JPH09505821A - 親水性活性物質を含むリポソーム懸濁薬剤の安定性を向上する方法 - Google Patents

親水性活性物質を含むリポソーム懸濁薬剤の安定性を向上する方法

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JPH09505821A JP7515393A JP51539395A JPH09505821A JP H09505821 A JPH09505821 A JP H09505821A JP 7515393 A JP7515393 A JP 7515393A JP 51539395 A JP51539395 A JP 51539395A JP H09505821 A JPH09505821 A JP H09505821A
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Abstract

(57)【要約】 親水性の活性物質を含むリポソーム懸濁薬剤の安定性を向上する方法が記述され,その特徴は,リポソームの中でカプセル化される活性物質を,活性物質の5〜95重量%がカプセル化されていない形態で存在するように配量することにある。

Description

【発明の詳細な説明】 親水性活性物質を含むリポソーム懸濁薬剤の安定性を向上する方法 この発明は,親水性の活性物質を含むリポソーム懸濁薬剤の安定性を向上する 方法に関し,その特徴は,活性物質をリポソームの中でカプセル化するときに5 から95重量%(好ましくは30から70重量%)の活性物質がカプセル化されていな い形態で存在するように配量することにある。 特に発明の方法は,このカプセル化されていない活性物質が分離されていない 方式に関する。 発明に関するこのような物質,とくに医薬及びその混合物のような親水性活性 物質とは,室温において少なくとも1重量%,好ましくは少なくとも10重量%が 水に溶解することを意味する。 発明に関する安定性とは,発明の方法によって製造した製品を少なくとも3ヵ 月,好ましくは6ヵ月を超えても4〜8℃で保存したときに薬剤として認められ ない性能変化が生じないことを意味する。 この発明は,当然のことながら発明の方法によって製造されたリポソーム懸濁 薬剤にも関する。 リポソームは,過去何年かの間に有効な医薬キャリアとしての価値が増してい る。ここで特に医薬を作用部位に選択的に運ぶこと(いわゆる薬剤ターゲッティ ング)に応用する可能性が注目されている(Rubas,W.,Schreiner,H.,Liposo men:Fortschritte in Herstellungs-Technologie und Therapie,Pharmazie Un serer Zeit 20 ,255-270(1991)参照)。ターゲッティングにおいて二つの型が 区別され,これには,いわゆる細網内皮系(RES,例えば肝 臓及び脾臓)の細胞内にリポソームが取り込まれる「受動型ターゲッティング」 並びに表面を修飾したリポソームがホーミングデバイス(例えば,抗体)の力に より目標の組織へ送りこまれる「能動型ターゲッティング」がある。 このような応用目的のほかにリポソームは,長期に渡って医薬を放出する(持 効性薬剤)貯蔵源としての役割を果たし,乃至は有機組織体内で医薬が急速に加 水分解を受けたり酵素で分解されることを防止することができる。 リポソームは,親水性医薬と同様に親油性医薬のカプセル化にも適している。 従来の方法では親油性医薬を定量的に封入することができても,親水性医薬を完 全に封入する目的は達成されていなかった。いくつかある機械的分散法によって 高濃度の脂質溶液(400 mg/mlまで)を用いると特定の親水性物質を70%まで封 入することができる。同じサイズの球胞に密封入するものとして計算すると最大 値が約74%になるので,70%は理論値の最大に近い値である。