JPH0945453A - 端子挿入装置と端子姿勢矯正装置及び端子姿勢矯正方法並びに端子挿入方法 - Google Patents

端子挿入装置と端子姿勢矯正装置及び端子姿勢矯正方法並びに端子挿入方法

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JPH0945453A
JPH0945453A JP7190578A JP19057895A JPH0945453A JP H0945453 A JPH0945453 A JP H0945453A JP 7190578 A JP7190578 A JP 7190578A JP 19057895 A JP19057895 A JP 19057895A JP H0945453 A JPH0945453 A JP H0945453A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 端子の確実な姿勢矯正及びコネクタへの確実
な挿入を図る。 【解決手段】 電線把持ハンド36,37と端子ガイド
爪32とを有してY軸ビーム4に沿ってサーボ駆動で移
動する端子挿入ヘッド5と、電線クランプ7を有してX
方向に移動する高速ベルト8と、電線クランプ上の端末
の端子を把持して電線把持ハンドに受け渡すチャック爪
52と端子押え55とを有してベルトと平行に移動可能
な端子姿勢矯正装置9とを含む端子挿入装置1を用い
て、端子16の姿勢を二次元方向に矯正し、ガイド爪に
沿って端子をハウジング34に挿入する。チャック爪5
2が定位置で端子を逃げ、チャック爪が前進してチャッ
ク爪間に端子を挿通させ、端子を把持し、チャック爪が
後退して端子を当接させ、端子押えが前進して端子に当
接する。端子をガイド面の中央に当てるべく、端子を傾
斜させて保持したり、挿入ヘッドの高さを調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線付端子(端
末)の姿勢を端子姿勢矯正装置で安定させて端子挿入ヘ
ッドでコネクタハウジングに端子を確実に挿入させ得る
端子挿入装置と端子姿勢矯正装置及び端子姿勢矯正方法
並びに端子挿入方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図29は特開昭63−148582号に
記載された従来の端子挿入装置における端子姿勢矯正装
置を示すものである。この端子姿勢矯正装置91は、端
末94(端子92と端子近傍の接続電線93の総称)を
把持する電線クランプ95と、該端子92の上下に開閉
自在に位置する一対の端子把持具96と、該一対の端子
把持具96を上下に振動させるシリンダ97とを備え
る。そして、電線93を電線クランプ95で掴んだ状態
で、端子92を上下一対の把持具96で掴み、その状態
で該把持具96を上下に振動させて電線93を屈曲さ
せ、それにより端末94における電線の曲りを取り除
く。電線93の曲りをなすくことにより、図示しないコ
ネクタハウジングに対する端子92の姿勢が安定し、図
示しない挿入ヘッドによる端子挿入が確実に行われる。
【0003】しかしながら、上記従来の端子姿勢矯正装
置91にあっては、端末94を一々振動させなければな
らないために多くの時間を要するという問題があった。
また端末94の上下方向の曲り癖しか矯正できず、電線
93が左右方向に曲った場合には挿入不良を起こすとい
う懸念があった。
【0004】一方、図30〜図31は、特願平5−31
0273号で提案された従来の端子挿入方法を示すもの
である。すなわち、電線17の掻き分けと端子16の案
内を兼ねた一対の端子ガイド爪32の内側には横側ガイ
ド面100と上側ガイド面81とが形成されており、両
ガイド面81,100に沿って端子16の先端部が摺接
し、コネクタハウジング34の端子収容室86に導かれ
る。本来、端末18は端子収容室86の中心に対して一
直線に挿入されるのが好ましく、そのためには上側ガイ
ド面81の下端部に端子16の上部先端を位置させなけ
ればならず、端子姿勢をそこまで精度良く安定させるの
は極めて困難である。また、図31(a)のように上側
ガイド面81の中央を狙って端末位置を端子収容室中心
よりもやや上側に位置させた場合は、図31(b)の如
く端子16が前下がりにハウジング内に挿入され、端子
収容室内で引っ掛かったり、それに伴って電線17が座
屈したりする不具合が生じてしまった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した点
に鑑み、端末の曲り矯正を迅速且つ確実に行うことがで
きる端子姿勢矯正装置と端子姿勢矯正方法、及び端子姿
勢矯正装置を用いるに伴って端子を確実にコネクタハウ
ジング内に挿入させることのできる端子挿入装置及び端
子挿入方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、X軸ビームに沿ってサーボ駆動で移動可
能なY軸ビームと、電線把持ハンドと端子ガイド爪とを
有し、該Y軸ビームにスライド可能に係合し、サーボ駆
動でコネクタハウジングに向けて移動する端子挿入ヘッ
ドと、該端子挿入ヘッドに対してZ軸方向に位置し、端
末の電線を把持する電線クランプを有してX軸方向にサ
ーボ駆動で移動可能な高速搬送ベルトと、該電線クラン
プの端子挿入方向前方に位置し、該高速搬送ベルトと平
行方向にサーボ駆動で移動可能で、該電線クランプに把
持された端末の端子を把持し、前記電線把持ハンドに該
端末を受け渡し可能な一対のチャック爪と該チャック爪
の開閉方向と直交して動く端子押えとを有する端子姿勢
矯正装置とを備える端子挿入装置を採用する。また、端
末の端子を把持可能な真直な内側面と、該内側面に直交
する端子停止段部と、該端子停止段部から先端にかけて
形成された端子導入用の傾斜ガイド部とを有する一対の
チャック爪と、該一対のチャック爪に沿って移動可能
で、該端子停止段部との間に端子を保持可能な端子押え
とを備える端子姿勢矯正装置を採用する。この端子姿勢
矯正装置は、チャック爪を開閉させるチャックシリンダ
と、前記端子押えをチャックシリンダに沿って移動させ
るシリンダと、電線クランプに把持された端末の端子方
向に該チャックシリンダと該シリンダとを一体的に移動
させる二段シリンダとを備え、該二段シリンダの伸縮操
作で該チャック爪を該端子に対して三位置に位置規定可
能である。また、前記端子押えが、前記チャック爪の板
厚方向前後に位置し、開状態における一対の該チャック
爪の間の隙間を横断して延び、前記端子停止段部に向け
て移動可能な一対の端子支持杆と、一方の該端子支持杆
に設けられ、該一対のチャック爪の間の隙間内に位置す
る端子支持突部とを備える構造も可能である。さらに、
前記一対の端子支持杆の先端がくさび状に尖り、前記端
子支持突部が該一対の端子支持杆よりも端子方向に突出
し、端子をコネクタハウジング内に案内する端子挿入ヘ
ッドのガイド爪のガイド面に向けて該端子支持突部の先
