JPH09501927A - 金属錯体を含んで成る医薬組成物 - Google Patents

金属錯体を含んで成る医薬組成物

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JPH09501927A JP7507412A JP50741295A JPH09501927A JP H09501927 A JPH09501927 A JP H09501927A JP 7507412 A JP7507412 A JP 7507412A JP 50741295 A JP50741295 A JP 50741295A JP H09501927 A JPH09501927 A JP H09501927A
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Abstract

(57)【要約】 新規医薬組成物及び金属錯体を含んで成る医薬組成物が、体内での一酸化窒素の過剰生産又は局所化された高濃度の一酸化窒素により引き起こされ又はこれに関連する疾患に対する活性をもつ。

Description

【発明の詳細な説明】 金属錯体を含んで成る医薬組成物 本発明は、新規の医薬組成物に及び体内の一酸化窒素の過剰生産又は局在化さ れた高濃度により引き起こされ又はこれに関連する疾患に対する活性をもつ医薬 組成物に関する。 を演じている。例えば、NOは血圧の制御において重大な役割を演じ;それは神経 伝達物質として働き;それは(血栓又は血管の閉塞において重大な)血小板凝集 の阻害において、そして(腫瘍との戦いにおいて重要な)細胞増殖抑制において の役割を演じる。しかしな 、虚血後脳損傷、偏頭痛、及び透析誘発腎低血圧;免疫病因疾患、例えば炎症及 び敗血症における肝臓損傷、同種移植片(allograft)拒絶、移植対宿主疾患、糖 尿病及び外傷治癒;神経変性疾患、例えば脳虚血、外傷、慢性癲癇、アルツハイ マー病、ハンチントン病、及びAIDS痴呆合併症;並びに治療の副作用、例えば、 血管形成手術後の再狭窄及びサイトカイン治療後の副次的低血圧、を含む多様の 疾患状態に関連する。 これらの疾患状態のいずれかにおける一酸化窒素の薬理学的調節は極めて有益 であると立証されるはずである。 NOの過剰生産に関連する1 の上述の疾患は敗血症ショックである。これは、局 所的敗血症又は内素血症(バクテリア内毒素の高局所レベル)により沈降される 。この結果は、マクロファージ、リンパ球、内皮細胞及び他の細胞タイプであっ てNOを作り出すことができるものの作用であり、さらにこれらの細胞によるサイ トカイン生産 により仲介される。この活性化されたマクロファージは血管の拡張を引き起こし 、そして局所的血管損傷及び血管破壊をもたらす過剰のNOを作り出す。血管の完 全製の破壊は、それが血流力学の止血の破壊を導き死という結果を招くようにひ じょうに大きなものであることができる。 このような疾患における一酸化窒素の薬理学的調節のための最近の発想は、敗 血症ショックの仲介物質、例えば、サイトカイン、内毒素、及び血小板活性化因 子(PAF) による治療に基づく。このアプローチは、サイトカイン、例えば腫瘍壊 死因子(TNF) に対する抗体、レセプター拮抗物質、例えばインターロイキン1( IL−1)、リポ多糖(ブラム陰性菌により生産された内毒素)に対する抗体、及 び PAF拮抗物質の使用を含む。このようなアプローチの全ては、敗血症ショック を仲介する因子に挑戦しながら、病因論、又はその疾患の原因を治癒することは 試みていない。NOの理解における最近の進歩は、NOシンターゼ酵素の阻害剤、例 えばNG−モノメチル−L−アルギニン(L−NMNA)が敗血症ショック及び他のN O過剰生産関連疾患の治療において有用であることができるという提案を導いた 。なぜなら、それらが、NO生産を阻害するからである。これらの阻害剤は動物モ デル及び初期臨床試験においていくらかの有用性が示されたが、それらは、体内 での全NO合成を不所望に阻害するという欠点をもっている。 本発明の目的は、危険な過剰物を除去しながら必要なNO合成が続くように、NO を取り除き又は除去することにより体内のNOレベルを調節することができる新規 の及び従来示された医薬組成物を提供することである。我々は、特定の金属錯体 がこの重要な役割を行う能力をもつことを発見した。 いくつかの金属錯体は、人体の疾患の治療のための医薬組成物に おいて公知である。例えば、白金及びルテニウムの特定の錯体は癌の治療におい て使用され又は提示されてきた。しかしながら、金属錯体は、NO過剰生産関連疾 患の治療においては従来提示されていない。 本発明は、NOが疾患に関連する場合にNOレベルを軽減するための薬物の製造に おいて、以下の式(I)により表される、NOによる配位のための少なくとも1の 部位をもつ中性、アニオン性又はカチオン性金属錯体の使用を提供する。 〔Ma(XbL)cde 式(I) {式中、Mが金属イオン又は金属イオンの混合物であり; Xがカチオン又はカチオンの混合物であり; Lが周期律表のIV族、V族又はVI族の元素から選ばれた少なくとも2の異なる 供与原子を含むリガンド、又はリガンドの混合物であり; Yが、周期律表のIV族、V族又はVI族の元素から選ばれた、少なくとも1の供 与原子又は1を上廻る供与原子を各々が含む、リガンド、又は同一又は異なるリ ガンドの混合物であり;そして Zが、ハライド又は偽ハライド・イオン又はハライド・イオンと偽ハライド・ イオンの混合物であり; a=1〜3;b=0〜12;c=0〜18;d=0〜18;e=0〜18;そしてn= 0〜10である;但し、c,d及びeの中の少なくとも1が1以上であり; そしてcが0である場合;bも0であり; そしてaが1である場合;c,dとeが9以下であり; そしてaが2である場合;c,d,eが12以下である。}。 本明細書中“錯体”とは中性錯体又はアニオン若しくはカチオン核種をいう。 本明細書中に使用する“族 (Group)”は、各族の元素が類似の物理的及び化学 的性質をもつ周期律表のタテ列として理解されなければならない。この周期律表 の定義は、 Mendeleev;Chambers Dictionary of Science and Technology,197 4.Published by W & R Chambers Ltd、に帰される。 本発明は、人体の疾患にNOが関連する場合の、NOレベルの軽減方法であって式 (I)の中性、アニオン又はカチオン金属錯体を含む医薬組成物の投与を含んで 成るものの提供としても言及される。 