JPH094939A - 冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置

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JPH094939A
JPH094939A JP7154235A JP15423595A JPH094939A JP H094939 A JPH094939 A JP H094939A JP 7154235 A JP7154235 A JP 7154235A JP 15423595 A JP15423595 A JP 15423595A JP H094939 A JPH094939 A JP H094939A
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refrigeration cycle
evaporator
temperature side
side compression
compressor
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Application number
JP7154235A
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English (en)
Inventor
Kazuo Aizawa
和夫 相沢
Hiroyasu Ide
裕恭 井出
Ikuo Nishida
郁郎 西田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
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Publication of JPH094939A publication Critical patent/JPH094939A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B27/00Machines, plants or systems, using particular sources of energy
    • F25B27/02Machines, plants or systems, using particular sources of energy using waste heat, e.g. from internal-combustion engines
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/27Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies
    • Y02A30/274Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies using waste energy, e.g. from internal combustion engine

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  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】冷凍装置での燃料費の節減。 【構成】熱機関1において発生する排熱を吸収式冷凍機
(例;アンモニア/水吸収式冷凍機)12の加熱熱源と
して供給して、中間温度の冷熱を発生させ、電力駆動の
二元冷凍機の中間凝縮器14,15の冷熱源として供給
し、全体として燃費の節減を果たす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は冷凍倉庫における、超低
温冷凍機にかかわる発明である。
【0002】
【従来の技術】従来から、冷凍倉庫での冷凍は、買電に
よって電動式冷凍機を駆動し、冷熱を得る場合が一般的
な方式である。例えば、図16の二元冷凍機において
は、低温側サイクル8の冷媒としてR13を、高温側サ
イクル10の冷媒としてはR22を使用している。
【0003】低温側サイクル8の蒸発温度は−50°C
程度、一方中間凝縮器(カスケードコンデンサ)14で
の凝縮温度は6°C、蒸発温度は−4°C程度である。
また、高温側サイクル10の凝縮温度は40°C程度で
あって、空冷、または水冷によって放熱するのが一般的
である。
【0004】高温側サイクル10及び低温側サイクル8