端が2°程度傾斜している構造も有効である。また、チ
ャック爪の形状として、一対のチャック爪の端子停止段
部が、端子挿入ヘッドのガイド爪のガイド面に向けて2
°程度傾斜している構造や、一対のチャック爪の傾斜ガ
イド部の開角度が70°以下である構造や、前記傾斜ガ
イド部に続くチャック爪の先端が丸みを帯びている構
造、あるいは、一対のチャック爪の端子停止段部を構成
する突部が一方のチャック爪の板厚方向前部と他方のチ
ャック爪の板厚方向後部とに位置ずれして設けられ、両
チャック爪の閉時に両突部がラップして両チャック爪の
間の隙間がより小さくなる構造、並びに、前記チャック
爪及び前記端子支持突部が端子の導線圧着部を支持する
ように該導線圧着部の長さよりも薄く形成されている構
造も有効である。端子姿勢矯正方法としては、端末の電
線を電線クランプに把持させた該端末の端子に対して直
交方向に一対のチャック爪を前進させて該一対のチャッ
ク爪の間に該端子を挿通させ、該チャック爪を閉じて該
端子を把持した後、該チャック爪の把持力を解除し、該
チャック爪を端子直交方向に後退させて該チャック爪の
端子停止段部に端子を当接させ、端子押えを該端子に向
けて前進させ、該端子停止段部と該端子押えとの間に端
子を保持する方法を採用する。一層具体的には、前記端
子姿勢矯正装置において、二段シリンダの最圧縮動作
で、電線クランプに電線を把持された端末の端子の直交
方向に一対のチャック爪の傾斜ガイド部を対向して位置
させ、該二段シリンダの最伸長動作で該一対のチャック
爪の間に該端子を挿通させ、チャックシリンダを加圧し
て一対のチャック爪を閉じて端子を幅方向に姿勢矯正
し、該チャックシリンダをエキゾーストセンタの状態に
してチャック爪の把持力を解除し、該二段シリンダの中
間圧縮動作で該一対のチャック爪の停止段部を該端子の
一方に当接させると共に、端子押えを端子押え駆動シリ
ンダで該端子の他方に当接させて端子を高さ方向に姿勢
矯正する。また、端子挿入方法としては、前記端子姿勢
矯正方法によって端子を姿勢矯正した後、チャック爪で
端子を把持された端末の電線を端子挿入ヘッドの電線把
持ハンドで掴み、端子押えの付勢力を解除した後、チャ
ック爪を開き、端子挿入ヘッドをコネクタハウジングの
前に移動させ、該電線把持ハンドを前進させて該端子挿
入ヘッドの端子ガイド爪に沿って端子をコネクタハウジ
ング内に挿入する方法を採用する。一層具体的には、前
記端子挿入装置を用いた端子挿入方法であって、パレッ
ト上に配置した複数のコネクタハウジングに対して電線
クランプを高速搬送ベルトによる移動で所要のコネクタ
ハウジングの後方に位置させ、それと同時に端子姿勢矯
正装置を該電線クランプの方向に移動してチャック爪を
該電線クランプの前方に対向して位置させ、該電線クラ
ンプに電線を把持された端末の端子を該端子姿勢矯正装
置のチャック爪と端子押えとで二次元方向に姿勢矯正さ
せ、端子挿入ヘッドの電線把持ハンドに該チャック爪か
ら該端末を受け取らせ、該端子挿入ヘッドをY軸ビーム
に沿って所要のコネクタハウジングの直近に移動させ、
該電線把持ハンドを前進させて該端子挿入ヘッドの端子
ガイド爪に沿って端子を所要のコネクタハウジング内に
挿入する。また、端子の挿入性を一層向上させるため
に、電線把持ハンドと端子ガイド爪とを有する端子挿入
ヘッドをサーボ駆動のボールネジユニットでZ軸方向に
移動させ、外部の電線クランプに把持された端末を該電
線把持ハンドで把持し、電線把持ハンド移動シリンダの
圧縮操作でZ軸方向に取り上げ、該端末の端子を端子ガ
イド爪に沿ってコネクタハウジング内に挿入する端子挿
入方法において、該電線クランプに把持された端末を該
ボールネジユニットの操作で端子挿入ヘッドが把持に行
く時に、該端子の先端から該端子ガイド爪のガイド面の
中央位置までのZ軸方向距離に応じて、ボールネジユニ
ットの移動量を増減させ、該電線把持ハンド移動シリン
ダの一定寸法圧縮動作後の該端子の先端を該ガイド面の
中央に位置させる端子挿入方法を採用する。加えて、端
子の挿入ストロークを確保するために、電線把持ハンド
と電線把持ハンド移動シリンダとを有する端子挿入ヘッ
ドをZ軸方向に移動させて、外部の電線クランプに把持
された端末を該電線把持ハンドで把持して取り上げ、該
電線把持ハンド移動シリンダで該電線把持ハンドをY軸
方向に移動させて、該端末の端子をコネクタハウジング
に挿入する端子挿入方法において、該端子挿入ヘッドを
Y軸ビームに沿わせてサーボ駆動で移動可能とし、前記
電線クランプに把持された端末を電線把持ハンドで把持
する前に、端子やコネクタハウジングのY軸方向長さに
応じて、該端子挿入ヘッドをY軸ビームに沿ってサーボ
駆動で移動させ、電線把持ハンドによるY軸方向の端末
把持位置を規定して、該電線把持ハンド移動シリンダの
ストロークと該端子挿入ヘッドのY軸方向移動量との総
和で端子完全挿入ストロークを得る端子挿入方法を採用
する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の端子挿入装置は、X−Y
軸ビーム上で移動可能な端子挿入ヘッドと、端子挿入ヘ
ッドに対して端末(電線付端子)を移動可能なクランプ
付高速搬送ベルトと、該搬送ベルトの前方(コネクタハ
ウジングへの端子挿入方向)に位置する端子姿勢矯正装
置とを含む。端子姿勢矯正装置は端子挿入ヘッドの下側
に限らず側方に配設されることも可能であり、すなわち
後述する図1を90°反転した状態の装置としてもよい
(この状態で特許請求の範囲は横方向をZ軸と定義す
る)。
【0008】端子挿入方法においては該端子姿勢矯正装
置の一対のチャック爪で端子を把持して姿勢を安定さ
せ、その状態から端子挿入ヘッドで端子を把持してコネ
クタハウジング内に挿入させる。該姿勢矯正装置は、チ
ャック爪に沿って移動可能な端子押えをも含む。
【0009】該端子挿入ヘッドは特願平5−31027
3号や特願平6−89507号等で提案した如く電線把
持ハンドや端子ガイド爪等を有するが、本発明において
はサーボ駆動のボールネジユニット等の移動手段でZ軸
方向に端子挿入ヘッドを移動させて、端子ガイド爪の上
側ガイド面の中央に端子の先端を位置させて確実に案内
させたり、X軸ないしはY軸ビームに沿ってサーボ駆動
で移動させ、前記チャックとクランプで把持した端末を
掴む際に、予め各種端末に応じて端子挿入方向の把持位
置を規定し、各種コネクタハウジングに各種端子を完全
挿入させる方法を提案する。
【0010】以下に本発明の実施の形態の具体例を図面
を用いて説明する。図1〜2は本発明に係る端子挿入装
置を示す全体図である。該端子挿入装置1は、フレーム
2上に架設された一対のX軸ビーム3と、該一対のX軸
ビーム3上に移動可能に支持されたY軸ビーム4と、該
Y軸ビーム4に沿って移動可能な端子挿入ヘッド5と、
該Y軸ビーム4に沿って移動可能で挿入ヘッド5に対向
して位置するコネクタ保持ユニット6と、該端子挿入ヘ
ッド5の下側に位置する電線クランプ7と、複数の該電
