JP2000049203A - 外観検査方法および装置ならびに半導体装置の製造方法 - Google Patents

外観検査方法および装置ならびに半導体装置の製造方法

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JP2000049203A
JP2000049203A JP10215380A JP21538098A JP2000049203A JP 2000049203 A JP2000049203 A JP 2000049203A JP 10215380 A JP10215380 A JP 10215380A JP 21538098 A JP21538098 A JP 21538098A JP 2000049203 A JP2000049203 A JP 2000049203A
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JP10215380A
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Hideki Soeda
英樹 添田
Kenji Oka
健次 岡
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Hitachi Ltd
Renesas Eastern Japan Semiconductor Inc
Original Assignee
Hitachi Tokyo Electronics Co Ltd
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外観検査においてパターン配列情報を自動で
取得して検査の効率向上を図る。 【解決手段】 繰り返しパターンが形成された半導体ウ
ェハ30を支持するステージ2と、半導体ウェハ30を
撮像するCCDカメラ4と、登録された原点位置の前記
繰り返しパターンの基準画像データを画像処理によって
取り込んで記憶し、ステージ2を前記繰り返しパターン
の繰り返し方向に沿って移動させるとともに、移動箇所
における前記繰り返しパターンの移動点画像データを画
像処理して前記基準画像データと前記移動点画像データ
とのマッチングおよび前記2つの画像データからの差画
像データ取得を行い、ステージ2の前記移動と前記マッ
チングおよびステージ2の前記移動と前記差画像データ
取得を繰り返して行って前記繰り返しパターンのパター
ン配列情報を取得する制御部6とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造技術に
関し、特に、半導体ウェハの外観検査に適用して有効な
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】以下に説明する技術は、本発明を研究、
完成するに際し、本発明者によって検討されたものであ
り、その概要は次のとおりである。
【0003】半導体ウェハの製造プロセスにおいては、
例えば、シリコン単結晶などからなる半導体ウェハに多
数の半導体素子を形成するため、リソグラフィ技術によ
って半導体ウェハに転写したパターンを所定数だけ重ね
合わせて多層状に構成することが行われる。
【0004】この場合、個々のパターンが所定の形状に
形成されることは、半導体素子の性能を実現する上で極
めて重要であり、一般的にこの個々のパターンを各層毎
に光学的に検査している。
【0005】このような外観検査装置で行われる検査方
法としては、次のようなものが考えられる。
【0006】すなわち、半導体ウェハに格子状に規則的
に配列形成された半導体チップのピッチの整数倍の距離
をおいて一対のCCD(Charge Coupled Device)カメラ
を配置させ、異なる半導体チップの同一箇所からの反射
光が各々のCCDカメラに同時に検出されるようにす
る。
【0007】さらに、各々のCCDカメラに検出された
画像信号は、例えば、差動増幅器によって差が取られ、
不一致箇所が抽出される。これをチップ比較という。
【0008】また、半導体ウェハに形成された半導体チ
ップがメモリ製品であれば、半導体チップ内の格子状に
メモリセル(記憶の単位素子)の形成された領域(セル
エリア)においては、一対のCCDカメラの距離をメモ
リセルのピッチの整数倍とする。これをセル比較とい
う。
【0009】なお、外観検査装置では、検査前に、予め
半導体ウェハに形成されたパターン配列情報を取得しな
ければならない。このパターン配列情報には、主に以下
の5つの情報が含まれている。
【0010】(1).チップピッチ情報:チップ比較で
必要な一対のCCDカメラの距離を認識するための情
報。
【0011】(2).チップサイズ情報:検査すべきチ
ップエリアを認識するための情報。
【0012】(3).チップ配列情報:半導体ウェハに
形成された半導体チップの位置を認識するための情報。
【0013】(4).セルピッチ情報:セル比較で必要
な一対のCCDカメラの距離を認識するための情報。
【0014】(5).セルエリア情報:半導体チップ内
のセルエリアの位置を認識するための情報。
【0015】したがって、外観検査の際には、検査開始
時、これらのパターン配列情報を取得し、このパターン
配列情報を用いて検査を行っている。
【0016】ここで、半導体ウェハの表面を検査するウ
ェハ表面検査装置については、例えば、株式会社工業調
査会、1982年11月18日発行、「超LSI製造・
試験装置ガイドブック<1983年版>、(電子材料1
1月号別冊)」、243〜248頁に記載されている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記した技
術の外観検査装置を用いた検査において、パターン配列
情報を準備する際、設計データから入手することは可能
ではあるが、半導体製造の現場で前記設計データを入手
することは非常に困難であることが問題とされる。
【0018】さらに、半導体製造の現場では、パターン
配列情報がわかっていない半導体ウェハを外観検査しな
ければならない場合があり、その際、外観検査の前に顕
微鏡などで煩雑なパターン配列情報を目視によって計測
しなければならない。
【0019】したがって、外観検査において作業者の手
間がかかり、外観検査の効率が低下することが問題とさ
れる。
【0020】本発明の目的は、パターン配列情報を自動
で取得して検査の効率向上を図る外観検査方法および装
置ならびに半導体装置の製造方法を提供することにあ
る。
【0021】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0022】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0023】すなわち、本発明の外観検査方法は、繰り
返しパターンが形成された被処理物を準備する工程と、
前記被処理物を移動可能なステージに配置する工程と、
前記繰り返しパターンの原点位置を制御部に登録する工
程と、前記原点位置における前記繰り返しパターンの基
準画像データを画像処理によって取り込んで記憶させる
工程と、前記ステージを前記繰り返しパターンの繰り返
し方向に沿って移動させ、移動箇所における前記繰り返
しパターンの移動点画像データを画像処理によって取り
込む工程と、前記基準画像データと前記移動点画像デー
タとのマッチング、前記2つの画像データからの差画像
データ取得またはその両者を行う工程と、前記制御部に
より、前記ステージの前記移動と前記マッチング、前記
ステージの前記移動と前記差画像データ取得、またはそ
の両者を繰り返して行って前記繰り返しパターンのパタ
ーン配列情報を得る工程と、前記パターン配列情報に基
づいて前記被処理物を外観検査する工程とを有するもの
である。
【0024】これにより、被処理物の外観検査を行う際
に、煩雑なパターン配列情報の計測を自動的に行うこと
ができる。
【0025】つまり、パターン配列情報を自動で取得す
