JPH09324480A - 耐火パネルの取付構造 - Google Patents

耐火パネルの取付構造

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Publication number
JPH09324480A
JPH09324480A JP14132596A JP14132596A JPH09324480A JP H09324480 A JPH09324480 A JP H09324480A JP 14132596 A JP14132596 A JP 14132596A JP 14132596 A JP14132596 A JP 14132596A JP H09324480 A JPH09324480 A JP H09324480A
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JP
Japan
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fitting
fire
fixture
piece
fireproof
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JP14132596A
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English (en)
Inventor
Masahiko Suzuki
雅彦 鈴木
Hideki Takiguchi
英喜 滝口
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IG Technical Research Inc
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IG Technical Research Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は建築、構築物の内壁材、外壁材、屋
根材、天井材、床材、間仕切り材、あるいは防火戸、等
として使用でき、かつ、製造後に膨れ、反り等の変形が
なく、しかも耐火性、防水性、気密性、施工性、機械強
度に優れた耐火パネルの取付構造に関するものである。 【構成】 表面材1と裏面材26間にプラスチックフォ
ーム25よりなる芯材24を形成し、かつ、左右端に嵌
合凸部11と嵌合凹部20を形成した耐火パネルAを全
壁面に固定具βで固定し、この固定された目地部F間に
耐火目地材Bを形成し、耐火パネルA間の固定部6と固
定部15上には取付具Dを固定具βにより固定し、さら
に取付具Dの係止部34に目地カバーEの係合部38を
嵌着して一体に形成されている耐火パネルAの取付構造
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建築、構築物の内壁材、
外壁材、屋根材、天井材、床材、間仕切り材、あるいは
防火戸、等として使用でき、かつ、製造後に膨れ、反り
等の変形がなく、しかも耐火性、防水性、気密性、施工
性、機械強度に優れた耐火パネルの取付構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、薄板状の表面材と裏面材にてフ
ェノール樹脂発泡体(フェノールフォーム)からなる芯
材をサンドイッチしたパネルを用いて形成した構造は数
多く発明、考案されて上市されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような芯材としてフェノールフォームを使用したパネル
では、一般的にフェノールフォームの自己接着性が弱
く、表面材、裏面材と芯材との接着性に劣り、剥離が生
じ易いものであった。また、一般的に芯材を各種合成
樹脂発泡体とした際には、パネル自体の機械強度に劣
り、しかも合成樹脂発泡体の経時変化により、パネル表
面に凹凸が生じたり、反ったりする不具合が生じること
がある場合もあった。さらに、芯材の形成時に反応ガ
スが発生して芯材内に残留したり、フェノールフォーム
中に、反応の際の縮合水が重量の数10パーセント位が