線クランプ7をY軸ビーム4の直交方向(X軸方向)に
移動させる高速搬送ベルト(タイミングベルト)8と、
該電線クランプ7の前方(端子挿入方向)に位置し、該
高速搬送ベルト8の平行方向に搬送ベルト(タイミング
ベルト)62で高速移動可能な端子姿勢矯正装置9とを
備える。
【0011】該Y軸ビーム4はX軸ビーム3上のレール
10にLMガイド11を係合させ、同じくラック12に
ピニオン13を歯合させてX軸サーボモータ14(図
2)により駆動される。図2においてY軸ビーム4の右
側には図示しないもう一本のY軸ビームが設けられ、各
Y軸ビーム4は、高速搬送ベルト8上のクランプ7に把
持された一本の端子付電線15の一方と他方の端末18
(端子16と端子近傍の接続電線17との総称)を別々
に分担する。また、高速搬送ベルト8は一方のX軸ビー
ム3寄りに設置され、端子挿入ヘッド5がY軸ビーム4
の基端側に位置した状態で、該端子挿入ヘッド5と、電
線クランプ7及び端子姿勢矯正装置9とが上下に対向し
て位置する。
【0012】また、端子挿入ヘッド5は、Y軸ビーム4
内を移動可能な第一タイミングベルト19(図1)に連
結固定され、LMガイド20をY軸ビーム4のレール2
1に係合させて、Y軸ビーム4上の第一サーボモータ2
2で駆動される。また、コネクタ保持ユニット6は同じ
く第二タイミングベルト23に連結固定され、LMガイ
ド24を前記レール21に係合させて、第二サーボモー
タ25で駆動される。各サーボモータ22,25及びタ
イミングベルト19,23は図2の如く左右に位相ずれ
して配置されている。
【0013】該端子挿入ヘッド5は、前記LMガイド2
0に続くフレーム26と、図3に拡大図を示す如く、該
フレーム26にボールネジユニット27を介して昇降可
能に係合した第一基板89と、該第一基板89に垂直シ
リンダ(電線把持ハンドZ方向移動シリンダ)29を介
して昇降自在に係合した第二基板30と、該第一基板8
9の前端に設けられた端子ガイドユニット31と、該第
二基板30に設けられた端末把持ユニット35とを備え
る。該ボールネジユニット27はサーボモータ28(図
1)と図示しない回転ボールネジ等を含み、挿入ヘッド
5自体を昇降させ得る。なお、該端子挿入ヘッド5の構
成は特願平5−310273号や特願平6−89507
号等で提案済である。
【0014】該端子ガイドユニット31は、左右に開閉
可能な一対の端子ガイド爪32と、ガイド爪32を開閉
させるチャックシリンダ33とを備える。該端子ガイド
爪32は、コネクタハウジング34から導出された電線
17′の掻き分けと、ハウジング34内の端子収容室へ
の端子16の案内とを行う。また端末把持ユニット35
は、端末18の電線17に対する一対の前側電線把持ハ
ンド36と一対の後側電線把持ハンド37と、該前側把
持ハンドを左右に開閉させるチャックシリンダ38と、
後側把持ハンド37を開閉させるチャックシリンダ39
と、前側把持ハンド36を後側把持ハンド37及びユニ
ット35全体と一体に進退させる上側水平シリンダ(電
線把持ハンド一次移動シリンダ)40と、後側把持ハン
ド37をチャックシリンダ39と一体に進退させる水平
シリンダ(電線把持ハンド二次移動シリンダ)41とを
備える。
【0015】前記コネクタ保持ユニット6(図1)は別
出願で提案済のものであり、フレーム42内に架設され
たボールネジ軸43で左右(X方向)に移動可能な短い
X′軸ビーム44と、該X′軸ビーム44に回動可能に
支持された垂直シリンダ45と、該垂直シリンダ45に
連結されたチャックシリンダ46と、該チャックシリン
ダ46に設けられた一対のコネクタ保持チャック47と
を備える。該保持チャック47は図示しないロータリア
クチュエータでコネクタハウジング34の配置角度に応
じて回動可能である。コネクタハウジング34は、整形
パレット48上の受けベース49に着脱可能係合した受
け具50内に保持され、保持チャック47により受け具
50と一体に持ち上げられて、端子挿入ヘッド5に対向
して位置決めされる。
【0016】該端子挿入ヘッド5がY軸ビーム4の一端
方に位置した状態で、該端子挿入ヘッド5の下側に位置
する高速搬送ベルト8は、バネで閉じ方向に付勢された
一対の開閉可能な前記電線クランプ7を有し、該電線ク
ランプ7に端末18の電線17を把持した状態で、図2
の如くサーボモータ51で所要のコネクタハウジング3
4の近く(後方位置)に所要の端子16を高速で移動さ
せ得る。図4に示す如く高速搬送ベルト8はループ状に
エンドレスに続いている。
【0017】該高速搬送ベルト8の前方(端子挿入方
向)には端子姿勢矯正装置9が対向して位置する。該端
子姿勢矯正装置9は、図4〜6に示す如く、端子16の
導線圧着部16a(被覆電線17の導線を圧着接続した
部分)を把持する左右一対の上向きの端子チャック爪
(以下チャック爪と言う)52,52と、該チャック爪
52を開閉させるチャックシリンダ53と、該チャック
爪52をチャックシリンダ53と一体に昇降させる垂直
二段シリンダ54と、該チャック爪52の板厚方向両側
に接して位置し、該チャック爪52に沿って昇降可能な
端子押え55と、該端子押え55を昇降させる垂直シリ
ンダ(端子押え移動シリンダ)56とを備える。
【0018】該チャックシリンダ53と端子押え移動シ
リンダ56とはスライドブロック57に一体的に設けら
れ、該スライドブロック57は垂直基板58の中央の垂
直レール59にスライド自在に係合し、該垂直基板58
に前記二段シリンダ54が設けられ、該二段シリンダ5
4のロッド54aの先端がスライドブロック57に連結
されている。該垂直基板58はLMガイド60(図4)
を介して水平レール61にスライド自在に係合し、該垂
直基板58の底部に水平移動用の前記ベルト62が挟着
固定されている。該ベルト62はプーリ63を介してサ
ーボモータ64(図1)で回転駆動される。高速搬送ベ
ルト8の回動時に二段シリンダ54は最圧縮状態となっ
ており、これにより端末18とチャック爪52との干渉
が防止される。二段シリンダ54はチャック爪52を上
中下の三位置に選択配置させ得る。
【0019】該チャック爪52は図4の如く端子16の
導線圧着部16aの長さに較べて同程度ないしは導線圧
着部16aの前後端のバリ状突出部(ベルマウス)を避
けるためにやや薄く形成され、図5の如く先端方に内向
きのテーパ状の傾斜ガイド部(電線すくい部)63を有
している。該チャック爪52の先端は鋭く尖ることなく
若干アール状の丸み64をもって構成されており、端末
を突いて傷付ける心配がない。該傾斜ガイド部63の下
端はチャック爪52の内側面65よりも突出し、その突
部66に、該内側面65と直角に交わる鉤状の端子停止
段部67が形成されている。該停止段部67と前記端子
押え55との間で端子16の導線圧着部16aが固定さ
れる。該導線圧着部16aは図示しないクリンパとアン
ビルとにより加締められるために幅・高さ共に寸法精度
