JPH0949276A - 耐火パネル - Google Patents
耐火パネルInfo
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- JPH0949276A JPH0949276A JP20371195A JP20371195A JPH0949276A JP H0949276 A JPH0949276 A JP H0949276A JP 20371195 A JP20371195 A JP 20371195A JP 20371195 A JP20371195 A JP 20371195A JP H0949276 A JPH0949276 A JP H0949276A
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- core material
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は建築、構築物の外装材、特に雄雌型
連結部を有するサンドイッチ構造に断熱性、遮音性、耐
火性、美観性、強度を具備した耐火パネルに関するもの
である。 【構成】 長尺状で金属薄板からなる表面材２と裏面材
３で合成樹脂発泡層６からなる芯材４をサンドイッチし
た構造で、その側壁に雄型連結部９、雌型連結部１４を
設けたパネルにおいて、上記芯材４を通気口形成部材１
９、補強材、分割材、吸水材、耐火材、等の機能を有す
る波板状のシート材５を隔壁とした構造に形成した耐火
パネル１である。
連結部を有するサンドイッチ構造に断熱性、遮音性、耐
火性、美観性、強度を具備した耐火パネルに関するもの
である。 【構成】 長尺状で金属薄板からなる表面材２と裏面材
３で合成樹脂発泡層６からなる芯材４をサンドイッチし
た構造で、その側壁に雄型連結部９、雌型連結部１４を
設けたパネルにおいて、上記芯材４を通気口形成部材１
９、補強材、分割材、吸水材、耐火材、等の機能を有す
る波板状のシート材５を隔壁とした構造に形成した耐火
パネル１である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は建築、構築物の内壁材、
外壁材、屋根材、天井材、床材、間仕切り材、あるいは
防火戸、等として使用でき、かつ、製造後に膨れ、反
り、剥離、等の変形がなく、しかも耐火性および機械強
度に優れた耐火パネルに関するものである。
外壁材、屋根材、天井材、床材、間仕切り材、あるいは
防火戸、等として使用でき、かつ、製造後に膨れ、反
り、剥離、等の変形がなく、しかも耐火性および機械強
度に優れた耐火パネルに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、薄板状の表面材と裏面材にて合
成樹脂発泡体からなる芯材をサンドイッチした複合パネ
ルは数多く発明、考案されて上市されている。
成樹脂発泡体からなる芯材をサンドイッチした複合パネ
ルは数多く発明、考案されて上市されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構造の複合パネルは高熱下では、表面材、裏面材が
熱伝導の相違により加熱側へ引っ張られることにより大
きく異なる方向へ変形し、この変形により連結部に隙間
が生じ、この部分から熱、炎が反対側へ漏れたりし、Ｊ
ＩＳ−Ａ−１３０４の耐火構造１時間の試験に合格でき
ない欠点があった。さらに、この種複合パネル、特に芯
材を液状、粒状等で吐出等して製造した複合パネルで
は、下記するような欠点があった。すなわち、レゾール
型フェノールフォームを芯材として用いた場合には、
芯材が太陽熱により経時的に遊離水、縮合水、未反応水
分が蒸発するため全体として収縮する。しかも、この成
分が１２〜２０％位含有し、この水分が経時的に塗膜、
芯材自体を劣化させる。金属からなる表面材は太陽熱
により膨張するのに対し、芯材は他のプラスチックフォ
ームより弾力性に欠け脆いため表面材の変形に追従でき
ず凝集破壊を招来し、表面材がペコついて外観を損ね
る。芯材は吸水性があるためパネル施工に際し防水性
を十分に強化しなければならない。表面材、裏面材と
芯材との接着強度が弱く、ちょっとした衝撃によって表
面材、裏面材と芯材との接触部分である芯材の境界部分
が剥離する。芯材内の余剰ガス（水分を含む）は夏期
に膨張し、表面材と芯材との剥離、凝集破壊させる。
耐火的に連結部が最弱点部であり、その部分に特殊なボ
ードを一体に介在した構成にしなければならない。レ
ゾール型フェノール樹脂は水分を組織内に約２割程度含
