JP3202999B2 - 肝移行性リポソーム製剤 - Google Patents
肝移行性リポソーム製剤Info
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K9/00—Medicinal preparations characterised by special physical form
- A61K9/10—Dispersions; Emulsions
- A61K9/127—Liposomes
- A61K9/1271—Non-conventional liposomes, e.g. PEGylated liposomes, liposomes coated with polymers
- A61K9/1272—Non-conventional liposomes, e.g. PEGylated liposomes, liposomes coated with polymers with substantial amounts of non-phosphatidyl, i.e. non-acylglycerophosphate, surfactants as bilayer-forming substances, e.g. cationic lipids
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リン脂質に非イオン性
界面活性剤を含有することにより、肝臓への移行性を高
めたリポソーム製剤に関する。
界面活性剤を含有することにより、肝臓への移行性を高
めたリポソーム製剤に関する。
【0002】
【従来の技術】医薬の分野において、標的指向型製剤の
一つとして各種薬物を封入したリポソーム製剤の開発が
さかんである。 肝臓移行性を高めたリポソーム製剤と
しては、アシアロガングリオシド[バイオキミ バイオ
フィズ アクタ(Biochim.Biophys.Acta)、497巻、
760頁、1977年]、アシアロフェツイン[薬剤
学、46巻、247頁、1986年]、ラクトシルセラ
ミド[Biochim.Biophys.Acta, 734巻、40頁、19
83年]または乳糖モノ脂肪酸エステル[特開昭61-112
021 号公報]をリン脂質に添加したリポソーム製剤が開
示されているが、これらの添加物は注射剤としては使用
されていない。
一つとして各種薬物を封入したリポソーム製剤の開発が
さかんである。 肝臓移行性を高めたリポソーム製剤と
しては、アシアロガングリオシド[バイオキミ バイオ
フィズ アクタ(Biochim.Biophys.Acta)、497巻、
760頁、1977年]、アシアロフェツイン[薬剤
学、46巻、247頁、1986年]、ラクトシルセラ
ミド[Biochim.Biophys.Acta, 734巻、40頁、19
83年]または乳糖モノ脂肪酸エステル[特開昭61-112
021 号公報]をリン脂質に添加したリポソーム製剤が開
示されているが、これらの添加物は注射剤としては使用
されていない。
【0003】また、特開昭62−95134号公報には
リン脂質に対して1〜15重量%の親水性非イオン界面
活性剤を含有するリポソームの製造法が開示されてい
る。
リン脂質に対して1〜15重量%の親水性非イオン界面
活性剤を含有するリポソームの製造法が開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、注射剤とし
て安全性が確立されている原料を用いた肝臓への移行性
の高いリポソーム製剤を提供することである。
て安全性が確立されている原料を用いた肝臓への移行性
の高いリポソーム製剤を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、リン脂質とそ
の150重量%以上の非イオン性界面活性剤とを含有す
るリポソーム製剤に関する。
の150重量%以上の非イオン性界面活性剤とを含有す
るリポソーム製剤に関する。
【0006】本発明における非イオン性界面活性剤と
は、ソルビタン脂肪酸エステル,脂肪酸モノグリセリド
等の一般的な界面活性剤を用いることもできるが,好ま
しくはポリオキシエチレン基をその分子構造の中に含有
している非イオン性界面活性剤を用いる。具体的には、
注射剤として使用実績のあるポリオキシエチレン硬化ヒ
マシ油、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート等
ポリオキシエチレンソルビトールエステル類を用いるの
が好ましいが、ポリオキシエチレンセチルアルコール等
ポリオキシエチレンアルコール類、エマルフォゲンBC
等ポリオキシエチレンイソアルコール類、ポリオキシエ
チレンオクチルフェニルエーテル等ポリオキシエチレン
p−tert−オクチルフェノール類、ポリエチレング
リコールモノ(ノニルフェニル)エーテル等ポリオキシ
エチレンノニルフェノール類、ソルビタンモノオレート
等ポリオキシエチレン脂肪酸エステル類も用いることが
できる。
は、ソルビタン脂肪酸エステル,脂肪酸モノグリセリド
等の一般的な界面活性剤を用いることもできるが,好ま
しくはポリオキシエチレン基をその分子構造の中に含有
