JP2001202520A - パターンの合成方法 - Google Patents

パターンの合成方法

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JP2001202520A
JP2001202520A JP2000013746A JP2000013746A JP2001202520A JP 2001202520 A JP2001202520 A JP 2001202520A JP 2000013746 A JP2000013746 A JP 2000013746A JP 2000013746 A JP2000013746 A JP 2000013746A JP 2001202520 A JP2001202520 A JP 2001202520A
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JP2000013746A
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English (en)
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Toru Ida
徹 井田
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Nippon Avionics Co Ltd
Original Assignee
Nippon Avionics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マスタパターンを正確に合成する。 【解決手段】 予め良品と判定されている被測定パター
ンをカメラの視野に応じて複数の撮像領域に分割して、
カメラと被測定パターンの相対位置を変えながら各撮像
領域をカメラで撮像した画像からマスタパターンを作成
する際に、隣接する撮像領域に重複部が生じるよう撮像
する(ステップ101)。隣接する2つの撮像領域の画
像のうち各重複部間の相関値を算出して、最も相関値が
高いピーク位置から2つの撮像領域の画像間の位置ずれ
量を求め、2つの画像を位置ずれ量に基づいて合成する
(ステップ104)。これにより、被測定パターン全体
に相当するマスタパターンを作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、グリーンシートあ
るいはテープキャリア等に形成されたパターンを検査す
るパターン検査方法に係り、特にカメラの撮像範囲毎の
マスタパターンを合成して被測定パターン全体に相当す
るマスタパターンを作成する合成方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、IC、LSIの多ピン化要求
に適した実装技術として、PGA(Pin Grid Array)が
知られている。PGAは、チップを付けるパッケージの
ベースとしてセラミック基板を用い、リード線の取り出
し位置まで配線を行っている。このセラミック基板を作
るために、アルミナ粉末を液状のバインダで練り合わせ
てシート状にしたグリーンシートと呼ばれるものが使用
され、このグリーンシート上に高融点の金属を含むペー
ストがスクリーン印刷される。そして、このようなシー
トを焼成することにより、グリーンシートを焼結させる
と共にペーストを金属化させる、いわゆる同時焼成が行
われる。
【0003】また、その他の実装技術として、TAB
(Tape Automated Bonding)が知られている。TAB法
は、ポリイミド製のテープキャリア(TABテープ)上
に形成された銅箔パターンをICチップの電極に接合し
て外部リードとする。銅箔パターンは、テープキャリア
に銅箔を接着剤で貼り付け、これをエッチングすること
によって形成される。
【0004】このようなグリーンシートあるいはテープ
キャリアでは、パターン形成後に顕微鏡を用いて人間に
より目視でパターンの検査が行われる。しかしながら、
微細なパターンを目視で検査するには、熟練を要すると
共に、目を酷使するという問題点があった。そこで、目
視検査に代わるものとして、テープキャリア等に形成さ
れたパターンをTVカメラで撮像して自動的に検査する
技術が提案されている(例えば、特開平6−27313
2号公報、特開平7−110863号公報)。
【0005】図10、図11は特開平6−273132
号公報に記載された断線を検出する従来の検査方法を説
明するための図である。良品と判定された被測定パター
ンを撮像することによって作成されたマスタパターン
は、パターンエッジを示す直線の集合として登録され
