JPH09507207A - シリカ−ソーダ−石灰ガラス組成物及びその用途 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ＳｉＯ₂を４５〜６８重量％、Ａｌ₂Ｏ₃を０〜２０重量％、ＺｒＯ₂を０〜２０重量％、Ｂ₂Ｏ₃を０〜１０重量％、Ｎａ₂Ｏを２〜１２重量％、Ｋ₂Ｏを３．５〜９重量％、ＣａＯを１〜１３重量％、そしてＭｇＯを０〜８重量％含み、ＳｉＯ₂、Ａｌ₂Ｏ₃及びＺｒＯ₃酸化物の総含有量が７０％以下であり、Ａｌ₂Ｏ₃及びＺｒＯ₂酸化物の総含有量の合計が２％以上であり、アルカリ酸化物Ｎａ₂ＯとＫ₂Ｏの総含有量が８％以上であり、そして任意に、ＢａＯ及び／又はＳｒＯ酸化物を１１％≦ＭｇＯ＋ＣａＯ＋ＢａＯ＋ＳｒＯ≦３０％となるように選ばれた比率で含む、熱安定性のガラス組成物。このガラス組成物は、放出スクリーン基材又は耐火性窓ガラスを製造するのに有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 シリカ−ソーダ−石灰ガラス組成物及びその用途 本発明の対象は、それから耐熱性の高い板（プレート）を切断することができ るガラス帯に変えるのに適したガラス組成物である。これらの板は耐火性窓ガラ スの製造に使用することができ、あるいはプラズマスクリーン、エレクトロルミ ネセンススクリーン及び冷陰極スクリーン（電界放出表示装置）の製造用の基材 としても用いることができる。 現在このような基材の製造に使用されているガラスは、シリカ−ソーダ−石灰 ガラスの部類に属するガラスであり、ビルや自動車向けの窓ガラスの製造に一般 的に使用されている。この種のガラスはその化学的耐性、平面性及びそれが受け るきずに関しては完全に満足できるものであるが、その温度に対する挙動にはま だ改良すべき点がある。 放出スクリーンの製造では、基材は、その寸法を安定化させ、また種々の化合 物、例えばエナメル、よりなる一連のフィルムをその表面に付着させようとする いくつかの熱処理をうける。幾分厚いこれらのフィルムの固定には、基材の温度 を550℃より高くする必要がある。使用されるシリカ−ソーダ−石灰ガラスの熱 膨張率は、その表面に付着させる物質と同程度であるとは言え、その温度挙動は 不十分であり、熱処理の間の変形を防ぐために、調整したプレートで支持しなく てはならない。 耐火性窓ガラスの製造に使用されるガラスは、一般にホウケイ酸ガラスの部類 に属する。非常に良好な耐熱性と耐熱衝撃性を有するこれらのガラスは、一般的 に熱膨張率が小さいことが特徴である。 この後者の特徴のため、これらのガラスは熱強化によってそれらに大きな応力を 発生させることできず、従ってこの方法で機械的強度を増強することは制限され る。 本発明は、前記のいずれかの応用においてこれらの既知のガラスを使用するこ とがもたらす制限を克服しようというものである。 従って、本発明の対象は、550〜600℃の温度にされされた時にその変形が実質 的にゼロである板（プレート）又は基材の製造を可能にするガラス組成物である 。 本発明の対象は、とりわけ、通常のシリカ−ソーダ−石灰ガラスの板で発生す る応力と少なくとも同じ程度の強さの応力を熱強化により確立することができる 板（プレート）の製造を可能にするガラス組成物である。 本発明の対象は、表面のアルカリ性イオンの消失が通常のシリカ−ソーダ−石 灰ガラスから製造される基材で観察されるものより少ない基材の製造を可能にす るガラス組成物である。 本発明の対象はまた、通常のシリカ−ソーダ−石灰ガラスのものに近い温度条 件で、溶融させそして溶融金属浴上でフロートガラスの帯にすることができるガ ラス組成物である。 