JP3540526B2 - 紙葉類処理装置、紙葉類裁断装置、および紙葉類処理方法 - Google Patents

紙葉類処理装置、紙葉類裁断装置、および紙葉類処理方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、紙葉類裁断装置、およびこの紙葉類裁断装置を備えた紙葉類処理装置に関するものであり、特に、有価証券等の紙葉類を裁断処理するに適した紙葉類裁断装置、および紙葉類処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、紙葉類処理装置として、複数枚の紙葉類を一枚づつ取出す取出部と、取出部にて取出された紙葉類を搬送路を介して所定の処理装置へ搬送する搬送部と、搬送路を介して搬送される紙葉類が裁断すべき紙葉類であるか否かを検査する検査部と、検査部にて裁断すべき紙葉類であることが判断された紙葉類を裁断する裁断装置と、を備えたものが知られている。尚、裁断装置の直前の搬送路上には、裁断装置に向けて搬送された紙葉類の枚数を計数するカウンタが設けられている。カウンタは、紙葉類の後端通過をもって紙葉類をカウントする。
【0003】
しかして、取出部により取出された紙葉類は、搬送路を介して検査部へ搬送され、検査部における検査結果に従って処理される。例えば、検査部にて裁断すべき紙葉類であることが判断された紙葉類は、裁断装置へ向けて搬送され、カウンタによりカウントされた後、裁断装置にて裁断される。
【0004】
この種の紙葉類処理装置において紙葉類のジャムを生じた場合、ジャム発生と同時に紙葉類処理装置が即座に停止されてジャム処理がなされる。この際、裁断装置直前に設けられたカウンタの近くの搬送路上に残留した紙葉類は、オペレーターにより再供給、或い裁断が判断され、この判断に従って処理される。つまり、カウンタの手前側の搬送路上に残留した紙葉類およびカウンタを通過中の紙葉類は、その後端がカウンタを通過していないものと判断できるため、再供給すべき紙葉類と判断され、カウンタを通り過ぎた搬送路上に残留した紙葉類はカウント済みの紙葉類と判断される。そして、再供給と判断された紙葉類が取出部を介して再供給され、カウント済みと判断された紙葉類が裁断装置において手動にて裁断される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ジャム発生時に、例えば、カウンタの近くの搬送路上で紙葉類が何かに引っ掛かって破損し、或いは裁断装置の手前で紙葉類が搬送路から脱落した場合、紙葉類がカウント済みであるか否かの判断ができない。この場合、オペレーターの判断ミスにより、カウントされていない再供給すべき紙葉類を裁断し、或いはカウント済みの裁断すべき紙葉類を再供給してしまうといったオペレートミスを生じる問題がある。
【0006】
この発明は、以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、紙葉類のジャム処理時におけるオペレートミスがなく、紙葉類を確実に処理できる信頼性の高い紙葉類裁断装置、および紙葉類処理装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明の紙葉類処理装置は、紙葉類を供給する供給手段と、上記供給手段にて供給された紙葉類を搬送路上に取出す取出手段と、上記取出手段にて取出された紙葉類を上記搬送路を介して搬送する搬送手段と、上記搬送路上に設けられ、上記搬送手段にて搬送される紙葉類を検査し、該紙葉類が裁断されるべき紙葉類であるか否かを判断する検査手段と、上記検査手段の下流側の上記搬送路上に設けられ、上記検査手段にて裁断すべき紙葉類であることが判断された紙葉類を裁断する裁断手段と、上記裁断手段へ向けて搬送される紙葉類を計数する計数手段と、上記計数手段にて紙葉類を計数したか否かを表示する表示手段と、を備えている。
【0008】
この紙葉類処理装置によると、裁断手段に向かう紙葉類を計数したか否かを表示する表示手段を有している。これにより、処理装置内で紙葉類のジャムを発生した場合、裁断手段に向かう途中で停止された紙葉類が裁断する紙葉類として計数済みであるか否かを容易に判断でき、裁断すべき紙葉類を再供給し、或いは再供給すべき紙葉類を裁断するといったオペレートミスを生じることがなく、紙葉類を確実に処理できる。
【0009】
また、この発明の紙葉類処理装置は、紙葉類を供給する供給手段と、上記供給手段にて供給された紙葉類を搬送路上に取出す取出手段と、上記取出手段にて取出された紙葉類を上記搬送路を介して搬送する搬送手段と、上記搬送路上に設けられ、上記搬送手段にて搬送される紙葉類を検査し、該紙葉類が裁断されるべき紙葉類であるか否かを判断する検査手段と、上記検査手段の下流側の上記搬送路上に設けられ、上記検査手段にて裁断すべき紙葉類であることが判断された紙葉類を裁断する裁断手段と、上記裁断手段へ向けて搬送される紙葉類を計数する計数手段と、上記計数手段を含む上記裁断手段の直前までの領域を包囲し、該領域内の紙葉類へのアクセスを規制する規制手段と、上記領域内の紙葉類が上記計数手段にて計数済みであるか否かを表示する表示手段と、を備えている。