ることが可能になるため、外観検査における検査の効率
の向上を図ることができる。
【0026】また、本発明の外観検査装置は、被処理物
を支持する移動可能なステージと、前記被処理物に形成
された繰り返しパターンの像を取り込む計測用撮像手段
と、前記計測用撮像手段が取り込んだ前記像を画像デー
タに変換する撮像情報変換手段と、登録された原点位置
の前記繰り返しパターンの基準画像データを画像処理に
よって取り込んで記憶し、前記ステージを前記繰り返し
パターンの繰り返し方向に沿って移動させ、移動箇所に
おける前記繰り返しパターンの移動点画像データを画像
処理によって取り込んで前記基準画像データと前記移動
点画像データとのマッチングまたは差画像データ取得も
しくはその両者を行い、前記ステージの前記移動と前記
マッチング、前記ステージの前記移動と前記差画像デー
タ取得またはその両者を繰り返して行って前記繰り返し
パターンのパターン配列情報を得る制御部と、前記被処
理物の検査像を取り込む検査用撮像手段とを有し、前記
パターン配列情報に基づいて前記被処理物の外観検査を
行うものである。
【0027】さらに、本発明の半導体装置の製造方法
は、被処理物である半導体ウェハに繰り返しパターンを
形成する工程と、前記半導体ウェハを移動可能なステー
ジに配置した後、前記繰り返しパターンの原点位置にお
ける基準画像データを画像処理によって取り込んで記憶
させ、その後、前記ステージを前記繰り返しパターンの
繰り返し方向に沿って移動させ、移動箇所における前記
繰り返しパターンの移動点画像データを画像処理によっ
て取り込む工程と、前記基準画像データと前記移動点画
像データとのマッチング、前記2つの画像データからの
差画像データ取得またはその両者を行い、制御部によっ
て、前記ステージの前記移動と前記マッチング、前記ス
テージの前記移動と前記差画像データ取得、またはその
両者を繰り返して行って前記繰り返しパターンのパター
ン配列情報を得る工程と、前記パターン配列情報に基づ
いて前記半導体ウェハを外観検査する工程と、前記外観
検査後、前記半導体ウェハを個々の半導体チップに分離
する工程と、前記半導体チップとチップ支持部材とを接
合する工程と、前記半導体チップの表面電極と外部端子
に電気的に接続されるリード部とを電気的に接続する工
程とを有するものである。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0029】図1は本発明の外観検査装置の構造の実施
の形態の一例を示す概略構成図、図2は図1に示す外観
検査装置の要部構造の一例を示す要部構成図、図3は本
発明の外観検査方法によって検査される繰り返しパター
ンが形成された半導体ウェハの一例を示す平面図、図4
は図3に示す繰り返しパターンの一部を拡大して示す拡
大平面図、図5は図4に示す繰り返しパターンにおける
チップパターンの基準画像データの顕微鏡視野を示す拡
大平面図、図6は図5に示す顕微鏡視野を拡大して示す
拡大平面図、図7は図6に示す顕微鏡視野の移動方法の
一例を示す拡大平面図、図8は図6に示す顕微鏡視野の
移動方法の一例を示す拡大平面図、図9は図8に示す顕
微鏡視野を拡大して示す拡大平面図、図10は図6に示
す顕微鏡視野の移動方法の一例を示す拡大平面図、図1
1は図6に示すチップパターンの基準画像データを18
0°反転させて得られる基準画像データの一例を示す画
像データ図、図12は図11に示す顕微鏡視野の移動方
法の一例を示す拡大平面図、図13は図12に示す顕微
鏡視野を拡大して示す拡大平面図、図14は図5に示す
顕微鏡視野を図3に示す半導体ウェハの全てのチップ領
域に配置した状態の一例を示す平面図、図15は図14
に示す繰り返しパターンにおけるメモリセルパターンの
基準画像データの顕微鏡視野を示す拡大平面図、図16
は図15に示す顕微鏡視野の移動方法の一例を示す拡大
平面図、図17は図16に示す顕微鏡視野の移動におけ
るX方向の画素と差画像データとの関係の一例を示す差
画像データ図、図18は図15に示す顕微鏡視野の移動
方法の一例を示す拡大平面図、図19は図18に示す顕
微鏡視野におけるセルエリア情報取得のための画像デー
タの移動方法の一例を示す拡大平面図、図20は図19
に示す顕微鏡視野の移動方法の一例を示す拡大平面図、
図21は図19に示す顕微鏡視野の移動方法の一例を示
す拡大平面図、図22は図21に示す顕微鏡視野の移動
におけるX方向の移動量と差画像データとの関係の一例
を示す差画像データ図、図23は図19に示す顕微鏡視
野の移動方法の一例を示す拡大平面図、図24は本発明
の半導体装置の製造方法によって組み立てられた半導体
装置の構造の一例を示す拡大断面図、図25は本発明の
半導体装置の製造方法における外観検査方法を含めた製
造プロセスの一例を示す工程フロー図である。
【0030】図1に示す本実施の形態の外観検査装置
は、半導体ウェハに転写した繰り返しパターンを重ね合
わせて多層状に構成する際に、個々の繰り返しパターン
を各層毎に光学的に検査するものである。
【0031】したがって、図1に示す外観検査装置によ
る検査は、半導体製造プロセスのオンラインの検査であ
る。
【0032】図1に示す外観検査装置の構成は、X方向
およびY方向に移動可能で、かつ半導体ウェハ30(被
処理物)を支持するステージ2と、半導体ウェハ30に
形成された繰り返しパターンの像を取り込む計測用撮像
手段である計測用顕微鏡3と、計測用顕微鏡3が取り込
んだ前記像を画像データに変換するCCDカメラ4(撮
像情報変換手段)と、外観検査時に半導体ウェハ30の
検査像を取り込む検査用撮像手段である検査用顕微鏡5
と、検査用顕微鏡5が撮像した検査像を出力するモニタ
10と、ステージ2の移動を制御し、かつ前記繰り返し
パターンのパターン配列情報(本実施の形態では、チッ
プピッチ情報、チップサイズ情報、チップ配列情報、セ
ルピッチ情報およびセルエリア情報)を取得(計測)す
る制御部6と、検査時に複数の半導体ウェハ30を収容
して所定箇所に載置される搬入用ウェハカセット7と、
検査後に複数の半導体ウェハ30を収容して搬出用に所
定箇所に載置される搬出用ウェハカセット8と、ステー
ジ2と搬入用ウェハカセット7または搬出用ウェハカセ
ット8との間で半導体ウェハ30の受け渡しを行う回転
支持アーム9とによって構成され、前記パターン配列情
報に基づいて半導体ウェハ30の外観検査を行うもので
ある。
【0033】また、本実施の形態の外観検査装置の制御
部6は、登録された原点位置の前記繰り返しパターンの
基準画像データを画像処理によって取り込んで記憶し、
ステージ2を前記繰り返しパターンの繰り返し方向11
(図6参照)に沿って移動させるとともに、移動箇所に
おける前記繰り返しパターンの移動点画像データを画像
処理によって取り込んで前記基準画像データと前記移動
点画像データとのマッチング、前記2つの画像データか
らの差画像データ取得またはその両者を行い、ステージ
2の前記移動と前記マッチング、ステージ2の前記移動
と前記差画像データ取得、またはその両者を繰り返して
行って前記繰り返しパターンのパターン配列情報を取得
するものである。
【0034】ここで、ステージ2は、図2に示すよう
に、制御部6によって指示された任意のX,Y座標に移
動できるように設置されている。
【0035】また、計測用顕微鏡3は、その先端に対物
レンズ3aが取り付けられ、この対物レンズ3aを通し
て半導体ウェハ30上の前記繰り返しパターンを捉え
る。
【0036】さらに、CCDカメラ4は、反射ミラー1
2を介して2次元的に像を捉えるものであり、このCC
Dカメラ4の視野の画像データは、制御部6から任意の
タイミングで読み込むことができる。
【0037】なお、制御部6によってステージ2をX方
向またはY方向に移動させることにより、複数の視野の
像を画像データとして読み込むことができる。
【0038】また、本実施の形態で説明する前記繰り返
しパターンは、複数の半導体チップ1が繰り返して形成
