JPH0947242A - プラスチックフィルム包装の冷凍寿司の解凍方法 - Google Patents

プラスチックフィルム包装の冷凍寿司の解凍方法

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JPH0947242A
JPH0947242A JP8174085A JP17408596A JPH0947242A JP H0947242 A JPH0947242 A JP H0947242A JP 8174085 A JP8174085 A JP 8174085A JP 17408596 A JP17408596 A JP 17408596A JP H0947242 A JPH0947242 A JP H0947242A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プラスチックフィルム包装の冷凍寿司の電子
レンジによる解凍方法を提供する。 【構成】 全体がプラスチックフィルムで覆われている
包装冷凍寿司を、電磁波加熱により加熱することによ
り、米飯成形体の米飯露出側面の温度を40℃以上にさ
せると共に、具と米飯の接触部分の温度を15℃以下に
させて、電磁波加熱を停止し、具の部分の温度が15℃
以上の温度になるまで、具の部分を米飯の熱により加熱
する包装冷凍寿司の解凍方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、具を有し具と共に冷凍
されている米飯成形体が、包装プラスチックフィルムで
包装されている包装冷凍寿司の解凍方法に関し、特に、
前記包装冷凍寿司を電子レンジ等による電磁波加熱によ
り、冷凍されている具及び米飯成形体を加熱し、解凍
し、更に、解凍された米飯成形体の余熱により、具を解
凍する包装冷凍寿司の解凍方法に関する。高い温度に加
熱されることが好ましくない具が載せられて該具と共に
冷凍されている米飯成形体が具の上からプラスチックフ
ィルムにより包装されている包装冷凍寿司についての、
電子レンジ等の電磁波加熱による解凍方法に関する
【0002】
【従来の技術】例えば、押し寿司や棒寿司等の成形寿司
の場合、酢合わせした米飯を成形し、この成形される酢
飯等の米飯成形体の上に、例えば、骨抜き及び調整され
た鯛、紅鮭、鯖等の具を、酢、砂糖及び塩で味付けした
汁で煮立てた白板昆布と共に載せて棒状等の種々の形状
に成形し、この成形された成形寿司をプラスチックフィ
ルムで脱気包装し、これをブライン凍結することによ
り、或いは、該成形寿司を冷凍し、この冷凍された成形
寿司をプラスチックフィルムで脱気包装することにより
包装冷凍寿司を製造している。
【0003】このようなブラインによる包装冷凍寿司
は、凍結前に脱気包装を行うので、凍結室内での細菌の
付着及び臭いの吸収等がなく、したがって、凍結後に脱
気包装を行う緩慢凍結のエアブラスト凍結或いは窒素又
は炭酸ガス凍結による包装冷凍寿司に比して衛生面で優
れている。殊にブラインによる包装冷凍寿司は、例え
ば、−18℃の保存温度下で、3カ月以上に至る長期間
にわたって安定して保存することができ、−50℃の保
存温度では、6カ月以上に至る長期間の保存が可能であ
る。
【0004】このような保存された包装冷凍寿司は、解
凍して使用される。包装冷凍寿司の解凍には、自然解
凍、流水解凍、スチーム解凍、温湯解凍及び電子レンジ
解凍などがあるが、電子レンジ解凍は、解凍時間が極め
て短く、解凍歩留まりが高いので、包装冷凍寿司などの
解凍には適している。例えば、上記の棒寿司の包装冷凍
