JPH09508927A - 改良流れを有するカーボネートポリマー及びその調製とそれらから調製される薄肉成形品 - Google Patents

改良流れを有するカーボネートポリマー及びその調製とそれらから調製される薄肉成形品

Info

Publication number
JPH09508927A
JPH09508927A JP7515112A JP51511295A JPH09508927A JP H09508927 A JPH09508927 A JP H09508927A JP 7515112 A JP7515112 A JP 7515112A JP 51511295 A JP51511295 A JP 51511295A JP H09508927 A JPH09508927 A JP H09508927A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molecular weight
carbonate polymer
component
carbonate
high molecular
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7515112A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3353210B2 (ja
Inventor
ファム,ホアン・ティー
Original Assignee
ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=22558341&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPH09508927(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー filed Critical ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー
Publication of JPH09508927A publication Critical patent/JPH09508927A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3353210B2 publication Critical patent/JP3353210B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L69/00Compositions of polycarbonates; Compositions of derivatives of polycarbonates

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 高分子量枝分れカーボネートポリマー成分(HMWB PC)と、異なる第二低分子量カーボネートポリマー成分とが組み合わされているカーボネートポリマー配合組成物を用いて、改良された射出成形薄肉コーナー成形品を調製する。第二成分と共に配合物中に均一に分散させることができるHMWB PC成分を選択する。本発明にしたがう使用に適するカーボネートポリマー配合物は、物理的性質と加工性との驚くべき程に改良された組み合わせを有する。