の2つのループにはそれぞれ圧縮機11,9が組込まれ
ている。図16のシステムについて概説する。
【0005】R13を冷媒とする低温側サイクル8で
は、圧縮機9によって冷媒は加圧されて中間凝縮器14
で放熱する。中間凝縮器14で凝縮した冷媒は膨脹弁2
5において断熱膨脹して減温し、一部分が気化して蒸発
器25aに入る。ここで、冷凍効果を発生し外部から吸
熱して再蒸発して圧縮機9に戻される。
【0006】一方、高温側サイクル10では、低温側サ
イクル8によって回収した熱を中間凝縮器14において
吸い上げ外気に放熱するように作動する。つまり、中間
凝縮器14において蒸発した冷媒は圧縮機11によって
昇圧されたあと、凝縮器71において冷やされ凝縮す
る。さらに、膨脹弁26により膨脹して減温し、中間凝
縮器14にはいる。この凝縮器は高温側サイクルにとっ
ては蒸発器の役割をはたすものである。
【0007】以上のような、仕組みによって、従来の冷
凍倉庫では、−50°C程度の低温度が生成されて食品
などの冷凍に供されている。この場合、圧縮機11,9
の駆動は、一般的には、買電によりなされている。
【0008】また、図17に示すように、熱機関やディ
ーゼルエンジン1を保有する工場では、買電によらず自
家発電機2による電力によって冷凍機を作動させて冷凍
倉庫の冷凍を行っている場合もある。なお、100%買
電によって圧縮機を駆動する場合もある。いずれも、冷
凍機は電力駆動の圧縮式冷凍機が用いられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図17に示す、ガスエ
ンジンやディーゼルエンジン等の熱機関を導入した自家
発電力においては、発電電力の他に多量の排熱が発生す
る。熱機関としての総合エネルギー効率を高めるため
に、同時に排出される排熱を有効に使うことが重要な課
題である。
【0010】本発明は、熱機関によって発電あるいは動
力発生すると共に、この電気または動力及び同時に排出
される排熱を回収して効率的に冷凍機を作動させ、冷凍
装置全体としての熱効率を高め燃費の節減を図ることを
目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明における熱機関と
は、燃料ガスや燃料油の化学熱エネルギーを消費して仕
事を発生するするガスエンジン、ディーゼルエンジン、
ガスタービン等の熱機関を含めたものとして定義する。
【0012】本発明の冷凍装置は、熱機関と;この熱機
関により駆動される発電機と;第1の冷凍サイクルを構
成する圧縮機、中間凝縮器、膨脹弁及び蒸発器を備え、
当該圧縮機は前記発電機により駆動される低温側圧縮式
冷凍サイクルと;第2の冷凍サイクルを構成する圧縮
機、凝縮器、膨脹弁及び蒸発器を備え、当該圧縮機は前
記発電機により駆動される高温側圧縮式冷凍サイクル
と;第3の冷凍サイクルを構成する吸収器、再生器、凝
縮器及び蒸発器を備え、前記熱機関の排熱を回収して得
られる蒸気あるいは温水を当該再生器の加熱熱源として
使用する吸収式冷凍サイクルと;を備えた冷凍装置であ
って:前記低温側圧縮式冷凍サイクルの中間凝縮器は;
前記高温側圧縮式冷凍サイクルの蒸発器により冷却され
る第1の部分と、前記吸収式冷凍サイクルの蒸発器によ
り冷却される第2の部分とを、直列に接続して構成され
ていることを特徴とするものである。
【0013】また、この場合、発電機を省略して、圧縮
機を熱機関に直結して駆動するようにしてもよい。ま
た、これらの場合、高温側圧縮式冷凍サイクルである第
2の冷凍サイクルには過冷却器が組込まれ、この過冷却
器は吸収式冷凍サイクルの蒸発器により冷却されるよう
になっている。
【0014】
【作用】上記の構成において、熱機関において発生する
廃熱を吸収式冷凍機(例;アンモニア/水吸収式冷凍
機)の加熱熱源として供給して、中間温度の冷熱を発生
させ、電力駆動の二元冷凍機の中間凝縮機の冷熱源とし
て供給し、全体として燃費の節減を果たす。また、過冷
却器が組込まれ場合、過冷却器で冷やした分だけ蒸発器
で得られる冷凍量がたかめられる。
【0015】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す全体構成図で
ある。この例では、熱機関としてガスエンジンが使用さ
れている。これは、低温側圧縮式冷凍サイクル8と、高
温側圧縮式冷凍サイクル10と、吸収式冷凍サイクル1
2とから構成されている。
【0016】そして,ガスエンジン1と、このガスエン
