JPH09502873A - 薬物結合タンパク質 - Google Patents

薬物結合タンパク質

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、薬物結合タンパク質、それをコードする遺伝子および薬物をスクリーニングするための検定および方法に関する。より詳細には、本発明は、サイトカイン抑制抗炎症薬(CSAID)結合タンパク質、それをコードする遺伝子およびこの薬物群の薬物の評価および特徴づけに有用な検定およびスクリーニングに関する。

Description

【発明の詳細な説明】 薬物結合タンパク質発明の分野 本発明は、薬物結合タンパク質、それをコードする遺伝子、および薬物をスク リーニングするための検定法および方法に関する。より詳細には、本発明は、サ イトカイン抑制抗炎症薬(CSAID)結合タンパク質、それをコードする遺伝 子、およびこの薬物群の薬物の評価および同定に有用な検定法およびスクリーニ ングに関する。発明の背景 サイトカインは、炎症および他の免疫機能における細胞応答の制御において重 要な役割を果たしている。なかでも特に興味深いのは、炎症反応カスケードの初 期段階に関与する細胞内タンパク質でありサイトカインであるインターロイキン −1(IL−1、αおよびβ)および腫瘍壊死因子(TNF、αおよびβ)であ る(アライ(Arai)、Ann.Rev.Biochem.59: 783-836(1990))。そこで、最 近、炎症性刺激に応答するIL−1およびTNFの生産の阻害に相当な量の研究 がなされてきている。 1つの治療的アプローチとしては、転写および/または翻訳および/または分 泌のレベルでのIL−1およびTNFの生産の抑制などが挙げられる。ある種の ピリジニルイミダゾールに関連する活性は、「CSAID」(すなわち、サイト カイン抑制抗炎症薬(Cytokine Suppressing Anti-Inflammatory Drugs)、図1 )と称される一群の化合物に結び付いた。これらの化合物は、主に転写レベルで IL−1およびTNFの発現を抑えるようである(ただし、転写に対するより弱 い影響も観察されているが他の段階に対する影響は除外され得ない)。 ピリジニルイミダゾールである5−(4−ピリジル)−6(4−フルオロフェニ ル)−2,3−ジヒドロイミダゾ(2,1−b)チアゾール(SK&F86002) が標準的なCSAIDとして同定されている。その活性の基礎は既に確立され特 徴づけられている(リー(Lee)ら、Int'l.J.Immunopharm.10(7): 835-843(1 9 88));Agents and Actions 27(3/4): 277-279(1989)およびInt'l.J.Immuno ther.6(1): 1-12(1990))。SARの研究(本明細書中で議論されるもの)は、 ピリジニルイミダゾールのサイトカイン抑制作用が、そのエイコサノイドおよび ロイコトリエン生産に対する阻害作用から独立した独特の活性を示すことを示唆 する。しかしながら、初期の一連の化合物には、サイトカイン抑制活性に選択的 であるものも特に著効なものもなかった。 CSAIDは実際に新規抗炎症治療剤となり得るため、その作用機構を分子レ ベルで特徴づけること、および選択性および効力の増大した化合物を得ることは 特に興味深い。特に、CSAID分子標的の同定および特徴づけは、炎症に関与 する生化学的過程の理解を増し、より強力な抗炎症薬を設計およびスクリーニン グする助けとなるであろう。本発明は、とりわけ、かかるCSAID結合タンパ ク質(CSBP)の精製および特徴づけを開示する。 例えば本明細書中に開示する特定の配列の本発明のDNAは、それらが、新規 CSBPの発現に必要な遺伝情報をコードする点において有用である。また、該 配列は、CSBP群に追加されるいずれかの化合物を単離および同定するために 、あるいは、CSBP遺伝子の変則的発現により特徴づけられる病態のアンチセ ンス療法の基礎を築くためにプローブとして使用してもよい。該新規タンパク質 自体は、治療剤または診断剤、およびCSAID結合活性のアンタゴニストまた はアゴニストである化合物のスクリーニング系の成分として直接有用である。ま た、該タンパク質は、上記診断、治療およびスクリーニングへの適用に有用な抗 体の異種における生産を誘導するのに有用である。これらの用途および本明細書 中に記載の試薬のための追加的用途は、本明細書を読めば当業者に明らかとなる であろう。発明の簡単な記載 本発明は、mRNA、DNA、cDNA並びにそのアンチセンスアナログおよび 生物学的に活性で診断的または治療的に有用なその断片を含む、CSAID結合 タンパク質をコードする単離された核酸分子を提供する。 また、本発明は、CSAID結合タンパク質またはペプチドの組換え生産にお ける試薬として有用なクローニングおよび発現プラスミドのような組換えベクタ ー、および、核酸配列をコードするCSBPよりなる組換え原核および/または 真核宿主細胞を提供する。 また、本発明は、公知リガンドに対する同定されるべきリガンドの結合を測定 することによる、CSBPに結合する能力を有するリガンドの同定法を提供する 。 また、本発明は、CSBPと相互作用し結合する化合物を同定するための薬物 のスクリーニング法を提供する。該結合タンパク質は、溶液中の単離形態であっ てもよいし、固定化形態であってもよい。あるいは、ファージ表示系におけるよ うな、または融合タンパク質のような組換え宿主細胞の表面上で発現するように 遺伝的に改変されていてもよい。あるいは、スクリーニングプロトコルにおいて 、該CSBPよりなる全細胞または細胞質ゾル画分を使用してもよい。結合タン パク質の形態にかかわらず、複数の化合物を、化合物/結合タンパク質複合体を 形成するのに十分な条件下で該結合タンパク質と接触させ、上記複合体を形成、 増強または阻害する能力を有する化合物を検出する。 また、本発明は、CSAID結合タンパク質様配列に特異的にハイブリダイズ するのに十分な長さの核酸分子よりなる核酸プローブを提供する。 また、本発明は、CSBPをコードするmRNAと結合して該mRNAの翻訳を 阻害する能力を有する配列を有するアンチセンスオリゴヌクレオチドを提供する 。 また、本発明は、CSBPをコードする核酸分子よりなる、あるいはこれを欠 くトランスジェニック非人間動物を提供する。また、区別の目安となる結合タン パク質発現、変異およびSAR評価のための並びにリガンドおよび薬物スクリー ニングにおけるモデルとしての上記トランスジェニック動物の使用方法を提供す る。 また、本発明は、CSAID結合ドメインおよび分析的に検出可能な信号を与 える能力を有する結合タンパク質/リガンド結合指示ドメインよりなる融合タン パク質を提供する。また、検出可能な信号を形成、増強または阻害することによ る薬物のスクリーニング法を提供する。 また、本発明は、化合物のCSAID結合タンパク質に対する結合に反応して 検出可能な信号を与える能力を有する第2成分と結合したCSAID結合タンパ ク質を表面上に発現する組換え宿主細胞を提供し、化合物の該結合タンパク質に 対する結合を許容するのに十分な条件下で複数の候補化合物を上記宿主細胞と接 触させ、上記第2成分により発生した信号を検出することにより、結合能を有す るそれらの化合物を同定することを特徴とする、CSAID結合タンパク質に結 合する化合物を同定するための化合物のスクリーニング法を提供する。図面の簡単な記載 図1は、THP.1細胞およびヒト単球におけるIL−1βの生合成について のピリジニルイミダゾールCSAIDのIC50の相関関係を示す。IL−1また はTNFの阻害についてのIC50に関する50以下の化合物のLog-Logスキャタ ープロットを得た。退縮分析を行った。相関係数は0.881である。 図2は、完全THP.1細胞における3H−化合物Iの時間依存的および可逆的 取り込みを示す。二百万のTHP.1細胞を単独で(適当な溶媒制御)または過 剰な非放射能標識されたリガンド(50nM)化合物I(四角)および化合物V 111(三角)の存在あるいは非存在(0−0)下の放射能標識化合物I(50 nM)と共にインキュベートした。種々の間隔をおいて、8%ショ糖クッション 上で細胞を遠心分離し、シンチレーション計数することにより、放射能について 該細胞ペレットを評価した。15分で飽和可能な結合が得られた。 図3は、結合活性の細胞下局在性を示す。50nM放射能標識化合物Iと共に 一億個のTHP.1細胞を22℃で30分間インキュベートした。ドウンス(dou nce)ホモジナイゼーションにより該細胞を破裂させた。分画遠心法により細胞 ライゼートを核、粒子および可溶性画分に分画した。放射能活性の大部分は、細 胞質ゾル画分に関連していた。前もって分画した試料を用いる結合検定において も同じ結果を得た。 図4は、THP.1細胞質ゾルによる化合物I結合の結合等温線およびスキャ チャードプロット分析を示す。粗製THP.1細胞質ゾルを用いる結合検定にお いて、一定の過剰の冷リガンド(50μM)の存在下で放射能標識化合物(0〜 1μM)の滴定を行った。該特異的結合は飽和し得る。スキャチャードプロット 分析は、3.6nMのKd、5pmol/mgタンパク質のBmaxおよび単一部位結合を示 した。 図5は、CSAID結合活性の特異性を示す。放射能標識化合物Iを使用する 競合的結合検定において、サイトカイン合成阻害についての公知のIC50を有す る3個の異なる構造群に及ぶ多数のピリジニルイミダゾール化合物を試験した。 2つの活性の間に高度の相関があった(R=0.889)が、これは結合事象が サイトカイン生産の阻害に必要な段階であることを示唆する。 図6は、CSAIDの位置選択性を示す。バイオアッセイおよび競合的結合検 定において、CSAIDの4対の位置異性体を試験した。各対の1個の異性体の みが活性であり、両検定において同じIC50を有していた。 図7は、放射能標識SB202190の結合が飽和し得、特異的で可逆的であ ることを示す。THP.1細胞質ゾルを50nM放射能標識SB化合物Iと共に1 5分間インキュベートして、飽和し得る結合を平衡化し、この時点で30μMの 該冷リガンドを加え、種々の間隔をおいて特異的結合を測定した。該結合は化合 物VIIにより、およびより低度であるが化合物XIにより可逆的であり、化合 物VIIIでは全く可逆的ではなかった。バイオアッセイにおけるこれらの化合 物のIC50は、それぞれ20nM、50nMおよび>5μMであった。 図8は、CSAID結合活性がプロテアーゼであり、熱感受性であることを示 す。THP.1細胞質ゾルをトリプシン(100μg/ml)(パネルA)および熱(5 6℃)(パネルB)処理に付した。結合活性の最大消失はトリプシンによる処理後 2分以内に得られた。56℃でインキュベーション後に該結合活性を消失させ、 37℃で少しずつの喪失を示し、22℃および4℃で比較的安定だった。 図9は、SDS−PAGEおよびオートラジオグラフィーによるCSBPの光 親和性標識の分析を示す。約40μgのタンパク質を、125I化合物IV(2.5n M)による光親和性標識の前に10μMで該ゲルの上に載せた阻害剤と共に前イ ンキュベートした。本明細書中に記載のとおりにSDS−PAGEおよびオート ラジオグラフィーにより該反応を分析した。 図10は、プレパラティブ等電点電気泳動からの画分のその分析を示す。125 I 化合物IVで標識したタンパク質を、本明細書に記載の通り、ライニン(Rainin) RF3に適用し分析した。 図11は、(A)SDS−PAGEおよび銀染色、および(B)放射能による 、プレパラティブSDS−PAGE画分の分析を示す。本明細書に下記するとお り、画分を分析した。 図12は、MAPキナーゼに対するCSBPの分析の間に見いだされたユニー クアミノ酸配列の相同性を示す。該ペプチド配列を、15残基のMAPキナーゼ の直線表示の下に示す(9同一(60%)、13同一または相同(87%))。 図13は、CSAID結合タンパク質の1部分の核酸配列およびアミノ酸配列 を示す。 図14は、CSAID結合タンパク質の第2部分の核酸配列を示す。 図15は、本明細書に記載の種々のCSBP cDNAを図示する。 図16は、本明細書に記載のCSBPの1つのcDNAおよびアミノ酸配列を 示す。 図17は、CSBP−1とCSBP−2との間のヌクレオチドおよびアミノ酸 配列の相違を示す。 図18は、種々のプロテインキナーゼの系統樹を示す。 図19は、CSBP−1およびCSBP−2のアミノ酸配列を、該プロテイン キナーゼファミリーの選択物と共に並べたものを示す。 図20は、イー・コリ(E.coli)におけるCSBPの発現の結果を示す。 図21は、CSBP−1 cDNAの全長核酸配列を示す。 図22は、CSBP−2 cDNAの全長核酸配列を示す。発明の詳細な記載 本発明をさらに詳細に説明するにあたって以下の追加的語句を用いるが、これ らは以下のとおりに定義される。 「抗原」は、宿主の免疫系を刺激して体液性および/または細胞性抗原特異的 応答を起こす1以上のエピトープを含有する分子を意味する。また、この語は、 本明細書中、「免疫原」と互換的に使用する。 「エピトープ」なる語は、特異的抗体分子が結合する抗原またはハプテン上の 部位を意味する。また、この語は、本明細書中、「抗原決定基」または「抗原決 定部位」と互換的に使用する。 「融合タンパク質」は、少なくとも2個の作動的に結合した異種コーディング 配列の発現から生じたタンパク質である。CSAID結合タンパク質またはその 断片および第2非関連ペプチド配列よりなるタンパク質は、融合タンパク質の一 例である。 RNAポリメラーゼが2個のコーディング配列を単一のmRNAに転写し、つ いで該RNAが両コーディング配列由来のアミノ酸を有する単一のポリペプチド に翻訳される場合、コーディング配列はもう1つのコーディング配列に「作動的 に結合している」。発現される配列が結局加工されて所望のタンパク質を生成す る限り、該コーディング配列は互いに隣接している必要はない。 「組換え」ポリペプチドは、組換えDNA技術により生産された、すなわち、 所望のポリペプチドをコードする外性DNA構築物により形質転換された細胞か ら生産されたポリペプチドを意味する。「合成」ポリペプチドは、化学合成によ り製造されたものを意味する。 