JPH09510611A - ポリペプチドの分泌促進 - Google Patents

ポリペプチドの分泌促進

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JPH09510611A JP7524693A JP52469395A JPH09510611A JP H09510611 A JPH09510611 A JP H09510611A JP 7524693 A JP7524693 A JP 7524693A JP 52469395 A JP52469395 A JP 52469395A JP H09510611 A JPH09510611 A JP H09510611A
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メン,シー−ユーアン
モリス,チヤールズ・エフ
ツアイ,ラリー・ビイ
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Abstract

(57)【要約】 NGFポリペプチドの分泌効率を改善するのに有用なシグナルペプチド配列及び該配列をコードする核酸を提供する。Metを欠くNGFポリペプチドの製造方法も提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 ポリペプチドの分泌促進発明の分野 本発明は、ある種のポリペプチドの分泌を高めるのに有用な新規なシグナルペ プチド配列及び核酸配列に関する。本発明は更に、細菌細胞に由来する上記ポリ ペプチドの分泌効率を増すための方法に関する。 背景ポリペプチドの直接発現 医薬的に重要な多数のポリペプチドは組換えDNA技術を用いて細菌のような 原核細胞で製造されている。(しばしばヒト組織から得られる)ポリペプチドを コードするDNAが「宿主」細胞内に挿入され、そこで発現され、即ち細胞質内 でDNAからポリペプチドに翻訳される。次いで、ポリペプチドが宿主細胞から 精製される。この手順はしばしば、ポリペプチドの「直接」発現と呼ばれている 。 ポリペプチドの直接発現はポリペプチドの製造方法としてはしばしば最も好都 合なものであるが、この方法に関連して問題が生じ得る。 例えば、ポリペプチドは宿主細胞内で合成されて蓄積し始めるので、ポリペプ チドは宿主細胞にとって有毒となり、 宿主細胞を死滅させ得る。更には、細胞内プロテアーゼが合成されると、ポリペ プチド分子を急速に分解し得る。更には、ポリペプチドの細胞内濃度が増すと、 宿主細胞機構は、宿主細胞が指令するポリペプチド合成終結により「フィードバ ック機構」を介して製造を停止させ得る。他の一つの可能性は、合成後に細胞質 内に残存するポリペプチドがアセチル化のような翻訳後修飾に付され得るという ことである。ポリペプチドの分泌 ポリペプチドの直接発現に関連する問題を克服するために、ポリペプチドの他 の発現方法が開発された。このような「間接発現」と称する方法では、ポリペプ チドが産生すると宿主細胞から分泌させることができる。この方法はポリペプチ ドの「分泌」又は「プロセシング」とも呼ばれる。分泌後、ポリペプチドは培地 から単離され得るか又はグラム陰性細菌の宿主細胞の場合は内側細胞膜と外側細 胞膜との間の区域であるペリプラスム間隙又は「ペリプラスム」から単離され得 る。従って、分泌を使用すれば、ポリペプチドの細胞内蓄積に関連する問題を軽 減するのに役立ち得る。 細菌細胞(又は他の細胞)によって天然に産生される数種のポリペプチドは、 該細胞から細胞外環境(又はグラム陰性細菌の場合はペリプラスム内)に分泌さ れる。ポリペプチドの細菌細胞からの分泌は、分泌させるべきポリペプチドを同 定しかつ分泌プロセスでポリペプチドを助けるシャペロン(chaperone )タンパク質(Zhu等,Pharm. Tech., 1993年4月,ペー ジ28−38;Simonen等,Microbiol. Rev., 57: 109−137[1993])として公知の数種の細胞内タンパク質の組織化( orchestration)に関連するように思われる。 分泌ポリペプチドは通常以下の構造を有する:該ポリペプチドは(リーダーペ プチド、リーダー配列又はシグナル配列としても公知の)シグナルペプチドをア ミノ酸配列の一部分として含んでいる。シグナルペプチドは通常比較的小さなペ プチドであり、一般に翻訳中にポリペプチドのアミノ末端部分として合成される 。シグナルペプチドが結合したポリペプチドは「前駆体ポリペプチド」又は「未 成熟形態のポリペプチド」と呼ばれることもある。シグナルペプチドは細胞膜を 横断する全長ポリペプチドを指令する。 ポリペプチドの分泌過程でシグナルペプチドは切断される。その結果、細胞膜( 又はグラム陰性細菌の場合は内側細胞膜、これについては以下で説明する)を横 断して「成熟」形態のポリペプチドだけが分泌される。シグナルペプチドは切断 されるので、成熟ポリペプチドは通常、前駆体ポリペプチドに比べて分子量が小 さい。 分泌される予定の大半の天然ポリペプチドをコードする核酸配列又は遺伝子は 、前駆体ポリペプチドのDNA配列を含んでおり、即ち遺伝子の5’末端はシグ ナルペプチドをコードする配列を含み、シグナル配列DNAの3’末端は、成熟 形態のポリペプチドをコードする配列の5’末端に結合している。従って、翻訳 中に、前駆体ポリペプチドはポリペプチドのアミノ末端にシグナル配列を含む単 一ユニットとして合成される。現在では多数の原核細胞シグナルペプチドが同定 されている(例えば、Gennity等,J. Bioenerg. Biom emb., 22:233−269[1990]を参照されたい)。 シグナルペプチドはしばしば、ある構造的特徴を共有している。例えば、原核 細胞源のシグナルペプチドの多くは約20−30アミノ酸長である。更には、シ グナルペプチ ドのアミノ末端は通常正電荷であり、シグナルペプチドの中心部分は通常疎水性 である(Pugsley(Microbiol. Rev., 57:50−1 08[1993])。このような類似性にもかかわらず、大腸菌のような数種の 原核生物で現在同定されている各分泌ポリペプチドは独特のシグナルペプチド配 列を有する。更には、全ての種類の細胞が全てのシグナルペプチド配列を「認識 する」わけではなく、従ってこの配列をプロセシングする能力を有するわけでは ない。特定のシグナルペプチドが認識され、従ってある種の原核細胞の細胞膜を 横断するポリペプチドを指令し得るが、真核細胞においては機能しない。 通常原核細胞によって分泌されないポリペプチドは、組換えDNA技術を用い て分泌が起こるように遺伝子操作され得る。これは、ポリペプチドをコードする DNAの5’末端にシグナルペプチドをコードする天然又は合成DNA配列が結 合している核酸構築物を生成することによって達成され得る。分泌のために選択 されるシグナルペプチド配列は、上記構築物を挿入して発現すべきである宿主細 胞によって認識され、従って該宿主細胞によってプロセシングされ得るものでな ければならない。従って、例えば天然に 分泌された細菌ポリペプチドから得られたシグナルペプチドをヒト組織のような 起源に由来するポリペプチドに結合して、ハイブリッド前駆体ポリペプチドを生 成することができる。該ポリペプチドは、シグナルペプチドを認識してプロセシ ングし得る上記細菌(及び他の原核)細胞種で合成されかつ該細胞種から分泌さ れ得る。ハイブリッド構築物を宿主細胞内に導入することができ、そうすると宿 主細胞はポリペプチドの製造及び分泌能力を有し得る。 (ポリペプチドが細胞から分泌されるかどうかは別として)、幾つかの因子が 、細菌細胞によって産生されるポリペプチドの実際の量を決定する。培養条件( Jacques等, J. Mol. Biol., 226:597−608 [1992])、翻訳開始速度(Gold, Ann. Rev. Bioch em., 57:199−233[1988])、及び(少なくとも一部は細胞 内プロテアーゼによる)細胞内でのポリペプチド分解速度のような因子も分泌さ れるポリペプチドの速度や量に影響するように思える。