JPH09504401A - ボールボンド検査システム用の方法および装置 - Google Patents

ボールボンド検査システム用の方法および装置

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JPH09504401A JP7528399A JP52839995A JPH09504401A JP H09504401 A JPH09504401 A JP H09504401A JP 7528399 A JP7528399 A JP 7528399A JP 52839995 A JP52839995 A JP 52839995A JP H09504401 A JPH09504401 A JP H09504401A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、半導体チップ(20)上のコンタクト・パッド(40)とのワイヤ(50)のボンド(09)を自動的に検査することを目的としている。装置は、リード・フレーム(10)に置かれた半導体チップ(20)を保持する移動可能プラットフォーム(03)と、画像を検出するビデオ・カメラ(04)と、リード・フレーム(10)内のチップ(20)に光を当てる照明手段(05)と、画像をディジタル化し分析する画像プロセッサ(06)と、ボンディング・メカニズム(07)と、ボンディング・メカニズム(07)、移動可能プラットフォーム(03)、ビデオ・カメラ(04)および画像プロセッサに電子的に接続されたホスト・コントローラ(08)とを含んでいる。画像プロセッサ(06)はディジタル化画像内のパッド(40)上のボンド(09)を探し出し、ボールボンド画像の第1標準センタを出力する。本発明によれば、1つまたは2つ以上のセグメント(65)をもつ極座標変換画像(60)のセンタは、ボールボンド画像(70)の標準センタと位置合わせされ、極座標変換画像(60)を用いてボールボンド画像(70)が評価され、極投射ヒストグラム・アレイ(80)が作成され、ストアされる。エッジ・フィルタはヒストグラム・アレイ(80)に適用されてピークが検出され、その数と値がストアされる。極座標変換画像(60)は、あらかじめ決めた数の予想されるボール・センタ・ロケーションがなくなるまで次のボール・センタ・ロケーションと位置合わせされる。ストアされたピーク・リスト内の最大ピークはボンド(09)の半径として選択され、その半径からボンド(09)のサイズと位置が計算され、ホスト・コントローラ(08)に報告されて、さらに別の処置がとられる。

Description

【発明の詳細な説明】 ボールボンド検査システム用の方法および装置 技術分野 本発明は一般的にはマシン・ビジョン・システムと半導体チップ・ワイヤリン グ・ボンディング・デバイス、および類似のボンディング装置に関し、さらに具 体的には、半導体チップ上のコンタクト・パッド(contact pad)上に形成された ワイヤボンド(wire bond)の自動化光学的検査を行なう方法と装置に関する。 背景技術 集積回路チップなどの半導体デバイスは、ワイヤ・ボンディング(wire bondin g)と呼ばれるプロセスによってリード・フレーム(lead frame)上のリードに電気 的に接続されている。ワイヤ・ボンディング作業は、ダイ(半導体チップ)上に 置かれたパッド(pad)をリード・フレーム内のリードに電気的に接続するワイヤ を配置し、接続することによって行なわれている。チップとリード・フレーム上 のすべてのパッドとリードとをワイヤ・ボンディングすると、多くの場合セラミ ックまたはプラスチックを用いて、パッケージすることができ、集積回路デバイ スが作られる。代表的な応用例では、ダイまたはチップ上には、接続する必要の あるパッドやリードが数百または数千にわたる場合がある。 ワイヤ・ボンディング機器には多数のタイプがある。あるタイプはサーマル・ ボンディングを使用し、あるタイプは超音波ボンディングを使用し、あるタイプ は両者の組合せを使用している。ポストプロセス検査(post-process inspection )ステップは、一般に、第3光学的検査(third optical inspection)と呼ばれ、 このステップでは、デバイス上のすべてのボンドの位置とサイズ、ワイヤ・コネ クション(接続)およびワイヤの高さを光学的手段で探知し、検査することによ り、ボンドによる接続が良好であるかどうかを確かめているのが普通 である。これはワイヤ・ボンディングが完了した後で、集積回路をカプセル化す る前に行なわれている。 従来、第3光学的検査は、デバイスのボンディングが完了し、別のマシンやオ ペレータに送られたあと初めて行なわれていたが、そのほとんどは人間のオペレ ータがマイクロスコープを使用して行なっているのが通常であった。この検査は サンプリングによって行なわれている。サンプリングは検査回数を減少するが、 欠陥接続が見落とされるおそれがある。 ビジョン・システム(vision system)または画像(イメージ)処理システム( 画像を捕獲し、捕獲した画像をディジタル化し、コンピュータを使用して画像分 析を行なうシステム)は、デバイスのアライメント(位置合わせ)を行ない、正 しい位置にボンディングを行なうようにマシンをガイドするためにワイヤボンデ ィング・マシンで使用されているが、従来は、検査を目的とするプロセスの過程 では使用されていなかった。別々のマシンを用意して、ボンディング・プロセス の外およびそのあとで検査を行なうこともできるが、そのためには、プロダクシ ョン・ラインの主要な設備を別に用意する必要がある。 半導体チップのコンタクト・パッド上に形成されたボンドは、その配置とサイ ズが特定の許容範囲内にあるかどうかを確かめるために検査されている。