「レプリコン」は、インビボのDNA複製の自律性単位として機能する、すな わちそれ自身の制御下で複製する能力を有する、いずれかの遺伝要素(例、プラ スミド、染色体、ウイルス)である。 「ベクター」は、もう1つのDNA断片が結合して該結合断片の複製を起こす プラスミド、ファージまたはコスミドのようなレプリコンである。 「2本鎖DNA分子」は、リラックスおよびスーパーコイル両方の2本鎖らせ ん中のデオキシリボヌクレオチド(塩基アデニン、グアニン、チミンまたはシト シン)のポリマー形態を意味する。この語は、該分子の1次および2次構造のみ を指し、いずれかの個々の3次形態に限定するものではない。したがって、この 語は、とりわけ直線DNA分子(例、制限断片)、ウイルス、プラスミドおよび 染色体中に見いだされる2本鎖DNAを包含する。本明細書における個々の2本 鎖DNA分子の構造の議論においては、DNAの非転写鎖に沿った5'から3'方 向の配列(すなわち、mRNAと相同な配列を有する鎖)のみを与える通常の取 り決めに従い、配列が記載されているかもしれない。 個々のタンパク質の「配列をコードする」DNAまたは個々のタンパク質を「 コードするヌクレオチド配列」は、適当な調節配列の制御下に置かれた場合に、 転写され、ポリペプチドに翻訳されるDNA配列である。 「プロモーター配列」は、細胞中でRNAポリメラーゼに結合し、下流(3' 方向)のコーディング配列の転写を開始する能力を有するDNA調節領域である 。本発明の定義において、該プロモーター配列は、コーディング配列の翻訳開始 コドン(例、ATG)により3'末端で結合し、上流(5'方向)へ伸長して、バ ックグラウンドを超える検出可能なレベルで転写を開始するのに必要な最小数の 塩基または要素を含む。該プロモーター配列内には、転写開始部位(ヌクレアー ゼS1によるマッピングにより便宜に定義される)、およびRNAポリメラーゼ の結合を起こすタンパク質結合ドメイン(共通配列)が見いだされる。真核プロ モーターは、しばしば(しかし常にではない)、「TATA」ボックスおよび「 CAT」ボックスを含有するであろう。原核プロモーターは、10および35個 の共通配列に加え、シャイン・ダルガルノ配列を含有する。 DNA「制御配列」は、一括して宿主細胞中のコーディング配列の発現(すな わち、転写および翻訳)に備える、プロモーター配列、リボソーム結合部位、ポ リアデニル化シグナル、転写終結配列、上流調節ドメイン、エンハンサーなどを 総称する。 制御配列は、RNAポリメラーゼがプロモーター配列に結合し、該コーディン グ配列をmRNA(該mRNAは、ついで、コーディング配列にコードされたポリ ペプチドに翻訳される)に転写する場合に、宿主中でコーディング配列の「発現 を指令する」。 「宿主細胞」は、外性DNA配列により形質転換またはトランスフェクション されている、あるいは形質転換またはトランスフェクションされ得る細胞である 。 外性DNAが細胞膜内に導入された場合、細胞は該外性DNAにより「形質転 換」されている。外性DNAは、細胞のゲノムを形成する染色体DNA中に組み 込まれ(共有結合される)ていてもよいし、組み込まれていなくてもよい。例え ば、原核生物および酵母においては、外性DNAは、プラスミドのようなエピソ ーム因子上に維持されていてもよい。真核細胞に関しては、安定して形質転換ま たはトランスフェクションされる細胞は、外性DNAが染色体に組み込まれて、 染色体の複製を通じて娘細胞により受け継がれるようになったものである。この 安定性は、外性DNAを含有する娘細胞の集団よりなる細胞系またはクローンを 樹立する真核細胞の能力により示される。 「クローン」は、単一の細胞または共通の祖先から有糸分裂により誘導された 細胞の集団である。「細胞系」は、インビトロで多世代にわたって安定に増殖す る能力を有する1次細胞のクローンである。 ヌクレオチドまたはアミノ酸の少なくとも85%(好ましくは少なくとも90 %、最も好ましくは少なくとも約95%)が該分子の一定の長さにわたり対合す る場合、2個のDNAまたはポリペプチド配列は「実質的に相同」または「実質 的に同一」である。本明細書で使用するとおり、実質的相同は、特定のDNAま たはポリペプチド配列との同一性を示す配列をも意味する。実質的に相同なDN A配列は、その特定の系について定義される通りの例えば緊縮条件下で、サザン ハイブリダイゼーション実験において同定され得る。適当なハイブリダイゼーシ ョン条件を定義することは、当該分野における技術の範囲内である。例えば、「 カーレント・プロトコールズ・イン・モレキュラー・バイオロジー(Current Pro tocols in Mol.Biol.)」(Vol.I&II,Wiley Interscience.Ausbel,et al.(ed .)(1992))を参照されたし。実質的に同一なタンパク質配列は、タンパク質加水 分解消化、ゲル電気泳動およびミクロシークエンシングにより同定され得る。 CSBPに関しての「機能的に等価」なる語は、対象タンパク質のアミノ酸配 列が、本明細書に開示するCSAID結合活性を示すものである意である。 DNA構築物の「異種」領域は、天然で一方の分子と結合していることが見い だされていない他方のDNA分子内の、あるいはそれに結合したDNAの同定可 能なセグメントである。したがって、異種領域が受容体遺伝子をコードする場合 、該遺伝子は、通常、起源動物のゲノム中の該遺伝子と隣接していないDNAと 隣 接している。異種コーディング配列のもう1つの例は、コーディング配列自体が 天然には見いだされない構築物(例、天然遺伝子と異なるコドンを有する合成配 列)である。対立遺伝子変異、代替的スプライシングまたは天然に存在する変異 事象は、本明細書中に記載のとおり、DNAの異種領域を生じさせない。分子試薬の開発 放射能リガンド合成 本発明のCSBPを単離および精製するためには、まず、幾つかの標識分子試 薬を得ることが必要だった。代替的な放射能リガンドとして、フェノール性トリ アリールイミダゾールである化合物Iを選択した。それがナノモルの効力であり 、また、放射能標識化合物の合成がトリチウムガスの存在下で対応するアリール ブロミドの接触還元により比較的容易だからである。 以下の反応プロトコルに従い、化合物Iを製造した。 4−(フルオロフェニル)−2−(4−ヒドロキシフェニル−3,5−t2)−5−( 4−ピリジル)イミダゾール(化合物I)の製造 2(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)−4−(4−フルオロフェニル )−5−(4−ピリジル)イミダゾール、化合物I(p)、の2.9mg(0.0059mmo l)を、小磁気撹拌棒のついた2.4ml丸底フラスコ中の0.95mlの乾燥DMFお よび0.05mlのトリエチルアミンに溶解した。5%Pd/C(エンゲルハードロ ット(Engelhard lot)28845)の1.7mgを加え、該フラスコをステンレス 鋼トリチウムマニホルドに結合させた。凍結−ポンプ−解凍の4サイクルにより 該混合物を脱気し、ついでトリチウムガス(5.3Ci、0.091mmol)を導入 した。該反応混合物を室温まで加温し、20時間激しく撹拌した。該混合物を液 体窒素中で凍結させ、残ったトリチウムガス(2.4Ci)を除き、フラスコをマ ニホルドから外した。洗浄液として3×1mlのメタノールを用いて、該反応混合 物を10ml丸底フラスコに移し、静的真空移動により該溶媒を除いた。メタノー ルの1.5mlを残渣に加え、ついで静的真空移動により除去した。後者の工程を 繰り返した。最後に、1.5mlのエタノールに残渣を懸濁し、3×約1mlエタノ ール洗浄液と共にシリンジ−チップミリポアフィルター(0.45ミクロン)に より濾過した。全濾液容量は3.9ml、全放射能は94.2mCiと測定された。溶 液は3.9ml、全放射能は94.2mCiと測定された。濾液のHPLC分析(パー チジル(Partisil)5 ODS−3、内径4.6mm×25cm、1ml/minの70:3 0:01水/アセトニトリル/トリフルオロ酢酸、0.75mlセルを通すエコシ ント(Ecoscint)-H反応混液3ml/minでのラジオマチック・フローワン・ベータ ・ラジオ・デテクター(Radiomatic Flo-One Beta radio detector))は、化合物 I(Rt=60min、全放射能の約37%)、および化合物Iaのモノブロモ誘導 体と思われる別個の中間体(Rt=11.min、約9%)の存在を示した。 該濾液を窒素蒸気でほとんど蒸発乾固させ、1.2mlのHPLC移動相に残渣 を溶解した。下記のとおりHPLCにより該溶液を分離し、化合物IおよびIa およびSBに対応するピークを別々に集めた。HPLC法 カラム アルテックス・ウルトラスフィアー(Altex Ultrasphere) 内径10mm×25cm 移動相 70:30:0.1 水/アセトニトリル/トリフルオロ酢酸 流速 5ml/分 UV検出 210nm 注入容量 0.05〜0.4m 保持時間 7.8分 化合物I 24分 化合物Ia プールした化合物I画分は合計32mlであり、放射能濃度は1.52mCi/ml (合計48.6mCi)であった。プールしたSB化合物Ia[3H]画分(合計10. 1mCi)を蒸発乾固し、さらに分析するために3.8mlの無水エタノールを用い て残渣を定量的にガラスバイアルに移した。 化合物Iの8ml(12.2mCi)を35℃未満にて真空中で蒸発乾固し、つい で0.5mlの移動相に再溶解した。全容量を上記HPLC系に注入し、適当なピ ークを集めた。集めた溶出液を35℃未満にて真空中で蒸発させ、黄色残渣を無 水エタノールでバイアルに移して、化合物Iの溶液(3.8ml、2.44mCi/ml )を得た。NMR分析に使用するためのこの溶液の一部を、窒素蒸気を用いてま ず蒸発乾固し、ついでCD3OD中に取った。 4−(4−フルオロフェニル)−2−(4−ヒドロキシフェニル−3,5−t2)− 5−(4−ピリジル)イミダゾール、化合物I、の分析HPLCによる放射化学純度 方法 カラム ウルトラスフィアー オクチル(Ultrasphere Octyl)、 5μm、4.6mm、内径×25cm、ベックマン(Beckman) 移動相 350:150:0.5(v/v/v) 水/アセトニトリル/トリフルオロ酢酸 流速 1.0ml/min 質量検出 210nmのUV 放射能検出 ラモナー(Ramona)D放射能フロー検出器 シンチレーター ツル−カウント(Tru-Count)(ツル−ラブ・サプライ (Tru-Lab Supply Co.)社) 流速 5.0ml/分 セル容量 0.75ml 保持時間 7.7分 結果 98.7 シンチレーション計数による放射能濃度 方法 シンチレーター レディー・セイフ(Ready safe)(ベックマン・ インスツルメント・インコーポレーティッド (Beckman Instruments,Inc.)) 機器 TM分析モデル6881 効率 クエンチ曲線からの自動DPM計算 結果 2.44mCi/ml質量分析による比活性 方法 CI−MS、NH3試薬ガス 結果 20.0Ci/mmol 3H分布: 非標識 44% 一重標識 43% 二重標識 13% 3H NMR9 方法 機器 ブランカー(Brunker)AM400 実験 プロトンでデカップリングする3H NMR プロトンで非デカップリングする3H NMR プロトンで非デカップリングする3H NMR ピーク対照 メタノールの溶媒ピーク ∂ 3.3 溶媒 メタノール−d4 結果 トリチウムは専ら、芳香族水酸基に対してオルトの 炭素原子上に取り込まれている分析要約 検定 結果 HPLCで測定した放射化学純度 98.7% シンチレーション計数で測定した放射能濃度 2.44mCi/ml 質量分析により測定した比活性 20.0Ci/mmol3 H NMR 推定構造と合致光親和性放射能標識リガンド さらに、光親和性放射能標識を合成した。理想的には、該放射性光親和性試薬 はサブミクロモルの結合親和性、放射能標識(好ましくはガンマエミッター)の 結合に便宜な部位を有すべきであり、結合部位に近い光反応性基(例、アジド) の位置づけを考慮すべきである。該光親和性試薬の候補としての化合物IVの提 案につながるSAR(構造活性相関)を以下の表Iに示す。 また、IL−1βおよびTNFαレベルを測定するために、特異的ELISA 検定を有用に用いることもできる(PCT出願US93/00674およびUS 93/00675を参照されたし)。 放射性ヨウ化光親和性標識、化合物IV、の合成は、以下のプロトコルに従い 、ヨウ化アリールのパラジウム仲介スタニル化、ついで求電子放射性ヨウ化によ り行った。 [3ー[2-(4-アジドフェニル)-5-(4-ピリジニル)-1H-(4-ピリジニル)イミダゾール -4-イル]フェニル]フェニル]トリブチルスタンナン 4-[2-(4-アジドフェニル)-5-(3-125ヨード-フェニル)-1H-イミダゾール-4-イル] ピリジン 化合物IV 3.60mCi工程の記載 4−[2−(4−アジドフェニル)−5−(3−125ヨード−フェニル)−1H−イミ ダゾール−4−イル]ピリジンの合成および精製 [3−[2−(4−アジドフェニル)−5−(4−ピリジニル)−1Hイミダゾール −4−イル]フェニル]トリブチルスタンナン、化合物IV(p)(250μg、0.3 98μmol)、を100μlの3%酢酸(エーテル中)に溶解した。この溶液に、 11.4μlの水中の2.85μgのクロラミン−T水和物(0.013μmol)および 45μlの0.1N水酸化ナトリウム中の5.19mCiの[125I]ヨウ化ナトリウム を加えた。さらに50μlの3%酢酸(エタノール中)を加えて、該反応混合物 を均一にした。該反応を室温(暗所中)で60分撹拌した。ついで該反応に乾燥 窒素蒸気を乾固するまで吹き付け、クロロホルム(1ml)と飽和水性炭酸水素ナ トリウム(1ml)との間に該残渣を分配した。水層をクロロホルム(2×1ml) で抽出し、有機層を合わせ、顆粒硫酸ナトリウムを充填したピペットに通すこと により乾燥した。乾燥窒素蒸気下で溶媒を除去した。残渣は、4.36mCiのヨ ウ素−125を含有していることが判明した(キャピンテック(Capintec)用量測 定器上で検定)。該水層は、310μCiのヨウ素−125を含有していること が判明した。