更には、成熟ポリペプチ ドのアミノ末端に存在するアミノ酸残基の種類が分泌に影響するように思われ、 上記残基の幾つかが正電荷の場合、分泌は低下するよ うに思えることが知見されている(Andersson等,Proc. Nat l. Acad. Sci. USA,88:9751−9754[1991] )。「Metを欠いた(Met−less)」ポリペプチド 細菌のような原核細胞では、組換えDNA技術を用いて、治療に有用なヒトポ リペプチドが多数製造されている。 組換えDNA技術を用いて原核細胞で製造された異種ポリペプチド(例えばヒ トポリペプチド)は常に天然形態のポリペプチドと同一というわけではない。こ の2種の形態の化学構造は僅かに異なり得る。例えば、組換えDNA技術を用い て細菌宿主細胞で製造された多数のヒトポリペプチドはアミノ末端にアミノ酸メ チオニン「Met」(「アミノ末端Met」)を有する。アミノ末端Metは通 常、ポリペプチドが天然に合成されるヒト細胞から、ポリペプチドが天然に検出 される血流又は他の細胞外体液中へのポリペプチドの分泌中に除去されるので、 天然形態のこれらの同一のヒトポリペプチドはアミノ末端Metを含まないこと がある。 ヒトポリペプチドが原核細胞で合成される場合、アミノ末端メチオニンは宿主 細胞細胞質メチオニンアミノ−ペプ チダーゼによって除去され得るが、ポリペプチドが宿主細胞で過発現される場合 、この除去又は切断が完璧であることはめったにない。NGFポリペプチド NGF(神経成長因子)ファミリーのポリペプチド、即ち「NGFポリペプチ ド」は、神経系の多数の細胞や組織、及び神経系の成分の刺激を受ける組織で検 出される構造的及び機能的に関連する神経栄養因子群である。現在、NGFポリ ペプチドファミリーには、ポリペプチドBDNF(脳由来神経栄養因子)、NG F(神経成長因子)、NT−3(ニューロトロフィン−3)、NT−4(ニュー ロトロフィン−4;1993年12月23日公開のPCT 93/25684号 ;1992年4月2日公開のPCT 92/05254号;Hallbook等 , Neuron,6:845−858[1991]に記載)及びNT−5が含 まれる。これらのポリペプチドはあらゆる種類の神経細胞の成長、生存及び/又 は分化に機能することが実証されている。 BDNF、NT−3、NGF及びNT−4は有意なアミノ酸配列の相同性を示 す。BDNF及びNGFはアミノ酸 レベルでは約55%相同で、NT−3はBDNFと約58%、NGFとは約57 %相同である(Narhi等,J.Biol. Chem., 268:133 09−17[1993])。NT−4は成熟NGF、BDNF及びNT−3とア ミノ酸配列レベルでそれぞれ約46%、55%及び52%相同である(1992 年4月2日公開のPCT 92/05254号;Hallbook等, Neu ron,6:845−858[1991]も参照されたい)。NGFポリペプチ ドは数個のシステイン残基を含んでおり、これらのシステインの領域のアミノ酸 配列は比較的保存されている(Narhi等,上掲)。 NGF、NT−3、NT−4及びBDNFはそれぞれ神経系維持の役割を果た すために、生物学的に活性な形態で調製されると、様々な神経系の疾患や障害の 治療法として有用であると予想される。このような疾患としては、(外傷、外科 手術、感染、毒素暴露及び/又は栄養不良による)神経系の損傷、種々の神経障 害、アルツハイマー病、パーキンソン病、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症、 ハンチントン舞踏病、家族性外振戦等が挙げられる。関連技術 1993年8月10日付けで発行された米国特許第5,235,043号は、 完全に生物学的に活性なNGF(NT−3)/BDNFファミリーの神経栄養タ ンパク質の成熟ヒトメンバーの産生方法を記載しているようである。ポリペプチ ドはOmpAシグナルペプチドのようなシグナルペプチドを用いて宿主細胞から 分泌され得るということである。 1988年7月12日付けで発行された米国特許第4,757,013号は、 細菌宿主でのポリペプチドの分泌に有用なクローニングプラスミドを記載してい る。該プラスミドは、他の核酸配列に加えて、大腸菌のOmpAタンパク質のシ グナルペプチドをコードするDNA断片を任意に含んでいる。このプラスミドに より細胞質膜を横断しての分泌が効率的になるようである。 1982年7月6日付けで発行された米国特許第4,338,397号は、細 菌宿主細胞で産生されたポリペプチドの分泌方法を記載している。この方法によ り「f−met」のような化学置換基を持たないタンパク質を産生することがで きるようである。 Tanji等(J. Bacteriol., 173: 1997−2005[1991])は、OmpAシグナルペプチドアミノ酸配列 でのある種のアミノ酸置換又は欠失を記載している。 Goldstein等(J. Bacteriol.,172:1225−12 31[1990])は疎水性レベルが変化したOmpAシグナルペプチド突然変 異体を記載している。突然変異体は大腸菌細胞膜を横断する2種のタンパク質の シグナルペプチドとして作用する特異な能力を備えていたようである。 Lenhardt等(J. Biol. Chem.,263:10300−0 3[1988])は、アミノ末端の正味電荷が変化したらしいOmpAシグナル ペプチド突然変異体を記載している。 Lenhardt等(J. Biol. Chem.,262:1716−19 [1987])はOmpAシグナルペプチドの突然変異体の産生を記載している 。この突然変異体の疎水性領域は短くなり、ある種のタンパク質の分泌配列とし て作用する能力は変化したようである。 組換えDNA技術を用いてポリペプチドを多量に製造する際に遭遇する問題の ために、従来技術では、組換えDN A技術によって産生される上記ポリペプチドの収率を上げる方法を提供する必要 がある。更には、従来技術では、組換えポリペプチドを「Metを欠く」形態で 提供する必要がある。 従って、原核生物宿主細胞で産生されるNGFポリペプチドの分泌効率を高め るのに役立つシグナルペプチド及び該シグナルペプチドをコードする核酸配列を 提供することが本発明の目的である。 NGFポリペプチドをMetを欠く形態で製造する方法を提供することが別の 目的である。 当業者には他の目的も自明であろう。 発明の要約 従って、本発明の一態様で、配列MKKRARAIAIAVALAGFATV AHA(配列番号1)を含むシグナルペプチドを提供する。 他の態様では、シグナルペプチドは更に、ポリペプチドBDNF、NGF、N T−3、NT−4又はNT−5をカルボキシル末端に含み得る。 本発明の他の態様で、配列番号2に記載する配列を含む核酸を提供する。 本発明の他の態様で、配列番号3に記載する核酸を提供する。 本発明の更に別の態様で、更にアミノ末端Metを欠くNGFポリペプチドを コードする核酸を3’末端に含んでいる配列番号2又は配列番号3に記載の核酸 を提供する。 本発明の更に別の態様で、アミノ末端Metを欠くNGFポリペプチドをコー ドする核酸が3’末端に結合している配列番号2又は配列番号3に記載の核酸を 含んでいるベクターを提供する。場合によって、ベクターはpCFM1656/ BDNFopt3又はpCFM1656/NT−3opt3であり得る。 本発明の他の態様で、ベクターが挿入されている原核生物宿主細胞を提供する 。 本発明の他の態様で、アミノ末端Metを欠くNGFポリペプチドをコードす る核酸が3’末端に結合している配列番号2又は配列番号3に記載の核酸を含ん でいるベクターを挿入した原核生物宿主細胞を培養し、分泌NGFポリペプチド を単離することからなるMetを欠く形態のNGFポリペプチドの製造方法を提 供する。 