している非イオン性界面活性剤を用いる。具体的には、
注射剤として使用実績のあるポリオキシエチレン硬化ヒ
マシ油、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート等
ポリオキシエチレンソルビトールエステル類を用いるの
が好ましいが、ポリオキシエチレンセチルアルコール等
ポリオキシエチレンアルコール類、エマルフォゲンBC
等ポリオキシエチレンイソアルコール類、ポリオキシエ
チレンオクチルフェニルエーテル等ポリオキシエチレン
p−tert−オクチルフェノール類、ポリエチレング
リコールモノ(ノニルフェニル)エーテル等ポリオキシ
エチレンノニルフェノール類、ソルビタンモノオレート
等ポリオキシエチレン脂肪酸エステル類も用いることが
できる。
【0007】非イオン性界面活性剤の添加量は膜構成成
分であるリン脂質に対して150重量%以上用いること
ができる。
分であるリン脂質に対して150重量%以上用いること
ができる。
【0008】リポソームを構成するリン脂質としては、
ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミ
ン、ホスファチジルセリン、ホスファチジン酸、ホスフ
ァチジルグリセロール、リゾホスファチジルコリン、ス
フィンゴミエリン、卵黄レシチン、大豆レシチン等の天
然または合成のリン脂質、水素添加リン脂質もしくはグ
リセロホスフォグリセロ糖脂質等を単独または2種以上
混合しているものが用いられる。
ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミ
ン、ホスファチジルセリン、ホスファチジン酸、ホスフ
ァチジルグリセロール、リゾホスファチジルコリン、ス
フィンゴミエリン、卵黄レシチン、大豆レシチン等の天
然または合成のリン脂質、水素添加リン脂質もしくはグ
リセロホスフォグリセロ糖脂質等を単独または2種以上
混合しているものが用いられる。
【0009】リポソームは、必要により膜安定化剤とし
てコレステロール等のステロール類、抗酸化剤としてト
コフェロール等、あるいは荷電物質としてステアリルア
ミン、ジセチルホスフェート、ガングリオシド等を添加
しているものを用いても良い。
てコレステロール等のステロール類、抗酸化剤としてト
コフェロール等、あるいは荷電物質としてステアリルア
ミン、ジセチルホスフェート、ガングリオシド等を添加
しているものを用いても良い。
【0010】リポソームの内殻及び外側の水溶液は、リ
ン酸、酢酸、クエン酸等の緩衝液を構成する物質、塩化
ナトリウム、グルコース、グリセリン等の等張化剤、ア
スコルビン酸、グルタチオン等の抗酸化剤、クロルブタ
ノール、パラベン等の防腐剤等を加えたものを用いても
良い。
ン酸、酢酸、クエン酸等の緩衝液を構成する物質、塩化
ナトリウム、グルコース、グリセリン等の等張化剤、ア
スコルビン酸、グルタチオン等の抗酸化剤、クロルブタ
ノール、パラベン等の防腐剤等を加えたものを用いても
良い。
【0011】リポソームは、マルチラメラベシクル、ラ
ージユニラメラベシクル、スモールユニラメラベシクル
等いずれの形状のリポソームを用いても良い。
ージユニラメラベシクル、スモールユニラメラベシクル
等いずれの形状のリポソームを用いても良い。
【0012】リポソームに封入する薬物は、水溶性、脂
溶性、両親媒性等のいずれの物性の薬物でも良く、α−
トコフェロール等のラジカルスカベンジャー、DL−メ
チオニン、オロチン酸、チオクト酸、アスパラギン酸、
グルクロン酸、チオプロニンパンガミン酸、グルタチオ
ン、グリチルリチン等の肝庇護剤、グルタミン酸ナトリ
ウム、アルギニングルタメート、塩酸アルギニン、ラク
ツロース等の肝性昏睡治療剤、アルベンダゾール等の肝
蛭駆虫剤、インターフェロン、ムラミルトリペプチド、
リバビリン等のウイルス疾患治療剤、ストレプトマイシ
ン、ゲンタミシン、カナマイシン、アンピリシン、アム
ホテリシンB、グリセオフルビン、5−フルオロシトシ
ン、アンチモン製剤等の感染症治療剤、シスプラチン、
カルボプラチン、アドリアマイシン、ダウノマイシン、
エピルビシン、ダウノルビシン、ビンクリスチン、ビン
ブラスチン、マイトマイシンC、アクチノマイシンD、
ブレオマイシン、5−フルオロウラシル、ダカルバジ
ン、メトトレキサート、シトシンアラビノシド、ロイコ
ボリン、ネオカルチノスタチン、プレドニゾロン、L−
アスパラギナーゼ、シクロホスファミド、ムラミルジペ
プチド等の制癌剤および制癌剤との併用剤があげられ
る。
溶性、両親媒性等のいずれの物性の薬物でも良く、α−
トコフェロール等のラジカルスカベンジャー、DL−メ
チオニン、オロチン酸、チオクト酸、アスパラギン酸、
グルクロン酸、チオプロニンパンガミン酸、グルタチオ
ン、グリチルリチン等の肝庇護剤、グルタミン酸ナトリ
ウム、アルギニングルタメート、塩酸アルギニン、ラク
ツロース等の肝性昏睡治療剤、アルベンダゾール等の肝
蛭駆虫剤、インターフェロン、ムラミルトリペプチド、
リバビリン等のウイルス疾患治療剤、ストレプトマイシ
ン、ゲンタミシン、カナマイシン、アンピリシン、アム
ホテリシンB、グリセオフルビン、5−フルオロシトシ