保持され、製品の養生期間、あるいはパネルの施工後
に、外気温等の変化により、水分が水蒸気化し、逃げ道
が無いために、パネルの表面材もしくは裏面材と芯材間
に残留し、パネルの表面材裏面や裏面材裏面にガス膨れ
が発生したり、反ったりする等、経時的にパネルに悪影
響をおよぼす不具合を生じることもあった。このため
に、パネルの取付強度が低下する不具合もあった。ま
た、これらパネルの連結部構造は複雑で、かつ横張り構
造が主であったために、窓廻り等の施工性が非常に悪か
った。さらに、軽く、縦張りで、左右方向へ同時に張
っていけ、施工性が良く、JIS−A−1304の耐火
構造試験に合格できるパネルの取付構造はなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような欠点
を除去するため、表面材と裏面材間にプラスチックフォ
ームよりなる芯材を形成し、かつ、左右端に嵌合凸部と
嵌合凹部を形成した耐火パネルを全壁面に固定具で固定
し、この固定された目地部間に耐火目地材を形成し、耐
火パネル間の固定部上には取付具を固定具により固定
し、さらに取付具の係止部に目地カバーの係合部を嵌着
して一体に形成されている耐火パネルの取付構造を提供
するものである。
【0005】
【実施例】以下に図面を用いて本発明に係る耐火パネル
の取付構造の一実施例について詳細に説明する。すなわ
ち、図1は上記耐火パネルの取付構造を示す断面図であ
り、αは躯体、βは固定具、β1 は固定具βの頭部、A
は耐火パネル、Bは耐火目地材、Cは取付具Dと目地カ
バーEよりなるカバー材、Fは目地部、Gはパッキング
材である。
【0006】耐火パネルAは図2に示すように横断面が
ハット状で、かつ、長尺体とした表面材1と、表面材1
の裏面に形成した横断面ハット状の芯材24と、芯材2
4の長手方向の少なくとも裏面を被覆した裏面材26と
からサンドイッチ構造に形成し、左右端部(図では上下
端部)に雄部4と雌部5を形成したものである。
【0007】表面材1は水平面状の化粧面2と、化粧面
2の両側縁を内方へ、化粧面2と垂直に、あるいは内
方、外方に傾斜して屈曲した側壁3と、側壁3の一端に
雄部4、他端に雌部5を形成したものである。
【0008】雄部4は側壁3の一端縁を外方に屈曲した
固定部6と、固定部6の先端を傾斜して内方に屈曲した
ガイド部7と、ガイド部7の先端をさらに突出した当接
片8と、当接片8の先端を化粧面2と略平行に内方に屈
曲した下縁9と、下縁9の先端を内方に屈曲した下辺1
0と、当接片8と下縁9と下辺10とから形成した嵌合
凸部11と、下辺10の先端を外方に屈曲した上辺12
と、下辺11と上辺12とから断面略U字状に形成した
嵌合溝13と、上辺12の先端を内方にL字状に屈曲し
た補強片14とから形成したものである。
【0009】雌部5は側壁3の他端縁を外方に屈曲した
固定部15と、固定部15の先端を傾斜して内方に屈曲
したガイド部16と、ガイド部16の先端をさらに突出
した当接片17と、当接片17の先端を化粧面2と略平
行に外方に屈曲した上縁18と、上縁18の先端を外方
に屈曲した下辺19と、当接片17と上縁18と下辺1
9とから形成した嵌合凹部20と、下辺19の先端を内
方に屈曲した折返片21と、下辺19と折返片21とか
ら断面略U字状に突出して形成した嵌合片22と、折返
片21の先端を内方にL字状に屈曲した補強片23とか
ら形成したものである。
【0010】ガイド部7とガイド部16は傾斜して形成
することにより、図1に示すように後記する耐火目地材
Bの挿入を容易にするのに有効である。また、取付具D
の形状によっては、取付具Dの支持部分となるものであ
る。
【0011】補強片14と補強片23は芯材24の原料
となるプラスチックフォーム25を充填する際、プラス
チックフォーム25が固定部6と固定部15の表面側に
漏れないようにすると共に、耐火パネルAの側縁を直線
状にし、耐火パネルAの寸法精度を向上することによ
り、働き幅の寸法精度を向上させ、かつ、目地部Fの間
隙をなくし断熱性、気密性等を向上するためのものであ
る。さらに、ガイド部7、補強片14、ガイド部16、
補強片23は耐火パネルA自体の補強としても機能する
