JPH09511946A - 溶液の分別方法 - Google Patents

溶液の分別方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、異なるイオン型の少なくとも二つのクロマトグラフ区分充填材床を含むシステム中で液流通が行なわれるクロマトグラフ分離法により溶液を分別するための方法に関する。いろいろの成分により富化された複数のフラクションは、下記の操作、即ち段階:供給段階、溶離段階とリサイクル段階からなる多−ステップシーケンスの間に回収される。乾燥固形分濃度プロファイルを持って、区分充填材床の中に存在する液は、リサイクル段階の間に、一つ、二つ又はそれより多い区分充填材床からなるループ中でリサイクルされる。その方法は、例えば亜硫酸蒸解液、モラッセ及び蒸留かすを分別するのに使用され得る。

Description

【発明の詳細な説明】溶液の分別方法 本発明は、溶液をいろいろの成分で富化された2又はそれより多いフラクショ ンに分別するための方法に関する。特に本発明は、擬似移動床式クロマトグラフ ィーにより溶液を分別するための方法に関するものであってその方法では、少な くとも二つの、異なるイオン型のクロマトグラフ区分充填材床を含むシステム中 で液流通が行なわれ、その充填床中で溶液中の溶解成分が互いから分離され、そ して使用されるその溶液が相当量のイオンを含有する場合は、そのシステムはユ ニットであってその中で溶液のイオン平衡が変更されるユニットも含むことがで きる。 多くの溶解した成分を含有する溶液の、いろいろの成分で富化されたフラクシ ョンへの分別は、必要な程度に純粋な所望の成分を回収することを頻繁に必要と する。本発明の方法はそのような分別を実施するのに使用できる。例えば、亜硫 酸蒸解液は、単糖類に富むフラクション及び/又はリグノスルホナートに富むフ ラクションが得られるように本発明の方法により分別され得る;更に、モラッセ 又は蒸留カスはスクロースのような糖(sugar)、及び/又はベタイン類に富むフ ラクションを得るために、本発明の方法を使用して分別され得る。 所望によって、リグノスルホナート類で富化されたフ ラクションも回収できる本発明の方法は、連続的操作方法で、特に、亜硫酸蒸解 液からの単糖類を回収するためそして硬材亜硫酸蒸解液からのキシロースを回収 するために特に適している。 本明細書における亜硫酸蒸解液とは、亜硫酸蒸解で使用される液体、そのよう な蒸解の後で得られる液、又はそれらの一部分を意味する。 クロマトグラフ分離法ではいろいろのイオン型のイオン交換樹脂を使用するこ と自体は知られている。フィンランド特許第59388には、いろいろの型のカ チオン交換樹脂(ジビニルベンゼンで架橋しそしてスルホン酸基で活性化してあ るポリスチレン樹脂骨格の樹脂)を充填したカラムを使用する、ポリオール類の クロマトグラフ分離が開示されている。フィンランド特許第69296号には、 ポリオール類の分別、特に純キシリトールを得るための分別のためのクロマトグ ラフ法が開示されている。この方法も、ジビニルベンゼンで架橋しそしてスルホ ン酸基で活性化してあるポリスチレン樹脂骨格の樹脂であってそしてパラレルカ ラム(parallel columns)に充填された樹脂であって、あるカラムでは樹脂はアル カリ性でありそして他のカラムではAl3+又はFe3型である樹脂を使用してい る。 米国特許第4631129号には、異なるイオン型のイオン交換樹脂を使用す る2種のクロマトグラフ処理からなる方法による、亜硫酸蒸解液からの糖類とリ グノス ルホナート類の分別が開示されている。一番目の処理では、亜硫酸蒸解液は、カ ラム充填材料として金属塩型で使用されている強酸樹脂からなるクロマトグラフ カラム(金属イオンは好ましくは亜硫酸蒸解液の金属イオン、通常はカルシウム 又はナトリウムである。)中に導入される。このカラムから溶離により、実質的 に糖類を含まないリグノスルホナート類に富むフラクションと糖類に富むフラク ションが得られる。後のフラクションは軟化処理にかけられ、そしてそのpHは 5.5ないし6.5の範囲内に調整され、その後、そのフラクションは、一価型の 樹脂を含有する第二番目のクロマトグラフカラムに導入され、そして糖類に富む 二番目のフラクションとリグノスルホナート類と塩類に富む二番目のフラクショ ンはそれから溶離により得られる。この特許には、その方法は、硬材亜硫酸蒸解 液に含有される糖類、例えばキシロースを非常に高い純度そして高い収率で回収 できることが記載されている。しかし、その方法の欠点は、最初のクロマトグラ フ処理で形成されそして成分が既に部分的に分離されている乾燥固形分プロファ イルは、軟化処理とpH調節で破壊されるので第二のクロマトグラフで施用でき ない点である。この方法は溶液が受ける濃縮と追加のポンプ送りによっても複雑 にされる。これらの要因は投資経費に追加される。更に、この方法及び異なる型 のイオン交換樹脂が使用される全ての先行技術のクロマトグラフ分離法には、そ れらが典型的にはバッチ工程で ありそして工業的規模で溶液を分別するのに適当でないという欠点がある。 連続的に操作されるクロマトグラフ分離工程は、今日では、擬似移動床式法を 使用するのが普通であり、色々の適用のために応用開発されていることが知られ ている。 擬似移動式床法は、バッチ法の数倍高い性能を可能にし、そして生成物の希釈 度(溶離液の消費量)を顕著に下げたりもする。 擬似移動式床法は、連続式又は継続式のいずれであってもよく、それは係属中 のフィンランド特許出願第930321号と第932108号(国際特許出願W O94/17213号とWO94/26380号の各々に相当する)に記載され ているとおりである。連続式擬似移動式床法では、典型的には全ての流れは連続 的である。これらの流れは:供給溶液の供給と溶離、混合液のリサイクル、及び 生成物の取り出しである。これらの流れの流速は分別目的(収率、純度、容量) に合わせて調節されてもよい。通常、8ないし20の区分充填材床が単一ループ 中に統合される。導入と生成物取り出し点は、充填材料床内の下流方向に周期的 にシフトさせられる。溶離液と供給溶液の供給、生成物の取り出し、充填材床中 を通過する流動の結果、乾燥固形分濃度プロファイルが充填材床中に形成される 。充填床の低い方の移動速度を持つ成分は、乾燥固形分濃度プロファイルの後方 スロープ中に濃縮され、高い方の移動速度を持つ成分の各々は、 前方のスロープ中に濃縮される。供給溶液と溶離液の導入点と単数又は複数の生 成物の取り出し点は、乾燥固形分濃度プロファイルが充填材床中を移動する速度 と実質的に同じ速度で次第に移動する。 