図面の簡単な説明 図1は、大腸菌細胞由来のある種のポリペプチドの分泌を高めるのに有用な合 成シグナルペプチドRHのアミノ酸配列(配列番号1)を示す。 図2はシグナルペプチドRHをコードする縮重ヌクレオチド配列を示す。「R 」はA又はGを示し、「W」はA又はT/Uを示し、「Y」はC又はT/Uを示 し、「D」はA、G又はT/Uを示す(配列番号2)。この配列は原核細胞での コドン使用が好ましくなるように設計された。 図3は、シグナルペプチドRHをコードするヌクレオチド配列RH11(配列 番号3)を示す。 図4A及び図4Bは、BDNFの原核生物宿主細胞での製造及び発現に有用な ヒトBDNFアミノ酸配列をコードする合成DNA配列を示す。図4A(配列番 号4)はMet開始コドンを有する配列を示し、図4B(配列番号22)はAT G Met開始コドンを含まない同一の配列を示す。 図5A及び図5Bは、NT−3の原核生物宿主細胞での製造及び発現に有用な ヒトNT−3アミノ酸配列をコードする合成DNA配列を示す。図5A(配列番 号5)はMet開始コドンを有する配列を示し、図5B(配列番号23)はAT G Met開始コドンを含まない配列を示す。 図6は、シグナルペプチドRHをコードする核酸配列が5’末端に結合した合 成BDNF核酸配列の製造に使用される戦略の概略図である。「SP」はシグナ ルペプチド配列を示し、選択した制限酵素を図示する。各核酸配列の相対寸法は 示されていない。 発明の詳細な説明 本発明は、ある種の合成シグナルペプチド配列が、ある原核生物宿主細胞から 分泌されるNGFポリペプチドの量を増加するのに役立つという予想外の発見に 基づく。 本発明の説明 本発明では、原核生物宿主細胞で合成され発現される神経成長因子(NGF) ファミリーのポリペプチドの発現や分泌を高めるためのシグナルペプチドRHの 使用を考察する。上記ポリペプチドは本明細書では「NGFポリペプチド」と称 する。 更には、本発明では、アミノ末端のメチオニンが欠失したNGFポリペプチド の産生手段を提供する。このようなNGFポリペプチドは本明細書では「Met を欠く(Met−less)」NGFポリペプチドと称する。1.RH核酸配列の製造 シグナルペプチドRHをコードする考えられる全ての核酸配列が本発明の範囲 に包含される。RH用の部分縮重コドン核酸(即ち原核細胞でのコドン使用が好 ましくなるように設計された核酸)を図2に示す。RHをコードする好ましい核 酸のひとつはRH11であり、その配列を図3に示す。 RHをコードする核酸は、Engels等(Angew.Chem. Int l.編, 28:716−734[1989])が記載するような従来技術でよ く知られた方法を用いて容易に製造され得る。好ましい合成方法は、標準的なホ スホアミダイト法を用いたポリマー支持(polymer−supported )合成である。2.NGFポリペプチドをコードするDNAの製造 ヒト、ウシ及びブタを含むがこれらに限定はされない任意の哺乳動物源に由来 するNGFポリペプチドの製造方法が本発明に包含される。好ましい由来はヒト である。本発明の範囲に包含されるNGFポリペプチドには非制限的ではあるが 、BDNF(脳由来神経栄養因子)、NT−3(ニューロトロフィン−3、NG F−3とも称する)、NGF(神経成長因子)、NT−4(ニューロトロフィン −4)、 NT−5(ニューロトロフィン−5)、及び現在知られているこのファミリーの メンバーによって示されるような有意なアミノ酸又は核酸配列の相同性によって 関連付けられるこのファミリーの他のメンバーが含まれる。 本明細書で考察するNGFポリペプチドをコードするDNA配列は、従来技術 でよく知られた1つ以上の方法を用いて、適量を単離して入手することができる 。上記DNAを単離するのに有用な上記方法や別の方法は例えばSambroo k等(Molecular Cloning: ALaboratory Ma nual, Cold Spring Harbor Laboratory Press, Cold Spring Harbor, NY[1989]) 及びBerger及びKimmel(Methods in Enzymolo gy:Guideto Molecular Cloning Techniq ues, vol.152, Academic Press, Inc., San Diego, CA[1987])が記載している。 BDNFの好ましい核酸配列は図4A及び図4Bに記載されているものである 。NT−3の好ましい核酸配列は図 5A及び図5Bに記載されているものである。 NGFポリペプチドのアミノ酸配列が公知である場合、ポリペプチドをコード する有望で機能的な核酸が、各アミノ酸残基について公知の及び/又は好ましい コドンを用いて椎定され得る。 NGFポリペプチドの核酸配列が完全に既知であれば、その配列は、Enge ls等, Angew. Chem.Int. Ed. Engl. 28, pp.716−734, 1989に述べられているような化学合成法を用いて その全部または一部を合成することができる。上記のような合成法には特に、ホ スホトリエステル、ホスホアミダイト及びH−ホスホネート核酸合成法が含まれ る。上記ポリペプチドをコードするDNAは、典型的には数百塩基対(bp)も しくはヌクレオチドの長さを有する。約100ヌクレオチドより長い核酸は、そ れそれ約100ヌクレオチド以下の長さを有する数個の断片として合成し得る。 得られた断片同士を後述するように連結して、NGFポリペプチドをコードする 完全長核酸を形成し得る。 あるいはまた、NGFポリペプチドをコードする核酸は、適当な(即ち上記ポ リペプチドを発現させると考えられる 組織を供給源として調製した)cDNAまたはゲノムライブラリーを所望の核酸 と選択的にハイブリダイズする1種以上の核酸プローブ(クローン化するべき核 酸に対して許容可能なレベルの相同性を有するオリゴヌクレオチド、cDNAま たはゲノムDNA断片等)を用いてスクリーニングすることによって取得可能で ある。 NGFポリペプチドをコードする核酸を得る適当な方法にはポリメラーゼ連鎖 反応法(PCR)も有る。しかし、この方法を用いて成功するにはNGFポリペ プチドをコードする核酸配列に関して、核酸配列の増幅に有用である適当なオリ ゴヌクレオチドプライマーを設計するのに十分な情報が入手可能でなければなら ない。 NGFポリペプチドをコードする核酸の調製のために選択した方法がオリゴヌ クレオチドプライマーまたはプローブの使用を必要とする場合(例えばPCR、 cDNAまたはゲノムライブラリースクリーニング)、プローブまたはプライマ ーとして選択するオリゴヌクレオチド配列は適当な長さを有し、かつライブラリ ースクリーニングまたはPCRの間に生起する非特異的結合の量を最小限とする ように十分明確であるべきである。プローブまたはプライマー の実際の配列は普通、別の生物に由来する同一または類似遺伝子から得られる保 存型の、もしくは高相同性の配列または領域に基づく。場合によっては、プロー ブまたはプライマーは縮重型であり得る。 NGFポリペプチドのアミノ酸配列しか既知でない場合は、各アミノ酸残基に 関して好ましい既知のコドンを用いて、上記ポリペプチド配列をコードする可能 な機能性核酸を推定し得る。推定した核酸は上述の方法を用いて化学的に合成す ることができる。 本発明は、NGFポリペプチド突然変異配列の調製を含む。本明細書中に用い た「突然変異配列」という語は、野生型配列に比較して一つ以上のヌクレオチド 置換、欠失及び/または挿入を有する配列を意味する。ヌクレオチドの置換、欠 失及び/または挿入は、そのアミノ酸配列が野生型のアミノ酸配列と異なるNG Fポリペプチドをもたらし得る。上記のような突然変異体の調製は当業者に良く 知られており、例えばWells等, Gene 34, p.315, 19 85及びSambrook等,上掲書に記載されている。