ものである。
【0012】嵌合凸部11と嵌合凹部20は図1に示す
ように連結され、目地部Fにおいて、火災時の火炎の侵
入防止(耐火性の強化)、気密性の強化、防水性の強
化、等に有効である。
【0013】嵌合溝13と嵌合片22は図1に示すよう
に連結され、目地部Fにおいて、火災時の火炎の浸入防
止(耐火性の強化)、気密性の強化、防水性の強化、等
に有効である。このために、目地部Fは2重の耐火構造
となり、従来の金属製T型敷目板を目地部Fに形成する
必要なく、JIS−A−1304(耐火性能別に耐火3
0分、耐火1時間、耐火2時間の試験がある)の耐火構
造試験に合格できる耐火性能を有する構造となる。
【0014】さらに、取付具D固定時に、耐火パネルA
の雄部4と雌部5が耐火目地材Bを介して躯体αに固定
具βにより打設固定されるために、目地部Fの間隙がさ
らに減少し、上記性能を確実なものにするものである。
【0015】裏面材26は図2に示すように主に芯材2
4の裏面を被覆し、補強材、防水材、防湿材、防火材の
機能を有すると共に、芯材24が躯体αに直接接触する
のを防止する隔離材として役立つものである。
【0016】また、裏面材26の形状としては、水平面
状の裏面化粧面27と、裏面化粧面27の両端を内方に
L字状に屈曲した補強片28と補強片29とから形成し
たものである。
【0017】表面材1、裏面材26は金属薄板、例えば
鉄、アルミニウム、銅、ステンレス、チタン、アルミ・
亜鉛合金メッキ鋼板、ガルバリウム鋼板、ホーロー鋼
板、クラッド鋼板、ラミネート鋼板(塩ビ鋼板等)、サ
ンドイッチ鋼板(制振鋼板等)、および塩化ビニル樹
脂、ポリカーボネイト樹脂等(勿論、これらを各種色調
に塗装したカラー板を含む)の一種をロール成形、プレ
ス成形、押出成形等によって各種形状に成形したもの、
あるいは無機質材を押出成形、プレス成形、オートクレ
ーブ養生成形等して各種任意形状に形成したもの、さら
には、裏面材26としてアルミニウム蒸着紙、アスベス
ト紙、クラフト紙、アスファルトフェルト、金属箔(A
l、Fe、Pb、Cu)、合成樹脂シート、ゴムシー
ト、布シート、石膏紙、水酸化アルミ紙、ガラス繊維不
織布、等の1種、または2種以上をラミネートしたも
の、あるいは防水処理、難燃処理されたシート状物から
なるものである。
【0018】また、芯材24はプラスチックフォーム2
5からなり、プラスチックフォーム25はポリウレタン
フォーム、ポリイソシアヌレートフォーム、フェノール
フォーム、塩化ビニルフォーム、ポリエチレンフォー
ム、ポリスチレンフォーム、ユリアフォーム等、の合成
樹脂発泡体からなるものであり、例えばレゾール型フェ
ノールの原液と、硬化剤、発泡剤を混合し、表面材1、
もしくは裏面材26の裏面側に吐出させ、加熱して反応
・発泡・硬化させて形成したものである。また、プラス
チックフォーム25中には各種難燃材として軽量骨材
(パーライト粒、ガラスビーズ、石膏スラグ、タルク
石、シラスバルーン、水酸化アルミニウム等)、繊維状
物(グラスウール、ロックウール、カーボン繊維、グラ
ファイト等)を混在させ、耐火性を向上させることもで
きる。
【0019】プラスチックフォーム25の具体例として
はレゾール型のフェノールフォームに、発泡剤、水酸化
アルミニウム(Al(OH)3 )、ポリリン酸アンモニ
ウム、グラファイト、硬化剤、等を混入し、発泡、硬化
させ、仕上がり密度で50〜300Kg/m3 位に形成
したものである。このプラスチックフォーム25を使用
した耐火パネルAを使用して壁を形成した場合には、J
IS−A−1304(耐火性能別に耐火30分、耐火1
時間、耐火2時間の試験がある)の耐火構造試験に合格
できる耐火性能を有する構造となる。
【0020】レゾール型のフェノールフォーム(以下、
単にフェノールフォームという)は、主に連続式の発泡
成形方法により製造されるものであり、他の合成樹脂発
泡体(プラスチックフォーム)に比べて不燃性、低発煙
性、低毒性の性能を有するものである。また、このフェ
ノールフォームを金属板にサンドイッチして形成された
金属サイディング材は、単体でJIS−A−1301
(建築物の木造部分の防火試験方法)、JIS−A−1