Description

【発明の詳細な説明】 改良流れを有するカーボネートポリマー 及びその調製とそれらから調製される薄肉成形品 本発明は、高分子量枝分れカーボネートポリマー成分と、源樹脂第二成分とし て異なる低分子量カーボネートポリマーとを含む易流動性カーボネートポリマー 配合組成物に関するものである。また、本発明は、易流動性カーボネートポリマ ー樹脂から、射出成形薄肉コーナー成形品(injection molded,thin-walled co rner parts)を調製する改良方法を含む。本法は、高分子量枝分れカーボネート ポリマー成分(「HMWB PC」)と、源樹脂として低分子量カーボネートポ リマーとを含む易流動性カーボネートポリマー配合組成物の使用に基づいている 。成形品の加工性と物理的性質の卓越した組み合わせの故に、これらの樹脂配合 組成物によって、射出成形薄肉コーナー成形品を調製する改良方法が提供される 。応力亀裂に対する特に改良された抵抗性を含む物理的性質の良いバランスを有 する改良射出成形薄肉コーナー成形品も得られる。 カーボネートポリマー樹脂から射出成形薄肉コーナー成形品を調製する試みに おいて、カーボネートポリマー樹脂から調製される前記成形品は分子量(Mw) によって影響されることが観察された。しかしながら、カーボネートポリマー樹 脂の加工性はカーボネートポリマー樹脂の分子量が増加するにつれて低下し、高 分子量樹脂は、それらの高い粘度及びそれに対応する低い溶融流量の故に、加工 が更にし難いことが知られている。 例えば、日本国公開第03−243,655号(1992)では、低分子量ポ リマーカーボネートポリマーを、高分子量カーボネートポリマー組成物中に混和 して、前記カーボネートポリマーの流動性及び加工性を向上させる試みを行って いる。しかしながら、高分子量及び低分子量の成分は、それらの溶融粘度の違い の故に、しばしば、均一に配合することが難しく、またポリマーの加工性と成形 品の物理的性質との可能な最上の組み合わせが得られない。 日本国公開第60−215,051号(1985)では、様々の量で枝分れ樹 脂を、高い溶融流量の低分子量線状カーボネートポリマーと配合して低分子量樹 脂の溶融強度を向上させることができることが示されている。米国特許第3,9 31,108号では、ある種の枝分れ樹脂を押出して、改良された応力亀裂抵抗 性を有するフィルムにすることができることが示されている。米国特許第4,9 12,914号では、ジエステルジフェノールモノマーをカーボネートポリマー 主鎖の中に組み込み、次に架橋反応を熱活性化させることによって、架橋又は枝 分れポリカーボネートを調製することができることを提案している。米国特許第 3,770,697号及び米国特許第3.652,715号では、カーボネート ポリマーに対して、反応することができる熱活性化された末端又はペンダントの 不飽和イミド基が付与されている。 また、市販の枝分れポリカーボネートは、線状ポリカーボネートに比べて、溶 融相状態でより剪断感受性(shear sensitive)があり、そのことは、高い割合 の剪断歪において、枝分れ材料の粘度が、対応する同様な溶融流量を有する線状 対応品に比べてより低いことを意味していることも分かっている。しかしながら 、枝分れ樹脂は、同じ溶融流量の対応する線状樹脂に比して、いくぶん低い耐衝 撃性値を有することが分かった。 したがって、本発明の目的は、改良された易流動性カーボネートポリマー樹脂 、射出成形薄肉コーナー成形品を調製する改良方法、及び改良された射出成形薄 肉コーナー成形品を提供することにある。 故に、1つの面では、本発明は、第一高分子量枝分れカーボネートポリマー成 分の重量平均分子量が、第二線状カーボネートポリマー成分の重量平均分子量の 少なくとも1.3倍、好ましくは1.5倍であり、且つその配合組成物が重量平 均分子量20,000−29,000、好ましくは22,000−24,000 を有することを特徴とする、第一高分子量枝分れカーボネートポリマー成分と、 第一成分に比べてより低い分子量を有する第二カーボネートポリマー成分とを含 むカーボネートポリマー配合組成物である。 別の面では、本発明は、このタイプのカーボネートポリマー配合組成物から薄 肉コーナー成形品を射出成形する工程を含む射出成形薄肉コーナー成形品を調製 する方法である。1つの態様では、第一カーボネートポリマー成分は、熱活性化 時に高分子量枝分れカーボネートポリマーを形成することができる1つ又はそれ 以上の潜在的に反応性の基を有する先駆物質成分から調製される。 射出成形薄肉コーナー成形品を調製する特有な方法は、以下の工程:すなわち 、(a)薄肉コーナー成形品を成形するための金型を備えている射出成形手段に 対して、(i)熱活性化時に高分子量枝分れカーボネートポリマー成分を形成す ることができる潜在的に反応性の基を有する第一カーボネートポリマー先駆物質 成分と、(ii)第一成分(i)によって形成された高分子量枝分れカーボネー トポリマーに比べてより低い分子量を有する第二の異なるカーボネートポリマー 成分とを含むカーボネートポリマー配合組成物を供給する工程、(b)第一カー ボネートポリマー先駆物質成分の潜在的に反応性の基を熱活性化させ、それによ って射出成形プロセス中に高分子量枝分れカーボネートポリマー成分を成形する のに十分な条件下、射出成形手段において、カーボネートポリマー配合組成物を 加工及び成形する工程、及び(c)改良された応力亀裂抵抗性を有する射出成形 薄肉コーナー成形品を製造する工程を含む。 また、本発明は、第一高分子量枝分れカーボネートポリマー成分と、第一成分 に比べてより低い分子量を有する第二の異なるカーボネートポリマー成分とを含 むカーボネートポリマー配合組成物から成形された射出成形薄肉コーナー成形品 も含む。この面の好ましい態様では、その成形品は、少なくとも2方向、好まし くは少なくとも3方向へと、コーナーポイントから延びている別個の側面(dis- tinct sides)を有する。好ましくは、薄肉コーナー成形品は、その表面積の少 なくとも5%にわたって0.5cm未満の厚さ寸法(thickness dimension)を有 する。 更に詳細に説明すると、本発明にしたがう易流動性成形樹脂、射出成形プロセ ス及び射出成形された成形品は、成形品において、加工性と物理的性質との驚く ほどに改良された組み合わせを提供する。また、更に詳細に説明すると、射出成 形プロセス及び成形品は、第一高分子量枝分れカーボネートポリマー成分と、第 一成分に比べて低い分子量を有する第二の異なるカーボネートポリマー成分を含 む特有な易流動性カーボネートポリマー配合組成物を用いて得られる。 本発明の特に有利な面では、カーボネートポリマー配合物は、第一高分子量枝 分れカーボネートポリマー成分の先駆物質である成分を用いることによって調製 される。先駆物質成分は、十分な熱活性化時に、高分子量枝分れカーボネートポ リマー成分を生じさせる潜在的に反応性の基を含む。先駆物質成分は、その場で 高分子量枝分れカーボネートポリマー成分を生成する潜在的に反応性の基を熱活 性化する前又は熱活性化と同時に、第二カーボネートポリマー成分と完全に混合 され且つ前記ポリマー中にあまねく分散される。この方法では、同様な初期分子 量のカーボネートポリマー成分は、高分子量枝分れ成分が生成する前に、より容 易に配合することができ、その結果として、高分子量枝分れカーボネートポリマ ー成分と他のカーボネートポリマー成分とのより均質な混合物が得られる。 図1は、射出成形薄肉コーナー成形品、すなわちカードボックス(card box) 1、トップ(top)2及びスプルー(sprue)40に関する透視図である。 本発明にしたがう組成物の第一成分における使用に適する高分子量枝分れカー ボネートポリマーは、文献で知られている技術によって調製することができる。 特に断りがなければ、本明細書における「分子量」とは、ビスフェノールAポリ カーボネートを基準として、ゲル透過クロマトグラフィーを用いて、前記カーボ ネートポリマーについて測定した重量平均分子量(「Mw」)のことである。そ の他に、粘度測定法又は光散乱を用いて、重量平均分子量を測定することもでき る。様々な引例が、重量平均分子量とは同じではない「粘度平均」分子量につい て言及しているが、重量平均分子量値と相関させることができるか又は換算する ことができることに注意すべきである。 一般的に、これらのカーボネートポリマーは、例えばジフェノールのような多 水素化合物(multihydlic compound)を、例えばホスゲンのようなカーボネート 先駆物質、ハロホルメート、又は例えばジフェニルカーボネート又はジメチルカ ーボネートのようなカーボネートエステルとを反応させることによって、1つ又 はそれ以上の多水素成分から調製される。好ましくは芳香族カーボネートポリマ ーであり、また多水素化合物の少なくとも一部分として用いるには芳香族ジフェ ノールが好ましい。好ましいジフェノールとしては、限定するものではないが、 2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン(すなわち、ビスフェノー ルA)、フェノール、4.4´−(9−H−フルオレン−9−イリデン)ビス( す なわち、ビスヒドロキシフェニルフルオレン)、4.4´−チオジフェノール( TDP)、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン(ビ スフェノールAP);フェノールフタレイン;ビス(4−ヒドロキシフェニル) ジフェニルメタン;テトラブロモビスフェノールA(TBBA);及びテトラク ロロビスフェノールA(TCBA)が挙げられる。