3.NGFポリペプチド前駆体の製造 NGFポリペプチド前駆体(即ちシグナルペプチド配列を有する形態)をコー ドする核酸は、様々な方法のうちのいずれか任意のものを用いて調製可能である 。或る方法では、RHをコードする核酸をNGFポリペプチドをコードする核酸 に直接連結し得、ただしその際NGFポリペプチドをコードする核酸はアミノ末 端メチオニンのためのコドンを有しないことが条件となる。2個の核酸の連結は 、平滑末端連結によって、またはリガーゼ酵素を用い、かつ製造元のプロトコル に従ってRH核酸の3′末端に適当な制限エンドヌクレアーゼ部位を設計するこ とによって、またはSambrook等,上掲書に記載されているような、当業 者に良く知られた方法によって行ない得る。 あるいはまた、RHをコードする核酸はNGFポリペプチド核酸配列に、PC Rを用いて結合させることができる。その場合、完全なRH配列に加えて該配列 の3′末端に配置された、NGFポリペプチドをコードする核酸配列のMetコ ドン(普通ATG)を除いた最初の(即ち5′末端の)5〜7コドンから成る追 加の15〜21ヌクレオチドを有するRH核酸を第一のPCRプライマーとして 用いる。 RH核酸とNGF核酸の5′末端部分とを組み合わせた プライマーは、標準的なホスホアミダイト化学合成法などの良く知られた方法を 用いて合成する。第二のPCRプライマーは、NGF核酸の最後の、即ち該核酸 の3′末端に位置する6〜8コドン(18〜24ヌクレオチド)と相補的な核酸 であり得る。PCRを用いる場合はこのようにして、NGFポリペプチドをコー ドする完全長核酸から該核酸のアミノ末端Metコドンを除いた核酸に結合した RHから成る核酸配列を生成させ得る。 NGF前駆ポリペプチドをコードする核酸の調製に有用な別の一方法でもPC Rを用いる。この方法ではまず、NGFポリペプチドをコードする完全長核酸( アミノ末端Metコドンを含み得る)をクローニングまたは発現ベクターに挿入 する。その後PCRを用いて、NGFポリペプチドをコードする完全長核酸に結 合したRH配列を有する核酸を調製する。PCRプライマーは先に述べたものに 類似する。PCRに用いる一方のプライマーは、NGFポリペプチドをコードす る核酸の領域の3′側に位置するベクター配列と相補的である。他方のプライマ ーは5′→3′方向に順次、ベクター配列の、NGFコーディング配列の5′側 に隣接する部分(約12〜25ヌクレオチド); RH シグナルペプチドをコードする完全長ヌクレオチド配列;及びNGFポリペプチ ドのアミノ末端Metを除いた最初の5〜8アミノ酸をコードするヌクレオチド 配列を有する。このプライマーを、NGFポリペプチドをコードする核酸挿入部 分を保持したベクターにハイブリダイズさせると、ベクター配列部分、及びNG Fポリペプチドをコードする配列部分は該プライマーとハイブリダイズし得るが 、RH配列部分はハイブリダイズし得ない。RH部分はループ構造を形成し得る 。 この方法で用いるもう一方のPCRプライマーは、NGFポリペプチドをコー ドする核酸の最後の6〜8コドン(18〜24ヌクレオチド)と相補的であるか 、またはベクター配列の、NGF核酸配列の3′側に位置する部分と相補的であ る核酸配列であり得る。 PCRの際、増幅核酸生成物は5′→3′方向に、5′側ベクター配列部分、 RHシグナルペプチド配列、NGFポリペプチドをコードする完全長核酸配列か らアミノ末端Metコドンを除いた配列、及び3′側ベクター配列部分を有する 。PCR後、PCR生成物を適当な制限酵素で切断して、NGFポリペプチドの 前駆形態をコードする核酸 を生じさせ得、それによって分泌時にRHシグナルペプチドが切断された後、ア ミノ末端Metを欠いた(または無Met)NGFポリペプチドが得られる。4.ベクターの調製/選択 選択された原核宿主細胞において機能する任意の発現ベクターを用い得るが、 ただし当該ベクターはNGF前駆ポリペプチドの発現を保証する必要な核酸成分 もしくは要素を総て有するものとする。 典型的には、ベクターはプロモーター、複製開始要素、転写終結要素、リボソ ーム結合部位要素、発現させるべきポリペプチドをコードする核酸の挿入のため のポリリンカー領域、及び選択マーカー要素を有する。 A.プロモーター要素 プロモーターは、同種(即ち宿主細胞と同じ原核細胞種及び/または株に由来 )であっても、異種(即ち原核宿主細胞種または株以外の供給源に由来)であっ ても、また合成されたものであってもよい。従って、プロモーターの供給源は、 宿主細胞において機能し、かつ宿主細胞によって調節され得るプロモーターが得 られるのであれば任意の単細胞原核もしくは真核生物、任意の脊椎もしくは無脊 椎動 物、または任意の植物であり得る。好ましい本発明のプロモーターは、バクテリ オファージλ起源のもの、即ちPRもしくはPLプロモーターといったλプロモー ター、T5プロモーターまたはT7プロモーターなどの誘導プロモーター; la c、tac(trpプロモーターとlacプロモーターとの複合体)、trp及 びtnaなどの細菌プロモーターである。最も好ましいプロモーターはPLプロ モーターである。 本発明に有用なプロモーター核酸配列は、当業者に良く知られた幾つかの方法 のうちの任意のもので取得可能である。典型的には、本発明に有用なプロモータ ーはマッピングによって、及び/または制限エンドヌクレアーゼ消化によって予 め同定されるので、適当な制限エンドヌクレアーゼを用いて適正な供給源組織か ら単離することができる。場合によっては、プロモーターは配列決定されている 。そのDNA配列が既知であるプロモーターは、先に述べた核酸合成またはクロ ーニング法を用いて合成し得る。 プロモーター配列の全体または一部が既知である場合は、プロモーターはPC Rを用いることによって、及び/またはゲノムライブラリーを適当なオリゴヌク レオチドで、及 び/または同じ種または別の種由来の適当なプロモーター配列断片でスクリーニ ングすることによって得ることができる。 プロモーター配列が未知である場合は、例えばコーディング配列や、更には1 個以上の別の遺伝子を含み得る比較的大型のDNA片からプロモーターを含むD NA断片を単離し得る。この単離は、入念に選択した1種以上の酵素を用いて制 限エンドヌクレアーゼ消化を行ない、それによって適正なDNA断片を単離する ことにより実施可能である。 たは当業者に公知の他の方法によって所望の断片を単離し得る。上記単離の実施 に適した酵素の選択は、当業者には直ちに明白であろう。 B.複製開始要素 この成分は典型的には、市販の原核発現ベクターの一部であり、宿主細胞にお けるベクターの増幅を補佐する。ベクターを所定のコピー数まで増幅することは 場合によっては、NGFポリペプチドの最適発現のために重要であり得る。選択 したベクターが複製開始点を有しない場合は、既知配列に基づいて化学的に合成 した複製開始点をベクター 中に連結し得る。 C.転写終結要素 この要素は典型的には、NGFポリペプチドコーディング配列の3′末端側に 位置し、NGFポリペプチドの転写を終結させるべく機能する。原核細胞の転写 終結要素は普通、高GC含量断片にポリT配列が後続したものである。この要素 はライブラリーから容易にクローン化でき、更にはベクターの一部として市販も されているが、先に述べたような核酸合成法を用いても容易に合成可能である。 D.選択マーカー要素 選択マーカー遺伝子は、選択培地中で増殖させる宿主細胞の生存及び増殖に必 要なタンパク質をコードする。典型的な選択マーカー遺伝子は、(a)抗生物質 または他の毒素、例えばアンピシリン、テトラサイクリンまたカナマイシンに対 する耐性を原核宿主細胞に付与し、(b)細胞の栄養要求性欠陥を補い、または (c)複合培地からは摂取できない重要な栄養素を供給するタンパク質をコード する。好ましい選択マーカーは、カナマイシン耐性遺伝子、アンピシリン耐性遺 伝子及びテトラサイクリン耐性遺伝子である。 E.