された図3に示すチップパターン20と、半導体チップ
1内に繰り返して形成された図4に示すメモリセルパタ
ーン21とからなり、これによってパターン配列情報を
取得する際には、前記繰り返しパターンの前記原点位置
として、チップパターン20のチップ原点20aの座標
(X1,Y1)およびメモリセルパターン21のセルエ
リア原点21aの座標(X2,Y2)を制御部6に登録
し、その後、制御部6によって、前記パターン配列情報
として、チップピッチ情報、チップサイズ情報、チップ
配列情報、セルピッチ情報およびセルエリア情報を取得
し、半導体ウェハ30の外観検査時に、チップ比較また
はセル比較もしくはその両者を行って半導体ウェハ30
を検査する。
【0039】次に、本実施の形態の外観検査方法につい
て説明する。
【0040】なお、前記外観検査方法は、半導体ウェハ
30に前記繰り返しパターンを重ね合わせて多層状に形
成する製造プロセスにおいて、個々の前記繰り返しパタ
ーンを各層毎に光学的に検査するものである。
【0041】まず、図3および図4に示すように、繰り
返しパターンが形成された半導体ウェハ30(被処理
物)を準備して、前記外観検査装置によって半導体ウェ
ハ30のパターン配列情報を取得(計測)する。
【0042】なお、本実施の形態では、半導体ウェハ3
0に形成された前記繰り返しパターンが、複数の半導体
チップ1が格子状に繰り返して形成されたチップパター
ン20と、半導体チップ1内において格子状に繰り返し
て形成された複数のメモリセルパターン21の場合であ
る。
【0043】また、半導体ウェハ30に示す点線部分
は、露光によるショット13を示すものである。
【0044】続いて、X方向およびY方向に移動可能な
ステージ2に半導体ウェハ30を配置する。
【0045】ここでは、図3および図4に示すように、
チップパターン20およびメモリセルパターン21が、
その繰り返し方向11(図6参照)がステージ2のX方
向およびY方向にそれぞれ平行になるようにステージ2
上に載置する。
【0046】その後、前記繰り返しパターンの原点位置
を制御部6に登録する。
【0047】ここでは、前記繰り返しパターンであるチ
ップパターン20の原点位置、すなわち図4に示すチッ
プ原点20aの座標(X1,Y1)を求めて制御部6に
登録する。
【0048】さらに、前記繰り返しパターンであるメモ
リセルパターン21の原点位置すなわち図4に示すセル
エリア原点21aの座標(X2,Y2)を求めて制御部
6に登録する。
【0049】なお、チップ原点20aの座標(X1,Y
1)とセルエリア原点21aの座標(X2,Y2)は、
それぞれ距離(μm)で表されるものであり、チップ原
点20aおよびセルエリア原点21aを設定する際に
は、作業者が目視によって半導体ウェハ30のほぼ中央
部に形成された半導体チップ1を選択し、かつこの半導
体チップ1のチップ原点20aを目視によって確認する
とともに、一方、この半導体チップ1の端部に形成され
たメモリセル22のセルエリア原点21aを目視確認す
る。
【0050】続いて、パターン配列情報のうち、チップ
ピッチ情報の取得方法について説明する。
【0051】まず、ステージ2をチップ原点20aの座
標(X1,Y1)に移動させる。
【0052】続いて、チップ原点20aにおけるチップ
パターン20の基準画像データであるチップ原点画像デ
ータ20b(図6参照)を画像処理によって取り込んで
記憶させる。
【0053】ここでは、まず、図5および図6に示すよ
うに、計測用顕微鏡3(図2参照)による顕微鏡視野1
A1の視野中心1A1cからチップ原点画像データ20
bを切り出して読み込み、制御部6に記憶させる。な
お、図6に示す顕微鏡視野1A1は、図5に示す顕微鏡
視野1A1を拡大して示した図である。
【0054】その後、ステージ2をチップパターン20
の繰り返し方向11(ここではステージ2のX方向)に
沿って移動させ、移動箇所における前記繰り返しパター
ンの移動点チップ画像データ20c(移動点画像デー
タ)を画像処理によって取り込む。
【0055】すなわち、図6に示すように、チップ原点
画像データ20bを切り出したポイントと平行な方向
(ステージ2のX方向)のあらゆるポイントにおいて、
チップ原点画像データ20bと同じエリアサイズの移動
点チップ画像データ20c(移動点画像データ)を画像
処理によって切り出す。
【0056】さらに、切り出した移動点チップ画像デー
タ20cにおいて、チップ原点画像データ20bと同じ
形状のパターンが無いかその有無を調べる。
【0057】すなわち、チップ原点画像データ20b
(基準画像データ)と移動点チップ画像データ20c
(移動点画像データ)とのパターンマッチング(以降、
単にマッチングという)を行う。
【0058】なお、マッチングの方法としては、例え
ば、チップ原点画像データ20bと、切り出した移動点
チップ画像データ20cとの差画像値(差画像データを
切り出しサイズ内で累積した値)を算出する方法が考え
られ、この際、前記差画像値が著しく小さければ、その
ポイントにチップ原点画像データ20bと同じ形状のパ
ターンがあると判断できる。
【0059】ここで、図6に示すように、CCDカメラ
4(図2参照)の画素14のX方向のサイズであるCC
D画素サイズX14aをL1(μm)、そのY方向のサ
イズであるCCD画素サイズY14bをM1(μm)と
し、さらに、CCDカメラ4のX方向の画素数をP1
(画素)、そのY方向の画素数をQ1(画素)とし、さ
らに、チップ原点画像データ20bのX方向の切り出し
画像数をP2(画素)、そのY方向の切り出し画像数を
Q2(画素)とする。
【0060】また、顕微鏡視野1A1のX方向のサイズ
である視野サイズX1A1aをL2(μm)、そのY方
向のサイズである視野サイズY1A1bをM2(μm)
とし、チップ原点画像データ20bのX方向の切り出し
サイズである切り出しサイズX20dをL3(μm)、
そのY方向の切り出しサイズである切り出しサイズY2
0eをM3(μm)とすると、顕微鏡視野1A1の視野
サイズX1A1aは、L2(μm)=P1(画素)×L
1(μm)で表され、その視野サイズY1A1bは、M
2(μm)=Q1(画素)×M1(μm)で表される。
【0061】さらに、チップ原点画像データ20bの切
り出しサイズX20dは、L3(μm)=P2(画素)
×L1(μm)で表され、その切り出しサイズY20e
は、M3(μm)=Q2(画素)×M1(μm)で表さ
れる。
【0062】なお、顕微鏡視野1A1のステージ2上の
座標、すなわち、ステージ2上における顕微鏡視野1A
1の中心である視野中心1A1cの座標を(X3,Y
3)とする。これにより、顕微鏡視野1A1のステージ
座標と表現した場合、その座標は、顕微鏡視野1A1の
視野中心1A1cを表すものとする。
【0063】したがって、顕微鏡視野1A1の視野中心
1A1cの座標(X3,Y3)は、チップ原点20aの
座標(X1,Y1)と、X3(μm)=X1(μm)、
Y3(μm)=Y1(μm)の関係にある。
【0064】その後、同じ形状のパターンが無い場合に
は、図7に示すように、顕微鏡視野1A1から顕微鏡視
野1B1にステージ2を移動させる(視野中心1A1c
から視野中心1B1cに移動させる)。この際のステー
ジ座標を(X4,Y4)とすると、移動距離L4は、基
本的には顕微鏡視野1A1のサイズ分であるが、顕微鏡
視野1A1の端部での切り出しサイズ分の重複分を考慮
して、移動距離L4は、L4=L2−L3で表せられ、
かつ、前記ステージ座標X4は、X4=X3+L4で表
せられる。
【0065】これをX方向に繰り返していく。
【0066】つまり、制御部6によって、ステージ2の
X方向への移動とパターンのマッチングとを繰り返して
いけば、何れかの顕微鏡視野1A1においてチップ原点
画像データ20bと同じ形状のパターンを探すことがで
き、これを繰り返してマッチングしたパターンを表した
ものが図8に示す顕微鏡視野1F1である。
【0067】この際のステージ2の座標を(X5,Y
