JPH09228510A - 耐火パネル - Google Patents
耐火パネルInfo
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- JPH09228510A JPH09228510A JP3917096A JP3917096A JPH09228510A JP H09228510 A JPH09228510 A JP H09228510A JP 3917096 A JP3917096 A JP 3917096A JP 3917096 A JP3917096 A JP 3917096A JP H09228510 A JPH09228510 A JP H09228510A
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Abstract
根材、天井材、床材、間仕切り材、あるいは防火戸、等
として使用でき、かつ、製造後に膨れ、反り等の変形が
なく、しかも防火性、耐火性、機械強度に優れた耐火パ
ネルに関するものである。 【構成】 表面材1の裏面に接着剤4を介して無機ボー
ド5を形成し、無機ボード5と裏面材2にてプラスチッ
クフォーム15をサンドイッチし、両端に雄雌型連結部
を形成した長尺状の耐火パネルAにおいて、少なくとも
前記無機ボード5とプラスチックフォーム15間には、
波状の凹凸8を形成することにより木口から木口に亘っ
て連通するように空間9を形成した通気性アンカー部材
7を形成した耐火パネルAである。
Description
外壁材、屋根材、天井材、床材、間仕切り材、あるいは
防火戸、等として使用でき、かつ、製造後に膨れ、反り
等の変形がなく、しかも防火性、耐火性、機械強度に優
れた耐火パネルに関するものである。
ェノール樹脂発泡体(フェノールフォーム)からなる芯
材をサンドイッチした耐火パネルは数多く発明、考案さ
れて上市されている。
ような芯材としてフェノールフォームを使用した耐火パ
ネルでは、一般的にフェノールフォームの自己接着性
が弱く、表面材、裏面材と芯材との接着性に劣り、剥離
が生じ易いものであった。また、芯材を各種合成樹脂
発泡体とした際には、耐火パネル自体の機械強度に劣
り、しかも合成樹脂発泡体の経時変化により、耐火パネ
ル表面に凹凸が生じたり、反ったりする不具合が生じる
ことがある場合もあった。さらに、芯材の形成時に反
応ガスが発生して芯材内に残留したり、フェノールフォ
ーム中に、反応の際の縮合水が重量の数10パーセント
位が保持され、製品の養生期間、あるいは耐火パネルの
施工後に、外気温等の変化により、水分が水蒸気化し、
逃げ道が無いために、耐火パネルの表面材もしくは裏面
材と芯材間に残留し、耐火パネルの表面材裏面や裏面材
裏面にガス膨れが発生したり、反ったりする等、経時的
に耐火パネルに悪影響をおよぼす不具合を生じることも
あった。
を除去するために、表面材の裏面に接着剤を介して無機
ボードを形成し、無機ボードと裏面材にてプラスチック
フォームをサンドイッチし、両端に雄雌型連結部を形成
した長尺状の耐火パネルにおいて、少なくとも前記無機
ボードとプラスチックフォーム間には、波状の凹凸を形
成することにより木口から木口に亘って連通するように
空間を形成した通気性アンカー部材を形成することによ
り、耐火パネル自体の機械強度を向上させると共に、芯
材との接着強度を向上させ、通気性アンカー部材の空間
から、芯材内の反応ガスや水蒸気を耐火パネル外部に放
出し、製造後の耐火パネルに反りや膨れ等の悪影響をお
よぼさない耐火パネルを提案するものである。
ルの一実施例について詳細に説明する。すなわち、耐火
パネルAは図1、図2(図1のa−a部分拡大断面
図)、図3、図4、および図5に示すように、表面材1
と裏面材2間に芯材3を一体に形成したものであり、表
面材1の裏面に接着剤4を介して無機ボード5を形成
し、無機ボード5と裏面材2で例えば耐火性のあるフェ
ノール樹脂を主原料とする合成樹脂発泡体からなるプラ
スチックフォーム15をサンドイッチした耐火パネルA
であり、少なくとも無機ボード5の裏面側(芯材3側の
面)に接着剤6を介して凹凸8と空間9を形成した通気
性アンカー部材7を形成したものである。
に示すように、長尺状の金属製薄板からなる表面材1、
裏面材2と幅方向の一端に形成した雄型連結部10、他
端に形成した雌型連結部11、および化粧面12とから
形成したものである。また、耐火パネルA同士の連結で
生じる目地部には無機パッキング材13、防水パッキン