ジン1により駆動される発電機2とを含んでおり、圧縮
式冷凍サイクル8及び10の圧縮機9及び11は発電機
2により駆動されるようになっている。
【0017】1はガスエンジンで、エンジンのシリンダ
は水冷回路4で水冷されている。排ガス3は蒸気発生器
5を加熱した後、外気に排出される。蒸気発生器5から
は120°Cの飽和蒸気が得られる。この蒸気は、アン
モニア/水吸収式冷凍機12の再生器13に供給されて
吸収冷凍機12の熱源となる。
【0018】低温側圧縮式冷凍サイクル8は、第1の冷
凍サイクルを構成する圧縮機9、中間凝縮器、膨脹弁2
5及び蒸発器25aを含んでいる。そして、中間凝縮器
は、高温側圧縮式冷凍サイクル10の蒸発器により冷却
される、低温側圧縮式冷凍サイクルの凝縮器を含む、第
1の部分15と、吸収式冷凍サイクル12の蒸発器によ
り冷却される,低温側圧縮式冷凍サイクルの凝縮器を含
む、第2の部分14とを直列に接続して構成されてい
る。冷媒はR13を使用している。
【0019】高温側圧縮式冷凍サイクル10は、第2の
冷凍サイクルを構成する圧縮機11、凝縮器71、膨脹
弁26及び蒸発器を含んでいる。吸収式冷凍サイクル1
2は、第3の冷凍サイクルを構成する吸収器、再生器、
凝縮器及び蒸発器を備えており、再生器13の加熱熱源
としてはガスエンジンの排熱を回収して得られる蒸気が
用いられている。
【0020】ここでは、120°Cの飽和蒸気が再生器
13に供給され、冷やされ、ドレインとなってシリンダ
冷却水として循環使用される。ここで、単段のアンモニ
ア/水吸収式冷凍機の構成と作用について、図5のシス
テムフローにより概説する。
【0021】再生器51の中の水アンモニアの混合溶液
は、加熱熱源によって暖められて、低沸点成分であるア
ンモニアがより多く蒸発する。しかし、その蒸気には多
くの水蒸気が含まれているので、通常この蒸気は精溜器
52によって精溜されて濃いアンモニア蒸気にされる。
53はそのための冷却式の分縮器である。
【0022】精溜器から出る蒸気を冷却水によって冷や
し、一部分を凝縮して精溜器52に還流している。この
時、高沸点側の水がより多く凝縮されて、分縮器を通過
する蒸気はアンモニアが高濃度に含まれることになる。
このアンモニア蒸気は凝縮器54によって冷却水で凝縮
され、高濃度のアンモニア水溶液となる。
【0023】これは、弁60を通過後、蒸発器55に入
る。この蒸発器では、外部の環境から吸熱して蒸発する
ことによって、冷凍作用をもたらすものである。蒸発し
たアンモニア蒸気は、吸収器56において冷却水で冷や
された低濃度アンモニア水溶液に吸収される。
【0024】この吸収器56には、再生器51において
得られた低濃度のアンモニア水溶液が、吸収液として連
続的に供給されている。アンモニアを吸収した溶液はポ
ンプ59,熱交換器57を経て、再生器51に戻され
る。
【0025】以上の手続きのように、この冷凍サイクル
では、再生器51に加熱熱源を、また分縮器53,凝縮
器54および吸収器56に冷却水を供給することによっ
て、蒸発器55において、連続的に冷凍作用が発生され
るようになっている。
【0026】単段のアンモニア/水吸収式冷凍機の性能
として、以下のものを期待し得る(「吸収式冷凍機」高
田秋一著、日本冷凍協会編、195頁)。 条件 1)蒸発温度 −4°C 2)冷却水温度 30
°C COP=0.53 本発明の上記例では、ガスエンジン1の排ガスを熱源と
する排熱ボイラ5が設けられ、シリンダの冷却水を給水
とし、発生した蒸気を再生器13の加熱熱源としてい
る。
【0027】二元冷凍機において、高温側サイクルを吸
収式冷凍機12(例;アンモニア/水吸収式冷凍機)に
よる部分と、R22またはその他の冷媒を作動媒体とし
て用いる圧縮式冷凍機10による部分とに分割する。
【0028】また、低温側は、従来通り、R13または
その他の冷媒を作動媒体とする圧縮式冷凍機8を用い
る。低温側サイクルの冷媒としては、凝固点が冷凍温度
より十分低いこと、冷凍温度での圧力が低過ぎず、系内
の空気のリークがないこと、サイクル効率が高いこと、
安価、安全であることなどが一般的に求められる。
【0029】二元圧縮式冷凍機のサイクルに用いる作動
用冷媒は、通常低温側にR13あるいはアンモニア、高
温側にR22あるいはアンモニアを用いるのが一般的で
あるが、本発明では特にこれらの媒体を特定するもので
はなく、同等の沸点、蒸気圧、蒸発潜熱、化学的安定性
を有するものでよい。
【0030】高温側、および低温側を結ぶ中間凝縮器の