有機層からの残渣を80μlのHPLC移動層中に取り、90:1 0:1(v/v/v)ヘキサン/イソプロパノール/トリエチルアミンで1.5ml/分 で溶出するベイカー(Baker)SiO2カラム(5μm、内径4.6mm×250mm) 上で精製し、260nmでUV監視した。該生成物画分を合わせ、乾燥窒素蒸気を 吹き付けて乾固させた。該生成物を3.0mlの無水エタノール中に取った。この 方法により、放射化学純度99.0%、放射能濃度1.20mCi/分および比活性 1736Ci/mmolで3.60mCiの化合物IVを得た。 4−[2−アジドフェニル)−5−(3−ヨード−125I−フェニル)−1H−イ ミダゾール−4−イル]ピリジン、化合物IV、の分析HPLCによる放射化学純度 方法 カラム ベイカー(Baker)、シリカ(Silica)、5μm、120A 内径4.6mm×25cm 移動相 90:10:1(v/v/v) ヘキサン/イソプロパノール/トリエチルアミン 流速 1.3ml/分 質量検出 260nmのUV 放射能検出 検出器 β−RAM 放射能フロー検出器 シンチレーター ツル−カウント(Tru-Count)(ツル−ラブサプライ社 (Tru-Lab Supply Co.)) 流速 5.0ml/分 セルの大きさ 0.8ml 保持時間 17.0分 結果 99.0% HPLCによる物質濃度 ベイカー、シリカ、5μm、120A方法 カラム 内径4.6×25cm 移動相 90:10:1(v/v/v) ヘキサン/イソプロパノール/トリエチルアミン 流速 1.5ml/分 物質検出 260nmのUV 保持時間 11.2分 結果 99.0% シンチレーション計数(外部標準法)による放射能濃度 方法 溶媒 レディー・セイフ(Ready Safe)(ベックマン(Beckman)) 機器 TM分析モデル6881 効率 クエンチ曲線からの自動DPM計算 結果 1.2mCi/ml物質および放射能濃度から誘導された比活性 方法 質量および放射能濃度から誘導 結果 1736Ci/mmol分析要約 検定 結果 HPLCによる放射化学純度 99.0% HPLCによる物質濃度 0.32μg/ml 放射能濃度 1.2mCi/ml 物質および放射能濃度から誘導された比活性 1736Ci/mmol 光親和性標識は、競合結合検定において0.5〜0.8μMのIC50およびCS AIDバイアッセイにおいて3μMのIC50を有する。 CSAIDバイオアッセイ CSAID活性を評価するために使用した生物学的検定は、IL−1依存性E L−4/IL2誘導検定(サイモン,ピー・エル(Simon,P.L.)ら、J.Immuno . Meth.84: 85-94(1985))であった。簡単にいえば、ヒト単球を、ミリリット ル当たりウェル当たり106の濃度で1%ヒトAB血清を含有する無LPS RP MI1640培地中の24ウェル平板中で平板培養し、37℃で1時間付着させ た。穏やかに洗浄することにより非付着性細胞を除いた。10ng/mlで細菌リポ 多糖(イー・コリ001:B4;ディフコ(Difco)、デトロイト)を添加する0 または1時間前に該細胞に試験化合物または培地を加えた。ついで、湿った5% CO2雰囲気中37℃で示されるとおり種々の間隔をおいて該培養をインキュベ ートした。インキュベーション時間の終了時に、培養上清を集めた。0.15M オクチル−グルコピラノシド、25mMヘペスおよび0.5mMフェニルメチルス ルホニルフルオリド(食塩水中)を含有する緩衝液中で、残った付着単球を溶解 した。上清および細胞ライゼートの双方を遠心分離により清澄化し、IL−1活 性について検定した。 IL−1活性は、それがA23187イオノホアの存在下EL−4(ATCC TIB181)細胞によりIL−2の分泌を刺激する能力により測定した。2 ×10-7MカルシウムイオノホアA23187の存在下、105EL−4細胞と 共に試料の連続希釈物をインキュベートした。一夜インキュベートした後、各培 養からの0.1mlの無細胞上清を取り、104IL−2依存性CTLL−20(A TCC−TIB214)細胞と共にインキュベートした。さらに20時間のイン キュベートの後、該培養を1μCiのトリチル化チミジンで4時間パルスした。 ついで、ガラスファイバーフィルター上に収穫し、液体シンチレーション計数に より放射能を測定した。IL−1活性のすべての測定は、標準と比較して行った 。 CSAID結合検定 CSBPの単離および生成の次の段階では、細胞に基づくCSAID結合検定 の開発および正当化を要した。上記のとおり、初期のCSAID研究は、ヒト単 球にて行った。より便宜な細胞源であるヒト単球白血病細胞系、THP.1(A TCC TIB202)を選んだ。これは、それが有する、IL−1およびTN Fを生成するための刺激に対する応答性およびヒト単球に匹敵するCSAIDに 対する感受性のため、機構研究のための適切な代用細胞源であることが示された (図1)。 放射能標識化合物Iは、もとのままのTHP.1細胞により時間依存的に取り 込まれた(図2)。該放射能標識の取り込みは迅速であり、37℃にて3〜5分 で最大値に達した。さらに、放射能標識の取り込みは、飽和し得るものであり、 特異的であった。 放射能標識リガンドをロードしたTHP.1細胞の細胞下分画においては、放 射能の蓄積の優勢な細胞下部位は細胞質ゾルであることが判明した(図3)。 THP.1からの可溶性細胞質ゾル画分および放射能標識化合物Iを用いて、 特異的で再現可能なCSAID結合検定を開発した。簡単にいえば、THP.1 細胞質ゾルを、窒素空洞法、ついで10K×g低速および100K高速遠心分離 により得られた細胞ライゼートから常法により調製し、その上清を細胞質ゾル画 分として消化した。適当に希釈された放射能リガンドと共に、該結合が平衡にな るのを許容する一定時間、室温にて、THP.1細胞質ゾルをインキュベートし た。G−10カラムに該試料を加え、20mmのTRN、50μM β−メルカプ トエタノール、NaN3で溶出した。空洞体積を包囲する画分を集め、液体シンチ レーション計数により放射能を評価した。インキュベーション混合物中に過剰の 冷リガンドが存在することにより、あるいは細胞質ゾル画分が全く存在しない場 合には該放射能シグナルが終結したため、結合放射能リガンドを反映させるため にこれを測定した。 より詳細には、CSAID結合検定は以下のとおりに行った。材料 インキュベーション緩衝液:20mMトリス、1mM MgCl2、20μMヘペス 、0.02%NaN3、4℃で貯蔵。溶出緩衝液:20mMトリス、50μM 2− メルカプトエタノール、NaN3、4℃で貯蔵。 G−10セファデックス:400ml ddH2Oへ100gセファデックスG−1 0(ファルマシア(Pharmacia)、スウェーデン、アップザラ(Uppsala))を加え、 室温で2時間膨張させる。微粉をデカントし、3回洗浄する。NaN3およびQS をddH2Oと共に加えて500mlにし、4℃で貯蔵する。 組み立てカラム:ストローカラム、フィルターフリットおよびチップ(コノー ツ(Konotes)、SP420160−000、420162−002)。結合反 応に使用するローソーブ・チューブ(ヌンク(Nunc))。清澄化のために1500 0rpmで5分間回転させるTHP.1細胞質ゾル。細胞の催眠薬処理および窒素中 の減圧による溶解により調製されたTHP.1細胞質ゾル。分画遠心法(10,0 00gで1時間、100,000gで1時間)により除去された核および膜断片。 化合物:非放射能化合物Iおよび対応するEtOH対照(インキュベーション緩 衝液中で希釈)、および3H−化合物I(インキュベーション緩衝液中で希釈)方法 : A.カラム調製 1.反応混合物の先溶出の30分前に開始する。 2.床体積1.5mlのカラムにG−10スラリー3mlを加える。 3.7mlの溶出緩衝液(カラムの上端に満たす)で洗浄する。 4.カラムを小さくする。 B.試料インキュベーション 1.4℃で15分インキュベーション。 2.結合反応混合物;100μl細胞質ゾル、10μl冷化合物IまたはEtO H対照、10μl 3H−化合物I(モル濃度は研究の性質に依る)。 3.「無」対照=細胞質ゾル調製物の代わりの100μLインキュベーション 緩衝液。 C.試料溶出 1.4℃で溶出。 2.全反応容量をG−10カラムに加える。 3.400μl溶出緩衝液をカラムに加え、溶出液を捨てる。 4.500μlの溶出緩衝液をカラムに加え、溶出容量を20mlシンチレーシ ョンバイアル中に集める。 5.15mlのレディー・セイフ(Ready Safe)シンチレーション流体を加える。 6.ボルテックスし、液体シンチレーションカウンター中で5分間計数する。 「全入力計数対照」を含む(標識リガンドの10μl)。 D.データ分析 1.DPMSを出力としてグラフ用紙にプロットし、それぞれIC50および Kd/Kiの決定のための回帰分析および「ランドン(Lundon)リガンド結合」ソ フトウェアにより分析する。 2.CSAIDバイオアッセイにおける試験化合物のIC50の順位づけをし 、CSAID結合検定により得られものと比較し、相関曲線を作る。 さらに、該結合検定を以下の基準により正当化する。 ・THP.1細胞質ゾルは、放射能標識化合物Iの飽和し得る、特異的な結合 を示した(図4)。 ・放射能標識競合結合検定においては、相当数のピリジニルイミダゾールCS AIDを試験した。化合物の効力順序およびIC50は、ヒト単球バイオアッセイ により決定されたものと高い相関関係にあった(図5)。さらに、競合結合活性 は、位置選択的であった(図6)。これらの結果は、これらの化合物のサイトカ イン抑制作用に対する、結合検定の個々の有用性を明らかに示すものであり、S AR開発および分子標的の解明を助ける手段の提供に特に有利だと考えられる。 ・結合は、ピリジニルイミダゾールCSAIDに非常に特異的である。種々の 薬理活性を有する一連の非構造的関連化合物を、該競合結合検定において試験し た。それらは、特異的シクロオキシゲナーゼ阻害剤、5−リポキシゲナーゼ阻害 剤、二重CO/LO阻害剤、PDE IV阻害剤、免疫抑制マクロライド、ステ ロイドなどを含む(表II)。100μMで試験した化合物で、競合結合を示すも のは無かった。 該競合CSAID結合検定で試験した非ピリジニルイミダゾールCSAID、 関連抗炎症または免疫抑制化合物の一覧を表IIに示す。特に示さない限り、10 0μM以下では競合結合は観察されなかった。 細胞源および結合活性を確認した後、CSBPをさらに特徴づけすることによ り、CSAID結合が飽和し得、特異的であり、可逆的であり(図7)、迅速な オンオフ速度に従い、結合活性はプロテアーゼおよび熱処理に対して感受性であ り(図8)、タンパク質濃度依存性である(データは示していない)ことが確認 された。 ヒト単球におけるCSAID結合活性は、上記の結合活性のための基準によっ ては、THP.1について決定したものと区別できない。 結合は、最適pH範囲5〜8を有するpH依存性であり、二価の陽イオンから独 立しており、可逆的な高塩濃度に敏感である。 CSBPの精製 THP.1細胞からのCSBPの精製は、以下のとおりに行った。材料 共に1993年1月13日付けで出願されたPCT出願US93/00674 およびUS93/00675に略述されている方法により、以下の化合物を合成 した。 放射能標識化合物IIおよびIVは、上記のとおりに製造した。アクチン(そ れぞれウサギ(cat#65−096)およびマウス(cat.#69−100))に対するポ リクローナルおよびモノクローナル抗体は、ICNバイオメディカルズ(Biomed icals)から購入した。標準的な固相FMOC化学(例えば、フィールズ,ジー ・ビー(Fields,G.B.)ら、Int'l.Peptide Protein Res.35: 161-214(1990) 参照)により、ペプチドNH2-Ile-Thr-Ala-Ala-Gln-Ala-Leu-Ala-His-Ala-Tyr-Ph e-Ala-Gln-Tyr-Cys-COOH(配列番号1)を合成し、精製し、常法によりマレイミ ド活性キーホールリンペットヘモシアニン(keyhole limpet hemocyanin)(KLH )(ピアス・ケミカル社(Pierce Chemical Co.)、Cat#77105A)にカップ リングさせ、ウサギに接種するのに使用した。他のすべての化学品は試薬等級で あり、特に明示しない限り、特定の販売元から購入したものではない。THP.1細胞の増殖 THP.1細胞を以下のとおり増殖させ、加工した。 THP.1細胞を、25mMヘペス、10%FBS(反応器中8%)、10mM グルタミンおよび0.05%プルロニックF−68を有するRPMI−1640 培地中で増殖させた。該細胞を平均細胞数2×106(播種密度2×105〜3× 105)にて3/4日の周期で継代した。振とうフラスコ中の高密度細胞リサイ クルにより細胞を大反応器にスケールアップした。この方法では、振とうフラス コの全容量を回転させ、同じ容量の新鮮な培地で再懸濁させた。したがって、播 種密度は、各継代とともに増加し、より高い細胞密度/容量を与えた。該密度は 6×106〜12×106の範囲であった。 該振とうフラスコから、2個のスケールアップ法を用いて、必要な容量を得た 。最初は、2個の80Lのアルチザン(artisan)反応器(60Lの作動容量) を使用した。5日毎に、両反応器から50Lを取り出し、収穫した。ついで、全 必要容量に達するまで、該細胞にさらに50Lを供給した。また別法として、3 0Lのアルチザン中で細胞を増殖させ、250Lのアベック(Abec)反応器(合 計作動容量は150Lであった)に播種した。5日毎に120Lを収穫し、残り の30Lを再供給した。播種密度は3×105〜5×105であった。両型の反応 器 のpHを7.0〜7.2に制御した。制御用の酸としてCO2を、緩衝液として炭酸 水素ナトリウムを使用した。D.O.をアルチザンズ反応器のために30%に、ア ベック反応器のために20%に調整した。THP.1細胞質ゾルの調製 20mMトリスHCl(pH7.4)、1mM MgCl2、1mM PMSF、1μM ペプスタチンAおよび1μMロイペプチン中で窒素キャビテーションにより細胞 を溶解した。不溶物を10,000×gで10分間ペレット化し、さらに4℃で1 時間、100,000×gの遠心分離により上清を清澄化した。