JPH0952118A - 鋼管の製造方法 - Google Patents

鋼管の製造方法

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JPH0952118A
JPH0952118A JP20362195A JP20362195A JPH0952118A JP H0952118 A JPH0952118 A JP H0952118A JP 20362195 A JP20362195 A JP 20362195A JP 20362195 A JP20362195 A JP 20362195A JP H0952118 A JPH0952118 A JP H0952118A
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JP
Japan
Prior art keywords
steel pipe
cylinder
welding
bend
seam
Prior art date
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Pending
Application number
JP20362195A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashi Miyamaru
正志 宮丸
Takekazu Arakawa
武和 荒川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
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Publication of JPH0952118A publication Critical patent/JPH0952118A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 鋼板を円筒1に成形し、次いで前記円筒
1の長手方向の継目7を少なくとも内面側から溶接して
鋼管を製造する方法において、前記円筒1に継目側が凸
になる曲げ歪を与えた状態で前記円筒1の両端を固定手
段2により固定して内面溶接することを特徴とする真直
度に優れた鋼管の製造方法を提供する。 【効果】 真直度の良好な鋼管が製造可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプレスベンド鋼管、
UOE鋼管など、鋼管の長手方向の継目を溶接して鋼管
を製造する分野に属するもので、更に詳しくは軸方向に
曲がりの少ないことが要求される建築用の鋼管柱や、構
造物の架台などに用いられる鋼管の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】代表的な鋼管製造法であるUOE鋼管の
製造方法を例にとって説明する。UOE鋼管はU、Oプ
レスで鋼板を、鋼板の長手方向の端部が互いに向き合う
ように円筒形に成形後、互いに向き合った端部を内面側
および外面側から溶接し、その後拡管装置で直径がやや
大きくなるように内面側から塑性変形を与えて製造され
る。内面溶接は、図4に示すように、鋼管1を内面溶接
される部位が下側に位置するよう配置し、両方の管端を
クランプ装置2で固定して上下方向の変位を拘束した状
態で、内面溶接ヘッド4を移動させることにより行な
う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この方法で作った鋼管
は曲がり量は2/1000から1/1000程度である
が曲がりが著しく制限される用途では問題があった。例
えば、特開平6−101302に示されるような中央に
開口をもつダイヤフラムを鋼管に嵌入して鋼管柱に構成
するための鋼管においては、鋼管の曲がりが大きいと鋼
管にダイヤフラムを嵌入することが難しい。
【0004】従って、この用途には、前記方法で製造し
た鋼管をプレス矯正して曲がりを直す工程が必要で、多
大の時間と費用がかかっていた。
【0005】本発明はこのような問題点を解決するため
になされたもので、プレス矯正などの必要がない程度の
曲がりの少ない鋼管を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、鋼板
を円筒に成形し、次いで前記円筒の長手方向の継目を少
なくとも内面側から溶接して鋼管を製造する方法におい
て、前記円筒に継目側が凸になる曲げ歪を与えた状態で
前記円筒の両端を固定して内面溶接することを特徴とす
る鋼管の製造方法である。
【0007】鋼管の長手方向に溶接を施すと、溶接線が
熱せられ、溶接線が鋼管の他の部分に比べ伸びた状態と
なり、鋼管の曲がりとしては、溶接線が鋼管の軸方向に
凸になるように(下曲がりという)曲がる。しかしこの
溶接部は冷却するに伴い、今度は収縮をはじめ、溶接線
が鋼管の軸方向に凹になるように(上曲がりという)曲
がってくる。即ち鋼管にはまず下曲がりが発生し、次い
で上曲がりが発生することになる。
【0008】内面溶接において鋼管は両管端は鋼管クラ
ンプ装置で固定された状態で、溶接ト−チを移動させて
内面側から溶接されその後鋼管クランプ装置を外されて
冷却される。鋼管の曲がりとしては、下曲がりはクラン
プによって抑制され冷却時の上曲がりだけが顕著に現
れ、結局鋼管は上曲がり状態となる。
【0009】これに対し請求項1の発明においては、鋼
管は、その両端が固定された状態で内面溶接される時
に、継目が凸になる曲がり(下曲がり)を予め与えられ
ているので、内面溶接により最終的に発生する上曲がり
(継目が凹になる方向)と予め与えられている下曲がり
とが打ち消しあって曲がりの著しく少ない鋼管が得られ
る。
【0010】また請求項2の発明は、鋼板を円筒に成形
し次いで前記円筒の長手方向の継目を少なくとも内面側
から溶接して鋼管を製造する方法において、前記円筒の
両方の管端部のうち少なくとも一方の管端を上下方向の
変位が自由であるように支持して内面溶接することを特
徴とする鋼管の製造方法である。
【0011】請求項2の発明においては、鋼管の内面溶
接時に少なくとも管端の一方は固定されていないので、
内面溶接中に鋼管は自由に曲がることができ、内面溶接
終了直後に鋼管は下曲がり状態となっている。その後内
面溶接部が冷却するに伴い今度は上曲がりが生じ、内面
溶接中に発生した下曲がりと打ち消しあって曲がりの著
