JPH09506839A - フッ素系ポリマーで被履されたエラストマーのローラー及び構造体 - Google Patents

フッ素系ポリマーで被履されたエラストマーのローラー及び構造体

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JPH09506839A JP8511698A JP51169894A JPH09506839A JP H09506839 A JPH09506839 A JP H09506839A JP 8511698 A JP8511698 A JP 8511698A JP 51169894 A JP51169894 A JP 51169894A JP H09506839 A JPH09506839 A JP H09506839A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、プリンターのローラーやベルトのような種々のエラストマーの構造体に使用するための改善された剥離性被膜である。本発明の被膜は、薄い延伸膨張されたポリテトラフルオロエチレン外皮であり、基層に付いた多孔質の表面と、接触表面としての剥き出しになった不浸透性の表面とを有するものである。この単一の薄い被膜上の二重の表面を使用すると、基層材料、例えばシリコーンエラストマー層に対する優れた接合と、優れた耐磨耗性及び化学物質の攻撃に対する抵抗性との両方を与える。

Description

【発明の詳細な説明】 フッ素系ポリマーで被覆されたエラストマーのローラー及び構造体 発明の背景 1.発明の分野 本発明は、ゼログラフィー複写技術(例えば、複写機、ファクシミリ、レーザ ープリンター、及び他の印刷装置)及び他の紙を取り扱う用途に使用されるエラ ストマーのローラーのような、エラストマーの構造体が用いられる種々の用途に 使用される剥離性被膜に関する。 2.関連技術の説明 今日弾力性のあるローラーが種々の目的に使用されている。ゼログラフィー印 刷機及びオフセット印刷機ににおいて、そのようなローラーはこれら装置の適正 な運転における肝要な役割を演じている。一般に、次のことを含む多数の性質を 有するローラーを得ることが望まれてきた:良好な適合性(即ち、1枚の紙のよ うな3次元対象の周りの良好な把持)、良好な化学的抵抗性、良好な耐久性(即 ち、すり傷(abrasion)及び磨耗(wear)に対する抵抗性)、並び に良好な熱抵抗性。これらの性質をバランスさせようとする先行の試みは、完全 には成功していなかった。これらの性質を効率的に組み合わせ得ることは、印刷 及び紙を取扱う産業の多くが非常にコストに敏感であるという事実により更に複 雑になっている。 従来のローラーは、金属のような堅い芯の上に厚く被覆されたシリコーンのよ うなゴム状材料から成っていた。殆どの用途において、この構造は、少なくとも 最初は良く機能するが、時間が経つにつ れて多数の問題を顕現させる傾向がある。先ず第1に、シリコーン材料は一般に 限られた耐磨耗性を有し、結局すり減って表面が一様でなくなる。第2に、シリ コーンは限られた剥離性しか持っておらず、汚れや汚染物質の問題をもたらしこ れは画像の品質を破壊する。シリコーン材料の磨耗は結局この材料の剥離性を悪 化させるだけという傾向がある。第3に、シリコーン材料は剪断応力の故にしば しば表面で変形し、しわ、ゆがみ、弾力性表面の割れ、及び印刷機の性能をだめ にしてしまう可能性のある欠陥に導く。最後に、シリコーン材料は、時間と共に 、特にそれがある種の溶剤、油、及び蒸気に曝されたとき、膨潤したり劣化した りする。 これらの問題の幾つかを改善するために、多数の解決策が提案されてきた。例 えば、Meltzの米国特許No.3345942では、フッ素系ポリマー粒子を 用いてゴムローラー被膜を充填している。このアプローチは剥離性にいくらかの 改善を与えるものと考えられるが、ローラーの化学的抵抗性は、剥き出しになっ ているゴムの故に未だ限られている。更に、有効表面エネルギーは、ゴム及びフ ッ素系ポリマーの間で共有されており、このため、剥離性は、フッ素系ポリマー 単独使用に較べて減っている。 他のアプローチは、Kon等の米国特許No.4789565及び鈴木等の日本 特許出願公開JP4−361026に開示されているように、フッ素系ポリマー 微粒子のトップコートを噴霧することであった。これらの例においては、被膜が 割れるのを防ぐために、ローラー上に多数の薄いフッ素系ポリマーの層を堆積さ せる。このアプローチはより良好な剥離性被覆表面を提供するが、PTFE粒子 を硬化又は焼結して連続的なPTFE層を形成するのに必要な熱サイクルの故に ゴム中間層が損傷を受けるのを防ぐために多大な努力が必要であり非常に複雑と なる傾向がある。更に、多数の他の加工 上の問題が起こり得、これらは加工の間に汚染物質に関連した欠陥及びピンホー ルが発生するという重大な危険を引き起こしがちである。 更に他のアプローチは、フッ素系ポリマー材料のスリーブをローラー表面の上 に用いることである。このアプローチの例は、米国特許No.5180899(I nasaki)、4219327(Idstein)、及び3912901(S trella等)に記載されている。このアプローチは中間の弾力性のある層を 化学的な攻撃及び熱劣化から保護するが、ローラーの適合性を大きく減らす。フ ッ素系ポリマーはゴムと比較すると比較的硬いから、そのような材料の最終的に 有効なジュロメター示度は、この方法で被覆したとき、大幅に増えるであろう。 これは、加工される製品の適合性、例えば融解ロール(fuser roll) 及びスリーブをはめた加圧ローラーの間を通過する紙に対する適合性の問題を引 き起こす。このような適合性の欠如は、トナーの融解を不適切にし、印刷の耐久 性を劣悪なものとする。加えて、この構造のローラーへの剥離剤の送り出しは、 紙の端で不均一になり、乏しい均一性及び蓄積を引き起こし得る。フッ素系ポリ マースリーブを用いるときの他の問題は、そのようなローラーは、フッ素系ポリ マーフィルム及びゴムの間の界面の圧縮と引っ張りによって生み出される剪断応 力の故に接合のはがれの大きな機会を持っていることである。フッ素系ポリマー チューブの他の欠陥は、それらが信頼のできる同心性を欠いており0.002” の壁厚未満でムラなく作ることができないということである。 接合のはがれの問題のよい例は、Inasakiの米国特許No.518089 9に説明されている。この特許は多重層のローラー構造体を開示しており、これ はスポンジ層をシリコーンゴム層で被覆 し、次いでこれを“TEFLON”チューブ層で被覆している。これらの種々の 層の性質の組み合わせは、シリコーン材料単独よりも適合性が改善されていると 言われている。