供給点及び取り出し点は、充填材床に沿って典型的には各々の区分充填材床の 上流端と下流端に位置する供給バルブと生成物バルブを使用することにより周期 的にシフトさせられる。非常に高い純度の生成物フラクションを回収することが 所望される場合は、短い周期時間と多数の区分充填材床が使用されなければなら ない(装置は必要なバルブと供給と取り出し装置を持つ。)。 継続的な擬似移動式床法では、全ての流れは連続的デない。継続的な擬似移動 式床法では、流れは供給溶液の供給と溶離、混合液のリサイルル、及び生成物の 取り出し(溶離段階;2ないし4又はそれより多い生成物)である。いろいろの 供給と生成物フラクションの流速と体積は、分別目的(収率、純度、容量)に合 わせて調節されてもよい。その方法は三つの基本的な段階:供給、溶離とリサイ クルを含む。供給段階では、供給溶液、そして可能ならば同時の溶離段階の間の 溶離液は、予定の区分充填材床中へ導入され、そして同時に一つまたは二つ以上 の生成物フラクションが取り出される。溶離段階の間に、溶離液は予定の単数又 は複数の区分充填材床中へ導入され、そしてこれらの段階の間に、2種、3種又 は4種もの生成物フラクションが取り出される。リサイク ル段階の間では、供給溶液又は溶離液は区分充填材床へ供給されずそして生成物 は取り出されない。 継続的擬似移動式床法は、例えば英国公開公報第2240053号と米国特許 第4970002号に開示されている。ビートのモラッセからのベタインとスク ロースの回収に適用される継続式擬似移動式床はフィンランド特許第86416 号(米国特許第5127957号)に開示されている。上述の係属中のフィンラ ンド特許出願第930321号(出願日1993年1月26日)と第93210 8号(出願日1993年5月19日)も、継続式擬似移動式床法に関するもので あって、前者はモラッセの分別に適用されそして後者は亜硫酸蒸解液に関する。 これらの出願に記載されているように、擬似移動式床法は多段階法であってもよ い。 本発明の主題は、、2種以上の異なるイオン型のイオン交換樹脂を使用して溶 液を連続的に分別するためのクロマトグラフ法に関するものであって; 1番目のイオン型を持つクロマトグラフ充填材床を通過して形成された乾燥固 形分濃度プロファイルが、部分的に分別された成分が再混合されることなしに、 2番目のイオン型を持つクロマトグラフ充填材へ通過させられるようになってお り、及び/又は 2種の異なるイオン型の充填材を使用して溶液を分別するための従来技術の方 法に含まれている濃縮とポンプ送りの段階を回避できるようになっているクロマ トグラ フ法に関する。 本発明の方法により、産業で副産物として生成する溶液の高価な成分、例えば パルプ産業と砂糖産業における亜硫酸蒸解液からの単糖類とリグノスルホナート のようなもの;砂糖産業で生成するモラッセ又は醗酵産業で生成する蒸留かすか らのスクロース及び/又はベタインのようなものは、有利に回収され得る。本発 明の方法は硬材亜硫酸蒸解液からのキシロースの回収のために特に適している。 本発明は、異なるイオン型の少なくとも二つのクロマトグラフ区分充填材床を 含むシステム中で液流通が行なわれる擬似移動式床法に関する。異なるイオン型 の充填材床中で実施される分別操作の間では、溶液は追加の処理段階を受けても よい。例えば、溶液がイオンを含有する場合は、溶液のイオン平衡は他の一つの イオン型を持つ充填材中での分別に適するように変更される。pHの変化もイオ ン平衡の変化でもある。 本発明の好ましい実施態様は、生成物が一つの多段階シーケンスの間に回収さ れる継続式擬似移動式床である。 区分充填材床は一つのカラムを含んでいてもよいが、それにもかかわらずカラ ム構造によっては単一カラム中に幾つかの連続する充填材床を含んでいることも 可能である。他方、幾つかの連続カラムは一つ以上のループを形成するために接 続されてもよい。 もう一つのイオン型を持つ充填材を使用して分別する のに適するように溶液のイオン平衡を変更することは、例えばイオン交換又は沈 澱、pH調整及び/又はろ過による特定のイオンの溶液からの除去を含んでいて もよい。供給溶液が塩基としてカルシウムを含有する亜硫酸蒸解液である場合は 、このカルシウムはイオン交換によりナトリウムに変換することができ、又はそ のカルシウムは例えば亜硫酸カルシウム又は硫酸カルシウムとして亜硫酸ナトリ ウム又は硫酸を使用して沈澱させてもよい。乾燥固形分濃度プロファイルは、沈 澱が管状反応器中で実施される場合は、実質的にはそのままで保持され得る。そ のような処理を実施するための装置は、異なるイオン型の区分充填材床の間に連 続して接続され得る。 本明細書中の充填材のイオン型とは、イオン平衡を意味し、例えば一つの区分 充填材床は主にカルシウムイオン型であり部分的にマグネシウム及び/又はナト リウム型である。充填材のイオン型は、使用される供給溶液に対応して平衡化さ れ、及び/又は各々の場合に処理される溶液に適合するように別々に調節される 。 区分充填材床のイオン型は、分別される溶液に適合して選択される。例えば供 給溶液が亜硫酸蒸解液である場合は、1番目の分別処理のための充填材床は蒸解 液の塩基型(頻繁にカルシウム又はマグネシウム)でありそして2番目の分別の ための充填材床は一価金属イオン型、例えばNa+及び/又はK型である。蒸留 かすの分別では、好ましくは一価型(例えばNa+又はK+)が初 めに使用され、次いで二価型(例えば、Ca2+又はMg2+が使用される。)。 本発明の方法は、砂糖溶液の分別にも使用できる。例えばアルカリ性異性化に よりラクトースから得られそしてラクトース、ラクツロース及びガラクトースを 含有する溶液からは、Na型の充填材を使用してガラクトースで富化されたフラ クションが分離され得、そしてラクツロースとラクトースで富化されたフラクシ ョンがCa2型の充填材を使用して互いに分離され得る。同様にして、K+/Na 型の充填材を使用して、塩類はモラッセから除くことができ、又はマルトースは シラップから除くことができ、それに続く、中間段階として実施されるスクロー スの転化の後で、グルコースとフルクトースで富化されたフラクションはCa2 型の充填材を使用して互いに分離され得る。 本発明の好ましい継続式擬似移動式床法では、下記の操作即ち段階:分別され る溶液の供給段階、溶離段階とリサイクル段階からなる多段シーケンスを使用す ることにより回収される。 