JPH1046782A - 耐火パネルの取付構造 - Google Patents

耐火パネルの取付構造

Info

Publication number
JPH1046782A
JPH1046782A JP20674596A JP20674596A JPH1046782A JP H1046782 A JPH1046782 A JP H1046782A JP 20674596 A JP20674596 A JP 20674596A JP 20674596 A JP20674596 A JP 20674596A JP H1046782 A JPH1046782 A JP H1046782A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piece
fireproof
refractory
fitting
joint cover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20674596A
Other languages
English (en)
Inventor
Sue Koseki
寿衛 小関
Takahiro Hoshikawa
貴裕 星川
Masahiko Suzuki
雅彦 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IG Technical Research Inc
Original Assignee
IG Technical Research Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IG Technical Research Inc filed Critical IG Technical Research Inc
Priority to JP20674596A priority Critical patent/JPH1046782A/ja
Publication of JPH1046782A publication Critical patent/JPH1046782A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Building Environments (AREA)
  • Finishing Walls (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は建築、構築物の内壁材、外壁材、屋
根材、天井材、床材、間仕切り材、あるいは防火戸、等
として使用でき、かつ、製造後に膨れ、反り等の変形が
なく、しかも耐火性、防水性、気密性、施工性、機械強
度に優れた耐火パネルの取付構造に関するものである。 【構成】 断面略逆T字状で断面略U字状の嵌合部2を
有する金属製敷目板6に不燃シート7を形成した耐火敷
目板Aを一定ピッチで複数本固定し、表面材8と裏面材
20間にプラスチックフォーム18と端部に形成した不
燃ボード19よりなる芯材17を形成し、突き合わせ構
造に形成した耐火パネルBを耐火敷目板A間の全壁面に
固定具βで固定し、耐火敷目板Aの嵌合部2に断面略T
字状で表面に耐火化粧材Eを形成した目地カバーCの係
合部25を嵌着して一体に形成されている耐火パネルB
の取付構造である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建築、構築物の内壁材、
外壁材、屋根材、天井材、床材、間仕切り材、あるいは
防火戸、等として使用でき、かつ、製造後に膨れ、反り
等の変形がなく、しかも耐火性、防水性、気密性、施工
性、機械強度に優れた耐火パネルの取付構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、薄板状の表面材と裏面材にてフ
ェノール樹脂発泡体(フェノールフォーム)からなる芯
材をサンドイッチしたパネルを用いて形成した取付構造
は数多く発明、考案されて上市されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような芯材としてフェノールフォームを使用したパネル
では、一般的にフェノールフォームの自己接着性が弱
く、表面材、裏面材と芯材との接着性に劣り、剥離が生
じ易いものであった。また、一般的に芯材を各種合成
樹脂発泡体とした際には、パネル自体の機械強度に劣