このTEFLON(即ち、最大密度のポリテトラフルオロエチレ ン(PTFE))チューブ層は、よりよい耐老化性に寄与し、よごれを集め又は その表面を変形させる傾向が少ないと報告されている。これらの改善にも拘わら ず、この構造は未だ多数の点で限られていると考えられる。例えば、PTFEチ ューブ及び基材の間の接合が困難であろう。最大密度のPTFE材料は、エッチ ング又は類似の処理なしには、一般に容易に他の材料に接着しないであろう。た とえ、そのような処理があっても、PTFE及び他の材料の間の接合は幾分薄弱 になる傾向がある。これはチューブ層のずれ、しわ、その他の問題を引き起こす 。更に、最大密度のPTFEは一般に引っ張り強さ及びクリープ性が劣り、やは りずれて表面変形の問題を引き起こす。最後に、多数の材料の層を要求する構造 体、特に1又はそれ以上のチューブ状材料を用いるものは一般に組み立てがむず かしく、使用の間に、一層分離やゆがみを起こしがちである。特別な中間スポン ジ層を使用することは、使用の間に複数の層の間の応力を減らすと述べられてい る。しかしながら、残念にも、このアプローチは、適合性が未だ限られており、 製造の複雑さが大幅に増すと考えられる。 フッ素系ポリマーエラストマーゴム被覆は、上述の問題を解決しょうとする試 みに使用される更に他の技術的方法である。これらの例は米国特許No.5061 965(Ferguson等)及び4430406(Newkirk等)に記載 されている。再び、製造の複雑さ及び攻撃的な化学薬品の解放に乏しいことは、 この技術がプリンターの製造業者の要求の全てに対応することを妨げてきた。米 国特許No.5061965は、汚染物の堆積を防ぐためにフッ素系 エラストマーの上にシリコーンの更に追加のトップコートを適用することにより 、これらの問題を解決しようとしている。やはり、これは、この装置の複雑さを 増し、更に適合性を制限するものと考えられる。 更に他のアプローチは、延伸膨張されたポリテトラフルオロエチレン(ePT FE)でシリコーン材料を補強することであった。このアプローチの例は米国特 許No.5123151(ウエハラ等)、4887340(加藤等)、及び334 5942、並びに住友電工に譲渡された日本特許出願公開5−134574に開 示されている。これらの引例の全てはePTFE膜はゴムの耐久性を引き伸ばす 助けとなりうることを教えている。それらは、ePTFE材料を埋め込むことに よりシリコーン材料に付随する問題を解決しようとして、ローラーの表面に剥き 出しになったシリコーンの層のみを残す点でそれらは全て欠陥のあるものである 。例えば、住友の日本特許出願公開5−134574は、プリンターに使用する ための定着ローラーを開示しており、このローラーはフッ素系樹脂材料(例えば 、テトラフルオロエチレン樹脂)の基材で補強された剥き出しの弾力性層を有す る。このフッ素系樹脂材料は、弾力性層と下に横たわる補強層との間の接合を改 善するために、粗くされた表面を備えている。この特許出願は、この構造は弾力 性層のずれを防ぎ、割れ又は類似の問題の危険性を減らすことを報告している。 その結果、この特許はより長い寿命及びよりよい耐久性があると主張している。 このアプローチの改善にも拘わらず、補強されたシリコーンはローラーの表面 として十分に満足であるとは考えられない。剥離性表面としてシリコーンポリマ ーが残っているので、この構造体は依然として、従来のシリコーン材料と同じ磨 耗及び剥離に関する欠陥の幾つかによって限定される。これらの問題の内には、 トナーの堆積 、紙の剥離性に乏しいこと、はぎ取り機のフィンガー等から損傷を受けやすいこ と、及び画像の問題がある。更に、剥き出しになったシリコーン材料は、依然と して、膨潤や種々の汚染物質に曝されることによる損傷を受けやすい。 他の提案されたアプローチは、PTFEのプラズマ/モノマー処理であり、こ れはアヤノ等の日本特許出願公開5−147163に記載されている。このアプ ローチは、フッ素系ポリマー充実体のゴムへの乏しい接合の問題を解決しようと している。残念ながら、この方法は非常に複雑で、モノマー、真空の必要な反応 器、及び重合を引き起こすための特別なプラズマを必要とする。接合の問題は大 幅に改善されるが、複雑性は大いに増す。更に、適合性という基本的な問題はこ こでは解決されておらず、これは依然として印刷又は他の用途における問題であ る。 本発明の意図するところは、上に述べた全ての問題、即ち良好な適合性、優れ た耐熱性、優れた耐久性、化学物質に対する優れた抵抗性、汚染物質の堆積に対 する優れた抵抗性、並びに製造の簡素性及びコスト効率性、を解決することであ る。 従って、本発明の第1の目的は、良好な剥離性及び良好な耐磨耗性の両方を有 する改善された弾力性表面を提供することである。 本発明の他の目的は、汚染及び劣化から保護され、長寿命の弾力性を与える改 善された剥離性表面を与えることである。 本発明の更に他の目的は、基材に固くくっついて、分離又は表面変形の危険性 の大幅に減ったPTFEの改善された剥離性表面を提供することである。 本発明の種々の目的は、以下の説明を通読すれば明らかとなるであろう。 発明の要約 本発明は、種々の接触表面上、特にローラー及びベルトの表面、例えば種々の プリンター技術において見出されるものに使用するための改善された剥離性被膜 である。本発明の剥離性被膜は、シリコーンエラストマー被膜のような基層を覆 う薄い延伸膨張されたポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)の外皮を含む 。前記基層への良好な機械的結合を確保するために、この外皮は多孔質の接着さ れた表面を持ち、この外皮の孔中に接着剤が吸収されている。これは、先行の被 覆されたローラーが経験した多数の先行の問題である離層、しわ、及び変形を回 避する接合を生み出す。しかしながら、この基層を化学的な攻撃から保護するた めに、この外皮は相対する側に非孔質にした剥き出しの表面を有する。その結果 、本発明の剥離性被膜は、磨耗や攻撃に対して高度の抵抗性を有する。 好ましくは、本発明は、2つの方法の内の1つによって剥離性被膜上に非孔質 の剥き出しになった表面を得る。第1は、基層へ接着したのち、剥き出しになっ た表面を高い熱及び圧力に曝し、延伸膨張されたPTFEを緻密化し、連続的で 非透過性の表面にする。これに代えて、この剥き出しの表面をフッ素系ポリマー の溶液で被覆し、これで孔を完全に充填し、剥き出しになった表面を非透過性に する。 本発明の剥離性表面は、殆どの先行のフッ素系ポリマー被膜よりもはるかに柔 軟で、弾力性がある。更に、接着した表面の多孔性の故に、エッチング又は他の 表面処理なしに、この延伸膨張されたPTFEは非常にしっかりした接合を形成 し、これは分離や変形の傾向はない。最後に、フッ素系ポリマー材料のみが剥き 出しになった表面に存在するために、本発明の材料は非常に耐久性があり、磨耗 及び攻撃に対して抵抗性がある。 