JPH0945492A - 触媒付きx線管 - Google Patents
触媒付きx線管Info
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- JPH0945492A JPH0945492A JP19659195A JP19659195A JPH0945492A JP H0945492 A JPH0945492 A JP H0945492A JP 19659195 A JP19659195 A JP 19659195A JP 19659195 A JP19659195 A JP 19659195A JP H0945492 A JPH0945492 A JP H0945492A
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Abstract
び気体中の粒子の清浄効率を向上させるようにした触媒
付きX線管を提供することを目的とする。 【構成】 本発明による触媒付きX線管は、触媒反応装
置11の流体通路A内に配置される外囲器2と、外囲器
2内に配置されて、加熱により電子を放出するフィラメ
ント3と、外囲器2の端部に配置されてX線を透過させ
るX線透過窓5と、フィラメント3とX線透過窓5との
間に配置され、フィラメント3から放出された電子の入
射によって、X線をX線透過窓5に向けて放射するター
ゲット6と、X線透過窓5の外表面に設けられて、X線
透過窓5から放出される光エネルギ又は熱エネルギーの
少なくとも一方により、気体の接触分解反応を促進させ
る触媒7とを備えたことにより、極めて簡単な構成で触
媒を効率良く活性化させることができる。
Description
媒の接触分解反応により気体中の汚染物質や浮遊菌等を
分解、殺菌する技術に関するものである。
て、特開平4- 243540号公報がある。この公報に
は、紫外線ランプのガラス表面に光電子放出材を形成し
た装置が開示され、この光電子放出材に、紫外線ランプ
からの紫外線を照射させることで光電子を放出させ、空
気清浄器内に入る微粒子含有空気(例えば喫煙室内の空
気)を光電子により荷電させて荷電微粒子とし、その
後、この荷電微粒子を、荷電微粒子捕集材で捕集するこ
とにより、装置の出口で清浄空気を生成することができ
る。
空気清浄器は、上述したように構成されているため、次
のような課題が存在していた。
オン化するにはエネルギーが小さすぎ、一方、気体のイ
オン化が可能な高エネルギーの紫外線(波長の短い紫外
線)は空気等の処理気体を透過する能力が乏しく、いず
れの場合も実用的ではない。そして、紫外線ランプが照
射された光電子放出材から放出される光電子により、処
理気体をイオン化させる技術においても、光電子放出材
近傍でしか気体をイオン化させることができないので、
気体清浄効率が悪くなるといった問題点があった。
されたもので、X線管を有効に利用しつつ気体及び気体
中の粒子の清浄効率を向上させるようにした触媒付きX
線管を提供することを目的とする。
線管は、触媒反応を利用して気体及び気体中の粒子を処
理する触媒反応装置に適用させるX線管であって、触媒
反応装置の流体通路内に配置される外囲器と、外囲器内
に配置されて、加熱により電子を放出するフィラメント
と、外囲器の端部に配置されてX線を透過させるX線透
過窓と、フィラメントとX線透過窓との間に配置され、
フィラメントから放出された電子の入射によって、X線
をX線透過窓に向けて放射するターゲットと、X線透過
窓の外表面に設けられて、X線透過窓から放出される光
エネルギ又は熱エネルギーの少なくとも一方により、気
体の接触分解反応を促進させる触媒とを備えたことを特
徴とする。
性化される熱活性型触媒を利用すると好ましい。
性化される光活性型触媒を利用すると好ましい。
フィラメントが通電により熱せられると、電子が出射さ
れ、この電子は、高圧に電圧印加されたターゲットに加
速衝突することで、このターゲットからX線を発生さ
せ、このX線はX線透過窓を介して外部に出射される。
このとき、X線照射範囲に存在する処理気体はX線によ
り効率良くイオン化される。そこで、光エネルギー密度
が極めて高いX線透過窓に光活性型触媒(いわゆる光触
媒)を直接設けることで、X線のもつ高い光エネルギー
を有効に利用することができ、光触媒を極めて簡単な構
成で効率良く活性化させることができる。
に熱活性型触媒を直接設けることで、X線透過窓に発生