有するため、外部からの熱によって蒸発等し、芯材の寸
法変化を招く、等の不利があった。
うな構造の複合パネルは高熱下では、表面材、裏面材が
熱伝導の相違により加熱側へ引っ張られることにより大
きく異なる方向へ変形し、この変形により連結部に隙間
が生じ、この部分から熱、炎が反対側へ漏れたりし、Ｊ
ＩＳ−Ａ−１３０４の耐火構造１時間の試験に合格でき
ない欠点があった。さらに、この種複合パネル、特に芯
材を液状、粒状等で吐出等して製造した複合パネルで
は、下記するような欠点があった。すなわち、レゾール
型フェノールフォームを芯材として用いた場合には、
芯材が太陽熱により経時的に遊離水、縮合水、未反応水
分が蒸発するため全体として収縮する。しかも、この成
分が１２〜２０％位含有し、この水分が経時的に塗膜、
芯材自体を劣化させる。金属からなる表面材は太陽熱
により膨張するのに対し、芯材は他のプラスチックフォ
ームより弾力性に欠け脆いため表面材の変形に追従でき
ず凝集破壊を招来し、表面材がペコついて外観を損ね
る。芯材は吸水性があるためパネル施工に際し防水性
を十分に強化しなければならない。表面材、裏面材と
芯材との接着強度が弱く、ちょっとした衝撃によって表
面材、裏面材と芯材との接触部分である芯材の境界部分
が剥離する。芯材内の余剰ガス（水分を含む）は夏期
に膨張し、表面材と芯材との剥離、凝集破壊させる。
耐火的に連結部が最弱点部であり、その部分に特殊なボ
ードを一体に介在した構成にしなければならない。レ
ゾール型フェノール樹脂は水分を組織内に約２割程度含
有するため、外部からの熱によって蒸発等し、芯材の寸
法変化を招く、等の不利があった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような欠点
を除去するため、芯材を波板状のシート材の両面を防火
性のある合成樹脂発泡体でサンドイッチし、その両面に
表面材、裏面材を一体に固着し、通常状態における表面
材と芯材の剥離を抑制すると共に、ＪＩＳ−Ａ−１３０
４の耐火構造１時間の試験に合格でき、かつ表面材背面
と芯材間に発生する余剰ガスを大幅に低減し、ｐＨを４
以上に、芯材密度を７０〜３００ｋｇ／ｍ 3 位として接
着強度、断熱性、機械強度を改善した耐火パネルを提案
するものである。
を除去するため、芯材を波板状のシート材の両面を防火
性のある合成樹脂発泡体でサンドイッチし、その両面に
表面材、裏面材を一体に固着し、通常状態における表面
材と芯材の剥離を抑制すると共に、ＪＩＳ−Ａ−１３０
４の耐火構造１時間の試験に合格でき、かつ表面材背面
と芯材間に発生する余剰ガスを大幅に低減し、ｐＨを４
以上に、芯材密度を７０〜３００ｋｇ／ｍ 3 位として接
着強度、断熱性、機械強度を改善した耐火パネルを提案
するものである。
【０００５】
【実施例】以下に、図面を用いて本発明に係る耐火パネ
ルの一実施例について詳細に説明する。図１は本発明に
係る耐火パネルの代表的な一例を示す一部切り欠き斜視
図であり、１は耐火パネル、２は表面材、３は裏面材、
４は芯材、５は波板状のシート材、６は合成樹脂発泡
層、７は耐火材、８は無機ボード、９は雄型連結部、１
４は雌型連結部、２２は無機パッキングである。
ルの一実施例について詳細に説明する。図１は本発明に
係る耐火パネルの代表的な一例を示す一部切り欠き斜視
図であり、１は耐火パネル、２は表面材、３は裏面材、
４は芯材、５は波板状のシート材、６は合成樹脂発泡
層、７は耐火材、８は無機ボード、９は雄型連結部、１
４は雌型連結部、２２は無機パッキングである。
【０００６】さらに説明すると、表面材２、裏面材３と
しては、金属薄板、例えば鉄、アルミニウム、銅、ステ
ンレス、チタン、アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板、ホーロ
ー鋼板、クラッド鋼板、ラミネート鋼板（塩ビ鋼板
等）、サンドイッチ鋼板（制振鋼板等）、ガルバリウム
鋼板、等（勿論、これらを各種色調に塗装したカラー金
属板を含む）の一種をロール成形、プレス成形、押出成
形等によって各種形状に成形したもの、あるいは無機質
材、もしくは裏面材３としてアスベスト紙、クラフト
紙、アスファルトフェルト、金属箔（Ａｌ、Ｆｅ、Ｐ
ｂ、Ｃｕ）、合成樹脂シート、ゴムシート、布シート、
石膏紙、水酸化アルミ紙、ガラス繊維不織布等の１種、
または２種以上をラミネートしたもの、あるいは防水処
理、難燃処理されたシート等の一種からなるものであ
る。
しては、金属薄板、例えば鉄、アルミニウム、銅、ステ