ン、アンチモン製剤等の感染症治療剤、シスプラチン、
カルボプラチン、アドリアマイシン、ダウノマイシン、
エピルビシン、ダウノルビシン、ビンクリスチン、ビン
ブラスチン、マイトマイシンC、アクチノマイシンD、
ブレオマイシン、5−フルオロウラシル、ダカルバジ
ン、メトトレキサート、シトシンアラビノシド、ロイコ
ボリン、ネオカルチノスタチン、プレドニゾロン、L−
アスパラギナーゼ、シクロホスファミド、ムラミルジペ
プチド等の制癌剤および制癌剤との併用剤があげられ
る。
【0013】以下に本発明の非イオン性界面活性剤含有
リポソームの調製法を説明するが、本発明リポソームの
調製法は特に制限はなく、一般的なリポソームの調製法
を用いることができる。
リポソームの調製法を説明するが、本発明リポソームの
調製法は特に制限はなく、一般的なリポソームの調製法
を用いることができる。
【0014】調製法 リン脂質および非イオン性界面活性剤を、必要により抗
酸化剤を添加しアルコール、クロロホルム等の有機溶媒
に溶解し、減圧下有機溶媒を除去後、水溶性薬物の入っ
た食塩水を添加した後、振とうすることによりマルチラ
メラベシクル状のリポソームを得ることができる。
酸化剤を添加しアルコール、クロロホルム等の有機溶媒
に溶解し、減圧下有機溶媒を除去後、水溶性薬物の入っ
た食塩水を添加した後、振とうすることによりマルチラ
メラベシクル状のリポソームを得ることができる。
【0015】必要に応じて、リポソーム内に内包されな
かった薬物を遠心分離等の手段で除去しても良い。また
孔径100nmのポリカーボネート膜を用いてエクスト
ルーダー〔ライペックス バイオメンブランス(Lipex
Biomembranes) 社製〕によりサイジングを行ってもよ
い。得られたリポソームはそのままでも使用できるが、
必要によりマンニトール、ラクトース、グリシン等の賦
形剤を加え凍結乾燥もできる。
かった薬物を遠心分離等の手段で除去しても良い。また
孔径100nmのポリカーボネート膜を用いてエクスト
ルーダー〔ライペックス バイオメンブランス(Lipex
Biomembranes) 社製〕によりサイジングを行ってもよ
い。得られたリポソームはそのままでも使用できるが、
必要によりマンニトール、ラクトース、グリシン等の賦
形剤を加え凍結乾燥もできる。
【0016】リポソームは注射剤として用いるのが一般
的であるが、経口剤、点鼻剤、点眼剤、経皮剤、坐剤、
吸入剤として加工して使用することもできる。
的であるが、経口剤、点鼻剤、点眼剤、経皮剤、坐剤、
吸入剤として加工して使用することもできる。
【0017】以下に実施例および参考例を示す。
【0018】
【0019】実施例1 大豆ホスファチジルコリン200mg、リポソーム内に
含まれる薬物としてのα−トコフェロール40mg、ポ
リオキシエチレン硬化ヒマシ油〔HCO−60*(*以
下商品名を示す。)〕800mgを10mlのメタノー
ルに溶解後、約40℃の恒温槽で加温しながら、ロータ
リーエバポレーターでメタノールを減圧下除去した。得
られた脂質膜に最終液量が10mlとなるように注射用
蒸留水を加えて、ボルテックスミキサーを用いて激しく
振とう攪はんし、マルチラメラベシクル状のリポソーム
を得た。この溶液を孔径100μmのポリカーボネート
膜を装着したエクストルーダーで10回サイジングし
た。得られたリポソーム(組成物1)を動的光散乱法に
より測定したところ粒子径がほぼ100nmであった。
含まれる薬物としてのα−トコフェロール40mg、ポ
リオキシエチレン硬化ヒマシ油〔HCO−60*(*以
下商品名を示す。)〕800mgを10mlのメタノー
ルに溶解後、約40℃の恒温槽で加温しながら、ロータ
リーエバポレーターでメタノールを減圧下除去した。得
られた脂質膜に最終液量が10mlとなるように注射用
蒸留水を加えて、ボルテックスミキサーを用いて激しく
振とう攪はんし、マルチラメラベシクル状のリポソーム
を得た。この溶液を孔径100μmのポリカーボネート
膜を装着したエクストルーダーで10回サイジングし
た。得られたリポソーム(組成物1)を動的光散乱法に
より測定したところ粒子径がほぼ100nmであった。
【0020】実施例2 大豆ホスファチジルコリン400mg、α−トコフェロ
ール40mg、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(HC
O−60)600mgの分量で実施例1と同様に操作
し、粒子径約100nmのリポソーム(組成物2)を調
製した。
ール40mg、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(HC
O−60)600mgの分量で実施例1と同様に操作
し、粒子径約100nmのリポソーム(組成物2)を調
製した。
【0021】参考例1 大豆ホスファチジルコリン500mg、α−トコフェロ
ール40mg、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(HC
O−60)500mgの分量で実施例1と同様に操作
し、粒子径約100nmのリポソーム(組成物a)を調
製した。