本発明は、NO過剰生産関連疾患の治療のための薬物の製造における式(I)の 中性、アニオン又はカチオン金属錯体の使用をも提供することができる。 本発明は、人体におけるNOの過剰生産の結果である人体の疾患の治療方法であ って、式(I)の中性、アニオン又はカチオン金属錯体を含む医薬組成物を投与 することを含んで成るものの提供とても言及されることができる。 式(I)がアニオン種を表す場合、カチオンも存在するであろう。式(I)が カチオン種を表す場合、アニオンも存在するであろう。金属錯体は水和されるこ ともできる。 好ましくは、Mは第1、第2又は第3列遷移金属イオンである。例えば、Mは 、Rh,Ru,Os,Mn,Co,Cr又はReイオンであることができ、そして好ましくはRh ,Ru又はOsイオンである。 好適にはMは酸化状態IIIにある。我々は驚くべきことに、金属イオン、例え ばルテニウムが酸化状態IIIにあるとき、それがNOと結合する速度はそれが酸化 状態IIにあるときよりも有意に速いということを発見した。 Xは、いずれかのカチオン、例えば、モノ−、ジ−若しくはトリ−価のカチオ ンであることができる。好適なカチオンはH+,K+ ,Na+ ,NH4 +又はCa2+であることができる。便利にはXはH+,K+又はNa+である ことができる。 好ましくは、Lは窒素及び酸素供与原子の両方を含むリガンドである。好適な このようなリガンドの例は、エチレンジアミン−N,N′−二酢酸(edda)、エ チレンジアミンテトラ酢酸(edta)、ニトリロトリ酢酸(nta) 、二ピコリン酸(d ipic) 、ピコリン酸(pic) 、ジエチレントリアミンペンタ酢酸(dtpa)、チオビ ス(エチレンニトリロ)テトラ酢酸(tedta) 、ジチオエタンビス(エチレンニト リロ)テトラ酢酸(dtedta)及びN−(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミ ン−トリ酢酸(hedtra)を含む。 好ましくは、Yは、窒素、酸素、硫黄、炭素、又はリン供与基を含むリガンド である。好適な窒素供与基は、例えば、アンミン、アミン、ニトリル及びニトリ ド又はそれらの誘導体である。好適な酸素供与基は、例えば、カルボン酸、エス テル又はそれらの誘導体、水、オキシド、スルホキシド、ヒドロキシド、アセテ ート、ラクテート、プロピオネート、オギザレート及びマルトレートであること ができる。好適な硫黄供与基は、例えば、スルホキシド、ジアルキルスルフィド 、ジチオセーバメート又はジチオホスホネートであることができる。好適な炭素 供与基は、例えば、一酸化炭素又はイソシアニドであることができる。好適なリ ン供与基は、例えばトリアルキルホスフィンであることができる。 Zはいずれかのハライドであることができ、そして好ましくは、クロライド、 ブロマイド又はヨージドである。最も便利には、Zはクロライドである。 本発明に従っての使用のための金属錯体の例は、以下の式により表される場合 により水和されたルテニウム錯体を含む: 〔Ru(H0-6L″)1-3Y0-2Cl0-4(0-4)± 式(II) {式中、L″がアミド若しくはエステル又はそれらの誘導体、又は多座アミノカ ルボキシレートリガンド、例えばedta,nta,dipic,pic,edda、トロポロン (t ropolone),dtpa,hedtra,tedta 又はdtedta又はedta又はdtpaのジアミド又は これらの中のいずれかの混合物であり、そしてYが先に定義したものであり、そ して例えば、アセチルアセトン(acac)、β−ジケトネート、水、ジメチルスル ホキシド(dmso)、カルボキシレート、2座カルボキシレート、カテコール、コ ウジ酸(kojic acid)、マルトール、ヒドロキシド、トロポロン、マロン酸、シ ョウ酸、2,3−ジヒドロキシナフタレン、スフアリン酸(squaric acid)、ア セテート、スルフェート及びグリコレートから選ばれることができる。当業者は Yにおいて他の公知のリガンドを置換することができるであろうし、そしてそれ も本発明の範囲内にあるであろう。tedta,dtedta 並びにedtaとdtpaのジアミド の調製方法は、それぞれ以下の文献中に記載されている。 P Tse & JE Powell,Inorg Chem,(1985),24,2727 G schwartzenbach,H Senner,G Anderegg,Helv Chim Acta 1957,40,1886 MS Konings,WC Dow,DB Love,KN Raymond,SC Quay and SM Rocklage,Inor g Chem (1990),29,1488−1491 PN Turowski,SJ Rodgers,RC Scarrow and KN Raymond,Inorg Chem (1988) ,27,474-481. 式(II)の錯体がアニオンである場合、カチオンが必要とされるであろう。例 えば、式(II)の錯体は以下のものにおいて存在する。 K〔Ru(Hedta)Cl〕2H2O 〔Ru(H2edta)(acac)〕 K〔Ru(hedtra)Cl〕H2O K〔Ru(dipic)2〕H2O (H2pic)〔RuCl2(pic)2〕(Hpic)H2O K〔Ru(H2edta)Cl2〕H2O K〔Ru(Hnta)2〕1/2H2O K〔Ru(H2dtpa)Cl〕H2O 〔Ru(Hhedtra)acac〕H2O 〔Ru(Hhedtra)trop〕 〔Ru(H3dtpa)Cl〕 式(II)の錯体は、我々の知る限りいずれかの医薬組成物において先に示され ていない。それ故、本発明は、場合により水和された式(II)のルテニウム錯体 を含む医薬組成物をも提供する。 本発明に係る使用のための金属錯体のさらなる例は、場合により水和された以 下の式(II)により表される錯体を含む。 〔M1-3Y1-18Cl0-18(0-6)± 式(III) {式中、Yが硫黄供与リガンドである。}。例えば、このような錯体は、以下の ものにおいて存在する。 〔Ru(mtc)3〕 (mtc=4−モルフォリンカルボジチオン酸(4 −morpholine carbodithioic acid)) RU(S2CNCH2CH2NMeCH2CH2)31/2H2O 式中、Yが硫黄供与リガンドである式(III)の錯体は、我々の知る限りいず れかの医薬組成物において先に示されていない。それ故、場合により水和された 、式中Yが硫黄供与リガンドである式(III)の錯体を含む医薬組成物をも本発 明は提供する。 本発明に係る使用のための金属錯体のさらなる例は、場合により水和された以 下の式により表されるルテニウムの錯体を含む。 