JPH0945687A - 基板表面の平坦化方法 - Google Patents

基板表面の平坦化方法

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JPH0945687A
JPH0945687A JP21101995A JP21101995A JPH0945687A JP H0945687 A JPH0945687 A JP H0945687A JP 21101995 A JP21101995 A JP 21101995A JP 21101995 A JP21101995 A JP 21101995A JP H0945687 A JPH0945687 A JP H0945687A
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film
oxide film
silicon oxide
substrate
substrate surface
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JP21101995A
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Yukie Suzuki
幸栄 鈴木
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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  • Local Oxidation Of Silicon (AREA)
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  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Formation Of Insulating Films (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体装置内におけるグローバルな平坦性と
局所平坦性をともに達成する。 【解決手段】 シリコン基板101の表面に熱酸化膜1
02を形成し、パターン化した後、それをマスクにして
溝103,104を形成する。その上に、下地依存性の
あるTEOS−O3NSG膜105をO3/TEOS比=
10の条件で成膜する。その後、3%フッ酸にてTEO
S−O3NSG膜105をエッチングすると、エッチン
グレート比が5であり、熱酸化膜102上のTEOS−
3NSG膜105を全て除去すると凹部に約1μmの
NSG膜105が残り、溝103,104が平坦化され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は基板表面のグローバ
ルな平坦性(基板表面全体にわたる平坦性)と局所的な
平坦性をともに実現する方法に関するものである。基板
表面を平坦にする技術は、基板表面に溝を掘り、その溝
をシリコン酸化膜で埋めることによって溝掘り分離構造
によるアイソレーション領域を構成する技術や、基板と
メタル配線の間の層間絶縁膜形成技術などに利用される
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、大規模集積回路の高集積化に伴な
い、配線の多層化や微細化のために基板の平坦化が要求
されている。特に、ハーフミクロンオーダーのリソグラ
フィーではステッパーの焦点深度が浅くなってきている
ため、段差があると所望の寸法のパターンを精度よく形
成できなくなる。そのため、半導体装置内でのグローバ
ルな平坦性、つまり絶対段差の緩和が焦点深度の確保の
ために重要になってきている。
【0003】最下層配線下のグローバルな平坦性を実現
する技術の1つに溝掘り分離による素子間分離技術が知
られている(例えば、月刊Semibconductor World 1991.
3 P.123参照)。これは、シリコン基板に溝を形成し、
そこに絶縁物を埋め込んで素子間の電気的分離を行なう
方法である。従来から行なわれているLOCOS法によ
るフィールド酸化膜の素子分離では、シリコン基板面に
対し上下にわたってシリコン酸化膜が形成されるために
段差が生じ、また酸化膜が素子を形成するアクティブエ