5)とする。
【0068】ここで、図9は、図8に示す顕微鏡視野1
F1を拡大して示した図である。
【0069】なお、図9に示すように、同じ形状の一致
パターン15のパターン中心15aが顕微鏡視野1F1
の視野中心1F1cから距離P3(画素)ずれていたと
すると、このパターンのX座標X6は、X6(μm)=
X5(μm)+(P3(画素)×L1(μm))によっ
て表される。
【0070】したがって、図4に示すチップパターン2
0のX方向のピッチであるチップピッチX16は、これ
をL5(μm)とすると、L5=X6−X3で表すこと
ができる。
【0071】同様に、図10に示すように、ステージ2
(図2参照)をY方向に繰り返して移動させれば、図4
に示すチップピッチY17(これをM5(μm)とす
る)を求めることができる。
【0072】その結果、パターン配列情報のうちチップ
ピッチ情報(チップピッチX16とチップピッチY1
7)を取得できる。
【0073】次に、パターン配列情報のうちチップサイ
ズ情報の取得方法について説明する。
【0074】まず、図11に示すように、チップ原点画
像データ20bを180°反転させて形成した基準画像
データである180°反転画像データ27を取得し、こ
れを制御部6に記憶させる。
【0075】その後、図12に示すように、それぞれの
半導体チップ1のチップ原点20aの左下にステージ2
を順次移動させ、180°反転画像データ27と同じ形
状のパターンが無いかその有無を探す。
【0076】この時、図12の顕微鏡視野1A1〜顕微
鏡視野1F2のように、チップ原点20aから近い順に
ステージ2を移動させる。この方法が、最も速くマッチ
ングのポイントを探すことができる。
【0077】なお、顕微鏡視野1A1の座標(X3,Y
3)は、チップ原点20aの座標(X1,Y1)と同じ
であり、顕微鏡視野1B2、顕微鏡視野1C2、顕微鏡
視野1D2、顕微鏡視野1E2および顕微鏡視野1F2
は、それぞれ顕微鏡視野1A1からX方向に移動距離L
4(μm)(図7参照)、また、Y方向に移動距離M4
(μm)分離れており、移動距離L4(μm)=L2
(μm)−L3(μm)であるとともに、移動距離M4
(μm)=M2(μm)−M3(μm)である。
【0078】図12においては、顕微鏡視野1D2にマ
ッチングポイントがあり、この時のステージ2の座標を
(X7,Y7)とする。
【0079】また、図13は、図12に示す顕微鏡視野
1D2を拡大して示す図であり、前記マッチングポイン
ト(一致ポイント59のこと)が顕微鏡視野1D2の中
心である視野中心1D2cからX方向に距離P4(画
素)、かつY方向に距離Q4(画素)ずれていたとする
と、前記マッチングポイント(一致ポイント59)の座
標(X8,Y8)は、X8(μm)=X7(μm)+
(P4(画素)×L1(μm))、Y8(μm)=Y7
(μm)+(Q4(画素)×M1(μm))によって表
される。
【0080】したがって、半導体チップ1のX方向のサ
イズである図4に示すチップサイズX18およびY方向
のサイズであるチップサイズY19は、チップピッチX
16(L5(μm))およびチップピッチY17(M5
(μm))をそれぞれ用いて以下のように表すことがで
きる。
【0081】すなわち、チップサイズX18(L6)
は、L6(μm)=L5(μm)−(X9(μm)−X
8(μm))、一方、チップサイズY19(M6)は、
M6(μm)=M5(μm)−(Y9(μm)−Y8
(μm))で表される。
【0082】その結果、パターン配列情報のうちチップ
サイズ情報を取得できる。
【0083】次に、パターン配列情報のうちチップ配列
情報の取得方法について説明する。
【0084】図14は、図3に示した半導体チップ1の
配列において、チップ原点20aの顕微鏡視野1A1か
らチップピッチの整数倍離れた視野を半導体ウェハ30
からはみ出さない範囲で全て示した図である。
【0085】なお、前記視野が半導体ウェハ30内であ
るか否かを判断するには、以下に示す不等式、(φ/
2)>(X2 ×Y2 1/2 を用いて行う。
【0086】ここで、φは半導体ウェハ30の直径、
(X,Y)は前記視野の座標であり、かつ半導体ウェハ
30の中心の座標を(0,0)とした場合であり、前記
不等式を満たす場合に、前記視野は半導体ウェハ30内
に存在する。
【0087】したがって、図14に示すそれぞれの視野
を顕微鏡視野1A1、顕微鏡視野1B3、顕微鏡視野1
C3、顕微鏡視野1D3、顕微鏡視野1E3、顕微鏡視
野1F3、顕微鏡視野1G3、顕微鏡視野1H3、顕微
鏡視野1I3、顕微鏡視野1J3、顕微鏡視野1K3、
顕微鏡視野1L3、顕微鏡視野1M3、顕微鏡視野1N
3、顕微鏡視野1O3、顕微鏡視野1P3、顕微鏡視野
1Q3、顕微鏡視野1R3、顕微鏡視野1S3、顕微鏡
視野1T3および顕微鏡視野1U3とし、それぞれの前
記視野に対して、図6で切り出したチップ原点画像デー
タ20bとのマッチングを行う。
【0088】その結果、マッチングするポイントがあれ
ば、そのポイントの右上の領域に半導体チップ1が存在
すると判断する。
【0089】この方法により、図14に示す顕微鏡視野
1A1〜顕微鏡視野1U3のうち、以下の視野の右上の
領域に半導体チップ1が存在することを判断でき、これ
によってチップ配列情報を取得できる。
【0090】なお、図14に示す半導体ウェハ30で
は、以下に示す12個の視野で半導体チップ1の存在を
認識できる。
【0091】前記12個の視野は、顕微鏡視野1B3、
顕微鏡視野1C3、顕微鏡視野1E3、顕微鏡視野1F
3、顕微鏡視野1G3、顕微鏡視野1H3、顕微鏡視野
1J3、顕微鏡視野1K3、顕微鏡視野1A1、顕微鏡
視野1L3、顕微鏡視野1O3および顕微鏡視野1P3
である。
【0092】次に、パターン配列情報のうちセルピッチ
情報の取得方法について説明する。
【0093】まず、ステージ2をセルエリア原点21a
の座標(X2,Y2)に移動させ、図15に示すよう
に、この時の視野を顕微鏡視野1A4とする。
【0094】図16は、図15に示す顕微鏡視野1A4
を拡大して示した図である。
【0095】図16に示すように、顕微鏡視野1A4の
中心から右上の位置に、任意の大きさのエリアサイズ
で、セル基準画像データ24(基準画像データ)を切り
出し、これを基準画像とする。例えば、セル基準画像デ
ータ24から距離P5(画素)あるいは距離P6(画
素)離れた位置から、それぞれ同じ大きさエリアサイズ
の移動点画像データである移動点セル画像データ25お
よび移動点セル画像データ26を切り出す。
【0096】その後、セル基準画像データ24と移動点
セル画像データ25との差画像データ、およびセル基準
画像データ24と移動点セル画像データ26との差画像
データを求め(取得)し、これによる差画像値(差画像
データをエリアサイズ内で累積した値)とX方向の画素
数との関係を求め、その結果を図に表したものが図17
である。
【0097】図17において、図16に示すセル基準画
像データ24と移動点セル画像データ26との距離が、
ほぼセルピッチ分離れているため、前記X方向の画素数
がP6(画素)の時の差画像値は、P5(画素)の差画
像値と比べて小さい。
【0098】なお、前記X方向の画素数の値を細かく計
測していくことにより、図17に示すようなセルピッチ
による周期の曲線を描くことができる。この周期性に着
目し、予め所定のしきい値T1より小さくなるX方向の
ポイントをP7(画素)とするとともに、メモリセル2
2のX方向のピッチであるセルピッチX28をL7(μ
m)とすると、セルピッチX28は、L7(μm)=P
7(画素)×L1(μm)の式によって求めることがで
きる。
【0099】また、前記しきい値T1は、図17に示す
曲線の差画像値(縦軸)の最小値をU1とすると、T1
=U1×K1(K1は1以上の定数)の式によって求め
ることができる。
【0100】図18に示すように、Y方向に対しても同
様の方法により、セルピッチY29(M7(μm))を