ンレス、チタン、アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板、ホーロ
ー鋼板、クラッド鋼板、ラミネート鋼板（塩ビ鋼板
等）、サンドイッチ鋼板（制振鋼板等）、ガルバリウム
鋼板、等（勿論、これらを各種色調に塗装したカラー金
属板を含む）の一種をロール成形、プレス成形、押出成
形等によって各種形状に成形したもの、あるいは無機質
材、もしくは裏面材３としてアスベスト紙、クラフト
紙、アスファルトフェルト、金属箔（Ａｌ、Ｆｅ、Ｐ
ｂ、Ｃｕ）、合成樹脂シート、ゴムシート、布シート、
石膏紙、水酸化アルミ紙、ガラス繊維不織布等の１種、
または２種以上をラミネートしたもの、あるいは防水処
理、難燃処理されたシート等の一種からなるものであ
る。
【０００７】芯材４は耐火層、断熱層、軽量嵩上げ材、
補強層、接着層、防水層等として機能するものであり、
その構成は表面材２、裏面材３間に一体にサンドイッチ
され、波板状のシート材５の両面に合成樹脂発泡層６単
体、もしくは耐火材７を混在したもので、比重は約５０
〜３００ｋｇ／ｍ3 としたものである。
補強層、接着層、防水層等として機能するものであり、
その構成は表面材２、裏面材３間に一体にサンドイッチ
され、波板状のシート材５の両面に合成樹脂発泡層６単
体、もしくは耐火材７を混在したもので、比重は約５０
〜３００ｋｇ／ｍ3 としたものである。
【０００８】また、芯材４の主な構造は例えば図２
（ａ）〜（ｄ）（図１のＡ−Ａ線断面図）に示すような
構成であり、（ａ）図は芯材４のほぼ全断面に亘って波
板状のシート材５を波状に配設したもの、（ｂ）図は芯
材４のほぼ中央位置位までに波板状のシート材５を配設
したもの、（ｃ）図は接着剤層１８、通気口形成部材１
９（図ではネット状のものを図示）の上に波板状のシー
ト材５を図示する位置に配設したもの、（ｄ）図は接着
剤層１８、アンカー効果による強度向上を図るための植
毛２０を設け、その上に波板状のシート材５を配設した
芯材４である。
（ａ）〜（ｄ）（図１のＡ−Ａ線断面図）に示すような
構成であり、（ａ）図は芯材４のほぼ全断面に亘って波
板状のシート材５を波状に配設したもの、（ｂ）図は芯
材４のほぼ中央位置位までに波板状のシート材５を配設
したもの、（ｃ）図は接着剤層１８、通気口形成部材１
９（図ではネット状のものを図示）の上に波板状のシー
ト材５を図示する位置に配設したもの、（ｄ）図は接着
剤層１８、アンカー効果による強度向上を図るための植
毛２０を設け、その上に波板状のシート材５を配設した
芯材４である。
【０００９】さらに説明すると、波板状のシート材５は
主に通気口形成機能、補強機能、多成分とを分離させる
分割機能、吸水機能、耐火機能、等の少なくとも一つ以
上を具備したものであり、その断面形状は図３（ａ）〜
（ｇ）に示すようなものである。
主に通気口形成機能、補強機能、多成分とを分離させる
分割機能、吸水機能、耐火機能、等の少なくとも一つ以
上を具備したものであり、その断面形状は図３（ａ）〜
（ｇ）に示すようなものである。
【００１０】すなわち、図３（ａ）〜（ｇ）において
（ａ）、（ｂ）図はさざ波断面、（ｃ）図は角波断面、
（ｄ）図は山状断面、（ｅ）図は通気口形成部材１９、
もしくはシリカゲル、吸水樹脂等からなる吸水材２１を
線状、ネット状、点状、等に一体に固着したもの、
（ｆ）、（ｇ）図は段ボール断面形状で上記した形状に
形成したものである。その素材としては紙、布、金属合
成樹脂のシート、ネット状物、糸を編んだものの一層、
もしくは複層に積層したものであり、厚さは０．５〜５
ｍｍ位である。
（ａ）、（ｂ）図はさざ波断面、（ｃ）図は角波断面、
（ｄ）図は山状断面、（ｅ）図は通気口形成部材１９、
もしくはシリカゲル、吸水樹脂等からなる吸水材２１を
線状、ネット状、点状、等に一体に固着したもの、
（ｆ）、（ｇ）図は段ボール断面形状で上記した形状に
形成したものである。その素材としては紙、布、金属合
成樹脂のシート、ネット状物、糸を編んだものの一層、
もしくは複層に積層したものであり、厚さは０．５〜５
ｍｍ位である。
【００１１】合成樹脂発泡層６は主に断熱材、耐火材、
接着剤、嵩上げ材、補強材、防水材、緩衝材、等として
機能するものであり、高熱下で炭素骨格を形成し、かつ
通常において弾力性、接着性、断熱性、耐熱性、寸法安
定性があり、また酸触媒による酸性をｐＨ４以上にし、
表面材２等の裏面の塗膜を破壊しないもの等で、例えば
ポリイソシアネート、レゾール型フェノールフォーム等
である。
接着剤、嵩上げ材、補強材、防水材、緩衝材、等として
機能するものであり、高熱下で炭素骨格を形成し、かつ