これらの目的は、下記の成分を下記の重量割合で含んでなるガラス組成物によ り達成され、 ＳｉＯ₂ ４５〜６８％ Ａｌ₂Ｏ₃ ０〜２０％ ＺｒＯ₂ ０〜２０％ Ｂ₂Ｏ₃ ０〜１０％ Ｎａ₂Ｏ ２〜１２％ Ｋ₂Ｏ ３．５〜９ ％ ＣａＯ １〜１３％ ＭｇＯ ０〜８％ 酸化物ＳｉＯ₂、Ａｌ₂Ｏ₃及びＺｒＯ₂の含有量の合計は70％に等しいか又はそれ 未満にとどまり、酸化物Ａｌ₂Ｏ₃とＺｒＯ₂の合計は２％に等しいか又はそれよ り多く、アルカリ酸化物Ｎａ₂ＯとＫ₂Ｏの含有量の合計は８％に等しいかそれよ り多く、該組成物は必要であれば、酸化物ＢａＯ及び／又はＳｒＯを以下の割合 、 １１％≦ＭｇＯ＋ＣａＯ＋ＢａＯ＋ＳｒＯ≦３０％ で含み、該組成物のひずみ点は約５３０℃に等しいか又はそれより高く、膨張率 （α（25〜300℃））は８０〜９５×１０^-7／℃である。 ガラスは、１０^14.5ポアズの大きさの粘度に相当するひずみ点と呼ばれる特性 温度未満ではもはや粘性挙動を示さないことは公知である。このため、この温度 はガラスの温度挙動を評価する上で興味深い基準点である。本発明の定義から得 られる成分の組合せの結果として、この定義に従うガラスは、従来のシリカ−ソ ーダ−石灰ガラスより少なくとも約２５℃高いひずみ点を有する。本発明による ガラスの大部分について言えば、この差は少なくとも４５〜５０℃である。 この成分の組み合わせは、熱膨張率が従来のシリカ−ソーダ−石灰ガラスのそ れと同じオーダーの値にとどまるガラスを得ることことを可能にする。 本発明によるガラスにはまた、通常のシリカ−ソーダ−石灰ガラスの製造で採 用されている温度に近い温度でそれらを溶融させそしてガラスの帯にすることが 可能であるという利点がある。 これに関して、ＳｉＯ₂は本質的な役割を果たす。本発明の状況において、Ｓ ｉＯ₂含有量は約68％を超えてはならない。この値を超えると、ガラス化可能な 混合物の融解とガラスの清澄には高温が必要であり、これは炉の耐火材の摩耗を 加速させる。更に、本発明 の枠内において、ＳｉＯ₂含有量の増加はガラスのひずみ点の上昇に不都合であ ることが観察されている。45重量％未満のＳｉＯ₂では、本発明のガラスの安定 性は不十分である。最も容易に融解し、粘度が溶融金属浴の上にガラスを浮遊さ せるのに最も適しており、そして最も高いひずみ点を有する本発明のガラスは、 ４５〜５０％のＳｉＯ₂を含有する。 アルミナは安定化の機能を果たす。この酸化物はガラスの化学的耐性をある程 度増加させ、そしてひずみ点の上昇に好都合である。Ａｌ₂Ｏ₃の割合は、２０％ を超えると融解がとても困難になり、また高温でのガラスの粘度が許容できない 程度まで上昇しかねないという危険があるので、これを超えるべきでない。 ＺｒＯ₂もやはり安定化の役割を果たす。この酸化物はガラスの化学的耐性を ある程度増加させ、ひずみ点の上昇を促進する。ＺｒＯ₂の割合は、２０％を超 えると融解がとても困難になりかねないという危険があるので、これを超えるべ きでない。この酸化物の融解が困難な場合、高温で本発明のガラスの粘度を増加 させないという利点がある。これは、Ｂ₂Ｏ₃のような酸化物がガラスに混入され ることの回避を可能にし、その効果の一つはガラスの粘度を低下させるか、又は アルカリ酸化物の含有量の増加を避けること（これは同じ効果を有する）である 。 全体として、本発明のガラスの融解は許容される温度範囲内にとどまるが、但 し酸化物ＳｉＯ₂、Ａｌ₂Ｏ₃及びＺｒＯ₂の含有量の合計は70％に等しいかこれ未 満にとどまる。許容される範囲という用語は、ｌｏｇη＝１．