図面の説明 本発明の操作は、添付の図面と共に考慮したとき以下の説明から明らかになる であろう。 図1は、本発明の剥離性被膜を有する加圧ローラーの1つの具体例の断面図で ある。 図2は、緻密化前の本発明の剥離性被膜の他の具体例を有する加圧ローラーの 平らにした部分の断面図である。 図3は、剥離性被膜を緻密化により非孔質にした、図2に示した加圧ローラー の平らにした部分の断面図である。 図4は、ローラーの剥き出しになった表面の最終処理の前の本発明の剥離性被 膜の他の具体例を有する加圧ローラーの平らにした部分の断面図である。 図5は、剥離性被膜を非孔質にした、図4に示した加圧ローラーの平らにした 部分の断面図である。 図6は、緻密化前の本発明の剥離性被膜の更に他の具体例を有する加圧ローラ ーの平らにした部分の断面図である。 図7は、剥離性被膜を緻密化により非孔質にした、図6に示した加圧ローラー の平らにした部分の断面図である。 図8は、本発明の剥離性被膜の更に他の具体例を有する加圧ローラーの平らに した部分の断面図である。 図9は、本発明の剥離性被膜を作るために使用される装置の1つの具体例の概 略図である。 図10は、本発明の剥離性被膜を作るために使用される装置の他の具体例の概 略図である。 図11は、本発明の剥離性被膜を有する加圧ローラーについての1つの応用の 具体例である、多数のゼログラフィープリンター装置 に使用される融解ローラー及び加圧ローラーの相対的配置の概略図である。 発明の詳細な説明 本発明は、種々の目的、例えばベルト、ローラー、シート等のための多数の種 々の外形に作ることができるフッ素系ポリマーで被覆されたエラストマー材料で ある。本発明の複合材料は、弾力性のあるローラー、ベルト、等が用いられる種 々のプリンター技術での使用に特に適するが、これらの用途に限られるわけでは ない。本発明の材料は、従来の技術に対して、強度、耐久性、複数の層間の接着 性、剥離性、化学的不活性性、及び製造性を含む、大幅に改善された性質を有す る。 本発明の材料の開発を通して、フッ素系ポリマーで被覆されたエラストマーを 生産するいくつかの異なった方法が開発されたが、その全てが本発明により特許 請求された性質を与える。本発明のフッ素系ポリマーで被覆されたエラストマー の一般的な構造は、多孔質で延伸膨張されたポリテトラフルオロエチレン(PT FE)材料の少なくとも1つの層を、その一方の「接着される」側に、接着剤を 用いて、基層(例えば、エラストマー)に接合し、次いで第2の「剥き出しにさ れた」側を非孔質にすることを接合している。剥き出しになった側を非多孔質に するには、この材料の剥き出しになった孔をフッ素系ポリマー溶液で完全に充填 するか、又は熱及び圧力を用いて剥き出しになった微多孔質のフッ素系ポリマー 層を相互に融解し、これらによって微多孔質構造を除くことによってなされる。 更に、用途によっては、緻密化及び溶液処理の両方を行うことによって剥き出し になった側を非孔質にするのが好ましい。 この方法の効果は2重である。第1に、接着された側に多孔質材 料を与えることにより、延伸膨張されたPTFE材料及び基層の間に非常に良好 な機械的接合が確保できる。この接合は、PTFEを他の材料に化学的に接合し ようとする、又は化学的接合を改善するためにPTFE材料を化学的にエッチン グしようとする先行の試みよりもはるかに優れていると考えられる。機械的接合 は、一般に化学的接合よりもはるかに強いが、表面を機械的に粗面にすることは 更に追加の加工工程であって、接着性の向上には必ずしも成功しないかも知れな い。本発明においては、PTFEの表面を改良したり粗くするためのエッチング や他の試みはする必要がないので、加工は簡素化される。 第2に、非孔質PTFE材料の剥き出しになっている側は、種々の用途につい て優れた剥離性表面を与える。この延伸膨張されたPTFE材料は、非常に強く 、優れた耐磨耗性を持ち、非常に優れた化学的抵抗性を有する。このPTFE材 料は、運転の間に剥き出しになる唯一の表面であるので、それは、その下に存在 する層を化学的な攻撃及び磨耗から有効に遮蔽する。更に、本発明の性質はそれ が材料の非常に薄い層(例えば、0.002〜0.004インチより薄いオーダ ー)であることを許容し、それを非常に柔軟性のあるものとする。このようにし て、この剥離性被膜は下に横たわる基層材料の弾力性及び柔軟性をさほど減らさ ない。 本発明の複合剥離性被膜は、次のようにして作ることができる。本発明の延伸 膨張されたPTFE微多孔質膜は、多数の方法で得ることができ、米国特許No. 3953566(1976年4月27日にGoreに発行された)の教えに従っ てポリマーの節とフィブリルの延伸膨張されたネットワークを形成することを含 む。この米国特許をここに引用して記載に含める。この材料は、W.L.Gor e & Associates,Inc.,of Elkton, 。その延伸膨張されたPTFE膜は0.00025インチ〜0.125インチ( 6μm〜3mm)に亘る種々の厚さに作ることができ、本発明にとって好ましい厚 さは0.00025〜0.003インチ(6〜75μm)である。この延伸膨張 された膜は20〜98%の多孔度にすることができ、本発明にとって好ましい多 孔度は50〜95%である。 好ましくは、延伸膨張されたPTFEは以下のようにして作られる。延伸膨張 されたPTFEシートは、PTFE樹脂(結晶化度95%又はそれ以上を有する )及び液体潤滑剤(例えば、ナフサ溶剤、ホワイトオイル、ミネラルスピリット 、等)の混合物から形成される。この混合物を充分に混合し、次いで乾燥し、ペ レットに成形する。このペレットをラム型押出機を通してシートに押し出す。続 いて前記潤滑剤を炉中で蒸発により除く。次いで、得られたチューブ材料を、一 般に327℃未満の温度で1軸延伸又は2軸延伸し、望みの量の多孔度及び他の 性質をこのシートに与える。延伸は1又はそれ以上のステップで、1:1又はこ れ未満から45:1の範囲で行われる。次いで、得られたシートを345℃(即 ち、PTFEの融解温度)より高い焼成温度に曝し、そのシートをその延伸膨張 した配向の形でアモルファスに固定する。一旦延伸膨張し、アモルファスに固定 すると、次いでこのシートは任意の望みの形状に、例えばローラーの周りをスパ イラル状に又は紙巻きタバコ状に巻くのに適したテープに切断できる。 得られた多孔質の、延伸膨張された構造体はフィブリルで相互に繋がれたポリ マーの節を有する。そのような構造体の典型的な性質は気孔率20〜98%(好 ましくは50〜95%)である。以下の記載から明らかなように、本発明に用い られる延伸膨張されたPT FE構造体の正確な性質と寸法は、用途の関数である。 一旦延伸膨張されたPTFE膜が得られると、それは多数の種々の接着剤を用 いて基層材料に接合される。