最終遠心分離から の上清を集めた。以下、これをTHP.1細胞質ゾルと称する。CSAID結合活性の測定 同じもの(典型的には200μgタンパク質)を、室温で60分間、適当に希 釈された3H−化合物I(50nM)と共にインキュベートして、該結合を平衡に した。20mMトリスHCl(pH7.4)1.5mlセファデックスG−10カラム 上、結合リガンドから遊離リガンドを分離した。空隙容量を包囲する画分を集め 、液体シンチレーション計数により放射能を評価した。ビシンコニン酸検定(ピ アース(Pierce))によりタンパク質濃度を測定した。スーパーローズ12クロマトグラフィー 10mM NaPO4(pH7.0)および150mM NaCl中4℃で平衡化した5 Lスーパーローズ(Superose)12カラム(ファルマシア(Pharmacia);11. 5×50cm)に、約100〜250mlのTHP.1細胞質ゾルを14.5cmh-1で 適用した。画分を集め(50ml)、CSAID結合活性について検定した。Mr 50,000以下のタンパク質の溶出容量に対応する活性の単一のピークをプー ルした(200〜500ml)。ヒドロキシルアパタイト・クロマトグラフィー 10mM NaPO4(pH7.0)中室温で平衡化した160mlヒドロキシルアパ タイトHAカラム(キャル・バイオケム(Cal.Biochem);5.0×8.0cm)に 、スーパーローズ12カラムからの物質を30cmh-1で適用した。10〜200m M NaPO4勾配にて2.5カラム体積で該カラムを溶出した。画分(30ml)を 集 め、CSAID結合活性について検定した。該カラムに適用された約60%のC SAID結合活性を含有するタンパク質ピークをプールした(50〜250ml) 。CSBPの放射能光親和性標識 約30mlの試料について以下のプロトコールを用いたが、これはより大きいま たはより小さい容量についても適用できる。アミコン撹拌セル(Amicon stir cel l)(YM30膜、70psiN2)を用いて、該ヒドロキシルアパタイトのプールを約 30mlまで濃縮した。濃縮物中の不溶性物質を遠心分離(SS34ローター中4 ℃、10,000×gで30分間)により除去した。6ウェルのマイクロタイター プレート(ヌンク(Nunc))中で行った標識反応において、上清(450mgタン パク質)を使用した。以下の試薬およびプロトコールを用いて6個の反応を行っ た。0.25mlの緩衝液(10mM NaPO4(pH7.0)、150mM NaCl)およ び0.25mlの50nM放射性(すなわち「ホット(hot)な」)125I化合物IV (2.5nM、250μCiの最終濃度)に薄光中で約60mgのタンパク質(4ml )を加え、氷上で10〜15分間放置した。該マイクロタイター・プレートを5 〜10cmの距離にて氷上で2分間、300nmを超える光にさらした。化合物IV (化合物IVの「コールド(cold)」(すなわち非放射性)形態である化合物VI )により、以下のとおり、反応を追跡した。10mM NaPO4(pH7.0)およ び150mM NaCl中の2.7mlの50%エタノールに0.3ml 10mM化合物V Iを加えることにより、化合物VIの1mMの保存物を調製した。薄光中で各標 識反応に化合物VI(0.5ml 1mM)を加え、氷上で10〜15分間放置した 。放射能標識に関し該反応を光にさらした。分離用等電点電気泳動または電気泳 動工程により未反応化合物IVおよびVIを標識タンパク質から除去した。ある いは、より小さい容量の試料について、20mM NaPO4(pH7.4)および1 50mM NaCl中、セファデックス(Sephadex)G−25(1.6×12cm)上 、ゲル濾過クロマトグラフィーにより除去した。分析電気泳動、オートラジオグラフィーおよび免疫ブロッティング 実質的にはスミス,ビー・ジェイ(Smith,B.J.)(Meth.in Mol.Biol.,Vo l I,pp.44-57(1984))により記載されているとおり、還元条件下でドデシ ル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS−PAGE)を行 った。ヘファー(Hoefer)SE600またはマイティー・スモール(Mighty Smal l)電気泳動系を用いて、厚さ0.75mmでそれぞれ16cm(4%スタッキング(s tacking、濃縮用)、10または12%分離)または10cm(12%プレ−キャ スト、ジュール(Jule))のスタブゲル上で試料を走らせた。クーマシー・ブル ーR350(ファルマシア)または銀(シルバー・ステイン・プラス(Silver S tain Plus)、バイオラッド(BioRad))のいずれかによりタンパク質を染色し た。分子量標準タンパク質をアマシャム(Amersham)またはバイオラッド(BioR ad)から購入した。ブロッティングのために、ゲニー電気泳動ブロッター(Genie electrophoretic blotter)(アイディア・サイエンティフィック(Idea Scientif ic))を15Vで使用して、192mMグリシン/25mM Tri,pH8.3および2 0%(v/v)メタノール中のポリビニリデンジフルオリド膜(ミリポア(Millipo re))にタンパク質を移した。125Iで標識されたタンパク質を、−70℃で一 夜露光した後、ハイパーフィルム(Hyperfilm)−MP(アマシャム(Amersham ))を使用してオートラジオグラフィーにより可視化した。緩衝液中で1,00 0〜5,000倍に希釈された適当な抗血清とインキュベーションする前に、2 0mMトリスHCl(pH7.5)および500mM NaCl中、5%ゼラチンで該膜 をブロックした。西洋ワサビペルオキシダーゼに結合し、ハイパーフィルム−E CL(アマシャム(Amersham))上でルミノールリン光により可視化された抗マ ウスまたは抗ウサギ免疫グロブリンG(アマシャム(Amersham))で該抗体複合 体を検出した。分取等電点電気泳動 ライニン(Rainin)RF3リサイクリング・フリー・フロー・フォーカシング タンパク質分画器を用いて、4℃で一夜、分取等電点電気泳動を行い、アミコン (Amicon)撹拌セル(YM30膜、70psi N2)で約3mlまで濃縮し、10% グリセロールおよび1%両性電解質(ファルマシア・アンホリン(Pharmacia Am pholine)またはファルマライト(Pharmalyte)、pH4〜6)に移して約10mlの 最終容量にした。試料をRF3に適用する前に、1%両性電解質/10%グリ セロール溶液を1〜1.5時間(電圧、電流、電力および温度が基準線となるま で)前電気泳動した。針およびシリンジを用いて該試料を泡入口14に注入した 。該前電気泳動に関しては、3ml画分を集める前に、該系を平衡化した。放射能 を監視することにより標識CSBPを同定し、適当な画分をプールした。分取SDS−PAGE バイオラッドモデル(BioRad Model)491分取セルを用いて分取SDS−P AGEを行った。該分取等電点電気泳動からプールした画分をアミコン(Amicon )撹拌セル(YM30膜、70psi N2)で2〜3mlに濃縮した。100℃で3 〜5分間インキュベートする前に、約2〜2.5mlの濃縮物を、100mMトリス (pH6.8)、2%SDS、100mM 2−メルカプトエタノール、10%グリ セロールおよび0.01%ブロモフェニルブルー中、約3mlにした。該試料をゲ ル(2cm 4%濃縮用ゲル、6cm 11%分離ゲル)に適用し、192mMグリシ ン/25mMトリス、pH8.3および0.1%SDS中、室温にて40mAで走ら せた。画分(2.5ml)を集め、放射能について検定して、標識CSBPがゲル から溶出する位置を確認した。結果 CSBPの部分精製 THP.1細胞質ゾルからのCSBPの典型的な部分精製を表IIIに要約する。 表IIIに示されるとおり、活性の回収は20%であり、精製のレベルは3倍であ る。これは、いくつかのクロマトグラフィー樹脂(アニオンおよびカチオン交換 、(NH4)2SO4、ブルーセファロース、ヘパリンセファロースなどによる疎水 性相互作用)の評価において、CSBP回収および精製に特徴的である;表III に示す精製スキームは最大回収および最も再現性のよい結果を与えた。CSAI D結合活性を追跡しながらCSBPをさらに精製する試みでは活性の回収が少な かったため、これは、この精製に関する限り、光親和性標識の前に行った。 CSBPの光親和性標識 CSBPを125I、アリールアジドCSAID誘導体化合物IVで共有結合的 に標識した。該反応は、図9に示されるとおり非常に特異的であった。図9は、 Mr43,000の単一のタンパク質が標識されたことを示す(「無し」と標識され たレーン)。上記の部分精製の間、CSAID結合活性は、Mr45,000〜5 0,000のタンパク質に相当する分子量を有する、スーパーローズ(Superrose) 12ゲル濾過クロマトグラフィーからの単一のピークとして溶出した。ひとまと めると、これら2つの分析は、CSBPがMr43,000の単一鎖または「単量 体」のタンパク質であることを示す。 また図9は、標識の特異性を示す。ゲルの中央のレーンにおいて、125I化合 物IV(2.5nM)による光親和性標識の前に、タンパク質を非放射性CSAI D(10μM)と共に前インキュベートした。各CSAIDが光親和性標識と競 合する程度は、細胞検定におけるその効力とよく相関した。すなわち、該化合物 がヒト単球におけるそのIL−1生産抑制能において強力になればなるほど、そ れはCSBPの光親和性標識をより効果的に阻止する。このように、CSBPは 化合物IVで標識されたタンパク質である。標識CSBPの精製 CSBPをそのアミノ酸配列により同定するために、光親和性標識に使用した 部分精製CSBPから、標識タンパク質をさらに精製した。これを行う戦略は、 分取等電点電気泳動、分取SDS−PAGEおよび逆相HPLCであった。分取 等電点電気泳動の結果を図10に示す。標識タンパク質の等電点はpH約4.5に 相当する。ウエスタン分析は、この方法によりいくつかの(しかし全てではない )アクチンが除去されることを示した。さらに、適用されたほぼ70%のタンパ ク質は、標識タンパク質(放射能の50%回収)と共に溶出した。また、これは SDS−PAGEおよび銀染色分析により証明された(データは示していない) 。このように、この適用に関しては、分取等電点電気泳動によっては所望のタン パク質は十分には精製できなかった。 標識CSBPの最も十分な精製は、分取SDS−PAGEにより達成された。 バイオラッドモデル(BioRad Model)491プレパラティブセル(Preparative Cell)を使用して、分取等電点電気泳動からプールされた物質をゲルに適用した 。図11に示されるとおり、約43kDa(画分56)のタンパク質に相当する放 射性画分は、この方法で除去された非放射能タンパク質の少なくとも90%を有 する。さらに、未導入標識も除去される。CSBPの特徴づけ 分取SDS−PAGEの後、放射能と共に溶出するタンパク質ピークを集める 逆相HPLCに標識CSBPを適用した。タンパク質濃度(アミノ酸分析により 決定)を試料の比放射活性と比較することにより、このタンパク質のわずか10 %が標識されたことが示された(タンパク質分子量が43,000であると仮定 した場合)。N末端配列分析により、予想されるアミノ末端から下流の30〜4 0アミノ酸に相当するアクチン配列が同定された。トリプシンまたはCNBrに よる断片化後の内部配列分析により、約90%のアクチン配列が得られたが、該 ペプチドの約10%はユニーク配列を与えた。トリプシン消化からの配列の1つ は、マイトジェン活性(MAP)キナーゼとして知られているSer/Thrタンパク 質キナーゼのファミリーで見いだされているC末端配列と強い(85%)相同性 を有していたが、同一ではなかった(図12;また、レイ,エル・ビー(Ray,L .B.)およびスタージル、ティー・ダブリュー(Sturgill,T.W.),Proc.Nat'l Acad.Sci.(USA),85: 3753-3757(1988)を参照されたし)。 MAPキナーゼに対する相同性を有する配列に基づくペプチドを合成し、抗血 清生産用のウサギに接種するのに使用した。標識THP.1細胞質ゾル2−Dゲ ルのウエスタン分析およびオートラジオグラフィーは、1)アクチンまたはMA Pキナーゼに対する抗体はブロット上のタンパク質を認識するが、放射能標識タ ンパク質を認識しない;2)トリプシンペプチドから調製された抗体は放射能標 識タンパク質を認識することを示した。したがって、CSBPは、MAPキナー ゼに対する相同性を有するが、これと異なるようである。翻訳の調節におけるキ ナーゼの役割(ペレチ(Pelech)およびサングヘラ(Sanghera),Science 257: 1355-66(1992))およびCSAIDのIL−1およびTNF翻訳に対する効果を 考えると、キナーゼはCSAIDに対する分子標的として矛盾することはない。CSBP遺伝子の単離および特徴づけ 本発明は、ヒトCSBPをコードする単離された核酸分子を提供する。放射性 光親和性プローブと共に移動するタンパク質画分から2個のアミノ末端ペプチド 配列を得た。これらのうちの1つは、放射性タンパク質画分のトリプシン消化物 に由来するが、それ自体は放射性ではなく、以下の配列を有していた。 ILE THR ALA ALA GLN ALA LEU ALA HIS ALA TYR PHE ALA GLN TYR(配列番号1 ) 第2のものは、放射能と結合した8KDa臭化シアン断片から得られ、以下の 配列を有していた。 XXX(GLN)LEU LEU ASN ASN ILE(VAL/PHE)LYS(PHE)GLN LYS LEU THR(配列 番号2) [式中、( )は不確実な割当てを、/は2個のアミノ酸の間の不確実さを表す。X XXは未知のアミノ酸である]。ゲンバンク(Genbank)の調査によると、配列番号 1のペプチドはタンパク質キナーゼのMAPキナーゼファミリーと相同であるが 、ペプチド配列番号2はユニークであることが示された。これらの2個の配列に 基づき、タンパク質配列を逆翻訳する遺伝暗号および哺乳動物細胞コドン優先の 表(グランサム,アール(Grantham,R.)