通常において弾力性、接着性、断熱性、耐熱性、寸法安
定性があり、また酸触媒による酸性をｐＨ４以上にし、
表面材２等の裏面の塗膜を破壊しないもの等で、例えば
ポリイソシアネート、レゾール型フェノールフォーム等
である。
【００１２】耐火材７は合成樹脂発泡層６内に必要に応
じて添加するものであり、上記合成樹脂発泡層６内に一
体に混在し、主に高熱下で前記合成樹脂発泡層６が炭化
する際に、この炭化速度を抑制し、しかも高熱下におけ
る断熱材、不燃材としても機能するものである。具体的
に説明すると、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、ア
ルミナ粉、コーティング処理された水酸化アルミニウ
ム、シラスバルーン、チタン粉、高熱下で２〜３０倍位
に発泡する未発泡膨張性黒鉛、発泡黒鉛、ゼオライト、
グラファイト、もみ殻、パーライト粒粉、タルク石、フ
ェノール樹脂で、例えば球状で大きさは０．０５〜１．
５ｍｍ¢位、嵩密度は０．０６〜０．８ｇ／ｃｍ3 であ
って、熱不融型、もしくはこれを焼成した粒状物、等の
１種からなるものである。
じて添加するものであり、上記合成樹脂発泡層６内に一
体に混在し、主に高熱下で前記合成樹脂発泡層６が炭化
する際に、この炭化速度を抑制し、しかも高熱下におけ
る断熱材、不燃材としても機能するものである。具体的
に説明すると、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、ア
ルミナ粉、コーティング処理された水酸化アルミニウ
ム、シラスバルーン、チタン粉、高熱下で２〜３０倍位
に発泡する未発泡膨張性黒鉛、発泡黒鉛、ゼオライト、
グラファイト、もみ殻、パーライト粒粉、タルク石、フ
ェノール樹脂で、例えば球状で大きさは０．０５〜１．
５ｍｍ¢位、嵩密度は０．０６〜０．８ｇ／ｃｍ3 であ
って、熱不融型、もしくはこれを焼成した粒状物、等の
１種からなるものである。
【００１３】なお、合成樹脂発泡層６への添加量は目的
によって異なるが、少なくとも合成樹脂発泡層６自体が
十分なバインダーとして機能する重量であり、例えば芯
材４の全体としての密度が７０〜３００ｋｇ／ｍ3 とな
る量を添加するものである。勿論、耐火材７を界面活性
剤等で表面処理すると、その添加量は細密充填構造に近
い量まで可能である。
によって異なるが、少なくとも合成樹脂発泡層６自体が
十分なバインダーとして機能する重量であり、例えば芯
材４の全体としての密度が７０〜３００ｋｇ／ｍ3 とな
る量を添加するものである。勿論、耐火材７を界面活性
剤等で表面処理すると、その添加量は細密充填構造に近
い量まで可能である。
【００１４】また、合成樹脂発泡層６の組み合わせは例
えば、図２に示すように構成する。すなわち、（ａ）図
は耐火材７入りのポリイソシアヌレートフォーム６ａ
（密度７０〜３００ｋｇ／ｍ3 ）と単体のポリイソシア
ヌレートフォーム６ｂ（約５０〜１５０ｋｇ／ｍ3 ）、
（ｂ）図は耐火材７とポリイソシアヌレートフォーム６
ａと水酸化アルミ混入のレゾール型フェノールフォーム
６ｃ（密度１２０ｋｇ／ｍ3 ）、（ｃ）図はレゾール型
フェノールフォーム６ｃとポリイソシアヌレートフォー
ム６ａ、（ｄ）図は水酸化アルミニウム、ポリリン酸ア
ンモニウム、膨張性黒鉛、炭酸カルシウム入りで、密度
１６０ｋｇ／ｍ3 位のレゾール型フェノールフォーム６
ｄとポリイソシアヌレートフォーム６ａとの層からな
る。
えば、図２に示すように構成する。すなわち、（ａ）図
は耐火材７入りのポリイソシアヌレートフォーム６ａ
（密度７０〜３００ｋｇ／ｍ3 ）と単体のポリイソシア
ヌレートフォーム６ｂ（約５０〜１５０ｋｇ／ｍ3 ）、
（ｂ）図は耐火材７とポリイソシアヌレートフォーム６
ａと水酸化アルミ混入のレゾール型フェノールフォーム
６ｃ（密度１２０ｋｇ／ｍ3 ）、（ｃ）図はレゾール型
フェノールフォーム６ｃとポリイソシアヌレートフォー
ム６ａ、（ｄ）図は水酸化アルミニウム、ポリリン酸ア
ンモニウム、膨張性黒鉛、炭酸カルシウム入りで、密度
１６０ｋｇ／ｍ3 位のレゾール型フェノールフォーム６
ｄとポリイソシアヌレートフォーム６ａとの層からな
る。
【００１５】無機ボード８は図１に示すように雄型連結
部９、雌型連結部１４の側面の断面形状に対応した長方
形一端を傾斜面とした長さ１〜２ｍの板状であり、主に
連結部の防火性の強化のため用いるもので、例えばケイ
酸カルシウム板、炭酸カルシウム板、石膏ボード、パー
ライトセメント板、ロックウール板、スレート板、ＡＬ
Ｃ板、ＰＣ板、その他の無機質軽量体、無機質軽量発泡
