JPH0949097A - 電気亜鉛−ニッケル合金めっき液およびめっき鋼板の製造方法 - Google Patents
電気亜鉛−ニッケル合金めっき液およびめっき鋼板の製造方法Info
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- JPH0949097A JPH0949097A JP22020095A JP22020095A JPH0949097A JP H0949097 A JPH0949097 A JP H0949097A JP 22020095 A JP22020095 A JP 22020095A JP 22020095 A JP22020095 A JP 22020095A JP H0949097 A JPH0949097 A JP H0949097A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】亜鉛−ニッケル合金めっき表面に針状汚れを発
生させないおよび/または鋼板エッジ部での焼けを発生
させない亜鉛−ニッケル合金めっき液の提供。 【解決手段】塩化亜鉛、塩化ニッケルおよび塩化カリウ
ムを主体とするめっき液に、非イオン性界面活性剤、孤
立電子対を有する有機化合物および炭素間二重結合を有
する有機化合物を添加した亜鉛−ニッケル合金めっき
液。
生させないおよび/または鋼板エッジ部での焼けを発生
させない亜鉛−ニッケル合金めっき液の提供。 【解決手段】塩化亜鉛、塩化ニッケルおよび塩化カリウ
ムを主体とするめっき液に、非イオン性界面活性剤、孤
立電子対を有する有機化合物および炭素間二重結合を有
する有機化合物を添加した亜鉛−ニッケル合金めっき
液。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車、家電、建材
等に用いられる耐食性に優れる亜鉛−ニッケル合金めっ
き鋼板の製造に関し、亜鉛−ニッケル合金めっきの際に
生ずる表面欠陥、特には、めっき面の針状汚れや鋼板エ
ッジ部の焼けを抑制するための亜鉛−ニッケル合金めっ
き液に関するものである。
等に用いられる耐食性に優れる亜鉛−ニッケル合金めっ
き鋼板の製造に関し、亜鉛−ニッケル合金めっきの際に
生ずる表面欠陥、特には、めっき面の針状汚れや鋼板エ
ッジ部の焼けを抑制するための亜鉛−ニッケル合金めっ
き液に関するものである。
【0002】
【従来の技術】亜鉛−ニッケル合金めっき鋼板はニッケ
ル含有率10〜16%でめっき層がγ単相となり、高耐
食性を示すことが知られている。鋼板に工業的に電気亜
鉛−ニッケル合金めっきを行う方法として、硫酸亜鉛と
硫酸ニッケルを主体とする硫酸浴を用いる方法と、塩化
亜鉛と塩化ニッケルを主体とする塩化物浴を用いる方法
がある。硫酸浴では、めっき層にニッケルが入りにくい
ため、合金めっき層中のニッケル原子%よりめっき液中
のニッケル原子%の方が多く、めっき液に高価な硫酸ニ
ッケルを多量に使わなければならない。これに対し塩化
物浴では、合金めっき層中のニッケル原子%とめっき液
中のニッケル原子%がほぼ等しく、操業管理が容易であ
るという利点がある。
ル含有率10〜16%でめっき層がγ単相となり、高耐
食性を示すことが知られている。鋼板に工業的に電気亜
鉛−ニッケル合金めっきを行う方法として、硫酸亜鉛と
硫酸ニッケルを主体とする硫酸浴を用いる方法と、塩化
亜鉛と塩化ニッケルを主体とする塩化物浴を用いる方法
がある。硫酸浴では、めっき層にニッケルが入りにくい
ため、合金めっき層中のニッケル原子%よりめっき液中
のニッケル原子%の方が多く、めっき液に高価な硫酸ニ
ッケルを多量に使わなければならない。これに対し塩化
物浴では、合金めっき層中のニッケル原子%とめっき液
中のニッケル原子%がほぼ等しく、操業管理が容易であ
るという利点がある。
【0003】塩化物浴で鋼板に連続的に電気亜鉛−ニッ
ケル合金めっきする場合、めっき液流れの細かい不均一
によってめっき面上に幅約1mmで長さ1〜20mm程
度の白色の「針状汚れ」と称する模様が発生することが
ある。この針状汚れは耐食性能にはなんら影響はない
が、外観上の商品価値を低下させる。
ケル合金めっきする場合、めっき液流れの細かい不均一
によってめっき面上に幅約1mmで長さ1〜20mm程
度の白色の「針状汚れ」と称する模様が発生することが
ある。この針状汚れは耐食性能にはなんら影響はない
が、外観上の商品価値を低下させる。
【0004】針状汚れ部を観察すると、めっき結晶が粗
大な粒状結晶となっている。その発生原因は、めっき液
流れが乱れることによってめっき金属イオンの供給が不
足したため粗大な結晶となったものであり、このためそ
の部分が白く見えるものと考えられる。
大な粒状結晶となっている。その発生原因は、めっき液
流れが乱れることによってめっき金属イオンの供給が不
足したため粗大な結晶となったものであり、このためそ
の部分が白く見えるものと考えられる。
【0005】一方、塩化物浴を用いた連続電気めっき法
により、鋼板に電気亜鉛−ニッケルめっきする場合、硫
酸浴に比べてめっき液の電気伝導度が高いので鋼板エッ
ジ部にめっき電流が集中し易い。電流が過度に集中する
とイオンの拡散補給が追いつかずイオンが不足するた
め、密着性の悪い粒度の粗い(粉末状の)めっきとなっ
て黒色に見える。このような黒色のめっき状態は通常
「焼け」と呼ばれている。塩化物浴を用いる電気亜鉛−
ニッケル合金めっきでは鋼板端面への電流集中による焼
