JPH09501447A - 交差結合したエチレン系ポリマー発泡構造物の製造法 - Google Patents
交差結合したエチレン系ポリマー発泡構造物の製造法Info
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Abstract
(57)【要約】
交差結合した実質的に線状のエチレン系ポリマーのエチレン系ポリマー物質の交差結合エチレン系ポリマー発泡構造物の製造法が開示される。この実質的に線状のエチレン系ポリマーは非交差結合状態において(a)メルトフロー比、I10/I2 >5.63;(b)方程式 Mw /Mn ≦(I10/I2 )−4.63によって定義される分子量分布Mw /Mn ;および(c)ほぼ同じI2 およびMw /Mnをもつ線状エチレン系ポリマーの表面メルトフラクチャー開始時の臨界剪断率よりも少なくとも50%大きい表面メルトフラクチャー開始時の臨界剪断速度、をもつ。上記の発泡構造物の製造法も開示されている。
Description
【発明の詳細な説明】
交差結合したエチレン系ポリマー発泡構造物の製造法
本発明は加工性および物性の増強された交差結合したエチレン系ポリマー発泡
構造物を製造するための組成物および製造法に関する。
商業的に入手しうる交差結合したエチレン系ポリマー発泡構造物(XLPE)
は典型的には高圧法で製造された通常の低密度ポリエチレン(LDPE)樹脂を
用いて製造される。LDPE樹脂はその比較的低い融点と望ましい加工性のため
に有利であることが見出された。
増大した強度と弾性をもち然もLDPEの使用によって与えられた低い発泡密
度と望ましい樹脂加工性を保持するXLPE発泡構造物をもつことは望ましいこ
とである。強度と弾性を増大させる1つの手段は、通常の線状低密度ポリエチレ
ン(LLDPE)、すなわちエチレンとC4-10アルファ−オレフィンとのコポリ
マーを使用することである。不幸にしてLLDPE樹脂はXLPE発泡体に処理
するのが困難であり、貧弱な品質の比較的高密度の発泡構造物をもたらす。LL
DPEのXLPE発泡構造物に似た強度と弾性をもち然もLDPE樹脂に似た非
交差結合状態の加工性をもつ樹脂からなるXLPE発泡構造物をもつことは好ま
しいことである。
本発明によれば、交差結合した、実質的に線状のエチレン系ポリマーからなる
エチレン系ポリマー物質の交差結合エチレン系ポリマー発泡構造物が提供される
。この実質的に線状のエチレン系ポリマーは非交差結合の状態において、a)I10
/I2 >5.63のメルトフロー比、b)式Mw /Mn <(I10/I2 )−4
.63によって定義される分子量分布Mw /Mn 、およびc)ほぼ同じI2 およ
びMw /Mn をもつ線状エチレン系ポリマーの表面メルトフラクチ
ャーの開始における臨界剪断速度よりも少なくとも50%大きい表面メルトフラ
クチャー開始における臨界剪断速度をもつ。この発泡構造物は強くて弾性があり
、低密度である。この発泡構造物は、交差結合LLDPEからなる発泡構造物に
似た高い強度と弾性をもち、LDPEに似た低密度および品質をもつ。
更に本発明によれば、交差結合したエチレン系ポリマー発泡構造物の製造法が
提供される。まず、分解性化学発泡剤および実質的にエチレン系ポリマーからな
るエチレン系ポリマー物質をブレンドし加熱することによって、発泡性溶融ポリ
マー物質を製造する。このエチレン系ポリマー物質はa)I10/I2 ≧5.63
のメルトフロー比、b)式Mw /Mn ≦(I10/I2 )−4.63によって定義
される分子量分布Mw /Mn 、およびc)ほほ同じI2 およびMw /Mn をもつ
線状エチレン系ポリマーの表面メルトフラクチャーの開始時の臨界的剪断速度よ
りも少なくとも50%大きい表面メルトフラクチャーの臨界的剪断速度をもつ。
第二に、交差結合は発泡性溶融ポリマー物質中に誘起される。第三に、発泡性溶
融ポリマー物質は、それを昇温にさらして発泡構造物にすることによって膨張さ
れる。実質的に線状のエチレン系ポリマーはLLDPEよりも加工性および発泡
性がよく、LDPEに類似している。
本発明の交差結合発泡構造物は従来技術の交差結合発泡構造物よりもすぐれた
多くの利点を提供する。本発明の構造物は交差結合LLDPEの発泡構造物と類
似の望ましい高い強度および弾性をもち、そして交差結合LDPEの発泡構造物
と同様の望ましい低い密度をもつ。本発明の構造物は交差結合LDPE発泡構造
物よりも大きい強度と弾性をもち、同様に軟化させることができる。本発明の構
造物は軟質エチレンコポリマーたとえばエチレン/酢酸ビニルコポリマー、また
はポリ塩化ビニルとニトリルゴムとのブレンドの発泡構造物を作るのと同様の柔
らかさをもつか、より大きな強度と弾性を
もつ。また、本発明の構造物はEVA発泡構造物よりも熱的に安定であり、発泡
膨張、製作および使用中に不快な臭いを発生しない。ソフトな強い交差結合発泡
構造体はスポーツ用品、医療装置およびクッション用品に有用である。
次のパラグラフにおいて、実質的に非交差結合状態の実質的に線状のエチレン
系ポリマーの化学的および物理的特性、および該ポリマーの製造法を記述する。
実質的に線状のエチレン系ポリマーを交差結合させ膨張もしくは発泡させて本発
明の交差結合発泡構造物を作る。非交差ポリマーの望ましい特性は、交差結合お
よび発泡の前の又は交差結合および発泡中のポリマーの押出し及び処理を助ける
。
弾力性のある実質的に線状のエチレン系ポリマーは異常な性質(これらの性質
の異常な組合せを含む)をもち、新規ポリマーの増大した加工性を導く。この実
質的に線状のエチレン系ポリマーは高度に枝分かれした低密度ポリエチレンと同
様の加工性をもつが、その強度と破断強度は線状低密度ポリエチレンと類似して
いる。
この実質的に線状のエチレン系ポリマーは好ましくは、ほぼ同じI2 およびMw
/Mn をもつ線状エチレン系ポリマーの表面メルトフラクチャー開始の臨界剪
断速度よりも少なくとも50%大きい表面メルトフラクチャー開始の臨界剪断速
度、をもつ。
この弾力のある実質的に線状のエチレン系ポリマーはまたほぼ同じI2 および
Mw /Mn の匹敵する線状エチレン系ポリマーのP1の70%以下の処理インデ
ックス(Processing Index,PI)をもつ。
この弾力のある実質的に線状のエチレン系ポリマーはまた好ましくはI10/I2
≧5.63のメルトフロー比をもち、そして好ましくは式Mw /Mn ≦(I10
/I2 )−4.63によって定義される分子量分布Mw /Mn をもつ。
弾力のある実質的に線状のエチレン系ポリマーのなかでエチレン
ホモポリマーまたはエチレンと少なくとも1種のC3 −C20α−オレフィンコモ
ノマーとのコポリマーが特に好ましい。
実質的に線状のポリマーのその他の性質としてa)好ましくは0.85g/c
m3 〜0.97g/cm3 の密度およびb)好ましくは0.01g/10分〜1
000g/10分のメルトインデックスI2 があげられる。
好ましくはメルトフロー比I10/I2 は7〜20である。
分子量分布(Mw /Mn )は好ましくは3.5以下であり、更に好ましくは1
.5〜2.5、最も好ましくは1.7〜2.3である。
この明細書を通してすべて「メルトインデックス」もしくは「I2 」はAST
M D−1238(190℃/2.16kg)に従って測定され、「I10」はA
STM D−1238(190℃/10kg)に従って測定される。
これらの新規ポリマーのメルト張力も約驚異的に良好である。たとえば2g以
上の高い値である。非常に狭い分子量分布(すなわちMw /Mn 1.5〜2.5
)をもつポリマーについて特にそのことがいえる。
本発明の発泡構造物に有用な、好ましい実質的に線状のエチレン系ポリマーは
