルテンの形成状態や生地の圧延状態など
に大きな差異が生じており、手打ち麺類のような高品質
の麺類が得られにくい。また、上記した機械製麺法によ
る場合は、混練した麺生地の圧延や複合により得られる
麺帯の幅は最初に用いる複合機や麺帯機のロール幅に制
限されて、以後幅広にすることができず、量産が困難と
なる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、粘弾
性に優れる良好な食感を有し、しかも茹でのびが少なく
て放置しておいても食感の低下が少なく、手打ち麺類と
同じような高い品質を有する麺類およびその製造方法、
並びにそれに用いる麺帯を提供することである。さら
に、本発明の目的は、任意の幅の麺帯、特に一度に多数
本の麺線を切り出すことのできる幅広の麺帯を円滑に且
つ簡単に得ることのできる麺帯および製麺方法を提供す
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべ
く、本発明者らが検討を重ねた結果、麺類を製造するに
当たって、麺帯として従来の圧延、圧延・複合、または
押出しにより得られる長尺麺帯をそのまま用いて麺線へ
の切り出しを行う代わりに、長尺麺帯を方形または平行
四辺形の複数の麺帯小片に切断し、その麺帯小片を、切
断前の長尺麺帯とは異なる方向に並び換えながら順次帯
状に積層して積層麺帯を形成させると、それにより得ら
れる積層麺帯では、最初に用いた長尺麺帯が2層以上に
積層した状態で積層麺帯中に存在し、しかも切断前の長
尺麺帯における長さ方向の圧延状態が積層麺帯中では横
方向(幅方向)や斜め方向に変換され、その結果、その
積層麺帯ではグルテンの網目構造が増幅されて、粘弾性
に富み、しかも茹でのびの小さい、高品質の麺類が得ら
れることが判明した。更に、そのような積層麺帯では、
長尺麺帯を麺帯小片に切断する際の寸法を調節すること
によって、幅が狭い麺帯でも幅が広い麺帯でもいずれも
が自在に製造でき、特に幅が約600mmを超えるよう
な大幅の麺帯をも簡単に且つ円滑に製造し得ることを見
出した。
【0006】そして、本発明者らは、長尺麺帯の切断に
よる麺帯小片を順次積層してなる上記の積層麺帯を用い
て麺類を製造するに当たっては、その積層麺帯を単独で
使用して麺類を製造しても、該積層麺帯の2種以上を積
層して麺帯を製造しそれを用いてても、該積層麺帯の1
種以上と小片に切断していない長尺麺帯の1種以上を積
層して麺帯を形成してそれを用いて麺類を製造してもよ
く、いずれの方法による場合も、粘弾性に富み、しかも
茹でのびの少ない、高品質の麺類が得られることを見出
した。また、本発明者らは、麺帯小片を順次積層してな
る積層麺帯を用いる上記の製麺法において、該積層麺帯
に対して、麺帯の長さ方向に対して等間隔で且つ互いに
斜めに平行な折り畳み線が麺帯の長さ方向に沿って順次
複数存在しその折り畳み線の部分で長尺麺帯を順次交互
に折り返して形成するか、またはその折り畳み線の部分
で麺帯を順次同じ方向に巻き込むように折り畳んで形成
してある折り畳み麺帯またはそれを圧延してなる麺帯を
更に積層して麺帯をつくり、その麺帯を用いて麺類を製
造した場合にも、上記した優れた特性を有する高品質の
麺類が得られることを見出した。
【0007】さらに、本発明者らは、麺帯小片を積層し
てなる上記の積層麺帯またはそれを圧延した麺帯と小片
に切断してない長尺麺帯とを積層し、場合によって更に
前記した折り畳み麺帯をも積層した麺帯を用いて麺類を
製造する際に、積層麺帯の内側に押出麺帯を配置し、そ
の両方の表面側に麺帯小片を積層してなる積層麺帯また
はそれを圧延した麺帯を配置するか、或いは該押出麺帯
の片方の外側に麺帯小片よりなる積層麺帯の少なくとも
1つの層をそして押出麺帯のもう片方の外側に折り畳み
麺帯またはそれを圧延してなる麺帯の少なくとも1種を
積層した後圧延してから麺線に切り出すと、粘弾性に一
層優れ、しかも茹でのびの一層少ない、極めて高品質の
麺類が得られることを見出し、それらの知見に基づいて
本発明を完成した。
【0008】すなわち、本発明は、(i) 長尺麺帯を
切断して形成した麺帯小片を帯状に順次積層して製造し
た積層麺帯であって; (ii) 麺帯小片が、長尺麺帯の幅を横切って互いに平
行に且つ等間隔に位置する複数の切断線の部分で長尺麺
帯を順次切断することによって形成したものであり; (iii) 麺帯小片の上記の切断線に相当する2つの辺
を積層麺帯の長さ方向の両サイドに位置させて;且つ (iv) 1つの麺帯小片とそれと隣り合う麺帯小片とを
積層麺帯の長さ方向に互いに部分的に重なり合わせて麺
帯小片を積層麺帯の長さ方向に帯状に順次積層してあ
る;ことを特徴とする積層麺帯である。そして、本発明
は、上記の圧延する前の積層麺帯と共に、上記の積層麺
帯を圧延してなる麺帯を包含する。
【0009】さらに、本発明は、上記の積層麺帯および
それを圧延してなる麺帯のうちの少なくとも1種を複数
枚積層してなる麺帯、またはそれを圧延してなる麺帯を
包含する。
【0010】そして、本発明は、上記の積層麺帯および
それを圧延してなる麺帯のうちの少なくとも1種と小片
に切断してない長尺麺帯の少なくとも1種を積層してな
る麺帯、或いはその積層したものを圧延してなる麺帯を
包含する。
【0011】さらに、本発明は、積層麺帯またはそれを
圧延してなる麺帯の少なくとも1種、および場合により
それに小片に切断してない長尺麺帯の少なくとも1種を
積層してなる麺帯を積層した麺帯、或いはその積層した
ものを圧延してなる麺帯の少なくとも1種に対して、麺
帯の長さ方向に対して等間隔で且つ互いに斜めに平行な
折り畳み線が麺帯の長さ方向に沿って順次複数存在しそ
の折り畳み線の部分で長尺麺帯を順次交互に折り返して
形成するか、またはその折り畳み線の部分で麺帯を順次
同じ方向に巻き込むように折り畳んで形成してある折り
畳み麺帯または前記折り畳み麺帯を圧延してなる麺帯の
少なくとも1種を更に積層してなる麺帯、またはそれを
圧延してなる麺帯を包含する。
【0012】そして、本発明は、上記したいずれかの麺
帯を用いて、常法の製麺法にしたがって麺類を製造する
方法である。
【0013】そして、本発明は、押出法によって製造し
た麺帯の少なくとも1つの層を内側に配置し、その両方
の外側に、麺帯小片を用いて形成した上記の積層麺帯の
少なくとも1つを用いて形成される上記した麺帯を積層
した後、圧延し、以下常法の製麺法にしたがって麺類を
製造する方法である。
【0014】そして、本発明は、押出法によって製造し
た麺帯の少なくとも1つの層を内側に配置し、その片方
の外側に麺帯小片を用いて形成した上記の積層麺帯の少
なくとも1つの層を配置し、そしてもう片方の外側に麺
帯の長さ方向に対して等間隔で且つ互いに斜めに平行な
折り畳み線が麺帯の長さ方向に沿って順次複数存在しそ
の折り畳み線の部分で長尺麺帯を順次交互に折り返して
形成するか、またはその折り畳み線の部分で麺帯を順次