、例えば、アセテート、ラクテート、水、オキシド、プロピオネート(COFt)、 オキサレート(ox)、又はマルトレート(マルトール)又はこれらの組合せであ る。}。例えば、式(III)の錯体は、以下のものにおいて存在する。 〔Ru3O(OAc)6〕(OAc) 〔Ru3O(lac)6〕(lac) 〔Ru2(OAc)4〕NO3 〔Ru2(OCOEt)4〕NO3 K3〔Ru(OX)3〕 〔Ru2(OAc)4〕Cl 〔Ru(マルトール)3〕 式(III)の中のいくつかの錯体は、我々の知識の及ぶかぎり、いずれの医薬 組成物中にも先に示されていない。それ故、場合により ト、ラクテート、オキシド、プロピオネート及びマルトレートから成る群から選 ばれた酸素供与リガンドである式(III)のルテニウム錯体を含む医薬組成物も 本発明は提供する。 本発明に係る使用のための金属錯体のさらなる例は場合により水和された以下 の式のルテニウム錯体を含む。 〔RuYIV 1-9Cl1-9(0-4)± 式(IV) {式中、YIVが窒素供与リガンド、例えばアンミン、エチレンジアミン(en)、 ピリジン(py)、1,10−フェナントロリン(phen)、2,2′−ビピリジン( bipy)又は1,4,8,11−テトラ−アザシクロテトラデカン(cyclam)、2, 3,7,8,12,13,17,18−オクタエチルポルフィリン(oep) 又はこれらの組 合せである。}。例えば、式(IV)の錯体は、以下のものにおいて存在する。 〔Ru(NH3)5Cl〕Cl2 〔Ru(en)3〕I3 trans- 〔RuCl2(py)4〕 K〔Ru(phen)Cl4〕 〔Ru(cyclam)Cl2〕Cl K〔Ru(bipy)Cl4〕 〔Ru(NH3)6〕Cl3 〔Ru(NH3)4Cl2〕Cl Ru(oep)Ph 式(IV)のいずれの錯体も我々の知る限りいずれの医薬組成物中にも先に示さ れていない。それ故、場合により水和された、式中YIVが、en,py-phen,bipy ,cyclam 及び oepから成る群から選ばれた窒素供与リガンドである式(IV)の ルテニウム錯体を含む医薬組成物をも本発明は提供する。これらのリガンドの誘 導体は当業者により調製されることができ、そしてこれらも本発明の範囲内にあ るであろう。 本発明に係る使用のための金属錯体のさらなる例は、場合により水和された、 以下の一般式により表されるルテニウム又はオスミウムの錯体を含む。 〔M1-3YV 1-18Cl0-18(0-6)± 式(V) {式中、YVが先に記載したような供与リガンドの組合せ、例えばアンミン、dms o,oxalate,bipy-acac及びMeCNである。}。式(V)の錯体は例えば以下のも のにおいて存在する。 〔Ru(NH3)(dmso)2Cl3〕 cis-〔Ru(dmso)4Cl2〕 cis-〔Ru(NH3)(dmso)3Cl2〕 〔Ru(dmso)3Cl3〕 〔Os(ox)(bipy)2〕H2O 〔Ru(acac)2(MeCN)2〕CF3SO3 上記後者の2の化合物の錯イオンは我々の知る限りいずれの医薬組成物におい ても先に示されていない。それ故、場合により水和された式〔Os(ox)(bipy)2] の錯体を含む医薬組成物;及びさらに場合により水和された式〔Ru(acac)2(MeCN )2+の錯体を含む医薬組成物をも本発明は提供する。 使用においては本発明に係る錯体は、医薬として許容された担体又は希釈剤と の混合において、式(I)−(V)の中のいずれかの場合により水和された錯体 を含む医薬組成物中の活性成分として含まれることができる。この医薬組成物は よく知られた原理に従って配合されることができ、そして単一又は反復投与量に おける非経口投与のための溶液又は懸濁液の形態で、又は経口投与のためのカプ セル、錠剤、糖衣剤、又は他の固体組成物において又は溶液又は懸濁液として、 あるいはペッサリー又は座剤、又は上記のいずれかの持続性放出形態において配 合されることができる。この溶液又は懸濁液は、単一又は反復ボーラス注射又は 連続輪注、又はいずれかの他の所望のスケジュールにより投与されることができ る。好適な希釈剤担体、賦形剤及び他の成分は公知である。これらの医薬組成物 は、1日当り1mg〜10gのヒトにおける投薬レンジにおいて活性成分を提供する のに好適な慣用の薬理学的方法に従って決定される投与量を含むことができる。 実際に必要な投与量は、人体内のどこに過剰濃度のNOが存在し、そして過剰生産 がどれだけの期間続き、又はNOが疾患に関連する場合、NOレベルの軽減がどれだ けの期間必要とされるかに広く依存する。 本発明をこれから実施例により説明する。 本発明に係る錯体を含む、多数の商業的に入手可能な化合物並び に文献中に知られた径路により調製された化合物を、NOを配位する能力を測定す るためにインビトロ、インビトロ細胞培養、及びエクスビボにおいてテストした 。テストした錯体は以下のものであった: 多数の新規の化合物を、以下のプロトコールに従って調製した。最初の4つの 化合物は、式〔Ru(H0-6L″)1-3Y0-2Cl0-4(0-4)±(式 (II))のルテニウム錯体 の例であり、そして後の2つは〔M1-3Y1-8Cl0-18(0-6)±(式(III))の例である 。 [Ru(Hhedtra)acac]・H2Oの調製 過剰のアセチルアセトン (1cm3)を K[Ru(hedtra)Cl ](0.5 g)の水溶液 (5c m3)に添加した。この溶液の色は紫色に変化した。この混合物を20分間温ためそ の後20分間室温において放置した。この紫色の溶液をクロロホルム (20cm3)によ り抽出した。この抽出を2回以上繰り返した。紫色の生成物が水性画分から沈澱 した。この生成物を濾過し、アセトン中で洗浄し、そして真空中で乾燥させて 0 .1gを得た(18%)。 分析。計算 C15H25O10N2Ru:C,36.43 ;H,5.11;N,5.70。実測:C,36 .16 ;H,5.42;N,5.61%。 [Ru(Hhedtra)trop]2H2O の調製 50:50水/無水エタノール (5cm3)中に溶解された3倍過剰のトロポロン(tr opolone)(0.78g)を K[Ru(hedtra)Cl]の温水溶液(10cm3)に添加した。この混 合物を1時間加熱した。冷却の間、暗緑色の混合物を3×20cm3部のジクロロメ タンにより抽出した。この生成物を濾過し、水 (1cm3)及びエーテルで洗浄し、 そして真空中 で乾燥させて、0.4gを得た(36%)。 分析。計算C17H22N2O9Ru.2H2O :C,38.13 ;H,4.86;N,5.23。実測:C ,38.55 ;H,4.67;N,5.28%。 [Ru(H3dtpa)Cl]の調製 K2[RuCl5H2O]・×H2O(1g) をHClO4 (15cm3,1mM)に懸濁させ、そしてジエ チレントリアミンペンタ酢酸(1.05g)を添加した。この反応混合物を 1.5時間 還流下加熱して黄色/茶色溶液を作った。冷却の間、黄色の生成物が結晶化し、 これを濾過により集め、90%無水エタノール/水、ジエチル・エーテルで洗浄し 、そして真空中で乾燥させて0.75gを得た(53%)。 分析。計算 C14H21N3O10ClRu:C,31.85 ;H,3.98;N,7.96;Cl,6.73。 実測:C,29.77 ;H,3.81;N,7.36;Cl,6.64。 0.41gのK2[RuCl5]×H2O を水(20ml)中に溶解した。この溶液にKOH(0.12g) とMeOH(1ml)を含む水(50ml)に溶解したN,N′ジ(2−ヒドロキシ−ベ ンジル)エチレン−ジアミンN,N−2酢酸(hbed)の1当量(0.39g)を添加 した。この混合物を90分間還流において加熱した。冷却の間に、不溶の沈殿物が 形成した。この物質を濾過により除去し、そして得られた赤紫色の溶液をロータ リー・エバポレーターにより蒸発乾固した。水による摩砕そしてアセトンによる 洗浄により90mgの暗固体を得た。 分析。計算 C18H22N2O9RuClK:C,36.89 ;H,3.96;N,4.78;Cl,6.04。 実測:C,37.09 ;H,4.23;N,4.92;Cl,6.28。 Ru(S2CNCH2CH2NMeCH2CH2)31/2H2Oの調製 Me4N[S2CNCH2CH2NMeCH2CH2] を標準的な方法により作り、そしてメタノール− エーテルから71%収率において結晶化した。 RuCl3×H2O, 0.50g,2.15mmolを10分間30mlのメタノール中で還流し、そし て冷却した。7.50mmolのMe4N[S2CNCH2CH2NMeCH2CH2] を添加し、そしてその混合物を16時間還流した。冷却後、0.72gの粗組成物を濾 別し、ジクロロメタン中に溶解し、そして濾過した。この濾液を15ccの塩基性ア ルミナによりロードし、そしてジクロロメタンにより溶出した。溶媒の除去及び 気相拡散によるエーテルを含むジクロロメタンから結晶化して0.51g,0.80mmol ,37%の茶・黒結晶、RU(S2CNCH2CH2NMeCH2CH2)31/2H2Oを得た。 分析C18H34N6O5RuS6:計算:C,34.00 ;H,5.39;N,13.22;S,30.25。 実測:C,34.21 ;H,5.47;N,13.12;S,30.36。 Ru[S2P(OC2H4OC2H4OMe)2]3の調製 K[S2P(OC2H4OC2H4OMe)2]3を標準的な方法により作り、そしてメタノールから7 6%収率において結晶化した。 RuCl3×H2O, 1.00g,4.30mmolを1mlのエタノールを含む 0.1NHClの50ml中 で20分間還流し、そして冷却した。この溶液に5.28g(過剰)K[S2P(OC2H4OC2H4 OMe)2]を添加し、そしてこの混合物を1時間30℃において撹拌した。この反応混 合物をジクロロメタンにより抽出し、そしてその溶媒を除去した。この残渣をエ ーテル−ヘキサンにより抽出し、そして溶媒を除去した。この残渣を25mlの熱エ ーテルから−20℃に冷却することにより2.98gの赤色結晶を得た。2.41gの粗生 成物をエーテル中5%エタノールによる60ccのシリカ・ゲル上のクロマトグラフ ィーにより精製した。最初のバンドを集め、減圧乾固し、そして−20℃に冷却す ることによりエーテルから結晶化した。赤色結晶、RU(S2P{OC2H4OC2H4OMe}2)3 の収量(率)は2.16g,56%であった。 分析C30H66O18P3RuS6 :計算:C,32.72 ;H,6.04;S,17.47。実測:C ,32.68;H,6.08;S,17.16。 アルゴン雰囲気中で実施されたインビトロ・テストにおいて、各 々の化合物(1×10xモル)を2段蒸留脱イオン及び脱酸素水中に溶解した。得 られた溶液を3首なし形フラスコ内に入れ、そして20℃〜24℃のレンジ内の一定 温度、1000rpm の一定速度においてマグネチック・スターラーにより撹拌した。 マノメーターをフラスコに接続し、そして精製、乾燥一酸化窒素ガス(3〜5cm3 のレンジ内における既知量)をその反応溶液の上のヘッドスペース内に大気圧 においてガス・シリンジを使用して隔膜を通して導入した。フラスコ内の圧力を 1時間の期間にわたり周期的に記録した。 いずれの錯体も存在しない対照実験を上述のように行った。 対照実験の結果との関係において記録された圧力を、各テスト化合物について 時間の関数としてのNO取り込み速度を測定するために分析した。 各インビトロ・テストの終了時に、反応溶液を凍結乾燥させた。この凍結乾燥 生成物の赤外スペクトルは金属−NO結合形成についての情報を提供した。 インビトロ細胞培養テストにおいて、ネズミ(RAW264)マクロファージ・セル ラインであって一酸化窒素を作り出すように誘導されることができるものを、フ ェノール・レッドを含まず10%胎児ウシ血清を加えたEagles修飾最小必須培地(M EM) 中、ウェル当り2ml容量の24ウェル培養プレート上、106細胞/ウェルにお いて接種した。 これらの細胞を、18時間、10μg/mlリポ多糖及び 100単位/mlインターフェ ロンγにより、一酸化窒素を作り出すように活性化した。同時に、 MEM中で調製 したテスト化合物を非細胞毒性濃度において添加した。 上述のように一酸化窒素を作り出すために活性化されているが、それにテスト 化合物が全く添加されていない上述の対照細胞をテス トの間に細胞により作り出される一酸化窒素の量の尺度として使用した。 背景一酸化窒素を、活性化されなかった細胞中のニトレート及びニトリットの 測定により評価した。 細胞活性をインキュベーション期間の終りにおいてトリパン・ブルー(Trypan blue) 染料排除により確認した。 一酸化窒素を細胞上清中のニトレートとニトリットの計測により測定した。こ れらのアニオンは溶液中のNO反応の安定した最終生成物である。このような反応 は生物学的系内で触媒されても又はされなくてもよい。ニトリットとニトレート 濃度の合計が全NO生産を与える。ニトリットは、ニトリットが5% H3PO4/0.1 %ナフチルエチレンジアミン・ジヒドロクロリドとの1%スルファニルアミドと 反応して 540nmにおける発色団吸収を形成するGriess反応を使用して測定された 。