が高く、姿勢矯正のために把持するには最適の部位であ
る。
【0020】該端子押え55は、チャック爪52の前後
両側で水平方向に延びた一対の端子支持杆69,70
と、該一対の端子支持杆69,70の間で垂直方向に延
びた端子支持突部71とを有する。該端子支持杆69,
70は、一対のチャック爪52の最大開き状態で該一対
のチャック爪52,52の間のスリット状の隙間72を
水平方向に横断して先端部をチャック爪52の内側面6
5よりも外側に突出させている。それにより各種大きさ
(幅)の端子16の底部を一対のチャック爪53の間で
脱落させることなく支持可能である。
【0021】前記端子支持突部71は一対のチャック爪
52の隙間72の中間に位置し、端子16の導線圧着部
16aの幅方向中央位置を支持する。該端子押え55の
基部には垂直な連結杆73が設けられ、該連結杆73は
チャックシリンダ53の下方まで延長されて、チャック
シリンダ53の外側に倒立して設けられた端子押え移動
シリンダ56のロッド56aの先端に連結している。ロ
ッド56aの最伸長状態で端子押え55はチャック爪5
2の最下部に位置する。
【0022】図7は端子押え55を示す分解図であり、
該端子押え55は、水平方向に突出した断面くさび状
(直角三角形状)の一方の支持杆69を有するホルダ7
4と、該ホルダ74に対向してボルト90で接合される
他方の端子支持杆70とで構成される。該他方の端子支
持杆70の先端部(上端部)は一方の端子支持杆69と
同様にくさび状に尖り、それぞれの先端69a,70a
で端子16の導線圧着部16aを支持可能である。該他
方の支持杆70の内側面にはホルダ74に対する矩形状
の嵌合凸部75と、一方の支持杆69に対する垂直方向
の前記支持突部71とが形成されている。
【0023】該ホルダ74には、該嵌合凸部75に対す
る係合凹部76と、該係合凹部76の上下において他方
の支持杆70に向けて突出した当接凸部77とが形成さ
れている。該係合凹部76にはネジ孔78が形成され、
嵌合凸部75にはボルト孔79が貫設されて、該ホルダ
74と支持杆70とはボルト90で締付接合される。該
端子支持突部71は一方の支持杆69と他方の支持杆7
0との間の隙間内に位置して、該支持突部71の左右両
側に、前記一対のチャック爪52に対する挿通部が形成
される。
【0024】該端子支持突部71の先端は図8に示す如
く支持杆69,70の先端よりも若干上方に突出し、突
出端71aの形状は一方の支持杆69にかけて上向きに
テーパ状に傾斜している。この傾斜角θは2°程度に設
定され、端子16をやや斜め上に向けて支持可能であ
り、後述する端子ガイド爪32の上側ガイド面81(図
18)に確実に端子16の先端16bを摺接案内させる
効果を奏する。該支持突部71の先端の前後部には、端
子16の導線圧着部16aに対する逃げ部として面取8
0が施されている。該面取80を除く支持突部71の前
後幅Tは、端子16の導線圧着部16aに対応する許容
最大寸法に設定され、あらゆる大きさの端子16を支持
可能であり、各種の端末に対する汎用性を持たせてい
る。
【0025】図9〜12は上記した端子姿勢矯正装置9
の作用を示すものである。図9は図4,5の端末18の
真下にチャック爪52を位置させた垂直二段シリンダ5
4の最圧縮状態から該二段シリンダ54を最伸長させ
て、端子16を一対のチャック爪52の間の隙間72に
挿通させた状態を示す。二段シリンダ54の伸長に伴い
スライドブロック57が垂直レール59に沿って上昇
し、スライドブロック57と一体にチャックシリンダ5
3とチャック爪52及び端子押え55と端子押え移動シ
リンダ56とが最上部に位置する。
【0026】図4,5において一対のチャック爪52は
既にほぼ最大幅に開いており、高速搬送ベルト8上の電
線クランプ7に把持された端末18は、傾斜ガイド部6
3に摺接して一対のチャック爪52の間に導かれ、端子
押え55上に位置する。図9で端子押え55はチャック
爪52の最下部に位置している。なお図4で電線17は
真直に描かれているが、実際には端子16の自重や高速
搬送ベルト8による高速移動時の風圧や慣性力等で上下
左右にランダムに曲がっている。
【0027】次いで図10の如く一対のチャック爪52
を閉じて、端子16を左右方向の振れなく安定に支持
(矯正)させる。これにより端子16の左右方向の位置
決めが行われる。この状態でチャック爪開閉用のチャッ
クシリンダ53への図示しないエア供給バルブをエキゾ
ーストセンタ(エア供給停止)として、チャックシリン
ダ53をエア圧のかからないフリー状態とし、チャック
爪52による端子16の把持を解除して、端子16をチ
ャック爪52の内側面65に沿って上下に移動可能とす
る。
【0028】その状態から図11の如く二段シリンダ5
4のロッド54aを中間位置まで圧縮する。これにより
チャック爪52がチャックシリンダ53及び端子押え移
動シリンダ56と一体に下降し、端子16の導線圧着部
16aはチャック爪上部の停止段部67に係合して、端
子16の高さ方向の位置決めが行われる。チャックシリ
ンダ53はエキゾーストセンタのままである。
【0029】次いで図12の如く端子押え移動シリンダ
56を圧縮して、連結杆73を介して端子押え55を上
昇させる。端子16の導線圧着部16aは端子押え55
とチャック爪52の停止段部67との間に挟持され、高
さ方向に安定に支持される。この状態で前述の端子挿入
ヘッド5(図1,3)の電線把持ハンド36,37に端
末18が受け渡される。該電線把持ハンド36,37が
端末18を把持した際にチャックシリンダ53(図1
2)はエキゾーストセンタのままであり、端子押え移動
シリンダ56のエアバルブは端子挿入ヘッド5への端子
受け渡し前(チャック爪52が端子16を開放する前)
にエキゾーストセンタとする。チャックシリンダ53と
端子押え移動シリンダ56とを同時に開放するのでは出
力側の若干の動作タイミングのずれで端末姿勢を崩す可
能性があるからである。
【0030】なお、図11の二段シリンダ54の圧縮時
のチャック爪52の下降動作と図12の端子押え55の
上昇動作とはほぼ同じタイミングで行われる。また、チ
ャック爪52が端末18を開放する際に、一度、端子押
え移動シリンダ56への供給圧力をエキゾーストセンタ
状態とするが、これは端子押え55が端末18を押し上
げて姿勢を崩してしまう危険を防ぐためである。
【0031】端末18の姿勢を矯正することで、従来の
ように電線の曲り癖をとらなくとも安定した端末姿勢を
得ることができ、端子挿入成功率が格段に向上する。ま
た端末18の姿勢を矯正した状態で端子16の直後の電
線17を端子挿入ヘッド5の前側電線把持ハンド36で
把持することで(電線把持ハンド36の先端はほぼ端子
16の後端に接する)、受け渡し時及び受け渡し後の端
末18の姿勢も安定する。上記チャック爪52を含む端
子姿勢矯正装置9は、比較的簡単な構成であるにも係わ
らず、確実に端末18の姿勢を矯正できる。
【0032】また、高速搬送ベルト8で端末18を所要
