JP3349046B2 - 圧電トランス - Google Patents

圧電トランス

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷陰極蛍光管の点
灯などに用いる圧電トランスに係るもので、特に点灯開
始時等の高い昇圧比と点灯継続時等の比較的低い昇圧比
の両方を得られる圧電トランスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】冷陰極蛍光管、複写機、静電除去器な
ど、高い駆動電圧を必要とする回路においては、従来、
巻線トランスを用いて入力電圧を一次、二次巻線で昇圧
して出力を得て駆動されている。最近、この昇圧回路に
圧電トランスを利用することが検討され、実用化されつ
つある。
【0003】代表的な圧電トランスは、いわゆるローゼ
ン型と呼ばれるもので、細長い圧電セラミック板の長手
方向の一方の端面側の表裏面に入力電極を形成し、反対
側の端面に出力電極を形成するものである。この種の圧
電トランスにおいては、二次側を開放に近い高インピー
ダンス負荷として使用する場合には、入出力電圧比(昇
圧比) を大きく得ることができる。しかし、負荷インピ
ーダンスが百kΩ程度になると、数倍から十数倍程度し
か昇圧比が得られない。液晶パネルのバックライトとし
て用いる蛍光管を点灯させる場合、点灯開始時には充分
な昇圧比が得られるが、放電開始後の低インピーダンス
負荷の状態では充分な昇圧比が得られない。
【0004】また、駆動電極の構造上、縦振動の共振イ
ンピーダンスを小さくすることには限界があり、大電力
を注入できないといった問題や、負荷インピーダンスの
変化により共振周波数が変動するといった問題もある。
【0005】上記のように、従来の圧電トランスでは低
インピーダンス負荷の際の昇圧比が充分でないので、巻
線トランスを併用したりしているが、小型化の上で障害
となる。そこで、発明者は特願平7-345933等において、
長さ方向の振動モードと幅方向の振動モードが結合する
領域の周波数で駆動する圧電トランスを提案した。これ
は、圧電セラミック板の長さと幅の比を従来と大きく変
えて、長さと幅の比を約2としたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この種の圧電トランス
は、高インピーダンス負荷時には高い昇圧比が得られ、
低インピーダンス時にはそれよりも低い点灯継続等に必
要な昇圧比が得られるが、用途に応じて寸法を維持した
ままより高い効率が要求される場合がある。本発明は、
この長さと幅の比を約2として二つの振動モードの結合
によって駆動される圧電トランスの効率を向上させるも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力電極の長
さと幅の比を調整することによって、上記の課題を解決
するものである。
【0008】すなわち、長方形の圧電セラミック板の長
手方向の一方の端面側の表裏面に入力電極を、他方の端
面側に出力電極を具え、長さ方向の振動モードと幅方向
の振動モードが結合する領域の周波数で駆動される圧電
トランスにおいて、入力電極の圧電セラミック板の長手
方向の長さが圧電セラミック板の長手方向の長さの2分
の1よりも大きいことに特徴を有するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に用いる圧電トランスを図
1に示す。長方形の圧電性のセラミック基板10の長手方
向の一端側の表裏面に銀等を焼き付けて入力電極11を形
成し、反対側の端面に出力電極12を形成したものであ
る。電極構造は従来のローゼン型と同じであるが、圧電
セラミック板のサイズは長さ21mm、幅11mm、厚さ0.5mm
といった程度に小型化されている。
【0010】従来の圧電トランスでは縦振動モードのみ
を利用して出力を得ているが、本発明による圧電トラン
スでは、長さに対する幅の比率が大きくなっているの
で、長さ方向の振動モードだけでなく、幅方向の振動モ
ードも現れる。二つの振動モードの結合する領域の周波
数で駆動すると、冷陰極蛍光管の点灯開始の高インピー
ダンス負荷時に必要な高い昇圧比と低インピーダンスの
点灯継続時に必要な昇圧比のいずれもが得られる。
【0011】圧電セラミック板の長さと幅の比が1.75〜
2.05の範囲内で、結合振動周波数で駆動すると、冷陰極
蛍光管の点灯に使用可能な圧電トランスが得られる。長
さ方向の振動のλモードと幅方向の振動のλ/2モード
とを結合させて得られる広がり振動が最も結合が強く、
大きな出力が得られる。入力電極の長さLは圧電セラミ
ック板の全長の1/2としていたが、この入力電極の長
さを変えることによって特性に変化が生じることを確認
した。本発明は、この入力電極の長さLを圧電セラミッ
ク板の全長の1/2よりも大きくするものである。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0013】長さ21mm、幅11mm、厚さ0.5mm のPZT系
圧電セラミック基板の一端側の表裏面に全長の約1/2
の入力電極を形成し、反対側の端面に出力電極を形成す
る。入力電極の幅は圧電セラミック板の幅と同じである
が、長さ(図1に示したL)を8.5mm 、10.5mm、12.5mm
の3種類のサンプルを作成した。分極は80°Cのオイル
中で、入力電極間は1500V、入出力電極間は30〜40Vで
30分間電圧を印加して行った。
【0014】圧電トランスの共振インピーダンス特性に
ついて、二次側を開放、短絡、 100kΩ負荷として入力
側の周波数対共振インピーダンスを評価した。その結果
を図2に示すとともに、各共振特性項目について表1に
示した。
【0015】
【表1】
【0016】冷陰極蛍光管を点灯を継続する場合には二
次側の負荷インピーダンスが 100kΩ近くになるので、
そのときの入力側共振インピーダンス(RO)が低く、
共振反共振間隔(Δf)と共振反共振インピーダンス比
(DR)が大きいほど、電力の注入が可能となる。表1
から分かるように、電極の長さを8.5mm としたものは、
共振インピーダンスが80Ωまで低下している。
【0017】次に、入出力、効率の特性を表2に示す。
【0018】
【表2】
【0019】表2に示したように、8.5mm の電極とした
場合には20V入力で0.5 W、昇圧比37倍が得られてお
り、通常の電極よりも4〜5倍高く、出力も20%増えて
いる。また、各電極寸法20V入力時の効率を見ると、8.
5mm で85%程度、10.5mmで91%、12.5mmで95%となって
おり、12.5mmでは10.5mmに対して約4%向上しているこ
とになる。
【0020】上記の測定結果から、電極寸法が全長の1
/2よりも小さい領域では、効率は少し低下するが、昇
圧比が高く、出力電力も大きな値が得られる。逆に電極
寸法が全長の1/2よりも大きい領域では、昇圧比、出
力電極は低下するが、効率は良好となる。
【0021】本発明においては、効率の改善を目的とす
るので、電極寸法を全長の1/2よりも大きくする。た
だし、あまり大きくすると出力電力、昇圧比が大幅に低
下してしまうので、必要な出力電力、昇圧比が得られる
寸法に止める必要がある。出力電極を1/2程度に止め
る範囲を考えれば、電極寸法は全長の60%より小さくす
ることが必要となる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、圧電トランスの効率を
改善することが可能となる。圧電トランスに要求される
特性に対応するために、電極寸法を変えるのみで済むの
で、素子の設計も容易となり、廉価な圧電トランスを得
ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による圧電トランスの斜視図
【図2】 本発明による圧電トランスの特性の説明図
【符号の説明】
10:圧電セラミック板 11:入力電極 12:出力電極
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−181371(JP,A) 実開 昭49−109472(JP,U) 実開 昭55−149970(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 41/107

