JPH095431A - 空港面における航空機識別方法およびその識別装置 - Google Patents

空港面における航空機識別方法およびその識別装置

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JPH095431A
JPH095431A JP7180986A JP18098695A JPH095431A JP H095431 A JPH095431 A JP H095431A JP 7180986 A JP7180986 A JP 7180986A JP 18098695 A JP18098695 A JP 18098695A JP H095431 A JPH095431 A JP H095431A
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加来信之
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 空港面において誘導路等を走行している航空
機を識別する識別方法およびその識別装置を提供する。 【構成】 二次監視レ−ダ(SSR)11の応答信号か
ら航空機3の位置情報を空港面探知レ−ダ(ASDE)
12により検出し,この位置情報からの方位情報に基づ
いて一つの電子走査ビ−ムアンテナ16を制御し,SS
R11の質問信号を受信してこれに同期する同期信号を
作成し,ASDE12からの位置情報と同期信号とから
航空機3の応答信号の到達可能時間を予測するととも
に,この予測時間を含む19予測ゲ−ト信号を作成し,
この予測ゲ−ト信号を通過した応答信号の識別コ−ドを
解読し,この応答信号と同期信号との到達時間差を求め
るとともに,この到達時間差が一定となる軌跡を求め,
電子走査アンテナのビ−ム方位と軌跡との交点から航空
機の位置情報を求め,この航空機の位置情報と空港面探
知レ−ダからの位置情報とを比較して,これが等しいな
らばこの航空機に識別コ−ド符号を付与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は,空港面において誘導
路等を走行している航空機を識別する識別方法およびそ
の識別装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来,空港面を移動中のあるいは駐機中
の航空機の識別情報は,管制官が目視により確認した
り,あるいは空港面探知レ−ダ(以下,ASDEと記
す)によりレ−ダスコ−プ上で機影を確認するととも
に,この機影と管制官の頭の中での知識,即ち,大体あ
の場所には・・社の・・便がいるとの認識により識別コ
−ドが付されて管制されている。
【0003】一方,航空機が空港に近づくと,到着機の
識別情報,位置情報等は一次監視レ−ダ(以下,ASR
と記す)や二次監視レ−ダ(以下,SSRと記す)によ
り得られる。そして,この到着機が最終侵入経路に入っ
た場合,タ−ミナルレ−ダ情報処理システム(以下,A
RTSと記す)および提出されている運行票に基づい
て,便名,会社名,到着時間等の識別情報が飛行計画情
報処理システム(以下,FDPと記す)により認識され
ている。
【0004】そこで,空港面においては,図12に示す
ように,ARTSの覆域A1 とASDEの覆域A2 とが
重複している重複領域がある。この重複領域では,到着
機について検出された信号自体が重複している。従っ
て,到着機の情報はARTSからASDEシステムへ移
行することができるので,管制塔1に設置されている表
示装置(図示せず)のレ−ダスコ−プ上の機影から到着
機の便名等の識別情報が得られる。
【0005】このように,到着機の場合には,この到着
機の識別情報は確実に得られるので問題ないが,スポッ
ト2,2・・に駐機している航空機3が出発する場合,
この出発機3a(航空機3)は,スポット2,2・・か
ら出て,誘導路4から滑走路5へと移動し,離陸するの
であるが,このような出発機3aの場合には,ASDE
の覆域A2 に入ると,レ−ダスコ−プ上にその機影がと
らえられるため,その距離および方位を含む位置情報は
得られるが識別情報は得られない。
【0006】そこで,従来は,その出発機3aのパイロ
ットが無線により管制官に自己の航空機3の識別情報を
送信したり,管制官が出発機3aと通話してその識別情
報を聞き取ったり,管制官の目視により航空機の便名を
読み取ったり,FDP等により管制官が認識している情
報をもとにしたりして出発機3aの便名等の識別情報が
決定されていた。又,SSRにより質問信号を発してこ
れに応答する航空機3の応答信号からも識別情報を得る
方法がある。
【0007】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら,SS
Rを用いた場合には,空港面では周囲の建物からの多重
反射波が多く,目的とする航空機3からの応答信号を検
出するのが困難である。又,目視により便名等を決定す
る方法では,気象状態が悪い場合には,航空機3が見え
なくなってしまい,すべての航空機3を確実に識別する
ことが出来ないという問題があった。
【0008】一方,管制官がFDPや航空機3との通話
により決定する方法では,管制官は常にFDPをチェッ
クしたり,あるいは常にスポット2,2・・に駐機中の
航空機3を把握しておかねばならず,管制官に多くの負
担がかかり過ぎるという問題があった。