また、これらのカーボネート ポリマーとしては、2つまたはそれ以上の異なる二水素フェノール、又は二水素 フェノールとグリコールとの組み合わせ、あるいはヒドロキシ又は酸を末端基と するポリエステル、あるいはジカルボン酸から調製される芳香族カーボネートポ リマーが挙げられ、結局は、カーボネートコポリマー又はヘテロポリマーが望ま しい。 高分子量枝分れカーボネートポリマー成分は、例えば公知の界面法、溶液法又 は溶融法のようないくつもの公知の方法によって上記の材料から調製することが できる。適当なタイプ及び量の連鎖停止剤(典型的には、モノフェノール化合物 )及び/又は枝分れ剤(典型的には、3つ又はそれ以上のヒドロキシ基)を用い て、高分子量枝分れ成分において所望の分子量及び枝分れ度を得ることができる 。 潜在的に反応性の基を有する、先駆物質成分、好ましくは先駆物質カーボネー トポリマー成分を調製することによって、適当な高分子量枝分れカーボネートポ リマー成分を調製することは極めて有利であることが分かった。先駆物質がポリ マーである場合、潜在的に反応性の基は、適当なモノマーを用いて先駆物質ポリ マーの中に直接組み込むか、又は後の官能化工程において前記ポリマーに結合さ せることができる。好ましくは、先駆物質成分の潜在的に反応性の基は、平均し て2を超える官能化を有する先駆物質を形成する。それは、それらが、ポリマー 主鎖から少なくとも1つの枝分れを生成させることができることを意味している 。好ましくは、前記の潜在的に反応性の基は、望ましい時間で、好ましくは熱に よって、及び好ましくは追加の反応性化合物を用いずに、迅速に活性化すること ができ、また望ましくない低分子量副生物又は望ましくなく広範囲な高度に架橋 されたポリマーゲルを生成させることなく、所望の高分子量枝分れカーボネート ポリマー成分を製造することができる。最も好ましくは、前記の基は、界面カー ボネートポリマー重合法において、カーボネートポリマー中に組み込むことがで きる。 本明細書で用いている用語「界面カーボネートポリマー重合法」とは、潜在的 に反応性の基を組み込むために用いられる任意のマルチ又はモノ反応性化合物を 含む多水素反応体を、アルカリ金属付加物を形成させることによって水相中に溶 かし、次に、分離有機相中に溶解されるポリマーを形成するカーボネートポリマ ー先駆物質と反応させる方法のことである。例えば、二水素フェノールは、分離 有機相中に溶解される芳香族カーボネートポリマーを形成するカーボネート先駆 物質と反応させるために、アルカリ金属フェネートとして溶解される。当業者に は公知のように、窒素含有基、例えば米国特許第3,652,715号及び第3 ,770,697号の不飽和イミド化合物は、一般的には、前記方法によって、 存在させたり又は組み込むことができないので、本発明の面における使用には適 しない。 本発明の好ましい面にしたがって中間組成物が形成され、その場合カーボネー トポリマー配合組成物は、潜在的に反応性の基を有する第一カーボネートポリマ ー先駆物質成分と、第一先駆物質成分によって形成される高分子量成分に比べて より低い分子量を有する第二カーボネートポリマーとを含む。次に、添加される ラジカル開始剤化合物などを用いずに、単に、潜在的に反応性の基の活性化によ って、好ましくは熱によって、高分子量枝分れカーボネートポリマーが調製され る。 上述のように、本発明の好ましい態様では、潜在的に反応性の基は、温度で、 またカーボネートポリマーが分解される前の条件下で、活性化される。特有のカ ーボネートポリマーに関する分解条件は、当然、特有の多水素化合物(単数及び 複数)を含むカーボネートポリマーの正確な組成にいくぶん左右される。例えば 、ホスゲン及びビスフェノールAに基づくポリカーボネートの場合、許容不可能 な分解が、400℃程度の温度で起こり始めることが発見された。 潜在的に熱反応性の基を提供するための好ましい技術は、例えば米国特許第5 ,198,527号及び第5,171,824号に示されているようなアリール シクロブテンを末端基とするカーボネートポリマーを用いることである。アリー ルシクロブテンを末端基とするカーボネートポリマーは、標準的なカーボネート ポリマー加工条件下で容易に加工され、第二成分の分子量範囲にわたる第二カー ボネートポリマー成分中と極めて容易に組み合わせることができ、また前記第二 カーボネートポリマー成分中に完全に分散させることができることが発見された 。 説明したように、次に、アリールシクロブテン基を熱活性化させて、アリールシ クロブテン基によって結合させて、高分子量枝分れカーボネートポリマー成分を 製造することができる。これらは、特に好ましい高分子量カーボネートポリマー 成分である。なぜならば、アリールシクロブテン反応は、ビスフェノールAに基 づくポリカーボネートを加工するための妥当な温度及び条件下で付加反応を開始 させるための任意の遊離基開始剤又は他の活性化化合物を必要としないからであ る。 更に、アリールシクロブテン反応は、多くのカーボネートポリマーの架橋反応 から典型的に生じる任意の低分子量副生物材料を同時に生成しないという点にお いて、予想外にクリーンである。アリールシクロブテンの結合反応は、先駆物質 樹脂を用いる押出法又は成形法の間に、高分子量枝分れカーボネートポリマーを 製造するのに比較的迅速で且つ十分に選択的である。更に、アリールシクロブテ ン化合物のアリール環を置換することによって、シクロブテン基の反応性を増大 又は低下させることができることにも注意すべきである。 高分子量枝分れカーボネートポリマー成分としての使用に適するアリールシク ロブテンを末端基とするカーボネートポリマー成分に関しては、適当な高分子量 枝分れカーボネートポリマー成分を得るために、カーボネートポリマー中に、ジ フェノールモノマー1モル当たりアリールシクロブテン基を、少なくとも0.0 1モル、好ましくは少なくとも0.02モル、最も好ましくは少なくとも0.0 3モルの量で、アリールシクロブテンを組み込むことが望ましいことを発見した 。高分子量枝分れカーボネートポリマー成分としての使用に適する好ましいアリ ールシクロブテンを末端基とするカーボネートポリマーは、不溶性のポリマーゲ ルが形成される量の以下の量、すなわち、カーボネートポリマーにおいてジフェ ノールモノマー1モル当たりアリールシクロブテン基を、望ましくは0.5モル 未満、好ましくは0.4未満、及び更に好ましくは0.3モル未満、及び最も好 ましくは0.2モル未満の量で、アリールシクロブテンを含むと考えられる。 高分子量枝分れカーボネートポリマー成分を調製するのに適する他の潜在的に 熱反応性の基としては、例えばシアネート、ビフェニレン、ビニル、プロパルギ ル、アクリル酸系誘導体、メタクリル酸系誘導体及びアリルが挙げられる。 一般的に、どのような製造技術を用いて調製しても、高分子量枝分れカーボネ ートポリマー成分の重量平均分子量は、第二カーボネートポリマーの重量平均分 子量の少なくとも1.3倍、好ましくは少なくとも1.5倍、更に好ましくは少 なくとも1.7倍であるべきである。最小レベルのゲル、及び高分子量枝分れ成 分の他の有益な効果を有するポリマー配合物を得るためには、高分子量枝分れ成 分の重量平均分子量は、第二カーボネートポリマーの重量平均分子量の35倍、 好ましくは20倍、更に好ましくは7倍、最も好ましくは5倍を超えるべきでは ないことを発見した。 第二低分子量カーボネートポリマー成分として、ビスフェノールAに基づき且 つ重量平均分子量10,000−24,000を有する線状カーボネートポリマ ーを用いるとき、高分子量枝分れ成分の重量平均分子量は少なくとも30,00 0、好ましくは少なくとも31,000、更に好ましくは少なくとも32,00 0であるべきであることが認められる。潜在的に反応性の枝分れ基を有する先駆 物質成分を用いて高分子量枝分れカーボネートポリマー成分を提供するとき、先 駆物質成分は、しばしば、高分子量、低分子量又は一般的に先駆物質成分と同じ 分子量を有する第二成分中により容易に混合することができる。この先駆物質技 術を用いて高分子量枝分れ成分を供給するとき、高分子量枝分れ成分の分子量は 、一般的に600,000未満、好ましくは300,000未満である。高分子 量枝分れカーボネートポリマー成分を従来の方法で調製し、次に、本発明に従う 易流動性樹脂の中に高分子量枝分れカーボネートポリマーの形態で組み合わせる 場合、分子量は、好ましくは100,000未満、更に好ましくは70,000 、更に好ましくは55,000未満、最も好ましくは40,000未満である。 公知のように、先駆物質成分から製造される枝分れカーボネートポリマー又は 他の枝分れカーボネートポリマー調製法で製造される枝分れカーボネートポリマ ーは、分子のほんの一部分上に枝分れを有する。例えば、市販の「枝分れ」ポリ カーボネートは、分子の15%に枝分れ部位を有し、分子の残りの部分は「枝分 れしていない」か又は線状であると考えられている。本明細書で用いている「枝 分れカーボネートポリマー成分」とは、枝分れしていないカーボネートポリマー 分子が存在していても、また前記分子を含んでいても、枝分れカーボネートポリ マー調製法による完全な反応生成物のことである。 最終配合組成物の望ましい物理的性質は、高分子量枝分れ成分における枝分れ のレベルの関数、及び用いられる高分子量枝分れ成分の量の関数であることが観 察された。したがって、高分子量枝分れ成分における枝分れのレベル、ならびに 高分子量枝分れ成分の量は、枝分れのレベルを高くすれば、前記成分の量は少量 で済むし、その逆も又言える。 