けが発生し易く、この焼けが発生するとその部分は商品
価値がないので焼けた部分を切り落と(エッジトリミン
グ)さなければならない。
により、鋼板に電気亜鉛−ニッケルめっきする場合、硫
酸浴に比べてめっき液の電気伝導度が高いので鋼板エッ
ジ部にめっき電流が集中し易い。電流が過度に集中する
とイオンの拡散補給が追いつかずイオンが不足するた
め、密着性の悪い粒度の粗い(粉末状の)めっきとなっ
て黒色に見える。このような黒色のめっき状態は通常
「焼け」と呼ばれている。塩化物浴を用いる電気亜鉛−
ニッケル合金めっきでは鋼板端面への電流集中による焼
けが発生し易く、この焼けが発生するとその部分は商品
価値がないので焼けた部分を切り落と(エッジトリミン
グ)さなければならない。
【0006】一方、これまでにも、塩化物浴を用いた亜
鉛−ニッケル合金めっきにおいて、表面外観の優れため
っき鋼板を得る方法が検討されている。例えば、特開昭
57−164999号に開示されている液流速20m/
min以上でめっきする方法や、特開昭58−5558
5号に開示されている塩化アルミニウム、塩化アルミニ
ウムアンモニウム、塩化アンモニウム、塩化カリウム、
塩化カルシウム、塩化バリウム、塩化ナトリウム、塩化
マグネシウムの一種または二種以上を添加する方法があ
る。しかし、これらはいずれもめっき条件と析出合金組
成を検討し、めっき組成を安定させるものであって、針
状汚れや焼け等の表面欠陥を解決するには到っていな
い。
鉛−ニッケル合金めっきにおいて、表面外観の優れため
っき鋼板を得る方法が検討されている。例えば、特開昭
57−164999号に開示されている液流速20m/
min以上でめっきする方法や、特開昭58−5558
5号に開示されている塩化アルミニウム、塩化アルミニ
ウムアンモニウム、塩化アンモニウム、塩化カリウム、
塩化カルシウム、塩化バリウム、塩化ナトリウム、塩化
マグネシウムの一種または二種以上を添加する方法があ
る。しかし、これらはいずれもめっき条件と析出合金組
成を検討し、めっき組成を安定させるものであって、針
状汚れや焼け等の表面欠陥を解決するには到っていな
い。
【0007】また特開昭58−210189号に開示さ
れているβ−アミノプロピオン酸誘導体又はその重合体
等の有機光沢剤を使う方法があるが、このようないわゆ
る光沢剤ではめっき面の光沢を向上させるのみで「針状
汚れ」や「焼け」等の表面欠陥を解決できない。すなわ
ち、いわゆる光沢剤はめっき全体の凹凸を滑らかにする
レベリング効果やめっき面の反射率を向上させて光沢を
だすブライトニング効果を得るためのもので、本願発明
が解決しようとする「針状汚れ」やエッジの「焼け」の
ような局所的不均一の抑制を得るものではない。そし
て、いままで塩化物浴からの亜鉛−ニッケル合金めっき
における「針状汚れ」、「焼け」の問題を解決するめっ
き液は知られていない。いわゆる光沢剤においても界面
活性剤や有機化合物をその主剤として用いることがある
が、めっきに対するこれら成分の作用はめっき金属やめ
っき液の種類で大きく異なる。したがって、特定のめっ
き金属を得るための特定のめっき液において目的とする
効果が得られる成分の種類、その組合せ、その濃度範囲
を見いだすことが重要であり、これら成分、組合せ、濃
度範囲の決定は新規な技術的所産である。
れているβ−アミノプロピオン酸誘導体又はその重合体
等の有機光沢剤を使う方法があるが、このようないわゆ
る光沢剤ではめっき面の光沢を向上させるのみで「針状
汚れ」や「焼け」等の表面欠陥を解決できない。すなわ
ち、いわゆる光沢剤はめっき全体の凹凸を滑らかにする
レベリング効果やめっき面の反射率を向上させて光沢を
だすブライトニング効果を得るためのもので、本願発明
が解決しようとする「針状汚れ」やエッジの「焼け」の
ような局所的不均一の抑制を得るものではない。そし
て、いままで塩化物浴からの亜鉛−ニッケル合金めっき
における「針状汚れ」、「焼け」の問題を解決するめっ
き液は知られていない。いわゆる光沢剤においても界面
活性剤や有機化合物をその主剤として用いることがある
が、めっきに対するこれら成分の作用はめっき金属やめ
っき液の種類で大きく異なる。したがって、特定のめっ
き金属を得るための特定のめっき液において目的とする
効果が得られる成分の種類、その組合せ、その濃度範囲
を見いだすことが重要であり、これら成分、組合せ、濃
度範囲の決定は新規な技術的所産である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、針状
汚れおよび/または焼けの発生し難い電気亜鉛−ニッケ
ル合金めっき用の塩化物めっき液を提供することにあ
る。さらに、本発明の目的は、これらの塩化物めっき液
を用い、針状汚れや焼けなどの表面欠陥を抑制する電気
亜鉛−ニッケル合金めっき鋼板の製造方法も提供する。
汚れおよび/または焼けの発生し難い電気亜鉛−ニッケ
ル合金めっき用の塩化物めっき液を提供することにあ
る。さらに、本発明の目的は、これらの塩化物めっき液
を用い、針状汚れや焼けなどの表面欠陥を抑制する電気
亜鉛−ニッケル合金めっき鋼板の製造方法も提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】具体的には、本発明は、
塩化亜鉛、塩化ニッケルおよび塩化カリウムを主体とす
るめっき液に、非イオン性界面活性剤として分子量40
0〜800のポリエチレングリコールを0.01〜1.