寿司の場合、室温解凍では解凍に5時間を要するもの
が、電子レンジ解凍では、寿司の材料の種類によって相
違するとしても、短時間で解凍することができので、需
要に即時に応じることができ、室温解凍に比して便利で
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、電子レンジに
よる解凍の場合、包装冷凍寿司における冷凍されている
具の部分と米飯の部分は、高周波等の電磁波の吸収によ
る発熱量が相違し、表面部が中心部に比して加熱される
ので、具の一部が好ましくない温度にまで加熱されるこ
ととなり、問題とされており、実際上利用されていな
い。しかも、棒寿司などの包装冷凍寿司の場合、解凍さ
れた酢飯等の米飯部分及び具の部分は20乃至25℃の
温度であるのが好まれるが、包装冷凍寿司の解凍に、電
子レンジ解凍を適用する場合には、寿司の具が比較的高
い温度に加熱されて、寿司の味を損なうために、目的の
解凍を行うことが比較的困難とされている。本発明は、
従来の包装冷凍寿司の解凍の際に、電子レンジ等による
電磁波加熱により、寿司の具が比較的高い温度に加熱さ
れて寿司の味を損なうという問題点を解決することを目
的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、包装冷凍寿司
を電子レンジ等の電磁波加熱により寿司の具が適温に解
凍される包装冷凍寿司の解凍方法を提供することを目的
としている。即ち、本発明は、具を有し具と共に冷凍さ
れている米飯成形体が、包装プラスチックフィルムで包
装されている包装冷凍寿司を、電磁波加熱により加熱す
ることにより、米飯成形体の米飯露出側面の温度を40
℃以上にさせると共に、具と米飯の接触部分の温度を1
5℃以下にさせて、電磁波加熱を停止し、具と米飯の接
触部分の温度が15℃以上になるまで、具の部分を米飯
の熱により加熱することを特徴とするプラスチックフィ
ルム包装の包装冷凍寿司の解凍方法にあり、また、本発
明は、具が載せられて具と共に冷凍されている米飯成形
体が、包装プラスチックフィルムで包装されている包装
冷凍寿司を、その外側の具の上の部分に金属箔を被せ
て、電磁波加熱により加熱することにより、米飯成形体
の米飯露出側面の温度を40℃以上にさせると共に、具
と米飯の接触部分の温度を15℃以下にさせて、電磁波
加熱を停止し、具と米飯の接触部分の温度が15℃以上
になるまで、具の部分を米飯の熱により加熱することを
特徴とするプラスチックフィルム包装の包装冷凍寿司の
解凍方法にある。
【0007】本発明において、包装冷凍寿司は、例え
ば、米飯成形体の間に具を配置させて冷凍されている冷
凍寿司を、包装プラスチックフィルムで包装している包
装冷凍寿司、及び米飯成形体の上に具を配置して冷凍さ
れている冷凍寿司を、包装プラスチックフィルムで包装
されている包装冷凍寿司を包含する。本発明は、ブライ
ン凍結、エアブラスト凍結、窒素又は炭素ガス凍結等に
より冷凍されたプラスチックフィルム包装の包装冷凍寿
司に適しており、特に、ブライン凍結により製造される
プラスチックフィルム包装の冷凍寿司の解凍に適してい
る。また、本発明は、種々の形状に成形された成形寿司
をプラスチックフィルムで脱気包装し、これをブライン
凍結することにより製造された包装冷凍寿司、及び、該
成形寿司を冷凍し、この冷凍された成形寿司をプラスチ
ックフィルムで脱気包装することにより製造された包装
冷凍寿司の解凍に適している。また、本発明において解
凍の対象となるプラスチックフィルム包装の冷凍寿司に
