JPH09507862A - Pafアンタゴニスト活性を有する新規ピぺリジン誘導体 - Google Patents

Pafアンタゴニスト活性を有する新規ピぺリジン誘導体

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JPH09507862A JP8514972A JP51497296A JPH09507862A JP H09507862 A JPH09507862 A JP H09507862A JP 8514972 A JP8514972 A JP 8514972A JP 51497296 A JP51497296 A JP 51497296A JP H09507862 A JPH09507862 A JP H09507862A
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Abstract

(57)【要約】

Description

【発明の詳細な説明】 PAFアンタゴニスト活性を有する新規ピペリジン 誘導体技術分野 本発明は、血小板活性化因子(PAF)アンタゴニスト活性を有する新規のピ ペリジン誘導体に関する。本発明はまた、それらの調製法、それらを含む薬剤組 成物およびPAFが関与する疾患の治療におけるそれらの使用に関する。従来の技術 血小板活性化因子(PAF)すなわち(1−O−アルキル−2−アセチル−s n−グリセリル−3−ホスホリルコリン)はまた、アセチルグリセリルエーテル ホスホリルコリン(AGEPC)またはPAF−アセテル(acether)とも呼ば れ、生物の種々の細胞(好塩基球、マクロファージ、好中球、血小板)および組 織(心臓、肺および腎臓)によって合成される天然の燐脂質である。 PAFは、有力な血小板凝集剤として最初は記述された。後に、末梢血管拡張 作用、脈管透過性亢進作用、気管支収縮誘導および気道の反応過敏などのインビ ボの他の生物学的活性を有することが示された。PAF はまた、ラット、テンジクネズミ、ウサギおよびイヌにおいて肺および腎の高血 圧に続く即時の低血圧を生じさせ、今日まで最も有効な潰瘍誘発剤として記述さ れてきた。 したがって、PAFは、喘息、敗血症性ショック、臓器移植拒絶反応、血栓症 、潰瘍形成、炎症および腎疾患などの多くの病理学的プロセスに関与する媒介物 質である。 構造に関する最新の従来技術はEP441226と考えられるが、PAFアンタゴニ スト活性を有するピリジルシアノメチルピペラジンおよびピペリジンを開示して いるが、これらは本発明の化合物とは異なる。発明の詳細な説明 本発明は、一般式I、すなわち [式中、 mは、0、1または2であり、 a、bおよびcは、CR(ここで各Rは独立して水素またはC1-4アルキルで ある)であり、 R1は、C1-4アルキルまたはC3-7シクロアルキルで あり、 Aは、−CO−、−SO2−、−NHCO−または−OCO−であり、 Bは、一般式(i)の原子団であるが、Aが−CO−または−SO2−である 場合はBはまた一般式(ii)または(iii)の原子団でもよく、 nは0、1、2または3であり、 R2またはR3の一つは、C1-4アルキル、C3-7シクロアルキルまたはアリール であり、もう一方は水素、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、C3-7シクロア ルキル、C1-4アルコキシ−C1-4アルキル、アリールまたはアリール−C1-4ア ルキルであり、 Zは、水素、C1-4アルキル、−CH2−OR4、−COOR4または−CONR45であり、Aが−CO−または−SO2−である場合はZはまたヒドロキシ、 −NR45、−NR6C(=O)OR4、−NR6C(=O)R4、−NR6C(= O)NR45、−N(OH)C(=O)NR45または−NR6SO24である かまたは、 ZおよびR3は合一して、C2-5ポリメチレン鎖(そ の場合、R2はC1-4アルキル、C3-7シクロアルキルまたはアリールである)を 形成し、 R4は、水素、C1-4アルキル、アリールまたはアリール−C1-4アルキルであ り、 R5およびR6はそれぞれ独立して、水素またはC1-4アルキルであり、 R7は、C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル、アリール、アリール−C1-4ア ルキルまたはビスアリール−C1-4アルキルであり、 Yは、水素、C1-4アルキル、アリール、アリール−C1-4アルキル、−C(= O)OR4、−C(=O)R4、−C(=O)NR45または−SO24であり、 上記定義中のアリールは、フェニルまたは、ハロゲン、C1-4アルキル、C1-4 アルコキシ、ヒドロキシ、C1-4ハロアルキル、C1-4ハロアルコキシ、シアノ、 ニトロ、アミノ、C1-4アルキルアミノ、C1-4ジアルキルアミノ、C1-4アルキ ルカルボニル、C1-4アルキルカルボニルオキシ、C1-4アルコキシカルボニル、 C1-4アルキルスルホニル、C1-4アルキルスルフィニル、C1-4アルキルチオ、 C1-4アルキルカルボニルアミノもしくはC1-4アルコキシカルボニルアミノから 選択された基でそれぞれ独立して一基、二基、三基または四基置換されたフェニ ルである] の新規のピペリジン誘導体ならびにそれらの塩および 溶媒和物に関する。 本発明はまた、一般式Iの化合物または薬剤学的に容認し得るそれらの塩また は溶媒和物の有効量および薬剤学的に容認し得る賦形剤を含んでなる薬剤組成物 を提供する。 さらに本発明は、一般式Iの化合物または薬剤学的に容認し得るそれらの塩ま たは溶媒和物の、PAFが介在する疾患の治療および予防のための医薬物の製造 のための使用を提供する。好ましくは、敗血症性ショック、アナフィラキシーシ ョック、出血性ショックおよび心筋虚血などの虚血およびショック状態、膵臓炎 および喘息、皮膚炎、蕁麻疹、関節炎および乾癬などのアレルギーおよび炎症に 関連する疾患の治療または予防のための医薬物の製造のための使用である。 さらに本発明は、一般式Iの化合物または薬剤学的に容認し得るそれらの塩ま たは溶媒和物の、PAFが介在する疾患の治療および予防のための使用を提供す る。好ましくは、敗血症性ショック、アナフィラキシーショック、出血性ショッ クおよび心筋虚血などの虚血およびショック状態、膵臓炎および喘息、皮膚炎、 蕁麻疹、関節炎および乾癬などのアレルギーおよび炎症に関連する疾患の治療ま たは予防のための使用である。 さらに本発明は、一般式Iの化合物または薬剤学的 に容認し得るそれらの塩または溶媒和物の有効量を哺乳動物に投与することによ ってなる哺乳動物におけるPAFが介在する疾患の治療または予防法を提供する 。好ましくは、治療予防を必要としている哺乳動物における敗血症性ショック、 アナフィラキシーショック、出血性ショックおよび心筋虚血などの虚血およびシ ョック状態、膵臓炎および喘息、皮膚炎、蕁麻疹、関節炎および乾癬などのアレ ルギーおよび炎症に関連する疾患の治療または予防法であって、その方法は一般 式Iの化合物または生理学的に容認し得るそれらの塩または溶媒和物の有効量を 哺乳動物に投与することからなる。 本発明はさらに一般式Iの化合物の製造法を提供し、それは以下のようなステ ップからなる。 (A)一般式II、すなわち [式中、 a、b、c、mおよびR1は上記の意味を有する] の化合物を、一般式BCOOH(III)の酸または酸塩 化物もしくは無水物などの適当なその誘導体、一般式BSO2Cl(IV)の塩化 スルホニル、一般式BOC(=O)G((V)の化合物、一般式BNHC(=O )G(VI)の化合物または一般式BN=C=O(VII)の化合物[式中、Bは上 記の意味を有し、Gは塩素または−OPhなどの適切な脱離基を表す]と反応さ せる、または (B)一つまたは複数のステップで、一般式Iの化合物を他の一般式Iの化合物 に変換する、および (C)必要であれば、ステップAまたはBの後、一般式Iの化合物を酸と反応さ せて、対応する酸付加塩を得る。 さらに、本発明は、一般式II、すなわち [式中、a、b、c、mおよびR1は一般式Iのための上記の意味を有する] の新規の中間生成物を提供する。一般式IIの化合物は、本発明の化合物の調製に おいて有用な中間生成物である。 一般式Iの化合物は1個またはそれ以上の非対称中心を有し、立体異性体を生 じ得る。本発明はそれぞれの個々の立体異性体およびそれらの混合物を全て包含 する。さらに、本発明の化合物のいくつかは、シス/トランス異性を示し得る。 本発明は、それぞれの幾何異性体およびそれらの混合物を全て包含する。 上記の定義中、C1-4アルキルとは、原子団または原子団の一部として、1〜 4個の炭素原子を含む直鎖または分岐アルキル基を意味する。したがって、それ には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブ チルおよびtert-ブチルが含まれる。 C1-4アルコキシとは、原子団または原子団の一部として、上記のようなC1-4 アルキル基のエーテル官能基の酸素原子との結合物に由来する原子団を意味する 。例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソ ブトキシ、sec-ブトキシおよびtert-ブトキシなどである。 ハロゲン基またはそのその省略形ハロは、フルオロ、クロロ、ブロモまたはヨ ードを表す。 C3-7シクロアルキル基は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル 、シクロヘキシルまたはシクロヘプチルを表す。 C2-5ポリメチレン基は、エチレン、プロピレン、ブ チレンおよびペンチレンを表す。 C1-4ハロアルキル基は、C1-4アルキル基の1個またはそれ以上の水素原子を 1個またはそれ以上のハロゲン原子(すなわち、フッ素、塩素、臭素またはヨウ 素)によって置換した結果得られる基を意味し、置換基は同一でも異なっていて もよい。例としては、トリフルオロメチル、フルオロメチル、クロロエチル、フ ルオロエチル、ヨードエチル、2、2、2−トリフルオロエチル、ペンタフルオ ロエチル、フルオロプロピル、クロロプロピル、2、2、3、3、3−ペンタフ ルオロプロピル、ヘプタフルオロプロピル、フルオロブチルおよびノナフルオロ ブチルなどがある。 C1-4ハロアルコキシ基は、C1-4アルコキシ基の1個またはそれ以上の水素原 子を1個またはそれ以上のハロゲン原子によって置換した結果得られる基を意味 し、置換基は同一でも異なっていてもよい。例としては、トリフルオロメトキシ 、フルオロメトキシ、クロロエトキシ、フルオロエトキシ、ヨードエトキシ、2 、2、2−トリフルオロエトキシ、ペンタフルオロエトキシ、フルオロプロポキ シ、クロロプロボキシ、2、2、3、3、3−ペンタフルオロプロポキシ、ヘプ タフルオロプロポキシ、フルオロブトキシおよびノナフルオロブトキシなどがあ る。 C1-4アルキルアミノまたはC1-4ジアルキルアミノ 基は、それぞれアミノ基の1個または2個の水素原子を1個または2個のC1-4 アルキル基によって置換した結果得られる基を表し、置換基は同一でも異なって いてもよい。例としては、メチルアミノ、ジメチルアミノ、エチルアミノ、ジエ チルアミノ、エチルメチルアミノ、プロピルアミノ、ジプロピルアミノ、イソプ ロピルアミノおよびジイソプロピルアミノなどがある。 C1-4アルキルカルボニル基は、C1-4アルキル基のカルボニル基との結合の結 果得られる基を表す。例としては、アセチル、プロピオニル、イソプロピオニル およびブタノイルなどがある。 C1-4アルキルカルボニルオキシ基は、C1-4アルキルカルボニル基とエーテル 官能基の酸素原子との結合の結果得られる基を表す。例としては、アセチルオキ シ、プロピオニルオキシ、イソプロピオニルオキシおよびブタノイルオキシなど がある。 C1-4アルコキシカルボニル基は、C1-4アルコキシ基のカルボニル基との結合 の結果得られる基を表す。例としては、メトキシカルボニル、エトキシカルボニ ル、プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、 イソブトキシカルボニル、sec-ブトキシカルボニルおよびtert-ブトキシカルボ ニルなどがある。 C1-4アルキルスルホニル基は、C1-4アルキル基の スルホニル基との結合の結果得られる基を表す。例としては、メチルスルホニル 、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、ブチルス ルホニル、イソプチルスルホニル、sec-ブチルスルホニルおよびtert-ブチルス ルフィニルなどがある。 C1-4アルキルスルフィニル基は、C1-4アルキル基のスルフィニル基との結合 の結果得られる基を表す。例としては、メチルスルフィニル、エチルスルフィニ ル、プロピルスルフィニル、イソプロピルスルフィニル、プチルスルフィニル、 イソブチルスルフィニル、sec-ブチルスルフィニルおよびtert-ブチルスルフィ ニルなどがある。 C1-4アルキルチオ基は、C1-4アルキル基とチオエーテル官能基のイオウ原子 との結合の結果得られる基を表す。例としては、メチルチオ、エチルチオ、プロ ピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、イソブチルチオ、sec-ブチルチオお よびtert-ブチルチオなどがある。 C1-4アルキルカルボニルアミノ基は、アミノ基の水素原子のC1-4アルキルカ ルボニル基による置換の結果得られる基を表す。例としては、アセトアミド、プ ロパンアミドおよびイソプロパンアミドなどがある。 C1-4アルコキシカルボニルアミノ基は、アミノ基の水素原子のC1-4アルコキ シカルボニル基による置換の 結果得られる基を表す。例としては、メトキシカルボニルアミノ、エトキシカル ボニルアミノ、プロポキシカルボニルアミノ、イソプロポキシカルボニルアミノ 、ブトキシカルボニルアミノ、イソブトキシカルボニルアミノ、sec-ブトキシカ ルボニルアミノおよびtert-ブトキシカルボニルアミノなどがある。 C1-4アルコキシC1-4アルキル基は、C1-4アルキル基の水素原子のC1-4アル コキシ基による置換の結果得られる基を表す。例としては、メトキシメチル、エ トキシメチル、プロポキシメチル、イソプロポキシメチル、ブトキシメチル、イ ソブトキシメチル、sec-ブトキシメチル、tert-ブトキシメチル、2−メトキシ エチル、2−エトキシエチル、2−プロポキシエチル、2−イソプロポキシエチ ル、2−ブトキシエチル、2−イソブトキシエチル、2−sec-ブトキシエチル、 2−tert-ブトキシエチル、1−メトキシエチル、1−エトキシエチル、1−プ ロポキシエチル、1−イソプロポキシエチル、1−ブトキシエチル、1−イソブ トキシエチル、1−sec-ブトキシエチルおよび1−tert-ブトキシエチルなどが ある。 アリール−C1-4アルキル基は、C1-4アルキル基の1個の水素原子の上記に定 義したようなアリール基による置換の結果得られる基を表す。例としては、ベン ジル、1−フェニルエチル、3−フェニルプロピル、 2−フェニルプロピル、1−フェニルプロピル、4−フェニルブチル、3−フェ ニルブチル、2−フェニルブチルおよび1−フェニルブチルなどがあり、フェニ ル基はアリール基の定義において上記したように置換することができる。 ビスアリール−C1-4アルキル基は、C1-4アルキル基の2個の水素原子の2個 の上記に定義したようなアリール基による置換の結果得られる基を表し、置換基 は同一でも異なっていてもよい。例としては、ジフェニルメチル、2、2−ジフ ェニルエチル、1、1−ジフェニルエチル、1、2−ジフェニルエチル、3、3 −ジフェニルプロピル、2、2−ジフェニルプロピル、1、1−ジフェニルプロ ピル、3、2−ジフェニルプロピル、1、3−ジフェニルプロピルおよび1、2 −ジフェニルプロピルなどがあり、フェニル基はアリール基の定義において上記 したように置換することができる。 