JPH095227A - ウエーハ収納部材の清浄度測定・評価方法及びその装置 - Google Patents

ウエーハ収納部材の清浄度測定・評価方法及びその装置

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JPH095227A
JPH095227A JP17936195A JP17936195A JPH095227A JP H095227 A JPH095227 A JP H095227A JP 17936195 A JP17936195 A JP 17936195A JP 17936195 A JP17936195 A JP 17936195A JP H095227 A JPH095227 A JP H095227A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体ウエーハを保管あるいは輸送するため
のウエーハケースに付着するパーティクル及びウエーハ
ケース自体から発生するパーティクルの双方を、比較的
簡単な構造かつ低コストの装置で以って定量的に検知
し、評価する方法を提供する。 【構成】 ウエーハ収納部材(ウエーハケース)のうち
内部に液体を収容し得るウエーハケース本体、上蓋等の
容器状部材内に純水を注入し、これに低周波振動又は超
音波振動を附与し、純水中のパーティクルの個数をカウ
ントするように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシリコン、ガリウム砒素
等からなる半導体ウエーハ(以下ウエーハと略称する)
の保管又は輸送に用いられるウエーハ収納部材(以下ウ
エーハケースという)の清浄度を測定・評価する方法、
特にウエーハケースに付着するかもしくはウエーハケー
ス自体から発生する微粒子異物即ちパーティクルを定量
的に測定・評価する清浄度測定・評価方法及びこれに使
用される装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ウエーハを保管あるいは輸送するための
ウエーハケース50は、図3に示されるように、多数の
ウエーハ100を並列に収納するためのひだ部を備えた
ウエーハバスケット53と、該バスケット53を収納す
るウエーハケース本体1と、該ウエーハケース本体1の
上方開口部を覆蓋する上蓋52と、ウエーハバスケット
53内のウエーハ100を押さえて保持するためのウエ
ーハ押さえ54とパッキン55とにより構成されてい
る。
【0003】前記ウエーハケース50にあっては、その
内部に収納されるウエーハ100を保管あるいは輸送す
る際に、ウエーハの表面に付着するパーティクルを極力
少なくするため、該ウエーハケース50の清浄度を常時
高く保持することが要求される。
【0004】通常前記ウエーハケース50には、ポリプ
ロピレン、ポリカーボネート等の熱可塑性樹脂を所望の
形状に射出成形したものが使用されている。このため、
ウエーハケース50の成形後には前記パーティクルがそ
の表面に付着していることが多く、このような状態にあ
るウエーハケース50を用いてウエーハ100を保管あ
るいは輸送する際には、ケースの成形後にその清浄度の
測定・評価を行い、ケース表面に付着しているパーティ
クルを除去する必要がある。
【0005】かかるウエーハケース50の清浄度の評価
方法特にパーティクルの付着状況の検知方法としては、
従来 (1)ウエーハケース洗浄後のケース内面に残留してい
るパーティクルを目視にて検知する。 (2)ウエーハケース洗浄用のリンス水中に存在するパ
ーティクルをカウントする。
【0006】(3)特開平5−109857号に示され
るように、クリーンエアの雰囲気内において、ウエーハ
バスケットの底部よりウエーハ回転器によりウエーハを
一定時間回転せしめ、ウエーハバスケットの内壁に設け
られたウエーハ保持用の溝とウエーハの外縁との摩擦に
よって発生した塵埃の量を塵埃測定器にて測定し、予め
設定した塵埃量の限界値を超えた場合は、清浄度が不良
と判定する。等の清浄度評価方法が提供されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のウエーハケース清浄度の検知・評価方法には次のよ