のコネクタハウジング34の近くに移動できると共に、
高速搬送ベルト8の動きとは独立して端子姿勢矯正装置
9を他の高速ベルト62で同位置に移動させることがで
き、且つこれらの移動位置精度はサーボモータ51,6
4の使用により保証されるから、端子挿入の高速度化に
対応できる。また、高速度化の他の要因としてチャック
爪52を端末18の直下に位置させて、チャック爪52
を高さ方向のみに移動させたことが挙げられる。この構
成は垂直な二段シリンダ54を用いてチャック爪52を
二段階に昇降可能としたことにより可能となった。これ
によりチャック爪52と端末18との干渉が防止され、
高速搬送ベルト8と端子姿勢矯正装置9との独立移動が
可能となった。
【0033】図13〜17は上記チャック爪52の詳細
な形状を示すものである。図13は、端子16を一対の
チャック爪52,52の間に挿通案内させるための傾斜
ガイド部(すくい部)63の形状を示すものであり、両
方の傾斜ガイド部63のなす開角度αは70°に設定さ
れている。70°の根拠は、一般的に部材(端子等)を
滑らかに摺接案内させる角度が30°であることから、
片側の傾斜ガイド部63のテーパ角度を30°+余裕分
5°としたことによる。
【0034】理論上では、傾斜ガイド部63の開角度α
は60°がベストであるが、実使用上においては、図1
3の如く高速搬送ベルト8上の電線クランプ7から端末
18の導線圧着部16aまでの突出長Aが40〜45m
m程度であり、端末18の導線圧着部16aにおける左
右方向への曲り幅Sが最大でも20mm程度であること
と、開角度αをあまり小さくするとチャック爪52の高
さが増加し、二段シリンダ54による昇降ストロークが
増えることとなり、タクトタイムのアップや設備の肥大
化等の悪影響があること、またチャック爪52を隣接し
て複数対設置した場合に各チャック爪52間のピッチを
小さくしたいこと等を考慮して、上記端末曲り幅Sを十
分クリアする開き角度として70°以下を最適値とし、
50〜80°を使用可能範囲として設定するものであ
る。チャック爪52の先端には上昇時における端末の傷
付きを防止するアール部(丸み)64が形成されてい
る。
【0035】図14〜15は一対のチャック爪52,5
2′の端子停止段部67,67′の形状を示すものであ
る。すなわち、一方のチャック爪52の停止段部67を
なす突部66と、他方のチャック爪52′の停止段部6
7′をなす突部66′とを前後に位置ずれさせて設け、
一対のチャック爪52,52′の接合状態において、各
突部66,66′が、突部66,66′に隣接する各凹
部82,82′にそれぞれ係合して、両突部66,6
6′がラップした寸法分Bだけ、一対のチャック爪5
2,52′の間の隙間72の寸法Dが狭くなるようにし
ている。左右のチャック爪52,52′は180°反転
させれば同一形状のものである。一例として図14でチ
ャック爪52,52′の突部66,66′の突出長Cを
1.2mm、凹部82,82′の深さBを0.5mmに
設定した場合、図15で隙間寸法Dは1.2+1.2−
0.5=1.9(mm)となる。
【0036】この構造により、端子停止段部67,6
6′の突出長さCを大きくして、図16(a)に示すよ
うな端子16の導線圧着部16aの大きなアール形状の
角部83を図14における端子停止段部67,67′に
確実に当接させることができると共に、図16(b)の
ように端子16を90°反転してコネクタハウジング3
4内に挿入する際に、図15の如く接合した一対のチャ
ック爪52,52′の隙間72内に薄幅Eの導線圧着部
16a′を確実に把持及び位置決めすることができる。
【0037】図17はチャック爪52の端子停止段部6
7に上向きに傾斜した停止面67aを形成したものであ
り、該停止面67aは端子挿入方向に漸次その高さを増
す如くテーパ状に傾斜している。該傾斜停止面67aの
傾斜角度θは、端子挿入ヘッド5の端子ガイド爪32の
上側ガイド面81(図20)のすくい幅(高さ)Hや端
子16の全長等によるが、スムーズな端子挿入を行うた
めには、2°程度が好ましい。この傾斜角度θは前述の
端子押え55における端子支持突部71の先端面71a
の傾斜角θに対応している。
【0038】該端子停止段部67の傾斜停止面67aと
端子支持突部71の傾斜当接面71aとにより2°斜め
上向きに端子16が支持され、端末18は、図18
(a)の如く端子挿入ヘッド5の前後の電線把持ハンド
36,37で電線17の端子直後部とその後方とを把持
され、それと同時に前記チャック爪52が開いて端末1
8を開放し、電線把持ハンド36,37が、端子16を
上向きに2°傾けた状態で端子ガイド爪32に向けて前
進させる。端子16の上部先端16bは上側ガイド面8
1の高さ方向ほぼ中央に当接し、上側ガイド面81に沿
って下方に摺接し、図18(b)の如くコネクタハウジ
ング34の端子収容室86に導かれる。この状態で端子
16と電線17とは一直線となり、図18(c)におい
て前側電線把持ハンド36を開放し、後側電線把持ハン
ド37の送り動作で端子16が収容室86に完全挿入さ
れる。
【0039】図21〜22は端子ガイド爪32の上側ガ
イド面81の高さ方向中央に各種大きさの端子16の先
端を当接させる端子挿入方法を示すものである。例えば
図19(a)の如く端子16を水平な姿勢で挿入する場
合と、図19(b)の如く端子16を90°反転して垂
直な姿勢で挿入する場合とでは、端子16の導線圧着部
16aから端子上面までの距離h1 ,h2 が大きく相違
する。導線圧着部16aの寸法精度は、図示しないアン
ビル(下型)とクリンパ(上型)との間で圧縮成形され
る関係で、ばらつきが少なく正確である。このため前記
チャック爪52においても導線圧着部16aを把持する
ように設定している。
【0040】この導線圧着部16aから端子上面までの
距離h1 ,h2 の差Hを何ら考慮せずに端子ガイド爪3
2の上側ガイド面81に各場合の端子16を案内させよ
うとすると、図20のように水平な端子16の上部先端
16bが上側ガイド面81の下端に位置し、垂直な端子
16の上部先端16bが上側ガイド面81の上端に位置
して、端子16の位置のばらつきによっては上側ガイド
面81に案内されない場合が生じる。このことは90°
反転端子に限らず、大きさの異なる種々の端子について
も同様である。
【0041】そこで、図21(a)(b)の如く端子挿
入ヘッド5(図1,3参照)が高速搬送ベルト8の電線
クリップ7に端末18を取りに行く際に、端子挿入ヘッ
ド5のサーボ駆動のZ軸方向のボールネジユニット27
(図1,3)を用いて、電線把持ハンド36,37の高
さ方向位置を変えてやることにより、90°反転端子1
6や大きさの異なる端子に対応することができる。
【0042】すなわち、図21(a)の水平な端子16
に対しては、ボールネジユニット27をより多く駆動し
て、電線把持ハンド36,37をより下側に下降させ、
