JPH0951132A - 圧電トランス - Google Patents

圧電トランス

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JPH0951132A
JPH0951132A JP7219497A JP21949795A JPH0951132A JP H0951132 A JPH0951132 A JP H0951132A JP 7219497 A JP7219497 A JP 7219497A JP 21949795 A JP21949795 A JP 21949795A JP H0951132 A JPH0951132 A JP H0951132A
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JP
Japan
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ceramic plate
piezoelectric transformer
piezoelectric ceramic
side direction
output
Prior art date
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Pending
Application number
JP7219497A
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English (en)
Inventor
Katsuyoshi Takano
勝好 高野
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Toko Inc
Original Assignee
Toko Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 共振周波数の変化が小さく、共振インピーダ
ンスが小さい、昇圧比の高い圧電トランスを得る。 【構成】 長方形の圧電セラミック板10の長辺方向の中
央部に表裏面に対向する入力電極11、12を形成し、長辺
方向の端面に二つの出力電極13、14を形成する。入力電
極の部分は圧電セラミック板の厚み方向に分極してお
き、その他の部分は分極方向を異ならせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷陰極蛍光管等の点灯
等に用いる圧電トランスに係るもので、特に圧電セラミ
ック板に配置される電極構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】冷陰極蛍光管、複写機、静電除去器な
ど、高い駆動電圧を必要とする回路においては、従来巻
線トランスを用いて入力電圧を一次、二次巻線で昇圧し
て出力を得ている。最近、この昇圧回路に圧電トランス
を利用することが検討され、実用化されつつある。
【0003】図2は、その圧電トランスの例を示す斜視
図で、いわゆるRosen 型と呼ばれるものである。圧電セ
ラミック板20の一端側の表裏面に入力電極21を設け、反
対側の端面に出力電極23を設けたものである。
【0004】この圧電トランスにおいては、二次側を開
放に近い高インピーダンス負荷として使用する場合に
は、入出力電圧比(昇圧比)を大きくとることができ
る。しかし、負荷インピーダンスが百kΩ程度になる
と、数倍から十倍程度しか昇圧比が得られなくなってし
まう。液晶パネルのバックライトとして用いる蛍光管等
を点灯させる場合、点灯開始時には十分な昇圧比が得ら
れるが、放電開始後の低インピーダンスの状態では十分
な昇圧比が得られないことになる。
【0005】また、駆動電極の構造上縦振動の共振イン
ピーダンスを小さくすることには限界があり、大電力を
注入できないなど電力を注入する上での問題も多い。更
に、負荷インピーダンスにより共振周波数のシフトが生
じ、開放から短絡までのインピーダンスの変化に対して
4〜5%の共振周波数の変化が生じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、比較的低い
インピーダンスが実現され、比較的高い昇圧比を得るこ
とのできる圧電トランスを提供するものである。また、
入力に比較的高い電力を注入することができて、大きな
出力を得ることの出来る圧電トランスを提供するもので
ある。更に、インピーダンスの変化に対して共振周波数
の変化が小さい圧電トランスを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、圧電セラミッ
ク板に形成する入力電極と出力電極の配置を改善し、ま
た、圧電セラミック板の両端から出力を得ることによっ
て、上記の課題を解決するものである。
【0008】すなわち、長方形の圧電セラミック板の表
面と裏面の一部に入力電極を具え、長辺方向の端面に出
力電極を具えた圧電トランスにおいて、入力電極は圧電
セラミック板の長辺方向の中央部の表面と裏面に形成さ
れ、出力電極は長辺方向の両端面に形成されたことに特
徴を有するものである。
【0009】あるいは、長方形の圧電セラミック板の表
面と裏面の一部に入力電極を具え、長辺方向の端面に出
力電極を具えた圧電トランスにおいて、入力電極は圧電
セラミック板の長辺方向の中央部の厚み方向に分極され
た部分の表面と裏面に対向して配置され、出力電極は長
辺方向の両端面に形成され、その分極方法が入力電極の
部分とは異なることに特徴を有するものである。
【0010】
【作用】圧電セラミック板の中央部の表裏面に対向して
配置された入力電極で入力電圧を機械的振動に変換し、
圧電セラミック板の両端に形成された二つの出力電極の
間に生じる電圧を出力電圧として利用し、この間に負荷
を接続するものである。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて説明する。
【0012】図1は本発明の実施例を示す斜視図であ
る。長方形の圧電セラミック板10の長辺方向の中央部の
表面に電極11を形成し、これに対向する裏面に電極12を
形成する。この電極11、12が対向する部分の圧電セラミ
ック板10は厚み方向に分極を施しておく。
【0013】圧電セラミック板10の長辺方向の両端面に
はそれぞれ電極13、14を形成する。入力電極11、12が形
成されない部分の圧電セラミック板10は厚み方向以外の
方向に分極を施しておく。二つの電極13、14は出力電極
となり、これらの電極の間に生じる電圧によって出力を
得る。すなわち、この二つの電極13、14間に負荷を接続
して駆動することになる。
【0014】長さ22mm、幅4mm、厚さ0.5mm の圧電セラ
ミック板の表面に、図1に示したように中央部に長さ11
mm幅4mmの入力電極を形成したサンプルで特性を測定し
た。比較のために同じサイズで前記の図2に示した従来
のRosen 型の圧電トランスも作成して同様の測定を行っ
た。
【0015】本発明による圧電トランスの共振周波数は
開放時で80.9kHz 、短絡時で79.2kHz となっていた。こ
れに対して、従来のものでは開放時で82.9kHZ 、短絡時
で79.1kHz となっていた。これは、従来のものは4〜5
%の範囲で生じている周波数変化が本発明によるものは
2%程度となることを示している。
【0016】昇圧比については、負荷が10kΩのとき、
従来のものが79.2kHz で10.0倍に対して、本発明による
ものは79.3kHz で13.3倍となっていた。
【0017】共振インピーダンスについては、従来のも
のが10kΩ負荷の状態で79.1kHz で800 Ω、100kΩ負荷
の状態で80.2kHz で1500Ωであったのに対して、本発明
によるものは、10kΩ負荷の状態で79.2kHz で340 Ω、
100kΩ負荷の状態で79.3kHzで 620Ωであった。
【0018】上記の結果から、本発明による圧電トラン
スは蛍光管の点灯等に用いるのに適しており、負荷のイ
ンピーダンスが大きい時だけでなく、負荷のインピーダ
ンスが小さくなった状態でも比較的高い昇圧比が得られ
る。また、共振インピーダンスが低くなるので、より大
きな電力を注入することができ、それに伴って出力電圧
も大きくすることができる。
【0019】また、周波数の変化が小さいので、周波数
への追随も4〜5%から2%程度でよくなるので回路構
成も簡単に済ませることができるとともに、インピーダ
ンスの変化による出力の変動も小さくすることができ
る。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、圧電トランスの共振イ
ンピーダンスを低くすることができるので、発熱を抑え
ることができるとともに、入力する電力を従来の2〜2.
5 倍とすることができ、高い出力電圧を得ることが可能
となる。
【0021】また、周波数変化を小さくできるので、出
力の変動を小さくできるとともに、共振周波数に追随さ
せるための回路構成も簡単なもので済ませることが可能
となる。
【0022】また、負荷のインピーダンスが高い領域だ
けでなく、負荷のインピーダンスが低い領域でも比較的
大きな昇圧比が得られるので、補助的な昇圧回路として
巻線トランス等を使用する必要もなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示す斜視図
【図2】 従来の圧電トランスを示す斜視図
【符号の説明】
10:圧電セラミック板 11、12:入力電極 13、14:出力電極