【0009】
【問題点を解決するための手段】第1の発明は,二次監
視レ−ダの質問信号に応答する航空機の位置情報を空港
面探知レ−ダにより検出し,この位置情報からの方位情
報に基づいて少なくとも1箇所に設置されている電子走
査ビ−ムアンテナのビ−ム方位を制御し,二次監視レ−
ダの質問信号を受信してこの質問信号に同期する同期信
号を作成し,空港面探知レ−ダからの位置情報と同期信
号とから航空機の応答信号が到達可能な到達時間を予測
するとともに,この予測時間を含むゲ−ト時間だけ二次
監視レ−ダ受信機が航空機からの応答信号を受信できる
ようにゲ−トを開く予測ゲ−ト信号を作成し,この予測
ゲ−ト信号を通過した応答信号の識別コ−ドを解読し,
この応答信号と同期信号との到達時間差を求めるととも
に,この到達時間差が一定となる軌跡を求め,電子走査
アンテナのビ−ム方位と軌跡との交点から航空機の位置
情報を求め,この航空機の位置情報と空港面探知レ−ダ
からの位置情報とを比較して,これが等しいならばこの
航空機に識別コ−ドを付与するようにした識別方法に関
するものである。
【0010】第2の発明は,空港面の所定箇所に設置さ
れ航空機を検出する空港面探知レ−ダと,航空機に質問
信号を発する空港監視用の二次監視レ−ダと,この二次
監視レ−ダからの質問信号を受信するトリガ用受信機
と,質問信号に同期する同期信号を作成する同期信号作
成器と,二次監視レ−ダの質問信号に応答する航空機か
らの応答信号を受信するために,空港面の少なくとも1
箇所に設置された電子走査アンテナと,空港面探知レ−
ダの位置情報からの方位情報に基づいて電子走査アンテ
ナのビ−ムが航空機の方向へ向くように制御するビ−ム
走査制御器と,予測ゲ−ト信号の制御のもとに航空機か
らの応答信号を受信する二次監視レ−ダ受信機と,応答
信号の識別コ−ドを解読する解読器と,下記〜の機
能を有する処理装置と,空港面探知レ−ダの位置情報
と同期信号とから応答信号が到達可能な到達時間を予測
し,この予測された到達時間を含むゲ−ト時間だけ二次
監視レ−ダ受信機を受信可能状態にするためのゲ−トを
開く予測ゲ−ト信号を作成し,空港面探知レ−ダの位
置情報からの方位情報に基づいてビ−ム走査制御器を制
御するビ−ム方位制御信号を作成し,二次監視レ−ダ
受信機で受信した航空機の応答信号と同期信号との到達
時間差を算出するとともに,この到達時間差が一定とな
る軌跡を求め,電子走査アンテナのビ−ム方位と軌跡
との交点から航空機の位置情報を求め,この位置情報
と空港面探知レ−ダからの位置情報とを比較して両者が
等しいか否かを判定すること,この判定結果が等しい
時,航空機に識別コ−ドを付して表示する表示装置とを
備えた識別装置に関するものである。
【0011】さらに,第3の発明は,航空機の位置情報
を空港面探知レ−ダにより検出し,この位置情報からの
方位情報に基づいて少なくとも2箇所に離れて設置され
ている主局および従局の電子走査アンテナのビ−ムを航
空機の方向へ向くようにそれぞれ制御し,航空機のアド
レスを含むモ−ドSのスキッタ信号をそれぞれ2箇所の
電子走査アンテナを介して受信し,スキッタ信号からア
ドレスを解読するとともに,このアドレスから航空機の
識別コ−ドを求め,スキッタ信号が2箇所の電子走査ア
ンテナにそれぞれ到達した到達時間から両者の到達時間
差を求めるとともに,この各到達時間から到達時間差が
一定となる軌跡を求め,主局の電子走査アンテナのビ−
ム方位と軌跡との交点から航空機の位置情報を求め,空
港面探知レ−ダと航空機との位置情報を比較して,両者
が等しいか否かを判定し,この判定結果が等しい時,航
空機に前記識別コ−ドを付すようにした識別方法に関す
るものである。
【0012】さらに,第4の発明は,空港面の所定箇所
に設置され航空機を検出する空港面探知レ−ダと,航空
機からの定期的に送信されるモ−ドSのスキッタ信号を
受信するために少なくとも2箇所に離れて設置された主
局と従局のそれぞれ電子走査アンテナと,空港面探知レ
−ダの位置情報からの方位情報に基づいて主局および従
局の電子走査アンテナのビ−ムを航空機の方向へ向くよ
うにそれぞれ制御するそれぞれ主局および従局のビ−ム
走査制御器と,スキッタ信号をそれぞれ受信する主局お
よび従局の二次監視レ−ダ受信機と,スキッタ信号のア
ドレスを解読するとともに,このアドレスから識別コ−
ドを特定する解読器と,下記〜の機能を有する従局
の処理装置と,空港面探知レ−ダの位置情報からの方
位情報に基づいて,従局のビ−ム走査制御器を制御する
ビ−ム方位制御信号を作成し,従局の電子走査アンテ
ナにスキッタ信号が到達した到達時間を求めること,下
記〜の機能を有する主局の処理装置と,空港面探
知レ−ダの位置情報からの方位情報に基づいて,主局の
ビ−ム走査制御器を制御するビ−ム方位制御信号を作成
し,主局の電子走査アンテナにスキッタ信号が到達し
た到達時間を求めるとともに,この主局における到達時
間と従局への到達時間との到達時間差を求め,この到達
時間差が等しい軌跡を求め,この軌跡と主局のビ−ム
方位との交点から航空機の位置情報を求め,この位置
情報と空港面探知レ−ダからの位置情報とを比較して両
者が等しいか否かを判定すること,この判定した結果が
等しい時,航空機に識別コ−ドを表示する表示装置とを
備えた識別装置に関するものである。
【0013】
【作用】航空機3が移動すると,ASDE12のレ−ダ