は、具が酢飯等の米飯成形体の上に配置されて米飯成形
体と共に冷凍された冷凍寿司、例えば、冷凍棒寿司及び
冷凍握り寿司があり、一個の冷凍寿司がプラスチックフ
ィルムにより包装されていてもよいが、複数の冷凍寿司
が、一枚以上のプラスチックフィルムにより、一緒に包
装されていてもよい。
【0008】本発明において、解凍される包装冷凍寿司
には、一様にプラスチックフィルムが、例えば複数枚重
ねて設けられているので、具及び酢飯等の米飯成形体の
部分は、一緒に加熱され解凍されるが、具の部分の解凍
の最終的な加熱及び解凍は、高周波等の電磁波により加
熱されて温かくなっている酢飯等の米飯の余熱により行
われる。本発明においては、米飯成形体の電磁波による
加熱は米飯が焦げない程度まで行うことができるが、具
の電磁波による加熱は、解凍されて具が25℃を超えな
い温度、好ましくは約20乃至25℃の範囲内の温度に
するために、15℃以下の温度で行われ、好ましくは2
0℃以下の温度で行うことができる。このような加熱を
行う目安として、酢飯等の米飯成形体の米飯露出側面の
加熱温度は40℃以上、好ましくは40乃至80℃、さ
らに好ましくは、40乃至60℃範囲内である。
【0009】本発明において、包装冷凍寿司の解凍は、
電子レンジ等の電磁波加熱により行われるが、包装冷凍
寿司の冷凍されている寿司種、即ち冷凍されている具の
加熱は、主として電磁波加熱により加熱された米飯の保
有する熱を利用して行われるのが好ましい。このように
包装冷凍寿司を加熱する場合、包装冷凍寿司が、具が酢
飯等の米飯成形体の上に配置されて米飯成形体と共に冷
凍された冷凍寿司をプラスチックフィルム包装する包装
冷凍寿司であるときには、米飯成形体の上に載せられて
いる具の部分を覆うプラスチックフィルムの上面を、例
えばアルミニウム金属箔等の金属箔などの電磁波遮蔽膜
で覆って、電磁波加熱を行うのが好ましい。本発明にお
いて、包装冷凍寿司の解凍は、包装冷凍寿司の保存温
度、電子レンジのマイクロ波出力の大きさに関係する。
例えば、電子レンジ(マイクロ波出力:500乃至60
0W)により、具の種類により多少異なるが、2.5乃
至5分間加熱し、次いで15乃至40分間、好ましくは
20乃至30分間蒸らして、米飯成形体の加熱温度によ
り、寿司の具の解凍を行うものである。この米飯の余熱
による蒸らしにより、寿司の具の温度を、食べ頃の15
℃以上、好ましくは20℃以上、さらに好ましくは20
乃至25℃の範囲内の温度にさせる。
【0010】本発明の解凍の対象となるプラスチックフ
ィルム包装の包装冷凍寿司においては、第一のプラスチ
ックフィルム、例えば、ポリエチレンフィルムが、内側
に配置されており、また、第二のプラスチックフィルム
として、例えばナイロンフィルムが外側に配置されてい
る。
【0011】
【作用】本発明は、冷凍寿司の全体がプラスチックフィ
ルムで覆われているプラスチックフィルム包装の包装冷
凍寿司を、電磁波加熱により加熱することにより、米飯
成形体部分の米飯露出側面の温度を40℃以上の温度に
させると共に、具と米飯の接触部分の温度を15℃以下
にさせて、電磁波加熱を停止し、具と米飯の接触部分の
温度が15℃以上になるまで、具の部分の解凍を米飯の
余熱により加熱するので、包装冷凍寿司の寿司の具を2
5℃以上の温度に加熱することなく、電子レンジ等のマ
イクロ波や電磁波により包装冷凍寿司の解凍を行うこと
ができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施の態様を例を挙げて説明
するが、本発明は、以下の説明及び例示により、何ら限