0g/L含有し、さらに、孤立電子対を有する有機化合
物もしくは化合物としてニコチン酸、尿素、チオ尿素、
ニコチンアミド、チオグリコール酸およびチオ硫酸ナト
リウムからなる群から選ばれる少なくとも1つを0.0
01〜1.0g/L含有する電気亜鉛−ニッケル合金め
っき液とすることにより、めっき鋼板の針状汚れおよび
/または焼けの発生を抑制するものである。
塩化亜鉛、塩化ニッケルおよび塩化カリウムを主体とす
るめっき液に、非イオン性界面活性剤として分子量40
0〜800のポリエチレングリコールを0.01〜1.
0g/L含有し、さらに、孤立電子対を有する有機化合
物もしくは化合物としてニコチン酸、尿素、チオ尿素、
ニコチンアミド、チオグリコール酸およびチオ硫酸ナト
リウムからなる群から選ばれる少なくとも1つを0.0
01〜1.0g/L含有する電気亜鉛−ニッケル合金め
っき液とすることにより、めっき鋼板の針状汚れおよび
/または焼けの発生を抑制するものである。
【0010】また、上記めっき液は、前記非イオン性界
面活性剤として分子量400〜800のポリエチレング
リコールを0.1〜1.0g/L用い、前記孤立電子対
を有する有機化合物もしくは化合物としてニコチン酸、
尿素、チオ尿素、ニコチンアミド、チオグリコール酸お
よびチオ硫酸ナトリウムからなる群から選ばれる少なく
とも1つを0.01〜1.0g/L用いる電気亜鉛−ニ
ッケル合金めっき液とすることにより、針状汚れの抑制
上より好適なめっき液である。
面活性剤として分子量400〜800のポリエチレング
リコールを0.1〜1.0g/L用い、前記孤立電子対
を有する有機化合物もしくは化合物としてニコチン酸、
尿素、チオ尿素、ニコチンアミド、チオグリコール酸お
よびチオ硫酸ナトリウムからなる群から選ばれる少なく
とも1つを0.01〜1.0g/L用いる電気亜鉛−ニ
ッケル合金めっき液とすることにより、針状汚れの抑制
上より好適なめっき液である。
【0011】さらに、前記非イオン性界面活性剤として
分子量400〜800のポリエチレングリコールを0.
01〜0.2g/L用い、前記孤立電子対を有する有機
化合物もしくは化合物としてチオ尿素、チオグリコール
酸およびチオ硫酸ナトリウムからなる群から選ばれる少
なくとも1つを0.001〜0.02g/L用いる電気
亜鉛−ニッケル合金めっき液とすることにより、焼けの
抑制上より好適なめっき液とするものである。
分子量400〜800のポリエチレングリコールを0.
