JPS60215051A - ポリカ−ボネ−ト樹脂光学成形品 - Google Patents
ポリカ−ボネ−ト樹脂光学成形品Info
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- JPS60215051A JPS60215051A JP7128984A JP7128984A JPS60215051A JP S60215051 A JPS60215051 A JP S60215051A JP 7128984 A JP7128984 A JP 7128984A JP 7128984 A JP7128984 A JP 7128984A JP S60215051 A JPS60215051 A JP S60215051A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、射出成形などで連続成形可能な透明なポリカ
ーボネート樹脂光学成形品、例えば、光読み取り方式の
デジタル・オーディオディスク、ビデオディスク、メモ
リーディスク等及び光学用レンズ類等に関する。
ーボネート樹脂光学成形品、例えば、光読み取り方式の
デジタル・オーディオディスク、ビデオディスク、メモ
リーディスク等及び光学用レンズ類等に関する。
従来、光学用透明成形品の材料としては、アクリル樹脂
が、(1)透明性が良い、(2)流動性が良い、(3)
複屈折が小さい等の特徴を有していることから、光学用
透明成形品の材料として使用出来ることが知られている
(例えば、特開昭56−131654号)。
が、(1)透明性が良い、(2)流動性が良い、(3)
複屈折が小さい等の特徴を有していることから、光学用
透明成形品の材料として使用出来ることが知られている
(例えば、特開昭56−131654号)。
しかし、アクリル樹脂は、耐熱性が低く (約70℃)
、耐衝撃性も低い上に、水分によって反りを生じること
がある。
、耐衝撃性も低い上に、水分によって反りを生じること
がある。
上記のような欠点をなくす為、粘度平均分子量が15,
000〜18,000のポリカーボネート樹脂がディス
ク類及びレンズ類等の成形材料として検討されているが
(特開昭58−’180553号)、靭性も不足勝ちで
、流動性が不十分であり、これらの用途としては、最も
重要視される複屈折が大きい等の欠点を有し、未だにそ
の使用には限界がある。特に、レーザー等を利用した光
による情報の読み取り、書き込み等に用いられる精密光
学系においては、より複屈折の小さいプラスチック光学
材料の開発が望まれていた。
000〜18,000のポリカーボネート樹脂がディス
ク類及びレンズ類等の成形材料として検討されているが
(特開昭58−’180553号)、靭性も不足勝ちで
、流動性が不十分であり、これらの用途としては、最も
重要視される複屈折が大きい等の欠点を有し、未だにそ
の使用には限界がある。特に、レーザー等を利用した光
による情報の読み取り、書き込み等に用いられる精密光
学系においては、より複屈折の小さいプラスチック光学
材料の開発が望まれていた。
ところで、樹脂製光学用透明成形品の複屈折は、素材そ
のものの特性と共に、成形条件によって変化する。
のものの特性と共に、成形条件によって変化する。
即ち、透明な光学成形品の成形においては、樹脂を溶融
させ金型内で冷却して、成形品を得るが、溶融時の粘性
が高いと樹脂が不均一なまま冷却され、成形品に光学的
な歪みが残り、それが複屈折として現れる。特に、射出
成形の場合、金型内に樹脂を射出するため、粘性の高い
状態では、流れの方向に樹脂の配向が残り、成形品に複
屈折が生じやすい。
させ金型内で冷却して、成形品を得るが、溶融時の粘性
が高いと樹脂が不均一なまま冷却され、成形品に光学的
な歪みが残り、それが複屈折として現れる。特に、射出
成形の場合、金型内に樹脂を射出するため、粘性の高い
状態では、流れの方向に樹脂の配向が残り、成形品に複
屈折が生じやすい。
そこで、成形条件の緩和の手段として、従来から周知の
方法、即ち、可塑剤を配合することによって高流動性の
成形材料とする方法が考えられる。ところが、通常のポ
リカーボネート樹脂用の可塑剤を成形性の改良に十分な
量添加−例えば、オレフィン系の可塑剤、リン酸エステ
ル系の可塑剤−した場合、流動性は良好となるが、可塑
剤によって金型に汚れが生じ、成形品が汚染されたり、
あるいは、相溶性不良に基づいて、透明性が低下する等
の外観不良を呈し、又、物性の低下が許容不可能となっ
たりして、所望の光学成形品は得られない。
方法、即ち、可塑剤を配合することによって高流動性の
成形材料とする方法が考えられる。ところが、通常のポ
リカーボネート樹脂用の可塑剤を成形性の改良に十分な
量添加−例えば、オレフィン系の可塑剤、リン酸エステ