、次の諸性質をもつ。メルトフロー比インデックス(ASTM方法D−1238
条件E)に従って測定)0.5〜20dg/分、好ましくは2.5〜10dg
/分;メルトインデックス比I10/I2 (ASTM D−1238に従って測定
)7.5より大、更に好ましくは9より大;単一のDSC(走査示差熱計)溶融
ピーク。
実質的に線状のポリマーはエチレンのホモポリマー、またはエチレンと少なく
とも1種のC3 −C20α−オレフィンおよび/またはC2 −C20アセチレン性化
合物および/またはC4 −C18ジオレフィンおよび/または他の不飽和コモノマ
ーとのコポリマーでありう
る。有用なコモノマーとしてエチレン性不飽和モノマー、共役または非共役ジエ
ン、ポリエンがあげられる。好ましいモノマーとしてC3−C10α−オレフィン
とくに1−プロペン、イソブチレン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−
1−ペンテン、および1−オクテンがあげられる。他の有用なコモノマーとして
スチレン、ハロもしくはアルキル置換のスチレン、テトラフルオロエチレン、ビ
ニルベンゾシクロブタン、1,4−ヘキサジエン、およびナフテン類(たとえば
シクロペンテン、シクロヘキセン、およびシクロオクテン)があげられる。
「実質的に線状のポリマー」なる用語は、ポリマー骨格が0.01長鎖枝分か
れ/1000炭素〜3長鎖枝分かれ/1000炭素、更に好ましくは0.01長
鎖枝分かれ/1000炭素〜1長鎖技分かれ/1000炭素、とくに0.05長
鎖枝分かれ/1000炭素〜1長鎖枝分かれ/1000炭素、で置換されている
ことを意味する。
「線状エチレン系ポリマー」なる用語は、エチレン系ポリマーが長い鎖枝分か
れをもたないことを意味する。すなわちこの線状エチレン系ポリマーに、たとえ
ば通常の線状低密度ポリエチレンポリマーまたはたとえばチグラー重合法(たと
えば米国特許第4,076,698号または第3,645,992号)を使用し
て製造した線状高密度ポリエチレンポリマーのように、長鎖枝分かれをもたない
。
「線状エチレン性ポリマー」なる用語は、高圧法によって製造され当業者に多
くの長鎖枝分かれをもつことの知られている枝分かれポリエチレン、エチレン/
酢酸ビニルコポリマー、またはエチレン/エステルコポリマーのような枝分かれ
したエチレン性ポリマーを言及していない。
長鎖枝分かれはここでは、少なくとも6個の炭素の鎖長として定義される。こ
れより上の鎖長は13C核磁気共鳴(NMR)スペクト
ルを使用して区別することはできない。長鎖はポリマー骨格の長さとほぼ同じ長
さほど長くありうる。
長鎖枝分かれは13C NMR分光計を使用することによって決定され、Ran dall(Rev.Macromol.Chem.Phys.)
(29(2&3
)、P.285−287)の方法を使用することによって定量される。
実質的に線状のエチレン系ポリマーに関するすぐれた教示および製造法は19
92年9月9日出願の米国出願継続番号07/939,281および1992年
10月15日出願の07/776,130にみられる。
「メルト張力」は特別に設計されたプーリイ・トランスデューサをメルトイン
デクサーと組合せで使用することによって測定される。メルト張力は押出し物ま
たはフィラメントが30rpmの標準速度でプーリー上を通過する際に及ぼす荷
重である。メルト張力の測定は、東洋精機によって行われジョン・ディアリーに
よってRheometers for Molten Plastics(Va
n Nortrand Reinhold Co.(1982刊行))の250
−251頁に記載されているメルト弾力テスターと類似である。
SCBDI(Short Chain Branch Distributi
on Index)またはCDBI(Composition Branch
Index)は、中央合計コモノマー含量の5%以内のコモノマー含量をもつポ
リマー分子量の重量%として決定される。ポリマーのCDBIは当業技術におい
て知られている技術から得たデータから容易に計算することができる。このよう
なデータとしてたとえば温度上昇溶離分離(TREFと略称)があげられ、これ
はたとえばフイルドらのJournal of Polymer Scienc e,Poly,Phys.Ed.,
Vo
l.20,p.441(1982)に、または米国特許第4,798,081号
に記載されている。本発明の実質的に線状のエチレン系ポリマーのSCBDIま
たはCDBIは好ましくは30%より大きく、とくに50%より大きい。すなわ
ち、実質的に線状のポリマーは均一に枝分かれしている。
本発明のポリマーの独特の特性は、全く予想されない流れの性質であり、そこ
ではI10/I2 の値が多分散インデックス(すなわちMw /Mn )から実質的に
無関係である。これは、多分散インデックスが増大するにつれてI10/I2 も増
大するようなレオロジー性をもつ通常のポリエチレン樹脂とは対照的である。こ
こに記載した実質的に線状のエチレン系ポリマーについて、I10/I2 値は長鎖
枝分かれの量を示す(すなわち、I10/I2 値が高いほど長鎖枝分かれは大きい
)。
本発明におけるエチレンの又はエチレン/α−オレフィンの実質的に線状のエ
チレン性ポリマーの分子量は、ASTM D−1238、条件190℃/2:1
6kg(正式には条件(E)として、またはI2 としても知られている)による
メルトインデックスを使用して好都合に示される。メルトインデックスはポリマ
ーの分子量に反比例する。すなわち、分子量が高いほどメルトインデックスは低
い。然しその関係は線状ではない。本発明に使用する、エチレンまたはエチレン
/α−オレフィンの実質的に線状のエチレン系ポリマー、のメルトインデックス
は一般に0.01g/10分〜1000g/10分、好ましくは0.05g/1
0分〜100g/10分、とくに0.1g/10分〜20g/10分である。
添加剤たとえば酸化防止剤(例としてIrganox1010のような障害フ
ェノール、ホスファイド(例としてIrgafos 168)、顔料をポリエチ
レン組成物中に含有させてそれらが本発明のポリマーの増大した性質を妨害しな
いようにすることができる。
実質的に線状のエチレン系ポリマーと好適な異なったエチレン系ポリマーまた
は他の天然もしくは合成ポリマーとのブレンドからなるエチレン系ポリマー物質
も可能である。好適な異なったエチレン系ポリマーとして低密度ポリエチレン(
LDPE)(たとえば高圧、フリーラジカル重合技術)、中密度ポリエチレン(
MDPE)、および高密度ポリエチレン(HDPE)(たとえば米国特許第4,
076,698号に記載されているようなチグラー触媒を使用して製造されたも
の)、エチレン/エステルコポリマー、エチレン/ビニルアセテートコポリマー
、エチレンとエチレン性不飽和カルボン酸とのコポリマー、α−エチレン性物質
などのホモポリマーおよびコポリマー、があげられる。他の好適なポリマーとし
てポリスチレン(高衝撃ポリスチレンを含む)、スチレン−ブタジエンブロック
コポリマー、ポリイソブレン、およびその他のゴムがあげられる。高融点の樹脂
を主要割合で含むブレンドが好ましい。組成とは無関係に、エチレン性ポリマー
物質は好ましくは50重量%以上の更に好ましくは70重量%以上のエチレン性
モノマー単位を含む。エチレン系ポリマー物質は完全にエチレン性モノマー単位
から構成されていてもよい。好ましいブレンドは実質的に線状のエチレン系ポリ
マーと他の通常のエチレン系ポリマーたとえばLDPE、HDPE、エチレン/
アクリル酸コポリマー(EAA)、およびLLDPE、とのブレンドである。