好ましい化合物は、一般式中、次のように互いに独立してまた両立して組み合 わせて定義される化合物である。すなわち、 mは、1または2であり、 nは、0、1または2であり、 Aは、−CO−または−SO2−であり、 Aは、−NHCO−または−OCO−であり、 Bは、一般式(i)の原子団であり、 Bは、一般式(ii)の原子団であり、 Bは、一般式(iii)の原子団であり、 Zは、水素、C1-4アルキル、−CH2−OR4、−COOR4または−CONR45、であり、Aが−CO−または−SO2−である場合はZはまたヒドロキシ 、−NR6C(=O)OR4、−NR6C(=O)R4または−NR6SO24であ り、 ZおよびR3は、合一してC2-5ポリメチレン鎖を形成し、 R7は、C1-4アルキル、C3-7シクロアルキルまたはアリールであり、 アリールは、フェニルまたは、ハロゲン、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、 ヒドロキシ、C1-4ハロアルキル、C1-4ハロアルコキシもしくはアミノから独立 して選択された1、2、3または4個の基で置換されたフェニルである。 したがって、一般式Iの化合物の好ましいクラスは、式中、以下のように定義 されるものである。すなわち、 mは1または2であり、 a、bおよびcはCR[式中、Rは独立して、水素またはC1-4アルキルであ る]であり、 R1は、C1-4アルキルまたはC3-7シクロアルキルであり、 Aは、−CO−または−SO2−であり、 Bは、一般式(i)、(ii)または(iii)の原子団であり、 nは、1または2であり、 R2またはR3の一つは、C1-4アルキル、C3-7シクロアルキルまたはアリール であり、そしてもう一つは水素、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、C3-7シ クロアルキル、C1-4アルコキシ−C1-4アルキル、アリールまたはアリール−C1-4 アルキルであり、 Zは、水素、C1-4アルキル、−CH2−OR4、−COOR4、−CONR45 、ヒドロキシ、−NR b(=O)OR4、−NR6C(=O)R4または−NR6 SO24であり、 または、ZおよびR3は合一してC2-5ポリメチレン鎖[その場合、R2はC1-4ア ルキル、C3-7シクロアルキルまたはアリールである]を形成し、 R4は、水素、C1-4アルキル、アリールまたはアリール−C1-4アルキルであ り、 R5およびR6は、独立して水素またはC1-4アルキル であり、 R7は、C1-4アルキル、C3-7シクロアルキルまたはアリールであり、 Yは、水素、C1-4アルキル、アリール、アリール−C1-4アルキル、−C(= O)OR4、−C(=O)R4、−C(=O)NR45または−SO24であり、 そして 上記のように定義されたアリールは、フェニルまたは、ハロゲン、C1-4アル キル、C1-4アルコキシ、ヒドロキシ、C1-4ハロアルキル、C1-4ハロアルコキ シもしくはアミノから独立して選択された1、2、3または4個の基で置換され たフェニルである。 このクラスの化合物の好ましいグループは、式中、以下のように定義されるも のである。すなわち、 Bは、一般式(i)または(iii)の原子団であり、 R2またはR3の一つは、C1-4アルキル、C3-7シクロアルキルまたはアリール であり、そしてもう一つは水素、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、C3-7シ クロアルキル、C1-4アルコキシ−C1-4アルキル、アリールまたはアリール−C1-4 アルキルであり、 Zは、水素、C1-4アルキル、−CH2−OR4、−COOR4またはヒドロキシ であり、 または、ZおよびR3は合一してC2-5ポリメチレン鎖[その場合、R2はC1-4 アルキル、C3-7シクロアル キルまたはアリールである]を形成し、 R4は、水素、C1-4アルキル、アリールまたはアリール−C1-4アルキルであ り、 R7は、C1-4アルキル、C3-7シクロアルキルまたはアリールであり、そして Yは、C1-4アルキル、アリールまたは−SO24である。 このクラスの化合物の他の好ましいグループは、式中、以下のように定義され るものである。すなわち、 Bは、一般式(ii)の原子団であり、そして R2またはR3の一つは、C1-4アルキルまたはアリールであり、そしてもう一 つは水素、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ−C1-4アルキル、アリールまたは アリール−C1-4アルキルである。 一般式Iの化合物の他の好ましいクラスは、式中、以下のように定義されるも のである。すなわち、 mは1または2であり、 a、bおよびcはCR[式中、Rは独立して、水素またはC1-4アルキルであ る]であり、 R1は、C1-4アルキルまたはC3-7シクロアルキルであり、 Aは、−NHCO−または−OCO−であり、 Bは、一般式(i)の原子団であり、 nは、0または1であり、 R2またはR3の一つは、C1-4アルキル、C3-7シクロアルキルまたはアリール であり、そしてもう一つは水素、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、C3-7シ クロアルキル、C1-4アルコキシ−C1-4アルキル、アリールまたはアリール−C1-4 アルキルであり、 Zは、水素、C1-4アルキル、−CH2−OR4、−COOR4または−CONR45であり、 または、ZおよびR3は合一してC2-5ポリメチレン鎖[その場合、R2はC1-4 アルキル、C3-7シクロアルキルまたはアリールである]を形成し、 R4は、水素、C1-4アルキル、アリールまたはアリール−C1-4アルキルであ り、 R5は、水素またはC1-4アルキルであり、そして 上記のように定義されたアリールは、フェニルまたは、ハロゲン、C1-4アル キル、C1-4アルコキシ、ヒドロキシ、C1-4ハロアルキル、C1-4ハロアルコキ シもしくはアミノから独立して選択された1、2、3または4個の基で置換され たフェニルである。 いくつかの特定の化合物の化学式は以下のように示される。なお、番号は調製 法について記述した実施例番号に対応する。 一般式Iの化合物は塩基の窒素原子を含み、したがって酸と塩を形成すること ができ、これもまた本発明に含まれる。これら塩の性質に制限はない。ただし、 治療目的に使用される場合には、それらは薬剤学的に容認し得るものであって、 すなわち、当業者に公知のように、遊離型の化合物と比較して低減した活性(す なわた容認し得ない低減活性)または増加した毒性(すなわち容認し得ない増加 毒性)を有してはならない。これら塩の例としては、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化 水素酸、硝酸、過塩素酸、硫酸または燐酸などの無機酸との塩、およびメタンス ルホン酸、トリフルオロメ タンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホ ン酸、フマル酸、蓚酸、リンゴ酸、クエン酸、コハク酸、酒石酸などの有機酸と の塩、および当業者に公知の他のミネラルおよびカルボン酸の塩があげられる。 塩は、遊離の塩基を充分量の所望の酸と反応させて塩を生成する従来の方法によ って調製される。遊離の塩基およびそれらの塩は溶解性などの物理的性質で多少 異なるが、本発明の目的に関しては同等である。 本発明の化合物は、水和型を含む溶媒化型および非溶媒化型のいずれでも存在 できる。一般に、水、エタノールなどの薬剤学的に容認し得る溶媒との溶媒化型 は、本発明の目的のためには非溶媒化型と同等である。 本発明のいくつかの化合物は、異なるジアステレオマーおよび/または光学異 性体で存在することができる。ジアステレオマーは、クロマトグラフィーや分別 結晶などの従来技術によって分割することができる。光学異性体は従来の光学的 分割法を用いて分割することができ、光学的に純粋な異性体が得られる。そのよ うな分割は一般式Iの生成物だけではなく、キラル合成中間体においても行うこ とができる。光学的分割法には、キラル相のクロマトグラフィーによる分離すな わちジアステレオマー対合の形成、分割および続いて の二つの光学異性体の回収が含まれる。光学的に純粋な異性体はまた、対称特異 的合成を用いて個々に得ることができる。本発明は個々の異性体およびそれらの 混合物(例えば、ラセミ体混合物)を含む。それらは合成あるいは物理的混合の いずれによって得られたものでもよい。 さらに、本発明のいくつかの化合物は、シス/トランス異性体で存在すること ができる。これら立体異性体は、クロマトグラフィーや再結晶などの従来技術に よって分離することができる。そのような分離は一般式Iの生成物だけではなく 、それらの合成中間体においても行うことができる。個々の異性体はまた、対称 特異的合成を用いて得ることができる。本発明は個々の立体異性体およびそれら の混合物を包含する。 一般式Iの化合物は、以下に記述する方法を用いて調製することができる。任 意の化合物の調製に用いられる的確な方法はそれぞれの化学構造によって異なる ということは当業者には明白であろう。反応は、用いる試薬および材料ならびに 目的の変換に適した溶媒中で行う。さらに、以下に記述の方法のいくつかにおい ては、反応性または不安定な基を下記するような従来の保護基を用いて保護する ことが適当あるいは必須であろう。これら保護基の性質ならびにそれらの導入お よび除去法は当業者に公知である(例えば、Greene T .W.,"Protective Groups in Organic Synthesis",John Wiley & Sons,New Yo rk,1981を参照されたい)。 一般式Iの化合物は、一般に一般式IIのアミンから一般式BCOCl(VIII) の酸塩化物、一般式BSO2Cl(IV)の塩化スルホニル、一般式BOC(=O )G(V)の化合物、一般式BNHC(=O)G(VI)の化合物または一般式B N=C=O(VII)の化合物との反応によって得られる。 [式中、B、a、b、c、mおよびR1は上記の意味を有し、Gは塩素または− OPhなどの適切な脱離基を表す。] この反応を、適当な溶媒中のトリエチルアミンまたはピリジンなどのプロトン 捕獲剤アミンの存在下で、または溶媒としての塩基を用いて行う。適当な溶媒の 例としては、ジクロロメタンおよびクロロホルムなどのハロゲン化炭化水素、ジ エチルエーテル、テトラヒドロフランおよびジオキサンなどのエーテルおよびベ ンゼンおよびトルエンなどの芳香族炭化水素などがある。反応は、好ましくは0 ℃と溶媒の沸点の間の温度で行う。酸塩化物の代わりとして、無水物を用いても よい。一般式VIIのイソシアナート誘導体は予め調製しておいてもよく、トリエ チルアミンの存在下でアジ化ジフェニルホスホリルとの処理などの公知の方法に よって一般式BCO2H(III)の対応する酸誘導体からその場で生成してもよい 。 当業者に明白となるように、Aが−NHCO−である一般式Iの化合物はまた 、関与する反応基の官能基転化によって、すなわち、一般式BNH2(IX)のア ミンをアミンIIの反応性カルバミン酸誘導体、例えばフェニルカルバミン酸誘導 体などと反応させることによって調製してもよい。該誘導体は、標準条件下での クロロギ酸フェニルとの処理などの従来法によってアミンIIから調製することが できる。 あるいはまた、Aが−CO−である一般式Iの化合物はまた、一般式IIのアミ ンと一般式BCOOH(III)のカルボン酸との間での脱水法によっても調製で きる。この方法は、適当な縮合剤の存在下でアミンを酸と反応させるようなアミ ド結合形成の従来の反応を用いて行うことができる。縮合剤は例えば、ジシクロ ヘキシルカルボジイミドなどのジイミドを単独でまたは1−ヒドロキシベンゾト リアゾールとの組み合わせで 用いる。この反応は、ジクロロメタンやクロロホルムなどのハロゲン化炭化水素 、テトラヒドロフランまたはジオキサンなどのエーテル、アセトニトリルまたは ジメチルホルムアミドなどの不活性溶媒中で行う。反応は、好ましくは0〜60 ℃の温度で、好ましくは6〜24時間の反応時間で行う。 さらに、一般式Iの化合物は一般式Iの他の化合物からの相互変換によって得 てもよい。 例えば、Bが一般式(i)[式中、Zは−NR6C(=O)OR4、−NR6C (=O)R4、−NR6C(=O)NR45または−NR6SO24である]の原 子団または一般式(iii)[式中、Yは水素とは異なる]の原子団である一般式 Iの化合物は、反応図式1に示されるように、当業者に公知の従来の反応によっ て、Bが一般式(i)[式中、Zは−NHR6である]の原子団または一般式(i ii)[式中、Y=Hである]の原子団である一般式Iの対応化合物から、それぞ れ調製することができる。例としては、アルキル化、アシル化、スルホンアミド 、カルバミン酸塩、尿素の調製などがある。これらの反応は、文献に広く記述が あり、そのような変換のために有機化学において用いられる通常条件によって行 われる。 Bが一般式(i)[式中、Zは−NHR6である]の原子団または一般式(iii )[式中、Y=Hである]の 原子団である一般式Iの化合物は、反応図式1に示されるように、化合物Iの調 製のための上記の一般法によって調製することができる。ただし、一般式IIIの 酸(または対応する酸塩化物または無水物)または一般式IVの塩化スルホニル[ 式中、アミノ基はアミノ保護基(P)でブロックされている]から出発する。ア ミノ保護基としては、tert-ブトキシカルボニル基などの従来公知のいかなるア ミノ保護基を用いてもよい。この場合、一般式Iの化合物を得るために、保護基 を除去するための続いてのステップが必要であろう。脱保護は、例えば以下に記 述するような従来法によって行う。反応図式1 [式中、a、b、c、R1、R2、R3、R6、R7、mおよびnは上記の意味を有 し、Aは−CO−またはSO2−であり、Pはtert-ブトキシカルボニル基などの アミノ保護基であり、QはCO2H基(一般式IIIの酸を生じる)またはSO2C l基(一般式IVの塩化スルホニルを生じる)である。] 一般式Iの化合物間の相互転換の他の例は、一般式 Iの化合物におけるニトロ基のアミノ基への還元である。この還元は、分子内の 他の官能基と相性の芳香族ニトロ基のための公知の還元剤を用いて行うことがで きる。適当な還元剤の例として、Znは広域のpH条件下でエタノール−水混合 物などの適当な溶媒中で好ましくは室温と溶媒の沸点との間の温度、より好まし くは50〜60℃で用いられ、Na224はテトラヒドロフラン、エタノール またはピリジンなどの有機溶媒と水との混合物などの適当な溶媒中で用いられ、 SnCl2は広域のpH条件下でエタノールなどの適当な有機溶媒中で用いられ 、SnまたはFeは広域のpH条件下で用いられ、NaBH4はSn、Coまた はPd塩などの適当な触媒の存在下でエタノールなどの適当な有機溶媒中で用い られ、ギ酸またギ酸アンモニウムはPd/Cの存在下で用いられる。代わりに、 還元は水素添加によっても行われ、これは炭素上のパラジウムなどの触媒の存在 下でアルコールなどの適当な溶媒中で、好ましくは室温と溶媒の沸点との間の温 度で、好ましくは大気圧〜10気圧の圧力下で、好ましくは1〜48時間の反応 時間で行う。 当業者に明らかとなるように、上記の代替物の相互転換は一般式Iの最終化合 物およびそれらの合成中間体のいずれについても行うことができる。 一般式Iの化合物の塩は、例えば塩酸、硫酸、硝酸 、蓚酸またはフマル酸などの酸を用いる処理による従来法を用いて調製すること ができる。 一般式IIのアミンは、以下に示す反応図式2の方法によって調製できる。反応図式2 [式中、a、b、c、mおよびR1は上記の意味を有し、Pはtert-ブトキシカル ボニル基などのアミノ保護基であり、LはハロゲンまたはC1-6アルコキシであ る。] 