り、しかも合成樹脂発泡体の経時変化により、パネル表
面に凹凸が生じたり、反ったりする不具合が生じること
がある場合もあった。さらに、芯材の形成時に反応ガ
スが発生して芯材内に残留したり、フェノールフォーム
中に、反応の際の縮合水が重量の数10パーセント位が
保持され、製品の養生期間、あるいはパネルの施工後
に、外気温等の変化により、水分が水蒸気化し、逃げ道
が無いために、パネルの表面材もしくは裏面材と芯材間
に残留し、パネルの表面材裏面や裏面材裏面にガス膨れ
が発生したり、反ったりする等、経時的にパネルに悪影
響をおよぼす不具合を生じることもあった。このため
に、パネルの取付強度が低下する不具合もあった。ま
た、これらパネルの連結部構造は複雑で、かつ横張り構
造が主であったために、窓廻り等の施工性が非常に悪か
った。さらに、軽く、縦張りで、左右方向に張ってい
け、施工性が良く、JIS−A−1304の耐火構造試
験に合格できるパネルの取付構造はなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような欠点
を除去するため、断面略逆T字状で断面略U字状の嵌合
部を有する金属製敷目板に不燃シートを形成した耐火敷
目板を一定ピッチで複数本固定し、表面材と裏面材間に
プラスチックフォームと端部に形成した不燃ボードより
なる芯材を形成し、突き合わせ構造に形成した耐火パネ
ルを耐火敷目板間の全壁面に固定具で固定し、耐火敷目
板の嵌合部に断面略T字状で表面に耐火化粧材を形成し
た目地カバーの係合部を嵌着して一体に形成されている
耐火パネルの取付構造を提供するものである。
【0005】
【実施例】以下に図面を用いて本発明に係る耐火パネル
の取付構造の一実施例について詳細に説明する。すなわ
ち、図1は上記耐火パネルの取付構造を示す断面図であ
り、αは躯体、βは固定具、Aは耐火敷目板、Bは耐火
パネル、Cは係合部材Dと耐火化粧材Eよりなる目地カ
バー、Fは目地部である。
【0006】さらに詳説すると、耐火敷目板Aは図2に
示すように、水平面状の固定片1と、固定片1の略中央
を上方に2本突出した立ち上がり片3と、立ち上がり片
3により形成される断面略U字状の嵌合溝4と、嵌合溝
4内に突出した嵌合片5とから形成した嵌合部2とから
断面略逆T字状に形成した金属製の敷目板6と、敷目板
6の図では表面側に形成した不燃シート7とからなるも
のであり、金属製板材をロール成形により、あるいは押
出成形により成形した敷目板6に不燃シート7を接着剤
等で一体化したものである。また、1aは防水性の強
化、危険防止用の舌片である。
【0007】この耐火敷目板Aは、図1に示すように耐
火パネルBの目地部Fの裏面に形成し、後記する目地カ
バーCを固定する固定下地となるものであると共に、耐
火パネルB間からの躯体α側への雨水、火炎等の浸入防
止、耐火パネルB固定の際のガイド等として機能するも
のである。
【0008】固定片1は耐火敷目板Aを躯体αに固定す
る部分である。
【0009】嵌合部2は後記する目地カバーCの係合部
25を嵌合片5で係止し、目地部Fに目地カバーCを固
定する部分である。
【0010】不燃シート7は、例えばロックウールフェ
ルト、セラミックウール、グラスウール、等よりなり、
JIS−A−1304(耐火性能別に耐火30分、耐火
1時間、耐火2時間の試験がある)の耐火構造試験の耐
火構造1時間試験時に目地部Fに間隙が形成されるのを
防止して火炎の浸入を遮断し、主に耐火材、気密材等の
機能として有用なものである。
【0011】耐火パネルBは図3に示すように横断面が
ハット状で、かつ、長尺体とした表面材8と、表面材8
の裏面に形成した横断面ハット状の芯材17と、芯材1
7の長手方向の少なくとも裏面を被覆した裏面材20と
からサンドイッチ構造に形成したものである。
【0012】表面材8は水平面状の化粧面9と、化粧面
9の両側縁を内方へ、化粧面9と垂直に、あるいは内
方、外方に傾斜して屈曲した側壁10と、側壁10の下
端を外側方へ屈曲し延長した突出片12と、突出片12
に形成した凹状の溝条11aと、突出片12の先端を上
方に屈曲した立ち上がり片14と立ち上がり片14の先
端を傾斜して屈曲したガイド部15とからなる防水片1
3と、ガイド部15の端縁を内方に屈曲した補強片16
とから構成した固定部11とから形成したものである。
【0013】溝条11aは防水溝として機能すると共
に、固定具βを収納することにより、後記する目地カバ