ニトレートは、シュードモナス・オレオボラン(Pseudomonas oleovorans) からバクテリアのニトレート・レダクターゼによりニトレートをニトリットに還 元し、そして次に上記Griess反応によりニトリットを測定することにより測定さ れた。テスト化合物の非存在中、ニトリット濃度プラス・ニトレート濃度は全一 酸化窒素生産量に等しい。(ニトリット+ニトレートとして計測される)利用可 能な一酸化窒素に対するテスト化合物の効果を測定した。その対照レベルと比較 した利用可能な一酸化窒素における減少を、そのテスト化合物によるNOの結合の 程度の指標として採用することができる。 エクスビボテストにおいては、ラット尾動脈のセグメント(0.8−1.5cm)を正常 血圧大人Wistarラットから切除した。この動脈を、定流灌流装置内で Krebs容液 (mM:NaCl 118,KCl 4.7,NaHCO3 25,NaH2PO4 1.15,CaCl2 2.5,MgCl2 1.1、グルコース5.6及び 95%O2/5% CO2を通し 7.4のpHに維持したもの)により内部灌流した。その血 管の上流に置いた差圧変換器は背圧において変化する。このラット尾動脈調製物 を 6.5μMフェニレフリン(phenylephrine) により前収縮されて 100−120mmHg の生理学的正常圧を与えた。この前収縮血管を次にテスト化合物により灌流させ た。これらの動脈を、そのテスト化合物を洗い流すためにテスト化合物の適用の 間に Krebs溶液により灌流した。 上記系内の圧力変化は動脈の血管収縮を示すように働いた。この血管収縮は、 ラット尾動脈の内皮細胞からの内因性一酸化窒素(edrf)の除去の直接的結果で ある。結果 インビトロ、インビトロ細胞培養及びエクスビボ・テストの結果は以下のよう であった。インビトロ・テスト 実施例1:K[Ru(Hedta)Cl]2H2O 示す。 そのIRスペクトルは1897cm-1にピークを示し、Ru−NO結合の存在を示す。 実施例2:[Ru(H2edta)(acac)] そのIRスペクトルは1896cm-1にピークを示し、Ru−NO結合の存在を示す。 実施例3:K[Ru(hedtra)Cl]H2O 圧力減少はその金属化合物へのNOの結合を示した。これを図1に示す。 そのIRスペクトルは1889cm-1にピークを示し、Ru−NO結合の存在を示す。 実施例4:K[Ru(dipic)2]H2O 圧力減少はその金属化合物へのNOの結合を示した。これを図1に示す。 そのIRスペクトルは1915cm-1にピークを示し、Ru−NO結合の存在を示す。 実施例5:(H2pic)[RuCl2(pic)2](Hpic)H2O そのIRスペクトルは1888cm-1にピークを示し、Ru−NO結合の存在を示す。 実施例6:K[Ru(H2edta)Cl2]H2O 圧力減少はその金属化合物へのNOの結合を示した。これを図1に示す。 そのIRスペクトルは1896cm-1にピークを示し、Ru−NO結合の存在を示す。 実施例7:K[Ru(Hnta)2]1/2H2O 圧力減少はその金属化合物へのNOの結合を示した。これを図1に示す。 そのIRスペクトルは1889cm-1にピークを示し、Ru−NO結合の存在を示す。 実施例8:K[Ru(H2dtpa)Cl]H2O 圧力減少はその金属化合物へのNOの結合を示した。これを図1に示す。 このIRスペクトルは1905cm-1にピークを示し、Ru−NO結合の存在を示す。 実施例9:[Ru3O(lac)6](lac) このIRスペクトルは1884cm-1にピークを示し、Ru−NO結合の存在を示す。 実施例10:[Ru3O(OAc)6](AOc) このIRスペクトルは1877cm-1にピークを示し、Ru−NO結合の存在を示す。 実施例11:[Ru2(OAc)4]NO3 このIRスペクトルは1891cm-1にピークを示し、Ru−NO結合の存在を示す。 実施例12:[Ru(OCOEt)4]NO3 このIRスペクトルは1891cm-1にピークを示し、Ru−NO結合の存在を示す。 実施例13:K3[Ru(ox)3] このIRスペクトルは1889cm-1にピークを示し、Ru−NO結合の存在を示す。 実施例14:[Ru2(OAc)4]Cl このIRスペクトルは1895cm-1にピークを示し、Ru−NO結合の存在を示す。 実施例15:[Ru(NH3)5Cl]Cl2 このIRスペクトルは1909cm-1及び1928cm-1にピークを示し、Ru−NO結合の存在 を示す。 実施例16:[Ru(en)3]I3 このIRスペクトルは1906cm-1にピークを示し、Ru−NO結合の存在を示す。 実施例17:K[RuCl4(phen)]H2O このIRスペクトルは1904cm-1にピークを示し、Ru−NO結合の存在を示す。 実施例18:[Ru(cyclam)Cl2]Cl このIRスペクトルは1895cm-1にピークを示し、Ru−NO結合の存在を示す。 実施例19:K[RuCl4(bipy)] このIRスペクトルは1885cm-1にピークを示し、Ru−NO結合の存在を示す。 実施例20:[RuCl3(dmso)2(NH3)] このIRスペクトルは1889cm-1にピークを示し、Ru−NO結合の存在を示す。 実施例21:[Ru(NH3)6]Cl3 このIRスペクトルは1910cm-1にピークを示し、Ru−NO結合の存在を示す。 実施例22:cis-[RuCl2(dmso)4] このIRスペクトルは1881cm-1にピークを示し、Ru−NO結合の存在を示す。 実施例23:cis-[RuCl2(dmso)3(NH3)] このIRスペクトルは1893cm-1にピークを示し、Ru−NO結合の存在を示す。 実施例24:[RuCl3(dmso)3] このIRスペクトルは1880cm-1にピークを示し、Ru−NO結合の存在を示す。 実施例25:[Ru(mtc)3] このIRスペクトルは1862cm-1にピークを示し、Ru−NO結合の存在を示す。 実施例26:[Ru(maltol)3] このIRスペクトルは1866cm-1にピークを示し、Ru−NO結合の存在を示す。 実施例27:[Ru(acac)2(MeCN)2]CF3SO3 このIRスペクトルは1899cm-1にピークを示し、Ru−NO結合の存在を示す。 実施例28:K2[RuCl5(H2O)] このIRスペクトルは1903cm-1にピークを示し、Ru−NO結合の存在を示す。 実施例29:[Os(ox)(bipy)2]H2O そのIRスペクトルは1894cm-1にピークを示し、Os−NO結合の存在を示す。インビトロ細胞培養テスト 結果を表1と図2中に示す。 