ル系の可塑剤−した場合、流動性は良好となるが、可塑
剤によって金型に汚れが生じ、成形品が汚染されたり、
あるいは、相溶性不良に基づいて、透明性が低下する等
の外観不良を呈し、又、物性の低下が許容不可能となっ
たりして、所望の光学成形品は得られない。
又、ポリカーボネート樹脂に極めて相溶性の良好なポリ
カーボネート樹脂オリゴマーを配合する方法があるが、
この場合、成形性の改良が通常の使用量ではなお不十分
であり、且つ、使用量を増加させれば成形性はかなり改
良されるが、これは、結果的に粘度平均分子量が下がっ
た為であり、同一粘度平均分子量のポリカーボネート樹
脂に比べ、若干の成形性向上は認められるものの大幅な
改良はできず、初期の目的は達成されない。
カーボネート樹脂オリゴマーを配合する方法があるが、
この場合、成形性の改良が通常の使用量ではなお不十分
であり、且つ、使用量を増加させれば成形性はかなり改
良されるが、これは、結果的に粘度平均分子量が下がっ
た為であり、同一粘度平均分子量のポリカーボネート樹
脂に比べ、若干の成形性向上は認められるものの大幅な
改良はできず、初期の目的は達成されない。
そのため、これまで光学用透明成形品の複屈折の低減化
は、成形条件に頼る(特に成形温度の上昇)か、あるい
は流動性良好な低分子量のポリカーボネー1−樹脂を用
いることにより対処している。しかし、低分子量のポリ
カーボネート樹脂を高温で成形する場合、成形品の複屈
折性はかなり改良されるが、射出成形時の糸ひき(連続
成形不可)現象を呈するという欠点があり、複屈折性、
連続成形性を兼ね備えた素材は今までになかった。
は、成形条件に頼る(特に成形温度の上昇)か、あるい
は流動性良好な低分子量のポリカーボネー1−樹脂を用
いることにより対処している。しかし、低分子量のポリ
カーボネート樹脂を高温で成形する場合、成形品の複屈
折性はかなり改良されるが、射出成形時の糸ひき(連続
成形不可)現象を呈するという欠点があり、複屈折性、
連続成形性を兼ね備えた素材は今までになかった。
そこで、本発明者らは、射出成形、圧縮成形において、
連続成形可能で、しかも、複屈折性が従来のものと同等
以上の改良された光学用透明成形品を提供すべく鋭意検
討した結果、本発明を完成させるに至った。
連続成形可能で、しかも、複屈折性が従来のものと同等
以上の改良された光学用透明成形品を提供すべく鋭意検
討した結果、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、二価フェノール系化合物を用い、
分岐化剤としてフェノール性水酸基を有する三官能以上
の多官能性有機化合物を用いるて得た分岐化ポリカーボ
ネート樹脂と二価フェノール系化合物を用いて得た通常
のポリカーボネート樹脂との混合物の粘度平均分子量が
13.000〜20,000のポリカーボネート樹脂組
成物を成形してなるポリカーボネート樹脂光学成形品で
あり、好ましい実施態様においては、分岐化剤の使用量
を、二価フェノール系化合物に対して、0.02〜3モ
ル%、特に、0.1〜1.0モル%で用いて得た分岐化
ポリカーボネート樹脂との組成物を用いるポリカーボネ
ート樹脂光学成形品である。
分岐化剤としてフェノール性水酸基を有する三官能以上
の多官能性有機化合物を用いるて得た分岐化ポリカーボ
ネート樹脂と二価フェノール系化合物を用いて得た通常
のポリカーボネート樹脂との混合物の粘度平均分子量が
13.000〜20,000のポリカーボネート樹脂組
成物を成形してなるポリカーボネート樹脂光学成形品で
あり、好ましい実施態様においては、分岐化剤の使用量
を、二価フェノール系化合物に対して、0.02〜3モ
ル%、特に、0.1〜1.0モル%で用いて得た分岐化
ポリカーボネート樹脂との組成物を用いるポリカーボネ
ート樹脂光学成形品である。
以下、本発明の構成について説明する。
まず、本発明の通常のポリカーボネート樹脂は、二価フ
ェノール系化合物として好ましくは下記一般式(11の
化合物を主成分としてホスゲン又は炭酸のジエステルと
反応させることによって作られる芳香族ポリカーボネー
ト樹脂のホモ−もしくはコーポリマーである。
ェノール系化合物として好ましくは下記一般式(11の
化合物を主成分としてホスゲン又は炭酸のジエステルと
反応させることによって作られる芳香族ポリカーボネー
ト樹脂のホモ−もしくはコーポリマーである。
また、本発明の分岐化ポリカーボネート樹脂は、分岐化
剤として少量のフェノール性水酸基を有する三官能以上
の多官能性有機化合物を用いることを除き従来のポリカ
ーボネート樹脂の製法と同様の方法により製造される芳
香族ポリカーボネート樹脂のホモ−もしくはコーポリマ
ーである。
剤として少量のフェノール性水酸基を有する三官能以上
の多官能性有機化合物を用いることを除き従来のポリカ