一般的に、配合物中に組み込む前に高分子量枝分れカーボネートポリマー中に おける、又はカーボネートポリマー配合組成物から単離された高分子量枝分れカ ーボネートポリマー成分中における、反応した枝分れ剤の濃度を測定することに よって、高分子量枝分れカーボネートポリマー成分における枝分れ度を決定する ことができる。高分子量枝分れカーボネートポリマー成分中における反応した枝 分れ剤の濃度は、典型的には、枝分れ剤の性質にしたがって、IR又はNMR分 光分析法によって、又は液体クロマトグラフィーによって測定することができる 。本発明で用いられる高分子量枝分れカーボネートポリマー成分における枝分れ 剤のレベルは、ジヒドロキシ化合物1モル当たり枝分れ剤0.0005−0.1 モル、好ましくは0.001−0.05モル、更に好ましくは0.002−0. 03モルであるべきであることを発見した。 しかしながら、枝分れ高分子量成分における枝分れ度を直接測定することは、 特にこの成分が潜在的に反応性の基を活性化させることによってその場で調製さ れた場合には、時々困難である。しかしながら、一般的に、カーボネートポリマ ー配合組成物中に高分子量枝分れカーボネートポリマーを組み込む故に、剪断感 度(shear sensitivity)の変化を測定することによって、高分子量枝分れカー ボネートポリマーにおいて十分な枝分れ度が存在しているかどうかを直接測定す ることができる。高分子量枝分れ成分は、得られる配合物の剪断感度の向上又は 増大を提供するのに十分な枝分れ度を有しているべきであることを発見した。言 い換えれば、HMWB PCが最終配合組成物において「剪断減粘性(shear thi nning)」を提供する場合、HMWB PCは十分に枝分れしている。 これは、配合組成物の粘度及び低分子量カーボネートポリマー成分単独の粘度 を、剪断レベルを増大させながら独立に測定する場合、請求される配合組成物の 測定粘度が、高分子量枝分れ成分を有していない低分子量カーボネートポリマー 成分に関して観察されるよりも、大きな程度で又は大きな速度で低下することが 観察されることを意味している。より高い枝分れ度を有する高分子量枝分れ成分 は、低いレベルで剪断感度を向上させるが、逆に、低い枝分れ度では、剪断感度 を向上させるために大量に前記成分を用いる必要がある。これらの剪断感度の測 定は、動的機械的分光分析法(DMS)による標準的な技術によって、又は細管 流動度測定法によって行われる。 特に、カーボネートポリマーの剪断感度を測定する極めて標準的な技術として は、280℃において、動的機械的分光分析法によって、2つの異なる剪断レベ ル、すなわち0.3ラジアン/秒(低剪断)及び10ラジアン/秒(高剪断)下で、ポリマ ーの複素粘度(complex viscosity)を測定することが挙げられる。次に、これ らの2つの値の割合を取る(0.3/10)。線状ポリカーボネート対照サンプ ルに関する割合の値を、ベースライン値1とする。1.3を超える、好ましく1 .5以上、更に好ましくは2以上の割合値は、本明細書で用いられている用語で ある剪断感度が「向上」又は「増大」していることを示している。 上述のように、高分子量枝分れ成分における枝分れのレベルによって、カーボ ネートポリマーにおける高分子量枝分れ成分のレベルが決定される。一般的に、 カーボネートポリマーにおいて高分子量枝分れ成分を、2つのカーボネートポリ マー成分の総量を基準として、少なくとも1重量%、望ましくは少なくとも5重 量%、好ましくは少なくとも7重量%、及び更に好ましくは少なくとも10重量 %の量で用いることが適当であることを発見した。加工性及び熱可塑性を保つた めには、高分子量枝分れ成分は、30重量%以下、好ましくは25重量%以下、 及び更に好ましくは20重量%以下の量で用いられる。 高分子量枝分れカーボネートポリマー先駆物質成分としてアリールシクロブテ ンを末端基とするカーボネートポリマーを用いるとき、アリールシクロブテン含 有ポリマーを、生成するポリマーの剪断感度を増大させるのに十分な量で組み込 むことが望ましいことを発見した。一般的に、本発明にしたがう組成物の調製に おいては、前記ポリマーは、少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも3重量 %、更に好ましくは少なくとも5重量%、最も好ましくは少なくとも7重量%の 量で用いることが望ましい。一般的に、有利な特性の組み合わせは、第一カーボ ネートポリマー成分及び第二カーボネートポリマー成分を基準として30重量% 以下、好ましくは25重量%以下、更に好ましくは20重量%以下、及び最も好 ましくは15重量%以下の量で、アリールシクロブテンを末端基とするカーボネ ートポリマーを用いることによって得ることができることを発見した。 第二低分子量カーボネートポリマー成分として用いるのに適当なカーボネート ポリマーは文献では公知であり、市販されている。一般的に、これらは、標準的 な射出成形カーボネートポリマー樹脂に比べて、比較的低い重量平均分子量(高 い溶融流量)を有するカーボネートポリマーである。適当な低分子量カーボネー トポリマー成分は、時には公知であり、「易流動性」又は「コンパクトディスク 」グレードとして市販されている。加工性と物理的性質の最高のバランスにとっ ては、線状の低分子量カーボネートポリマー成分を用いることが好ましい。 本発明にしたがう使用に適する第二低分子量成分は、重合法から直接得られる 単一成分カーボネートポリマーであっても良いことが理解される。これに反して 、第二低分子量成分は、望ましい中間の溶融流量生成物をえるために配合される 異なる分子量と溶融流量との2つの異なる成分の組み合わせに基づくこともでき る。このタイプのシステムは、商業的に実行されて、異なる溶融流量の広範なポ リカーボネート樹脂を供給し、且つ製造設備が供給しなければならない異なる生 成物の総数を減少させる。 成形コーナー成形品の亀裂に対する望ましい抵抗性を得るために、第二低分子 量カーボネートポリマー成分は、少なくとも10,000、好ましくは少なくと も13,000、更に好ましくは少なくとも16,000、及び最も好ましくは 少なくとも17,000の重量平均分子量を有するべきであることを発見した。 望ましいレベルのポリマー溶融流量と加工性を保つためには、第二低分子量カー ボネートポリマー成分は、22,000以下、好ましくは20,000以下、更 に好ましくは19,000以下、最も好ましくは18,000以下の重量平均分 子量を有するべきであることを発見した。 公知のように、これらのカーボネートポリマーは、二水素成分から、高分子量 枝分れカーボネートポリマーに関して上記した方法によって調製される。また良 く知られているように、適当な連鎖停止剤(典型的なモノフェノール化合物)を 用いて、低分子量化合物において望ましい分子量を得ることができる。 また、本発明において、第一高分子量枝分れカーボネートポリマー成分及び第 二低分子量カーボネートポリマー成分として用いるのに適するカーボネートポリ マーとしては、2つ又はそれ以上の異なるマルチヒドロキシ化合物、好ましくは ジヒドロキシ化合物、及び好ましくはフェノール類、又はマルチヒドロキシ化合 物の組み合わせ、例えばジフェノール、及びグリコールあるいはヒドロキシを末 端基とする又は酸を末端基とするポリエステル又はジカルボン酸から調製される カーボネートポリマーも挙げられる。結局は、カーボネートコポリマー又はヘテ ロコポリマーが望ましい。また、多官能価カルボン酸、特に芳香族カルボン酸を 用いることもでき、且つ例えば公知の芳香族ポリ(エステルカーボネート)のよ うなポリ(エステルカーボネート)樹脂を調製することもできる。公知の珪素含 有カーボネートポリマーを用いて、本発明にしたがう配合物において用いるのに 適する珪素含有カーボネートポリマーを調製することもできる。また、上記カー ボネートポリマー成分の2つ又はそれ以上の配合物は、2つ又はそれ以上の本発 明を実施するための第一高分子量枝分れカーボネートポリマー成分及び第二低分 子量カーボネートポリマー成分として用いるのに適する。 本発明にしたがう樹脂配合組成物及び本発明にしたがう方法及び製品において 用いるのに適する樹脂配合物組成物の重要な特徴の1つは、望ましい範囲内で重 量平均分子量を有している点である。成形されたコーナー成形品における亀裂に 対して望ましい抵抗性を得るために、配合物は、少なくとも20,000、更に 好ましくは少なくとも21,000及び最も好ましくは少なくとも22,000 の重量平均分子量を有するべきであることを発見した。望ましいレベルのポリマ ー溶融流量及び加工性を保つためには、前記配合物は、29,000以下、好ま しくは26,000以下、更に好ましくは25,000以下、最も好ましくは2 4,000以下の重量平均分子量を有するべきであることを発見した。この範囲 において、樹脂配合組成物は少なくとも9の溶融流量、好ましくは少なくとも1 6、更に好ましくは少なくとも19、及び最も好ましくは少なくとも22の溶融 流量を有するべきであることを発見した。 射出成形薄肉コーナー成形品を調製する方法及び本発明にしたがって得られた 成形品は、驚くべきことに、望ましいカーボネートポリマー配合組成物の使用に よって改良されることを発見した。本明細書で用いているように、用語「薄肉成 形品」とは、その表面積の少なくとも5%にわたって厚さ寸法0.5cm未満を有 し、更に特に0.4cm未満、及びずっと更に特に0.3175cm(1/8インチ )未満の厚さ寸法を有する成形品を意味している。 「コーナー成形品」という用語は、少なくとも2つの、好ましくは3つの異な る平面又は次元において延びている壁又は側面を有する成形品を意味している。 例えば、本発明にしたがって調製された射出成形薄肉コーナー成形品、例えばコ ンピューターハウジング又は囲いは、成形応力から生じる亀裂が少ない傾向を有 する。