スコ−プ上に機影が表示されるとともに,位置情報が求
められ,処理装置21に入力され,演算処理されてビ−
ム方位情報がビ−ム走査制御器18に入力される。この
ビ−ム走査制御器18では,方位情報に基づくビ−ム制
御信号が作成され,電子走査アンテナ16のビ−ム方向
を航空機3の方向に向くように制御する。
【0014】SSR11からの質問信号a(パルスP
1 ,P2 ,P3 で示されるパルス列である)に対して,
応答した航空機3からの応答信号bは,基地局Aにおい
て電子走査アンテナ16を介してSSR受信機19で受
信される。又,質問信号aは,トリガ用受信機14によ
り受信され,同期信号作成器15において,質問信号a
に同期する同期信号eが作成され,SSR受信機19に
入力される。
【0015】処理装置21において,ASDE12の位
置情報と同期信号eとから予測ゲ−ト信号dが作成され
る。この予測ゲ−ト信号dがSSR受信機19に入力さ
れて,航空機3からの応答信号bは,ゲ−ト時間だけ受
信される。従って,この予測ゲ−ト以外の不要な受信信
号c’はすべて遮断することが出来る。
【0016】SSR受信機19で受信された航空機3か
らの応答信号cは,解読器20でその識別コ−ドが解読
される。処理装置21において,同期信号eと基地局A
で受信した応答信号cとの到達時間差tが求められ,こ
の到達時間差tが一定となる軌跡L1 が求められる。
【0017】そして,電子走査アンテナ16のビ−ム方
位と到達時間差tが一定となる軌跡L1 との交点から,
航空機3の位置情報が求められる。
【0018】このようにして求められた位置情報とAS
DE12からの位置情報とが比較され,その結果が略同
一であるならば,解読器20で解読された識別コ−ドが
航空機3と認定され,この識別コ−ドは表示装置22の
レ−ダスコ−プ上の機影に表示される。
【0019】
【発明の実施例1】この発明の第1の実施例は,SSR
の質問信号のモ−ドA/C信号を用いて,航空機3を識
別しようとするもので,図1〜図4に基づいて詳細に説
明する。図1はこの発明による航空機識別装置の構成
図,図2はタイムチャ−ト,図3は説明図,図4は航空
機1の識別手順を示す構成図である。なお,従来例と同
一のものは同一符号を用いるとともに,その説明を省略
する。
【0020】一般に,SSRのアンテナは2種類あり,
1つはINTアンテナで,水平面内で鋭い指向性を示
し,他の1つはSLSアンテナで,INTアンテナのサ
イドロ−ブを覆う無指向性に近いパタ−ンを持ってい
る。
【0021】INTアンテナからは,方位面内で回転し
ながら周波数1030MHzの質問信号(モ−ドA/
C)が発射されると,このINTアンテナの主ビ−ム内
に存在する航空機のトランスポンダがこの質問信号を受
信解読し,所定の遅延時間Δ後に応答信号を送信してい
る。そして,モ−ドAは航空機の識別コ−ド情報を得る
ための質問信号であり,モ−ドCは航空機の高度情報を
得るための質問信号である。
【0022】図1に示すように,この第1の実施例で
は,SSR11の質問信号のモ−ドAを用いて空港面を
移動する航空機3を識別しようとするものである。
【0023】図1〜図2において,10はASR,11
はSSR,12はASDE,13は受信アンテナ,14
はトリガ用受信機で,SSR11からの質問信号aが受
信される。15は同期信号作成器で,SSR11からの
質問信号aに同期する同期信号eが作成される。
【0024】16は電子走査アンテナで,航空機3から
の応答信号bを受信するもので,そのビ−ム17はペン
シル型の鋭いビ−ム巾のものが用いられる。
【0025】18はビ−ム走査制御器で,ASDE12
の位置情報からの方位情報に基づいて,電子走査アンテ
ナ16のビ−ム17が航空機3方向に向くように制御す
るためのビ−ム制御信号を作成し,これを電子走査アン
テナ16に給電してビ−ム方位を制御している。19は
SSR受信機で,航空機3からの応答信号bが受信され
る。20は解読器で,SSR受信機19で受信された応
答信号cからその航空機3の識別コ−ドが解読される。
【0026】21は処理装置で,以下〜に記載の処
理が行われている。 ASDE12の位置情報と同期信号eとから航空機3
からの応答信号bが到達可能な到達時間を予測し,この
予測された到達時間を含むゲ−ト時間だけSSR受信機
19を受信可能状態にするためのゲ−トを開く予測ゲ−
ト信号dが作成される。 ASDE12の位置情報からの方位情報に基づいて,
ビ−ム走査制御器18を制御するビ−ム方位制御信号が
作成される。 基地局Aで受信した航空機3の応答信号cと同期信号
eとの到達時間差tを求めるとともに,この到達時間差
tが一定となる軌跡が求められる。 電子走査アンテナ16のビ−ム方位と軌跡との交点か
ら航空機3の位置情報が求められる。 この位置情報とASDE12からの位置情報とを比較
して両者が等しいか否かが判定される。 22は表示装置で,判定結果が等しい時,航空機3に識
別コ−ドを付して表示される。
【0027】従って,基地局Aは,受信アンテナ13,
トリガ用受信機14,同期信号作成器15,電子走査ア
ンテナ16,SSR受信機19,解読器20,処理装置
21,表示装置22,ビ−ム走査制御器18とにより構
成されている。表示装置22はASDE12のレ−ダス
コ−プに直接入力するようにしてもよい。
【0028】次に,作用動作について説明する。図12
に示すように,まず,スポット2,2・・に駐機してい
