JPH09504942A - 動物選別装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 動物選別装置は入口領域（１）に遮断ドア（２）と２つの同定識別系（３及び４）を有している。第２の同定識別系（４）は、同一の識別徴表を有する動物が検知される限り遮断ドア（２）を開いたままにする。偏倚した徴表を有する動物が検出されると、遮断ドア（２）は閉鎖する。第１の同定識別系（３）を介して選別分岐器（５）は、確認された識別徴表に対応した位置へ移される。次いで遮断ドア（２）は、新たな識別徴表の変換が第２の同定識別系（４）から通報されるまで開いたままになる。その結果、同一の識別徴表をもった動物群が通過する場合、各動物毎に遮断ドア（２）を一々閉じる必要がないので、単位時間当り高い選別処理能が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】 動物選別装置 ［技術分野］ 本発明は、選別すべき動物を、第１の電子的な同定識別系によって検知しかつ 後続の選別分岐器を、規定の選別徴表に相応して移動調整し、これによって少な くとも２つの出口のうち一方の出口への経路を解放するようにした形式の、動物 選別装置に関するものである。 ［背景技術］ 前記形式の動物選別装置は例えば欧州特許出願公開第０４９９４２８号明細書 に基づいて公知である。動物又は一連の動物が急速度に通過する場合、選別分岐 器が充分迅速に移動調整できないために、誤選別が生じる可能性があることが判 った。ひいては動物の単位時間当りの選別処理能が阻害される。 ［発明の開示］ 本発明の課題は、多頭数の動物が殺到する場合でも確実かつ迅速な選別を保証 するような動物選別装置を提供することである。 前記課題を解決するための本発明の構成手段は、第２の同定識別系によって検 出された選別徴表に関連して遮断位置と開放位置とへ移動可能な遮断ドアが、入 口領域内の選別分岐器に前置されている点にある。 遮断ドアは概ね閉鎖されており、かつ、進入する動物が第１の同定識別系によ って検知されて選別分岐器が相応に移動調整されたのちに始めて開かれる。これ によって確実な選別が得られる。第２の同定識別系が同一の選別徴表をもった動 物の通過を通報する場合に開いている遮断ドアは、偏倚した選別徴表をもった動 物が検知されて始めて再び閉鎖される。この場合は遮断ドアはただ適時に時々閉 鎖されればよいので、動物の迅速な通過が得られる。 遮断ドアの適時閉鎖は、入口領域において第１の同定識別系の手前に充分な間 隔をとって第２の同定識別系を設けることによって得ることができる。この間隔 は、有利な構成では少なくとも２ｍである。隙間なくスムーズな通過を保証する ためには間隔は８ｍを超えてはならない。 本発明の更に有利な構成では、夫々複数の出口を配設した複数の選別分岐器が 設けられている。これによって２群以上の動物の選別が可能になる。 遮断ドアの位置のためのプリ・コマンドは、動物を繋用する別の領域から、例 えば目下繋用中の搾乳スタンドから与えることもできる。 ［図面の簡単な説明］ 図１は動物選別装置の概略図である。 ［発明を実施するための最良の形態］ 次に図面に基づいて本発明の実施例を詳説する。 図１に概略図で図示した動物選別装置の入口領域１には、遮断ドア２と第１の 同定識別系３と第２の同定識別系４とが設けられている。両同定識別系３と４と の間隔Ａは約２乃至８ｍである。通過方向で見て遮断ドア２の後方には選別分岐 器５が位置し、該選別分岐器は選択的に、出口６，７のうち一方の出口を遮断し 、同時に他方の出口を解放する。 第２の同定識別系４は、入口領域１内へ進入する動物を検知し、かつ検知され た徴表を、先に検出された動物の徴表と比較する。前記徴表が同一であれば、遮 断ドア２は開かれたままである。偏倚した徴表を有する動物が検知されると、遮 断ドア２は閉鎖する。その場合、当該動物は、選別分岐器５に相応の位置を占め させる第１の同定識別系３によって同定識別される。次いで始めて遮断ドア２は 、第２の同定識別系４が偏倚徴表をもった動物を通報するまで再び開かれる。こ の段階のあいだ動物は、誤選別のリスクを冒すことなしに動物選別装置を迅速に 通過することができる。動物が厩舎の別の領域においてすでに選別して繋養乃至 は繋用されている場合には、遮断ドア２の位置を前制御するために、この領域か らのプリ・コマンドを使用することも可能である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．選別すべき動物を、第１の電子的な同定識別系によって検知しかつ後続の選 別分岐器を、規定の選別徴表に相応して移動調整し、これによって少なくとも２ つの出口のうち一方の出口への経路を解放するようにした形式の、動物選別装置 において、第２の同定識別系（４）によって検出された選別徴表に関連して遮断 位置と開放位置へ移動可能な遮断ドア（２）が、入口領域（１）内の選別分岐器 （５）に前置されていることを特徴とする、動物選別装置。 ２．入口領域（１）内の第２の同定識別系（４）が第１の同定識別系（３）の手 前に配置されている、請求項１記載の動物選別装置。 ３．第１と第２の同定識別系（３，４）の間隔（Ａ）が最小限２ｍである、請求 項１又は２記載の動物選別装置。 ４．第１と第２の同定識別系（３，４）の間隔（Ａ）が最大限８ｍである、請求 項１又は２記載の動物選別装置。 ５．夫々複数の出口（６，７）を配設した複数の選別分岐器（５）が設けられて いる、請求項１から４までのいずれか１項記載の動物選別装置。 ６．第２の同定識別系（４）が、動物を繋用する種々の領域に設けられている、 請求項１記載の動物選別 装置。