求めることができる。
【0101】これにより、パターン配列情報のうちセル
ピッチ情報を取得できる。
【0102】次に、パターン配列情報のうちセルエリア
情報の取得方法について説明する。
【0103】まず、ステージ2をセルエリア原点21a
の座標(X2,Y2)に移動させる。
【0104】この時の視野を顕微鏡視野1A4とする。
【0105】図19は、顕微鏡視野1A4を拡大して示
した図である。
【0106】図19に示すように、顕微鏡視野1A4の
中心(ここでは、セルエリア原点21aと同様)を基準
に、X方向がセルピッチサイズの大きさのエリアサイズ
で画像データを切り出し、これを移動点セル画像データ
31,32,33,34,35,36とする。
【0107】ここで、移動点セル画像データ34の左端
下の座標は、(X10,Y10)であり、これを基準画
像データとする。なお、1つの視野から切り出せる移動
点セル画像データnの数(N1)は、次の式によって表
すことができる。
【0108】V1=((L2/2)/L7)の整数部と
し、N1=2×V1。ただし、図19に示す顕微鏡視野
1A4では、N1=6である。
【0109】さらに、移動点セル画像データnのX座標
をXXnとすると、このXXnは、次の式によって表す
ことができる。
【0110】XXn(μm)=X10(μm)+(n−
(N1/2))×L7(μm) また、ステージ2をX方向に移動させることにより、図
20に示すように、顕微鏡視野1A4を顕微鏡視野1B
4に移動し、この際のステージ2の座標を(X11,Y
11)とする。
【0111】この時の移動距離L8(μm)は、図20
に示すように、移動点セル画像データnの連続性を考慮
して、視野中心1A4cと視野中心1B4cとの距離で
あり、図19に示すXX6−XX0の距離に等しい。し
たがって、L8(μm)は、以下の式によって表すこと
ができる。
【0112】L8(μm)=N1×L7(μm) さらに、図20に示す顕微鏡視野1B4においても視野
中心1B4cを中心にして移動点セル画像データnを切
り出す。この顕微鏡視野1B4では、移動点セル画像デ
ータ37〜移動点セル画像データ42を切り出すことが
できる。
【0113】その後、ステージ2の移動を繰り返すこと
により、図21に示すチップサイズX18の右端まで移
動点セル画像データnを切り出す。なお、図21に示す
半導体チップ1では、切り出し画素数の最大値(N2)
は、N2=28であり、前記最大値(N2)は、V1の
最大値であるV2を、V2=(L6(μm)−(X2
(μm)−X1(μm)))/L7(μm)の整数部と
すると、一般的に以下の式で表すことができる。
【0114】N2=V2+1 続いて、基準画像データである移動点セル画像データ3
4と、移動点セル画像データ31〜移動点セル画像デー
タ57とのそれぞれの画像データの差画像値を求める。
この差画像値(差画像データをエリアサイズ内で累積し
た値)を曲線として表したものが図22である。
【0115】すなわち、図22は、XX0〜XX27の
位置での差画像値を曲線に表したものであり、所定のし
きい値(T2)より小さいX座標の開始点から終了点+
1までの領域がセルエリアである。したがって、図22
に示す曲線においては、XX3〜XX11、XX14〜
XX22の範囲がX方向のセルエリアであり、これら
は、それぞれ以下の式によって表すことができる。
【0116】XX3=X10(μm)+(3−(N1/
2))×L7(μm) XX11=X10(μm)+(11−(N1/2))×
L7(μm) XX14=X10(μm)+(14−(N1/2))×
L7(μm) XX22=X10(μm)+(22−(N1/2))×
L7(μm) ここで、しきい値(T2)は、図22に示す曲線の差画
像値のうち、X方向のXX3の位置の差画像値以外の最
小値をU2とした場合、以下の式によって求めることが
できる(XX3の位置は、移動点セル画像データ34が
基準画像データであるため、差画像値が零(0)にな
る)。
【0117】 T2=U2×K2(ただし、K2は1以上の係数) なお、図22に示す曲線についても、差画像値すなわち
画像データのX方向の位置に対しての周期性を見出す
(認識する)ことができる。
【0118】これにより、X方向のセルエリアを求める
ことができ、さらに、図23に示すように、同じ方法に
よってY方向のセルエリアを求めることができる。
【0119】その結果、制御部6によって、繰り返しパ
ターンであるチップパターン20とメモリセルパターン
21のパターン配列情報すなわちチップピッチ情報、チ
ップサイズ情報、チップ配列情報、セルピッチ情報およ
びセルエリア情報を取得できる。
【0120】前記パターン配列情報の取得後、このパタ
ーン配列情報に基づいて半導体ウェハ30を外観検査す
る。
【0121】なお、本実施の形態の外観検査装置による
外観検査方法は、パターン比較方式によるものである。
【0122】まず、検査用顕微鏡5(検査用撮像手段)
を用いて半導体ウェハ30を撮像し、さらに、この半導
体ウェハ30に形成されたチップパターン20やメモリ
セルパターン21などの繰り返しパターンをスキャン
し、隣接する半導体チップ1(ダイ・ツー・ダイと呼ぶ
チップ比較)またはメモリセル22(セル・ツー・セル
と呼ぶセル比較)同士の検査パターン画像を連続比較す
る。
【0123】その際、半導体チップ1のピッチや配列、
または、メモリセル22のピッチや配列などの前記取得
したパターン配列情報を用いて前記連続比較を行う。
【0124】続いて、比較した画像間のグレイレベル差
を算出し、一定以上の差がある場合にこれを欠陥として
検出する。
【0125】これにより、パターン比較方式による半導
体ウェハ30の外観検査を行うことができる。
【0126】次に、本実施の形態の半導体装置の製造方
法について説明する。
【0127】なお、前記半導体装置の製造方法は、本実
施の形態のオンライン検査の外観検査方法により検査さ
れた半導体ウェハ30を用い、この半導体ウェハ30か
ら半導体集積回路が形成された半導体チップ1を取得し
て半導体装置を組み立てるものであり、ここではその完
成品すなわち半導体装置が、図24に示すQFP(Quad
Flat Package)60の場合について説明する。
【0128】まず、図24に示すQFP60の構成につ
いて説明すると、半導体集積回路が形成されかつアルミ
ニウムからなるパッド1a(表面電極)が設けられた半
導体チップ1と、この半導体チップ1を支持するチップ
支持部材であるタブ61(ダイパッドともいう)と、半
導体チップ1のパッド1aに応じて設けられ、かつこの
パッド1aとワイヤボンディングによって電気的に接続
されたインナリード62(リード部)と、半導体チップ
1のパッド1aとこれに対応するインナリード62とを
電気的に接続する金線であるワイヤ64と、インナリー
ド62と一体に形成されかつ外部に突出したQFP60
の外部端子であるアウタリード63と、半導体チップ1
およびワイヤ64を樹脂封止して形成した封止部65と
からなる。
【0129】なお、半導体チップ1は、例えば、銀ペー
ストなどの接合材66によってタブ61に固着されてい
る。
【0130】また、タブ61、インナリード62および
アウタリード63は、例えば、鉄−ニッケル合金などに
よって形成された薄板状のものである。
【0131】さらに、封止部65を形成する封止用樹脂
は、例えば、エポキシ系の熱硬化性樹脂である。
【0132】なお、封止部65は、モールドによって形
成されたものであるが、モールド以外のポッティングな
どによって形成されてもよい。
【0133】次に、QFP60(半導体装置)の製造方
法を図25に示す製造プロセスのフロー図を用いて説明
する。
【0134】まず、ベース基板である半導体ウェハ30
上にSiO2 膜と、その上層にレジスト膜とを形成する
薄膜形成を行う(ステップS1)。
【0135】続いて、所定のマスクパターンが形成され
た露光マスクを用いて半導体ウェハ30のレジスト膜に