ーボネート樹脂の製法と同様の方法により製造される芳
香族ポリカーボネート樹脂のホモ−もしくはコーポリマ
ーである。
一般式(1):
(式中のRは、炭素数1〜15の二価の脂肪族、脂環族
、もしくはフェニル置換アルキル基、または、−o−、
−s−、−5o−、−5o2−。
、もしくはフェニル置換アルキル基、または、−o−、
−s−、−5o−、−5o2−。
−CO−である。Xはアルキル基、アリール基、もしく
はハロゲン原子であり、p、qO〜2の整数である)。
はハロゲン原子であり、p、qO〜2の整数である)。
ここに、一般式(1)の二価フェノール系化合物として
は、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1.1−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2.2−ヒス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2.2−ヒス(
4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1゜1−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2.2−ビス(
4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロパン
、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジクロロフ
ェニル)プロパン、2I2−ビス(4−ヒドロキシ−3
−ブロモフェニル)プロパン、2.2−ヒス(4−ヒド
ロキシ−3−クロロフェニル)プロパン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパ
ン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(
4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)スルホキシド、ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)スルフィド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)
ケトン、1.1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1
−フェニルエタン、ビス(4〜ヒドロキシフエニル)ジ
フェニルメタンが例示される。
は、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1.1−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2.2−ヒス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2.2−ヒス(
4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1゜1−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2.2−ビス(
4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロパン
、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジクロロフ
ェニル)プロパン、2I2−ビス(4−ヒドロキシ−3
−ブロモフェニル)プロパン、2.2−ヒス(4−ヒド
ロキシ−3−クロロフェニル)プロパン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパ
ン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(
4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)スルホキシド、ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)スルフィド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)
ケトン、1.1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1
−フェニルエタン、ビス(4〜ヒドロキシフエニル)ジ
フェニルメタンが例示される。
また、分岐化剤としては、フロログリシン、2.6−シ
メチルー2.4.6− )リ (4−ヒドロキシフェニ