たいていの場合, 親水性医薬について種々の方法で製造したリポソームの封入能力はなんと10〜55 %であるに過ぎないことが引用されている。ここに例外としていわゆる遠隔又は 活性負荷技術(Mayer,L.D.,Bally,M.B.,Hope,M.J.,Cullis,P.R.,Biochi m.Biophys.Acta 816,294-302(1985)参照)があるだけであり,イオン化され た親水性医薬がpH勾配によって定量的にリポソーム内部へと移行される。 このようなリポソーム調剤を医薬として応用することを考えると種々の理由に よりカプセル化されていない部分の医薬を避けることが望ましく思われた。とく に毒性がある医薬(例えば,細胞安定薬)をカプセル化する場合に,リポソーム 形態にするとしばしば副作用が減り,非カプセル化医薬を除いたほうが有機組織 体の総合負担 が軽減されることになる。従って今日までリポソームを製造する標準的方法にお いてはカプセル化されていない親水性医薬を除く措置が取られてきた。このため に通常一般的な方法,例えば遠心分離,ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC) などの物理的分離法,又は透析又は限外濾過のような膜方法が使用される。これ らはすべて一般的な方法で,技術的にはコストを要するほかにリポソームの性質 が大きく変化することがある(New,R.R.C.,Preparation of liposomes,In:N ew,R.R.C.(Hrsgb.),Liposomes:a practical approach,Oxford Uni-versity Press,New York,1990,S.91以下頁参照)。 この方法によってリポソーム懸濁薬剤が製造され,分離した後すぐにほぼ100 %の封入が達せられる。しかし,例えば浸透圧の効果による不安定性に基づいて 早くも短時間内に封入成分が減少していく様子が明らかに認められる。メトトレ キサート(MTX)を含むリポソームの場合,カプセル化されていない部分を2 回遠心分離して生じたMTXの遊離(6℃,光遮断)は,例えば1日に約0.2% の割合であった(StriCker,H.,MentruP,E.,Krotz R.,Zeller,W.J.,Sturm ,V.,Wowra,B.,Eur.J.Pharm.Biopharm.37,175-177(1991)参照)。さら に大きな封入薬剤流出がカプセル化したジデスオキシイノシン三リン酸で起こり リポソームの脂質構成に関係する封入薬剤が1カ月(4℃)の間に60%まで失わ れた(Betageri,G.V.,Drug.Devel.Ind.Pharm. 19 ,531-539(1993)参照 )。 これらの事実に基づいて種々のグループによって相当するリポソーム懸濁薬剤 を凍結乾燥することによって保存安定型の形態にすることができるか否かが検討 された。ここで凍結乾燥とこれに続く再懸濁の間において封入薬剤が完全に保持 される適切な方法が研究さ れた。この研究で確かめられたことは,リポソーム構造の保持は,凍結防止剤( 例えば,サッカロース,トレハロース)だけの存在で達成されることであった( Crowe,J.H.,Crowe,L.M.,et al.,Biochim.Biophys.Acta 947,367-384(1 988)参照)。 しかし,以前にはこのような添加剤を共存させても親水性医薬を含むリポソー ム懸濁物を,凍結乾燥前の封入薬剤が保持(90%を超える)されるように安定化 することはできなかった。再懸濁後に得られた封入薬剤は通常明らかに60%を下 回っている(Talsma,H.,Crommelin,D.J.A.,Liposomes as drug delivery sys tems,PartIII:Stabilization,Pharmaceutical Technology International ,36-42(1993)参照)。 