６に相当するガラ スの温度が約1,630℃、好ましくは1,590℃を超えないことを意味するものと理解 すべきである。 本発明のガラスの中で、あるものはアルミナを含有し、またこと によってはジルコニアも含有し、そして他のものはジルコニアを、またことによ ってはアルミナを含有する。以下の説明においてこれらを区別するために、前者 をアルミナ含有性と呼び、後者をジルコニア含有性と呼ぶ。 アルミナ含有性と呼ぶガラスは、下記の成分を下記の重量割合で含有し、 ＳｉＯ₂ ４５〜６８％ Ａｌ₂Ｏ₃ ２〜２０％ ＺｒＯ₂ ０〜２０％ Ｂ₂Ｏ₃ ０．５〜４ ％ Ｎａ₂Ｏ ４〜１１％ Ｋ₂Ｏ ３．５〜７ ％ ＣａＯ １〜１３％ ＭｇＯ １〜８ ％ 酸化物ＳｉＯ₂、Ａｌ₂Ｏ₃及びＺｒＯ₃の含有量の合計は70％に等しいか又はそれ 未満であり、アルカリ酸化物Ｎａ₂ＯとＫ₂Ｏの含有量の合計は８％に等しいか又 はそれより多く、該組成物は、ことによっては、酸化物ＢａＯ及び／又はＳｒＯ も以下のような比率で含有する。 １１％≦ＭｇＯ＋ＣａＯ＋ＢａＯ＋ＳｒＯ≦２４％ この種のガラスは、とりわけＢ₂Ｏ₃が系統的に存在することで識別される。実 際この酸化物は、格子形成酸化物として、ＳｉＯ₂に添加してもよくあるいはそ れを置換してもよい。それは、ガラス化可能な混合物の融点（fusion point）も 、高温でのガラスの粘度も低下させる。それはまた、ガラスが失透する傾向を低 下させ、特に液相温度の上昇の防止を可能にする。この効果は、粘度の低下と相 まって、ガラスの成形温度と液相温度との有意の差を維持するこ とを可能にする。特にフロートガラス技術では、ガラスの液相温度がｌｏｇη＝ ３．５に相当する温度に等しいか又はこれより低いことが重要であり、本発明の ガラスはこれを満足する。更に具体的に言えば、本発明によるガラスは、ｌｏｇ η＝３．５に相当する温度を持ち、それは約1,220℃、好ましくは1,170℃、に等 しいか又はそれ未満である。 Ｂ₂Ｏ₃含有量は約４％を超えないが、と言うのはこれより多いとガラス製造中 のアルカリ酸化物の存在下でのホウ素の揮発が有意になりかねないからである。 本発明によるこの部類のガラスでは、酸化物Ａｌ₂Ｏ₃とＺｒＯ₂の含有量の合計 は５％に等しいか又はそれより多いことが有利である。これらの酸化物の含有量 の合計は好ましくは８〜22％である。 本発明によるアルミナ含有性ガラスの好ましい組成物は、下記の成分を下記の 重量割合で含み、 ＳｉＯ₂ ４５〜５９％ Ａｌ₂Ｏ₃ ５〜１８％ ＺｒＯ₂ ０〜１７％ Ｂ₂Ｏ₃ ０．５〜４ ％ Ｎａ₂Ｏ ４〜１０％ Ｋ₂Ｏ ３．５〜７ ％ ＣａＯ １〜１２％ ＭｇＯ １〜７ ％ 酸化物ＳｉＯ₂、Ａｌ₂Ｏ₃及びＺｒＯ₂の含有量の合計は70％に等しいか又はそれ 未満にとどまり、アルカリ酸化物の含有量の合計は10％に等しいか又はそれより 多く、該組成物は所望であれば、酸化物ＢａＯ及び／又はＳｒＯを下記のような 比率、 １４％≦ＭｇＯ＋ＣａＯ＋ＢａＯ＋ＳｒＯ≦２２％ で含み、このガラス組成物のひずみ点は５５０℃に等しいか又はそれより高く、 熱膨張率（α（25〜300℃））は85〜95×10^-7／℃である。 ジルコニウム含有性と呼ばれるガラスは、下記の成分を下記の重量割合で含み 、 ＳｉＯ₂ ４５〜６３％ ＺｒＯ₂ ６．５〜２０％ Ａｌ₂Ｏ₃ ０〜１８％ Ｎａ₂Ｏ ４〜１２％ Ｋ₂Ｏ ３．５〜７ ％ ＣａＯ １〜１３％ ＭｇＯ １〜８％ 酸化物ＳｉＯ₂、ＺｒＯ₂及びＡｌ₂Ｏ₃の含有量の合計は70％に等しいかそれ未満 にとどまり、アルカリ酸化物Ｎａ₂ＯとＫ₂Ｏの含有量の合計は８％に等しいか又 はそれより多く、該組成物は所望であれば、酸化物ＢａＯ及び／又はＳｒＯを下 記のような比率、 １１％≦ＭｇＯ＋ＣａＯ＋ＢａＯ＋ＳｒＯ≦２４％ で含み、該組成物のひずみ点は530℃に等しいか又はそれより高く、熱膨張率（ α（25〜300℃））は80〜95×10^-7／℃である。 