302(建築物の不燃構造部分の防火試験方法)の防火
構造試験に合格する防火性能を有するものである。
【0021】発泡剤はフェノールフォームの原液を10
0重量部とすると、このフェノールフォームの原液に対
して2〜50重量部混入させるものであり、例えば、メ
チレンクロライド、炭酸塩(粉末)等である。
【0022】水酸化アルミニウムはフェノールフォーム
の原液を100重量部とすると、このフェノールフォー
ムの原液に対して50〜300重量部混入させるもので
あり、難燃材、耐火材、耐熱材として有用なものであ
る。例えば、その組成としては水分率が0〜30%、粒
度が10〜100μ、純度90%以上のものである。
【0023】ポリリン酸アンモニウムはフェノールフォ
ームの原液を100重量部とすると、このフェノールフ
ォームの原液に対して1〜25重量部混入させるもので
あり、反応調整材、難燃化材として有用なもので粒度は
30〜100μである。
【0024】グラファイトはフェノールフォームの原液
を100重量部とすると、このフェノールフォームの原
液に対して2〜30重量部混入させるものである。その
効果としては、火災時にフェノールフォームが炭化し空
隙が形成されるが、この空隙を加熱により膨張したグラ
ファイトにより塞ぎ、肉痩せによる耐火性能の低下を防
止するものである。
【0025】硬化剤はフェノールフォームの原液を10
0重量部とすると、このフェノールフォームの原液に対
して10〜50重量部混入させるものであり、有機リン
酸系、あるいはリン酸系とPSA系の混合物である。
【0026】耐火目地材Bは耐火パネルA間の目地部F
に形成するものであり、例えばロックウールフェルト、
セラミックウール、グラスウール、等よりなり、JIS
−A−1304の耐火構造試験の耐火構造1時間試験時
に目地部Fに間隙が形成されるのを防止して火炎の浸入
を遮断し、主に耐火材、気密材等の機能として有用なも
のである。なお、図では耐火パネルAの嵌合凹部20に
一体に形成している。
【0027】パッキング材Gは耐火パネルA間の目地部
Fに形成するものであり、例えば定型で弾性のあるパッ
キング材Gとしては、例えば発泡ゴム、ポリ塩化ビニル
系、クロロプレン系、クロロスルホン化ポリエチレン
系、エチレンプロピレン系、アスファルト含浸ポリウレ
タン系、EPM、EPDM等の一般的に市販されている
もの、あるいは硬化型のパッキング材G(シーリング
材)としてはシリコーン系(反応硬化型、湿気硬化
型)、変成シリコーン系(反応硬化型)、ポリサルファ
イド系(反応硬化型)、ポリウレタン系(反応硬化型、
湿気硬化型)、SBR系(乾燥硬化型)、アクリル系
(乾燥硬化型)等よりなるものである。なお、図では、
耐火パネルAの嵌合溝13の最奥、ガイド部7とガイド
部16間の目地部Fに形成しているものである。
【0028】カバー材Cは取付具Dと目地カバーEとか
らなり、取付具Dは図3に示すように、金属製板材を屈
曲成形した長尺状のものであり、水平面状の固定部30
と係止部34とからなるものである。さらに詳説する
と、固定部30は水平面状でありる。勿論、図示しない
が固定部30に固定具β打設用の固定孔を形成し施工性
を向上することもできる。
【0029】また、係止部34は固定部30の両端縁を
上方に屈曲した立ち上がり片31と、立ち上がり片31
の先端を外方に屈曲し突出した安定片32と、安定片3
2のい先端を下方に傾斜して突出した係止片33とから
形成したものである。その素材としては弾性の有るもの
で有れば良く、金属材、例えばカラー鋼板、ステンレ
ス、アルミの押出材、等である。さらに、係止片33は
後記する目地カバーEの係合片37を係止し、目地カバ
ーEを耐火パネルA同士の目地部Fに固定するためのも
のである。
【0030】目地カバーEは、前記した耐火パネルAの
表面材1と同じ金属製薄板材よりなり、その形状は図4
(a)〜(c)に示すように、水平面状の化粧面部35
と、化粧面部35の両端縁を下方に屈曲した側壁化粧面
36と、側壁化粧面36の先端を内方に、前記した係止
片33に係止し得る形状に屈曲した係合片37とからな
る係合部38とからなるものである。また、図4(a)