図1は20として示されている領域によって表されている2つの異なる方 向に延びている明確な側面(distinct sides)と、30として示されている領域 によって表されている3つの異なる方向に延びている明確な側面とを有するコー ナー成形品を示している。本明細書で用いている用語「コーナー成形品」は、形 状又は形状寸法(geometry)例えば正方形又は長方形の板(plaque)のような平 らな又は1次元の成形品を意味していない。 射出成形法は当業において公知であり、広範な範囲の成形品を製造するために 商業的に行われている。公知のように、射出成形法は、典型的には、剪断下で樹 脂を可塑化する工程及び/又は加熱して流動可能樹脂を供給する工程、熱可塑化 された流動可能樹脂をランナーに通して金型の中に射出する工程、追加の圧力を 適用して樹脂を金型の中に充填する工程、及び成形品を冷却して金型から成形品 を取り出すのに十分に前記成形品を凝固させる工程を含む。射出工程中、材料加 工がより容易になれば、前記材料を金型の中へ射出するのに必要なエネルギーは 少なくなり、また前記材料を金型に充填するために適用される圧力も小さくて済 む。 本発明に従う樹脂及び射出成形法の改良は、成形品において得られる改良され た亀裂抵抗性と組み合わされた、加工条件における材料の低粘度によって達成さ れるものである。前記材料が充填工程中に経験する見掛けの剪断速度は、成形品 の形状寸法と射出速度によって主として支配される。この見掛けの剪断速度は、 例えばコンパクトディスクのような一定の肉厚成形品に関しては一定であるが、 成形品がコーナー及び/又は可変厚を有する場合予期外に変化する。したがって 、コーナー及び/又は可変厚を有する成形品を充填することにとって、改良高剪 断速度粘度(improving high shear rate viscosity)は、射出成形法の射出工 程と冷却工程中に、これらのタイプの領域に付与される高い残留引張強さを防止 するために極めて重要になる。そうしないと、典型的に、高い残留引張応力が付 与される場合には、応力亀裂は問題となる。 高分子量及び低分子量の成分に加えて、本発明にしたがうカーボネートポリマ ー組成物は、有利には、カーボネートポリマー中にしばしば組み込まれる添加剤 タイプの成分の標準的なタイプ及び量を含むことができる。これらの成分は、発 火防止剤(ignition resistance additives)、充填剤(すなわち、ガラスファ イバー、タルク、クレーなど)、顔料、染料、酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸 収剤、離型剤、強化剤、静電防止剤、及びカーボネートポリマー組成物において 通常用いられる他の添加剤を含むことができる。 以下の実験によって、本発明を更に詳細に説明するが、以下の説明は本発明の 範囲を限定するものではない。以下の実験では、すべての部及び%は、特に断り がなければ、重量基準である。 実験 − 射出成形薄肉成形品 薄肉コーナー成形品用途における、重量平均分子量17,700(易流動性) ポリカーボネートの改良亀裂抵抗性に関する高分子量枝分れカーボネートポリマ ー樹脂(以下、「HMWB PC」)の利得を示すいくつもの実験を行った。こ れらの実験で用いた材料を表1に示す。HMWB PCのためのベンゾシクロブ テンを末端基とするポリカーボネート(「BCB PC」)先駆物質成分を除い て、これらは公知の市販のポリカーボネート樹脂である。 HMWB PCのためのベンゾシクロブテンを末端基とするポリカーボネート (「BCB PC」)先駆物質成分を、米国特許第5,198,527号及び第 5,171,824号に開示されている技術にしたがって一般的に調製した。B CB PC先駆物質を分析すると、前記先駆物質は、ビスフェノールA 1モル当 たりベンゾシクロブテン0.06モルを含み且つ約27の重合度を有していた。 枝分れさせる前のBCB PCの重量平均分子量は、ゲル透過クロマトグラフィ ー分析によって測定し、18,190であった。他の成分の分子量もゲル透過ク ロマトグラフィー(GPC)で測定した。溶融流量(MFR)値は、300℃及 び質量1.2kgの条件下でASTMD−1238にしたがって測定し、10分間 当たり1g(g/10分)であった。低分子量成分の無存在下でBCB PCを加熱 すると、非流動性架橋ゲルが形成されるので、枝分れ前及び後のBCB PCに 関する溶融流量値は測定することができない。 配合組成物は、以下の表2に示してあり、表に示したポリカーボネート成分を 配合することによって調製した。1.5インチ(38.1mm)Killion一軸スク リュー押出機を用いて、フレーク形態のBCB PC成分を圧縮してペレットに した。次に、そのペレット化成分を Werner and Pfleider 30mm 二軸スクリュ ー押出機によって組み合わせ且つ配合し、更に表1に示したバレル温度を用いて 再ペレット化した。次に、これらのペレットを120℃で少なくとも4時間乾燥 させ、薄肉成形品へと成形した。これらの実験組成物において用いられるBCB PCに基づくHMWB PC成分先駆物質は、第二成分と均一に配合されたこと が観察された。また、最終生成物において、HMWB PC成分は、第二成分と 均一に配合されたことが観察され、また第二成分と完全に混和性を維持していた 。本発明に従う配合組成物は、カーボネートポリマー配合組成物のガラス転移温 度を超える100℃の温度において熱に対して安定(分子量及び色を保つ)であ っ た。この実験では温度は250 − 310℃であった。 83トン Arburg 射出成形機を用いて二次加工を行った。成形品は、図1に示 したように、ボックスピース(box piece)1、カバーピース(cover piece)2 及び(ボックスを使用する時に除去される)スプルー40を有する2つの部分か ら成るカードボックスである。前記ボックスは、壁縁(wall edge)7からわず かにテーパーしている底部壁4及び側壁3を有し、その場合、それらは上部壁縁 8と底部壁を一緒にしている。カバー2は側壁5と上部壁6を有していた。前記 ボックスと前記カバー双方とも、2次元及び3次元コーナー領域を有し、2次元 コーナー領域の例は照合番号20によって示されており、また3次元コーナー領 域の例は照合番号30で示されている。前記ボックスの一定の内のり寸法は長さ 9.05cm、幅5.75cm、深さ1.85cmである。底縁(bottom edge)7に おけるボックスの側壁厚は0.36cmであり、カバーが適合する上縁(top edge )8は0.17cmである。ボックス4の底部壁は厚さ0.22cmであった。カバ ーの一定の内のり寸法は長さ9.4cm、幅6.08cm、深さ0.78cmである。 カバー5の側壁は、わずかに厚いリップ部分9を有していて、その厚さは0.2 1cmであり、底部10において厚さ0.12cmまでわずかに薄くなっていて、側 壁は、カバーの底部壁に接している。底部壁6の厚さは0.24cmであった。ボ ックスは、各製品に関して1.31mm x 3.3mmの長方形断面を有する単一サ ブマリンタイプエンドゲートによって成形した。成形条件は、すべてのカードボ ックスについて同じであり、ノズル温度271℃及び成形温度82℃であった。 次に、これらの成形ボックスを、亀裂の発生を観察するために、周囲条件下に 配置した。ボックスが割れた場合、典型的には、ボックスは、図1における照合 番号31,32,33及び34によって示されている領域で割れたことを発見し た。これらの領域では、前記樹脂は、金型を通り、いくつものコーナーの周囲を 回ってかなりの距離を流れた。これらの配置では、射出成形法の射出工程及び冷 却工程中に付与される高い残留引張応力が存在した。成形ボックスに関して亀裂 が発生するのに要する時間及び亀裂の数が以下のように観察された。少なくとも 初期3カ月の測定時間中に亀裂が観察されない場合、「最初の亀裂が発生するま での時間」は無効である(「N/A」)。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年10月11日 【補正内容】 差し替え用紙第1頁の翻訳文:原翻訳文第1頁第1行〜第2頁第10行(明細書・・・・・・ 付与されている)と差し替える。 明細書 改良流れを有するカーボネートポリマー 及びその調製とそれらから調製される薄肉成形品 本発明は、高分子量枝分れカーボネートポリマー成分と、源樹脂第二成分とし て異なる低分子量カーボネートポリマーとを含む易流動性カーボネートポリマー 配合組成物に関するものである。また、本発明は、易流動性カーボネートポリマ ー樹脂から、射出成形薄肉コーナー成形品(injection molded,thin-walled co rner parts)を調製する改良方法を含む。本法は、高分子量枝分れカーボネート ポリマー成分(「HMWB PC」)と、源樹脂として低分子量カーボネートポ リマーとを含む易流動性カーボネートポリマー配合組成物の使用に基づいている 。成形品の加工性と物理的性質の卓越した組み合わせの故に、これらの樹脂配合 組成物によって、射出成形薄肉コーナー成形品を調製する改良方法が提供される 。応力亀裂に対する特に改良された抵抗性を含む物理的性質の良いバランスを有 する改良射出成形薄肉コーナー成形品も得られる。 カーボネートポリマー樹脂から射出成形薄肉コーナー成形品を調製する試みに おいて、カーボネートポリマー樹脂から調製される前記成形品は分子量(Mw) によって影響されることが観察された。