リポソームの凍結乾燥に関連して,最近,親水性医薬を含むリポソームについ てほかの製造方法が記載された。この「脱水和・再水和法」と名づけられた方法 (Kirby,C.,Gregoriadis,G.,Biotechnology ,979-984(1984)参照)では ,医薬を含む水溶液相をリポソーム分散液と混合し,混合液を凍結乾燥する。相 当する凍結乾燥体を少量の再懸濁剤で再水和すると封入容量が72%までの多重ラ メラ分散(MLV分散)が得られる。しかし,ここで目的とする封入容量はカプ セル化する医薬の種類に著しく関係している。従ってこの方法により非イオン性 X線造影剤を含むリポソームを製造すると封入容量が7%に満たなかった記述が ある(Seltzer,St.E.,Gregoriadis,G.,Dick,R.,Invest.Radiol.23,131 -138(1988)参照)。 親水性医薬を含むリポソーム調剤の準備を考えると調剤の保持安定性に限界が あることが依然として制約になっている。このように非カプセル化医薬を貯蔵前 に分離した該当のリポソーム調製には医薬保存(漏れ)の問題がある。漏れの結 果,通常著しく早期にカプ セル化された医薬成分が減ってくる。この問題は,リポソームの脂質構成物を目 的にあうように選んでも従来は防止されなかった。親水性物質を含むリポソーム 封入薬剤を凍結乾燥によって安定化する試みも所望の結果を得るには至らなかっ た。 発明のリポソーム製剤によって初めて親水性医薬をカプセル化しても十分な保 存安定性を示す調剤が使えるようになった。そのほかにも相当するリポソーム製 剤には驚いたことには医薬並びに治療及び診断上の長所がある。 発明のリポソーム製剤はカプセル化した親水性(水溶性)医薬のほかにカプセ ル化されていない医薬を部分的に含有している。この医薬部分は存在する医薬全 量の5%と95%の間に,好ましくは30%と70%の間にすることができる。発明の リポソーム製剤において数種の親水性医薬を組み合わせることもできる。 発明の調剤に含まれる水溶性医薬には,例えば,ビタミン,ホルモン,抗真菌 薬,抗アレルギー薬,抗炎症薬,血圧降下薬,抗不整脈薬,抗生物質,抗ウイル ス薬,抗不安薬,細胞安定薬,免疫調整薬,避妊薬,ペプチド,タンパク質及び 鎮静薬が包まれる。 さらにこれらの医薬を診断薬の分類にも入れることができる。これらに含まれる 医薬としてX線造影剤,例えばイオトロラン,イオプロミド,3−カルバモイル −5−〔N−ヒドロキシエチル)−アセトアミド〕−2,4,6−トリヨード− 安息香酸−〔(1RS,2RS)−2,3−ジヒドロキシ−1−ヒドロキシメチ ルプロピル〕−アミド,5−ヒドロキシアセトアミド−2,4,6−トリヨード −イソフタール酸−(2,3−ジヒドロキシ−N−メチル−プロピル)−(2− ヒドロキシ−エチル)−ジアミド,イオジキサノール,イオヘキソール,イオパ ミドール,イオシミド又はメトリザミドの他に,NMR造影剤,例えば,エトキ シベンジルジエチレントリ アミン五酢酸のガドリニウム錯体,Gd−DTPA,Gd−DOTA,Gd−B OPTA及びMn−DPDPがある(US-A -4,957,399,US-A -5,021,236及びSc huhmann-Giampieri,G.,Inv.Radiol 28 ,1993 印刷中)。発明の調剤に使 用される親水性医薬は,通常,腎臓内の排泄が非常に速いこと,並びに適合性が よい特徴がある。ここで使用される医薬は,放射能標識化合物としても扱うこと ができる。 そのほか水溶性相は,専門家によく知られる助剤,例えば,緩衝物質,等張性 添加剤,冷凍防止剤又はデキストラン又は保存剤などの水溶性ポリマーも含有す ることができる。 