る航空機3のいずれかが出発する場合について図4に示
す識別手順を参照して説明する。
【0029】空港のスポット2.2・・には,航空機3
がそれぞれ駐機している。今,航空機3(出発機3a)
がスポット2から誘導路4へと移動を開始し,ASDE
12の覆域A2 にはいると,ASDE受信機(図示せ
ず)によりその反射波が受信され,レ−ダスコ−プ上に
機影が表示されるとともに,コンピュ−タ(図示せず)
により処理されて出発機3aの方位および距離の情報を
含む位置情報が求められる(ステップ30)。
【0030】このようにしてASDE12で得られた航
空機3(出発機3a)の位置情報は,直接処理装置21
に入力され,演算処理されてビ−ム方位情報がビ−ム走
査制御器18に入力される。このビ−ム走査制御器18
では,方位情報に基づくビ−ム制御信号が作成され,電
子走査アンテナ16に入力され,このアンテナのビ−ム
方向が航空機3の方向に向くように制御される(ステッ
プ31)。
【0031】一方,図2に示すように,SSR11から
の質問信号a(パルスP1 ,P2 ,P3 で示されるパル
ス列である)は,ビ−ム17内に存在するすべての航空
機3のトランスポンダで受信され,一定の遅延時間Δの
後,その航空機3からの応答信号bが発射される。この
発射された応答信号bは,基地局Aにおいて電子走査ア
ンテナ16を介してSSR受信機19により応答信号c
として受信される。
【0032】又,質問信号aは,直接,受信アンテナ1
3を介してトリガ用受信機14により受信される(ステ
ップ32)。このトリガ用受信機14で受信された質問
信号aは,同期信号作成器15において,質問信号aに
同期する同期信号eが作成され(ステップ33),この
同期信号eは,SSR受信機19と処理装置21とに入
力される。
【0033】従って,基地局Aでは,航空機3からの応
答信号bが受信される時間を推測することが出来る。そ
こで,処理装置21において,ASDE12の位置情報
と同期信号eとから航空機3から発射された応答信号b
が,基地局Aに到達可能な到達時間を予測し,この予測
された到達時間を含むゲ−ト時間だけSSR受信機19
を受信可能状態にするためのゲ−トを開く予測ゲ−ト信
号dが作成される(ステップ34)。
【0034】即ち,図2に示すように,SSR11から
時間t1 に質問信号aが送信されると,質問信号aは時
間t2 に航空機3に到達する。従って,航空機3からの
応答信号bは,遅延時間Δ後,即ち,t3 時間に送信さ
れ,この応答信号bは,到達時間t4 に基地局Aにおい
て受信される。この到達時間t4 を中心にした予測ゲ−
ト信号dが作成される。
【0035】この予測ゲ−ト信号dがSSR受信機19
に入力されて,航空機3の応答信号bが受信されると思
われる時間t4 を中心にしてゲ−トが掛けられる。例え
ば,この予測ゲ−ト信号dとSSR受信機19で受信し
た応答信号cとをAND回路(図示せず)に掛ける等の
手段を行えば,航空機3からの応答信号bは,ゲ−ト時
間だけ受信される。なお,予測ゲ−トをかけるには,上
記のように回路的に処理してもよくあるいはソフトプロ
グラムで処理するように構成してもよい。
【0036】従って,この予測ゲ−ト以外の不要な受信
信号c’はすべて遮断することが出来る。即ち,ビ−ム
17内に位置する目的とする航空機3からの応答信号の
みが受信され,その他の例えば目的とする航空機3より
基地局Aに近い所あるいは遠い所にいる航空機3aから
の応答信号はすべて遮断することが出来る。このように
SSR受信機19に予測ゲ−トを掛けることにより時間
的に,そして,狭いビ−ムを用いることにより空間的に
干渉波を除去することが出来る。
【0037】このようにして基地局AのSSR受信機1
9で受信された航空機3からの応答信号cは,解読器2
0でその識別コ−ドが解読される(ステップ35)。こ
の解読された識別コ−ドは,処理装置21に入力され,
下記のようにして,同期信号eと基地局Aで受信した応
答信号cとの到達時間差tが求められ,この到達時間差
tが一定となる軌跡L1 が求められる(ステップ3
6)。
【0038】即ち,図2〜図3に示すように,同期信号
eと基地局Aで受信した応答信号cとの到達時間差t
は, t−Δ=(r1 +r2 )の距離を伝播する時間 で表される。ここで,r1 :SSR11と航空機3との
距離,r2 :基地局Aと航空機3との距離,r3 :SS
R11と基地局Aとの距離を表している。
【0039】そして,SSR11のアンテナと基地局A
の電子走査アンテナ16との距離r3 と方位とは既知で
あるから,2つのアンテナ間の位置関係および電子走査
アンテナ16のビ−ム方位と上記のようにして求められ
た到達時間差tが一定となる軌跡L1 との交点から,航
空機3の位置情報が求められる(ステップ37)。
【0040】さらに,このようにして求められた位置情
報とASDE12からの位置情報とが比較され(ステッ
プ38),その結果が略同一であるならば,解読器20
で解読された識別コ−ドが航空機3と認定される。そし
て,この識別コ−ドは表示装置22のレ−ダスコ−プ上
の機影に表示される(ステップ39)。このようにし
て,識別された航空機3は,その後リアルタイムで追尾
する必要はなく,1回の識別処理で充分であり,以後は
ASDE12により追尾される。
【0041】
【発明の実施例2】図5は,この発明の他の実施例を示