温度条件は、低温側の凝縮温度は6°C程度、高温側サ
イクルの蒸発温度は、圧縮式および吸収式ともに−4°
C程度となっている。この温度条件についても、本発明
では特に限定するものではない。
【0031】さて、都市ガスを燃料とするガスエンジン
コージェネレーションにおける一般的熱バランスは図4
に示す通りである。つまり、燃料総熱量(100%)に
対して、発電出力は35%、120°C程度の低圧蒸気
が36%,その他の熱損失が29%となる。
【0032】いま、ガスエンジンの所内補機動力分(3
%程度)を差し引くと、32%が二元冷凍機の圧縮機動
力として供給できる。同時に、36%の低圧力の120
°C程度の蒸気がアンモニア/水吸収式冷凍機の駆動熱
源として供給できる。
【0033】つまり、この冷凍システムにおいては、冷
凍機の駆動エネルギは、ガスエンジンによる発電出力、
および排熱がともに利用されている。その結果、−50
°Cの冷凍量を同量得るのに、より少ない都市ガス消費
量ですますことができる。
【0034】なお、この例では圧縮機の駆動はガスエン
ジンによって発電された電気によって行っているが、図
3に示すように、発電機を省略し、ガスエンジンと圧縮
機を直結して駆動してもよい。
【0035】さて、ここで、図17に示す、吸収式冷凍
機を用いない圧縮式二元冷凍機の場合について考える。
運転温度条件は先に図16について説明した通りとし、
媒体として高温側、低温側ともにアンモニアを用いた場
合、高温側COP=3.52、低温側COP=2.2
0,システム全体としてはCOP=1.151となる。
なお、圧縮機の断熱効率は70%仮定している。
【0036】さて、例えば900kw級ガスエンジンを
駆動し発電して二元冷凍機を作動させて、−50°Cの
冷凍を得る場合を考える。この場合、圧縮に供給できる
正味の駆動用電力はガスエンジン所内動力分を差し引く
と823kwとなる。ここで、吸収式冷凍サイクルを組
み合わせた本発明の場合と対比して次表に示す。
【0037】
【表1】
【0038】ここで、ガスエンジンから排出される12
0°Cの低圧蒸気を熱源にアンモニア/水吸収式冷凍機
を駆動させると、796×0.53=422Mcal/
hの冷凍(−4°C)を得られる。これを圧縮式二元冷
凍機高温サイクル(COP=3.52)によって得よう
とすると、139kwの電力が必要であるから、逆にこ
の吸収式冷凍機は、139kwの電力を供給できる電源
と等価である。
【0039】従って、900kw級ガスエンジンとによ
って供給できる全電力は、823+139=962kw
分に相当する。二元冷凍機全体としてのサイクル熱効率
は1.151であるから、この場合得られる全冷凍量
(−50°C)は953Mcal/hとなって、吸収冷
凍機を付けない場合(815Mcal/h)よりも約1
7%増加する。
【0040】従って、本発明のごとく、ガスエンジンの
排熱を回収して吸収冷凍機の熱源とし、中間温度(−4
°C)の冷熱を発生させて用いることによって、約17
%の燃費節減が図れる。
【0041】次に、図2により、低温側圧縮式冷凍サイ
クルの中間凝縮器が高温側圧縮式冷凍サイクルの蒸発器
により冷却されると共に;高温側圧縮式冷凍サイクルの
過冷却器が吸収式冷凍サイクル蒸発器により冷却される
場合について説明する。
【0042】二元冷凍機において、高温側冷凍サイクル
10を過冷却サイクルとする。加熱蒸気は、吸収冷凍機
12の再生器13を加熱する。この吸収冷凍機の蒸発器
14は、二元冷凍機の高温側サイクルの凝縮器71の後
に配置されて、冷媒を過冷却する。その他の構成は図1
と同じである。
【0043】つまり、高温側圧縮式冷凍サイクルにおい
て、凝縮器71の後に過冷却器を設け、これを吸収冷凍
機で得られた中間温度の冷熱によって冷やし、高温側サ
イクルの冷媒を過冷却にまで冷やした後、膨脹弁76で
膨脹させるようにする。
【0044】このようにすると、過冷却器で冷やした分
だけ蒸発器で得られる冷凍量がたかめられる。吸収冷凍
機の蒸発温度が図1の場合と同じ−4°Cであるとき、
この過冷却器14による燃料節約効果は約15%程度と
なる。
【0045】この場合の作用を図6に示すモリエール線
図により説明する。この線図は、図7に示す過冷却器付
き圧縮冷凍サイクルのシステムフローにおける冷媒の状
態変化を示したものである。
【0046】図6において、1→2→3→5a→1のル
ープは従来の基本的なサイクルである。ここで凝縮器7
1の出口3の後に過冷却器72を設けて、冷媒を4まで
