JPH0768447B2 - ポリカーボネート組成物及びその製法 - Google Patents

ポリカーボネート組成物及びその製法

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JPH0768447B2
JPH0768447B2 JP2037503A JP3750390A JPH0768447B2 JP H0768447 B2 JPH0768447 B2 JP H0768447B2 JP 2037503 A JP2037503 A JP 2037503A JP 3750390 A JP3750390 A JP 3750390A JP H0768447 B2 JPH0768447 B2 JP H0768447B2
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晴幸 米田
伊三郎 府川
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、新規なポリカーボネート組成物及びその製法
に関するものである。更に詳しくは、従来のポリカーボ
ネート樹脂に比べ溶融流動性(MIR)と曲げ弾性率(以
下弾性率と略す)が高く熱変形温度、溶融弾性の優れた
ポリカーボネート樹脂組成物に関するものである。
〔従来の技術〕
通常の分子量を有するポリカーボネート樹脂の耐溶剤性
を改良したり、溶融特性を改良する方法として、より高
分子量のポリカーボネート樹脂を混合した組成物及びそ
の方法が提案されている(特公昭61−57860号公報、特
開昭56−45945号公報、特開昭58−138733号公報)。
これらは、高分子量成分として粘度平均分子量50,000〜
150,000のポリカーボネート、粘度平均分子量17,000〜3
5,000の通常の分子量のポリカーボネート成分を混合す
るものである。
高分子量ポリカーボネートは、弾性率が低いため、これ
を混合すると、組成物の弾性率が低下するという物性上
の問題を有していた。
又この方法では、混合した組成物は高いせん断速度での
見かけの粘度が充分に低下していないという欠点を有し
ていた。
又粘度平均分子量が50,000以上のものをホスゲン法(界
面重縮合)で製造するときには粘度が非常に高く洗浄性
が悪いばかりでなく、その粉末化も困難であり、得られ
たとしても繊維状となり易く、かさ密度が小さいため取
扱いが難しい(特開昭58−138733号公報)との記載にも
あるように、混合すべき高分子量ポリカーボネート粉体
を得ることは、困難であった。
従って、該高分子量ポリカーボネートと通常の分子量の
ポリカーボネートを押出機等で直接溶融押出しすること
は難しく、それぞれのポリカーボネートの溶液で混合を
行ない、溶媒を蒸発させたものを溶融押出しするという
繁雑な方法をとらざるを得なかった。更に、前記高分子
量または通常の分子量のポリカーボネート樹脂溶液中で
通常の分子量または高分子量のポリカーボネート樹脂を
生成せしめる条件下に重縮合を行ない混合物を得る方法
が挙げられている(特開昭58−138733号公報)が、やは
り高分子量ポリカーボネートを含む重合溶液の洗浄性の
改良も充分でなく、粉末のかさ密度も充分に高いもので
はなかった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、このように従来の組成物及びその製法が有し
ている種々の欠点を克服し、弾性率と溶融流動性が高
く、耐溶剤性、耐衝撃性、熱変形温度に優れたポリカー
ボネート組成物と、これを効率良く製造する方法を提供
するものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、混合する高分子量ポリカーボネートの分
子量とその粉体の製法、低分子量ポリカーボネートの分
子量、混合比率について鋭意検討を重ねた結果、通常の
分子量のポリカーボネートより分子量の低い特定の低分
子量ポリカーボネートを含有する組成物が前記目的を達
成しうることを見出し、この知見に基づいて本発明を完
成するに至った。
すなわち、本発明は、 (A)重量平均分子量40,000〜120,000の高分子量芳香
族ポリカーボネート10〜90重量%と (B)重量平均分子量7,000〜16,500の低分子量芳香族