〜(c)は係合片37を間隔を有して一定ピッチ(50
〜300mm位)で形成した目地カバーFを示すもので
あり、施工性と係合力の強化のために形成したものであ
る。なお、図4(b)は図4(a)のa−a部断面図、
図4(c)は図4(a)のb−b部断面図である。
【0031】さらに詳説すると、化粧面部35は、図1
に示すように目地部Fに目地カバーEが取付具Dにより
固定されることにより、耐火パネルAを躯体α上に固定
する際に用いた固定具βを被覆し、固定具βが外部に露
出しないようにするためのものである。
【0032】また、係合片37は取付具Dの係止片33
に係止され、目地カバーEを取付具Dに嵌着することに
より、目地部F上に目地カバーEを確実に、離脱なく固
定するためのものである。
【0033】次に本発明に係る耐火パネルの取付構造を
形成するための施工法につき説明する。いま図1に示す
ような外壁を構成するために、耐火パネルAとしては図
2に示すようなものであり、表面材1、裏面材26とし
ては、0.5mm厚のカラー鋼板を使用し、プラスチッ
クフォーム25としてはフェノールフォームからなる原
料を表面材1と裏面材26間に充填し、反応、発泡させ
次にキュアして150Kg/m3 に形成し一体化したも
の、耐火目地材Bとしてはロックウールフェルト、取付
具Dとしては図3に示すようなステンレス製(0.6m
m厚)のもの、目地カバーEとしては表面材1と同一材
料をロール成形し、図4(a)〜(c)に示すように形
成したものを使用する。
【0034】そこで、C型鋼よりなる躯体αに図2に示
すような耐火パネルAを複数本、嵌合凸部11と嵌合凹
部20の嵌合と共に、固定具βにより固定する。
【0035】このようにして、耐火パネルA間の目地部
Fが形成されたら、目地部Fに2成分形変成シリコーン
よりなるシーリング材を形成する。次に、図1に示すよ
うに耐火パネルAの固定部6と固定部15上に取付具D
の固定部30を固定具βにより固定する。取付具Dの取
り付けが全て完了したら、この取付具Dの係止部34
に、図4(a)〜(c)に示すような長尺状の目地カバ
ーEの係合部38を嵌着し、耐火パネルA同士の目地部
Fを目地カバーEにより被覆して、施工を完了するもの
である。
【0036】以上説明したのは本発明に係る耐火パネル
の取付構造の一実施例にすぎず、図5(a)〜(d)〜
図7(a)〜(g)に示すような耐火パネルA、取付具
D、目地カバーEを使用して形成することもできる。
【0037】図5(a)〜(d)は耐火パネルAのその
他の実施例を示すものであり、(a)〜(c)図は各部
位に不燃ボードHを形成し耐火性を強化した耐火パネル
A、(d)図は固定部6と固定部15の長さを同じ長さ
に形成した耐火パネルAである。
【0038】不燃ボードHは、目地部Fの防火性の強化
のため用いるもので、JIS−A−1304の耐火構造
試験の耐火構造1時間試験に確実に合格するためのもの
であり、例えばケイ酸カルシウム板、炭酸カルシウム
板、石膏ボード、パーライトセメント板、ロックウール
板、スレート板、ALC板、PC板、その他の無機質軽
量体、無機質軽量発泡体、あるいはこれらの複合板の1
種以上、もしくは超高密度樹脂(高密度のフェノールフ
ォーム等)を耐火パネルAの両端、あるいは全面に一体
に介在させるものである。
【0039】図6(a)〜(h)は取付具Dのその他の
実施例を示すものであり、特に(e)、(g)図は不燃
シートD1 、あるいはパッキング材Gを形成し、防水
性、気密性、耐火性、等をさらに向上した取付具Dであ
る。
【0040】図7(a)〜(g)は目地カバーEのその
他の実施例を示すものであり、特に(e)図は中央部分
もブラインドリベット等の固定具βで固定するように
し、固定力を向上した目地カバーE、(g)図は不燃シ
ートE1 、あるいはパッキング材Gを形成し、防水性、
気密性、耐火性、等をさらに向上したものである。勿
論、(e)図の場合にはブラインドリベットが外部に露
出するため、軒天部と土台部近傍のみをブラインドリベ
ットで固定しても良いものである。また、不燃シートD
1 、不燃シートE1 は無機繊維をシート状にしたもので
あり、例えばロックウールフェルト、セラミックウー