ら、Nucl.Acid Res.9:(1981))を用 いて、2個の縮重したオリゴヌクレオチドDNAプローブを合成した。 1.GCYCAYGCTAYTTYGCYCARTA(配列番号3)および 2.AAYAAYATYKTBAARTTYCAAA(配列番号4) [式中、Y=CまたはT、R=AまたはG、K=GまたはT、B=G、Cまたは T] したがって、この2個の混合オリゴヌクレオチドは、それぞれ128個および 384個のユニーク配列よりなる。γ−32P ATPで標識された2個の合成 オリゴヌクレオチド混合物の50:50の組み合わせに対してハイブリダイゼー ションにより低緊縮でスクリーニングした市販のベクターλZAP(ストラタジ ーン(Stratagene))中、GM−CSF(リビ(Livi)ら、Mol.Cell Biol.10 :2678-86(1990))で処理されたヒト単球から作られたcDNAライブラリー。オ リゴヌクレオチドの標識は、典型的には、3μgの混合オリゴヌクレオチドを2 50μCiγ−32P ATPで標識し、このすべてを250μlのハイブリダイゼ ーション容量中で使用する公開されている方法(Current Protocols in Molecul ar Biology)に従った。BB4宿主株を用いて、ファージを平板培養し移すため の製造業者が勧める条件に従った(ストラタジーン(Stratagene)λZAPプロ トコール、カリフォルニア州ラ・ジョラ、ストラタジーン(Stratagene,La Jolla ,Ca)参照)。1個の追加工程は、細菌の残がいを除くために前ハイブリダイゼ ーションの前に、2×SSPE/0.1%SDS中65℃で30分間、フィルタ ーリフトを2度前洗浄することであった。 ついで、6×SSPE、5×デンハート溶液、0.1%SDSおよび100μg /mlフェノール/クロロホルム抽出酵母tRNA中、37℃で24〜72時間、 標識オリゴヌクレオチドプローブによる前ハイブリダイゼーションおよびハイブ リダイゼーションを行った。(20×SSPEは3M NaCl、0.2M NaH2 PO4、0.02M EDTA pH7.4。50×デンハート溶液は10gポリビニ ルピロリドン(MW40,000)、10g牛血清アルブミンおよび10gフィコ ール400(H2O 1リットル当たり))。 ハイブリダイゼーション後、以下のそれぞれの条件下、該フィルターを2回洗 浄した。 1.6×SSPE、0.1%SDS、室温、10〜15分 2.6×SSPE、0.1%SDS、37℃、10〜15分 3.3M塩化テトラメチルアンモニウム溶液(500g Me4NCl、1.38リッ トルH2O、73ml 1MトリスpH8.0、5.8ml 0.5M EDTA、7.3ml ;0.45μMフィルターで濾過された20%SDS)、37℃、30分(この 技術の記載に関してProc.Nat'l.Acad.Sci.USA 82: 1585-1588(1985)参照)。 補力スクリーンの存在下、フィルターを3〜5日間、コダック(Kodak)フィ ルムにさらし、2重フィルター中の重複した陽性を拾い、純粋なプラークが得ら れるまで同じ方法を反復した。 製造業者の方法(ストラタジーン(Stratagene))に従い、recA-イー・コリ (E.coli)宿主XL−1ブルー中でM13ヘルパーファージR408でファー ジを切り出した。 オリゴヌクレオチド混合物#1のみを用いて陽性ハイブリダイゼーションプラ ークの再平板培養およびハイブリダイゼーションを続けて2回りさせた後、サザ ンブロットにおいてオリゴヌクレオチド#1(配列番号3)とはハイブリダイズ するがオリゴヌクレオチド#2(配列番号4)とはハイブリダイズしない単一の 均一ファージを得た。このファージのDNA挿入物の配列決定は、上記No.2ユ ニークペプチド配列番号2の一部をコードする一方の末端のオープンリーディン グフレームを示した。このようにコードされるアミノ酸配列は、 Asn Ile Val Lys Cys Gln Lys Leu Thr(配列番号5) であった。 オープンリーディングフレーム(図(13)配列番号6および7)の残りは、 cdc2およびMAPキナーゼファミリーを含むいくつかのタンパク質キナーゼと 相同であった。この相同性に基づけば、それは、得られたcDNAクローンのア ミノ末端領域によるライブラリースクリーニングの2周目で得られるアミノ末端 から約130個のアミノ酸を欠いていると予想される。 該cDNAの他方の末端は、それが得られるもととなるmRNAの3'末端に相 当するポリA配列を含有する(図14、配列番号8)。 したがって、最初のcDNA(図13)に基づき、センス鎖の5'末端からオリ ゴヌクレオチド(5'-CCTCGGAGAATTTGGTAGATAAGG-3'(配列番号9)および5'-AACAT TGTGAAATGTCAGAAGCTTACAGATGACCAT-3'(配列番号10))を設計し、CSBPのア ミノ末端をコードするcDNAについてスクリーニングするために使用した。該 オリゴヌクレオチドをその5'末端でポリヌクレオチドキナーゼおよびγ−32P −ATPで標識した。λZAP中で構築されたGM−CSF刺激ヒト単球ライブ ラリーからの106個のプラークを、ハイブリダイゼーションの前に2×SSP E、0.1%SDS中で50℃で前洗浄した二重のニトロセルロースフィルター 上でスクリーニングした。50%ホルムアミド、6×SSPE、5×デンハート および100μg/mlの剪断され変性したサケ精子DNAで48時間ブロッキン グした後、同じ緩衝液中42℃で24時間、上記標識オリゴヌクレオチドでフィ ルターをハイブリダイズした。ついで、室温にて2×SSPE、0.1%SDS で該フィルターを2回洗浄し、ついで42℃にて1×SSPE、0.1%SDS 中で2回洗浄し、42℃にて0.5×SSPE、0.1%SDS中で2回洗浄し、 ついでハイブリダイズしたプラークをオートラジオグラフィーにより検出した。 二重フィルター上に現れた陽性プラークを拾い、再度平板培養し、製造業者のプ ロトコール(ストラタジーン・クローニング・システムズ(Stratagene Cloning Systems)、カリフォルニア州ラジョラ(LaJolla))に従い、ユニークプラー クが単離されファージミドDNAが遊離されるまで該方法を2回繰り返した。普 遍および特異的オリゴヌクレオチドプライマーおよびTaqポリメラーゼサイクル シークエンシングを用いて、アプライドバイオシステムズ(Applied Biosystems) 自動DNAシークエンサー(ABI373A)上でcDNAを配列決定し、該配 列を混合し、マッキントシュIIci上レーザージーン(Lasergene)ソフトウェア を用いて調査した。各cDNAクローン中で少なくとも1回、両鎖を完全に配列 決定した。cDNAの記載 単離されたcDNAの概要を図15に図示する。完全に配列決定されており、 下記の1つの例外を除いて重複領域において同一である4個の異なるcDNAが ある。BP01/02は上記で最初に単離されたcDNAであり、図13および 14にその部分配列を示す。最長のcDNAは3.8kb長さ(N5)の配列番号1 1であり、5'非翻訳配列の370個のヌクレオチド、1.1kbのコーディング配 列および2.4kbの3'非翻訳配列を含有する。先端の3'末端はmRNAに特徴的 なポリA伸長で終結し、ポリアデニル化のための予想されるコンセンサス配列の 後にくる。該N7cDNAは、代替的なポリアデニル化部位を示唆する部位およ びポリAランで終結するわずか1.4kbの3'非翻訳領域を有する。ノーザンブロ ット上、該コーディング領域由来のプローブは約4.2kbのmRNAとハイブリダ イズし、これは単離された最長のcDNAが全長に近いことを示唆する。 該コーディングは、125I-標識化合物IVによる光親和性架橋により同定され たタンパク質の大きさに匹敵する41.5kDAの算出分子量を有する360個の アミノ酸のタンパク質に翻訳する(図16)。また、推定等電点(約5.6)は 、観察されたもの(約5.0)に近い。該配列を検討すると、それはTHP.1細 胞中のCSAID結合タンパク質の配列決定により得られたトリプシンペプチド 配列ITAAQ....および臭化シアン配列LNNIVK...(囲み部分)の両方を含有するこ とが判明した。これらの配列は、適当な開裂部位(矢印)の後にくる。臭化シア ン断片(8kDa)の予想される大きさは、CSAID結合タンパク質の臭化シア ン処理の後、依然として125I−標識放射性光親和性標識(化合物IV)に結合 している断片の大きさに匹敵する。 N13 cDNA(図15)配列番号12は、N5 cDNAの1054位から始 まる75ヌクレオチド領域の例外を除き、残り3個のcDNAと同一である。こ の相違の結果、アミノ酸230〜255が変化した同じ大きさのタンパク質とな る(図17)。2個の異なる配列はヌクレオチドレベルで43%、アミノ酸レベ ルで44%同一であった。いずれの個々の理論にも拘束されることを望まなけれ ば、対立遺伝子変異は除外できないが、この2個の変異型は代替的な内部エキソ ンスプライシングから生じるようである。記載を容易にするために、本明細書中 、2個のタンパク質をCSBP1(N5 cDNAに対応)およびCSBP2(N 13 cDNAに対応)と称する。 CSBP配列をゲンバンク(GenBank)/EMBLまたはスイスプロット(Swi ssprot)データベース中のタンパク質と比較することにより、MAP(マイトジ ェン活性タンパク質)またはerk(細胞外調節)キナーゼとして公知のタンパク 質のファミリーとの近い相同性が示された(ボールトン(Boulton)ら、「Erks; インシュリンおよびNGFに応答して活性化されチロシンリン酸化されるタン パク質セリン−トレオニンキナーゼのファミリー」、Cell,65: 663-675(1993) )。タンパク質キナーゼのこのファミリーは、図18の系統樹に示されるとおり 、酵母からヒトまで保存されており、最も近い公開されている相同染色体は酵母 HOG1遺伝子である(ブルースター(Brewster)ら、Science 259: 1760-63(1 993))。CSBPをこのファミリーの選ばれたメンバーと並べる(図19)と、 すべてのタンパク質キナーゼ(太字)において同一である残基を含む、全11個 のタンパク質キナーゼモチーフ(I〜XI)の保存が示される(ハンクス(Hank s)ら、Science,241: 42-52(1988))。領域VIおよびVIIIの2個の囲まれ たモチーフは、該キナーゼはセリンおよびトレオニンをリン酸化することを示す (ハンクス(Hanks)ら、1988)。したがって、CSBPはタンパク質キナーゼ である。 ドメインVIIIに近いTxY配列(星印)におけるトレオニンおよびチロシン は、Erk1およびErk2についての調節リン酸化部位として公知である(ペイン(Pa yne)ら、EMBO.J.,10: 885-892,1991)。これらの2個の残基は、種々の細胞 外シグナルに応答してMEK(MAPKまたはERKキナーゼ(Kinase))によりリン酸化され 、その結果、MAPキナーゼのセリン/トレオニンキナーゼ活性が活性化される( コサコ(Kosako)ら、EMBO.J.,12: 787-794(1993))。CSBPにおけるこれ らのアミノ酸の保存は、それらもまた、例えばLPSのような細胞外刺激に応答 してMEKにより調節されることを示唆する。これらの知見は、CSBPが、細 胞内で細胞表面刺激を例えば翻訳調節のような事象に伝達するタンパク質リン 酸化事象のカスケード内にあることを示唆する。適当に刺激された細胞における CSBPの挙動の多くは、該MAPキナーゼの公知の性質および挙動の類推に基 づいて予想することができる(マーシャル(Marshall)ら、Curr.Opin.Genetics & Develop.,4: 82-89(1994))。 コーディング領域cDNAプローブによる多重組織ノーザンブロットは、ほと んどの組織におけるCSBPmRNAの発現を示唆する。高緊縮(0.1%SSP E、0.1%SDS)におけるサザンブロットは単一の遺伝子を示唆するが、よ り低い緊縮洗浄は密接に関連したキナーゼを示すかもしれない。商業的に入手可 能なヒト/マウスハイブリッド細胞系のパネルを用いる遺伝子マッピング実験は 、CSBPについての遺伝子がヒト染色体6上にあることを示した。イー・コリ(E.coli)中での発現 単離されたcDNAによりコードされるタンパク質がCSAIDに結合し得る ことを確認するために、該cDNAをイー・コリおよび酵母中で発現させた。イ ー・コリ中では、該CSBPは、β−ガラクトシダーゼおよび/またはエンテロ キナーゼで開裂可能なFLAGエピトープ標識との融合タンパク質として発現し た(図20)(FLGAは市販のエピトープであり、それに対する試薬はIBI −コダック(Kodak)から入手可能である)。後者の場合、これは、開始部位、 抗体認識配列、およびエンテロキナーゼ開裂部位との合成オリゴヌクレオチドリ ンカーの設計により行われる。pLac(例えばカリフォルニア州ラジョラ(LaJolla )、ストラタジーン(Stratagene)からのブルースクリプト(Bluescript)KS ベクター)またはλpL(シャットマン(Shatman)ら、N.Y.Acad.Sci.,478: 233-248(1986))のいずれかのプロモーターの制御下でタンパク質を発現させた 。該放射性光親和性プローブ(化合物IV)は、細胞ライゼート中で予想された 大きさのタンパク質を特異的に架橋することが示された。また、ライゼートは化 合物IAに特異的な結合活性を含有している。CSBP1およびCSBP2は共 に細胞内のCSAIDの分子標的であると結論づけることができる。 イー・コリ(E.coli)中で発現されるタンパク質は、製造業者の指示に従い 、FLAGエピトープに対するモノクローナル抗体を含有する親和性マトリック ス に通すことにより精製した。酵母中での発現 CSBPの発現のための代替系は、精製のためだけでなく機能を評価するため のサッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)である。