ル)へブテン−3,4,6−ジメチル−2,4,6−ト
リ(4−ヒドロキシフェニル)へブテン−2,1,3,
5−トリ (2−ヒドロキシフェニル)ベンシーツ呟1
゜LL−)リ (4−ヒドロキシフェニル)エタン、2
゜6−ビス(2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−
4−メチルフッエノール、α、α1.α″−トリ(4−
ヒドロキシフェニル) −1,3,’5−1−リイソプ
ロピルヘンゼンなどで例示されるポリヒドロキシ化合物
、及び3,3−ビス(4−ヒドロキシアリール)オキシ
インドール(=イサチンビスフェノール)、5−クロル
イサチン、5,7−ジクロルイサチン、5−ブロムイサ
チンなどが例示される。
メチルー2.4.6− )リ (4−ヒドロキシフェニ
ル)へブテン−3,4,6−ジメチル−2,4,6−ト
リ(4−ヒドロキシフェニル)へブテン−2,1,3,
5−トリ (2−ヒドロキシフェニル)ベンシーツ呟1
゜LL−)リ (4−ヒドロキシフェニル)エタン、2
゜6−ビス(2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−
4−メチルフッエノール、α、α1.α″−トリ(4−
ヒドロキシフェニル) −1,3,’5−1−リイソプ
ロピルヘンゼンなどで例示されるポリヒドロキシ化合物
、及び3,3−ビス(4−ヒドロキシアリール)オキシ
インドール(=イサチンビスフェノール)、5−クロル
イサチン、5,7−ジクロルイサチン、5−ブロムイサ
チンなどが例示される。
上記、分岐化ポリカーボネート樹脂の製造において、一
般式(1)の二価フェノール系化合物に対する分岐化剤
である多官能性フェノールの使用量は、通常0.02〜
3モル%、好ましくは0.1〜1.0モル%の範囲であ
る。0.02モル%未満では、十分な分岐構造が生成さ
れず、又、3モル%をこえると一部高分子量物が生成し
、この為、成形品の透明性が劣化する等の不都合が生じ
、本発明の目的は達成されない。また、分岐化ポリカー
ボネート樹脂と非分岐化ポリカーボネート樹脂との組成
比は1:99〜99:1の範囲から通常選択されるもの
であり、特に、糸ひきの障害を除く面からは分岐化ポリ
カーボネート樹脂を3.wt%以上、好ましくは5wt
%以上用いた組成物とするのが良い。
般式(1)の二価フェノール系化合物に対する分岐化剤
である多官能性フェノールの使用量は、通常0.02〜
3モル%、好ましくは0.1〜1.0モル%の範囲であ
る。0.02モル%未満では、十分な分岐構造が生成さ
れず、又、3モル%をこえると一部高分子量物が生成し
、この為、成形品の透明性が劣化する等の不都合が生じ
、本発明の目的は達成されない。また、分岐化ポリカー
ボネート樹脂と非分岐化ポリカーボネート樹脂との組成
比は1:99〜99:1の範囲から通常選択されるもの
であり、特に、糸ひきの障害を除く面からは分岐化ポリ
カーボネート樹脂を3.wt%以上、好ましくは5wt
%以上用いた組成物とするのが良い。
分岐化ポリカーボネート樹脂は、分岐化されたことによ
り意外にも通常のポリカーボネート樹脂に比べ、その流
動特性「Q値」が改善されている。即ち、本発明者らの
検討によれば、粘度平均分子量が通常25,000以下
では、分岐化された通常の末端(例えば、末端P−ター
シャリーブチルフェノール)を有するポリカーボネート
樹脂は、非分岐化ポリカーボネート樹脂に比べ、優れた
流動性を示すものである。この為、通常のポリカーボネ
ート樹脂に分岐化ポリカーボネート樹脂を混合してなる
樹脂組成物の流動性は、通常のポリカーボネート樹脂に
比べ、やや上昇する。
り意外にも通常のポリカーボネート樹脂に比べ、その流
動特性「Q値」が改善されている。即ち、本発明者らの
検討によれば、粘度平均分子量が通常25,000以下
では、分岐化された通常の末端(例えば、末端P−ター
シャリーブチルフェノール)を有するポリカーボネート
樹脂は、非分岐化ポリカーボネート樹脂に比べ、優れた
流動性を示すものである。この為、通常のポリカーボネ
ート樹脂に分岐化ポリカーボネート樹脂を混合してなる
樹脂組成物の流動性は、通常のポリカーボネート樹脂に
比べ、やや上昇する。
但し、「Q値」とは、高架底フローテスターで測定した
溶融粘度で、280℃、160 kg / oaの圧力
下に11111φX10mm1のノズルより流出する溶
融樹脂量をcc / sの単位で表したものであり、溶
融粘度の低下と共に流れ値「Q値」は増加する。
溶融粘度で、280℃、160 kg / oaの圧力
下に11111φX10mm1のノズルより流出する溶
融樹脂量をcc / sの単位で表したものであり、溶
融粘度の低下と共に流れ値「Q値」は増加する。
又、ポリカーボネート樹脂においては、樹脂の1Q値」