実施例1:K[Ru(Hedta)Cl]2H2O 利用可能な一酸化窒素は 100μMの濃度において75%の最大減少をもって、投 与量に依存して減少された。 実施例2:[Ru(H2edta)(acac)] 利用可能な一酸化窒素は 100μMテスト化合物において82%程減少された。 実施例3:K[Ru(Hedtra)Cl]H2O 利用可能な一酸化窒素は 100μMにおいて42%程減少された。 実施例6:K[Ru(H2edta)Cl2]H2O 利用可能な一酸化窒素は 100μMテスト化合物において77%程減少された。 実施例14:[Ru2(OAc)4]Cl 利用可能な一酸化窒素は 100μMにおいて47%程減少された。 実施例15:[Ru(NH3)5Cl]Cl2 利用可能な一酸化窒素は 100μMテスト化合物において86%程減少された。 実施例26:[Ru(maltolato)3] 利用可能な一酸化窒素は 100μMにおいて71%程減少された。 エクスビボ(EX−VIVO)テスト 実施例2 テスト化合物の適用は10μMと 100μMにおいて投与量に依存した血管収縮を もたらした。この効果は Krebs溶液による洗い出しにより可逆性であった。 実施例3 テスト化合物の適用は10μMと 100μMにおいて投与量に依存した血管収縮を もたらした。この効果は Krebs溶液による洗い出しにより可逆性であった。 実施例14 テスト化合物の適用は10μMと 100μMにおいて投与量に依存した血管収縮を もたらした。この効果は Krebs溶液による洗い出しにより可逆性であった。 実施例15 テスト化合物の適用は10μMと 100μMにおいて投与量に依存した血管収縮を もたらした。この効果は Krebs溶液による洗い出しに より可逆性であった。 実施例26 テスト化合物の適用は10μMと 100μMと1000μMにおいて投与量に依存した 血管収縮をもたらした。この効果は Krebs溶液による洗い出しにより可逆性であ った。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年7月25日 【補正内容】 請求の範囲 1.NOが疾患に関係する場合にNOレベルの軽減のための薬物の製造における、 以下の式により表される、NOによる配位のための少なくとも1の部位をもつ中性 、アニオン性又はカチオン性金属錯体の使用。 〔Ma(XbL)cde 式(I) {式中、 Mが、ルテニウム(ruthenium) イオンであり; Xが、カチオン又はカチオンの混合物であり; Lが、窒素、酸素及び硫黄原子から選ばれた少なくとも2の異なる供与原子を 各々が含む、リガンド又はリガンドの混合物であり; Yが、窒素、酸素、硫黄、炭素又はリンから選ばれた、少なくとも1の供与原 子を各々が含む、リガンド又は同一又は異なるリガンドの混合物であり但し、こ のリガンドはスルホキシド基、1,10−フェナントロリン又は置換1,10−フェ ナントロリン、置換2,2−ビピリジン又はジヒドロフェナジンではない;そし て Zが、ハライド又は偽ハライド・イオンあるいはハライドと偽ハライド・イオ ンとの混合物であり; a=1〜3;b=0〜12;c=0〜18;d=0〜18;e=0〜18;そしてn= 0〜10である; 但し、c,d及びeの中の少なくとも1が1以上であり; そしてcが0である場合;bも0であり; そしてaが1である場合;c,d及びeが合計して9以下であり; そしてaが2である場合;c,d及びeが合計して12以下であり; そしてaが3である場合;c,d及びeが合計して18以下であり; そしてdが3である場合、Yが少なくとも1の窒素原子を含む塩基 性複素環式化合物でない。}。 I)の錯体の使用。 3.式中ルテニウムが酸化状態(III)にある、請求項7に記載の、NOが疾患 に関係する場合にNOレベルの軽減のための薬物の製造における式(I)の錯体の 使用。 4.式中Xがモノ、ジ−又はトリ−価カチオンである、請求項1〜3の中のい ずれか1項に記載の、NOが疾患に関係する場合にNOレベルの軽減のための薬物の 製造における式(I)の錯体の使用。 5.式中XがH+,K+,Na+,NH4 +又はCa2+である、請求項7に記載の、NOが 疾患に関係する場合にNOレベルの軽減のための薬物の製造における式(I)の錯 体の使用。 6.式中多座アミノカルボキシレート・リガンドである、請求項1〜5の中の いずれか1項に記載の、NOが疾患に関係する場合にNOレベルの軽滅のための薬物 の製造における式(I)の錯体の使用。 7.式中Lがedda,edta,nta,dipic,pic,dtpa,hedtra,tedta又はdtedta である、請求項6に記載の、NOが疾患に関係する場合にNOレベルの軽減のための 薬物の製造における式(I)の錯体の使用。 8.N供与基がアンミン、アミン、アミド、ニトリル又はニトリド又はそれら の誘導体である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の、NOが疾患に関係する場 合にNOレベルの軽減のための薬物の製造における式(I)の錯体の使用。 オキシド、ヒドロキシド、アセテート、ラクテート、プロピオネート、オキサレ ート又はマルトレートである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の、NOが疾患 に関係する場合にNOレベルの軽減のため の薬物の製造における式(I)の錯体の使用。 10.S供与基がジアルキルスルフィド、ジアルキルカーバメート、ジチオカー バメート、又はジチオホスフェートである、請求項1〜7のいずれか1項に記載 の、NOが疾患に関係する場合にNOレベルの軽減のための薬物の製造における式( I)の錯体の使用。 11.C供与基が一酸化炭素又はイソシアニドである、請求項1〜7のいずれか 1項に記載の、NOが疾患に関係する場合にNOレベルの軽減のための薬物の製造に おける式(I)の錯体の使用。 12.P供与基がトリアルキルホスフィンである、請求項1〜7のいずれか1項 に記載の、NOが疾患に関係する場合にNOレベルの軽減のための薬物の製造におけ る式(I)の錯体の使用。 13.式中Zがハライドである、先の請求項のいずれかに記載の、NOが疾患に関 係する場合にNOレベルの軽減のための薬物の製造における式(I)の錯体の使用 。 14.式中Zがクロライドである、請求項13に記載の、NOが疾患に関係する場合 にNOレベルの軽減のための薬物の製造における式(I)の錯体の使用。 15.NOが疾患に関係する場合にNOレベルの軽減のための薬物の製造における、 以下の式により表される場合により水和されたルテニウム錯体の使用。 