ーC固定の際に耐火パネルBを固定した固定具βの頭部
β1 が邪魔にならないように形成したものである。この
ために、目地カバーCを長尺状に形成しても耐火パネル
Bを固定後に目地カバーCを固定できるものである。な
お、溝条11aを形成しないで固定する場合には、目地
カバーCが短尺状であれば目地カバーC間に露出した耐
火パネルBの固定部11を固定具βにより固定すればよ
いが、長尺状のものを使用する場合には、耐火パネルB
と目地カバーCを同時に固定しなければならず、施工性
に問題があった。このように、溝条11aを形成するこ
とにより、目地カバーCが長尺状でも短尺状でも施工性
に何等問題なく確実に施工できるものである。
【0014】防水片13は上方に突出して形成すること
により、万が一に内部に浸入した雨水等が目地部Fの間
隙より内部の躯体α側へ浸入しないように形成したもの
である。
【0015】防水片13に形成したガイド部15は傾斜
して形成することにより、図1に示すように後記する目
地カバーCの係合部25、耐火目地材28の挿入を容易
にし、位置決めを簡単にすることにより施工性の向上を
図るものである。勿論、円弧状に傾斜して形成しても良
いものである。
【0016】補強片16は芯材17の原料となるプラス
チックフォーム18を充填する際、プラスチックフォー
ム18がガイド部15、および突出片12の表面側に漏
れないようにすると共に、耐火パネルBの側縁を直線状
にし、耐火パネルBの寸法精度を向上することにより、
働き幅の寸法精度を向上させ、かつ、目地部Fの間隙を
なくし断熱性、気密性等を向上するためのものである。
さらに、ガイド部15、補強片16は耐火パネルB自体
の補強としても機能するものである。
【0017】裏面材20は図3に示すように主に芯材1
7の裏面を被覆し、補強材、防水材、防湿材、防火材の
機能を有すると共に、芯材17が躯体αに直接接触する
のを防止する隔離材として役立つものである。
【0018】また、裏面材20の形状としては、水平面
状の裏面化粧面21と、裏面化粧面21の両端を内方に
コ字状に屈曲した補強片22よりなるものである。
【0019】表面材8、裏面材20は金属薄板、例えば
鉄、アルミニウム、銅、ステンレス、チタン、アルミ・
亜鉛合金メッキ鋼板、ガルバリウム鋼板、ホーロー鋼
板、クラッド鋼板、ラミネート鋼板(塩ビ鋼板等)、サ
ンドイッチ鋼板(制振鋼板等)、および塩化ビニル樹
脂、ポリカーボネイト樹脂等(勿論、これらを各種色調
に塗装したカラー板を含む)の一種をロール成形、プレ
ス成形、押出成形等によって各種形状に成形したもの、
あるいは無機質材を押出成形、プレス成形、オートクレ
ーブ養生成形等して各種任意形状に形成したもの、さら
には、裏面材20としてアルミニウム蒸着紙、アスベス
ト紙、クラフト紙、アスファルトフェルト、金属箔(A
l、Fe、Pb、Cu)、合成樹脂シート、ゴムシー
ト、布シート、石膏紙、水酸化アルミ紙、ガラス繊維不
織布、等の1種、または2種以上をラミネートしたも
の、あるいは防水処理、難燃処理されたシート状物から
なるものである。
【0020】また、芯材17はプラスチックフォーム1
8と両端に形成した不燃ボード19とからなり、プラス
チックフォーム18はポリウレタンフォーム、ポリイソ
シアヌレートフォーム、フェノールフォーム、塩化ビニ
ルフォーム、ポリエチレンフォーム、ポリスチレンフォ
ーム、ユリアフォーム等、の合成樹脂発泡体からなるも
のであり、例えばレゾール型フェノールの原液と、硬化
剤、発泡剤を混合し、表面材8、もしくは裏面材20の
裏面側に吐出させ、加熱して反応・発泡・硬化させて形
成したものである。さらに、プラスチックフォーム18
中には各種難燃材として軽量骨材(パーライト粒、ガラ
スビーズ、石膏スラグ、タルク石、シラスバルーン、水
酸化アルミニウム等)、繊維状物(グラスウール、ロッ
クウール、カーボン繊維、グラファイト等)を混在さ
せ、耐火性、防火性を向上させることもできる。
【0021】プラスチックフォーム18の具体例として
はレゾール型のフェノールフォームに、発泡剤、水酸化
アルミニウム(Al(OH)3 )、ポリリン酸アンモニ
ウム、グラファイト、硬化剤、等を混入し、発泡、硬化
させ、仕上がり密度で50〜300Kg/m3 位に形成
したものである。このプラスチックフォーム18を使用
した耐火パネルBを使用して壁を形成した場合には、J