この分 野の実際の応用では、ワイヤボンド検査は、ほとんどすべてが手作業で行なわれ ている。手作業による検査は非常に時間がかかる。高価な部品はサンプリングで はなく100%の個別ごとの検査を行う必要があるが、これも手作業で行なうと 、生産性がさらに低下し、コスト増につながることになる。 CanonおよびShinkawa提供の企業所有マシンは、ワイヤ・ボンドを検査するた めに利用できることが知られているが、これらのマシンはポストボンド(post bo nd)検査システムとしてのみ動作するものである。その結果、欠陥ボンドが検出 されるのは、その後のアセンブリ工程のときか、それが完了したあとである場合 がある。従って、生産性が低下し、一部の欠陥ボンドが全く検出されない場合が ある。 ワイヤボンダ(wire bonder)によって形成されたボールボンドの検査を自動化 し、しかもインプロセスで行なうためには、システムは、まず、チップ上に形成 されたボンドのロケーションを突き止めてからでなければ、検査を行なうことが できない。本出願と同様に係属中の米国特許出願 Automated Optical Inspection Apparatus(自動化オプチカル検査装置)(1 993年6月10日出願、出願番号08/132,532); 上記出願の一部係属出願であるAutomated Optical Inspection Apparatus Usi ng Nearest Neighbor Interporation(最隣接インタポーレーションを用いた自 動化オプチカル検査装置)(1994年4月30日出願、出願番号08/236,215) ; 上記出願の一部係属出願であるMethod and Apparatus for Aligning Oriented Objects(配向オブジェクトの位置合わせ方法および装置)(1995年1月3 日出願、出願番号08/367,478); およびUsing Cone Shaped Search Models for Solder Ball Location(ソルダ ・ボール・ロケーションのコーン形状探索モデルの使用)(1994年4月30 日出願、出願番号08/236,211)には、ボンドの標準配置を充分な速度と精度で突 き止めて、ボンドのサイズと位置の検査を行なうことを可能にするシステムが記 載されている。 しかるに、ボールボンドの標準ロケーションを高速に検出できる場合であって も、画像内のボールボンド・エッジのロケーションを突き止めて測定しようする と、インプロセス・システムとポストプロセス・システムのどちらの場合にも、 大きな問題が起こっている。その1つは、混同し易いエッジが非常に多数存在す ることである。これらは、回路、プローブ・マーク(probe mark)およびボンド・ パッドが画像内に存在することに起因する。大部分の半導体チップはビジュアル ・ディーテル(回路自体の画像など)が大量に存在するため、ポストボンド画像 を分析する際にこれらを避けて、ボンド・エッジを見つけなければならない。こ のディーテルの一部はボンドの一部であると誤判断されるおそれがある。プロー ブ・マークや変色、不完全な照明が原因で起こるパッドのビジュアル欠陥は、さ らに上記問題を複雑化している。 回路パッド上にボールボンドによって形成されたエッジのように、円形または 楕円形エッジを見つける既存の手法は、高精度であるとしも、速度が遅いために インプロセス検査システムで使用できないことがよくある。 発明の開示内容 本発明は、半導体アセンブリ・プロセスでワイヤボンディング・マシンによっ て作られたボンド09のサイズと位置を測定する方法および装置に係わるもので ある。本発明によれば、ボールボンド09のディジタル化画像からの測定が計算 される。これらの画像はビデオ・カメラ04によって捕獲されたあと、ディジタ ル化されてコンピュータ・メモリにピクセル・アレイを形成していたものである 。 1つの好適実施例では、装置は、直交座標から極座標への変換画像(rectangul ar to polar coordinate transform image)60を構築し、この変換画像は、検 査される予想ボールボンドの最大サイズと半径値より大きい画像サイズと半径値 をもっている。別の好適実施例では、極座標変換画像60は複数のセグメント6 5と共に作成される。ボールボンド画像70およびそのセンタの標準ロケーショ ンは、上に列挙した米国特許出願(係属中)の方法および装置に従って画像プロ セッサ06から得られる。極座標変換画像60はボールボンド・センタの標準ロ ケーションとアライメント(位置合わせ)される。ボールボンド画像70は、極 座標変換画像60を用いて1次元極投射ヒストグラム・アレイ(one-dimensional polar projection histogram array)を作り、アレイをインデクシングしてヒス トグラム結果をストアし、正規化することにより評価される。ピークを見つける ためにエッジ・フィルタ(edge filter)が投射(projection)に適用され、その標 準センタのピーク数とロケーションがストアされる。本発明によれば、位置合わ せ、評価、エッジ・フィルタリングおよびピーク・ストアリング・ステップは、 次の予想される(ポテンシャル)ボール・センタ・ロケーションに対して繰り返 され、これは、ある特定数の予想されるロケーションが評価されるまで行なわれ る。最大ピークは評価されたすべてのロケーションから検出され、そのピークは ボールボンドの半径として使用される。ボンド09のサイズとロケーションは、 最大ピークをもつボールボンド画像70の半径から計算され、信 号としてホスト・コンピュータ08に渡されて、アセンブリ・プロセスで別の処 置が行なわれる。 