〔Ru(H0-6L″)1-3Y0-2Cl0-4(0-4)± 式(II) {式中、L″がアミド若しくはエステル又はそれらの誘導体、又は多座アミノカ ルボキシレート・リガンド、例えばedda、edta,nta,dipic,pic,dtpa,hedtr a,tedta又はdtedta又はこれらのいずれかの混合物であり、そしてYが先に定義 したものであり、そして例えば、アセチルアセトン(acac)、β−ジケトネート 、水、カルボキシレート、2座カルボキシレート、カテコール、コウジ酸 (kojc acid)、マルトール、ヒドロキシド、トロポロン (tropolone)、マロン酸、ショ ウ酸、2,3−ジヒドロキシナフタレン、スクアリン酸(squaric acid)、アセ テート、スルフェート及びグリコレートから選ばれることができる。}。 16.以下の式: 〔M1-3Y1-18Cl0-18(0-6)± 式(III) {式中、Yがスルホキシド基以外の硫黄供与リガンドである。}により表される 、場合により水和された錯体を含有する医薬組成物。 17.NOが疾患に関係する場合にNOレベルの軽減のための薬物の製造における、 以下の式により表される場合により水和されたルテニウム錯体の使用。 、例えば、アセテート、ラクテート、水、オキシド、プロピオネート、オキサレ ート又はマルトレート又はこれらの組合せである。}。 18.NOが疾患に関係する場合にNOレベルの軽減のための薬物の製造における、 以下の式により表される、場合により水和されたルテニウム錯体の使用。 〔RuYIV 1-9Cl1-9(0-4)± 式(IV) {式中、YIVが窒素供与リガンド、例えばアンミン、エチレンジアミン(en)、 ピリジン(py)、1,4,8,11−テトラアザ−シクロテトラデカン(cyclam) 、2,3,7,8,12,13,17,18−オクタエチルポルフィリン(oep) 又はこれ らの組合せである。}但し、上記錯体が式[RuYIV 3Cl1-9](0-4)±の内にあるとき 、Yは少なくとも1の窒素原子を含む塩基性複素環式化合物でない。 19.NOが疾患に関係する場合に、NOレベルの軽減のための薬物の 製造における、以下の一般式により表される、場合により水和されたルテニウム 錯体の使用。 〔M1-3Y1-18Cl0-18(0-6)± 式(V) {式中、Yが請求項19,20,21又は22に記載の組合せである。}。 20.NOが疾患に関係する場合に、NOレベルの軽減のための薬物の製造における 、以下の一般式: 〔M1-3Y1-18Cl0-18(0-6)± {式中、Yがスルホキシド基以外の硫黄供与リガンドである。}により表される 、場合により水和された錯体の使用。 21.請求項13に記載の場合により水和されたルテニウム錯体を含む医薬組成物 。 ネート及びマルトレートから成る群から選ばれた酸素供与リガンドである、請求 項15に記載の、場合により水和されたルテニウム錯体を含む医薬組成物。 23.式中、YIVがen,py,cyclam又は oepから成る群から選ばれる窒素供与リ ガンドである、請求項16に記載の場合により水和されたルテニウム錯体を含む医 薬組成物。 24.以下の式: 〔Ru(acac)2(MeCN)2+ により表される、場合により水和された錯体を含む医薬組成物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI A61K 31/28 ABE A61K 31/28 ABE ABN ABN ABV ABV ACS ACS ADP ADP 33/02 AGA 9051−4C 33/02 AGA C07F 9/50 9450−4H C07F 9/50 15/00 9450−4H 15/00 A (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD),AM,AT, AU,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C Z,DE,DK,ES,FI,GB,GE,HU,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LT,LU, LV,MD,MG,MN,MW,NL,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SI,SK,TJ ,TT,UA,US,UZ,VN (72)発明者 フリッカー,サイモン ポール イギリス国,リーディング アールジー4 0エックスエイチ,ソニング―オン―テ ムズ,グレブ ロード 30 (72)発明者 マーラー,バリー アンソニー イギリス国,リーディング アールジー1 5エスビー,カーナーボン ロード 17 (72)発明者 ボーハン,オウェン ジョン スウェーデン国,エス―152 57 オスタ ータリー,フォルベーゲン 14

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.NOが疾患に関係する場合にNOレベルの軽減のための薬物の製造における、 以下の式により表される、NOによる配位のための少なくとも1の部位をもつ中性 、アニオン性又はカチオン性金属錯体の使用。 〔Ma(XbL)cde 式(I) {式中、 Mが、金属イオン又は金属イオンの混合物であり; Xが、カチオン又はカチオンの混合物であり; Lが、周期律表のIV族、V族又はVI族の元素から選ばれた少なくとも2の異な る供与原子を各々が含む、リガンド又はリガンドの混合物であり; Yが、周期律表のIV族、V族又はVI族の元素から選ばれた、少なくとも1の供 与原子又は1を上廻る供与原子を各々が含む、リガンド又は同一又は異なるリガ ンドの混合物であり;そして Zが、ハライド又は偽ハライド・イオンあるいはハライドと偽ハライド・イオ ンとの混合物であり; a=1〜3;b=0〜12;c=0〜18;d=0〜18;e=0〜18;そしてn= 0〜10である; 但し、c,d及びeの中の少なくとも1が1以上であり; そしてcが0である場合;bも0であり; そしてaが1である場合;c,d及びeが9以下であり; そしてaが2である場合;c,d及びeが12以下である。}。 I)の錯体の使用。 3.式中Mが第1、第2又は第3列遷移金属イオンである、請求 項1に記載の、NOが疾患に関係する場合にNOレベルの軽減のための薬物の製造に おける式(I)の錯体の使用。 4.式中MがRh,Ru,Os,Mn,Co,Cr又はReイオンである、請求項1に記載の 、NOが疾患に関係する場合にNOレベルの軽減のための薬物の製造における式(I )の錯体の使用。 5.