最初のステップ(ステップA)において、一般式Xの化合物を、トリエチルア ミンなどのプロトン捕捉剤 アミンの存在下でクロロホルムのようなハロゲン化炭化水素などの適当な溶媒中 で、好ましくは室温と溶媒の沸点との間の適当な温度で一般式XIの化合物と反応 させて、一般式XIIの化合物を得る。 一般式XIIの化合物の還元(ステップB)によって一般式XIIIの化合物が得ら れる。この還元は、炭素上のパラジウムなどの触媒の存在下でアルコールなどの 適当な溶媒中で、好ましくは室温と溶媒の沸点との間の温度で、好ましくは大気 圧〜10気圧の圧力下で、好ましくは1〜48時間の反応時間で水素添加するこ とによって行うこともできる。代わりに、この還元は、Na224などの適当 な還元剤を用いて、水とテトラヒドロフラン、エタノールまたはピリジンなどの 有機溶媒との混合物のような適当な溶媒中で行ってもよい。 ステップCにおいて、一般式XIIIの化合物と一般式R1C(=NH)OR8・H X[XV、式中、R1は上記の意味を有し、R8はC1-6アルキルであり、Xはハロ ゲンである]のイミノエーテル塩とを、エタノール等のアルコールなどの適当な 有機溶媒中で反応させて、一般式XIVの化合物が得られる。この反応は、好まし くは室温と溶媒の沸点との間の温度で、好ましくは6〜48時間の反応時間で行 う。代わりに、イミノエーテルの代わりに一般式R1COOH(XVI)のカルボン 酸、 一般式R1COX(XVII)の酸ハロゲン化物、一般式(R1CO)2O(XVIII)の 無水物または一般式R1C(OR83(XIX)のトリアルキルオルトエステル[式 中、R1、XおよびR8は上記の意味を有する]を用いることも可能である。 最後に、一般式XIVの化合物のピペリジン窒素原子の脱保護(ステップD)に よって、一般式IIの化合物が得られる。ここで用いる脱保護剤および反応条件は 、存在する保護基の性質によって異なる。すなわち、保護基がtert-ブトキシカ ルボニル基である場合は、脱保護は、酸(例えば、塩酸、燐酸、などの無機酸ま たはトルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、酢酸またはトリフルオロ酢酸など の有機酸)を用いて水、アルコール(例えばメタノール)、エーテル(例えばテ トラヒドロフランまたはジオキサン)またはハロゲン化炭化水素(例えばジクロ ロメタン)などの適当な溶媒中で、好ましくは0℃〜室温の温度で処理すること によって行うことができる。 上記の反応は全て自体公知であり、記述された方法によって行うことができる 。 一般式IIIの酸および一般式IVの塩化スルホニルは、市販されており、広く文 献に記述があり、また、市販製品または既に文献に既述の生成物を出発材料とし て当業者に公知の方法によって調製することができる。 これらの反応には例えば、アルキル化、アシル化、二重結合への共役付加、二重 結合調製のためのウィッティッヒ反応、スルホンアミドの調製、還元的アミノ化 などが含まれる。これら反応は全て自体公知であって、既述の条件に従って行う ことができる。 一般式BOC(=O)G(V)およびBNHC(=O)G(VI)の化合物は、 クロロギ酸フェニルなどを用いる従来法によって一般式BOHおよびBNH2に 対応するアルコールおよびアミンからそれぞれ容易に調製することができる。 一般式BN=C=O(VII)のイソシアナートは、次のようなステップからな る工程を用いて一般式BCOOH(III)の酸から調製することができる。すな わち、例えばアジ化ジフェニルホスホリルなどを用いる処理による酸のアジ化ア シルへの変換、続いての該アジ化アシルのクルチウス転移によるイソシアナート の生成である。カルボン酸からイソシアナートを調製するこの工程は広く文献に 記述されており、既述の条件に従って行うことができる。 一般式X、XI,XV、XVI、XVII、XVIIIおよびXIXの化合物、ならびに一般式B OHのアルコールおよび一般式BHN2のアミンは、市販されており、広く文献 に記述があり、当業者に公知の方法と同様にして市販の製品から調製することが できる。 一般式Iの化合物は有効なPAFアンタゴニストであり、次のような疾患の治 療のための予防および治療薬として有用である。すなわち、血栓症、脳溢血(例 えば、脳出血、脳血栓症)、狭心症、血栓性静脈炎、血小板減少性紫斑症、腎炎 (例えば糸状体腎炎)、糖尿病性ネフローゼ、膵臓炎などのPAFが関与する循 環系疾患、虚血およびショック状態(例えば、重度感染後あるいは術後にみられ る敗血症性ショック、内毒素によって起きる血管内凝集反応症候群、アナフィラ キシーショック、出血性ショック、心筋虚血など)、PAFが関与する消化管疾 患(例えば胃潰瘍、炎症性腸疾患)、アレルギーおよび炎症に関連する疾患(喘 息、皮膚炎、蕁麻疹、関節炎および乾癬など)、肺炎、臓器移植後のPAF産生 増加による拒絶反応、術後の器官機能不全(例えば、心臓、肝臓および腎臓にお ける障害)およびPAFが関与する他の症状がこれに含まれる。これらはまた、 細胞分裂および/または子宮への卵着床の抑制による雌哺乳動物の避妊のため、 子宮内膜症の治療およびエンドセリン過剰分泌によるエンドセリン過剰血症の予 防および治療において用い得る。 開示された化合物の活性によって、本発明はさらに、本発明の化合物を、賦形 剤および任意の他の補助剤を必要であればともに含んでなる組成物を提供する。 本発明の化合物は種々の薬剤調製物において投与され得るが、その詳細は周知の ように投与ルートおよび治療対象疾患の病状によって異なる。 例えば、経口投与用の本発明による固体組成物には、圧縮錠剤、分散粉末、顆 粒およびカプセルが含まれる。錠剤では、活性成分は、乳糖、デンプン、マンニ トール、微結晶セルロースまたは燐酸カルシウムなどの不活性賦形剤、コーンス ターチ、ゼラチン、微結晶セルロースまたはポリビニルピロリドンなどの粒化お よび崩壊剤、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸またはタルクなどの潤滑 剤の少なくとも一つと混合される。錠剤は公知の方法によって被覆して、胃腸管 内における崩壊および吸収を遅延させることによって長期の薬効持続作用を提供 できる。胃溶性または腸溶性被膜錠剤は、蔗糖、ゼラチン、ヒドロキシプロピル セルロースまたはアクリル樹脂などを用いてつくることができる。持続性作用を 有する錠剤はまた、ガラクツロン酸ポリマーなどの逆行浸透性を付与する賦形剤 を用いて得ることができる。経口投与用調製物にはまた、ゼラチンなどの吸収性 材料のハードカプセルなどがあり、この場合、活性成分は不活性固形賦形剤およ び潤滑剤またはエトキシル化飽和グリセリドなどの糊質材料と混合される。ソフ トゼラチンカプセルもまた可能であり、この場合、活性成分は水またはピーナツ 油、液体パラフィンまたはオリーブ油などの油性媒体と混合される。 水添加による懸濁物調製に適する分散粉末および顆粒は、活性成分を分散また は湿潤剤、Na-カルボキシメチルセルロール、メチルセルロース、ヒドロキシ プロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、ト ラガカントゴム、キサンタンゴム、アラビアゴムなどの懸濁剤およびp−ヒドロ キシ安息香酸メチルまたはn−プロピルなどの一つまたはそれ以上の保存剤を付 加混合して得られる。甘味剤、風味剤および着色剤などの追加の賦形剤剤が存在 してもよい。 経口投与用の液体組成物には、乳濁液、溶液、懸濁液、シロップおよびエリキ シルなどがあり、これには蒸留水、エタノール、ソルビトール、グリセロールま たはプロピレングリコールなどの通常使用される不活性希釈剤が含まれる。その ような組成物はまた、湿潤剤、懸濁剤、甘味剤、風味剤、芳香剤、保存剤および 緩衝剤などの補助剤を含んでもよい。 経口投与用の他の組成物にはスプレーまたはエアゾール組成物があり、これは 公知の方法で調製できる。活性成分を溶液または懸濁液の液滴または粉末のかた ちで分散できるこれら組成物は、適当なプロペラントを含む。 大粒丸薬注入または連続注入/点滴による非経口投与のための本発明による注 入注射用調製物には、非毒性で非経口投与が容認されている希釈剤または溶媒に 溶かした滅菌水性または非水性溶液、懸濁液または乳濁液などが含まれる。水性 溶媒または懸濁媒体としては例えば、注入のための蒸留水、リンゲル液、および 塩化ナトリウム等張溶液などがある。非水性溶媒または懸濁媒体の例としては、 プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、オリーブ油などの植物油また はエタノールなどのアルコールがある。これら組成物はまた、湿潤剤、保存剤、 乳化剤および分散剤などの補助剤を含むことができる。これらは任意の公知の方 法で滅菌するか使用直前に滅菌水または他の滅菌注入用媒体に溶解し得る滅菌固 体組成物のかたちに製造することができる。全成分が滅菌されている場合は、滅 菌環境下での製造によって注入用剤の滅菌性は保持されることになる。 本発明の化合物はまた、薬剤の直腸投与のための座剤または浣腸剤(これには 水性または油性溶液、懸濁液および乳濁液が含まれる)のかたちで投与してもよ い。そのような組成物は、次のような従来法によって調製する。例えば、座剤は 活性成分をカカオバターまたは他のグリセリドなどの従来の座剤基剤とともに混 合することによって調製できる。 本発明の化合物の局所投与のための組成物の例としては、クリーム、軟膏、ペ ースト、ローション、ゲル、スプレー、泡沫剤、エアゾル剤、溶液、懸濁液また は粉末がある。そのような組成物は従来の調製物であり、公知の従来法で調製す ることができる。 本発明の化合物を目に投与する場合は、適当な水性または非水性滅菌溶媒中の 溶液または懸濁液に調製できる。これら組成物はまた、緩衝剤および保存剤を含 むことができる。 投与量および投与回数は、症状、患者の年齢および体重ならびに投与ルートに よって異なるが、一般に、本発明の化合物は経口投与の場合は大人の一日用量は 1〜1000mg、好ましくは5〜250mgであって、これは単一服用でも分 割服用のいずれでもよい。患者への好ましい投与量は、0.005〜20mg/ kg体重であり、より好ましくは0.05〜5mg/kg体重である。 局所投与のための組成物は、通常0.5〜10重量%の一般式Iの化合物を含 む。 次は、錠剤、カプセル、シロップ、エアゾル剤、注入用剤およびクリームの代 表的な調製物である。これらは標準的方法によって調製され、PAFの介在する 状態の治療に有用である。錠剤 一般式Iの化合物 100mg 燐酸カルシウム二塩基 125mg ナトリウム澱粉グリコレート 10mg タルク 12.5mg ステアリン酸マグネシウム 2.5mg 250.0mgハードゼラチンカプセル 一般式Iの化合物 100mg 乳糖 197mg ステアリン酸マグネシウム 3mg 300mgシロップ 一般式Iの化合物 0.4 g 蔗糖 45 g 風味剤 0.2 g 甘味剤 0.1 g 水で全量を100mLにする。エアゾル剤 一般式Iの化合物 4 g 風味剤 0.2 g プロピレングリコールで100mLにする。 適当なプロペラントで1ユニットにする。注入用調製物 一般式Iの化合物 100mg ベンジルアルコール 0.05mL プロピレングリコール 1mL 水で5mLにする。クリーム 一般式Iの化合物 2 g ジメチルアセトアミド 2 g 白パラフィン 25 g ステアリルアルコール 22 g プロピレングリコール 12 g ラウリル硫酸ナトリウム 1.5 g メチルパラベン 0.3 g 純水 31.6 g 次の薬理学的試験は本発明の化合物の活性をより詳細に説明する。 薬理学的試験1PAFによって誘導された血小板凝集の阻害 血小板凝集の試験は、Born(J.Physiol.,162,67,1962)の方法によって行 った。血液は、雄ニュージーランドウサギ(2〜2.5kg体重)から心臓穿刺 によって3.16%のクエン酸ナトリウム(9容量の血液に対して1容量)中に 採取した。血小板に富む血漿(PRP)を、血液を250×gで4℃で10分間 遠心分離することによって調製した。PRPを、3000×gで10分間のさら なる遠心分離によって得た血小板に乏しい血漿(PPP)で希釈した。血小板数 を3×105細胞/mm3に調整した。血小板凝集をC18−PAF(15nM)に よって誘導して、二チャンネル凝集測定器Chrono-log 560を用いて測定した。活 性をIC50値として、すなわち、血小板凝集反応を50%阻害するに必要な薬物 濃度にとして表した。結果を下記の表Iに示す。 薬理学的試験2正常血圧ラットにおけるPAF誘導低血圧症の阻害 体重180〜220gの雄Sprague-Dawleyラットをペントバルビツール酸ナト リウムによって麻酔した(50mg/kgを腹腔内注射)。血圧は、左頚動脈か らベックマンR611記録器と組み合わせたStatham圧変換器を用いて記録した 。左右の大腿静脈にカテーテ ルを挿入して、試験化合物およびPAF(0.5μg/kg)を注入した。試験 化合物はPAFの3分前に静脈注射(1mL/kg、生理食塩水に溶解)によっ て投与した。血圧をモニターして、PAF誘導低血圧症の対照に対する阻害率を 算出した。結果をIC50値として、すなわち、低血圧症を50%阻害するに必要 な試験化合物の用量として表した。結果を下記の表IIに示す。 次の諸例は、本発明の態様を説明するものであるが、それを限定するものでは ない。 [参考例1] 1−tert-ブトキシカルボニル−4−(アミノメチル)ピペリジン 4−(アミノメチル)ピペリジン(40g、0.35モル)の冷却(0℃)C HCl3溶液(300mL)にジ炭酸ジ−tert-ブチル(39.2g、0.17モ ル)のCHCl3溶液(300mL)を加えて、反応混合液を室温で18時間撹 拌した。得られた溶液をH2Oで洗浄して、水相をCHCl3を用いて再抽出した 。合わせた有機相を乾燥して、粗生成物(54.1g)に濃縮して、これをその まま次のステップに直接用いた。 [参考例2] 4−[[1-(tert-ブトキシカルボニル)−4−ピペリジル]メチルアミノ]− 3−ニトロピリジン 4−クロロ−3−ニトロピリジン(83.7g、0.53モル)の冷却(0℃ )CHCl3溶液(700mL)に、参考例1で得られた生成物(140g、0 .65モル)およびEt3N(110mL)のCHCl3溶液(500mL)を加 えて、混合液を還流で18時間加熱した。次いでそれを蒸発させて、残渣を1N NaOHとEtOAc間で分配した。水相をEtOAc で2回再抽出して、合わせた有機抽出物を乾燥して、総容量を400mLに濃縮 した。一晩冷却後(−20℃)、黄色固体を集めて乾燥した(115g、64% )。 融点131〜138℃。 [参考例3] 3−アミノ−4−[[1−(tert-ブトキシカルボニル)−4−ピペリジル]メ チルアミノ]ピリジン 参考例2で得られた生成物(26.2g、0.077モル)およびPd/C1 0%(3.83g)のMeOH(500mL)中の混合物を大気圧下で18時間 水素添加した。触媒を濾過除去して、濾過物を粗生成物(22.9g、96%) に濃縮して、それを次のステップにそのまま直接に用いた。 あるいはまた、表題化合物を次のようにして調製した。参考例2で得られた生 成物(82.2g、0.244モル)のピリジン溶液(400mL)に、Na2 24(170g、0.976モル)のH2O溶液(50 0mL)を加えた。混合物を室温で24時間撹拌して、次いでEtOAc(80 0mL)と5N NaOH(450mL)間で分割した。有機相を分離して、乾 燥して、蒸発させて、黄色固体(101g)を得た。これはまだピリジンを含ん だ。 [参考例4] 1−[[1−(tert-ブトキシカルボニル)−4−ピペリジル]メチル]−1H −2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン 参考例3で得られた生成物(22.9g、0.07モル)のEtOH溶液(3 50mL)に、塩酸アセトエチルイミダート(9.2g、0.074モル)を加 えて、混合物を4時間還流処理した。