リアにも延びるバーズビークが発生してマスクでの素子
分離領域と完成したフィールド酸化膜との寸法差、いわ
ゆるマスク変換差も生じる。それに対し溝掘り分離では
基板表面の局所的平坦性もグローバルな平坦性もともに
向上し、かつマスク変換差もなく、微細化に有利なプロ
セスである。
【0004】溝掘り分離による素子間分離技術では、溝
をシリコン酸化膜などで埋め込み、その後全面エッチバ
ックによって突部状のシリコン酸化膜を除去する方法が
ある。しかし、その方法では、溝幅が狭いところでは表
面が平坦な状態に埋め込むことができるが、溝幅が広い
ところ、特に深さに比べて幅の方が広いところでは大き
な凹みが生じる。特に、幅が深さの2倍以上の溝の中央
部では、溝を埋め込むために形成されたシリコン酸化膜
の膜厚は、その溝の中央部と突部上とで等しくなり、溝
部分以外の余分な埋め込み材料をエッチバックした後で
も大きな凹みは殆どそのまま残ってしまう。そのため、
従来のLOCOS分離と組み合わせて、微細な素子分離
を溝掘り分離で行ない、広い分離領域をLOCOS分離
で行なう方法が提案されている(SPCollege, 1993.11.2
6)。
【0005】表面の平坦化という点からすると、余分な
埋込み材料をケミカルメカニカルポリッシング(CM
P)によって除去する方法が知られている。しかし、ケ
ミカルメカニカルポリッシングによっても凹部の領域が
例えば500μmというように大きくなれば、その凹部
の中央部も研磨され、絶対段差が生じてしまう。そこ
で、広い凹部については、反転マスクによりレジストパ
ターンを形成した後に再度レジストを塗布して表面を平
坦化した後、リアクティブイオンエッチング(RIE)
とケミカルメカニカルポリッシングによって平坦化を行
なうことも提案されている(IDEM 89, p.61)。
【0006】一方、多層配線構造の半導体装置におい
て、高集積化に伴なう配線ピッチの縮小化を図るため
に、上層配線の下層の層間絶縁膜の表面を平坦化するこ
とが要求されている。層間絶縁膜の表面の平坦化は、例
えばSOG(Spin On Glass)膜、PSG(Phospho Sil
icate Glass)膜、BPSG(Boron Phospho Silicate
Glass)膜で行なうことができる。SOG膜については、
例えばシラノールを溶媒に溶かし、塗布時に膜表面の平
坦化を行ない、焼成(キュア)することによりシリコン
酸化膜を形成する。SOG膜で配線間凹部の平坦化を行
ない、BPSG膜と組み合わせて用いることもある。一
方、PSG膜やBPSG膜は、膜堆積後に例えば900
℃程度の高温でリフローさせることにより、層間絶縁膜
の表面を平坦化することができる。しかし、SOG膜に
よる方法も、PSG膜やBPSG膜のリフローによる方
法のいずれの方法でも、2μm程度の段差の局所平坦化
は可能であるが、5μm以上の凹部については下層配線
やLOCOSによる段差は依然として残ってしまう。そ
の結果、上層配線形成時のリソグラフィーの焦点深度を
狭め、微細化を妨げる結果となる。ケミカルメカニカル
ポリッシングにより層間絶縁膜を平坦化する方法も知ら
れているが、やはり広い凹部は研磨されてしまうため、
反転マスクによるレジストパターンの形成というような
工夫が必要となる。
【0007】CVD法によるシリコン酸化膜堆積時の下
地依存性を利用して凹部のみにシリコン酸化膜を形成さ
せることによって成膜と同時に表面を平坦化する技術が
提案されている(特開平5−299395号公報参
照)。O3−TEOSガスを用いたCVD法により成膜
されるNSG膜は、シリコン基板上には成膜するが、シ
リコン酸化膜上には成膜しないという下地依存性をもつ
とされている。その下地依存性を利用して素子分離領域
とゲート電極以外の領域のシリコン基板面を露出させ、
3−TEOSガスによるCVD法によってNSG膜を
形成すると、そのNSG膜は段差凹部のシリコン基板面
にのみ選択的に形成し、凹部が埋め込まれて表面が平坦
化されるというものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】溝掘り素子分離におい
て、従来の平坦化法である単なるエッチバックでは絶対
段差が緩和されず、以降の配線形成の寸法制御を困難に