本発明の側面によれば、ボンド画像ピクセルの直交座標から極座標への変換を 高速に行なって、検査に費やされる処理時間を最小限にしている。この変換は1 次元投射または累積アレイである、ヒストグラム・アレイ80を生成するために 使用され、このアレイは、センタ・ポイント(中心点)からの各半径の個所のピ クセルのすべての総和を収めている。これは、極座標のRの大きさに沿った投射 である。次に、エッジ・フィルタリングとピーク検出の2つのオペレーションが この1次元アレイについて実行され、そのときボールボンドのエッジであると推 定される画像エッジの位置が計算される。ヒストグラム・アレイ80内のエッジ の位置は円の半径に対応している。各投射で見つかったピークは、その値と一緒 にリストにストアされる。 本発明の目的は、ディジタル化画像内のボールボンドのセンタの位置決めを行 うことである。上述した変換と半径計算は、ボールボンド画像70内の予想され る(ポテンシャル)、複数のセンタ・ポイントまたはボール・センタ・ロケーシ ョンで適用される。最良のサークル・フィット(best circle fit)は、1次元累 積アレイ内のエッジの勾配が最大化されているセンタ・ポイントで現われる。各 予想されるボール・センタ・ロケーションで見つかったピークは評価され、最大 ピークがボールボンドの半径として選択される。 本発明の別の特徴は、異なるXとYサイズをもつ楕円形ボールのボールボンド ・サイズを計算できることである。かかる情報を得るために、本発明によれば、 複数のセグメントをもつ極座標変換画像が作成され、これらのセグメントは、1 つの評価ステップで、各セグメントに対応する極投射アレイ(polar projection array)が得られるように正規化されている。他方、セグメントは、デカルト座標 (Cartesian coordinates)におけるxとy方向および大きさと関連づけられてい る。 好適実施例では、米国特許第4,972,359号に記載されている、Cognex社のVC −1画像処理チップが極投射の作成を高速化するために使用されている。この画 像処理チップを使用すると、標準ボール・センタ・ロケーション画像と極座 標変換モデル・ピクセルをメモリからアクセスするときに要する時間内で、投射 全体を行なうことができる。つまり、画像内のカラムの各ピクセルがアクセスさ れると、ピクセルはVC−1画像処理システムによって自動的に総和されて、極 投射の中に入れられる。 さらに、本発明の好適実施例の特徴は、1次元極投射および直交座標から極座 標への画像座標の変換が、2つの別ステップで行なわれるのではなく、画像内の ピクセルの1回の評価で行なわれることである。これは、上記に挙げた米国特許 出願(係属中)を使用することによって行なわれる。 本発明の別の特徴は、極投射手法によると、画像内の円形オブジェクトだけを 検出するのに役立つので、極投射を使用すると、混同しやすいエッジが最小限に なることである。その結果、ボンド・パッドやそのエッジなどの正方形または直 交オブジェエクトは、かかるオブジェクトの極投射によると、パッド・エッジが ぼかされることになるので、フィルタにかけられた投射アレイ内でシャープなエ ッジとして現われないことになる。 本発明の別の側面によれば、計算速度が最大化され、必要メモリ量を最小限に するので、製造と使用に関連するコストを妥当な範囲に抑えることができる。自 動化インプロセス検査は、手作業による場合よりもはるかに高速化されるので、 ボールボンドの検査率を向上することができる。100%検査する必要のある高 価な部品の場合は、部品製造のスループットを大幅に向上することができる。 図面の簡単な説明 図1は、本発明を具体化したシステムを示す図である。 図2は、リード・フレーム内の半導体チップまたはダイを上方から見た概略図 である。 図3は、パッド上に形成されたボンドの側面図である。 図4は、パッド上に形成されたボンドのグレーレベル画像の上面図である。 図5は、パッド上に形成されたボンドの減法画像を示す図である。 図6は、本発明の方法および装置に従って作成された極座標変換画像と記憶ア レイを示す図である。 図7は、本発明によって実行されるステップを示すフローチャートである。 図8は、本発明による標準ボール・センタ・ロケーションの正規化極投射のプ ロット図である。 図9は、ボールボンドの実際のセンタからオフセットしたセンタをもつ標準ボ ール・センタ・ロケーションの正規化極投射のプロット図である。 図10は、エッジ・フィルタが適用されたあとの、図8の正規化極投射の第1 導関数(first derivative)を示すプロット図である。 図11は、図9の正規化極投射であって、標準ボール・センタが実際のセンタ からオフセットしたセンタをもっている場合を示すプロット図である。 図12は、極座標変換画像の2つの変形(非セグメント化とセグメント化)を 示す概略図である。 本発明の最適実施態様 図1は、本発明を具体化したシステムを示している。本システムは、X−Yテ ーブルのように、ヘッド・フレーム10に置かれた半導体チップ20を保持する 移動可能プラットフォーム03を備えたワイヤ・ボンディング・マシン01と、 画像を生成するビデオ・カメラ04またはその他の光学検出デバイス20(カメ ラは、ボンディングすべきターゲット・チップ20とリード・フレーム10上に 置かれているのが典型的である)と、リード・フレーム内のチップに光を当てる 照明手段05と、光学的に検出された画像をディジタル化し分析する機能を備え た画像プロセッサ06と、ボンディング・メカニズム07と、ボンディング・メ カニズム07、移動可能プラットフォーム03、カメラ04および画像プロセッ サ06に電気的に接続されたホスト・コントローラ08とを含んでいる。 