グ材14を介在し、さらに防火性、耐火性、防水性の向
上を図った耐火パネルAである。また、図3において、
αは躯体、βは固定具、Bは目地カバー、Cは敷目板、
DはEPDM等のパッキング材、Eは防水性、耐火性の
あるコーキング材、Fはロックウール等の耐火材、Gは
耐火敷目板である。
鉄、アルミニウム、銅、ステンレス、チタン、アルミ・
亜鉛合金メッキ鋼板、ガルバリウム鋼板、ホーロー鋼
板、クラッド鋼板、ラミネート鋼板(塩ビ鋼板等)、サ
ンドイッチ鋼板(制振鋼板等)、塩化ビニル樹脂、ポリ
カーボネイト樹脂等(勿論、これらを各種色調に塗装し
たカラー板を含む)の一種をロール成形、プレス成形、
押出成形等によって各種形状に成形したもの、あるいは
無機質材を押出成形、プレス成形、オートクレーブ養生
成形等して各種任意形状に形成したもの、さらには、裏
面材2としてアルミニウム蒸着紙、アスベスト紙、クラ
フト紙、アスファルトフェルト、金属箔(Al、Fe、
Pb、Cu)、合成樹脂シート、ゴムシート、布シー
ト、石膏紙、水酸化アルミ紙、ガラス繊維不織布等の1
種、または2種以上をラミネートしたもの、あるいは防
水処理、難燃処理されたシート状物、あるいはこれらの
複合材からなるものである。
接着剤6、通気性アンカー部材7とプラスチックフォー
ム15とからなる構成であり、プラスチックフォーム1
5は主に断熱材、耐火材、接着剤、補強材、緩衝材、吸
音材、嵩上材、軽量化材、等として機能するものであ
る。
15はポリウレタンフォーム、ポリイソシアヌレートフ
ォーム、フェノールフォーム、塩化ビニルフォーム、ポ
リエチレンフォーム、ポリスチレンフォーム、ユリアフ
ォーム、等の合成樹脂発泡体からなるものであり、例え
ばレゾール型フェノール樹脂の原液(フェノールレジ
ン)と、難燃材、発泡剤、熱発泡炭化層形成剤、中和
剤、硬化剤、可塑剤等の組成物を混合し、表面材1、も
しくは裏面材2の裏面側に吐出させ、加熱して反応・発
泡・硬化させて形成したものである。また、各種難燃材
としては軽量骨材(パーライト粒、ガラスビーズ、石膏
スラグ、タルク石、シラスバルーン、水酸化アルミニウ
ム等)、繊維状物(グラスウール、ロックウール、カー
ボン繊維、グラファイト等)等である。
してはレゾール型のフェノールフォームに、発泡剤、水
酸化アルミニウム(Al(OH)3 )、ポリリン酸アン
モニウム、グラファイト、硬化剤、等を混入し、発泡、
硬化させ、仕上がり密度で50〜300Kg/m3 位に
形成したものである。
トマー型エポキシ樹脂、イソシアネート、例えばメチレ
ンジイソシアネート(略称MDI)等のエマルジョンタ
イプ、ホットメルトタイプ、および、その変性イソシア
ネート、例えばウレタン変性、ビュレット変性イソシア
ネート、イソシアヌレート変性イソシアネート等の1種
を用いるものであり、例えばエポキシ樹脂、フェノール
樹脂、ウレタン樹脂、ビニル樹脂、アクリル樹脂、ポリ
エステル樹脂、EVA樹脂等の合成樹脂系の接着剤、ゴ
ム系接着剤、油性系接着剤、等よりなるものである。
機械強度の向上、表面材1の剥離防止、等のため用いる
もので、JIS−A−1304の耐火構造試験の耐火構
造1時間試験に合格するためのものであり、例えばケイ
酸カルシウム板、炭酸カルシウム板、石膏ボード、パー
ライトセメント板、ロックウール板、スレート板、AL
C板、PC板、その他の無機質軽量体、無機質軽量発泡
体、あるいはこれらの複合板の1種以上、もしくは超高
密度樹脂(高密度のフェノールフォーム等)を耐火パネ
ルAの表面材1の裏面に接着剤4を介して一体に介在さ
せるものである。
(c)に示すようなものであり、無機ボード5の裏面に
接着剤6を介して接着され、無機ボード5と芯材3間の
接着強度を向上するためのものである。また、通気性ア
ンカー部材7には空間9を形成するための凹凸8を形成
するものであり、この凹凸8により形成された空間9、
図3に示す目地部、図5に示す連結部とがつながってお
り、芯材3内の余剰ガス成分(塩素、二酸化炭素、塩化
メチレン、ホルムアルデヒド、水蒸気、水素、等)、あ
るいは反応時の縮合水等のガスを外部に放出し、製造後
の耐火パネルAの表面、裏面には内部ガスによる膨れ、
反り等の変形がなく、しかも強度、耐火性能に優れた耐
火パネルAとなる。
は気体等は通過するが液体は通過しないものを使用する
ものであり、例えば長繊維、短繊維等をシート状に形成
し、シート状、ネット状、繊維状、植毛状、塊状、カー
ル状、等に任意密度で形成するものであり、植毛する際