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長方形の圧電セラミック板の表面と裏面
    の一部に入力電極を具え、長辺方向の端面に出力電極を
    具えた圧電トランスにおいて、入力電極は圧電セラミッ
    ク板の長辺方向の中央部の表面と裏面に形成され、出力
    電極は長辺方向の両端面に形成されたことを特徴とする
    圧電トランス。
  2. 【請求項2】 入力電極と出力電極は短辺方向の中心線
    に対して対称に配置された請求項1記載の圧電トラン
    ス。
  3. 【請求項3】 両端面の出力電極間に負荷が接続された
    請求項1記載の圧電トランス。
  4. 【請求項4】 長方形の圧電セラミック板の表面と裏面
    の一部に入力電極を具え、長辺方向の端面に出力電極を
    具えた圧電トランスにおいて、入力電極は圧電セラミッ
    ク板の長辺方向の中央部の厚み方向に分極された部分の
    表面と裏面に対向して配置され、出力電極は長辺方向の
    両端面に形成されたことを特徴とする圧電トランス。
  5. 【請求項5】 入力電極が形成されない部分の圧電セラ
    ミック板が、入力電極の形成される部分と異なる方向に
    分極された請求項4記載の圧電トランス。
JP7219497A 1995-08-04 1995-08-04 圧電トランス Pending JPH0951132A (ja)

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JP7219497A JPH0951132A (ja) 1995-08-04 1995-08-04 圧電トランス

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JPH0951132A true JPH0951132A (ja) 1997-02-18

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ID=16736386

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JP7219497A Pending JPH0951132A (ja) 1995-08-04 1995-08-04 圧電トランス

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100456714B1 (ko) * 1998-11-18 2004-11-10 다이요 유덴 가부시키가이샤 압전 트랜스포머

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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