る。また、被測定パターンは、パターンを撮像した濃淡
画像から抽出したパターンエッジを示すエッジデータ
(エッジ座標)の集合として入力される。そして、抽出
した被測定パターンのエッジデータn1、n2、n3・
・・とマスタパターンの直線との対応付けを行う。この
対応付けを行うために、図10に示すように、マスタパ
ターンの連続する直線A1とA2、A2とA3・・・・
がつくる角をそれぞれ2等分する2等分線A2’、A
3’・・・・を求める。
【0006】この2等分線A2’、A3’・・・・によ
ってマスタパターンの直線A1、A2、A3・・・・の
周囲は、各直線にそれぞれ所属する領域に分割される。
これにより、各領域内に存在する被測定パターンのエッ
ジデータn1、n2、n3・・・・は、その領域が属す
るマスタパターンの直線A1、A2、A3・・・・とそ
れぞれ対応付けられたことになる。例えば図10におい
て、エッジデータn1〜n3は、直線A1と対応付けら
れ、データn4〜n6は、直線A2と対応付けられる。
次に、被測定パターンのエッジデータとマスタパターン
とを比較し、被測定パターンが断線しているかどうかを
検査する。この検査は、図11に示すように、被測定パ
ターンの連結したエッジデータn1〜n9を追跡するこ
とによりパターンエッジを追跡するラベリング処理によ
って実現される。このとき、被測定パターンの先端に生
じた断線により、この断線部でエッジデータが連結しな
いため、マスタパターンの直線A3〜A5に対応するエ
ッジデータが存在しない。こうして、被測定パターンの
断線を検出することができる。
【0007】図12は特開平6−273132号公報に
記載された短絡を検出する従来の検査方法を説明するた
めの図である。この検査方法では、まずマスタパターン
と被測定パターンを所定の大きさに切り出した検査領域
20において、被測定パターンの連結したエッジデータ
を追跡する。これにより、被測定パターンの各エッジデ
ータは、n1〜n18と順次ラベリングされる。しか
し、パターンエッジを示す対向する2直線からなるマス
タパターンMaと同じく対向する2直線からなるマスタ
パターンMbには、エッジデータn8、n17は登録さ
れていない。こうして、被測定パターンの短絡を検出す
ることができる。
【0008】図13は特開平7−110863号公報に
記載された欠損あるいは突起を検出する従来の検査方法
を説明するための図である。この検査方法では、まず中
心線Lに垂直な垂線を引いて、この垂線がマスタパター
ンのエッジを示す直線A1、A2と交わる交点間の長さ
をマスタパターンの幅W0として予め求めておく。次
に、実際の検査では、被測定パターンのエッジデータn
からマスタパターンの中心線Lに対して垂線を下ろすこ
とにより、対向するエッジデータ間の距離を求める。こ
の距離が被測定パターンの幅Wであり、これをマスタパ
ターンの幅W0と比較することにより、被測定パターン
の欠損あるいは突起を検出することができる。
【0009】しかし、このような検査方法を用いるパタ
ーン検査装置では、被測定パターンの全体にわたってマ
スタパターンとの比較による詳細な検査をソフトウェア
で行うため、パターン検査に時間がかかるという問題点
があった。そこで、短時間で検査が可能なパターン検査
装置が提案されている(例えば、特開平10−1419
30号公報)。特開平10−141930号公報に記載
されたパターン検査装置では、ハードウェアによって被
測定パターンの欠陥候補を検出し、検出した欠陥候補を
含む所定の小領域だけソフトウェアによって検査するの
で、被測定パターンの欠陥を従来よりも高速に検査する
ことができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上のような検査方法
を用いるパターン検査装置では、マスタパターンの作成
方法として、予め良品と判定されている検査ワークをカ
メラで撮像して作成する方法と、検査ワークの製造上の
マスタとなったCAD(Computer Aided Design)デー
タから作成する方法がある。このうち、良品と判定され
ている検査ワークからマスタパターンを作成する方法で
は、カメラによる画像取り込みを複数回行って、検査ワ
ークの全領域を撮像するようにしている。したがって、
この方法では、カメラの撮像範囲毎にマスタパターンが
作成される。これに対し、CADデータからマスタパタ
ーンを作成する方法では、検査ワーク全体に相当する1
つのマスタパターンが作成される。したがって、良品と
判定されている検査ワークから作成したマスタパターン
とCADデータから作成したマスタパターンを同一のも
のとして扱うことができないという問題点があった。