IS−A−1304の耐火構造1時間試験に合格できる
耐火性能を有する構造となる。勿論、図示しないが、表
面材8と裏面材20間のプラスチックフォーム18が露
出する部分(耐火パネルBの両端部となる補強片16、
補強片22部分)には、製造時の型(キュアオーブンの
上下の型枠)との剥離が確実に行えるように離型紙、合
成樹脂製フィルム、不燃シート等の漏れ防止フィルム、
耐火シート、あるいはその他シート状物を貼着して形成
しても良いものである。
【0022】レゾール型のフェノールフォームは、主に
連続式の発泡成形方法により製造されるものであり、他
の合成樹脂発泡体(プラスチックフォーム)に比べて不
燃性、低発煙性、低毒性の性能を有するものである。ま
た、このフェノールフォームを金属板にサンドイッチし
て形成された金属サイディング材は、単体でJIS−A
−1301(建築物の木造部分の防火試験方法)、JI
S−A−1302(建築物の不燃構造部分の防火試験方
法)の防火構造試験に合格する防火性能を有するもので
ある。
【0023】不燃ボード19は、目地部Fの防火性の強
化のため用いるもので、JIS−A−1304の耐火構
造試験の耐火構造1時間試験に合格するためのものであ
り、例えばケイ酸カルシウム板、炭酸カルシウム板、石
膏ボード、パーライトセメント板、ロックウール板、ス
レート板、ALC板、PC板、その他の無機質軽量体、
無機質軽量発泡体、あるいはこれらの複合板の1種以
上、もしくは超高密度樹脂(高密度のフェノールフォー
ム等)、あるいはこれらの複合板、等を耐火パネルBの
両端に一体に介在させるものである。勿論、両端に亘っ
て不燃ボード19を形成しても良いものである。
【0024】目地カバーCは係合部材Dと耐火化粧材E
とからなり、係合部材Dは図4、および図5(a)〜
(c)(図4の断面図)に示すように、平面状の水平面
23と、水平面23の両端縁を内方にL字状に屈曲した
嵌合片24と、水平面23の略中央部分を下方に垂下し
た係合片26と、係合片26の先端近傍を外方に突出し
た係合爪27とからなる係合部25と、係合片26の根
本に形成した耐火目地材28とから断面略T字状に形成
したものである。また、係合爪27は間隔を有して一定
ピッチ(50〜300mm位)で形成するものであり、
これにより施工性と係合力の強化が図られるものであ
る。
【0025】耐火化粧材Eは図6に示すようなものであ
り、耐火性のある無機材等を押出成形により成形し、そ
の後、オートクレーブ、乾燥、焼成等により形成したも
の、あるいは耐火性のあるフェノールの高密度樹脂成形
材(150〜250Kg/m 3 位)を使用したものであ
る。勿論、耐火化粧材Eの表面に耐候性の高い被覆材
(合成樹脂製塗料、合成樹脂製フィルム、釉薬、等)を
形成しても良いものである。
【0026】その形状は、平面状の化粧面部29と、両
側面を形成する側面30と、側面30の途中を内方に窪
ませた嵌合溝31とから形成したものである。
【0027】係合部材Dの嵌合片24は耐火化粧材Eの
嵌合溝31を嵌合し、係合部材Dと耐火化粧材Eを一体
化し、図7に示す目地カバーCとするためのものであ
る。勿論、水平面23、嵌合溝31に接着剤を形成し、
固定力を向上しても良いものである。
【0028】係合部材Dの係合部25は耐火敷目板Aの
嵌合部2と一体化するものであり、係合爪27が嵌合片
5に係合されることにより、一体化を確実にし、施工後
に剥落することがないものである。
【0029】耐火目地材28は目地カバーCを目地部F
に形成する際に、耐火パネルB間の目地部Fに隙間なく
形成されるものであり、例えばロックウールフェルト、
セラミックウール、グラスウール、等よりなり、JIS
−A−1304の耐火構造試験の耐火構造1時間試験時
に目地部Fに間隙が形成されるのを防止して火炎の浸入
を遮断し、主に耐火材、気密材等の機能として有用なも
のである。
【0030】次に本発明に係る耐火パネルの取付構造を
形成するための施工法につき説明する。いま図1に示す
ような外壁を構成するために、図2に示すような金属薄
板材よりなる敷目板6上にロックウールフェルトよりな
る不燃シート7を形成した耐火敷目板A、耐火パネルB
としては図3に示すようなものであり、表面材8、裏面
材20としては0.5mm厚のカラー鋼板を使用し、プ
ラスチックフォーム18としてはフェノールフォームに
各種添加剤を混入した原料を使用し、これを表面材8と