すもので,実施例1では基地局Aが1局の場合である
が,この実施例では,基地局Aを主局とし,従局として
基地局Bを設置した場合について説明する。なお,さら
に,第2の従局として,基地局Cを設置した場合につい
ても記載されているが,基地局Bと基地局Cとは同一構
成である。基地局数が多くなればなるほど,それだけ位
置情報および周囲の建物等からの多重反射波の影響を少
なくすることが出来る。
【0042】図5において,16B,16Cは電子走査
アンテナ,17B,17Cはビ−ム,18B,18Cは
ビ−ム走査制御器,19B,19CはSSR受信機,2
1B,21Cは処理装置で,下記の〜に記載の処理
を行っている。 ASDE12の位置情報と同期信号eとから航空機3
からの応答信号bが到達可能な到達時間を予測し,この
予測された到達時間を含むゲ−ト時間だけSSR受信機
19を受信可能状態にするためのゲ−トを開く予測ゲ−
ト信号dが作成される。 ASDE12の位置情報からの方位情報に基づいて,
ビ−ム走査制御器18を制御するビ−ム方位制御信号が
作成される。 基地局Aで受信した航空機3の応答信号cと同期信号
eとの到達時間差tを求めるとともに,この到達時間差
tが一定となる軌跡が求められる。 電子走査アンテナ16のビ−ム方位と軌跡との交点か
ら航空機3の位置情報が求められる。
【0043】基地局Aの同期信号作成器15からの同期
信号eは,それぞれ基地局B,基地局CのSSR受信機
19B,19Cに入力されるように構成されているとと
もに,航空機3の識別結果は,基地局Aの表示装置22
に表示される。
【0044】このように構成されているので,基地局
B,基地局Cにおける動作は,上記実施例1と同様であ
る。この実施例2のように,基地局の数が多くなればそ
れだけ目的の航空機3を複数の基地局から追尾できるの
で,周囲の建物等からの多重反射波の影響を受けること
の少ない場所で,航空機3からの応答信号bを受信する
ことが出来る。そして,いずれかの基地局で応答信号c
を受信できれば,この応答信号cから航空機3を識別す
ることが出来る。従って,局数が多ければ多いほど周囲
の建物によるマルチパスの影響をなくすことが出来る。
さらに,基地局を3箇所設置すれば,双曲線航法により
航空機3の位置を正確に求めることが出来る。
【0045】
【発明の実施例3】この発明の第3の実施例は,SSR
11のモ−ドSのスキッタ信号を用いて航空機3を識別
しようとするもので,図6〜図9に基づいて詳細に説明
する。図6はこの発明による航空機識別装置の構成図,
図7はタイムチャ−ト,図8は説明図,図9は航空機3
の識別手順を示す構成図である。なお,従来例および実
施例1と同一のものは同一符号を用いるとともに,その
説明を省略する。
【0046】SSR11の質問信号にはモ−ドA/Cが
あるが,上記実施例1では,SSR11のモ−ドAを用
いて航空機3を識別しようとする方法および装置に関す
るものである。そして,モ−ドA/Cの質問信号に対し
ては,この質問信号を受信した全航空機が応答するが,
このモ−ドA/Cの質問信号の他に,モ−ドSがある。
このモ−ドSは,地上からの質問信号に対して応答する
通常のモ−ドSと,地上のSSR11とは無関係に非同
期で,約1秒間に1回航空機から自動的に送信している
モ−ドSのスキッタ信号f(図7)がある。
【0047】全航空機には特有のアドレスが付されてい
る。スキッタ信号fはこのアドレスを含んでおり,1秒
間に1回自動的に航空機から送信されている。そして,
スキッタ信号は,通常,空中での衝突防止のために利用
されている信号である。実施例3では,この固有のアド
レスを有する航空機3からのスキッタ信号fを地上の基
地局で受信して,このアドレスからこの航空機3の識別
コ−ドを求めようとするものである。
【0048】そこで,航空機3が発射したスキッタ信号
fは,地上とは非同期であるから,このスキッタ信号f
を地上の基地局のSSR受信機で受信しても,目的とす
る航空機3は,ビ−ム内に存在していることは明らかで
あるが,ビ−ム内のどこに存在しているか不明である。
従って,航空機3の位置情報を得るためには,少なくと
も2局(主局と従局)設置することが必要である。
【0049】図6〜図7において,主局Dおよび従局E
のそれぞれ電子走査アンテナ16(16D,16E),
ビ−ム走査制御器18(18D,18E)は,いずれも
実施例1のものと同様である。19D,19Eは主局D
と従局EのそれぞれSSR受信機で,モ−ドSのスキッ
タ信号g,hを受信する。51は解読器でSSR受信機
19Dで受信したスキッタ信号gのアドレスを解読する
とともに,このアドレスに対応する航空機3の識別コ−
ドが解読される。
【0050】52は主局Dの処理装置で,下記〜の
処理が行われる。 ASDE12の位置情報からの位置情報に基づいて,
主局Dのビ−ム走査制御器18Dを制御するビ−ム方位
制御信号が作成される。 主局Dの電子走査アンテナ16Dにスキッタ信号gが
到達した到達時間tDが求められるとともに,この主局
Dにおける到達時間tD と従局Eの処理装置53とから
従局Eへのスキッタ信号hの到達時間tE との到達時間
差tが求められ,この到達時間差tが等しい軌跡が求め
られる。 この軌跡と主局Dのビ−ム17Dの方位との交点から
航空機3の位置情報が求められる。 この位置情報とASDE12からの位置情報とを比較
して両者が等しいか否かが判定される。