ル、グラスウール、等よりなるものである。
【0041】図8(a)、(b)〜図15(a)〜
(c)は本発明に係る耐火パネルの取付構造のその他の
実施例を示すものであり、図8(a)、(b)〜図11
(a)は嵌合凸部11と嵌合凹部20の形状を各種変形
した取付構造、図11(b)、図12(a)、(b)は
固定部6と固定部15の長さを同じ長さに形成した取付
構造、図13(a)、(b)〜図15(a)〜(c)は
耐火パネルAの裏面に耐火敷目板Iを形成し、防水性、
気密性、耐火性、等を向上した取付構造である。
【0042】耐火敷目板Iは図13(a)に示すよう
に、水平面状の固定片39と、固定片39の略中央を上
方に突出した立ち上がり片40とから断面略逆T字状に
形成した金属製の敷目板41と、敷目板41の図では表
面側に形成した不燃シート42とからなる長尺状のもの
であり、金属製板材をロール成形により、あるいは押出
成形により成形した敷目板41に不燃シート42を接着
剤等で一体化したものである。また、39aは防水性の
強化、危険防止用の舌片である。
【0043】この耐火敷目板Iは、図13(a)に示す
ように耐火パネルAの目地部Fの裏面に形成し、耐火パ
ネルA間からの躯体α側への雨水、火炎等の浸入防止、
耐火パネルAを固定する際のガイド、等として機能する
ものである。
【0044】不燃シート42は無機繊維をシート状にし
たものであり、例えばロックウールフェルト、セラミッ
クウール、グラスウール、等よりなるものである。
【0045】図16(a)、(b)〜図19(a)〜
(c)(図16〜図18において、(b)図は(a)図
のc部分拡大断面図)は耐火パネルAのその他の実施例
を示す拡大断面図であり、表面材1、裏面材26の裏面
(図では表面材1の裏面に形成した場合を示す)に通気
性部材43、接着剤44、パイル45を複数本形成した
パイル層46を形成した場合を示すものである。勿論、
表面材1と裏面材26の両方の裏面に通気性部材43、
接着剤44、パイル45を形成することができる。
【0046】さらに詳説すると、通気性部材43は図1
9(a)〜(c)、に示すようなものであり、プラスチ
ックフォーム25内で極小間隙を形成する通気性のある
部材であれば何でもよく、例えば、綿、麻、毛、絹、等
(植物性繊維、動物性繊維、合成樹脂製繊維、無機質製
繊維、等)の繊維を細く長くひきのばしてよりをかけた
ものである。さらに詳説すると、通気性部材43に形成
される極小間隙はプラスチックフォーム25内の余剰ガ
ス成分(塩素、二酸化炭素、塩化メチレン、ホルムアル
デヒド、水蒸気、水素、等)、あるいは反応時の縮合水
等のガスが通気できるようにするものであり、製造後の
耐火パネルAの表面、裏面には内部ガスによる膨れ、反
り等の変形がなく、しかも強度、耐火性能に優れた耐火
パネルAとなる。
【0047】接着剤44の例としては、エラストマー型
エポキシ樹脂、イソシアネート、例えばメチレンジイソ
シアネート(略称MDI)等のエマルジョンタイプ、ホ
ットメルトタイプ、および、その変性イソシアネート、
例えばウレタン変性、ビュレット変性イソシアネート、
イソシアヌレート変性イソシアネート等の1種を用いる
ものであり、例えばエポキシ樹脂、フェノール樹脂、ウ
レタン樹脂、ビニル樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル
樹脂、EVA樹脂等の合成樹脂系の接着剤、ゴム系接着
剤、油性系接着剤、紫外線硬化型接着剤、等よりなるも
のである。
【0048】パイル45は、表面材1もしくは裏面材2
6のプラスチックフォーム25側の面の少なくとも一部
に、接着剤44を介して配設されるもので、多数のパイ
ル45からなるパイル層46を形成するものである。パ
イル45の素材としては、植物性繊維、動物性繊維、合
成樹脂製繊維等よりなり、例えばグラスウール、ポリエ
ステル、綿、絹、木綿、ナイロン、羽毛、ロックウー
ル、各種金属等のうち少なくとも1つを用い、糸状とし
て、もしくは繊維を細く長くひきのばしてよりをかけた
ものとして使用するものである。
【0049】パイル45としては任意の直径で長さは1
〜25mm、太さは10〜200デニール、散布率10
