JPH0951250A - 自動周波数制御方法及び自動周波数制御回路 - Google Patents

自動周波数制御方法及び自動周波数制御回路

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Publication number
JPH0951250A
JPH0951250A JP7202616A JP20261695A JPH0951250A JP H0951250 A JPH0951250 A JP H0951250A JP 7202616 A JP7202616 A JP 7202616A JP 20261695 A JP20261695 A JP 20261695A JP H0951250 A JPH0951250 A JP H0951250A
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JP
Japan
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frequency
signal
output
sweep
synchronization
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JP7202616A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Kumagai
佳晶 熊谷
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
  • Channel Selection Circuits, Automatic Tuning Circuits (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、自動周波数制御方法及びその回路
に関し、適正な受信周波数を安定的に保持して衛星回線
の安定運用を図ることを目的とする。 【構成】 基準信号発生部1と、位相比較部2と、ロー
パスフィルタ3と、メモリ4と、スイッチ5と、ローカ
ル信号発生部6とをそなえるとともに、同期が外れたか
否かを検出する同期検出部7と、同期検出部7によって
同期外れが検出されると、メモリ4の更新処理を禁止し
てメモリ4に同期外れ直前のローパスフィルタ3の出力
を保持させるメモリ制御部8と、同期検出部7によって
同期外れが検出されると、メモリ4に記憶されている同
期外れ直前のローパスフィルタ3の出力がローカル信号
発生部6へ供給されるように、スイッチ5を切り替え
て、ローカル信号の周波数を同期外れ直前の値に保持す
るよう制御するスイッチ制御部9とをそなえるように構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 発明の属する技術分野 従来の技術(図16〜図18) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1〜図5) 発明の実施の形態 ・第1実施形態の説明(図6〜図9) ・第2実施形態の説明(図10〜図13) ・その他(図14,図15) 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばSCPC(S
ingle Channel Per Carrier)方式の衛星通信にて用いて
好適な、自動周波数制御方法及び自動周波数制御回路に
関する。
【0003】
【従来の技術】図16は一般的な衛星通信システムを説
明するための図であり、この図16において、101は
地上から無線信号を送信する送信局、102は送信局1
01からの無線信号を中継するために遠隔に打ち上げら
れた通信衛星、103は送信局101からの送信信号を
通信衛星102を介して地上にて受信する受信局であ
る。
【0004】この図16に示すような一般的な衛星通信
においては、例えば1つの搬送波に対して1つのチャネ
ルが与えられるSCPC(Single Channel Per Carrier)
方式を採用することができる。ところで、受信局103
における受信周波数を安定化させるためには、通信衛星
102は、送信局101あるいは受信局103に対して
固定的な位置に安定することが望ましいが、ゆらぎを生
じてしまう場合がある。
【0005】即ち、このようなゆらぎが生じると発生す
るドップラーシフトや、通信衛星102のローカル周波
数の安定度の限界にも起因して、例えば図18に示すよ
うに、受信周波数が±100kHz程度変動することが
あるのである。さらに、このSCPC方式を採用する場
合においては、一般的には搬送波(Carrier)が45〜5
0kHz程度の間隔で配置されるため、送信局101か
ら送信されたあるチャネルの信号〔例えば図18(b)
に示すように周波数fd に設定されたチャネルY(C
H.Y)の信号〕が、受信局103では異なったチャネ
ルの信号〔例えば1チャネルおいて隣接したチャネルX
(CH.X)〕として受信されたり、何も受信されない
場合もある。
【0006】そこで、受信局103側において、送信局
101からの無変調のパイロット信号が一定となるよう
にローカル信号を制御するようなAFC(Automatic Fr
equency Control ;自動周波数制御)回路をそなえるこ
とが考えられる。また、この周波数一定制御を行なうた
めのパイロット信号は、送信局101の状態や伝搬条件
等の理由により一時的に断になったり、スペクトラムが
乱れたりすることがあるが、このような場合において
も、受信局103側では、上述の送信局101側の影響
を受けて回線品質を低下させることなく、適正な受信周
波数を安定して保持していることも要求されている。
【0007】これに対して、受信局103においては、
例えば図17に示すようなAFC回路をそなえることに
より、周波数fp の予め定まった無変調波のパイロット
信号を制御局としての送信局101から送出するが、受
信局103にて受信されたパイロット信号について、中
間周波信号に変換された信号成分が所定の周波数fp
なるようにローカル周波数を制御して、正しい受信周波
数を得ている。
【0008】即ち、この図17に示すAFC回路110
においては、受信局103のアンテナ121で受信され
た高周波信号を低雑音増幅器122にて低雑音増幅され
たものについて、ローカル信号(周波数fL )で周波数
変換して得られた信号に含まれるパイロット信号が所定
の周波数fp となるようにローカル信号の周波数を制御
することにより、適正な受信周波数が得られるようにな
っている。
【0009】ここで、上述のローカル信号の周波数制御
は、受信周波数変換ミキサ123,フィルタ124,発
振器111,ミキサ(MIX)112,フィルタ11
3,増幅器114,スイッチ(SW)115,可変周波
数発振器116,位相ロック発振器(PLO)117,
コンパレータ(COMP)118,制御部(CONT)
119及びスイープ信号発生器120により構成される
ループにより行なわれるようになっている。
【0010】ミキサ123は、低雑音増幅器122から
の高周波信号(周波数fR )を位相ロック発振器117
からのローカル信号を用いてダウンコンバートし、中間
周波数帯の信号(周波数fI )の信号として出力するも
のである。また、ミキサ112は、ミキサ123からフ
ィルタ124及びゲイン調整式増幅器125を介して出
力された信号について、発振器111から出力される、
パイロット信号の周波数fp に等しい基準周波数fp
信号に基づいて周波数変換し、パイロット信号の周波数
成分を検波あるいは抽出する位相比較器である。
【0011】スイープ信号発生器120は、掃引(スイ
ープ)信号を発生するものであり、さらに、コンパレー
タ(COMP)118は、フィルタ113を介して入力
された、ミキサ112からの位相誤差信号を受けて同期
外れかどうかを検出するものであり、制御部(CON
T)119は、コンパレータ118での検出結果に基づ
いて、スイッチ115を制御するものである。
【0012】即ち、スイッチ115は、制御部119か
らの制御信号に基づき、ミキサ112からの周波数変換
後の信号の同期が取れている場合はミキサ112からフ
ィルタ113及び増幅器114を介して入力された信号
を選択して出力する一方、同期が取れていない場合は、
スイープ信号発生器120から入力されたスイープ信号
を選択して出力するようになっている。
【0013】さらに、可変周波数発振器116及び位相
ロック発振器117により、スイッチ115からの信号
に基づいて、ミキサ123にてダウンコンバートするた
めのローカル信号を生成するようになっている。これに
より、上述のローカル信号の周波数制御のためのループ
では、ミキサ112にて抽出されるパイロット信号が基
準周波数としてのfp となるようにローカル信号の周波
数を制御している。
【0014】また、ゲイン調整式増幅器125,信号レ
ベル検出器126及び増幅器127により、AGC(Au
tomatic Gain Control;自動利得制御)ループが構成さ
れ、パイロット信号成分を含む受信IF信号が一定のレ
ベルとなるように動作するようになっている。即ち、ゲ
イン調整式増幅器125の出力信号のレベルを信号レベ
ル検出器126にて検出すると、このレベル検出情報に
応じた信号を増幅器127を介して制御信号としてゲイ
ン調整式増幅器125に出力することにより、ゲイン調
整式増幅器125は一定の利得の信号を出力できるよう
になっているのである。
【0015】このような構成により、上述の図17に示
すAFC回路では、送信局101からのパイロット信号
が断とならず、パイロットを捕捉して同期が取れている
通常動作状態においては、制御部119の制御により、
スイッチ115では増幅器114からの信号を選択して
出力されて、ローカル信号で周波数変換して得られた信
号に含まれるパイロット信号が所定の周波数fp となる
ようにローカル信号の周波数を制御する。
【0016】即ち、図18(a)に示すように、送信局
101から送信される信号が、通信衛星102のゆらぎ
により発生するドップラーシフトや、通信衛星102の
ローカル周波数の安定度の限界に起因して、受信局10
3では周波数のずれfe となって現れるが、図17のA
FC回路においてパイロット信号が所定の周波数fp
なるようにローカル信号の周波数を制御することによ
り、周波数のずれを抑圧している。
【0017】また、ミキサ112にて抽出されるべきパ
イロット信号が何らかの理由で一時的に断になった場合
等、同期がとれていない場合は、コンパレータ118に
てこれを検出し、制御部119がスイッチ115を制御
することにより、スイープ信号発生器120からの信号
に切り替えて出力する。これにより、パイロット信号が
断状態から復旧している場合には、パイロット信号を捕
捉して、スイッチ115において増幅器114からの信
号への接続切り替えを行なうことにより、再び受信パイ
ロット信号を同期状態に戻すことができる。
【0018】なお、送信局101からのパイロット信号
は、非常時に備えて予備の周波数f p ′の信号が用意さ
れている場合もあり、災害等何らかの理由によって、周
波数fp による送出が不可能になった場合は、代わりに
p ′で送出することができる。この場合においては、
受信局103ではミキサ112においてfp の周波数信
号が一定時間検出されなくなったら(一定時間非同期状
態が続いていると判定された場合は)、制御部119の
制御(図17の二点鎖線で示す制御ライン130参照)
により、パイロット信号受信周波数(発振器111から
の発信周波数)を自動的にfp からfp ′へ切り替える
ようになっている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな図17に示すAFC回路においては、パイロット信
号の瞬断(一時的な断状態)に対しては回線品質の低下
を最小限に抑制して適正な受信周波数を安定して保持す
ることができるが、連続的に起こる位相飛びや、スペク
トラムの劣化、雑音の増加等に対しては対応することが
できないという課題がある。
【0020】また、非常時に備えた予備の周波数fp
の信号が用意されている場合において、上述の連続的に
起こる位相飛びや、スペクトラムの劣化、雑音の増加が
発生すると、受信局103のAFC回路では、送信局1
01側で切り替わっていない(送信されていない)予備
の周波数fp ′のパイロット信号を捕捉するように動作
するため、回線を断にしてしまうという課題もある。
【0021】本発明はこのような課題に鑑み創案された
もので、パイロット信号が一時的に断になったり、連続
的に起こる位相飛び,スペクトラムの劣化又は雑音の増
加等により回線品質が低下した場合においても、回線へ
の影響を最小限に止めながら周波数制御を行なって同期
状態を確立することにより、適正な受信周波数を安定的
に保持して衛星回線の安定運用を図る自動周波数制御方
法及び自動周波数制御回路を提供することを目的とす
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】図1は第1の発明の原理
ブロック図であり、この図1に示す自動周波数制御回路
は、周波数変換部10にて受信信号をローカル信号で周