定されるものではない。図1は、本発明の包装冷凍寿司
が、具が酢飯等の米飯成形体の上に配置されて米飯成形
体と共に冷凍された冷凍寿司をプラスチックフィルム包
装する包装冷凍寿司である一実施例の概略を説明する概
略の正断面図である。
【0013】図1において、包装冷凍寿司1は、酢飯等
の米飯成形体2の上に具3が載せられおり、具3の上に
白板昆布4が載せられ、これらはラップ用フィルム5で
包まれている。ラップ用フィルムによる包装体6は、ポ
リエチレンフィルム7及びナイロンフィルム8の貼り合
わせフィルムを二枚重ねて三方の端部を接合して形成さ
れた袋9に入れられ、脱気包装されている。この包装体
はブライン凍結されて包装冷凍寿司1が製造される。
【0014】例1 寸法が、幅55mmで、長さ180mmの枠部材内を上
下に移動可能の上蓋部材及び底板部材を備える箱を使用
して押し寿司が製造された。本例において、酢飯の成形
体の形状は、幅55mm、高さ24mm及び長さ180
mmであり、重量は240gであった。例えば、箱の底
板部材上に酢、砂糖及び塩で煮立てて冷却した白板昆布
を載せ、その上に、骨抜き及び塩で絞め酢漬けした鯛
(20g)及び甘酢漬けした海老(10g)を具として
並べて載せ、その上に前記酢飯(240g)を載せて、
上から押し、反転して上下を逆にして、箱の枠部材を取
り除き、上蓋部材及び底板部材を取り除いて、押し寿司
海老鯛を取出した。この取り出された押し寿司海老鯛の
全体を、サランラップ(商標名)等のラップ用フィルム
で包み、このラップ用フィルムで包まれた押し寿司海老
鯛を、内側がポリエチレンフィルムで外側がナイロンフ
ィルムとなっている貼り合わせフィルムの袋に入れて、
脱気して該袋の口を加熱封着する。このように包装され
加熱封着された寿司は、エチルアルコールをブラインと
して、−35℃の温度のブライン中に45分間保持し
て、ブライン冷凍した。このときの包装冷凍押し寿司海
老鯛の芯の温度は−25℃であった。このようにして製
造された包装冷凍押し寿司海老鯛は製品として−28℃
の温度で保存された。
【0015】この包装冷凍押し寿司海老鯛(400g)
を食するにあたって、冷凍冷蔵庫で−21℃の温度に冷
凍した。この−21℃の温度の包装冷凍押し寿司海老鯛
をマイクロ波出力が600ワットの電子レンジにより解
凍した。解凍は、包装冷凍押し寿司海老鯛の具の上方の
プラスチックフィルムの外側をアルミニウム箔で覆っ
て、前記電子レンジに入れて、3分間加熱することによ
り行われた。この解凍された包装冷凍押し寿司海老鯛を
電子レンジより取り出して、前記押し寿司海老鯛の酢飯
部分の温度及び海老鯛部分の温度を測定した。該酢飯部
分の温度は、露出側部で67.3℃であり、底部で3
1.6℃であった。また、該海老鯛部分の温度は、海老
鯛のプラスチックフィルムの裏面に接触する部分で1
0.1℃であり、海老鯛の酢飯との接触部分で0.8℃
であった。
【0016】またこの解凍され電子レンジより取り出さ
れた包装冷凍押し寿司海老鯛を、常温にて30分間放置
して蒸らし、該押し寿司海老鯛の酢飯部分及び海老鯛部
分の温度を測定した。該酢飯部分の温度は、露出側部
が、34.4℃で、底部が19.3℃であり、該海老鯛
部分の温度は、海老鯛のプラスチックフィルムの裏面に
接触する部分で22.1℃であり、海老鯛の酢飯との接
触部分で18.1℃であった。なお、前記解凍され電子
レンジより取り出された包装冷凍押し寿司海老鯛を、常
温にて20分間放置して蒸らした包装冷凍押し寿司海老
鯛について、酢飯部分の温度及び海老鯛部分の温度を測