接着剤の選定は用途に依存する。プリンター加圧ロ ーラーに一般的に見られるような種類のシリコーン型エラストマー被膜に接合す るためには、適当な接着剤としては、エポキシ、シアネートエステル、有機物質 、熱可塑性又は熱硬化性物質、ポリオレフィン類、及びシリコーンの接着剤があ るが、これらに限られない。この接着剤は、一般に流動性の流体として入って来 るが、シート又は粉末の形状で入って来てもよい。前記接着剤は多数の方法でエ ラストマーに被覆でき、この方法としてはロール被覆、噴霧、浸漬被覆、グラビ ヤ被覆、シートの巻き付け、等があるが、これらに限られない。本発明のシリコ ーン接着剤の好ましい粘度は、望みの複合体の種類に依存するが、好ましい範囲 は、40K〜4000Kセンチストークスである。 本発明の殆どのプリンターローラー用途に使用するために、好ましいシリコー ン接着剤は、熱安定性を増すための充填材及び接着促進剤を混ぜた付加硬化型シ リコーン接着剤である。このタイプの材料の例は、General Elect ric Silicone of Waterford,New Yorkから 入手できるSLA7401シリコーン接着剤である。このタイプのシリコーン接 着剤は、シリコーンを硬化するときの殆どのコントロールができる。本発明の複 合物を作る特定の時期にシリコーン接着剤を硬化させることができることは本発 明にとって重要である。 本発明の剥き出しになった面の延伸膨張されたPTFEの空隙は、少なくとも 2つの異なる方法、即ち充填と融解と、によって非孔質にされる。両方の例にお いて、意図するところは前記複合体の表面にフッ素系ポリマーの連続的な表面を 作りだすことである。 延伸膨張されたPTFE材料の剥き出しになった側の上にある多孔質の空隙を 緻密化させて非孔質の表面にすることが好ましい。より詳しくは、延伸膨張され たPTFEの空隙を熱及び圧力に曝し、これによって延伸膨張されたPTFEの PTFEを融解させ、空隙を除く。PTFEは、320〜550℃、好ましくは 350〜450℃、最も好ましくは約400℃で融解し流動する。熱は多数の方 法でかけることができ、例えばローラーを加熱ロールに押しつけること、シート 材料を加熱ロールから成るニップロールに通すこと、熱空気流、等があるが、こ れらに限られない。 かけられる圧力の量は用途及び望みの性質に依存して変わり得る。殆どの用途 において、約5〜500psi(34kPa 3450kPa)の圧力を5〜6 00秒、加熱された表面にかければ、必要な量の緻密化を与えるであろう。 以下に一層詳しく説明するように、ローラー用の剥離性被膜の剥き出しになっ た表面を融解する好ましい方法は、本発明の剥離性被膜で被覆したローラーを加 熱した金属ローラーに押しつけることである。シートを作るためには、このシー ト材料は加熱されたニップに通す。両方の場合において、35kPa(5psi )から13,800kPa(2000psi)又はそれ以上の範囲、好ましくは 207〜3445kPa(30〜500psi)の範囲の圧力でPTFEは圧縮 され、通過する。この複合体がニップを通過する速度又はローラーが加熱ロール に対して回転する速度は、約30.5cm/分(1fpm)〜127cm/分(50 fpm)であり、好ましくは5.0〜50.8cm/分(2〜20fpm)である 。 これに代えて、延伸膨張されたPTFE材料の剥き出しになった表面中の空隙 は、分散液又は溶液で充填して除去してもよい。延伸膨張されたPTFE中の空 隙を充填して連続的な非孔質の表面を与 える多数の種々のポリマー溶液が存在する。これらの例としては、PTFE、フ ッ素化エチレン−プロピレン(FEP)、ペルフルオロアルコキシポリマー(P FA)、エチレン−テトラフルオロエチレン(ETFE)、アモルファスフッ素 系ポリマー、並びに他のフッ素系ポリマー分散液及び溶液があり、これらはE. I.duPont de Nemours and Company,Wilm ington Delaware等の多数の供給源から入手可能である。 本発明の剥離性被膜の剥き出しになった表面を処理するのに使用するための好 ましい溶液は、E.I.duPont de Nemours and Com panyのPCT出願WO93/5100に開示されているものである。この出 願をここに引用してその内容を記載に含める。この材料はテトラフルオロエチレ ンとヘキサフルオロプロピレンのコポリマーを含むペルフルオロペルヒドロフェ ナントレンから成る。その有利な性質は、それがフッ素系ポリマーの真の溶液で あること、及びそれはePTFE膜を濡らし、その空隙中に侵入することである 。 上に特定した溶液のいずれかによって被覆することは、いずれかの適当な方法 、例えば浸漬、塗布、ロール被覆、噴霧等によって達成することができるが、こ れらに限られない。一旦適用されると、この溶液又は分散液は多数の方法によっ て乾燥又は硬化することができ、それら方法としては、炉中でのベーキング、こ の材料上に熱空気の流れを通過させること、この材料を加熱したニップを通過さ せること、等があるが、これらに限られない。 先に述べたように、ある種の用途には、ePTFE外皮の剥き出しになった表 面を非孔質にするために、溶液処理及び緻密化の両方を行うことが望ましいであ ろう。 本発明の構造は図面を参照してより良く理解できるであろう。図1はゼログラ フィープリンター(例えば、複写機、レーザープリンター、ファクシミリ機械、 等)に使用するに適した加圧ローラー10の断面図を示す。この例においては、 ローラー10は中心シャフト12(典型的には金属)、堅い芯14(やはり、典 型的には金属)、及び芯14の周りのエラストマー被膜16を有する。前記エラ ストマー被膜16はローラーに必要な量の柔軟性を与える様に選択され、調整さ れる。例えば、レーザープリンターに使用するための約2.54cmの外径のロー ラー上のシリコーンゴムエラストマー被膜16である典型的なシリコーンエラス トマー被膜16は、厚さが約0.63〜0.05cmである。特別の用途の要請に 依存して、エラストマー被膜16又は芯14のいずれかを含むどんな適当な下層 の材料も、本発明の剥離性被膜の基層として機能する。 本発明の剥離性被膜は、基層上に取り付けられた延伸膨張されたPTFE膜外 皮18を含む。本発明の殆どの用途にとって、この膜18は、典型的には厚さ約 0.0127〜0.250mmであろう。図示した具体例において、延伸膨張され たPTFE膜18は、接着された表面20及び剥き出しになった表面22を有し 、接着剤層24によってエラストマー被膜16である基層に保持されている。接 着剤材料はエラストマー被膜16に接着し、多孔質の延伸膨張されたPTFE外 皮18に、その接着した表面20を通って部分的に浸透している。