【0051】53は従局Eの処理装置で,下記〜に
記載の処理が行われる。 ASDE12の位置情報からの位置情報に基づいて,
従局Eのビ−ム走査制御器18Eを制御するビ−ム方位
制御信号が作成される。 従局Eの電子走査アンテナ16Eにスキッタ信号hが
到達した到達時間tEが求められる。
【0052】次に,作用動作について説明する。図12
に示すように,まず,スポット2,2・・に駐機してい
る航空機3のいずれかが出発する場合について図9に示
す識別手順を参照して説明する。
【0053】空港のスポット2.2・・には,航空機3
がそれぞれ駐機している。今,航空機3(出発機3a)
がスポット2から誘導路4へと移動を開始し,ASDE
12の覆域A2 にはいると,ASDE受信機(図示せ
ず)によりその反射波が受信され,レ−ダスコ−プ上に
機影が表示されるとともに,コンピュ−タにより処理さ
れて出発機3aの方位および距離の情報を含む位置情報
が求められる(ステップ60)。
【0054】このようにしてASDE12で得られた航
空機3(出発機3a)の位置情報は,主局Dおよび従局
Eの処理装置52および処理装置53にそれぞれ入力さ
れ,演算処理されて算出されたビ−ム方位情報が,それ
ぞれ主局Dおよび従局Eのビ−ム走査制御器18D,1
8Eに入力される。このビ−ム走査制御器18D,18
Eでは,ビ−ム方位情報に基づくビ−ム制御信号が作成
され,それぞれ電子走査アンテナ16D,16Eに入力
され,この両アンテナのビ−ム方向が航空機3の方向に
向くように制御される(ステップ61D,61E)。
【0055】一方,図7に示すように,それぞれ主局D
および従局Eのビ−ム17D,17Eで捉えられた航空
機3からは,アドレス情報を含むスキッタ信号fが送信
されている。このスキッタ信号fは,それぞれ主局Dお
よび従局Eで電子走査アンテナ16D,16Eを介して
SSR受信機19D,19Eで受信される(ステップ6
2D,62E)。主局Dおよび従局Eの処理装置52,
53によりそれぞれスキッタ信号g,hがそれぞれ主局
Dおよび従局Eへ到達した到達時間tD ,tEが求めら
れる(ステップ63D,63E)。
【0056】次いで,主局Dにおいて,解読器51によ
りアドレスが解読され,このアドレスから航空機3の識
別コ−ドが求められる(ステップ64)。さらに,図8
に示すように,主局Dの処理装置52において,主局D
への到達時間tD および従局Eへの到達時間tE からス
キッタ信号の到達時間差tが求められるとともに(ステ
ップ65),主局Dと従局Eとが正確な絶対時間に設定
されているならば,この到達時間差tが一定となる軌跡
DEが求められる(ステップ66)。
【0057】スキッタ信号fを発振した航空機3は,こ
の軌跡LDE上のいずれかに存在している。そこで,処理
装置52においてこの軌跡LDEと先に算出された電子走
査アンテナ16Dのビ−ム方位情報αD との交点が求め
られ,位置情報が算出される(ステップ67)。
【0058】さらに,このようにして求められた位置情
報とASDE12からの位置情報とが比較され(ステッ
プ68),その結果が略同一であるならば,解読器51
で解読された識別コ−ドが航空機3と認定され,この識
別コ−ドは表示装置22のレ−ダスコ−プ上の機影に表
示される(ステップ69)。
【0059】このようにして,識別された航空機3は,
上記実施例1と同様にリアルタイムで追尾する必要はな
く,1回の識別処理で充分であり,その後は,ASDE
12により追尾される。
【0060】
【発明の実施例4】図10は,この発明のさらに他の実
施例を示すもので,実施例3では主局Dに対して従局E
が1局の場合であるが,この実施例では,主局Dに対し
て従局Eと従局Fの2局が設置された場合について説明
する。なお,従局Eと従局Fとは同様に構成されてい
る。以下,図10〜図11に基づいて詳細に説明する。
【0061】図10において,19Fは従局FのSSR
受信機,16Fは従局Fの電子走査アンテナ,17Fは
従局Fのビ−ム,18Fは従局Fのビ−ム走査制御器,
53Fは従局Fの処理装置で,以下〜に記載の処理
が行われる。 ASDE12の位置情報からの方位情報に基づいて,
従局Fのビ−ム走査制御器18Fを制御するビ−ム方位
制御信号が作成される。 従局Fの電子走査アンテナ16Fにスキッタ信号iが
到達した到達時間tFが求められる。
【0062】このように構成されているので,従局Fに
おける動作は,上記実施例3で述べた従局Eと同様であ
る。従って,主局Dの処理装置52では,図11に示す
ように,それぞれ主局D,従局E,従局Fで求められた
航空機3からのスキッタ信号fの到達時間tD ,tE
F がそれぞれ求められ,その到達時間差tDE,tEF
FDが一定となる3本の軌跡(双曲線)LDE,LEF,L
FDが求められる。
【0063】そして,双曲線航法によりこの3本の双曲
線LDE,LEF,LFDの交点が求められ,この交点から航
空機3の位置情報が求められる。この位置情報は,実施
例3で求められた位置情報よりさらに正確に求められ
る。
【0064】このようにして求められた位置情報とAS
DE12からの位置情報とが比較され,その結果が略同
一であるならば,解読器51で解読された識別コ−ド情
報が航空機3と認定され,この識別コ−ドは表示装置2
2のレ−ダスコ−プ上の機影に表示される。
【0065】このように,基地局の数が多くなればそれ