しかしながら、カーボネートポリマー樹 脂の加工性はカーボネートポリマー樹脂の分子量が増加するにつれて低下し、高 分子量樹脂は、それらの高い粘度及びそれに対応する低い溶融流量の故に、加工 が更にし難いことが知られている。 例えば、日本国公開第03−243,655号(1992)では、低分子量ポ リマーカーボネートポリマーを、高分子量カーボネートポリマー組成物中に混和 して、前記カーボネートポリマーの流動性及び加工性を向上させる試みを行って いる。しかしながら、高分子量及び低分子量の成分は、それらの溶融粘度の違い の故に、しばしば、均一に配合することが難しく、またポリマーの加工性と成形 品の物理的性質との可能な最上の組み合わせが得られない。 日本国公開第60-215,051号(1985)では、様々の量で枝分れ樹 脂を、高い溶融流量の低分子量線状カーボネートポリマーと配合して低分子量樹 脂の溶融強度を向上させることができることが示されている。米国特許第3,9 31,108号では、ある種の枝分れ樹脂を押出して、改良された応力亀裂抵抗 性を有するフィルムにすることができることが示されている。米国特許第4,9 12,914号では、ジエステルジフェノールモノマーをカーボネートポリマー 主鎖の中に組み込み、次に架橋反応を熱活性化させることによって、架橋又は枝 分れポリカーボネートを調製することができることを提案している。米国特許第 3,770,697号及び米国特許第3.652,715号では、カーボネート ポリマーに対して、反応することができる熱活性化された末端又はペンダントの 不飽和イミド基が付与されている。 差し替え用紙第8頁の翻訳文:原翻訳文第9頁末行〜第11頁第6行(これは、 配合・・・・・・発見した。)と差し替える。 これは、配合組成物の粘度及び低分子量カーボネートポリマー成分単独の粘度 を、剪断レベルを増大させながら独立に測定する場合、請求される配合組成物の 測定粘度が、高分子量枝分れ成分を有していない低分子量カーボネートポリマー 成分に関して観察されるよりも、大きな程度で又は大きな速度で低下することが 観察されることを意味している。より高い枝分れ度を有する高分子量枝分れ成分 は、低いレベルで剪断感度を向上させるが、逆に、低い枝分れ度では、剪断感度 を向上させるために大量に前記成分を用いる必要がある。これらの剪断感度の測 定は、動的機械的分光分析法(DMS)による標準的な技術によって、又は細管 流動度測定法によって行われる。 特に、カーボネートポリマーの剪断感度を測定する極めて標準的な技術として は、280℃において、動的機械的分光分析法によって、2つの異なる剪断レベ ル、すなわち0.3ラジアン/秒(低剪断)及び10ラジアン/秒(高剪断)下で、ポリマ ーの複素粘度(complex viscosity)を測定することが挙げられる。次に、これ らの2つの値の割合を取る(0.3/10)。線状ポリカーボネート対照サンプ ルに関する割合の値を、ベースライン値1とする。1.3を超える、好ましく1 .5以上、更に好ましくは2以上の割合値は、本明細書で用いられている用語で ある剪断感度が「向上」又は「増大」していることを示している。 上述のように、高分子量枝分れ成分における枝分れのレベルによって、カーボ ネートポリマーにおける高分子量枝分れ成分のレベルが決定される。一般的に、 カーボネートポリマーにおいて高分子量枝分れ成分を、2つのカーボネートポリ マー成分の総量を基準として、少なくとも1重量%、望ましくは少なくとも5重 量%、好ましくは少なくとも7重量%、及び更に好ましくは少なくとも10重量 %の量で用いることが適当であることを発見した。加工性及び熱可塑性を保つた めには、高分子量枝分れ成分は、30重量%以下、好ましくは25重量%以下、 及び更に好ましくは20重量%以下の量で用いられる。 高分子量枝分れカーボネートポリマー先駆物質成分としてアリールシクロブテ ンを末端基とするカーボネートポリマーを用いるとき、アリールシクロブテン含 有ポリマーを、生成するポリマーの剪断感度を増大させるのに十分な量で組み込 むことが望ましいことを発見した。一般的に、本発明にしたがう組成物の調製に おいては、前記ポリマーは、少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも3重量 %、更に好ましくは少なくとも5重量%、最も好ましくは少なくとも7重量%の 量で用いることが望ましい。一般的に、有利な特性の組み合わせは、第一カーボ ネートポリマー成分及び第二カーボネートポリマー成分を基準として30重量% 以下、好ましくは25重量%以下、更に好ましくは20重量%以下、及び最も好 ましくは15重量%以下の量で、アリールシクロブテンを末端基とするカーボネ ートポリマーを用いることによって得ることができることを発見した。 差し替え用紙第10頁の翻訳文:原翻訳文第12頁第4行〜第13頁下4行(ま た、本発明・・・・・・小さくて済む。)と差し替える。 また、本発明において、第一高分子量枝分れカーボネートポリマー成分及び第 二低分子量カーボネートポリマー成分として用いるのに適するカーボネートポリ マーとしては、2つ又はそれ以上の異なるマルチヒドロキシ化合物、好ましくは ジヒドロキシ化合物、及び好ましくはフェノール類、又はマルチヒドロキシ化合 物の組み合わせ、例えばジフェノール、及びグリコールあるいはヒドロキシを末 端基とする又は酸を末端基とするポリエステル又はジカルボン酸から調製される カーボネートポリマーも挙げられる。結局は、カーボネートコポリマー又はヘテ ロコポリマーが望ましい。また、多官能価カルボン酸、特に芳香族カルボン酸を 用いることもでき、且つ例えば公知の芳香族ポリ(エステルカーボネート)のよ うなポリ(エステルカーボネート)樹脂を調製することもできる。公知の珪素含 有カーボネートポリマーを用いて、本発明にしたがう配合物において用いるのに 適する珪素含有カーボネートポリマーを調製することもできる。また、上記カー ボネートポリマー成分の2つ又はそれ以上の配合物は、2つ又はそれ以上の本発 明を実施するための第一高分子量枝分れカーボネートポリマー成分及び第二低分 子量カーボネートポリマー成分として用いるのに適する。 本発明にしたがう樹脂配合組成物及び本発明にしたがう方法及び製品において 用いるのに適する樹脂配合物組成物の重要な特徴の1つは、望ましい範囲内で重 量平均分子量を有している点である。成形されたコーナー成形品における亀裂に 対して望ましい抵抗性を得るために、配合物は、少なくとも20,000、更に 好ましくは少なくとも21,000及び最も好ましくは少なくとも22,000 の重量平均分子量を有するべきであることを発見した。望ましいレベルのポリマ ー溶融流量及び加工性を保つためには、前記配合物は、29,000以下、好ま しくは26,000以下、更に好ましくは25,000以下、最も好ましくは2 4,000以下の重量平均分子量を有するべきであることを発見した。この範囲 において、樹脂配合組成物は少なくとも9の溶融流量、好ましくは少なくとも1 6、更に好ましくは少なくとも19、及び最も好ましくは少なくとも22の溶融 流量を有するべきであることを発見した。 射出成形薄肉コーナー成形品を調製する方法及び本発明にしたがって得られた 成形品は、驚くべきことに、望ましいカーボネートポリマー配合組成物の使用に よって改良されることを発見した。本明細書で用いているように、用語「薄肉成 形品」とは、その表面積の少なくとも5%にわたって厚さ寸法0.5cm未満を有 し、更に特に0.4cm未満、及びずっと更に特に0.3175cm(1/8インチ )未満の厚さ寸法を有する成形品を意味している。 「コーナー成形品」という用語は、少なくとも2つの、好ましくは3つの異な る平面又は次元において延びている壁又は側面を有する成形品を意味している。 例えば、本発明にしたがって調製された射出成形薄肉コーナー成形品、例えばコ ンピューターハウジング又は囲いは、成形応力から生じる亀裂が少ない傾向を有 する。図1は20として示されている領域によって表されている2つの異なる方 向に延びている明確な側面(distinct sides)と、30として示されている領域 によって表されている3つの異なる方向に延びている明確な側面とを有するコー ナー成形品を示している。本明細書で用いている用語「コーナー成形品」は、形 状又は形状寸法(geometry)例えば正方形又は長方形の板(plaque)のような平 らな又は1次元の成形品を意味していない。 射出成形法は当業において公知であり、広範な範囲の成形品を製造するために 商業的に行われている。公知のように、射出成形法は、典型的には、剪断下で樹 脂を可塑化する工程及び/又は加熱して流動可能樹脂を供給する工程、熱可塑化 された流動可能樹脂をランナーに通して金型の中に射出する工程、追加の圧力を 適用して樹脂を金型の中に充填する工程、及び成形品を冷却して金型から成形品 を取り出すのに十分に前記成形品を凝固させる工程を含む。射出工程中、材料加 工がより容易になれば、前記材料を金型の中へ射出するのに必要なエネルギーは 少なくなり、また前記材料を金型に充填するために適用される圧力も小さくて済 む。 差し替え用紙第13頁〜第15頁の翻訳文:原翻訳文第15頁末行〜第20頁末 行(本発明・・・・・・の平均数)と差し替える。 本発明に従う配合組成物は、カーボネートポリマー配合組成物のガラス転移温度 を超える100℃の温度において熱に対して安定(分子量及び色を保つ)であっ た。この実験では温度は250−310℃であった。 83トン Arburg 射出成形機を用いて二次加工を行った。成形品は、図1に示 したように、ボックスピース(box piece)1、カバーピース(cover piece)2 及び(ボックスを使用する時に除去される)スプルー40を有する2つの部分か ら成るカードボックスである。