01〜0.2g/L用い、前記孤立電子対を有する有機
化合物もしくは化合物としてチオ尿素、チオグリコール
酸およびチオ硫酸ナトリウムからなる群から選ばれる少
なくとも1つを0.001〜0.02g/L用いる電気
亜鉛−ニッケル合金めっき液とすることにより、焼けの
抑制上より好適なめっき液とするものである。
【0012】また、上述のいずれのめっき液も、さらに
炭素間二重結合を有する有機化合物を含有することがさ
らに好ましく、この場合は、フマル酸、フマル酸ナトリ
ウム、フマル酸ジナトリウム、マレイン酸、マレイン酸
ナトリウム、マレイン酸ジナトリウムおよびアリルスル
フォン酸ナトリウム(すなわち、1−プロペン−3−ス
ルフォン酸ナトリウム)からなる群から選ばれる少なく
とも1つを0.01〜1.0g/L含有することが好適
である。
炭素間二重結合を有する有機化合物を含有することがさ
らに好ましく、この場合は、フマル酸、フマル酸ナトリ
ウム、フマル酸ジナトリウム、マレイン酸、マレイン酸
ナトリウム、マレイン酸ジナトリウムおよびアリルスル
フォン酸ナトリウム(すなわち、1−プロペン−3−ス
ルフォン酸ナトリウム)からなる群から選ばれる少なく
とも1つを0.01〜1.0g/L含有することが好適
である。
【0013】さらに、上述のめっき液のいずれかを用
い、めっき温度40〜70℃、電流密度50〜150A
/dm2 で鋼板を電気亜鉛−ニッケル合金めっきする亜
鉛−ニッケル合金めっき鋼板の製造方法も提供する。
い、めっき温度40〜70℃、電流密度50〜150A
/dm2 で鋼板を電気亜鉛−ニッケル合金めっきする亜
鉛−ニッケル合金めっき鋼板の製造方法も提供する。
【0014】
【作用】以下に本発明をさらに詳細に説明する。本発明
の塩化物めっき液は塩化亜鉛、塩化ニッケル、および塩
化カリウムを基本成分としている。塩化亜鉛と塩化ニッ
ケルは亜鉛−ニッケル合金めっきに必要なZn2+、Ni
2+イオンを供給するもので、めっき液中の塩化亜鉛と塩
化ニッケルの総量は1〜4mol/Lで、Zn2+、Ni
2+イオンのモル比はNi/(Ni+Zn)=0.13〜
0.16であることが望ましい。
の塩化物めっき液は塩化亜鉛、塩化ニッケル、および塩
化カリウムを基本成分としている。塩化亜鉛と塩化ニッ
ケルは亜鉛−ニッケル合金めっきに必要なZn2+、Ni
2+イオンを供給するもので、めっき液中の塩化亜鉛と塩
化ニッケルの総量は1〜4mol/Lで、Zn2+、Ni
2+イオンのモル比はNi/(Ni+Zn)=0.13〜
0.16であることが望ましい。
【0015】塩化亜鉛と塩化ニッケルの総量が1mol
/L未満では、イオン量が不十分のため満足なめっきが
得られず、総量が4mol/L超では、必要以上のイオ
ン量で不経済であるばかりでなく塩の溶解度限を超え沈
殿を生じるようになるので不都合である。
/L未満では、イオン量が不十分のため満足なめっきが
得られず、総量が4mol/L超では、必要以上のイオ
ン量で不経済であるばかりでなく塩の溶解度限を超え沈
殿を生じるようになるので不都合である。
【0016】Zn2+、Ni2+イオンのモル比Ni/(N
i+Zn)が0.13未満であると、合金めっきがγ単
相にならず耐食性に劣るη相が混在するので好ましくな
く、モル比が0.16超えでは、めっき層中のニッケル
wt%が高くなりすぎてめっき密着性が劣化するので好
ましくない。
i+Zn)が0.13未満であると、合金めっきがγ単
相にならず耐食性に劣るη相が混在するので好ましくな
く、モル比が0.16超えでは、めっき層中のニッケル
wt%が高くなりすぎてめっき密着性が劣化するので好
ましくない。
【0017】塩化カリウムはめっき液に電導性を付与す
るもので、3〜5mol/Lであることが望ましい。塩
化カリウム濃度が3mol/L未満では、めっき液の電
導度が低く電気めっきに多大な電力を要するので経済的
でなく、5mol/L超えでは、沈殿を生ずるようにな
るので好ましくない。
るもので、3〜5mol/Lであることが望ましい。塩
化カリウム濃度が3mol/L未満では、めっき液の電
導度が低く電気めっきに多大な電力を要するので経済的
でなく、5mol/L超えでは、沈殿を生ずるようにな
るので好ましくない。
【0018】前述の針状汚れおよび/または焼けを抑制
するために、本発明ではめっき液中に非イオン性界面活
性剤を添加する。非イオン性界面活性剤はめっき面の濡
れ性を改善し、めっき液流のみだれの原因となる異物や
気泡の付着を抑制する。非イオン性界面活性剤として
は、分子量400〜800のポリエチレングリコール
(PEG)が適しており、その添加量は0.01〜1.
0g/L、より好ましくは0.01〜0.8g/Lとす
るのがよい。ポリエチレングリコールの分子量が400
未満では、濡れ性改善効果が不十分であり、分子量が8
00超えでは、めっき層中のニッケル含有率が大幅に低
下するので好ましくない。ポリエチレングリコールの添
加量が0.01g/L未満では、濡れ性改善効果が不十
分であり、1.0g/L超えでは、めっき層中のニッケ
ル含有率が大幅に低下するので好ましくない。
するために、本発明ではめっき液中に非イオン性界面活
性剤を添加する。非イオン性界面活性剤はめっき面の濡
れ性を改善し、めっき液流のみだれの原因となる異物や
気泡の付着を抑制する。非イオン性界面活性剤として
は、分子量400〜800のポリエチレングリコール
(PEG)が適しており、その添加量は0.01〜1.