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長方形の圧電セラミック板の長手方向の
    一方の端面側の表裏面に入力電極を、他方の端面側に出
    力電極を具え、長さ方向の振動モードと幅方向の振動モ
    ードが結合する領域の周波数で駆動される圧電トランス
    において、入力電極の圧電セラミック板の長手方向の長
    さが圧電セラミック板の長手方向の長さの2分の1より
    も大きいことを特徴とする圧電トランス。
  2. 【請求項2】 長方形の圧電セラミック板の長手方向の
    一方の端面側の表裏面に入力電極を、他方の端面側に出
    力電極を具え、長さ方向の振動モードと幅方向の振動モ
    ードが結合した広がり振動の共振周波数で駆動される圧
    電トランスにおいて、入力電極の圧電セラミック板の長
    手方向の長さが圧電セラミック板の長手方向の長さの2
    分の1よりも大きいことを特徴とする圧電トランス。
  3. 【請求項3】 長方形の圧電セラミック板の長手方向の
    一方の端面側の表裏面に入力電極を、他方の端面側に出
    力電極を具え、圧電セラミック板の入力電極が形成され
    る部分は厚み方向に、他の部分は長さ方向に分極され、
    長さ方向の振動モードと幅方向の振動モードが結合する
    領域の周波数で駆動される圧電トランスにおいて、入力
    電極の圧電セラミック板の長手方向の長さが圧電セラミ
    ック板の長手方向の長さの2分の1よりも大きいことを
    特徴とする圧電トランス。
  4. 【請求項4】 長さ方向の基本波長のモードと幅方向の
    2分の1波長のモードとが結合する請求項1、請求項2
    または請求項3記載の圧電トランス。
  5. 【請求項5】 入力電極の圧電セラミック板の長手方向
    の長さが圧電セラミック板の長手方向の長さに対して
    0.5より大きく 0.6より小さい請求項1、請求項2また
    は請求項3記載の圧電トランス。
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