前記ボックスは、壁縁(wall edge)7からわず かにテーパーしている底部壁4及び側壁3を有し、その場合、それらは上部壁縁 8と底部壁を一緒にしている。カバー2は側壁5と上部壁6を有していた。前記 ボックスと前記カバー双方とも、2次元及び3次元コーナー領域を有し、2次元 コーナー領域の例は照合番号20によって示されており、また3次元コーナー領 域の例は照合番号30で示されている。前記ボックスの一定の内のり寸法は長さ 9.05cm、幅5.75cm、深さ1.85cmである。底縁(bottom edge)7に おけるボックスの側壁厚は0.36cmであり、カバーが適合する上縁(top edge )8は0.17cmである。ボックス4の底部壁は厚さ0.22cmであった。カバ ーの一定の内のり寸法は長さ9.4cm、幅6.08cm、深さ0.78cmである。 カバー5の側壁は、わずかに厚いリップ部分9を有していて、その厚さは0.2 1cmであり、底部10において厚さ0.12cmまでわずかに薄くなっていて、側 壁は、カバーの底部壁に接している。底部壁6の厚さは0.24cmであった。ボ ックスは、各製品に関して1.31mm x 3.3mmの長方形断面を有する単一サ ブマリンタイプエンドゲートによって成形した。成形条件は、すべてのカードボ ックスについて同じであり、ノズル温度271℃及び成形温度82℃であった。 次に、これらの成形ボックスを、亀裂の発生を観察するために、周囲条件下に 配置した。ボックスが割れた場合、典型的には、ボックスは、図1における照合 番号31,32,33及び34によって示されている領域で割れたことを発見し た。これらの領域では、前記樹脂は、金型を通り、いくつものコーナーの周囲を 回ってかなりの距離を流れた。これらの配置では、射出成形法の射出工程及び冷 却工程中に付与される高い残留引張応力が存在した。成形ボックスに関して亀裂 が発生するのに要する時間及び亀裂の数が以下のように観察された。少なくとも 初期3カ月の測定時間中に亀裂が観察されない場合、「最初の亀裂が発生するま での時間」は無効である(「N/A」)。 請求の範囲の差し替え 請求の範囲 1.第一高分子量枝分れカーボネートポリマー成分と、第一成分に比べてより 低い分子量を有する第二カーボネートポリマー成分とを含み、且つ前記第一高分 子量枝分れカーボネートポリマー成分が100,000未満の重量平均分子量及 び前記第二カーボネートポリマー成分の重量平均分子量の少なくとも1.3倍の 重量平均分子量を有し、更に前記第二カーボネートポリマー成分が16,000 −22,000の重量平均分子量を有し、また更にそれらの配合組成物が20, 000−25,000の重量平均分子量と、300℃及び質量1.2kg条件下で ASTM D−1238にしたがって測定した場合に少なくとも19g/10分の溶 融流量(MFR)とを有することを特徴とするカーボネートポリマー配合組成物 。 2.第一高分子量枝分れカーボネートポリマー成分が、該第二カーボネート ポリマー成分の重量平均分子量の少なくとも1.5倍の重量平均分子量を有する 請求項1記載のカーボネートポリマー配合組成物。 3.配合組成物が、22,000−24,000の重量平均分子量を有する請 求項1記載のカーボネートポリマー配合組成物。 4.第一高分子量枝分れカーボネートポリマー成分と、第一成分に比べてより 低い分子量を有する第二の異なるカーボネートポリマー成分とを含むカーボネー トポリマー配合組成物から薄肉コーナー成形品を射出成形する工程を含み、且つ その場合、第一高分子量枝分れカーボネートポリマー成分が100,000未満 の重量平均分子量及び第二カーボネートポリマー成分の重量平均分子量の少なく とも1.3倍の重量平均分子量を有し、また前記第二カーボネートポリマー成分 が16,000−22,000の重量平均分子量を有し、また配合組成物が20 ,000−25,000の重量平均分子量と、300℃及び質量1.2kg条件下 においてASTM D−1238にしたがって測定した場合に少なくとも19g/1 0分の溶融流量(MFR)を有する、射出成形薄肉コーナー成形品を調製する方 法。 5.第一カーボネートポリマー成分を、熱活性化時に高分子量枝分れカーボネ ートポリマーを形成することができる1つ又はそれ以上の潜在的に反応性の基を 有する先駆物質成分から調製する請求項4記載の方法。 6.以下の工程:すなわち、 (a)薄肉コーナー成形品を成形するための金型を備えている射出成形手段に 対して、(i)潜在的に反応性の基を有する第一カーボネートポリマー先駆物質 成分と、(ii)16,000−22,000の重量平均分子量を有する第二の 異なるカーボネートポリマー成分とを含むカーボネートポリマー配合組成物を供 給する工程、 (b)第一カーボネートポリマー先駆物質成分の潜在的に反応性の基を熱活性 化させ、それによって射出成形プロセス中に高分子量枝分れカーボネートポリマ ー成分を成形するのに十分な条件下において、射出成形手段によって、カーボネ ートポリマー配合組成物を加工及び成形する工程、及び (c)射出成形薄肉コーナー成形品を製造する工程 を含む、射出成形薄肉コーナー成形品を調製する方法。 7.第一カーボネートポリマー先駆物質成分が、末端に配置された潜在的に反 応性のアリールシクロブテン基を含む請求項8記載の方法。 8.第一高分子量枝分れカーボネートポリマー成分と、第一成分に比べてより 低い分子量を有する第二の異なるカーボネートポリマー成分を含むカーボネート ポリマー配合組成物から成形される射出成形薄肉コーナー成形品。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.第一高分子量枝分れカーボネートポリマー成分と、第一成分に比べてより 低い分子量を有する第二カーボネートポリマー成分とを含み、且つ第一高分子量 枝分れカーボネートポリマー成分が第二カーボネートポリマー成分の重量平均分 子量の少なくとも1.3倍の重量平均分子量を有し、また配合組成物が20,0 00−29,000の重量平均分子量を有することを特徴とするカーボネートポ リマー配合組成物。 2.第一高分子量枝分れカーボネートポリマー成分が、第二カーボネートポリ マー成分の重量平均分子量の少なくとも1.5倍の重量平均分子量を有する請求 項1記載のカーボネートポリマー配合組成物。 3.配合組成物が、22,000−24,000の重量平均分子量を有する請 求項1記載のカーボネートポリマー配合組成物。 4.第一高分子量枝分れカーボネートポリマー成分と、第一成分に比べてより 低い分子量を有する第二の異なるカーボネートポリマー成分とを含むカーボネー トポリマー配合組成物から薄肉コーナー成形品を射出成形する工程を含む、射出 成形薄肉コーナー成形品を調製する方法。 5.第一高分子量枝分れカーボネートポリマー成分が、第二カーボネートポリ マー成分の重量平均分子量の少なくとも1.3倍の重量平均分子量を有する請求 項4記載の方法。 6.カーボネートポリマー配合組成物が、20,000−29,000の重量 平均分子量を有する請求項4記載の方法。 7.第一カーボネートポリマー成分を、熱活性化時に高分子量枝分れカーボネ ートポリマーを形成することができる1つ又はそれ以上の潜在的に反応性の基を 有する先駆物質成分から調製する請求項4記載の方法。 8.以下の工程:すなわち、 (a)薄肉コーナー成形品を成形するための金型を備えている射出成形手段に 対して、(i)熱活性化時に高分子量枝分れカーボネートポリマー成分を形成す ることができる潜在的に反応性の基を有する第一カーボネートポリマー先駆物質 成分と、(ii)第一成分(i)によって形成された高分子量枝分れカーボネー トポリマーに比べてより低い分子量を有する第二の異なるカーボネートポリマー 成分とを含むカーボネートポリマー配合組成物を供給する工程、 (b)第一カーボネートポリマー先駆物質成分の潜在的に反応性の基を熱活性 化させ、それによって射出成形プロセス中に高分子量枝分れカーボネートポリマ ー成分を成形するのに十分な条件下において、射出成形手段によって、カーボネ ートポリマー配合組成物を加工及び成形する工程、及び (c)改良された亀裂抵抗性を有する射出成形薄肉コーナー成形品を製造する 工程 を含む、射出成形薄肉コーナー成形品を調製する方法。 9.第一カーボネートポリマー先駆物質成分が、末端に配置された潜在的に反 応性のアリールシクロブテン基を含む請求項8記載の方法。 10.第一高分子量枝分れカーボネートポリマー成分と、第一成分に比べてよ り低い分子量を有する第二の異なるカーボネートポリマー成分とを含むカーボネ ートポリマー配合組成物から成形される射出成形薄肉コーナー成形品。
JP51511295A 1993-11-22 1994-11-14 改良流れを有するカーボネートポリマー及びその調製とそれらから調製される薄肉成形品 Expired - Lifetime JP3353210B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/156,154 US5508359A (en) 1993-11-22 1993-11-22 Blends of high MW branched polycarbonate with a lower MW polycarbonate
US08/156,154 1993-11-22
PCT/US1994/013121 WO1995014743A1 (en) 1993-11-22 1994-11-14 Carbonate polymer resin with improved flow, including preparation and thin-walled part prepared therefrom