供給段階の間では、分別される溶液(供給溶液)は区分充填材床へ供給されそ して相当する量の生成物フラクションが流れ方向下流の一点で回収され、その点 は供給点と同じ区分充填材床の中(その場合、そのシステム中の他の区分充填材 床は、例えば溶離又はリサイクル段階にあってもよい)又は供給点とは異なり、 そして供給溶 液が供給される区分充填材床に連続して(他の区分充填材床及び/又はイオン平 衡を変化させるユニットを通過する可能性もある)接続している区分充填材床の 中のいずれかにあってもよい。 リサイクル段階の間では、乾燥固形分濃度プロファイルを持って、区分充填材 床中に存在する液体は、一つ、二つ又はそれより多い区分充填材床からなるルー プ内でリサイクルさせられる。 溶離段階では、溶離液は或る区分充填材床に導入されそして単又は複数の生成 物フラクションの相当する量がその充填材床の下流点で、同じ区分充填材床又は その下流の区分充填材床から回収される。 一つの工程ステップは、上述の同時の同じ又は異なる段階の一つ又は二つ以上 からなる。一つのステップは、例えば、供給段階、リサイクル段階又は溶離段階 だけからなるか、又は、供給段階及びそれと同時の一つのリサイクル段階及び/ 又は単数又は複数の溶離段階、一つのリサイクル段階及びそれと同時の単数又は 複数の溶離段階、及び同様のものからなり得る。これらのステップは一つのシー ケンスの間に1回又は数回繰り返される。 これらの段階は、幾つかの連続的工程ステップからなる(複数の)シーケンス を形成するのに使用される。本発明に従うと、一つのシーケンスは4ないし20 、好ましくは4ないし10のステップからなる。 上述の複数のステップからなるシーケンスは、システ ムを平衡化するために約6ないし8回繰り返され、その後その工程は平衡状態で 続行させられる。 一つ又はそれより多いループにグループ化されている典型的には2ないし12 、好ましくは2ないし7のクロマトグラフ区分充填材床が、本発明の方法で使用 される。一つのループは、一つ又はそれより多いカラム中に充填されている一つ 、二つ又はそれより多い区分充填材床からなっていてよい。 本発明の方法では、リサイクル段階において、リサイクルは、1、2の個別の 連続的ループ又はそれより多い個別の連続的ループでさえも形成されるようにし て使用される。例えば、区分充填材床の数が3である場合は、これらは一つのル ープ又は好ましくは二つのループ(この場合、方法は二段階法(two-phase metho ds)と言われる。)を形成してよく、複数のループの一つは一つの区分充填材床 からそして他のループは二つの区分充填材床からなる。システムが、幾つかの連 続した個別のループからなるときは、これらの各々は閉鎖または開放されてもよ い;即ち、液が一つのループ内でリサイクルされる時に、溶離液は他のループ内 へ導入させることができそして生成物フラクションはそれ(他のループ)から取 り出しできるということである。供給と溶離段階の間に、充填材床を通過する流 れは連続的ループの間で実施されてもよく、その流れは一つのループから他の一 つのループへ物質をコンベイする。リサイクル段階の間、ループ は閉鎖されそして他の(複数の)ループから隔離される。分離されている乾燥固 形分濃度プロファイルは複数の個別のループの各々の中でリサイクルされる。各 々の区分充填材床は一つの個別のループを形成してもよい。他方、一つのループ は、一つ又はそれより多い区分充填材床からなっていてもよい。 本発明の特に好ましい実施態様は、異なる2種のイオン型の区分充填材床を使 用する擬似移動式床法であってこの方法は、工業規模で硬材亜硫酸蒸解液からキ シロースとリグノスルホナート類を高収率そして有利な純度で同時に回収して他 の別の工程又は使用に供するためのものである。更に、例えば純結晶性キシロー スの製造のために有害である、亜硫酸蒸解液中の塩、オリゴ糖類と他の成分は、 キシロースフラクションからこの方法により有利に除去され得る。軟材亜硫酸蒸 解液が原料として使用される場合は、主にある単糖類はマンノースであって、マ ンノースに富むフラクションがこの方法により取得される。 この方法で単糖類(例えばキシロース)フラクションと残留フラクションだけ が、亜硫酸蒸解液から分離される場合は、リグノスルホナート類は有機又は無機 塩類を使用して残留フラクション中に溶離される。しかし、この方法は、乾燥固 形分プロファイルであって、その前方スロープにおける塩類との関係でリグノス ルホナート類が濃縮される乾燥固形分プロファイルを生成し、そして それらは適当に生成物取り出し点を選択することにより回収され得る。 本発明の方法の条件(例えば区分充填材のイオン型;形成されるループの数) と工程パラメータは、原材料として使用される供給溶液の組成物に適合させて、 生成物の純度と収率と充填材の分離能力に関して最適の結果を得られるように選 択される。 好ましくは強酸ゲル型のイオン交換樹脂(例えば、”Finex“,”Amberlite“ 又は”Dowex“は、充填材として施用され、そして1番目のクロマトグラフ分別 処理では、該樹脂は好ましくは供給溶液のイオン型を持つ。分離に先立って、溶 液中に存在する固形物はその溶液からろ過により除去される。 分別される溶液が例えば亜硫酸蒸解液、蒸留かす又はモラッセである場合は、 分離工程に供給される前に、それは40ないし100℃、好ましくは50ないし 85℃に加熱される。そのような場合、使用される溶離液は、40ないし100 ℃、好ましくは50ないし85℃の温度における水又は希薄フラクションの濃縮 により得られる溶液(例えば蒸留濃縮により得られる濃縮物)である。カラム中 の液体の線流速は、0.5ないし12m/h、20m/hでさへであり、好まし くは2ないし10m/hである。 下記の実施例は本発明を更に詳細に説明する。これらの実施例は本発明の範囲 を限定するために構成されたも のではなく、本発明の特定の実施態様を説明するためのものである。 示されている固形分は、別に記載のない限り、カールフィッシャー法により測 定されたものである。 実施例1 亜硫酸蒸解液のための2段階分離法 連続して接続した4本のカラムからなるクロマトグラフ分離装置を使用した。 これらの3本は分離カラムであって、1本は二価カチオンを除去するカラムであ った。装置は、更に、供給ポンプ、リサイクルポンプ、溶離水ポンプ、流速と液 圧調節器、並びに工程流れのための入口バルブと生成物バルブを含んでいた。カ ラム1、2と4は分離カラムであって、カラム3は二価カチオンを除去するため のカラムであった。初めの2本のカラムは、四つの区分充填材床(8m)を含ん でおり、二価カチオンを除去するためのカラムは一つの区分充填材床(1.5m )を含んでおり、そして4番目のカラムは二つの区分充填材床(4m)を含んで いた。 四つのカラムの各々は、強酸カチオン交換樹脂(Finex V09 CTM)で充填されて いた。