【0011】また、通常、グリーンシート上には、図1
4に示すように、横Nx個×縦Ny個(Nx,Nyは1
以上の整数)のマトリクス状に配置された同一パターン
(これらをピースと呼ぶ)30が形成される。一般に、
1つのピース30が例えばIC1個に相当する。このた
め、グリーンシートを検査ワークとする場合、良品と判
定されている検査ワークからマスタパターンを作成する
方法では、検査対象のグリーンシート上の1つピース3
0がカメラの撮像範囲内に収まるようにする。しかし、
この方法では、グリーンシート上のピース30の数が変
わる度に、カメラの撮像範囲の割り振りを変更しなけれ
ばならないという問題点があった。
【0012】以上のような問題点を解決するためには、
カメラの撮像範囲ごとのマスタパターンを合成して、検
査ワーク全体に相当するマスタパターンを作成する必要
がある。マスタパターンを合成する方法としては、位置
決めマークを用いて位置を合わせ、合成する方法があ
る。しかし、このような方法では、位置決めマークが存
在しないマスタパターンの合成ができず、また正確に合
成することができないという問題点があった。本発明
は、上記課題を解決するためになされたもので、位置決
めマークが存在しないパターンであっても、マスタパタ
ーンを正確に合成することができる合成方法を提供する
ことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のパターンの合成
方法は、予め良品と判定されている被測定パターンをカ
メラの視野に応じて複数の撮像領域に分割して、カメラ
と被測定パターンの相対位置を変えながら各撮像領域を
カメラで撮像した画像からマスタパターンを作成する際
に、隣接する撮像領域に重複部が生じるよう撮像し、隣
接する2つの撮像領域の画像のうち各重複部間の相関値
を算出して、最も相関値が高いピーク位置から2つの撮
像領域の画像間の位置ずれ量を求め、この2つの画像を
位置ずれ量に基づいて合成することを全撮像領域につい
て行うことにより、被測定パターン全体に相当するマス
タパターンを作成するようにしたものである。また、本
発明のパターンの合成方法の1構成例は、相関値が最大
となる画素位置とその周辺の画素位置とを用いて補間を
行うことによりピーク位置を算出し、位置ずれ量を画素
以下の精度で求めるようにしたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の第1
の実施の形態を示す合成方法を用いるパターン検査方法
のフローチャート図、図2はこの検査方法で用いるパタ
ーン検査装置のブロック図である。図2において、1は
グリーンシート等の検査ワーク、2は検査ワーク1を載
置するためのX−Yテーブル、3はX−Yテーブル2上
の検査ワーク1を撮像するラインセンサカメラ、4は被
測定パターンの欠陥候補を検出する一次検査を行い、欠
陥候補の位置を示すアドレス情報により欠陥候補を含む
所定の領域について、被測定パターンとマスタパターン
の誤差を求め、被測定パターンの二次検査を行う画像処
理装置、5は検査結果を表示するための表示装置であ
る。
【0015】以下、検査の基準となるマスタパターンの
作成方法を詳細に説明する。まず、予め良品と判定され
ている検査ワーク1をカメラ3によって撮像する。そし
て、画像処理装置4は、カメラ3から出力された濃淡画
像をディジタル化して、図示しない内部の画像メモリに
いったん記憶する(ステップ101)。カメラ3は、X
方向に画素が配列されたラインセンサなので、X−Yテ
ーブル2をY方向に移動させることにより、2次元の画
像データが画像メモリに記憶される。
【0016】本発明では、検査ワーク1をカメラ3の視
野に応じて複数の撮像領域に分割して、カメラ3と検査
ワーク1の相対位置を変えながら各撮像領域をカメラ3
で撮像した画像からマスタパターンを作成する。なお、
ここでの視野とは、X−Yテーブル2を所定画素分だけ
Y方向に移動させたときの視野である。
【0017】図3は分割撮像の様子を示す説明図であ
る。図3に示すように、検査ワーク1は、X方向がNx
個、Y方向がNy個の撮像領域に分割して撮像される。
10(10−1〜10−(NxNy))はカメラ3の視
野である。画像処理装置4は、X−Yテーブル2をY方
向に移動させることにより、視野10−1の撮像領域を
撮像した後(ステップ101)、最初の画像取り込みで
あるか否かを判定する(ステップ102)。ここでは、
最初の画像取り込みなので、ステップ103に進む。
【0018】画像処理装置4は、X−Yテーブル2をX
方向に所定量だけ移動させ(ステップ103)、視野1