リボソーム結合部位要素 通常シャイン−ダルガノ配列と呼称されるこの要素は、mRNAの翻訳開始に 必要である。この要素は典型的には、プロモーターの3′側で、かつ合成するべ きポリペプチドのコーディング配列の5′側である位置に配置する。シャイン− ダルガノ配列には様々なものが有るが、典型的なのはポリプリン(即ち高AG含 量配列)である。多くのシャイン−ダルガノ配列が同定されており、それらはい ずれも先に述べた方法を用いて容易に合成可能である。 上述の諸要素、及び本発明に有用な他の要素は総て当業者に良く知られており 、例えばSambrook等,“Molecular Cloning: A Laboratory Manual,”Cold Spring Harbo r Laboratoty Press, Cold Spring Harb or, NY, 1989及びBerger等編, “Guide to Mo lecular Cloning Techniques,”Academic Press, Inc., San Diego, CA, 1987に記載 されている。 F.ベクターの構築 本発明の実施に最も有用なベクターは、選択された原核宿主細胞と相容性であ る任意の発現ベクターである。 場合によっては、先に掲げた様々なベクター要素のうちの幾つかは、いずれも 原核宿主細胞に適し、かつ本発明の実施での使用に適するpUC18、pUC1 9、pGEMベクター(Promega Corp., Madison,WI) 、pBIISK+/−(Sratagene Corp., La Jolla , CA)などのpBlu に存在し得る。 用いるべきベクター中に1種以上の要素が未だ存在しない場合は、当該要素を 個別に取得してベクター中に連結し得る。各要素の取得に用いる方法は当業者に 良く知られており、先に示した方法(即ちDNA合成、ライブラリースクリーニ ング等)と同等である。 好ましい本発明のベクターはpCFM1656(ブダペスト条約に基づき19 93年2月24日付でAmerican Type Culture Coll ection,12301 Parklawn Drive, Rockvil le, MD 20852に受託番号第69576 クター、pUC18及びpUC19である。プラスミドpCFM1656はプラ スミドコピー数の増加に約30〜約42℃の培養温度を必要とし、温度が約42 ℃を越えて上昇するとPLプロモーターのCI857リプレッサー要素は不活性 となる。 本発明の実施に用いる最終的なベクターは典型的には、市販ベクターなどの出 発ベクターから構築する。このベクターが、完成ベクター中に含まれるべき要素 のうちの幾つかを有しない場合も有る。所望の要素が出発ベクター中に一つも存 在しない場合は、ベクターを1種以上の適当な制限エンドヌクレアーゼで切断し 、それによってベクター中に連結するべき要素の末端とベクターの末端とを連結 のために相容性とすることにより、各要素を個別にベクター中に連結し得る。場 合によっては、十分な連結を実現するべく、互いに結合させるべき末端を「平滑 化」する必要が生じ得る。平滑末端形成は、最初に4種全部のヌクレオチドの存 在下にクレノウDNAポリメラーゼまたはT4 DNAポリメラーゼを用いて「 付着末端」を充填することによって行なう。この操作は当業者に良く知られてお り、例え ばSambrook等,上掲書に記載されている。 あるいは他の場合には、ベクターに挿入するべき要素のうちの二つ以上をまず 互いに結合させ(それらの要素が互いに隣接して配置されるべきである場合)、 その後ベクター中に連結し得る。 更に別のベクター構築法では、様々な要素の連結を総て一つの反応混合物中で 同時に生起させる。この方法では、要素の不適正な連結または挿入に起因して多 くのナンセンスベクターまたは非機能性ベクターが生じるが、制限エンドヌクレ アーゼ消化によって機能性ベクターを同定及び選択することができる。 ベクターを構築し、このベクターの適正な部位にNGF核酸を挿入した後、完 成ベクターを増幅及びNGFポリペプチド発現のために原核宿主細胞へ挿入し得 る。通常用いる原核細胞は、ベクター上のプロモーターと相容性である任意の大 腸菌株であり、前記相容性とはプロモーターが大腸菌細胞内で機能することを意 味する。選択した株は好ましくは、プロモーターをNGFポリペプチドの発現が 適正に誘導されるように制御する調節要素を提供する。大腸菌株FM−5(ブダ ペスト条約に基づき1989年5月19 日付でATCCに受託番号第53911号の下に寄託)、DH5−α、JM−1 01等のような株が適当である。加えて、Salmonella属など他のグラ ム陰性菌、並びにBacillus属などのグラム陽性菌及び他の原核生物も宿 主細胞として適当であり得る。 選択した宿主細胞へのベクターの挿入(「形質転換」または「トランスフェク ション」とも呼称)は、塩化カルシウム法、エレクトロポレーション、マイクロ インジェクション、リポフェクションまたはDEAE−デキストラン法といった 方法を用いて実施し得る。いずれの方法を選択するかは、用いるべき宿主細胞の 種類にも依存する。上記その他の適当な方法は当業者に良く知られており、例え ばSambrook等,上掲書に記載されている。 ベクターを保持する(即ち形質転換された)宿主細胞は、当業者に良く知られ た標準的な培地を用いて培養し得る。培地には普通、細胞の増殖及び生存に必要 なあらゆる栄養素を含有させる。大腸菌細胞の培養に適する培地は、例えばLu riaブイヨン(LB)及び/またはTerrificブイヨン(TB)である 。典型的には、形質転換細胞のみの選択的増殖に有用な抗生物質または他の化合 物を補 助成分として培地に添加する。用いるべき化合物は、宿主細胞を形質転換したプ ラスミド上に存在する選択マーカー要素に従って決まる。例えば、選択マーカー 要素がカナマイシン耐性であれば、培地に添加する化合物はカナマイシンとなる 。5.分泌の評価 宿主細胞から分泌され、それによってMetを欠いた成熟形態に変換されるN GFポリペプチドの量は、当業者に公知の標準的な方法を用いて評価可能である 。そのような方法には、ウェスタンブロット分析、SDS−ポリアクリルアミド ゲル電気泳動、非変性ゲル電気泳動、HPLC分離、免疫沈降、及び/または活 性アッセイが非限定的に含まれる。 上記アッセイのうちの幾つかの実施では、最初にポリペプチドを抽出するべく 宿主細胞培養物質を操作しなければならない場合が有る。典型的には、宿主細胞 によって分泌される、プロセシングされた、もしくは成熟したポリペプチドの量 は発現されたポリペプチドの総量(成熟ポリペプチド量に前駆ポリペプチド量を 加えたもの)と比較される。宿主細胞の抽出物は、Cull等, Meth. Enz. 182, pp.147−153, 1990に記載されているような、この分 野で標準的な方法を用いて調製可能である。用いた宿主細胞が細胞質膜を一つし か有しないグラム陽性菌または他の原核生物である場合、分泌されたポリペプチ ドは細胞培養培地中に見出され得る。宿主細胞が(内膜と外膜との)二つの膜を 有する大腸菌などのグラム陰性菌または他の原核生物である場合は、分泌された ポリペプチドの大部分はペリプラズム間隙、即ち内膜と外膜との間の空間内に見 出され得る。 プロセシングを受けていない形態(即ち前駆形態)のNGFポリペプチドの回 収には典型的には、宿主細胞からのポリペプチドの抽出が必要となる。ゲル電気 泳動、ウェスタンブロット分析及びドットブロット分析など、ほとんどの分析法 に関して、NGF前駆ポリペプチドを精製する必要はない。単に、上記前駆体を 保有する宿主細胞を遠心機でのペレット化により回収し、これを標準的な方法で 溶解させればよい。細胞破片(膜、細胞壁物質等)は遠心機でのペレット化によ って分離し得、得られた可溶性画分はその後の分析のためにゲルまたはドットブ ロット上に直接添加し得る。 