ポリカーボネート90〜10重量%とからなる重量平均分子
量20,000〜50,000である芳香族ポリカーボネート組成
物、 (A)重量平均分子量40,000〜120,000の高分子量芳香
族ポリカーボネート10〜90重量%と (B)重量平均分子量7,000〜16,500の低分子量芳香族
ポリカーボネート10〜80重量%と (C)重量平均分子量17,000〜35,000の中分子量芳香族
ポリカーボネート10〜80重量%とからなる重量平均分子
量20,000〜50,000である芳香族ポリカーボネート組成
物、 及びこれらを製造するにあたり高分子量ポリカーボネー
トとして固相重合法によって製造された高分子量芳香族
ポリカーボネートを使用することを特徴とするポリカー
ボネート組成物の製法である。
本発明に用いる芳香族ポリカーボネートは、 一般式 〔式中Ar1及びAr2は、それぞれアリーレン基であって、
例えばフエニレン、ナフチレン、ビフエニレン、ピリジ
レンなどの基を表わし、Yは のアルキレン基又は置換アルキレン基を表わす(ここで
R1、R2、R3及びR4はそれぞれ水素原子、低級アルキル
基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基であ
って場合によりハロゲン原子、アルコキシ基で置換され
ていてもよくkは3〜11の整数を表わし、上式 の水素原子は、低級アルキル基、シクロアルキル基、ア
リール基、アラルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子
等によって置換されていてもよい。)〕 の繰り返し単位で表わされるポリカーボネートである。
又、一般式 〔式中Ar1、Ar2は前記と同じであり、Zは単なる結合、
又は−O−、−CO−、−S−、−SO2−、−CO2−、−CO
N(R1)(R2)(R1、R2は前記と同様)などの二価の基
である。〕 の繰り返し単位で表わされるポリカーボネートを共重合
することにより得られたものでもよい。
さらには、このようなアリーレン基(Ar1、Ar2)におい
て1つ以上の水素原子が、反応に悪影響を及ぼさない他
の置換基、例えば、ハロゲン原子、低級アルキル基、低
級アルコキシ基、フエニル基、フエノキシ基、ビニル
基、シアノ基、エステル基、アミド基、ニトロ基などに
よって置換されたものであってもよい。
これらの中で下式で示される繰り返し単位からなるポリ
カーボネートが好ましい。
(式中R5、R6は、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、低
級アルキル基、低級アルコキシ基、フェニル基、フェノ
キシ基、ビニル基、シアノ基、エステル基、アミド基、
ニトロ基を示す。) 又共重合として多官能モノマーを用いて分岐構造を導入
したものでもよい。
本発明は、高分子量芳香族ポリカーボネート(以下、高
分子成分と略記する)と低分子量芳香族ポリカーボネー
ト(以下、低分子成分と略記する)とを混合するか、高
分子成分、低分子成分及び中分子量芳香族ポリカーボネ
ート(以下、中分子成分と略記する)を混合して目的の
ポリカーボネート組成物を得るが、まず高分子成分と低
分子成分との混合の場合について述べる。
高分子成分の分子量は、40,000〜120,000の範囲であ
り、40,000未満では、耐衝撃性、熱変形温度、溶融流動
性等に対する改良効果が小さい。又、特に300,000を越
えると溶融混合の際に均一に分散しないという問題があ
る。好ましくは45,000〜120,000である。
低分子成分の分子量は、7,000〜16,500の範囲であり、
7,000未満では、耐衝撃性、熱変形温度が低くなる。
又、16,500を越えると溶融流動性の改良効果が小さくな
る。
高分子、低分子成分の混合割合は、高分子成分10〜90重
量%、低分子成分90〜10重量%である。高分子成分が10
重量%未満では、耐衝撃性、熱変形温度、溶融流動性の
改良効果が小さい。又、高分子成分が90重量%を越える
と、組成物の分子量が高くなり、溶融流動性が低下し成
形に適したものが得られなくなる。
この場合の組成物の特長としては、分子量の大きく異な
る高分子、低分子成分を混合している為に、溶融流動性
の改良巾が大きい。又高分子成分の量が多い時は、耐衝
撃性、耐溶剤性が良好で、高い熱変形温度を持ち、低分