2回目の等量の塩酸エチルアセトイミダー ト(9.2g、0.074モル)を加えて、混合物をさらに18時間還流した。 最後に、3回目の等量の塩酸エチルアセトイミダート(9.2g、0.074モ ル)を加えて、混合物をさらに4時間加熱した。溶媒を真空中で除去して、残渣 をCHCl3と0.5N NaOH間で分割した。有機相を乾燥して、残渣(3 0g)に濃縮して、シリカゲル上のクロマトグラフィー(CHCl3:MeOH 、10%)によって精製して、表題化合物を黄色固体として得た(23.4g、 95%)。 [参考例5] 1−[(4−ピペリジル)メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c] ピリジン 参考例4で得られた生成物(23.1g、0.07モル)の冷却(0℃)Me OH溶液(200mL)に、6.5N塩酸(g)/ジオキサン溶液(44mL) を滴下して加えた。混合物を室温で2時間撹拌して、蒸発して乾燥させた。残渣 を冷却して(0℃)、1N NaOHを加えて、得られる溶液をCHCl3で抽 出した(3回)。合わせた有機抽出物を乾燥して黄色固体に濃縮した(15.8 g、98%)。 [参考例6] 1−(4−ピペリジル)−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン、 塩酸塩 上記の参考例1〜5に記述の方法によって、ただし4−(アミノメチル)ピペ リジンの代わりに4−アミノピペリジンを出発材料として、表題化合物を得た( 56%)。 [参考例7] 3、3−ジフェニル−3−エトキシカルボニルプロピオン酸 a)ジフェニル酢酸エチル ジフェニル酢酸(20g、0.094モル)のエタノール溶液(70mL)に 、トルエン(70mL)を加えた。次に、H2SO4(3mL)を滴下して加えて 、反応混合液を18時間還流処理した。次いで、水およびEtOAcを加えて、 層を分離して、有機相を飽和NaHCO3溶液で洗浄して(3回)、乾燥して、 白色固体に濃縮して(23.2g)、それをそのまま次のステップに直接用いた 。 b)3、3−ジフェニル−3−エトキシカルボニルプロピオン酸tert-ブチル NaH(60%パラフィン懸濁液、4.25g)のDMF溶液(100mL) に、参考例7aで得られた生成物(23.2g、0.965モル)のDMF溶液 (50mL)を加えて、反応混合液を室温で1時間撹拌した。ブロモ酢酸tert- ブチル(13.5mL、0. 965モル)を滴下して加えて、混合液を60℃で18時間撹拌した。得られた 溶液を水(1mL)で処理して、溶媒を除去した。さらに水を加えて、次いでE tOAcで塩基性pHで抽出した。有機相を乾燥して、暗色油に濃縮した。 c)表題化合物 参考例7bで得られた生成物(6g、0.017モル)のCH2Cl2冷却(0 ℃)溶液(20mL)にトリフルオロ酢酸(2.6mL)を滴下して加えて、混 合液を室温で18時間撹拌した。次いで、得られた溶液を蒸発によって乾燥させ て表題化合物を得た(85%)。 [参考例8] 3−フェニル−3−(フェニルアミノ)プロピオン酸 塩酸アニリン(3.37g、26ミリモル)およびベンゾイル酢酸エチル(5 mL、26ミリモル)のMeOH溶液(70mL)に、NaBH3CN(1.7 5g)を加えて、混合液を室温で18時間撹拌した。溶媒を除去して、残渣を0 .5N塩酸とEt2O間で分配 した。水相を1N NaOHで塩基性にして、CHCl3で抽出した。有機相を 乾燥して、残渣に濃縮した。シリカゲル上のクロマトグラフィー(ヘキサン:E tOAc、5%)によって精製して、3−フェニル−3−(フェニルアミノ)プ ロピオン酸エチル(4.3g、62%)を得た。次いで、この化合物を塩基性条 件下で加水分解して、表題化合物を白色固体として得た。 融点:110〜111℃ [参考例9] 3−(4−ニトロフェニル)アミノ−3−フェニルプロピオン酸 トランス-ケイ皮酸(2g、13ミリモル)およびHBr(30%AcOH溶 液、40mL)の混合液を室温で18時間撹拌して、次いで蒸発させて乾燥した 。得られた固体を2−ブタン(100mL)に溶かして、p−ニトロアニリン( 5g、36ミリモル)を加えた。反応混合液を18時間還流して、自然冷却して 、CHCl3と1N塩酸間で分配した。有機相を乾燥して、残渣に濃縮した。こ れをシリカゲル上のクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc、50%)によ って精製して、表題化合物を黄色固体として得た(0.7 8g、21%)。 [参考例10aおよび10b] シス-およびトランス-3−(4−ニトロフェニル)−3−フェニルプロペン酸 50%NaH(24.66g、0.51モル)の冷却(0℃)THF懸濁液( 375mL)に、ホスホノ酢酸トリエチル(88.2mL、0.44モル)を滴 下して加えた。混合液を45分間撹拌して、4−ニトロベンゾフェノン(102 g、0.45モル)のTHF溶液(525mL)を加えた。得られた混合液を1 8時間アルゴン雰囲気下で還流して、次いで、自然冷却して、水とEtOAc間 で分配した。有機相を乾燥して、残渣に濃縮した(115g)。この粗生成物を MeOH(600mL)に溶解して、K2CO3(87.2g)の氷溶液(288 mL)を加えて、混合液を4時間還流した。MeOHを除去して、水を加えて、 溶液をヘキサンで抽出した。次いで、水性溶液を5N塩酸で酸性pHにして、C HCl3で抽出した。溶媒を蒸発させて、シス/トランス混合物として褐色固体 を得た。 純粋のシス異性体(10a)がEtOAcからの再結晶によって得られる(3 4g、30%)。 純粋のトランス異性体(10b)は次のようにして得られる。トランス-ケイ 皮酸エチル(4.4g、27ミリモル)、4−ブロモニトロベンゼン(6g、2 9.7モル)、トリフェニルホスフィン(0.26g)、トリブチルアミン(8 mL)および酢酸パラジウム(57mg)のアセトニトリル混合液(20mL) をアルゴン雰囲気下で2日間加熱還流した。冷却した混合液を0.5NNaOH とCHCl3間で分配して、有機相を分離し、乾燥して、濃縮した。残渣をシリ カゲル上のクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc、20%)によって精製 して、白色固体を得た(2.4g、31%)。 [参考例11] 3−ヒドロキシ−3−フェニル−3−トリフルオロメチルプロピオン酸 n−ブチルリチウム(1.6Mヘキサン溶液、40mL)の冷却(0℃)ドラ イTHF溶液(90mL)に、ジイソプロピルアミン(9.45mL)を滴下し て加えて、混合液を5分間撹拌した。温度を0℃に保持して、AcOH(1.9 2mL、0.0336モル )を滴下して加えて、反応混合液を10分間撹拌した後、50℃で30分間加熱 した。得られた溶液を自然冷却して、2、2、2−トリフルオロアセトフェノン (4.76mL、0.0336モル)のドライTHF溶液(15mL)を0℃で 加えて、得られた混合液を室温で一晩撹拌した。最後にEt2O(150mL) および水(50mL)を加えて、水相を分離して、塩酸で酸性にして、EtOA cで抽出した(3回)。有機相を乾燥して、濃縮して、表題化合物を橙色固体と して得た(3.88g、49%)。 [参考例12] 3、3−ジフェニルプロペン酸 参考例10に記述の方法と同様にして、ただし4−ニトロベンゾフェノンの代 わりにベンゾフェノンを用いて、表題化合物を得た。 [参考例13] 3−(4−ニトロフェニル)酪酸 冷却(0℃)濃H2SO4(30mL)を、3−フェニル酪酸(15g、91ミ リモル)に加えた。次いで、HNO3(5mL)の冷却H2SO4溶液(10mL )を滴下して加えて、混合液を0℃で30分、次いで室 温でさらに30分間間撹拌した。混合液を氷中に注ぎ、得られる溶液を冷蔵庫に 一晩放置した。沈殿を濾過して、水で洗浄して、乾燥して、粗生成物(28.3 g)を得た。これをシリカゲル上のクロマトグラフィー(CHCl3:MeOH 、10%)によって精製して、表題化合物を得た(4.1g、21%)。 [参考例14] 3−エトキシカルボニル−3−(4−ニトロフェニル)プロピオン酸 参考例7bに記述の方法と同様にして、ただしジフェニル酢酸エチルの代わり に4−ニトロフェニル酢酸エチルを出発材料として、次いでトリフルオロ酢酸の 代わりにベンゼンに溶かしたp−トルエンスルホン酸を用いてtert-ブチルエス テルを加水分解をして、表題化合物を得た。 [参考例15] 3−エトキシカルボニル−3−フェニルプロピオン酸 参考例14に記述の方法と同様にして、ただしフェニル酢酸エチルを出発材料 として、表題化合物を得た。 [参考例16] シスおよびトランス−3−(3−ニトロフェニル)−3−フェニルプロペン酸 参考例10に記述の方法によって、ただし3−ニトロベンゾフェノンを出発材 料として、表題化合物を黄色固体として得た。 [参考例17] 3−[N−(エトキシカルボニル)アミノ]−3−(4−ニトロフェニル)プロ ピオン酸 参考例13に記述の方法によって、ただし3−[N−(エトキシカルボニル) アミノ]−3−フェニルプロピオン酸を出発材料として、表題化合物を得た。 [参考例18] 3−ヒドロキシ−3−(2−メチルプロピル)−5−メチルヘキサン酸 参考例11に記述の方法によって、ただし2、2、2−トリフルオロアセトフ ェノンの代わりの2、6−ジメチル−4−ヘプタノンを用いて、表題化合物を得 た(56%)。 [参考例19] 3−メチル−3−フェニル酪酸 a)3−メチル−3−フェニルブチロニトリル 1−クロロ−2−メチル−2−フェニルプロパン(150g、0.889モル )およびNaCN(54.46g)のDMSO混合液(250mL)を100℃ で3週間加熱した。溶液を最初の容量の半分に濃縮して、水(400mL)を加 えて、それをEt2Oで抽出した(3回)。合わせた有機抽出物を乾燥して、粗 生成物(115.1g)に濃縮して、これをそのまま次のステップに直接用いた 。 b)表題化合物 上記a)で得られた生成物に、水(375mL)およびH2SO4(300mL )を徐々に加えて、混合液を48時間還流した。次いで、水を加えて、得られた 溶液をCHCl3で抽出した。有機相を2N NaOH で洗浄して(3回)、水相を5N塩酸で酸性にして、CHCl3で抽出した。合 わせた有機抽出物を乾燥して、濃縮して、表題化合物を得た。 [参考例20] N−メチル−N−フェニルアミノ酢酸 N−フェニルグリシン(5g、33ミリモル)およびホルムアルデヒド(37 %水溶液、20mL)のアセトニトリル溶液(100mL)に、NaBH3CN (6.8g)およびAcOH(2mL)を加えて、反応混合液を室温で一晩撹拌 した。揮発物を真空中で除去して、残渣をpH3〜4の酸性にして、CHCl3 で数回抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥して、濃縮して粗生成物を得た(5 .73g)。これをシリカゲル上のクロマトグラフィー(EtOAc)によって 精製して、表題化合物を得た(3.96%、73%)。 [参考例21] 3−メチル−3−(4−ニトロフェニル)酪酸 参考例13に記述の方法によって、ただし参考例19で得られた化合物を出発 材料として、表題化合物を得た(47%)。 [参考例22] シスおよびトランス−3−(4−ニトロフェニル)−2−酪酸 参考例10に記述の方法によって、ただし4−ニトロベンゾフェノンの代わり に4−ニトロアセトフェノンを出発材料として、表題化合物を得た。 [参考例23] N−エトキシカルボニル−N−(4−ニトロフェニル)アミノ酢酸 4−ニトロアニリン(10g、0.072モル)およびEt3N(10mL) の冷却(0℃)CHCl3懸濁液(10mL)に、クロロギ酸エチル(6.9m L)を滴下して加えて、混合液をアルゴン雰囲気下で室温で一晩撹拌した。CH Cl3を加えて、得られた溶液を1N塩酸で洗浄した。層を分離して、氷相をC HCl3で洗浄して、合わせた有機抽出物を乾燥して濃縮した。残渣をシリカゲ ル上のクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc、30%)によって精製して 、N−(エトキシカルボニル)−4−ニトロアニリン(1. 7g)を得た。 この生成物をTHF(5mL)中に溶解して、次いでNaH(0.48g、1 0ミリモル)の冷却(0℃)ドライTHF懸濁液(10mL)を滴下して加えた 。混合液を室温で30分間撹拌して、ブロモ酢酸エチル(0.89mL、8ミリ モル)を加えた。反応混合液を室温で48時間撹拌した後、24時間還流した。 残渣をCHCl3および燐酸塩緩衝液に溶解して、CHCl3で抽出した(2回) 。溶媒を蒸発させて、表題化合物をエチルエステルとして得た(1.54g)。 この生成物をMeOH(35mL)に溶解して、K2CO3(1.33g)の水 溶液(18mL)を加えて、混合液を3時間還流した。揮発物を真空中で除去し て、得られる溶液をヘキサンで抽出した。水相を酸性にして、CHCl3で抽出 した。有機抽出物を乾燥して、濃縮して、表題化合物を得た。 [参考例24] トランス−3−フェニル−2−ペンテン酸 参考例10に記述の方法によって、ただし4−ニトロベンゾフェノンの代わり にプロピオフェノンを用いて、表題化合物を得た。 [参考例25] 塩化2−メチル−2−フェニルプロピルスルホニル 削屑マグネシウム(0.8g、0.036モル)、ドライTHF(10mL) およびヨウ素結晶をアルゴン雰囲気下でフラスコに入れた。次いで、1−クロロ −2−メチル−2−フェニルプロパン(5mL,0.031モル)のTHF溶液 (15mL)を徐々に加えて、反応混合液を30分間還流した。次いで、それを 室温まで放置冷却して、最後に−70℃にまで冷却して、塩化スルフリル(2. 5mL、0.031モル)のTHF溶液(10mL)を滴下して加えた。反応混 合液を放置して室温にして、その温度で一晩撹拌した。得られた溶液を希釈燐酸 塩緩衝液に注いで、EtOAcで抽出した(3回)。溶媒を蒸発させて、表題化 合物を得た(4.6g、65%)。 [参考例26] [N−(2−メトキシフェニル)−N−メチルアミノ]酢酸 a)N−(2−メトキシフェニル)アミノ酢酸 2−メトキシアニリン(13.2g.0.108モル)の冷却(0℃)CHC l3溶液(100mL)に、 ブロモ酢酸エチル(6mL、0.05モル)を加えて、混合液を室温で一晩撹拌 した。得られた溶液を0.5N NaOHで洗浄して、有機相を濃縮して粗生成 物を得た。これをシリカゲル上のクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc、 10%)によって精製して、N−(2−メトキシフェニル)アミノ酢酸エチル( 4.2g、40%)を得た。この化合物をMeOH(80mL)に溶解して、K2 CO3(4.4g)の水溶液(50mL)加えて、混合液を一晩還流した。Me OHを除去して、得られた水相をヘキサンで抽出した。水相を5N塩酸で酸性に して、CHCl3で抽出した(3回)。溶媒を蒸発させて、表題化合物を得た。 b)表題化合物 参考例20に記述の方法によって、ただし参考例26aで得られた化合物を出 発材料として、表題化合物を得た(76%)。 [参考例27] トランス-3−(メトキシメチル)−3−フェニルプロベン酸 参考例10に記述の方法によって、ただし4−ニト ロベンゾフェノンの代わりに2−メトキシアセトフェノンを用いて、表題化合物 を得た(30%)。 [参考例28] N−イソブチル−N−(4−ニトロフェニルスルホニル)アミノ酢酸 a)N−イソブチル−N−(4−ニトロフェニルスルホニル)アミン イソブチルアミン(5mL、0.052モル)のCH2Cl2溶液(100mL )に、Et3N(5.07mL)および塩化4−ニトロベンゼンスルホニル(1 1.7g,0.052モル)を加えて、混合液を室温で一晩撹拌した。得られた 溶液を水で洗浄して(3回)、乾燥して、濃縮して、所望の生成物を得た(9. 