する。LOCOSと組み合わせる方法では、絶対段差が
緩和されず、ケミカルメカニカルポリッシングでも大き
な凹部を平坦化するにはリソグラフィーによるパターン
形成やエッチングプロセスとの組合わせが必要となり、
いずれにしてもプロセスコストが嵩む。
【0009】一方、層間絶縁膜の平坦化についても、S
OG膜による方法や、BPSG膜などによるリフロー法
では絶対段差を緩和できず、ケミカルメカニカルポリッ
シングでは、素子分離の場合と同様のプロセスが必要で
あり、プロセスコストが嵩む。また、ケミカルメカニカ
ルポリッシングではアルカリイオンを含む研磨剤を用い
ることもあり、これはデバイスに与える影響が大きく半
導体装置の生産に不安を与える要因となる。下地選択性
のあるO3−TEOSによるCVD膜を用いる方法で
は、シリコン基板面にのみシリコン酸化膜を堆積させる
選択性が得られるかどうか問題がある。
【0010】本発明は半導体装置内におけるグローバル
な平坦性と局所平坦性をともに達成し、かつ容易に行な
うことができるようにすることによって、コスト低減化
を図りながら、配線の多層化及び微細化を可能にする平
坦化方法を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明ではウエハ全面に
シリコン酸化膜を形成する過程において段差の突部上の
方に凹部におけるよりもエッチングレートの大きいシリ
コン酸化膜を形成し、その後突部上のシリコン酸化膜を
選択的に除去することによって凹部の埋め込みを行なっ
て基板表面を平坦化するものである。オゾンと、TEO
Sに代表される有機シランを用いたCVD法によってシ
リコン酸化膜を成膜する場合、成膜条件と下地膜によっ
てこのシリコン膜のフッ酸に対するエッチングレートが
大きく異なることを見出し、本発明を完成させた。
【0012】すなわち、本発明は、凹凸のあるシリコン
基板の突部上に絶縁膜を形成し、凹部にシリコン基板を
露出させた状態とする工程、有機シランとオゾンを用い
たCVD法でオゾンと有機シランとの流量比を設定し
て、シリコン基板上に成膜した膜よりも絶縁膜上に成膜
した膜の方がエッチングレートが速くなるような下地依
存性をもつシリコン酸化膜を、凹部を埋め込むのに必要
な膜厚に堆積する工程と、突部上のシリコン酸化膜を選
択的に除去するエッチング工程と、を備えて基板表面を
平坦化する方法である。
【0013】突部上に形成する絶縁膜は、熱酸化膜、L
PCVD法によるシリコン酸化膜、テトラエトキシシラ
ンを用いたプラズマCVD法によるシリコン酸化膜、シ
ランを用いた常圧CVD法によるシリコン酸化膜、SO
G膜、及び各種CVD法によるシリコン窒化膜のうちの
いずれかであることが好ましい。
【0014】エッチングレートに対する下地依存性をも
つシリコン酸化膜を堆積する原料の有機シランは、テト
ラエトキシシラン(TEOS)、ヘキサメチルジシロキ
サン(HMDS)、オクタメチルシクロテトラシロキサ
ン(OMCTS)、テトラメトキシシラン(TMOS)
及びテトライソプロポキシシラン(TPOS)のうちの
いずれかであることが好ましい。エッチングレートに対
する下地依存性をもつシリコン酸化膜を堆積するために
は、(オゾン)/(有機シラン)の流量比を4以上とする
ことが好ましい。
【0015】この基板表面の平坦化方法が適用される第
1の例は、溝堀り分離構造のアイソレーション領域を形
成する工程であり、凹部は素子間の電気的分離のための
アイソレーション領域である。その凹部には深さよりも
幅の方が大きいものが含まれる。この基板表面の平坦化
方法が適用される第2の例は、基板とメタル配線との間
の層間絶縁膜を形成する工程の一部であり、突部はゲー
ト電極及びゲート電極と同一膜による配線である。
【0016】
【発明の実施の形態】一例としてTEOSとオゾン(O
3)を原料に、シリコン酸化膜をシリコン基板と熱酸化
膜上に成膜したときの成膜速度とフッ酸によるエッチン
グレートを図1(A)及び(B)に示す。(A)は反応
ガス中のO3とTEOSの流量比(モル比)を異ならせ
たときのシリコン基板上での成膜速度(○)と、熱酸化
膜上での成膜速度(□)とを比較したものである。その
結果からO3/TEOSのモル比が2以上になると熱酸
化膜上の成膜速度が小さくなり、そのモル比がさらに大