同じ方向に巻き込むように折り畳んで形成してある折り
畳み麺帯または前記折り畳み麺帯を圧延してなる麺帯の
少なくとも1種を積層した後、圧延し、以下常法の製麺
法にしたがって麺類を製造する方法である。そして、本
発明は、上記したいずれかの麺帯を用いて得られる麺類
を包含する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明について詳細に説明
する。ここでは、本発明の内容の理解を容易にするため
に、図を参照して説明するが、本発明は勿論図のものに
何ら限定されない。本発明の積層麺帯の製造に当たって
は、図1の(a)および図2の(a)で例示するよう
に、常法の製麺法で得られる長尺麺帯1を準備する。こ
こで、長尺麺帯1は、例えば、麺生地を1回乃至複数回
圧延して得られる麺帯(粗麺帯)であっても、その麺帯
を2枚以上積層した後圧延することにより得られる麺帯
(複合麺帯)であっても、また場合によっては押出法に
より得られる麺帯であってもよく、長尺麺帯1の製造法
などは特に制限されない。そのうちでも、長尺麺帯1が
圧延により得られる粗麺帯や、圧延・複合により得られ
る複合麺帯であるのが、長尺麺帯1の切断により得られ
る麺帯小片2の積層が容易であるので好ましい。また、
長尺麺帯1の厚さや幅、長尺麺帯1を構成する素材の種
類、原料配合などは特に制限されず、製造しようとする
麺類の種類などに応じて適宜選ぶことができる。
【0016】そして、図1の(a)および図2の(b)
で例示するように、長尺麺帯1の幅を横切って、互いに
平行に且つ等間隔に位置する複数の切断線2a,2b,
2c,2d,2f,2g,2h,2i,・・・[図1の
(a)および図2の(a)で一点鎖線で示した線](以
下切断線を総称する場合は単に「切断線2」という)の
部分で、長尺麺帯1をその長さ方向(図1〜図2で矢印
Aで示す方向)に順次切断して、図1の(b)および図
2の(b)に示すような、方形または平行四辺形の、寸
法が同じである(合同の)複数の麺帯小片3a,3b,
3c,3d,3f,3g,3h,3i,・・・(以下麺
帯小片を総称する場合は単に「麺帯小片2」という)を
形成する[図1の(b)および図2の(b)では切断に
よって形成された辺を一点鎖線で示して、長尺麺帯1の
両端部に由来する辺と区別してある]。
【0017】そして、本発明では、切断線2a,2b,
2c,2d,2f,2g,2h,2i,・・・・は、図
1の(a)および図2の(a)に示すように、長尺麺帯
1の幅を横切って互いに平行に且つ等間隔に位置するこ
とが必要である[上記の要件(ii)]。ここで、本発明
でいう「互いに平行で且つ等間隔に位置する」とは、切
断線2a,2b,2c,2d,2f,2g,2h,2
i,・・・・が完全に平行で且つ完全に等間隔である場
合は勿論であるが、それに限定されず、切断線2a,2
b,2c,2d,2f,2g,2h,2i,・・・・が
ほぼ平行で且つほぼ等間隔である場合をも包含してい
る。要するに、長尺麺帯1を切断して形成される複数の
麺帯小片3を以下に説明するようにして順次帯状に積層
した際に、それにより得られる積層麺帯4の幅がその長
さ方向にほぼ均一になり、且つ積層麺帯4が途中で極端
に曲がったりしないような範囲内で、切断線2a,2
b,2c,2d,2f,2g,2h,2i,・・・・が
互いに平行で且つ等間隔になっていればよい。切断線2
a,2b,2c,2d,2f,2g,2h,2i,・・
・・が、互いに平行でなかったり、また互いに等間隔で
ない場合には、麺帯小片3を順次帯状に積層して得られ
る積層麺帯4の幅がその長さ方向に均一にならなくなっ
たり、麺帯小片3を長さ方向に直線状またはほぼ直線状
に積層できなくなる。
【0018】切断線2は、長尺麺帯1の幅を横切って互
いに平行に且つ等間隔に位置する限りは、図1の(a)
に示すように長尺麺帯1の長さ方向に対して直角になっ
ていても、または図2の(a)に示すように長尺麺帯1
の長さ方向に対して傾斜していてもよい。そして、切断
線2が直角になっている図1の(a)の場合は、図1の
(b)に示すような方形の麺帯小片3が形成され、切断
線2が傾斜している図2の(a)の場合は、図2の
(b)に示すような平行四辺形の麺帯小片3が形成され
る。
【0019】図1および図2には、本発明の内容の理解
を容易にするために、切断線2を記載しているが、長尺
麺帯1の幅を横切って互いに平行に且つ等間隔に長尺麺
帯1を切断して形状および寸法が同じである複数の麺帯
小片3が形成される限りは、長尺麺帯1の麺帯小片3へ
の切断方法は何ら制限されない。実際の切断作業を行う
に当たっては、長尺麺帯1には切断線2を目印のために
形成しておいて切断作業を行っても、または切断線2を
形成せずに直接切断作業を行ってもよい。限定されるも
のではないが、例えば、麺帯小片3への切断が正確に行
われるように、切断作業の直前に長尺麺帯1に切断線2
を目印として1つずつ順次形成しそれと連動して切断線
2の部分で長尺麺帯1を順次切断してゆくようにして
も、複数の切断線2を長尺麺帯1の長さ方向に沿って予
め目印として形成しておいてその複数の切断線2の部分
で長尺麺帯1を順次麺帯小片3に切断しても、または切
断線2を長尺麺帯1に形成しておかずに長尺麺帯1の移
動速度と切断刃の作動状態を連動調節することによって
長尺麺帯1をその幅を横切って互いに平行に且つ等間隔
に順次自動的に切断するようにしてもよい。
【0020】そして、図1の(c)と(d)、または図
2の(c)と(d)に示すようにして、上記した方形ま
たは平行四辺形の麺帯小片3を、麺帯小片3の切断線2
(図1および図2で一点鎖線で表した線)に相当する2
つの辺を積層麺帯4の長さ方向[図1の(c)および図
2の(c)で矢印Bで示す方向]の両サイドに位置させ
て[上記の要件(iii)];且つ1つの麺帯小片3とそ
れと隣り合う麺帯小片3とを積層麺帯4の長さ方向に互
いに部分的に重なり合わせて麺帯小片3を積層麺帯4の
長さ方向に帯状に順次積層して[上記の要件(iv)]、
本発明の積層麺帯を形成する。ここで、図1の(c)お
よび図2の(c)は積層麺帯4を上方からみた平面図で
あり、図1の(d)および図2の(d)は積層麺帯4を
その長さ方向(矢印Bの方向)に沿って見た側面図(断
面図)である。
【0021】麺帯小片3を順次積み重ねて積層麺帯4を
形成するに当たっては、各麺帯小片3の切断線2に相当
する辺によって形成される積層麺帯4の両サイドが直線
状またはほぼ直線状になるように麺帯小片3を順次その
一部を重なり合わせて積層することが必要であり、そう
でない場合は、積層麺帯4の幅がその長さ方向(矢印B
で示す方向)で均一にならず、麺帯からの麺線の切り出
しが円滑に行われなくなる。
【0022】そして、麺帯小片3が図1の(b)に示す
ような方形である場合には、図1の(c)と(d)から
明らかなように、隣接する2つの切断線2の距離
(L1)(例えば2aと2bの距離)が、積層麺帯4の
幅(W1)となる(すなわちW1=L1である)。よっ