本発明による実質的に線状のポリマーの改良された溶融弾性と加工性は、その
製造法からもたらされると信じられる。このポリマーは連続の(バッチとは対照
的)制御された重合法により少なくとも1個の反応器を使用して製造することも
できるが、多くの反応器を使用して(たとえば米国特許第3,914,342号
に記載されているような多段反応器形態を使用して)所望の性質をもつポリマー
を製造するに十分な重合温度および圧力において製造することもで
きる。本発明の方法の1つの態様によれば、ポリマーはバッチ法とは対照的に連
続法において製造される。好ましくは、重合温度は拘束幾何触媒技術を使用して
20℃〜250℃である。高いI10/I2 比(たとえはI10/I2 が7以上、好
ましくは8以上、更に好ましくは9以上)をもつ狭い分子量分布のポリマー(Mw
/Mn が1.5〜2.5)を望むならば、反応器中のエチレン濃度は好ましく
は反応器内容物の8%以下、とくに反応器内容物の4重量%以下である。好まし
くは、重合は溶液重合法で行われる。一般に、I10/I2 の操作は、ここに述べ
る新規ポリマーを生じる比較的低いMw /Mn を保持しながら、反応器温度およ
び/またはエチレン濃度の関数である。減少したエチレン濃度および高い温度は
一般に高いI10/I2 を生ずる。
個々のポリマー試料の分子量分布(Mw /Mn )は、140℃の温度で操作さ
れる3つの混合多孔カラム(ポリマー・ラボラトリーズ 103 、104 、105
および106 )を備えるWatersの150'C高温クロマトグラフ装置上の
ゲル透過クロマトグラフ(GPC)によって分析される。溶媒は1,2,4−ト
リクロロベンゼンであり、そこから0.3重量%の試料溶液が注入用に製造され
る。流量は1.0ml/分であり、注入量は200μlである。
分子量分布は、狭い分子量分布のポリスチレン標準物質(ポリマー・ラボラト
リーズから)をその溶離容積との組合せにおいて使用することによって推論され
る。当量ポリエチレン分子量は(Journal of Polymer Sc
ience,Polymer Letters,Vol.6(621)1968
)にWilliams and Wordによって述べられているように)ポリ
エチレンおよびポリスチレンの適切なMark−Houwink係数を使用する
ことによって決定される。次の式が誘導される。Mポリエチレン=a*(Mポリスチレン)b
。この式において、a=0.4316、
b=1.0、である。重量平均分子量Mw は次式により通常の方法で計算される
。Mw =ΣWi * Mi 。ここにWi およびMi はGPCカラムから溶離するi番
目のフラクションのそれぞれ重量フラクションおよび分子量である。
レオロジー処理インデックス(P1)はガス押出しレオメータ(GER)によ
って測定される。GERはM.Shida、R.N.ShroffおよびL.N
.CancioによってPolym.Eng.Sci.,Vol.17,No.
11,p770(1977)に、及びJohn DearlyによってRheo meters for Molten Plastics
第97−99頁(V
an Nostrand Reinhold Co.1982年刊行)に記載さ
れている。処理インデックスは190℃の温度、および2500psigの窒素
圧力で、直径0.0296インチ、180度の入口角をもつ20:1のL/Dダ
イを使用して測定される。GER処理インデックスはミリポイズ単位で次式から
計算される。
P1=2.15×106 ダイン/cm2 /(1000×剪断速度)
ここに2.15×106 ダイン/cm2 は2500psiでの剪断応力であり
、剪断速度は次式によって表される壁の剪断速度である。
32Q’/(60秒/分)(0.745)(直径×2.54cm/インチ)3
ここにQ’は押出し量(g/分)であり、
0.745はポリエチレンの溶融密度(g/cm3 )であり、そして
直径は毛管のオリフィス直径(インチ)である。
P1は2.15×106 ダイン/cm2 の見掛け剪断率で測定した物質の見掛
け粘度である。
ここに開示する実質的に線状のエチレン系ポリマーについて、P1はほぼ同じ
I2 およびMw /Mn の匹敵する線状エチレン性ポリマーのそれの70%以下で
ある。
ここに使用する拘束幾何触媒として好ましくは、1990年7月3日出願の米
国出願No.543,403;1991年9月12日出願のNo.758,65
4;1991年9月12日出願のNo.768,660;および1991年6月
24日出願のNo.720,041があげられる。米国特許第5,026,79
8号に教示されているモノシクロペンタジエニル遷移金属のエチレン系重合触媒
も本発明のポリマーを製造するのに使用のに好適である。
実質的に線状のエチレン系ポリマーを製造するのに有用な拘束幾何触媒は金属
錯体と共触媒とからなる。
金属錯体は式(I)に相当する。
式(I)において、
Mは元素の周期律表の第3〜10族またはランタナイド系列からなる群からえ
らばれ;
Cp* はMにη5 結合様式で結合する、インデニル、テトラヒドロインデニル
、フルオレニル、オクタヒドロフルオレニル、テトラヒドロフルオレニル、シク
ロペンタジエニル、およびR置換シクロペンタジエニルからなる群からえらばれ
;
Xはそれぞれの場合独立に、ハイドライド、ハライド、30個までの炭素原子
のアルキル、合計30個までの炭素と酸素の原子をも
つアルコキシ、サイアナイド、アジド、アセチルアセトネート、30個までの炭
素原子のアリール合計30個までの炭素と酸素の原子をもつアリールオキシ;ノ
ルボニル;およびベンジルからなる群からえらばれたアニオン性リガンドであり
;
nは0、1、2、3または4であり、且つMの原子価より2少なく;
YはNR”、PR”、0、またはSであり;
ZはCR2 * 、CR2 * CR2 * 、SiR2 * 、SiR2 * SiR2 * であり
;
Rは1〜20個の炭素原子をもつアルキル、シアノ、ノルボルニル、ベンジル
、20個までの炭素原子のアリール、(R’)3 Siおよび(R’)3 Geから
なる群からえらばれ;
R’はC1 −C20アルキルおよび20個までの炭素原子のアリールからなる群
からえらばれ;
R”はC1 −C20アルキル、20個までの炭素原子のアリール;ベンジル、合
計20個までの炭素とハロゲンの原子をもつハロアリール、2−メトキシフェニ
ル、4−メトキシフェニル、および2−ノルボニルからなる群からえらばれ、そ
して
R* は水素、C1 −C20アルキル、合計20個までの炭素とハロゲンの原子を
もつハロアルキル、20個までの炭素原子のアリール、および合計20個までの
炭素とハロゲンの原子のハロアリールからなる群からえらばれる。
好ましい金属錯体は式(I)の錯体である。ただし式中、
Mはチタン、ジルコニウムまたはハフニウムであり;
Xはそれぞれの場合独立に、ハライド、30個までの炭素原子のアルキル、3
0個までの炭素原子のアリール、およびベンジルからなる群からえらばれ、
nは1または2であり;
YはNR”であり;
ZはCR2 * CR2 * またはSiR2 * であり;
Rは1〜20個の炭素原子をもつアルキル、ベンジル、20個までの炭素原子
のアリール、および(R’)3 Siからなる群からえらばれ;
R’はC1 −C20アルキル、および20個までの炭素原子のアリールからなる
群からえらばれ;
R”はC1 −C20アルキル、20個までの炭素原子のアリール、およびベンジ
ルからなる群からえらばれ;そして
R* は水素、C1 −C20アルキル、および20個までの炭素原子のアリールか
らなる群からえらばれる。
錯体は二量体または高級オリゴマーとして存在しうることに注目すべきである