冷やす。この状態から膨脹弁73を通して断熱等エンタ
ルピ膨脹させると5点に到達する。この時、蒸発器74
での冷凍能力は状態1と状態5とのエンタルピ差に等し
い。
【0047】過冷却による冷凍量の増大分は、図6から
明白なように過冷却のために冷やした熱量(状態3と状
態4のエンタルピ差)に等しい。従って、過冷却した分
冷凍能力を増大させることが可能である。
【0048】なお、ガスエンジンの排熱を回収して吸収
冷凍機の熱源として供給するには、図1に示す方法以外
にいくつか考えられる。それらを図8から図13に示
す。図8は、シリンダの排熱と排ガスの熱双方を用いて
蒸気を発生させて、再生器13の加熱熱源としてに供給
する方式である。
【0049】こうして、ガスエンジンの排ガスを熱源と
する排熱ボイラを設け、ガスエンジンのシリンダ冷却水
を排熱ボイラに供給して得られる低圧蒸気を再生器13
の加熱熱源として使用することによって、更に燃費を改
善することができる。
【0050】この方式は、ディーゼルエンジンの場合に
も適用できる。図9は、排ガスによって給水を加熱し蒸
気を発生させて再生器13に供給する方式である。この
方式はガスエンジン、ディーゼルエンジン、ガスタービ
ンのいずれの場合にも適用できる。
【0051】図10は、シリンダの廃熱によって低圧蒸
気を発生させて再生器13に供給する方式である。この
方式はガスエンジン、ディーゼルエンジンの場合にも適
用できる。
【0052】図11は、シリンダ冷却水を更にエンジン
排ガスで加熱し高温度の温水とし、再生器13に供給す
る方式である。この方式はガスエンジン、ディーゼルエ
ンジンにおいて適用できる。
【0053】図12は、排ガスによってのみで水を加熱
し再生器13に供給する方式である。この方式はガスエ
ンジン、ディーゼルエンジン、ガスタービンのいずれの
場合にも適用できる。
【0054】図13は、シリンダ冷却水を循環させ、8
5°C程度の温水とし、再生器13に供給する方式であ
る。この方式はガスエンジン、ディーゼルエンジンの場
合にも適用できる。
【0055】また、吸収冷凍サイクルの部分を、図14
に示す如く、複数個の吸収冷凍機を連結させて構成して
も良い。中間凝縮器は14a,14bの二つの部分に分
かれている。この図では、吸収冷凍機12a,12bは
直列に配置されているが、図15に示すように並列に配
置してもかまわない。
【0056】
【発明の効果】熱機関において発生する排熱を吸収式冷
凍機の熱源として用い、冷熱を発生させることによっ
て、燃料費の節減が図れる。また、過冷却器が組込まれ
場合、過冷却器で冷やした分だけ蒸発器で得られる冷凍
量がたかめられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体構成を示す説明図。
【図2】本発明の他の実施例の全体構成を示す説明図。
【図3】図1の実施例において、圧縮機をガスエンジン
直結駆動としたもの。
【図4】ガスエンジンのエネルギー収支説明図。
【図5】吸収式冷凍サイクルの一例の説明図。
【図6】過冷却サイクルのモリエール線図。
【図7】過冷却サイクルのシステムフロー。
【図8】その他のガスエンジンからの排熱回収方法の説
明図。
【図9】その他のガスエンジンからの排熱回収方法の説
明図。
【図10】その他のガスエンジンからの排熱回収方法の
説明図。
【図11】その他のガスエンジンからの排熱回収方法の
説明図。
【図12】その他のガスエンジンからの排熱回収方法の
説明図。
【図13】その他のガスエンジンからの排熱回収方法の
説明図。
【図14】複数個の吸収式冷凍機が直列に配置された場
合の説明図。
【図15】複数個の吸収式冷凍機が並列に配置された場
合の説明図。
【図16】従来の二元冷凍機の説明図。
【図17】ガスエンジンと組み合わされた従来の二元冷
凍機の説明図。
【符号の説明】
1…熱機関,2…発電機、5…排熱ボイラ、8…低温側
圧縮式冷凍サイクル,9,11…圧縮機、10…高温側
圧縮式冷凍サイクル、12…吸収式冷凍サイクル、13
…再生器、14,15…中間凝縮器。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱機関と;この熱機関により駆動される
    発電機と;第1の冷凍サイクルを構成する圧縮機、中間
    凝縮器、膨脹弁及び蒸発器を備え、当該圧縮機は前記発
    電機により駆動される低温側圧縮式冷凍サイクルと;第
    2の冷凍サイクルを構成する圧縮機、凝縮器、膨脹弁及