波数変換して得られた信号に含まれるパイロット信号が
所定の周波数となるようにローカル信号の周波数を制御
するものである。
【0023】ここで、1は所定の周波数を有する基準信
号を発生する基準信号発生部、2はパイロット信号と基
準信号発生部1で発生された基準信号との位相比較を行
なう位相比較部である。さらに、3は位相比較部2の出
力についてローパス処理を施すローパスフィルタ、4は
ローパスフィルタ3の出力を所定の時間毎に更新しなが
ら記憶するメモリ、5はローパスフィルタ3の出力又は
メモリ4の出力を選択的に出力しうるスイッチ、6はス
イッチ5の出力を制御信号として所望の周波数を有する
ローカル信号を発生するローカル信号発生部である。
【0024】また、7 はローパスフィルタ3からの信号
を入力されて同期が外れたか否かを検出する同期検出
部、8は同期検出部7によって同期外れが検出される
と、メモリ4の更新処理を禁止してメモリ4に同期外れ
直前のローパスフィルタの出力を保持させるメモリ制御
部である。さらに、9はスイッチ制御部であり、このス
イッチ制御部9は、同期検出部7によって同期外れが検
出されると、メモリ4に記憶されている同期外れ直前の
ローパスフィルタ3の出力がローカル信号発生部6へ供
給されるように、スイッチ5を切り替えて、ローカル信
号の周波数を同期外れ直前の値に保持するよう制御する
ものである。
【0025】これにより、周波数変換部10にて受信信
号をローカル信号で周波数変換して得られた信号に含ま
れるパイロット信号が所定の周波数となるようにローカ
ル信号の周波数を制御するが、同期検出部7において同
期外れを検出すると、スイッチ制御部9により、ローカ
ル信号の周波数を同期外れ直前の値に保持するよう制御
することができる(以上、請求項1,2)。
【0026】図2は第2の発明の原理ブロック図であ
り、この図2に示す自動周波数制御回路についても、周
波数変換部10にて受信信号をローカル信号で周波数変
換して得られた信号に含まれるパイロット信号が所定の
周波数となるようにローカル信号の周波数を制御するも
のである。ここで、1は所定の周波数を有する基準信号
を発生する基準信号発生部、2はパイロット信号と基準
信号発生部1で発生された基準信号との位相比較を行な
う位相比較部、3は位相比較部2の出力についてローパ
ス処理を施すローパスフィルタである。
【0027】さらに、4はローパスフィルタ3の出力を
所定の時間毎に更新しながら記憶するメモリ、11は所
定の幅の範囲で出力値を変化させるスイープ部、12は
スイープ部11の出力とメモリ4の出力とを加算する加
算部、5Aはローパスフィルタ3の出力又は加算部12
の出力を選択的に出力しうるスイッチ、6はスイッチ5
Aの出力を制御信号として所望の周波数を有するローカ
ル信号を発生するローカル信号発生部である。
【0028】さらに、7はローパスフィルタ3からの信
号を入力され、同期が外れたか否かを検出する同期検出
部、8は同期検出部7によって同期外れが検出されると
メモリ4の更新処理を禁止してメモリ4に同期外れ直前
のローパスフィルタ3の出力を保持させるメモリ制御部
である。さらに、9Aはスイープ・スイッチ制御部であ
り、このスイープ・スイッチ制御部9Aは、同期検出部
7によって同期外れが検出されると、加算部12の出力
がローカル信号発生部6へ供給されるように、スイッチ
5Aを切り替えて、ローカル信号の周波数を同期外れ直
前の値を中心に所定の周波数幅でスイープさせるように
制御するものである。
【0029】これにより、周波数変換部10にて受信信
号をローカル信号で周波数変換して得られた信号に含ま
れるパイロット信号が所定の周波数となるようにローカ
ル信号の周波数を制御しているが、特に、同期検出部7
において同期外れを検出すると、スイープ・スイッチ制
御部9Aの制御により、ローカル信号の周波数を同期外
れ直前の値を中心に所定の周波数幅でスイープさせるこ
とができる(以上、請求項3,4)。
【0030】図3は第3の発明の原理ブロック図であ
り、この図3に示す自動周波数制御回路についても、周
波数変換部10にて受信信号をローカル信号で周波数変
換して得られた信号に含まれるパイロット信号が所定の
周波数となるようにローカル信号の周波数を制御するも
のである。ここで、1は所定の周波数を有する基準信号
を発生する基準信号発生部、2はパイロット信号と基準
信号発生部1で発生された基準信号との位相比較を行な
う位相比較部、3は位相比較部2の出力についてローパ
ス処理を施すローパスフィルタである。
【0031】さらに、4はローパスフィルタ3の出力を
所定の時間毎に更新しながら記憶するメモリ、11−1
は第1の幅の範囲で出力値を変化させる第1スイープ
部、11−2は第1の幅とは異なる第2の幅の範囲で出
力値を変化させる第2スイープ部である。また、12は
第1スイープ部11−1の出力とメモリ4の出力とを加
算する加算部、5Bはローパスフィルタ3の出力,加算
部12の出力又は第2スイープ部11−2の出力を選択
的に出力しうるスイッチ、6はスイッチ5Bの出力を制
御信号として所望の周波数を有するローカル信号を発生
するローカル信号発生部である。
【0032】さらに、7はローパスフィルタ3からの信
号を入力され同期が外れたか否かを検出する同期検出
部、8は同期検出部7によって同期外れが検出されると
メモリ4の更新処理を禁止してメモリ4に同期外れ直前
のローパスフィルタ3の出力を保持させるメモリ制御部
である。また、9Bはスイープ・スイッチ制御部であ
り、このスイープ・スイッチ制御部9Bは、同期検出部
7によって同期外れが検出されると、加算部12の出力
がローカル信号発生部6へ供給されるように、スイッチ
5Bを切り替えて、ローカル信号の周波数を同期外れ直
前の値を中心に所定の幅でスイープさせるとともに、第
1の周波数幅でスイープさせても、パイロット信号を捕
捉できない場合は、第2スイープ部12の出力がローカ
ル信号発生部6へ供給されるように、スイッチ5Bを切
り替えて、第2の周波数幅でスイープさせるように制御
するものである。
【0033】これにより、周波数変換部10にて受信信
号をローカル信号で周波数変換して得られた信号に含ま
れるパイロット信号が所定の周波数となるようにローカ
ル信号の周波数を制御しているが、特に、同期検出部7
において同期外れを検出すると、スイープ・スイッチ制
御部9Bの制御により、ローカル信号の周波数を同期外
れ直前の値を中心に第1の周波数幅でスイープさせ、こ
のように第1の周波数幅でスイープさせても、パイロッ
ト信号を捕捉できない場合は、第1の周波数幅とは異な
る第2の周波数幅でスイープさせることができる(以
上、請求項6,7)。
【0034】図4は第4の発明の原理ブロック図であ
り、この図4に示す自動周波数制御回路は、周波数変換
部10にて受信信号をローカル信号で周波数変換し、更
に振幅値が所定値となるようにゲイン制御されることに
より得られた信号に含まれるパイロット信号が所定の周
波数となるようにローカル信号の周波数を制御するもの
である。
【0035】ここで、1は所定の周波数を有する基準信
号を発生する基準信号発生部、2はパイロット信号と基
準信号発生部1で発生された基準信号との位相比較を行
なう位相比較部、3は位相比較部2の出力についてロー
パス処理を施すローパスフィルタである。さらに、8−
1はローパスフィルタ3の出力を所定の時間毎に更新し
ながら記憶する第1メモリ、11−1は第1の幅の範囲
で出力値を変化させる第1スイープ部、11−2は第1
の幅とは異なる第2の幅の範囲で出力値を変化させる第
2スイープ部である。
【0036】また、12は第1スイープ部の出力と第1
メモリ8−1の出力とを加算する加算部、5−1はロー
パスフィルタ3の出力,加算部12の出力又は第2スイ
ープ部の出力を選択的に出力しうる第1スイッチ、6は
第1スイッチの出力を制御信号として所望の周波数を有
するローカル信号を発生するローカル信号発生部であ
る。
【0037】さらに、13はゲイン調整式増幅器であ
り、このゲイン調整式増幅器13は、ゲイン制御信号に
応じて、受信信号をローカル信号で周波数変換した信号
の振幅値が所定値となるようにゲイン制御を行なうもの
である。また、4−2は増幅器13の出力情報を所定の
時間毎に更新しながら記憶する第2メモリ、14は最大
ゲイン情報を設定する最大ゲイン設定部、5−2は増幅
器13の出力情報,第2メモリ4−2の出力又は最大ゲ
イン設定部14の出力を選択的に出力しうる第2スイッ
チである。
【0038】さらに、7はローパスフィルタ3からの信
号を入力され同期が外れたか否かを検出する同期検出
部、8−1は同期検出部7によって同期外れが検出され
ると、第1メモリ4−1の更新処理を禁止して第1メモ
リ4−1に同期外れ直前のローパスフィルタ3の出力を
保持させる第1メモリ制御部である。さらに、9Cはス
イープ・スイッチ制御部であり、このスイープ・スイッ
チ制御部9Cは、同期検出部7によって同期外れが検出
されると、加算部12の出力がローカル信号発生部6へ
供給されるように、第1スイッチ5−1を切り替えて、
ローカル信号の周波数を同期外れ直前の値を中心に所定
の幅でスイープさせるとともに、第1の周波数幅でスイ
ープさせても、パイロット信号を捕捉できない場合は、
第2スイープ部11−2の出力がローカル信号発生部6
へ供給されるように、第1スイッチ5−1を切り替え
て、第2の周波数幅でスイープさせるように制御するも
のである。
【0039】さらに、8−2は第2メモリ制御部であ
り、この第2メモリ制御部8−2は、同期検出部7によ
って同期外れが検出されると、第2メモリ8−2の更新
処理を禁止して第2メモリ8−2に同期外れ直前の増幅
器13の出力情報を保持させるものである。また、15
はスイッチ制御部であり、このスイッチ制御部15は、
同期検出部7によって同期外れが検出されると、第1の
周波数幅でのスイープ時には、第2メモリ8−2の出力
が増幅器13へゲイン制御信号として供給されるよう
に、第2スイッチ5−2を切り替えて、ゲイン制御を同
期外れ直前のゲイン状態で行ない、第2の周波数幅での
スイープ時には、最大ゲイン設定部14の出力が増幅器
13へゲイン制御信号として供給されるように、第2ス
イッチ5−2を切り替えて、ゲイン制御を最大のゲイン
状態で行なうように制御するものである。
【0040】これにより、周波数変換部10にて受信信
号をローカル信号で周波数変換し更に振幅値が所定値と
なるようにゲイン制御されることにより得られた信号に
含まれるパイロット信号が所定の周波数となるようにロ
ーカル信号の周波数を制御するが、特に、同期検出部7
にて同期外れを検出すると、スイープ・スイッチ制御部
9Cの制御により、ローカル信号の周波数を同期外れ直
前の値を中心に第1の周波数幅でスイープさせ、このよ
うに第1の周波数幅でスイープさせても、パイロット信
号を捕捉できない場合は、第1の周波数幅とは異なる第
2の周波数幅でスイープさせる一方、スイッチ制御部1
5の制御により、第1の周波数幅でのスイープ時には、
ゲイン制御を同期外れ直前のゲイン状態で行ない、第2
の周波数幅でのスイープ時には、ゲイン制御を最大のゲ
イン状態で行なっている(以上、請求項7,8)。
【0041】さらに、図5は第5の発明の原理ブロック
図であり、この図5に示す自動周波数制御回路は、周波
数変換部10にて受信信号をローカル信号で周波数変換
して得られた信号に含まれるパイロット信号が第1周波
数fp 又は第1周波数fp とは異なる第2周波数fp
となるようにローカル信号の周波数を制御するものであ
る。
【0042】ここで、1Aは第1周波数fp 又は第2周
波数fp ′を有する基準信号を発生する基準信号発生
部、2Aはパイロット信号と基準信号発生部1Aからの
第1周波数fp 又は第2周波数fp ′を有する基準信号
との位相比較を行なう位相比較部、3は位相比較部2の
出力についてローパス処理を施すローパスフィルタであ
る。
【0043】さらに、4はローパスフィルタ3の出力を
所定の時間毎に更新しながら記憶するメモリ、11−1
は第1の幅の範囲で出力値を変化させる第1スイープ
部、11−2は第1の幅とは異なる第2の幅の範囲で出
力値を変化させる第2スイープ部である。また、12は
第1スイープ部11−1の出力とメモリ4の出力とを加
算する加算部、5Cはローパスフィルタ3の出力,加算
部4の出力又は第2スイープ部11−2の出力を選択的
に出力しうるスイッチ、6はスイッチ5Cの出力を制御
信号として所望の周波数を有するローカル信号を発生す
るローカル信号発生部である。
【0044】さらに、7はローパスフィルタ3からの信
号を入力され同期が外れたか否かを検出する同期検出部
であり、8Aはパイロット信号が第1周波数fp である
として周波数制御を行なっている場合において、同期検
出部7によって同期外れが検出されると、メモリ4の更
新処理を禁止してメモリ4に同期外れ直前のローパスフ
ィルタ3の出力を保持させるメモリ制御部である。
【0045】さらに、9Dはスイープ・スイッチ制御部
であり、このスイープ・スイッチ制御部9Dは、パイロ
ット信号が第1周波数fp であるとして周波数制御を行
なっている場合において、同期検出部7によって同期外
れが検出されると、加算部12の出力がローカル信号発