子成分の量が多い時は弾性率が増加するというように高
分子、低分子両成分の特長が混合比により現われる傾向
を示し、目的の物性を得られるように組成を選ぶことが
可能である。
溶融流動性とその他の力学特性を考慮した場合に高分子
成分は40〜80重量%、低分子成分は60〜20重量%が好ま
しい。
次に高分子、低分子、中分子成分の混合の場合について
述べる。
高分子及び低分子成分については、前述のとおりであ
る。中分子成分としては、重量閉館17,000〜35,000の芳
香族ポリカーボネートを使用する。
高分子成分、低分子成分及び中分子成分の混合割合は、
高分子成分:10〜90重量%、低分子成分:10〜80重量%、
中分子成分:10〜80重量%である。
高分子成分が10重量%未満では、耐衝撃性、熱変形温
度、溶融流動性の改良効果が小さい。又高分子成分が90
重量%を超えると、組成物の分子量が高くなり、溶融流
動性が低下し、成形に適したものが得られなくなる。
低分子成分が10重量%未満では、弾性率の改良巾が小さ
く、溶融流動性も低く、又80重量%を超えると耐衝撃
性、熱変形温度が低下する。
中分子成分については、80重量%を超えると溶融流動性
の改良効果が小さくなり、また、10%未満では、衝撃値
が低下する。
この場合の組成物の特長としては、中分子成分の増加と
共に溶融流動性の改良効果は低下するが、少量の高分
子、低分子成分の添加により、耐衝撃性、熱変形温度、
弾性率の改良効果の大きいものとなる。
これらの組成物の特長が出せる混合混合物としては、 高分子 10〜60重量% 低分子 10〜60重量% 中分子 80〜20重量% が特に好ましい。
以上述べたように、本発明においては、従来脆くて使用
されていなかった低分子量のポリカーボネートを、特定
の比率で含有させた組成物であり、弾性率、溶融流動性
が高く、耐衝撃性、熱変形温度、耐溶剤性にも優れるこ
とがわかった。
本発明に使用する高分子成分の製法としては、特に限定
はないが固相重合法で行なうことが混合に容易な形態
(パウダー、ペレット、フレーク状)で得られることか
ら好ましい。固相重合法は、例えば特開平1−158033号
公報、特開平1−271426号公報等に記載された結晶化プ
レポリマーを固相重合する方法により実施することが出
来る。
好ましい実施態様としては (1) プレポリマーの全末端基中に占めるアリールカ
ーボネート基末端の割合が40モル%〜80モル%であるこ
と (2) プレポリマーの重量平均分子量が6,000〜20,00
0であること (3) 結晶化プレポリマーの結晶化度が10〜40%であ
ること 等が挙げられる。
このようにして得られた重量平均分子量40,000〜120,00
0の高分子成分は、用いた結晶化プレポリマーの形状に
も依存するが、通常粉末状、ビーズ状、ペレット状、顆
粒状等の粉体である。
本発明の大きな特長の一つとして、このように高分子量
芳香族ポリカーボネートが容易な方法でかさ密度の高い
粉体として得られることであり、このことによって粉体
のまま低分子量芳香族ポリカーボネートと均一に混合出
来、粉体で均一な溶融押出が可能となった。
ホスゲン法(界面重縮合法)で得られた高分子量芳香族
ポリカーボネートは、前述した様に粉体として得るのは
むずかしく、溶液での混合後、溶液を蒸発させるという
繁雑な工程を経なければならなかったのである。
低分子成分及び中分子成分の製造法としては、固相重合
法、溶融法、ホスゲン法等のいずれの製法によるもので
あっても問題はない。ただし高分子成分の粉末と混合し
やすいかさ密度の高い粉末にしておくことが好ましい。
固相重合法、溶融法により製造した場合は、ポリカーボ
ネート末端に、ジヒドロキシジアリールアルカンに由来
するヒドロキシ末端が存在し、又、ホスゲン法の場合は
ヒドロキシ末端やクロロホルメート末端が存在する。こ
の末端が、溶融押出の際に高分子成分とエステル交換反
応を起こして、高分子成分の分子量が下がり、低分子成
分の分子量が上がるという分子量の均一化が起こり好ま
しくない。従ってヒドロキシ末端の量は、ヒドロキシ末
端として0.5重量%以下、好ましくは0.2重量%以下であ
る。
又本発明において高分子成分に固相重合により得られた
かさ密度の高い粉末を使用した場合、低分子及び中分子
成分と粉体のまま均一に混合して溶融押出が簡単に出来