ール40mg、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(HC
O−60)500mgの分量で実施例1と同様に操作
し、粒子径約100nmのリポソーム(組成物a)を調
製した。
【0022】参考例2 大豆ホスファチジルコリン900mg、α−トコフェロ
ール40mg、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(HC
O−60)100mgの分量で実施例1と同様に操作
し、粒子径約100nmのリポソーム(組成物b)を調
製した。
ール40mg、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(HC
O−60)100mgの分量で実施例1と同様に操作
し、粒子径約100nmのリポソーム(組成物b)を調
製した。
【0023】参考例3 大豆ホスファチジルコリン1g、α−トコフェロール4
0mgを10mlのイソプロピルアルコールに溶解し、
以後実施例1と同様に操作し、粒子径約100nmのリ
ポソーム(組成物c)を調製した。
0mgを10mlのイソプロピルアルコールに溶解し、
以後実施例1と同様に操作し、粒子径約100nmのリ
ポソーム(組成物c)を調製した。
【0024】次に、本発明リポソームの肝移行性を試験
例に示す。
例に示す。
【0025】試験例1 ウレタン麻酔下、雄性ウイスター系ラットの大腿部静脈
および頸動脈にカニューレを挿入した。大腿部静脈より
組成物1および2ならびに比較例として組成物a、bお
よびcを1ml/kg投与した。投与後2時間めに肝臓
を摘出し、イソプロピルアルコールを加えホモジナイズ
した。得られた臓器のホモジネートに除蛋白をおこなっ
た後、高速液体クロマトグラフィー法により、肝臓中の
α−トコフェロール量を測定し第1表に投与量に対する
肝臓への移行率を示した。
および頸動脈にカニューレを挿入した。大腿部静脈より
組成物1および2ならびに比較例として組成物a、bお
よびcを1ml/kg投与した。投与後2時間めに肝臓
を摘出し、イソプロピルアルコールを加えホモジナイズ
した。得られた臓器のホモジネートに除蛋白をおこなっ
た後、高速液体クロマトグラフィー法により、肝臓中の
α−トコフェロール量を測定し第1表に投与量に対する
肝臓への移行率を示した。
【0026】第1表によれば、組成物1および2は、組
成物a、bおよびcより高いα−トコフェロールの肝臓
への移行率を示した。
成物a、bおよびcより高いα−トコフェロールの肝臓
への移行率を示した。
【0027】
【表1】
【0028】
【発明の効果】本発明により、肝移行性の高い非イオン
性界面活性剤含有リポソーム製剤が提供される。
性界面活性剤含有リポソーム製剤が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 9/127 B01J 13/02
Claims (10)
- 【請求項1】 ラジカルスカベンジャー、リン脂質およ
びリン脂質1重量部に対して1.5重量部以上の非イオ
ン性界面活性剤を含有するリポソーム製剤。 - 【請求項2】 非イオン性界面活性剤がポリオキシエチ
レン基を含有する非イオン性界面活性剤である請求項1
記載のリポソーム製剤。 - 【請求項3】 ラジカルスカベンジャー、リン脂質およ
びリン脂質1重量部に対して1.5重量部以上の非イオ
ン性界面活性剤を配合することを特徴とするリポソーム
製剤の調剤方法。 - 【請求項4】 非イオン性界面活性剤がポリオキシエチ
レン基を含有する非イオン性界面活性剤である請求項3
記載のリポソーム製剤の調剤方法。 - 【請求項5】 リン脂質とリン脂質1重量部に対して
1.5重量部以上の非イオン性界面活性剤とを配合する
ことを特徴するリポソーム製剤への肝移行性の付与方
法。 - 【請求項6】 非イオン性界面活性剤がポリオキシエチ
レン基を含有する非イオン性界面活性剤である請求項5
記載のリポソーム製剤への肝移行性の付与方法。 - 【請求項7】 リポソーム製剤が、ラジカルスカベンジ
ャー、肝庇護剤、肝性昏睡治療剤、肝蛭駆虫剤、ウイル
ス疾患治療剤、感染症治療剤、制癌剤および制癌剤との
併用剤からなる群から選ばれる薬物を含有するリポソー
ム製剤である請求項5または6記載のリポソーム製剤へ
の肝移行性の付与方法。 - 【請求項8】 リン脂質とリン脂質1重量部に対して
1.5重量部以上の非イオン性界面活性剤とを配合する
ことを特徴するリポソーム製剤の肝移行性増強方法。 - 【請求項9】 非イオン性界面活性剤がポリオキシエチ
レン基を含有する非イオン性界面活性剤である請求項8
記載のリポソーム製剤の肝移行性増強方法。 - 【請求項10】 リポソーム製剤が、ラジカルスカベン
ジャー、肝庇護剤、肝性昏睡治療剤、肝蛭駆虫剤、ウイ
ルス疾患治療剤、感染症治療剤、制癌剤および制癌剤と
の併用剤からなる群から選ばれる薬物を含有するリポソ
ーム製剤である請求項8または9記載のリポソーム製剤