。更に好ましくは、R、ZまたはR”のうちの少なくとも1つは電子供与性部分
である。従って、高度に好ましくはYは式−NR”−または−PR”−に相当す
る窒素もしくはリン含有の基である。ただしR”はC1 −C20アルキル、すなわ
ちアルキルアミドまたはアルキルホスフィドである。
最も高度に好ましい錯体化合物は次式(II)に相当するアミドシラン−または
アミドアルカンジイル化合物である。
ただし式(II)において、
Mはシクロペンタジエニル基にη5 結合様式で結合したチタン、
ジルコニウムまたはハフニウムであり;
R’はそれぞれの場合独立に、水素、シリル、アルキル、アリールおよびそれ
らの組合せ、からなる群からえらばれ、該R’は10個までの炭素またはケイ素
原子をもつ;
Eはケイ素または炭素であり;
Xはそれぞれの場合独立に、ハイドライド、ハロ、アルキル、アリール、アリ
ールオキシ、またはアルコキシであり、該Xは10個までの炭素をもつ;
mは1または2であり;そして
nは1または2である。
上記の最も高度に好ましい金属配位化合物の例として、
アミド基上のR’がメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、
(異性体を包含する)、ノルボルニル、ベンジル、またフェニルである化合物;
シクロペンタジエニル基がシクロペンタジエニル、インデニル、テトラヒドロイ
ンデニル、フルオレニル、またはオクタヒドロフルオレニル基である化合物;上
記シクロペンタジエニル基上のR’が水素、メチル、エチル、プロピル、ブチル
、ペンチル、ヘキシル、(異性体を包含する)、ノルボルニル、ベンジル、また
はフェニルである化合物;およびXがクロロ、ブロモ、ヨード、メチル、エチル
、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、(異性体を包含する)、ノルボルニ
ル、ベンジル、またはフェニルである化合物、があげられる。
特定の化合物として次のものがあげられる。(t−ブチルアミド)(テトラメ
チル−η5 −シクロペンタジエニル)−(1,2−エタンジイルジルコニウムジ
クロライド;(t−ブチルアミド)(テトラメチル−η5 −シクロペンタジエニ
ル)−1,2−エタンジイルチタンジクロライド;(メチルアミド)(テトラメ
チル−η5 −
シクロペンタジエニル)−1,2−エタンジイルジルコニウムジクロライド;(
メチルアミド)(テトラメチル−η5 −シクロペンタジエニル)−1,2−エタ
ンジイルチタンジクロライド;(エチルアミド)(テトラメチル−η5 −シクロ
ペンタジエニル)−メチレンチタンジクロライド;(t−ブチルアミド)ジベン
ジル(テトラメチル−η5 −シクロペンタジエニル)シランジルコニウムジベン
ジル、(ベンジルアミド)ジメチル−(テトラメチル−η5 −シクロペンタジエ
ニル)シランチタンジクロライド;(フェニルホスフィド)ジメチル(テトラメ
チル−η5 −シクロペンタジエニル)シランジルコニウムジベンジル、および(
t−ブチルアミド)ジメチル(テトラメチル−η5 −シクロペンタジエニル)シ
ランチタンジメチル。
錯体は、金属Mの誘導体とシクロペンタジエニル化合物の第1族金属誘導体も
しくはグリニア誘導体とを溶媒中で接触させ、そして塩副生物を分離することに
よって製造することができる。金属錯体の製造に使用するのに好適な溶媒は脂肪
族または芳香族の液体、たとえばシクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ペン
タン、ヘキサン、ヘプタン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ベンゼン
、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、またはそれらの混合物である。
好ましい態様において、金属化合物はMXn+1 である。すなわちMは対応する
MXn+2 中よりも低い酸化状態にあり、所望の最終化合物中の酸化状態より低い
酸化状態にある。その後に非干渉性酸化剤を使用して金属の酸化状態を上昇させ
ることができる。この酸化は錯体自体の製造に使用する溶媒および反応条件を使
用して反応試剤を単に接触させることによって達成される。「非干渉性酸化剤」
なる用語は、所望の錯体生成または後の重合法を妨害することなしに金属の酸化
状態を上昇させるに十分な酸化ポテンシャルをもつ化
合物を意味する。特に好適な非干渉性酸化剤はAgClまたは有機ハライドたと
えばメチレンクロライドである。上記の教示は1990年7月3日出願の米国出
願第545,403号および1991年5月20日出願の第702,475号に
記載されている。
なお、錯体は「金属配位錯体(I)の製造」と題する1991年10月15日
にピーター・ニキアスおよびデーヒット・ウイルソンの名前で出願された米国出
願No778,433号および「金属配位錯体(II)の製造」と題する1991
年10月15日にピーター・ニキアスおよびデビット・ウイルソンの名前で出願
された米国出願No778,432号の教示に従って製造することができる。
ここに使用する好適な共触媒として、アルミノキサンとくにメチルアルミノキ
サンのポリマーまたはオリゴマー、ならびに不活性、非相溶性の、非配位性イオ
ン生成性化合物があげられる。いわゆる変性メチルアルミノキサン(MMAO)
も共触媒として使用するのに好適である。このような変性アルミノオキサンの1
つの製造技術は米国特許第5,041,584号に記載されている。アルミノオ
キサンはまた米国特許第5,542,199号、第4,544,762号、第5
,015,749号、および第5,041,585号に記載されているように製
造することもできる。好ましい触媒は不活性非配位性ホウ素化合物である。
ここに記載のポリマーを重合させるのに使用することのできるイオン活性触媒
種は次式(III)に相当する。
式(III)において、
M、Cp* 、X、YおよびZは上記の式(I)について定義したとおりであり
;
nは1、2、3または4であって、Mの酸化状態より2小さく;
Aは非配位性の相溶性アニオンである。
ここに使用する「非配位性の相溶性アニオン」とは、カチオンを含むモノシク
ロペンタジエニルまたは置換モノシクロペンタジエニル基に配位しないか、又は
該カチオンに弱く配位して中性ルイス塩基によって置換されるに十分に動きうる
、アニオンのことをいう。非配位性の相溶性アニオンとは、本発明の触媒系に電
荷均衡性アニオンとして働くとき、アニオン置換分または断片を移動させず、そ
れによって中性の4個のメタロセンおよび中性金属副生物を生成させない相溶性
アニオンのことを特にいう。「相溶性アニオン」とは、始めに生成した錯体が分
解するときに中性に劣化せず、錯体の所望の爾後の重合またはその他の使用を妨
害しないアニオンのことをいう。
本発明のポリマーを製造するのに使用することのできるイオン性触媒の1つの
製造法は(a)第1成分がその原子価よりも1つ小さい配位数をもつカチオンを
形成しうる第2成分(以下に述べる)のカチオンと結合する少なくとも1個の置
換基を含む元素の周期律表の第3−10族またはランタナイド系の金属のモノ(
シクロペンタジエニル)誘導体である少なくとも1つの第1成分と、(b)ブロ
ンステッド酸の塩であり非配位性の相溶性アニオンである少なくとも1つの第2
成分とを混合することを含む。
更に詳しくは、ブロンステッド酸塩の非配位性の相溶性アニオンは、電荷をも
つ金属または金属メタロイドのコアを含む単一の配位錯体からなることができ、
このアニオンは嵩高で非親核性である。ここにいう「メタロイド」とは半金属特