【0010】
この紙葉類処理装置によると、計数手段を含む裁断手段の直前までの領域を包囲し、この領域内の紙葉類へのアクセスを規制する規制手段を備えている。これにより、紙葉類のジャム処理時において、上記領域内の紙葉類のみ計数済みであるか否かの判断の対象となるため、処理装置全体の信頼性を向上できる。
【0011】
また、この発明の紙葉類処理装置は、紙葉類を供給する供給手段と、上記供給手段にて供給された紙葉類を搬送路上に取出す取出手段と、上記取出手段にて取出された紙葉類を上記搬送路を介して搬送する搬送手段と、上記搬送路上に設けられ、上記搬送手段にて搬送される紙葉類を検査し、該紙葉類が裁断されるべき紙葉類であるか否かを判断する検査手段と、上記検査手段の下流側の上記搬送路上に設けられ、上記検査手段にて裁断すべき紙葉類であることが判断された紙葉類を裁断する裁断手段と、上記裁断手段へ向けて搬送される紙葉類を計数する計数手段と、上記計数手段を含む上記裁断手段の直前までの領域を包囲し、該領域内の紙葉類へのアクセスを規制する規制手段と、上記領域内の紙葉類が上記計数手段にて計数済みであるか否かを表示する表示手段と、上記規制手段にて上記領域内の紙葉類へのアクセスを規制した状態で上記表示手段の確認を不能とし、上記規制手段による上記領域内の紙葉類へのアクセスの規制を解除した状態で上記表示手段の確認を可能とする手段と、を備えている。
【0012】
この紙葉類処理装置によると、規制手段により上記領域内の紙葉類へのアクセスを規制した状態で上記表示手段の確認を不能とし、紙葉類へのアクセス規制を解除した状態で上記表示手段の確認を可能とする手段を有している。これにより、紙葉類のジャム処理時に、規制手段による規制を解除して初めて表示手段を確認することができ、第三者による紙葉類の状態の判断を不可能とし、処理装置全体の信頼性を更に向上できる。
【0013】
また、この発明の紙葉類処理装置は、紙葉類を供給する供給手段と、上記供給手段にて供給された紙葉類を搬送路上に取出す取出手段と、上記取出手段にて取出された紙葉類を上記搬送路を介して搬送する搬送手段と、上記搬送路上に設けられ、上記搬送手段にて搬送される紙葉類を検査し、該紙葉類が裁断されるべき紙葉類であるか否かを判断する検査手段と、上記検査手段の下流側の上記搬送路上に設けられ、上記検査手段にて裁断すべき紙葉類であることが判断された紙葉類を裁断する裁断手段と、上記裁断手段へ向けて搬送される紙葉類を計数する計数手段と、上記計数手段を含む上記裁断手段の直前までの領域を包囲し、該領域内の紙葉類へのアクセスを規制する規制手段と、上記領域内の紙葉類にアクセス不能な閉塞位置と上記領域内の紙葉類にアクセス可能な開放位置との間で上記規制手段を開閉可能に設けられた開閉手段と、上記領域内に設けられ、上記領域内の紙葉類が上記計数手段にて計数済みであるか否かを表示する表示手段と、上記開閉手段に設けられ、上記開閉手段を上記閉塞位置に配置した状態で上記表示手段の確認を不能とし、上記開閉手段を上記開放位置に配置した状態で上記表示手段の確認を可能とするカバー手段と、を備えている。
【0014】
この紙葉類処理装置によると、上記領域内の紙葉類にアクセス不能な閉塞位置と上記領域内の紙葉類にアクセス可能な開放位置との間で開閉可能に設けられたい開閉手段を有している。また、開閉手段は、閉塞位置に配置された際に表示手段をカバーし、開放位置に配置された際に表示手段を表示可能とするカバー手段を有している。従って、紙葉類のジャム処理時に、カバー手段を開放することによってのみ表示手段を確認することができ、第三者による紙葉類の状態の判断を不可能とし、処理装置全体の信頼性を向上できる。
【0015】
また、この発明の紙葉類裁断装置は、裁断すべき紙葉類を搬送する搬送手段と、上記搬送手段にて搬送される紙葉類を裁断する裁断手段と、上記裁断手段へ向けて搬送される紙葉類を計数する計数手段と、上記計数手段にて紙葉類を計数したか否かを表示する表示手段と、を備えている。
【0016】
この紙葉類裁断装置によると、裁断手段に向かう紙葉類を計数したか否かを表示する表示手段を有している。これにより、裁断装置内で紙葉類のジャムを発生した場合、裁断手段に向かう途中で停止された紙葉類が裁断する紙葉類として計数済みであるか否かを容易に判断でき、裁断すべき紙葉類を再供給し、或いは再供給すべき紙葉類を裁断するといったオペレートミスを生じることがなく、紙葉類を確実に処理できる。
【0017】
また、この発明の紙葉類裁断装置は、裁断すべき紙葉類を搬送する搬送手段と、上記搬送手段にて搬送される紙葉類を裁断する裁断手段と、上記裁断手段へ向けて搬送される紙葉類を計数する計数手段と、上記計数手段を含む上記裁断手段の直前までの領域を包囲し、該領域内の紙葉類へのアクセスを規制する規制手段と、上記領域内の紙葉類が上記計数手段にて計数済みであるか否かを表示する表示手段と、を備えている。