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09508927A true JPH09508927A (ja) 1997-09-09
JP3353210B2 JP3353210B2 (ja) 2002-12-03

Family

ID=22558341

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP51511295A Expired - Lifetime JP3353210B2 (ja) 1993-11-22 1994-11-14 改良流れを有するカーボネートポリマー及びその調製とそれらから調製される薄肉成形品

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5508359A (ja)
EP (1) EP0730625B1 (ja)
JP (1) JP3353210B2 (ja)
DE (1) DE69426889T2 (ja)
WO (1) WO1995014743A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101279569B1 (ko) * 2011-12-23 2013-06-27 주식회사 삼양사 박막 가공성 및 표면 특성이 우수한 폴리카보네이트 수지 조성물의 제조방법

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5804673A (en) * 1997-01-09 1998-09-08 The Dow Chemical Compny Blend of branched and linear carbonate polymer resins
US6380303B1 (en) 2000-02-24 2002-04-30 The Dow Chemical Company Flow carbonate polymer blends
WO2004072697A1 (en) * 2003-02-10 2004-08-26 Nanoptics, Incorporated Method and apparatus for manufacturing plastic optical transmission medium
DE10328763A1 (de) * 2003-06-25 2005-01-27 Richard Bukszynski Verfahren zur Überwachung eines gewichtsmässigen und fortlaufend wiederkehrenden Belastungswerts der unteren Extremitäten einer Person
AR109705A1 (es) 2016-09-30 2019-01-16 Dow Global Technologies Llc Composiciones de polietileno de alta procesabilidad para artículos moldeados por inyección
CN108059810A (zh) * 2017-12-26 2018-05-22 四川东方绝缘材料股份有限公司 一种高透明阻燃聚碳酸酯薄膜/片材及其制备方法和用途
CN109796736B (zh) * 2018-12-25 2021-05-18 金发科技股份有限公司 一种聚碳酸酯组合物及其制备方法和应用

Family Cites Families (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3166606A (en) * 1960-12-28 1965-01-19 Union Carbide Corp Polycarbonate resins having improved flow properties
US3770697A (en) * 1969-07-01 1973-11-06 Gen Electric Curable polycarbonate compositions
US3652715A (en) * 1969-07-01 1972-03-28 Gen Electric Curable polycarbonate compositions
CA1019886A (en) * 1972-11-09 1977-10-25 Eckart Reese Process for preparing polycarbonates
US4001184A (en) * 1975-03-31 1977-01-04 General Electric Company Process for preparing a branched polycarbonate
CA1103840A (en) * 1977-10-13 1981-06-23 Siegfried Adelmann Polycarbonates with end groups containing double bonds which can be crosslinked by uv light
JPS58138754A (ja) * 1982-02-10 1983-08-17 Idemitsu Kosan Co Ltd ポリカ−ボネ−ト組成物の製造法
US4415725A (en) * 1982-03-19 1983-11-15 General Electric Co. Aromatic branched polycarbonate from tetraphenol
US4415724A (en) * 1982-03-19 1983-11-15 General Electric Company Branched aromatic polycarbonate from tetraphenol
US4436879A (en) * 1982-12-27 1984-03-13 General Electric Company Copolyester-carbonate blends
US4469852A (en) * 1983-06-15 1984-09-04 General Electric Company Composition comprising graft polycarbonates
JPS60215051A (ja) * 1984-04-10 1985-10-28 Mitsubishi Gas Chem Co Inc ポリカ−ボネ−ト樹脂光学成形品
JPS6116962A (ja) * 1984-07-04 1986-01-24 Mitsubishi Gas Chem Co Inc ポリカ−ボネ−ト樹脂光学成形品
US4562242A (en) * 1984-12-24 1985-12-31 General Electric Company Branched polycarbonate from carboxy containing diphenol
US4652602A (en) * 1985-06-04 1987-03-24 General Electric Company Blow-moldable polycarbonate resin compositions
JPS633023A (ja) * 1986-06-24 1988-01-08 Mitsubishi Gas Chem Co Inc ビニル末端ポリカ−ボネ−ト樹脂の製法
JPS6315821A (ja) * 1986-07-08 1988-01-22 Mitsubishi Gas Chem Co Inc ビニル末端ポリカ−ボネ−トオリゴマ−の製法
US4999408A (en) * 1988-12-07 1991-03-12 General Electric Company Method of crosslinking resin with carboxyl polycarbonate
US4912194A (en) * 1988-12-07 1990-03-27 General Electric Company Polycarbonate cross-linker resin and fire resistant compositions made therefrom
JPH0619007B2 (ja) * 1989-03-27 1994-03-16 帝人化成株式会社 難燃性ポリカーボネート樹脂組成物
JPH0768447B2 (ja) * 1990-02-20 1995-07-26 旭化成工業株式会社 ポリカーボネート組成物及びその製法
JP2900053B2 (ja) * 1990-03-29 1999-06-02 筒中プラスチック工業株式会社 真空成形等の熱成形用ポリカーボネート樹脂シート状組成物
JP2745776B2 (ja) * 1990-05-10 1998-04-28 富士電機株式会社 燃料電池発電システム
US5198527A (en) * 1990-12-24 1993-03-30 The Dow Chemical Company Arylcyclobutene terminated carbonate polymer
CA2093903A1 (en) * 1990-12-24 1992-06-25 Maurice J. Marks Arylcyclobutene terminated carbonate polymers
JP2608188B2 (ja) * 1991-02-05 1997-05-07 帝人化成株式会社 ポリカーボネート樹脂組成物
JPH05140441A (ja) * 1991-11-25 1993-06-08 Nippon G Ii Plast Kk 艶消し熱可塑性樹脂組成物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101279569B1 (ko) * 2011-12-23 2013-06-27 주식회사 삼양사 박막 가공성 및 표면 특성이 우수한 폴리카보네이트 수지 조성물의 제조방법

Also Published As

Publication number Publication date
EP0730625A1 (en) 1996-09-11
EP0730625B1 (en) 2001-03-14
JP3353210B2 (ja) 2002-12-03
DE69426889T2 (de) 2001-10-04
WO1995014743A1 (en) 1995-06-01
DE69426889D1 (de) 2001-04-19
US5508359A (en) 1996-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH02245023A (ja) 枝分れ熱可塑性ポリカーボネート及びその製造法
JPH0579699B2 (ja)
EP0730624B1 (en) Carbonate blend polymer compositions comprising a high molecular weight branched carbonate polymer component and methods for their preparation
TW469286B (en) Polycarbonate blend compositions
JPH09508927A (ja) 改良流れを有するカーボネートポリマー及びその調製とそれらから調製される薄肉成形品
JPH01230666A (ja) 熱可塑性ポリカーボネート−ポリエステル配合物
US4886855A (en) Polymer blends of polycarbonate styrene terpolymer and ABS resin
CA1279949C (en) Process for foaming thermoplastic
JPS6311378B2 (ja)
JPS61221225A (ja) 成形用ポリカ−ボネ−ト樹脂の製造方法
US5804673A (en) Blend of branched and linear carbonate polymer resins
US20210253850A1 (en) Thermoplastic compositions having good mechanical properties
JPS63227663A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH0768445B2 (ja) 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物
JP3041905B2 (ja) 低異方性高剛性ガラス繊維強化樹脂成形品
EP0558264A1 (en) Low gloss polycarbonate/ABS blends
JPS61162520A (ja) 溶融加工性の改良された芳香族ポリカーボネートの製造法
JP3205038B2 (ja) 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物
JPH07739B2 (ja) ポリカーボネート樹脂組成物
JPS5920352A (ja) 樹脂組成物
CN115038754A (zh) 耐热性芳族聚碳酸酯-聚酯组合物
JPS636050A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPS6366262A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH05262973A (ja) ポリカーボネート樹脂組成物
JPH02182732A (ja) 発泡性成形用組成物

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080927

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080927

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090927

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100927

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100927

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110927

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110927

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120927

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120927

Year of fee payment: 10

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120927

Year of fee payment: 10

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350