図2は、パッド40とリード30もつリード・フレーム10内の半導体チップ 20を示す上面図である。ワイヤ・ボンディング・プロセスでは、チップ20上 の各パッドとリード・フレーム10上のそれぞれのリード30との間で導電ワイ ヤ50がボンディングされる。 図3は、パッド40をリード・フレーム10上のリード30にワイヤ50で接 続したボンドの側面図を示している。代表的なワイヤ・ボンディング・デバイス では、ワイヤ50またはフィラメントはボンダによって押し出され、ダイ・パッ ド上に堆積され、リード・フレームまで延長され、そこでワイヤも接着されて電 気的接続を形成している。 図4は、チップ20上のパッド40上に形成されたボンド09のディジタル化 グレーレベル画像の上面を示す概略図である。図に示すように、ワイヤ50はボ ンド09から角度をなして外側に突出している。さらに、パッド40も、ディジ タル化グレーレベル画像の一部として現われている。 図5は、ボンド09の減法画像(subtractive image)44を示す図である。こ れは、前掲の米国特許出願(係属中)の方法および装置によって作成される。基 本的には、ボンディングが行なわれる前のパッド40の画像はセーブされ、ボン ディングが行なわれたあとのパッド40の画像から減算される。欠陥の一部は、 このようにして結果の減法画像44から除去される。 本発明の好適実施例では、セットアップ作業は実際のワイヤボンディング・プ ロセスの開始前に行なわれる。セットアップ作業では、図6に示すような極座標 変換画像60が作成される。極座標変換画像60は、測定すべきボールボンドの 予想最大サイズより大きい最大画像サイズと半径値をもつように作成される。 極座標変換画像60(It)は次のような方法で構築される。まず、変換のセ ンタが選択される。これはxc,ycである。これは画像のセンタである必要は ない。変換画像It内の各x,yピクセルの値は、次式によって計算される。 各ピクセル値は、変換のセンタからx,yピクセルまでのユークリッド距離(e uclidean distance)である。ピクセル値はヒストグラム・ビン・アドレス(histo gram bin address)を表わしているので、この値は整数でなければならな い。これは、上記計算式の中の値を最寄りの整数に丸めることにより行なわれる 。図6は、最大半径が5で、変換のセンタが画像のセンタにある7×7極座標変 換画像60の例を示す図である。 図6は、結果をストアするためのヒストグラム・アレイ80も示しているが、 これは、0から変換画像の中で指定された最大半径までの範囲内のインデックス で作成されたものである。 本発明の好適実施例では、複数のセグメントをもつ極座標変換画像60bが作 成されるが、これについては後述する。 1組の候補となる標準ボール・センタ・ロケーションは、1組の候補となるボ ールボンド画像70を作成するために選択される。候補の数を選択するときの方 針は、ある与えられた標準センタ・ポイントの不確実性の範囲(実際のボール・ センタに対する)と、要求される精度とスピード量によって決まる。例えば、与 えられた標準ボール・センタ・ロケーションの不確実性が+/−10ピクセルと 分かっていれば、1つの方法として、標準ポイントの中心が20×20であるウ ィンドウで投射を適用することができる。これは不確実性の全範囲をカバーして いる。 ウィンドウを評価するには、いろいろな方法の使用が可能である。20×20 ウィンドウの例では、画像内の予想されるすべてのロケーションは、網羅的アプ ローチ(exhaustive approach)で評価される。これは最も単純な方法であるが、 最も時間のかかる方法でもある。 本発明の好適実施例では、極座標変換画像60は1つおきのピクセルで適用さ れて、ボール・センタの近接ロケーションを求めている。それが見つかると、極 座標変換画像60はその近接ロケーションを取り囲むすべてのポイントで実行さ れる。20×20の例の場合には、網羅的アプローチでは、極投射を400回適 用する必要があるのに対し、別のアプローチでは、10×10+9、つまり、1 09回適用するだけでセンタを見つけることができる。この別のアプローチは、 画像内に現れるエッジの頻度に応じて一般化することができる。例えば、1つお きではなく、3または4ピクセルごとにサンプリングを行なうことができる。画 像変換およびヒストグラム累積をどこで、何回行なうかは、選択された特 定の方法によって決まる。 図7は、本発明の好適実施例で実行されるステップの全体的流れを示す図であ る。まず、ステップAで、ボールボンド09の画像が画像プロセッサ06によっ て獲得され、ディジタル化される。ビデオ・カメラ04はこの画像を獲得するた めに使用される。ビデオ・カメラ04は、通常、ボンディング機器に装着され、 チップ20上の様々なロケーションに移動可能になっている。撮像サイズに制約 があるため、ビデオ・カメラ04の1つの視野に入るボールボンド09が少数に 限られることがよくある。特定の応用に応じて、正しい倍率を選択してボールボ ンド画像が充分に大きく現われるようにし、充分なピクセルで正しい測定が行な えるようにする必要がある。画像の焦点は測定精度にも影響する。正しい倍率と 焦点を設定する方法はこの分野では周知である。 獲得された画像はディジタル化され、画像プロセッサ06がアクセスできるメ モリにストアされる。各画素、つまり、ピクセルは画像内の特定のx,yロケー ションのサンプリング画像データを表わしている。この場合も、画像をディジタ ル化し、ストアする多くの手法が、この分野では周知である。 好適実施例では、上記に列挙した米国特許出願(係属中)のうち最初の3出願 の方法と装置は、図5に示すようにボンドの差画像(difference image)または減 法画像44を作成することにより、ディジタル化画像内のボンドを見つけるため に使用される。