JPH0947847A - 三層クラッド材製造用双ドラム式連続鋳造装置 - Google Patents

三層クラッド材製造用双ドラム式連続鋳造装置

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JPH0947847A
JPH0947847A JP19756795A JP19756795A JPH0947847A JP H0947847 A JPH0947847 A JP H0947847A JP 19756795 A JP19756795 A JP 19756795A JP 19756795 A JP19756795 A JP 19756795A JP H0947847 A JPH0947847 A JP H0947847A
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molten metal
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drum
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JP19756795A
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Kisaburo Tanaka
喜三郎 田中
Hideaki Takatani
英明 高谷
Yoichi Wakiyama
洋一 脇山
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 互いに平行に配置され、反対方向に回転する
一対の冷却ドラムと、同ドラムの両端面に摺接する一対
の短辺堰からなる双ドラム式連続鋳造装置であって、薄
い表層材と厚肉の中心材をもつ三層クラッド材を製造す
るための双ドラム式連続鋳造装置を提供する。 【解決手段】 一対の冷却ドラム1,1’と、一対の短
辺堰15で画成した空間に浸漬ノズル10から芯材溶湯
11を注湯する。また、一対の冷却ドラム1,1’の周
面にクラッド表層材溶湯5を直接注湯するスリット状注
湯口3を備えた表層材形成用ノズル4が設けられてい
る。表層材形成用ノズル4の注湯部と浸漬ノズル10か
ら注入された溶湯の表面を囲繞するシールチャンバが設
けられている。冷却ドラム1,1’の周面上に形成され
たクラッド表層材薄膜2,2’は芯材凝固シェル17と
融合され、三層クラッド材18が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、三層の薄板クラッ
ド材を製造するための双ドラム式連続鋳造装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の技術の例として図3に示した特願
平3−24812号の装置について説明する。図3に示
したこの装置は、クラッド材18を鋳造する水冷ドラム
1,1’、同水冷ドラム1,1’の上部に配設した小径
の水冷ドラム30,30’、前記水冷ドラム1,1’間
の湯溜部11’及び前記水冷ドラム1,1’と小径の水
冷ドラム30,30’間の湯溜部50,50’の溶融金
属の洩れを防止するサイド堰15’、溶鋼等の溶融金属
11,5を蓄えるタンディッシュ6、それぞれ溶融金属
11,5を定量供給するタンディッシュ6の底部に接続
して設けられたノズル10,4を主要構成部材としてい
る。
【0003】更に詳細に説明すると、同径の並置された
水冷ドラム1,1’は、図示しない駆動装置により矢示
方向に互いに反対方向に同一速度で回転駆動される。ま
た、前記水冷ドラム1,1’の上部にそれぞれ接近して
並置された配設された互いに同径の小径の水冷ドラム3
0,30’も図示しない駆動装置により矢示方向に互い
に反対方向に同一速度で回転駆動される。
【0004】小径の水冷ドラム30,30’は、水冷ド
ラム1,1’と同じ軸長を有し、かつ水冷ドラム1,
1’と同一同速度で回転し、しかも、小径の水冷ドラム
30は水冷ドラム1と、また、小径の水冷ドラム30’
は水冷ドラム1’と互いに反対方向に回転するようにな
っている。また、21は水冷ドラム1,1’よりクラッ
ド鋼板18を引抜くピンチロール、20はクラッド鋼板
18を案内するガイドロールである。
【0005】以上のように構成された図3の装置では、
タンディッシュ6よりノズル4,4’を介してそれぞれ
