JPH0946475A - 画像入力装置 - Google Patents

画像入力装置

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JPH0946475A
JPH0946475A JP7193248A JP19324895A JPH0946475A JP H0946475 A JPH0946475 A JP H0946475A JP 7193248 A JP7193248 A JP 7193248A JP 19324895 A JP19324895 A JP 19324895A JP H0946475 A JPH0946475 A JP H0946475A
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JP
Japan
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image
line
sensors
sub
input device
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Withdrawn
Application number
JP7193248A
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English (en)
Inventor
Yoichi Washizu
洋一 鷲頭
Azuma Miyazawa
東 宮沢
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0946475A publication Critical patent/JPH0946475A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精細な画像を短時間に読み取ることができ
る画像入力装置を提供する。 【解決手段】 原稿の像を投影するためのレンズ1と、
このレンズ1の結像位置に原稿像の副走査方向の長さの
半分の間隔をもって互いに平行に配設された第1,第2
ラインセンサ4,5と、これら第1,第2ラインセンサ
4,5を弛緩部21aをもって接続するフレキシブルプ
リント回路基板21と、上記第1,第2ラインセンサ
4,5を保持するホルダ6と、このホルダ6を副走査方
向に送るねじシャフト8を回動させるモータ12と、上
記第1,第2ラインセンサ4,5を駆動するラインセン
サ駆動回路と、上記第1,第2ラインセンサ4,5から
の画像を1つの画像に合成する画像合成部とを備えた画
像入力装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像入力装置、よ
り詳しくは、複数のラインイメージセンサを用いる画像
入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ラインイメージセンサモジュールを1個
備え、このラインイメージセンサ(以下、ラインセンサ
と記す。)を用いて機械的に副走査することにより2次
元画像を得るいわゆるイメージスキャナ等の画像入力装
置は、従来より周知のものである。
【0003】このようなイメージスキャナは、高精細な
画像を得ることができる利点を有する一方で、画像の読
み取りに長時間を要とするという難点を有していた。特
に、フレーミングやフォーカスを決定しようとする場合
には、原稿の読み取りを一度行ってから決定するため
に、結局、画像読取を2度行うことになってしまい、さ
らに長時間を要していた。
【0004】こうしたフレーミングやフォーカスを容易
に行うことができるようにしたイメージスキャナとし
て、特開平4−235455号公報には、フレーミング
やフォーカス時に原稿をリアルタイムでモニタに表示す
るための低解像度のエリアイメージセンサ(以下、エリ
アセンサと記す。)と、高精細な画像を得るときに用い
るラインセンサとの、2つの異なる機能を有するセンサ
を備えたものが記載されている。
【0005】また、特公平5−36978号公報には、
同一基板上に異なる分光感度特性を備えた少なくとも2
つの光電変換素子を副走査方向に並設して、これら2つ