裏面材20間に充填し、反応、発泡させ次にキュアして
150Kg/m 3 に形成し、端部にケイ酸カルシウム板
よりなる不燃ボード19を形成し、目地カバーCとして
は図7に示すようなものであり、係合部材Dとしては金
属板材おロール成型品と、耐火目地材28としてはロッ
クウールフェルトを使用したもの、耐火化粧材Eとして
はフェノールの高密度樹脂成形材(200Kg/m
3 位)を使用する。
【0031】また、耐火敷目板Aの立ち上がり片3間の
幅(不燃シート7を含んだ幅)をT、耐火パネルBの全
幅をWとすると耐火敷目板Aの取付ピッチ≧T+Wとす
る。勿論、取付ピッチ=T+Wが好ましいピッチであ
る。
【0032】そこで、C型鋼よりなる躯体αに図2に示
すような耐火敷目板Aを縦に、耐火パネルBの全幅W=
590mmに耐火敷目板Aの立ち上がり片3の幅T=1
0mmをプラスした600mmのピッチで複数本、固定
具βにより固定する。耐火敷目板Aの取り付け(割り付
け)が完了したら、耐火敷目板Aの立ち上がり片3間に
耐火パネルBを挿入し、その溝条11aを固定具βによ
り躯体αに固定する。
【0033】このようにして、耐火パネルB間の目地部
Fが形成されたら、この目地部Fの間隙に、図7に示す
ような長尺状の目地カバーCの係合部25を挿入し、耐
火敷目板Aの嵌合部2と目地カバーCの係合部25と一
体化し、耐火パネルB同士の目地部Fを目地カバーCに
より被覆して、施工を完了するものである。このように
形成した構造に対し、JIS−A−1304の耐火構造
1時間の試験を行ったところ、合格する性能を得た。
【0034】以上説明したのは本発明に係る耐火パネル
の取付構造の一実施例にすぎず、図8(a)〜(e)〜
図13(a)〜(c)に示すような耐火敷目板A、耐火
パネルB、目地カバーCを使用して形成することもでき
る。
【0035】すなわち、図8(a)〜(e)は耐火敷目
板Aのその他の実施例を示すものであり、特に(b)、
(d)、(e)図は敷目板6を金属、あるいは合成樹脂
(プラスチック)の押出成形により形成した耐火敷目板
Aである。また、(c)図は固定片1の裏面に不燃シー
ト7を形成した耐火敷目板Aである。
【0036】図9(a)〜(c)は耐火パネルBのその
他の実施例を示すものであり、不燃ボード19を各部分
に形成し、耐火性、強度を向上した耐火パネルBであ
る。
【0037】図10(a)〜(c)〜図13(a)〜
(c)は目地カバーCのその他の実施例を示すものであ
り、化粧面部24、係合部25をそれぞれ変形した目地
カバーCである。特に、図12(a)は水平面23の裏
面にパッキング材Gを形成し、防水性を向上した目地カ
バーCである。
【0038】パッキング材Gは、耐火パネルBと目地カ
バーC間の隙間から雨水等が浸入しないように形成する
ものであり、例えば定型で弾性のあるパッキング材Gと
しては、例えば発泡ゴム、ポリ塩化ビニル系、クロロプ
レン系、クロロスルホン化ポリエチレン系、エチレンプ
ロピレン系、アスファルト含浸ポリウレタン系、EP
M、EPDM等の一般的に市販されているもの、あるい
は硬化型のパッキング材G(シーリング材)としてはシ
リコーン系(反応硬化型、湿気硬化型)、変成シリコー
ン系(反応硬化型)、ポリサルファイド系(反応硬化
型)、ポリウレタン系(反応硬化型、湿気硬化型)、S
BR系(乾燥硬化型)、アクリル系(乾燥硬化型)等よ
りなるものである。勿論、耐火性のあるパッキング材G
を使用して耐火性を向上することもできる。
【0039】図14(a)〜(c)は本発明に係る耐火
パネルの取付構造のその他の実施例を示すものであり、
特に(c)図はパッキング材Gを形成し、防水性を向上
したものである。
【0040】図15(a)〜(c)は耐火パネルBのそ
の他の実施例を示す拡大断面図であり、表面材8、裏面
材20の裏面(図では表面材8の裏面に形成した場合を
示す)に通気性部材32、接着剤33、パイル34を複
数本形成したパイル層35を形成した場合を示すもので
ある。勿論、表面材8と裏面材20の両方の裏面に通気
性部材32、接着剤33、パイル層35を形成すること
ができる。
【0041】さらに詳説すると、通気性部材32はプラ
スチックフォーム18内で極小間隙を形成する通気性の
ある部材であれば何でもよく、例えば、綿、麻、毛、
絹、等(植物性繊維、動物性繊維、合成樹脂製繊維、無
機質製繊維、等)の繊維を細く長くひきのばしてよりを