湯溜部50,50’へ注湯された溶融金属5,5’は、
それぞれ水冷ドラム1,1’と小径の水冷ドラム30,
30’の表面に接触して冷却され凝固殻を形成し、クラ
ッド鋼板18の表層部材が鋳造される。
【0006】一方、溶融金属11が、タンディッシュ6
よりノズル10を介して水冷ドラム1,1’間の第1の
湯溜部11’へ注湯される。この溶融金属11は前記表
層部材の表面で凝固殻を形成する。こうして形成された
表層部材2,2’と溶融金属11の凝固殻は一体化され
三層のクラッド鋼板18が鋳造される。
【0007】以上のようにして鋳造されたクラッド鋼板
18は、ピンチロール21及びガイドロール20等によ
り次工程へ移送されるが、この図3に示した双ドラム式
連続鋳造装置によると、表層材の厚さが厚くなり、表面
材料(高級材)分が高価となり、経済効果が劣る欠点が
あった。
【0008】また、他の従来装置の例として特願平2−
259169号に示されたものでは図4に示すように、
高速回転する2つの近接ロール1,1’の表面にタンデ
ィッシュ6から溶融金属5を供給するに際し、ノズル4
からロール1,1’上に連続的に噴出し、凝固させて凝
固金属箔2,2’を形成させ、これをロールキス部に搬
送し、該キス部の直上位置でロール1,1’上を搬送さ
れた前記凝固金属箔2,2’の間に溶融金属11をノズ
ル40から連続供給して、凝固接合してクラッド鋼板1
8を得ている。
【0009】図4に示したこの装置では鋳造される三層
クラッド材における中心材の肉厚を厚くできない欠点が
あった。また、この従来例ではロール1,1’を高速回
転させるため、中心材は殆んど箔状おおむね0.1mm以
下の厚さで挿入される。同様にロール1,1’上を搬送
された凝固金属箔は数十μm以下となっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前記したように従来の
双ドラム式連続鋳造装置では表層材が厚くなったり、中
心材の肉厚が薄くなって了うという欠点があった。本発
明は、互いに平行に配置され、反対方向に回転する一対
の冷却ドラムと、同ドラムの両端面に摺接する一対の短
辺堰からなる双ドラム式連続鋳造装置であって、薄い表
層材と厚肉の中心材をもつ三層クラッド材を製造するた
めの双ドラム式連続鋳造装置を提供することを課題とし
ている。
【0011】すなわち、本発明は、一例として、0.5
mmないし5mm肉厚の三層クラッド材を得ると共に、クラ
ッド表層材の肉厚を薄くしたクラッド材を製造できる双
ドラム式連続鋳造装置を提供することを課題としてい
る。
【0012】また、本発明は、中心材を厚肉化するた
め、高速回転が行えない条件での表層材の薄肉化を達成
できる双ドラム式連続鋳造装置を提供することを課題と
している。また、構造材料として使用するためにはクラ
ッド材の厚肉化が必要なので、本発明は、中心材の厚肉
化を達成できる双ドラム式連続鋳造装置を提供すること
を課題としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、互いに平行に
配置され、反対方向に回転する一対の冷却ドラムと、同
ドラムの両端面に摺接する一対の短辺堰からなる双ドラ
ム式連続鋳造装置において、前記課題を解決する三層ク
ラッド材を製造しうるようにするため、前記一対の冷却
ドラムと前記一対の短辺堰で画成する空間に溶湯を注入
する浸漬ノズルと、前記一対の冷却ドラムの周面に溶湯
を直接注湯するスリット状注湯口を備えた表層材形成用
ノズルと、同ノズルの注湯部及び前記浸漬ノズルから注
入された溶湯面を囲繞するシールチャンバとからなる構
成を採用する。
【0014】この三層クラッド材製造用双ドラム式連続
鋳造装置によれば、スリット状注湯口から冷却ドラムの
周面に溶湯を直接注湯することによってその溶湯を早期
に凝固させて薄肉の表層材を形成する。一方、冷却ドラ
ムと短辺堰で画成された空間内には浸漬ノズルを通し
て、芯材となる溶湯が注入されるが、この浸漬ノズルか
ら注入される溶湯に対する湯面レベルと冷却ドラムの表
面周速度を適正に選ぶことによって所望の肉厚の芯材を
表層材の間に形成させることができる。これによって、
所定肉厚の芯材と、その両面に薄肉の表層材をもつ三層
クラッド材が連続鋳造される。
【0015】本発明による三層クラッド材製造用双ドラ
ム式連続鋳造装置で用いる表層材形成用ノズルとして
は、冷却ドラムの軸方向に延設された0.2〜0.6mm