剥き出しにな った表面22は、基層を磨耗又は攻撃から保護するために連続的な障壁を形成す るために、先に述べたように非孔質にされている。 本発明の剥離性被膜の1つの構造をより詳細に図2及び3に示す。図2は、非 孔質にされる前の剥離性被膜26を示す。前記剥離性被膜は、その剥き出しにな っている表面22上に充填されていない 多孔質の延伸膨張されたPTFEを有し、その接着された表面20上に接着剤の 浸透した多孔質のPTFE28を有する。図3は、同じ構造体を示すが、一旦剥 き出しになった表面22が緻密化によって非孔質にされている。緻密化された層 22の厚みは典型的には0.006mm〜0.0508mmである。図から明らかな ように、剥き出しになった表面は厚さが圧縮され、その多孔質の構造を失ってい る。これとは対照的に、接着された表面20はその間隙中に接着剤の浸透した構 造を持ち続ける。従って、本発明の剥離性被膜は、優れた機械的接合をエラスト マー被膜16又は他の基層に提供し、一方では剥き出しになった表面22に非透 過性の保護層を与える。 本発明の他の具体例を図4及び5に示す。図4は、接着剤層34により基層3 2に取り付けられた、多孔質のフッ素系ポリマー外皮30、好ましくは延伸膨張 されたPTFEを含む。この多孔質の外皮30は、上述のように、1又はそれ以 上のフッ素系ポリマーの分散液又は溶液の被膜を加え、これを空隙に充填し、硬 化又は乾燥させて外皮30内に不透過性の層にすることにより非孔質にする。 好ましくは、このフッ素系ポリマーの被膜は、ロールを溶液に浸漬し、次いで 150℃の炉中に30分置くことにより塗布する。このロールを取り出し、浸漬 し、乾燥することを繰り返し(好ましくは2〜15回)、空隙が完全に充填され るまでこれを行う。空隙が完全に充填された後、ローラーを200℃の炉中に1 5分置く。 一旦このようにして適用すると、図5に示すように、外皮30はその剥き出し になった表面36上に連続的な不透過性の障壁層を与える。上述の具体例につい てそうであったように、この具体例の接着された表面38は、接着剤が浸透して 基層32への強固な機械的接合を形成する。 図6及び7は、本発明の更に他の剥離性被膜を示す。図6は、接着された表面 42及び剥き出しになった表面44を有する延伸膨張されたPTFE外皮材料4 0を示す。接着された表面42は、接着剤層48によって基層46に接合される 。やはり、接着剤層48は延伸膨張されたPTFE外皮40の一方の側の空隙中 に浸透する。図7は、この構造で、一旦剥き出しになった側が処理されて非孔質 になったものを示す。この例において、フッ素系ポリマー被膜50は、剥き出し になった表面に塗布され、延伸膨張されたPTFE外皮40の多孔質の構造中に 部分的に浸透している。この構造はロールを溶液中に浸漬し、次いで150℃の 炉中に30分置くことにより形成される。このロールを取り出し、浸漬しそして 乾燥することを前記ボイド空間が完全に充填されるまで行う(約2〜15回)。 この空隙(ボイド空間)が完全に充填された後、このローラーを200℃の炉中 に15分置く。このようにして形成したとき、外皮40は化学物質の侵入に対し て効果的に不透過性であり、一方、この外皮の内部に充填されていない多孔質の PTFE材料の層52を残す。 本発明の剥離性被膜の更に他の具体例を図8に示す。この例においては、材料 は、接着剤層48によって基層56に接着された多孔質のフッ素系ポリマー外皮 60を含む。この多孔質の外皮60は接着剤層48からの接着剤で完全に含浸さ れている。それ故この材料の表面はフッ素系ポリマー外皮60からのフッ素系ポ リマー62及びその中に吸収された接着剤64を含む。接着剤層48が基層56 に適用される。次いで、多孔質のフッ素系ポリマー60は、接着剤48の上を覆 うように置かれる。接着剤48は多孔質のフッ素系ポリマー層60の空隙に侵入 しこれを充填する。接着剤48は多孔質のフッ素系ポリマー60の表面に侵入す るが、完全にはこの表面を 覆わない。次いで、接着剤は硬化され、接着剤64及びフッ素系ポリマー62の 両方の表面を残す。 本発明の緻密化の好ましい方法は、熱ローラーを用い、これは加工されるべき ローラーに向けて動かすことができ、これら2つのローラーは相互に相対して動 き、本発明の剥離性被膜を加熱し緻密化させる。そのような装置66の1つの例 を図9に示す。熱ローラー68を本発明のローラー70と接触するように配置す る。ローラー70は回転軸72に載せられ、又は何らかの他の曲がらない方法で 熱ローラー68としっかり接触するように保持される。この熱ローラー68を2 50〜550℃の温度及びかけられた圧力35〜13800kPaで運転し、均 一な緻密化された被膜がローラー70の剥き出しになった表面上に形成されるま で、ローラー68、70を相互に相対して回転する。 本発明の剥離性被膜を緻密化させる他の具体例の装置74を図10に示す。こ の例においては、2つのローラー、加熱ローラー72及び駆動ローラー76が使 用される。本発明の剥離性被膜を有するローラー78が2つのローラー72、7 6の間に置かれる。2つのローラー72、76を相互に近づけるように力を加え ることにより、ローラー78は本発明に従って緻密化できる。 図11は、本発明の加圧ローラー80のための1つの用途を示したものである 。従来の静電気プリンター/複写機用途において、それに適用されたトナー84 を有する1枚の紙82は融解ロール86を通過して運転され画像をシート82に 付着させる。融解ロール86を紙82のシートに密に接触させた状態を維持する ために、加圧ローラー80を融解ロール86に接触させて配置する。加圧ロール 80は、充分に適合性があって、紙を2つのロール80、86の間に通過させ、 一方ではそれの融解ロール86への圧接を維持させな ければならない。本発明のローラーはこの用途に必要な適合性を提供し、一方で は既存の加圧ロールが先に遭遇した欠陥を回避する。 本発明の剥離性層は、ゼログラフィー又は静電気プリンターでの使用を超えて 、非常に多数の用途を有すること、は評価されるべきである。そのような用途と しては次のものがある:種々の産業で用いられるコンベアーベルト、例えば紙を 取り扱うベルトの上への被覆;印刷産業、布帛産業、エレクトロニクス産業、医 薬及び食品を含む汚染に敏感なローラープロセスへの用途;並びに接着剤、ペー スト、並びにペイント、にかわ、等を含むがこれらに限られない他の粘着性の物 質を使用し又は取扱うことを含む用途。 以下の例は、どのように本発明が作られ、使用されるかを示すが、本発明の範 囲を限定しようとするものではない。 (例1) 直径2”のエラストマーで被覆された金属ローラーをフッ素系ポリマーで被覆 した。金属ローラー上のエラストマーは酸化鉄で充填されたシリコーンゴムであ り、これはジュロメーターでの測定値が約45Shore Aであり、厚さ約0 .125インチ(6mm)であった。