の光電変換素子により同一の原稿をそれぞれ読み取るよ
うにすることによって、解像度を向上する画像入力装置
が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平4−235455号公報に記載のものでは、ライン
センサを用いて高精細な画像を得るときには、従来と同
様に長時間が必要となってしまう。
【0007】また、上記特公平5−36978号公報に
記載のものでは、解像度を向上することは可能である
が、原稿を読み取る速度については従来と同様であり、
特に短時間に読み取ることができる構成とはなっていな
い。
【0008】上述のように従来の技術手段では、ライン
センサを用いることで高精細な画像を読み取ることは可
能であるが、短時間に読み取ることはできなかった。
【0009】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、高精細な画像を短時間に読み取ることができる画
像入力装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1による本発明の画像入力装置は、副走査
方向に沿って画像を読み取るべき範囲の1/n間隔(n
は2以上の整数)で配置されたn個のラインイメージセ
ンサと、副走査動作の終了時にn個のラインイメージセ
ンサから読み取られた画像を合成し一枚の画像とする画
像合成手段とを備えたものである。
【0011】また、請求項2による本発明の画像入力装
置は、副走査方向に沿って画像を読み取るべき範囲の1
/n間隔(nは2以上の整数)で配置されたn個のライ
ンイメージセンサと、これらn個のラインイメージセン
サにおけるそれぞれの出力信号をA/D変換する複数の
A/D変換回路と、副走査動作の終了時にn個のライン
イメージセンサから読み取られA/D変換された複数の
画像を合成し一枚の画像とする画像合成手段とを備えた
ものである。
【0012】さらに、請求項3による本発明の画像入力
装置は、ラインイメージセンサをn個(nは2以上の整
数)使用する画像入力装置において、上記ラインイメー
ジセンサを副走査方向に沿って画像を読み取るべき範囲
の1/n間隔にて配置し、副走査動作の終了時にn個の
ラインイメージセンサから読み取られA/D変換された
複数の画像を合成し一枚の画像とするものである。
【0013】[作用]請求項1による本発明の画像入力
装置は、n個のラインイメージセンサが副走査方向に沿
って画像を読み取るべき範囲の1/n間隔で配置され、
副走査動作の終了時に画像合成手段がn個のラインイメ
ージセンサから読み取られた画像を合成し一枚の画像と
する。
【0014】また、請求項2による本発明の画像入力装
置は、n個のラインイメージセンサが副走査方向に沿っ
て画像を読み取るべき範囲の1/n間隔で配置され、複
数のA/D変換回路がこれらn個のラインイメージセン
サにおけるそれぞれの出力信号をA/D変換し、副走査
動作の終了時に画像合成手段がn個のラインイメージセ
ンサから読み取られA/D変換された複数の画像を合成
し一枚の画像とする。
【0015】さらに、請求項3による本発明の画像入力
装置は、ラインイメージセンサをn個使用し、上記ライ
ンイメージセンサを副走査方向に沿って画像を読み取る
べき範囲の1/n間隔にて配置し、副走査動作の終了時
にn個のラインイメージセンサから読み取られA/D変
換された複数の画像を合成し一枚の画像とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1から図16は本発明の一実施
形態を示したものであり、図1はこの実施形態の画像入
力装置の要部であるラインセンサ保持部とレンズを示す
斜視図、図2は上記図1のW−W’断面図、図3は上記
図2のV−V’断面図である。
【0017】レンズ1は、図示しない光源により照射さ
れた原稿の像を投影して、後述する第1,第2ラインセ
ンサ4,5上に結像するためのものであり、レンズホル
ダ2に固定されている。
【0018】このレンズホルダ2は、図示しないシャー
シに固定されていて、合焦調節のために上記レンズ1を
光軸Oの方向に移動するための偏心ピン3が設けられて
いる。
【0019】上記第1,第2ラインセンサ4,5は、そ