性を示すホウ素、リンのよ
うな非金属を含む。
カチオン性錯体の製造に使用しうるモノシクロペンタジエニル金属成分(第1
成分)の例としてチタン、ジルコニウム、バナジウム、ハフニウム、クロム、ラ
ンタンの誘導体があげられるが、これらに限定されない。好ましい成分はチタン
またはジルコニウムの化合物である。好適なモノシクロペンタジエニル金属成分
の例として、ヒドロカルビル置換モノシクロペンタジエニル金属化合物たとえば
(t−ブチルアミド)(テトラメチル−η5 −シクロペンタジエニル)−1,2
−エタンジイル−ジルコニウムジメチル;(t−ブチルアミド)(テトラメチル
−η5 −シクロペンタジエニル)−1,2−エタンジイルチタンジメチル;(メ
チルアミド)(テトラメチル−η5 −シクロペンタジエニル)−1,2−エタン
ジイルジルコニウムジベンジル;(テトラメチル−η5 −シクロペンタジエニル
)−1,2−エタンジイルチタンジメチル;(エチルアミド)(テトラメチル−
η5 −シクロペンタジエニル)メチレンチタンジメチル;(t−ブチルアミド)
ジベンジル(テトラメチル−η5 −シクロペンタジエニル)シランチタンジフェ
ニル;(フェニルホスフィド)ジメチル(テトラメチル−η5 −シクロペンタジ
エニル)シランジルコニウムジフェニルがあげられるが、これらに限定されない
。
このような成分は対応する金属クロライドと置換シクロペンタジエニル基のジ
リチウム塩を混合することによって容易に製造される。置換シクロペンタジエニ
ル基の例としてたとえばシクロペンタジエニル−アルカンジイル、シクロペンタ
ジエニル−シランアミド、またはシクロペンタジエニル−ホスファイド化合物が
あげられる。反応は不活性液体たとえばテトラヒドロフラン、C5-10アルカン、
トルエン中で、通常の合成法を使用して行われる。なお、第1成分は溶媒中のシ
クロペンタジエニル化合物の第11族誘導体の反応によって製造することができ
、塩副生成物は分離される。シクロペンタ
ジエニル化合物のマグネシウム誘導体が好ましい。反応はシクロヘキサン、ペン
タン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ベンゼン、トルエンまたはそれ
らの混合物のような不活性溶媒中で行うことができる。生成する金属シクロペン
タジエニルハライド錯体は種々の技術を使用してアルキル化することができる。
一般に、金属シクロペンタジエニルアルキルまたはアリール錯体は、金属シクロ
ペンタジエニルハライド化合物の、第1族または第11族金属のアルキルまたは
アリール誘導体によるアルキル化によって製造することができる。好ましいアル
キル化剤は通常の合成技術を使用するアルキルリチウムおよびグリニア誘導体で
ある。反応は不活性溶媒たとえばシクロヘキサン、ペンタン、テトラヒドロフラ
ン、ジエチルエーテル、ベンゼン、トルエン、またはそれらの混合物中で行うこ
とができる。好ましい溶媒はトルエンとテトラヒドロフランの混合物である。
本発明に有用なイオン性触媒の製造に第2成分として有用な化合物は、プロト
ン供与性であるブロンステッド酸であるカチオンと、相溶性の非配位性のアニオ
ンとからなる。好ましいアニオンは電荷を有する金属またはメタロイドのコアか
らなる単一錯体を含むアニオンである。このアニオンは活性触媒種(第3−10
族またはランタナイド系のカチオン)を安定化しうる比較的大きなアニオンであ
り、二成分が結合するときに生成され、エチレン性、ジエチレン性およびアセチ
レン性不飽和基質または他の中性ルイス塩基たとえばエーテルおよびニトリルに
よって置換されうるように十分に移動しやすい。好適な金属としてアルミニウム
、金およびプラチナがあげられるが、これらに限定されない。好適なメタロイド
としてはホウ素、リンおよびケイ素があげられるが、これらに限定されない。単
一の金属もしくはメタロイド原子を含む配位錯体を構成するアニオン含有化合物
はもちろん周知であり、多くのものがある。とくにア
ニオン部分中に単一のホウ素原子を含む化合物は商業的に入手しうる。この点で
、単一のホウ素原子を含む配位錯体を構成するアニオン含有塩が好ましい。
非常に好ましくは、本発明の触媒の製造に有用な第2成分は次の一般式によっ
て表すことができる。
(L−H)+ 〔A〕-
上記の式において、
Lは中性ルイス塩基であり;
(L−H)+ はブロンステッド酸であり;そして
〔A〕- は匹敵する非配位性のアニオンてある。
更に好ましくは〔A〕- は次式に相当する。
〔M’Qq 〕-
式中、M’は元素の周期律表の第5−15族からえらばれた金属またはメタロ
イドであり;
Qはそれぞれの場合独立に、ハイドライド、20個までの炭素のジアルキルア
ミド、ハライド、アルコキシド、ヒドロカルビル、および置換ヒドロカルビル基
からなる群からえらばれる。ただし1以下の場合にQはハライドであり、そして
qはM’の原子価より1つ大きい。
本発明の触媒の製造に特に有用なホウ素含有の第2成分は次の一般式によって
表すことができる。
〔L−H〕+ 〔BQ4 〕-
ただし上記式中、
Lは中性ルイス塩基であり;
〔L−H〕+ はブロンステッド酸であり;
Bは原子価3のホウ素であり;そして
Qは前記定義のとおりである。本発明の改良触媒の製造に第2成分として使用
しうるホウ素化合物の例として次のものをあげること
ができるが、これらに限定されない。トリアルキル置換アンモニウム塩たとえば
トリエチルアンモニウムテトラフェニルボレート、トリプロピルアンモニウムテ
トラフェニルボレート、トリス(n−ブチル)アンモニウムテトラフェニルボレ
ート、トリメチルアンモニウムテトラキス(p−トリル)ボレート、トリブチル
アンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリプロピルア
ンモニウムテトラキス(2,4−ジメチルフェニル)ボレート、トリブチルアン
モニウムテトラキス(3,5−ジメチルフェニル)ボレート、およびトリエチル
アンモニウムテトラキス(3,5−トリフルオロメチルフェニル)ボレート。ま
た次のものも好適である。N,N’−ジアルキルアンモニウム塩たとえばN,N
−ジメチル−アニリニウムテトラフェニルボレート、N,N−ジエチルアニリニ
ウムテトラフェニルボレート、N,N−ジメチル−2,4,6−トリメチルアニ
リニウムテトラフェニルボレート、ジアルキルアンモニウム塩たとえばジ(i−
プロピル)アンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、およ
びジシクロヘキシルアンモニウムテトラフェニルボレート;トリアリールホスホ
ニウム塩たとえばトリフェニルホスホニウムテトラフェニルボレート、トリ(エ
チルフェニル)ホスホニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレート、およ
びトリ(ジメチルフェニル)ホスホニウムテトラフェニルボレート。
この方法で製造される好ましいイオン性触媒は次式(IV)に相当する限定電荷
分離構造をもつ触媒である。
ただし上記式(IV)において、
Mはチタン、ジルコニウム、またはハフニウムであり;
Cp* 、X、およびZは式(I)について定義したとおりであり;
nは1、2、3、または4であって、Mの酸化状態より2だけ小さく、そして
XA* は−XB(C6 F5 )3 である。
この種のカチオン性錯体は次式(V)に相当する金属化合物を共触媒と接触さ
せることによって有利に製造することができる。
上記の式(V)において、
Cp* 、M、およびnは式(IV)について前述したとおりである。
式(V)の金属化合物をトリス(ペンタフルオロフェニル)ボラン共触媒と、