その樹脂はポリスチレン骨格を持っていた;それはジビニルベンゼンで架 橋されていて、スルホン酸基で活性化されており、0.39mmの平均ビーズ径 (Na型)を持っていた。その樹脂のDVB含量は5.5%であった。初めの二 つのカラムの樹脂はCa2型に再生されておりそしてカラム3と 4の区分充填材床は試験の前にNa型に再生されていた。 試験条件 カラム径 0.11mm 二価カチオン除去用の カラム中の樹脂床の高さ 1.5m 分離カラム中の樹脂床の全高 12m 温度 75℃ 体積流量 14−75l/h 供給溶液は、硬材亜硫酸蒸解液であって、その組成はHPLCにより分析され た。蒸解液はカルシウム塩基型であった。分析結果は表1に示されており、その 表中、異なる成分の%は乾燥固形物を基準にした重量%で記載されている。 分別は4ステップからなるシーケンスにより実施された。そのシーケンスは9 2分の周期長を持ち、そして下記のステップからなっていた: ステップ1:供給溶液17lをカラム1に体積流量33l/hで導入し(供 給段階)、そして17lの残留物(残留物1)を同じカラムの下流末端から同じ 体積流量で溶離した。同時に25lの溶離水をカラム2に45l/hの体積流量 で供給し、そして25lの残留物(残留物4)をカラム4から45l/hの体積 流量で取り出した。この溶離段階で、二価カチオンを除去するためのカラムをこ の開放溶離ループに接続した。溶離中の二価カチオンを除去するためのカラムに おける体積流量は45l/hであり、そしてこのカラムからの供給体積は25l であった。二価のカチオンを除去するためのカラムに次いで、溶液のpHは5. 5ないし6.5の範囲内に調節された。pH調節の後、溶液をろ過した。二価の カチオンを除去するためのカラムからの供給は、第4番目のカラムの上部へ導入 された。 ステップ2:カラム1と2により形成されるループ内でリサイクル(13.0 l;50l/h)し(リサイクル段階)、それと同時に4.5lの水をカラム4 へ35l/ hの体積流量で供給し(溶離段階)、そしてリサイクルフラクションをカラム4 から溶離した(4.5l;35l/h)。 ステップ3:20lの水をカラム1の上部へ体積流量75l/hで導入し、そ して残留物(残留物2)をカラム2の底部から溶離した(20l;75l/h) 。同時に21.5lの水をカラム4の上部へ体積流量35l/hで供給しそして キシロースフラクションはカラム4から溶離された(21.5l;35l/h) 。 ステップ4:カラム1と2により形成されるループ内(4.8l;75l/h )とカラム4により形成された分離ループ内(4.2l;14l/h)でリサイ クルした(リサイクル段階)。 シーケンスが完了するまで実施されると、工程制御プログラムは引き続いて、 初期に戻り、シーケンスを改めてステップ1から開始した。このシーケンスを6 ないし8回繰り返すことにより、システムが平衡化された。その方法は平衡状態 で進められ、分離工程は、濃度計、光学活性測定器及び導電計を使用して追跡調 査され、そして分離は、量/体積測定デバイス、温度制御器、バルブとポンプを 使用して、体積流量と供給量を精密に制御するマイクロプロセッサーにより制御 された。 この方法では、四つのフラクションが分別された:カラム4からはキシロース フラクション、カラム1からは一つの残留フラクション、カラム2からは一つの 残留フ ラクションそしてカラム4からは一つの残留フラクション。平衡状態になる一つ のシーケンスの間に得られる生成物フラクションとリサイクルフラクションの分 析値は、表に示されており、いろいろの成分のパーセントは乾燥固形物を基準に する%として示されている。 この分別からのキシロース収率は、生成物フラクションから計算して90.9 %であった。 平衡状態におけるこの分別の一つのシーケンスの間のカルシウムバランスは下 記のとおりであった: カラム1中への供給溶液中:271g Ca2型の充填材(カラム1と2)からの生成物フラクション中への分離: 残留物1 60.3g(乾燥固形物(d.s)の3.7%)、 残留物2 150.3g(乾燥固形物(d.s)の3.4%)。 二価カチオンの除去のカラム(カラム3)中へ: 60.4g。 Na型の充填材(カラム4)中へ:196mg Na型の充填材(カラム4)からの生成物フラクション中への分離: 残留物4 100mg、 キシロースフラクション 77mg、 リサイクル 19mg。 実施例2 亜硫酸蒸解液のための2段階分離法 分別を、二つのループ、二価カチオンの除去そしてpH調節からなる実施例1 に記載のクロマトグラフ分離装置を使用して実施した。実施されるシーケンスは 、実施例1の手順とは、ステップ2に関して異なり、そのステップでは残留物フ ラクションとリサイクルフラクションが水を使用してカラム4から連続的に溶離 された。この方法では、リグノスルホナートに富むフラクションが追加して溶離 されている。供給物と回収したフラクション の体積パラメータと体積流量を変形した。これらの変形(modification)は、異な る充填材(Relite C-160)が、二価カチオンの除去のためのカラム中で使用され、 そしてカラム4中の区分充填材床が一層高くなったことによる。樹脂 Relite C -160TMは、ジビニルベンゼンで架橋されたポリスチレン骨格をもっており、そし てそれはスルホン酸基で活性化されていた;ビーズ径は0.3ないし1.2mmで ありそしてDVB含量は16%であった。他のカラム中の区分充填材は実施例1 と同じであった。供給溶液は上述と同じであった。 試験条件 カラム径 0.11mm 二価カチオン除去用の カラム中の樹脂床の高さ 1.5m 分離カラム中の樹脂床の全高 13m 温度 75℃ 体積流量 22−50l/h リグノスルホナートに富むフラクションは、カラム2から溶離される。 分別は4ステップシーケンスにより実施された。シーケンスは98分の長さを 持ち、そしてそれは下記のステップからなっていた: ステップ1:供給溶液20lをカラム1に体積流量22l/hで導入し(供給 段階)、そして20lの残留フラクション(残留物1)を同じカラムの下流末端 から溶 離した。同時に33lの水をカラム2に40l/hの体積流量で供給し、そして 残留物(残留物4/1,33l;40l/h)をカラム4から溶離した。 ステップ2:カラム1と2により形成されるループ内のリサイクル(11l; 35l/h)(リサイクル段階)。同時に8lの水をカラム4へ供給し(溶離段 階)、そして残留フラクション(残留物4/2)を初めにカラム4から体積流量 35l/hでそしてその後4lのリサイクルフラクションをカラム4から同じ体 積流量で溶離した。 