【0018】
この紙葉類裁断装置によると、計数手段を含む裁断手段の直前までの領域を包囲し、この領域内の紙葉類へのアクセスを規制する規制手段を備えている。これにより、紙葉類のジャム処理時において、上記領域内の紙葉類のみ計数済みであるか否かの判断の対象となるため、裁断装置全体の信頼性を向上できる。
【0019】
また、この発明の紙葉類裁断装置は、裁断すべき紙葉類を搬送する搬送手段と、上記搬送手段にて搬送される紙葉類を裁断する裁断手段と、上記裁断手段へ向けて搬送される紙葉類を計数する計数手段と、上記計数手段を含む上記裁断手段の直前までの領域を包囲し、該領域内の紙葉類へのアクセスを規制する規制手段と、上記領域内の紙葉類が上記計数手段にて計数済みであるか否かを表示する表示手段と、上記規制手段にて上記領域内の紙葉類へのアクセスを規制した状態で上記表示手段の確認を不能とし、上記規制手段による上記領域内の紙葉類へのアクセスの規制を解除した状態で上記表示手段の確認を可能とする手段と、を備えている。
【0020】
この紙葉類裁断装置によると、規制手段により上記領域内の紙葉類へのアクセスを規制した状態で上記表示手段の確認を不能とし、紙葉類へのアクセス規制を解除した状態で上記表示手段の確認を可能とする手段を有している。これにより、紙葉類のジャム処理時に、規制手段による規制を解除して初めて表示手段を確認することができ、第三者による紙葉類の状態の判断を不可能とし、裁断装置全体の信頼性を更に向上できる。
【0021】
また、この発明の紙葉類裁断装置は、裁断すべき紙葉類を搬送する搬送手段と、上記搬送手段にて搬送される紙葉類を裁断する裁断手段と、上記裁断手段へ向けて搬送される紙葉類を計数する計数手段と、上記計数手段を含む上記裁断手段の直前までの領域を包囲し、該領域内の紙葉類へのアクセスを規制する規制手段と、上記領域内の紙葉類にアクセス不能な閉塞位置と上記領域内の紙葉類にアクセス可能な開放位置との間で上記規制手段を開閉可能に設けられた開閉手段と、上記領域内に設けられ、上記領域内の紙葉類が上記計数手段にて計数済みであるか否かを表示する表示手段と、上記開閉手段に設けられ、上記開閉手段を上記閉塞位置に配置した状態で上記表示手段の確認を不能とし、上記開閉手段を上記開放位置に配置した状態で上記表示手段の確認を可能とするカバー手段と、を備えている。
【0022】
この紙葉類裁断装置によると、上記領域内の紙葉類にアクセス不能な閉塞位置と上記領域内の紙葉類にアクセス可能な開放位置との間で開閉可能に設けられたい開閉手段を有している。また、開閉手段は、閉塞位置に配置された際に表示手段をカバーし、開放位置に配置された際に表示手段を表示可能とするカバー手段を有している。従って、紙葉類のジャム処理時に、カバー手段を開放することによってのみ表示手段を確認することができ、第三者による紙葉類の状態の判断を不可能とし、裁断装置全体の信頼性を向上できる。
【0023】
更に、この発明の紙葉類処理方法は、紙葉類を供給する供給工程と、上記供給工程にて供給された紙葉類を搬送路上に取出す取出工程と、上記取出工程にて取出された紙葉類を上記搬送路を介して搬送する搬送工程と、上記搬送工程にて搬送される紙葉類を検査し、該紙葉類が裁断されるべき紙葉類であるか否かを判断する検査工程と、上記検査工程にて裁断すべき紙葉類であることが判断された紙葉類を上記搬送路上に設けられた裁断装置により裁断する裁断工程と、上記裁断装置へ向けて搬送される紙葉類を計数する計数工程と、上記計数工程にて紙葉類を計数したか否かを表示する表示工程と、を備えている。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、この発明の紙葉類処理装置1(以下、単に処理装置1と称する)を概略的に示している。この図は、複数枚の紙葉類を積層した紙葉類群Sから紙葉類を1枚づつ取出して、計測、検査し、適、不適、排出の3様に分類し、排出紙葉類については搬送される都度、裁断装置(後述する)によって裁断、排出する処理装置1を示している。
【0025】
処理装置1は、処理すべき紙葉類を複数枚積層した紙葉類群Sを載置するホッパー2(供給手段)、ホッパー2の上方の所定位置に配置され、紙葉類群Sの最上の紙葉類から一葉づつ取出す取出ロータ4(取出手段)、取出ロータ4により取出された紙葉類を搬送する搬送路6(搬送手段)、および、搬送路6を介して搬送される紙葉類を検査し、紙葉類を適、不適、排出の3様に分類するための複数のセンサから成るセンサシステム8(検査手段)を有している。
【0026】