るという製法上の特徴を有している。
高分子、低分子、中分子の各成分の混合は、通常の溶融
混合法により実施される。具体的には、バンバリー、一
軸スクリュー機、二軸スクリュー機等を用いて行なうの
が好ましい。
又、溶融混合を行ない、溶融を蒸発させた後にこれを溶
融押出することも可能である。
本発明の組成物には、公知の種々の添加剤を加えること
が出来る。例えば、熱安定剤、耐候安定剤、離型剤、充
填剤(シリカ、カーボンブラック、ガラス繊維等)、顔
料、染料等が挙げられる。
〔発明の効果〕
本発明による芳香族ポリカーボネート組成物は、耐衝撃
性、耐溶剤性に優れ、高い熱変形温度、高い弾性率を持
ち、かつ溶融流動性、溶融弾性が改良されたものであ
る。
又、この組成物は繁雑な混合方法を用いずに簡単な方法
により製造出来る方法を提供するものである。
〔実施例〕
次に実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本
発明はこれらの例によってなんら限定されるものではな
い。なお、測定方法を下記を示す。
分子量 ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測
定した重量平均分子量(Mw)の値を使用した。数平均分
子量(Mn)との比(Mw/Mn)もGPCで得られた値である。
メルトインデックス(MI) 東洋精器社製、メルトインデクサーTYPE C−5059DPを用
いて280℃で測定した。なお、MI2.16Kg、MI21.6Kgは、
溶融樹脂に対する荷重が2.16Kg、21.6kgの場合に10分間
で押出されるグラム数を示した。
熱変形温度 ASTM D−648に従い、18.6Kg荷重で測定した。
曲げ弾性率 ASTM D−790に従い、3mm厚の成形片で測定した。
Izod衝撃値 ASTM D−256に従い、ノッチ付3mm厚さの成形片で測定し
た。
実施例1 (1) 高分子量ポリカーボネートの重合 2,2−ビス(4−ヒドロキシフエニル)プロパン13.0Kg
とジフエニルカーボネート12.9Kgを用い、230℃で3.5時
間N2を100Nl/Hr流した後1.5時間かけて減圧度を3mmHgま
で下げ、その圧力で1時間攪拌することにより、プレポ
リマーを得た。このプレポリマーは、Mw=8100であり、
全末端に対するヒドロキシ末端の割合は48%であった。
次にこのプレポリマーを直接アセトン22中に浸せきし
て結晶化させた。これをロ過、乾燥して粉末状のプレポ
リマーを得た。
次に、これをターンブルドライヤーに入れ10Nl/HrのN2
を流しながら回転させて2〜3mmHgに減圧し徐々に昇温
し最終220℃で20時間固相重合させて重量平均分子量65,
000の高分子量芳香族ポリカーボネートの粉体を得た。
粉体のかさ密度は0.58g/cm3であった。
(2) 低分子量ポリカーボネートの重合 ビスフエノールA13.0Kgとビフエニルカーボネート14.3K
gを用いて250℃で3.5時間N2を100Nl/Hr流した後1.5時間
かけて減圧度を3mmHgまで下げその圧力で1時間攪拌す
ることにより低分子量ポリカーボネートを得た。このポ
リマーはMw=10,300、ヒドロキシ末端の割合(重量%)
は0.04%であった。
(3) 溶融混合 (1)で得られた高分子量芳香族ポリカーボネート6.0K
gと(2)の方法で得られた低分子量芳香族ポリカーボ
ネート4.0Kg、添加剤として、ビス−ノニルフエニルホ
スファイト20ppm、トリス−(2,4−t−ブチルフェニ
ル)ホスファイト220ppmを加え、ヘンシェルミキサーで
混合した。この粉末を30mmφ2軸押出機を用いて300℃
で溶融押出し造粒した。造粒物の物性を測定した。その
結果を第1表に示す。
実施例2 (1) 高分子量芳香族ポリカーボネートの重合 固相重合を16時間行なう以外は実施例1の(1)と同様
にしてMw=51,000の高分子量ポリカーボネートを得た。
(2) 低分子量芳香族ポリカーボネートの重合 ジフエニルカーボネート13.2Kgを使用し、230℃で重合
する以外は実施例1の(2)と同様にしてMw=7,500の
低分子量ポリカーボネートを得た。
(3) 溶融混合 (1)で得られた高分子量芳香族ポリカーボネート8kg
と(2)で得られた低分子量芳香族ポリカーボネート2.