電線把持ハンド36,37の先端方の把持部36a,3
7aの上部で端末18を把持する。一方、図21(b)
の垂直な90°反転端子16ないしは箱状電気接触部
(16)の高さh2 の嵩む端子に対しては、ボールネジ
ユニット27の送り量をやや少なくして、電線把持ハン
ド36,37の下降位置をやや高くし、電線把持ハンド
36,37の把持部36a,37aのほぼ中央で端末1
8を把持する。
【0043】それにより、図22の如く電線把持ハンド
ユニット35(垂直基板40や電線把持ハンド移動シリ
ンダ40,41を含む)を垂直シリンダ29で一定スト
ローク上昇させた際に、図22(a)の水平な端子16
と図22(b)の90°反転端子16ないし高さの異な
る他の端子との各上部先端16bがそれぞれ端子ガイド
爪32の上側ガイド面81の高さ方向中央に対向して位
置する。
【0044】上記ボールネジユニット27による位置出
しはサーボモータ28(図1)により高精度に行われ
る。また、端子挿入ヘッド5のZ方向位置の変更は、各
端子16の高さ方向の差Hを考慮した位置決めデータを
予め装置に入力しておくことにより行われる。そして、
端子16の上部先端位置が常に端子ガイド爪32の上側
ガイド面81の高さ方向中央に位置することにより、例
え端子16の姿勢が高さ方向にばらついていても、端子
16が上側ガイド面81で確実にガイドされてコネクタ
ハウジング34の所望の端子収容室86内に確実に挿入
される。また、端子16の大きさが変わっても常に端子
16の先端を上側ガイド面81の中央に位置させること
ができるから、各種大きさの端子16に対応できて汎用
性が高まる。
【0045】図23〜26は端子挿入ヘッド5のZ軸方
向のボールネジユニット27の動き及び端子挿入動作を
説明するものである。前記図3においてZ軸方向のサー
ボ駆動のボールネジユニット27で端子挿入ヘッド5を
下降させると共に、垂直シリンダ(電線把持ハンドZ方
向移動シリンダ)29のロッド29aの最伸長動作で電
線把持ハンド36,37を下降させ、該電線把持ハンド
36,37で端末18を把持した状態から、図23の如
くボールネジユニット27で端子挿入ヘッド5自体を上
昇させると共に、垂直シリンダ29を最圧縮し、さらに
Y軸ビーム4(図1)に沿って端子挿入ヘッド5を前進
させて、端子ガイド爪32をコネクタハウジング34か
らの導出電線17の上方に位置させる。次いで図24の
如くボールネジユニット27で端子挿入ヘッド5を再度
下降させ、端子ガイド爪32を導出電線17間に挿入し
て、一対の端子ガイド爪32の開操作で電線17を掻き
分ける。
【0046】次いで図25の如く上側の水平シリンダ
(電線把持ハンド一次移動シリンダ)40を伸長させて
電線把持ハンド36,37を垂直基板30と共に一体的
に前進させ、コネクタハウジング34に端子16のみを
一次挿入する。さらに図26の如く前側の電線把持ハン
ド36を開放し、下側の水平シリンダ(電線把持ハンド
二次移動シリンダ)41を伸長させて後側の把持ハンド
37のみで電線17を押して端末18を完全に二次挿入
させる。
【0047】図27は、上記端子ガイド爪32を経て端
子16がコネクタハウジング34内に完全挿入された状
態を示すものである。ここで後側の電線把持ハンド37
は、端子挿入を完全に行わせるために、電線17を撓ま
せつつ前側の電線把持ハンド36に接する位置まで前進
し、その位置Fで電線把持ハンド移動シリンダ41がス
トロークエンド信号を得て停止するように設定されてい
る(なお、ストロークエンド信号が不要なシーケンスタ
イマによる連続動作プログラムを採用した場合は、端子
16の挿入不足を未確認のまま次動作に入ってしまうこ
とになる)。しかし、電線17が冬季や太さのために固
い場合には図27(a)のように電線17が撓まず(座
屈せず)、ストロークエンド信号がとれない。また図2
7(b)のように電線撓み量を多く設定すると、電線ガ
イド爪32による電線掻き分けの邪魔になる。
【0048】そこで、電線把持ハンド36,37による
端末把持前に、図1のY軸ビーム4に沿って端子挿入ヘ
ッド5をサーボモータ22とタイミングベルト19によ
る駆動で若干量移動させることにより、図28の如くチ
ャック爪52と高速搬送ベルト8上の電線クランプ7と
に把持された端末18を端子挿入ヘッド5の電線把持ハ
ンド36,37が受け取る際の、該電線把持ハンド3
6,37の端子挿入方向の把持位置を破線位置イから実
線位置ロへ変更することができる。
【0049】サーボモータ22(図1)による端子挿入
ヘッド5の端子挿入方向の高精度な位置決めにより、電
線把持ハンド移動シリンダ40,41の不足ストローク
を正確に補うことができ、それにより電線17の撓み代
すなわち端子挿入量の余裕代を設定しなくとも、端子1
6をコネクタハウジング34に確実に完全挿入させるこ
とができ、ストロークエンド信号がとれないための装置
の停止や、電線17の撓みに起因する端子ガイド爪32
の電線掻き分け不良等が防止される。また、電線17に
撓みを起こさせる必要がないから、図28の如く前側の
電線把持ハンド36で端子16の直後を把持することが
でき、これにより端子把持時及び端子把持後の端末18
の曲りが防止され、一層確実な端子挿入が可能となる。
さらに、端子16やコネクタハウジング34の種類に応
じて予め端子挿入ヘッド5のY軸方向の移動量を入力し
ておくことにより、各種端子16を各種コネクタハウジ
ング34に確実に挿入することができ、汎用性が大幅に
向上する。
【0050】なお、電線把持ハンド36,37を端子挿
入方向に移動させる二段切換え式シリンダ40,41
(特願平6−89507号参照)は一定量(二〜四種
類)のストロークしか得ることができず、上記のY軸方
向の位置調整は不可能であるが、Y軸ビーム4の移動操
作と該二段シリンダ40,41との併用により、より効
率的に端子挿入を行うことができる。該Y軸ビーム4は
本来は端子挿入ヘッド5を、コネクタ保持ユニット6に
保持されたコネクタハウジング34に接近させるための
ものであるが、本例のように端子挿入量の調整用として
も使うことができる。
【0051】
【発明の効果】以上の如くに、本発明における請求項1
〜4の端子挿入装置と端子姿勢矯正装置及び請求項11
〜14の端子姿勢矯正方法と端子挿入方法によれば、所
要のコネクタハウジングに電線クランプ上の端末と端子
姿勢矯正装置とが接近し、且つ該端末と端子姿勢矯正装
置とは、チャック爪が例えば端末の下側に位置すること
で独立して移動できると共に、チャック爪が例えば上中
下というように一直線上で移動して、無駄な動きが全く
ないから、端子姿勢矯正及び端子挿入動作が迅速化す
る。また、一対のチャック爪の内側面で端子の左右方
向、端子押えで端子の上下方向の姿勢が矯正されて、端
子の完全姿勢矯正が行われるから、端子挿入成功率が向
上する。また、請求項4における端子支持杆は一対のチ
ャック爪の間に横断して位置するから、端子がチャック
爪から脱落することなく確実に保持される。