酵母HOG 1(高容量オスモル濃度グリセロール応答(High Osmolarity Glycerol response) )遺伝子(前掲のブルースター(Brewster)ら)は、CSBPの近い同族体である MAPキナーゼをコードする。突然変異体hog1D株は、高容量オスモル濃度培 地上での増殖が減少していることを示し、この表現型のCSBPによる機能相補 性を試験した。 以下のとおり、酵母発現のためにCSBP2を処理した。オリゴヌクレオチド プライマー:5'-cgccctcgagatgtctcaggagaggcccacg-3'(配列番号13)および3'- ctaagacctaaaacctgaccg-5'(配列番号14)を使用するポリメラーゼ連鎖反応(ム リス(Mullis)およびファルーナ(Faloona)、Method in Enzymd.,155:335-50 (1987))により、CSBP2の開始コドンの位置にXhoI部位を導入した。XhoIお よびBglIIでこの525bpのPCR断片を消化し、TRP1選択マーカーがUR A3で置換されているp138NB(マックヘイル(McHale)ら、Mol.Pharm.39: 1 09-113(1991))の修飾体であるp138NBU中の同じ部位にサブクローニング した。ついで、得られたプラスミドをBglIIおよびSalIで消化し、CSBP2の 3'末端を含有するBglII XholI断片で連結した。該最終構築物は、高コピー数を 維持するための部分2ミクロン配列を含有し、CSBP2 mRNA発現は銅誘導 CUP1プロモーターで起動され、酵母CYC1転写ターミネーターにより終結 する。プラスミドp138NBU−CSBPN13Bは、野生型CSBP2タン パク質をコードすることが判明した。親(YPH499MATa ura3-52lys2-80 1 amade2-101 trp1-D63 his3D200 leu2-D1)およびhog1D(JBY10[YPH499+hog1::TR P 1])株(ブルースター(Brewsterら、J.Bacteriol.153: 163-168(1983) Ura+プ ロトトロフの形質転換体を単離し、ウラシルを欠く合成完全培地(ヒックス(Hic ks)ら、Genetics 83: 245(1976))中、1.0のA540まで増殖させた。CSB P2発現は、150mM CuSO4を添加することにより誘導した。5時間 で細胞を収穫し、20mMトリス−HCl pH7、1mM MgCl2、1mMフェニル メチルスルホニルフルオリド中に再懸濁し、0.45mmのガラスビーズの存在下 でボルテックスすることにより破壊した。抽出物を1,500×g、4℃で5分 間遠心分離した。 放射性光親和性プローブ(化合物IV)は、制御プラスミド(p138NBU) を含有する野生型またはhog1D株には存在せず同様の条件下で増殖する、p138 NBU−CSBPN13Aおよびp138NBU−CSBPN13Bの両方のラ イゼート中の予想された大きさのタンパク質を特異的に架橋することが示された 。また、ライゼートは3H化合物Iaに特異的な結合活性を含有していた。したが って、CSB1およびCSB2は共にCSAIDSに結合する。 本発明のタンパク質は、好ましくは、組換え遺伝子工学技術により製造される 。その単離された核酸、特にcDNAは、遺伝子発現に必要な発現制御領域(例 、調節領域)に該DNAを作動的に結合させることにより発現ベクターに導入す ることができる。該ベクターは、当該分野でよく知られた方法(前掲のオースベ ル(Ausubel)ら)により、原核(例、細菌)または真核(例、酵母または哺乳動 物)細胞のような適当な宿主細胞に導入することができる。既に調製され単離さ れている所望のタンパク質についてのコーディング配列は、いずれかの適当なベ クターまたはレプリコン中にクローニングすることができる。非常に多くのクロ ニングベクターが当業者に公知であり、適当なクローニングベクターの選択は、 選択の問題である。クローニングのための組換えDNAベクターおよびそれが形 質転換し得る宿主細胞としては、例えばバクテリオファージλ(イー・コリ(E.c oli))、pBR322(イー・コリ)、pACYC177(イー・コリ)、pKT 230(グラム陰性細菌)、pGV1106(グラム陰性細菌)、pLAFR1( グラム陰性細菌)、pME290(非イー・コリグラム陰性細菌)、pHV14( イー・コリおよびバチルス・ズブチルス(Bacillus subtilis))、pBD9(バチ ルス)、pIJ61(ストレプトミセス(Streptomyces))、pUC6(ストレプト ミセス)、YIp5(サッカロミセス(Saccharomyces))、バキュロウイルス昆虫 細胞系、YCp19(サッカロミセス)などが挙げられる(一般的には「DNA クローニン グ(DNA Cloning)」:第IおよびII巻、グローバー(Glover)ら編集、IRLプ レスオックスフォード(1985)(1987)およびティー・マニアティス( T.Maniatis)ら、「モレキュラー・クローニング(Molecular Cloning)」、コー ルドスプリングハーバーラボラトリー(Cold Spring Harbor Laboratory)(1 982)を参照されたし)。 該遺伝子をプロモーター、リボゾーム結合部位(細菌発現用のもの)および所 望によりオペレーター(本明細書中、「制御」因子と総称する)の制御下に置い て、所望のタンパク質をコードするDNA配列が、この発現構築を含有するベク ターで形質転換された宿主細胞中でRNAに転写されるようにすることができる 。該コーディング配列は、シグナルペプチドまたはリーダー配列を含有していて もしていなくてもよい。本発明のサブユニット抗原は、例えばイー・コリtacプ ロモーターまたはタンパク質A遺伝子(spa)プロモーターおよびシグナル配列 を用いて発現させることができる。リーダー配列は、翻訳後プロセッシングにお いて細菌宿主により除去され得る。例えば米国特許第4,431,739、4,4 25,437、4,338,397号を参照されたし。 制御配列に加え、宿主細胞の増殖に関して該タンパク質配列の発現の調節を許 容する調節配列を加えるのが望ましいかもしれない。調節配列は、当業者に公知 であり、例えば、調節化合物の存在を包含する化学的または物理的刺激に反応し てスイッチが開閉される遺伝子を発現させるものが挙げられる。また、他の型の 調節因子もベクター、例えばエンハンサー配列中に存在する。 個々のコーディング配列が、適当な調節配列を有するベクター中に位置し、制 御配列に関してのコーディング配列の配置および配向が制御配列の「制御」下で コーディング配列が転写される(すなわち、制御配列の位置でDNA分子に結合 するRNAポリメラーゼが該コーディング配列を転写する)ように、発現ベクタ ーを構築する。この目的を達成するためには、関心のある個々のタンパク質をコ ードする配列を修飾することが望ましいかもしれない。例えば、場合によっては 該配列を修飾して、それが、適当な配向を有する制御配列に結合し得るようにす ること、すなわちリーディングフレームを維持することが必要かもしれない。上 記クローニングベクターのようなベクターへの挿入の前に、該制御配列および他 の調節配列をコーディング配列に連結してもよい。あるいは、該コーディング配 列を、制御配列および適当な制限部位を既に含有する発現ベクター中に直接クロ ーニングすることができる。 場合によっては、宿主生物からのポリペプチドの分泌を起こし、続いて分泌シ グナルを開裂する配列を加えることが望ましいかもしれない。あるいは、遺伝子 融合体を作り、それにより、関心のある結合タンパク質をコードする遺伝子を、 他の望ましい性質を有する生成物をコードする遺伝子と融合させてもよい。例え ば、融合相手は、該結合タンパク質を選択する代替手段として使用できる公知の 検定可能な活性(例、酵素的)を与え得る。結合タンパク質(通常は細胞質成分 )が融合タンパク質の形態で細胞表面上に現れるように、該融合相手は例えば細 胞表現成分のような構造成分であってもよい。また、関心あるタンパク質の突然 変異体またはアナログを生産することも望ましいかもしれない。突然変異体また はアナログは、該タンパク質をコードする配列の部分の欠失により、配列の挿入 により、および/または該配列内の1以上のヌクレオチドの置換により調製して もよい。例えば部位特異的変異処理および融合タンパク質形成のようなヌクレオ チド配列を修飾するための技術は、当業者によく知られている。例えば、前掲テ ィー・マニアティス(T.Maniatis)ら;前掲「DNAクローニング(DNA Cloning)」 、第IおよびII;前掲ヌクリーク・アシッド・ハイブリダイゼーション(Nuclei c Acid Hybridization)を参照されたし。 いくつかの原核発現ベクターは当該分野において公知である。例えば、米国特 許第4,578,355、4,440,859、4,431,740、4,431,73 9、4,428,941、4,425,437、4,418,149、4,411,99 4、4,366,246、4,342,832号;英国特許出願第GB2,121,0 54;GB2,008,123;GB2,007,675号;および欧州特許出願第 103,395号を参照されたし。また、酵母発現ベクターも当該分野において 公知である。例えば、米国特許第4,446,235、4,443,539、4,4 30,428;欧州特許出願第103,409、100,561、96,491号を 参照されたし。pSV2neo(J.Mol.Appli.Genet.1:327-341)は、SV40 後期プロモーターを用いて哺乳動物細胞中で発現を起動させるものであり、また 、pCDNA1neoは、CMVプロモーターを用いて発現を起動させるpCDNA 1(Mol.Cell Biol.7: 4125-29)由来である。後者2個のベクターは共に、哺 乳動物細胞における遷移または安定(例、G418またはヒグロマイシン耐性を 用いる)発現のために使用することができる。また、昆虫細胞発現系、例えばド ロソフィラ(Drosophila)(例えば、PCT出願US89/05155およびU S91/06838およびEP出願88/304093.3)およびバキュロウ イルス発現系も有用である。 選択した発現系および宿主に応じて、関心あるタンパク質が発現される条件下 で上記発現ベクターにより形質転換された宿主細胞を増殖させることにより、本 発明のタンパク質を生産する。ついで、該タンパク質を宿主細胞から単離し、精 製する。発現系が増殖培地中にタンパク質を分泌すれば、該タンパク質は培地か ら直接精製することができる。該タンパク質が分泌されなければ、それを細胞ラ イゼートから単離し、細胞膜画分から回収する。適当な増殖条件および回収方法 の選択は、当該分野の技術範囲内である。 本発明のタンパク質を同定する代替的な方法は、遺伝子ライブラリーを構築し 、得られたクローンを用いてイー・コリを形質転換させ、所望の結合タンパク質 に対するポリクローナル血清またはモノクローナル抗体を用いて個々のコロニー をプールし、スクリーニングすることによる。 また、本発明のタンパク質は、公知のアミノ酸配列または関心ある遺伝子のD NA配列から導かれたアミノ酸配列を用いて、例えば固相ペプチド合成のような 化学合成により生産してもよい。かかる方法は、当業者に公知である。ペプチド の化学合成が特に好ましいという訳ではない。 本発明の結合タンパク質または少なくとも1個のエピトープよりなるその断片 を使用して、ポリクローナルおよびモノクローナルの両抗体を生産することがで きる。ポリクローナル抗体を望むなら、選択した哺乳動物(例、マウス、ウサギ 、ヤギ、ウマなど)を本発明の結合タンパク質またはその断片または変異結合タ ン パク質で免疫感作する。該免疫感作動物からの血清を集め、公知方法により処理 する。ポリクローナル抗体を含有する血清を使用する場合、免疫親和性クロマト グラフィーまたは他の公知法により該ポリクローナル抗体を精製することができ る。 また、本発明のタンパク質またはその断片に対するモノクローナル抗体も、当 業者により容易に製造することができる。ハイブリドーマ技術を用いるモノクロ ーナル抗体を作る一般的方法はよく知られている。不死抗体生産細胞系は、細胞 融合、および例えば腫瘍遺伝子DNAによるBリンパ球の直接形質転換またはエ プスタイン・バールウイルスによるトランスフェクションのような他の技術によ り作ることができる。例えば、エム・シュライアー(M.Schreier)ら、「ハイ ブリドーマ技術(Hybridoma Techniques)」(1980);ハンマーリング(Ha mmerling)ら、「モノクローナル抗体およびT細胞ハイブリドーマ(Monoclonal Antibodies and T-cell Hybridoma)」(1981);ケネット(Kennett)ら 、「モノクローナル抗体(Monoclonal Antibodies)」(1980);米国特許 第4,341,761、4,399,121、4,427,783、4,444,887 、4,452,570、4,466,917、4,472,500、4,491,632 および4,493,890号を参照されたし。関心あるタンパク質またはその断片 に対して生産されたモノクロナール抗体のパネルを、種々の性質、すなわちイソ タイプ、エピトープ、親和性などについてスクリーニングすることができる。あ るいは、当該分野で公知のPCR技術により、関心のあるモノクローナルをコー ドする遺伝子をハイブリドーマから単離し、適当なベクター中でクローニングし 、発現させてもよい。モノクローナル抗体は、それが向けられている個々のタン パク質の、免疫親和性技術を用いる精製において有用である。本発明の抗体は、 ポリクローナルであろうとモノクローナルであろうと、免疫検定、RIA、EL ISAなどにおける試薬として使用してもよい点で付加的な有用性を有する。ま た、それは、CSBPをヒト細胞から単離し、異なる刺激および化合物が内在性 CSBPのリン酸化状態およびタンパク質キナーゼ活性に及ぼす影響を決定する ために使用することができる。該抗体は、CSBPのリン酸化また はキナーゼ活性を阻止する新規化合物の知見または修飾のための組織培養に基づ く検定を確立するために使用することができる。