Xの引抜きとアニオン−XB(C6 F5 )3 の生成を起こす条件下に接触させる
。
好ましくは上記のイオン性触媒中のXはC1-10ヒドロカルビルであり、最も好
ましくはメチルである。
式(V)は限定電荷分離構造と呼ばれる。然しながら、特に固体形体において
、触媒は十分に電荷分離されていないことがありうる
ことが理解されるべきである。すなわち、X基は金属原子Mに部分共有結合を保
持することがある。従って触媒は処理用式(VI)として別に示すことができる。
この触媒は第4族またはランタナイド金属の誘導体とトリス(ペンタフルオロ
フェニル)ボランを不活性希釈剤たとえば有機液体中で接触させることによって
好ましく製造される。トリス(ペンタフルオロフェニル)ボランは商業的に入手
しうるルイス酸であり、周知技術により容易に製造することができる。この化合
物はMarksらによってJ.Am.Chem.Soc.1991,113,3 623−3625
にジルコン類のアルキル引抜きにおける使用として記載されて
いる。
元素の周期律表のすべての引用は、CRCプレス、インコーポレーテッド、1
989の刊行による元素の周期律表を参照する。族または族類の引用はIUPA
C系の番号を使用してこの表に反映されている族または族類のことをいう。
本発明の触媒組成物に有用な他の化合物は、特に他の第4族またはランタナイ
ド金属を含む化合物は、当業者にとってもちろん自明であろう。
本発明のポリマーを製造する重合条件は一般に溶液重合法において重要である
が、本発明の適用はこれらに限定されない。スラリおよび気相重合法も重要であ
ると信ぜられる。ただし適正な触媒と重合法が用いられる。
多段の反応器重合法も本発明において有用である。たとえば米国特許第3,9
14,342号にそのような方法が記載されている。多段の反応器は直列に又は
並列に操作することができる。少なくとも1つの反応器に少なくとも1つの拘束
幾何触媒が使用される。
一般に、本発明による連続重合はチグラー・ナッタまたはカミンスキイ・シン
型の重合反応について当業技術に周知の条件で達成される。すなわち、0℃〜2
50°の温度および大気圧〜1000気圧(100MPa)の圧力で達成される
。所望ならば、懸濁、スラリ、気相または他の操作条件を使用することができる
。担体を使用することもできるが、好ましくは触媒は均一様式で、すなわち溶液
様式で、使用される。触媒と共触媒成分が重合プロセスに直接に加えられれば活
性触媒系がその場で生成し、好適な溶媒または希釈剤が、縮合したモノマーを含
めてこの重合プロセスに使用されることがもちろん理解されるであろう。然し、
重合混合物に触媒を加える前に好適な溶媒に別の工程で活性触媒を作るのが好ま
しい。
本発明の発泡構造物は当業技術に知られる如何なる物理的形体、たとえばシー
ト、プランク、またはバーン・ストックの形体をとることができる。他の有用な
発泡体は膨張性もしくは発泡性の粒子、成形性発泡性粒子、またはビーズ、及び
これらのビーズの膨張および/または癒合および溶接によって生成される物品で
ある。
エチレン系ポリマー発泡構造物の製造法、およびそれらを処理する方法に対す
るすぐれた教示はシー・ピー・パークの「ポリオレフィン・フォーム」第9章、Handbook of Polymer Foams and Techno logy,
ミュニチ、ビーンナ、ニューヨーク、バルセロナのハンサー・パブリ
ッシャーズ(1991)刊行のD.Klempner and K.C.Fri
sch編集にみられる。
本発明の発泡構造物は、エチレン系ポリマー物質と分解性化学発
泡剤とをブレンドし加熱して発泡性可塑化または溶融したポリマー物質を作り、
この発泡性溶融ポリマー物質をダイから押出し、この溶融ポリマー物質中に交差
結合剤を含む、そしてこの溶融ポリマー物質を昇温に露出して発泡剤を放出させ
発泡構造を作ることによって製造される。ポリマー物質と化学発泡剤は当業技術
に知られる手段たとえば押出し機、ミキサー、またはブレンダーによって混合お
よび溶融ブレンドすることができる。化学発泡剤は、ポリマー物質を加熱して溶
融形にする前に、ポリマー物質と乾式ブレンドするのが好ましいが、ポリマー物
質が溶融相にあるときに加えることもできる。交差結合は交差結合剤の添加によ
って又は放射線によって誘起させることができる。交差結合の誘起および膨張ま
たは発泡を行うための昇温への露出は同時に又は逐次に行うことができる。交差
結合剤を使用するとき、それは化学発泡剤と同様にポリマー物質に配合される。
更に、交差結合剤を使用する場合、発泡性ポリマー溶融物質は好ましくは150
℃未満の温度に加熱もしくは露出して、交差結合剤または発泡剤の分解を防ぎ、
早まった交差結合を阻止する。放射線交差結合を使用する場合、発泡性ポリマー
物質を好ましくは160℃未満の温度に加熱もしくは露出して発泡剤の分解を阻
止する。発泡性溶融ポリマー物質を所望の形状のダイを通して押出して発泡構造
物を作る。この発泡性構造物を次いでオーブンのような高温(代表的に150℃
〜250℃)で交差結合させ膨張させる。放射交差結合を使用するときには、発
泡性構造物を照射してポリマーを交差結合させ、次いでこれを上述の昇温で膨張
させる。本発明の構造物は、有利には交差結合剤または放射のいずれかを使用し
て上記の方法によりシートまたは薄板にすることができる。
本発明の発泡構造物はGB2,145,961Aに記載されているような長い
ランドのダイを使用する押出し法によって連続薄板構造物にすることができる。
この方法において、ポリマーと分解性発
泡剤と発泡剤を押出し機中で混合し、この混合物を加熱してポリマーを交差結合
させ、発泡剤を長いランドのダイの中で発泡させ;そしてダイを通して発泡構造
物から成形を行う。発泡構造物とダイの接触は適当な潤滑剤によって潤滑させる
。
本発明の発泡構造物はまた、物品成形用に好適な交差結合発泡ビーズにするこ
とができる。発泡ビーズを作るために、別々の樹脂粒子たとえば顆粒樹脂ペレッ
トは、実質的に不溶の液体たとえば水に懸濁させる;オートクレーブまたは他の
圧力容器中で昇圧および昇温で交差結合剤および発泡剤を含浸させる;そして大
気圧または減圧領域に放出して発泡ビードを作る。ポリマービーズは発泡剤で含
浸され、冷却され、容器から放出され、次いで加熱またはスチームによって膨張
せしめられる。上記の方法の誘導において、スチレンモノマーは交差結合剤と共
に懸濁ペレットに含浸させてエチレン性ポリマー物質を含むグラフトインターに
することができる。懸濁状態の又は非水状態の樹脂ペレットに発泡剤を含浸させ
ることもできる。次いで膨張性ビーズは水蒸気加熱により膨張せしめられ、通常
の方法によって成形して膨張性ポリスチレン発泡ビーズとされる。
この発泡ビーズは当業技術において知られている手段によって成形することが
できる。たとえば発泡ビーズを鋳型に充填し、鋳型を圧縮してビードを圧縮し、
そしてビーズをたとえばスチームにより加熱してビーズの癒合と溶接を行って物
品を作る。任意にビーズは、鋳型への充填の前に、空気または他の発泡剤により
予備加熱することができる。上記の方法および成形法についてのすぐれた教示は
シー・ピー・パークの上記刊行物のpp227−233;米国特許第3,886
,100号;米国特許第3,959,189号;米国特許第4,168,353
号および米国特許第4,429,059号にみられる。発泡ビーズはまたポリマ
ーと交差結合剤と分解性混合物との混合物を適当な混合装置または押出し機中で
製造し、この混
合物をペレットに成形し、そしてこのペレットを加熱して交差結合および膨張さ
せることによっても製造することができる。
物品に成形するのに好適な交差結合発泡体ビーズを製造する別の方法がある。