ステップ3:16lの水をカラム1の上部へ体積流量45l/hで導入し、そ してリグノスルホナートに富むフラクションをカラム2の底部から溶離した(1 6l;45l/h)。同時に22lの水をカラム4の上部へ体積流量40l/h で供給しそしてキシロースフラクションはカラム4から溶離した(22l;40 l/h)。 ステップ4:実施例1におけるステップ4と同様〔カラム1と2により形成さ れるループ内のリサイクル(4.8l;75l/h)とカラム4により形成され るループ内(0l;0l/h)のリサイクル〕。 このシーケンスは、6ないし8回繰り返され、その後そのシステムは平衡化さ れており、そしてその方法は平衡状態で、二価カチオンの除去が再生を要求され るまで進められる。 平衡状態で一つのシーケンスの間のこの分別で得られ た生成物フラクションとリサイクルフラクションの分析を表3に示してある。成 分の%は、乾燥固形物基準の重量%として算出された。 この分別からのキシロースの収率は94.7%であった。 FIG.1は、カラム1の分離曲線を示し、FIG.2はカラム2の分離曲線を示し、 FIG.3は二価カチオンを除去するためのカラム3の分離曲線を示し、そしてFIG .4はこの分別のためのカラム4の分離曲線を示す。 リグノスルホナート含量は、UV吸光度測定により決められた(吸光度14. 25 1・g-1・cm-1)。 実施例3 亜硫酸蒸解液のための2段階分離法 分別を、4本のカラムを含むクロマトグラフ分離装置を使用して実施した。1 番目のループはカラム1と2からなり(Ca2型の充填材)、カラム3は溶液中 の二価カチオンの除去のためのカラムでありそしてpH調節ユニットはカラム3 と4の間に接続されていた。カラム4は後者のループを形成し、そしてその充填 材はNa型であった。供給溶液とカラムの区分充填材は、実施例2におけるのと 同じであった。 試験条件 カラム径 0.11mm 二価カチオン除去用の カラム中の樹脂床の高さ 1.5m 分離カラム中の樹脂床の全高 13m 温度 75℃ 体積流量 22−50l/h 分別は5ステップのシーケンスにより実施された。そのシーケンスは100分 の長さを持ち、それは下記のステップをからなっていた: ステップ1:供給溶液20lをカラム1に体積流量22l/hで導入し(供給 段階)、次に20lの残留フラクション(残留物1)を同じカラムの下流末端か ら溶離した。同時に34lの溶離水をカラム2に40l/hの体積流量で供給し 、そして残留物(残留物4)をカラム4から溶離(34l;40l/h)した。 ステップ2:カラム1と2により形成されるループ内のリサイクル(リサイク ル段階)(11l;35l/h)。それと同時の、カラム4により形成されるル ープ内での体積流量40l/hでの3lのリサイクル。 ステップ3:16lの水をカラム1に体積流量45l/hで導入し、そして残 留物をカラム2の底部から溶離した(残留物2、16l;45l/h)。同時に 4lの水をカラム4に体積流量40l/hで供給し、そしてそれと同時にカラム 4の底部からリサイクルフラクションを溶離した(4l;40l/h)。 ステップ4:カラム1と2により形成されるループ内のリサイクル(リサイク ル段階)(3.5l;50l/h)。18lの水をカラム4に体積流量40l/ hで供給しそして18lのキシロースフラクションをカラム4から体積流量40 l/hで溶離した。 ステップ5:カラム1と2により形成されるループ内での更に次のリサイクル (連続リサイクル段階)(3.5l;50l/h)。カラム4に形成されるルー プ内での同時のリサイクル(リサイクル段階)(4l;30l/h)。この段階 の間、二つのリサイクル段階は同時の終了までシンクロナイズされた。 このシーケンスは、6ないし8回繰り返され、その後そのシステムは平衡化さ れており、そしてその方法は平衡状態で、二価カチオンの除去が再生を要求され るまで進められる。 平衡状態で一つのシーケンスの間のこの分別で得られた生成物フラクションと リサイクルフラクションの分析を表4に示してある。成分の%は、乾燥固形物基 準の重量%として算出された。 この分別からのキシロースの収率は92.7%であった。 上述の分別は、二価カチオンを、イオン交換樹脂の代わりに、次に説明するよ うに、反応管中でカルシウムを沈澱することにより除去する変法によっても実施 された。 A.カルシウムの亜硫酸カルシウムとしての沈澱 カラム2から得られそしてカラム3中に導入される溶液のpHは、水酸化ナト リウムを使用して約60℃で約7に調節された。亜硫酸ナトリウムの水溶液(約 1M)を、添加された亜硫酸イオンの量が沈澱されるカルシウムのモル量の約1 .3倍になる量添加した。Kenite 300珪藻土をろ過助剤として使用した。かくし て溶液中に存在するカルシウムの約90%を除去することが可能であった。かく して実施されたカルシウム除去におけるキシロース損失は無視できるものであっ た。 B.硫酸カルシウムとしてのカルシウムの沈澱 手順は上述の変法Aと同様であるが、沈澱はカルシウム当量の約1.5倍であ る当量数の量の硫酸を添加することにより実施し、そして溶液のpHは水酸化ナ トリウムを使用して5.5ないし6.0の範囲であるように調節した。この方法で は、カルシウムの約70%を除去することが可能であった。 実施例4 蒸留カスのための3段階分離法 パイロット装置規模のクロマトグラフ試験装置を使用した。装置は連続して接 続した3本のクロマトグラフ分離カラム、pH調節ユニット、ろ過ユニット、供 給ポン プ、リサイクルポンプ、溶離水ポンプ、流量・圧調節計、及び工程流体のための 入口バルブと生成物バルブからなっていた。3本のカラムの各々は、強酸カチオ ン交換樹脂(Finex C13 STM)で充填されていた。樹脂はポリスチレン骨格を持 ち、それはジビニルベンゼンで架橋されそしてスルホン酸基で活性化されていて 、0.36mmの平均ビーズ径(Na型)を持っていた。樹脂はDVB含量8% であった。カラム1と2の充填材はK型でありそしてカラム3はCa2型であっ た。pH調節ユニットとろ過ユニットはカラム2と3の間に接続されていた。p HはCa(OH)2を使用して調節された。二つの初めのカラム中の充填材の全 高は、10mであり、そして3番目のカラム中の充填材の高さは5mであった。 供給溶液は、組成が表5に示してある蒸留かすであった。いろいろの成分の% は、乾燥固形物基準の重量%として示されている。 水が溶離液として使用された。 分別は、8ステップのシーケンスにより実施された。