きくなるとシリコン基板上での成膜速度の半分程度にま
で減少する。(B)はO3/TEOSのモル比に対する
フッ酸によるエッチングレートの比を (熱酸化膜上のシリコン酸化膜)/(シリコン基板上の
シリコン酸化膜) として表わしたものである。この結果からO3/TEO
Sの比が4以上になると、熱酸化膜上のシリコン酸化膜
のエッチングレートはシリコン基板上のシリコン酸化膜
のエッチングレートの2倍を超えて大きくなっていく。
この傾向は基板温度が350〜450℃でのCVD法の
成膜条件によっては変わらず、原料としてTEOS以外
にヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルシクロテト
ラシロキサン、テトラメトキシシラン又はテトライソプ
ロポキシシランなどの有機シランを用いた場合でも同様
の下地依存性がみられた。
【0017】下地依存が生じる膜として熱酸化膜以外
に、LPCVD法によるシリコン酸化膜、テトラエトキ
シシランを用いたプラズマCVD法によるシリコン酸化
膜、シランを用いた常圧CVD法によるシリコン酸化
膜、SOG膜、又は各種CVD法によるシリコン窒化膜
などの絶縁膜を用いた場合でも、その上に成膜されるシ
リコン酸化膜の成膜速度の低下とエッチングレートの増
加がみられた。また、この下地によるエッチングレート
の差はこれら有機シランとオゾンによって形成されるシ
リコン酸化膜を850〜950℃のアニールを行なって
も変わらなかった。
【0018】したがって、溝掘り分離による素子分離の
場合には有機シランとオゾンによって形成されるシリコ
ン酸化膜の下地依存が生じる条件で、溝以外の突部上に
熱酸化膜など、エッチングレートの速いシリコン酸化膜
が形成される下地を形成した後、有機シランとオゾンを
用いたCVD法によってシリコン酸化膜を成膜し、フッ
酸により突部上のシリコン酸化膜を選択的に除去するこ
とにより、グローバルな平坦性を実現することができ
る。ゲート電極やゲート電極と同一膜による第1層配線
上の層間絶縁膜においても、凹部にシリコン基板を露出
させ、その他の部分は熱酸化膜など、エッチングレート
の速い膜が形成される膜で覆った構造とすることによ
り、フッ酸によるエッチング後に凹部にのみ選択的にシ
リコン酸化膜を残すことができ、グローバルな平坦性を
達成することができる。
【0019】
【実施例】以下に、本発明を半導体装置における溝掘り
分離構造(実施例1)と配線構造(実施例2)に適用し
た例を説明する。 (実施例1)図2(A)〜(D)により本発明を溝掘り
分離構造に適用した実施例を示す。 (A)P型シリコン基板101の表面に、950℃の熱
酸化処理にて熱酸化膜102を50nmの厚さに形成す
る。この熱酸化膜は、TEOSとO3を反応ガスとして
CVD法により形成したNSG膜(不純物を含まないシ
リコン酸化膜)(以下、このNSG膜をTEOS−O3
NSG膜という)の下地依存が現れる絶縁膜である。熱
酸化膜に代えてCVD法などで堆積したシリコン酸化膜
やシリコン窒化膜などを用いることもできる。
【0020】熱酸化膜102に既知のリソグラフィーと
エッチングによりパターン化を施し、RIE(反応性イ
オンエッチング)などの高指向性のドライエッチングに
より溝を形成すべき部分を選択的に除去する。次に、こ
の熱酸化膜102をマスクにして同様のドライエッチン
グにより、基板のシリコンを除去することで、深さ1μ
mの溝103,104を形成する。溝103はその幅が
深さよりも小さく、溝104はその幅が深さの2倍以上
であるとする。熱酸化膜102は、シリコン窒化膜と比
べると、基板のシリコンとのエッチング選択比を大きく
することができるため、溝103,104をレジスト寸
法通りのパターンに形成するのに好都合である。
【0021】(B)次に、イオン注入法にて溝底部にP
型不純物のボロンを導入して不純物層106を形成す
る。不純物層106はTEOS−O3NSG膜成膜後に
アニールすることによりP+型のチャネルストップ領域
となる。次に、フッ酸以外の洗浄液でRCA洗浄した
後、突部上には熱酸化膜102が形成され、その他の部
分は全て基板101のシリコンが露出した状態として、
TEOS−O3NSG膜105を常圧CVD法にて成膜
する。ここでは、有機シランとしてTEOSを用い、窒