    び蒸発器を備え、当該圧縮機は前記発電機により駆動さ
    れる高温側圧縮式冷凍サイクルと;第3の冷凍サイクル
    を構成する吸収器、再生器、凝縮器及び蒸発器を備え、
    前記熱機関の排熱を回収して得られる蒸気あるいは温水
    を当該再生器の加熱熱源として使用する吸収式冷凍サイ
    クルと;を備えた冷凍装置であって:前記低温側圧縮式
    冷凍サイクルの中間凝縮器は;前記高温側圧縮式冷凍サ
    イクルの蒸発器により冷却される第1の部分と、前記吸
    収式冷凍サイクルの蒸発器により冷却される第2の部分
    とを、直列に接続して構成されていることを特徴とする
    冷凍装置。
  2. 【請求項2】 熱機関と;この熱機関により駆動される
    発電機と;第1の冷凍サイクルを構成する圧縮機、中間
    凝縮器、膨脹弁及び蒸発器を備え、当該圧縮機は前記発
    電機により駆動される低温側圧縮式冷凍サイクルと;第
    2の冷凍サイクルを構成する圧縮機、凝縮器、過冷却
    器、膨脹弁及び蒸発器を備え、当該圧縮機は前記発電機
    により駆動される高温側圧縮式冷凍サイクルと;第3の
    冷凍サイクルを構成する吸収器、再生器、凝縮器及び蒸
    発器を備え、前記熱機関の排熱を回収して得られる蒸気
    あるいは温水を当該再生器の加熱熱源として使用する吸
    収式冷凍サイクルと;を備えた冷凍装置であって:前記
    低温側圧縮式冷凍サイクルの中間凝縮器は、前記高温側
    圧縮式冷凍サイクルの蒸発器により冷却されると共に;
    前記高温側圧縮式冷凍サイクルの過冷却器は、前記吸収
    式冷凍サイクルの蒸発器により冷却されることを特徴と
    する冷凍装置。
  3. 【請求項3】 熱機関と;第1の冷凍サイクルを構成す
    る圧縮機、中間凝縮器、膨脹弁及び蒸発器を備え、当該
    圧縮機は前記熱機関により直結駆動される低温側圧縮式
    冷凍サイクルと;第2の冷凍サイクルを構成する圧縮
    機、凝縮器、膨脹弁及び蒸発器を備え、当該圧縮機は前
    記熱機関により直結駆動される高温側圧縮式冷凍サイク
    ルと;第3の冷凍サイクルを構成する吸収器、再生器、
    凝縮器及び蒸発器を備え、前記熱機関の排熱を回収して
    得られる蒸気あるいは温水を当該再生器の加熱熱源とし
    て使用する吸収式冷凍サイクルと;を備えた冷凍装置で
    あって:前記低温側圧縮式冷凍サイクルの中間凝縮器
    は;前記高温側圧縮式冷凍サイクルの蒸発器により冷却
    される第1の部分と、前記吸収式冷凍サイクルの蒸発器
    により冷却される第2の部分とを、直列に接続して構成
    されていることを特徴とする冷凍装置。
  4. 【請求項4】 熱機関と;第1の冷凍サイクルを構成す
    る圧縮機、中間凝縮器、膨脹弁及び蒸発器を備え、当該
    圧縮機は前記熱機関により直結駆動される低温側圧縮式
    冷凍サイクルと;第2の冷凍サイクルを構成する圧縮
    機、凝縮器、過冷却器、膨脹弁及び蒸発器を備え、当該
    圧縮機は前記熱機関により直結駆動される高温側圧縮式
    冷凍サイクルと;第3の冷凍サイクルを構成する吸収
    器、再生器、凝縮器及び蒸発器を備え、前記熱機関の排
    熱を回収して得られる蒸気あるいは温水を当該再生器の
    加熱熱源として使用する吸収式冷凍サイクルと;を備え
    た冷凍装置であって:前記低温側圧縮式冷凍サイクルの
    中間凝縮器は、前記高温側圧縮式冷凍サイクルの蒸発器
    により冷却されると共に;前記高温側圧縮式冷凍サイク
    ルの過冷却器は、前記吸収式冷凍サイクルの蒸発器によ
    り冷却されることを特徴とする冷凍装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1628097A2 (en) * 2004-08-17 2006-02-22 Lg Electronics Inc. Air conditioning system combined with an electricity generating system
JP2021527794A (ja) * 2018-06-19 2021-10-14 エヌ.エー.エム.テクノロジー リミテッド マルチカスケード冷却システム

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