の受光部4a,5a(図5参照)に原稿像を導くための
縦長矩形状の開口25が複数穿設されたカバー7と、ホ
ルダ6とによって挟持されることで、その光軸O方向の
位置決めを行った状態に保持されるようになっている。
【0020】また第1,第2ラインセンサ4,5は、光
軸Oに直交する面内の位置は、調整を行って決めるよう
になっている。
【0021】すなわち、上記第1,第2ラインセンサ
4,5は、カバー7と一体に形成されたばね部23,2
4の付勢力によって、該カバー7とホルダ6によって回
動可能に挟持された偏心ピン26,27に押し付けられ
ている。
【0022】すなわち、図2に示すように、偏心ピン2
6は、第1,第2ラインセンサ4,5の上側に、上記ば
ね部23に対向するように設けられ、偏心ピン27は、
第1,第2ラインセンサ4,5の左上部および左下部
に、上記ばね部24に対向するように設けられている。
【0023】なお、カバー7を弾性を有するプラスチッ
ク等の材質により成形すれば、上記ばね部23,24を
一体で成形することは容易である。
【0024】上記偏心ピン26,27は、ホルダ6の背
面側から治具等を用いて容易に回転することができるよ
うになっており、偏心ピン26を回すと、第1,第2ラ
インセンサ4,5の上下方向(副走査に直角な方向)の
位置を調整することができ、また、偏心ピン27を回す
と、第1,第2ラインセンサ4,5の受光部4a,5a
の副走査方向に対する直角度、および第1,第2ライン
センサ4,5の間隔を調整することができる。
【0025】また、上記ホルダ6は、ねじシャフト8と
ガイドシャフト9によって摺動可能に保持されている。
【0026】これらねじシャフト8とガイドシャフト9
は、上記第1,第2ラインセンサ4,5の副走査方向に
互いに略平行となるように配設されていて、その両端部
を板部材10,11により回転可能に支持されている。
なお、これらの板部材10,11は、図示しないシャー
シに固定されている。
【0027】上記板部材11には駆動源たるモータ12
が取り付けられていて、その出力軸に固定されたピニオ
ンギヤー13が、ねじシャフト8に回動一体に固定され
たギヤー14に噛合して回転力を伝達するようになって
いる。
【0028】このねじシャフト8には溝8aが螺旋状に
刻設されていて、ボール15に嵌合するようになってい
る。このボール15は、さらにホルダ6の底面の凸部に
穿設された孔17にも嵌合しており、該ホルダ6にビス
等で固定された板ばね18により、該ボール15が脱落
しないように保持されている。
【0029】これにより、モータ12を駆動することに
よってねじシャフト8が回転すると、ボール15は溝8
aに沿って動き、ホルダ6を軸方向に駆動するようにな
っている。
【0030】上記板部材10,11のホルダ6に向かう
側の面には、該ホルダ6が移動範囲の終端に到達したこ
とを検出するためのスイッチ19,20が設けられてい
る。なお、これらスイッチ19,20は、図面に記載す
るために、図2においては図1と異なる位置に配置して
いるが、必要な検出を行うことができる位置であれば、
いずれであってもかまわない。
【0031】上記第1,第2ラインセンサ4,5は、そ
の出力端子がホルダ6の背面側に突出しており、これら
の出力端子にフレキシブルプリント回路基板21が電気
的に接続されている。
【0032】このフレキシブルプリント回路基板21
は、第1ラインセンサ4と第2ラインセンサ5の取付位
置の調整を容易にするために、これらの間となる部分
に、弛みをもたせた弛緩部21aを設けている。
【0033】上記フレキシブルプリント回路基板21の
他端側は、処理回路が設けられた硬質基板22に電気的
に接続されている。
【0034】こうしてフレキシブルプリント回路基板2
1は、副走査方向に移動する第1,第2ラインセンサ
4,5を、画像入力装置に固定された硬質基板22に対
して接続するようになっている。
【0035】この画像入力装置の調整は、最初にレンズ
1を光軸Oの方向に移動する合焦調整をし、次に第1,
第2ラインセンサ4,5を光軸Oに垂直な面内で移動す
る位置調整をすることにより行われる。
【0036】そこで、まず合焦調整について説明する。
【0037】最初に、第1,第2ラインセンサ4,5が