うな問題点あるいは不備点がある。 (1)前記(1)項に示す目視による方法にあっては、
検知可能なパーティクルは比較的粒径が大きいものに限
られ、最近の半導体集積回路の微細化に伴い、より微小
なパーティクルの検出が要求されている現状には適応で
きない。また目視のみであるので定量性が無い。
【0008】(2)前記(2)項に示す方法にあって
は、洗浄後のリンス水中のパーティクルをカウントする
方法であるため、洗浄時にリンス水中に混入されずに除
去されなかったパーティクルの存在があり得るにも拘ら
ず、このパーティクルは定量的に検知できず、また、ウ
エーハケース自体から発生するパーティクルも検知不可
能である。
【0009】(3)前記(3)項に示す方法にあって
は、上記(1),(2)のような不具合点は無いが、ウ
エーハを回転させるための回転機構及びその附属装置等
多くの大がかりな附属機器を必要とし、検知装置の構造
が複雑になり、かつ高コストとなる。
【0010】本発明の目的は、半導体ウエーハを保管、
あるいは輸送するためのウエーハケースに付着するパー
ティクル及びウエーハケース自体から発生するパーティ
クルの双方を、比較的簡単な構造かつ低コストの装置で
以って定量的に検知し、評価する方法を提供することで
ある。
【0011】また本発明の他の目的は、近年資源保護や
環境対応のため樹脂材からなるウエーハケースを廃棄す
ることなく再利用することが求められていることに鑑
み、ウエーハケースの再利用のための、洗浄後のウエー
ハケース洗浄度の評価方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は前記ウエーハケ
ースを構成する部材のうち、内部に水等の液体を収容し
得る容器状の部材であるウエーハケース本体及び上蓋の
清浄度を測定・評価する方法及びその装置に係り、その
第1の手段は、半導体ウエーハ収納用のウエーハバスケ
ットを収納するウエーハケース本体及び該ケースの上蓋
の清浄度を測定・評価するにあたり、前記ウエーハケー
ス本体又は上蓋にて構成される容器状の被測定部材内に
純水を注入して加振機上に載置し、前記純水の液面の安
定後でかつ加振前に液中パーティクルの個数をカウント
し、次いで前記加振機により低周波振動を一定時間印加
し、その後に再度純水中のパーティクルの個数をカウン
トして加振前後のパーティクルの増加個数を求め、該パ
ーティクルの増加個数により前記被測定部材の清浄度を
評価することを特徴とするウエーハ収納部材の清浄度測
定・評価方法にある。
【0013】また第2の手段は、上記第1の手段におい
て、前記低周波振動を正弦波振動に設定することにあ
り、第3の手段は振動数を50Hz〜2000Hzに設
定することにあり、また、第4の手段は振動の加速度を
2G〜50Gに設定することにあり、さらに第5の手段
は前記低周波振動を鉛直方向に印加することにある。
【0014】本発明の第6の手段は被測定部材に超音波
を印加する手段であり、半導体ウエーハ収納用のウエー
ハバスケットを収納するウエーハケース本体及び該ケー
スの上蓋の清浄度を測定・評価するにあたり、前記ウエ
ーハケース本体又は上蓋にて構成される容器状の被測定
部材内に純水を注入して、超音波発振器を備えた水槽内
に配置し、前記純水の液面の安定後でかつ加振前に液中
パーティクルの個数をカウントし、次いで前記超音波発
振器により超音波を一定時間印加し、その後に再度純水
中のパーティクルの個数をカウントして超音波印加前後
のパーティクルの増加個数を求め、該パーティクルの増
加個数により前記被測定部材の清浄度を評価することを
特徴とするウエーハ収納部材の清浄度測定・評価方法に
ある。
【0015】また第7の手段は、第6の手段において、
超音波の周波数を20kHz〜50kHzに設定するこ
とにあり、第8の手段は超音波の出力を300W〜40
0Wに設定することにある。
【0016】また第9の手段は前記第6〜第8の手段に
おいて、前記超音波発振器と被測定部材との間で超音波
減衰装置により超音波を減衰せしめ、減衰された超音波
を前記被測定部材に印加することにある。
【0017】さらに第10の手段は、前記第1,第6の