発明の製剤で使用される脂質成分は一般的に文献に記載されている。通常,こ こではリン脂質類,例えば,ホスファチジルコリン,ホスファチジルエタノール アミン,ホスファチジルグリセロール,ホスファチジルセリン,ホスファチジン 酸,ホスファチジルイノシトール又はスフィンゴ脂質が扱われる。さらにその他 の成分として,例えばコレステロールのようなステロール類又は脂肪酸(例えば ,ステアリン酸,パルミチン酸),リン酸ジセチル又はコレステロールヘミコハ ク酸塩のような他の組成物も使用される。例えば,ヘキサデシルポリ(3)グリ セロール,ジアルキルポリ(7)グリセロール−エーテル及びアルキルグルコシ ド類のような両親媒性物質を使用すると非イオノゲン性小胞形成剤から構成され るリポソームである所謂ニオソームが得られる。そのほかにリポソーム形成膜は ,例えばトコフェノールのような保存剤を酸化防止剤として含むこともできる。 さらにリポソーム形成膜は,血液中のリポソーム分布を調整する成分を含むこ とができる。これには,例えば,ホスファチジルエタノールアミンのPEO誘導 体類(例えば,DSPE−PEG),例 えば,GM 1のような脂質類又は糖類と疎水性成分(例えば,デキストランの パルミチン酸エステル又はステアリン酸エステル)から構成される共役物質が属 している。そのほかに相当のリポソームは,身体中の医薬分布を左右する目的の 成分をも含むことができる。これには,例えば抗体のような所謂ホーミングデバ イスが挙げられる。これに加えて,例えば酵素又は修飾医薬(例えば,プロドラ ッグ)のような組成物をリポソーム調剤の成分とすることもできる。 発明のリポソーム製剤は,例えば文献に記載される通常の製造方法によって生 産される(例えば,Rubas,W.,Schreier,H.,又はNew.R.R.C.,など)。通常 は親水性医薬を30%から70%の範囲で封入することに努力が払われている事実を 考えると,大きな単ラメラリポソーム(LUV)又は多重ラメラリポソーム(M LV)が得られるような方法を使用することが好ましい。発明によればリポソー ム懸濁薬剤を製造したあとでカプセル化されていない医薬を完全に除去すること が省かれる。しかし,カプセル化されていない医薬を除去することでリポソーム 懸濁薬剤を部分的に濃縮することができる幾つかの根拠に基づいた方法もある。 ここでは専門家によく知られた分離法が適用される。ここに得られたリポソーム 懸濁薬剤は,ただちに又は助剤を添加してから貯蔵され乃至は次ぎの後加工を行 う(例えば,凍結乾燥又は噴霧乾燥)。 親水性医薬を封入した発明のリポソーム製剤は,カプセル化した組成物を冷蔵 庫保存したときに少なくとも3ヵ月,とくに6ヵ月を超える期間も安定している 。とくに適切な場合には相応の製剤は,さらに高い温度(例えば,室温)におい ても相応の保存性が得られる。他方では発明のリポソーム懸濁薬剤は,低い方の 温度(0℃未満)においても保存することができる。 発明による調剤は,従来から知られている調剤に比べて保存性が 著しく増していると同時に製造コストが大幅に低下している(カプセル化されて いない医薬部分の分離は行わない)。発明の調剤の保存性が改良されるとこれら のリポソーム製剤を初めて商業的に適用することを可能にさせる。 カプセル化されていない医薬成分を封入し発明のリポソーム製剤は,驚いたこ とには高い血漿安定性(試験管内)をも示し,これは生体内における該当製剤の データをも反映していることが確かめられた。 さらに確認されたことは,発明の製剤における医薬の非分離によって浸透圧を 調整するための等張性添加剤(例えば,塩化ナトリウム)を後から加えなくても よいことがしばしばあることである。これによって製造コストがさらに減り,同 じく該当する異種添加剤がリポソームの品質(例えば,小胞サイズ及び封入)に 与えるマイナス影響への危険性が減少することになる。 