好適実施例では、上に挙げたもう1つの米国特許出願(係属中) (コーン形状探索モデルの使用)に記載されている方法と装置を使用すると、デ ィジタル化画像内のボンドを見つけやすくなり、そのボンドの標準センタ・ロケ ーションを得ることができる。 再び図7に示すように、ステップBで、極座標変換画像60は、そのセンタが 一番目の標準センタのそれと一致するように位置合わせされる。獲得されたボー ルボンドのディジタル化画像は極座標変換画像60より大きくなっているので、 極座標変換画像60と正確に同一サイズである、ディジタル化画像に収まるウィ ンドウを作成する必要がある。このようにして作成された候補ボールボンド画像 70の各x,y座標(図6)は、極座標変換画像60内のx,yロケーションに 一致することになる。 本発明の1つの実施例では、標準ボール・センタ・ロケーションはアプリケー ション・ポイント(application point)とも呼ばれる。このアプリケーション・ ポイント、つまり、輝度画像(intensity image)内のボール・センタ候補は極座 標変換画像60のセンタと位置合わせされる。 図7に示すように、ステップCで、本発明によれば、一番目の候補ボールボン ド画像70内の画像ピクセルの総和が計算され、その結果がヒストグラム・アレ イ80にストアされる。図6に示すように、極座標変換画像60は、行(row)と 列(column)に配列された値を含んでいる。これらの値はヒストグラム・アレイ8 0内のビン(bin)90またはインデックス値に対応している。 好適実施例では、極座標変換画像60および候補ボールボンド画像70は、図 7のステップCでラスタ順に同時に評価され、各ピクセルは一度だけアクセスさ れて、出力の極座標投射ヒストグラムが生成される。再び図6に示すように、ボ ールボンド画像70内のx,yロケーションの各ピクセル値は総和がとられて、 極座標変換画像60内のx,yロケーションのピクセル値によってインデックス されたヒストグラム・アレイ80に入れられる。 説明の便宜上、ボールボンド画像70が図6に示すピクセル値を含んでいると すると、本発明の方法および装置によれば、ボールボンド画像70内のロケーシ ョン0,0の一番目のピクセル値が選択され、その値は、極座標変換画像60内 でロケーション0,0に置かれたインデックス値5が示すように、ヒストグラム ・アレイ80のビン5に追加される。ボールボンド画像70内でロケーション0 ,1に置かれた次のピクセルが総和をとられて、ヒストグラム・アレイ80のビ ン4に入れられる。以下、候補ボールボンド画像70全体が評価されるまで繰り 返される。 このステップで作成された結果の出力は1次元投射アレイまたはヒストグラム ・アレイ80(図6に図示)であり、各アレイ・エレメント(配列要素)または ビン90には、極座標変換画像60内のビン90のインデックス値に属するピク セル値のすべての総和が入っている。逆に、極座標の半径Rのすべての画像ピク セル値の総和を求めるには、インデックスRでヒストグラム・アレイ80にスト アされている値を調べることになる。7ピクセルx7ピクセルの極座標変換画 像60を使用している、図6に示す例では、ヒストグラム・アレイ80の四番目 のビン90に入っている値には、値が4になっている極座標変換画像60のピク セルの個所で評価された、ボールボンド画像70内の対応する画像ピクセルのす べての総和が含まれていることになる。 好適実施例では、本出願の出願人の米国特許第4,728,195号に記載されているC ognex社のVC−1画像処理チップは、図1に示す画像プロセッサ06で使用さ れて、極投射を最大スピードで作成している。この画像処理チップを使用すると 、ボールボンド画像70と極座標変換画像60をメモリからアクセスするのに要 する時間で投射全体を行なうことができる。 極投射がヒストグラム・アレイ80に累積されたあと、ヒストグラム・アレイ 80内の値は、ボールボンド画像70内の輝度ピクセルを総和したものである。 これらの値82は本発明の以下のステップではまだ使用可能になっていない。ヒ ストグラム・アレイ内の値82は、値が変換画像に現われる回数で正規化しなけ ればならない。 例えば、図6に例示されている7×7極座標変換画像60とボールボンド画像 70を使用すると、総和がとられて1ビンに入れられるボールボンド画像70の ピクセル数は8であるのに対し、総和がとられて2ビンに入れられるピクセル数 は12である。半径が大きくなると、各順次の半径ビンは、そこに追加されるサ ンプル数が増加していく。これらを正規化するには、各ヒストグラム・ビン90 内の値82は、総和がとられてそのビンに入れられる総ピクセル数によって除算 される。これは、極座標変換画像60に半径値が現われた個数をカウントすると 簡単に行なうことができる。投射ヒストグラム・アレイ80内のその結果の正規 化数84は、ピクセル値の総和ではなく、候補ボールボンド画像70のセンタか らの所定の半径に置かれた平均ピクセル値を表わしている。 半径がさらに大きくなると、平均値がとられてヒストグラム・ビン90に入れ られるサンプルがさらに増加する。サンプルが多くなると、平均ピクセル輝度の 統計的精度が向上することになる。その結果、極投射は、半径が小さい場合より も、半径が大きい方が精度が向上することになる。 図8は、そのセンタがボールボンドのセンタと緊密に位置合わされている標準 ボール・センタ・ロケーションの極投射のプロット図である。このプロットは正 規化されている。 画像内のボールボンド・エッジを見つけようとするとき起こる主要問題の1つ は、混同しやすいエッジが非常に多数画像内に存在することである。