生部6へ供給されるように、スイッチ5Cを切り替え
て、ローカル信号の周波数を同期外れ直前の値を中心に
所定の幅でスイープさせるとともに、第1の周波数幅で
スイープさせても、パイロット信号を捕捉できない場合
は、第2スイープ部11−2の出力がローカル信号発生
部6へ供給されるように、スイッチ5Cを切り替えて、
第2の周波数幅でスイープさせ、更にこのように第2の
周波数幅でスイープさせても、パイロット信号を捕捉で
きない場合は、基準信号発生部1Aから第2周波数
p ′を有する基準信号を発生させた状態にして、再度
第2の周波数幅でスイープさせ、これでも、パイロット
信号を捕捉できない場合は、第1スイープ部11−1の
作動を停止させて、メモリ4の出力だけがローカル信号
発生部6へ供給されるように、スイッチ5Cを切り替え
て、ローカル信号の周波数を同期外れ直前の値に保持す
るように制御するものである。
【0046】これにより、周波数変換部10にて受信信
号をローカル信号で周波数変換して得られた信号に含ま
れるパイロット信号が第1周波数fp 又は第1周波数f
p とは異なる第2周波数fp ′となるようにローカル信
号の周波数を制御するが、特に、パイロット信号が第1
周波数fp であるとして周波数制御を行なっている場合
において、同期検出部7にて同期外れを検出すると、ス
イープ・スイッチ制御部9Dによる制御により、ローカ
ル信号の周波数を同期外れ直前の値を中心に第1の周波
数幅でスイープさせ、このように第1の周波数幅でスイ
ープさせても、パイロット信号を捕捉できない場合は、
第1の周波数幅とは異なる第2の周波数幅でスイープさ
せ、更にこのように第2の周波数幅でスイープさせて
も、パイロット信号を捕捉できない場合は、パイロット
信号が第2周波数fp ′であるとして、再度第2の周波
数幅でスイープさせ、これでも、パイロット信号を捕捉
できない場合は、ローカル信号の周波数を同期外れ直前
の値に保持するように制御することができる(以上、請
求項9,16)。
【0047】また、上述の第5の発明においては、サー
チトリガをかけるサーチトリガ手段をそなえ、スイープ
・スイッチ制御部9Dが、ローカル信号の周波数を同期
外れ直前の値に保持している状態で、サーチトリガ手段
を通じてサーチトリガがかけられると、基準信号発生部
1Aから第1周波数fp を有する基準信号,第2周波数
p ′を有する基準信号を所要の順序で発生させた状態
にして、再度第2の周波数幅でスイープさせ、このサー
チトリガ後の第2の周波数幅でのスイープにより、パイ
ロット信号を捕捉できた場合は、ローパスフィルタ3の
出力がローカル信号発生部6へ供給されるように、スイ
ッチ5Cを切り替えて、トラッキング状態に移行させる
一方、パイロット信号を捕捉できない場合は、再度第1
スイープ部11−1の作動を停止させて、メモリ4の出
力だけがローカル信号発生部6へ供給されるように、ス
イッチ5Cを切り替えて、再度ローカル信号の周波数を
同期外れ直前の値に保持するよう制御すべく構成される
ことができる(請求項10)。
【0048】従って、スイープ・スイッチ制御部9Dの
制御により、ローカル信号の周波数を同期外れ直前の値
に保持している状態で、サーチトリガがかかると、パイ
ロット信号が第1周波数fp 又は第2周波数fp ′であ
るとして、再度第2の周波数幅でスイープさせ、サーチ
トリガ後の第2の周波数幅でのスイープにより、パイロ
ット信号を捕捉できた場合は、そのままトラッキング状
態に移行する一方、パイロット信号を捕捉できない場合
は、再度ローカル信号の周波数を同期外れ直前の値に保
持するよう制御することができる(請求項17)。
【0049】さらに、上述の第5の発明は、サーチトリ
ガをかけるサーチトリガ手段をそなえ、スイープ・スイ
ッチ制御部9Dが、ローカル信号の周波数を同期外れ直
前の値に保持している状態で、サーチトリガ手段を通じ
てサーチトリガがかけられると、パイロット信号が第1
周波数fp であるとして、加算部12の出力がローカル
信号発生部6へ供給されるように、スイッチ5Cを切り
替えて、ローカル信号の周波数を同期外れ直前の値を中
心に所定の幅でスイープさせるとともに、第1の周波数
幅でスイープさせても、パイロット信号を捕捉できない
場合は、第2スイープ部11−2の出力がローカル信号
発生部6へ供給されるように、スイッチ5Cを切り替え
て、第2の周波数幅でスイープさせ、更にこのように第
2の周波数幅でスイープさせても、パイロット信号を捕
捉できない場合は、基準信号発生部1Aから第2周波数
p ′を有する基準信号を発生させた状態にして、再度
第2の周波数幅でスイープさせ、これでも、パイロット
信号を捕捉できない場合は、第1スイープ部11−1の
作動を停止させて、メモリ4の出力だけがローカル信号
発生部6へ供給されるように、スイッチ5Cを切り替え
て、ローカル信号の周波数を同期外れ直前の値に保持す
るように制御すべく構成されることができる(請求項1
8)。
【0050】従って、スイープ・スイッチ制御部9Dの
制御により、ローカル信号の周波数を同期外れ直前の値
に保持している状態で、サーチトリガがかかると、パイ
ロット信号が第1周波数fp であるとして、ローカル信
号の周波数を同期外れ直前の値を中心に第1の周波数幅
でスイープさせ、このように第1の周波数幅でスイープ
させても、パイロット信号を捕捉できない場合は、第2
の周波数幅でスイープさせ、更にこのように第2の周波
数幅でスイープさせても、パイロット信号を捕捉できな
い場合は、パイロット信号が第2周波数fp ′であると
して、再度第2の周波数幅でスイープさせ、これでも、
パイロット信号を捕捉できない場合は、ローカル信号の
周波数を同期外れ直前の値に保持するよう制御すること
ができる(請求項11)。
【0051】また、上述の第5の発明においては、トリ
ガサーチ手段が手動で操作されるトリガサーチスイッチ
であり、トリガサーチスイッチがスイープ・スイッチ制
御部9Dに接続されて、トリガサーチが手動にて行なわ
れることができる(請求項12,19)。さらに、トリ
ガサーチ手段が所望時刻になるとその旨を出力するタイ
マであり、タイマの出力がスイープ・スイッチ制御部9
Dに供給されるように構成されて、トリガサーチがタイ
マ作動にて行なわれることができるほか(請求項13,
20)、トリガサーチ手段が、受信信号に含まれている
トリガサーチ遠隔操作情報を復調する復調部であり、復
調部での復調結果がスイープ・スイッチ制御部9Dへ供
給されるように構成されて、トリガサーチが遠隔操作に
て行なわれることができる(請求項14,15,2
1)。
【0052】
【発明の実施の形態】
(a)第1実施形態の説明 図6は本発明の第1実施形態にかかる自動周波数制御回
路(AFC回路;Automatic Frequency Control Circui
t)を示すブロック図であるが、この図6に示すAFC回
路についても、前述の図16に示したような衛星通信シ
ステムの受信局103にそなえることができる。
【0053】ここで、この図6において、32は信号を
受信するためのアンテナ、33はアンテナ32にて受信
した信号について低雑音する低雑音増幅器、34は低雑
音増幅器33からの受信信号についてローカル信号によ
りダウンコンバートする受信周波数変換ミキサ、35は
ミキサ34からの受信IF信号についてバンドパス処理
を施す受信IFバンドパスフィルタである。
【0054】さらに、36はゲイン調整式増幅器であ
り、このゲイン調整式増幅器36は、フィルタ35から
の受信信号についてゲイン制御信号に応じて、信号の振
幅値が所定値となるようにゲイン制御を行なうものであ
る。また、この図6に示すAFC回路は、上述のミキサ
34にて受信信号をローカル信号で周波数変換して得ら
れた信号に含まれるパイロット信号が所定の周波数とな
るようにフィードバック制御を行なって、ローカル信号
の周波数を制御するものである。
【0055】ここで、21は発振器(基準信号発生部)
であり、この発振器21は、パイロット信号の周波数f
p を有する基準信号を発生するものである。また、22
はミキサ(MIX,位相比較部)であり、このミキサ2
2は、ゲイン調整式増幅器36からの受信信号を入力さ
れ、この受信信号に含まれるパイロット信号と基準信号
発生部21で発生された基準信号との位相比較を行なう
ものであり、受信信号に含まれるパイロット信号成分を
抽出するようになっている。
【0056】さらに、23はローパスフィルタであり、
このローパスフィルタ23は、ミキサ22の出力につい
てローパス処理を施すものである。また、24はローパ
スフィルタ23からの出力信号を後段のA/D変換部2
5にてA/D変換を行なうことができるレベルに直流増
幅するDC増幅器であり、A/D変換部25は、増幅器
24から出力されたパイロット信号についてA/D変換
処理を施して、後段のスイッチ31に出力するものであ
る。
【0057】また、26はローパスフィルタ23の出力
信号情報を所定の時間毎に更新しながら記憶するメモリ
である。さらに、27−1は第1スイープ信号発生部
(第1スイープ部)であり、この第2スイープ信号発生
部27−1は、後段の位相ロック発振器41からのロー
カル信号の出力値を、第1の幅Δf1 の範囲で変化させ
るようなスイープ信号を発生するための制御信号を出力
するものである。
【0058】27−2は第2スイープ信号発生部(第2
スイープ部)であり、この第2スイープ信号発生部27
−2は、後段の位相ロック発振器41からのローカル信
号の出力値を、第1スイープ信発生部27−1から出力
されるスイープ信号の第1の幅Δf1 の範囲と異なっ
た、パイロット信号の全ての変動要素を含む第2の幅Δ
2 (例えばΔf1 <Δf2 )の範囲で変化させるよう
なスイープ信号を発生するための制御信号を出力するも
のである。
【0059】ここで、上述の第1スイープ信号発生部2
7−1としては、‘−D1 ’〜‘0’〜‘D1 ’までの
値をカウントするアップカウンタが使用され、第2スイ
ープ信号発生部27−2としては、‘D21’〜‘D22
までの値をカウントするアップカウンタが使用される。
また、28は加算部であり、この加算部28は、スイー
プ信号発生部27−1の出力とメモリ26の出力とを加
算するものである。さらに、31はスイッチ(SW)で
あり、このスイッチ31は、A/D変換部25からの出
力信号,加算部28からの出力信号又は第2スイープ信
号発生部27−2からの出力信号を受けて、後述する制
御部30の制御に基づいてこれらの信号のいずれかを選
択的に出力するものである。
【0060】29は同期検出用コンパレータ(COM
P,同期検出部)であり、このコンパレータ29は、ミ
キサ22からの信号を入力され同期が外れたか否かを検
出し、同期が外れたと判定された場合はその旨を示すビ
ート信号を出力するものである。さらに、制御部(CO
NT)30は、コンパレータ29からの同期/同期外れ
に関する情報を受けて、メモリ26,第1,第2スイー
プ信号発生部27−1,27−2及びスイッチ31を制
御するものである。
【0061】具体的には、制御部30は、コンパレータ
29から同期外れが検出されたことを示すビート信号が
入力されると、メモリ26の更新処理を禁止してメモリ
26に同期外れ直前のA/D変換部25の出力を保持さ
せるメモリ制御部としての機能を有する一方、以下に示
すようなスイープ・スイッチ制御部としての機能を有し
ている。
【0062】即ち、制御部30は、加算部28の出力が
後段のD/A変換部39及び電圧制御基準信号発生器4
0を介して位相ロック発振器41へ供給されるように、
スイッチ31を切り替え制御し、これにより、ローカル
信号の周波数を同期外れ直前の値を中心に第1の周波数
幅Δf1 でスイープさせることができる。また、同期外
れ直前の値を中心にΔf1 の幅でスイープさせても、パ
イロット信号を捕捉できない場合は、第2スイープ信号
発生部27−2の出力が後段の位相ロック発振器41へ
供給されるように、スイッチ31を切り替えて、第2の
周波数幅Δf2 でスイープさせるように制御するように
なっている。
【0063】さらに、D/A変換部39はスイッチ31
で選択された信号についてアナログ信号に変換するもの
であり、電圧制御基準信号発生器40はD/A変換部3
9からのアナログ信号に基づいて、後段の位相ロック発
振器41にてローカル信号を発振するための信号を発生
するものである。また、位相ロック発振器(PLO,Ph
ase Lock Oscillator)41は、電圧制御基準信号発生器
40からの信号を受けて、ミキサ34にてダウンコンバ
ートするためのローカル信号を発生させるものであり、
上述の電圧制御基準信号発生器40及び位相ロック発振
器41により、スイッチ31の出力を制御信号として所
望の周波数を有するローカル信号を発生するローカル信
号発生部が構成される。
【0064】なお、37はゲイン調整式増幅器36の信
号レベルを検出する信号レベル検出器、38は信号レベ
ル検出器37からのレベル検出情報を直流増幅するDC
増幅器であり、前述のゲイン調整式増幅器36と、これ
ら信号レベル検出器37及び増幅器38とにより、AG
C(Automatic Gain Control;自動利得制御)ループが