プロセシングされた、もしくは分泌された形態のNGFポリペプチドの回収に 用いる方法は、ポリペプチドがペリプラズム内に存在するか(グラム陰性菌)、 それとも培地中に存在するか(グラム陽性菌及び他の原核生物)によって決まる 。 NGFポリペプチドが培地中に見出されると考えられる場合は、培地のアリコ ートをゲル電気泳動、ドットブロット分析及び/または免疫沈降に直接用い得る 。 NGFポリペプチドが主としてペリプラズム間隙内に見出されると考えられる 場合は、プロセシングされたポリペプチドが封入体のような複合体を形成する場 合はその封入体を含めたペリプラズムの内容物を宿主細胞から、当業者に公知で ある任意の標準的技術を用いて抽出し得る。例えば、フレンチプレス、ホモジネ ート化、及び/または音波処理によって、宿主細胞を溶解させてペリプラズムの 内容物を放出させることが可能である。ホモジネートは次いで遠心し得る。 NGFポリペプチドがペリプラズム内で封入体を形成した場合、この封入体は しばしば内側及び/または外側の細胞膜に結合し得、即ち主として遠心後のペレ ット物質中に 見出される。得られたペレット物質をグアニジンまたは尿素といったカオトロピ ック物質で処理すれば、封入体の放出、解離及び可溶化が実現し得る。可溶形態 となったNGFポリペプチドはゲル電気泳動、免疫沈降等を用いて分析すること ができる。NGFポリペプチドを単離することが望ましい場合、この単離は後述 する、またMarston等, Meth. Enz. 182, pp.26 4−275, 1990に記載されているような標準的方法を用いて可能である 。 宿主細胞のペリプラズム内でNGFポリペプチド封入体がさほど形成されない 場合は、NGFポリペプチドは主として細胞ホモジネートの遠心後の上清中に見 出され、この上清からのNGFポリペプチドの単離は後述するような方法を用い て可能である。 前駆形態及び/または成熟形態のNGFポリペプチドの一部または全部を単離 することが好ましいという情況下では、当業者に良く知られた標準的な方法を用 いて精製を行ない得る。そのような方法には、電気泳動とその後のエレクトロエ リューションとによる分離、様々な種類のクロマトグラフィー(イムノアフィニ ティー、モレキュラーシー ブ、及び/またはイオン交換)、及び/または高速液体クロマトグラフィーが非 限定的に含まれる。場合によっては、精製の完璧を期して上記のような方法を2 種以上用いることが好ましいこともある。 本発明は、以下の実施例を参照すればより容易に理解することができる。これ らの実施例は全く、本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきでない。 実施例1:BDNFの分泌 A.DNA構築物の作製 E.coli細胞中で発現させるためにヒト脳由来神経栄養因子(BDNF) を以下のように作製した。先ず、E.coli細胞中で改良された発現が得られ るように合成BDNF遺伝子を設計した。該遺伝子は天然産生ヒトBDNF核酸 配列に比べて1個以上の塩基が改変された数個のコドンを有していた。BDNF opt3と称される該合成遺伝子の配列を図4に示す。該遺伝子はその5′末端 でメチオニン(ATG)をコードする。 標準ホスホアミダイト化学合成法を用いるポリマー支持合成(polymer −supported synthesis)によりBDNFopt3を作製し た。BDNFo pt3は長いので、4つの分離したセグメントとして合成した。セグメント1は 、104個の塩基からなり、ベクター配列に対応する5′非翻訳配列部分、Xb aI制限部位、ATG開始コドン及びBDNFopt3核酸配列の最初の76個 の塩基を含んでいる。セグメント2は、BDNFopt3の次の117個の塩基 を含み、セグメント3は、BDNFopt3の次の107個の塩基を含み、セグ メント4は、TAA終結コドン、BamHI制限部位配列及び5個の追加のヌク レオチドと共に、BDNFopt3の残りの57個の塩基を含んでいる。標準連 結反応プロトコルを用いてこれらのセグメントを連結した。連結反応の前に、3 個のオリゴヌクレオチドをBDNFopt3遺伝子フラグメントにハイブリダイ ズして、これら4個の遺伝子セグメントが適切な順序で連結されることを確実に した。用いた3個のオリゴヌクレオチドはそれぞれ、BDNFopt3遺伝子フ ラグメントの結合部の1つにまたがっている。該オリゴヌクレオチドのそれぞれ の核酸配列を以下に示す: セグメントを連結した後、全長の一本鎖BDNFopt3遺伝子を含む連結反 応混合物からの小部分を、該遺伝子を増幅するためのPCR用の鋳型として用い た。PCR増幅に用いたプライマーは: であった。 以下の条件を用いて25サイクルのPCRを実施した:94℃で1分間の変性 ;55℃で1分間のアニーリング;及び72℃で2分間の伸長。増幅したフラグ メントを、GENECLEAN IIキット(Bio 101,Inc.,La Jolla,CA)を用いてアガロースゲルから精製し、制限酵素XbaI及び BamHIで消化した。次いで、該フラグメントを、前もってXbaI及びBa mHIで切断しておいたベクターpCFM1656(ATCC受託番号6957 6)に挿入した。全長のBDNFopt3遺伝子を含む該ベクターPCFM16 56/BDNFopt3を鋳型として用い、分泌可能形態のBDNFopt3遺 伝子(即ち、シグナル配列を含む)を作製した。分泌可能形 態のBDNFopt3の作製に用いたクローニング法を図6に示す。 ポリマー支持合成法及び標準ホスホアミダイト化学合成法を用いて、図2に示 されているシグナルペプチド配列をコードする縮重オリゴヌクレオチド配列を作 製した。各配列は、その5′末端に、pCFM1656/BDNFopt3のB DNFopt3遺伝子配列の5′に位置するpCFM1656ベクター配列の約 24個の塩基を含み、またその3′末端に、BDNFopt3の最初の6個のア ミノ酸(Metを含まない形態の分泌型BDNFopt3を作製するために省か れたアミノ末端メチオニンを除く)をコードする約18個の塩基を含んでいた。 分泌型BDNFopt3を作製するために、縮重RHシグナルペプチドコドン を含むオリゴヌクレオチド、及びBDNFopt3遺伝子の3′末端から下流の ベクター配列と相補的な第2オリゴヌクレオチド(配列番号:11として以下に 示されている)をpCFM1656/BDNFopt3にアニーリングした。 次いでポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を用いて、その 5′末端でRHシグナルペプチド配列をコードする核酸に結合した全長のBDN FoPt3配列をコードする遺伝子を合成した。試薬及びBoehringer Mannheim Biochemicals,Inc.から得たtaqDN Aポリメラーゼを用いてPCRを実施した。25サイクルのPCRを以下のよう に実施した:94℃で1分間の変性;50℃で1分間のアニーリング;及び72 ℃で2分間の伸長。PCRの後、PCR産物(BDNFopt3+RHシグナル ペプチドをコードする約574個の塩基対)を0.8%アガロースゲル上で泳動 させ、574個の塩基対のフラグメントをゲルから切断し、GENECLEAN IIキット(Bio 101,Inc.)を用い、製造業者の指示に従って精製し た。精製したフラグメントをXbaI及びXhoIで消化して、RHシグナルペ プチドとBDNFopt3遺伝子の5′側の約1/3とをコードする約200個 の塩基対のDNAフラグメントを作製した。ベクターpCFM1656/BDN Fopt3をXbaI及びXhoIで消化し、BDNFopt3の5′末端をコ ードする小フラグメントを除去し、この切断されたベクターに200個の塩基対 のRH/BDNFopt3配列を連結した。 連結反応は、リガーゼ緩衝液及びBoehringer Mannheim,I nc.から得た酵素を用い、製造業者の指示に従って約16℃で一晩実施した。 連結後、プラスミドをコンピテントE.coliK−12細胞株FM−5(A TCC受託番号53911)に挿入(形質転換)した。