光軸Oに対してほぼ対称の位置になるようにホルダ6を
副走査方向に移動する。
【0038】次に、その位置に第1,第2ラインセンサ
4,5を固定しておいて、図4に示すような合焦調整用
のテストチャート31を読み取る。このテストチャート
31は、黒地に副走査方向に平行な白い線32を描いた
ものである。
【0039】図5は第1,第2ラインセンサ4,5上に
テストチャート31が投影されている状態を示したもの
である。
【0040】第1,第2ラインセンサ4,5は、それぞ
れの受光部4a,5aにより、投影されたテストチャー
ト31の像を連続的に読み取って信号を出力し、この出
力をオシロスコープ等でモニタする。
【0041】図6は、(A)合焦時,(B)非合焦時の
第1,第2ラインセンサ4,5上の位置と出力の関係を
示した線図である。
【0042】図6(A)に示すような合焦している場合
には、テストチャート31の白線32の像32aによる
出力は、高く急峻なピーク波形として観測される。
【0043】一方、図6(B)に示すような合焦してい
ない場合には、テストチャート31の白線32の像32
aによる出力は、低い裾の広い山形のピーク波形として
観測される。
【0044】これらの出力波形の相違を参照しながら、
偏心ピン3を回動させてレンズ1を光軸Oの方向に移動
させることにより合焦位置を探して、合焦位置に達した
ところでその位置でレンズ1を固定する。
【0045】続いて、光軸Oに直交する面内における第
1,第2ラインセンサ4,5の位置調整について説明す
る。
【0046】読み取った像が歪まないようにするために
は、第1,第2ラインセンサ4,5の受光部4a,5a
が互いに平行で、かつ副走査方向に対して垂直となる必
要がある。
【0047】また、原稿を2つの領域に分割して、各領
域を第1,第2ラインセンサ4,5が過不足なく読み取
るためには、第1,第2ラインセンサ4,5の間隔が原
稿の像の副走査方向の長さの1/2でなければならな
い。
【0048】さらに、第1,第2ラインセンサ4,5で
読み取った画像を接合して1つの画像にするときに、接
合部にずれを生じることのないようにするためには、第
1,第2ラインセンサ4,5の受光部4a,5aの中心
が、副走査を行ったときに光軸Oを通る位置になければ
ならない。
【0049】上述のような各条件を満たすように、第
1,第2ラインセンサ4,5の位置調整を行うのであ
る。
【0050】まずホルダ6の位置は、上記合焦調節を行
った位置のままに固定しておく。
【0051】そして今度は、図7に示すような第1,第
2ラインセンサ4,5の位置調整用のテストチャート3
4を読み取る。
【0052】このテストチャート34は、黒地に4つの
白色のひし形35を配置したものであり、ひし形35の
副走査方向の間隔aは、第1,第2ラインセンサ4,5
上に投影されたときに、第1ラインセンサ4と第2ライ
ンセンサ5の適性な間隔となるように設定されている。
例えば、副走査方向の原稿の長さをbとすると、a=b
/2である。
【0053】図8は第1,第2ラインセンサ4,5上に
テストチャート34が投影されている状態を示したもの
である。なお、この図8は、第1,第2ラインセンサ
4,5の位置が未調整である状態を誇張して示してい
る。
【0054】合焦調整を行う場合と同様にして、第1,
第2ラインセンサ4,5の出力をオシロスコープ等でモ
ニタする。
【0055】このときの第1ラインセンサ4の出力を図
9(A)、第2ラインセンサ5の出力を図9(B)に示
す。
【0056】ラインセンサ受光部4a,5a上のひし形
35の像35aの位置と、第1,第2ラインセンサ4,
5の出力波形との対応は、次のようになる。
【0057】すなわち、図8に示す第1ラインセンサ4
の受光部4a上の像位置ia1,ia2,ja1,ja2に対応
して、該第1ラインセンサ4からは、図9(A)に示す
出力波形Ia1,Ia2,Ja1,Ja2がそれぞれ得られる。
【0058】また、図8に示す第2ラインセンサ5の受
光部5a上の像位置ib1,ib2,jb1,jb2に対応し
て、該第2ラインセンサ5からは、図9(B)に示す出
力波形Ib1,Ib2,Jb1,Jb2がそれぞれ得られる。
【0059】上記出力波形Ia1,Ia2および出力波形I