シーケンスは約93分の 周期長を持ち、そしてそれは下記のステップからなっていた: ステップ1:7lの供給溶液をカラム1中へ体積流量90l/hで導入し(供 給段階)、そしてベタインで富化されたフラクションをカラム2から溶離した( 7l;90l/h)。同時にカラム3により形成されるループ内でリサイクルし た(6l;75l/h)(リサイクル段階)。ステップ2:カラム1中へ供給( 51;90l/h)を続け(供給段階)、そして残留物を同じカラムの底部から 溶離した(5l;90l/h)。それと同時に溶離液をカラム2へ供給し(6l ;120l/h)(溶離段階)、そしてベタインで富化れたフラクションをこの カラムの底部から溶離した(6l;120l/h)。リサイクル段階はカラム3 により形成されたループ内で続けられた(リサイクル4l;75l/h)。 ステップ3:供給はカラム1内へ続けられ(28l;90l/h)、そして2 8lの残留物を同じカラムの底部から同じ体積流量で溶離した。カラム2と3は 、それらの間に接続されたpH調節と沈澱ユニットと共に、開放ループを形成し ;40lの溶離液をカラム2に体積流量130l/hで供給し、そしてベタイン で富化されたフラクションをカラム3から取り出した(40l;130l/h) 。 ステップ4:カラム1と2により形成されたループ内のリサイクル(55l; 120l/h)とカラム3により形成されたループ内の同時のリサイクル。 ステップ5:35lの溶離液をカラム1中へ体積流量120l/hで導入し、 そして35lの残留物をカラム2から同じ体積流量で溶離した。同時に、36l の溶離液をカラム3へ供給(75l/h)しそして36lの残留物を同じカラム の底部から同じ体積流量で溶離した。 ステップ6:カラム1と2により形成されたループ内でのリサイクル(48l ;130l/h)。それと同時に9lの溶離液をカラム3へ体積流量75l/h で供給し、そしてイノシトールで富化されたフラクションをカラム3の底部から 溶離した(75l/h)。 ステップ7:リサイクルをカラム1と2により形成されたループ内で続行した 。同時に28lの溶離液をカラム3へ体積流量75l/hで供給しそして28l のグリセリンで富化されたフラクションをカラム3の底部から溶離した(75l /h)。 ステップ8:リサイクルをカラム1と2により形成されたループ内で続行した 。同時にカラム3により形成されたループ内でリサイクルした(8l;75l/ h)。 このシーケンスを6ないし8回繰り返し、その後、システムを平衡化、そして その方法を平衡状態で進めた。 下記の生成物フラクションがこの方法で分別された:カラム2と3からのベタ インフラクション、カラム3か らのイノシトールフラクション、カラム3からのグリセリンフラクション、カラ ム1からの2つの残留フラクション、カラム2からの一つの残留フラクションと カラム3からの一つの残留フラクション。平衡状態で一つのシーケンスの間に得 られた生成物フラクション(残留フラクションを合わせた)の分析を表6に示し た。表中、成分の%は乾燥固形物を基準にして重量%で示されている。 実施例5 ラクツロースの2段階濃縮 5本のクロマトグラフ分離カラムからなる二つのループを、下記のようにラク トースから製造した溶液を分離するのに使用した:ラクトースを常法によりアル カリで異性化してラクツロースを含有するシロップにした。得られたシロップを イオン交換樹脂を使用することによる常法に従って精製した。得られたシロップ のラクツロース含量は、乾燥固体基準で22%であった。 ラクトースを、イオン交換樹脂にかけたシロップから2回結晶化し、かくして 得られた母液のラクツロース含 量は乾燥固形物基準で50%そしてラクトースと他の成分(例えばガラクトース )含量がそれぞれ30%と20%であった。 カラムを実施例1と同じイオン交換樹脂で充填した。初めの3本のカラムはC a2型でありそして後の2本はNa+型であった。 ラクトースと他の成分(例えばガラクトース)で富化されたフラクションは、 Ca2型の充填材を持つ3本全てのカラムから取り出された。回収される最初の フラクションはラクトースフラクションであった、そして最後のフラクションは 他の成分(ガラクトース)で富化されたフラクションであった。平均保持(avera ge retention)のラクツロース含有濃厚物を、Na+型の充填材中へ導入した。 ラクトースフラクションは、Na+型の充填材を持つ両方のカラムから取り出 され、そして他の成分(ガラクトース)で富化されたフラクションは最後のカラ ム(システム中の5番目のカラム)から取り出された。 得られたラクツロースフラクションは、乾燥固形物基準でラクツロース含量8 5%、そして乾燥固形物基準でラクトース含量10%であった。合わせたラクト ースフラクションは乾燥固形物基準で15%のラクツロース含量と74.7%の ラクトース含量であった。合わせた副生成物フラクション(主にガラクトースを 含有する)のラクツロースとラクトース含量は、それぞれ乾燥固形物基 準で22%と18.8%であった。 実施例6 マルトース、グルコースとフルクトースの2段階分離 5本のクロマトグラフ分離カラムを含む2つのループからなる装置を、グルコ ースとフルクトースも含有する合成マルトース含有シラップを分離するのに使用 した。その溶液は、20%のマルトース、40%のグルコースと40%のフルク トース(全て、乾燥固形物で計算)を含有していた。 カラムを実施例1と同じイオン交換樹脂を使用して充填した。1番目のカラム の充填材はNa+型であり、次の4本のカラムの充填材はCa2型であった。マル トースフラクションを1番目のカラムから取り出し、そしてグルコース−フルク トースを含有する濃縮物は、Ca2+型の充填材中へ導入された。 グルコースフラクションとフルクトースフラクションは、Ca2型の充填材を 持つ3番目と5番目のカラムから取り出された(フルクトースフラクションはよ りゆっくりと溶離された)。 取り出されたマルトースフラクションは、乾燥固形物基準で90%のマルトー スそして乾燥固形物基準で10%のグルコースを含有していた。 合わせたグルコースフラクションは、3%のマルトースと95%のグルコース を含有しており、合わせたフルクトースフラクションは、1%のマルトースと9 9%の フルクトースを含有していた(全て乾燥固形物基準)。 実施例7 砂糖キビモラッセの2段階分離 砂糖キビモラッセを、リン酸塩化処理と生成した固体の遠心分離による除去を 使用する常法に従って、軟化しそして透明にした。遠心分離の後、助剤としての 珪藻土を使用して、溶液をろ過した。 7本のカラムからなる二つのループを含む装置を、かくして前処理した砂糖キ ビモラッセ(30%の非砂糖(non-sugar)、40%のスクロース、15%のグル コースそして15%のフルクトースを含んでいた)を分離するために使用した。 