体、あるいはこれらの複合板の一種以上、もしくは超高
密度樹脂（高密度のフェノールフォーム等）を耐火パネ
ル１の雄型連結部９、雌型連結部１４に一体に介在させ
るものである。
部９、雌型連結部１４の側面の断面形状に対応した長方
形一端を傾斜面とした長さ１〜２ｍの板状であり、主に
連結部の防火性の強化のため用いるもので、例えばケイ
酸カルシウム板、炭酸カルシウム板、石膏ボード、パー
ライトセメント板、ロックウール板、スレート板、ＡＬ
Ｃ板、ＰＣ板、その他の無機質軽量体、無機質軽量発泡
体、あるいはこれらの複合板の一種以上、もしくは超高
密度樹脂（高密度のフェノールフォーム等）を耐火パネ
ル１の雄型連結部９、雌型連結部１４に一体に介在させ
るものである。
【００１６】雄型連結部９は無機ボード８、固定具収納
溝１０とガイドおよび係合力の強化を図る上突起１１と
後記する雌型連結部１４の主凸条１７を嵌挿する嵌挿凹
条１２とが合成樹脂発泡層６によって一体に固着させた
側端部分である。さらに説明すると、雌型連結部１４の
カバー部１５が表面材２の化粧面２ａから突出せず、ほ
ぼ面一に収納され得るように段差部１３を構成したもの
である。
溝１０とガイドおよび係合力の強化を図る上突起１１と
後記する雌型連結部１４の主凸条１７を嵌挿する嵌挿凹
条１２とが合成樹脂発泡層６によって一体に固着させた
側端部分である。さらに説明すると、雌型連結部１４の
カバー部１５が表面材２の化粧面２ａから突出せず、ほ
ぼ面一に収納され得るように段差部１３を構成したもの
である。
【００１７】雌型連結部１４は耐火強化材としての無機
ボード８、上突起１１と嵌合する挿入溝１６、嵌挿凹条
１２に嵌挿する主凸条１７とから構成したものである。
ボード８、上突起１１と嵌合する挿入溝１６、嵌挿凹条
１２に嵌挿する主凸条１７とから構成したものである。
【００１８】接着剤層１８は波板状のシート材５、通気
口形成部材１９、植毛２０、等を表面材２の背面に一体
に接着すると共に、薬剤に対する保護膜としても機能す
るものである。
口形成部材１９、植毛２０、等を表面材２の背面に一体
に接着すると共に、薬剤に対する保護膜としても機能す
るものである。
【００１９】通気口形成部材１９は主に合成樹脂発泡層
６の未反応成分、不要ガス等を外部へ放散させるための
ものであり、表面材２の裏面と芯材４の境界部分に植設
し表面材２の変形と表面材２と芯材４との剥離を抑制す
る緩衝層、アンカー材、通気口形成、後記する表面材２
の凹凸模様２ｂとの相乗効果による高ガス抜き効果を発
揮するのにも役立つものである。
６の未反応成分、不要ガス等を外部へ放散させるための
ものであり、表面材２の裏面と芯材４の境界部分に植設
し表面材２の変形と表面材２と芯材４との剥離を抑制す
る緩衝層、アンカー材、通気口形成、後記する表面材２
の凹凸模様２ｂとの相乗効果による高ガス抜き効果を発
揮するのにも役立つものである。
【００２０】さらに説明すると、通気口形成部材１９は
材質に関係なく繊維を紐状によったもの、または芯材４
内に存在する成分反応熱等によって溶解、もしくは収縮
する物質、例えばデンプン、エチレングリコール、パラ
フィン、植物繊維、動物繊維、等を主成分とする糸状物
で線状、網状、ネット状、等に構成するものである。そ
の分布は図４に示すように代表的な構造としては、表面
材２と芯材４の境界部分に耐火パネル１の長手方向、も
しくは直交する方向に例えば３０〜５００ｍｍ位の任意
ピッチで１層、もしくは２層以上を積層したものであ
る。
材質に関係なく繊維を紐状によったもの、または芯材４
内に存在する成分反応熱等によって溶解、もしくは収縮
する物質、例えばデンプン、エチレングリコール、パラ
フィン、植物繊維、動物繊維、等を主成分とする糸状物
で線状、網状、ネット状、等に構成するものである。そ
の分布は図４に示すように代表的な構造としては、表面
材２と芯材４の境界部分に耐火パネル１の長手方向、も
しくは直交する方向に例えば３０〜５００ｍｍ位の任意
ピッチで１層、もしくは２層以上を積層したものであ
る。
【００２１】さらに吸水材２１としては波板状のシート
材５の外面、表面材２の裏面等に線状、滴状等で配設
し、表面材２と芯材４間の境界部分の接着力低減阻止、
組織の破壊抑止、等に役立ち、具体例としてはポリビニ
ールアルコール系、ポリエチレンオキサイド、ポリアク
リル酸塩系、デンプン、等の１種を用いる。
材５の外面、表面材２の裏面等に線状、滴状等で配設
し、表面材２と芯材４間の境界部分の接着力低減阻止、
組織の破壊抑止、等に役立ち、具体例としてはポリビニ
ールアルコール系、ポリエチレンオキサイド、ポリアク