0−1と重なりを有する視野10−2の撮像領域を撮像
する(ステップ101)。このとき、ステップ103に
おけるX−Yテーブル2のX方向の移動量は、隣接する
2つの撮像領域に生じる重複部(図3の斜線部)11の
幅が例えば数10画素程度になるように設定される。
【0019】次に、画像処理装置4は、最初の画像取り
込みであるか否かを再び判定する(ステップ102)。
ここでは、2回目の画像取り込みなので、ステップ10
4に進み、マスタパターンの合成処理を行う。図4はマ
スタパターンの合成処理を示すフローチャート図、図5
はマスタパターンの合成処理を説明するための説明図で
ある。
【0020】前回の画像取り込みで画像メモリに記憶さ
れた画像であるマスタパターンM−1と、今回の画像取
り込みで画像メモリに記憶された画像であるマスタパタ
ーンM−2には、図5(a)のように重複部11に相当
する重複領域Rmが存在する。画像処理装置4は、重複
領域Rm内のマスタパターンM−1の濃淡データと重複
領域Rm内のマスタパターンM−2の濃淡データとの相
関値f(xs,ys)を次式によって算出する(ステッ
プ201)。
【0021】
【数1】
【0022】式(1)において、master1(xs
+i,ys+j)はマスタパターンM−1の濃淡デー
タ、master2(i,j)はマスタパターンM−2
の濃淡データ、AS,AEは相関値算出の際の位置ずれ
範囲を指定する定数である。式(1)は、基準となる座
標がxs,ysの重複領域Rm内のマスタパターンM−
1に対して、マスタパターンM−2の重複領域RmをX
方向にi、Y方向にjだけ位置をずらしながら相関をと
ることを意味する。
【0023】次に、画像処理装置4は、相関値f(x
s,ys)が極大値をとる位置(以下、ピーク位置と呼
ぶ)を画素以下の精度で算出する(ステップ202)。
図6は相関値f(xs,ys)のピーク位置の算出方法
を説明するための図である。図6の例では、X座標がx
smの位置で相関値f(xs,ys)が最大値をとり、
相関値f(xsm,ys),f(xsm−1,ys),
f(xsm+1,ys)が2次式にのっているものとす
る。これにより、次式が成立する。
【0024】
【数2】
【0025】
【数3】
【0026】
【数4】
【0027】式(2)、式(3)、式(4)より、係数
a,b,cは次式のように求めることができる。
【0028】
【数5】
【0029】
【数6】
【0030】
【数7】
【0031】一方、ax2 +bx+cをxで微分した傾
きが0になる点がピーク位置なので、次式が成立する。
【0032】
【数8】
【0033】式(5)〜式(8)より、ピーク位置のX
座標xは次式のように求めることができる。
【0034】
【数9】
【0035】なお、図6、式(2)〜式(9)において
ysは任意の値をとるものとする。こうして、式(9)
により、ピーク位置のX座標xを画素以下の精度で求め
ることができる。また、同様の方法により、ピーク位置
のY座標yを画素以下の精度で求めることができる。
【0036】次に、画像処理装置4は、マスタパターン
M−1,M−2間の位置ずれ量、すなわち重複領域Rm
のX座標とピーク位置のX座標xとのずれ量及び同重複
領域RmのY座標とピーク位置のY座標yとのずれ量を
求める(ステップ203)。そして、画像処理装置4
は、算出した位置ずれ量を基にマスタパターンM−1と
マスタパターンM−2とを合成する(ステップ20
4)。
【0037】重複領域Rmの大きさは、ステップ103
におけるX−Yテーブル2の移動量から求めることがで
きる。これに対し、マスタパターンM−1,M−2間の
位置ずれ量を画素以下の精度で算出すると、前記位置ず
れ量が0のときの重複領域Rm’の大きさを画素以下の
精度で求めることができる。
【0038】そこで、画像処理装置4は、算出した位置
ずれ量の分だけマスタパターンM−2の位置を移動させ
た上で、マスタパターンM−1から重複領域Rm’を取
り除き、残りのマスタパターンM−1と移動させたマス
タパターンM−2とを連結して、連結した結果を新たな
マスタパターンM−1として画像メモリに記憶する(図
5(b))。このようにして、マスタパターンの合成処
理が終了する。
【0039】次に、画像処理装置4は、全撮像領域の画
像取り込みが終了したか否かを判定する(ステップ10
5)。ここでは、画像取り込みが終了していないので、
ステップ103に進む。画像処理装置4は、X−Yテー
ブル2をX方向に所定量だけ移動させ(ステップ10
3)、視野10−2と重なりを有する視野10−3の撮
像領域を撮像する(ステップ101)。
【0040】続いて、画像処理装置4は、上記と同様