b1,Ib2により、第1,第2ラインセンサ4,5の副走
査方向に垂直な方向の位置ずれがわかり、また上記出力
波形Ja1,Ja2および出力波形Jb1,Jb2により、第
1,第2ラインセンサ4,5の副走査方向の位置ずれが
わかる。
【0060】このように、第1,第2ラインセンサ4,
5上のひし形35の像35aの位置を、該第1,第2ラ
インセンサ4,5の出力波形から検出して、その出力波
形を参照しながら、偏心ピン26,27を回動すること
により、同第1,第2ラインセンサ4,5の位置を調整
することができる。
【0061】第1,第2ラインセンサ4,5が正しい位
置に調整された場合には、投影されたテストチャート3
4の像は図10に示すようになる。
【0062】すなわち、第1,第2ラインセンサ4,5
の各受光部4a,5a上に、ひし形35の投影像35a
の中心が2つ位置し、一方の像35aの中心からライン
センサ受光部4a,5aの一端までの距離m1と、他方
の像35aの中心からラインセンサ受光部4a,5aの
他端までの距離m2とが等しくなる。
【0063】また、第1,第2ラインセンサ4,5上の
ひし形35の像35aの大きさはk1=k2でしかも最大
値となる。
【0064】このときの第1,第2ラインセンサ4,5
の出力を示したものが図11である。図示のように、第
1,第2ラインセンサ4,5の位置が正しく調整されて
いれば、上記k1,k2に対応する出力波形K1,K2は最
大となってかつ互いに等しくなり、同時に上記距離m1
とm2に対応する出力波形M1とM2も互いに等しくな
る。
【0065】このときには、第1ラインセンサ4および
第2ラインセンサ5からは、図11に示すような同一の
出力波形が得られる。
【0066】このような出力が得られるようになったと
ころで、偏心ピン26,27を回動するのを停止して、
第1,第2ラインセンサ4,5の位置を調整する動作を
終了する。
【0067】以上のように、第1,第2ラインセンサ
4,5の位置調整を行うことにより、これらの第1,第
2ラインセンサ4,5で読み取った画像を合成して1つ
の画像にする際に、ずれのない高精細な画像を得ること
ができる。
【0068】次に、画像の読み取りを行う際の一連の動
作について説明する。
【0069】図示しない原稿をセットしたら、モータ1
2に通電して、第1,第2ラインセンサ4,5を保持し
たホルダ6を、第1の終端位置を検出するスイッチ19
により検出が行われる移動範囲の一端まで移動して、こ
の位置で画像読み取りの指示があるまで待機する。
【0070】このときに、第1,第2ラインセンサ4,
5と原稿の像36の位置関係は、図12に示すようにな
り、すなわち、第1ラインセンサ4の受光部4aが原稿
の像36の一端P1に位置し、第2ラインセンサ5の受
光部5aが原稿の像36の中央部P2に位置する。な
お、原稿の像36の副走査方向の大きさをxとすると、
中央部P2の位置は両側からX/2となる位置である。
【0071】そして、画像の読み取り開始の指示が出さ
れたら、第1ラインセンサ4と第2ラインセンサ5とに
より同時に原稿の像36の読み取りを行いながら、横方
向に移動して副走査を行う。
【0072】第1,第2ラインセンサ4,5がx/2だ
け同時に移動して、第2の終端位置を検出するスイッチ
20により終端位置が検出されたら、モータ12の通電
を遮断して副走査を停止し、読み取りを終了する。
【0073】このときには、第1ラインセンサ4の受光
部4aが原稿の像36の中央部P2に位置し、第2ライ
ンセンサ5の受光部5aが原稿の像36の他端P3に位
置する。
【0074】ラインセンサを副走査方向に移動すべき距
離は、原稿の像の長さxの1/2となり、従来の副走査
において移動すべきであった距離の半分で済むために、
従来に比べて読み取りに要する時間が半分になる。
【0075】こうして、第1ラインセンサ4は原稿の像
36の左半分を、第2ラインセンサ5は原稿の像36の
右半分を、それぞれ読み取ったことになる。
【0076】次に、この左半分の像と右半分の像を接合
して、1枚の画像信号として出力する。このときには、
上述のように第1,第2ラインセンサ4,5の位置が調
整されているために、左右の像の接合部に位置ずれが生
じることはない。