定したところ、酢飯部分の温度は、露出側部で38.0
℃であり、底部で21.5℃であった。また、該海老鯛
部分の温度は、海老鯛のプラスチックフィルムの裏面に
接触する部分で23.2℃で、海老鯛の酢飯との接触部
分で16.0℃であった。
【0017】例2 寸法が、幅55mmで、長さ180mmの枠部材内を上
下に移動可能の上蓋部材及び底板部材を備える箱を使用
しておぼろ巻寿司が製造された。本例において、酢飯の
成形体の形状は、幅55mm、高さ14mm及び長さ1
80mmであり、重量は120gであり、寿司の具の上
下に使用された。例えば、箱の底部材の上に、酢飯(1
20g)を載せて上から押し、この押された酢飯の成形
体の上に、塩で絞め酢漬けした蟹(30g)を具として
載せ、その上に酢飯(120g)を載せて上から押し、
箱ごと反転して、枠部材を取外し、上蓋部材及び底板部
材を取り除いて、前記蟹を酢飯の間に包む成形体(27
0g)を取り出した。この取り出された成形体の四方全
体をおぼろ昆布で包んで、蟹おぼろ巻き寿司を作り、こ
の蟹おぼろ巻き寿司をサランラップ(商標名)等のラッ
プ用フィルムで包んだ。このラップ用フィルムで包まれ
た蟹おぼろ巻き寿司を、内側がポリエチレンフィルムで
外側がナイロンフィルムの貼り合わせフィルムの袋に入
れて、脱気して該袋の口を加熱封着する。このように包
装され加熱封着された寿司は、エチルアルコールをブラ
インとして、−35℃の温度のブライン中に45分間保
持して、ブライン冷凍して、包装冷凍蟹おぼろ巻き寿司
を製造した。このときの包装冷凍蟹おぼろ巻き寿司の芯
の温度は−25℃であった。このようにして製造された
包装冷凍蟹おぼろ巻き寿司は製品として−28℃の温度
で保存された。
【0018】この包装冷凍蟹おぼろ巻き寿司を解凍する
にあたって、冷凍冷蔵庫で−21℃の温度に冷凍した。
この−21℃の温度の包装冷凍蟹おぼろ巻き寿司を、マ
イクロ波出力が600ワットの電子レンジにより解凍し
た。解凍は、包装冷凍押し寿司蟹おぼろ巻寿司を、前記
電子レンジに入れ、3.5分間加熱することにより解凍
した。この解凍された包装冷凍蟹おぼろ巻き寿司を電子
レンジより取り出して、蟹おぼろ巻き寿司の酢飯部分及
び蟹部分の温度を測定した。該酢飯部分の温度は、露出
側部で76.4℃であり、底部で43.1℃であり、ま
たプラスチックフィルムの上部裏面に接触する部分で1
4.3℃であり、蟹の酢飯との接触部分で−0.3℃で
あった。
【0019】またこの解凍され電子レンジより取り出さ
れた包装冷凍蟹おぼろ巻き寿司を常温にて40分間放置
して蒸らし、該蟹おぼろ巻き寿司の酢飯部分及び蟹部分
の温度を測定した。該酢飯部分の温度は、露出部で4
2.9℃であり、底部で17.4℃であり、プラスチッ
クフィルムの裏面に接触する部分で18.3℃であり、
蟹の酢飯との接触部分で15.7℃であった。なお、前
記解凍され電子レンジより取り出された包装冷凍蟹寿司
を、常温にて15分間放置して蒸らした包装冷凍蟹寿司
について、酢飯部分及び蟹部分の温度を測定したとこ
ろ、該酢飯部分の温度は、露出部で48.3℃であり、
底部分で18.1℃であった。該蟹部分の温度は、蟹の
プラスチックフィルムの裏に接触する部分で15.9℃
であり、蟹の酢飯との接触部分で8.4℃であった。
【0020】例3 例えば、砂糖、醤油及び味醂の煮汁で煮含め、みじん切
りされた椎茸、並びに砂糖、醤油及び味醂の煮汁で煮
て、みじん切りされた干瓢を混ぜ合わせた酢飯を、太巻
きの巻き寿司機のベルトに載せ、300g宛裁断して、
太巻き巻き寿司用のベルトに載せて、直径46mm、長
