JPH0954090A - 新規検査方法 - Google Patents

新規検査方法

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JPH0954090A
JPH0954090A JP21070595A JP21070595A JPH0954090A JP H0954090 A JPH0954090 A JP H0954090A JP 21070595 A JP21070595 A JP 21070595A JP 21070595 A JP21070595 A JP 21070595A JP H0954090 A JPH0954090 A JP H0954090A
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JP
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mcaf
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myocardial infarction
acute myocardial
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JP21070595A
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Akira Matsumori
昭 松森
Hajime Kono
源 河野
Nobuo Ida
伸夫 井田
Haruji Nakamura
春次 中村
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は,単球/マクロファージの異常
蓄積や活性化につながる因子を測定することを特徴とす
る急性心筋梗塞、PTCA後の再灌流傷害や再狭窄の診
断に有用な検査方法を提供することにある。 【解決手段】MCAFに対する特異抗体を使用して、免
疫測定法により単球/マクロファージの異常蓄積や活性
化につながる因子を測定することを特徴とする急性心筋
梗塞、PTCA後の再灌流障害や再狭窄の検査方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、急性心筋梗塞、経
皮経管冠動脈形成術(percutaneous transluminal coro
nary angioplasty以下PTCAと略す)施行後の再灌流
傷害や再狭窄の診断に有用な検査方法を提供する。詳し
くは、単球走化活性化因子(monocyte chemotactic and
activating factor,又はmonocyte chemoattractant p
rotein-1,以下MCAFと略す)に対する特異抗体を用
いて、検体中のMCAFを測定することよりなる急性心
筋梗塞、PTCA施行後の再灌流傷害や再狭窄の検査方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、冠動脈内視鏡により冠動脈病変を
内腔側から観察が可能になったこと、また冠動脈超音波
法により冠動脈硬化病変の全体像が検出できるようにな
り、心筋梗塞の発症に冠動脈血栓が重要な役割を果たし
ていること、また冠動脈血栓は冠動脈硬化症の進展と関
連することが明らかになりつつある。冠動脈血栓の原因
となる冠動脈硬化症は、これまでの色々な研究成果か
ら、先ず初期にfatty streakと呼ばれる脂質を貪食した
マクロファージの集積からなる脂肪沈着が血管内膜下に
起こり、次いでマクロファージに加えて、平滑筋細胞の
増殖を伴い、繊維性プラーク(fibrous plaque)へと成
長していく過程が明らかになりつつある。さらに詳しく
説明すると、動脈硬化症の発症・進展機構は次のように
考えられている。
【0003】動脈壁を構成する血管内皮細胞が種々の刺
激により傷害を受けると、傷害部位に単球やリンパ球が
接着、内皮下に浸潤し、種々の生理活性物質(増殖因
子、サイトカイン等)を産生すると共に、さらに単球は
活性化されてマクロファージに分化し、脂質を取り込み
泡抹細胞化し、fatty streakを形成する。また、傷害部
位には血小板も付着、活性化され、種々の生理活性物質