初めの3本のカラムは、Na+,K+型(モラッセ中のカチオンと平衡している) であり、その装置の他の4本のカラムは、Ca2型であった。 非砂糖(non-sugar)フラクションを3本全てのカラムから取り出しそして平均 保持(average fraction)のスクロースフラクションを、Na+、K+型の充填材を 持つ3番目のカラムから取り出した。溶離するのに最も遅いグルコース−フルク トース含有濃縮物を、Ca2型の充填材中へ導入した。 グルコースフラクションとフルクトースフラクションを、Ca2型の充填材を 持つ5番目と7番目のカラムから取り出した。 取り出されて合わせた非砂糖(non-sugar)フラクションは、85%の非砂糖(no n-sugar)と15%のスクロー スを含有しており;得られたスクロースフラクションは10%の非砂糖(non-sug ar)と85%のスクロースを含有していた(全て乾燥固形物基準)。得られたグ ルコースフラクションは、乾燥固形物基準で、96%のグルコースと2%のフル クトースを含有しており;フルクトースフラクションは95.6%のフルクトー スと2%のグルコースを含有していた。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1996年7月9日 【補正内容】 請求の範囲 1.少なくとも二つのクロマトグラフ区分充填材床を含むシステム中で液流通 が行なわれるクロマトグラフ分離法により溶液を分別するための方法であって; 上記システムがイオン型の異なる少なくとも二つの区分充填材床を含み、 そして分別が擬似移動床式法により実施され、 そして一つの区分充填材床からその次の異なるイオン型を持つ区分充填材床へ 、溶液がその溶液中に存在する乾燥固形分濃度プロファイルが実質的にそのまま であるようにして送られることを特徴とする方法。 2.異種の成分により富化されたフラクションが、下記の操作即ち段階:供給 段階、溶離段階とリサイクル段階からなる多段シーケンスの間に回収され、そし て固有の乾燥固形分濃度プロファイルを持つ区分充填材床中に存在する液体が、 リサイクル段階の間に、1、2又はそれより多い区分充填材床からなるループに てリサイクルされることを特徴とする請求項1記載の方法。 3.上記システム中の区分充填材床が、各々が1またはそれより多い区分充填 材床よりなる2又はそれより多い別個のループを形成し、一つのループ内の区分 充填材床の全てが同じイオン型を持ち、そして少なくとも二つのループの区分充 填材床が異なるイオン型を持つ請求項2記載の方法。 4.上記システムが、ユニットであってその中で溶液のイオン平衡が変化し、 そして異なるイオン型を持つ区分充填材床の間を接続できるユニットを含むこと を特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の方法。 5.イオン平衡がイオン交換材料を使用して変化させられることを特徴とする 請求項4記載の方法。 6.イオン平衡が沈澱により変化させられることを特徴とする請求項4記載の 方法。 7.イオン平衡の変化がpH調節を含むことを特徴とする請求項4記載の方法 。 8.一つのステップが一つ又はそれらり多いリサイクル段階及び/又は溶離段 階及び生成物フラクションの回収からなることを特徴とする請求項請求項2乃至 7のいずれかに記載の方法。 9.一つのステップが二つ又はそれより多いリサイクル段階からなることを特 徴とする請求項2ないし8のいずれか一つに記載の方法。 10.一つのステップが一つの供給段階及び/又は一つ又はそれより多い溶離 段階及び一つ又は二つ以上の生成物フラクションの回収からなることを特徴とす る請求項2ないし8のいずれか一つに記載の方法。 11.分別される溶液が亜硫酸蒸解液であることを特徴とする請求項1ないし 10のいずれか一つに記載の方法。 12.亜硫酸蒸解液が硬材亜硫酸蒸解液、そのような 蒸解のあとに得られる蒸解液又はそれらの部分であることを特徴とする請求項1 1記載の方法。 13.生成物フラクションがキシロースフラクション及び/又はリグノスルホ ナートに富むフラクション及び/又は残留フラクションである請求項12記載の 方法。 14.オリゴ糖類が実質的に残留フラクション中へ分離されることを特徴とす る請求項11ないし13記載の方法。 15.一つの工程ステップ中の1番目のループ内の区分充填材床が実質的に二 価カチオン型でありそして最後のループ内の区分充填材床が実質的に一価カチオ ン型であることを特徴とする請求項11ないし14のいずれかに記載の方法。 16.二価のカチオンがCa2+でありそして一価のカチオンがNa+である請 求項15記載の方法。 17.分別化される溶液が蒸留かすである請求項1ないし10のいずれか一つ に記載の方法。 18.生成物フラクションが砂糖フラクション及び/又はベタインフラクショ ン及び/又はイノシトールフラクション及び/又はグリセリンフラクション及び /又は残留物フラクションである請求項17記載の方法。 19.一つの工程ステップ中の1番目のループ内の区分充填材床が実質的に一 価カチオン型でありそして最後のループ内の区分充填材床が実質的に二価カチオ ン型であることを特徴とする請求項17又は18記載の方法。 20.一価カチオンがK+でありそして二価カチオンがCa2+である請求項1 9記載の方法。 21.シーケンスが4ないし10のステップを含むことを特徴とする請求項2 ないし20のいずれか一つに記載の方法。 22.上記のステップからなるシーケンスが、システムを平衡化するために6 ないし8回繰り返され、そしてその工程がその得られた平衡で続けられる請求項 2ないし21のいずれか一つに記載の方法。 23.2ないし12、好ましくは3ないし6のクロマトグラフ区分充填材床を 含むシステムが使用されることを特徴とする請求項1ないし22記載のいずれか 一つに記載の方法。 24.一つの区分充填材床が一つのカラムを含むことを特徴とする請求項1な いし23のいずれか一つに記載の方法。 25.カラムが二つ又はそれより多い区分充填材床を含むことを特徴とする請 求項1ないし23のいずれか一つに記載の方法。 26.区分充填材床を形成する充填材が強酸カチオン交換樹脂である請求項1 ないし25のいずれか一つに記載の方法。 27.供給溶液と溶離水の温度が40ないし100℃、好ましくは50ないし 85℃であることを特徴とする請求項1ないし26のいずれか一つに記載の方法 。 28.供給溶液が35ないし65重量%の乾燥固形分を持つ請求項1ないし2 7のいずれか一つに記載の方法。 29.液体の線流速が0.5ないし20m/h、好ましくは2ないし10m/ hである請求項1ないし28のいずれか一つに記載の方法。 30.溶液が一つの区分充填材床からその次の異なるイオン型を持つ区分充填 材床へ送られる前にろ過ユニットを通過させられることを特徴とする請求項1な いし29のいずれか一つに記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GE,HU,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TT, UA,UG,US,UZ,VN (72)発明者 パーナネン,ハンヌ フィンランド国,エフアイエヌ−02460 エスポー,ニーチポルク 14