41g、70%)。 b)表題化合物 参考例26aに記述の方法と同様にして、ただし上記a)で得られた化合物を 出発材料として、表記化合物を得た(3.20g、28%)。 [実施例1] 1−[[1−(3、3−ジフェニルプロピオニル)−4−ピペリジル]メチル] −1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン 参考例5で得られた生成物(0.5g、2.17ミリモル)、3、3−ジフェ ニルプロピオン酸(0.49g、2.17ミリモル)および1−ヒドロキシベン ゾトリアゾール(0.26g)の冷却(0℃)DMF混合液(25mL)に、窒 素雰囲気下でジシクロヘキシルカルボジイミド(0.4g)を加えて、反応混合 液を室温で18時間撹拌した。溶媒を真空中で除去して、得られた残渣をEtO Acとともに撹拌して、不溶物を濾過除去した。有機溶液を飽和NaHCO3溶 液、水および塩性溶液で洗浄して、乾燥して、濃縮した。残渣(1.44g)を シリカゲル上のクロマトグラフィー(CHCl3:MeOH、10%)によって 精製して、表題化合物を白色固体として得た(0.59g、62%)。 融点79〜84℃(C28304O) 三塩酸塩を、生成物(0.28g)のEtOH溶液をフマル酸(0.46g) のEtOH溶液と処理することによって調製した。混合液を1時間−20℃で冷 却して、固体を濾過して集めて、再びEtOH中で再結晶させて、所望の塩を得 た(0.3g、85%)。 融点128〜134℃(C28304O.3HCl) ヘミフマル酸塩を、生成物(0.87g)のEtOH溶液をフマル酸(0.4 6g)のEtOH溶液と処理することによって調製した。混合液を1時間−20 ℃で冷却して、固体を濾過して集めて、再びEtOH中で再結晶させて、所望の 塩を得た(0.308g、30%)。 融点190〜194℃(C28304O・1/2C444・H2O) [実施例2] 1−[1−(3、3−ジフェニルプロピオニル)−4−ピペリジル]−1H−2 −メチルイミダゾ[4、5 −c]ピリジン 実施例1に記述の方法によって、ただし参考例6で得られた化合物を出発材料 として、表題化合物を白色固体として得た(45%)。 融点95〜100℃(C27284O) [実施例3] 1−[[1−[3−[N−(メトキシカルボニル)アミノ]−3−フェニルプロ ピオニル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5− c]ピリジン 実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代 わりに3−[N−(メトキシカルボニル)アミノ]−3−フェニルプロピオン酸 を用いて、表題化合物を白色固体として得た(51%)。 融点97〜100℃(C242953・1/2H2O) [実施例4] 1−[1−[3−[N−(メトキシカルボニル)アミノ]−3−フェニルプロピ オニル]−4−ピペリジル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジ ン 実施例1に記述の方法によって、ただし参考例6で得られた化合物および3− [N−(メトキシカルボニル)アミノ]−3−フェニルプロピオン酸を出発材料 として、表題化合物を白色固体として得た(56%)。 融点102〜105℃(C232753・H2O) [実施例5] 1−[[1−[3−フェニル−3−[N−(tert-ブトキシカルボニル)アミノ ]プロピオニル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4 、5−c]ピリジン 実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代 わりに3−フェニル−3−[N−(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]プロピ オン酸を用いて、表題化合物を白色固体として得た(40%)。 [実施例6] 1−[[1−[3−[N−(4−アミノベンゾイル)アミノ]−3−フェニルプ ロピオニル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5 −c]ピリジン a)1−[[1−(3−アミノ−3−フェニルプロピオニル)−4−ピペリジル ]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン 参考例5に記述の方法によって、ただし実施例5で得た化合物を出発材料とし て、所望の化合物を無色油として得た。 b)表題化合物 実施例1に記述の方法によって、ただし4−アミノ安息香酸および実施例6a で得られた化合物を出発材料として、表題化合物を白色固体として得た(75% )。 融点132〜142℃(C293262・H2O) [実施例7] 1−[[1−[N−(ジフェニルメチル)アミノアセチル]−4−ピペリジル] メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン 実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代 わりに[N−(ジフェニルメチル)アミノ]酢酸を用いて、表題化合物を白色固 体として得た(65%)。 融点77〜79℃(C28315O・1/2H2O) [実施例8] 1−[[1−(3、3−ジフェニル−3−ヒドロキシプロピオニル)−4−ピペ リジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン 実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代 わりに3、3−ジフェニル−3−ヒドロキシプロピオン酸を用いて、表題化合物 を白色固体として得た(61%)。 融点210〜211℃(C283042・1/2H2O ) [実施例9] 1−[[1−(2−アミノ−2、2−ジフェニルアセチル)−4−ピペリジル] メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン 実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代 わりに2−アミノ−2、2−ジフェニル酢酸を用いて、表題化合物を白色固体と して得た(88%)。 [実施例10] 1−[[1−(2−(N−アセチルアミノ)−2、2−ジフェニルアセチル)− 4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン 実施例9で得た化合物(0.3g、0.68ミリモル)のピリジン(3mL) およびAc20(1mL)の溶液を65℃で18時間加熱した。溶媒を真空中で 除去して、残渣をCHCl3と0.5N NaOH間で分配した。有機相を乾燥 して残渣(0.38g)に濃縮 して、それをシリカゲル上のクロマトグラフィー(CHCl3:MeOH、5% )によって精製して表題化合物を得た(0.3g、92%)。 融点138〜148℃(C293152[実施例11] 1−[[1−[3−フェニル−(3−フェニルアミノ)プロピオニル]−4−ピ ペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン 実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代 わりに3−フェニル−3−(フェニルアミノ)プロピオン酸(参考例8で得られ る)を用いて、表題化合物を白色固体として得た(55%)。 融点82〜91℃(C28315O・1/2H2O) [実施例12] 1−[[1−[3−[(4−ニトロフェニル)アミノ]−3−フェニルプロピオ ニル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c] ピリジン 実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代 わりに3−(4−ニトロフェニル)アミノ−3−フェニルプロピオン酸(参考例 9で得られる)を用いて、表題化合物を白色固体として得た(90%)。 融点230〜232℃(C283063・1/2H2O) [実施例13] 1−[[1−[3−[(4−アミノフェニル)アミノ]−3−フェニルプロピオ ニル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c] ピリジン 実施例12で得た生成物(226mg、0.4ミリモル)のEtOH溶液(5 mL)および水(0.6mL)に、CaCl2(33.6mg)の水溶液(0. 26mL)および粉末亜鉛(0.58g)を加えた。得られた混合物を50℃で 45分間加熱して、セリットを通して濾過して、濾過物を濃縮した。残渣をシリ カゲル上のクロマトグラフィー(CHCl3:MeOH、10%)によって精製 して、表題化合物を白色固体と して得た(0.17g、91%)。 表題化合物のCHCl3溶液を塩酸(g)のEt2O溶液を用いて処理して、表 題化合物の塩酸塩を得た。 融点189〜195℃(C28326O・4HCl・2H2O) [実施例14] 1−[[1−(2、2−ジシクロヘキシルアセチル)−4−ピペリジル]メチル ]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン 実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代 わりに2、2−ジシクロヘキシル酢酸を用いて、表題化合物を白色固体として得 た(23%)。 融点161〜164℃(C27404O・3/4H2O) [実施例15] 1−[[1−(3、3−ジフェニルプロペノイル)−4−ピペリジル]メチル] −1H−2−メチルイミダ ゾ[4、5−c]ピリジン 実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代 わりに3、3−ジフェニルプロペン酸(参考例12で得られる)を用いて、表題 化合物を白色固体として得た(85%)。 融点85〜92℃(C28284O・H2O) [実施例16] シスおよびトランス−1−[[1−[3−(4−ニトロフェニル)−3−フェニ ルプロペノイル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4 、5−c]ピリジン 実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代 わりに3−(4−ニトロフェニル)−3−フェニルプロペン酸のシス/トランス 混合物(参考例10で得られる)を用いて、表題化合物を白色固体として得た( 85%)。 融点106〜112℃(C282753・1/2H2O) [実施例17aおよび17b] a)シス−1−[[1−[3−(4−アミノフェニル)−3−フェニルプロペノ イル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c] ピリジン b)トランス−1−[[1−[3−(4−アミノフェニル)−3−フェニルプロ ペノイル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5− c]ピリジン 実施例3に記述の方法によって、ただし実施例16で得られた化合物を出発材 料として、表題化合物をシス/トランス異性体混合物として得て、これをシリカ ゲル上のクロマトグラフィー(CHCl3:MeOH、10%)によって分離し た。 遅い溶出、シス異性体(実施例17a)(54%): 融点121〜135℃(C28295O・3/2H2O) 速い溶出、トランス異性体(実施例17b)(22%): 融点223〜224℃(C28295O・1/2H2O) 実施例16に記述と同じ方法によって、ただしシス/トランス混合液の代わり に純粋のシスまたは純粋のトランス−3−(4−ニトロフェニル)−3−フェニ ルプロペン酸(それぞれ参考例10aおよび10bに記述)を用い、次いで得ら れた化合物を上記のようにして還元することによって、表題の化合物を純粋のシ スまたはトランス型で得た。 代わりに、純粋のシス異性体を以下のようにして得た。SnCl2・2H2O( 21g)のHCl溶液(21mL)に、シス−1−[[1−[3−(4−ニトロ フェニル)−3−フェニルプロペノイル]−4−ピペリジル]メチル]−1H− 2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン(10g、20.7ミリモル)のA cOH溶液(35mL)を加えた。混合液を室温で一晩撹拌した後、冷却NaO H水溶液によって塩基性にして、CHCl3で抽出して(3回)、有機相に固体 沈殿を得た。この固体を集めて、有機溶液を乾燥して、濃縮して、8gの所望の 生成物を得た。最初の沈殿と水相を合わせて、次いでさらなるNaOH溶液で処 理して、CHCl3で抽出した(3回)。溶媒を蒸発させて、さらに1.73g の表題化合物を得た。 [実施例18] 1−[[1−(3、3−ジシクロヘキシル−3−ヒドロキシプロピオニル)−4 −ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン 実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代 わりに3、3−ジシクロヘキシル−3−ヒドロキシプロピオン酸を用いて、表題 化合物を白色固体として得た(27%)。 融点75〜81℃(C284242・5/4H2O) [実施例19] 1−[[1−[3、3−ジフェニル−3−(エトキシカルボニル)プロピオニル ]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリ ジン 実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代 わりに3、3−ジフェニル−3−エトキシカルボニルプロピオン酸(参考例7で 得られる)を用いて、表題化合物を白色固体として得た(60%)。 融点79〜89℃(C313443・H2O) [実施例20] (R)−1−[[1−[2−(メトキシカルボニルアミノ)−2−フェニルアセ チル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c] ピリジン 実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代 わりに(R)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−2−フェニル酢酸を用いて 、表題化合物を白色固体として得た(94%)。 融点108〜113℃(C232753・1/2H2O) [実施例21] 1−[[1−(3−ヒドロキシ−3−フェニルブタノイル)−4−ピペリジル] メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン 実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代 わりに3−ヒドロキシ−3−フェニル酪酸を用いて、表題化合物を白色固体とし て得た(41%)。 融点199〜200℃(C232842・1/4H2O) [実施例22] 1−[[1−[3−(4−ニトロフェニル)ブタノイル]−4−ピペリジル]メ チル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン 実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代 わりに3−(4−ニトロフェニル)酪酸(参考例13で得られる)を用いて、表 題化合物を白色固体として得た(53%)。 