素でバブリングすることにより反応室に導入し、オゾン
は微量の窒素ガスを含む酸素ガスに放電を行なって生成
させ、CVD装置の反応ガスを分散させる分散板の手前
でTEOSと混合させてウエハにガスを反応ガスを吹き
つけて成膜する。シリコン基板温度は400℃で、O3
/TEOS比=10の条件で成膜を行なった。
【0022】TEOS−O3NSG膜105の膜厚は、
少なくとも溝103,104の深さ分は必要であり、さ
らにシリコン基板上と熱酸化膜上の成膜速度比、及びエ
ッチングレート比を考慮する必要がある。ここでは溝1
03,104の深さが1μmで、O3/TEOS比=1
0の条件では成膜速度比=0.55、エッチングレート
比=5であることから、TEOS−O3NSG膜105
はシリコン基板上では1.1μm、熱酸化膜上では0.6
μmとなるように成膜した。
【0023】(C)その後、3%フッ酸にてTEOS−
3NSG膜105をエッチングする。このエッチング
ではエッチングレート比が5であることから、熱酸化膜
102上のTEOS−O3NSG膜105を全て除去す
ると、シリコン基板上でも約0.12μmのTEOS−
3NSG膜105が除去され、凹部に成膜された1.1
μmの膜厚からこの値を引くと、約1μmとなって、ち
ょうど溝103,104の深さと一致し、完全に平坦化
される。さらに、900℃程度のアニールを行ない、酸
化膜の緻密化によってリーク防止を行ない、同時に不純
物層106のボロンを活性化することによりチャネルス
トップ層106を完成する。これにより、アイソレーシ
ョン工程を終了する。
【0024】(D)アクティブエリア111に既知の方
法によりMOSFETを形成する。109はMOSFE
Tのゲート電極、108はソース・ドレイン層、110
はゲート電極と同じ膜によるポリシリコン配線である。
一方、図2(a)〜(d)は従来の方法による溝掘り分
離構造を製造するプロセスを示している。工程は(A)
〜(D)と同じであり、各部201〜211は101〜
111と対応しているが、シリコン酸化膜205はCV
D法により形成されたシリコン酸化膜で、下地依存性を
持っていないものである。そのため、工程(b)ではシ
リコン酸化膜205はシリコン酸化膜202上でも凹部
のシリコン基板上でも同じ膜厚に堆積される。工程
(c)のエッチバックでは、シリコン酸化膜205はシ
リコン酸化膜202上でもシリコン基板上でも同じエッ
チングレートでエッチングされ、シリコン酸化膜205
の凹部207が基板の溝204でも形成される。その結
果、MOSFETが形成される高さとポリシリコン配線
210が形成される高さとが互いに異なる。
【0025】図3(A)には図2左側の本発明の方法に
より形成した0.5μm幅のポリシリコン配線の寸法測
定結果を示し、(B)には従来の方法である図2右側の
プロセスによるポリシリコン配線の寸法測定結果を示
す。従来法による方法ではアクティブエリア上のポリシ
リコン配線とアイソレーション上のポリシリコン配線の
線幅は、約0.5μmと約0.7μmというように大きく
異なっているが、本発明による平坦化によってどちらも
0.5μmの線幅を実現できることがわかる。このよう
に、アクティブエリア上のトランジスタ駆動のポリシリ
コンゲートとアイソレーション上の配線用のポリシリコ
ン層はほぼ同一平面上にあるため、リソグラフィーの焦
点深度を狭めることがなく、微細化と寸法制御が容易と
なる。
【0026】(実施例2)本発明を基板とメタル配線の
間の層間絶縁膜の形成に利用した実施例を図4(A)〜
(G)に示す。 (A)P型シリコン基板301の表面にアイソレーショ
ン領域である厚さ約500nmのLOCOS酸化膜30
3を形成し、アクティブエリアにはゲート酸化膜302
を形成する。ついで、膜厚約200nmのポリシリコン
膜及びその上に膜厚約100nmのタングステンシリサ
イド膜を形成してポリシリコンとタングステンシリサイ
ドの積層膜からなるポリサイド膜304を形成する。そ
のポリサイド膜304上にTEOSを用いたプラズマC
VDにより膜厚約50nmのシリコン酸化膜305を形
成する。
【0027】(B)リソグラフィーとエッチングによ
り、シリコン酸化膜305をパターン化し、それをマス
クにしてポリサイド膜304をパターン化することによ
りポリサイドゲート電極304及びポリサイド膜の第1