【0077】図13は画像入力装置の電気的な構成を示
すブロック図である。
【0078】第1,第2ラインセンサ4,5は、制御回
路たるラインセンサ駆動回路41により同時に駆動され
るようになっていて、それぞれの出力は、該ラインセン
サ駆動回路41により駆動される第1,第2A/D変換
部42a,42bにより、同時にデジタルデータに変換
されるようになっている。
【0079】なお、上記第1,第2ラインセンサ4,5
および第1,第2A/D変換部42a,42bは、共通
の駆動信号を用いてそれぞれ制御するようにしても良
い。
【0080】上述のようにデジタルデータに変換された
信号は、上記ラインセンサ駆動回路41により駆動され
る第1,第2メモリ43a,43bにそれぞれ入力され
て一旦記憶される。
【0081】その後に副走査が終了すると、上記第1,
第2メモリ43a,43bに記憶されていたデータが出
力されて、画像合成手段たる画像合成部44において1
つの画像として合成されて、その結果が第3メモリ45
に入力されて記憶される。
【0082】なお、図においては、ラインセンサを2つ
設けた場合について示しているが、ラインセンサの数を
より増加させた場合でも、同様の手段により拡張するこ
とは容易である。
【0083】また、第1,第2,第3メモリ43a,4
3b,45は、図面上では説明のために別ブロックとし
て示したが、もちろん同一チップで構成されたメモリで
あっても良い。
【0084】図14は上述のような画像入力装置を電子
カメラに応用した場合の電気的な構成を示すブロック図
である。
【0085】この電子カメラにおいては、上記図13に
示したラインセンサ駆動部41として、RISC(Redu
ced Instruction Set Computer)型マイクロコンピュー
タ(以下、RISCマイコンと記す。)51を用いてい
る。
【0086】ライン型のCCD等でなる第1,第2ライ
ンセンサ4,5と、第1,第2A/D変換部52a,5
2b(上記第1,第2A/D変換部42a,42bに対
応したもの)は、上述と同様に、制御回路たるRISC
マイコン51の出力ポートから出力される共通制御信号
により制御されるようになっている。
【0087】上記第1,第2A/D変換部52a,52
bにより変換されたデジタルデータは、RISCマイコ
ン51により指定されたメモリ53のアドレスへ、デー
タバスを介して記憶される。
【0088】また、RISCマイコン51は、副走査機
構54の制御も行うようになっていて、第1,第2ライ
ンセンサ4,5の積分と同期して副走査が行われる。
【0089】該RISCマイコン51には、さらに、レ
リーズスイッチ56と、このレリーズスイッチ56をオ
ンして撮影(CCDスキャニング)を行う際に、被写体
の明るさを測定する測光回路55とが接続されている。
【0090】なお、この電子カメラにおいては、第1,
第2ラインセンサ4,5の副走査を、図15に示すよう
に、第1ラインセンサ4により読み取る領域58aと第
2ラインセンサ5により読み取る領域58bに重複する
部分58cができるように行って、その重複部分58c
を画像処理して合成するようにしている。
【0091】図16は、上記図14に示した電子カメラ
において、レリーズスイッチ56をオンしたときのRI
SCマイコン51の動作を示すフローチャートである。
【0092】リレーズスイッチ56が押されると、まず
測光回路55により被写体の明るさが測定されて(ステ
ップS1)、その測定結果に応じて第1,第2ラインセ
ンサ4,5の積分時間が決定される(ステップS2)。
【0093】次に、第1,第2ラインセンサ4,5の積
分をスタートさせて(ステップS3)、積分が終了した
か否かを判断する(ステップS4)。積分が終了してい
ない場合、すなわち積分を行っている最中に、第1,第
2A/D変換部52a,52bにより前回A/D変換し
たデータを、メモリ53に転送する(ステップS5)。
なお、1回目の転送時には、空データを送れば良い。
【0094】上記ステップS4において積分が終了した
と判断された場合には、副走査すべき領域の終端に至っ
たか否かを判断し(ステップS6)、終了していなけれ
ば副走査機構54によりモータを駆動して副走査を行う
(ステップS7)。