融点75〜77℃(C232753・1/2H2O) [実施例23] 1−[[1−[3−(4−アミノフェニル)ブタノイル]−4−ピペリジル]メ チル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン 参考例3に記述の方法によって、ただし実施例22で得られた化合物を出発材 料として、表題化合物を白 色固体として得た(35%)。 融点116〜117℃(C23295O・3/2H2O) [実施例24] 1−[[1−[2−(4−ニトロフェニル)プロピオニル]−4−ピペリジル] メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン 実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代 わりに2−(4−ニトロフェニル)プロピオン酸を用いて、表題化合物を白色固 体として得た(12%)。 融点82〜87℃(C222553・1/2H2O) [実施例25] 1−[[1−[2−(4−アミノフェニル)プロピオニル]−4−ピペリジル] メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン 参考例3に記述の方法によって、ただし実施例24 で得た化合物を出発材料として、表題化合物を白色固体として得た(34%)。 融点91〜95℃(C22275O・H2O) [実施例26] 1−[[1−[3−エトキシカルボニル−3−(4−ニトロフェニル)プロピオ ニル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c] ピリジン 実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代 わりに3−エトキシカルボニル−3−(4−ニトロフェニル)プロピオン酸(参 考例14で得られる)を用いて、表題化合物を白色固体として得た(18%)。 融点81〜84℃(C252955・2H2O) [実施例27] 1−[[1−[3−(4−アミノフェニル)−3−エトキシカルボニルプロピオ ニル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c] ピリジン 参考例3に記述の方法によって、ただし実施例26で得られた化合物を出発材 料として、表題化合物を白色固体として得た(90%)。 融点204〜205℃(C253153・H2O) [実施例28] 1−[[1−(3−エトキシカルボニル−3−フェニルプロピオニル)−4−ピ ペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン 実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代 わりに3−エトキシカルボニル−3−フェニルプロピオン酸(参考例15で得ら れる)を用いて、表題化合物を白色固体として得た(38%)。 融点173〜174℃(C253043・H2O) [実施例29] シスおよびトランス−1−[[1−[3−(3−ニトロフェニル)−3−フェニ ルプロペノイル]−4−ピペ リジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン 実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代 わりにシスおよびトランス-3−(3−ニトロフェニル)−3−フェニルプロペ ン酸(参考例16で得られる)を用いて、表題化合物を白色固体として得た(9 5%)。 融点99〜103℃(C282753・1/2H2O) [実施例30] シスおよびトランス-1−[[1−[3−(3−アミノフェニル)−3−フェニ ルプロペノイル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4 、5−c]ピリジン 実施例3に記述の方法によって、ただし実施例29で得た化合物を出発材料と して、表題化合物を白色固体として得た(14%)。 融点122〜133℃(C28295O・H2O) [実施例31] 1−[[1−[3−(4−アミノフェニル)−3−[N−(エトキシカルボニル )アミノ]プロピオニル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミ ダゾ[4、5−c]ピリジン 実施例1に記述の方法によって、ただし3−[N−(エトキシカルボニル)ア ミノ]−3−(4−ニトロフェニル)プロピオン酸(参考例17で得られる)を 用いて、得られた化合物を参考例3に記述の方法によって水素添加して、表題化 合物を白色固体として得た(15%)。 融点113〜116℃(C253263・1/2H2O) [実施例32] 1−[[1−(3−フェニルヘキサノイル)−4−ピペリジル]メチル]−1H −2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン 実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代 わりに3−フェニルヘキサン酸を用いて、表題化合物を白色固体として得た(5 1%)。 融点39〜55℃(C25324O・1/2H2O) [実施例33] 1−[[1−[3−ヒドロキシ−3−(2−メチルプロピル)−5−メチルヘキ サノイル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5− c]ピリジン 実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代 わりに3−ヒドロキシ−3−(2−メチルプロピル)−5−メチルヘキサン酸( 参考例18で得られる)を用いて、表題化合物を白色固体として得た(25%) 。 融点38〜51℃(C243842・1/4H2O) [実施例34] 1−[[1−[3−[N−(4−アミノベンゼンスルホニル)アミノ]−3−フ ェニルプロピオニル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ [4、5−c]ピリジン 実施例1に記述の方法によって、ただし3−[N−(4−ニトロベンゼンスル ホニル)アミノ]プロピオン酸を用いて、得られた化合物を参考例3に記述の方 法によって水素添加して、表題化合物を白色固体として得た(22%)。 融点126〜134℃(C283263S・H2O) 代わりに、実施例6aで得られた化合物を塩化4−ニトロベンゼンスルホニル とトリエチルアミンの存在下で反応させて、1−[[1−[3−[N−(4−ニ トロベンゼンスルホニル)アミノ]−3−フェニルプロピオニル]−4−ピペリ ジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジンを得て、こ れを参考例3の方法によって水素添加して、表題化合物を得た。 [実施例35] 1−[[1−[(N−エトキシカルボニル−N−フェニルアミノ)アセチル]− 4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン 実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代 わりにN−エトキシカルボニル−N−フェニルグリシン(N−フェニルグリシン およびクロロギ酸エチルから得られる)を用いて、表題化合物を白色固体として 得た(41%)。 融点130〜137℃(C242953・H2O) [実施例36] (S)−1−[[1−[[N−(1−エトキシカルボニル−3−メチルブチル) アミノ]カルボニル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ [4、5−c]ピリジン 参考例5で得た化合物(0.5g、2.1ミリモル)およびN−フェノキシカ ルボニル−L−ロイシンエチルエステル(0.78g、2.7ミリモル、L−ロ イシンエチルエステルおよびクロロギ酸フェニルから調製)のピリジン溶液(1 5mL)を18時間還流した。溶媒を真空中で除去して、残渣をCHCl3と0 .5N NaOH間で分配した。有機相を乾燥して残渣(1.33g)に濃縮し て、それをシリカゲル上のクロマトグラフィー(CHCl3:MeOH、5%) によって精製して、表題化合物を白色固体として得た(0.22g、44%)。 融点60〜63℃(C223353・3/4H2O) [実施例37] (S)−1−[[1−[[N−[1−エトキシカルボニル−2−(4−ニトロフ ェニル)エチル]アミノ]カルボニル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2 −メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン 実施例1に記述の方法によって、ただしN−フェノキシカルボニル−L−ロイ シンエチルエステルの代わりにN−フェノキシカルボニル−4−ニトロ−L−フ ェニルアラニンエチルエステルを用いて、表題化合物を白色固体として得た(5 4%)。 融点85〜89℃(C253065・1/2H2O) [実施例38] (S)−1−[[1−[[N−[2−(4−アミノフェニル)−1−エトキシカ ルボニルエチル]アミノ]カルボニル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2 −メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン 参考例3に記述の方法によって、ただし実施例37で得られた化合物を出発材 料として、表題化合物を白色固体として得た(94%)。 融点87〜96℃(C253263・H2O) [実施例39] (S)−1−[[1−[N−(1−エトキシカルボニル−1−フェニルメチル) アミノ]カルボニル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ [4、5−c]ピリジン 実施例36に記述の方法によって、ただしN−フェノキシカルボニル−L−ロ イシンエチルエステルの代わりにN−フェノキシカルボニル−L−フェニルグリ シンエチルエステル(L−フェニルグリシンエチルエステルおよびクロロギ酸フ ェニルから調製)を用いて、表題化合物を白色固体として得た(61%)。 融点153〜154℃(C242953・1/2H2O) [実施例40] 1−[[1−(3−フェニルブタノイル)−4−ピペリジル]メチル]−1H− 2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン 実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代 わりに3−フェニル酪酸を用いて、表題化合物を白色固体として得た(38%) 。 融点38〜41℃(C23284O・H2O) [実施例41] 1−[[1−(3−メチル−フェニルブタノイル)−4−ピペリジル]メチル] −1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン 実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代 わりに3−メチル−3−フェニル酪酸(参考例19で得られる)を用いて、表題 化合物を白色固体として得た(58%)。 融点37〜45℃(C24304O・1/2H2O) [実施例42] 1−[[1−[(N−メチル−N−フェニルアミノ)アセチル]−4−ピペリジ ル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン 実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代 わりにN−メチル−N−フェニルアミノ酢酸(参考例20で得られる)を用いて 、表題化合物を白色固体として得た(39%)。 融点74〜78℃(C22275O・H2O) [実施例43] 1−[[1−[3−メチル−3−(4−ニトロフェニル)ブタノイル]−4−ピ ペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン 実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代 わりに3−メチル−3−(4−ニトロフェニル)酪酸(参考例21で得られる) を用いて、表題化合物を油として得た(28%)。 [実施例44] 1−[[1−[3−(4−アミノフェニル)−3−メチルブタノイル]−4−ピ ペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン 実施例3に記述の方法によって、ただし実施例43で得られた化合物を出発材 料として、表題化合物を白色固体として得た(57%)。 融点172〜173℃(C24315O・3/4H2O) [実施例45] 1−[[1−[[N−(ジフェニルメチル)アミノ]カルボニル]−4−ピペリ ジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン 実施例36に記述の方法によって、ただしN−フェノキシカルボニル−L−ロ イシンエチルエステルの代わりにN−フェノキシカルボニル−N−(ジフェニル メチル)アミン(アミノジフェニルメタンおよびクロロギ酸フェニルから調製) を用いて、表題化合物を白 色固体として得た(26%)。 融点212〜218℃(C27295O・H2O) [実施例46] 1−[[1−[[N−(4−アミノベンゾイル)−N−メチルアミノ]アセチル ]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリ ジン a)1−[[1−[(N−メチル−N−tert-ブトキシカルボニルアミノ)アセ チル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c] ピリジン 実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代 わりにN−(tert-ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]酢酸を用いて、 所望の生成物を得た(63%)。 b)1−[[1−[N−メチルアミノアセチル]−4−ピペリジル]メチル]− 1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン 参考例5に記述の方法によって、ただしa)で得られる化合物を出発材料として 、所望の生成物を調製した(定量的収量)。 c)表題化合物 実施例6bに記述の方法によって、ただし実施例6aで得られる化合物の代わ りに実施例46bで得られる化合物を用いて、表題化合物を得た(32%)。 融点120〜124℃(C232862・H2O) [実施例47] 1−[[1−[3−ヒドロキシ−3−フェニル−3−トリフルオロメチルプロピ オニル)−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c ]ピリジン 実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代 わりに3−ヒドロキシ−3−フェニル−3−トリフルオロメチルプロピオン酸( 参考例11で得られる)を用いて、表題化合物を白色固体として得た(15%) 。 融点210〜211℃(C2325342・1/2H2O) [実施例48] トランス−1−[[1−[3−(4−アミノフェニル)−2−ブテノイル]−4 −ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン 実施例1に記述の方法によって、ただし3−(4−ニトロフェニル)−2−酪 酸(参考例22で得られる)を用いて、得られた化合物を参考例3に記述の方法 によって水素添加して、表題化合物を白色固体として得た(22%)。 