と成形品の複屈折とが相関関係にある。即ち、「Q値」
が、通常、20X10’cc/ sec以上、好ましく
は、30X 1cp cc / sec以上あれば、従
来、光学用材料として用いられてきたポリカーボネート
樹脂あるいはその組成物に比べ、複屈折が改善される。
と成形品の複屈折とが相関関係にある。即ち、「Q値」
が、通常、20X10’cc/ sec以上、好ましく
は、30X 1cp cc / sec以上あれば、従
来、光学用材料として用いられてきたポリカーボネート
樹脂あるいはその組成物に比べ、複屈折が改善される。
従って、分岐化ポリカーボネート樹脂と非分岐化ポリカ
ーボネート樹脂(通常のポリカーボネート樹脂)との組
成物の粘度平均分子量および組成比は、流動性を示す「
Q値」が20x II)2cc / sec以上、好ま
しくは、30X l(i’ cc / sec以上とな
るように設定すれば良く、この為には、粘度平均分子量
は13,000−20、000に設定する。粘度平均分
子量が13,000未満では、その流動性は改良される
が、機械的強度等に問題を生じ望ましくない。
ーボネート樹脂(通常のポリカーボネート樹脂)との組
成物の粘度平均分子量および組成比は、流動性を示す「
Q値」が20x II)2cc / sec以上、好ま
しくは、30X l(i’ cc / sec以上とな
るように設定すれば良く、この為には、粘度平均分子量
は13,000−20、000に設定する。粘度平均分
子量が13,000未満では、その流動性は改良される
が、機械的強度等に問題を生じ望ましくない。
以上の如くである本発明の分岐化ポリカーボネート樹脂
と通常のポリカーボネート樹脂との混合物の粘度平均分
子量が13,000〜20,000のポリカーボネート
樹脂組成物を成形して、本発明の透明なポリカーボネー
ト樹脂光学成形品を得る。
と通常のポリカーボネート樹脂との混合物の粘度平均分
子量が13,000〜20,000のポリカーボネート
樹脂組成物を成形して、本発明の透明なポリカーボネー
ト樹脂光学成形品を得る。
成形方法は、通常、射出成形、圧縮成形などの通常の方
法による。射出成形の場合、樹脂温度280〜360℃
、好ましくは320〜34(Icである。
法による。射出成形の場合、樹脂温度280〜360℃
、好ましくは320〜34(Icである。
分岐化ポリカーボネート樹脂と通常のポリカーボネート
樹脂とのポリカーボネート樹脂組成物を材料とした本発
明の成形品は、同一粘度平均分子量、成形条件における
従来の光学用ポリカーボネート樹脂の成形品と比べ、複
屈折が同等乃至減少するばかりでなく、さらに連続成形
における糸引きの無いものである。
樹脂とのポリカーボネート樹脂組成物を材料とした本発
明の成形品は、同一粘度平均分子量、成形条件における
従来の光学用ポリカーボネート樹脂の成形品と比べ、複
屈折が同等乃至減少するばかりでなく、さらに連続成形
における糸引きの無いものである。
以下、実施例等によって説明する。
参考例−1
水酸化ナトリウム3.7に+rを水42Aに溶解し、2
0℃に保ぢながら、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン(ビスフェノールA) 7.3 kg、
ハイドロサルファイド 8gを溶解した。
0℃に保ぢながら、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン(ビスフェノールA) 7.3 kg、
ハイドロサルファイド 8gを溶解した。
これにメチレンクロライド28 Nを加えて攪拌しつつ
P−ターシャリ−ブチルフェノール305gを加え、つ
いでホスゲン3.5Mを60分で吹き込んだ。
P−ターシャリ−ブチルフェノール305gを加え、つ
いでホスゲン3.5Mを60分で吹き込んだ。
ホスゲン吹き込み終了後、激しく攪拌して反応液を乳化
させ、乳化後、8gのトリエチルアミンを加え約1時間
攪拌を続は重合させた。
させ、乳化後、8gのトリエチルアミンを加え約1時間
攪拌を続は重合させた。
重合液を、水相と有機相に分離し、有機相をリン酸で中
和した後、洗液のPHが中性となるまで水洗を繰り返し
た後、イソプロパツールを35fi加えて、重合物を沈
゛殿させた。沈澱物を濾過し、その後乾燥する事により
、白色粉末状のポリカーボネート樹脂を得た。
和した後、洗液のPHが中性となるまで水洗を繰り返し
た後、イソプロパツールを35fi加えて、重合物を沈
゛殿させた。沈澱物を濾過し、その後乾燥する事により
、白色粉末状のポリカーボネート樹脂を得た。
つぎに、このポリカーボネート樹脂をヘント付き40簡
押出機で、240〜260℃の温度で押し出ししてペレ
ットを得た。
押出機で、240〜260℃の温度で押し出ししてペレ
ットを得た。
このベレットのメチレンクロライド溶液での極限粘度か