センサシステム8より下流側の搬送路6は、センサシステム8による検査結果に従って紙葉類を所定の処理装置へ搬送すべく複数の方向に分岐されている。分岐された各搬送路の端部には、センサシステム8において適として分類された紙葉類(適紙葉類)を積層する第1積層部11、センサシステム8において不適として分類された紙葉類(不適紙葉類)を積層する第2積層部12、センサシステム8において排出に分類された紙葉類(排出紙葉類)または(必要に応じて)不適紙葉類を裁断処理する裁断装置20(裁断手段)、および、センサシステム8において適、不適、排出のいずれにも分類されなかった紙葉類を積層する第3積層部13がそれぞれ接続されている。尚、搬送路6の各分岐位置には、紙葉類の搬送方向をセンサシステム8の分類結果に従って所定の方向に振り分けるための第1乃至第3ゲート15、16、17がそれぞれ配設されている。
【0027】
第1および第2積層部11、12の下方の所定位置には、それぞれの積層部にて積層した紙葉類を所定枚数、例えば100枚毎にバンドで施封するためのバンダー13、14が配設されている。各バンダー13、14の下方であって処理装置1の底部には、バンダーを介して施封された紙葉類の束を処理装置1の外部へ搬出する搬出コンベア18が設けられている。
【0028】
裁断装置20は、裁断した紙葉類の裁断片を排出するための気送管22を有し、処理装置1に隣接する位置には、気送管22を介して排出された裁断片を収集する収集箱24が配設されている。
【0029】
上記のように構成された処理装置1は、以下のように作動される。
まず、ホッパー2内に紙葉類群Sが投入され、取出ロータ4が回転されて最上の紙葉類が搬送路6上に取出される。取出ロータ4は、引続き回転されて複数の紙葉類が搬送路6上に一葉づつ順に取出される。
【0030】
搬送路6上に取出された紙葉類は、センサシステム8によって検査され、適紙葉類、不適紙葉類、排出紙葉類のいずれかに分類される。この際、センサシステム8における分類結果に従って第1乃至第3ゲート15、16、17がそれぞれ所定のタイミングで所定方向に切換えられる。そして、適紙葉類が第1積層部11へ積層され、不適紙葉類が第2積層部12へ積層され、排出紙葉類が裁断装置20にて裁断される。尚、センサシステム8において上述した3様のいずれにも分類できなかった紙葉類は、第3積層部13へ搬送されて積層され、オペレーターにより処理される。
【0031】
第1および第2積層部11、12に積層された紙葉類は、バンダー13、14にて100枚づつ施封され、搬出コンベア18を介して処理装置1の外へ搬出される。一方、裁断装置20に送られた紙葉類は、ここで細かい裁断片に裁断され、気送管22を介して収集箱24に送られて収集される。
【0032】
次に、上記裁断装置20について詳細に説明する。
図2に示すように、裁断装置20は、第2ゲート16を介して搬送路6から分岐された裁断搬送路6a上に配設されている。
【0033】
第2ゲート16の上流側であって第2ゲート16の直前の搬送路6上には、第1センサとしてのセンサAが配設されている。センサAは、搬送路6を横切る光軸を有する発光部および受光部を有し、発光部からの光が受光部にて受光されない場合、つまり紙葉類の通過によりセンサAの光軸が遮断される場合にオンされ、紙葉類の通過を検知するようになっている。
【0034】
裁断装置20内であって第2ゲート16の下流側の裁断搬送路6a上には、第2センサとしてのセンサB、第3センサ、即ち計数手段としてのセンサC、および一対の裁断刃21を有する裁断部25、が紙葉類の搬送方向に沿って順に配設されている。尚、センサBおよびCは、センサAと同様に構成され、両者間の距離は、搬送される紙葉類が両方のセンサBおよびCにより同時に検知されることのない値に設定されている。また、センサCを含む裁断部25の直前までの領域は、施錠可能なセキュリティーボックス30(規制手段)により包囲されており、施錠を外さない限りこの領域には外部からアクセスすることができないようになっている。
【0035】
図3(a)はセキュリティーボックス30のドア31を閉じた状態を示し、図3(b)はセキュリティーボックス30のドア31を開放した状態を示している。セキュリティーボックス30のドア31(開閉手段)は、透明な部材により形成され、図示しないヒンジ等を介してセキュリティーボックス30の一端部に回動自在に取付けられている。従って、セキュリティーボックス30内部は、ドア31を閉じた状態(図3aに示す状態)で外部から視認できるようになっている。
【0036】
セキュリティーボックス30のドア31には錠32が設けられており、セキュリティーボックス30の他端部にはドアの開閉により作動される開閉スイッチ33が設けられている。尚、セキュリティーボックス30は、処理装置1の管理責任者によってのみアクセスが許されており、錠32は管理責任者によってのみ開錠できるようになっている。
【0037】