融点106〜110℃(C23275O・1/2H2O) [実施例49] 1−[[1−[(フェニルアミノ)アセチル]−4−ピペリジル]メチル]−1 H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン 実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代 わりにN−tert-ブトキシカルボニル−N−フェニルグリシンを用いて、得られ た化合物を参考例5に記述の方法によって処理して、表題化合物を白色固体とし て得た(49%)。 融点219〜220℃(C21255O・H2O) [実施例50] (R)−1−[[1−[(1−フェニルエチルアミノ)カルボニル]−4−ピペ リジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン 実施例36に記述の方法によって、ただしN−フェノキシカルボニル−L−ロ イシンエチルエステルの代わりに(R)−N−フェノキシカルボニル−1−フェ ニルエチルアミン((R)−1−フェニルエチルアミンおよびクロロギ酸フェニ ルから調製)を用いて、表題化合物を白色固体として得た(37%)。 融点80〜84℃(C22275O・1/2H2O) [実施例51] (S)−1−[[1−[(1−フェニルエチルアミノ)カルボニル]−4−ピペ リジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン 実施例36に記述の方法によって、ただしN−フェノキシカルボニル−L−ロ イシンエチルエステルの代わりに(S)−N−フェノキシカルボニル−1−フェ ニルエチルアミン((S)−1−フェニルエチルアミンおよびクロロギ酸フェニ ルから調製)を用いて、表題化合物を白色固体として得た(41%)。 融点79〜83℃(C22275O・1/2H2O) [実施例52] 1−[[1−[(N−ベンゾイル−N−フェニルアミノ)アセチル]−4−ピペ リジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン 実施例49で得られた化合物(0.3g、0.824ミリモル)およびEt3 N(0.11mL)の冷却(0℃)CH2Cl2溶液(6mL)に、塩化ベンゾイ ル(0.09mL)のCH2Cl2溶液(0.2mL)を滴下して加えて、混合液 を室温で一晩撹拌した。得られた溶液を0.5N NaOHで処理して、CH2 Cl2で抽出した(3回)。有機相を乾燥して、濃縮して残渣を得て、これをシ リカゲル上のクロマトグラフィー(CHCl3−MeOH、8%)によって精製 して、表題化合物を得た(70%)。 塩酸塩を、実施例13に記述の方法によって調製した。 融点145〜152℃(C282952・3HCl・H2O) [実施例53] 1−[[1−[[N−メチル−N−(4−ニトロベンゼンスルホニル)アミノ] アセチル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5− c]ピリジン 実施例52に記述の方法によって、ただし実施例46b)で得られた化合物を 出発材料として、塩化ベンゾイルの代わりに塩化4−ニトロベンゼンスルホニル を用いて、表題化合物を白色固体として得た(48%)。 融点98〜104℃(C222665S・H2O) [実施例54] 1−[[1−[[N−エトキシカルボニル−N−(4−ニトロフェニル)アミノ ]アセチル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5 −c]ピリジン 実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジ フェニルプロピオン酸の代わりにN−エトキシカルボニル−N−(4−ニトロフ ェニル)アミノ酢酸(参考例23で得られる)を用いて、表題化合物を白色固体 として得た(64%)。 [実施例55] 1−[[1−[[N−(4−アミノフェニル)−N−エトキシカルボニルアミノ ]アセチル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5 −c]ピリジン 参考例3に記述の方法によって、ただし実施例54で得られた化合物を出発材 料として、表題化合物を白色固体として得た(74%)。 融点137〜138℃(C243063・H2O) [実施例56] トランス−1−[[1−(3−フェニル−2−ペンテノイル)−4−ピペリジル ]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン 実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代 わりにトランス-3−フェニル−2−ペンテン酸(参考例24で得られる)を用 いて、表題化合物を白色固体として得た(74%)。 融点59〜62℃(C24284O・1/2H2O) [実施例57] 1−[[1−[[N−(2−メトキシベンジル)アミノ]カルボニル]−4−ピ ペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン 実施例36に記述の方法によって、ただしN−フェノキシカルボニル−L−ロ イシンエチルエステルの代わりにN−フェノキシカルボニル−N−(2−メトキ シベンジル)アミン(2−メトキシベンジルアミンおよびクロロギ酸フェニルか ら調製)を用いて、表題化合物を白色固体として得た(17%)。 融点76〜85℃(C222752[実施例58] (R)−1−[[1−[[(1−エトキシカルボニル −1−フェニル)メチルアミノ]カルボニル]−4−ピペリジル]メチル]−1 H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン 実施例36に記述の方法によって、ただしN−フェノキシカルボニル−L−ロ イシンエチルエステルの代わりに(R)−N−フェノキシカルボニル−2−フェ ニルグリシンエチルエステル((R)−2−フェニルグリシンエチルエステルお よびクロロギ酸フェニルから調製)を用いて、表題化合物を白色固体として得た (27%)。 融点78〜80℃(C242953・1/2H2O) [実施例59] 1−[[1[(1−−フェニル−1−シクロプロピルアミノ)カルボニル]−4 −ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン 1−フェニル−1−シクロプロパンカルボン酸(1.62g、0.01モル) およびEt3N(1.14mL)のベンゼン溶液(40mL)に、アジ化ジフェ ニルホスホリル(2.14mL)を滴下して加えた。混合液を90℃で2時間加 熱した。参考例5で得られた化合物(1.6g、6.8ミリモル)を次いで加え て 、混合液を90℃で一晩加熱した。冷却後、1N NaOHを加えて、それをE tOAcで抽出した(3回)。有機相を乾燥して、濃縮して得られた残渣をシリ カゲル上のクロマトグラフィー(CHCl3−MeOH、10%)によって精製 して、表題化合物を白色固体として得た(1.24g、47%)。 融点227〜228℃(C23275O) [実施例60] (S)−1−[[1−[(2−エトキシ−1−フェニルエチルアミノ)カルボニ ル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピ リジン 実施例36に記述の方法によって、ただしN−フェノキシカルボニル−L−ロ イシンエチルエステルの代わりに(S)−N−フェノキシカルボニル−2−フェ ニルグリシノールエチルエーテル(2−フェニルグリシノールエチルエーテルお よびクロロギ酸フェニルから調製)を用いて、表題化合物を白色固体として得た (24%)。 融点69〜70℃(C243152[実施例61] 1−[[1−[(2−メチル−2−フェニルプロピル)スルホニル]−4−ピペ リジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン 参考例5で得た化合物(1g、4ミリモル)およびEt3N(0.6mL)の CHCl3溶液(20mL)に、塩化2−メチル−2−フェニルプロピルスルホ ニル(2.32g、10ミリモル、参考例25で得られる)を加えて、混合液を 室温で一晩撹拌した。得られた溶液をCHCl3で希釈して、0.5N NaO Hで洗浄して、乾燥して濃縮した。残渣をシリカゲル上のクロマトグラフィー( CHCl3−MeOH、5%)によって精製して、熱EtOAcから再結晶した 固体を得た。表題化合物を白色固体として得た(0.4g、25%)。 融点165〜166℃(C233042S) [実施例62] 1−[[1−(3−フェニルプロピオニル)−4−ピペリジル]メチル]−1H −2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン 実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代 わりに3−フェニルプロピオン酸を用いて、表題化合物を白色固体として得た。 融点52〜58℃(C22264O・3/4H2O) [実施例63] 1−[[1−[[1−(4−ニトロフェニル)エチルアミノ]カルボニル]−4 −ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン 実施例59に記述の方法によって、ただし1−フェニル−1−シクロプロパン カルボン酸の代わりに2−(4−ニトロフェニル)プロピオン酸を用いて、表題 化合物を白色固体として得た(57%)。 [実施例64] 1−[[1−[[1−(4−アミノフェニル)エチルアミノ]カルボニル]−4 −ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン 実施例63で得られた化合物(0.8g、1.89ミリモル)およびSnCl2 ・2H2O(2.128g、9.4ミリモル)のEtOH溶液(25mL)を6 0℃で加熱して、次いでNaBH4(0.035g、0.94ミリモル)のEt OH溶液(15mL)を滴下して加えた。反応混合液を60℃で1時間加熱して 、次いで10℃に冷却して、塩基にして、CHCl3で抽出して、水で洗浄した 。有機相を乾燥して、濃縮して残渣を得て、これをシリカゲル上のクロマトグラ フィー(CHCl3:MeOH:NH3、60:20:0.2)によって精製して 、表題化合物を得た(27mg、4%)。 融点122〜128℃(C22286O・3/2H2O) [実施例65] トランス−1−[[1−[3−(4−アミノフェニル)プロペノイル]−4−ピ ペリジル]メチル]−1H− 2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン 実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代 わりにトランス-4−アミノケイ皮酸塩酸塩を用いて、表題化合物を白色固体とし て得た(71%)。 融点115〜120℃(C22255O・1/2H2O) [実施例66] 1−[[1−[[N−(2−メトキシフェニル)−N−メチルアミノ]アセチル ]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリ ジン 実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代 わりに[N−(2−メトキシフェニル)−N−メチルアミノ]酢酸(参考例26 で得られる)を用いて、表題化合物を白色固体として得た(71%)。 融点59〜64℃(C232952・1/2H2O) [実施例67] 1−[[1−[[4−(tert-ブトキシカルボニルアミノ)フェニルメチルアミ ノ]カルボニル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4 、5−c]ピリジン 実施例59に記述の方法によって、ただし1−フェニル−1−シクロプロパン カルボン酸の代わりに4−(N−tert-ブトキシカルボニルアミノ)フェニル酢 酸を用いて、表題化合物を白色固体として得た(94%)。 融点125〜130℃(C263463・1/2H2O) [実施例68] 1−[[1−[(4−アミノフェニルメチルアミノ)カルボニル]−4−ピペリ ジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン 参考例5に記述の方法によって、ただし実施例67で得られた化合物を出発材 料として、表題化合物を白 色固体として得た(70%)。 融点104〜109℃(C21266O・H2O) [実施例69] 1−[[1−[3−(2−メトキシフェニル)プロピオニル]−4−ピペリジル ]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン 実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代 わりに3−(2−メトキシフェニル)プロピオン酸を用いて、表題化合物を白色 固体として得た(20%)。 融点54〜56℃(C232842・1/2H2O) [実施例70] 1−[[1−[[(1−フェニル−1−シクロプロピル)メトキシ]カルボニル ]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリ ジン 実施例36に記述の方法によって、ただしN−フェ ノキシカルボニル−L−ロイシンエチルエステルの代わりに炭酸フェニル(1− フェニル−1−シクロプロピル)メチル(1−フェニル−1−シクロプロパンメ タノールおよびクロロギ酸フェニルから調製)を用いて、表題化合物を白色固体 として得た(23%)。 融点138〜140℃(C242842・1/2H2O) [実施例71] トランス−1−[[1−[3−(メトキシメチル)−3−フェニルプロペノイル ]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリ ジン 実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代 わりにトランス-3−(メトキシメチル)−3−フェニルプロペン酸(参考例2 7で得られる)を用いて、表題化合物を白色固体として得た。 融点63〜67℃(C242842・H2O) [実施例72] 1−[[1−[[N−(4−ニトロフェニルスルホニル)−N−フェニルアミノ ]アセチル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5 −c]ピリジン 実施例49で得られた化合物(2.5g、6.9ミリモル)のピリジン溶液に 塩化4−ニトロベンゼンスルホニル(1.54g)を加えて、得られた混合液を 60℃で18時間加熱した。溶媒を除去して、残渣を0.5N NaOHとCH Cl3間で分配した。有機相を乾燥して、濃縮して残渣を得て、これをシリカゲ ル上のクロマトグラフィー(CHCl3:MeOH、10%)で精製して、表題 化合物を黄色固体として得た(2.93g、78%)。 融点110〜115℃(C272865S・1/2H2O) [実施例73] 1−[[1−[[N−(4−アミノフェニルスルホニル)−N−フェニルアミノ ]アセチル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5 −c]ピリジン 参考例3に記述の方法によって、ただし実施例72で得られた化合物を出発材 料として、表題化合物を白色固体として得た(78%)。 融点147〜157℃(C273063S・H2O) [実施例74] 1−[[1−[(2−メチル−2−フェニルプロピルアミノ)カルボニル]−4 −ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン 実施例59に記述の方法によって、ただし1−フェニル−1−シクロプロパン カルボン酸の代わりに3−メチル−3−フェニル酪酸(参考例19で得られる) を用いて、表題化合物を白色固体として得た(36%)。 融点66〜69℃(C24315O・1/2H2O) [実施例75] 1−[[1−[[N−イソブチル−N−(4−ニトロフェニルスルホニル)アミ ノ]アセチル]−4−ピペ リジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン 実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代 わりにN−イソブチル−N−(4−ニトロフェニルスルホニル)アミノ酢酸(参 考例28で得られる)を用いて、表題化合物を白色固体として得た(71%)。 [実施例76] 1−[[1−[[N−(4−アミノフェニルスルホニル)−N−イソブチルアミ ノ]アセチル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、 5−c]ピリジン 参考例3に記述の方法によって、ただし実施例75で得られた化合物を出発材 料として、表題化合物を白色固体として得た(67%)。 融点112〜116℃(C253463S・3/2H2O)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI A61K 31/445 ACJ A61K 31/445 ACJ ADA ADA AED 9454−4C AED (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GE,HU,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TT, UA,UG,US,UZ,VN (72)発明者 レカセンス,ヌーリア スペイン国 エーエッセ−08027 バルセ ローナ オレサ 75−77 (72)発明者 サラス,ホルディ スペイン国 エーエッセ−08170 モント ウルネス デル ヴアーリエス ラ リー ラ 2 (72)発明者 アルマンサ,カルメン スペイン国 エーエッセ−08026 バルセ ローナ インデペンデンシア 333 (72)発明者 バルトローリ,ハヴィエー スペイン国 エーエッセ―08034 バルセ ローナ カーディナール ビーベス イ トゥート 55