さ180mmの丸棒状の太巻きの酢飯成形体を形成し
た。この丸棒状の酢飯成形体を、寸法が、幅55mm
で、長さ180mmの枠部材内と該枠部材内を上下に移
動可能の上蓋部材と底板部材とで形成された箱型に入れ
て上から押して、具材入りの酢飯の成形体を形成する。
一方、サランラップ(商標名)等のラップ用フィルムの
上に、砂糖、醤油及び味醂の煮汁で煮詰めた穴子(40
g)を載せ、該穴子の上に前記具材入りの酢飯成形体を
載せて、穴子棒寿司を作っり、この穴子棒寿司をラップ
用フィルムで包んだ。
【0021】このラップ用フィルムで包まれた穴子棒寿
司を、内側がポリエチレンフィルムで外側がナイロンフ
ィルムの貼り合わせフィルムの袋に入れ、脱気し、該袋
の口を加熱封着してフィルム包装した。このように包装
され加熱封着された穴子棒寿司は、エチルアルコールを
ブラインとして、−35℃の温度のブライン中に45分
間保持して、ブライン冷凍して、包装冷凍穴子棒寿司を
製造した。このときの包装冷凍穴子棒寿司の芯の温度は
−25℃であった。このようにして製造された包装冷凍
穴子棒寿司は、製品として−28℃の温度で保存され
た。
【0022】この包装冷凍穴子棒寿司を解凍するにあた
って、冷凍冷蔵庫で−18℃の温度に冷凍した。この−
18℃の温度の包装冷凍穴子棒寿司を、マイクロ波出力
が600ワットの電子レンジにより解凍した。包装冷凍
寿司の解凍は、包装冷凍穴子棒寿司を前記電子レンジに
入れ、3.5分間加熱することにより解凍した。この解
凍された包装冷凍穴子棒寿司を電子レンジより取り出し
て、酢飯部分及び穴子部分の温度を測定した。酢飯部分
の温度は、露出側部で53.5℃であり、底部で29.
8℃であった。穴子部分の温度は、穴子のプラスチック
フィルムの裏面に接触する部分で6.5℃で、穴子の酢
飯との接触部分で−3.4℃であった。またこの解凍さ
れ電子レンジより取り出された包装冷凍穴子棒寿司を常
温にて40分間放置して蒸らし、酢飯部分及び穴子部分
の温度を測定した。酢飯部分の温度は、露出側部で3
0.4℃であり、底部で14.3℃であった。穴子部分
の温度は、穴子のプラスチックフィルムの裏面に接触す
る部分で17.3℃であり、穴子の酢飯との接触部分で
12.8℃であった。
【0023】なお、前記解凍され電子レンジより取り出
された包装冷凍穴子棒寿司を、常温にて20分間放置し
て蒸らした包装冷凍穴子棒寿司について、酢飯部分及び
穴子部分の温度を測定したところ、酢飯部分の温度は、
露出側部で37.5℃であり、底部で14.4℃であっ
た。穴子の温度は、穴子のプラスチックフィルムの裏面
に接触する部分で10.0℃であり、穴子の酢飯との接
触部分で4.6℃であった。
【0024】前記−18℃の温度に冷凍された包装冷凍
穴子棒寿司を、マイクロ波出力が600ワットの電子レ
ンジにより、4分間加熱して解凍した。この解凍された
包装冷凍穴子棒寿司を電子レンジより取り出して、酢飯
部分及び穴子部分の温度を測定した。酢飯部分の温度
は、露出側部で82.9℃であり、底部で40.2℃で
あった。穴子部分の温度は、穴子のプラスチックフィル
ムの裏面に接触する部分で6.9℃で、穴子の米飯との
接触部分で−3.3℃であった。またこの解凍され電子
レンジより取り出された包装冷凍穴子棒寿司を常温にて
30分間放置して蒸らし、酢飯部分及び穴子部分の温度
を測定した。酢飯部分の温度は、露出側部で41.7℃
であり、底部で19.8℃であった。穴子部分の温度
は、穴子のプラスチックフィルムの裏面に接触する部分
で17.1℃であり、穴子の酢飯との接触部分で16.