リル酸塩系、デンプン、等の１種を用いる。
【００２２】無機パッキング２２は例えばロックウール
フェルト、セラミックウール等からなり、ＪＩＳ−Ａ−
１３０４の耐火構造試験時に耐火パネル１の連結部間に
間隙が生ずるのを抑制し、火炎、熱の浸入を遮断する耐
火断熱材、気密材として役立つものである。
フェルト、セラミックウール等からなり、ＪＩＳ−Ａ−
１３０４の耐火構造試験時に耐火パネル１の連結部間に
間隙が生ずるのを抑制し、火炎、熱の浸入を遮断する耐
火断熱材、気密材として役立つものである。
【００２３】
【その他の実施例】以上説明したのは本発明に係る耐火
パネル１の一実施例にすぎず、図５（ａ）〜（ｃ）に示
すように耐火パネル１を形成することもできる。すなわ
ち、（ａ）図は波板状のシート材５の背面で表面材２に
近い凹条に通気口形成部材１９を一体に介在した耐火パ
ネル１、（ｂ）図は表面材２の背面にパーライト粒２３
を分布させ、かつポリイソシアネート系の接着剤層１８
を設けた耐火パネル１、（ｃ）図は通気口形成部材１９
を図示するように配設固着した耐火パネル１である。ま
た、図６（ａ）〜（ｃ）、および図７は表面材２に深さ
０．２〜３ｍｍ位で方向性、無方向性のいずれかである
凹凸模様２ｂを形成し、表面材２と芯材４の接着強度と
表面材２自体の機械強度および表面意匠性の向上を図
り、かつ通気口形成部材１９と表面材２の裏面の凹凸模
様２ｂの空隙形成によりガス抜きの促進を図る、等の相
乗効果が得られるものである。また、図１９に示すよう
に耐火パネル１を連結して壁を形成した際には連結部α
でもＪＩＳ−Ａ−１３０４の試験に合格した。
パネル１の一実施例にすぎず、図５（ａ）〜（ｃ）に示
すように耐火パネル１を形成することもできる。すなわ
ち、（ａ）図は波板状のシート材５の背面で表面材２に
近い凹条に通気口形成部材１９を一体に介在した耐火パ
ネル１、（ｂ）図は表面材２の背面にパーライト粒２３
を分布させ、かつポリイソシアネート系の接着剤層１８
を設けた耐火パネル１、（ｃ）図は通気口形成部材１９
を図示するように配設固着した耐火パネル１である。ま
た、図６（ａ）〜（ｃ）、および図７は表面材２に深さ
０．２〜３ｍｍ位で方向性、無方向性のいずれかである
凹凸模様２ｂを形成し、表面材２と芯材４の接着強度と
表面材２自体の機械強度および表面意匠性の向上を図
り、かつ通気口形成部材１９と表面材２の裏面の凹凸模
様２ｂの空隙形成によりガス抜きの促進を図る、等の相
乗効果が得られるものである。また、図１９に示すよう
に耐火パネル１を連結して壁を形成した際には連結部α
でもＪＩＳ−Ａ−１３０４の試験に合格した。
【００２４】さらに、耐火パネル１は図８〜図１８に示
すように構成することもできる。なお、８ａは無機ボー
ド８の変形、２４は防水パッキング、２５は耐火ガスケ
ットである。また、図１０〜図１８においては波板状の
シート材５、耐火材７、無機ボード８、無機パッキング
２２、防水パッキング２４、等は省略して示してある。
すように構成することもできる。なお、８ａは無機ボー
ド８の変形、２４は防水パッキング、２５は耐火ガスケ
ットである。また、図１０〜図１８においては波板状の
シート材５、耐火材７、無機ボード８、無機パッキング
２２、防水パッキング２４、等は省略して示してある。
【００２５】
【発明の効果】上述したように本発明に係る耐火パネル
によれば、波板状のシート材を合成樹脂発泡層の内部
にこの発泡層を分割するごとく埋設したため、反応時に
生ずる不要ガス、経時的に存在する余剰ガスを大幅に約
１／１０〜１／２０以下に低減でき、表面材の化粧面の
ペコツキがなく美しい外観を維持できる。表面材と芯
材の剥離がない。合成樹脂発泡層を２層に分割し、し
かも異性の発泡層とした際は、さらにそれぞれの弱点を
低減し、メリットを強化できる。通気口形成部材と表
面材の凹凸模様の相乗効果によりガス膨れを除去し、か
つ表面材と芯材の剥離も防止し、美しい外観を長期に亘
って維持できる。ｐＨ４以上、接着剤層の併用により
表面材の裏面の塗膜の破壊もない。芯材密度を７０〜
３００ｋｇ／ｍ3 まで高くしたにも拘らず、表面材と芯
材間の剥離、膨れ、等も防止できる。ＪＩＳ−Ａ−１
３０４の耐火１時間の試験に合格できる。等の特徴、効
果がある。
によれば、波板状のシート材を合成樹脂発泡層の内部
にこの発泡層を分割するごとく埋設したため、反応時に
生ずる不要ガス、経時的に存在する余剰ガスを大幅に約
１／１０〜１／２０以下に低減でき、表面材の化粧面の
ペコツキがなく美しい外観を維持できる。表面材と芯