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.一般式I、すなわち [式中、 mは、0、1または2であり、 a、bおよびcは、CR(ここで各Rは独立して水素またはC1-4アルキルで ある)であり、 R1は、C1-4アルキルまたはC3-7シクロアルキルであり、 Aは、−CO−、−SO2−、−NHCO−または−OCO−であり、 Bは、一般式(i)の原子団であるが、Aが−CO−または−SO2−である 場合はBはまた一般式(ii)または(iii)の原子団でもよく、 nは0、1、2または3であり、 R2またはR3の一つは、C1-4アルキル、C3-7シクロアルキルまたはアリール であり、もう一方は水素、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、C3-7シクロア ルキル、C1-4アルコキシ−C1-4アルキル、アリールまたはアリール−C1-4ア ルキルであり、 Zは、水素、C1-4アルキル、−CH2−OR4、−COOR4または−CONR45であり、Aが−CO−または−SO2−である場合はZはまたヒドロキシ、 −NR45、−NR6C(=O)OR4、−NR6C(=O)R4、−NR6C(= O)NR45、−N(OH)C(=O)NR45または−NR6SO24である かまたは、 ZおよびR3は合一して、C2-5ポリメチレン鎖(その場合、R2はC1-4アルキ ル、C3-7シクロアルキルまたはアリールである)を形成し、 R4は、水素、C1-4アルキル、アリールまたはアリール−C1-4アルキルであ り、 R5およびR6はそれぞれ独立して、水素またはC1-4アルキルであり、 R7は、C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル、アリール、アリール−C1-4ア ルキルまたはビスアリール−C1-4アルキルであり、 Yは、水素、C1-4アルキル、アリール、アリール− C1-4アルキル、−C(=O)OR4、−C(=O)R4、−C(=O)NR45 または−SO24であり、 上記定義中のアリールは、フェニルまたはハロゲン、C1-4アルキル、C1-4ア ルコキシ、ヒドロキシ、C1-4ハロアルキル、C1-4ハロアルコキシ、シアノ、ニ トロ、アミノ、C1-4アルキルアミノ、C1-4ジアルキルアミノ、C1-4アルキル カルボニル、C1-4アルキルカルボニルオキシ、C1-4アルコキシカルボニル、C1-4 アルキルスルホニル、C1-4アルキルスルフィニル、C1-4アルキルチオ、C1 -4 アルキルカルボニルアミノもしくはC1-4アルコキシカルボニルアミノから選 択された基でそれぞれ独立して一基、二基、三基または四基置換されたフェニル である] の化合物およびそれらの塩および溶媒和物。 2.mが1または2である請求項1に記載の化合物。 3.Aが−CO−または−SO2−である請求項1または2に記載の化合物。 4.Aが−NHCO−または−OCO−である請求項1または2に記載の化合物 。 5.Bが一般式(i)の原子団である請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合 物。 6.nが0、1または2である請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。 7.Bが一般式(ii)の原子団である請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合 物。 8.Bが一般式(iii)の原子団である請求項1〜3のいずれか1項に記載の化 合物。 9.Zが、水素、C1-4アルキル、−CH2−OR4、−COOR4または−CON R45であり、Aが−CO−または−SO2−である場合はZはまたヒドロキシ 、−NR6C(=O)OR4、−NR6C(=O)R4または−NR6SO24であ るかまたは、ZおよびR3は合一して、C2-5ポリメチレン鎖を形成する請求項1 〜6のいずれか1項に記載の化合物。 10.R7がC1-4アルキル、C3-7シクロアルキルまたはアリールである請求項 1、2、3または8のいずれか1項に記載の化合物。 11.アリールがフェニルまたはハロゲン、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、 ヒドロキシ、C1-4ハロアルキル、C1-4ハロアルコキシもしくはアミノから独立 して選択された1、2、3または4個の基で置換されたフェニルである請求項1 〜10のいずれか1項に記載の化合物。 12.Aは、−CO−または−SO2−であり、 Bは、一般式(i)、(ii)または(iii)の原子団であり、 nは、1または2であり、 R2またはR3の一つは、C1-4アルキル、C3-7シクロアルキルまたはアリール であり、そしてもう一つは水素、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、C3-7シ クロアルキル、C1-4アルコキシ−C1-4アルキル、アリールまたはアリール−C1-4 アルキルであり、 Zは、水素、C1-4アルキル、−CH2−OR4、−COOR4、−CONR45 、ヒドロキシ、−NR6C(=O)OR4、−NR6C(=O)R4または−NR6 SO24であり、 または、ZおよびR3は合一してC2-5ポリメチレン鎖[その場合、R2はC1-4ア ルキル、C3-7シクロアルキルまたはアリールである]を形成し、 R7は、C1-4アルキル、C3-7シクロアルキルまたはアリールであり、そして アリールは、フェニルまたはハロゲン、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、ヒ ドロキシ、C1-4ハロアルキル、C1-4ハロアルコキシもしくはアミノから独立し て選択された1、2、3または4個の基で置換されたフェニルである請求項1ま たは2に記載の化合物。 13.Aは、−NHCO−または−OCO−であり、 Bは、一般式(i)の原子団であり、 nは、0または1であり、そして アリールは、フェニルまたはハロゲン、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、ヒ ドロキシ、C1-4ハロアルキ ル、C1-4ハロアルコキシもしくはアミノから独立して選択された1、2、3ま たは4個の基で置換されたフェニルである請求項1または2に記載の化合物。 14.Bは、一般式(i)または(iii)の原子団であり、 R2またはR3の一つは、C1-4アルキル、C3-7シクロアルキルまたはアリール であり、そしてもう一つは水素、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、C3-7シ クロアルキル、C1-4アルコキシ−C1-4アルキル、アリールまたはアリール−C1-4 アルキルであり、 Zは、水素、C1-4アルキル、−CH2−OR4、−COOR4またはヒドロキシ であり、 または、ZおよびR3は合一してC2-5ポリメチレン鎖[その場合、R2はC1-4 アルキル、C3-7シクロアルキルまたはアリールである]を形成し、 R4は、水素、C1-4アルキル、アリールまたはアリール−C1-4アルキルであ り、 R7は、C1-4アルキル、C3-7シクロアルキルまたはアリールであり、そして Yは、C1-4アルキル、アリールまたは−SO24である請求項12に記載の 化合物。 15.Bは、一般式(ii)の原子団であり、そして R2またはR3の一つは、C1-4アルキルまたはアリールであり、そしてもう一 つは水素、C1-4アルキル、C1-4 アルコキシ−C1-4アルキル、アリールまたはアリール−C1-4アルキルであ る請求項12に記載の化合物。 16.以下から選択される請求項1に記載の化合物またはその塩または溶媒和物 。 1−[[1−(3、3−ジフェニルプロピオニル)−4−ピペリジル]メチル ]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン、 1−[[1−[3−[N−(4−アミノベンゾイル)アミノ]−3−フェニル プロピオニル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、 5−c]ピリジン、 シス−1−[[1−[3−(4−アミノフェニル)−3−フェニルプロペノイ ル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピ リジン、 トランス−1−[[1−[3−(4−アミノフェニル)−3−フェニルプロペ ノイル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c ]ピリジン、 1−[[1−(3−ヒドロキシ−3−フェニルブタノイル)−4−ピペリジル ]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン、 1−[[1−[2−(4−アミノフェニル)プロピ オニル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c ]ピリジン、 1−[[1−(3−フェニルヘキサノイル)−4−ピペリジル]メチル]−1 H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン、 (S)−1−[[1−[[N−(1−エトキシカルボニル−1−フェニルメチ ル)アミノ]カルボニル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミ ダゾ[4、5−c]ピリジン、 1−[[1−(3−フェニルブタノイル)−4−ピペリジル]メチル]−1H −2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン、 1−[[1−(3−メチル−3−フェニルブタノイル)−4−ピペリジル]メ チル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン、 1−[[1−[3−(4−アミノフェニル)−3−メチルブタノイル]−4− ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン、 1−[[1−(3−ヒドロキシ−3−フェニル−3−トリフルオロメチルプロ ピオニル)−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5− c]ピリジン、 (R)−1−[[1−[(1−フェニルエチルアミノ)カルボニル]−4−ピ ペリジル]メチル]−1H −2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン、 1−[[1−[(1−フェニル−1−シクロプロピルアミノ)カルボニル]− 4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン 、 (S)−1−[[1−[(2−エトキシ−1−フェニルエチルアミノ)カルボ ニル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c] ピリジン、 1−[[1−[[N−(2−メトキシフェニル)N−メチルアミノ]アセチル ]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリ ジン、 1−[[1−[[(1−フェニル−1−シクロプロピル)メトキシ]カルボニ ル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピ リジン、 1−[[1−[[N−(4−アミノフェニルスルホニル)−N−フェニルアミ ノ]アセチル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、 5−c]ピリジン、 1−[[1−[[N−(4−アミノフェニルスルホニル)−N−イソブチルア ミノ]アセチル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4 、5−c]ピリジン。 17.請求項1〜16のいずれか1項に記載の一般式Iの化合物または薬剤学的 に容認し得るその塩もしくは溶媒和物の有効量および薬剤学的に容認し得る賦形 剤からなる薬剤組成物。 18.PAFが介在する疾患の治療または予防のための医薬物の製造のための請 求項1〜16のいずれか1項に記載の一般式Iの化合物または薬剤学的に容認し 得るその塩もしくは溶媒和物の使用。 19.請求項1に定義された一般式Iの化合物の製造法であって、 (A)一般式II、すなわち [式中、a、b、c、mおよびR1は請求項1に定義の通りである] の化合物を、一般式BCOOH(III)の酸または酸塩化物もしくは無水物など の適当なその誘導体、一般式BSO2Cl(IV)の塩化スルホニル、一般式BO C(=O)G(V)の化合物、一般式BNHC(=O)G(VI)の化合物または 一般式BN=C=O(VII)の 化合物[式中、Bは請求項1に定義の通りであり、Gは塩素または−OPhなど の適切な脱離基を表す]と反応させる、または (B)一つまたは複数のステップで、一般式Iの化合物を他の一般式Iの化合物 に変換する、および (C)必要であれば、ステップAまたはBの後、一般式Iの化合物を酸と反応さ せて、対応する酸付加塩を得るというステップからなる製造法である。 20.一般式II、すなわち [式中、a、b、c、mおよびR1は請求項1に定義の通りである] の化合物。 21.1−[(4−ピペリジル)メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5 −c]ピリジンである請求項20に記載の化合物。
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