直接に保管された発明の製剤を医学に応用することを考えるとリポソームをそ のまま使用できる懸濁液(即使用)として提供できる事実もさらに長所になる。 発明の製剤をさらに広い観点からみるとすぐに凍結乾燥されることが挙げられ る。ここでマクロスコピックな意味で単一な凍結乾燥体は良好な再懸濁性を示す 。凍結乾燥体が単一構造性と再懸濁挙動を示すことは,カプセル化されていない 医薬の作用効果によるものであり,この医薬が例えば基質形成物の機能を働かせ ている。特別な場合には該当する組成物はさらに直ちに凍結防止的に作用し,こ れによって濃度との相関において凍結乾燥中にリポソーム構造の一部又は全部が 保持されるようになる。 液相の初期の量を再懸濁して得られたリポソームは,古典的な凍結防止剤(例 えば,ソルビトール,トレハロース)がない状態でも 初期の調剤におけるリポソームに相当する封入ができる。このようにして製造さ れた凍結乾燥体は,冷蔵庫保存すると少なくとも3ヵ月,とくになんと6ヵ月を 超えて安定性を示す。 カプセル化されていない医薬成分を有する発明の調剤を別の観点からみると, 非カプセル化物質の存在が,治療面でも診断面でも幾つかの長所を与えている事 実がある。 この遊離された医薬成分は該当調剤を投与すると直ぐに働くことができて,例え ば初期投与として役立つことになる。とくにこれは持効性製剤システムで関心を ひかれ,ここで初期投与量が極めて迅速に治療効果をもつ血液濃度に達すること ができて,その後はカプセル化医薬から除々に遊離される成分によって保持され ることになる。 診断への応用を考えてもこの遊離した医薬成分は非常に有効であり,それだけ に例えば,この遊離した非カプセル化医薬部分が分布挙動に差異を示すことから 組織状態についての言及ができる。 肝臓腫瘍をCT診断するときに投与して直ぐにカプセル化されていない薬剤部 分によってまず健康な肝臓組織の画像濃度が増すが,これは急速に低下していく 。この濃度低下は,引き続いて同時におこるリポソーム造影剤(銅細胞)からの 薬剤補強によって補償されて長時間にわたり高濃度が持続される。 総合的に確認できることは,カプセル化されていない医薬部分を含む発明のリ ポソーム製剤により,貯蔵中の高度な医薬保存性に基づいて親水性医薬を封入し たリポソーム調剤をその応用面を拡げて使用する可能性が開かれたことである。 発明の調剤は,一部にはカプセル化されていない成分を前もって分離せずに製造 直後に保存することができる。一方,この薬剤は,例えば凍結乾燥による後加工 を受けることができる。発明のリポソーム調剤の製造に使用される 方法乃至は方法手段は,全体としてリポソームテクノロジーにおいて広く知られ ている標準的方法が組み込まれている。 発明の調剤をさらに特別な観点からみると添加剤の添加をしばしば省くことが できる事実がある。凍結防止添加剤がこれに該当するが,この物質は該当調剤を さらに凍結乾燥するたいていの場合に使用されるものである。 発明のリポソーム調剤を凍結乾燥して得られた凍結乾燥体は,通常,マクロス コピックにみて単一で容易に再懸濁される。そのほかにも再構成されたリポソー ム懸濁液の封入薬剤は,最初の懸濁液の封入薬剤より多いか同じである。 発明のリポソーム医薬調製は,直接製造するか,例えば凍結乾燥製品又は噴霧 乾燥製品の再構成から得られるが,その上,たいていの場合は試験管内及び生体 内において高い血漿安定性を示す。 発明のリポソーム懸濁薬剤を特別な観点からみると,そのほかに特別な治療及 び診断性能並びに応用の可能性が存在する。特にいわゆる持効薬剤システムがこ れに該当し,ここではカプセル化されていない成分が初期投与量としての効果を 発揮する。さらに画像表示に応用するときに発明の調剤は,遊離のカプセル化し た活性物質成分の分布挙動が異なるために診断上の所見をさらに著しく高めてい る。 