幅のスリット状注湯口を備えたものとするのが好まし
い。また、その表層材形成用ノズルの注湯口と冷却ドラ
ムの表面との間隔は、0.2〜1.0mmに設定するのが
好ましい。
【0016】更に、表層材形成用ノズルの溶湯流出方向
が、冷却ドラムの表面の垂線に対し回転方向に向けて0
〜20°の範囲の傾きを持つよう構成すると、その表層
材形成用ノズルから冷却ドラム上に流出された溶湯の早
期凝固が促進されて好ましい。
【0017】更にまた、本発明による三層クラッド材製
造用双ドラム式連続鋳造装置では、表層材形成用ノズル
のノズル先端から冷却ドラムと短辺堰とで画成された空
間内の溶湯面までの距離L(mm)を次式の範囲に設定す
ることによって冷却ドラム周面上に形成された表層材に
対し、中央の浸漬ノズルから供給された溶湯を芯材とし
て良好に融合させることができて好ましい。
【0018】 (t/k)2 ・v/1000≦L≦2(t/k)2 ・v/1000 但し、k:凝固係数(mm・min -0.5)、t:表層材の厚
さ(mm)、v:鋳造速度(mm/min )。
【0019】また、本発明による三層クラッド材製造用
連続鋳造装置において、浸漬ノズルと冷却ドラムの間に
遮蔽板を浸漬して設けると、冷却ドラム周面上に形成さ
れた表層材薄膜が芯材用の溶湯によって洗われて溶融さ
れるのを防ぐ事ができ、所望の三層クラッド材を形成さ
せる上で好ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明による三層クラッド
材製造用双ドラム式連続鋳造装置について図1,図2に
示した実施の形態に基づいて具体的に説明する。なお、
以下の実施の形態において、図3,図4に示した従来の
装置と同じ構成の部分には説明を簡単にするため同じ符
号を付してある。
【0021】まず図1において、4は表層材形成用ノズ
ルで、クラッド表層材溶湯5を入れた副タンディッシュ
6から下方の冷却ドラム1,1’に向けて伸びている。
表層材形成用ノズル4の下端には、スリット状注湯口3
が形成されている。7はシールチャンバ壁を示し、表層
材及び芯材用の溶湯を外気からシールする働きをする。
10は芯材形成用の溶湯11を注入する浸漬ノズルで、
12は緩衝材を示す。15はサイド堰、16はシールチ
ャンバの後面壁である。
【0022】次に、図2に示す装置では、シールチャン
バ壁7に、湯面を検知するCCDカメラ19等の湯面セ
ンサを設けると共に、浸漬ノズル10と冷却ドラム1,
1’の間に遮蔽板20を設けている。図1及び図2の装
置はその他の点では同じである。
【0023】鋳造によって比較的厚肉のクラッド材を安
価に得るにはクラッド表層材を薄肉化すると共に芯材の
厚肉化をはかることが要求される。前記したように構成
された図1及び図2の装置において、芯材の厚肉化をは
かるには、冷却ドラム1,1’とサイド堰15で囲まれ
る湯溜部に或る湯面高さを確保し、溶湯と冷却ドラム
1,1’との接触弧長すなわち接触時間を確保する必要
がある。
【0024】接触時間が0.16秒未満では厚肉芯材が
得られず、かつ、鋳片鋳造が困難で鋳造されにくく、鋳
造速度が30m/min 以下では、スリットからの薄膜の形
成と冷却ドラム1,1’表面速度との関係から、表層材
が厚肉化し、不経済となる。従って、中央に設けた浸漬
ノズル10からの芯材溶湯11の注湯に対してはCCD
カメラ19等の湯面センサを用いて湯面レベルを確保す
るとともに、冷却ドラム1,1’の表面速度を30〜8
0m/min として芯材の凝固シェルの厚肉化をはかった。
【0025】芯材の湯面レベルの測定には、CCDカメ
ラ19等を用い冷却ドラム1,1’の幅より20〜25
mm狭くして設けたのぞき用の隙間から湯面を観測し、湯
面と冷却ドラム1,1’の輝度の変化した位置から湯面
角θを求める。湯面角θが変化しないようにノズルスト
ッパ(図示せず)により流量を制御する。
【0026】薄肉の表層材を得るには、耐熱材の表層材
形成用ノズル4にスリット状注湯口3を形成し、薄膜流
れを得る必要がある。従って、表層材の注湯はスリット
ノズル3から薄膜溶湯を供給して、表層材薄膜2を得る
ようにしている。
【0027】このスリットノズル3の隙間は、0.2mm
以下では均一幅のスリット加工が困難でかつ、スリット
幅不均一のため均一な薄膜流れが得られなかった。ま
た、スリット幅が0.6mm以上となると薄膜流の流量が
増加し、三層クラッド材とした場合、高価な表層材が厚