この部類のガラスでは、ＳｉＯ₂含有量は、同様に融解しにくい他の酸化物、 例えばＺｒＯ₂、及び該当する場合はＡｌ₂Ｏ₃といったものの存在に依存して変 わる。例えば、それらの最大ＳｉＯ₂含有量は約63％を超えてはならず、それよ り多ければ、ガラス化可能な混合物の融解とガラスの清澄に高温が必要であり、 これは炉の耐火材の摩耗を加速させる。更に、この発明の枠内において、ＳｉＯ₂ 含有量の増加はガラスのひずみ点の上昇を促進しないことが観察されている。 ＳｉＯ₂が４５重量％未満では、本発明のガラスの 安定性は不十分である。 最も容易に融解し、粘度が溶融金属浴上にガラスを浮遊させるのに最も適して おり、そして最も高いひずみ点を有する本発明によるジルコニウム含有性ガラス は、45〜59％のＳｉＯ₂を含有する。 アルミナ含有性ガラスについてと同じように、ジルコニウム含有性ガラスの融 解は許容される温度範囲内にとどまることが確証されているが、但し酸化物Ｓｉ Ｏ₂、Ａｌ₂Ｏ₃及びＺｒＯ₂の合計は70％に等しいかそれ未満のままである。許容 される範囲という用語は、ｌｏｇη＝１．６に相当するガラスの温度が約1,630 ℃、好ましくは1,590℃を超えないことを意味するものと理解すべきである。 本発明のジルコニウム含有性ガラスでは、Ａｌ₂Ｏ₃とＺｒＯ₂酸化物の合計は 有利には８％に等しいか又はそれ未満であり、好ましくは８〜22％である。それ らのＺｒＯ₂含有量は８〜15％であることが有利である。 Ａｌ₂Ｏ₃とは対照的に、高含有量のＺｒＯ₂が本発明のガラス中に存在するこ とは高温でのそれらの粘度を上昇させる効果がないため、これらのジルコニウム 含有性ガラスはホウ素が存在しないことによって、本発明によるアルミナ含有性 ガラスから特に区別される。 本発明によるジルコニウム含有性ガラスには、溶融金属浴上にガラスを浮遊さ せる方法に関連する融解技術に充分適応するという利点もある。実際、これらの ガラスでは、このタイプの炉で通常使用されるＡＺＳ（アルミナ−ジルコニア− シリカ）型の耐火物の腐食が少なくなることが見いだされた。従って、これらの ガラスは炉の有効寿命の最適化を保証する。 本発明によるジルコニウム含有性ガラスの好ましい組成物は、下記の成分を下 記の重量割合で含有し、 ＳｉＯ₂ ４５〜５９％ ＺｒＯ₂ ８〜１５％ Ａｌ₂Ｏ₃ ０〜１０％ Ｎａ₂Ｏ ４〜１０％ Ｋ₂Ｏ ３．５〜７ ％ ＣａＯ １〜１２％ ＭｇＯ １〜７ ％ 酸化物ＳｉＯ₂、Ａｌ₂Ｏ₃及びＺｒＯ₂の含有量の合計は70％に等しいか又はそれ 未満にとどまり、アルカリ酸化物の含有量の合計は10％に等しいか又はそれより 多く、該組成物は、やはりおそらくは、酸化物ＢａＯ及び／又はＳｒＯを下記の ような比率、 １４％≦ＭｇＯ＋ＣａＯ＋ＢａＯ＋ＳｒＯ≦２２％ で含み、該ガラス組成物のひずみ点は550℃に等しいか又はそれより高く、熱膨 張率（α（25〜300℃））は82〜95×10^-7／℃でる。 一般的に言うと、融解させそして金属浴に浮遊させるべき本発明によるガラス の適性に、またそれらの性質に及ぼす他の酸化物の影響は、次のとおりである。 酸化物Ｎａ₂ＯとＫ₂Ｏは、本発明によるガラスの融点と高温での粘度を、先に 示した範囲内に維持することを可能にする。これを達成するためには、これらの 酸化物の合計は約８％に等しいか又はそれより多い含有量にとどまる。