実施例 以下に示す実施例は,発明の方法並びにこの方法によって製造れた製品の性能 及び応用についてより詳細に説明するものである。 ここで使用する略語は以下のように定義する: CH コレステロール,粉末状コレステロール,メルク社,ダ ルムシュタット市 FEA X線蛍光分光分析 PCS 光子相関分光,1μm未満の粒子サイズを測定する方法 (装置:Nicom 370) SPC ダイズホスファチジルコリン,Lipoid S 100, リポイト合資会社,ルートヴィヒスハーフェン市 SPG ダイズホスファチジルグリセロール,Lipoid SPG, リポイト合資会社 SS ステリン酸,Flulka,CH−Buchs実施例1:発明によるリポソーム製剤の保存安定性 標準的な押出法と前段の薄膜形成後の3回繰り返しの凍結融解を組み合わせて 3種のリポソーム付加物を製造する。ここで脂質としてSPC,CH及びSPG をモル比率6:3:1にして全体の濃度が150 mg/gになるように添加する。水溶 液相として20 mlのトリス緩衝液(pH=7.5)に溶かした非イオン性のヨウ素含 有X線造影剤イオプロミドを加えてここでヨウ素濃度を100 mg/gとする。脂質膜 を水溶液相に分散してからリポソーム分散液を,細孔サイズが逐次微細化してい く2枚のポリカーボネート膜の上にそれぞれ順次5回供給するが(5.0/1.0/0.4/ 凍結融解3回/0.2及び0.1 μm),ここで 0.4μmの膜を通過した後で3回の凍結 融解を繰り返す(凍結をメタノール・ドライアイスで,引き続いて融解を水浴で 行う)。生成したリポソーム懸濁薬剤は,製造直後に封入薬剤,pH値及びサイ ズの特性をみて引き続いてカプセル化されていない医薬を分離せずに冷蔵庫に保 存する。 3種のリポソーム付加物について冷蔵庫での保存開始時,3及び7ヵ月後にお けるそれぞれの性質の平均値を次ぎの表に記載する。 保存開始時の値(n=3) 封入薬剤 40.2 ± 1.1% 平均直径 104 ± 5 nm pH値 7.2 ± 0.1 3ヵ月後の値 封入薬剤 39.8 ± 1.2% 平均直径 109 ± 7 nm pH値 7.2 ± 0.1 7ヵ月後の値 封入薬剤 41.4 ± 0.4% 平均直径 123 ± 9 nm pH値 7.2 ± 0.1実施例2:発明によるリポソーム調剤の凍結乾燥 脂質組成SPC/CH/SSが4:5:1(モル比)であるイオプロミド含有 リポソームをエタノール蒸発法によって製造し(Krause,W.,Sachse,A.,Wagn er,S.,Kollen- kirchen,U.,RoBling,G.,Invest.Radiol. 26 ,S172-S 174(1991)参照),引き続いてカプセル化されていない医薬を分離せずに溶液部分 の約20mlを50ml容量の輸注フラスコ内で直に凍結乾燥する(凍結はマイナス45℃ で5時間,乾燥は約50パスカルで65時間 -GT 4,Leybold)。 ここで良好な再懸濁性を示す密なケーキ状凍結乾燥体が得られる。約3mlを, 凍結乾燥体1g(乾燥時の重量)当たり135 mlのマニトール溶液に再懸濁させる と次表の性質を示すリポソーム懸濁薬剤が得られる。 付加物A1:(n=3) 全ヨウ素含量 91.9 ± 4.1mg/g 封入薬剤 36.5 ± 1.0% 平均直径 601 ± 13 nm オスモル濃度 507 ± 22m0sm/kg pH値 6.6 ± 0.1 同じ再懸濁薬剤を冷蔵庫に6ヶ月保存した後に次ぎの値が確認された: 全ヨウ素含量 93.3 ± 1.1mg/g 封入薬剤 39.6 ± 3.7% 平均直径 581 ± 33nm オスモル濃度 493 ± 7 m0sm/kg pH値 6.6 ± 0.1実施例3:発明によるリポソーム製剤の血漿安定性 リポソーム凍結乾燥体を実施例2に記載した方法で製造して再懸濁する。引き 続いてこのようにして得られたリポソーム懸濁薬剤の一部をウサギの血漿と混合 してヨウ素の濃度を約5mg/mlに設定した。