前記マスクパターンを露光する(ステップS2)。
【0136】その後、露光された露光パターンに基づい
て現像およびエッチングを行って(ステップS3)、さ
らに、レジスト膜を除去する(ステップS4)。
【0137】その後、本実施の形態の外観検査装置を用
いた外観検査を行う(ステップS5)。
【0138】まず、本実施の形態の外観検査方法におけ
るパターン配列情報の取得方法に基づいて、半導体ウェ
ハ30に形成された繰り返しパターン(チップパターン
20やメモリセルパターン21)のパターン配列情報、
すなわち、チップピッチ情報、チップサイズ情報、チッ
プ配列情報、セルピッチおよびセルエリア情報を取得す
る。
【0139】なお、ここでは、前記パターン配列情報の
取得方法については、前記した本実施の形態の外観検査
方法におけるパターン配列情報の取得方法と同じである
ため、その重複説明は省略する。
【0140】前記パターン配列情報の取得後、チップパ
ターン20に関しては前記チップ比較を行い、かつ、メ
モリセルパターン21に関してはセル比較を行って半導
体ウェハ30に形成された繰り返しパターンを検査す
る。
【0141】その後、半導体ウェハ30に多層配線を行
う場合、その層数に応じた回数、所定の薄膜形成(ステ
ップS1)から外観検査(ステップS5)までを繰り返
して行う。
【0142】配線および外観検査終了後、半導体製造プ
ロセスにおける後工程を行う。
【0143】まず、半導体ウェハ30をダイシングして
個々の半導体チップ1に分離する(ステップS6)。
【0144】続いて、半導体チップ1をタブ61(チッ
プ支持部材)に搭載するダイボンディングを行う(ステ
ップS7)。
【0145】ここでは、銀ペーストなどの接合材66を
用いてタブ61に半導体チップ1を搭載する。
【0146】その後、ワイヤ64を用いたワイヤボンデ
ィングによって半導体チップ1のパッド1a(表面電
極)と、これに対応するインナリード62とを電気的に
接続する(ステップS8)。
【0147】続いて、樹脂封止により半導体チップ1や
ワイヤ64の封止を行って(ステップS9)封止部65
を形成し、その後、アウタリード63の切断・成形を行
う(ステップS10)。
【0148】ここでは、アウタリード63を図24に示
すように、ガルウィング状に曲げ形成する。
【0149】これにより、図24に示すQFP60の組
み立てを終了し、QFP60を完成させる(ステップS
11)。
【0150】本実施の形態の外観検査方法および装置な
らびに半導体装置の製造方法によれば、以下のような作
用効果が得られる。
【0151】すなわち、図1に示す本実施の形態の外観
検査装置を用いることにより、半導体ウェハ30(被処
理物)の外観検査を行う際に、煩雑なパターン配列情報
の計測を自動的に行うことができる。
【0152】したがって、前記パターン配列情報を自動
で取得することが可能になるため、半導体ウェハ30の
外観検査における検査の効率の向上を図ることができ
る。
【0153】これにより、半導体製造工程で、前記パタ
ーン配列情報が未知の半導体ウェハ30が搬送された場
合であっても、この半導体ウェハ30の検査開始時に、
自動で前記パターン配列情報を計測でき、その結果、容
易にこのパターン配列情報を取得できる。
【0154】したがって、図1に示す外観検査装置にお
いて、半導体ウェハ30の搬入から検査開始までの作業
者による手間が省けるとともに、前記パターン配列情報
を取得する際に、作業者は、チップ原点20aの位置ま
たはセルエリア原点21aの位置をそれぞれ一箇所ずつ
探すだけとなり、作業者の手間を大幅に減らすことがで
きる。
【0155】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記発明の実施の形態に限定されるものではなく、その
要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言う
までもない。
【0156】例えば、前記実施の形態において説明した
外観検査装置のCCD画素サイズは、大きいほど移動距
離L4が大きいため、その処理時間を短くできる。
【0157】したがって、セルピッチのような細かいパ
ターンの認識が必要な場合のみ前記CCD画素サイズを
小さくし、他のパターン配列情報(チップピッチ、チッ
プサイズ、チップ配列およびセルエリア)の計測におい
ては、前記CCD画素サイズを大きくすることが望まし
い。
【0158】さらに、図2に示す2次元のCCDカメラ
4は、パターン形状を画像データに変換するためのもの
であるため、このCCDカメラ4は、SEM(Scanning
Electron Microscope)画像であってもよいし、また、
1次元のCCDカメラ4を用いてスキャンすることによ
り、2次元画像を取得するようにしてもよい。
【0159】また、前記実施の形態の外観検査装置は、
パターン配列情報を取得する際、チップ比較だけをを行
うために、チップピッチ、チップサイズおよびチップ配
列だけを計測できる機能を有したものであってもよい。
【0160】さらに、前記実施の形態では、被処理物と
して、繰り返しパターンが形成された半導体ウェハ30
を取り上げて説明したが、前記被処理物は、繰り返しパ
ターンが形成されているものであれば、プリント配線基
板、フラットパネルディスプレイもしくはレチクルなど
であってもよい。
【0161】したがって、前記実施の形態の外観検査装
置についても、半導体ウェハ30用の外観検査装置に限
定されるものではなく、プリント配線基板、フラットパ
ネルディスプレイもしくはレチクルなどの外観検査装置
であってもよく、また、SEM外観検査装置などであっ
てもよい。
【0162】また、前記実施の形態の半導体装置の製造
方法では、半導体装置の一例としてQFP60を取り上
げて説明したが、前記半導体装置は、前記実施の形態に
よる外観検査装置によって検査されて取得した半導体チ
ップ1を備えたものであれば、QFP以外の他の何れの
半導体装置であってもよい。
【0163】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0164】(1).被処理物の外観検査を行う際に、
煩雑なパターン配列情報の計測を自動的に行うことがで
きる。これにより、外観検査における検査の効率の向上
を図ることができる。なお、被処理物が半導体ウェハで
あることにより、パターン配列情報が未知の半導体ウェ
ハの外観検査を行う場合であっても、その検査開始時
に、自動でパターン配列情報を計測でき、その結果、容
易にこのパターン配列情報を取得できる。
【0165】(2).前記(1)により、外観検査装置
において、半導体ウェハの搬入から検査開始までの作業
者による手間が省けるとともに、パターン配列情報を取
得する際に、作業者は、チップ原点位置またはセルエリ
ア原点位置をそれぞれ一箇所ずつ探すだけとなり、作業
者の手間を大幅に減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の外観検査装置の構造の実施の形態の一
例を示す概略構成図である。
【図2】図1に示す外観検査装置の要部構造の一例を示
す要部構成図である。
【図3】本発明の外観検査方法によって検査される繰り
返しパターンが形成された半導体ウェハの一例を示す平
面図である。
【図4】図3に示す繰り返しパターンの一部を拡大して
示す拡大平面図である。
【図5】図4に示す繰り返しパターンにおけるチップパ
ターンの基準画像データの顕微鏡視野を示す拡大平面図
である。
【図6】図5に示す顕微鏡視野を拡大して示す拡大平面
図である。
【図7】図6に示す顕微鏡視野の移動方法の一例を示す
拡大平面図である。
【図8】図6に示す顕微鏡視野の移動方法の一例を示す
拡大平面図である。
【図9】図8に示す顕微鏡視野を拡大して示す拡大平面
図である。
【図10】図6に示す顕微鏡視野の移動方法の一例を示
す拡大平面図である。
【図11】図6に示すチップパターンの基準画像データ