かけたものである。さらに詳説すると、通気性部材32
に形成される極小間隙はプラスチックフォーム18内の
余剰ガス成分(塩素、二酸化炭素、塩化メチレン、ホル
ムアルデヒド、水蒸気、水素、等)、あるいは反応時の
縮合水等のガスが通気できるようにするものであり、製
造後の耐火パネルBの表面、裏面には内部ガスによる膨
れ、反り等の変形がなく、しかも強度、耐火性能に優れ
た耐火パネルBとなる。
【0042】接着剤33の例としては、エラストマー型
エポキシ樹脂、イソシアネート、例えばメチレンジイソ
シアネート(略称MDI)等のエマルジョンタイプ、ホ
ットメルトタイプ、および、その変性イソシアネート、
例えばウレタン変性、ビュレット変性イソシアネート、
イソシアヌレート変性イソシアネート等の1種を用いる
ものであり、例えばエポキシ樹脂、フェノール樹脂、ウ
レタン樹脂、ビニル樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル
樹脂、EVA樹脂等の合成樹脂系の接着剤、ゴム系接着
剤、油性系接着剤、紫外線硬化型接着剤、等よりなるも
のである。
【0043】パイル34は、表面材8もしくは裏面材2
0のプラスチックフォーム18側の面の少なくとも一部
に、接着剤33を介して配設(植毛)されるもので、多
数のパイル34からなるパイル層35を形成するもので
ある。パイル34の素材としては、植物性繊維、動物性
繊維、合成樹脂製繊維、無機質製繊維等よりなり、例え
ばグラスウール、ポリエステル、綿、麻、絹、ナイロ
ン、羽毛、ロックウール、各種金属等のうち少なくとも
1つを用い、糸状として、もしくは繊維を細く長くひき
のばしてよりをかけたものとして使用するものである。
【0044】パイル34としては任意の直径で長さは1
〜25mm、太さは10〜200デニール、散布率10
〜300g/m2 でパイル層35を形成する。パイル3
4は根本を接着剤33に埋設、固定するもので、先端は
プラスチックフォーム18の方向に伸びているものであ
り、その方向としては接着剤33より突出していれば良
いが、表面材8もしくは裏面材20に略垂直であること
が、強力にプラスチックフォーム18と結合するために
は好ましい。なお、パイル34は例えば素材としてはナ
イロンを用い、長さは8mm程度、太さは60デニール
程度、散布率は70g/cm2 程度とすることにより、
パイル層35とプラスチックフォーム18間の接着強度
を強力にすることができるものである。
【0045】パイル34は、表面材8もしくは裏面材2
0の裏面側の少なくとも一部に多数配設されてパイル層
35を形成し、プラスチックフォーム18の形成過程の
液状のうちに浸透し、後に硬化することによって表面材
8もしくは裏面材20とプラスチックフォーム18との
結合強度を大幅に向上させるものであり、表面材8およ
び裏面材20の内部ガスによる膨れ、反りによるプラス
チックフォーム18との剥離を防止するものである。
【0046】パイル層35の形成方法は、表面材8もし
くは裏面材20の裏面側の少なくとも一部に所定の方法
にて塗布された接着剤33が乾燥しない内に多数のパイ
ル34を植設するものであり、機械的に直接1単体ずつ
もしくは複数を直接植設する方法や、接着剤33上から
パイル34を散布する方法等がある。
【0047】また、図16(a)〜(d)は耐火パネル
Bのその他の実施例を示す断面図である。
【0048】
【発明の効果】上述したように本発明に係る耐火パネル
の取付構造によれば、(1)耐火パネルの両端を固定す
る構造であるため、施工性が抜群である。(2)耐火パ
ネルの固定部が目地カバーにより完全に被覆される構造
のため、固定具の頭部が外部に露出しない。(3)耐火
パネル固定時の変形が、目地カバーにより被覆されると
共に、耐火敷目板とカバー材が嵌合構造で形成できるた
めに、施工に熟練を要さない。(4)単体で耐火構造試
験の耐火構造1時間試験(JIS−A−1304)に合
格できる。(5)パネル単体で耐火構造試験の耐火構造
1時間試験(JIS−A−1304)に合格できる窯業
系、セメント系の耐火パネルに比較して軽量であり、施
工性が飛躍的に向上する。(6)左右どちらの方向へで
も同時に張っていけるため施工性がよい。(7)目地カ
バーの表面に形成した耐火化粧材と裏面に形成した耐火
目地材により、耐火性を飛躍的に向上する。(8)防水
片を形成したために防水性が飛躍的に向上する。(9)