また、セキュリティーボックス30内であって、ドア31が取付けられた図示しないヒンジ部近くには、セキュリティーボックス30内のセンサCと連動され、センサCによる紙葉類後端の通過検知の有無(後述する裁断カウンタにより紙葉類を計数したか否か)を表示する表示手段としてのLED35が配設されている。LED35の近傍には、LED35に作動不良がないかどうかを確認するためのオン・オフスイッチ36が設けられている。このオン・オフスイッチ36は、セキュリティーボックス30のドア31を開放した際にLED35が消えている場合にLED35が故障していないことを確認するために押圧される。
【0038】
更に、図示しないヒンジ部近くのドア31側には、ドア31が閉じた状態でLED35の点滅状態が見えないようにLED35を覆い隠すためのカバー37(カバー手段)が設けられている。これにより、ドア31を閉じた状態で、第三者によりLED35が見られることが防止され、管理責任者によりドア31を開けた場合にのみ、管理責任者の立会のもとでLED35の点滅を確認できるようになる。
【0039】
次に、上記のように構成された裁断装置20の制御系について説明する。
図4に示すように、裁断装置20の制御系は、制御手段としてのコントロール/ドライバー基板40(以下、単に基板40と称する)を備えている。基板40には、処理装置1とは独立した電源41が接続されている。
【0040】
また、基板40には、紙葉類の通過を検知するセンサA、B、C、第2ゲート16を所定の方向へ切換えるソレノイド42、裁断刃21を回転させるモータ43、および裁断搬送路6aの搬送ローラ61を回転させるモータ44が接続されている。
【0041】
更に、基板40には、セーフティーボックス30のドア31の開閉状態を検知する開閉スイッチ33、裁断装置20に向かう排出紙葉類を裁断済みとしてカウントしたか否かを表示するLED35、LDE35が正常に動作しているか否かを確認するためのオン・オフスイッチ36、各センサA、B、Cによる紙葉類先端の検知回数をカウントする先端カウンタ45a、45b、45c、紙葉類の後端がセンサCを通過した際に紙葉類の裁断枚数としてカウントする裁断カウンタ46、および紙葉類の各位置における通過時間を計測するタイマ47が接続されている。
【0042】
次に、上記のように構成された裁断装置20における紙葉類の処理動作について図5に示すフローチャートを用いて説明する。尚、説明の便宜上、先端カウンタ45aにてカウントした紙葉類先端がセンサAを通過した回数をNA 、先端カウンタ45bにてカウントした紙葉類先端がセンサBを通過した回数をNB 、先端カウンタ45cにてカウントした紙葉類先端がセンサCを通過した回数をNC 、裁断カウンタ46にてカウントした紙葉類後端がセンサCを通過した回数をND として説明する。
【0043】
紙葉類が裁断装置20に向けて搬送されると、搬送路6上のセンサAに紙葉類の先端が到達したか否かが判断される(ステップ1)。ステップ1にて紙葉類の先端がセンサAに到達したことが判断されると、センサシステム8による分類結果に基づいて、センサAに到達された紙葉類が排出紙葉類であるか否かが判断される(ステップ2)。
【0044】
ステップ2にてセンサAに到達された紙葉類が排出紙葉類ではないことが判断されると、搬送路6が第1および第2積層部11、12の方向へ接続されるように第2ゲート16が切換えられ(ステップ3)、当該紙葉類が第1または第2積層部11、12に向けて搬送されて積層される。
【0045】
一方、ステップ2にてセンサAに到達された紙葉類が排出紙葉類であることが判断されると、先端カウンタ45aにより排出紙葉類の先端通過1がカウントされる(ステップ4)。そして、先端カウンタ45aによるカウント数NA が(センサBにおける紙葉類の先端通過をカウントする)先端カウンタ45bによるカウント数NB と比較され、NA =NB +1であるか否かが判断される(ステップ5)。
【0046】
ステップ5にてNA =NB +1ではないことが判断されると、計数ジャムが判断され、裁断搬送路6aを含む搬送路6を搬送中の紙葉類の搬送が停止される(ステップ6)。一方、ステップ5にてNA =NB +1であることが判断されると、搬送路6が裁断装置20に接続されるように第2ゲート16が切換えられ(ステップ7)、排出紙葉類が裁断装置20に向けて搬送される。
【0047】
ステップ7にて第2ゲートを切換えた直後にタイマ47がオンされ(ステップ8)、第2ゲート16を切換えてから紙葉類の先端がセンサBに到達されるまでの時間が計測され、予め用意した基準時間を超えるか否かが判断される(ステップ9)。そして、センサBに紙葉類の先端が到達したか否かが判断され(ステップ10)、基準時間内にセンサBに紙葉類の先端が到達されない場合、センサAとセンサBとの間の裁断搬送路6a上での搬送ジャムが判断され、裁断搬送路6aを含む搬送路6を搬送中の紙葉類の搬送が停止される(ステップ11)。
【0048】