0g/L、より好ましくは0.01〜0.8g/Lとす
るのがよい。ポリエチレングリコールの分子量が400
未満では、濡れ性改善効果が不十分であり、分子量が8
00超えでは、めっき層中のニッケル含有率が大幅に低
下するので好ましくない。ポリエチレングリコールの添
加量が0.01g/L未満では、濡れ性改善効果が不十
分であり、1.0g/L超えでは、めっき層中のニッケ
ル含有率が大幅に低下するので好ましくない。
【0019】この際、用いるめっき液中に、孤立電子対
を有する有機化合物もしくは化合物も添加する。この有
機化合物もしくは化合物は、分子中の孤立電子対がめっ
き面に吸着するため、めっき液流の乱れた箇所でめっき
結晶の粗大化を抑制する。孤立電子対を有する有機化合
物もしくは化合物としては、ニコチン酸、尿素、チオ尿
素、ニコチンアミド、チオグリコール酸、チオ硫酸ナト
リウムが挙げられ、これらの一種または二種以上を添加
する。その総添加量は0.001〜1.0g/L、より
好ましくは0.001〜0.8g/Lとするのがよい。
ニコチン酸、尿素、チオ尿素、ニコチンアミド、チオグ
リコール酸、チオ硫酸ナトリウムはそれぞれ塩化物亜鉛
−ニッケル合金めっき用の塩化物めっき液に容易に溶解
するので好都合である。添加量が0.001g/L未満
では、めっき結晶粗大化抑制効果が不十分であり、1.
0g/L超えでは、めっき層中のニッケル含有率が大幅
に低下するので好ましくない。この孤立電子対を有する
有機化合物もしくは化合物は炭素間二重結合を有する有
機化合物と併用することでより効果が発揮される。
を有する有機化合物もしくは化合物も添加する。この有
機化合物もしくは化合物は、分子中の孤立電子対がめっ
き面に吸着するため、めっき液流の乱れた箇所でめっき
結晶の粗大化を抑制する。孤立電子対を有する有機化合
物もしくは化合物としては、ニコチン酸、尿素、チオ尿
素、ニコチンアミド、チオグリコール酸、チオ硫酸ナト
リウムが挙げられ、これらの一種または二種以上を添加
する。その総添加量は0.001〜1.0g/L、より
好ましくは0.001〜0.8g/Lとするのがよい。
ニコチン酸、尿素、チオ尿素、ニコチンアミド、チオグ
リコール酸、チオ硫酸ナトリウムはそれぞれ塩化物亜鉛
−ニッケル合金めっき用の塩化物めっき液に容易に溶解
するので好都合である。添加量が0.001g/L未満
では、めっき結晶粗大化抑制効果が不十分であり、1.
0g/L超えでは、めっき層中のニッケル含有率が大幅
に低下するので好ましくない。この孤立電子対を有する
有機化合物もしくは化合物は炭素間二重結合を有する有
機化合物と併用することでより効果が発揮される。
【0020】つぎに、本発明の効果のうち、特に針状汚
れの抑制に重点を置いた場合、本発明では、非イオン性
界面活性剤として分子量400〜800のポリエチレン
グリコール(PEG)が適しておりその添加量は0.1
〜1.0g/L、より好ましくは0.1〜0.8g/L
とするのがよい。ポリエチレングリコールの分子量が4
00未満では、濡れ性改善効果が不十分であり、分子量
が800超えでは、めっき層中のニッケル含有率が大幅
に低下するので好ましくない。ポリエチレングリコール
の添加量が0.1g/L未満では、濡れ性改善効果が不
十分であり、1.0g/L超えでは、めっき層中のニッ
ケル含有率が大幅に低下するので好ましくない。
れの抑制に重点を置いた場合、本発明では、非イオン性
界面活性剤として分子量400〜800のポリエチレン
グリコール(PEG)が適しておりその添加量は0.1
〜1.0g/L、より好ましくは0.1〜0.8g/L
とするのがよい。ポリエチレングリコールの分子量が4
00未満では、濡れ性改善効果が不十分であり、分子量
が800超えでは、めっき層中のニッケル含有率が大幅
に低下するので好ましくない。ポリエチレングリコール
の添加量が0.1g/L未満では、濡れ性改善効果が不
十分であり、1.0g/L超えでは、めっき層中のニッ
ケル含有率が大幅に低下するので好ましくない。
【0021】この際、用いるめっき液中の孤立電子対を
有する有機化合物もしくは化合物としては、ニコチン
酸、尿素、チオ尿素、ニコチンアミド、チオグリコール
酸、チオ硫酸ナトリウムが挙げられ、これらの一種また
は二種以上を添加する。その総添加量は0.01〜1.
0g/L、より好ましくは0.01〜0.8g/Lとす
るのがよい。ニコチン酸、尿素、チオ尿素、ニコチンア
ミド、チオグリコール酸、チオ硫酸ナトリウムはそれぞ
れ亜鉛−ニッケル合金めっき用の塩化物めっき液に容易
に溶解するので好都合である。添加量が0.01g/L
未満では、めっき結晶粗大化抑制効果が不十分であり、
1.0g/L超えでは、めっき層中のニッケル含有率が
大幅に低下するので好ましくない。この孤立電子対を有
する有機化合物もしくは化合物は炭素間二重結合を有す
る有機化合物と併用することでより効果が発揮されるこ
とは同様である。
有する有機化合物もしくは化合物としては、ニコチン
酸、尿素、チオ尿素、ニコチンアミド、チオグリコール
酸、チオ硫酸ナトリウムが挙げられ、これらの一種また
は二種以上を添加する。その総添加量は0.01〜1.