層配線(図示略)を形成する。
【0028】(C)LPCVD法にて850℃でシリコ
ン酸化膜を全面に形成し、異方性エッチングのRIEに
よりサイドウォール306を形成する。これにより、段
差凹部にのみシリコン基板が露出し、素子分離領域には
LOCOS酸化膜、ポリサイドゲート電極及びポリサイ
ド第1層配線の上面にはプラズマCVDによるシリコン
酸化膜305、サイドウォールにはLPCVDによるシ
リコン酸化膜306が形成された状態となる。これらの
シリコン酸化膜305,306は他の方法で形成された
シリコン酸化膜、又はシリコン窒化膜で代用することも
できる。
【0029】(D)RCA洗浄後、オクタメチルシクロ
テトラシロキサン(OMCTS)とO3を用い、OMC
TS/O3比=8、基板温度400℃にて実施例1と同
様の装置でシリコン酸化膜307を成膜する。 (E)その後、3%フッ酸にてシリコン酸化膜307を
選択的に除去し、段差凹部にのみシリコン酸化膜307
を残す。309は窪みを表わしている。
【0030】(F)さらに、O3/TEOS比=2以下
の下地依存が発生しない条件で、TEOS−O3NSG
膜309を200nmの厚さに成膜し、引き続いてトリ
メチルホスフェート(TMOP)及びトリエチルボレー
ト(TEB)をドーパントとして、BPSG膜を成膜す
る。シリコン酸化膜307のエッチングでは、(E)に
記号308で示されるように、フッ酸による酸化膜除去
後、ポリサイドゲート端、LOCOS酸化膜端ではOM
CTS−O3NSG膜307の落込みがみられるが、埋
込み性のよいTEOS−O3NSG膜309を200n
mの厚さに成膜することにより局所的な平坦性が達成さ
れる。さらに、900℃程度のアニールによりBPSG
膜のリフローを行なうことによりポリサイド電極部の局
所平坦性も達成できる。
【0031】(G)アクティブエリア上のメタル配線3
10とLOCOS酸化膜上の配線311を形成すると、
それらはほぼ同一平面上にあり、グローバルな平坦性が
達成される。
【0032】図4(g)は図4(A)〜(C)と同様に
してポリサイドゲート電極404及び第1層目の配線を
形成し、サイドウォール405を形成した後、従来の方
法によりNSG膜を堆積し、その上にBPSG膜を堆積
してアニールによりリフローさせた層間絶縁膜406を
形成し、層間絶縁膜406上に上層メタル配線407,
408を形成したものである。メタル配線407,40
8は形成される高さが互いに異なっている。
【0033】このように、本発明による層間絶縁膜は従
来のものに比べてリソグラフィーの焦点深度を圧迫する
ことがなく、微細配線形成が容易となる。ここでは、L
OCOS酸化膜303の段差が300nm、ポリサイド
ゲート電極304の段差が約350nmであるため、O
MCTSとオゾンによるシリコン酸化膜厚は300nm
とすることで、LOCOS段差は解消し、ポリサイドゲ
ート電極段差もほぼ解消する。BPSG膜のリフローと
組み合わせることでポリサイドゲート電極上の段差はよ
り解消する。
【0034】OMCTSの場合、O3/OMCTS比が
3以上では、成膜速度比が0.2程度と小さく、エッチ
ングレート比が8であるため、突部上のシリコン酸化膜
を除去するために、凹部上のシリコン酸化膜は殆どエッ
チングされないため、実施例1のような膜厚調製は必要
ではない。TEOS−O3NSG膜を用いる場合は、凹
部上のシリコン酸化膜も一部除去されるため、その分を
控除して余分に膜を形成する必要がある。図4(G)の
実施例の場合と(g)の従来例の場合とでアクティブエ
リア上とLOCOS酸化膜上とに0.7μm幅の上層メ
タル配線を形成した場合の寸法の比較を次の表1に示
す。
【0035】
【表1】
【0036】従来の方法ではメタル配線が形成されてい
る下地の高さが異なることから約0.15μmの寸法差
がみられら、LOCOS酸化膜上では0.7μmは解像
しなかったが、本発明による平坦化によってアクティブ
エリア上とLOCOS酸化膜上とで寸法差が生じず、ど
ちらも0.7μm線幅を解像できた。
【0037】
【発明の効果】本発明では突部上にエッチングレートの
速いシリコン酸化膜が形成されるように有機シランとオ
ゾンを用いた常圧CVDによる成膜条件を設定し、基板
凹部に対して突部上のシリコン酸化膜を選択的にエッチ
