JPH09505000A - 溶接トーチの清掃装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、自動的にＭＩＧ／ＭＡＧ溶接装置のノズルを清掃し、ワイヤを切断する装置に関する。この装置は、携帯可能であって、ノズル（１）の挿入のための心合わせ部材（２）と、ノズルの被覆された部分（６）をフライス切削するフライス切削手段（４、５）と、できれば溶接材料の溶接ビード（７）の最先端部のための切断部材（１０）とからなり、フライス切削手段（４、５）と切断部材（１０）（もしあれば）とが、ノズル（１）の挿入時に自動的に起動するように設計された駆動手段（３）によって回転することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】 溶接トーチの清掃装置 技術分野 本発明は、自動的にＭＩＧ／ＭＡＧ溶接装置のノズルを清掃して、ワイヤを切 断する装置に関する。 背景技術 自動および半自動溶接装置を用いて溶接を行う場合、ノズル内に噴霧や飛沫が 発生し、そのため電気アーク溶接中に使われる保護ガスの一様な流れが妨げられ る。この問題が改善されなければ、溶接品質は次第に劣化して溶接欠陥を生ずる に至る。 ＭＩＧ／ＭＡＧ溶接を手動で行うときは、溶接作業を定期的間隔で停止して、 やすりまたはナイフなどや専用のワイヤブラシを用いて手で溶接スリーブ（ガス ・フード）を清掃する。それから溶接ビードを切断して適当な先端部を作る。こ の先端部にはしばしば塊や肉厚部分ができるが、望むらくはこれは避けるべきで ある。その目的は、溶接開始の時点で溶接欠陥を防ぐことにある。更なるコーテ ィングを防止するために溶接スプレーが施される。しかしながら、この溶接スプ レーは完全にはコーティングを防止できず、単にある限られた時間保護するだけ である。 ロボットによる自動溶接の場合には、溶接工程を中断 しなくてはならず、また清掃後に溶接プログラムを再起動しなければならないの で、この問題は更に大きくなる。いくつかの特別設計の清掃機械が市販されてい るが、これらの機械をスプレーとビード切断とを含む清掃工程全体に適合させる のは困難である。これらの工程を同時に実行する手順は商業的に入手できない。 このような付着物を切削除去することそれ自体は知られているが他の必要な工程 と組み合わせて行うものではない。 発明の概要 本発明は、前記および関連の課題を解決することを目的とする。本発明の装置 は、携帯可能であって、ノズル挿入のための心合わせ部材と、ノズルの被覆され た部分をフライス切削するためのフライス切削手段と、できれば溶接材料の溶接 ビードの最先端部のための切断部材とからなり、フライス切削手段と切断部材（ もしあれば）とが、ノズルの挿入時に自動的に起動するように設計された駆動手 段によって回転することを特徴とする。 本装置は、全清掃・切断工程に要する時間を大幅に減少させることができ（４ 乃至５秒にまで）、またこの清掃工程を予めプログラムされた間隔で溶接サイク ルの中に導入しておくことを可能にする。 図面の簡単な説明 本発明の一例が添付の図面に図示してあり、図１は装置の側面図であり、図１ Ａは溶接付着物で被覆された溶接ノズルを示し、図２および図３は２つのフライ ス切削 部材を示し、図４は切断部材を示し、図５は切り屑のための排出手段を示す。 好ましい実施態様 図１は、心合わせ部材（２）の中に挿入される溶接ノズル（１）を示しており 、空気圧モーターまたは電気モーターといった駆動手段（３）が起動して２つ以 上のフライス切削手段（４、５）を駆動する。 図１Ａは、内側と外側の付着物（６）で被覆された溶接ノズル（１）を示す。 この図では前端部に固着あるいは被覆された溶接ビード（７）も示されている。 フライス切削手段（4、５）はノズル（１）の周りを回転し、これらはノズル の下部の内側付着物を削り取るため（図１）とノズルの外側付着物と前面付着物 とを削り取るため（図２）の形状に作られている（それぞれ図１〜図３の構成要 素４と５）。 本発明はまた、図４に示すように、溶接ビードの最先端部を同時に切断するた めの切断部材（１０）を備えている。この切断部材は、フライス切削手段と同時 に適当に回転するが、別々に回転するようにしてもよい。