て、隣接する2つの切断線2の間の距離(L1)を調節
することによって積層麺帯4の幅(W1)を調節するこ
とができ、例えば2つの切断線2の間の距離(L1)を
大きくすれば、幅(W1)の大きな積層麺帯4を得るこ
とができる。また、麺帯小片3が図2の(b)に示すよ
うな平行四辺形である場合には、図2の(c)と(d)
から明らかなように、一つの切断線2(例えば2b)が
長尺麺帯1の端部と交差する点Pからそれと隣り合う切
断線2(例えば2a)に下ろした垂線の長さ(L2
が、積層麺帯4の幅(W2)となる(すなわちW2=L2
である)。よって、隣接する2つの切断線2の間の距離
(L1)を調節したり、切断線2の傾斜角度(α)を調
節することによって、積層麺帯4の幅(W2)を調節す
ることができる。例えば、2つの切断線2の間の距離
(L1)を大きくしたり、切断線2の角度(α)を大き
くすると、幅(W2)の大きな積層麺帯4を得ることが
できる。限定されるものではないが、一般に、積層麺帯
4の幅(W1またはW2)が約200〜900mm程度に
なるようにして、隣り合う切断線2の間の距離
(L1)、切断線2の傾斜角度(α)を決めるのが、積
層麺帯4の圧延を容易に行うことができ、望ましい。
【0023】また、図1の(d)および図2の(d)か
ら明らかなように、隣り合う麺帯小片3同士が重なり合
う部分の面積を大きくすると積層麺帯4における麺帯小
片3の積層数が多くなり、一方隣り合う麺帯小片3同士
が重なり合う部分の面積が少なくなると積層麺帯4にお
ける麺帯小片3の積層数が少なくなる。一般に、積層麺
帯4の任意の長さ方向の側面でみたときに、麺帯小片3
の積層数が2〜5枚程度になるようにして麺帯小片3を
積層麺帯4の長さ方向に沿って少しずつずらしながら順
次積層して積層麺帯を製造すると、積層麺帯のその後の
圧延作業が行い易く、しかもそれから得られる麺類の粘
弾性、耐茹でのび性などが良好になるので望ましい。麺
帯小片3を積層するに当たっては、積層により得られる
積層麺帯4の幅が長さ方向に沿って等しいかまたはほぼ
等しくなるように、横方向のずれが生じないようにして
行うことが必要である。一方、積層麺帯4における麺帯
小片3同士の長さ方向の重なり合い具合は、積層麺帯4
の長さ方向に沿って等しいかまたはほぼ等しくしておく
のが品質の揃った麺類が得られる点から望ましいが、場
合によっては多少異なっていてもよい。例えば、麺帯小
片3aと麺帯小片3bの長さ方向の積層長さが20mm
であり、麺帯小片3bと麺帯小片3dの長さ方向の積層
長さが25mmというように多少異なっていてもよい。
【0024】そして、図1の(c)および図2の(c)
から明らかなように、積層麺帯4では、切断する前の長
尺麺帯1の長さ方向[矢印Aで示す方向]が、積層麺帯
4の長さ方向[矢印Bで示す方向]に対して、直交する
方向に配置された状態になっているか[方形の麺帯小片
3を順次積層した図2の(d)の場合]、または斜交す
る方向に配置された状態になっている[平行四辺形の麺
帯小片3を順次積層した図3の(d)の場合]。その結
果、積層麺帯4ではグルテンの形成方向や生地の圧延方
向、押出方向などが、切断する前の長尺麺帯1と異なっ
た方向になっていて、そのような積層麺帯4をその後の
圧延処理によって積層麺帯4の長さ方向に圧延すること
によって、麺線に切り出す直前の圧延麺帯では、グルテ
ンの網目構造が増幅される。その結果、積層麺帯4を用
いて得られる麺類は、粘弾性に富み、しかも茹でのびの
少ない良好な品質のものとなる。
【0025】本発明では、上記した積層麺帯4を用いて
麺類を製造するが、麺類の製造に当たっては、 (i)上記の積層麺帯4をそのまま圧延して1層の麺帯
とした後に麺線に切り出す方法; (ii)上記の積層麺帯4およびそれを圧延してなる麺帯
のうちの少なくとも1種を2つ以上重ねて圧延(複合・
圧延)して1層の麺帯とした後に麺線に切り出す方法; (iii) 上記の積層麺帯4、それを圧延して得られる
麺帯および上記(ii)の麺線に切り出す前の圧延前また
は圧延後のうちの少なくとも1種と、通常の長尺麺帯1
の少なくとも1種を積層した後に圧延して1層の麺帯と
し、その麺帯を麺線に切り出す方法; (iv) 上記(i)〜(iii)のいずれかにおける麺線
に切り出す前の圧延前または圧延後の麺帯の少なくとも
1種に対して、麺帯の長さ方向に対して等間隔で且つ互
いに斜めに平行な折り畳み線が麺帯の長さ方向に沿って
順次複数存在しその折り畳み線の部分で長尺麺帯を順次
交互に折り返して形成するか、またはその折り畳み線の
部分で麺帯を順次同じ方向に巻き込むように折り畳んで
形成してある折り畳み麺帯5または前記折り畳み麺帯5
を圧延してなる麺帯の少なくとも1種を更に積層し、そ
れを圧延して1層の麺帯にし、その麺帯を麺線に切り出
す方法;などを採用することができる。
【0026】そして、上記した(i)〜(iv)のいずれ
の方法による場合も、圧延前の麺帯における麺帯の合計
積層数が、2〜5層程度となるようにしておくのが、麺
帯の積層作業や圧延作業を円滑に行うことができ、しか
も得られる麺類の品質が良好になるので、望ましい。
【0027】また、上記した(iii)の方法で併用する
麺帯小片に切断していない長尺麺帯1、または上記した
(iv)の方法で場合により併用する麺帯小片に切断して
いない長尺麺帯1としては、圧延により得られる長尺麺
帯、複合・圧延により得られる長尺麺帯および/または
押出しにより得られる長尺麺帯のいずれを使用してもよ
い。そして、積層麺帯4と長尺麺帯1を併用する上記
(iii)の方法、並びに積層麺帯4、長尺麺帯1および
折り畳み麺帯5の3者を併用する上記(iv)の方法[正
確には上記(iv)の一部の方法]の場合には、麺線に切
り出す直前の麺帯において、グルテンの形成が、麺帯の
長さ方向、麺帯の長さ方向に直交する方向、麺帯の長さ
方向に対して斜めの方向などの極めて多数の方向になさ
れるので、グルテンの網目構造が増幅されて、その結果
粘弾性に一層優れ、しかも茹でのびの極めて少ない、高
品質の麺類が得られる。
【0028】また、上記した(iii)または(iv)の方
法で麺類を製造するに当たって、例えば図3の(a)で
例示するように、押出法によって製造した麺帯小片に切
断してない長尺の押出麺帯6の少なくとも1つを内側に
配置しその両側に積層麺帯4またはそれを圧延または複
合・圧延してなる麺帯4’を配置して麺帯を製造する
か、或いは図3の(b)で例示するように押出麺帯6の
少なくとも1つを内側に配置し、その一方の表面側に積
層麺帯4またはそれを圧延または複合・圧延してなる麺
帯4’を配置し、もう一方の表面側に折り畳み麺帯5ま
たはそれを圧延または複合・圧延してなる麺帯5’を配
置して麺帯を製造した後、それを圧延して1層の麺帯と
し、次いで麺線に切り出すと、その内側に押出麺帯6に
由来する組織の緻密な部分を有していることによって、
粘弾性に一層富み、しかも茹でのびの一層低減された極