このローラーをGeneral Elect ric Silicones, Waterford, NYから入手できるS LA 7401シリコーン接着剤で、ロールトランスファー塗布した。このシリ コーン接着剤の厚みは約12.7μmであった。 延伸膨張されたPTFEを、しわが寄るのを避けるために少しの逆張力をかけ て前記ローラーの周りに約5回、「紙巻きタバコ」状に巻いた。使用した延伸膨 張されたPTFEは、厚さが18μmで、多孔度が約80%であり、ASTM Standard D882を用いて測定して約14,000psi(96,5 00kPa) のマトリックス引っ張り値(matrix tensile)を有していた。次 いで、前記の巻いたローラーを約180℃の炉中に1時間置き、前記シリコーン 接着剤を硬化させた。このシリコーン接着剤は延伸膨張されたPTFEの底部層 の少なくとも1つの中に浸透した。 このローラーを炉から取り出した後、このローラーをレバーアーム組み立て体 に入れ、加熱された金属ローラー(直径約2ft.(61cm))に押しつけた。 この金属ローラーは、温度が約420℃であり、約15fpm(5m/分)で回 転していた。フッ素系ポリマーで被覆されたエラストマーローラーを約500ポ ンドの力、サイド当たり250ポンド(250 pounds per sid e)で、加熱ローラーに押しつけ、このローラーが加熱ローラーに対して回転す るに連れて、延伸膨張されたPTFEは相互に融解して空隙のないフッ素系ポリ マーで被覆されたエラストマーローラーを形成した。このローラーを加熱ローラ ーに約1分押しつけた。最終ローラーは半透明でつやのある表面を有した。これ は空隙のないフッ素系ポリマー材料を示している。このフッ素系ポリマー層は非 常に均一な外観を示し、最後の一巻きは融解してそれより下の延伸膨張されたP TFEの層に押し込まれ、平坦でない剥き出しの端部を除去し、非常に一定した 直径のローラーを作りだした。 溶剤の浸透に対する抵抗性を測定するために、接触角を測定した。接触角は材 料の表面エネルギーを決定し、比較するための手段である。接触角が大きいほど 、表面エネルギーが小さい。一般に、PTFEは表面エネルギー約18ダイン/ cmであり、これはシリコーンゴムのそれ(これは一般に25ダイン/cmである) よりもずっと低い。材料の表面エネルギーが低いほど、材料に対してよりよい「 剥離性」を有するか、又は表面は一層「非粘着性」となる。 本例のローラーの水の接触角を測定したところ、約115°であった。これは シリコーンゴム上の水の接触角(これは約60〜75°である)よりも遙かに高 い。それ故、本発明のフッ素系ポリマーローラーは、シリコーンゴムローラーよ りも遙かに良好な剥離性を与えると予想される。 このローラーを耐久性についても試験し、それを加熱ローラーに当て、荷重下 に300時間回転した。加熱ローラーを約350°F(176℃)に維持し、荷 重をサイド当たり(per side)約100ポンド(45kg)に維持した。 300時間の回転時間の後、ローラーを離し、調べた。フッ素系ポリマーで覆わ れたエラストマーローラーは、磨耗の兆候をなんら示さず、フッ素系ポリマー層 中に離層又は裂け目又はほころびの何の証拠もなかった。 (例2) 直径1インチ(25.4mm)のエラストマーで覆われた金属ローラーをフッ素 系ポリマーで被覆した。ローラー上のエラストマーは酸化鉄で充填されたシリコ ーンゴムで、ジュロメーター測定値は約70ショアAであった。この被膜は厚さ が約0.125インチ(4mm)であった。このローラーを、ロールトランスファ ー塗布により、General Electric Company,Wate rford, NY から入手したSLA7401シリコーン接着剤で被覆した 。ローラー上のシリコーン接着剤の厚みは、約0.0005”(12.7μm) であった。次いで、このローラーに、厚さ約0.0002”、多孔度約70%の 延伸膨張されたPTFEを巻き付けた。この膜を、しわが寄らないようにするに 充分な逆張力をかけて、ロールに巻き付けた。シリコーン接着剤は、延伸膨張さ れたPTFEの空隙を部分的に充填した。この膜はロールの周りを 1回「紙巻きタバコ」状に巻き、次いでこのロールを約180℃の炉中に1時間 置いた。このローラーを炉から取り出し、放置して室温に冷却した。 次いでこのローラーを、1wt%のフッ素系ポリマーのテトラフルオロエチレ ン−ヘキサフルオロプロピレンコポリマーを含有するペルフルオロペルヒドロフ ェナントレンによるフッ素系ポリマー溶液中に浸漬した。この溶液は、延伸膨張 されたPTFEの残った空隙を完全に充填した。次いで、延伸膨張されたPTF Eの空隙中の溶液から溶媒を追い払い、フッ素系ポリマーを残すために、このロ ールを約150℃の炉中に約30分置いた。このロールを炉から取り出し、フッ 素系ポリマー溶液中に再浸漬し、次いで炉中にまた置く、ということを7回繰り 返した。各浸漬及び乾燥と共に、この膜の空隙は段々と前記溶液からのフッ素系 ポリマーで充填された。浸漬プロセスの後、この溶液からのフッ素系ポリマーで 膜の空隙は完全に充填され、ローラーに巻いた延伸膨張されたPTFE層は半透 明に見えた。このローラーを約220℃の炉中に1時間置き、前記溶液からのフ ッ素系ポリマーを融解流動させた。 シリコーンゴムの平たいシートを同じ方法で被覆し、走査型電子顕微鏡を用い て倍率5000倍で調べた。顕微鏡写真で調べたところ、何らの空隙も「ピンホ ール」も延伸膨張されたPTFE層中に見られなかった。従って、この材料の表 面は空隙のないフッ素系ポリマー層であると考えられた。 このローラーを、ベンチトップ(bench top)耐久試験機で試験した 。この試験は、写真複写機の融解部分でフッ素系ポリマーローラーがどれ程うま く機能するかを測定するために行った。このロールをハウジング中に入れ、機械 加工してその中に0.25mm(0.01”)の隆起した「段」を有するローラー に当てた。こ の金属のローラーは直径が約3.81cmであり、このローラーの両方の端から約 1.5”(3.81cm)の所に、このローラーの周りに120°に亘って機械加 工により窪ませた段を有していた。この機械的に窪ませた低くなった部分は、写 真複写機の融解部分中に予想される圧力の幾つかをシミュレートするために設け た。このフッ素系ポリマーで被覆したエラストマーローラーを、各端に約100 lbs.(45kg)の力で金属ローラーに押しつけた。この金属ローラーを内部 石英ヒーターで加熱し、この金属ローラーの表面温度を約220℃に維持した。 この金属ローラーをフッ素系ポリマーで被覆したエラストマーローラー上での速 度が40m/分(120fpm)となるように回転した。このフッ素系ポリマー で被覆したエラストマーローラーをこの方法で25時間試験した。