構成され、パイロット信号を含む受信IF信号が一定の
レベルとなるように動作するようになっている。
【0065】即ち、ゲイン調整式増幅器36の出力信号
のレベルを信号レベル検出器37にて検出すると、この
レベル検出情報に応じた信号を増幅器38を介してゲイ
ン制御信号としてゲイン調整式増幅器36に出力するこ
とにより、ゲイン調整式増幅器36においては一定の利
得の信号を出力できるようになっているのである。な
お、44はゲイン調整式増幅器36からの受信信号につ
いて復調する通信信号用復調器、45は電話,FAX又
はパソコン等の端末であり、オペレータはこの端末45
を介して送信局101からの信号を受ける。
【0066】上述の構成により、本発明の第1実施形態
にかかるAFC回路を、前述の図16に示すような衛星
通信システムに適用した場合には、送信局101からは
周波数fp であって無変調のパイロット信号を含む送信
信号を送信する。受信局103では、通信衛星102を
介して送信局101からの送信信号をアンテナ32にて
受信する。受信された信号は低雑音増幅器33にて低雑
音増幅され、ミキサ34にて位相ロック発振器41から
のローカル信号によりダウンコンバートされて中間周波
信号に変換されるが、このローカル信号は以下に示すよ
うに周波数制御されることにより、ダウンコンバート後
の受信信号の周波数のずれを抑圧することができる。
【0067】即ち、この図6に示すAFC回路では、図
7,図8に示すように、制御部30において、受信信号
の同期状態/同期外れ状態に応じてメモリ26,第1,
第2スイープ信号発生部27−1,27−2及びスイッ
チ31を制御している。また、スイッチ31からは後段
の位相ロック発振器41にてローカル信号を生成するた
めの制御信号が出力されており、これにより、受信信号
をローカル信号で周波数変換して得られた信号に含まれ
るパイロット信号が所定の周波数となるように周波数制
御することができるのである。
【0068】例えば、コンパレータ29において、ミキ
サ22からのパイロット信号について同期が取れている
と判定された場合は、制御部30では図8における
(1)の制御を行なう(図7のステップA1)。即ち、
制御部30による制御により、メモリ26がローパスフ
ィルタ23の出力信号情報を所定の時間毎に更新しなが
ら記憶する一方、スイッチ31はA/D変換部25から
の信号がD/A変換部39及び電圧制御基準信号発生器
40を介して位相ロック発振器41に入力されるように
切り替えられるのである。
【0069】これにより、閉ループのAFCループが構
成されて、受信信号のパイロット信号の周波数がfp
なるようにローカル信号を制御することができる。ま
た、コンパレータ29においてミキサ22からのパイロ
ット信号について同期が外れたと判定された場合は、制
御部30では先ず図8における(2)の制御を行なう
(図7のステップA2)。
【0070】即ち、制御部30による制御により、メモ
リ26の更新処理は禁止されることにより同期外れ直前
のパイロット信号の値に保持されて、読み出し可状態と
するとともに、メモリ26からのパイロット信号の値と
第1スイープ信号発生部27−1からのスイープ信号と
を加算部28にて加算する一方、スイッチ31は加算部
28からの信号がD/A変換部39及び電圧制御基準信
号発生器40を介して位相ロック発振器41に入力され
るように切り替えられるのである。
【0071】具体的には、制御部30からのトリガ信号
を受けて、第1スイープ信号発生部27−1からはスイ
ープ信号としての‘−D1 ’〜‘0’〜‘D1 ’までの
値をカウントアップする。従って、加算部28において
は、メモリ26からの同期外れ直前のパイロット信号
と、第1スイープ信号発生部27−1からのカウントア
ップ信号とを加算し、出力信号としては、(メモリ26
に保持された値−D1 )〜(メモリ26に保持された値
+D1 )の範囲をディジタル的にスイープしている。
【0072】これにより、加算部28からの信号がD/
A変換部39及び電圧制御基準信号発生器40を介して
位相ロック発振器41に出力されることにより、位相ロ
ック発振器41から出力されるローカル信号の周波数を
同期外れ直前の値を中心に第1の周波数幅Δf1 でスイ
ープさせて、パイロット信号をサーチする(図7のステ
ップA3)。
【0073】ここで、パイロット信号を捕捉することが
できた場合は、制御部30では図8における(3)の制
御を行なう(図7のステップA3のYESルートからス
テップA4)。即ち、制御部30による制御により、第
1スイープ信号発生部27−1に対してスイープ動作を
停止させる一方、スイッチ31の接続状態はそのままと
することにより、捕捉することができたパイロット信号
の周波数の信号をD/A変換部39に出力する。
【0074】これにより、スイッチ31からは、捕捉さ
れた周波数を有するパイロット信号が出力されて、ミキ
サ22からの受信信号を同期させることができ、その後
は、制御部30では前述の図8の(1)による制御状態
に戻る(図7のステップA1)。また、上述したよう
に、ローカル信号の周波数を同期外れ直前の値を中心に
第1の周波数幅Δf1 でスイープしても、パイロット信
号を捕捉することができず、同期外れの状態のままの場
合は、制御部30では図8における(4)の制御を行な
う(図7のステップA3のNOルートからステップA
5)。
【0075】即ち、制御部30による制御により、スイ
ッチ31は第2スイープ信号発生部27−2からの信号
がD/A変換部39及び電圧制御基準信号発生器40を
介して位相ロック発振器41に入力されるように切り替
えられて、第1の周波数幅Δf1 よりも広い第2の周波
数幅Δf2 でスイープさせることにより、パイロット信
号をサーチする(図7のステップA6)。
【0076】具体的には、制御部30からのトリガ信号
を受けて、第2スイープ信号発生部27−1からはスイ
ープ信号としての‘D21’〜‘D22’までの値をカウン
トアップして出力し、これにより、パイロット信号の全
ての変動要素を含む周波数幅に対しスイープを行なうた
めの信号を生成している。その後、パイロット信号が捕
捉できるようになるまで、第2の周波数幅Δf2でスイ
ープさせて(図7のステップA6のNOルートからステ
ップA5)、パイロット信号を捕捉することができた場
合は、制御部30では図8における(5)の制御を行な
う(図7のステップA6のYESルートからステップA
7)。
【0077】即ち、制御部30による制御により、第2
スイープ信号発生部27−2に対してスイープ動作が停
止される一方、スイッチ31の接続状態はそのままとす
ることにより、捕捉することができたパイロット信号の
周波数の信号をD/A変換部39に出力する。これによ
り、スイッチ31からは、捕捉された周波数を有するパ
イロット信号が出力されて、ミキサ22からの受信信号
を同期させることができ、その後は、制御部30では前
述の図8の(1)による制御状態に戻る(図7のステッ
プA1)。
【0078】このように、本発明の第1実施形態にかか
る自動周波数制御回路によれば、発振器21,ミキサ2
2,ローパスフィルタ23,メモリ26,第1スイープ
信号発生部27−1,第2スイープ信号発生部27−
2,加算部28,スイッチ31,位相ロック発振器41
及び制御部30をそなえたことにより、受信信号が同期
状態か又は同期外れ状態かのいずれかの状態に応じてパ
イロット信号の周波数制御を行なうことができるので、
パイロット信号が一時的に断になったり、連続的に起こ
る位相飛び,スペクトラムの劣化又は雑音の増加等によ
り回線品質が低下した場合においても、回線への影響を
最小限に止めながら周波数制御を行なって同期状態を確
立することにより、適正な受信周波数を安定的に保持し
て衛星回線の安定運用を図ることができる利点がある。
【0079】なお、上述の本実施形態においては、第1
スイープ信号発生部27−1及び第2スイープ信号発生
部27−2をそなえ、制御部30では第1スイープ信号
発生部27−1から発生するスイープ信号と第2スイー
プ信号発生部27−2から発生するスイープ信号とを、
同期状態に応じて段階的に切り替え制御を行なって、パ
イロット信号の捕捉を試みているが、これに限定され
ず、第1スイープ信号発生部27−1から発生するスイ
ープ信号のみを用いてパイロット信号をサーチしてもよ
く、この場合は、図6において第2スイープ信号発生部
27−2を省略することができる。
【0080】さらに、第1,第2スイープ信号発生部2
7−1,27−2によるスイープ信号によるパイロット
信号の捕捉をともに行なわずに、同期外れを検出する
と、ローカル信号の周波数を同期外れ直前の値に保持す
るようにしてもよく、この場合は、第1,第2スイープ
信号発生部27−1,27−2及び加算部28を省略す
ることができ、同期外れ時にはメモリ26の出力をスイ
ッチ31出力とするようにする。
【0081】上述のいずれの場合においても、少なくと
も適正な受信周波数を保持することができ、衛星回線の
安定運用を図ることができる。なお、上述のように第1
スイープ信号発生部27−1から発生するスイープ信号
のみを用いてパイロット信号をサーチする場合において
は、AFC回路としては、制御部30は図9に示すよう
に動作することにより、周波数制御を行なうことができ
る。
【0082】即ち、コンパレータ29において、ミキサ
22からのパイロット信号について同期が取れていると
判定された場合、続いて同期が外れていると判定された
場合は、ともに、前述の図7におけるステップA1〜ス
テップA3と同様に動作し、ローカル信号の周波数を同
期外れ直前の値を中心に第1の周波数幅Δf1 でスイー
プさせることにより、パイロット信号をサーチする(図
9のステップA1〜ステップA3)。
【0083】ここで、パイロット信号を捕捉することが
できた場合は、制御部30では上述の図7におけるステ
ップA3と同様の制御動作が行なわれるが、パイロット
信号が捕捉できなかった場合は、制御部30では図8の
(6)による制御を行なう。即ち、制御部30では、メ
モリ26からの同期外れ直前のパイロット信号を読み出
し状態とするとともに、第1スイープ信号発生部27−
1からのスイープ信号は出力させず、加算部26からの
信号がD/A変換部39へ出力されるようにスイッチ3
1を切り替え制御する。これにより、スイッチ31から
は固定的に同期外れ直前のパイロット信号がD/A変換
部39へ出力されている(図9のステップA7)。
【0084】通常、AFC回路によって補正されなけれ
ばならない周波数変動要素の動きの速さは数日〜数週間
のオーダーであるため、スイープ信号によりパイロット
信号をサーチしてもパイロット信号を捕捉することがで
きなかった場合は、同期外れ直前の周波数に固定するこ
とにより、Δf2 のスイープによって発生した回線断を
復旧させるとともに、そのまま上記程度の間は回線を維
持させることが可能である。
【0085】従って、同期状態を確立できなかった場合
においても、少なくとも適正な受信周波数を安定的に保
持することができるので、衛星回線の安定運用を図るこ
とができる。 (b)第2実施形態の説明 図10は本発明の第2実施形態にかかる自動周波数制御
回路(AFC回路;Automatic Frequency Control Circ
uit)を示すブロック図であるが、この図10に示すAF
C回路は、前述の図16に示したような衛星通信システ
ムについて、特に、送信局101が、周波数fp のパイ
ロット信号のほかに非常時に備えた予備の周波数fp
の信号が用意されている場合において、受信局103に
そなえることができる。
【0086】本実施形態にかかるAFC回路は、前述の
第1実施形態におけるもの(図6参照)に比して、発振
器21A及びトリガサーチスイッチ42をそなえるとと
もに、制御部30Aによる制御態様が異なり、その他の
構成(符号22〜41,44,45参照)については基
本的に同様である。即ち、発振器(基準信号発生部)2
1Aは、第1周波数fp 又は第2周波数f p ′を有する
2種類の基準信号を発生するものであり、これにより、
ミキサ22においては、非常時に周波数fp のパイロッ
ト信号の送出が不可能になった場合に、送信局101か
ら送信される予備の周波数fp ′のパイロット信号を抽
出することができるようになっている。
【0087】さらに、トリガサーチスイッチ(サーチS
W,サーチトリガ手段)42は、制御部30Aに接続さ
れて、例えば回線運用に影響の少ない時にオペレータに
より手動で操作されて、制御部30Aに対してサーチト
リガをかけうるものである。また、制御部(CONT)
30Aは、受信局103にて受信された受信信号におけ
るパイロット信号の状態に応じてメモリ26,第1スイ
ープ信号発生部27−1,第2スイープ信号発生部27
−2及びスイッチ31を制御するものである。
【0088】具体的には、制御部30Aは、パイロット
信号が第1周波数fp であるとして周波数制御を行なっ
ている場合において、コンパレータ29によって同期外
れが検出されると、メモリ26の更新処理を禁止してメ
モリ26に同期外れ直前のA/D変換部25の出力を保
持させるメモリ制御部としての機能を有する一方、以下
に示すようなスイープ・スイッチ制御部としての機能を
有している。