通常のシ リカ−ソーダ−石灰ガラスに比較して、本発明のガラス中にこれらの二つの酸化 物が同時に、時には非常に近接した比率で、存在することは、それらの化学的耐 性、より正確にはその加水分解耐性を、そしてまたそれらの抵抗率を、かなり上 昇させることを可能にする。ガラスの抵抗率の上昇は、ある一定の用途において 、より正確に言えばそれらを冷陰極線スクリーン（電界放出表示装置）のための 基材として使用する場合に有 利である。これらのスクリーンにおいては、表面電界が発生し、これが電子を局 所的に集中させる。この集中は、通常のシリカ−ソーダ−石灰ガラスの場合のよ うにガラスの抵抗率が不十分な場合、アルカリ性物質の望ましくない移動を引き 起こすことがある。 本発明のガラスに導入されたアルカリ土類酸化物は、ひずみ点を上昇させる全 体的効果を有し、これが重量によるそれらの含有量の合計が少なくとも11％でな ければならない理由である。約30％を超えると、金属浴によるフロート法と相い れない比率でガラスが失透する傾向が上昇しかねない。ガラスの失透を許容され る範囲内に維持するために、ＣａＯとＭｇＯの重量による含有量は、それぞれ13 ％と８％を超えてはならない。ＭｇＯ含有量は、好ましくは５％に等しいか又は それ未満である。 ＭｇＯ、ＣａＯ及びある程度までのＳｒＯはひずみ点を上昇させることができ 、ＢａＯとＳｒＯは本発明によるガラスの化学的耐性、そしてまたそれらの抵抗 率を上昇させることができる。ＢａＯにはまた、融解温度を低下させ、そしてま た高温でのガラスの粘度を低下させるという効果もある。 本発明によるガラス組成物が与える利点は、添付の表１と表２に要約した例か らよりよく理解されよう。 番号１のガラスは、フロートガラス法により溶融金属浴上でガラス帯を製造す るのに使用される通常のシリカ−ソーダ−石灰ガラス組成物に対応し、番号２の ガラスは公知のホウケイ酸ガラスに対応する。番号３〜13のガラスは、本発明に よるガラス組成物を例示する。ひずみ点Ｔ₁、熱膨張率、粘度及び液相温度も、 加水分解耐性（ＤＧＧ）及び抵抗率も、当業者に周知の方法で測定した。 これらの例が証明するように、本発明によるガラスの粘度及び液相温度特性は 、参照ガラスと実質的に同じ条件下でそれらを製造し そして帯にするのに十分参照ガラスのそれらに近い。 このように、フロートガラスの技術により、本発明のガラスは厳密に管理され た厚さ（0.５mmから10mmまでいろいろでよい）の帯の形態で製造される。この帯 から所望の形でシートが切り取られ、次にこれらのシートの寸法を安定化させる のを目的とする熱処理にかけられる。そうすると、これらのシートは、種々のフ ィルムの付着とそれらの固定に必要な熱処理とを受けることができる基材として 使用する用意ができている。 熱強化を受けたこれらのシート又は板（プレート）は、絶縁窓ガラス又は積層 窓ガラスに組み込むことができる。これらの絶縁窓ガラスは、中間結合断面を介 して対にして組み合わされた板から構成され、そしてそれらを支持枠に取り付け る方法は、それらが火炎にさらされた時、火炎の側の板の端部が直ちに、あるい はいずれにせよ少し遅れてから、熱輻射と火炎自体とにさらされ、そしてこれが 、板が加熱された時にその端部でよりも中央において板に通常生じる熱応力を制 限することを可能にするようなものである。熱強化、良好な品質、そしてこの取 り付け組み立ての組み合せは、そのような窓ガラスが効力のある標準規格を満足 するのに十分な時間所定の位置にとどまるのを可能にする。 積層窓ガラスは、中間プラスチックフィルムにより板を組み合わせることによ り製造され、使用するガラスはやはり熱強化される。