一方、基準時間内にセンサBに紙葉類の先端が到達されると、先端カウンタ45bにより排出紙葉類の先端通過1がカウントされる(ステップ12)。そして、先端カウンタ45bによるカウント数NB が先端カウンタ45aによるカウント数NA および(センサCにおける紙葉類の先端通過をカウントする)先端カウンタ45cによるカウント数NC とそれぞれ比較され、NB =NA であるか否かが判断される(ステップ13)とともに、NB =NC +1であるか否かが判断される(ステップ14)。
【0049】
ステップ13にてNB =NA ではないことが判断され、および/或いはステップ14にてNB =NC +1ではないことが判断されると、計数ジャムが判断され、裁断搬送路6aを含む搬送路6を搬送中の紙葉類の搬送が停止される(ステップ15)。一方、ステップ13にてNB =NA であることが判断され、且つステップ14にてNB =NC +1であることが判断されると、紙葉類の搬送が続行されるとともにタイマ47がオンされ(ステップ16)、紙葉類の先端がセンサBを通過してからセンサCを通過するまでの時間が計測され、予め用意した基準時間を超えるか否かが判断される(ステップ17)。
【0050】
そして、センサCに紙葉類の先端が到達したか否かが判断され(ステップ18)、基準時間内にセンサCに紙葉類の先端が到達されない場合、センサBとセンサCとの間の裁断搬送路6a上での搬送ジャムが判断され、裁断搬送路6aを含む搬送路6を搬送中の紙葉類の搬送が停止される(ステップ19)。
【0051】
一方、基準時間内にセンサCに紙葉類の先端が到達されると、LED35が点灯される(ステップ20)とともに、先端カウンタ45cにより排出紙葉類の先端通過1がカウントされる(ステップ21)。そして、先端カウンタ45cによるカウント数NC が先端カウンタ45bのカウント数NB と比較され、NC =NB であるか否かが判断される(ステップ22)。
【0052】
ステップ22にてNC =HB ではないことが判断されると、計数ジャムが判断され、裁断搬送路6aを含む搬送路6を搬送中の紙葉類の搬送が停止される(ステップ23)。一方、ステップ22にてNC =NB であることが判断されると、タイマ47がオンされ(ステップ24)、紙葉類の先端がセンサCに到達されてから紙葉類の後端がセンサCを通過するまでの時間が計測され、予め用意した基準時間を超えるか否かが判断される(ステップ25)。
【0053】
そして、センサCを紙葉類の後端が通過したか否かが判断され(ステップ26)、基準時間内にセンサCを紙葉類の後端が通過しない場合、センサC近傍での搬送ジャムが判断され、裁断搬送路6aを含む搬送路6を搬送中の紙葉類の搬送が停止される(ステップ27)。
【0054】
一方、基準時間内にセンサCを紙葉類の後端が通過されると、LED35が消灯される(ステップ28)とともに、裁断カウンタ46により排出紙葉類の“裁断”1がカウントされる(ステップ29)。そして、裁断カウンタ46によるカウント数ND が先端カウンタ45cのカウント数NC と比較され、ND =NC であるか否かが判断される(ステップ30)。
【0055】
ステップ30にてND =NC ではないことが判断されると、計数ジャムが判断され、裁断搬送路6aを含む搬送路6を搬送中の紙葉類の搬送が停止される(ステップ31)。一方、ステップ30にてND =NC であることが判断されると、当該紙葉類が裁断刃21を通過されて裁断され(ステップ32)、その裁断片が気送管22を介して収集箱24へ送られて収集される。
【0056】
ところで、上記ステップ6、15、23、31に示すように計数ジャムが発生し、或いは上記ステップ11、19、27に示すように搬送ジャムが発生し、紙葉類の搬送が停止されると、ジャム処理の一環として、セキュリティーボックス30のドア31が開放されてセキュリティーボックス30内の紙葉類のジャム処理が成される。
【0057】
本発明においては、セキュリティーボックス30のドア31を開放する前に、透明なドア31を介してセキュリティーボックス30内に紙葉類のジャムが発生しているか否かを確認し、ジャムが発生していることが確認された場合に管理責任者によりセキュリティーボックス30のドア31が開放される。ドア31を開けると同時にLED35のカバー37が開放され、管理責任者の立会のもとでLED35の点滅状態が確認される。
【0058】
ドア31を開放した際にLED35が点灯している場合、紙葉類が裁断カウンタ46によりカウントされていないことを判断し、当該紙葉類をホッパー2に再供給し、LED35が消灯されている場合、紙葉類が裁断カウンタ46によりカウント済みであることを判断し、当該紙葉類を手動にて裁断部25へ送り裁断処理している。尚、ドア31を開放した際にLED35が消えている場合には、管理責任者がオン・オフスイッチ36を押圧し、LED35が故障していないことを確認する。
【0059】
以上のように、裁断装置20内における紙葉類のジャム処理時に、LED35の点滅状態に応じて紙葉類を取り扱うことにより、カウント済みの紙葉類をホッパー2に再供給し、或いはカウントされていない紙葉類を裁断するといったオペレートミスを無くすことができ、紙葉類を確実に処理することができる。