防水片に傾斜したガイド部を形成したために目地カバー
の施工性がアップする。(10)耐火敷目板は目地部の
耐火性のアップと、目地カバーの施工下地として機能
し、部材を最小限にし、施工性のアップが図られる。
(11)通気性部材を形成すれば耐火パネルの化粧面の
膨れや反り等の変形が長年に亘って起こらない。(1
2)パイルを接着剤を介して植毛すれば芯材と表面材、
裏面材との接着が強固になり、剥離することがない。等
の特徴、効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る耐火パネルの取付構造を示す断面
図である。
【図2】耐火敷目板の一例を示す説明図である。
【図3】耐火パネルの一例を示す説明図である。
【図4】係合部材の一例を示す説明図である。
【図5】係合部材の一例を示す断面図である。
【図6】耐火化粧材の一例を示す断面図である。
【図7】目地カバーの一例を示す説明図である。
【図8】耐火敷目板のその他の実施例を示す説明図であ
る。
【図9】耐火パネルのその他の実施例を示す説明図であ
る。
【図10】目地カバーのその他の実施例を示す説明図で
ある。
【図11】目地カバーのその他の実施例を示す説明図で
ある。
【図12】目地カバーのその他の実施例を示す説明図で
ある。
【図13】目地カバーのその他の実施例を示す説明図で
ある。
【図14】本発明に係る耐火パネルの取付構造のその他
の実施例を示す断面図である。
【図15】耐火パネルのその他の実施例を示す説明図で
ある。
【図16】耐火パネルのその他の実施例を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
α 躯体 β 固定具 β1 頭部 A 耐火敷目板 B 耐火パネル C 目地カバー D 係合部材 E 耐火化粧材 F 目地部 G パッキング材 1 固定片 1a 舌片 2 嵌合部 3 立ち上がり片 4 嵌合溝 5 嵌合片 6 敷目板 7 不燃シート 8 表面材 9 化粧面 10 側壁 11 固定部 11a 溝条 12 突出片 13 防水片 14 立ち上がり片 15 ガイド部 16 補強片 17 芯材 18 プラスチックフォーム 19 不燃ボード 20 裏面材 21 裏面化粧面 22 補強片 23 水平面 24 嵌合片 25 係合部 26 係合片 27 係合爪 28 耐火目地材 29 化粧面部 30 側壁 31 嵌合溝 32 通気性部材 33 接着剤 34 パイル 35 パイル層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平面状の固定片と該固定片の略中央部
    分を上方に突出した2本の立ち上がり片と該立ち上がり
    片により形成された断面略U字状の嵌合溝と該嵌合溝内
    に突出した嵌合片とからなる嵌合部とから形成した金属
    製の敷目板と該敷目板に形成した不燃シートとからなる
    断面略逆T字状で長尺状の耐火敷目板と、水平面状の化
    粧面と該化粧面の両端を内方に屈曲した側壁と該側壁の
    先端を化粧面と略平行に外方に突出した突出片と該突出
    片の先端を内方に傾斜して屈曲したガイド部と該ガイド
    部の先端を内方にL字状に屈曲した補強片とからなる金
    属製の表面材と、水平面状の裏面化粧面と該裏面化粧面
    の両端を内方に屈曲した補強片とからなる裏面材間にプ
    ラスチックフォームと両端に形成した不燃ボードとから
    なる芯材をサンドイッチした長尺状の耐火パネルと、平
    面状の水平面と該水平面の両端縁を内方にL字状に屈曲
    した嵌合片と水平面の略中央部分を下方に垂下した係合
    片と該係合片の先端近傍を外方に突出した係合爪とから
    断面略T字状に形成した係合部材と、略水平面状の化粧
    面部と該化粧面部の両端に形成した側壁と側壁を内方に
    窪ませて形成した嵌合溝とから断面略四角形状に形成し
    た長尺状の耐火化粧材とからなり、係合部材の嵌合片で
    耐火化粧材の嵌合溝を嵌合して一体化した目地カバーと
    からなり、耐火敷目板を一定ピッチで複数本躯体に固定
    し、耐火パネルを耐火敷目板間に挿入すると共に幅方向
    端部の突出片を固定具により下地に固定することにより
    全壁面に隙間なく形成し、前記目地カバーは耐火敷目板
    の嵌合部に目地カバーの係合部を嵌着して一体に形成し