に、マスタパターンM−1として画像メモリに記憶され
ている画像(視野10−1,10−2の合成画像)と今
回の画像取り込みで画像メモリに記憶されたマスタパタ
ーンM−2とを合成する(ステップ104)。
【0041】このような処理を繰り返して視野10−N
xの撮像領域まで撮像した後、画像処理装置4は、X−
Yテーブル2をY方向に所定量だけ移動させ(ステップ
103)、視野10−1と重なりを有する視野10−
(Nx+1)の撮像領域を撮像する(ステップ10
1)。このとき、X−Yテーブル2のY方向の移動量
は、隣接する2つの撮像領域に生じる重複部の幅が例え
ば数10画素程度になるように設定される。
【0042】画像処理装置4は、マスタパターンM−1
として画像メモリに記憶されている画像(視野10−1
〜10−Nxの合成画像)と今回の画像取り込みで画像
メモリに記憶されたマスタパターンM−2とを合成する
(ステップ104)。以上のような処理を繰り返すこと
で、最後の視野10−(NxNy)の撮像領域まで撮像
を行い、検査ワーク1の走査を終える。こうして、画像
処理装置4の画像メモリには、検査ワーク全体に相当す
るマスタパターンが記憶される。
【0043】次に、画像処理装置4は、画像メモリに記
憶されたマスタパターンの濃淡画像を2値化する(ステ
ップ106)。画像メモリに記憶された濃淡画像データ
には、銅箔パターンとそれ以外の背景(グリーンシート
等の基材)とが含まれているが、銅箔パターンと背景に
は濃度差があるので、銅箔パターンの濃度値と背景の濃
度値の間の値をしきい値として設定すれば、銅箔パター
ンは「1」に変換され、背景は「0」に変換される。こ
うして、パターンエッジとその内側が画素「1」で塗り
つぶされたマスタパターンを得ることができる。以下、
これを第1のマスタパターンと呼ぶ。
【0044】続いて、画像処理装置4は、第1のマスタ
パターンから欠損、ピンホール又は断線検出用の第2の
マスタパターンと、突起、飛び散り又は短絡検出用の第
3のマスタパターンとを以下のように作成する(ステッ
プ107)。図7は第2、第3のマスタパターンの作成
方法を説明するための図であり、第1のマスタパターン
の一部を示している。なお、図7では、説明を簡単にす
るために、パターンエッジを意味する直線のみで第1の
マスタパターンを表し、パターンエッジを意味する直線
とその内側を意味する斜線で第2、第3のマスタパター
ンを表しているが、実際の第1〜第3のマスタパターン
は、パターンエッジとその内側が画素「1」で塗りつぶ
されたものである。
【0045】まず、図7(a)に示すように、第1のマ
スタパターンをその中心線と直角の方向に収縮させて、
第2のマスタパターンM1を作成する。これは、第1の
マスタパターンの両エッジを示す対向する直線A1とA
4(中心線はL1)の間隔、及びA2とA3(中心線は
L2)の間隔を狭くして第1のマスタパターンを細らせ
ることにより作成することができる。
【0046】この第2のマスタパターンM1による欠陥
検出の精度は、第1のマスタパターンをどれだけ収縮さ
せるかによって決まる。例えば、第1のマスタパターン
の幅の1/5を超える欠損が存在するときに欠陥と認識
したい場合は、第2のマスタパターンM1の幅を第1の
マスタパターンの幅の3/5となるように縮小すればよ
い。検出精度は、画素単位や実際の寸法で決めてもよい
ことは言うまでもない。こうして、欠損、ピンホール又
は断線検出用の第2のマスタパターンM1が作成され
る。
【0047】続いて、図7(b)に示すように、第1の
マスタパターンをその中心線と直角の方向に膨張させ
て、第3のマスタパターンM2を作成する。これは、第
1のマスタパターンの両エッジを示す対向する直線A5
とA8(中心線はL3)、A6とA7(中心線はL
4)、A9とA12(中心線はL5)及びA10とA1
1(中心線はL6)の間隔をそれぞれ広くして第1のマ
スタパターンを太らせることにより作成することができ
る。ただし、実際に第3のマスタパターンM2になるの
は、膨張処理した結果を論理反転した領域、すなわち直
線A5〜A8からなる第1のマスタパターンMaと、直
線A9〜A12からなる第1のマスタパターンMbとを
それぞれ膨張処理して生じた2つのパターンに挟まれた
領域である。
【0048】この第3のマスタパターンM2による欠陥
検出の精度は、第1のマスタパターンをどれだけ膨張さ
せるかによって決まる。例えば、第1のマスタパターン
の幅の1/5を超える欠損が存在するときに欠陥と認識
したい場合は、第3のマスタパターンM2の幅を第1の
マスタパターンの幅の7/5となるように拡大すればよ
い。また、画素単位や実際の寸法で検出精度を決めても