0Kgを用いる以外は、実施例1の(3)と同様にして造
粒物を製造し、該造粒物の物性を測定した。その結果を
第1表に示す。
実施例3 (1) 高分子量芳香族ポリカーボネートの重合 実施例2の(1)と同様の方法によりMw=51,000の高分
子量芳香族ポリカーボネートを合成した。
(2) 中分子量芳香族ポリカーボネートの重合 ジフエニルカーボネート13.5Kgを用い、固相重合時間を
12時間とする以外は、実施例1の(1)と同様の方法
で、Mw=32,100の中分子量芳香族ポリカーボネートを得
た。
(3) 低分子量芳香族ポリカーボネートの重合 実施例2の(2)と同様の方法によりMw=7,500の低分
子量ポリカーボネートを合成した。
(4) 溶融混合 (1)で得られた高分子量芳香族ポリカーボネート1.5K
g、(2)で得られた中分子量芳香族ポリカーボネート
7.0Kg及び(3)で得られた低分子量ポリカーボネート
1.5Kgを用いる以外は、実施例1の(3)と同様の方法
で造粒物を製造し、該造粒物の物性を測定した。その結
果を第1表に示す。
実施例4 (1) 高分子量芳香族ポリカーボネートの重合 固相重合時間を28時間とする以外は、実施例1の(1)
と同様にして、Mw=81,000の高分子量芳香族ポリカーボ
ネートを得た。
(2) 低分子量芳香族ポリカーボネートの重合 ジフエニルカーボネート13.7Kgを用い、固相重合時間を
10時間とする以外は、実施例1の(1)と同様の方法
で、Mw=16,000の低分子量芳香族ポリカーボネートを得
た。
(3) 溶融混合 (1)で得られた高分子量芳香族ポリカーボネート3.0K
gと(2)で得られた低分子量芳香族ポリカーボネート
7.0Kgを用いる以外は、実施例1の(3)と同様の方法
で造粒物を製造し、該造粒物の物性を測定した。その結
果を第1表に示す。
実施例5 (1) 高分子量芳香族ポリカーボネートの重合 固相重合時間を19時間とする以外は、実施例1の(1)
と同様の方法で、Mw=62,000の高分子量芳香族ポリカー
ボネートを得た。
(2) 中分子量芳香族ポリカーボネートの重合 ジフエニルカーボネート13.6Kgを用い、固相重合時間を
11時間とする以外は実施例3の(2)と同様の方法で、
Mw=26,100の中分子量芳香族ポリカーボネートを得た。
(3) 低分子量芳香族ポリカーボネートの重合 重合温度を240℃とする以外は、実施例1の(2)と同
様の方法でMw=9,100の低分子量芳香族ポリカーボネー
トを得た。
(4) 溶融混合 (1)で得られた高分子量芳香族ポリカーボネート3.0K
g、(2)で得られた中分子量芳香族ポリカーボネート
5.0Kg及び(3)で得られた低分子量芳香族ポリカーボ
ネート2.0Kgを用いる以外は、実施例1の(3)と同様
の方法で造粒物を製造し、該造粒物の物性を測定した。
その結果を第1表に示す。
比較例1 実施例1の(1)と同様の方法で重量平均分子量32,100
の中分子量芳香族ポリカーボネートを、実施例1の
(1)と同様にして造粒し、該造粒物の物性の測定を行
なった。その結果を第1表に示す。
比較例2 実施例1の(1)で製造したMw=65,000の高分子量芳香
族ポリカーボネート6.0Kgと実施例3の(2)で製造し
たMw=32,100の中分子量芳香族ポリカーボネート4.0Kg
を実施例1の(3)と同様の方法で造粒し、該造粒物の
物性の測定を行なった。その結果を第1表に示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)重量平均分子量40,000〜120,000の
    高分子量芳香族ポリカーボネート10〜90重量%と (B)重量平均分子量7,000〜16,500の低分子量芳香族
    ポリカーボネート90〜10重量%とからなる重量平均分子
    量20,000〜50,000である芳香族ポリカーボネート組成
    物。
  2. 【請求項2】(A)重量平均分子量40,000〜120,000の
    高分子量芳香族ポリカーボネート10〜90重量%と (B)重量平均分子量7,000〜16,500の低分子量芳香族
    ポリカーボネート10〜80重量%と (C)重量平均分子量17,000〜35,000の中分子量芳香族
    ポリカーボネート10〜80重量%とからなる重量平均分子
    量20,000〜50,000である芳香族ポリカーボネート組成
    物。
  3. 【請求項3】(A)重量平均分子量40,000〜120,000の
    高分子量芳香族ポリカーボネート10〜90重量%と (B)重量平均分子量7,000〜16,500の低分子量芳香族
    ポリカーボネート90〜10重量%とからなる重量平均分子
    量20,000〜50,000である芳香族ポリカーボネート組成物
    の製造において、高分子量芳香族ポリカーボネートとし
    て固相重合法によって製造された高分子量芳香族ポリカ
    ーボネートを使用することを特徴とするポリカーボネー
    ト組成物の製法。
  4. 【請求項4】(A)重量平均分子量40,000〜120,000の
    高分子量芳香族ポリカーボネート10〜90重量%と (B)重量平均分子量7,000〜16,500の低分子量芳香族
    ポリカーボネート10〜80重量%と (C)重量平均分子量17,000〜35,000の中分子量芳香族
    ポリカーボネート10〜80重量%とからなる重量平均分子
    量20,000〜50,000である芳香族ポリカーボネート組成物
    の製造において、高分子量芳香族ポリカーボネートとし
    て固相重合法によって製造された高分子量芳香族ポリカ
    ーボネートを使用することを特徴とするポリカーボネー
    ト組成物の製法。
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Cited By (1)

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