【0060】
また、紙葉類の取り扱いの判断を要するセンサCから裁断刃21までの領域をセキュリティーボックス30により包囲し、セキュリティーボックス30のドア31を閉じた状態でLED35を隠すカバー37を設けたため、管理責任者がドア31を開けて初めてセキュリティーボックス30内に残留した紙葉類の状態を判断できるとともに紙葉類を取り扱うことができ、処理装置1全体としての信頼性を向上できる。
尚、この発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変形可能である。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の紙葉類裁断装置および紙葉類処理装置は、上記のような構成および作用を有しているので、紙葉類のジャム処理時におけるオペレートミスの危険性がなく、紙葉類を確実に処理でき、高い信頼性を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の紙葉類処理装置を示す概略図。
【図2】図2は、図1の紙葉類処理装置に組込まれた紙葉類裁断装置を示す概略図。
【図3】図3は、図2の紙葉類裁断装置に組込まれたセキュリティーボックスのドアの開閉状態を示す図。
【図4】図4は、図2の紙葉類裁断装置の制御系を示すブロック図。
【図5】図5は、図2の紙葉類裁断装置における処理動作を説明するためのフローチャート。
【図6】図6は、図2の紙葉類裁断装置における処理動作を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
1…紙葉類処理装置、
2…ホッパー、
4…取出ロータ、
6…搬送路、
6a…裁断搬送路、
8…センサシステム、
15、16、17…第1乃至第3ゲート、
20…裁断装置、
21…裁断刃、
22…気送管、
24…収集箱、
25…裁断部、
30…セキュリティーボックス、
31…ドア、
33…開閉スイッチ、
35…LED、
36…オン・オフスイッチ、
37…カバー、
40…基板、
41…電源、
45a、45b、45c…先端カウンタ、
46…裁断カウンタ、
47…タイマ。

Claims (9)

  1. 紙葉類を供給する供給手段と、
    上記供給手段にて供給された紙葉類を搬送路上に取出す取出手段と、
    上記取出手段にて取出された紙葉類を上記搬送路を介して搬送する搬送手段と、
    上記搬送路上に設けられ、上記搬送手段にて搬送される紙葉類を検査し、該紙葉類が裁断されるべき紙葉類であるか否かを判断する検査手段と、
    上記検査手段の下流側の上記搬送路上に設けられ、上記検査手段にて裁断すべき紙葉類であることが判断された紙葉類を裁断する裁断手段と、
    上記裁断手段へ向けて搬送される紙葉類を計数する計数手段と、
    上記計数手段にて紙葉類を計数したか否かを表示する表示手段と、
    を備えていることを特徴とする紙葉類処理装置。
  2. 紙葉類を供給する供給手段と、
    上記供給手段にて供給された紙葉類を搬送路上に取出す取出手段と、
    上記取出手段にて取出された紙葉類を上記搬送路を介して搬送する搬送手段と、
    上記搬送路上に設けられ、上記搬送手段にて搬送される紙葉類を検査し、該紙葉類が裁断されるべき紙葉類であるか否かを判断する検査手段と、
    上記検査手段の下流側の上記搬送路上に設けられ、上記検査手段にて裁断すべき紙葉類であることが判断された紙葉類を裁断する裁断手段と、
    上記裁断手段へ向けて搬送される紙葉類を計数する計数手段と、
    上記計数手段を含む上記裁断手段の直前までの領域を包囲し、該領域内の紙葉類へのアクセスを規制する規制手段と、
    上記領域内の紙葉類が上記計数手段にて計数済みであるか否かを表示する表示手段と、
    を備えていることを特徴とする紙葉類処理装置。
  3. 紙葉類を供給する供給手段と、
    上記供給手段にて供給された紙葉類を搬送路上に取出す取出手段と、
    上記取出手段にて取出された紙葉類を上記搬送路を介して搬送する搬送手段と、
    上記搬送路上に設けられ、上記搬送手段にて搬送される紙葉類を検査し、該紙葉類が裁断されるべき紙葉類であるか否かを判断する検査手段と、
    上記検査手段の下流側の上記搬送路上に設けられ、上記検査手段にて裁断すべき紙葉類であることが判断された紙葉類を裁断する裁断手段と、
    上記裁断手段へ向けて搬送される紙葉類を計数する計数手段と、
    上記計数手段を含む上記裁断手段の直前までの領域を包囲し、該領域内の紙葉類へのアクセスを規制する規制手段と、
    上記領域内の紙葉類が上記計数手段にて計数済みであるか否かを表示する表示手段と、