プラスミドの挿入は、S ambrookら,前掲書に記載の標準塩化カルシウム法を用いて行った。形質 転換した細胞を、約50μg/mlのカナマイシンを含む標準Luriaブロス (「LB」)寒天プレート上約30℃で一晩培養した。培養後、16個の別個の コロニーを選択し、約50μg/mlのカナマイシンを含むLBに接種し、振盪 培養器上約30℃で一晩培養した。培養後、細胞を、カナマイシンを含む標準T errificブロス(「TB」;Sambrookら,前掲)に約1:10に 希釈し、約30℃で約0.5〜0.8OD600の密度になるまで増殖させ、温 度を約42℃に上げてBDNFopt3の発現及び分泌を誘発させた。約4時間 後、約1mgの湿潤細胞集団をペレット化し、次いで、約100μlの標準トリ ス−グリシン SDS−PAGE変性/還元緩衝液(62.5mMTris−H Cl,pH6.8,2% SDS,0.0025% ブロモフェノールブルー,10%グリセロール,2. 5%β−メルカプトエタノール)中で約10分間煮沸して溶解した。次いで、約 10μlの該混合物を標準SDSポリアクリルアミドゲル(約18%アクリルア ミド)上で泳動させた。ゲルは、約130ボルトの定電圧下に約2.5時間泳動 させた。ゲル、試料緩衝液及び泳動用緩衝液はいずれもNOVEX,Inc.(S an Diego,CA)から購入し、製造業者の指示に従って使用した。 対照系として、RH/BDNFopt3核酸の作製について上記したものと同 じ手順を用い、OmpAのシグナルペプチドをコードする核酸をBDNFopt 3遺伝子に結合した。OmpAシグナルペプチドの作製に用いたオリゴヌクレオ チド配列は、 であった。 RHオリゴヌクレオチドの場合と同様に、OmpAオリゴヌクレオチドは、そ の5′末端に、pCFM1656ベ クター配列の約24個の塩基を含み、またその3′末端に、BDNFopt3の 最初の6個のアミノ酸(アミノ末端Metを除く)をコードする約18個の塩基 を含んでいた。 B.シグナルペプチド核酸配列の分析 RHシグナルペプチドをコードする種々のヌクレオチド配列の効率を、産生さ れた総BDNFopt3タンパク質(プロセシングしたもの+プロセシングして いないもの)に対するプロセシングしたBDNFopt3(BDNFopt3ポ リペプチドからシグナルペプチドを切断したもの)の量の百分率として分析した 。2形態のBDNFopt3を比較するために、SDSゲルをクーマシーブルー で染色し、染色後に走査して各形態の相対量を測定した。プロセシングしていな いBDNFopt3前駆ポリペプチドの分子量は約15.8kDであるのに対し 、プロセシング形態のBDNFopt3の分子量は約13.5kDである。従っ て、2形態のBDNFopt3は、SDS変性ポリアクリルアミドゲル上で明確 に異なるバンドを示す。 いくつかのRH/BDNFopt3ポリペプチドについて、両バンド(即ち、 プロセシング及び非プロセシングBDNFopt3)とも、ゲルをクーマシーブ ルーで染色し、 ゲルをウエスターンブロットして、ポリクローナル抗BDNF抗体を用いてウエ スターンブロット上でBDNFopt3を検出することにより視覚的に識別でき た。RH核酸配列の一つであるRH11は、視覚的検査により、RH12のよう な他のRH核酸配列及びOmpA核酸配列に比べて、より多くのプロセシングB DNFopt3を有しているように見えた。Ultrascan XL(Pha rmacia LKB)を用いてゲルを走査し、異なるRHシグナルペプチド核 酸配列及びOmpAシグナルペプチド核酸配列についてプロセシング及び非プロ セシングBDNFの相対量を測定した。RH11,RH12及びOmpA核酸配 列の走査結果を以下の表1に示す。該結果を、ゲルの走査から得られた曲線下の 面積〔吸光度×ゲル上のタンパク質バンドの幅(mm)〕として表す。 表から明らかなように、RH11シグナルペプチド核酸 配列を用いると、OmpA又はRH12配列を用いた場合に比べてBDNFop t3のより効果的なプロセシングが得られる。 実施例2:NT−3の分泌 A.DNA構築物の作製 E.coli細胞中で発現させるためにヒトNT−3をコードする合成遺伝子 を作製した。好ましい細菌コドンを用い、これらの細胞中で改良された発現が得 られるように遺伝子を設計した。この合成遺伝子の配列を図5に示す。 標準ホスホアミダイト化学合成法を用い、ポリマー支持合成により、NT−3 0pt3と称される合成遺伝子を作製した。NT−3opt3は長いので、長さ が94〜104個のヌクレオチドの範囲の4つの分離した核酸フラグメントとし て作製した。NT−3opt3遺伝子の5′部分をコードするフラグメントは、 ATG開始コドンの5′末端にXbaI部位を付与する非コード配列部分を含ん でいた。NT−30pt3遺伝子の3′部分をコードするフラグメントは、3′ 末端にBamHI制限部位を付与する非コード配列部分を含んでいた。 合成後、その配列が各連結結合部の周りの領域と相補的 なオリゴヌクレオチド結合部核酸を用いてフラグメントを連結した。アニーリン グ及び連結反応は標準プロトコルを用いて実施した。結合配列として用いたオリ ゴヌクレオチド配列を以下に示す: 全長の一本鎖NT−3opt3遺伝子を含む連結反応混合物の小部分を、NT −3opt3遺伝子を増幅するためのPCR用の鋳型として用いた。以下の2つ のオリゴヌクレオチドをこのPCRのプライマーとして用いた: 25サイクルのPCRを以下のように実施した:94℃で1分間の変性;55 ℃で1分間のアニーリング;及び72℃で2分間の伸長。GENECLEAN IIキット(Bio 101)を用い、増幅されたフラグメントをアガロースゲル から精製し、XbaI及びBamHIで消化し、次いで、前もってXbaI及び BamHIで切断しておいたベクターpCFM1656に挿入した。NT−3o pt3遺 伝子を含むこのプラスミドを用い、RHシグナルペプチド配列をコードする核酸 を含むNT−3opt3遺伝子を作製した。用いた手順は、実施例1にBDNF opt3について記載し且つ図6に示したものと同様であった。 標準ホスホアミダイトDNA合成法を用い、図2に示されているRHシグナル ペプチド配列をコードする部分的に縮重されたオリゴヌクレオチド配列を合成し た。各配列は、その5′末端に、pCFM1656ベクター配列の約24個の塩 基を含んでいた。各配列は、その3′末端に、NT−3opt3の最初の6個の アミノ酸(アミノ末端にMetを含まない形態の分泌型NT−3opt3を作製 するために省かれた最初のメチオニンアミノ酸残基を除く)をコードする18個 の塩基を含んでいた。 分泌型NT−3opt3を作製するために、PCR用に、縮重RHシグナルペ プチドコドンを含むオリゴヌクレオチド配列を、pCFM1656/NT−3o pt3ベクターにアニーリングした。同時に、NT−3opt3遺伝子から下流 のベクター配列の3′末端と相補的な第2オリゴヌクレオチド配列をpCFM1 656/NT−3opt3にアニーリングした。次いで、ポリメラーゼ連鎖反応 (PC R)を用い、その5′末端でRHシグナルペプチド配列をコードする核酸に結合 した全長のNT−3opt3配列をコードする遺伝子を合成した。 試薬及びBoehringer Mannheim Biochemicals ,Inc.から得たtaqDNAポリメラーゼを用いてPCRを実施した。25 サイクルのPCRを以下のように実施した:94℃で1分間の変性;50℃で1 分間のアニーリング;及び72℃で2分間の伸長。PCRの後、PCR産物(N T−3opt3及びRHシグナルペプチドをコードする約574個の塩基対)を 0.8%アガロースゲル上で泳動させ、約574個ののRH/NT−3opt3 ヌクレオチドフラグメントをゲルから切断し、GENECLEAN IIキット( Bio 101,Inc.)を用い、製造業者の指示に従って精製した。