【0089】即ち、スイープ・スイッチ制御部としての
制御部30Aは、加算部28の出力がD/A変換部39
及び電圧制御基準信号発生器40を介して位相ロック発
振器41へ供給されるように、スイッチ31を切り替え
て、ローカル信号の周波数を同期外れ直前の値を中心に
所定の幅(第1の周波数幅Δf1 )でスイープさせるよ
うに制御するようになっている。
【0090】さらに、スイープ・スイッチ制御部として
の制御部30Aは、このように第1の周波数幅Δf1
スイープさせても、パイロット信号を捕捉できない場合
は、第2スイープ信号発生部27−2の出力が位相ロッ
ク発振器41へ供給されるように、スイッチ31を切り
替えて、第2の周波数幅Δf2 でスイープさせるように
なっている。
【0091】また、スイープ・スイッチ制御部としての
制御部30Aは、このように第2の周波数幅Δf2 でス
イープさせても、パイロット信号を捕捉できない場合
は、発振器21Aから第2周波数fp ′を有する基準信
号を発生させた状態にして、再度第2の周波数幅Δf2
でスイープさせるようになっている。さらに、これで
も、パイロット信号を捕捉できない場合は、第1スイー
プ信号発生部27−1の作動を停止させて、メモリ26
の出力だけがD/A変換部39及び電圧制御基準信号発
生器40を介して位相ロック発振器41へ供給されるよ
うに、スイッチ31を切り替えて、ローカル信号の周波
数を同期外れ直前の値に保持するように制御する。
【0092】さらに、制御部30Aでは、上述のよう
な、位相ロック発振器41から出力されるローカル信号
の周波数を同期外れ直前の値に保持している状態で、ト
リガサーチスイッチ42を通じてサーチトリガがかけら
れると、発振器21Aから第1周波数fp を有する基準
信号,第2周波数fp ′を有する基準信号を所要の順序
で発生させた状態にして、再度第2の周波数幅Δf2
スイープさせ、このサーチトリガ後の第2の周波数幅Δ
2 でのスイープにより、パイロット信号を捕捉できた
場合は、A/D変換部25の出力がD/A変換部39及
び電圧制御基準信号発生器40を介して位相ロック発振
器41へ供給されるように、スイッチ31を切り替え
て、トラッキング状態に移行させる一方、パイロット信
号を捕捉できない場合は、再度第1スイープ信号発生部
27−1の作動を停止させて、メモリ26の出力だけが
D/A変換部39及び電圧制御基準信号発生器40を介
して位相ロック発振器41へ供給されるように、スイッ
チ31を切り替えて、再度ローカル信号の周波数を同期
外れ直前の値に保持するよう制御するようになってい
る。
【0093】上述の構成により、本発明の第2実施形態
にかかるAFC回路を、前述の図16に示すような衛星
通信システムに適用した場合においても、前述の第1実
施形態の場合と同様に、送信局101からは無変調のパ
イロット信号を含む送信信号を送信する一方、受信局1
03では、通信衛星102を介して送信局101からの
送信信号をアンテナ32にて受信する。
【0094】受信された信号は低雑音増幅器33にて低
雑音増幅され、ミキサ34にて位相ロック発振器41か
らのローカル信号によりダウンコンバートされて中間周
波信号に変換されるが、このローカル信号は、送信局1
01からの受信信号に含まれるパイロット信号fp (又
はfp ′)を一定とするような周波数制御が行なわれ
て、ダウンコンバート後の受信信号の周波数のずれを抑
圧している。
【0095】即ち、この図6に示すAFC回路では、図
11,図12に示すように、制御部30Aにおいて、受
信局103にて受信された受信信号におけるパイロット
信号の状態に応じてメモリ26,第1,第2スイープ信
号発生部27−1,27−2及びスイッチ31を制御し
ている。また、スイッチ31からは後段の位相ロック発
振器41にてローカル信号を生成するための制御信号が
出力されており、これにより、受信信号をローカル信号
で周波数変換して得られた信号に含まれるパイロット信
号が所定の周波数となるように周波数制御することがで
きるのである。
【0096】例えば、送信局101からの送信信号の含
まれるパイロット信号の周波数が第1の周波数fp であ
る場合においては、パイロット信号の周波数制御として
は、まず、コンパレータ29において、ミキサ22から
のパイロット信号について同期が取れているか否かを判
定し、同期が取れていると判定された場合は、制御部3
0Aでは図12における(1)の制御を行なう(図11
のステップB1)。
【0097】即ち、制御部30Aによる制御により、メ
モリ26がローパスフィルタ23の出力信号情報を所定
の時間毎に更新しながら記憶する一方、スイッチ31は
A/D変換部25からの信号がD/A変換部39及び電
圧制御基準信号発生器40を介して位相ロック発振器4
1に入力されるように切り替えられるのである。これに
より、閉ループのAFCループが構成されて、受信信号
のパイロット信号の周波数がfp となるようにローカル
信号を制御することができる。
【0098】また、コンパレータ29においてミキサ2
2からのパイロット信号について同期が外れたと判定さ
れた場合は、制御部30Aでは図12における(2)の
制御を行なう(図11のステップB2)。即ち、制御部
30Aによる制御により、メモリ26の更新処理は禁止
され、このメモリ26において記憶されている同期外れ
直前のパイロット信号の読み出し状態とするとともに、
メモリ26からのパイロット信号と第1スイープ信号発
生部27−1からのスイープ信号とを加算部28にて加
算する一方、スイッチ31は加算部28からの信号がD
/A変換部39及び電圧制御基準信号発生器40を介し
て位相ロック発振器41に入力されるように切り替えら
れるのである。
【0099】これにより、ローカル信号の周波数を同期
外れ直前の値を中心に第1の周波数幅Δf1 でスイープ
させることにより、パイロット信号をサーチする(図1
1のステップB3)。ここで、パイロット信号を捕捉す
ることができた場合は、制御部30Aでは図12におけ
る(3)の制御を行なう(図11のステップB3のYE
SルートからステップB4)。
【0100】即ち、制御部30Aによる制御により、第
1スイープ信号発生部27−1に対してスイープ動作を
停止させる一方、スイッチ31の接続状態はそのままと
することにより、捕捉することができたパイロット信号
の周波数の信号をD/A変換部39に出力する。これに
より、スイッチ31からは、捕捉された周波数を有する
パイロット信号が出力されて、ミキサ22からの受信信
号を同期させることができ、その後は、制御部30Aで
は前述の図12の(1)による制御状態に戻る(図11
のステップB1)。
【0101】また、上述したように、ローカル信号の周
波数を同期外れ直前の値を中心に第1の周波数幅Δf1
でスイープしても、パイロット信号を捕捉することがで
きず、同期外れの状態のままの場合は、制御部30Aで
は図12における(4)の制御を行なう(図11のステ
ップB3のNOルートからステップB5)。即ち、制御
部30Aによる制御により、スイッチ31は第2スイー
プ信号発生部27−2からの信号がD/A変換部39及
び電圧制御基準信号発生器40を介して位相ロック発振
器41に入力されるように切り替えられて、ローカル信
号を第1の周波数幅Δf1 よりも広い第2の周波数幅Δ
2 でスイープさせることにより、パイロット信号をサ
ーチする(図11のステップB6)。
【0102】その後、パイロット信号を捕捉することが
できた場合は、制御部30Aでは図12における(5)
の制御を行なう(図11のステップB6のYESルート
からステップB7)。即ち、制御部30Aによる制御に
より、第2スイープ信号発生部27−2に対してスイー
プ動作が停止される一方、スイッチ31の接続状態はそ
のままとすることにより、捕捉することができたパイロ
ット信号の周波数の信号をD/A変換部39に出力す
る。
【0103】これにより、スイッチ31からは、捕捉さ
れた周波数を有するパイロット信号が出力されて、ミキ
サ22からの受信信号を同期させることができ、その後
は、制御部30Aでは前述の図12の(1)による制御
状態に戻る(図11のステップB1)。また、ローカル
信号を第1の周波数幅Δf1 よりも広い第2の周波数幅
Δf2でスイープさせても、パイロット信号の捕捉する
ことができなかった場合は、送信局101では周波数f
p ′のパイロット信号を含む送信信号が送信されている
ことが想定されるので、制御部30Aでは、発振器21
Aからの基準信号の周波数をfp ′とするように制御し
て、ミキサ22においてパイロット信号fp ′を抽出で
きるようにする。
【0104】続いて、制御部30Aでは図12における
(10)に示すような制御を行なう(図11のステップ
B2)。具体的には、スイッチ31は第2スイープ信号
発生部27−2からの信号がD/A変換部39及び電圧
制御基準信号発生器40を介して位相ロック発振器41
に入力されるように切り替えられて、ローカル信号を第
2の周波数幅Δf2 でスイープさせることにより、パイ
ロット信号をサーチする(図11のステップB9)。
【0105】ここで、ローカル信号を第2の周波数幅Δ
2 でスイープさせることにより、パイロット信号を捕
捉することができた場合は、制御部30Aでは図12に
おける(11)の制御を行なう(図11のステップB9
のYESルートからステップB10)。即ち、制御部3
0Aによる制御により、第2スイープ信号発生部27−
2に対してスイープ動作が停止される一方、スイッチ3
1の接続状態はそのままとすることにより、捕捉するこ
とができたパイロット信号の周波数の信号をD/A変換
部39に出力する。
【0106】これにより、スイッチ31からは、捕捉さ
れた周波数を有するパイロット信号が出力されて、ミキ
サ22からの受信信号を同期させることができ、その後
は、制御部30Aでは図12の(7)による制御状態に
戻る(図11のステップB11)。即ち、制御部30A
による制御により、メモリ26がローパスフィルタ23
の出力信号情報を所定の時間毎に更新しながら記憶する
一方、スイッチ31はA/D変換部25からの信号がD
/A変換部39及び電圧制御基準信号発生器40を介し
て位相ロック発振器41に入力されるように切り替えら
れるのである。
【0107】これにより、閉ループのAFCループが構
成されて、受信信号のパイロット信号の周波数がfp
となるようにローカル信号を制御することができる。さ
らに、ローカル信号を第2の周波数幅Δf2 で再びスイ
ープさせても、パイロット信号を捕捉することができな
かった場合は、制御部30Aでは図12における(1
2)の制御を行なう(図11のステップB9のNOルー
トからステップB12)。
【0108】即ち、制御部30Aでは、メモリ26を同
期外れ直前のパイロット信号の読み出し状態とするとと
もに、第1スイープ信号発生部27−1からのスイープ
信号は出力させず、加算部26からの信号がD/A変換
部39へ出力されるようにスイッチ31を切り替え制御
する。これにより、スイッチ31からは固定的に同期外
れ直前のパイロット信号がD/A変換部39へ出力され
ている(図11のステップB12)。
【0109】その後、例えば夜間等の回線運用の少ない
時にオペレータの操作により、トリガサーチスイッチ4
2にてサーチトリガがかけられると(ステップB13の
YESルート)、発振器21Aから第1周波数fp を有
する基準信号,第2周波数f p ′を有する基準信号を所
要の順序で発生させた状態にして、再度第2の周波数幅
Δf2 でスイープさせる(図11のステップB4,図1
2における(4)又は(10)における制御状態参
照)。
【0110】このサーチトリガ後の第2の周波数幅Δf
2 でのスイープにより、パイロット信号を捕捉できた場
合は、A/D変換部25の出力がD/A変換部39及び
電圧制御基準信号発生器40を介して位相ロック発振器
41へ供給されるように、スイッチ31を切り替えて、
トラッキング状態に移行させる(図12における(1)
又は(7)における制御状態参照)。
【0111】一方、パイロット信号を捕捉できない場合
は、再度第1スイープ信号発生部27−1の作動を停止
させて、メモリ26の出力だけが固定的にD/A変換部
39及び電圧制御基準信号発生器40を介して位相ロッ
ク発振器41へ供給されるように、スイッチ31を切り
替えて、再度ローカル信号の周波数を同期外れ直前の値
に保持させる(図12における(6)又は(12)にお
ける制御状態参照)。
【0112】通常、AFC回路によって補正されなけれ
ばならない周波数変動要素の動きの速さは数日〜数週間
のオーダーであるため、スイープ信号によりパイロット
信号をサーチしてもパイロット信号を捕捉することがで
きなかった場合は、同期外れ直前の周波数に固定するこ
とにより、Δf2 のスイープによって発生した回線断を
復旧させるとともに、そのまま上記程度の間は回線を維
持させることが可能である。
【0113】このように、本発明の第2実施形態にかか
るAFC回路によれば、発振器21A,ミキサ22,ロ
ーパスフィルタ23,メモリ26,第1スイープ信号発
生部27−1,第2スイープ信号発生部27−2,加算
部28,スイッチ31,位相ロック発振器41及び制御
部30Aをそなえたことにより、上述の第1実施形態と