の肝移行性増強方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1115691A JP3202999B2 (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 肝移行性リポソーム製剤 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP1115691A JP3202999B2 (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 肝移行性リポソーム製剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04244018A JPH04244018A (ja) | 1992-09-01 |
JP3202999B2 true JP3202999B2 (ja) | 2001-08-27 |
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ID=11770166
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP1115691A Expired - Fee Related JP3202999B2 (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 肝移行性リポソーム製剤 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11104745B2 (en) | 2015-12-16 | 2021-08-31 | Amgen Inc. | Anti-TL1A/anti-TNF-alpha bispecific antigen binding proteins and uses thereof |
Families Citing this family (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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AU6069800A (en) | 1999-07-07 | 2001-01-30 | Zymogenetics Inc. | Human cytokine receptor |
CA2448123C (en) | 2001-05-24 | 2012-09-11 | Zymogenetics, Inc. | Taci-immunoglobulin fusion proteins |
US7494804B2 (en) | 2002-01-18 | 2009-02-24 | Zymogenetics, Inc. | Polynucleotide encoding cytokine receptor zcytor17 multimer |
DK1476541T3 (da) | 2002-01-18 | 2008-11-03 | Zymogenetics Inc | Cytokin (zcytor17-ligand) |
US20060177447A1 (en) | 2005-02-08 | 2006-08-10 | Wenfeng Xu | Anti-IL-20, anti-IL-22 and anti-IL-22RA antibodies and binding partners and methods of using in inflammation |
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ES2609429T3 (es) | 2005-05-12 | 2017-04-20 | Zymogenetics, Inc. | Composiciones y métodos para modular respuestas inmunitarias |
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EP2150564A2 (en) | 2007-04-27 | 2010-02-10 | ZymoGenetics, Inc. | Antagonists to il-17a, il-17f, and il-23p19 and methods of use |
CA2971794C (en) | 2007-10-04 | 2020-03-24 | Zymogenetics, Inc. | B7 family member zb7h6 and related compositions and methods |
AU2009228158B2 (en) | 2008-03-27 | 2014-02-27 | Zymogenetics, Inc. | Compositions and methods for inhibiting PDGFRbeta and VEGF-A |
WO2009158696A1 (en) | 2008-06-27 | 2009-12-30 | Zymogenetics, Inc. | SOLUBLE HYBRID Fcγ RECEPTORS AND RELATED METHODS |
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