かかる検定の一例としては、L PSによる処理の前に、一定時間、ヒト単球または単球細胞系を化合物または化 合物混合物と共にインキュベートし、ついでCSBPを抗体と共に免疫沈降させ 、免疫ブロットまたはクロマトグラフィーによりそのリン酸化状態を評価または そのキナーゼ活性を適当なタンパク質またはペプチド基質で測定することが挙げ られる。 本発明は、CSBPに結合することが以前知られていなかったリガンドがかか るタンパク質に結合し得るか否かを決定する方法を提供する。本方法は、同定し ようとするリガンドを、THP.1細胞からの細胞質ゾル画分と接触させ、上記 のとおり、CSAID結合検定において、それが公知の放射性CSAIDと競合 する能力を測定することよりなる。代替的な方法は、同定しようとするリガンド を、かかる受容体に結合すると既に同定されているリガンドの結合に十分な条件 下でCSBPのコーディング配列を発現する全細胞と接触させることを含む。他 の具体例においては、CSBP融合または単離された遊離または固体支持体に固 定されたCSBPよりなる細胞膜画分を用いて、試験しようとするリガンドの結 合を測定してもよい。CSBPを発現させるために組換え細胞を使用する場合に は、結合がもしあれば、それが、発現された関心あるタンパク質の存在によるも のとなるよう、内在性CSBP活性を全くまたはほとんど有さない細胞を使用す るのが好ましい。上記したとおり、受容体結合の特異的に設計された指示体を構 築することができる。例えば、本発明のCSBPを、CSBP/リガンド結合に 敏感なタンパク質ドメインと融合することにより、融合タンパク質を作ることが できる。本明細書中で指示ドメインと称するかかるドメインは、それ自体で、あ るいは補助分子と共に、受容体リガンド結合を示す分析的に検出可能なシグナル を生成する能力を有する。このアプローチの変法は、THP.1または他の哺乳 動物細胞中で、CSBPを融合タンパク質(例、FLAGペプチドと融合)とし て発現させ、適当な刺激およびTHP.1細胞の前処理の後、組換えCSBPを 単離する手段として該融合ペプチドを使用することである。かかる発現は、ウイ ルスプロモーター、例えばCMV、RSVおよびポリアデニル化配列など、SV 40、ウシ成長ホルモンおよび安定なトランスフェクション体を選択するための 例えばG418またはヒグロマイシンのような選択マーカーを利用する非常に多 くの哺乳動物発現ベクターにより達成することができる。 かかる融合体を発現するトランスフェクションまたは形質転換された細胞から の細胞質ゾル調製物を使用してもよい。リガンドの同定に有用な上記技術はすべ て、薬物スクーニングおよび薬物開発プロトコールにおいても有用である。 あるいは、化合物Iaとの競合結合検定において、精製された組換えタンパク 質を用いて粗製THP.1細胞ライゼートに代用させてもよい。この検定は、C SBPに結合する新規化合物をスクリーニングするのに、あるいは、結合するこ とが知られている化合物への改変を評価する方法として有用である。精製タンパ ク質の入手可能性は、粗製物質について既に記載されているものからの、検定の 代替的な構成を許容する。例えば、該タンパク質が標識、比色検定における配置 についてのかかるタンパク質結合部位、例えば複合抗体に、あるいは酵素活性の 直接検出のための酵素、例えば西洋ワサビペルオキシダーゼまたはアルカリ性ホ スファターゼに共有結合していれば、固体マトリクス上に示される新規化合物へ の結合を検出し得る。かかる化合物は、低分子量有機分子、ペプチド、ペプトイ ドおよびタンパク質を包含する。後者の場合、そのシグナルカスケードにおける 他のタンパク質、例えば、活性化単球におけるサイトカイン翻訳の活性化のため の経路中のものを単離する方法として、該タンパク質を使用することができる。 また、該タンパク質を使用して、CSAID結合機構により作用する哺乳動物細 胞内に自然に生じる調節分子を単離してもよい。最後に、該タンパク質は、ファ ージの表面に現れる標的ペプチドを同定するために使用することができる。 CSBPがタンパク質キナーゼをコードするという知見は、タンパク質キナー ゼ活性を確認するために組換え形態を使用することができることを示唆する。典 型的には、これは、γ−32P−ATPの存在下、タンパク質またはペプチド基質 と共にCSBPを直接インキュベーションし、ついで、分離および計数すること により、基質に取り込まれた放射能を測定することを含む。分離方法には、免疫 沈降法、遠心分離による分離およびシンチレーション近接検定による取り込みの 測定を許容するビーズへの基質のコンジュゲーション、SDS−PAGE、つい でオートラジオグラフィーまたはバイオセンサー分析が含まれる。該特異的基質 は未知であるが、候補物には、CSBP自体(自己リン酸化)および公知のMA Pキナーゼ基質と関連したペプチドが含まれる。他の基質は、固体支持体にコン ジュゲートしたランダムペプチドとCSBPをインキュベートすることにより知 見される、あるいはファージ(上記参照)によりまたは哺乳動物細胞ライゼート (例、THP.1細胞ライゼート)およびγ−32P−ATPと共にCSBPをイ ンキュベーションし、ついで標識標的タンパク質を分離および配列決定すること により現れるかもしれない。また、抗ホスホチロシン抗体を使用することにより キナーゼ活性を検出してもよい。CSBPのタンパク質キナーゼ活性は、特異的 なMEKとインキュベーションすることを要するかもしれない。これは、刺激さ れた真核細胞(例、LPS処理THP.1細胞)ライゼートおよびATPと共に CSBPを前インキュベートすることにより行ってもよい。あるいは、ヒトCS BPを発現する酵母のHOG1欠失株からCSBPのより活性な形態を単離し、 高容量オスモル濃度条件で増殖させることが可能かもしれない。 これらの検定により、CSBPキナーゼ活性をインビトロで阻害する化合物の 知見および修飾が可能となる。かかる化合物は、本明細書中に記載の化合物に匹 敵する態様でサイトカイン合成を阻止することが予想される。また、それらは、 それ自体がサイトカイン生成を阻止する新規化合物の知見のための生存し得る標 的であり得る新規基質の知見につながり得る。 CSBPは、他のMAPキナーゼと同様、MEKにより活性化され、したがっ て、該組換えタンパク質により、CSBPが推定MEKによりリン酸化される能 力を測定する第2の検定の確立が可能となると予想される。この場合、γ−32P −ATPの存在下、刺激された細胞ライゼート(例、LPSで刺激されたTHP .1細胞)からの画分をCSBPとインキュベートし、32P−標識のCSBP中 への取り込みを、分離および計数により測定する。分離は、いくつかの方法で行 うことができる。1つの方法は、ペプチドまたはタンパク質に融合したCSBP を 使用し、ペプチドまたはタンパク質指向抗体アフィニティークロマトグラフィー または免疫沈降により分離することである。あるいは、CSBPをビーズに直接 コンジュゲートさせ、融合ペプチドまたはタンパク質(例、FLAG(ペプチド )、グルタチオン−S−トランスフェラーゼ)を介して結合させ、細胞ライゼー トとのインキュベーションの後、遠心分離により分離することができる。また、 CSBPのチロシンリン酸化は、商業的に入手可能な抗ホスホチロシン抗体によ る免疫沈降または免疫ブロットにより検出できるであろう。 これらの検定は、CSBPタンパク質キナーゼ活性の活性化を阻止する化合物 を見いだすために、およびすでに見いだされている化合物の効力を向上させるた めに使用することができる。これらの化合物は、それらのサイトカイン合成の阻 止により有用性を有すると予想されるであろう。また、該検定は、それ自体、サ イトカイン合成を阻止する新規化合物の標的となり得る新規MEKを見いだすの に有用である。 ヒトCSBPが高い容量オスモル濃度の条件での増殖に際してHOG1欠失株 を救う能力のために、CSBP活性をインビボで阻止する化合物の直接スクリー ニングが可能となる。例えば、高い容量オスモル濃度中でCSBP+/HOG1 −酵母株の増殖を阻止するが、標準的な容量オスモル濃度中での同じ株の増殖ま たは高い容量オスモル濃度でのCSBP−/HOG1+には影響を及ぼさない能 力について化合物をスクリーンニングできるであろう。この酵母に基づく検定の 感受性は、細胞膜および浸透性に影響を及ぼす宿主突然変異を導入することによ り増大させることができる(ゲイバー(Gaber)ら、Mol.Cell.Biol.9: 3447- 3456(1989))。 本発明の化合物スクリーニングの具体例においては、単離され、固定化されま たは細胞に結合した形態のCSBPを大多数の候補分子と接触させ、該タンパク 質に結合しこれと相互作用する候補物を選択する。該結合または相互作用は、放 射能で標識した関心のある候補物を使用することにより直接に、あるいは、該候 補化合物の相互作用または結合から生じる効果を測定することにより間接的に測 定することができる。あるいは、公知のリガンド、好ましくは分析的に検出可能 な試薬で、最も優れているのは放射能で標識されたものを試験化合物と共に導入 し、化合物が標識リガンドの結合を阻害または増大させる能力を測定する競合ス クリーニング検定に、該候補化合物を付すことができる。CSBPに対する増大 した親和性および選択性について化合物をスクリーニングする。 本発明のこの態様を例示するために、天然化合物のスクリーニングを行った。 ミニカラムを用いる排除クロマトグラフィーにより結合リガンドを遊離体から 分離する標準的な検定を用いて、スクリーニング努力を開始した。THP.1細 胞質ゾルに対する3H−化合物I結合の阻害について、約625個の海産抽出物 、202個の微生物抽出物および233個の植物物質の抽出物を試験した。それ ぞれ約200および80μg/mlのIC50を有するこの結合のアンタゴニストと して2個の抽出物を確認した。選ばれた一群の「迷惑抽出物」のいずれによる阻 害も観察されないことと共にこの低いヒット率(0.2%)は、該検定がスクリ ーニング努力を支持するのに十分に選択的かつ強力であることを示す。これらの 2個のヒットの効力はやや弱いが、それでもやはりそれらは有効成分の単離のリ ード役とみなされて、一次検定が生物活性化合物の同定と同様に評価されるよう になるであろう。 ついで、この2個の抽出物を分画し、特徴づけした。 スクリーニングの間じゅう高度に促進するための結合検定のさらなる精製は、 スピンカラムを用いることにより結合リガンドを遊離リガンドから分離する小さ な修飾により行うことができる。 また、本発明は、上記方法により同定された場合の化合物および医薬上許容さ れる担体よりなる医薬組成物をも意図する。本発明のタンパク質性薬の医薬組成 物は、非経口投与、すなわち、皮下、筋肉内または静脈内投与に特に有用である 。非経口投与用組成物は、通常、許容される担体、好ましくは水性担体に溶解さ れた本発明の化合物の溶液またはその反応混液よりなる。種々の水性担体、例え ば水、緩衝水、0.4%食塩水、0.3%グリシンなどを使用してもよい。これら は溶液は無菌であり、一般に微粒子物質を含まない。これらの溶液は、通常のよ く知られた滅菌技術により滅菌されていてもよい。該組成物は、pH調整剤、緩 衝 剤などのような生理学的条件に要求される医薬上許容される補助物質を含有して いてもよい。かかる医薬処方中の本発明の化合物の濃度は、約0.5重量%未満 、通常少なくとも1重量%から15または20重量%まで広く変化し得、選択し た個々の投与方法に従い、主として流体容量、粘性などに基づき選択する。 したがって、筋肉内注射用の本発明の医薬組成物は、1mlの無菌緩衝水および 50mlの本発明化合物を含有するよう調製できるであろう。同様に、静注用の本 発明の医薬組成物は、250mlの無菌リンゲル溶液および150mgの本発明化合 物を含有してなるものであってもよい。非経口的に投与し得る組成物の実際の調 製方法は良く知られているか、当業者に明らかであり、例えばレミントンズ・フ ァーマシュティカル・サイエンス(Remington's Pharmaceutical Science)、1 5版、マック・パブリッシング・カンパニー(Mack Publishing Company)、ペ ンシルバニア州イーストン中により詳細に記載されている。 本明細書中に記載の化合物は、保存のために凍結乾燥し、使用前に適当な担体 中で再構成することができる。この技術は、通常のタンパク質で有効なことが示 されており、当該分野で公知の凍結乾燥および再構成技術を用いることができる 。 同定された薬が非タンパク質性である場合、それは単独または医薬上許容され る担体と組み合わせて投与してもよい。その比率は、該化合物の溶解度および化 学的性質、選んだ投与経路および標準的な医薬プラクティスにより決定される。 例えば、それらは、デンプン、乳糖、ある種の粘土などの賦形剤を含有する錠剤 またはカプセル剤の形態で経口投与してもよい。それらは、有効成分が糖および コーンシロップ、香味剤および染料と混合され、ついで固体形態への圧縮に適す るよう十分に脱水されたトローチ剤またはロゼンジの形態で舌下投与してもよい 。それらは、非経口的、すなわち筋肉内、静脈内または皮下に注射してもよい溶 液の形態で経口投与されてもよい。非経口投与には、それらは、他の溶質、例え ば溶液を等張にするのに十分な食塩またはグルコースを含有する無菌溶液の形態 で使用してもよい。 最も適切な本発明の治療剤の投与量は医師が決定するであろう。それは、選択 した投与形態および個々の化合物により変化するであろう。また、それは治療中 の個々の患者により変化するであろう。医師は、一般に、少ない投与量、実際に は該化合物の最適用量未満で治療を開始し、その状況下で最大効果に到達するま で少しずつ投与量を増やすことを望むであろう。該組成物を経口投与する場合、 非経口投与されたより少量の場合と同じ効果を得るためには、より多量の有効成 分が必要であることが一般に見いだされるであろう。該化合物は、他のセロトニ ン剤と同様に有用であり、投与量レベルはこれらの他の治療剤に一般に投与され ているのとほぼ同じ大きさである。該治療投与量は、一般に、1日当たり1〜1 0ミリグラムおよびそれ以上であい、いくつかの異なる投与単位でそれを投与し てもよい。0.5〜10mgの有効成分を含有する錠剤が特に有用である。 患者の状態に応じて、予防および/または治療的治療のために本発明の医薬組 成物を投与することができる。