肉となり、不経済となる。以上の事から、スリットノズ
ル3の間隙を0.2〜0.6mmとし、スリットノズル3
と冷却ドラム1,1’の間隔を0.2〜1mmとする。
【0028】また、薄肉の表層材を得るには、溶湯は早
期に凝固させる必要がある。そのため、注湯方向は注湯
部の冷却ドラム1,1’表面の垂線に対して0度ない
し、回転方向に20度の範囲の傾き(α)を与えるのが
よい。傾きαを冷却ドラム1,1’回転方向と逆向きと
すると逆流を生じ、20度以上とすると冷却ドラムに対
して湯流れが早くなり、均一凝固が得られず薄膜鋳片が
得られなくなる。
【0029】表層材薄膜2,2’を冷却した後、表層材
薄膜2,2’と芯材凝固シェル17とを融合させる必要
があるが、そのためには、表層材溶湯5を導くノズル4
のスリット状注湯口3先端から芯材溶湯11の湯面位置
までの長さL(mm)を次式の範囲にするのが適当であっ
た。
【0030】 (t/k)2 ・v/1000≦L≦2(t/k)2 ・v/1000 但し、k:凝固係数(mm・min -0.5)、t:表層材の厚
さ(mm)、v:鋳造速度(mm/min )。
【0031】表層材溶湯5を冷却ドラム1,1’に接触
させたのち芯材と融合させる迄の時間が長いと表面材薄
膜2が冷却し、変形等も生じて、次段階の表層材と芯材
の融合が均一でなくなり、逆に、短すぎると、表層材が
未凝固のまま、芯材溶湯中に突入するので、過剰融合と
なり、芯材の合金化等が進み不都合となる。
【0032】次に、冷却ドラム1,1’の周面上に形成
された表層材薄膜2,2’が浸漬ノズル10から供給さ
れる芯材溶湯11の流れによって溶融されるのを防止す
る必要がある。そのために芯材溶湯を注入する浸漬ノズ
ル10の吐出口と、冷却ドラム1,1’の間に遮蔽板2
0を設けた。この遮蔽板20は、ソリッドのものより浸
漬部が櫛歯状のものあるいは多孔板のものが良好であ
る。
【0033】櫛歯状の場合は幅が3〜10mmで歯と隙間
がほぼ等間隔のもの、多孔板の場合は、孔の直径が5〜
10mmで面積比がほぼ1:1程度が良好であった。浸漬
深さは15〜50mm程度が良く、浅い場合は効率がな
く、深すぎると下方への流れが強くなり不適であった。
【0034】
【実施例】以下、本発明による三層クラッド材製造用双
ドラム式連続鋳造装置を用いて三層クラッド材を鋳造し
た実施例について説明する。
【0035】(実施例1)芯材溶湯11にSS400、
表層材溶湯5にSUS304、冷却ドラム1,1’の直
径1200mm,幅800mm、浸漬ノズル10はフューズ
ドシリカ製を用い、ノズル内側途中に緩衝材12を設け
た水平方向吹出しのノズルとし、表層材形成用ノズル4
にスリット間隔0.5mm,幅730mmのフューズドシリ
カ製のスリット状注湯口3をもつものを用いて、スリッ
ト状注湯口3と水冷ドラム1,1’との間隔を0.5mm
とした。
【0036】鋳造速度は60m/min とし、芯材溶湯面及
び薄膜流はシールチャンバ内でN2ガスでシールした。
湯面レベルは、表層材形成用ノズル4の側方から測定制
御しθを40度にして実施した。上記構成で、表層材厚
さ0.3mmのクラッド材厚さ2.6mmを得ることができ
た。
【0037】(実施例2)心材溶湯11、冷却ドラム
1,1’、浸漬ノズル10を実施例1と同じとし、表層
材形成用ノズル4にスリット間隙0.3mm,幅730mm
のフューズドシリカ製のスリット状注湯口3をもつもの
を用いて、そのスリット状注湯口3と冷却ドラム1,
1’間隙を0.5mmとした。鋳造速度を30m/min で湯
面レベル高さθを40度として実施した。その結果、表
層材厚さ0.3mm、クラッド材厚さ3.6mmを得た。
【0038】(実施例3)鋳造条件を鋳造速度を80m/
min とした以外は実施例1と同じとし、本例では芯材溶
湯11中に遮蔽板20を設置した。遮蔽板20は鉛直に
対して15°傾け、直径10mmの孔を面積比1:1(面
積率50%)として、浸漬深さ30mmにて実施した。そ
の結果、鋳造速度が早い本例において表層材厚さ0.2
5mm、クラッド材厚さ2.4mmを得た。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による双ド
ラム式連続鋳造装置は、一対の冷却ドラムと一対の短辺
堰で画成する空間に溶湯を注入する浸漬ノズルと、一対
の冷却ドラムの周面に溶湯を直接注湯するスリット状注