しく少ない鋼管が得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態として、UOE
鋼管を例にとって説明する。
【0013】UOE鋼管においては、U,Oプレスにて
鋼板を円筒に成形したのち、予め下曲がりとなる歪(逆
歪という)を与えた状態で該鋼管の両端を管端クランプ
装置で固定して潜弧溶接する。(実施形態1という)。
【0014】図1はこの内面溶接方法を示す。図におい
て、鋼管1は下曲がりになる逆歪が予め与えられてお
り、また鋼管の両端はクランプ装置で固定されている。
【0015】逆歪を与える方法は種々あるが、例えば図
2に示すように内面溶接すべき鋼管1の溶接部7を下に
して両端を支点6によって支持し、該鋼管の中央付近を
上から逆歪負荷装置8を用いて所定量押してやればよ
い。
【0016】また本発明の別の実施形態として、前記方
法の代わりに内面溶接時に片端のみをクランプ装置で固
定し、他端は固定しない方法(実施形態2という)、両
端ともクランプせず自由にして内面溶接する方法(実施
形態3という)もある。これらの場合には内面溶接前に
鋼管に逆歪を与える必要はない。
【0017】UOE鋼管はその後外面側からも溶接され
最後に拡管されて最終的に製品になるが、これらの工程
は本発明に必須ではなく例えば内面溶接のみで健全な溶
接部が得られる場合には外面溶接を省略してもよいし、
拡管は真円度向上、強度向上のために必要に応じて実施
される工程であって本発明の本質とは関係がない。
【0018】また、対象とする鋼管はUOE鋼管に限定
されるものではなく、例えば、ベンデイングロ−ル法で
成形される鋼管、プレスベンド法で成形される鋼管であ
っても内面溶接を施される鋼管であれば本発明は適用さ
れる。
【0019】
【実施例】外径750mm×管厚32mm、外径950mm×
管厚38mm、外径600mm×管厚25mmのUOE鋼管を
用いて本発明の効果を確認する試験を行なった。鋼管の
長さはいずれも12mで、実施形態1、2、3で内面溶
接を実施し、次いで両管端が自由の状態で外面側を潜弧
溶接し拡管して製造した。
【0020】その結果を表1に示す。表1において曲が
りがマイナスは下曲がりを意味し、曲がりは図3に示す
ように、両管端の溶接部を結ぶ直線からのずれ量dを管
長Lで割った値で定義した。
【0021】
【表1】
【0022】表1から判るように、本発明のいずれの方
法でも曲がりを0.67/1000以下に抑えられてい
るのに対し、従来の方法(比較例)では曲がりが0.8
〜1.6/1000にも達しており、本発明の効果が確
認された。
【0023】また、これらの鋼管から鋼管柱を製造する
ために該鋼管に外ダイヤフラムを嵌入する作業を実施し
たところ、曲がりが0.67/1000以下である本発
明の鋼管は外ダイヤフラムの嵌入が容易であったのに対
し比較例である曲がり1.6〜0.8/1000の鋼管
では嵌入に多大の労力を必要とした。
【0024】なお、本発明−1の実施形態において、与
える逆歪の量は、従来の方法で鋼管を製造したときに生
じる曲がり量を計測し、同時に最終的に鋼管に必要な真
直度を考慮して決めればよい。例えば、外径600mm×
管厚25mmの鋼管の曲がりを±0.67/1000以下
に抑えたい時には、与える逆歪の量は比較例における曲
がり量を勘案して(±0.67−1.6)/1000=
−2.27/1000〜−0.93/1000としてや
ればよい。
【0025】
【発明の効果】本発明においては、鋼管に予め下曲がり
になる曲げ歪を与えた状態で鋼管の両端を固定して内面
溶接をおこなうか、または、鋼管に曲げ歪は特に与えな
いかわりに、少なくとも鋼管の片端は自由にして内面溶
接を行なうので、得られる鋼管の曲がりが著しく小さい
ものとなるという利点をもち、鋼管に外ダイヤフラムを
嵌入して鋼管柱を形成するなどの用途に適した鋼管が製
造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による鋼管の内面溶接状況
を示す図である。
【図2】鋼管に逆歪を与える方法の一例を示す図であ
る。
【図3】曲がりの定義を示す図である。
【図4】従来技術における内面溶接状況を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 鋼管 2 管端のクランプ装置 3 内面溶接ビ−ド 4 内面溶接ヘッド 5 バッキングフラックス 6 支点 7 内面溶接される継目 8 逆歪負荷装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼板を円筒に成形し、次いで前記円筒の
    長手方向の継目を少なくとも内面側から溶接して鋼管を
    製造する方法において、前記円筒に継目側が凸になる曲
    げ歪を与えた状態で前記円筒の両端を固定して内面溶接
    することを特徴とする鋼管の製造方法。
  2. 【請求項2】 鋼板を円筒に成形し、次いで前記円筒の
    長手方向の継目を少なくとも内面側から溶接して鋼管を
    製造する方法において、前記円筒の両方の管端部のうち
    少なくとも一方の管端を上下方向の変位が自由であるよ
    うに支持して内面溶接することを特徴とする鋼管の製造
    方法。
JP20362195A 1995-08-09 1995-08-09 鋼管の製造方法 Pending JPH0952118A (ja)

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JP20362195A JPH0952118A (ja) 1995-08-09 1995-08-09 鋼管の製造方法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102490134A (zh) * 2011-12-20 2012-06-13 上海锅炉厂有限公司 弯管组件的装配定位工具
JP2018069386A (ja) * 2016-10-31 2018-05-10 Jfeスチール株式会社 大径鋼管用管内面研削装置

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CN102490134A (zh) * 2011-12-20 2012-06-13 上海锅炉厂有限公司 弯管组件的装配定位工具
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Effective date: 20010116