を180°反転させて得られる基準画像データの一例を
示す画像データ図である。
【図12】図11に示す顕微鏡視野の移動方法の一例を
示す拡大平面図である。
【図13】図12に示す顕微鏡視野を拡大して示す拡大
平面図である。
【図14】図5に示す顕微鏡視野を図3に示す半導体ウ
ェハの全てのチップ領域に配置した状態の一例を示す平
面図である。
【図15】図14に示す繰り返しパターンにおけるメモ
リセルパターンの基準画像データの顕微鏡視野を示す拡
大平面図である。
【図16】図15に示す顕微鏡視野の移動方法の一例を
示す拡大平面図である。
【図17】図16に示す顕微鏡視野の移動におけるX方
向の画素と差画像データとの関係の一例を示す差画像デ
ータ図である。
【図18】図15に示す顕微鏡視野の移動方法の一例を
示す拡大平面図である。
【図19】図18に示す顕微鏡視野におけるセルエリア
情報取得のための画像データの移動方法の一例を示す拡
大平面図である。
【図20】図19に示す顕微鏡視野の移動方法の一例を
示す拡大平面図である。
【図21】図19に示す顕微鏡視野の移動方法の一例を
示す拡大平面図である。
【図22】図21に示す顕微鏡視野の移動におけるX方
向の移動量と差画像データとの関係の一例を示す差画像
データ図である。
【図23】図19に示す顕微鏡視野の移動方法の一例を
示す拡大平面図である。
【図24】本発明の半導体装置の製造方法によって組み
立てられた半導体装置の構造の一例を示す拡大断面図で
ある。
【図25】本発明の半導体装置の製造方法における外観
検査方法を含めた製造プロセスの一例を示す工程フロー
図である。
【符号の説明】
1 半導体チップ 1a パッド(表面電極) 2 ステージ 3 計測用顕微鏡(計測用撮像手段) 3a 対物レンズ 4 CCDカメラ(撮像情報変換手段) 5 検査用顕微鏡(検査用撮像手段) 6 制御部 7 搬入用ウェハカセット 8 搬出用ウェハカセット 9 回転支持アーム 10 モニタ 11 繰り返し方向 12 反射ミラー 13 ショット 14 画素 14a CCD画素サイズX 14b CCD画素サイズY 15 一致パターン 15a パターン中心 16 チップピッチX 17 チップピッチY 18 チップサイズX 19 チップサイズY 20 チップパターン(繰り返しパターン) 20a チップ原点 20b チップ原点画像データ(基準画像データ) 20c 移動点チップ画像データ(移動点画像データ) 20d 切り出しサイズX 20e 切り出しサイズY 21 メモリセルパターン(繰り返しパターン) 21a セルエリア原点 22 メモリセル 23 セルエリア 24 セル基準画像データ(基準画像データ) 25,26 移動点セル画像データ(移動点画像デー
タ) 27 180°反転画像データ(基準画像データ) 28 セルピッチX 29 セルピッチY 30 半導体ウェハ(被処理物) 31〜33,35〜57 移動点セル画像データ 34 移動点セル画像データ(基準画像データ) 59 一致ポイント 60 QFP(半導体装置) 61 タブ(チップ支持部材) 62 インナリード(リード部) 63 アウタリード(外部端子) 64 ワイヤ 65 封止部 66 接合材 1A1,1B1,1C1,1D1,1E1,1F1,1
B2,1C2,1D2,1E2,1F2,1B3,1C
3,1D3,1E3,1F3,1G3,1H3,1I
3,1J3,1K3,1L3,1M3,1N3,1O
3,1P3,1Q3,1R3,1S3,1T3,1U
3,1A4,1B4 顕微鏡視野 1A1a 視野サイズX 1A1b 視野サイズY 1A1c,1B1c,1F1c,1D2c,1A4c,
1B4c 視野中心
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡 健次 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 Fターム(参考) 2G051 AA51 AA56 AA65 AA73 AB20 CA03 CA04 CA11 DA07 EA08 EA14 EB01 EB02 ED07 FA10 4M106 AA01 AA02 BA04 BA10 CA39 DB04 DB18 DB21 DJ20 DJ21 5B057 AA03 BA19 DA03 DA07 DB02 DC33

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繰り返しパターンが形成された被処理物
    を準備する工程と、 前記被処理物を移動可能なステージに配置する工程と、 前記繰り返しパターンの原点位置を制御部に登録する工
    程と、 前記原点位置における前記繰り返しパターンの基準画像
    データを画像処理によって取り込んで記憶させる工程
    と、 前記ステージを前記繰り返しパターンの繰り返し方向に
    沿って移動させ、移動箇所における前記繰り返しパター
    ンの移動点画像データを画像処理によって取り込む工程
    と、 前記基準画像データと前記移動点画像データとのマッチ
    ング、前記2つの画像データからの差画像データ取得ま
    たはその両者を行う工程と、 前記制御部により、前記ステージの前記移動と前記マッ
    チング、前記ステージの前記移動と前記差画像データ取
    得、またはその両者を繰り返して行って前記繰り返しパ
    ターンのパターン配列情報を得る工程と、 前記パターン配列情報に基づいて前記被処理物を外観検
    査する工程とを有することを特徴とする外観検査方法。
  2. 【請求項2】 繰り返しパターンが形成された被処理物
    である半導体ウェハを準備する工程と、 前記半導体ウェハを移動可能なステージに配置する工程
    と、 前記繰り返しパターンの原点位置を制御部に登録する工
    程と、 前記原点位置における前記繰り返しパターンの基準画像
    データを画像処理によって取り込んで記憶させる工程
    と、 前記ステージを前記繰り返しパターンの繰り返し方向に
    沿って移動させ、移動箇所における前記繰り返しパター
    ンの移動点画像データを画像処理によって取り込む工程
    と、 前記基準画像データと前記移動点画像データとのマッチ
    ング、前記2つの画像データからの差画像データ取得、
    またはその両者を行う工程と、 前記制御部により、前記ステージの前記移動と前記マッ
    チング、前記ステージの前記移動と前記差画像データ取
    得、またはその両者を繰り返して行って前記繰り返しパ
    ターンのパターン配列情報を得る工程と、 前記パターン配列情報に基づいて前記半導体ウェハを外
    観検査する工程とを有することを特徴とする外観検査方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の外観検査方法であって、
    前記繰り返しパターンは、複数の半導体チップが繰り返
    して形成されたチップパターンであり、前記繰り返しパ
    ターンの前記原点位置として前記チップパターンの前記
    原点位置を前記制御部に登録し、その後、前記ステージ
    の前記移動と前記マッチングとを繰り返して行って前記
    パターン配列情報であるチップピッチ情報、チップサイ
    ズ情報およびチップ配列情報を取得することを特徴とす
    る外観検査方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の外観検査方法であって、
    前記繰り返しパターンは、複数の半導体チップが繰り返
    して形成されたチップパターンと、前記半導体チップに
    繰り返して形成されたメモリセルパターンとであり、前
    記繰り返しパターンの前記原点位置として前記チップパ
    ターンの前記原点位置を前記制御部に登録した後、前記
    ステージの前記移動と前記マッチングとを繰り返して行
    って前記パターン配列情報であるチップピッチ情報、チ