湯口を備えた表層材形成用ノズルと、同ノズルの注湯部
及び前記浸漬ノズルから注入された溶湯面を囲繞するシ
ールチャンバとから構成したもので、これによれば、ク
ラッド表層材の肉厚を薄くした三層のクラッド材を安価
に得ることができる。
【0040】また溶湯の湯面レベルを制御しながら実施
することによって芯材の肉厚がほぼ一定に保たれ、均質
な三層クラッド材を得ることができる。また、浸漬ノズ
ルと前記冷却ドラムの間に遮蔽板を設けたものでは、注
湯量の多い高速鋳造の条件下でも表層材の良好な三層ク
ラッド材を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す三層クラッド材製
造用双ドラム式連続鋳造装置の要部断面図。
【図2】本発明の実施の他の形態を示す三層クラッド材
製造用双ドラム式連続鋳造装置の要部断面図。
【図3】従来技術による三層クラッド材製造装置を示す
断面図。
【図4】従来技術による他の三層クラッド材製造装置を
示す断面図。
【符号の説明】
1 冷却ドラム 2,2’ クラッド表層材薄膜 3 スリットノズル 4 表層材形成用ノズル 5,5’ クラッド表層材溶湯 6 副タンディッシュ 10 浸漬ノズル 11 芯材溶湯 12 緩衝材 15 サイド堰 16 後面壁 17 芯材凝固シェル 18 三層クラッド材 19 CCDカメラ(湯面高さ計測器) 20 遮蔽板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに平行に配置され、反対方向に回転
    する一対の冷却ドラムと、同ドラムの両端面に摺接する
    一対の短辺堰からなる双ドラム式連続鋳造装置であっ
    て、前記一対の冷却ドラムと前記一対の短辺堰で画成す
    る空間に溶湯を注入する浸漬ノズルと、前記一対の冷却
    ドラムの周面に溶湯を直接注湯するスリット状注湯口を
    備えた表層材形成用ノズルと、同ノズルの注湯部及び前
    記浸漬ノズルから注入された溶湯面を囲繞するシールチ
    ャンバとから構成されたことを特徴とする三層クラッド
    材製造用双ドラム式連続鋳造装置。
  2. 【請求項2】 前記表層材形成用ノズルが前記冷却ドラ
    ムの軸方向に延設された0.2〜0.6mm幅のスリット
    状注湯口を備えている請求項1記載の三層クラッド材製
    造用双ドラム式連続鋳造装置。
  3. 【請求項3】 前記表層材形成用ノズルの注湯口と前記
    冷却ドラムの表面との間隔を0.2〜1.0mmに設定し
    た請求項1記載の三層クラッド材製造用双ドラム式連続
    鋳造装置。
  4. 【請求項4】 前記表層材形成用ノズルの溶湯流出方向
    が、前記冷却ドラムの表面の垂線に対し回転方向に向け
    て0〜20°の傾きを持つよう構成した請求項1記載の
    三層クラッド材製造用双ドラム式連続鋳造装置。
  5. 【請求項5】 前記表層材形成用ノズルが、そのノズル
    先端から前記冷却ドラムと短辺堰とで画成された空間内
    の溶湯面までの距離L(mm)を次式により設定した請求
    項1記載の三層クラッド材製造用双ドラム式連続鋳造装
    置。 (t/k)2 ・v/1000≦L≦2(t/k)2 ・v/1000 但し、k:凝固係数(mm・min -0.5)、t:表層材の厚
    さ(mm)、v:鋳造速度(mm/min )。
  6. 【請求項6】 前記浸漬ノズルと前記冷却ドラムの間に
    遮蔽板を浸漬して設けた請求項1記載の三層クラッド材
    製造用双ドラム式連続鋳造装置。
JP19756795A 1995-08-02 1995-08-02 三層クラッド材製造用双ドラム式連続鋳造装置 Withdrawn JPH0947847A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008142763A (ja) * 2006-12-13 2008-06-26 Kobe Steel Ltd クラッド金属板の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008142763A (ja) * 2006-12-13 2008-06-26 Kobe Steel Ltd クラッド金属板の製造方法

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