〜300g/m2 でパイル層46を形成する。パイル4
5は根本を接着剤44に埋設、固定するもので、先端は
プラスチックフォーム25の方向に伸びているものであ
り、その方向としては接着剤44より突出していれば良
いが、表面材1もしくは裏面材26に略垂直であること
が、強力にプラスチックフォーム25と結合するために
は好ましい。なお、パイル45は例えば素材としてはナ
イロンを用い、長さは8mm程度、太さは60デニール
程度、散布率は70g/cm2 程度とすることにより、
パイル層46とプラスチックフォーム25間の接着強度
を強力にすることができるものである。
【0050】パイル45は、表面材1もしくは裏面材2
6の裏面側の少なくとも一部に多数配設されてパイル層
46を形成し、プラスチックフォーム25の形成過程の
液状のうちに浸透し、後に硬化することによって表面材
1もしくは裏面材26とプラスチックフォーム25との
結合強度を大幅に向上させるものであり、表面材1およ
び裏面材26の内部ガスによる膨れ、反りによるプラス
チックフォーム25との剥離を防止するものである。
【0051】パイル層46の形成方法は、表面材1もし
くは裏面材26の裏面側の少なくとも一部に所定の方法
にて塗布された接着剤44が乾燥しない内に多数のパイ
ル45を植設するものであり、機械的に直接1単体ずつ
もしくは複数を直接植設する方法や、接着剤44上から
パイル45を散布する方法等がある。
【0052】また、図20(a)〜(d)〜図22
(a)〜(d)は耐火パネルAのその他の実施例を示す
断面図である。
【0053】
【発明の効果】上述したように本発明に係る耐火パネル
の取付構造によれば、(1)耐火パネルの両端を固定す
る構造であるため、取付強度が強力である。(2)固定
具による耐火パネルの固定部が目地カバーにより完全に
被覆される構造のため、固定具の頭部が外部に露出しな
い。(3)耐火パネル固定時の変形が、目地カバーによ
り被覆されるため、施工に熟練を要さない。(4)単体
で耐火構造試験の耐火構造1時間試験(JIS−A−1
304)に合格できる。(5)パネル単体で耐火構造試
験の耐火構造1時間試験(JIS−A−1304)に合
格できる窯業系、セメント系の耐火パネルに比較して軽
量であり、施工性が飛躍的に向上する。(6)耐火パネ
ルに嵌合凸部と嵌合凹部を形成したために、連結構造が
二重になり防水性、気密性、耐火性、施工性が向上す
る。(7)嵌合凸部と嵌合凹部は上下に固定具を介して
躯体に向かって固定されるために、固定具の固定力が直
接耐火パネル同士の嵌合力となり、連結部の防水性、気
密性、耐火性、施工性、等が向上する。(8)嵌合片が
敷目板の代わりの機能を発揮し、敷目板を施工しなくと
も、JIS−A−1304の耐火構造試験に合格できる
性能を有する構造となると共に、防水性が飛躍的に向上
する。(9)通気性部材を形成すれば耐火パネルの化粧
面の膨れや反り等の変形が長年に亘って起こらない。
(10)パイルを植毛すれば芯材と表面材、裏面材との
接着が強固になり、剥離することがない。等の特徴、効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る耐火パネルの取付構造を示す断面
図である。
【図2】耐火パネルの一例を示す説明図である。
【図3】取付具の一例を示す説明図である。
【図4】目地カバーの一例を示す説明図である。
【図5】耐火パネルのその他の実施例を示す説明図であ
る。
【図6】取付具のその他の実施例を示す説明図である。
【図7】目地カバーのその他の実施例を示す説明図であ
る。
【図8】本発明に係る耐火パネルの取付構造のその他の
実施例を示す断面図である。
【図9】本発明に係る耐火パネルの取付構造のその他の
実施例を示す断面図である。
【図10】本発明に係る耐火パネルの取付構造のその他
の実施例を示す断面図である。
【図11】本発明に係る耐火パネルの取付構造のその他
の実施例を示す断面図である。
【図12】本発明に係る耐火パネルの取付構造のその他
の実施例を示す断面図である。
【図13】本発明に係る耐火パネルの取付構造のその他
の実施例を示す断面図である。
【図14】本発明に係る耐火パネルの取付構造のその他