めて良好な麺類が得られる。その際に、内側に配置する
押出麺帯6は、押出し法により得られる麺帯であればい
ずれでもよく押出条件などは特に制限されないが、特に
常圧より400mmHg以上減圧した状態で押出して得
られる押出麺帯6を用いるのが、その押出麺帯6の組織
が極めて緻密であって、最終的に得られる麺類の粘弾
性、耐茹でのび性が一層良好なものとなるのでより好ま
しい。
【0029】ここで、上記した(iv)の方法で積層麺帯
4と併用する折り畳み麺帯5について説明すると、図4
の(a)で例示するように、折り畳み麺帯5は、折り畳
む前の長尺麺帯1の長さ方向[図4の(a)において矢
印Aで示す方向]に対して等間隔で且つ互いに斜めに斜
めに平行な複数の折り畳み線7a,7b,7c,7d,
7f,7g,7h,7i,・・・・(以下折り畳み線を
総称する場合は単に「折り畳み線7」という)の部分
で、長尺麺帯1を順次交互に折り返すことにより得られ
る麺帯であって、図4の(b)の平面図(上方から見た
平面図)で例示するような折り畳み構造を有している。
なお、図4の(b)では、白い三角形部分が折り畳む前
の長尺麺帯1の表面側が折り返しによって折り畳み麺帯
5に現れていることを示し、また網掛の三角形部分が折
り返し前の長尺麺帯1の裏面側が折り返しによって折り
畳み麺帯5に現れていることを示している。そして、図
4の(b)で示される折り畳み麺帯5の折り畳み構造が
理解し易いように折り畳み麺帯5を緩く展開すると、図
4の(c)のようになる。図4の(c)から明らかなよ
うに、折り畳み麺帯5では、折り畳み線7a,7b,7
c,7d,7f,7g,7h,7i,・・・・におい
て、順次交互に前後に折り返してある。
【0030】図4の(b)および(c)には、長尺麺帯
1を折り畳み線7a,7b,7c,7d,7f,7g,
7h,7i,・・・・で交互に前後に折り返すことによ
って折り畳み麺帯5が形成されている場合について示し
たが、それに限定されず、場合によって図4の(a)に
示した長尺麺帯1の折り畳み線7a,7b,7c,7
d,7f,7g,7h,7i,・・・・の部分で、長尺
麺帯1を同じ方向に巻き込むようにして折り畳んで、折
り畳み麺帯5を形成してもよい。
【0031】そして、図4の(b)から明らかなよう
に、折り畳み麺帯5では、折り畳む前の長尺麺帯1の長
さ方向[図4の(a)において矢印Aで示す方向]が、
折り畳み麺帯5の長さ方向[図2の(a)および(b)
において矢印Cで示す方向]に対して、肩上り状態およ
び肩下り状態の斜めの方向に配置された状態になってお
り、その結果、折り畳み麺帯5ではグルテンの形成方向
や生地の圧延方向、押出方向などが、折り畳む前の長尺
麺帯1に比べて、一方向だけでなく、複数のランダムな
方向になっていて、グルテンの網目構造が増幅されて、
これが最終的に得られる麺類の良好な粘弾性、耐茹での
び性に結びついている。
【0032】長尺麺帯1における折り畳み線7の傾斜角
度[図4の(a)に示す角度β]、および隣接する折り
畳み線7の間の距離[図4の(a)に示す距離L3
が、長尺麺帯1を折り畳むことによって得られる折り畳
み麺帯5の幅(W3)と折り畳み麺帯5における麺帯の
積層数(すなわち折り畳み麺帯5において長尺麺帯1が
層状に折り畳まれている層の数)に大きく関与する。よ
り具体的に説明すると、図4の(a)において長尺麺帯
1における折り畳み線7bが長尺麺帯の一方の端部と交
わる点Qから折り畳み線7bの隣りの折り畳み線7aに
下ろした垂線の長さ(L4)が、図4の(b)に示すよ
うに折り畳み麺帯5の幅(W3)となる。そして、一般
に、隣接する折り畳み線7の間の距離(L3)が同じで
ある場合には、折り畳み線7の傾斜角度(β)を小さく
すると、得られる折り畳み麺帯5は幅(W3)が狭くな
り且つ折り畳み麺帯5における長尺麺帯1の積層数が少
なくなる。また、折り畳み線5の傾斜角度(β)が同じ
である場合には、隣接する折り畳み線7の間の距離(L
3)を大きくすると、得られる折り畳み麺帯5は幅
(W3)が大きくなる。
【0033】したがって、折り畳み線7の傾斜角度
(β)および隣接する折り畳み線7の間の距離(L3
を調節することによって、折り畳み麺帯5の幅(W3
を調節することができ、また折り畳み麺帯5における長
尺麺帯1の積層数を調節することができる。限定される
ものではないが、一般に、折り畳み麺帯5の幅(W3
が約200〜900mm程度になり、また折り畳み麺帯
5における長尺麺帯1の積層数が2〜5となるようにし
て、折り畳み線7の傾斜角度(β)および隣接する折り
畳み線7の間の距離(L3)を決めるのが、積層麺帯4
と折り畳み麺帯5とを積層して得られる圧延性が良好に
なり、最終的に得られる麺類の品質が良好になるので、
好ましい。
【0034】そして、図4の(a)は、折り畳み麺帯5
に折り畳み線7を予め形成しておいたような図になって
いるが、図4の(a)に示す折り畳み線7は麺帯に予め
形成されていてもいなくてもよく、したがって麺帯を折
り畳んだ際に生ずる仮想の折り畳み線7であってもよ
い。より具体的に説明すると、折り畳み麺帯5におい
て、その折り畳み線7は、麺帯を順次交互に折り返して
ゆく折り畳み作業または麺帯を順次同じ方向に巻き込ん
でゆく折り畳み作業の直前に、それらの折り畳み作業と
連動させて逐次形成したものであっても、麺帯に折り畳
み線7を予め目印として麺帯の長さ方向に沿って複数形
成しておいてその折り畳み線7の部分で麺帯を順次交互
に折り返すか又は順次同じ方向に巻き込んで折り畳むよ
うにしても、或いは麺帯に折り畳み線7を何ら形成して
おかずに麺帯を順次交互に折り返すか又は順次同じ方向
に巻き込んで折り畳んでゆき、そのような折り畳みの作
業の結果として麺帯に折り畳み線7が形成されると同時
に折り畳み麺帯5が得られるようにしてもよい。また、
折り畳み麺帯5を得るための折り畳み作業は、人手で行
ってもまたは機械で自動的に行ってもよく特に制限され
ず、機械で行う場合は折り畳み装置の種類なども特に制
限されず、上記した要件を満たす折り畳み麺帯が得られ
る装置であればいずれでもよい。
【0035】そして、上記した(i)〜(iv)などの方
法で麺類を製造する場合に、麺線に切り出す直前の麺帯
の圧延処理は、麺帯の熟成を行わずに積層麺帯4の製造
後やそれを折り畳んでない長尺麺帯1および/または折
り畳み麺帯5と積層した後に直ちに行っても、積層麺帯
4を製造した後にそれを所定時間放置して熟成してから
行っても、或いは積層麺帯4を長尺麺帯1および/また
は折り畳み麺帯5などと積層した後にそれを所定時間放
置して熟成してから行ってもよい。特に、積層麺帯4を
その製造後に熟成させた後に圧延すると、食感および耐
茹でのび性の一層良好な麺類を得ることができる点から
好ましく、その場合の熟成は約15〜25℃の温度で約
30〜120分間麺帯を乾燥しないようにビニール袋な
どに包んで行えばよい。また、圧延処理は、途中の圧延
であるか、最終的な麺帯を製造するための圧延であるか