エチレンポリマー物質を溶融し、通常の発泡体押出し装置中で物理的発泡剤と混
合して実質的に連続の発泡ストランドを作る。この発泡ストランドを顆粒化もし
くはペレット化して発泡ビードを作る。この発泡ビードを次いで放射によって交
差結合させる。この交差結合発泡ビーズを次いで癒着および成形して、他の発泡
ビーズ法について上述のようにして、種々の物品を作る。この方法に対する追加
の教示は米国特許第3,616,365号、およびシー・ピー・パークらの上記
刊行物のpp224−228にみられる。
本発明の発泡構造物は2つの異なった方法によってバーン・ストック形体で製
造することができる。1つの方法は交差結合剤の使用を含み、他の方法は放射を
使用する。
本発明の発泡構造物は、エチレン性ポリマー物質と交差結合剤と化学発泡剤を
混合してスラブを作り、この混合物を鋳型中で加熱して交差結合剤がポリマー物
質を交差結合させ発泡剤を分解しうるようにし、そして鋳型中での圧力の放出に
よって膨張させる、ことによってバーン・ストック形体で作ることができる。任
意に、圧力放出の際に生成するパーン・ストックは、更なる膨張を行うために再
加熱することができる。
交差結合ポリマーシートは、高エネルギービームによるポリマーシートの照射
により、または化学交差結合剤を含むポリマーシートの加熱により作ることがで
きる。交差結合ポリマーシートを所望の形状に切断し、ポリマーの軟化点以上の
温度で高圧の窒素を含浸させ、圧力を解放してシート中の泡の核形成および若干
の膨張を行う。シートを軟化点以上で低圧において再加熱し、次いで圧力を解放
して発泡体を膨張させる。
本発明の発泡構造物の製造に有用な発泡剤は分解性化学発泡剤を包含する。こ
のような化学発泡剤は高温で分解してガスまたは蒸気を生成し、ポリマーを発泡
形体にふくらませる。この化学発泡剤はポリマー物質と容易にドライブレンドし
うるように好ましくは固体の形体をとる。化学発泡剤としてアゾジカルボンアミ
ド、アゾジイソブチロニトリル、ベンゼンスルホヒドラジド、4,4−オキシベ
ンゼンスルホニル−セミカルバジド、p−トルエンスルホニル−セミカルパジド
、バリウムアゾジカルボキシレート、N,N’−ジメチル−N,N’−ジニトロ
ソテレフタルアミド、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン、4,4
−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)、およびトリヒドラジノトリア
ジンがあげられる。アゾジカルボンアミドが好ましい。化学発泡剤についての追
加の教示はシー・ピー・パークの上記刊行物pp205−208、およびエフ・
エイ・シュトブの“Polyolefin Foam” Handbook o f Polymer Foams and Technology,
pp.38
2−402、デイ・ケイ・フレンパーおよびケイ・シー・Frisch著、ハン
サー・パブリッシャーズ、ミュンヘン、ウィーン、ニューヨーク、バルセロナ(
1991年)刊行にみられる。
化学発泡剤はポリマーkg当たり0.2〜5.0、好ましくは0.5〜3.0
、最も好ましくは1.2〜2.50モルのガスまたは蒸気を放出するに十分な量
でポリマー物質とブレンドされる。
本発明の発泡構造物を製造するのに有用な交差結合剤は有機パーオキサイドで
ある。有用な有機パーオキサイド交差結合剤として1,1−ジ−t−ブチルパー
オキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン;ジクミルパーオキサイド、2
,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン;1−ブチルク
ミルパーオキサイド、α,α’−ジ(ブチルパーオキシ)−ジイソプロピルベン
ゼ
ン、ジ−t−ブチルパーオキサイド、および2,5−ジメチル−2,5−ジ−(
t−ブチルパーオキシ)ヘキサンかあげられる。ジクミルパーオキサイドが好ま
しい試剤である。有機パーオキサイド交差結合剤についての追加の教示はシー・
ピー・パークの上記刊行物pp198−204にみられる。
放射線による交差結合は通常の種類のいずれかによって行うことができる。有
用な放射線の種類として電子ビームまたはベータ線、ガンマ線、X線、またはニ
ュートロン線があげられる。放射はポリマー基を発生させることによって交差結
合を行い、この基が集まって交差結合するものと信ぜられる。放射線交差結合に
関する追加の教示はシー・ピー・パークの上記刊行物pp198−204にみら
れる。
本発明の発泡構造物を製造するいくつかの方法において、物理的発泡剤を使用
することができる。物理的発泡剤として有機および無機の試剤があげられる。好
適な無機発泡剤として二酸化炭素、窒素、アルゴン、水、空気、およびヘリウム
があげられる。有機発泡剤として、1−9個の炭素原子をもつ脂肪族炭化水素、
1−3個の炭素原子をもつ脂肪族アルコール、および1−4個の炭素原子をもつ
完全および部分ハロゲン化炭化水素があげられる。脂肪族炭化水素としてメタン
、エタン、プロパン、n−ブタン、イソブタン、n−ペンタン、イソペンタン、
およびネオペンタンがあげられる。脂肪族アルコールとしてメタノール、エタノ
ール、n−プロパノールおよびイソプロパノールがあげられる。完全および部分
ハロゲン化脂肪族炭化水素としてフルオロカーボン類、クロロカーボン類および
クロロフルオロカーボン類があげられる。フルオロカーボンの例はメチルフルオ
ライド、パーフルオロメタン、エチルフルオライド、1,1−ジフルオロエタン
(HFC−152a)、1,1,1−トリフルオロエタン(HFC−143a)
、1,1,1,2−テトラフル
オロエタン(HFC−134a)、ペンタフルオロエタン、ジフルオロメタン、
パーフルオロエタン、2,2−ジフルオロプロパン、1,1,1−トリフルオロ
プロパン、パーフルオロプロパン、ジクロロプロパン、ジフルオロプロパン、パ
ーフルオロブタン、パーフルオロシクロブタンである。本発明に使用する部分ハ
ロゲン化クロロカーボンおよびクロロフルオロカーボンとして、メチルクロライ
ド、メチレンクロライド、エチルクロライド、1,1,1−トリクロロエタン、
1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン(HCFC−141b)、1−クロロ−
1,1−ジフルオロエタン(HCFC−142b)、クロロジフルオロメタン(
HCFC−22)、1,1−ジクロロ−2,2,2−トリフルオロエタン(HC
FC−123)、および1−クロロ−1,2,2,2−テトラフルオロエタン(
HCFC−124)があげられる。完全ハロゲン化クロロフルオロカーボンとし
てトリクロロモノフルオロメタン(CFC−11)、ジクロロジフルオロメタン
(CFC−12)、トリクロロトリフルオロエタン(CFC−113)、1,1
,1−トリフルオロエタン、ペンタフルオロエタン、ジクロロテトラフルオロエ
タン(CFC−114)、クロロヘプタフルオロプロパン、およびジクロロヘキ
サフルオロプロパンがあげられる。
発泡性ポリマーゲルを作るためにポリマー溶融物に配合すべき発泡剤の量は、
0.2〜5.0好ましくは0.5〜3.0、最も好ましくは1.0〜2.50モ
ル/kgポリマーである。
本発明の発泡構造物はASTM D−2765−84、方法Aにより測定して
5〜90%更に好ましくは30〜70%の交差結合密度をもつ。
本発明の発泡構造物は500未満の、更に好ましくは250未満の、最も好ま
しくは150未満kg/立方メートルの密度をもつ。発泡構造物はASTM D
3576により測定して0.05〜5.