手段において、前記純水の注入量が前記被測定部材の内
容積の35〜95%に設定されたことにある。
【0018】第11の手段は前記被測定部材に振動を印
加するための装置に係り、半導体ウエーハ収納用のウエ
ーハバスケットを収納するウエーハケース本体及び該ケ
ースの上蓋の清浄度を測定・評価するものにおいて、前
記ウエーハケース本体又は上蓋にて構成される容器状の
被測定部材を、該被測定部材内に一定量の純水が注入さ
れた状態で加振する加振機と、前記被測定部材内の純水
中に接続され、該純水中のパーティクルの量を測定する
パーティクル測定装置とを備えたことを特徴とするウエ
ーハ収納部材の清浄度測定・評価装置にある。
【0019】第12の手段は前記被測定部材に超音波振
動を印加するための装置に係り、半導体ウエーハ収納用
のウエーハバスケットを収納するウエーハケース本体及
び該ケースの上蓋の清浄度を測定・評価するものにおい
て、前記ウエーハケース本体又は上蓋にて構成され内部
に純水が注入された容器状の被測定部材と、該被測定部
材をその外壁面が水中に浸漬された状態で収容する水槽
と、該水槽内の前記被測定部材の下方に設置され、該被
測定部材に超音波を印加する超音波発振器と、前記被測
定部材内の純水中に接続され、該純水中のパーティクル
の量を測定するパーティクル測定装置とを備えたことを
特徴とするウエーハ収納部材の清浄度測定・評価装置に
ある。
【0020】第13の手段は、第12の手段において、
前記超音波発振器と被測定部材との間に超音波を減衰す
る超音波減衰装置を設けたことにある。
【0021】前記第11〜第13の手段におけるパーテ
ィクル測定装置としては、液中パーティクルが測定可能
なものであって、パーティクルの大きさが0.1μm程
度までのパーティクルが測定可能なものが好適である。
【0022】また、前記超音波減衰装置としては、前記
容器状の被測定部材を内部に収納可能な容器状に形成さ
れるとともに、材料をポリプロピレン、ポリエチレン、
又はポリカーボネートで構成するのが好適である。
【0023】
【作用】本発明は前記のように構成されており、第1の
手段及び第11の手段(装置)によれば、純水を注入し
たウエーハケース(被測定部材)を加振機上に載置し該
ウエーハケースに低周波振動を与えるため、ウエーハケ
ースに付着したパーティクルが純水中に離脱し易くなる
とともに、ウエーハケース自体からのパーティクルの発
生を検出することも可能になる。特にウエーハケースに
収納したウエーハを輸送する際には振動が加わることが
あるため、ケース内壁に付着したパーティクルの離脱の
みならず、ケース自体から発生するパーティクルについ
てもその量を正しく把握する必要があるが、かかる手段
はこの要求を充分に満足できる。
【0024】また、ウエーハケース内に注入した純水を
配管によりパーティクル測定装置に直結し、パーティク
ルの個数を逐次的に測定するようにしているので、パー
ティクル発生の経時変化が把握できるようになる。
【0025】また第2ないし第4の手段によれば、上記
に加えて、周波数と加速度のばらつきの少ない正弦波の
低周波振動をウエーハケース(被測定部材)に与えるこ
とによってウエーハケースに加わる振動の再現性が良好
となるため、一定時間低周波振動を与える前後の純水中
のパーティクル個数を比較することにより、ウエーハケ
ースの清浄度をより定量的に評価することが可能とな
る。
【0026】さらに第5の手段によれば、加振機上に載
置した純水を漏洩することなく加振できる。
【0027】次に第6及び第12の手段によれば、純水
を注入したウエーハケースを加振台上に載置し、該ウエ
ーハケースに超音波振動を与えることにより、ウエーハ
ケース内面に付着したパーティクルが純水中に離脱し易
くなるとともに、ウエーハケース自体からのパーティク
ルの発生も検出される。特にウエーハケースに収納した
ウエーハを輸送する際には振動が加わることがあるた
め、ケース内壁に付着したパーティクルの離脱だけでな
く、ケース自体から発生するパーティクルに関してもそ
の量を正しく把握する必要があるが、かかる手段によれ
ば、この要求が充分に満足される。
【0028】また、周波数と出力のばらつきの少ない超
音波振動を与えることによってウエーハケースに加わる