0g/L、より好ましくは0.01〜0.8g/Lとす
るのがよい。ニコチン酸、尿素、チオ尿素、ニコチンア
ミド、チオグリコール酸、チオ硫酸ナトリウムはそれぞ
れ亜鉛−ニッケル合金めっき用の塩化物めっき液に容易
に溶解するので好都合である。添加量が0.01g/L
未満では、めっき結晶粗大化抑制効果が不十分であり、
1.0g/L超えでは、めっき層中のニッケル含有率が
大幅に低下するので好ましくない。この孤立電子対を有
する有機化合物もしくは化合物は炭素間二重結合を有す
る有機化合物と併用することでより効果が発揮されるこ
とは同様である。
【0022】また、本発明の効果のうち、特に鋼板エッ
ジでの焼けの抑制に重点を置いた場合、本発明では、非
イオン性界面活性剤として分子量400〜800のポリ
エチレングリコールを0.01〜0.20g/Lをめっ
き液に含有させる。ポリエチンレングリコールの分子量
は400〜800が適している。分子量400未満では
焼け抑制効果が不十分であり、分子量が800超えでは
めっき層中のニッケル含有率が大幅に低下するので好ま
しくない。好ましいポリエチレングリコールの添加量は
0.01〜0.2g/L、より好ましくは0.01〜
0.1g/Lである、添加量が0.01g/L未満では
焼け抑制効果が不十分であり、0.20g/L超えでは
エッジ部での外観ムラが発生するので好ましくない。
ジでの焼けの抑制に重点を置いた場合、本発明では、非
イオン性界面活性剤として分子量400〜800のポリ
エチレングリコールを0.01〜0.20g/Lをめっ
き液に含有させる。ポリエチンレングリコールの分子量
は400〜800が適している。分子量400未満では
焼け抑制効果が不十分であり、分子量が800超えでは
めっき層中のニッケル含有率が大幅に低下するので好ま
しくない。好ましいポリエチレングリコールの添加量は
0.01〜0.2g/L、より好ましくは0.01〜
0.1g/Lである、添加量が0.01g/L未満では
焼け抑制効果が不十分であり、0.20g/L超えでは
エッジ部での外観ムラが発生するので好ましくない。
【0023】この際、用いるめっき液中の孤立電子対を
有する有機化合物もしくは化合物としては、チオ尿素、
チオグリコール酸、チオ硫酸ナトリウムの一種または二
種以上を0.001g/L〜0.02g/L、より好ま
しくは0.001〜0.015g/Lを含有させる。添
加量が0.001g/L未満では焼け抑制効果が不十分
であり、0.02g/L超えではめっき表面に吸着した
これらの成分が化成処理性を劣化させることがあるので
好ましくない。
有する有機化合物もしくは化合物としては、チオ尿素、
チオグリコール酸、チオ硫酸ナトリウムの一種または二
種以上を0.001g/L〜0.02g/L、より好ま
しくは0.001〜0.015g/Lを含有させる。添
加量が0.001g/L未満では焼け抑制効果が不十分
であり、0.02g/L超えではめっき表面に吸着した
これらの成分が化成処理性を劣化させることがあるので
好ましくない。
【0024】本願発明ではいずれのめっき液でも、炭素
間二重結合を有する有機化合物を添加すると効果がより
発揮されるので好ましい。この有機化合物は分子中の炭
素間二重結合がめっき面に吸着してめっき液流の乱れた
箇所でめっき結晶の粗大化を抑制する。炭素間二重結合
を有する有機化合物としては、フマル酸、フマル酸ナト
リウム、フマル酸ジナトリウム、マレイン酸、マレイン
酸ナトリウム、マレイン酸ジナトリウム、アリルスルフ
ォン酸ナトリウム等の脂肪族またはその塩が適してお
り、これらの一種または二種以上を添加してもよい。そ
の総添加量は0.01〜1.0g/L、より好ましくは
0.01〜0.8g/Lとするのがよい。フマル酸、フ
マル酸ナトリウム、フマル酸ジナトリウム、マレイン
酸、マレイン酸ナトリウム、マレイン酸ジナトリウム、
アリルスルフォン酸ナトリウムはそれぞれ亜鉛−ニッケ
ル合金めっき用の塩化物めっき液に容易に溶解するので
好都合である。添加量が0.01g/L未満では、めっ
き結晶粗大化抑制効果が不十分であり、1.0g/L超
えでは、めっき層中のニッケル含有率が大幅に低下する
ので好ましくない。
間二重結合を有する有機化合物を添加すると効果がより
発揮されるので好ましい。この有機化合物は分子中の炭
素間二重結合がめっき面に吸着してめっき液流の乱れた
箇所でめっき結晶の粗大化を抑制する。炭素間二重結合
を有する有機化合物としては、フマル酸、フマル酸ナト
リウム、フマル酸ジナトリウム、マレイン酸、マレイン
酸ナトリウム、マレイン酸ジナトリウム、アリルスルフ
ォン酸ナトリウム等の脂肪族またはその塩が適してお
り、これらの一種または二種以上を添加してもよい。そ
の総添加量は0.01〜1.0g/L、より好ましくは
0.01〜0.8g/Lとするのがよい。フマル酸、フ
マル酸ナトリウム、フマル酸ジナトリウム、マレイン
酸、マレイン酸ナトリウム、マレイン酸ジナトリウム、
アリルスルフォン酸ナトリウムはそれぞれ亜鉛−ニッケ
ル合金めっき用の塩化物めっき液に容易に溶解するので
好都合である。添加量が0.01g/L未満では、めっ
き結晶粗大化抑制効果が不十分であり、1.0g/L超
えでは、めっき層中のニッケル含有率が大幅に低下する
ので好ましくない。
【0025】本発明の塩化物亜鉛−ニッケル合金めっき
液を用いてめっきを行うには、冷延鋼板、熱延鋼板など
を原板として通常の脱脂、酸洗、水洗等の前処理を行
い、めっき条件は特に限定されるものではない。好まし
くは、めっき温度40〜70℃、電流密度50〜150
A/dm2 で行う。
液を用いてめっきを行うには、冷延鋼板、熱延鋼板など