否かに拘わらず、1回〜6回の範囲で行えばよい。
【0036】本発明では、麺類の種類は特に制限され
ず、例えばラーメン、焼きそばなどの中華麺類、うど
ん、きしめん、冷や麦、素麺、日本そば、冷めんなどの
いずれであってもよい。また、本発明の麺類は、生麺、
乾燥麺、半乾燥麺、蒸し麺、茹で麺、冷凍麺、油揚げ
麺、即席麺などのいずれの形態で流通、販売してもよ
い。
【0037】また、本発明の麺類で用いる原料の種類は
何ら制限されず、麺類の種類や形態などに応じて適宜選
んで使用すればよく、麺類の種類などに応じて、例え
ば、小麦粉、そば粉、米粉、澱粉類、豆粉、山芋
(粉)、食塩、かん水(かん粉)、卵または卵製品、乳
製品、界面活性剤、増粘剤、防腐剤、ミネラル類、ビタ
ミン類、アミノ酸や蛋白質などの影響強化剤、油脂類、
調味料、香辛料、着色料などの材料のうちから適当なも
のを用いて製造することができる。
【0038】
【実施例】以下に実施例などにより本発明について具体
的に説明するが、本発明はそれにより何ら限定されな
い。以下の例において部は重量部を表す。
【0039】《実施例 1》 (1) 中力小麦粉(日清製粉株式会社製「金すずら
ん」)100部、および食塩4部を水41部に溶解した
ものを真空ミキサー(回転速度100回転/分)に入れ
て、常圧下で7分間、および常圧より400mmHg減
圧した状態で8分間混練した後、幅215mmのロール
で圧延して、幅215mm、厚さ10mmの長尺麺帯
(粗麺帯)を製造した。 (2) 上記(1)で得た長尺麺帯(粗麺帯)を、その
長さ方向に直角に長さ450mmに順次切断して、多数
の415mm×215mm寸法の長方形の麺帯小片をつ
くった。 (3) 上記(2)で得た麺帯小片を、その450mm
の辺が横方向(得られる積層麺帯の幅方向)になるよう
にして等間隔に順次帯状に積層して、幅が450mmの
2層構造を有する積層麺帯を製造した(積層麺帯におけ
る隣接する麺帯小片同士の長さ方向の重なり合い寸法=
約10.8mm)。
【0040】(4) 上記(3)で得た積層麺帯を室温
下に1時間放置して熟成した後、幅450mmの圧延ロ
ールを用いて常法にしたがって圧延して(圧延回数5
回)、厚さ2.5mm、幅450mmの圧延麺帯を製造
した後、#10角の切刃を用いて麺線に切り出して、生
うどんを製造した。 (5) 上記(4)で製造した生うどんを沸騰水中で歩
留り290%に茹上げて(茹上げ時間約16分)、前以
て準備しておいた熱いつゆ入りのドンブリに入れて、1
0名のパネラーによってその品質(粘弾性)を下記の表
1に示した評価基準にしたがって評価してもらって、そ
の平均値を採ったところ、下記の表2に示すとおりであ
った。 (6) また、上記(5)と同様にして茹であげてつゆ
入りのドンブリに入れたうどんをそのまま10分間放置
した後に、その品質(粘弾性)を上記(5)と同様にし
て10名のパネラーに評価してもらって平均値を採った
ところ、下記の表2に示すとおりであった。
【0041】《比較例 1》 (1) 実施例1の(1)と同様にして、幅215mm
の長尺麺帯(粗麺帯)を製造した後、この長尺麺帯を幅
215mmの圧延ロールで更に圧延して(圧延回数5
回)、幅215mm、厚さ2.5mmの麺帯を製造し
た。 (2) 上記(1)で得た麺帯を、室温下に1時間放置
して熟成した後、実施例1の(4)と同様にして麺線に
切り出して生うどんを製造した後、実施例1の(5)お
よび(6)と同様にして、茹で上げ直後、および茹で上
げてからスープ中に10分間放置した後のうどんの品質
(粘弾性)をパネラーに評価してもらってその平均値を
採ったところ、下記の表2に示すとおりであった。
【0042】《比較例 2》 (1) 実施例1の(1)と同様にして幅215mmの
長尺麺帯(粗麺帯)を製造した後、この長尺麺帯(粗麺
帯)の2枚を重ね、次いで幅215mmの圧延ロールで
圧延して(圧延回数5回)、幅215mm、厚さ2.5
mmの麺帯を製造した。 (2) 上記(1)で得た麺帯を室温下に1時間放置し
て熟成した後、実施例1の(4)と同様にして麺線に切
り出して生うどんを製造した後、実施例1の(5)およ
び(6)と同様にして、茹で上げ直後、および茹で上げ
てからスープ中に10分間放置した後のうどんの品質
(粘弾性)をパネラーに評価してもらってその平均値を
採ったところ、下記の表2に示すとおりであった。
【0043】
【表1】 麺類の品質(粘弾性)の評価基準 5点:標準に比べて弾力性が強く、粘性とのバランスが非常に良好 4点:標準に比べて弾力性がやや強く、粘性とのバランスもほぼ良好 3点:標準 2点:標準に比べて弾力性がやや弱く、粘性がやや劣り、バランスに劣る 1点:標準に比べて弾力性が弱く、粘性もなく、バランスに極めて劣る
【0044】
【表2】 茹上げ直後の粘弾性 茹上げ後10分間放置後の粘弾性 実施例1 4.4 4.1 比較例1 2.4 2.1 比較例2 3.0(標準) 2.5
【0045】上記表2の結果から、麺帯小片を積層して
なる積層麺帯を用いて得られた実施例1のうどんは、通
常の長尺麺帯から得られる比較例1および比較例2のう
どんに比べて、粘弾性に優れていて食感が良好であり、
しかも放置しておいても、粘弾性の低下が少なく茹での
びが少ないことがわかる。
【0046】《実施例 2》 (1) 強力小麦粉(日清製粉株式会社製「カメリ
ヤ」)70部とそば粉30部を予め混合しておいたも
の、および食塩1部を水30部に溶解したものを真空ミ
キサー(回転速度60回転/分)に入れて、常圧下で2
分間、および常圧より500mmHg減圧した状態で1
0分間混練した後、幅215mmのロールで圧延して、
幅215mm、厚さ6mmの長尺麺帯(粗麺帯)を製造
した。 (2) 上記(1)で得た長尺麺帯(粗麺帯)を、その
長さ方向に直角に長さ215mmに順次切断して、21
5mm×215mm寸法の多数の正方形の麺帯小片をつ
くった。 (3) 上記(2)で得た麺帯小片を、その切断線に相
当する辺が縦方向になるようにして(すなわち切断線に
相当する辺が積層麺帯の長さ方向になるように切断前と
比べて90°方向転換して)、等間隔に順次帯状に積層
して、5層構造を有する積層麺帯を製造した(積層麺帯
における隣接する麺帯小片同士の長さ方向の重なり合い
寸法=約172mm)。
【0047】(4) 上記(3)で得た積層麺帯を幅2
15mmの圧延ロールを用いて常法にしたがって圧延し
て(圧延回数6回)、厚さ1.4mm、幅215mmの
圧延麺帯を製造した後、#20角の切刃を用いて麺線に
切り出して、生日本そばを製造した。 (5) 上記(4)で製造した生日本そばを沸騰水中で
2分20秒茹上げて、水洗いした後、ザルそばとして、
10名のパネラーによってその品質(弾力性)を下記の
表3に示した評価基準にしたがって評価してもらって、
その平均値を採ったところ、下記の表4に示すとおりで
あった。 (6) また、上記(5)と同様にして茹であげたザル
そばをそのまま20分間放置した後に、その品質(弾力