精製し たフラグメントをXbaI及びHindIIIで消化して、RHシグナルペプチド 及びNT−3遺伝子の5′部分をコードする約371bpのDNAフラグメント を作製した。ベクターpCFM1656/NT−3opt3をXbaI及びHi ndIIIで消化し、NT−3opt3の5′末端をコードするフラグメントを除 去し、約371個の塩基対のRH/N T−3opt3DNA配列(PCRにより産生された)を用いた連結反応により 置換した。連結反応は、リガーゼ緩衝液及びBoehringer Mannh eim,Inc.から得た酵素を用い、製造業者の指示に従って、16℃で一晩 実施した。 連結後、プラスミドを、コンピテントE.coli K−12細胞株FM−5 (ATCC受託番号53911)に挿入(形質転換)した。プラスミドのE.c oli細胞への挿入は、Sambrookら,前掲書に記載の標準塩化カルシウ ム法を用いて実施した。形質転換した細胞を、約50μg/mlのカナマイシン を含む標準Luriaブロス(「LB」)寒天プレート上約30℃で一晩培養し た。培養後、13個の別個のコロニーを選択し、約50μg/mlのカナマイシ ンを含むLBに接種し、約30℃で一晩培養した。培養後、細胞を、カナマイシ ンを含む標準Terrificブロス(「TB」;Sambrookら,前掲) に約1:10に希釈し、約30℃で約0.5〜0.8 OD600の密度になる まで増殖させ、温度を約42℃に上げて、NT−3opt3の発現及び分泌を誘 発させた。約4時間後、約1mgの湿潤細胞集団をペレット化し、次いで、 約100μlの標準SDS−PAGE変性/還元緩衝液(実施例1に記載のもの )中で約10分間煮沸して溶解した。次いで、約10μlの該混合物を標準SD Sポリアクリルアミドゲル(約18%アクリルアミド)上で泳動させた。ゲルは 、約130ボルトの定電圧下に約2.5時間泳動させた。ゲル、試料緩衝液及び 泳動用緩衝液はいずれもNOVEX,Inc.(San Diego,CA)か ら購入し、製造業者の指示に従って使用した。 B.シグナルペプチド核酸配列の分析 RHシグナルペプチドをコードする種々のヌクレオチド配列の効率を、発現さ れたNT−3opt3全量(プロセシング+非プロセシングNT−3opt3) に対するプロセシングNT−3opt3(NT−3opt3ポリペプチドからシ グナルペプチドを切断したもの)の量の百分率として分析した。2形態のNT− 3opt3を比較するために、SDSゲルをクーマシーブルーで染色し、染色後 に走査して、各形態の相対量を測定した。非プロセシングNT−3opt3前駆 ポリペプチドの分子量は約15.9kDであるのに対し、プロセシング形態のN T−3opt3の分子量は約13.6kDである。従って、2形態のNT− 3opt3は、SDS変性ポリアクリルアミドゲル上で明確に異なるバンドを示 す。 いくつかのRH/NT−3opt3ポリペプチドについて、バンドは、ゲルを クーマシーブルーで染色し、ゲルをウエスターンブロットして、ポリクローナル 抗NT−3opt3抗体を用いてウエスターンブロット上でNT−3opt3を 検出することにより、視覚的に識別できた。2つのRH核酸配列、RH3、RH 5と、RH11は、視覚的検査により、他のRH核酸配列に比べて、より高い割 合のプロセシングNT−3opt3を有しているように見えた。RH3(配列番 号:18)、RH4(配列番号:19)、RH5(配列番号:20)及びRH6 (配列番号:21)を以下に示す(RHIIの配列は図3に示されている): RH3: RH4: RH5: RH6: ゲルを実施例1に記載のように走査して、数個の異なるRHシグナルペプチド 核酸配列についてプロセシング及び非プロセシングNT−3opt3の相対量を 測定した。核酸配列の活性についての走査結果を以下の表2に示す。該結果を、 ゲルの走査から得られた曲線下の面積〔吸光度×ゲル上のタンパク質バンドの幅 (mm)〕として表す。 本明細書に引用した全ての文献は特定的に参考として組み込むものとする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C12R 1:91) (C12P 21/02 C12R 1:91) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GE,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,MN,M W,MX,NL,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TT,UA, UG,UZ,VN (72)発明者 モリス,チヤールズ・エフ アメリカ合衆国、カリフオルニア・91320、 ニユーベリー・パーク、ダニエル・ストリ ート・3393 (72)発明者 ツアイ,ラリー・ビイ アメリカ合衆国、カリフオルニア・91301、 アグーラ・ヒルズ、ナポウリアン・アベニ ユー・5535

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 配列MKKRARAIAIAVALAGFATVAHA(配列番号1)を 含むペプチド。 2.更にポリペプチドBDNFをカルボキシル末端に含む請求項1に記載のペプ チド。 3.更にポリペプチドNT−3をカルボキシル末端に含む請求項1に記載のペプ チド。 4.更にポリペプチドNGFをカルボキシル末端に含む請求項1に記載のペプチ ド。 5.更にポリペプチドNT−4をカルボキシル末端に含む請求項1に記載のペプ チド。 6.配列番号2の配列を含む核酸。 7.配列番号3、配列番号18、配列番号19、配列番号20及び配列番号21 からなる群の中から選択される配列を含む核酸。 8.配列番号3の配列を含む核酸。 9.配列番号18の配列を含む核酸。 10.配列番号19の配列を含む核酸。 11.配列番号20の配列を含む核酸。 12.配列番号21の配列を含む核酸。 13.Metを欠くNGFポリペプチドをコードする核酸を3’末端に更に含む 請求項6に記載の核酸。 14.NGFポリペプチドがBDNFである請求項13に記載の核酸。 15.NGFポリペプチドがNT−3である請求項13に記載の核酸。 16.NGFポリペプチドがNGFである請求項13に記載の核酸。 17.NGFポリペプチドがNT−4である請求項13に記載の核酸。 18.Metを欠くNGFポリペプチドをコードする核酸を3’末端に更に含む 請求項8に記載の核酸。 19.NGFポリペプチドがBDNFである請求項18に記載の核酸。 20.NGFポリペプチドがNT−3である請求項18に記載の核酸。 21.NGFポリペプチドがNGFである請求項18に記載の核酸。 22.NGFポリペプチドがNT−4である請求項18に記載の核酸。 23.Metを欠くNGFポリペプチドをコードする核酸を3’末端に更に含む 請求項9に記載の核酸。 24.NT−3である請求項23に記載のNGFポリペプチド。 25.Metを欠くNGFポリペプチドをコードする核酸を3’末端に更に含む 請求項11に記載の核酸。 26.NT−3である請求項25に記載のNGFポリペプチド。 27.請求項6、7、8、9、10、11又は12に記載の核酸を含むベクター 。 28.請求項13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、 23、24、25又は26に記載の核酸を含むベクター。 29.ベクターpCFM1656/BDNFopt3。 30.ベクターpCFM1656/NT−3opt3。 31.請求項28、29又は30に記載のベクターが挿入されている原核生物宿 主細胞。 32.(a)請求項29、30又は31に記載の原核生物宿主細胞を培養し、 (b)分泌NGFポリペプチドを分離する ことからなるMetを欠く形態のNGFポリペプチドの製造方法。
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