    上記規制手段にて上記領域内の紙葉類へのアクセスを規制した状態で上記表示手段の確認を不能とし、上記規制手段による上記領域内の紙葉類へのアクセスの規制を解除した状態で上記表示手段の確認を可能とする手段と、
    を備えていることを特徴とする紙葉類処理装置。
  4. 紙葉類を供給する供給手段と、
    上記供給手段にて供給された紙葉類を搬送路上に取出す取出手段と、
    上記取出手段にて取出された紙葉類を上記搬送路を介して搬送する搬送手段と、
    上記搬送路上に設けられ、上記搬送手段にて搬送される紙葉類を検査し、該紙葉類が裁断されるべき紙葉類であるか否かを判断する検査手段と、
    上記検査手段の下流側の上記搬送路上に設けられ、上記検査手段にて裁断すべき紙葉類であることが判断された紙葉類を裁断する裁断手段と、
    上記裁断手段へ向けて搬送される紙葉類を計数する計数手段と、
    上記計数手段を含む上記裁断手段の直前までの領域を包囲し、該領域内の紙葉類へのアクセスを規制する規制手段と、
    上記領域内の紙葉類にアクセス不能な閉塞位置と上記領域内の紙葉類にアクセス可能な開放位置との間で上記規制手段を開閉可能に設けられた開閉手段と、
    上記領域内に設けられ、上記領域内の紙葉類が上記計数手段にて計数済みであるか否かを表示する表示手段と、
    上記開閉手段に設けられ、上記開閉手段を上記閉塞位置に配置した状態で上記表示手段の確認を不能とし、上記開閉手段を上記開放位置に配置した状態で上記表示手段の確認を可能とするカバー手段と、
    を備えていることを特徴とする紙葉類処理装置。
  5. 裁断すべき紙葉類を搬送する搬送手段と、
    上記搬送手段にて搬送される紙葉類を裁断する裁断手段と、
    上記裁断手段へ向けて搬送される紙葉類を計数する計数手段と、
    上記計数手段にて紙葉類を計数したか否かを表示する表示手段と、
    を備えていることを特徴とする紙葉類裁断装置。
  6. 裁断すべき紙葉類を搬送する搬送手段と、
    上記搬送手段にて搬送される紙葉類を裁断する裁断手段と、
    上記裁断手段へ向けて搬送される紙葉類を計数する計数手段と、
    上記計数手段を含む上記裁断手段の直前までの領域を包囲し、該領域内の紙葉類へのアクセスを規制する規制手段と、
    上記領域内の紙葉類が上記計数手段にて計数済みであるか否かを表示する表示手段と、
    を備えていることを特徴とする紙葉類裁断装置。
  7. 裁断すべき紙葉類を搬送する搬送手段と、
    上記搬送手段にて搬送される紙葉類を裁断する裁断手段と、
    上記裁断手段へ向けて搬送される紙葉類を計数する計数手段と、
    上記計数手段を含む上記裁断手段の直前までの領域を包囲し、該領域内の紙葉類へのアクセスを規制する規制手段と、
    上記領域内の紙葉類が上記計数手段にて計数済みであるか否かを表示する表示手段と、
    上記規制手段にて上記領域内の紙葉類へのアクセスを規制した状態で上記表示手段の確認を不能とし、上記規制手段による上記領域内の紙葉類へのアクセスの規制を解除した状態で上記表示手段の確認を可能とする手段と、
    を備えていることを特徴とする紙葉類裁断装置。
  8. 裁断すべき紙葉類を搬送する搬送手段と、
    上記搬送手段にて搬送される紙葉類を裁断する裁断手段と、
    上記裁断手段へ向けて搬送される紙葉類を計数する計数手段と、
    上記計数手段を含む上記裁断手段の直前までの領域を包囲し、該領域内の紙葉類へのアクセスを規制する規制手段と、
    上記領域内の紙葉類にアクセス不能な閉塞位置と上記領域内の紙葉類にアクセス可能な開放位置との間で上記規制手段を開閉可能に設けられた開閉手段と、
    上記領域内に設けられ、上記領域内の紙葉類が上記計数手段にて計数済みであるか否かを表示する表示手段と、
    上記開閉手段に設けられ、上記開閉手段を上記閉塞位置に配置した状態で上記表示手段の確認を不能とし、上記開閉手段を上記開放位置に配置した状態で上記表示手段の確認を可能とするカバー手段と、
    を備えていることを特徴とする紙葉類裁断装置。
  9. 紙葉類を供給する供給工程と、
    上記供給工程にて供給された紙葉類を搬送路上に取出す取出工程と、
    上記取出工程にて取出された紙葉類を上記搬送路を介して搬送する搬送工程と、
    上記搬送工程にて搬送される紙葉類を検査し、該紙葉類が裁断されるべき紙葉類であるか否かを判断する検査工程と、
    上記検査工程にて裁断すべき紙葉類であることが判断された紙葉類を上記搬送路上に設けられた裁断装置により裁断する裁断工程と、
    上記裁断装置へ向けて搬送される紙葉類を計数する計数工程と、
    上記計数工程にて紙葉類を計数したか否かを表示する表示工程と、
    を備えていることを特徴とする紙葉類処理方法。
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