材の剥離がない。合成樹脂発泡層を２層に分割し、し
かも異性の発泡層とした際は、さらにそれぞれの弱点を
低減し、メリットを強化できる。通気口形成部材と表
面材の凹凸模様の相乗効果によりガス膨れを除去し、か
つ表面材と芯材の剥離も防止し、美しい外観を長期に亘
って維持できる。ｐＨ４以上、接着剤層の併用により
表面材の裏面の塗膜の破壊もない。芯材密度を７０〜
３００ｋｇ／ｍ3 まで高くしたにも拘らず、表面材と芯
材間の剥離、膨れ、等も防止できる。ＪＩＳ−Ａ−１
３０４の耐火１時間の試験に合格できる。等の特徴、効
果がある。
【図１】本発明に係る耐火パネルの一実施例を示す斜視
図である。
図である。
【図２】本発明に係る耐火パネルの要部を拡大して示す
説明図である。
説明図である。
【図３】本発明に係る耐火パネルの要部である波板状の
シート材の一例を説す説明図である。
シート材の一例を説す説明図である。
【図４】本発明に係る耐火パネルの断面を示す説明図で
ある。
ある。
【図５】本発明に係る耐火パネルの芯材の構成のその他
の実施例を示す説明図である。
の実施例を示す説明図である。
【図６】本発明に係る耐火パネルのその他の一実施例を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図７】本発明に係る耐火パネルのその他の一実施例を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図８】本発明に係る耐火パネルのその他の一実施例を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図９】本発明に係る耐火パネルのその他の一実施例を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図１０】本発明に係る耐火パネルのその他の一実施例
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図１１】本発明に係る耐火パネルのその他の一実施例
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図１２】本発明に係る耐火パネルのその他の一実施例
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図１３】本発明に係る耐火パネルのその他の一実施例
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図１４】本発明に５る耐火パネルのその他の一実施例
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図１５】本発明に６る耐火パネルのその他の一実施例
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図１６】本発明に係る耐火パネルのその他の一実施例
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図１７】本発明に係る耐火パネルのその他の一実施例
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図１８】本発明に係る耐火パネルのその他の一実施例
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図１９】本発明に係る耐火パネルを用いた際の連結部
を示す説明図である。
を示す説明図である。
α 連結部 １ 耐火パネル ２ 表面材 ２ａ 化粧面 ２ｂ 凹凸模様 ３ 裏面材 ４ 芯材 ５ 波板状のシート材 ６ 合成樹脂発泡層 ６ａ ポリイソシアヌレートフォーム ６ｂ ポリイソシアヌレートフォーム ６ｃ レゾール型フェノールフォーム ６ｄ レゾール型フェノールフォーム ７ 耐火材 ８ 無機ボード ８ａ 無機ボード ９ 雄型連結部 １０ 固定具収納溝 １１ 上突起 １２ 嵌挿凹条 １３ 段差部 １４ 雌型連結部 １５ カバー部 １６ 挿入溝 １７ 主凸条 １８ 接着剤層 １９ 通気口形成部材 ２０ 植毛 ２１ 吸水材 ２２ 無機パッキング ２３ パーライト粒 ２４ 防水パッキング ２５ 耐火ガスケット
Claims (1)
- 【請求項１】 長尺板材からなる表面材、裏面材間に芯
材を一体に介在させ、かつその長手方向の両側面に雄型
連結部、雌型連結部を設けると共に、その途中に耐火ボ
ードを介在させた耐火パネルにおいて、芯材は耐火材、
通気口形成部材、補強材、分割材、吸水材、等の機能を
有する波板状のシート材の表面、裏面に耐火性、断熱性