このローラー を周期的に調べ、試験の終点でこのローラーをハウジングから取り出し、点検し た。このローラーを点検したところ、シリコーンゴムからのフッ素系ポリマーの 何らの離層も見られず、このローラーには殆ど磨耗の兆候は存在しなかった。本 発明のサンプルと同じ寸法の従来のシリコーンゴムローラーを同じ条件下で試験 し、その後調べた。このローラーはシリコーンゴム中に、はなはだしい亀裂があ り、このシリコーンゴムは、0.01”(0.25mm)の段の区画の端からその 中に磨耗してできた溝を有していた。 (例3) 直径1インチのシリコーンで被覆された金属ローラーをフッ素系ポリマーで被 覆した。このローラーのシリコーンは厚さが約6.3mm(0.25”)で、ジュ ロメーターでの測定値が約25ショアAの、酸化鉄で充填された材料であった。 このローラーをGeneral Electric Company, Wat erford ,NYから入手できるSLA7401シリコーン接着剤でトランスファーロール 塗布した。前記シリコーン接着剤上のシリコーン接着剤被膜の厚みは約0.00 05インチ(13μm)であった。次いで、このロールを約3層の延伸膨張され たPTFE膜で巻いた。この膜は、厚さが約0.0005インチ(12μm)で あり、多孔度が約80%であり、マトリックス引っ張り値(matrix te nsile)が約20,000psi(138,000kPa)であった。この 膜を巻いている間、軽い張力の下におき、しわが寄らないようにした。次いで、 このロールを、膜の3層を通してシリコーン接着剤が浸透するまで約120分静 置させた。延伸膨張されたPTFEの孔によって発生した毛管力は前記シリコー ン接着剤を前記延伸膨張されたPTFEの空隙中に引き込んだ。この延伸膨張さ れたPTFEに浸透したシリコーン接着剤は前記空隙を充填したが、前記PTF Eの表面を完全には覆わなかった。シリコーン接着剤が前記延伸膨張されたPT FEの空隙中に充填された後のローラーの表面は接着剤とPTFEの両方のマト リックスであった。 走査型電子顕微鏡写真により、ローラーの表面はPTFE及びシリコーン接着 剤の両方であることを確かめた。更に、XPS/ESCA試験を、Charle s Evans & Associates,Redwood City,CA による材料の表面で行い、ローラーのパーセンテージはケイ素15%、炭素45 %、及びフッ素21%(残りは他の成分)であることが測定された。前記シリコ ーンが前記延伸膨張されたPTFEの空隙中に浸透した後、このローラーを約1 80℃の温度で約1時間炉中に置いた。次いで、このローラーを炉から取り出し 、約380℃で約1分間約10ft/分(3m/分)の速度で、加熱された金属 ローラーに当てて回転した。 次いで、このロールをLemark Laser Printed (Mod el 43916L)中で試験し、約10,000コピーを作った。このロール を取り出し調べた。磨耗、裂け目及び離層はなんら観察されなかった。 (例4) 直径1インチのシリコーンで被覆された金属ローラーをフッ素系ポリマーで被 覆した。このローラーのシリコーンは厚さが約0.125”であり、酸化鉄の充 填されたシリコーンのジュロメーターでの測定値が約25ショアAであった。こ のローラーをGeneral Electric Companyから入手でき るSLA7401シリコーン接着剤でトランスファーロール塗布した。前記シリ コーン上のシリコーン接着剤被膜の厚みは約0.0005インチ(13μm)で あった。次いで、このロールを1層の延伸膨張されたPTFE膜で紙巻きタバコ 状に巻いた。この膜は、厚さが約0.0005インチ(13μm)であり、多孔 度が約80%であり、マトリックス引っ張り値(matrix tensile )が約20,000psi(138MPa)であった。この膜を巻いている間、 軽い張力の下におき、しわが寄らないようにした。 次いで、このロールを、膜を通してシリコーン接着剤が浸透するまで静置させ た。この延伸膨張されたPTFEの孔によって発生した毛管力は前記シリコーン 接着剤を前記延伸膨張されたPTFEの空隙中に引き込んだ。この延伸膨張され たPTFEの空隙にシリコーン接着剤が充填された後のローラーの表面はシリコ ーンとPTFEの両方のマトリックスであった。次いで、このロールを約180 ℃の温度で約30分、炉中に置いた。次いで、このロールを炉から取り出し、先 に述べたフッ素系ポリマーのテトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレ ンコポリマーの2wt%溶液で被覆した 。上述の溶液の被膜の厚さは約0.001”(13μm)であった。次いで、こ のロールを1層の延伸膨張されたPTFE膜で巻いた。この膜は厚さが約0.0 01”(13μm)で、多孔度が約80%であり、マトリックス引っ張り値約2 0,000psi(138MPa)であった。この膜を、巻いている間、軽い張 力をかけてしわが寄らないようにした。次いで、このローラーを約160℃の温 度で約30分炉中に置き、この溶液から溶媒を除いた。次いで、このローラーを 炉から取り出し、約380℃に加熱された金属ローラーに約10分間、約4FP M(1.3m/分)の速度で当てて回転させた。次いで、このロールをレーザー プリンター中で試験した。例3で報告したものに類似の結果が観察された。 (例5) 本発明に関する材料をマトリックス引っ張り値(matrix tensil e value)(これは引っ張り強度の尺度である)について試験した。例1 のフッ素系ポリマー被覆物をローラーの軸に沿って切り、この被覆物をはぎ取っ た。押し出されたPFAのスリーブをそのままの形で得、そのままの形で測定し た。各サンプル材料を1”×5”のストリップに切った。サンプルはチューブの 軸と周の両方向に切った。ロールの軸方向とは、このストリップの5”の寸法が チューブの長さに沿って走り、ローラーの軸に平行であることを意味する。周方 向とは軸方向に直角であり、引っ張り強度は、スリーブの輪の方向に測定した。 例1に従って作ったスリーブをローラーから剥ぎ取り2つのPFA押し出しス リーブに対比して引っ張り強度を試験した。PFAスリーブの1つは、Furo n Bunnell Plastics Division,Mickleto n,New Jersey から得た。Furonから得たスリーブは公称厚さ0.002”(50μm)、 内径2.0”(5.0cm)のPFAスリーブであった。他のスリーブは日本のグ ンゼ(株)から得られ、NSEタイプであり、外径48.1mm、長さ390mmで あった。 全ての材料を上に述べた方向に切断し、秤量し、厚さを測定した。