する熱を有効に利用することができ、この触媒を極めて
簡単な構成で効率良く活性化させることができる。
時に作用させることで触媒反応効率が一段と向上するよ
うな特性の触媒を利用する場合でも、触媒をX線透過窓
の外表面に直接設けることで、X線透過窓から放出され
る熱及び光エネルギーを同時に有効利用することがで
き、このような触媒を極めて簡単な構成で効率良く活性
化させることができる。
てもよい。
媒付きX線管の好適な実施形態について詳細に説明す
る。
を示す断面図であり、図2は図1に示した触媒付きX線
管の斜視図である。同図に示す触媒付きX線管1は、電
気的絶縁体からなる有底円筒状の外囲器2を有し、この
外囲器2内の下部には電子を放出するカソードとしての
フィラメント3が配置されている。このフィラメント3
の両端は、外囲器2の底部に固定された2本のリードピ
ンP1,P2の内端にそれぞれ接続されている。また、
外囲器2の開口縁部2aには、導電体からなるリング状
のターゲットコンタクト部4を介して、円板状のX線透
過窓5が固定されている。そして、X線透過窓5の下面
には、フィラメント3から放出された電子の入射によっ
てX線を放射させるための薄膜状のターゲット6が固着
され、X線透過窓5の上面には、後述する触媒7がスパ
ッタリング又は電子ビーム蒸着等により固着されてい
る。
板8が配置され、このリペア板8の外壁には、板バネか
らなる複数の脚片9が設けられている。従って、各脚片
9の先端を外囲器2の内周壁に押し当てることにより、
外囲器2内でリペア板8を確実に固定させることができ
る。また、リペア板8は、導電片10を介して、外囲器
2の底部に固定されたリードピンP3の内端に固定され
ると共に、ターゲット6に電子が衝突した際に発生する
2次電子を収集する機能を有している。
可能で且つX線透過率の高い金属(例えばBe,Al
等)又はこれらの合金又は炭素系素材又はマイカ又はセ
ラミックス等が利用され、ターゲット6としてはW,C
u,Ti等が利用され、外囲器2としてはガラスやセラ
ミックス等が利用される。
Ti,Zn,Cu,Sn,Al,Ga,In,P,A
s,Sb,Bi,Cd,S,Te,Ni,Fe,Co,
Ag,Mo,Sr,W,Cr,Pb,Ru,Ba,K,
C,Si,Pd,Al,Mg,H,Cl,Rh,Pn,
Zr,Pt,V,Na,Y,Ir,Zu,Br,La,
Mn,Re,Oのいずれか、又はその化合物、又はこれ
ら成分を含んだ合金から選択された一種又は二種以上の
複合材料が適用される。
触媒反応装置11について説明する。
筒状の気体流通管12を有し、この気体流通管12の上
部には、X線透過窓5が気体流路A内に臨むようにX線
管1が固定されている。更に、気体流路A内には、X線
透過窓5に対峙する位置に電極板13が配置され、この
電極板13の表面には、触媒14がスパッタリング又は
電子ビーム等により付着させられている。そして、この
気体流路A内において、X線透過窓5の表面に設けた触
媒7と電極板13の表面に設けた触媒14とを対峙さ
せ、触媒7と13との間に気体を流すような構成が採用
されている。また、図4に示すように、電極板13は、
アースされると共に、X線透過窓5の近傍(例えばX線
透過窓5から1〜2cm離れた位置)に配置されてい
る。
て、リードピンP1,P2を介してフィラメント3に負
の電圧を印加し、ターゲットコンタクト部4を介してタ
ーゲット6に正の高電圧を印加し、リードピンP3を介
してリペア板8は接地(アース)される。その結果、フ
ィラメント3が通電により熱せられると、熱電子が出射
され、この電子は、正の高圧が印加されたターゲット6
に加速衝突して、このターゲット6からX線を発生さ
せ、この時に発生したX線は、X線透過窓5から気体流
通Aに向けて出射される。
を流すことにより、この処理気体はX線の光エネルギに
よりイオン化される。また、処理気体がイオン化される
場合に放出された電子は、処理気体中の粒子(例えば浮
遊菌や塵)をマイナスに帯電させる。そして、触媒7及
び14に、光エネルギーにより活性化される同種の光活
性型触媒(いわゆる光触媒)を適用した場合、X線の光
エネルギにより触媒7,14から電子が放出され、この
電子によっても粒子を帯電させることになる。
密度が極めて高いX線透過窓5に直接設けられているの
で、触媒7は極めて効率良く活性化されて、接触分解反