のある合成樹脂発泡体を一体に設けたことを特徴とする
耐火パネル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20371195A JPH0949276A (ja) | 1995-08-10 | 1995-08-10 | 耐火パネル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20371195A JPH0949276A (ja) | 1995-08-10 | 1995-08-10 | 耐火パネル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0949276A true JPH0949276A (ja) | 1997-02-18 |
Family
ID=16478591
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20371195A Pending JPH0949276A (ja) | 1995-08-10 | 1995-08-10 | 耐火パネル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0949276A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR200466580Y1 (ko) * | 2011-12-22 | 2013-04-23 | 주식회사 에스와이테크 | 메탈 패널 고정용 브라켓 |
| JP2015151752A (ja) * | 2014-02-14 | 2015-08-24 | アイジー工業株式会社 | 外装材の連結構造 |
| JP2015151729A (ja) * | 2014-02-13 | 2015-08-24 | アイジー工業株式会社 | 外装材 |
| JP2015161141A (ja) * | 2014-02-28 | 2015-09-07 | アイジー工業株式会社 | 外装材 |
| JP2015165068A (ja) * | 2014-03-03 | 2015-09-17 | アイジー工業株式会社 | 外装材の連結構造 |
| JP2015168978A (ja) * | 2014-03-07 | 2015-09-28 | アイジー工業株式会社 | 外装施工方法 |
| CN111101675A (zh) * | 2019-12-25 | 2020-05-05 | 路巧玲 | 一种清水混凝土复合外墙板及其施工方法 |
-
1995
- 1995-08-10 JP JP20371195A patent/JPH0949276A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR200466580Y1 (ko) * | 2011-12-22 | 2013-04-23 | 주식회사 에스와이테크 | 메탈 패널 고정용 브라켓 |
| JP2015151729A (ja) * | 2014-02-13 | 2015-08-24 | アイジー工業株式会社 | 外装材 |
| JP2015151752A (ja) * | 2014-02-14 | 2015-08-24 | アイジー工業株式会社 | 外装材の連結構造 |
| JP2015161141A (ja) * | 2014-02-28 | 2015-09-07 | アイジー工業株式会社 | 外装材 |
| JP2015165068A (ja) * | 2014-03-03 | 2015-09-17 | アイジー工業株式会社 | 外装材の連結構造 |
| JP2015168978A (ja) * | 2014-03-07 | 2015-09-28 | アイジー工業株式会社 | 外装施工方法 |
| CN111101675A (zh) * | 2019-12-25 | 2020-05-05 | 路巧玲 | 一种清水混凝土复合外墙板及其施工方法 |
| CN111101675B (zh) * | 2019-12-25 | 2021-07-13 | 中辰鸿泰建设有限公司 | 一种清水混凝土复合外墙板及其施工方法 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20040507 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
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