振動の再現性が良好となるため、一定時間超音波振動を
与える前後の純水中のパーティクル個数を比較すること
により、ウエーハケースの清浄度をより定量的に評価す
ることが可能となる。
【0029】また第7,第8の手段によれば、かかる手
段における周波数及び出力の範囲での超音波がばらつき
が少なく、加振効果も大きくなる。
【0030】また第9及び第13の手段によれば、超音
波の出力が過大となった場合において、超音波減衰装置
にてこれを減衰せしめた後、被測定部材に印加すること
ができる。
【0031】また第10の手段によれば、ウエーハケー
スに注入される純水の量を適切に設定することにより、
ウエーハケースからのパーティクルが侵入され易い純水
量で以って清浄度の測定が可能となり、測定精度が向上
する。
【0032】
【実施例】以下図1〜図10を参照して本発明の実施例
につき詳細に説明する。但し、この実施例に記載されて
いる構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は
特に特定的な記載がないかぎりは、この発明の範囲をそ
れに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
【0033】(1)第1実施例 図1は本発明の第1実施例に係るウエーハケースの清浄
度評価システムの系統図である。図1において、1は図
3に示されるウエーハケース本体であり、加振機5上に
連設されたステージ6上に載置され、加振機5からの正
弦波の加振力がステージ6を介して印加されるようにな
っている。
【0034】前記ウエーハケース本体1内には純水2が
その内容積の80%程度(35〜95%の範囲が好まし
い)収容されている。4は純水2中のパーティクルの個
数を測定するためのパーティクル測定器であり、配管3
を介してウエーハケース本体1内の純水2に連通され、
純水2中のパーティクルを逐次的に測定可能となってい
る。
【0035】次に図1に示される清浄度測定・評価シス
テムを使用したウエーハケースの清浄度の測定・評価方
法について説明する。
【0036】実験例1: (1)ウエーハケース本体1内に純水2を注入後、該純
水2の液面が安定するのを待って、液中の0.2μm以
上の大きさのパーティクル個数をパーティクル測定器4
によって測定した。 (2)その後、加振機5により振動数900Hz、加速
度20Gの正弦波の低周波振動をウエーハケース本体1
及びケース内の純水2に印加し、この低周波振動を、純
水2中のパーティクル個数をパーティクル測定器4によ
り1分間隔で測定しながら30分印加し続けた。
【0037】(3)上記方法による測定結果を加振時間
に対するパーティクルの増加個数の関係として、図4に
示す。図4に明らかなように、液中(純水2中)のパー
ティクルの数は加振時間10分経過後にほぼ飽和してい
る。
【0038】実験例2: (1)実験例1の(1)項と同一操作、測定を行う。 (2)加振機5により振動数400Hz、加速度10G
の正弦波低周波振動をウエーハケース本体1及びケース
内の純水2に印加し続けてパーティクルの個数を1分間
隔で測定し、10分間経過後に振動の印加を遮断した。
【0039】(3)ウエーハケース本体1内の純水2を
排出し、再度排水量と同量の純水をウエーハケース本体
1内に注入し、液面が安定した後、パーティクル測定器
4により純水2中のパーティクルの個数を測定した。 (4)次いでウエーハケース本体1及び純水2に、上記
(2)項と同一の正弦波低周波振動を10分間印加し、
1分間毎に純水中のパーティクルの個数をパーティクル
測定器4により測定した。
【0040】(5)上記(1)〜(4)による測定結果
を図5に示す。図5から明らかなように、ウエーハケー
ス本体1内の純水2を1回排出した後は、再度純水を注
入し振動を与えても液中(純水中)パーティクルは殆ど
検出されない。即ち、ウエーハケース本体1中の純水2
に低周波振動を印加することにより、ウエーハケース本
体1の内壁に付着したパーティクルは効率良く離脱され
ることとなる。
【0041】実験例3: (1)成形後のウエーハケース本体1と洗浄後のウエー