引き続いてそれぞれ血漿1mlを,デ ィアンモルム平衡透析装置(ディアノルム社,ハイデルベルク市)を用いて20 m lのトリス緩衝液(pH=7.5)について分子量5000ドルトンをカットする透析膜 (ディアノルム)を通して透析する。種々の時間における透析残分(血漿)と透 過部分(緩衝液)から試料を採取してX線蛍光分光分析にかけてヨウ素含量を定 量する(FEA−Kauman,L.,Deconninck,F.,et al.,Invest.Radiol. 11 ,210-215(1976)参照)。このデータから種々の時間帯における医薬の漏れ量が 計算される。 最初の4時間内ではウサギ血漿において約5%の漏れがあることが確認されて いる。24時間後では漏れは単に9%に過ぎず,これは相当リポソームの血漿安定 性が極めてよいことを示すものである。実施例4:発明によるリポソーム製剤の器官内分布(ラット) 脂質濃度を100 mg/gだけにしたこと以外は実施例1と同じ方法によってリポソ ーム製剤を製造する。そのほかには単に押出用に5.0μmと1.0μmのポリカーボネ ート膜が5回使用され,引き続いて3回の凍結融解が繰り返される。次ぎに続い て0.4 μmの膜上でいま一度の押出を行う(10通過)。このようにして得られ たリポソームは,ヨウ素含量81.6mg/ml,封入薬剤32.0%,オスモル濃度 263 mOsm/kg及び平均直径162 μmの値を示している。 オスのラット5匹(体重:390-425 g)のそれぞれに対してリポソーム薬剤を投 与量が250 mg全ヨウ素/kgになるように注射して,注射1時間後に動物を殺す 。引き続いて肝臓,脾臓,肺及び血液を採取してヨウ素含量をFEAによって定 量する。 注目すべきことには,この時点で全投与量の約27%であると分析された量が血 液中に含有されており,これは調剤の血漿安定性が大きいことを反映するもので ある。 カプセル化されていない成分はこの時点で大部分が排出されている。実施例5:発明によるリポソーム製剤の肝臓蓄積(ラット) 実施例2によって製造した再懸濁リポソーム懸濁薬剤をメスのラット(体重: 約200 g)に体重投与量が100,300及び1000 mg全ヨウ素/kgになるように注射 した後でコンピュータ断層撮影(ゾマトーム プルス,ジーメンス製;120 kV, 250 mA,2*1 s,2mm層厚)による肝臓の画像濃度増加(ΔHU)を90分の時間域 にわたり測定する。得られた値を次ぎの表にリストアップする。 表から見て取れるように肝臓内の濃度増加はすでに非常に早い時点でおこるが ,これはまず第一に造影剤の遊離した成分に帰せられる。この後の時点(15分を 超える)からはカプセル化したリポソーム成分による濃度増加が勝り,これは銅 細胞がリポソームをアクセプトすることによる。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年11月9日 【補正内容】 請求の範囲 1.リポソームの中でカプセル化する造影剤の5〜95重量%がカプセル化され ていない形態で存在するように配量することを特徴とする親水性造影剤を含むリ ポソーム懸濁薬剤の安定性向上方法。 2.リポソームの中でカプセル化する造影剤の30〜70重量%がカプセル化され ていない形態で存在するように配量することを特徴とする親水性造影剤を含むリ ポソーム懸濁薬剤の安定性を向上する請求の範囲1記載の方法。 3.カプセル化されていない造影剤が分離されていないことを特徴とする親水 性造影剤を含むリポソーム懸濁薬剤の安定性を向上する請求の範囲1及び2記載 の方法。 4.請求の範囲1から3記載の方法によって製造されたことを特徴とするリポ ソーム懸濁薬剤。 5.造影剤としてトリヨード安息香酸型のX線造影剤を含むことを特徴とする 請求の範囲1記載のリポソーム懸濁薬剤。 