【0052】また、請求項5の端子支持突部と請求項6
のチャック爪とが2°程度の傾斜を有することにより、
端子が傾斜して姿勢矯正され、端子挿入ヘッドで把持し
た端末の端子先端が端子ガイド爪のガイド面に対向して
位置し、該端末の電線はコネクタハウジングの端子収容
室と同軸に位置するから、スムーズで確実な端子挿入が
行われる。また、請求項7の傾斜ガイド部により、端子
がスムーズに一対のチャック爪間に導入される。また、
請求項8のチャック爪の先端の丸みにより、端末導入時
の端末の傷付きが防止される。また、請求項9の一対の
チャック爪の位相ずれした突部及び端子停止段部によ
り、チャック爪閉じ時の隙間が小さくなり、これにより
薄型の端子の把持が可能となり、各種大きさの端子に対
応できる。また、請求項5,10の薄型のチャック爪及
び端子押えにより、端子の加工寸法精度の良い導線圧着
部を把持することができ、これにより端子姿勢の矯正精
度が向上する。
【0053】また、請求項15の端子挿入方法によれ
ば、端子ガイド爪のガイド面の中央を狙って端子の先端
を摺接させることができるから、例え端子の姿勢にばら
つきがあっても、端子の先端がガイド面から外れること
なく、コネクタハウジング内に確実に案内される。また
ボールネジユニットの駆動操作で、あらゆる大きさの端
子の先端をガイド面の中央に位置させることができ、汎
用性が拡大する。また、請求項16の端子挿入方法によ
れば、各種端子やコネクタハウジングの長さに応じて端
子挿入ストロークを調整できるから、汎用性が高まる。
また、従来のように挿入ストロークを余分に設定して電
線を弛ませる必要がないから、電線把持ハンドで端子の
直後を把持でき、端子姿勢矯正装置のチャック爪から受
け渡された後の端末の姿勢が一層安定すると共に、電線
の弛みがないから端子ガイド爪による電線掻き分けがス
ムーズに行われ、端子挿入性が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る端子挿入装置の一実施例を示す側
面図である。
【図2】同じく端子挿入装置を示す平面図である。
【図3】端子挿入ヘッドを示す側面図である。
【図4】端子姿勢矯正装置を示す側面図である。
【図5】同じく端子姿勢矯正装置を示す正面図である。
【図6】同じく端子姿勢矯正装置の背面図である。
【図7】端子姿勢矯正装置の端子押えを示す分解斜視図
である。
【図8】図7のA部を示す側面図である。
【図9】端子姿勢矯正装置のチャック爪間に端子を挿通
させた状態の正面図である。
【図10】同じくチャック爪を閉じた状態の正面図であ
る。
【図11】チャック爪を下降させ、端子を把持した状態
の正面図である。
【図12】端子押えを上昇させ、端子の姿勢を安定させ
た状態の正面図である。
【図13】(a) は端末の曲りを示す平面図、(b) はチャ
ック爪を示す正面図である。
【図14】(a) はチャック爪の一形態を示す正面図、
(b) は平面図(下方視)である。
【図15】(a) は同じくチャック爪の閉じ状態を示す正
面図、(b) は平面図である。
【図16】(a) は端子の導線圧着部の断面図、(b) は9
0°反転状態の断面図である。
【図17】(a) はチャック爪の一形態を示す正面図、
(b) はその内側面図である。
【図18】(a) 〜(c) は端子をガイド面に沿って挿入す
る状態を順に示す側面図である。
【図19】(a) は水平状態の端子を示す側面図、(b) は
90°反転状態の側面図である。
【図20】ガイド面に対する各種端子の上部先端位置を
示す側面図である。
【図21】(a)(b)は水平端子と反転端子とのZ方向把持
位置の相違を示す側面図である。
【図22】同じく(a)(b)は各端子をガイド面に対向して
位置させた状態の側面図である。
【図23】端子挿入ヘッドをZ軸方向に移動させた状態
を示す側面図である。
【図24】端子ガイド爪で電線を掻き分ける状態を示す
側面図である。
【図25】端子を一次挿入した状態を示す側面図であ
る。
【図26】端子を二次挿入した状態を示す側面図であ
る。
【図27】(a) は把持ハンド送り不足を示す側面図、
(b) は電線座屈状態の図である。
【図28】把持ハンドの水平方向位置を変更して端子を
把持した状態の側面図である。
【図29】従来の端子姿勢矯正装置を示す側面図であ
る。
【図30】電線を掻き分けた端子ガイド爪を示す後面図
である。
【図31】(a)(b)は従来の端子挿入方法を示す側面図で
ある。
【符号の説明】
3 X軸ビーム 4 Y軸ビーム 5 端子挿入ヘッド 7 電線クランプ 8 高速搬送ベルト 9 端子姿勢矯正装置 18 端末 27 ボールネジユニット 29,40,41 電線把持ハンド移動シリンダ 32 端子ガイド爪 36,37 電線把持ハンド 48 パレット 52 端子チャック爪 53 チャックシリンダ 54 二段シリンダ 55 端子押え 56 端子押え移動シリンダ 63 傾斜ガイド部 66,66′ 突部 67 端子停止段部 69,70 端子支持杆 71 端子支持突部 81 上側ガイド面

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X軸ビームに沿ってサーボ駆動で移動可
    能なY軸ビームと、電線把持ハンドと端子ガイド爪とを
    有し、該Y軸ビームにスライド可能に係合し、サーボ駆
    動でコネクタハウジングに向けて移動する端子挿入ヘッ
    ドと、該端子挿入ヘッドに対してZ軸方向に位置し、端
    末の電線を把持する電線クランプを有してX軸方向にサ
    ーボ駆動で移動可能な高速搬送ベルトと、該電線クラン
    プの端子挿入方向前方に位置し、該高速搬送ベルトと平
    行方向にサーボ駆動で移動可能で、該電線クランプに把
    持された端末の端子を把持し、前記電線把持ハンドに該
    端末を受け渡し可能な一対の端子チャック爪と該端子チ
    ャック爪の開閉方向と直交して動く端子押えとを有する
    端子姿勢矯正装置とを備えることを特徴とする端子挿入
    装置。
  2. 【請求項2】 端末の端子を把持可能な真直な内側面
    と、該内側面に直交する端子停止段部と、該端子停止段
    部から先端にかけて形成された端子導入用の傾斜ガイド
    部とを有する一対の端子チャック爪と、該一対の端子チ
    ャック爪に沿って移動可能で、該端子停止段部との間に
    端子を保持可能な端子押えとを備えることを特徴とする
    端子姿勢矯正装置。
  3. 【請求項3】 前記端子チャック爪を開閉させるチャッ
    クシリンダと、前記端子押えをチャックシリンダに沿っ
    て移動させるシリンダと、外部の電線クランプに把持さ
    れた端末の端子方向に該チャックシリンダと該シリンダ
    とを一体的に移動させる二段シリンダとを備え、該二段
    シリンダの伸縮操作で該チャック爪を該端子に対して三
    位置に位置規定可能であることを特徴とする請求項2記