この切断部材は、２個 のカッターを備えており、その１つ（８）は半径方向に固定されており、他の１ つ（９）は半径方向に移動可能である。可動カッターは回転中にカム円板（１３ ）などによって動かされてバネ（１１）の働きに抗して固定カッター（８）に向 かって移動したりこれから離れたりする。こうしてビードの先端部（７） は切断される。図５は、切り屑を排出するための本装置の最下部を通っている排 出管（１２）を示す。 本装置は以下のように動作する。 ノズル（１）が被覆される（「汚れる」）と、ノズルは清掃装置の中に挿入さ れ、自動フライス切削手段（４、５）が起動してノズルをきれいに掻き取り、突 き出ている溶接ビードを正確な長さに切断する。一方では、飛び散った溶接材料 が付着するのを防ぐためにノズルの周りに溶接スプレーが施される。また運転時 の障害を防ぐため噴射空気を使って機械を綺麗に吹き払う。 本発明は、添付の請求の範囲内において多くの仕方により変更することができ る。

【手続補正書】特許法第１８４条の７第１項 【提出日】１９９５年４月４日 【補正内容】 補正請求の範囲 １．自動的にＭＩＧ／ＭＡＧ溶接装置のノズルを清掃し、ワイヤを切断する装置 において、前記装置が携帯可能であって、ノズル（１）の挿入のための心合わせ 部材（２）と、前記ノズルの被覆された部分（６）をフライス切削するフライス 切削手段（４、５）と、溶接材料の溶接ビード（７）の最先端部のための切断部 材（１０）とからなり、前記フライス切削手段（４、５）と前記切断部材（１０ ）（もしあれば）とが、ノズル（１）の挿入時に自動的に起動するように設計さ れた駆動手段（３）によって回転することを特徴とする装置。 ２．前記フライス切削手段（４、５）は少なくとも２つあって、その１つは、ノ ズルの内側露出部（６）のためのもの（４）であり、他の１つは主としてノズル の外側露出部とノズルの最先端部のためのものであり、回転中にこれらがフライ ス切削を行うことを特徴とする請求項１に記載の装置。 ３．前記切断部材（１０）は、２つのカッター（８、９）からなり、その１つ（ ８）は、半径方向に固定されており、他の１つ（９）は回転中にこのカッターを 動かすカム円板（１３）などによって切断位置に移動したりそこから離れたりす るように可動であることを特徴とする請求項１に記載の装置。 ４．前記清掃処理の間中、溶接スプレーをノズルに吹き つけるように構成したことを特徴とする請求項１ないし３のいずれか１項に記載 の装置。 ５．前記駆動手段が空気圧モーター（１）からなることを特徴とする請求項１な いし４のいずれか１項に記載の装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．自動的にＭＩＧ／ＭＡＧ溶接装置のノズルを清掃し、ワイヤを切断する装置 において、前記装置が携帯可能であって、ノズル（１）の挿入のための心合わせ 部材（２）と、前記ノズルの被覆された部分（６）をフライス切削するフライス 切削手段（４、５）と、できれば溶接材料の溶接ビード（７）の最先端部のため の切断部材（１０）とからなり、前記フライス切削手段（４、５）と前記切断部 材（１０）（もしあれば）とが、ノズル（１）の挿入時に自動的に起動するよう に設計された駆動手段（３）によって回転することを特徴とする装置。 ２．前記フライス切削手段（４、５）は少なくとも２つあって、その１つは、ノ ズルの内側露出部（６）のためのもの（４）であり、他の１つは主としてノズル の外側露出部とノズルの最先端部のためのものであり、回転中にこれらがフライ ス切削を行うことを特徴とする請求項１に記載の装置。 ３．前記切断部材（１０）は、２つのカッター（８、９）からなり、その１つ（ ８）は、半径方向に固定されており、他の１つ（９）は回転中にこのカッターを 動かすカム円板（１３）などによって切断位置に移動したりそこから離れたりす るように可動であることを特徴とする請求項１に記載の装置。 ４．前記清掃処理の間中、溶接スプレーをノズルに吹き つけるように構成したことを特徴とする請求項１ないし３のいずれか１項に記載 の装置。 ５．前記駆動手段が空気圧モーター（１）からなることを特徴とする請求項１な いし４のいずれか１項に記載の装置。