マトリック ス引っ張り値を、Instron Incorporated Boston, MAから入手できるInstron Model 1122 Tensile Strength Tester を用いて測定した。それらの値を以下に示す 。 緻密化されたePTFE層は押し出されたPFAスリーブ材料のそれよりもは るかに高い引っ張り強度を有する。加えて、この結果は、緻密化されたePTF Eのマトリックス引っ張り値は周方向が軸方向よりもはるかに高いことを示して いる。周方向の強度は、この方向がローラーの用途においては殆どの応力がかか るので、最も重要である。加えて、緻密化されたePTFE膜層のモジュールは 、押し出されたPFAスリーブ材料のいずれよりも、その方向において、4倍大 きい。しかしながら、緻密化されたePTFE技術に 関しては、延伸膨張されたPTFEの強度は巻き付け方向のいずれにも特別の強 度特性を供給するように変えることができることに留意することが重要である。 例1に従って作った緻密化されたePTFEのサンプルを切断し、エラストマ ーローラーから剥がし、Furon,Bunnell Plastics Di visionから入手できる押し出されたPFAスリーブと対比して耐磨耗性を 試験した。試験した押し出されたPFAスリーブは公称厚さが0.002”(5 0μm)、内径約2”(5cm)のチューブであった。この材料は、Univar sal Wear Tester Model CS22c−732についての ユニバーサル試験ASTM Standard D3886−92を用いて試験 した。この材料を切断し、試験機に載せ、次いで振動金属ドラムから発生される 摩擦に曝した。この磨耗性(abrasive)材料は芯鋼スクリーン(cor e steel screen)であり、ダイヤフラム空気圧は3psiに設定 した。8ポンドの重量をヘッドにかけた。この材料の厚さは試験を始める前に、 そしてサンプルを取り出すときに再び測定した。以下の磨耗速度データが記録さ れた。 例1及び3のエラストマーの芯から切って剥がした緻密化ePTFE、上に述 べたFuronから入手したPFAスリーブ、及び標準的な酸化鉄を充填したシ リコーンゴムを含む種々の材料について、水の接触角を測定した。この接触角は 、Rame−Hart,I nc,Mount Lakes,NJによって製作されたContact An gle Goniometer Model A100 NRLを用いて測定し た。この接触角は、その材料の表面エネルギーと関連付けられる。接触角が大き い程、表面エネルギーは低く、従って、この材料はよりよい剥離性を有する。例 えば、PTFEフィルムは、一般に表面エネルギーが約18ダイン/cmであり、 これは非常に低く、PTFEフィルムに非粘着性を与える。以下の測定値が得ら れた: 材料 接触角 例1及び3 111〜101 PFAスリーブ 92 シリコーン 68 これらの結果から、緻密化ePTFEは、普通のシリコーンゴム及びPFAスリ ーブよりも遙に良好な剥離性を有することが明らかである。 本発明の特別の具体例をここに説明し、記載したが、本発明はそのような説明 及び記載に制限されるべきでない。以下の請求の範囲の範囲内で本発明の一部と して、変形と修正を加え具体化できることは明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),AT,AU,BB,BG,B R,BY,CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES ,FI,GB,HU,JP,KP,KR,KZ,LK, LU,LV,MG,MN,MW,NL,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SK,UA,UZ ,VN (72)発明者 スペック,スティーブン エイチ. アメリカ合衆国,デラウェア 19701,ベ アー,コルシカ アベニュ 701 (72)発明者 ラウ,ティト−ケング アメリカ合衆国,デラウェア 19808,ウ ィルミントン,グレンドン ドライブ 2608

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.次のものを含む剥離性被膜: 非孔質の剥き出しになった表面と多孔質の接着された表面とを有する延伸膨張 されたポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)外皮; 前記接着された表面上の前記多孔質のePTFE外皮の中に吸収された接着剤 層; 前記接着剤層が前記ePTFE外皮を接合する基層。 2.前記外皮の剥き出しになった表面をその中にフッ素系ポリマーを吸収させ ることによって非孔質にしてなる請求の範囲1の複合物。 3.前記外皮の剥き出しになった表面を、その剥き出しになった表面を緻密化 させることによって非孔質にしてなる請求の範囲1の複合物。 4.前記基層が弾力性の材料を含む請求の範囲1の複合物。 5.前記基層が非弾力性の材料を含む請求の範囲1の複合物。 6.前記基層が柔軟な材料を含む請求の範囲1の複合物。 7.前記接着剤層がエラストマー材料を含む請求の範囲1の複合物。 8.前記接着剤層が前記外皮に浸透し前記外皮を非孔質にしてなる請求の範囲 1の複合物。 9.次のことを含む剥離性被膜の製造方法: 多孔質の延伸膨張されたポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)材料の外 皮を作ること、ここでこの外皮は第1の側と第2の側を持つ; 前記外皮の第1の側を接着剤で被覆し、この接着剤は前記ePT FE材料の孔中に浸透すること; 前記外皮の第1の側を基層に付け、前記接着剤は前記外皮と前記基層との間を 接合させ、前記外皮の第2の側を剥き出しにすること; 前記外皮の第2の側が平滑な剥離性表面を呈するように、これを処理して非孔 質にすること。 10.更に、次のことを含む請求の範囲9の方法: 前記外皮の第2の側を、その孔に侵入し、この第2の側を非孔質にする溶解し たフッ素系ポリマー材料で被覆することによって処理すること。 11.更に、次のことを含む請求の範囲9の方法: 前記ePTFE材料を緻密化させ、第2の側を非孔質にするように前記外皮の 第2の側を処理すること。 12.更に、次のことを含む請求の範囲11の方法: 熱及び圧力をかけることにより前記外皮の第2の側を緻密化させること。 13.更に、次のことを含む請求の範囲9の方法: 前記接着剤層を剥き出しになった表面まで外皮中の空隙に浸透、充填させ、こ の外皮の第2の側を非孔質にすること。 14.更に、次のことを含む請求の範囲9の方法: 第2の側の緻密化及びフッ素系ポリマー材料によってそれを被覆することによ って前記外皮を処理し、それを非孔質にすること。
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