性)を上記(5)と同様にして10名のパネラーに評価
してもらって平均値を採ったところ、下記の表4に示す
とおりであった。
【0048】《比較例 3》 (1) 実施例2の(1)と同様にして、幅215mm
の長尺麺帯(粗麺帯)を製造した後、この長尺麺帯を幅
215mmの圧延ロールで更に圧延して(圧延回数4
回)、幅215mm、厚さ1.4mmの麺帯を製造し
た。 (2) 上記(1)で得た麺帯を実施例2の(4)と同
様にして麺線に切り出して生日本そばを製造した後、実
施例2の(5)および(6)と同様にして、茹で上げ・
水冷直後、および茹で上げ・水冷してから20分間放置
した後の日本そばの品質(弾力性)をパネラーに評価し
てもらってその平均値を採ったところ、下記の表3に示
すとおりであった。
【0049】《比較例 4》 (1) 実施例2の(1)と同様にして幅215mmの
長尺麺帯(粗麺帯)を製造した後、この長尺麺帯(粗麺
帯)の2枚を重ね、次いで幅215mmの圧延ロールで
圧延して(圧延回数5回)、幅215mm、厚さ1.4
mmの麺帯を製造した。 (2) 上記(1)で得た麺帯を実施例2の(4)と同
様にして麺線に切り出して生日本そばを製造した後、実
施例2の(5)および(6)と同様にして、茹で上げ・
水冷直後、および茹で上げ・水冷してから20分間放置
した後の日本そばの品質(弾力性)をパネラーに評価し
てもらってその平均値を採ったところ、下記の表4に示
すとおりであった。
【0050】
【表3】 麺類の品質(弾力性)の評価基準 5点:標準に比べて弾力性に富み、極めて良好 4点:標準に比べてやや弾力性に富み、やや良好 3点:標準 2点:標準に比べてやや弾力性に欠け、やや劣る 1点:標準に比べて弾力性が弱く、かなり劣る
【0051】
【表4】 茹上・水冷直後の弾力性 茹上・水冷後20分間放置後の弾力性 実施例2 4.5 4.4 比較例3 1.8 1.3 比較例4 3.0(標準) 2.8
【0052】上記表4の結果から、麺帯小片を積層して
なる積層麺帯を用いて得られた実施例2の日本そばは、
通常の長尺麺帯から得られる比較例3および比較例4の
日本そばに比べて、弾力性に優れていて食感が良好であ
り、しかも放置しておいても弾力性の低下が少なく茹で
のびが少ないことがわかる。
【0053】《実施例 3》 (1) 強力小麦粉(日清製粉株式会社製「特ナンバー
ワン」)100部、およびかん粉1.2部と着色料0.
1部を水35部に溶解したものを真空ミキサー(回転速
度80回転/分)に入れて、常圧下で2分間、および常
圧より600mmHg減圧した状態で10分間混練した
後、幅300mmのロールで圧延して、幅300mm、
厚さ8mmの長尺麺帯(粗麺帯)を2枚製造した。 (2) 上記(1)で得た長尺麺帯(粗麺帯)のうちの
1枚を、その長さ方向に直角に長さ300mmに順次切
断して、300mm×300mm寸法の多数の正方形の
麺帯小片をつくった。 (3) 上記(2)で得た麺帯小片を、その切断線に相
当する辺が縦方向になるようにして(すなわち切断線に
相当する辺が積層麺帯の長さ方向になるように切断前と
比べて90°方向転換して)、等間隔に順次帯状に積層
して、2層構造を有する積層麺帯を製造した(積層麺帯
における隣接する麺帯小片同士の長さ方向の重なり合い
寸法=約150mm)。
【0054】(4) 上記(3)で得た積層麺帯と、上
記(1)で得た残りの切断してない長尺麺帯(粗麺帯)
を重ねて(全体の積層数=3)、これを幅300mm幅
の圧延ロールを用いて常法にしたがって圧延して(圧延
回数5回)、厚さ1.5mm、幅300mmの麺帯を製
造した後、#20角の切刃を用いて麺線に切り出して、
生ラーメンを製造した。 (5) 上記(4)で製造した生ラーメンを沸騰水中で
3分間茹上げた後、前以てスープを入れておいたドンブ
リに入れて、10名のパネラーによってその品質(弾力
性)を上記の表3に示した評価基準にしたがって評価し
てもらって、その平均値を採ったところ、下記の表5に
示すとおりであった。 (6) また、上記(5)で得られたスープに入れたラ
ーメンをそのまま7分間放置した後に、その品質(弾力
性)を上記(5)と同様にして10名のパネラーに評価
してもらって平均値を採ったところ、下記の表5に示す
とおりであった。
【0055】《比較例 5》 (1) 実施例3の(1)と同様にして、幅300m
m、厚さ8mmの長尺麺帯(粗麺帯)を2枚製造した
後、この粗麺帯2枚をそのまま重ねて、実施例3の
(2)と同様にして圧延および麺線への切り出しを行っ
て、生ラーメンを製造した。 (3) 上記(2)で得た生ラーメンを実施例3の
(5)と同様にして茹上げた後、予めスープを入れてお
いたドンブルに入れて、そのドンブリに入れた直後およ
びドンブリのスープ中に7分間放置した後の品質(弾力
性)を実施例3と同様にしてパネラーに評価してもらっ
て平均値を採ったところ、下記の表5に示すとおりであ
った。
【0056】
【表5】 スープに投入直後の粘弾性 スープに投入後7分間放置後の粘弾性 実施例3 4.3 4.0 比較例5 3.0(標準) 2.4
【0057】上記表5の結果から、積層麺帯と長尺麺帯
との複合麺帯より得られた実施例3のラーメン、長尺麺
帯のみから得られた比較例5のラーメンに比べて、粘弾
性に優れていて食感が良好であり、しかも7分間放置後
も弾力性の低下が少なく茹でのびが極めて少ないことが
わかる。
【0058】《実施例 4》 (1) 中力小麦粉(日清製粉株式会社製「特雀」)7
0部、そば粉30部および卵白粉1部を予め混合してお
いてもの、および食塩1部を水30部に溶解したものを
真空ミキサー(回転速度80回転/分)に入れて、常圧
より600mmHg減圧した状態で10分間混練した
後、幅215mmのロールで圧延して、幅215mm、
厚さ7mmの長尺麺帯(粗麺帯)を2枚製造した。 (2) 上記(1)で得た長尺麺帯(粗麺帯)のそれぞ
れを、その長さ方向に直角に長さ215mmに順次切断
して、215mm×215mm寸法の多数の正方形の麺
帯小片をつくった。 (3) 上記(2)で得た麺帯小片を、その切断線に相
当する辺が縦方向になるようにして(すなわち切断線に
相当する辺が積層麺帯の長さ方向になるように切断前と
比べて90°方向転換して)、等間隔に順次帯状に積層
して、3層構造を有する積層麺帯を2つ製造し(積層麺
帯における隣接する麺帯小片同士の長さ方向の重なり合
い寸法=約72mm)、次いで各々積層麺帯を幅215
mmのロールで圧延して、幅215mm、厚さ3.5m
mの外層用麺帯を2枚製造した。
【0059】(4) 上記とは別に、強力小麦粉(日清
製粉株式会社製「ミリオン」)70部、そば粉30部お
よび卵白粉1部を予め混合しておいたもの、および食塩
1部を水30部に溶解したものを高速混練機(回転数2
00回転/分)に入れて2分間混練した後、その混練生
地を真空押出機(貴信社製「真空麺帯機」)に入れて、
常圧より700mmHg減圧した状態で押出して、幅2