0、更に好ましくは1.0〜2.0、最も好ましくは0.2〜1.0mlの平均
細孔径をもつ。
本発明の発泡構造物は密閉気泡または開放気泡でありうる。好ましくは、本発
明の発泡構造物はASTM D2856−Aにより測定して90%より多い密閉
気泡である。
種々の添加物を本発明の発泡構造物に配合することができる。このような添加
物はたとえば無機充填剤、安定性制御剤、核剤、着色剤、酸化防止剤、酸除去剤
、紫外線吸収剤、難燃剤、加工助剤、および押出し助剤である。
本発明の実施例を以下に述べるが、これらは本発明を限定するものと解すべき
ではない。他に示さない限り、すべての%、部、または割合は重量基準である。
実施例1
本発明の交差結合エチレン系ポリマー発泡構造物を以下に示す方法により製造
する。拘束幾何触媒を用いて製造した実質的に線状のエチレン性ポリマー(CG
CT樹脂)をジクミルパーオキサイドを用いて交差結合させ、アゾジカルボンア
ミドを用いて膨張させて発泡構造物を製造する。
CGCT樹脂、DCP、およびアゾジカルボンアミドを、Model Sys
tem 90 Tohque Rheometer混合ボウル(ハーク・ブッヒ
ラー・インストルメンツ・インコーポレーテッド)の中で処理した。CGCT樹
脂は0.873g/ccの密度、5.2dg/分のメルトインデックス(I2 )
、および10.4のI10/I2 をもつエチレン/オクテンコポリマー 76/2
4(ASTM 2238、方法Bの赤外技術により測定)であった。40gの顆
粒状樹脂を、140℃および20rpmのモータ速度に保たれたハークミキサー
中で5分間、6gのアゾジカルボンアミドと窒素雰囲気下に混合する。次いで、
予め定めた量のDCPを
加え、更に5分間混合した。発泡性混合物を150℃のホット・プレス上で役0
.080インチ(12mm)の厚さのシートにプレスした。このシートを約1/
2インチ×1/2インチ(1.3cm×1.3cm)の大きさの試料に切断した
。この発泡性試料を次いで230℃に保持された熱風オーブン中で種々の時間膨
張させ、最適の膨張時間を決定した。
表1に示すように、樹脂は比較的広い範囲のCDP濃度およびオーブン露出温
度において小さい気泡後の合理的に低い密度の発泡体を与えた。4.8ポンド/
立方フィート(pcf)(77kg/m3)程度の低い密度をもつ発泡体が0.
8DCP水準で達成された。この発泡体は非常に柔軟で強靭であり弾力性があっ
た。
実施例2
本発明の交差結合エチレン系ポリマー発泡構造物を実質的に実施例1の方法に
より製造した。ただし異なったCGCT樹脂を使用した。このCGCT樹脂は0
.888g/ccの密度、3.0のメルトインデックス、および7.9のI10/
I2 をもっていた。
表2に示すように、比較的低密度の良好な品質の発泡構造物をえた。えられた
最小密度は試験2.9の6.1pcf(98kg/m3 )であり、これは実施例
1でえられた(試験1.7)最小密度よりもやや高かった。試験2.9の発泡構
造物の気泡径は0.39mmであった。実施例2よりも高いI10/I2 樹脂を使
用した実施例1の発泡構造物はその低い密度のために実施例2のものよりも望ま
しい。高級I10/I2 樹脂は高い溶融弾性を提供し、これは発泡体の膨張にとっ
て明らかに有利である。
実施例3
本発明の交差結合エチレン系ポリマー発泡構造物を実施例1に実質的に従って
製造した。ただし樹脂ブレンドを使用した。使用した樹脂はCGCT LLDP
E樹脂と通常のLDPE樹脂とのブレンドであった。この樹脂ブレンドは0.9
2の密度、1.1のメルトインデックス、7.2のI10/I2 をもつCG3樹脂
と0.916g/ccの密度および5.5のメルトインデックスをもつ通常のL
DPE樹脂との50/50重量ブレンドであった。
0.4pphのDCP水準で、4.1pcf(66kg/m3 )および0.4
1mm気泡径の良好な品質の発泡体が達成された。この結果は、低いメルトイン
デックスのCGCT樹脂をLDPE樹脂と共に使用して低い密度の発泡体がえら
れることを実証している。
実施例4
本発明の交差結合エチレン性ポリマー発泡構造物を、同じCGCT樹脂を用い
て実施例1に実質的に従って製造した。DCP水準と膨張時間はそれぞれ0.8
pphおよび230秒であった。
生成する発泡構造物は4.2pcf(67.2kg/m3 )の合理的に低い密
度および0.8mmの合理的に小さい気泡径をもっていた。
この発泡構造物は望ましい強度および強靭特性を示した。この構造物は2.8
psiの25%圧縮強度(ASTM D−3575B)、18%の50%曲げに
おける圧縮固定(ASTM D−3575A)、92psi(630kPa)の
引張り強度(t.s.)(ASTM D−3575E)、および394%の引張
り伸び(t.e.)(ASTM D−3575E)をもっていた。強靭性は(t
.s.)×(t.e.)/(2)(100)により計算することができ、362
psi(2500kPa)の望ましく高い値をえた。
本発明の発泡構造物およびその製造法の態様を特定の詳細に関して示したけれ
ども、製造法に応じて及び製造者の望みに応じて、本発明は種々の変化によって
変性することができ、然もそれらはここに示す新しい教示と原理の範囲内にある
、ということが理解されるであろう。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),CA,FI,JP,KR
(72)発明者 ナイト, ジョージ ダブリュー
アメリカ合衆国テキサス州 77566 レー
ク ジャクソン ノース ブロード 1618
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.(a)分解性化学発泡剤および実質的に線状のエチレン系ポリマーを含有す るエチレン系ポリマー物質を混合し加熱することによって発泡性溶融ポリマー物 質を製造し; (b)この発泡性溶融ポリマー物質中に交差結合を誘発させ;そして (c)この発泡性溶融ポリマー物質を昇温にさらすことによって発泡性溶融ポ リマー物質を膨張させて発泡構造物を製造する; 諸工程からなる交差結合したエチレン系ポリマー発泡構造物を製造する方法で あって、実質的に線状のエチレン系ポリマーが非交差結合状態において、 i) メルトフロー比、I10/I 2>5.63; ii)方程式 Mw /Mn <(I10/I2 )−4.63によって規定される分子 量分布Mw /Mn ;および iii) ほぼ同じI2 およびMw /Mn をもつ線状エチレン系ポリマーの表面メ ルトフラクチャー開始時の臨界剪断速度よりも少なくとも50%大きい表面メル トフラクチャー開始時の臨界剪断速度; をもつことを特徴とする交差結合したエチレン系ポリマー発泡構造物の製造法 。 2.交差結合が放射線によって誘発される請求項1の方法。 3.交差結合が交差結合剤によって誘発される請求項1の方法。 4.Mw /Mn が1.5〜2.5である請求項1の発泡構造物。 5.実質的に線状のエチレン系ポリマーがポリマー骨格にそって0.01〜3の 長鎖枝分かれ/1000炭素をもつ請求項1の発泡構造物。 6.ポリマー骨格にそって0.01〜1の長鎖枝分かれ/1000 炭素をもつ請求項5の発泡構造物。 7.ポリマー骨格にそって0.05〜1の長鎖枝分かれ/1000炭素をもつ請 求項5の発泡構造物。 8.実質的に線状のエチレン系ポリマーがエチレン/アルファ−オレフィン系コ ポリマーである請求項1の発泡構造物。 9.実質的に線状のエチレン系ポリマーがエチレンモノマーと1−オクテン、1 −ブテン、1−ヘキセン、および4−メチル−1−ペンテンからなる群からえら ばれたコモノマーとのコポリマーである請求項8の発泡構造物。 10.I10/I2 が8以上である請求項1の発泡構造物。 11.I10/I2 が9以上である請求項1の発泡構造物。 12.レオロジー処理インデックス(rheological process ing index)が、ほぼ同じI2 およびMw /Mn において長鎖枝分かれ を欠く線状エチレン系ポリマーのそれの70%以下である請求項1の発泡構造物 。 13.エチレンポリマー物質が更に低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレ ン、およびエチレン/アクリル酸コポリマーからなる群からえらばれたポリマー を含む請求項1の発泡構造物。
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