同様の利点があるほか、特に、送信局101が、周波数
p のパイロット信号のほかに非常時に備えた予備の周
波数fp ′の信号が用意されている場合においても、こ
れに対応して、受信信号をローカル信号で周波数変換し
て得られた信号に含まれるパイロット信号が第1周波数
p または第1周波数fp とは異なる第2周波数fp
となるようにローカル信号の周波数を制御することがで
き、送信局101の状態や伝搬条件等による回線品質へ
の影響を飛躍的に少なくすることができるほか、同期状
態を確立できなかった場合においても、少なくとも適正
な受信周波数を安定的に保持することができるので、衛
星回線の安定運用を図ることができる。
【0114】また、サーチトリガスイッチ42をそなえ
たことにより、遠隔操作によって、パイロット信号のサ
ーチ動作を行なわせることができ、通信局の管理を遠隔
して容易に行なうことができる利点がある。なお、上述
の本実施形態においては、トリガサーチスイッチ42か
らのサーチトリガがかかった場合に、第2スイープ信号
発生部27−2からのスイープ信号を用いてローカル信
号をスイープさせているが、これに限定されず、第1ス
イープ信号発生部27−1からのスイープ信号を用いて
ローカル信号をスイープさせてもよい。
【0115】この場合においては、スイープ・スイッチ
制御部としての制御部30Aが、ローカル信号の周波数
を同期外れ直前の値に保持している状態で、トリガスイ
ッチ42を通じてサーチトリガがかけられると、パイロ
ット信号が第1周波数fp であるとして、加算部28の
出力が位相ロック発振器41へ供給されるように、スイ
ッチ31を切り替えて、ローカル信号の周波数を同期外
れ直前の値を中心に所定の幅Δf1 でスイープさせ、第
1の周波数幅Δf1 でスイープさせても、パイロット信
号を捕捉できない場合は、第2スイープ信号発生部27
−2の出力が位相ロック発振器41へ供給されるよう
に、スイッチ31を切り替えて、第2の周波数幅Δf2
でスイープさせ、更に、このように第2の周波数幅Δf
2 でスイープさせても、パイロット信号を捕捉できない
場合は、発振器21Aから第2周波数fp ′を有する基
準信号を発生させた状態にして、再度第2の周波数幅Δ
2でスイープさせ、これでも、パイロット信号を捕捉
できない場合は、第1スイープ信号発生部27−1の作
動を停止させて、メモリ26の出力だけが位相ロック発
振器41へ供給されるように、スイッチ31を切り替え
て、ローカル信号の周波数を同期外れ直前の値に保持す
るように制御すべく構成される。
【0116】さらに、上述の本実施形態においては、パ
イロット信号が第1周波数fp であるとして、第2の周
波数幅Δf2 でスイープさせても、パイロット信号を捕
捉できない場合は、制御部30Aでは、発振器21Aか
ら第2周波数fp ′を有する基準信号を発生させた状態
にして、再度第2の周波数幅Δf2 でスイープさせてい
るが、これに限定されず、発振器21Aから第2周波数
p ′を有する基準信号を発生させた状態において、加
算部28の出力が位相ロック発振器41へ供給されるよ
うに、スイッチ31を切り替えて、ローカル信号の周波
数を同期外れ直前の値を中心に所定の幅Δf1 でスイー
プさせるように制御してもよい(図12の(8)におけ
る制御状態参照)。
【0117】なお、このようにして周波数幅Δf1 のス
イープ信号でパイロット信号を捕捉することができた場
合は、制御部30Aでは図12における(9)の制御を
行なう。即ち、第1スイープ信号発生部27−1に対し
てスイープ動作を停止させる一方、スイッチ31の接続
状態はそのままとすることにより、捕捉することができ
たパイロット信号の周波数の信号をD/A変換部39に
出力する。
【0118】これにより、スイッチ31からは、捕捉さ
れた周波数を有するパイロット信号が出力されて、ミキ
サ22からの受信信号を同期させることができ、その後
は、制御部30Aでは前述の図12の(7)による制御
状態に戻る。また、上述の本実施形態においては、トリ
ガサーチ手段として手動で操作されるトリガサーチスイ
ッチ42を用いているが、これに限定されず、例えば、
所望時刻になるとその旨を出力するタイマ43(図10
参照)であって、このタイマ43の出力が制御部30A
に供給されるように構成してもよく、また、図13に示
すように、トリガサーチを遠隔操作にて行なうための情
報が受信信号に含まれている場合においては、トリガサ
ーチ手段を、受信信号に含まれているトリガサーチ遠隔
操作情報を復調する復調部44として、復調部44での
復調結果(トリガサーチ信号)が制御部30Aへ供給さ
れるように構成してもよい。
【0119】なお、この図13において、61は受信I
F信号分配器(H)、62a,62bは通信信号用復調
器、62cは制御信号用復調器、63a,63bは電
話,FAX又はパソコン等の端末、64は復調器62c
からの制御信号を入力され、制御部30Aに入力される
ための信号に変換するデコーダであり、上述の復調器6
3c及びデコーダ64により、復調部44が構成されて
いる。
【0120】このように、デコーダ64を受信局103
に設けることにより、遠隔操作によって、パイロット信
号のサーチ動作を行なわせることができ、通信局の管理
を遠隔して容易に行なうことができる利点がある。な
お、図13において、図10と同じ符号のものは、同様
の機能を有する部分である。
【0121】(c)その他 なお、上述の各実施形態にかかるAFC回路(AGC回
路付き)の構成部材(符号32を除く21〜41参照)
は、例えば導波管回路やマイクロストリップライン回路
あるいはプリント回路基板等に実装して、これらをアン
テナ一体又は別体のケース内に収容することにより、制
作される。
【0122】また、上述の各実施形態においては、パイ
ロット信号を含む受信IF信号が一定のレベルとするた
めのAGCループは、図6あるいは図10に示すよう
に、ゲイン調整式増幅器36,信号レベル検出器37及
び増幅器38により構成されているが、これに限定され
ず、例えば図14に示すように構成することもできる。
ここで、この図14において、53は増幅器38からの
出力についてA/D変換するA/D変換部、54はゲイ
ン調整式増幅器36の出力情報を所定の時間毎に更新し
ながら記憶する第2メモリ、55は最大ゲイン情報を設
定する最大ゲイン設定部、56はゲイン調整式増幅器3
6の出力情報,メモリ54の出力又は最大ゲイン設定部
55の出力を選択的に出力しうる第2スイッチ、57は
第2スイッチ56からの出力信号についてD/A変換処
理を施すD/A変換部である。
【0123】さらに、この場合は、制御部30(又は3
0A)は、メモリ制御部やスイープ・スイッチ制御部の
機能によって、上述の第1実施形態(又は第2実施形
態)におけるものと同様の周波数制御を行なう一方、そ
の第2メモリ制御部,スイッチ制御部としての機能によ
り、以下に示すようなゲイン制御を行なうようになって
いる。
【0124】即ち、制御部30の第2メモリ制御部で
は、コンパレータ29によって同期外れが検出される
と、第2メモリ54の更新処理を禁止して第2メモリ5
4に同期外れ直前のゲイン調整式増幅器36の出力情報
を保持させるとともに、スイッチ制御部では、第1の周
波数幅Δf1 でのスイープ時には、第2メモリ54の出
力がゲイン調整式増幅器36へゲイン制御信号として供
給されるように、第2スイッチ56を切り替えて、ゲイ
ン制御を同期外れ直前のゲイン状態で行ない、第2の周
波数幅Δf2 でのスイープ時には、最大ゲイン設定部5
5の出力がゲイン調整式増幅器36へゲイン制御信号と
して供給されるように、第2スイッチ56を切り替え
て、ゲイン制御を最大のゲイン状態で行なうように制御
するようになっている。
【0125】なお、この図14において、発振器21
(又は21A),ミキサ22,ローパスフィルタ23,
増幅器24,コンパレータ29,制御部30(又は30
A),フィルタ35,ゲイン調整式増幅器36,信号レ
ベル検出器(DET)37及び増幅器38は、前述の各
実施形態におけるものと同様である。このような構成に
より、この図14に示すAFC回路では、上述の図6
(又は図10)に示すものと同様の周波数制御を行なっ
ている。
【0126】また、AGCループでは、通常運用時は、
制御部30では第2スイッチ56を制御することによ
り、A/D変換部53とD/A変換部57とが接続さ
れ、信号レベル検出器37からのレベル検出情報に応じ
た信号を増幅器38にて増幅,A/D変換部53,スイ
ッチ56及びD/A変換部57を介してゲイン制御信号
としてゲイン調整式増幅器36に出力することにより、
ゲイン調整式増幅器36においては一定の利得の信号を
出力することができる(図15における制御状態(1)
参照)。
【0127】また、第1の周波数幅Δf1 でのスイープ
時には、制御部30では第2スイッチ56を制御するこ
とにより、第2メモリ54とD/A変換部57とが接続
され、第2メモリ54からのゲイン情報がゲイン調整式
増幅器36へゲイン制御信号として供給されて、ゲイン
調整式増幅器36では同期外れ直前のゲイン状態で増幅
処理を行なっている(図15における制御状態(2)参
照)。
【0128】さらに、第2の周波数幅Δf2 でのスイー
プ時には、制御部30では第2スイッチ56を制御する
ことにより、最大ゲイン設定部55とD/A変換部57
とが接続され、最大ゲイン設定部57からのゲイン情報
がゲイン調整式増幅器36へゲイン制御信号として供給
され、ゲイン調整式増幅器36では、最大のゲイン状態
で増幅処理を行なっている(図15における制御状態
(4)参照)。
【0129】また、第2の周波数幅Δf2 でのスイープ
を行なっても、パイロット信号が捕捉できなかった場合
は、制御部30では再び通常運用時と同様のゲイン制御
を行なう(図15における制御状態(6)参照)。従っ
て、第1の周波数幅Δf1 でのスイープ時にパイロット
信号を捕捉できた場合は、AGCの制御値が最大とする
ことなく、歪みの増大を抑制して信号系への悪影響を与
えることを防ぐことができ、第2の周波数幅Δf2 での
スイープを行なう際には、パイロット信号のサーチを行
なっている間はAGCループにより設定されるゲインは
最大となり、CN比を大きくすることができ、パイロッ
ト信号の捕捉を確実に行なうことができる一方、スイー
プ信号の幅を広いΔf2 とすることで、信号レベル検出
器37の引き込み可能範囲が超えるので、信号系は必然
的に断になり、ゲイン最大に対する悪影響は発生しな
い。
【0130】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜4記載
の本発明によれば、同期外れを検出すると、ローカル信
号の周波数を同期外れ直前の値に保持するように制御し
たり、ローカル信号の周波数を同期外れ直前の値を中心
に所定の周波数幅でスイープさせることができるので、
少なくとも適正な受信周波数を保持することができ、衛
星回線の安定運用を図ることができる。
【0131】また、請求項5,6記載の本発明によれ
ば、基準信号発生部,位相比較部,ローパスフィルタ,
メモリ,第1スイープ部,第2スイープ部,加算部,ス
イッチ,ローカル信号発生部,メモリ制御部及びスイー
プ・スイッチ制御部をそなえたことにより、受信信号が
同期状態か又は同期外れ状態かのいずれかの状態に応じ
てパイロット信号の周波数制御を行なうことができるの
で、パイロット信号が一時的に断になったり、連続的に
起こる位相飛び,スペクトラムの劣化又は雑音の増加等
により回線品質が低下した場合においても、回線への影
響を最小限に止めながら周波数制御を行なって同期状態
を確立することにより、適正な受信周波数を安定的に保
持して衛星回線の安定運用を図ることができる利点があ
る。
【0132】さらに、請求項7,8記載の本発明によれ
ば、ゲイン制御を行なうことにより、第1の周波数幅で
のスイープ時にパイロット信号を捕捉できた場合は、ゲ
イン制御の値を最大とすることなく、歪みの増大を抑制
して信号系への悪影響を与えることを防ぐことができ、
第2の周波数幅でのスイープを行なう際には、パイロッ
ト信号のサーチを行なっている間はゲイン制御ループに
より設定されるゲインは最大となり、CN比を大きくす
ることができ、パイロット信号の捕捉を確実に行なうこ
とができる一方、スイープ信号の幅を広い第2の周波数
幅とすることで、信号レベル検出器の引き込み可能範囲
が超えるので、信号系は必然的に断になり、ゲイン最大
に対する悪影響は発生しない。
【0133】また、請求項9,16記載の本発明によれ
ば、基準信号発生部,位相比較部,ローパスフィルタ,
メモリ,第1スイープ部,第2スイープ部,加算部,ス
イッチ,ローカル信号発生部,メモリ制御部及びスイー
プ・スイッチ制御部をそなえたことにより、特に、送信
局が、周波数fp のパイロット信号のほかに非常時に備
えた予備の周波数fp ′の信号が用意されている場合に
おいても、これに対応して、受信信号をローカル信号で
周波数変換して得られた信号に含まれるパイロット信号
が第1周波数fp または第1周波数fp とは異なる第2
周波数fp ′となるようにローカル信号の周波数を制御
することができ、送信局の状態や伝搬条件等による回線