を原板として通常の脱脂、酸洗、水洗等の前処理を行
い、めっき条件は特に限定されるものではない。好まし
くは、めっき温度40〜70℃、電流密度50〜150
A/dm2 で行う。
【0026】
【実施例】次に本発明について具体的に実施例をもって
説明する。 (実施例1)表1および2に示しためっき浴を用いて亜
鉛−ニッケル合金めっき鋼板を作成し、針状汚れの発生
程度、焼けの発生程度を評価した。その結果を表1およ
び2に示す。
説明する。 (実施例1)表1および2に示しためっき浴を用いて亜
鉛−ニッケル合金めっき鋼板を作成し、針状汚れの発生
程度、焼けの発生程度を評価した。その結果を表1およ
び2に示す。
【0027】(針状汚れ発生程度評価)鋼板にあらかじ
めめっき液流を乱すための半径1mm、深さ1mmの凹
傷を付けておき、平均液流速を1m/sec、めっき温
度60℃、電流密度100A/dm2 の条件で、めっき
量30g/m2 の亜鉛−ニッケル合金めっき(ニッケル
含有率=12〜13wt%)を行い、凹傷部からの白色
の針状汚れ長さを測定し、下表の様に評価した。 針状汚れ長さ 評 価 評価記号 1mm未満 発生無し ○ 1mm以上2mm未満 発生小 △ 2mm以上 発生大 ×
めめっき液流を乱すための半径1mm、深さ1mmの凹
傷を付けておき、平均液流速を1m/sec、めっき温
度60℃、電流密度100A/dm2 の条件で、めっき
量30g/m2 の亜鉛−ニッケル合金めっき(ニッケル
含有率=12〜13wt%)を行い、凹傷部からの白色
の針状汚れ長さを測定し、下表の様に評価した。 針状汚れ長さ 評 価 評価記号 1mm未満 発生無し ○ 1mm以上2mm未満 発生小 △ 2mm以上 発生大 ×
【0028】(焼け発生程度評価)100×100mm
の冷延鋼板を用い、平均液流速を1m/sec、めっき
温度60℃、電流密度300A/dm2 というエッジ部
での電流集中を再現する電流密度条件にて亜鉛−ニッケ
ル合金めっきを行い焼けによる全めっき面に対する黒色
部の面積率を測定した。
の冷延鋼板を用い、平均液流速を1m/sec、めっき
温度60℃、電流密度300A/dm2 というエッジ部
での電流集中を再現する電流密度条件にて亜鉛−ニッケ
ル合金めっきを行い焼けによる全めっき面に対する黒色
部の面積率を測定した。
【0029】(エッジ外観評価)100×200mmの
冷延鋼板を用い、平均液流速1m/sec、めっき温度
60℃、電流密度100A/dm2 の条件で亜鉛−ニッ
ケル合金めっきを行いエッジ部外観を以下の基準で評価
した。 判 定 外 観 ○ ムラなし △ 僅かにムラあり × ムラあり
冷延鋼板を用い、平均液流速1m/sec、めっき温度
60℃、電流密度100A/dm2 の条件で亜鉛−ニッ
ケル合金めっきを行いエッジ部外観を以下の基準で評価
した。 判 定 外 観 ○ ムラなし △ 僅かにムラあり × ムラあり
【0030】(化成処理性評価)20g/m2 の亜鉛−
ニッケル合金めっき鋼板を浸漬型化成処理し、化成処理
外観の均一性を以下の基準で評価した。 判 定 外 観 ○ ムラ、模様なし △ 僅かにムラ、模様あり × ムラ、模様あり
ニッケル合金めっき鋼板を浸漬型化成処理し、化成処理
外観の均一性を以下の基準で評価した。 判 定 外 観 ○ ムラ、模様なし △ 僅かにムラ、模様あり × ムラ、模様あり
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】各鋼板の針状汚れ発生程度、黒色部の面積
率およびエッジ外観ムラを示した表1、2から明らかな
ように、本発明のめっき液では針状汚れおよび焼けが発
生し難いことが分かる。
率およびエッジ外観ムラを示した表1、2から明らかな
ように、本発明のめっき液では針状汚れおよび焼けが発
生し難いことが分かる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のめっき液
を用いてめっきすれば、めっき表面に針状汚れの発生が
なく、また、焼けの発生が少なくエッジトリミングの必
要がない亜鉛−ニッケル合金めっき鋼板が製造できるの
で、その工業的価値は大変大きいものである。
を用いてめっきすれば、めっき表面に針状汚れの発生が
なく、また、焼けの発生が少なくエッジトリミングの必
要がない亜鉛−ニッケル合金めっき鋼板が製造できるの
で、その工業的価値は大変大きいものである。
フロントページの続き (72)発明者 望 月 一 雄 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究所内 (72)発明者 木 村 篤 光 東京都千代田区内幸町2丁目2番3号 川 崎製鉄株式会社東京本社内 (72)発明者 白 井 秀 宜 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 大 塚 和 弘 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内
Claims (5)
- 【請求項1】塩化亜鉛、塩化ニッケルおよび塩化カリウ
ムを主体とするめっき液に、非イオン性界面活性剤とし
て分子量400〜800のポリエチレングリコールを
0.01〜1.0g/L含有し、孤立電子対を有する化
合物としてニコチン酸、尿素、チオ尿素、ニコチンアミ
ド、チオグリコール酸およびチオ硫酸ナトリウムからな
る群から選ばれる少なくとも1つを0.001〜1.0
g/L含有することを特徴とする電気亜鉛−ニッケル合
金めっき液。 - 【請求項2】前記非イオン性界面活性剤として分子量4
00〜800のポリエチレングリコールを0.1〜1.