応の促進化が図られる。また、触媒(光触媒)14は、
X線透過窓5に極めて近い位置に設けられているので、
X線の光エネルギが十分に照射されており、触媒14の
活性化が十分達成されている。そして、アースされた電
極板13と正の高電圧が印加されたターゲット6とは、
近い位置にあるので電極板13とターゲット6との間に
強電界が発生する。
た物質は、ターゲット6に引き寄せられると同時に活性
化した触媒7に吸着されることで素早く分解される。そ
して、処理気体中のプラスに帯電した物質は、電極板1
3に引き寄せられると同時に活性化した触媒14に吸着
されることで素早く分解される。このように、処理気体
は触媒7と14との協働により素早く化学変化させるこ
とが可能になる。なお、このイオン化にあたって、約1
keV〜10keV未満の軟X線を用いるのが好適であ
る。
も300℃程度に加熱されており、X線管1は99%以
上が熱エネルギとなっていることに着目して、触媒7及
び14に、熱により活性化される熱活性型触媒を適用さ
せることもできる。例えば、アンモニア気体を分解処理
する場合、触媒7,14にPtを採用すると、X線の光
エネルギによりマイナス及びプラスに帯電したアンモニ
アガス中の物質を、高温の触媒7,14上で、素早く酸
化分解させることができる。
Pdからなる触媒と、X線透過窓15に発生する熱エネ
ルギ(例えば250℃以上の熱エネルギ)とにより、未
燃焼炭化水素及びCOの酸化、NOX 又はアンモニアの
除去が可能である。あるいは、Pt/TiO2 又はPt
−RuO2 /TiO2 からなる触媒と、X線透過窓5か
ら出射される光エネルギとにより、アンモニアや有機化
合物等の分解が可能である。従って、本発明のX線管
は、広範囲な触媒反応装置に適用させることができ、特
に、一般的な消臭器や殺菌装置等にも利用することがで
きる。
時に付与することで触媒反応効率が一段と向上するよう
な特性の触媒を利用することもできる。この場合、触媒
7をX線透過窓5に直接設けることで、X線透過窓5か
ら放出される熱及び光エネルギーを同時に有効利用する
ことができる。但し、光エネルギ及び/又は熱エネルギ
により活性化される触媒は、種々のものがあり、前述し
た触媒の例示からも明らかなように周知である。また、
触媒7,14を異種の触媒にすることで、触媒反応装置
11の適用範囲を極めて広くすることができる。
定されるものではなく、種々のタイプのものがある。な
お、同一又は同等な構成部分においては同一の符号を付
す。
おいて、ターゲット6をX線透過窓5から離間させて位
置決めさせ、このターゲット6を保持板20で保持す
る。そして、この保持板20は、導電片21を介してリ
ードピンP3に接続される。なお、保持板20は、B
e,Al,C等からなるX線透過率の高い材料が利用さ
れている。
すように、X線透過窓5を半球状のドーム型に形成し、
このX線透過窓5の全表面に触媒7を設け、X線透過窓
5の全裏面にターゲット6を設けるようにしてもよい。
このように構成することで、X線の出射方向を広げるこ
とができ、触媒7の反応領域を大きくすることができ
る。なお、外囲器2の底壁2aの内面には、ドーナツ盤
状のリペア板8がリードピンP3を介して固定され、こ
のリペア板8で囲むようにしてフィラメント3が配置さ
れている。
10に示すように、円筒状のX線透過窓5の両端には円
板状の外囲器2が気密状態で固着され、各外囲器2には
リードピンP1,P2が固定され、フィラメント3は、
リードピンP1,P2を架け渡すように円筒状のX線透
過窓5の中心軸線に沿って設けられている。更に、X線
透過窓5の全外周面には触媒7が設けられ、X線透過窓
5の全内周面にはターゲット6が設けられている。従っ
て、X線透過窓5の周方向において360度の方向にX
線を出射することができ、処理気体の接触面積を大きく
することができる。
図12に示すように、外囲器2は直方体の箱状に形成さ
れ、この外囲器2の底部にはリードピンP1,P2が固
定され、フィラメント3は、リードピンP1,P2に架
け渡すように設けられている。そして、外囲器2の開口
縁部2aには、この形状に合致させるような矩形のX線
透過窓5が固定されている。そして、X線透過窓5の全
表面に触媒7を設け、X線透過窓5の全裏面にターゲッ
ト6を設けるようにしている。また、開口縁部2aとタ
ーゲット6との間にはターゲットコンタクト部4が設け
られている。更に、外囲器2の底壁2aの内面には、矩