15mm、厚さ3mmの押出麺帯を製造した。
【0060】(5) 上記(4)で得た押出麺帯を内層
とし、その両方の表面に上記(3)で製造した外層用麺
帯をそれぞれ重ねて3層麺帯とした後(内層30重量
%、外層70重量%)、幅215mmの圧延ロールを用
いて常法にしたがって圧延して(圧延回数5回)、幅2
15mm、厚さ1.4mmの麺帯を製造し、次いで#1
8角の切刃を用いて麺線に切り出して、生日本そばを製
造した。 (6) 上記(5)で製造した生日本そばを沸騰水中で
3分30秒茹でた後水洗いしてザルそばとし、10名の
パネラーによってその品質(弾力性)を上記の表3に示
した評価基準にしたがって評価してもらって、その平均
値を採ったところ、下記の表6に示すとおりであった。 (7) また、上記(5)と同様にして得たザルそばを
そのまま室温下に20分間放置した後に、その品質(弾
力性)を上記(6)と同様にして10名のパネラーに評
価してもらって平均値を採ったところ、下記の表6に示
すとおりであった。
【0061】《比較例 6》 (1) 実施例4の(1)と同様にして、幅215m
m、厚さ3.5mmの2枚の長尺麺帯(粗麺帯)をそれ
ぞれ製造した。 (2) 実施例4の(4)と同様にして、幅215m
m、厚さ3mmの押出麺帯を製造した。 (3) 上記(2)で製造した押出麺帯を内層とし、そ
の両方の表面に上記(1)で製造した長尺麺帯(粗麺
帯)のそれぞれを重ねて3層麺帯とした後(内層30重
量%、外層70重量%)、実施例4の(5)と同様にし
て、生日本そばを製造した。 (4) 上記(3)で得た生日本そばを、実施例4の
(6)および(7)と同様にして、茹上げて水冷してザ
ルそばとし、水冷直後および水冷し20分間室温に放置
した後の日本そばの品質(弾力性)をパネラーに評価し
てもらってその平均値を採ったところ、下記の表6に示
すとおりであった。
【0062】
【表6】 水冷直後の弾力性 水冷後20分間放置後の弾力性 実施例4 4.5 4.4 比較例6 3.0(標準) 2.8
【0063】上記表6の結果から、押出麺帯を内層と
し、その両面に積層麺帯を外層として重ねた麺帯を圧延
した後に麺線に切り出して得られた実施例4の日本そば
は、内層の押出麺帯を使用してはいるものの外層に積層
麺帯を用いていない比較例6の日本そばに比べて、弾力
性に極めて優れていて食感が極めて良好であり、しかも
放置しても弾力性が極めて僅かしか低下せず、茹でのび
が極めて少ないことがわかる。
【0064】
【発明の効果】長尺麺帯の切断により得られる麺帯小片
を順次帯状に積層してなる本発明の積層麺帯を用いて麺
類を製造すると、粘弾性に富む優れた食感を有し、しか
も茹でのびが少なくて、手打ち麺類と同じような高い品
質を有する麺類を得ることができる。特に、内側に押出
麺帯を配置し、その両表面の少なくとも一方に上記の積
層麺帯またはそれを圧延した麺帯を重ねて得られる麺帯
から得られる本発明の麺類は、粘弾性に一層優れ、しか
も茹でのびが極めて少なく、極めて良好な品質を有して
いる。そして、麺帯小片を順次積層して積層麺帯とする
本発明による場合は、一度に多数本の麺線に切り出すこ
とのできる広幅の麺帯を円滑に且つ簡単に得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】切断前の長尺麺帯、および該長尺麺帯の切断に
より得られる方形の麺帯小片を順次帯状に積層して形成
してなる本発明の積層麺帯の一例を示す図である。
【図2】切断前の長尺麺帯、および該長尺麺帯の切断に
より得られる平行四辺形の麺帯小片を順次帯状に積層し
て形成してなる本発明の積層麺帯の一例を示す図であ
る。
【図3】押出麺帯と内層と積層麺帯の外層を有する麺
帯、或いは押出麺帯の内層と積層麺帯および折り畳み麺
帯の外層を有する麺帯の一例を示す図である。
【図4】本発明で積層麺帯と併用してもよい、折り畳み
麺帯の構造およびその形成方法を示す図である。
【符号の説明】
1 長尺麺帯 2 切断線 3 麺帯小片 4 積層麺帯 4’積層麺帯を圧延してなる麺帯 5 折り畳み麺帯 5’折り畳み麺帯を圧延してなる麺帯 7 折り畳み線

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i) 長尺麺帯を切断して形成した麺
    帯小片を帯状に順次積層して製造した積層麺帯であっ
    て; (ii) 麺帯小片が、長尺麺帯の幅を横切って互いに平
    行に且つ等間隔に位置する複数の切断線の部分で長尺麺
    帯を順次切断することによって形成したものであり; (iii) 麺帯小片の上記の切断線に相当する2つの辺
    を積層麺帯の長さ方向の両サイドに位置させて;且つ (iv) 1つの麺帯小片とそれと隣り合う麺帯小片とを
    積層麺帯の長さ方向に互いに部分的に重なり合わせて麺
    帯小片を積層麺帯の長さ方向に帯状に順次積層してあ
    る;ことを特徴とする積層麺帯。
  2. 【請求項2】 積層麺帯の幅が長さ方向に沿って均一に
    なるようにして複数の麺帯小片を順次積層してある請求
    項1の積層麺帯。
  3. 【請求項3】 2〜5層の積層状態に積層してある請求
    項1または2の積層麺帯。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項の積層麺帯
    を圧延してなる麺帯。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれか1項の積層麺帯
    およびそれを圧延してなる麺帯のうちの少なくとも1種
    を複数枚積層してなる麺帯、またはその積層したものを
    圧延してなる麺帯。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項の麺帯の少
    なくとも1種と小片に切断してない長尺麺帯の少なくと
    も1種とを積層してなる麺帯、またはその積層したもの
    を圧延してなる麺帯。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項の麺帯に対
    して、麺帯の長さ方向に対して等間隔で且つ互いに斜め
    に平行な折り畳み線が麺帯の長さ方向に沿って順次複数
    存在し、その折り畳み線の部分で長尺麺帯を順次交互に
    折り返して形成するか、またはその折り畳み線の部分で
    麺帯を順次同じ方向に巻き込むように折り畳んで形成し
    てある折り畳み麺帯または前記折り畳み麺帯を圧延して
    なる麺帯の少なくとも1種を更に積層してなる麺帯、ま
    たはそれを圧延してなる麺帯。
  8. 【請求項8】 折り畳み麺帯における折り畳み線が、麺
    帯の折り畳みの直前に折り畳み作業と連動させて逐次形
    成したものであるか、折り畳み部の目印として麺帯に予
    め形成したものであるか、または予め形成しておかずに