品質への影響を飛躍的に少なくすることができる。
【0134】さらに、請求項10〜15,17〜21記
載の本発明によれば、遠隔操作によって、パイロット信
号のサーチ動作を行なわせることができ、通信局の管理
を遠隔して容易に行なうことができる利点があるほか、
同期状態を確立できなかった場合においても、メモリか
らの同期外れ直前の値をローカル信号発生部に出力する
ことにより、少なくとも適正な受信周波数を安定的に保
持することができるので、衛星回線の安定運用を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の原理ブロック図である。
【図2】第2の発明の原理ブロック図である。
【図3】第3の発明の原理ブロック図である。
【図4】第4の発明の原理ブロック図である。
【図5】第5の発明の原理ブロック図である。
【図6】本発明の第1実施形態にかかる自動周波数制御
回路を示すブロック図である。
【図7】本発明の第1実施形態の動作を説明するための
フローチャートである。
【図8】本発明の第1実施形態の動作を説明するための
図である。
【図9】本発明の第1実施形態の変形例の動作を説明す
るためのフローチャートである。
【図10】本発明の第2実施形態にかかる自動周波数制
御回路を示すブロック図である。
【図11】本発明の第2実施形態の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図12】本発明の第2実施形態の動作を説明するため
の図である。
【図13】本発明の第2実施形態の変形例を示すブロッ
ク図である。
【図14】本発明の実施形態における自動利得制御回路
部分の他の実施形態を示すブロック図である。
【図15】本発明の実施形態における自動利得制御回路
部分の他の実施形態の動作を説明するための図である。
【図16】一般的な衛星通信システムを説明するための
図である。
【図17】受信局にそなえられた自動周波数制御回路を
示すブロック図である。
【図18】(a),(b)は通信衛星による受信周波数
の変動を説明するための図である。
【符号の説明】
1,1A 基準信号発生部 2,2A 位相比較部 3 ローパスフィルタ 4 メモリ 4−1 第1メモリ 4−2 第2メモリ 5,5A,5B スイッチ 5−1 第1スイッチ 5−2 第2スイッチ 6 位相ロック発振器 7 同期検出部 8,8A メモリ制御部 8−1 第1メモリ制御部 8−2 第2メモリ制御部 9 スイッチ制御部 9A,9B,9C,9D スイープ・スイッチ制御部 10 周波数制御部 11 スイープ部 11−1 第1スイープ部 11−2 第2スイープ部 12 加算部 13 ゲイン調整式増幅器 14 最大ゲイン設定部 15 スイッチ制御部 21,21A 発振器(基準信号発生部) 22 ミキサ(位相比較部) 23 ローパスフィルタ 24 DC増幅器 25 A/D変換部 26 メモリ 27−1 第1スイープ信号発生部(第1スイープ部) 27−2 第2スイープ信号発生部(第2スイープ部) 28 加算部 29 コンパレータ(同期検出部) 30,30A 制御部(メモリ制御部,スイープ・スイ
ッチ制御部,第2メモリ制御部,スイッチ制御部) 31 スイッチ 32 アンテナ 33 低雑音増幅器 34 ミキサ 35 フィルタ 36 ゲイン調整式増幅器 37 信号レベル検出器 38 DC増幅器 39 D/A変換部 40 電圧制御基準信号発生器 41 位相ロック発振器(ローカル信号発生部) 42 トリガサーチスイッチ(トリガサーチ手段) 43 タイマ(トリガサーチ手段) 44 復調部(トリガサーチ手段) 53 A/D変換部 54 第2メモリ 55 最大ゲイン設定部 56 第2スイッチ 57 D/A変換部 61 受信IF信号分配器 62a,62b 通信信号用復調器 62c 制御信号用復調器 63a,63b 端末 64 デコーダ 101 送信局 102 通信衛星 103 受信局 111 発振器 112 ミキサ 113 ローパスフィルタ 114 増幅器 115 スイッチ 116 発振器 117 位相ロック発振器 118 コンパレータ 119 制御部 120 スイープ信号発生器 121 アンテナ 122 低雑音増幅器 123 ミキサ 124 フィルタ 125 ゲイン調整式増幅器 126 信号レベル検出器 127 増幅器 130 制御ライン

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号をローカル信号で周波数変換し
    て得られた信号に含まれるパイロット信号が所定の周波
    数となるように該ローカル信号の周波数を制御する自動
    周波数制御方法において、 同期外れを検出すると、該ローカル信号の周波数を同期
    外れ直前の値に保持するよう制御することを特徴とす
    る、自動周波数制御方法。
  2. 【請求項2】 受信信号をローカル信号で周波数変換し
    て得られた信号に含まれるパイロット信号が所定の周波
    数となるように該ローカル信号の周波数を制御する自動
    周波数制御回路において、 該所定の周波数を有する基準信号を発生する基準信号発
    生部と、 該パイロット信号と該基準信号発生部で発生された該基
    準信号との位相比較を行なう位相比較部と、 該位相比較部の出力についてローパス処理を施すローパ
    スフィルタと、 該ローパスフィルタの出力を所定の時間毎に更新しなが
    ら記憶するメモリと、 該ローパスフィルタの出力又は該メモリの出力を選択的
    に出力しうるスイッチと、 該スイッチの出力を制御信号として所望の周波数を有す
    るローカル信号を発生するローカル信号発生部とをそな
    えるとともに、 同期が外れたか否かを検出する同期検出部と、 該同期検出部によって同期外れが検出されると、該メモ
    リの更新処理を禁止して該メモリに同期外れ直前の該ロ
    ーパスフィルタの出力を保持させるメモリ制御部と、 該同期検出部によって同期外れが検出されると、該メモ
    リに記憶されている同期外れ直前の該ローパスフィルタ
    の出力が該ローカル信号発生部へ供給されるように、該
    スイッチを切り替えて、該ローカル信号の周波数を同期
    外れ直前の値に保持するよう制御するスイッチ制御部と
    をそなえて構成されたことを特徴とする、自動周波数制
    御回路。
  3. 【請求項3】 受信信号をローカル信号で周波数変換し
    て得られた信号に含まれるパイロット信号が所定の周波
    数となるように該ローカル信号の周波数を制御する自動
    周波数制御方法において、 同期外れを検出すると、該ローカル信号の周波数を同期
    外れ直前の値を中心に所定の周波数幅でスイープさせる
    ことを特徴とする、自動周波数制御方法。
  4. 【請求項4】 受信信号をローカル信号で周波数変換し
    て得られた信号に含まれるパイロット信号が所定の周波
    数となるように該ローカル信号の周波数を制御する自動
    周波数制御回路において、 該所定の周波数を有する基準信号を発生する基準信号発
    生部と、 該パイロット信号と該基準信号発生部で発生された該基
    準信号との位相比較を行なう位相比較部と、 該位相比較部の出力についてローパス処理を施すローパ
    スフィルタと、 該ローパスフィルタの出力を所定の時間毎に更新しなが
    ら記憶するメモリと、 所定の幅の範囲で出力値を変化させるスイープ部と、 該スイープ部の出力と該メモリの出力とを加算する加算
    部と、 該ローパスフィルタの出力又は該加算部の出力を選択的
    に出力しうるスイッチと、 該スイッチの出力を制御信号として所望の周波数を有す
    るローカル信号を発生するローカル信号発生部とをそな
    えるとともに、 同期が外れたか否かを検出する同期検出部と、 該同期検出部によって同期外れが検出されると、該メモ
    リの更新処理を禁止して該メモリに同期外れ直前の該ロ
    ーパスフィルタの出力を保持させるメモリ制御部と、 該同期検出部によって同期外れが検出されると、該加算
    部の出力が該ローカル信号発生部へ供給されるように、
    該スイッチを切り替えて、該ローカル信号の周波数を同
    期外れ直前の値を中心に所定の周波数幅でスイープさせ
    るように制御するスイープ・スイッチ制御部とをそなえ
    て構成されたことを特徴とする、自動周波数制御回路。
  5. 【請求項5】 受信信号をローカル信号で周波数変換し
    て得られた信号に含まれるパイロット信号が所定の周波
    数となるように該ローカル信号の周波数を制御する自動
    周波数制御方法において、 同期外れを検出すると、該ローカル信号の周波数を同期
    外れ直前の値を中心に第1の周波数幅でスイープさせ、
    このように該第1の周波数幅でスイープさせても、該パ
    イロット信号を捕捉できない場合は、該第1の周波数幅
    とは異なる第2の周波数幅でスイープさせることを特徴
    とする、自動周波数制御方法。
  6. 【請求項6】 受信信号をローカル信号で周波数変換し
    て得られた信号に含まれるパイロット信号が所定の周波
    数となるように該ローカル信号の周波数を制御する自動
    周波数制御回路において、 該所定の周波数を有する基準信号を発生する基準信号発
    生部と、 該パイロット信号と該基準信号発生部で発生された該基
    準信号との位相比較を行なう位相比較部と、 該位相比較部の出力についてローパス処理を施すローパ
    スフィルタと、 該ローパスフィルタの出力を所定の時間毎に更新しなが
    ら記憶するメモリと、 第1の幅の範囲で出力値を変化させる第1スイープ部
    と、 該第1の幅とは異なる第2の幅の範囲で出力値を変化さ
    せる第2スイープ部と、 該第1スイープ部の出力と該メモリの出力とを加算する
    加算部と、 該ローパスフィルタの出力,該加算部の出力又は該第2
    スイープ部の出力を選択的に出力しうるスイッチと、 該スイッチの出力を制御信号として所望の周波数を有す
    るローカル信号を発生するローカル信号発生部とをそな
    えるとともに、 同期が外れたか否かを検出する同期検出部と、 該同期検出部によって同期外れが検出されると、該メモ
    リの更新処理を禁止して該メモリに同期外れ直前の該ロ
    ーパスフィルタの出力を保持させるメモリ制御部と、 該同期検出部によって同期外れが検出されると、該加算
    部の出力が該ローカル信号発生部へ供給されるように、
    該スイッチを切り替えて、該ローカル信号の周波数を同
    期外れ直前の値を中心に所定の幅でスイープさせるとと
    もに、該第1の周波数幅でスイープさせても、該パイロ
    ット信号を捕捉できない場合は、該第2スイープ部の出
    力が該ローカル信号発生部へ供給されるように、該スイ
    ッチを切り替えて、該第2の周波数幅でスイープさせる
    ように制御するスイープ・スイッチ制御部とをそなえて
    構成されたことを特徴とする、自動周波数制御回路。
  7. 【請求項7】 受信信号をローカル信号で周波数変換し
    更に振幅値が所定値となるようにゲイン制御されること
    により得られた信号に含まれるパイロット信号が所定の
    周波数となるように該ローカル信号の周波数を制御する
    自動周波数制御方法において、 同期外れを検出すると、該ローカル信号の周波数を同期
    外れ直前の値を中心に第1の周波数幅でスイープさせ、
    このように該第1の周波数幅でスイープさせても、該パ
    イロット信号を捕捉できない場合は、該第1の周波数幅
    とは異なる第2の周波数幅でスイープさせる一方、 該第1の周波数幅でのスイープ時には、ゲイン制御を同
    期外れ直前のゲイン状態で行ない、該第2の周波数幅で
    のスイープ時には、ゲイン制御を最大のゲイン状態で行
    なうことを特徴とする、自動周波数制御方法。
  8. 【請求項8】 受信信号をローカル信号で周波数変換し
    更に振幅値が所定値となるようにゲイン制御されること
    により得られた信号に含まれるパイロット信号が所定の
    周波数となるように該ローカル信号の周波数を制御する
    自動周波数制御回路において、 該所定の周波数を有する基準信号を発生する基準信号発
    生部と、 該パイロット信号と該基準信号発生部で発生された該基
    準信号との位相比較を行なう位相比較部と、 該位相比較部の出力についてローパス処理を施すローパ
    スフィルタと、 該ローパスフィルタの出力を所定の時間毎に更新しなが
    ら記憶する第1メモリと、 第1の幅の範囲で出力値を変化させる第1スイープ部
    と、 該第1の幅とは異なる第2の幅の範囲で出力値を変化さ
    せる第2スイープ部と、 該第1スイープ部の出力と該第1メモリの出力とを加算
    する加算部と、 該ローパスフィルタの出力,該加算部の出力又は該第2
    スイープ部の出力を選択的に出力しうる第1スイッチ
    と、 該第1スイッチの出力を制御信号として所望の周波数を
    有するローカル信号を発生するローカル信号発生部とを