だけ,正確な位置情報が得られるとともに,局数が多け
れば多いほど周囲の建物による多重反射波の影響をなく
すことが出来る。さらに,双曲線航法により航空機3の
位置情報が得られるので,実施例3で述べたように,ビ
−ム方位αD から求める必要がないので,ビ−ム巾によ
る誤差を除去することが出来,正確な位置情報が得られ
る。
【0066】
【発明の効果】この発明は,二次監視レ−ダの質問信号
に応答する航空機からの位置情報を空港面探知レ−ダに
より検出し,この位置情報からの方位情報に基づいて少
なくとも1箇所に設置されている電子走査ビ−ムアンテ
ナのビ−ム方位を制御し,二次監視レ−ダの質問信号を
受信してこの質問信号に同期する同期信号を作成し,空
港面探知レ−ダからの位置情報と同期信号とから航空機
の応答信号が到達可能な到達時間を予測するとともに,
この予測時間を含むゲ−ト時間だけ二次監視レ−ダ受信
機が航空機からの応答信号を受信できるようにゲ−トを
開く予測ゲ−ト信号を作成し,この予測ゲ−ト信号を通
過した応答信号の識別コ−ドを解読し,この応答信号と
同期信号との到達時間差を求めるとともに,この到達時
間差が一定となる軌跡を求め,電子走査アンテナのビ−
ム方位と軌跡との交点から航空機の位置情報を求め,こ
の航空機の位置情報と空港面探知レ−ダからの位置情報
とを比較して,これが等しいならばこの航空機に識別コ
−ドを付与するようにしたので,空港面に存在するすべ
ての航空機の識別コ−ドをレ−ダスコ−プ上に表示する
ことができるので,管制官の負担を大幅に軽減すること
が出来る。さらに,移動する航空機をビ−ムで集中的に
照射することにより,周囲の建物等による多重反射波の
影響のない箇所で応答信号を得ることが出来るから,確
実に応答信号を検出することが出来る。
【0067】さらに,この発明は,航空機の位置情報を
空港面探知レ−ダにより検出し,この位置情報からの方
位情報に基づいて少なくとも2箇所に離れて設置されて
いる主局および従局の電子走査アンテナのビ−ムを航空
機の方向へ向くようにそれぞれ制御し,航空機のアドレ
スを含むモ−ドSのスキッタ信号をそれぞれ2箇所の電
子走査アンテナを介して受信し,スキッタ信号からアド
レスを解読するとともに,このアドレスから航空機の識
別コ−ドを求め,スキッタ信号が2箇所の電子走査アン
テナにそれぞれ到達した到達時間から両者の到達時間差
を求めるとともに,この各到達時間から到達時間差が一
定となる軌跡を求め,主局の電子走査アンテナのビ−ム
方位と軌跡との交点から航空機の位置情報を求め,空港
面探知レ−ダと航空機との位置情報を比較して,両者が
等しいか否かを判定し,この判定結果が等しい時,航空
機に前記識別コ−ドを付すようにしたので,上記と同様
な作用効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すもので,航空機識別装
置の構成図である。
【図2】この発明の実施例を示すタイムチャ−トであ
る。
【図3】この発明の実施例を示す説明図である。
【図4】航空機3の識別手順を示す構成図である。
【図5】この発明の他の実施例を示すもので,航空機識
別装置の構成図である。
【図6】この発明のさらに他の実施例を示すもので,航
空機識別装置の構成図である。
【図7】この発明のさらに他の実施例を示すタイムチャ
−トである。
【図8】この発明のさらに他の実施例を示す説明図であ
る。
【図9】航空機3の識別手順を示す構成図である。
【図10】この発明のさらに他の実施例を示すもので,
航空機識別装置の構成図である。
【図11】この発明のさらに他の実施例を示す説明図で
ある。
【図12】空港面の平面図である。
【符号の説明】
3・・・・航空機 11・・・SSR 12・・・ASDE 14・・・トリガ用受信機 15・・・同期信号作成器 16,16B〜16F・・・電子走査アンテナ 18,18B〜18F・・・ビ−ム走査制御器 19,19B〜19F・・・SSR受信機 20,51・・・解読器 21・・・処理装置 22・・・表示装置 52・・・主局Dの処理装置 53・・・従局Eの処理装置 53F・・従局Fの処理装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二次監視レ−ダの質問信号に応答する航
    空機の位置情報を空港面探知レ−ダにより検出し,この
    位置情報からの方位情報に基づいて,少なくとも1箇所
    に設置されている電子走査ビ−ムアンテナのビ−ム方位
    を制御し,前記二次監視レ−ダの質問信号を受信してこ
    の質問信号に同期する同期信号を作成し,前記空港面探
    知レ−ダからの前記位置情報と前記同期信号とから前記
    航空機の応答信号が到達可能な到達時間を予測するとと
    もに,この予測時間を含むゲ−ト時間だけ二次監視レ−
    ダ受信機が前記航空機からの応答信号を受信できるよう
    にゲ−トを開く予測ゲ−ト信号を作成し,この予測ゲ−
    ト信号を通過した応答信号の識別コ−ドを解読し,この
    応答信号と前記同期信号との到達時間差を求めるととも
    に,この到達時間差が一定となる軌跡を求め,前記電子
    走査アンテナの前記ビ−ム方位と前記軌跡との交点から
    前記航空機の位置情報を求め,この航空機の位置情報と
    前記空港面探知レ−ダからの位置情報とを比較して,こ