を産生する。これらの生理活性物質は平滑筋細胞の遊
走,増殖をもたらし繊維性プラークへの成長を促進する
と共に、相互に細胞を活性化しあうネットワークを形成
する。一方、冠動脈血栓は、この繊維性プラークが破綻
し、血小板凝集および血管壁における血栓形成を起こす
ためと考えられている。血栓による血管の閉塞が大きい
場合は、心筋梗塞または突然死、また非閉塞性の血栓で
は不安定狭心症を発症する原因となる。 現在、心筋梗
塞、特に急性心筋梗塞の内科的侵襲治療法として、PT
CAが最も安全な治療法として広く普及し、わが国でも
年間3万数千例に対して実施されている。しかし、PT
CAには、施行後3〜4ケ月頃から20〜40%の患者
に再狭窄を起こすという大きな問題があるが、未だ臨床
での再狭窄予防の有効な解決策は得られていない。その
病理組織上の特徴は著明な内膜肥厚であり、血管平滑筋
細胞の増殖と細胞外マトリックスの蓄積が主たる要因で
あると考えられている。
【0004】再狭窄の機序は複雑で未だ不明な点が多い
が、PTCA等の冠動脈形成術は冠動脈に大きな傷害を
与えるため(物理的な傷害および再灌流時に発生するス
ーパーオキサイドによる傷害)、傷害を受けた血管内皮
細胞により血小板やマクロファージ(動脈硬化巣部位に
多い)が活性化され、活性化に伴って分泌されるサイト
カインや増殖因子等の生理活性物質(PDGF,TGF
β,TNFα,FGF,EGF,IL−1,IL−6
等)が平滑筋細胞の活性化,遊走,増殖をもたらし、内
膜肥厚へと進展し、再狭窄を起こすと考えられている。
【0005】現在、心筋梗塞診断の臨床化学検査法とし
ては、心筋細胞の壊死に伴い、組織から血中に遊出して
くる成分,クレアチンキナーゼ(CK),CKアイソザ
イム(CK−MM,CK−MB,CK−BB),心筋ミ
オシン軽鎖,トロポニンT等を測定する検査法が採用さ
れている。また最近、急性心筋梗塞において血中に増加
するサイトカインとして、IL−1,TNFα(A.Mats
umori,T.Yamada,H.Suzuki,Y.Matoba & S.Sasayama; Br.
Heart J.,72,561-566(1994)) ,IL−6(Y.Miyao,H.Y
asue,H.Ogawa,I.Misumi,T.Masuda ,T.Sakamoto & E.Mor
ita; Am.HeartJ.,126,1299-1304(1993)), IL−8(Y.
Abe, M.Kawakami,M.Kuroki,T.Yamamoto,M.Fujii,H.Koba
yashi,T.Yaginuma,A.Kashii,M.Saito & K.Matsushima;
Br. Heart J.,70,132-134(1993)) が報告されている。
【0006】以上のように、現在、急性心筋梗塞の診断
に用いられる検査方法としては、冠動脈閉塞に伴う心筋
細胞の懐死により血中に増加する心筋組織由来の成分
(CK,CK−MM,CK−MB,CK−BB,心筋ミ
オシン軽鎖,トロポニンT等)を測定する方法、炎症反
応の初期に出現する蛋白質(CRP,IL−1,TNF
−α,IL−6等)を測定する方法、あるいは好中球走
化活性因子(IL−8)を測定する方法が知られている
が、心筋梗塞の発症に関係する動脈硬化巣部位の繊維性
プラークを構成する主たる細胞であり、またPTCA施
行後の再灌流傷害や再狭窄に重要な働きをしていると思
われる単球/マクロファージの異常集積や活性化を測定
する方法はこれまで知られていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
の心筋梗塞の検査方法では有効なものがなかった単球/
マクロファージの異常集積や活性化につながる因子を測
定し、急性心筋梗塞、PTCA施行後の再灌流障害や再
狭窄の診断に有効な検査方法を提供するところにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した本発明の課題を
解決するために、本発明者等は鋭意研究を重ねた結果、
単球走化性サイトカインの中で、血管内皮細胞,平滑筋
細胞,繊維芽細胞,単球/マクロファージ等により産生
され、単球/マクロファージの走化活性化因子としての
作用を持つMCAFを測定することにより、急性心筋梗