これらは、 回路、プローブ・マーク(probe mark)およびボンド・パッドが画像に存在するこ とに起因する。本発明の極投射手法によれば、画像内の円形オブジェクトだけを 検出する傾向にあるので、混同しやすいエッジが検出されることは回避される。 ボンド・パッドのような正方形オブジェクトの極投射は、投射されたパッド・エ ッジをぼかす傾向にあるが、これは、投射画像の円形パターンに一致していない ためである。パッド・エッジは、フィルタにかけられた投射アレイではシャープ なエッジとして現われない。 投射ヒストグラムの中で、平均ピクセル輝度が急速に変化する位置を見つける ために、図7のステップDに示すように、エッジ・フィルタリングがデータにつ いて行なわれ、第1導関数(first derivative)が作成される。好適実施例では、 エッジ・フィルタリングは、正規化された投射ヒストグラム・アレイ80を次の 形式、つまり、+1,0,−1の第1導関数または演算カーネルでコンボルーシ ョン(convolution)して、第1導関数を作ることにより行なわれる。カーネルま たはオペレータ(演算子)の実際のサイズは、ボール・エッジ輝度プロフィール の予想勾配に一致するように変更することができる。第1導関数カーネルをもっ と大きくすると、+1,+1,+1,0,−1,−1,−1のようになる。この 分野で周知のエッジ・フィルタリングを使用すると、ローパス・フィルタリング とエッジ検出を同時に行うことも可能である。この実施例で使用されているカー ネル・センタの両側は、符号が反対極性になっているので、フィルタリングは方 向により変化する(direction sensitive)。低から高へ(暗から明へ)遷移する と、正極性をもつ出力ピークが生成される。高から低へ遷移すると、負極性のピ ークが生成される。 この分野の当業者ならば理解されるように、1次元エッジ・フィルタは、応用 分野の要求条件に応じてどれでも使用することができる。上述した単純な「ボッ クスカー(boxcar)」フィルタは、好適実施例では、計算の単純化と高速化のた めに使用されている。もっと高い精度が要求される場合は、ButterworthまたはH ammingフィルタなどの、この分野で公知の他のローパス・フィルタを使用するこ とができる。 図8と図10は、フィルタリング操作の前後の、あり得る標準ボール・センタ ・ロケーションの正規化投射ヒストグラムを示す図である。 再び図7に示すように、ステップEで、エッジ・フィルタ出力の中のピークが 計算される。フィルタリングされ、正規化された投射データのピーク検出は、デ ータの中のローカル(局所)最大値を見つけることにより行なわれる。これらの 点(ポイント)は、変換の候補となるボール・センタ・ロケーションのすべてが なくなったあと、将来の参照に備えてリストにストアされる。フィルタリングさ れたデータ内のローカル最大値またはピークは、平均ピクセル輝度の変化勾配が 最大になるポイントである。 ピークの高さは、ボール・エッジのコントラストがどれだけ高いかを示してい る。コントラストが高くなると、正しいボール・エッジである確率が高くなる。 図8と図9に示すように、ピークは、ボールボンドのセンタが変換画像のセンタ に一致したとき最大になる。センタが相互から離れていくと、ボール・エッジは 円の周囲にいくつかの異なる半径のビンを生じることになるので、エッジ・コン トラストがぼかされることになる。 本発明によれば、標準ボールボンド画像70の分析が終わると、システムは、 次の標準ボール・センタ・ロケーションが存在するかをチェックして確かめる。 図7において、これを示したのがステップFである。標準ボール・センタ・ロケ ーションの数は、要求される精度によって決まる。極座標変換画像が実際のボー ル・センタのセンタの近くにあれば、半径測定の精度はそれだけ向上する。もっ と大きな、例えば、20×20のウィンドウ内のすべてのポイントで極投射を適 用すると、最も時間がかかることになる。要求される精度が低ければ、1つおき の標準センタをスキップすることが可能である。 好適実施例では、センタ・ロケーションを狭めることは、まず、ディジタル化 画像内のサンプリング・ポイントで極座標変換画像60を適用して粗いロケーシ ョンを得てから、次に、粗探索で見つかった近隣センタの周囲だけに、より精 細な解像度ポイントで極座標変換画像60を適用することにより行なうことがで きる。このようにすると、スピードと精度の面で利点がある。 予想されるボール・センタ・ロケーションがなくなると、最大ピーク値はステ ップEで、検出されたピーク・リストから計算され、ストアされる。これは、こ の分野で周知のいくつかの方法で行なうことができる。 最大ピークが分かると、これはボンド09の半径と受け取られ、ボンド09の センタを計算するために使用される。 複数のセグメント65が図12に示すように、極座標変換画像60に作成され ていたときは、さらに計算を行なうと、例えば、x方向とy方向の楕円形ボンド の寸法(dimension)を測定することができる。 図12に示すように、セグメント65をもつ極座標変換画像60bを作成する と、ボンドの寸法に関する追加情報を得ることができる。ここでは、極座標変換 画像60はX方向とY方向にセグメント65に分割されているので、X方向とY 方向の異なるボールボンド径を計算することができる。このようにすると利点が あるのは、ボールボンドが常に完全円形であるとは限らず、XとYのサイズ差を 報告することが検査基準となっていることがよくあるためである。 複数のセグメントを使用することと、1つのセグメントを使用することの主な 違いは、極座標変換画像がどのように構築されるかという点である。複数セグメ ント65の場合は、半径が同じであっても、画像内のピクセル値が4つの四分円 (quadrant)で異なるように四分円を図示のように作ることができる。