らめた粘度平均分子量は、16,000であった。
らめた粘度平均分子量は、16,000であった。
参考例−2,3
水酸化ナトリウム3.7kgを水42Nに熔解し、20
℃に保ちながら、2.2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン(ビスフェノールA)7.3kg、2,6
−シメチルー2.4.6− )リ (4−ヒドロキシフ
ェニル)へブテン−312,5g、ハイドロサルファイ
ド 8gを溶解した。
℃に保ちながら、2.2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン(ビスフェノールA)7.3kg、2,6
−シメチルー2.4.6− )リ (4−ヒドロキシフ
ェニル)へブテン−312,5g、ハイドロサルファイ
ド 8gを溶解した。
これにメチレンクロライド28 jl!を加えて攪拌し
つつP−ターシャリ−ブチルフェノール305gを加え
、ついでホスゲン3.5kgを60分で吹き込んだ。
つつP−ターシャリ−ブチルフェノール305gを加え
、ついでホスゲン3.5kgを60分で吹き込んだ。
ホスゲン吹き込み終了後、激しく攪拌して反応液を乳化
させ、乳化後、8gのトリエチルアミンを加え約1時間
攪拌を続は重合させた。
させ、乳化後、8gのトリエチルアミンを加え約1時間
攪拌を続は重合させた。
重合液を、水相と有機相に分離し、有機相をリン酸で中
和した後、洗液のPHが中性となるまで水洗を繰り返し
た後、イソプロパツールを351加えて、重合物を沈澱
させた。沈澱物を濾過し、その後乾燥する事により、白
色粉末状のポリカーボネート樹脂を得た。
和した後、洗液のPHが中性となるまで水洗を繰り返し
た後、イソプロパツールを351加えて、重合物を沈澱
させた。沈澱物を濾過し、その後乾燥する事により、白
色粉末状のポリカーボネート樹脂を得た。
つぎに、このポリカーボネート樹脂をヘント付き40關
押出機で、240〜260℃の温度で押し出ししてペレ
ットを得た。
押出機で、240〜260℃の温度で押し出ししてペレ
ットを得た。
このペレットのメチレンクロライド溶液での極限粘度か
らめた粘度平均分子量は、16,000であった。
らめた粘度平均分子量は、16,000であった。
同様に、P−ターシャリ−ブチルフェノールを170g
にし、且つ、2.6−シメチルー2.4.6− )す(
4−ヒドロキシフェニル)へブテン−3ヲ60g 添加
する他は同様とし、粘度平均分子量28,000の分岐
化ポリカーボネート樹脂を得た。
にし、且つ、2.6−シメチルー2.4.6− )す(
4−ヒドロキシフェニル)へブテン−3ヲ60g 添加
する他は同様とし、粘度平均分子量28,000の分岐
化ポリカーボネート樹脂を得た。
実施例−1〜3及び比較例−1〜4
参考例−1〜3で得たペレット、および市販の通常のポ
リカーボネート樹脂を第1表に示した比率で混合し、押
し出ししてペレットを製造した。このペレットの1Q値
」を第1表に実施例−1〜3及び比較例−1,2として
示した。
リカーボネート樹脂を第1表に示した比率で混合し、押
し出ししてペレットを製造した。このペレットの1Q値
」を第1表に実施例−1〜3及び比較例−1,2として
示した。
又、このペレットを120℃、4時間乾燥後、成形温度
340℃、金型温度100°C1射出圧100Q kg
/ ctR1保持圧300kg / cJ、成形サイ
クル25秒の条件下で連続射出成形し、糸ひきの有無等
を調べた。
340℃、金型温度100°C1射出圧100Q kg
/ ctR1保持圧300kg / cJ、成形サイ
クル25秒の条件下で連続射出成形し、糸ひきの有無等
を調べた。
また、市販の光学用ポリカーボネート樹脂(粘度平均分
子量18,000 ’)にトリクレジルホスフェート(
TCP )を5wt%混合したもの(比較例−3)及び
粘度平均分子量19,000のポリカーボネート樹脂に
、末端P−ターシャリーブチルフェノールのBPA−オ
リゴマー(AL−7、平均重合度7)を20w t%添
加したちのく比較例−4、粘度平均分子量16,000
)を用いた他は実施例と同様にした結果を第1表に示
した。
子量18,000 ’)にトリクレジルホスフェート(
TCP )を5wt%混合したもの(比較例−3)及び
粘度平均分子量19,000のポリカーボネート樹脂に
、末端P−ターシャリーブチルフェノールのBPA−オ
リゴマー(AL−7、平均重合度7)を20w t%添
加したちのく比較例−4、粘度平均分子量16,000
)を用いた他は実施例と同様にした結果を第1表に示
した。
第1表
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、二価フェノール系化合物を用い、分岐化剤としてフ