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ)， ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，Ｃ Ｈ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ ，ＧＥ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ， ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，Ｍ Ｗ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＳ， ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 ジ，ルネ フランス国，エフ−93140 ボンデュ，リ ュ アルトゥル−リンボウ，６ (72)発明者 コルトー マンシェ，ギレ フランス国，エフ−75013 パリ，スクア レ ポル−ロヤル，14

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．基材又は熱的に安定な板の製造用のガラス組成物であって、下記の成分を 下記の重量割合で含み、 ＳｉＯ₂ ４５〜６８％ Ａｌ₂Ｏ₃ ０〜２０％ ＺｒＯ₂ ０〜２０％ Ｂ₂Ｏ₃ ０〜１０％ Ｎａ₂Ｏ ２〜１２％ Ｋ₂Ｏ ３．５〜９ ％ ＣａＯ １〜１３％ ＭｇＯ ０〜８％ 酸化物ＳｉＯ₂、Ａｌ₂Ｏ₃及びＺｒＯ₂の含有量の合計が７０％に等しいか又はそ れ未満にとどまり、酸化物Ａｌ₂Ｏ₃とＺｒＯ₂の含有量の合計が２％に等しいか 又はそれより多く、アルカリ酸化物Ｎａ₂ＯとＫ₂Ｏの含有量の合計が８％に等し いか又はそれより多く、該組成物はまたことによっては、酸化物ＢａＯ及び／又 はＳｒＯを以下のような比率、 １１％≦ＭｇＯ＋ＣａＯ＋ＢａＯ＋ＳｒＯ≦３０％ で含み、該組成物のひずみ点が約５３０℃に等しいか又はそれより高く、熱膨張 率（α（25〜300℃））が８０〜９５×１０^-7／℃であることを特徴とするガラ ス組成物。 ２．下記の成分を下記の重量割合で含有し、 ＳｉＯ₂ ４５〜６８％ Ａｌ₂Ｏ₃ ２〜２０％ ＺｒＯ₂ ０〜２０％ Ｂ₂Ｏ₃ ０．５〜４ ％ Ｎａ₂Ｏ ４〜１１％ Ｋ₂Ｏ ３．５〜７ ％ ＣａＯ １〜１３％ ＭｇＯ １〜８ ％ 酸化物ＳｉＯ₂、Ａｌ₂Ｏ₃及びＺｒＯ₂の含有量の合計が７０％に等しいかそれ未 満にとどまり、アルカリ酸化物Ｎａ₂ＯとＫ₂Ｏの含有量の合計が８％に等しいか 又はそれより多く、該組成物はまたことによっては、酸化物ＢａＯ及び／又はＳ ｒＯを下記のような比率、 １１％≦ＭｇＯ＋ＣａＯ＋ＢａＯ＋ＳｒＯ≦２４％ で含み、該組成物のひずみ点が約５３０℃に等しいか又はそれより高く、熱膨張 率（α（25〜300℃）が８０〜９５×１０^-7／℃であることを特徴とする、請求 の範囲第１項記載のガラス組成物。 ３．含有する酸化物Ａｌ₂Ｏ₃及びＺｒＯ₂の含有量の合計が５％に等しいか又 はそれより多いことを特徴とする、請求の範囲第１項又は第２項記載のガラス組 成物。 ４．ＳｉＯ₂の重量による含有量が４５〜５９％であることを特徴とする、請 求の範囲第１項から第３項までのいずれか１項に記載のガラス組成物。 ５．下記の成分を下記の重量割合で含有し、 ＳｉＯ₂ ４５〜５９％ Ａｌ₂Ｏ₃ ５〜１８％ ＺｒＯ₂ ０〜１７％ Ｂ₂Ｏ₃ ０．５〜４ ％ Ｎａ₂Ｏ ４〜１０％ Ｋ₂Ｏ ３．