この実施例 では、4つの異なる極投射が作成され、そこでは、各投射は円の90度円弧を通 る半径の総和になっている。これは、まず、一番目のセグメント65を生成し、 次に、異なるセグメント65内のピクセルに一定値を加えることにより行なうこ とができる。例えば、変換画像内の最大半径が32であれば、一番目のセグメン ト65内のピクセルは0がその値に加えられ、二番目のセグメント65は32が そのピクセル値に加えられ、三番目のセグメント65は64がそのピクセル値に 加えられ、四番目のセグメント65は96がそのピクセル値に加えられることに なる。従って、画像内の各ピクセルを一度だけアクセスし、4つの異なる極投射 を一回のパスで生成することにより、上記のように進めていくことができる。0 から32までの投射アレイの値は一番目のセグメント65に対するものとなり、 33から64までの値は二番目のセグメント65に対するものとなり、以下同様 である。 上述した同じフィルタリングとピーク検出は、各四分円ごとに行なうことがで きる。 四分円のように、複数のセグメント65を使用する利点は、検出された4つの 半径を使用すると、極座標変換画像をすべてのポイントに限りなく適用するより も高速に、極座標変換画像を中心に置くことができることである。半径情報は、 標準ボール・センタがボール・センタからどれだけ離れていたかを示している。 センタリングする目標は、各半径をXとYとで等しくすることである。 ボールボンド09のセンタが本発明の方法と装置によって突き止められ、その サイズが計算されると、この情報は、要求されたxとy寸法(dimension)に関す る情報と一緒に、ホスト・コントローラ09に渡されて、これらの情報に見合う 処置が行なわれる。結果によっては、チップが欠陥のために拒否される場合や、 別の作業の為のマークが付けられる場合や、カプセル化される場合や、次のアセ ンブリ工程へ送られる場合がある。 この分野の当業者ならば理解されるように、上述した種々実施例は単なる例示 であり、本明細書の教示事項の精神に属する他のシステムは、本発明の範囲に属 するものである。 本発明の好適実施例には、ビデオまたは画像信号を生成するカメラや他のデバ イスも含まれている。カメラによって生成されたビデオ信号は、この分野で周知 の手法を用いてアナログからディジタルへ変換されて、フレーム・グラバー(fra me grabber)などの画像メモリ、または画像をストアする他のデバイスへ送られ るのが代表的である。ビデオ・プロセッサ・システムはコンピュータ中央処理チ ップと入出力機能を備えており、画像メモリに結合され、本発明に従って画像処 理と分析を行なうために使用される。画像処理と分析の一部は、ビジョン・プロ セッサ・システムを制御するソフトウェア・プログラムによって行なわれるが、 この分野の当業者ならば理解されるように、特殊集積回路チップで作られた同等 回路で制御することも可能である。画像処理と分析の結果は、マシン・ビ ジョン結果を要求する装置またはシステムへ電子的に送られる。別の方法として 、マシン・ビジョン機能をもっと大きなシステムに内蔵させて、その一部として 稼働させることも可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES,FI,G B,HU,JP,KP,KR,KZ,LK,LU,LV ,MG,MN,MW,NO,NZ,PL,PT,RO, RU,SD,SE,SK,UA,US,UZ,VN 【要約の続き】 (70)が評価され、極投射ヒストグラム・アレイ(8 0)が作成され、ストアされる。エッジ・フィルタはヒ ストグラム・アレイ(80)に適用されてピークが検出 され、その数と値がストアされる。極座標変換画像(6 0)は、あらかじめ決めた数の予想されるボール・セン タ・ロケーションがなくなるまで次のボール・センタ・ ロケーションと位置合わせされる。ストアされたピーク ・リスト内の最大ピークはボンド(09)の半径として 選択され、その半径からボンド(09)のサイズと位置 が計算され、ホスト・コントローラ(08)に報告され て、さらに別の処置がとられる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.オブジェクトを光学的に検出し、前記オブジェクトをディジタル化して分析 する手段を備えたマシン・ビジョン・システムにおいて、ボールボンドのサイズ と位置を自動的に測定する方法であって、 a.xc,ycに置かれたセンタと、測定すべき予想ボールボンドの最大サイ ズと半径値より大きい画像サイズと半径値をもつ極座標変換画像(It)を次式 を用いて構築するステップと、 b.結果をストアしておくためのアレイ(配列)を作成するステップであって 、前記アレイは、前記予想ボールボンド画像の最大半径サイズに等しい複数のエ レメント(要素)をもち、各エレメントはゼロから前記極座標変換画像の前記最 大半径サイズまでの範囲のインデックスをもつものと、 c.ディジタル化画像内で評価すべき複数の予想されるボール・センタ・ロケ ーションを指定するステップと、 d.前記ボンディング・プロセス期間にボールボンドのディジタル化画像を獲 得するステップと、 e.前記ボールボンドの前記ディジタル化画像を輝度画像としてストアするス テップであって、ピクセルには、前記ボールボンド・オブジェクトから光学的に 検出された輝度に対応するグレーレベル値が割り当てられており、 f.前記マシン・ビジョン・システムのイメージ・プロセッサから予想される ボール・センタ・ロケーションを受信するステップと、 g.前記極座標変換画像のセンタを前記予想されるボールセンタ・ロケーショ ンと位置合わせして、前記予想されるボール・センタ・ロケーションをもつボー ルボンド画像の各x,y座標が前記変換画像内のx,yロケーションに一致する ようにするステップと、 h.