塞時の破綻した動脈硬化巣部位およびPTCA施行後の
動脈壁傷害部位における単球/マクロファージの異常集
積や活性化につながる因子を測定できることが分り、本
発明を完成させるに至った。
【0009】
【発明の実施の形態】MCAFは、生体内では単球/マ
クロファージ,リンパ球などの血球系の細胞の他に、繊
維芽細胞,血管内皮細胞,平滑筋細胞,各種腫瘍細胞な
ど種々の細胞から、IL−1,TNF,LPSなどの刺
激により産生されることが報告されている。この他、血
管内皮細胞や平滑筋細胞は、酸化LDL刺激によりMC
AFを産生することが報告されており、動脈硬化との関
連が示唆されている。また、活性化血小板,血管内皮細
胞,マクロファージ,平滑筋細胞等により産生されるP
DGF(Platelet derived growth factor:血小板由来
増殖因子)は平滑筋細胞の遊走および増殖活性を示すと
共に、繊維芽細胞からのMCAF産生も誘導することか
ら、心筋梗塞発症時の循環血流中からの単球の動脈壁傷
害部位への異常集積や活性化にも作用していると考えら
れる。さらに、PDGFは平滑筋細胞からのMCAF産
生を誘導することが報告されている。以上のように、M
CAFは種々の刺激により、冠動脈壁を構成する血管内
皮細胞および平滑筋細胞、また心筋組織を構成する繊維
芽細胞により産生されると共に、冠動脈の傷害時に動員
される単球/マクロファージによっても産生されるの
で、患者検体中のMCAFを測定することにより、急性
心筋梗塞の診断、PTCA後の再灌流傷害や再狭窄の診
断に有効な検査法を提供できると考えられる。一方、I
L−8は産生細胞や産生刺激の大部分がMCAFと共通
し、急性心筋梗塞において一過性に増加するという報告
(前記 Y.Abe 等の報告)もあるが、繊維芽細胞をPD
GFで刺激してもIL−8は産生されないことが知られ
ており、この点がMCAFとは異なっている。
【0010】本発明に用いる抗体は、哺乳動物をMCA
Fで免疫して得られる抗血清から精製されるポリクロー
ナル抗体およびMCAFで免疫された哺乳動物から取り
出した抗体産生細胞をミエローマ細胞と融合して得られ
るハイブリドーマから産生されるモノクローナル抗体の
いずれもが使用できる。中でも特異性の高いモノクロー
ナル抗体が好ましく用いられる。MCAFに対するモノ
クローナル抗体は、常法に従って作製することができ
る。すなわち、マウスなど適当な動物をMCAFで免疫
したのち、脾細胞をミエローマ細胞と融合して得られた
ハイブリドーマの中からMCAFと特異的に結合する抗
体を産生するクローンを酵素免疫測定法などの手法を用
いて選択する。高感度な測定系を確立するためには、こ
の段階でできるだけ抗原との親和性の高い抗体を選ぶこ
とが重要である。
【0011】次に、得られたハイブリドーマを培養し、
その培養上清又はハイブリドーマを適当な動物に接種し
て得られる腹水を材料として、モノクローナル抗体を精
製することができる。
【0012】上述の手法により得られるモノクローナル
抗体の中でも特開平6−205690に示されるME1
20,MI446の2種が好ましく用いられる。なお、
ME120を産生するハイブリドーマは微工研菌寄第1
3293号として、またMI446を産生するハイブリ
ドーマは微工研菌寄第13294号として微生物工業技
術研究所に寄託されている。さらに、これら抗体を各種
修飾し用いることもできる。
【0013】以下に本発明の具体的な方法を説明する。
【0014】(1)抗MCAF抗体、望ましくはモノク
ローナル抗体を担体に物理吸着等により固定化する。抗
体を固定化する担体としては、マイクロプレート、マイ
クロビーズ、磁性マイクロビーズ等が使用される。
【0015】(2)MCAFを測定しようとする試料と
(1)の抗体固定化担体とを反応させる。
【0016】(3)未反応の反応液を分離する。
【0017】(4)次いで、(1)に使用した抗体とは
抗原認識部位の異なる第2抗体を用いて標識された、望
ましくは酵素標識(西洋ワサビパーオキシダーゼ,アル
カリ性フォスファターゼ,β−ガラクトシダーゼ等)さ
れた標識抗体を加え、反応させる。
【0018】(5)未反応の標識抗体を分離する。
【0019】(6)酵素標識抗体の場合、酵素基質を加
え、反応後の酵素反応生成物を測定し、予め既知濃度の