は、10〜200μの長さで、太さが約5〜200μ位
の繊維を使用するものである。なお、図6(a)〜
(c)において、(a)図はシート状、(b)図は繊維
(パイル)を植毛した通気性アンカー部材7、(c)図
は不織布により形成した通気性アンカー部材7である。
より形成することにより、通気性アンカー部材7は表面
材1と芯材3間の接着強度を強化し、特に芯材3がフェ
ノールフォームのように脆く接着強度の弱いものを使用
する場合に、表面材1(裏面材2)と芯材3間の剥離を
防止するものである。勿論、両面に植毛したものを通気
性アンカー部材7として使用することもできる。
部材7としては、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、ビ
ニロン繊維、ボロン繊維、炭素繊維、アルミナ繊維、炭
化ケイ素繊維、アラミド繊維、ガラス繊維、ロックウー
ル繊維、等の1種からなる通気性を有するシート状物で
ある。
ールフェルト、セラミックウール等よりなり、JIS−
A−1304の耐火構造試験の耐火構造1時間試験時に
連結部間に間隙が形成されるのを防止して火炎の浸入を
遮断し、主に耐火材、気密材等の機能として有用なもの
である。
性のあるパッキング材としては、例えばポリ塩化ビニル
系、クロロプレン系、クロロスルホン化ポリエチレン
系、エチレンプロピレン系、アスファルト含浸ポリウレ
タン系、EPM、EPDM等の一般的に市販されている
ものであり、主に防水材、気密材等の機能として有用な
ものである。
を確認するため、図1に示すような耐火パネルAに対し
てJIS−A−1304の耐火構造試験の耐火構造1時
間試験を実施したところ合格する性能を得た。なお、こ
の際の仕様は表面材1と裏面材2が0.5mm厚のカラ
ー鋼板、プラスチックフォーム15はフェノールフォー
ム(密度160Kg/m3 位)、無機ボード5はケイ酸
カルシウム板、通気性アンカー部材7としてはロックウ
ール繊維で、耐火パネルAの総厚さは50mmであっ
た。また連結部にはロックウールフェルトよりなる無機
パッキング材13を連続で形成したものである。
火パネルの一実施例であり、図7〜図10に示すような
耐火パネルAとすることもできる。すなわち、図7
(a)〜(f)、および図8(a)〜(f)は通気性ア
ンカー部材7のその他の実施例を示す一部拡大図であ
る。
〜(e)は耐火パネルAの断面のその他の実施例を示す
ものである。
接着剤6は省略して示してある。
ネルによれば、プラスチックフォームとしてフェノー
ルフォームを使用しても、プラスチックフォームとの接
着は通気性部材としたために、接着強度が大幅に向上
し、製造後に表面材が剥離することがない。通気性ア
ンカー部材の凹凸の空間を木口から木口に亘って連通す
るように一定ピッチで複数本形成したために、目地部か
ら芯材内の反応ガスや水蒸気を耐火パネルの外部に確実
に放出でき、製造後の耐火パネルの反りや膨れ等を防止
できる。JIS−A−1301(建築物の木造部分の
防火試験方法)、JIS−A−1302(建築物の不燃
構造部分の防火試験方法)、JIS−A−1304(建
築構造部分の耐火試験方法)の試験に合格できる耐火性
能を有する。無機ボードの形成により耐火性、機械強
度が大幅に向上する。等の特徴、効果がある。
である。
大断面図である。
である。
大断面図である。
す部分拡大断面図である。
カー部材の例を示す説明図である。
カー部材のその他の例を示す一部拡大図である。
カー部材のその他の例を示す一部拡大図である。
面図である。
断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 表面材の裏面に接着剤を介して無機ボー
ドを形成し、無機ボードと裏面材にてプラスチックフォ
ームをサンドイッチし、両端に雄雌型連結部を形成した
長尺状の耐火パネルにおいて、少なくとも前記無機ボー
ドとプラスチックフォーム間には、波状の凹凸を形成す
ることにより木口から木口に亘って連通するように空間
を形成した通気性アンカー部材を形成したことを特徴と
する耐火パネル。
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1996
- 1996-02-27 JP JP03917096A patent/JP3664280B2/ja not_active Expired - Fee Related
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