前記予想されるボール・センタ・ロケーションと前記極座標変換画像を同 時に評価するステップであって、前記一番目の予想されるボール・センタ・ロケ ーションをもつ前記ボールボンド画像内の各ピクセル値は総和をとられて、前記 極座標変換画像内の対応するx,y座標のピクセル値によってインデックスされ たアレイに入れられ、1次元ヒストグラムが作成されて、前記アレイにストアさ れるようにし、 i.前記ヒストグラム内のピークを見つけてその値をストアするためにエッジ ・フィルタを適用するステップと、 j.次の予想されるボール・センタ・ロケーションを選択し、前記次の予想さ れるボール・センタ・ロケーションにgからiまでのステップを適用し、指定さ れた数の予想されるボール・センタ・ロケーションがなくなるまで繰り返してい くステップと、 k.前記ヒストグラムの前記アレイ内の最大ピークを見つけて、前記最大ピー クのx,y座標を前記ボールボンドのセンタとして、その対応するヒストグラム 内の前記最大ピークのロケーションを前記ボールボンドの半径として前記マシン ・ビジョン・システムに通知するようにしたステップとを含んでいることを特徴 とする方法。 2.請求項1に記載の方法において、変換画像を構築する前記ステップは、第1 の一定ピクセル値を一番目のセグメント内のピクセルに加え、第2の一定ピクセ ル値を次のセグメント内のピクセルに加え、n個のセグメントが作成されるまで 続けていくことにより、前記変換画像をn個のセグメントに分割するステップを さらに含むことを特徴とする方法。 3.請求項2に記載の方法において、前記第1の予想されるボール・センタ・ロ ケーションと前記極座標変換画像を同時に評価する前記ステップは、 4個のセグメントを生成するステップと、 4個のヒストグラムを作成するステップであって、各ヒストグラムは前記セグ メントの1つを表わし、4個の半径が突き止められ、予想ボール・センタ・ロ ケーションとのそれぞれの差をx方向とy方向により報告できるようにすること をさらに含むことを特徴とする方法。 4.オブジェクトを光学的に検出し、前記オブジェクトをディジタル化して分析 する手段を備えたマシン・ビジョン・システムにおいて、ボールボンドのサイズ と位置を自動的に測定する装置であって、 a.xc,ycに置かれたセンタと、測定すべき予想ボールボンドの最大サイ ズと半径値より大きい画像サイズと半径値をもつ極座標変換画像(It)であっ て、次式を用いて構築されたものと、 b.結果をストアしておくためのアレイ(配列)であって、前記アレイは、前 記予想ボールボンド画像の最大半径サイズに等しい複数のエレメント(要素)を もち、各エレメントはゼロから前記極座標変換画像の前記最大半径サイズまでの 範囲のインデックスを有しており、 c.ディジタル化画像内で評価すべき複数の予想されるボール・センタ・ロケ ーションを指定する手段と、 d.前記ボンディング・プロセス期間に獲得されるボールボンドのディジタル 化画像と、 e.前記ボールボンドの前記ディジタル化画像を輝度画像としてストアする手 段であって、ピクセルには、前記ボールボンド・オブジェクトから光学的に検出 された輝度に対応するグレーレベル値が割り当てられており、 f.前記マシン・ビジョン・システムのイメージ・プロセッサからボール・セ ンタ・ロケーションを受信する手段と、 g.前記極座標変換画像のセンタを前記予想されるボールセンタ・ロケーショ ンと位置合わせして、前記予想されるボール・センタ・ロケーションをもつボー ルボンド画像の各x,y座標が前記変換画像内のx,yロケーションに一致する ようにする手段と、 h.前記予想されるボール・センタ・ロケーションと前記極座標変換画像を同 時に評価する手段であって、前記一番目の予想されるボール・センタ・ロケーシ ョンをもつ前記ボールボンド画像内の各ピクセル値は総和をとられて、前記極座 標変換画像内の対応するx,y座標のピクセル値によってインデックスされたア レイに入れられ、1次元ヒストグラムが作成されて、前記アレイにストアされる ようにし、 i.前記ヒストグラム内のピークを見つけてその値をストアするために適用さ れるエッジ・フィルタと、 j.次の予想されるボール・センタ・ロケーションを選択して、それを評価し 、指定された数の予想されるボール・センタ・ロケーションがなくなるまで繰り 返していく手段と、 k.前記ヒストグラムの前記アレイ内の最大ピークを見つけて、前記最大ピー クのx,y座標を前記ボールボンドのセンタとして、その対応するヒストグラム 内の前記最大ピークのロケーションを前記ボールボンドの半径として前記マシン ・ビジョン・システムに通知するようにした手段とを備えていることを特徴とす る装置。 5.請求項4に記載の装置において、前記極座標変換画像は、第1の一定ピクセ ル値を一番目のセグメント内のピクセルに加え、第2の一定ピクセル値を次のセ グメント内のピクセルに加え、n個のセグメントが作成されるまで続けていくこ とにより、前記変換画像をn個のセグメントに分割する手段をさらに含むことを 特徴とする装置。 6.請求項5に記載の装置において、前記第1の予想されるボール・センタ・ロ ケーションと前記極座標変換画像を同時に評価する前記手段は、 4個のセグメントを生成する手段と、 4個のヒストグラムを作成する手段であって、各ヒストグラムは前記セグメン トの1つを表わし、4個の半径が突き止められ、予想ボール・センタ・ロケー ションとのそれぞれの差をx方向とy方向により報告できるようにすることをさ らに含むことを特徴とする装置。
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