【0095】上記ステップS6において副走査すべき領
域の終端に至ったと判断された場合には、モータを停止
して副走査を停止し(ステップS8)、重複する部分5
8cをRISCマイコン51により合成して1つの画像
データにし(ステップS9)、その画像データを圧縮し
て(ステップS10)、一連の処理を終了する。
【0096】なお、上述のようにラインセンサを用いる
場合には、図示はしないが、銀塩フィルムの縦方向の寸
法をカバーすることができるために、エリアセンサを用
いる従来の場合のような縮少光学系が不要となって、銀
塩カメラの裏蓋側に装着して用いる装置として構成する
場合には便利である。
【0097】また、上述ではラインセンサの数を2個と
して読み取り範囲を2つに分割したが、ラインセンサの
数をより増加させて分割数を多くしても良い。例えばラ
インセンサの数をn(nは2以上の整数)個にして読み
取り範囲をn個に分割すれば、読み取り時間を1/nに
することができて、より短時間の読み取りが可能にな
る。
【0098】このような実施形態によれば、複数のライ
ンセンサを用いることにより、画像の読み取り範囲を複
数に分割して、各範囲の画像を同時に読み取るようにし
たので、画像の品質を維持したままで読み取り時間を短
縮することができる。
【0099】[付記]以上詳述したような本発明の上記
実施態様によれば、以下のごとき構成を得ることができ
る。
【0100】(1) 副走査方向に沿って、画像を読み
取るべき範囲の1/n間隔(nは2以上の整数)で配置
されたn個のラインイメージセンサと、副走査動作の終
了時に、n個のラインイメージセンサから読み取られた
画像を合成し一枚の画像とする画像合成手段と、を具備
することを特徴とする画像入力装置。
【0101】(2) 上記(1)において、上記画像入
力装置は銀塩カメラの裏蓋部に配置可能に構成される。
【0102】(3) 上記(2)において、上記n個の
ラインイメージセンサは、互いに、弛みを有するフレキ
シブルな基板によって接続されている。
【0103】(4) 上記(1)において、上記n個の
ラインイメージセンサは単一の制御回路によって制御さ
れる。
【0104】(5) 上記(4)において、上記制御回
路はRISC型マイクロコンピュータによって構成され
る。
【0105】(6) 副走査方向に沿って、画像を読み
取るべき範囲の1/n間隔(nは2以上の整数)で配置
されたn個のラインイメージセンサと、これらn個のラ
インイメージセンサにおけるそれぞれの出力信号をA/
D変換する複数のA/D変換回路と、副走査動作の終了
時に、n個のラインイメージセンサから読み取られA/
D変換された複数の画像を合成し一枚の画像とする画像
合成手段と、を具備することを特徴とする画像入力装
置。
【0106】(7) 上記(6)において、上記複数の
A/D変換回路は単一の制御回路によって制御される。
【0107】(8) 上記(7)において、上記制御回
路はRISC型マイクロコンピュータによって構成され
る。
【0108】(9) 延長方向と略垂直に設定された機
械的な走査方向に沿って、画像を読み取るべき範囲の1
/n間隔(nは2以上の整数)で配置されたn個のライ
ンイメージセンサと、これらn個のラインイメージセン
サにおけるそれぞれの出力信号をA/D変換する複数の
A/D変換回路と、副走査動作の終了時に、n個のライ
ンイメージセンサから読み取られA/D変換された複数
の画像を合成し一枚の画像とする画像合成手段と、を具
備することを特徴とする画像入力装置。
【0109】(10) ラインイメージセンサをn個
(nは2以上の整数)使用する画像入力装置において、
上記ラインイメージセンサを、副走査方向に沿って画像
を読み取るべき範囲の1/n間隔にて配置し、副走査動
作の終了時に、n個のラインイメージセンサから読み取
られた複数の画像を合成し一枚の画像とすることを特徴
とする画像入力装置。
【0110】(11) ラインイメージセンサをn個
(nは2以上の整数)使用する画像入力装置において、
上記ラインイメージセンサを、該ラインイメージセンサ
の延長方向と略垂直に設定された機械的な走査方向に沿
って1/n間隔にて配置し、副走査動作の終了時に、n
個のラインイメージセンサから読み取られた複数の画像