５〜７ ％ ＣａＯ １〜１２％ ＭｇＯ １〜７ ％ アルカリ酸化物の合計が１０％に等しいか又はそれより多い含有量にとどまり、 該組成物はまたことによっては、酸化物ＢａＯ及び／又はＳｒＯを以下のような 比率、 １４％≦ＣａＯ＋ＭｇＯ＋ＢａＯ＋ＳｒＯ≦２２％ で含んでなり、該組成物のひずみ点が約５５０℃に等しいか又はそれより高く、 熱膨張率（α（25〜300℃）が８５〜９５×１０^-7／℃であることを特徴とする 、請求の範囲第１項から第４項までのいずれか１項に記載のガラス組成物。 ６．下記の成分を下記の重量割合で含有し、 ＳｉＯ₂ ４５〜６３％ ＺｒＯ₂ ６．５〜２０％ Ａｌ₂Ｏ₃ ０〜１８％ Ｎａ₂Ｏ ４〜１２％ Ｋ₂Ｏ ３．５〜７ ％ ＣａＯ １〜１３％ ＭｇＯ １〜８ ％ 酸化物ＳｉＯ₂、ＺｒＯ₂及びＡｌ₂Ｏ₃の含有量の合計が７０％に等しいか又はそ れ未満にとどまり、アルカリ酸化物Ｎａ₂Ｏ及びＫ₂Ｏの含有量の合計が８％に等 しいか又はそれより多く、該組成物はまたことによっては、酸化物ＢａＯ及び／ 又はＳｒＯを以下のような比率、 １１％≦ＭｇＯ＋ＣａＯ＋ＢａＯ＋ＳｒＯ≦２４％ で含有しており、該組成物のひずみ点が約５３０℃に等しいか又はそれより高く 、熱膨張率（α（25〜300℃）が８０〜９５×１０^-7／℃であることを特徴とす る、請求の範囲第１項記載の組成物。 ７．含有する酸化物ＺｒＯ₂及びＡｌ₂Ｏ₃の含有量の合計が８ ％に等しいか又はそれより多いことを特徴とする、請求の範囲第６項記載のガラ ス組成物。 ８．ＺｒＯ₂含有量が８〜１５％であることを特徴とする、請求の範囲第６項 及び第７項のいずれか１項に記載のガラス組成物。 ９．重量によるＳｉＯ₂含有量が４５〜５９％であることを特徴とする、請求 の範囲第６項から第９項までのいずれか１項に記載のガラス組成物。 10．下記の成分を下記の重量割合で含有し、 ＳｉＯ₂ ４５〜５９％ ＺｒＯ₂ ８〜１５％ Ａｌ₂Ｏ₃ ０〜１０％ Ｎａ₂Ｏ ４〜１０％ Ｋ₂Ｏ ３．５〜７ ％ ＣａＯ １〜１２％ ＭｇＯ １〜７ ％ アルカリ酸化物の合計が１０％に等しいか又はそれより多い含有量にとどまり、 該組成物はまたことによっては、酸化物ＢａＯ及び／又はＳｒＯを以下のような 比率、 １４％≦ＣａＯ＋ＭｇＯ＋ＢａＯ＋ＳｒＯ≦２２％ で含有し、該組成物のひずみ点が約５５０℃に等しいか又はそれより高く、熱膨 張率（α（25〜300℃）が８５〜９５×１０^-7／℃であることを特徴とする、請 求の範囲第６項から第９項までのいずれか１項に記載のガラス組成物。 11．含有する酸化物Ａｌ₂Ｏ₃及びＺｒＯ₂の含有量の合計が８〜１２％である 、請求の範囲第１項から第10項までのいずれか１項に記載のガラス組成物。 12．１，６３０℃、好ましくは１，５９０℃、に等しいか又はこ れ未満の温度でｌｏｇη＝１．６に相当する粘度を有することを特徴とする、請 求の範囲第１項から第11項までのいずれか１項に記載のガラス組成物。 13．１，２２０℃、好ましくは１，１７０℃、に等しいか又はこれ未満の温度 でｌｏｇη＝３．５に相当する粘度を有する、請求の範囲第１項から第12項まで いずれか１項に記載のガラス組成物。 14．液相温度が粘度ｌｏｇη＝３．５に相当する温度に等しいか又はこれより 低いことを特徴とする、請求の範囲第13項記載のガラス組成物。 15．溶融金属浴上にガラスを浮遊させることにより製造されるガラス帯から切 り取られたガラスシートから放出スクリーン用の基材を製造することへの、請求 の範囲第１項から第14項までのいずれか１項に記載のガラス組成物の使用。 16．溶融金属浴上にガラスを浮遊させることにより製造されるガラス帯から切 り取られたガラス板又はシートから製作される耐火性窓ガラスを製造することへ の、請求の範囲第１項から第14項までのいずれか１項に記載のガラス組成物の使 用。