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.少なくとも二つのクロマトグラフ区分充填材床を含むシステム中で液流通 が行なわれるクロマトグラフ分離法により溶液を分別するための方法であって; 上記システムがイオン型の異なる少なくとも二つの区分充填材床を含み、且つ分 別が擬似移動床式法により実施されることを特徴とする方法。 2.異種の成分により富化されたフラクションが、下記の操作即ち段階:供給 段階、溶離段階とリサイクル段階からなる多段シーケンスの間に回収され、そし て固有の乾燥固形分濃度プロファイルを持つ区分充填材床中に存在する液体が、 リサイクル段階の間に、1、2又はそれより多い区分充填材床からなるループに てリサイクルされることを特徴とする請求項1記載の方法。 3.上記システム中の区分充填材床が、各々が1またはそれより多い区分充填 材床をよりなる2又はそれより多い別個のループを形成し、一つのループ内の区 分充填材床の全てが同じイオン型を持ち、そして少なくとも二つのループの区分 充填材床が異なるイオン型を持つ請求項2記載の方法。 4.上記システムが、ユニットであってその中で溶液のイオン平衡が変化し、 そして異なるイオン型を持つ区分充填材床の間を接続できるユニットを含むこと を特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の方法。 5.イオン平衡がイオン交換材料を使用して変化させられることを特徴とする 請求項4記載の方法。 6.イオン平衡が沈澱により変化させられることを特徴とする請求項4記載の 方法。 7.イオン平衡の変化がpH調節を含むことを特徴とする請求項4記載の方法 。 8.一つのステップが一つ又はそれらり多いリサイクル段階及び/又は溶離段 階及び生成物フラクションの回収からなることを特徴とする請求項請求項2乃至 7のいずれかに記載の方法。 9.一つのステップが二つ又はそれより多いリサイクル段階からなることを特 徴とする請求項2ないし8のいずれか一つに記載の方法。 10.一つのステップが一つの供給段階及び/又は一つ又はそれより多い溶離 段階及び一つ又は二つ以上の生成物フラクションの回収からなることを特徴とす る請求項2ないし8のいずれか一つに記載の方法。 11.分別される溶液が亜硫酸蒸解液であることを特徴とする請求項1ないし 10のいずれか一つに記載の方法。 12.亜硫酸蒸解液が硬材亜硫酸蒸解液、そのような蒸解のあとに得られる蒸 解液又はそれらの部分であることを特徴とする請求項11記載の方法。 13.生成物フラクションがキシロースフラクション及び/又はリグノスルホ ナート−に富むフラクション及 び/又は残留フラクションである請求項12記載の方法。 14.オリゴ糖類が実質的に残留フラクション中へ分離されることを特徴とす る請求項11ないし13記載の方法。 15.一つの工程ステップ中の1番目のループ内の区分充填材床が実質的に二 価カチオン型でありそして最後のループ内の区分充填材床が実質的に一価カチオ ン型であることを特徴とする請求項11ないし14のいずれかに記載の方法。 16.二価のカチオンがCa2+でありそして一価のカチオンがNa+である請 求項15記載の方法。 17.分別化される溶液が蒸留かすである請求項1ないし10のいずれか一つ に記載の方法。 18.生成物フラクションが砂糖フラクション及び/又はベタインフラクショ ン及び/又はイノシトールフラクション及び/又はグリセリンフラクション及び /又は残留物フラクションである請求項17記載の方法。 19.一つの工程ステップ中の1番目のループ内の区分充填材床が実質的に一 価カチオン型でありそして最後のループ内の区分充填材床が実質的に二価カチオ ン型であることを特徴とする請求項17又は18記載の方法。 20.一価カチオンがK+でありそして二価カチオンがCa2+である請求項1 9記載の方法。 21.シーケンスが4ないし10のステップを含むことを特徴とする請求項2 ないし20のいずれか一つに記 載の方法。 22.上記のステップからなるシーケンスが、システムを平衡化するために6 ないし8回繰り返され、そしてその工程がその得られた平衡で続けられる請求項 2ないし21のいずれか一つに記載の方法。 23.2ないし12、好ましくは3ないし6のクロマトグラフ区分充填材床を 含むシステムが使用されることを特徴とする請求項1ないし22記載のいずれか 一つに記載の方法。 24.一つの区分充填材床が一つのカラムを含むことを特徴とする請求項1な いし23のいずれか一つに記載の方法。 25.カラムが二つ又はそれより多い区分充填材床を含むことを特徴とする請 求項1ないし23のいずれか一つに記載の方法。 26.区分充填材床を形成する充填材が強酸カチオン交換樹脂である請求項1 ないし25のいずれか一つに記載の方法。 27.供給溶液と溶離水の温度が40ないし100℃、好ましくは50ないし 85℃であることを特徴とする請求項1ないし26のいずれか一つに記載の方法 。 28.供給溶液が35ないし65重量%の乾燥固形分を持つ請求項1ないし2 7のいずれか一つに記載の方法。 29.液体の線流速が0.5ないし20m/h、好ましくは2ないし10m/ hである請求項1ないし28のい ずれか一つに記載の方法。 30.溶液が一つの区分充填材床からその次の異なるイオン型を持つ区分充填 材床へと送られる前にろ過ユニットを通過させられることを特徴とする請求項1 ないし29のいずれか一つに記載の方法。 31.一つの区分充填材床からその次の異なるイオン型を持つ区分充填材床へ 、溶液がその溶液中に存在する乾燥固形分濃度プロファイルが実質的にそのまま であるようにして送られることを特徴とする請求項1ないし30のいずれか一つ に記載の方法。
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