よいことは第2のマスタパターンと同様である。こうし
て、突起、飛び散り又は短絡検出用の第3のマスタパタ
ーンM2が作成される。
【0049】次に、被測定パターンの検査について説明
する。まず、検査対象の検査ワーク1をカメラ3によっ
て撮像する。そして、画像処理装置4は、カメラ3から
出力された濃淡画像をディジタル化して、図示しない内
部の画像メモリにいったん記憶する(ステップ10
8)。このとき、X−Yテーブル2をY方向に移動させ
ることにより、2次元の画像データが画像メモリに記憶
されるのはマスタパターンの場合と同様である。
【0050】続いて、画像処理装置4は、画像メモリに
記憶された被測定パターンの濃淡画像を2値化する(ス
テップ109)。こうして、パターンエッジとその内側
が画素「1」で塗りつぶされた被測定パターンを得るこ
とができる。次いで、画像処理装置4は、マスタパター
ンに予め設けられた位置決めマークとこれに対応する被
測定パターンの位置決めマークの位置を一致させること
により、マスタパターンと被測定パターンの位置合わせ
を行う(ステップ110)。なお、第1のマスタパター
ンから作成した第2のマスタパターンと第3のマスタパ
ターン間の位置関係は分かっているので、マスタパター
ンと被測定パターンの位置合わせは1回行えばよい。
【0051】ステップ110の位置合わせ処理が終了し
た後、画像処理装置4は、被測定パターンと第2、第3
のマスタパターンとを比較して、被測定パターンの一次
検査を行う(ステップ111,112)。ステップ11
1,112の検査は、画像処理装置4のハードウェアに
よって同時に実施される。
【0052】まず、第2のマスタパターンM1との比較
による検査(ステップ111)について説明する。図8
はこの検査方法を説明するための図である。なお、図8
の例では、梨地で示すパターンNPを除いた部分が被測
定パターンPである。画像処理装置4は、図8に示すよ
うに、被測定パターンPと第2のマスタパターンM1と
を比較する。ただし、実際に比較するのは、被測定パタ
ーンPを論理反転したパターンNPと第2のマスタパタ
ーンM1である。
【0053】パターンNPと第2のマスタパターンM1
との論理積をとると、この論理積の結果は、被測定パタ
ーンPに欠損や断線があるか否かによって異なる。例え
ば、被測定パターンPがその値として「1」を有し、同
様にマスタパターンM1が「1」を有するとき、被測定
パターンPに欠損や断線がない場合は、パターンNPと
マスタパターンM1が重なることがないので、この論理
積の結果は「0」となる。
【0054】これに対して、図8のように被測定パター
ンPに欠損Cがあると、この部分でパターンNPとマス
タパターンM1が重なるので、論理積の結果が「1」と
なる。これは、被測定パターンにピンホールHや断線が
ある場合も同様である。こうして、被測定パターンの欠
損、ピンホールあるいは断線を検出することができる。
そして、画像処理装置4は、論理積の結果が「1」とな
って欠陥候補と認識した位置(図8では、C,Hの位
置)を記憶する。
【0055】次に、第3のマスタパターンM2との比較
による検査(ステップ112)について説明する。図9
はこの検査方法を説明するための図である。画像処理装
置4は、図9に示すように、被測定パターンPと第3の
マスタパターンM2とを比較する。上記と同様に、被測
定パターンPa、Pbと第3のマスタパターンM2の論
理積をとると、この論理積の結果は、被測定パターンP
a、Pbに突起や短絡があるか否かによって異なる。つ
まり、被測定パターンPa、Pbに突起や短絡がない場
合は、論理積の結果は「0」となる。
【0056】これに対し、図9のように被測定パターン
Paに突起Kがあると、この部分で被測定パターンPa
とマスタパターンM2が重なるので、論理積の結果が
「1」となる。同様に、被測定パターンPa、Pb間に
短絡Sが存在すると、論理積の結果が「1」となる。こ
れは、被測定パターンに飛び散りが存在する場合も同様
である。こうして、被測定パターンの突起、飛び散りあ
るいは短絡を検出することができる。そして、画像処理
装置4は、論理積の結果が「1」となって欠陥候補と認
識した位置(図9では、K,Sの位置)を記憶する。
【0057】以上のような一次検査を行った後、画像処
理装置4は、記憶した欠陥候補の位置をアドレス情報と
する。そして、画像処理装置4は、前記アドレス情報が
示す位置の欠陥候補を中心とする、所定の大きさの領域
について、被測定パターンと第1のマスタパターンとを
比較して誤差を求めることにより、被測定パターンの二
次検査を行う(ステップ113)。この検査の方法は、