6.造影剤としてイオプロミドを含むことを特徴とする請求の範囲5記載のリ ポソーム懸濁薬剤。 7.造影剤として3−カルバモイル−5−〔N−(ヒドロキシ−エチル)−ア セトアミド〕−2,4,6−トリヨード−安息香酸−〔(1RS,2RS)−2 ,3−ジヒドロキシ−1−ヒドロキシメチルプロピル〕−アミドを含むことを特 徴とする請求の範囲5記載のリポソーム懸濁薬剤。 8.造影剤として5−ヒドロキシアセトアミド−2,4,6−トリヨードーイ ソフタール酸−(2,3−ジヒドロキシ−N−メチル−プロピル)−(2−ヒド ロキシエチル)−ジアミドを含むことを特徴とする請求の範囲5記載のリポソー ム懸濁薬剤。 9.造影剤としてイオトロランを含むことを特徴とする請求の範囲5記載のリ ポソーム懸濁薬剤。 10.造影剤としてNMR造影剤を含むことを特徴とする請求の範囲1記載のリ ポソーム懸濁薬剤。 11.造影剤としてエトキシベンジルジエチレントリアミン五酢酸のガドリニウ ム錯体又はジエチレントリアミン五酢酸のガドリニウム錯体を含むことを特徴と する請求の範囲10記載のリポソーム懸濁薬剤。 12.活性物質として数種の親水性造影剤の組合せを含むことを特徴とする請求 の範囲4記載のリポソーム懸濁薬剤。 13.請求の範囲1によって製造されたリポソーム懸濁薬剤の医薬製造のための 使用。 14.請求の範囲1によって製造されたリポソーム懸濁薬剤の薬剤持効性システ ム構成のための使用。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.リポソームの中でカプセル化する活性物質の5〜95重量%がカプセル化さ れていない形態で存在するように配量することを特徴とする親水性活性物質を含 むリポソーム懸濁薬剤の安定性向上方法。 2.リポソームの中でカプセル化する活性物質の30〜70重量%がカプセル化さ れていない形態で存在するように配量することを特徴とする親水性活性物質を含 むリポソーム懸濁薬剤の安定性を向上する請求の範囲1記載の方法。 3.カプセル化されていない活性物質が分離されていないことを特徴とする親 水性活性物質を含むリポソーム懸濁薬剤の安定性を向上する請求の範囲1及び2 記載の方法。 4.請求の範囲1から3記載の方法によって製造されたことを特徴とするリポ ソーム懸濁薬剤。 5.親水性造影剤を含むことを特徴とする請求の範囲4記載のリポソーム懸濁 薬剤。 6.リヨード安息香酸型のX線造影剤を含むことを特徴とする請求の範囲5記 載のリポソーム懸濁薬剤。 7.イオプロミドを含むことを特徴とする請求の範囲6記載のリポソーム懸濁 薬剤。 8.3−カルバモイル−5−〔N−(2ヒドロキシ−エチル)−アセトアミド 〕−2,4,6−トリヨード−安息香酸−〔(1RS,2RS)−2,3−ジヒ ドロキシ−1−ヒドロキシメチルプロピル〕−アミドを含むことを特徴とする請 求の範囲6記載のリポソーム懸濁薬剤。 9.5−ヒドロキシアセトアミド−2,4,6−トリヨード−イ ソフタール酸−(2,3−ジヒドロキシ−N−メチル−プロピル)−(2−ヒド ロキシエチル)−ジアミドを含むことを特徴とする請求の範囲6記載のリポソー ム懸濁薬剤。 10.イオトロランを含むことを特徴とする請求の範囲6記載のリポソーム懸濁 薬剤。 11.NMR造影剤を含むことを特徴とする請求の範囲4記載のリポソーム懸濁 薬剤。 12.エトキシベンジルジエチレントリアミン五酢酸のガドリニウム錯体を含む ことを特徴とする請求の範囲11記載のリポソーム懸濁薬剤。 13.活性物質として数種の親水性医薬の組合せを含むことを特徴とする請求の 範囲4記載のリポソーム懸濁薬剤。 14.持効性薬剤システムとして使用されることを特徴とする請求の範囲4記載 のリポソーム懸濁薬剤。
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