    ップサイズ情報およびチップ配列情報を取得し、一方、
    前記繰り返しパターンの前記原点位置として前記メモリ
    セルパターンの前記原点位置を前記制御部に登録した
    後、前記ステージの前記移動と画像データの周期性認識
    とを行って前記パターン配列情報であるセルピッチ情報
    およびセルエリア情報を取得し、前記半導体ウェハの前
    記外観検査時に、チップ比較またはセル比較もしくはそ
    の両者を行って前記半導体ウェハを検査することを特徴
    とする外観検査方法。
  5. 【請求項5】 被処理物を支持する移動可能なステージ
    と、 前記被処理物に形成された繰り返しパターンの像を取り
    込む計測用撮像手段と、 前記計測用撮像手段が取り込んだ前記像を画像データに
    変換する撮像情報変換手段と、 登録された原点位置の前記繰り返しパターンの基準画像
    データを画像処理によって取り込んで記憶し、前記ステ
    ージを前記繰り返しパターンの繰り返し方向に沿って移
    動させ、移動箇所における前記繰り返しパターンの移動
    点画像データを画像処理によって取り込んで前記基準画
    像データと前記移動点画像データとのマッチングまたは
    差画像データ取得もしくはその両者を行い、前記ステー
    ジの前記移動と前記マッチング、前記ステージの前記移
    動と前記差画像データ取得またはその両者を繰り返して
    行って前記繰り返しパターンのパターン配列情報を得る
    制御部と、 前記被処理物の検査像を取り込む検査用撮像手段とを有
    し、 前記パターン配列情報に基づいて前記被処理物の外観検
    査を行うことを特徴とする外観検査装置。
  6. 【請求項6】 被処理物である半導体ウェハを支持する
    移動可能なステージと、 前記半導体ウェハに形成された繰り返しパターンの像を
    取り込む計測用撮像手段と、 前記計測用撮像手段が取り込んだ前記像を画像データに
    変換する撮像情報変換手段と、 登録された原点位置の前記繰り返しパターンの基準画像
    データを画像処理によって取り込んで記憶し、前記ステ
    ージを前記繰り返しパターンの繰り返し方向に沿って移
    動させ、移動箇所における前記繰り返しパターンの移動
    点画像データを画像処理によって取り込んで前記基準画
    像データと前記移動点画像データとのマッチングまたは
    差画像データ取得もしくはその両者を行い、前記ステー
    ジの前記移動と前記マッチング、前記ステージの前記移
    動と前記差画像データ取得、またはその両者を繰り返し
    て行って前記繰り返しパターンのパターン配列情報を得
    る制御部と、 前記半導体ウェハの検査像を取り込む検査用撮像手段と
    を有し、 前記パターン配列情報に基づいて前記半導体ウェハの外
    観検査を行うことを特徴とする外観検査装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の外観検査装置であって、
    前記繰り返しパターンは、複数の半導体チップが繰り返
    して形成されたチップパターンと、前記半導体チップに
    繰り返して形成されたメモリセルパターンとであり、前
    記繰り返しパターンの前記原点位置として、前記チップ
    パターンおよび前記メモリセルパターンの前記原点位置
    を前記制御部に登録し、その後、前記制御部によって、
    前記パターン配列情報として、チップピッチ情報、チッ
    プサイズ情報、チップ配列情報、セルピッチ情報および
    セルエリア情報を取得し、前記半導体ウェハの前記外観
    検査時に、チップ比較またはセル比較もしくはその両者
    を行って前記半導体ウェハを検査することを特徴とする
    外観検査装置。
  8. 【請求項8】 被処理物である半導体ウェハに繰り返し
    パターンを形成する工程と、 前記半導体ウェハを移動可能なステージに配置した後、
    前記繰り返しパターンの原点位置における基準画像デー
    タを画像処理によって取り込んで記憶させ、その後、前
    記ステージを前記繰り返しパターンの繰り返し方向に沿
    って移動させ、移動箇所における前記繰り返しパターン
    の移動点画像データを画像処理によって取り込む工程
    と、 前記基準画像データと前記移動点画像データとのマッチ
    ング、前記2つの画像データからの差画像データ取得ま
    たはその両者を行い、制御部によって、前記ステージの
    前記移動と前記マッチング、前記ステージの前記移動と
    前記差画像データ取得、またはその両者を繰り返して行
    って前記繰り返しパターンのパターン配列情報を得る工
    程と、 前記パターン配列情報に基づいて前記半導体ウェハを外
    観検査する工程と、 前記外観検査後、前記半導体ウェハを個々の半導体チッ
    プに分離する工程と、 前記半導体チップとチップ支持部材とを接合する工程
    と、 前記半導体チップの表面電極と外部端子に電気的に接続
    されるリード部とを電気的に接続する工程とを有するこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の半導体装置の製造方法で
    あって、前記繰り返しパターンは、複数の半導体チップ
    が繰り返して形成されたチップパターンと、前記半導体
    チップに繰り返して形成されたメモリセルパターンとで
    あり、前記繰り返しパターンの前記原点位置として前記
    チップパターンの前記原点位置を前記制御部に登録した
    後、前記ステージの前記移動と前記マッチングとを繰り
    返して行って前記パターン配列情報であるチップピッチ
    情報、チップサイズ情報およびチップ配列情報を取得
    し、一方、前記繰り返しパターンの前記原点位置として
    前記メモリセルパターンの前記原点位置を前記制御部に
    登録した後、前記ステージの前記移動と画像データの周
    期性認識とを行って前記パターン配列情報であるセルピ
    ッチ情報およびセルエリア情報を取得し、前記半導体ウ
    ェハの前記外観検査時に、チップ比較またはセル比較も
    しくはその両者を行って前記半導体ウェハを検査するこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002267615A (ja) * 2001-03-12 2002-09-18 Olympus Optical Co Ltd 欠陥検出方法及びその装置
JP2002342757A (ja) * 2001-05-18 2002-11-29 Tokyo Seimitsu Co Ltd パターン比較検査方法及び装置
US7113629B2 (en) 2001-04-11 2006-09-26 Dainippon Screen Mfg. Co., Ltd. Pattern inspecting apparatus and method
CN1306582C (zh) * 2004-05-20 2007-03-21 上海交通大学 基于双目机器视觉的球栅阵列半导体器件品质检测系统
JP2010534408A (ja) * 2007-07-20 2010-11-04 ケーエルエー−テンカー・コーポレーション 標準参照ダイ比較検査に用いるための標準参照ダイを生成する方法及びウエハーを検査するための方法
US8492178B2 (en) 2007-02-23 2013-07-23 Rudolph Technologies, Inc. Method of monitoring fabrication processing including edge bead removal processing

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