    れが等しいならばこの航空機に前記識別コ−ドを付与す
    ることを特徴とする空港面における航空機識別方法。
  2. 【請求項2】 空港面の所定箇所に設置され,航空機を
    検出する空港面探知レ−ダと,前記航空機に質問信号を
    発する空港監視用の二次監視レ−ダと,この二次監視レ
    −ダからの前記質問信号を受信するトリガ用受信機と,
    前記質問信号に同期する同期信号を作成する同期信号作
    成器と,前記二次監視レ−ダの質問信号に応答する航空
    機からの応答信号を受信するために,空港面の少なくと
    も1箇所に設置された電子走査アンテナと,前記空港面
    探知レ−ダからの位置情報からの方位情報に基づいて,
    前記電子走査アンテナのビ−ムが,前記航空機の方向へ
    向くように制御するビ−ム走査制御器と,予測ゲ−ト信
    号の制御のもとに前記航空機からの応答信号を受信する
    二次監視レ−ダ受信機と,前記応答信号の識別コ−ドを
    解読する解読器と,下記〜の機能を有する処理装置
    と, 前記空港面探知レ−ダの位置情報と前記同期信号とか
    ら前記応答信号が到達可能な到達時間を予測し,この予
    測された到達時間を含むゲ−ト時間だけ前記二次監視レ
    −ダ受信機を受信可能状態にするためのゲ−トを開く予
    測ゲ−ト信号を作成し, 前記空港面探知レ−ダの位置情報の内の方位情報に基
    づいて,前記ビ−ム走査制御器を制御するビ−ム方位制
    御信号を作成し, 前記二次監視レ−ダ受信機で受信した前記航空機の応
    答信号と前記同期信号との到達時間差を算出するととも
    に,この到達時間差が一定となる軌跡を求め, 前記電子走査アンテナの前記ビ−ム方位と前記軌跡と
    の交点から前記航空機の位置情報を求め, この位置情報と前記空港面探知レ−ダからの位置情報
    とを比較して両者が等しいか否かを判定すること,この
    判定結果が等しい時,前記航空機に前記識別コ−ドを付
    して表示する表示装置とを備えたことを特徴とする空港
    面における航空機識別装置。
  3. 【請求項3】 航空機の位置情報を空港面探知レ−ダに
    より検出し,この位置情報からの方位情報に基づいて,
    少なくとも2箇所に離れて設置されている主局および従
    局の電子走査アンテナのビ−ムを前記航空機の方向へ向
    くようにそれぞれ制御し,前記航空機のアドレスを含む
    モ−ドSのスキッタ信号をそれぞれ2箇所の前記電子走
    査アンテナを介して受信し,前記スキッタ信号からアド
    レスを解読するとともに,このアドレスから前記航空機
    の識別コ−ドを求め,前記スキッタ信号が前記2箇所の
    電子走査アンテナにそれぞれ到達した到達時間から両者
    の到達時間差を求めるとともに,この各到達時間から到
    達時間差が一定となる軌跡を求め,前記主局の電子走査
    アンテナのビ−ム方位と前記軌跡との交点から前記航空
    機の位置情報を求め,前記空港面探知レ−ダと前記航空
    機との位置情報を比較して,両者が等しいか否かを判定
    し,この判定結果が等しい時,前記航空機に前記識別コ
    −ドを付すことを特徴とする空港面における航空機識別
    方法。
  4. 【請求項4】 空港面の所定箇所に設置され,航空機を
    検出する空港面探知レ−ダと,前記航空機からの定期的
    に送信されるモ−ドSのスキッタ信号を受信するため
    に,少なくとも2箇所に離れて設置された主局と従局の
    それぞれ電子走査アンテナと,前記空港面探知レ−ダの
    位置情報からの方位情報に基づいて,前記主局および従
    局の電子走査アンテナのビ−ムを前記航空機の方向へ向
    くようにそれぞれ制御するそれぞれ主局および従局のビ
    −ム走査制御器と,前記スキッタ信号をそれぞれ受信す
    る主局および従局の二次監視レ−ダ受信機と,前記スキ
    ッタ信号のアドレスを解読するとともに,このアドレス
    から識別コ−ドを特定する解読器と,下記〜の機能
    を有する従局の処理装置と, 前記空港面探知レ−ダの位置情報からの方位情報に基
    づいて,前記従局のビ−ム走査制御器を制御するビ−ム
    方位制御信号を作成し, 前記従局の電子走査アンテナに前記スキッタ信号が到
    達した到達時間を求めること,下記〜の機能を有す
    る主局の処理装置と, 前記空港面探知レ−ダの位置情報からの方位情報に基
    づいて,前記主局のビ−ム走査制御器を制御するビ−ム
    方位制御信号を作成し, 前記主局の電子走査アンテナに前記スキッタ信号が到
    達した到達時間を求めるとともに,この主局における到
    達時間と前記従局への到達時間との到達時間差を求め,
    この到達時間差が等しい軌跡を求め, この軌跡と前記主局のビ−ム方位との交点から前記航
    空機の位置情報を求め, この位置情報と前記空港面探知レ−ダからの位置情報
    とを比較して両者が等しいか否かを判定すること,この
    判定した結果が等しい時,前記航空機に前記識別コ−ド
    を表示する表示装置とを備えたことを特徴とする空港面
    における航空機識別装置。
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