形のリペア板8がリードピンP3を介して固定され、こ
のリペア板8はフィラメント3に対峙する位置に設けら
れている。
は、複数本のフィラメント3が並列に配置されている。
このように構成することで、X線透過窓5から放出され
るX線の量を格段に増やすことができる。なお、フィラ
メント3を渦巻き状にすることでも、同様の効果を奏す
る。
5を断面半月状にして、そのX線透過窓5の外表面に触
媒7を設けてもよく、また、図15に示すように、X線
透過窓5を波形にして、そのX線透過窓5の外表面に触
媒7を設けてもよい。そして、図示しないが、X線透過
窓の外表面をランダムな凹凸面に形成し、そのX線透過
窓に触媒を設けてもよい。このように、X線透過窓5の
外表面を凹凸形状にすることで、触媒7の表面積が飛躍
的に増大し、接触分解反応が極めて効率よく促進され
る。また、X線透過窓5の形状は、前述したものに限定
されず、多角形であればどのような形状であってもよ
い。なお、触媒7は、X線透過窓5の外表面にスパッタ
リング又は蒸着等により均一又は不均一に設けられる。
また、例えば、触媒7は、図16に示すように、X線透
過窓5上に網目状に規則的又は不規則的に配列させるか
又は、図17に示すように、X線透過窓5上に点状に配
列させることにより、X線の通過量を適宜調整すること
ができる。
ように構成されているため、次のような効果を得ること
ができる。
ネルギ又は熱エネルギーの少なくとも一方により、気体
の接触分解反応を促進させる触媒を、X線透過窓の外表
面に設けたことにより、X線管を有効に利用しつつ気体
の清浄効率を向上させることができる。
る。
斜視図である。
面図である。
部拡大断面図である。
面図である。
視図である。
視図である。
斜視図である。
る。
斜視図である。
状を示す断面図である。
の形状を示す断面図である。
斜視図である。
斜視図である。
ント、5…X線透過窓、6…ターゲット、7…触媒、1
1…触媒反応装置。
Claims (4)
- 【請求項1】 触媒反応を利用して気体及び気体中の粒
子を処理する触媒反応装置に適用させるX線管であっ
て、 前記触媒反応装置の流体通路内に配置される外囲器と、 前記外囲器内に配置されて、加熱により電子を放出する
フィラメントと、 前記外囲器の端部に配置されてX線を透過させるX線透
過窓と、 前記フィラメントと前記X線透過窓との間に配置され、
前記フィラメントから放出された電子の入射によって、
X線を前記X線透過窓に向けて放射するターゲットと、 前記X線透過窓の外表面に設けられて、前記X線透過窓
から放出される光エネルギ又は熱エネルギーの少なくと
も一方により、前記気体の接触分解反応を促進させる触
媒とを備えたことを特徴とする触媒付きX線管。 - 【請求項2】 前記X線透過窓の前記外表面を凹凸形状
にしたことを特徴とする請求項1記載の触媒付きX線
管。 - 【請求項3】 前記触媒は、熱エネルギーにより活性化
される熱活性型触媒であることを特徴とする請求項1又
は2記載の触媒付きX線管。 - 【請求項4】 前記触媒は、光エネルギーにより活性化
される光活性型触媒であることを特徴とする請求項1又
は2記載の触媒付きX線管。
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JP19659195A JP3639354B2 (ja) | 1995-08-01 | 1995-08-01 | 触媒付きx線管 |
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JP19659195A JP3639354B2 (ja) | 1995-08-01 | 1995-08-01 | 触媒付きx線管 |
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JPH0945492A true JPH0945492A (ja) | 1997-02-14 |
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- 1995-08-01 JP JP19659195A patent/JP3639354B2/ja not_active Expired - Fee Related
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