0g/L用い、前記孤立電子対を有する化合物としてニ
コチン酸、尿素、チオ尿素、ニコチンアミド、チオグリ
コール酸およびチオ硫酸ナトリウムからなる群から選ば
れる少なくとも1つを0.01〜1.0g/L用いる請
求項1記載の電気亜鉛−ニッケル合金めっき液。 - 【請求項3】前記非イオン性界面活性剤として分子量4
00〜800のポリエチレングリコールを0.01〜
0.2g/L用い、前記孤立電子対を有する化合物とし
てチオ尿素、チオグリコール酸およびチオ硫酸ナトリウ
ムからなる群から選ばれる少なくとも1つを0.001
〜0.02g/L用いる請求項1記載の電気亜鉛−ニッ
ケル合金めっき液。 - 【請求項4】前記請求項1〜3のいずれかに記載のめっ
き液に、さらに炭素間二重結合を有する有機化合物とし
てフマル酸、フマル酸ナトリウム、フマル酸ジナトリウ
ム、マレイン酸、マレイン酸ナトリウム、マレイン酸ジ
ナトリウムおよびアリルスルフォン酸ナトリウムからな
る群から選ばれる少なくとも1つを0.01〜1.0g
/L含有する請求項1ないし3のいずれかに記載の電気
亜鉛−ニッケル合金めっき液。 - 【請求項5】請求項1ないし4のいずれかに記載のめっ
き液を用い、めっき温度40〜70℃、電流密度50〜
150A/dm2 で鋼板を電気亜鉛−ニッケル合金めっ
きすることを特徴とする亜鉛−ニッケル合金めっき鋼板
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22020095A JP2761470B2 (ja) | 1994-08-31 | 1995-08-29 | 電気亜鉛−ニッケル合金めっき液およびめっき鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6-206852 | 1994-08-31 | ||
JP20685294 | 1994-08-31 | ||
JP7-135319 | 1995-06-01 | ||
JP13531995 | 1995-06-01 | ||
JP22020095A JP2761470B2 (ja) | 1994-08-31 | 1995-08-29 | 電気亜鉛−ニッケル合金めっき液およびめっき鋼板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0949097A true JPH0949097A (ja) | 1997-02-18 |
JP2761470B2 JP2761470B2 (ja) | 1998-06-04 |
Family
ID=27317066
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22020095A Expired - Fee Related JP2761470B2 (ja) | 1994-08-31 | 1995-08-29 | 電気亜鉛−ニッケル合金めっき液およびめっき鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2761470B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100349150B1 (ko) * | 1997-12-13 | 2002-11-18 | 주식회사 포스코 | 표면품질과도금밀착성이양호한아연-니켈합금전기도금욕의첨가제및이를이용한아연-니켈전기합금도금강판제조방법 |
EP1295967A3 (de) * | 2001-09-21 | 2005-05-11 | Enthone Inc. | Verfahren zur Abscheidung einer Zink-Nickel-Legierung aus einem Elektrolyten |
-
1995
- 1995-08-29 JP JP22020095A patent/JP2761470B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100349150B1 (ko) * | 1997-12-13 | 2002-11-18 | 주식회사 포스코 | 표면품질과도금밀착성이양호한아연-니켈합금전기도금욕의첨가제및이를이용한아연-니켈전기합금도금강판제조방법 |
EP1295967A3 (de) * | 2001-09-21 | 2005-05-11 | Enthone Inc. | Verfahren zur Abscheidung einer Zink-Nickel-Legierung aus einem Elektrolyten |
KR100556604B1 (ko) * | 2001-09-21 | 2006-03-06 | 엔쏜 인코포레이티드 | 전해질로부터 아연-니켈 합금을 적층시키는 방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2761470B2 (ja) | 1998-06-04 |
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