ハケース本体1とを夫々10個用意した。 (2)各ウエーハケース本体1内に純水2を注入し、実
験例1と同様、振動数900Hz、加速度20Gの正弦
波低周波振動を10分間印加した後、液中パーティクル
の個数を測定した。
【0042】(3)上記(1)〜(2)による測定結果
を図6に示す。図6に明らかなように、成形後(未洗
浄)に較べ、洗浄後におけるパーティクルの量が大幅に
減少しており、ウエーハケース本体の清浄度が上昇して
いる。
【0043】実験例4: (1)ウエーハケース本体1に代えて、該本体1を覆蓋
するための上蓋52をステージ6上に載置し、純水2を
該上蓋52の内容積の80%程度注入し、液面が安定し
た後、純水中の0.2μm以上の大きさのパーティクル
の個数を測定した。
【0044】(2)その後加振機5により振動数900
Hz、加速度30Gの正弦波低周波振動を、上蓋52及
びその内部の純水2に印加し、1分毎に液中のパーティ
クル個数をパーティクル測定器4によって測定しながら
上記振動を30分間印加し続けた。 (3)上記(1)〜(2)による測定結果を図7に示
す。図7から明らかなように、液中(純水2中)のパー
ティクルの量は加振を始めて約2分後にほぼ飽和してい
る。
【0045】(2)第2実施例 図2は本発明の第2実施例に係るウエーハケース清浄度
評価システムの系統図である。図2において、1は図3
に示されるウエーハケース本体であり、内部に純水2が
収容されている。該純水2の量はウエーハケース本体1
の内容積の35〜95%が適切である。
【0046】61は内部に水8が貯溜された水槽であ
り、該水槽61の底部には超音波発振器59が設置され
ている。9は該超音波発振器59からの超音波を被測定
部材であるウエーハケース本体1に印加するに適切な強
さまで減衰するための超音波減衰器である。
【0047】前記超音波減衰器9はポリプロピレン、ポ
リエチレン、ポリカーボネート等の材料から構成され
る。また前記超音波減衰器9は複数個の支持脚7にて水
槽61に支持され、さらにウエーハケース(被測定体)
1は超音波減衰器9の底部から立設された支持脚10に
より支持されている。
【0048】4はウエーハケース1内のパーティクルを
測定するためのパーティクル測定器であり、配管3を介
してウエーハケース1内の純水2に連通され、純水2中
のパーティクルを逐次的に測定可能となっている。
【0049】次に図2に示される清浄度測定・評価シス
テムを使用したウエーハケースの清浄度の測定・評価方
法について説明する。
【0050】実験例5: (1)ウエーハケース本体1内に純水2を注入し、液面
の安定後、0.2μm以上のパーティクルの個数をパー
ティクル測定器4によって測定した。 (2)超音波発振器5により、周波数40kHz、出力
300Wの超音波を20分印加しパーティクル個数を1
分間隔で測定する。次に前記20分印加後の純水を排出
した後、純水を再注入し10分印加し、1分毎に測定し
た。
【0051】(3)上記方法によれば、純水2中のパー
ティクルの個数は図8に示すように、液中パーティクル
の個数は10分後にほぼ飽和している。また、ウエーハ
ケース本体1内の純水2を1回排出した後は、再度純水
を注入し超音波振動を与えても液中(純水中)パーティ
クルは殆ど検出されない。即ちウエーハケース本体1内
の純水2に超音波振動を印加することにより、ウエーハ
ケース本体1の内壁に付着したパーティクルは効率良く
離脱されることとなる。
【0052】実験例6: (1)成形後のウエーハケース本体1と洗浄後のウエー
ハケース本体1とを夫々10個用意した。 (2)各ウエーハケース本体1内に純水2を注入し、周
波数40kHz、出力300Wの超音波を超音波発振器
5により10分間印加した後、液中パーティクルの個数
を測定した。
【0053】(3)上記による測定方法によれば、成形
後(未洗浄)のものに較べ図9に示すように、洗浄後の
ウエーハケース本体1の清浄度が大幅に向上している。
【0054】実験例7: (1)図2におけるウエーハケース本体1に代えて上蓋
52(図3参照)を取付け、該上蓋52内に純水を内容
積の80%程度注入する。 (2)液面の安定後、液中の0.2μm以上の大きさの
パーティクル個数をパーティクル測定器4にて測定し
た。