式中MがRh,Ru又はOsイオンである、請求項4に記載の、NOが疾患に関係 する場合にNOレベルの軽減のための薬物の製造における式(I)の錯体の使用。 6.式中Mが酸化状態(III)にある、請求項5に記載の、NOが疾患に関係す る場合にNOレベルの軽減するための薬物の製造における式(I)の錯体の使用。 7.式中Xがモノ、ジ−又はトリ−価カチオンである、請求項1〜6の中のい ずれか1項に記載の、NOが疾患に関係する場合にNOレベルの軽減のための薬物の 製造における式(I)の錯体の使用。 8.式中XがH+,K+,Na+,NH4 +又はCa2+である、請求項7に記載の、NOが 疾患に関係する場合にNOレベルの軽減のための薬物の製造における式(I)の錯 体の使用。 9.式中Lが窒素と酸素供与原子の両方を含むリガンドである、請求項1〜8 の中のいずれか1項に記載の、NOが疾患に関係する場合にNOレベルの軽減のため の薬物の製造における式(I)の錯体の使用。 10.式中Lがedda,edta,nta,dipic,pic,dtpa,hedtra,tedta又はdtedta である、請求項9に記載の、NOが疾患に関係する場合にNOレベルの軽減のための 薬物の製造における式(I)の錯体の使用。 11.式中YがN,O,S,C又はP供与基の中の少なくとも1を含むリガンド である、請求項1〜10の中のいずれか1項に記載の、 NOが疾患に関係する場合にNOレベルの軽減のための薬物の製造における式(I) の錯体の使用。 12.N供与基がアンミン、アミン、アミド、ニトリル又はニトリド又はそれら の誘導体である、請求項11に記載の、NOが疾患に関係する場合にNOレベルの軽減 のための薬物の製造における式(I)のの錯体の使用。 オキシド、スルホキシド、ヒドロキシド、アセテート、ラクテート、プロピオネ ート、オキサレート又はマルトレートである、請求項11に記載の、NOが疾患に関 係する場合にNOレベルの軽減のための薬物の製造における式(I)の錯体の使用 。 14.S供与基がスルホキシド、ジアルキルスルフィド、ジアルキルカーバメー ト、ジチオカーバメート、又はジチオホスフェートである、請求項11に記載の、 NOが疾患に関係する場合にNOレベルの軽減のための薬物の製造における式(I) の錯体の使用。 15.C供与基が一酸化炭素又はイソシアニドである、請求項11に記載の、NOが 疾患に関係する場合にNOレベルの軽減のための薬物の製造における式(I)の錯 体の使用。 16.P供与基がトリアルキルホスフィンである、請求項11に記載の、NOが疾患 に関係する場合にNOレベルの軽減のための薬物の製造における式(I)の錯体の 使用。 17.式中Zがハライドである、先の請求項のいずれかに記載の、NOが疾患に関 係する場合にNOレベルの軽減のための薬物の製造における式(I)の錯体の使用 。 18.式中Zがクロライドである、請求項17に記載の、NOが疾患に関係する場合 にNOレベルの軽減のための薬物の製造における式(I)の錯体の使用。 19.NOが疾患に関係する場合にNOレベルの軽減のための薬物の製造における、 以下の式により表される場合により水和されたルテニウム錯体の使用。 〔Ru(H0-6L″)1-3Y0-2Cl0-4(0-4)± 式(II) {式中、L″がアミド若しくはエステル又はそれらの誘導体、又は多座アミノカ ルボキシレート・リガンド、例えばedda、トロポロン (tropolone),edta,nta ,dipic,pic,dtpa,hedtra,tedta又はdtedta又はこれらのいずれかの混合物 であり、そしてYが先に定義したものであり、そして例えば、アセチルアセトン (acac)、β−ジケトネート、水、ジメチルスルホキシド(dmso)、カルボキシ レート、2座カルボキシレート、カテコール、コウジ酸(kojc acid)、マルト ール、ヒドロキシド、トロポロン、マロン酸、ショウ酸、2,3−ジヒドロキシ ナフタレン、スクアリン酸(squaric acid)、アセテート、スルフェート及びグ リコレートから選ばれることができる。}。 20.以下の式: 〔M1-3Y1-18Cl0-18(0-6)± 式(III) {式中、Yが硫黄供与リガンドである。}により表される、場合により水和され た錯体を含有する医薬組成物。 21.NOが疾患に関係する場合にNOレベルの軽減のための薬物の製造における、 以下の式により表される場合により水和されたルテニウム錯体の使用。 、例えば、アセテート、ラクテート、水、オキシド、プロピオネート、オキサレ ート又はマルトレート又はこれらの組合せである。}。 22.NOが疾患に関係する場合にNOレベルの軽減のための薬物の製造における、 以下の式により表される、場合により水和されたルテニウム錯体の使用。 〔RuYIV 1-9Cl1-9(0-4)± 式(IV) {式中、YIVが窒素供与リガンド、例えばアンミン、エチレンジアミン(en)、 ピリジン(py)、1,10−フェナントロリン(phen)、2,2′−ビピリジン( bipy)、1,4,8,11−テトラアザ−シクロテトラデカン(cyclam)、2,3 ,7,8,12,13,17,18−オクタエチルポルフィリン(oep) 又はこれらの組合 せである。}。 23.NOが疾患に関係する場合に、NOレベルの軽減のための薬物の製造における 、以下の一般式により表される、場合により水和されたルテニウム又はオスミウ ム錯体の使用。 〔M1-3Y1-18Cl0-18(0-6)± 式(V) {式中、Yが請求項19,20,21又は22に記載の組合せである。}。 24.NOが疾患に関係する場合に、NOレベルの軽減のための薬物の製造における 、以下の一般式: 〔M1-3Y1-18Cl0-18(0-6)± {式中、Yが硫黄供与リガンドである。}により表される、場合により水和され た錯体の使用。 25.請求項19に記載の場合により水和されたルテニウム錯体を含む医薬組成物 。 ネート及びマルトレートから成る群から選ばれた酸素供与リガンドである、請求 項21に記載の、場合により水和されたルテニウム錯体を含む医薬組成物。 27.式中、YIVがen,py,phen,bipy,cyclam又は oepから成る 群から選ばれる窒素供与リガンドである、請求項22に記載の場合により水和され たルテニウム錯体を含む医薬組成物。 28.以下の式: 〔OS(ox)(bipy)2〕 により表される、場合により水和された錯体を含む医薬組成物。 29.以下の式: 〔Ru(acac)2(MeCN)2+ により表される、場合により水和された錯体を含む医薬組成物。
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