    麺帯の折り畳み時にその折り畳みによって形成されたも
    のである請求項7の麺帯。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1項の麺帯を用
    いて、常法の製麺法にしたがって麺類を製造する方法。
  10. 【請求項10】 押出法によって製造した麺帯の少なく
    とも1つの層を内側に配置し、その両方の外側に請求項
    1〜6のいずれか1項の麺帯の少なくとも1つの層を積
    層した後圧延し、以下常法の製麺法にしたがって麺類を
    製造する方法。
  11. 【請求項11】 押出法によって製造した麺帯の少なく
    とも1つの層を内側に配置し、その片方の外側に請求項
    1〜6のいずれか1項の麺帯の少なくとも1つの層を積
    層し、そしてもう片方の外側に麺帯の長さ方向に対して
    等間隔で且つ互いに斜めに平行な折り畳み線が麺帯の長
    さ方向に沿って順次複数存在しその折り畳み線の部分で
    長尺麺帯を順次交互に折り返して形成するか、またはそ
    の折り畳み線の部分で麺帯を順次同じ方向に巻き込むよ
    うに折り畳んで形成してある折り畳み麺帯またはそれを
    圧延してなる麺帯の少なくとも1種を積層し、それを圧
    延し、以下常法の製麺法にしたがって麺類を製造する方
    法。
  12. 【請求項12】 折り畳み線が、麺帯の折り畳みの直前
    に折り畳み作業と連動させて逐次形成したものである
    か、折り畳み部の目印として麺帯に予め形成したもので
    あるか、または予め形成しておかずに麺帯の折り畳み時
    にその折り畳みによって形成されたものである折り畳み
    麺帯またはそれを圧延してなる麺帯の少なくとも1種を
    積層する、請求項11の方法。
  13. 【請求項13】 請求項1〜8のいずれか1項の麺帯を
    用いて得られる麺類。
JP7213073A 1995-06-14 1995-07-31 積層麺帯 Pending JPH0956320A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7213073A JPH0956320A (ja) 1995-06-14 1995-07-31 積層麺帯

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17050695 1995-06-14
JP7-170506 1995-06-14
JP7213073A JPH0956320A (ja) 1995-06-14 1995-07-31 積層麺帯

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0956320A true JPH0956320A (ja) 1997-03-04

Family

ID=26493486

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7213073A Pending JPH0956320A (ja) 1995-06-14 1995-07-31 積層麺帯

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0956320A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998056266A1 (fr) * 1997-06-09 1998-12-17 Meiji Seika Kaisha Ltd. Procede pour produire des aliments a structure feuilletee
JP2006121925A (ja) * 2004-10-27 2006-05-18 Ajinomoto Co Inc 冷凍包餡麺帯食品の製造法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998056266A1 (fr) * 1997-06-09 1998-12-17 Meiji Seika Kaisha Ltd. Procede pour produire des aliments a structure feuilletee
JP2006121925A (ja) * 2004-10-27 2006-05-18 Ajinomoto Co Inc 冷凍包餡麺帯食品の製造法
JP4649949B2 (ja) * 2004-10-27 2011-03-16 味の素株式会社 冷凍包餡麺帯食品の製造法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5008641B2 (ja) 乾麺類の製造方法
JP4571104B2 (ja) 三層麺およびその製造方法
JP5008642B2 (ja) 三層麺の製造方法
JPH0956320A (ja) 積層麺帯
JP3563444B2 (ja) 三層冷凍麺及びその製造法
JP3390570B2 (ja) 積層麺帯
US5114724A (en) Multi-color pasta products
JP5996253B2 (ja) 多層麺
KR20190049605A (ko) 삼층면 및 이의 제조방법
JP5271246B2 (ja) 魚節粉末を配合した中華麺類の製造方法
JP2000295970A (ja) 溝付き即席麺類の製造方法
JP2001245618A (ja) 冷凍麺の製造方法
US20020192339A1 (en) Quick cooking pasta
KR200305713Y1 (ko) 복층(複層)구조를 가진 유색(有色)국수
JP2019062850A (ja) 多層麺の製造方法
JPS61104756A (ja) 餃子の皮
EP1086626B1 (en) Alimentary paste which rolls up on rehydration
JPS60217868A (ja) 多層麺
KR20100083577A (ko) 홍백보쌈김치의 제조방법
KR20020093746A (ko) 복층(複層)구조를 가진 유색(有色)국수
JPH11113516A (ja) 三角麺類
KR20020086399A (ko) 복층(複層)구조를 가진 유색(有色)국수
JP2006020502A (ja) 麺類およびその製造方法
JPH0633838Y2 (ja) シート状パイ生地
KR100460599B1 (ko) 양파형 개량 보쌈김치 및 그 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040916

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050118

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050517