【0055】(3)その後、周波数40kHz、出力4
00Wの超音波をを20分印加しパーティクル個数を1
分間隔で測定する。次に前記20分印加後の純水を排出
した後、純水を再注入し10分印加し、1分毎に測定し
た。 (4)上記(1)〜(3)による測定結果を図10に示
す。図10から明らかなように、液中パーティクルの個
数は10分後にほぼ飽和している。また、上蓋52内の
純水2を1回排出した後は、再度純水を注入し超音波振
動を与えても液中(純水中)パーティクルは殆ど検出さ
れない。即ち上蓋52内の純水2に超音波振動を印加す
ることにより、上蓋52の内壁に付着したパーティクル
は効率良く離脱されることとなる。
【0056】
【発明の効果】本発明は、ウエーハ収納部材(ウエーハ
ケース)のうち内部に液体を収容し得るウエーハケース
本体、上蓋等の容器状部材内に純水を注入し、これに低
周波振動又は超音波振動を印加し、純水中のパーティク
ルの個数をカウントするように構成したので、ウエーハ
ケースに付着したパーティクルが純水中に離脱し易くな
るとともに、ウエーハケース自体からのパーティクルの
発生も定量的に検知することができる。
【0057】また純水をパーティクル測定装置に導きパ
ーティクルの個数を逐次的に測定するようにしているの
で、パーティクル発生の経時変化を正確に把握すること
ができる。
【0058】また請求項2〜5の発明によれば、周波数
と加速度のばらつきの少ない正弦波の低周波振動を与え
ることによってウエーハケースに加わる振動の再現性が
良好となるため、一定時間低周波振動を与える前後の純
水中のパーティクル個数を比較することにより、ウエー
ハケースの清浄度をより定量的に評価することが可能と
なる。
【0059】また請求項6〜9の発明によれば、周波数
と出力のばらつきの少ない超音波振動を与えることによ
ってウエーハケースに加わる振動の再現性が良好となる
ため、一定時間超音波振動を与える前後の純水中のパー
ティクル個数を比較することで、ウエーハケースの清浄
度をより定量的に評価することが可能となる。
【0060】また請求項11〜13に示される本発明の
装置によれば、ウエーハケースに純水を注入し、これに
振動を与えてパーティクルの個数を検出するという、比
較的簡単かつ低コストの装置で以ってウェーハケースの
清浄度を正しく検知・評価することができる。
【0061】以上に示されたウエーハケースの清浄度測
定、詳細方法及び装置によれば、新品のウエーハケース
のみならず、ウエーハケースの再利用品についても新品
と同様な手法で以ってウエーハケースの清浄度の測定・
評価を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るウエーハケースの清
浄度測定・評価装置(低周波振動印加)の構成図。
【図2】本発明の第2実施例に係るウエーハケースの清
浄度測定・評価装置(超音波振動印加)の構成図。
【図3】ウエーハケース(ウエーハ収納部材)の分解斜
視図。
【図4】第1実験例の結果を示す線図。
【図5】第2実験例の結果を示す線図。
【図6】第3実験例の結果を示す線図。
【図7】第4実験例の結果を示す線図。
【図8】第5実験例の結果を示す線図。
【図9】第6実験例の結果を示す線図。
【図10】第7実験例の結果を示す線図。
【符号の説明】
50 ウエーハケース 1 ウエーハケース本体 52 上蓋 2 純水 3 配管 4 パーティクル測定器 5 加振機 61 水槽 8 水 59 超音波発振器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/66 H01L 21/66 J 21/68 21/68 T

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウエーハ収納用のウエーハバスケ
    ットを収納するウエーハケース本体及び該ケースの上蓋
    の清浄度を測定・評価するにあたり、前記ウエーハケー
    ス本体又は上蓋にて構成される容器状の被測定部材内に
    純水を注入して加振機上に載置し、 前記純水の液面の安定後でかつ加振前に液中パーティク