の実施例を示す断面図である。
【図15】本発明に係る耐火パネルの取付構造のその他
の実施例を示す断面図である。
【図16】耐火パネルのその他の実施例を示す説明図で
ある。
【図17】耐火パネルのその他の実施例を示す説明図で
ある。
【図18】耐火パネルのその他の実施例を示す説明図で
ある。
【図19】通気性部材を示す斜視図である。
【図20】耐火パネルのその他の実施例を示す説明図で
ある。
【図21】耐火パネルのその他の実施例を示す説明図で
ある。
【図22】耐火パネルのその他の実施例を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
α 躯体 β 固定具 β1 頭部 A 耐火パネル B 耐火目地材 C カバー材 D 取付具 D1 不燃シート E 目地カバー E1 不燃シート F 目地部 G パッキング材 H 不燃ボード I 耐火敷目板 1 表面材 2 化粧面 3 側壁 4 雄部 5 雌部 6 固定部 7 ガイド部 8 当接片 9 下縁 10 下辺 11 嵌合凸部 12 上辺 13 嵌合溝 14 補強片 15 固定部 16 ガイド部 17 上辺 18 上縁 19 下辺 20 嵌合凹部 21 折返片 22 嵌合片 23 補強片 24 芯材 25 プラスチックフォーム 26 裏面材 27 裏面化粧面 28 補強片 29 補強片 30 固定部 31 立ち上がり片 32 安定片 33 係止片 34 係止部 35 化粧面部 36 側壁化粧面 37 係合片 38 係合部 39 固定片 39a 舌片 40 立ち上がり片 41 敷目板 42 不燃シート 43 通気性部材 44 接着剤 45 パイル 46 パイル層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面材と裏面材間にプラスチックフォー
    ムよりなる芯材を形成し、左右端部に厚さ方向に嵌合す
    る嵌合凸部と嵌合凹部を形成した長尺状の耐火パネル
    と、水平面状の固定部と該固定部の両端縁を上方に屈曲
    した立ち上がり片と該立ち上がり片の先端を外方に屈曲
    すると共に突出した係止片とからなる係止部を有する取
    付具と、水平面状の化粧面部と該化粧面部の両端縁を下
    方に屈曲した側壁化粧面と該側壁化粧面の先端を内方に
    屈曲すると共に突出した係合片とから係合部を形成した
    長尺状の目地カバーとからなり、耐火パネルの嵌合凸部
    と嵌合凹部を上下に嵌合すると共に、固定具により下地
    に固定することにより全壁面に隙間なく耐火パネルが形
    成され、かつ、耐火パネル間の目地部には隙間なく耐火
    目地材が形成され、耐火パネル間の固定部上には前記取
    付具が直線状に固定具により固定され、さらに前記目地
    カバーは取付具の係止部に目地カバーの係合部を嵌着し
    て一体に形成されていることを特徴とする耐火パネルの
    取付構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Cited By (3)

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DE19852927A1 (de) * 1998-11-17 2000-05-25 Lampertz Fab Org Sicherheitsraum für informationstechnische Einrichtungen
DE19852927B4 (de) * 1998-11-17 2004-05-27 Otto Lampertz Gmbh & Co. Kg Sicherheitsraum für informationstechnische Einrichtungen
US6789363B1 (en) 1998-11-17 2004-09-14 Otto Lampertz Gmbh & Co. Kg Security room for information technology facilities

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