ングすることにより、凹部にのみシリコン酸化膜を残す
ことができ、基板のグローバルな平坦化が可能になる。
従来法に比べて余分な工程も省け、工程が簡単で安価で
あり、平坦性も向上するため、微細化及び寸法制御に有
利となる。この平坦化技術を用いることにより、アイソ
レーションにおける基板表面の溝の幅を自由に設計で
き、また第1層配線についてもスペースの幅を考慮する
ことなくその設計の自由度が大きな配線構造が可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で成膜されるシリコン酸化膜の特性を示
す図であり、(A)は反応ガス中のO3とTEOSの流
量比を異ならせたときのシリコン基板上での成膜速度
(○)と、熱酸化膜上での成膜速度(□)とを比較した
もの、(B)はO3/TEOSのモル比に対するフッ酸
によるエッチングレートの比を表わしたものである。
【図2】(A)〜(D)は第1の実施例の工程断面図、
(a)〜(d)は比較のための従来例を示す工程断面図
である。
【図3】図2における実施例と従来例でのポリシリコン
寸法を比較する図であり、(A)は図2の左側の実施例
の場合、(B)は図2は右側の従来例の場合である。
【図4】(A)〜(G)は第2の実施例の工程断面図、
(g)は比較のための従来例を(G)に対応した工程で
示す断面図である。
【符号の説明】
101,301 シリコン基板 103,104 溝 102 熱酸化膜 105 TEOS−O3NSG膜 109 ポリシリコンゲート電極 110 ポリシリコン配線 302 ゲート酸化膜 303 LOCOS酸化膜 304 ポリサイドゲート電極 305,306 シリコン酸化膜 307 OMCTS−O3NSG膜

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹凸のあるシリコン基板の突部上に絶縁
    膜を形成し、凹部にシリコン基板を露出させた状態とす
    る工程、 有機シランとオゾンを用いたCVD法でオゾンと有機シ
    ランとの流量比を設定して、シリコン基板上に成膜した
    膜よりも絶縁膜上に成膜した膜の方がエッチングレート
    が速くなるような下地依存性をもつシリコン酸化膜を、
    凹部を埋め込むのに必要な膜厚に堆積する工程と、 突部上のシリコン酸化膜を選択的に除去するエッチング
    工程と、を備えた基板表面の平坦化方法。
  2. 【請求項2】 突部上に形成する絶縁膜は、熱酸化膜、
    LPCVD法によるシリコン酸化膜、テトラエトキシシ
    ランを用いたプラズマCVD法によるシリコン酸化膜、
    シランを用いた常圧CVD法によるシリコン酸化膜、S
    OG膜、及び各種CVD法によるシリコン窒化膜のうち
    のいずれかである請求項1に記載の基板表面の平坦化方
    法。
  3. 【請求項3】 エッチングレートに対する下地依存性を
    もつシリコン酸化膜を堆積する原料の有機シランは、テ
    トラエトキシシラン、ヘキサメチルジシロキサン、オク
    タメチルシクロテトラシロキサン、テトラメトキシシラ
    ン及びテトライソプロポキシシランのうちのいずれかで
    ある請求項1に記載の基板表面の平坦化方法。
  4. 【請求項4】 (オゾン)/(有機シラン)の流量比を4
    以上とする請求項3に記載の基板表面の平坦化方法。
  5. 【請求項5】 この基板表面の平坦化方法は溝堀り分離
    構造のアイソレーション領域を形成する工程であり、前
    記凹部は素子間の電気的分離のためのアイソレーション
    領域である請求項1から4のいずれかに記載の基板表面
    の平坦化方法。
  6. 【請求項6】 前記凹部には深さよりも幅の方が大きい
    ものが含まれる請求項5に記載の基板表面の平坦化方
    法。
  7. 【請求項7】 この基板表面の平坦化方法は基板とメタ
    ル配線との間の層間絶縁膜を形成する工程の一部であ
    り、前記突部はゲート電極及びゲート電極と同一膜によ
    る配線である請求項1から4のいずれかに記載の基板表
    面の平坦化方法。
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