    そなえるとともに、 ゲイン制御信号に応じて、該受信信号を該ローカル信号
    で周波数変換した信号の振幅値が所定値となるようにゲ
    イン制御を行なうゲイン調整式増幅器と、 該増幅器の出力情報を所定の時間毎に更新しながら記憶
    する第2メモリと、 最大ゲイン情報を設定する最大ゲイン設定部と、 該増幅器の出力情報,該第2メモリの出力又は該最大ゲ
    イン設定部の出力を選択的に出力しうる第2スイッチと
    をそなえ、 且つ、 同期が外れたか否かを検出する同期検出部と、 該同期検出部によって同期外れが検出されると、該第1
    メモリの更新処理を禁止して該第1メモリに同期外れ直
    前の該ローパスフィルタの出力を保持させる第1メモリ
    制御部と、 該同期検出部によって同期外れが検出されると、該加算
    部の出力が該ローカル信号発生部へ供給されるように、
    該第1スイッチを切り替えて、該ローカル信号の周波数
    を同期外れ直前の値を中心に所定の幅でスイープさせる
    とともに、該第1の周波数幅でスイープさせても、該パ
    イロット信号を捕捉できない場合は、該第2スイープ部
    の出力が該ローカル信号発生部へ供給されるように、該
    第1スイッチを切り替えて、該第2の周波数幅でスイー
    プさせるように制御するスイープ・スイッチ制御部と、 該同期検出部によって同期外れが検出されると、該第2
    メモリの更新処理を禁止して該第2メモリに同期外れ直
    前の該増幅器の出力情報を保持させる第2メモリ制御部
    と、 該同期検出部によって同期外れが検出されると、該第1
    の周波数幅でのスイープ時には、該第2メモリの出力が
    該増幅器へ該ゲイン制御信号として供給されるように、
    該第2スイッチを切り替えて、ゲイン制御を同期外れ直
    前のゲイン状態で行ない、該第2の周波数幅でのスイー
    プ時には、該最大ゲイン設定部の出力が該増幅器へ該ゲ
    イン制御信号として供給されるように、該第2スイッチ
    を切り替えて、ゲイン制御を最大のゲイン状態で行なう
    ように制御するスイッチ制御部とをそなえて構成された
    ことを特徴とする、自動周波数制御回路。
  9. 【請求項9】 受信信号をローカル信号で周波数変換し
    て得られた信号に含まれるパイロット信号が第1周波数
    又は該第1周波数とは異なる第2周波数となるように該
    ローカル信号の周波数を制御する自動周波数制御方法に
    おいて、 該パイロット信号が該第1周波数であるとして周波数制
    御を行なっている場合において、同期外れを検出する
    と、該ローカル信号の周波数を同期外れ直前の値を中心
    に第1の周波数幅でスイープさせ、このように該第1の
    周波数幅でスイープさせても、該パイロット信号を捕捉
    できない場合は、該第1の周波数幅とは異なる第2の周
    波数幅でスイープさせ、更にこのように該第2の周波数
    幅でスイープさせても、該パイロット信号を捕捉できな
    い場合は、該パイロット信号が該第2周波数であるとし
    て、再度該第2の周波数幅でスイープさせ、これでも、
    該パイロット信号を捕捉できない場合は、該ローカル信
    号の周波数を同期外れ直前の値に保持するよう制御する
    ことを特徴とする、自動周波数制御方法。
  10. 【請求項10】 該ローカル信号の周波数を同期外れ直
    前の値に保持している状態で、サーチトリガがかかる
    と、該パイロット信号が該第1周波数又は該第2周波数
    であるとして、再度該第2の周波数幅でスイープさせ、
    該サーチトリガ後の該第2の周波数幅でのスイープによ
    り、該パイロット信号を捕捉できた場合は、そのままト
    ラッキング状態に移行する一方、該パイロット信号を捕
    捉できない場合は、再度該ローカル信号の周波数を同期
    外れ直前の値に保持するよう制御することを特徴とする
    請求項9記載の自動周波数制御方法。
  11. 【請求項11】 該ローカル信号の周波数を同期外れ直
    前の値に保持している状態で、サーチトリガがかかる
    と、該パイロット信号が該第1周波数であるとして、該
    ローカル信号の周波数を同期外れ直前の値を中心に第1
    の周波数幅でスイープさせ、このように該第1の周波数
    幅でスイープさせても、該パイロット信号を捕捉できな
    い場合は、該第2の周波数幅でスイープさせ、更にこの
    ように該第2の周波数幅でスイープさせても、該パイロ
    ット信号を捕捉できない場合は、該パイロット信号が該
    第2周波数であるとして、再度該第2の周波数幅でスイ
    ープさせ、これでも、該パイロット信号を捕捉できない
    場合は、該ローカル信号の周波数を同期外れ直前の値に
    保持するよう制御することを特徴とする請求項9記載の
    自動周波数制御方法。
  12. 【請求項12】 該トリガサーチが手動にて行なわれる
    ことを特徴とする請求項10記載の自動周波数制御方
    法。
  13. 【請求項13】 該トリガサーチがタイマ作動にて行な
    われることを特徴とする請求項10又は請求項11に記
    載の自動周波数制御方法。
  14. 【請求項14】 該トリガサーチが遠隔操作にて行なわ
    れることを特徴とする請求項10又は請求項11に記載
    の自動周波数制御方法。
  15. 【請求項15】 該トリガサーチを遠隔操作にて行なう
    ための情報が該受信信号に含まれていることを特徴とす
    る請求項14記載の自動周波数制御方法。
  16. 【請求項16】 受信信号をローカル信号で周波数変換
    して得られた信号に含まれるパイロット信号が第1周波
    数又は該第1周波数とは異なる第2周波数となるように
    該ローカル信号の周波数を制御する自動周波数制御回路
    において、 該第1周波数又は該第2周波数を有する基準信号を発生
    する基準信号発生部と、 該パイロット信号と該基準信号発生部からの該第1周波
    数又は該第2周波数を有する基準信号との位相比較を行
    なう位相比較部と、 該位相比較部の出力についてローパス処理を施すローパ
    スフィルタと、 該ローパスフィルタの出力を所定の時間毎に更新しなが
    ら記憶するメモリと、 第1の幅の範囲で出力値を変化させる第1スイープ部
    と、 該第1の幅とは異なる第2の幅の範囲で出力値を変化さ
    せる第2スイープ部と、 該第1スイープ部の出力と該メモリの出力とを加算する
    加算部と、 該ローパスフィルタの出力,該加算部の出力又は該第2
    スイープ部の出力を選択的に出力しうるスイッチと、 該スイッチの出力を制御信号として所望の周波数を有す
    るローカル信号を発生するローカル信号発生部とをそな
    えるとともに、 同期が外れたか否かを検出する同期検出部と、 該パイロット信号が該第1周波数であるとして周波数制
    御を行なっている場合において、該同期検出部によって
    同期外れが検出されると、該メモリの更新処理を禁止し
    て該メモリに同期外れ直前の該ローパスフィルタの出力
    を保持させるメモリ制御部と、 該パイロット信号が該第1周波数であるとして周波数制
    御を行なっている場合において、該同期検出部によって
    同期外れが検出されると、該加算部の出力が該ローカル
    信号発生部へ供給されるように、該スイッチを切り替え
    て、該ローカル信号の周波数を同期外れ直前の値を中心
    に所定の幅でスイープさせるとともに、該第1の周波数
    幅でスイープさせても、該パイロット信号を捕捉できな
    い場合は、該第2スイープ部の出力が該ローカル信号発
    生部へ供給されるように、該スイッチを切り替えて、該
    第2の周波数幅でスイープさせ、更にこのように該第2
    の周波数幅でスイープさせても、該パイロット信号を捕
    捉できない場合は、該基準信号発生部から該第2周波数
    を有する基準信号を発生させた状態にして、再度該第2
    の周波数幅でスイープさせ、これでも、該パイロット信
    号を捕捉できない場合は、該第1スイープ部の作動を停
    止させて、該メモリの出力だけが該ローカル信号発生部
    へ供給されるように、該スイッチを切り替えて、該ロー
    カル信号の周波数を同期外れ直前の値に保持するように
    制御するスイープ・スイッチ制御部とをそなえて構成さ
    れたことを特徴とする、自動周波数制御回路。
  17. 【請求項17】 サーチトリガをかけるサーチトリガ手
    段をそなえ、 該スイープ・スイッチ制御部が、該ローカル信号の周波
    数を同期外れ直前の値に保持している状態で、該サーチ
    トリガ手段を通じてサーチトリガがかけられると、該基
    準信号発生部から該第1周波数を有する基準信号,該第
    2周波数を有する基準信号を所要の順序で発生させた状
    態にして、再度該第2の周波数幅でスイープさせ、この
    サーチトリガ後の該第2の周波数幅でのスイープによ
    り、該パイロット信号を捕捉できた場合は、該ローパス
    フィルタの出力が該ローカル信号発生部へ供給されるよ
    うに、該スイッチを切り替えて、トラッキング状態に移
    行させる一方、該パイロット信号を捕捉できない場合
    は、再度該第1スイープ部の作動を停止させて、該メモ
    リの出力だけが該ローカル信号発生部へ供給されるよう
    に、該スイッチを切り替えて、再度該ローカル信号の周
    波数を同期外れ直前の値に保持するよう制御すべく構成
    されていることを特徴とする請求項16記載の自動周波
    数制御回路。
  18. 【請求項18】 サーチトリガをかけるサーチトリガ手
    段をそなえ、 該スイープ・スイッチ制御部が、該ローカル信号の周波
    数を同期外れ直前の値に保持している状態で、該サーチ
    トリガ手段を通じてサーチトリガがかけられると、該パ
    イロット信号が該第1周波数であるとして、該加算部の
    出力が該ローカル信号発生部へ供給されるように、該ス
    イッチを切り替えて、該ローカル信号の周波数を同期外
    れ直前の値を中心に所定の幅でスイープさせるととも
    に、該第1の周波数幅でスイープさせても、該パイロッ
    ト信号を捕捉できない場合は、該第2スイープ部の出力
    が該ローカル信号発生部へ供給されるように、該スイッ
    チを切り替えて、該第2の周波数幅でスイープさせ、更
    にこのように該第2の周波数幅でスイープさせても、該
    パイロット信号を捕捉できない場合は、該基準信号発生
    部から該第2周波数を有する基準信号を発生させた状態
    にして、再度該第2の周波数幅でスイープさせ、これで
    も、該パイロット信号を捕捉できない場合は、該第1ス
    イープ部の作動を停止させて、該メモリの出力だけが該
    ローカル信号発生部へ供給されるように、該スイッチを
    切り替えて、該ローカル信号の周波数を同期外れ直前の
    値に保持するように制御すべく構成されていることを特
    徴とする請求項16記載の自動周波数制御回路。
  19. 【請求項19】 該トリガサーチ手段が手動で操作され
    るトリガサーチスイッチであり、該トリガサーチスイッ
    チが該スイープ・スイッチ制御部に接続されていること
    を特徴とする請求項17又は請求項18に記載の自動周
    波数制御回路。
  20. 【請求項20】 該トリガサーチ手段が所望時刻になる
    とその旨を出力するタイマであり、該タイマの出力が該
    スイープ・スイッチ制御部に供給されるように構成され
    ていることを特徴とする請求項17又は請求項18に記
    載の自動周波数制御回路。
  21. 【請求項21】 該トリガサーチ手段が、該受信信号に
    含まれているトリガサーチ遠隔操作情報を復調する復調
    部であり、該復調部での復調結果が該スイープ・スイッ
    チ制御部へ供給されるように構成されていることを特徴
    とする請求項17又は請求項18に記載の自動周波数制
    御回路。
JP7202616A 1995-08-08 1995-08-08 自動周波数制御方法及び自動周波数制御回路 Withdrawn JPH0951250A (ja)

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JP7202616A Withdrawn JPH0951250A (ja) 1995-08-08 1995-08-08 自動周波数制御方法及び自動周波数制御回路

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015532560A (ja) * 2012-10-10 2015-11-09 クアルコム,インコーポレイテッド 呼中断を低減するためのアップリンクタイミング制御

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