前述した図10〜図13の従来の方法と同様である。
【0058】第2,第3のマスタパターンの各々と被測
定パターンとの比較検査は、ハードウェアで実現でき、
検出した欠陥候補を含む所定の領域だけ、処理時間のか
かる被測定パターンと第1のマスタパターンの比較によ
って検査するので、被測定パターンを高速に検査するこ
とができる。なお、本実施の形態では、分割撮像の際に
X−Yテーブル2を移動させているが、カメラ3を移動
させてもよいことは言うまでもない。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、予め良品と判定されて
いる被測定パターンをカメラの視野に応じて複数の撮像
領域に分割して、カメラと被測定パターンの相対位置を
変えながら各撮像領域をカメラで撮像した画像からマス
タパターンを作成する際に、隣接する撮像領域に重複部
が生じるよう撮像し、隣接する2つの撮像領域の画像の
うち各重複部間の相関値を算出して、最も相関値が高い
ピーク位置から2つの撮像領域の画像間の位置ずれ量を
求め、この2つの画像を位置ずれ量に基づいて合成する
ことを全撮像領域について行うことにより、被測定パタ
ーン全体に相当するマスタパターンを作成することがで
きる。その結果、CADデータから作成したマスタパタ
ーンと同一の扱いが可能となる。また、位置決めマーク
が存在しないパターンであっても、マスタパターンを正
確に合成することができる。
【0060】また、相関値が最大となる画素位置とその
周辺の画素位置とを用いて補間を行うことによりピーク
位置を算出し、位置ずれ量を画素以下の精度で求めるこ
とにより、撮像領域毎のマスタパターンを画素以下の精
度で合成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示す合成方法を
用いるパターン検査方法のフローチャート図である。
【図2】 パターン検査装置のブロック図である。
【図3】 分割撮像の様子を示す説明図である。
【図4】 マスタパターンの合成処理を示すフローチャ
ート図である。
【図5】 マスタパターンの合成処理を説明するための
説明図である。
【図6】 相関値のピーク位置の算出方法を説明するた
めの図である。
【図7】 第2、第3のマスタパターンの作成方法を説
明するための図である。
【図8】 第2のマスタパターンとの比較による検査方
法を説明するための図である。
【図9】 第3のマスタパターンとの比較による検査方
法を説明するための図である。
【図10】 断線を検出する従来の検査方法を説明する
ための図である。
【図11】 断線を検出する従来の検査方法を説明する
ための図である。
【図12】 短絡を検出する従来の検査方法を説明する
ための図である。
【図13】 欠損あるいは突起を検出する従来の検査方
法を説明するための図である。
【図14】 グリーンシートの平面図である。
【符号の説明】
1…検査ワーク、2…X−Yテーブル、3…ラインセン
サカメラ、4…画像処理装置、5…表示装置、10…視
野、11…重複部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準となるマスタパターンの画像とカメ
    ラで撮像した被測定パターンの画像とを比較することに
    より被測定パターンを検査するパターン検査方法におい
    て、 予め良品と判定されている被測定パターンをカメラの視
    野に応じて複数の撮像領域に分割して、前記カメラと被
    測定パターンの相対位置を変えながら各撮像領域をカメ
    ラで撮像した画像から前記マスタパターンを作成する際
    に、 隣接する撮像領域に重複部が生じるよう撮像し、隣接す
    る2つの撮像領域の画像のうち各重複部間の相関値を算
    出して、最も相関値が高いピーク位置から前記2つの撮
    像領域の画像間の位置ずれ量を求め、この2つの画像を
    位置ずれ量に基づいて合成することを全撮像領域につい
    て行うことにより、被測定パターン全体に相当するマス
    タパターンを作成することを特徴とするパターンの合成
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のパターンの合成方法にお
    いて、 前記相関値が最大となる画素位置とその周辺の画素位置
    とを用いて補間を行うことにより前記ピーク位置を算出
    し、前記位置ずれ量を画素以下の精度で求めることを特
    徴とするパターンの合成方法。
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