標準MCAFで作成した検量線から、試料中のMCAF
濃度を測定する。標識物が放射性同位元素の場合は、放
射活性を測定する。
【0020】本発明で用いられる検体は特に限定される
ものではないが、例えば血液、血清、血漿が挙げられ
る。
【0021】本発明者等は、このようにして作製した酵
素免疫測定試薬を用いて、急性心筋梗塞、拡張型心筋症
および肥大型心筋症の患者検体を測定した。その結果、
急性心筋梗塞患者でPTCA施行後10時間後から増加
し、以後約4日間高値に維持されること、PTCAを施
行しなかった患者検体では発症後約2日間高値に維持さ
れることが分かった。一方、拡張型心筋症および肥大型
心筋症の患者ではMCAFの増加は全く認められなかっ
た。このように急性心筋梗塞発症後に、血中のMCAF
が増加し、比較的長期に維持されることは、血流からの
心筋傷害部位への単球/マクロファージの異常集積・活
性化を反映していると考えられ、又発症後にPTCAを
施行された患者で、施行後約10時間後から血中MCA
Fの増加が認められたことは、血管傷害部位への単球/
マクロファージの異常集積・活性化を反映し、再灌流傷
害や再狭窄の原因となると考えられる。
【0022】従って、血中MCAFの測定は急性心筋梗
塞の診断および急性心筋梗塞の治療として行われるPT
CA後の再灌流傷害や再狭窄の治療・予防に有効な検査
法を提供できると考えられる。
【0023】一方、本発明者等は同一の患者検体を用い
て、IL−8を測定したが、前記Y.Abe 等の報告と同様
に、一過性の増加は認められたが、MCAFと異なり血
中からの消失が早いことが分かった。
【0024】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明する。もちろん、これによって本発明が制限される
ものではない。
【0025】[実施例1]酵素免疫測定試薬の作製 (1)抗体固定化マイクロプレートの作製 96穴マイクロプレート(ヌンク社製)の各ウエルに
0.5μg/mlの特開平6−205690号公報に記
載の抗MCAFモノクローナル抗体(ME120抗体:
東レ株式会社製)PBS溶液100μlを入れ、4℃で
一晩固相化を行った。0.5%BSA/PBS溶液でブ
ロッキング後、各ウェルを洗浄液(0.05%Twee
n20を含むPBS)で洗浄した。
【0026】(2)HRP標識抗体の作製 1mg/mlの特開平6−205690号公報記載の抗
MCAFモノクローナル抗体(MI446抗体:東レ株
式会社製)の0.1Mクエン酸ナトリウム(pH3.5)溶液
に対して、同じ溶液に溶解した1mg/mlのペプシン
(シグマ社製)を1/100容量加え、37℃で1時間
反応させ、F(ab´)2 フラグメントとした。生成し
たF(ab´)2 フラグメントの西洋ワサビパーオキシ
ダーゼ(HRP)標識は、マレイミド・ヒンジ法を用い
て常法に従って行った。反応後の標識抗体の精製は、ヒ
ドロキシアパタイトカラムHPLCを用いて行った。
【0027】(3)抗原MCAFの標準品の作製 ヒト正常繊維芽細胞をポリI:C刺激して得た培養上清
より、シリカクロマトグラフィー、ヘパリンカラムクロ
マトグラフィーおよび逆相HPLCの手法で均一に精製
した。なお、MCAFは、O型糖鎖構造の違いにより、
SDS−PAGEで分子量9kDおよび13kDの位置
に泳動される2種の主要な分子種が存在するが、本発明
で使用した標品は、それぞれの分子種を約2:1で含む
混合物であった。
【0028】[実施例2]酵素免疫測定試薬によるMC
AF測定法 実施例1で得られた抗体固定化マイクロプレートの各ウ
エルに反応緩衝液(0.25%BSA、0.05%Tw
een20および40μg/ml正常マウスIgGを含
む0.1Mトリス塩酸緩衝液pH8.0)100μlお
よび検体20μlを入れ、25℃で1時間反応を行っ
た。各ウェルを洗浄後、0.5μg/mlの上記HRP
標識抗体溶液(0.25%BSA,0.05%Twee
n20を含むPBS溶液で希釈)100μlを入れ、2
5℃で30分間反応を行い、さらに各ウェルを洗浄後、
基質液(0.006%過酸化水素および0.2mg/m
l3,3´,5,5´−テトラメチルベンジジン(TM
B)を含む0.1M酢酸クエン酸ナトリウム緩衝液pH