ェノール性水酸基を有する三官能以上の多官能性有機化
合物を用いることを特徴として得られる分岐化ポリカー
ボネート樹脂と二価フェノール系化合物を用いてなる通
常のポリカーボネート樹脂との混合物の粘度平均分子量
が13.000〜20,000のポリカーボネート樹脂
組成物を成形してなるポリカーボネート樹脂光学成形品
。 2、分岐化ポリカーボネート樹脂として、分岐化剤を、
二価フェノール系化合物に対して、0.02〜3モル%
用いて得たものを使用する特許請求の範囲第1項記載の
ポリカーボネート樹脂光学成形品。 3、分岐化ポリカーボネート樹脂として、分岐化剤を、
二価フェノール系化合物に対して、0.1〜1.0モル
%用いて得たものを使用する特許請求の範囲第1項記載
のポリカーボネート樹脂光学成形品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7128984A JPS60215051A (ja) | 1984-04-10 | 1984-04-10 | ポリカ−ボネ−ト樹脂光学成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7128984A JPS60215051A (ja) | 1984-04-10 | 1984-04-10 | ポリカ−ボネ−ト樹脂光学成形品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60215051A true JPS60215051A (ja) | 1985-10-28 |
Family
ID=13456383
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7128984A Pending JPS60215051A (ja) | 1984-04-10 | 1984-04-10 | ポリカ−ボネ−ト樹脂光学成形品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60215051A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5508359A (en) * | 1993-11-22 | 1996-04-16 | The Dow Chemical Company | Blends of high MW branched polycarbonate with a lower MW polycarbonate |
US5552224A (en) * | 1993-11-22 | 1996-09-03 | The Dow Chemical Company | Carbonate blend polymer compositions comprising a high molecular weight branched carbonate polymer component and methods for their preparation |
US5804673A (en) * | 1997-01-09 | 1998-09-08 | The Dow Chemical Compny | Blend of branched and linear carbonate polymer resins |
-
1984
- 1984-04-10 JP JP7128984A patent/JPS60215051A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5508359A (en) * | 1993-11-22 | 1996-04-16 | The Dow Chemical Company | Blends of high MW branched polycarbonate with a lower MW polycarbonate |
US5552224A (en) * | 1993-11-22 | 1996-09-03 | The Dow Chemical Company | Carbonate blend polymer compositions comprising a high molecular weight branched carbonate polymer component and methods for their preparation |
US5804673A (en) * | 1997-01-09 | 1998-09-08 | The Dow Chemical Compny | Blend of branched and linear carbonate polymer resins |
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