を合成し一枚の画像とすることを特徴とする画像入力装
置。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように本発明の画像入力装
置によれば、高精細な画像を短時間に読み取ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の画像入力装置の要部であ
るラインセンサ保持部とレンズを示す斜視図。
【図2】上記図1のW−W’断面図。
【図3】上記図2のV−V’断面図。
【図4】上記実施形態における合焦調整用のテストチャ
ートを示す正面図。
【図5】上記実施形態において、ラインセンサ上に合焦
調整用のテストチャートが投影されている状態を示す正
面図。
【図6】上記実施形態において、(A)合焦時,(B)
非合焦時のラインセンサ上の位置と出力の関係を示した
線図。
【図7】上記実施形態における位置調整用のテストチャ
ートを示す正面図。
【図8】上記実施形態において、位置未調整のラインセ
ンサ上に位置調整用のテストチャートが投影されている
状態を示す正面図。
【図9】上記図8の状態における(A)第1ラインセン
サ,(B)第2ラインセンサ上の位置と出力の関係を示
す線図。
【図10】上記実施形態において、正しい位置に調整さ
れたラインセンサ上に位置調整用のテストチャートが投
影されている状態を示す正面図。
【図11】上記図10の状態におけるラインセンサ上の
位置と出力の関係を示す線図。
【図12】上記実施形態において、ラインセンサと原稿
の像の位置関係を示す正面図。
【図13】上記実施形態の画像入力装置の電気的な構成
を示すブロック図。
【図14】上記実施形態の画像入力装置を電子カメラに
応用した場合の電気的な構成を示すブロック図。
【図15】上記実施形態の電子カメラにおける、両ライ
ンセンサにより読み取る領域の重複状態を示す図。
【図16】上記実施形態の電子カメラにおいて、レリー
ズスイッチをオンしたときのRISCマイコンの動作を
示すフローチャート。
【符号の説明】
1…レンズ 4…第1ラインセンサ(ラインイメージセンサ) 5…第2ラインセンサ(ラインイメージセンサ) 6…ホルダ 7…カバー 8…ねじシャフト 9…ガイドシャフト 12…モータ 21…フレキシブルプリント回路基板 41…ラインセンサ駆動回路(制御回路) 42a,52a…第1A/D変換部 42b,52b…第2A/D変換部 44…画像合成部(画像合成手段) 51…RISC型マイクロコンピュータ(制御回路) 54…副走査機構

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 副走査方向に沿って、画像を読み取るべ
    き範囲の1/n間隔(nは2以上の整数)で配置された
    n個のラインイメージセンサと、 副走査動作の終了時に、n個のラインイメージセンサか
    ら読み取られた画像を合成し一枚の画像とする画像合成
    手段と、 を具備することを特徴とする画像入力装置。
  2. 【請求項2】 副走査方向に沿って、画像を読み取るべ
    き範囲の1/n間隔(nは2以上の整数)で配置された
    n個のラインイメージセンサと、 これらn個のラインイメージセンサにおけるそれぞれの
    出力信号をA/D変換する複数のA/D変換回路と、 副走査動作の終了時に、n個のラインイメージセンサか
    ら読み取られA/D変換された複数の画像を合成し一枚
    の画像とする画像合成手段と、 を具備することを特徴とする画像入力装置。
  3. 【請求項3】 ラインイメージセンサをn個(nは2以
    上の整数)使用する画像入力装置において、 上記ラインイメージセンサを、副走査方向に沿って画像
    を読み取るべき範囲の1/n間隔にて配置し、 副走査動作の終了時に、n個のラインイメージセンサか
    ら読み取られA/D変換された複数の画像を合成し一枚
    の画像とすることを特徴とする画像入力装置。
JP7193248A 1995-07-28 1995-07-28 画像入力装置 Withdrawn JPH0946475A (ja)

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