4.5)100μlを分注して、25℃で30分間発色
反応を行った。なお、反応中は常時マイクロプレート振
盪器を用いてプレートの振盪を行った。最後に100μ
lの1N硫酸を入れて反応を停止し、450nm(対照
波長595nm)の吸光度を測定した。
【0029】[実施例3]患者検体のMCAF濃度測定 急性心筋梗塞にてCCU(集中治療室)に入院した患者
を対象に発症後3時間毎に採血し、その血液を検体とし
て用い、実施例2記載の方法により血中MCAFを測定
した。
【0030】図1に急性心筋梗塞患者のPTCA非施行
群(6例)、図2にPTCA施行群(9例)の血中MC
AF濃度を示す。これから、急性心筋梗塞発症後または
PTCA施行約10時間後から顕著にMCAFが増加
し、長期にわたって正常値(80±35pg/ml)よ
り高値に維持されることが分かる。
【0031】一方、同一患者の血中IL−8濃度を測定
した結果を図3および図4に示すが、これから、急性心
筋梗塞発症又はPTCA施行後に血中IL−8の一過性
の増加は認められるが、高値に維持されることはなく、
正常値(6.3pg/ml以下:検出限界)付近まで低
下することが分かる。
【0032】又、拡張型心筋症患者(21例)および肥
大型心筋症患者(21例)の血中MCAF濃度および血
中IL−8濃度を測定した。拡張型心筋症ではMCA
F:63±16pg/ml,IL−8:6.3pg/m
l以下、肥大型心筋症ではMCAF:67±14pg/
ml,IL−8:6.3pg/ml以下であり、いずれ
も正常値レベルであり、顕著な増加は認められなかっ
た。
【0033】
【発明の効果】本発明により初めて、これまでの急性心
筋梗塞の検査方法では有効なものがなかった単球/マク
ロファージの異常集積や活性化につながる因子を測定す
ることが可能になり、急性心筋梗塞、PTCA後の再灌
流傷害や再狭窄の診断に有用な検査方法を提供すること
ができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】急性心筋梗塞患者のPTCA非施行群(6例)
の血中MCAF濃度を示す。
【図2】急性心筋梗塞患者のPTCA施行群(9例)の
血中MCAF濃度を示す。
【図3】急性心筋梗塞患者のPTCA非施行群(6例)
の血中IL−8濃度を示す。
【図4】急性心筋梗塞患者のPTCA施行群(9例)の
血中IL−8濃度を示す。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】検体中の単球走化活性化因子を測定するこ
    とによる急性心筋梗塞の検査方法。
  2. 【請求項2】単球走化活性化因子に対する特異抗体を用
    いることを特徴とする請求項1記載の検査方法。
  3. 【請求項3】単球走化活性化因子に対する特異抗体がモ
    ノクローナル抗体であることを特徴する請求項2記載の
    検査方法。
  4. 【請求項4】単球走化活性化因子に対する特異抗体とし
    てクローンME120およびクローンMI446を用い
    ることを特徴とする請求項2または3記載の検査方法。
  5. 【請求項5】測定方法が酵素標識を用いる酵素免疫測定
    である請求項1〜4記載の検査方法。
  6. 【請求項6】経皮経管冠動脈形成術施行後の再灌流障害
    もしくは再狭窄を診断することを特徴とする請求項1〜
    5記載の検査方法。
JP21070595A 1995-08-18 1995-08-18 新規検査方法 Pending JPH0954090A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109374901A (zh) * 2018-09-30 2019-02-22 山东大学深圳研究院 一种心肌梗死预后风险指数检测装置及心肌梗死预后预警模型的建立方法

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CN109374901A (zh) * 2018-09-30 2019-02-22 山东大学深圳研究院 一种心肌梗死预后风险指数检测装置及心肌梗死预后预警模型的建立方法

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