治療的適用においては、疾患に既に罹患している 患者に、該疾患およびその合併症を治すまたは少なくとも抑えるのに十分な量の 組成物を投与する。予防的適用においては、本発明化合物またはその反応混液を 含有する組成物を未だ病態にない患者に投与して、患者の抵抗性を増強する。 治療する医師が用量レベルおよびパターンを選んで、医薬組成物の単一または 複数投与を行うことができる。いずれにせよ、本発明の医薬組成物は、患者を有 効に治療するに十分な量の本発明化合物を提供するべきである。 本発明の核酸の具体例は、ヒトCSBP配列との特異的ハイブリダイゼーショ ン能を有するプローブを提供するのに特に有用である。プロービング技術は、当 該分野でよく知られており、プローブの大きさは大きく変化し得ると理解される が、プローブは少なくとも15ヌクレオチド長が好ましい。また、かかるプロー ブは、プローブの同定を容易にするための分析的に検出し得る試薬で標識され得 る、または好ましくは標識されると理解される。有用な試薬としては、放射能、 蛍光染料または検出可能な生成物の形成を触媒する酵素などが挙げられるがこれ に限定されるわけではない。本発明は、例えば、異常な(すなわち増加または減 少した)レベルの受容体遺伝子発現により特徴づけられた病態の診断的評価にお けるプローブをコードする受容体の使用を意図する。あるいは、該プローブは、 使用して、該受容体をコードする遺伝子に染色体のまたは分子の突然変異を担持 する個体を同定することができる。当業者により用いられる条件に応じて、該プ ローブを使用して、他の細胞型および個体からのこの受容体(そのゲノムまたは cDNA型)の追加例を同定および回収することができる。一般に、ハイブリダ イゼーション条件がより緊縮になればなるほど、回収された遺伝子はより密接に 関連するようになる。 CSBPについて本明細書中に開示されている配列上で予想されるアンチセン スオリゴヌクレオチドもまた、本発明の範囲内である。合成オリゴヌクレオチド または関連アンチセンス化学構造アナログは、該受容体遺伝子をコードする標的 核酸を認識しこれに特異的に結合し、遺伝子発現、すなわち標的核酸がmRNA の場合は遺伝子の翻訳を抑制するように設計する。アンチセンス薬の作用機構に ついての個々の理論に縛られることを望むわけではないが、かかる薬は以下の1 以上の機構により作用し得ると考えられている:mRNAに結合し、リボヌクレ アーゼIのような内在性ヌクレアーゼによる分解を誘導することによる、または 生産タンパク質合成に要する調節因子またはリボゾーム成分へのmRNAの結合 を阻害することによりmRNAの翻訳を阻害することによる。また、該アンチセ ンス配列は、該配列がリボザイム配列または反応性化学基と組合わさっている複 合巨大分子配列の成分として使用することができ、また、関心のあるmRNAを 特異的に標的化し、上記mRNAを分解または化学的に修飾するのに使用される 。アンチセンス技術の一般的分野は、背景技術の目的で出典明示により本明細書 の一部とする以下の開示に例示されている(コーエン,ジェイ・エス(Cohen,J .S.),Trends in Pharm.Sci.10: 435(1989)およびウェイントローブ,エイチ ・エム(Weintraub,H.M.)、Scientific American、1月号(1990)、第4 0頁)。 また、本発明は、本明細書中に開示するDNA配列の遺伝子治療における使用 をも意図する。CSBPはタンパク質キナーゼであるため、キナーゼとして不活 性であるが同じ細胞中で同時発現された場合に内在性CSBPの活性化を阻止す る部位特異的突然変異体、すなわち優性陰性突然変異体を作ることが可能である (コルフ(Kolch)ら、Nature 349: 426-428(1991))。この突然変異タンパク 質をコードするDNAを遺伝子治療で使用して慢性炎症を減弱することができる であろう。例えばアデノウイルス、レトロウイルスなど、インビボでDNAを標 的細胞に導くのに使用できる多数のベクターおよび送達系がある。 また、本発明は、CSBPからの本明細書中に開示するアミノ酸配列に対応す るエピトープに向けられたモノクローナルまたはポリクローナルの抗体をも意図 する。免疫学的な目的のための受容体で特に重要な領域は、タンパク質のリガン ド結合ドメインに結合した領域である。該領域に向けられた抗体は、それがタン パク質−リガンド相互作用に及ぼす影響のため、診断的および治療的適用におい て特に有用である。ポリクローナルおよびモノクローナル抗体の製造法は、よく 知られている。例えば、オースベル(Ausubel)ら(前掲)、第11章を参照さ れたし。 また、本発明は、タンパク質活性化に関連した病態を治療または改善するため に、自然に生じるリガンドのそのタンパク質に対する結合を阻止するためにCS BPに対して向けられた抗体またはその断片の有効量よりなる医薬組成物を提供 する。 本明細書中に開示されているCSDPをコードする核酸を宿主の適当な受精卵 または胚にトランスフェクトすることにより、トランスジェニックの、ヒト以外 の動物を得てもよい。例えば、米国特許第4,736,866、5,175,385 、5,175,384および5,175,386号を参照されたし。得られたトラン スジェニック動物を、CSBP/リガンド相互作用の研究のためのモデルとして 使用してもよい。特に、有用なトランスジェニック動物は、該タンパク質の発現 に関連した検出可能な表現型を現すものである。ついで、関連表現型を逆転また は悪化させる薬物の能力について薬物をスクーニングしてもよい。また、本発明 は、種々の温度または代謝条件に特異的に反応し、それにより、それらの条件に 応じて表現型発現を効果的にスイッチ開閉する調節因子に、CSBPをコードす る遺伝子を作動的に結合させることをも意図する。 ヒトCSBP遺伝子の同族体変形を所望の実験動物種からクローニングするた めに(例えばマウス変形)、本明細書に開示されている核酸プローブを使用する ことができる。通常の遺伝子ノックオウト(knock-out)技術により上記遺伝子 が除去されているマウスの系統を発生させることができる。ついで、該遺伝子を 本発明のヒトCSBP DNAにより置換して、インビボで候補薬をスクリーニ ングするためのマウスを得ることができる。また、同様の遺伝子ノックアウトお よびヒトタンパク質阻害研究を酵母で行うことができる。 また、本発明の精製タンパク質は、CSBPに影響を及ぼす新規薬の合理的な 設計のための手段として、結合薬候補物による又はそれなしの構造研究の試薬に 有用である。例えば、該組換えタンパク質は、X線結晶学、NMRまたは関連タ ンパク質キナーゼ、例えばCSKの公開されている構造からのモデル化により、 単独のまたは化合物Iaおよび関連化合物と複合体化したタンパク質の構造を導 くのに使用することができる。構造は、阻害化合物がいかに結合するかについて の理解を促進し、CSBP活性を阻止し従ってサイトカイン合成の阻害剤となり 得るさらに別の化合物の設計または知見につながり得る。現在、他のタンパク質 標的、例えばHIVプロテアーゼについての、かかる構造に基づく設計のいくつ かの例がある。CSBPのいくつかの他のキナーゼ(例、MAPおよびCDCキ ナーゼ)に対する類似性を考えると、かかる構造の情報は、他の群のキナーゼフ ァミリーを阻害する新規化合物を設計するのに有用であろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C07K 14/715 8517−4H C07K 16/24 16/24 7804−4B C12N 1/19 C12N 1/19 7804−4B 1/21 1/21 9637−4B C12P 21/02 C C12P 21/02 9358−4B 21/08 21/08 7823−4B C12Q 1/00 Z C12Q 1/00 0276−2J G01N 33/53 G G01N 33/53 0276−2J 33/566 33/566 9284−4C A61K 39/395 D // A61K 39/395 9284−4C N 9051−4C 37/02 ABE (C12P 21/02 C12R 1:865) (C12P 21/02 C12R 1:19) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AM,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CN,CZ,EE,FI,GE,HU,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LK,LR,LT,MD ,MG,MN,MW,NO,NZ,PT,RO,RU, SD,SI,SK,TJ,TT,UA,US,VN (72)発明者 アダムス,ジェリー・エル アメリカ合衆国ペンシルベニア州19087、 ウェイン、フォレスト・ロード611番 (72)発明者 ギャラガー,ティモシー・エフ アメリカ合衆国ペンシルベニア州19438、 ハーリーズビル、マナー・ロード255番 (72)発明者 グリーン,デイビッド・ダブリュー アメリカ合衆国ペンシルベニア州19010、 ブリン・モール、オールド・ランカスタ ー・ロード835番 (72)発明者 ヘイズ,ジョン・リチャード アメリカ合衆国ペンシルベニア州19355、 マルバーン、フリントシャー・ロード9番 (72)発明者 マクドネル,ピーター・シー アメリカ合衆国ペンシルベニア州19034、 フォート・ワシントン、ビー・マディソ ン・アベニュー223番 (72)発明者 マクナルティ,ディーン・イー アメリカ合衆国ペンシルベニア州19147、 フィラデルフィア、シー・フルトン・スト リート229番 (72)発明者 ストリクラー,ジェームズ・イー アメリカ合衆国マサチューセッツ州02188、 ウェイマウス、オーデュボン・ロード141 番、アパートメント307 (72)発明者 ヤング,ピーター・アール アメリカ合衆国ニュージャージー州08648、 ローレンスビル、ヘンドリクソン・ロード 32番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.サイトカイン抑制抗炎症薬結合タンパク質をコードする単離された核酸分 子。 2.該核酸がDNAである請求項1記載の分子。 3.図21および22で特徴づけられる配列を有する請求項2記載の分子。 4.ヒトCSBPである単離されたタンパク質。 5.アミノ酸配列図16により特徴づけられる請求項4記載のタンパク質。 6.さらに、ヒト単球から単離し得、約43,000の分子量を有し、約4.5 のpIを有することで特徴づけられる請求項4記載のタンパク質。 7.請求項1記載の核酸よりなるベクター。 8.プラスミドである請求項7記載のベクター。 9.クローニングプラスミドである請求項8記載のプラスミド。 10.発現プラスミドである請求項8記載のプラスミド。 11.請求項7記載のベクターよりなる組換え宿主細胞。 12.原核細胞である請求項11記載の宿主細胞。 13.真核細胞である請求項11記載の宿主細胞。 14.培地中および発現に十分な条件下でCSBPを発現する能力を有する組 換え宿主細胞を培養し、該宿主細胞からCSBPを回収することよりなるCSB Pの製造法。 15.(a)分析的に検出可能な試薬で標識された公知のCSAIDを、CS AID/CSBP複合体を形成させるのに十分な条件下でCSBPと接触させ、 (b)上記複合体を、同定されるべき化合物よりなる試料と接触させ、(c)上 記化合物が上記複合体中の標識CSAIDの量を変化させる能力を検出すること により該化合物をCSAIDとして同定することを特徴とする、化合物をCSA IDとして同定する方法。 16.該CSBPが、全細胞、細胞質ゾル細胞画分、膜細胞画分、および精製 または部分精製された形態よりなる群より選ばれた形態である請求項15記載の 方法。 17.a.CSBPを発現する細胞から可溶性細胞質ゾル画分を形成させ、 b.試薬CSAID/CSBP複合体を形成させるのに十分な条件下、上記画 分を分析的に検出可能な試薬で標識されたCSAIDと接触させ、 c.上記複合体を、CSAIDを含有する試料と接触させ、 d.該標識CSAID/CSBP複合体中の試薬量の減少を測定することによ りCSAIDを検出することを特徴とする、化合物をCSAIDとして同定する 方法。 18.上記細胞がヒト単球である請求項17記載の方法。 19.上記細胞が組換え宿主細胞である請求項17記載の方法。 20.上記試薬が放射能標識である請求項17記載の方法。 21.CSBPを発現する組換え宿主細胞を、結合を許容する条件下、同定す べきリガンドと接触させ、いずれかのリガンド結合タンパク質の存在を検出する ことを特徴とする、CSBPに結合する能力を有するリガンドの同定方法。 22.該組換え宿主細胞がその細胞表面で上記CSBPを発現する請求項21 記載の方法。 23.該タンパク質または該タンパク質を含有する膜画分が、同定すべきリガ ンドと接触させる前に上記細胞から単離されている請求項21記載の方法。 24.請求項15記載の方法により同定されるアンタゴニストまたはアゴニス ト化合物。 25.請求項15記載の方法により同定された化合物および医薬上許容される 担体よりなる医薬組成物。 26.図16のアミノ酸配列を含有するヒトCSBPをコードするmRNA分 子のいずれかの配列と特異的に結合してその翻訳を阻止する能力を有する配列を 有するアンチセンスオリゴヌクレオチド。 27.請求項5記載のヒトCSBPに向けられた抗体。 28.モノクローナル抗体である請求項26記載の抗体。 29.ヒトを除くトランスジェニック哺乳動物であって、そのいずれかの細胞 中で請求項3記載のDNAを発現する能力を有するヒト以外のトランスジェニッ ク哺乳動物。 30.CSBPドメインおよび結合タンパク質/リガンド結合指示ドメインよ りなる融合タンパク質を、該CSBPドメインへの結合を許容する条件下、複数 の化合物と接触させ、該タンパク質/リガンド結合指示ドメインの活性を増強ま たは抑制する能力を有する候補薬物を同定することを特徴とする、ヒトCSBP に結合する化合物を同定するために化合物をスクリーニングする方法。
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