3℃であった。
【0025】なお、前記4分間加熱して解凍され電子レ
ンジより取り出された包装冷凍穴子棒寿司を、常温にて
20分間放置して蒸らした包装冷凍穴子棒寿司につい
て、酢飯部分及び穴子部分の温度を測定したところ、酢
飯部分の温度は、酢飯の露出側部で46.6℃であり、
底部で20.0℃であった。穴子部分の温度は、穴子の
プラスチックフィルムの裏面に接触する部分で14.3
℃であり、穴子の酢飯との接触部分で12.6℃であっ
た。
【0026】
【発明の効果】本発明は、冷凍寿司全体がプラスチック
フィルムで覆われているプラスチックフィルム包装の包
装冷凍寿司を、電磁波加熱により加熱して、酢飯等の米
飯の成形体の米飯露出側面の温度を40℃以上にさせる
と共に、具と米飯の接触部分の温度を15℃以下にさせ
て、電磁波加熱を停止し、具と米飯の接触部分の温度が
15℃以上になるまで、米飯の熱により加熱して解凍を
行うので、電子レンジの使用が可能となり、従来のプラ
スチックフィルム包装の包装冷凍寿司の解凍に比して、
具の温度を25℃を超える温度に加熱することが無く解
凍することができ、寿司の味を損なうことが無い。ま
た、従来の包装冷凍寿司の解凍に比して極めて短時間
で、包装冷凍寿司の解凍を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の包装冷凍寿司が、具が酢飯等の米飯成
形体の上に配置されて米飯成形体と共に冷凍された冷凍
寿司をプラスチックフィルム包装する包装冷凍寿司であ
る一実施例の概略を説明する概略の正断面図である。一
実施例を示す概略の正断面図である。
【符号の簡単な説明】
1 包装冷凍寿司 2 米飯成形体 3 具 4 白板昆布 5 ラップ用フィルム 6 ラップ用フィルム包装体 7 ポリエチレンフィルム 8 ナイロンフィルム 9 袋

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 具を有し具と共に冷凍されている米飯成
    形体が、包装プラスチックフィルムで包装されている包
    装冷凍寿司を、電磁波加熱により加熱することにより、
    米飯成形体の米飯露出側面の温度を40℃以上にさせる
    と共に、具と米飯の接触部分の温度を15℃以下にさせ
    て、電磁波加熱を停止し、具と米飯の接触部分の温度が
    15℃以上になるまで、具の部分を米飯の熱により加熱
    することを特徴とするプラスチックフィルム包装の包装
    冷凍寿司の解凍方法。
  2. 【請求項2】 前記包装プラスチックフィルムにより被
    覆される、具を有し共に冷凍されている米飯成形体の個
    数が、2以上であることを特徴とする請求項1に記載の
    プラスチックフィルム包装の包装冷凍寿司の解凍方法。
  3. 【請求項3】 具が載せられて具と共に冷凍されている
    米飯成形体が、包装プラスチックフィルムで包装されて
    いる包装冷凍寿司を、その外側の具の上の部分に金属箔
    を被せて、電磁波加熱により加熱することにより、米飯
    成形体の米飯露出側面の温度を40℃以上にさせると共
    に、具と米飯の接触部分の温度を15℃以下にさせて、
    電磁波加熱を停止し、具と米飯の接触部分の温度が15
    ℃以上になるまで、具の部分を米飯の熱により加熱する
    ことを特徴とするプラスチックフィルム包装の包装冷凍
    寿司の解凍方法。
  4. 【請求項4】 前記包装プラスチックフィルムにより被
    覆される、具が載せられて具と共に冷凍されている米飯
    成形体の個数が、2以上であることを特徴とする請求項
    3に記載のプラスチックフィルム包装の包装冷凍寿司の
    解凍方法。
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