    ルの個数をカウントし、 次いで前記加振機により低周波振動を一定時間附与し、 その後に再度純水中のパーティクルの個数をカウントし
    て加振前後のパーティクルの増加個数を求め、 該パーティクルの増加個数により前記被測定部材の清浄
    度を評価することを特徴とするウエーハ収納部材の清浄
    度測定・評価方法。
  2. 【請求項2】 前記低周波振動が正弦波振動である請求
    項1記載のウエーハ収納部材の清浄度測定・評価方法。
  3. 【請求項3】 前記低周波振動の振動数が50Hz〜2
    000Hzである請求項1ないし2記載のウエーハ収納
    部材の清浄度測定・評価方法。
  4. 【請求項4】 前記低周波振動の加速度が2G〜50G
    である請求項1ないし3記載のウエーハ収納部材の清浄
    度測定・評価方法。
  5. 【請求項5】 前記低周波振動が鉛直方向に附与される
    請求項1ないし4記載のウエーハ収納部材の清浄度測定
    ・評価方法。
  6. 【請求項6】 半導体ウエーハ収納用のウエーハバスケ
    ットを収納するウエーハケース本体及び該ケースの上蓋
    の清浄度を測定・評価するにあたり、 前記ウエーハケース本体又は上蓋にて構成される容器状
    の被測定部材内に純水を注入して、超音波発振器を備え
    た水槽内に配置し、 前記純水の液面の安定後でかつ加振前に液中パーティク
    ルの個数をカウントし、 次いで前記超音波発振器により超音波を一定時間印加
    し、 その後に再度純水中のパーティクルの個数をカウントし
    て超音波印加前後のパーティクルの増加個数を求め、 該パーティクルの増加個数により前記被測定部材の清浄
    度を評価することを特徴とするウエーハ収納部材の清浄
    度測定・評価方法。
  7. 【請求項7】 前記超音波の周波数が20kHz〜50
    kHzである請求項6記載のウエーハ収納部材の清浄度
    測定・評価方法。
  8. 【請求項8】 前記超音波の出力が300W〜400W
    である請求項6ないし7記載のウエーハ収納部材の清浄
    度測定・評価方法。
  9. 【請求項9】 前記超音波発振器と被測定部材との間で
    超音波減衰装置により超音波を減衰せしめ、減衰された
    超音波を前記被測定部材に印加する請求項6ないし8記
    載のウエーハ収納部材の清浄度測定・評価方法。
  10. 【請求項10】 前記純水の注入量が前記被測定部材の
    内容積の35〜95%である請求項1及び6記載のウエ
    ーハ収納部材の清浄度測定・評価方法。
  11. 【請求項11】 半導体ウエーハ収納用のウエーハバス
    ケットを収納するウエーハケース本体及び該ケースの上
    蓋の清浄度を測定・評価するものにおいて、 前記ウエーハケース本体又は上蓋にて構成される容器状
    の被測定部材を、該被測定部材内に一定量の純水が注入
    された状態で加振する加振機と、 前記被測定部材内の純水中に接続され、該純水中のパー
    ティクルの量を測定するパーティクル測定装置とを備え
    たことを特徴とするウエーハ収納部材の清浄度測定・評
    価装置。
  12. 【請求項12】 半導体ウエーハ収納用のウエーハバス
    ケットを収納するウエーハケース本体及び該ケースの上
    蓋の清浄度を測定・評価するものにおいて、 前記ウエーハケース本体又は上蓋にて構成され、内部に
    純水が注入された容器状の被測定部材と、該被測定部材
    をその外壁面が水中に浸漬された状態で収容する水槽
    と、該水槽内の前記被測定部材の下方に設置され、該被
    測定部材に超音波を印加する超音波発振器と、 前記被測定部材内の純水中に接続され、該純水中のパー
    ティクルの量を測定するパーティクル測定装置とを備え
    たことを特徴とするウエーハ収納部材の清浄度測定・評
    価装置。
  13. 【請求項13】 前記超音波発振器と被測定部材との間
    に超音波を減衰する超音波減衰装置を設けた請求項12
    記載のウエーハ収納部材の清浄度測定・評価装置。
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