    ていることを特徴とする耐火パネルの取付構造。
JP20674596A 1996-08-06 1996-08-06 耐火パネルの取付構造 Pending JPH1046782A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20674596A JPH1046782A (ja) 1996-08-06 1996-08-06 耐火パネルの取付構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20674596A JPH1046782A (ja) 1996-08-06 1996-08-06 耐火パネルの取付構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1046782A true JPH1046782A (ja) 1998-02-17

Family

ID=16528402

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20674596A Pending JPH1046782A (ja) 1996-08-06 1996-08-06 耐火パネルの取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1046782A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010082653A1 (ja) * 2009-01-19 2010-07-22 高島株式会社 太陽電池固定装置
CN102003047A (zh) * 2010-10-09 2011-04-06 曹绪勇 装饰用板材及其制造方法
JP2019152046A (ja) * 2018-03-05 2019-09-12 アイジー工業株式会社 合成耐火ジョイナー
JP2019173283A (ja) * 2018-03-27 2019-10-10 アイジー工業株式会社 合成耐火目地構造

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010082653A1 (ja) * 2009-01-19 2010-07-22 高島株式会社 太陽電池固定装置
CN102003047A (zh) * 2010-10-09 2011-04-06 曹绪勇 装饰用板材及其制造方法
JP2019152046A (ja) * 2018-03-05 2019-09-12 アイジー工業株式会社 合成耐火ジョイナー
JP2019173283A (ja) * 2018-03-27 2019-10-10 アイジー工業株式会社 合成耐火目地構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09279811A (ja) 耐火パネルの取付構造
JPH1046782A (ja) 耐火パネルの取付構造
JPH10140781A (ja) 耐火パネル
JPH1025830A (ja) 耐火パネルの取付構造
JPH09328834A (ja) 耐火パネルの取付構造
JPH108598A (ja) 耐火パネルの取付構造
JPH10131344A (ja) 耐火パネル
JPH10121605A (ja) 耐火パネル
JPH09291622A (ja) 耐火パネルの取付構造
JP3761005B2 (ja) 耐火パネルの取付構造
JPH09279715A (ja) 耐火パネルの取付構造
JPH10102632A (ja) 耐火パネルの取付構造
JPH09302807A (ja) 耐火パネルの取付構造
JPH09310427A (ja) 耐火パネルの取付構造
JPH09296539A (ja) 耐火パネルの取付構造
JPH09324480A (ja) 耐火パネルの取付構造
JPH09291621A (ja) 耐火パネルの取付構造
JPH09302806A (ja) 耐火パネルの取付構造
JPH10205027A (ja) 外装材
JP3806775B2 (ja) 耐火パネルの取付構造
JPH1025831A (ja) 耐火パネルの取付構造
JPH09279713A (ja) 耐火パネルの取付構造
JPH1030291A (ja) 耐火パネルの取付構造
JPH108594A (ja) 耐火パネルの取付構造
JPH10196009A (ja) 耐火パネル