    載の端子姿勢矯正装置。
  4. 【請求項4】 前記端子押えが、前記端子チャック爪の
    板厚方向前後に位置し、開状態における一対の該端子チ
    ャック爪の間の隙間を横断して延び、前記端子停止段部
    に向けて移動可能な一対の端子支持杆と、一方の該端子
    支持杆に設けられ、該一対の端子チャック爪の間の隙間
    内に位置する端子支持突部とを備えることを特徴とする
    請求項2記載の端子姿勢矯正装置。
  5. 【請求項5】 前記一対の端子支持杆の先端がくさび状
    に尖り、前記端子支持突部が該一対の端子支持杆よりも
    端子方向に突出し、端子をコネクタハウジング内に案内
    する端子挿入ヘッドの端子ガイド爪のガイド面に向けて
    該端子支持突部の先端が2°程度傾斜していることを特
    徴とする請求項4記載の端子姿勢矯正装置。
  6. 【請求項6】 前記一対の端子チャック爪の端子停止段
    部が、端子挿入ヘッドの端子ガイド爪のガイド面に向け
    て2°程度傾斜していることを特徴とする請求項2又は
    5記載の端子姿勢矯正装置。
  7. 【請求項7】 前記一対の端子チャック爪の傾斜ガイド
    部の開角度が70°以下であることを特徴とする請求項
    2又は6記載の端子姿勢矯正装置。
  8. 【請求項8】 前記端子チャック爪の傾斜ガイド部の先
    端が丸みを帯びていることを特徴とする請求項7記載の
    端子姿勢矯正装置。
  9. 【請求項9】 前記一対の端子チャック爪の端子停止段
    部を構成する突部が一方の端子チャック爪の板厚方向前
    部と他方の端子チャック爪の板厚方向後部とに位置ずれ
    して設けられ、両チャック爪の閉時に両突部がラップし
    て両チャック爪の間の隙間がより小さくなることを特徴
    とする請求項2又は6又は7記載の端子姿勢矯正装置。
  10. 【請求項10】 前記端子チャック爪及び前記端子支持
    突部が端子の導線圧着部を支持するように該導線圧着部
    の長さよりも薄く形成されていることを特徴とする請求
    項2,4〜9の何れかに記載の端子姿勢矯正装置。
  11. 【請求項11】 端末の電線を電線クランプに把持させ
    た該端末の端子に対して直交方向に一対の端子チャック
    爪を前進させて該一対の端子チャック爪の間に該端子を
    挿通させ、該端子チャック爪を閉じて該端子を把持した
    後、該端子チャック爪の把持力を解除し、該端子チャッ
    ク爪を端子直交方向に後退させて該端子チャック爪の端
    子停止段部に端子を当接させ、端子押えを該端子に向け
    て前進させ、該端子停止段部と該端子押えとの間に端子
    を保持することを特徴とする端子姿勢矯正方法。
  12. 【請求項12】 請求項3記載の端子姿勢矯正装置を用
    いた端子姿勢矯正方法であって、二段シリンダの最圧縮
    動作で、電線クランプに電線を把持された端末の端子の
    直交方向に一対の端子チャック爪の傾斜ガイド部を対向
    して位置させ、該二段シリンダの最伸長動作で該一対の
    端子チャック爪の間に該端子を挿通させ、チャックシリ
    ンダを加圧して一対の端子チャック爪を閉じて端子を幅
    方向に姿勢矯正し、該チャックシリンダをエキゾースト
    センタの状態にして端子チャック爪の把持力を解除し、
    該二段シリンダの中間圧縮動作で該一対の端子チャック
    爪の端子停止段部を該端子の一方に当接させると共に、
    端子押えを端子押え移動シリンダで該端子の他方に当接
    させて端子を高さ方向に姿勢矯正することを特徴とする
    端子姿勢矯正方法。
  13. 【請求項13】 請求項12又は13の端子姿勢矯正方
    法によって端子を姿勢矯正した後、端子チャック爪で端
    子を把持された端末の電線を端子挿入ヘッドの電線把持
    ハンドで掴み、端子押えの付勢力を解除した後、端子チ
    ャック爪を開き、端子挿入ヘッドをコネクタハウジング
    の前に移動させ、該電線把持ハンドを前進させて該端子
    挿入ヘッドの端子ガイド爪に沿って端子をコネクタハウ
    ジング内に挿入することを特徴とする端子挿入方法。
  14. 【請求項14】 請求項1記載の端子挿入装置を用いた
    端子挿入方法であって、パレット上に配置した複数のコ
    ネクタハウジングに対して電線クランプを高速搬送ベル
    トによる移動で所要のコネクタハウジングの後方に位置
    させ、それと同時に端子姿勢矯正装置を該電線クランプ
    の方向に移動して端子チャック爪を該電線クランプの前
    方に対向して位置させ、該電線クランプに電線を把持さ
    れた端末の端子を該端子姿勢矯正装置の端子チャック爪
    と端子押えとで二次元方向に姿勢矯正させ、端子挿入ヘ
    ッドの電線把持ハンドに該端子チャック爪から該端末を
    受け取らせ、該端子挿入ヘッドをY軸ビームに沿って所
    要のコネクタハウジングの直近に移動させ、該電線把持
    ハンドを前進させて該端子挿入ヘッドの端子ガイド爪に
    沿って端子を所要のコネクタハウジング内に挿入するこ
    とを特徴とする端子挿入方法。
  15. 【請求項15】 電線把持ハンドと端子ガイド爪とを有
    する端子挿入ヘッドをサーボ駆動のボールネジユニット
    でZ軸方向に移動させ、外部の電線クランプに把持され
    た端末を該電線把持ハンドで把持し、電線把持ハンド移
    動シリンダの圧縮操作でZ軸方向に取り上げ、該端末の
    端子を端子ガイド爪に沿ってコネクタハウジング内に挿
    入する端子挿入方法において、該電線クランプに把持さ
    れた端末を該ボールネジユニットの操作で端子挿入ヘッ
    ドが把持に行く時に、該端子の先端から該端子ガイド爪
    のガイド面の中央位置までのZ軸方向距離に応じて、ボ
    ールネジユニットの移動量を増減させ、該電線把持ハン
    ド移動シリンダの一定寸法圧縮動作後の該端子の先端を
    該ガイド面の中央に位置させることを特徴とする端子挿
    入方法。
  16. 【請求項16】 電線把持ハンドと電線把持ハンド移動
    シリンダとを有する端子挿入ヘッドをZ軸方向に移動さ
    せて、外部の電線クランプに把持された端末を該電線把
    持ハンドで把持して取り上げ、該電線把持ハンド移動シ
    リンダで該電線把持ハンドをY軸方向に移動させて、該
    端末の端子をコネクタハウジングに挿入する端子挿入方
    法において、該端子挿入ヘッドをY軸ビームに沿わせて
    サーボ駆動で移動可能とし、前記電線クランプに把持さ
    れた端末を電線把持ハンドで把持する前に、端子やコネ
    クタハウジングのY軸方向長さに応じて、該端子挿入ヘ
    ッドをY軸ビームに沿ってサーボ駆動で移動させ、電線
    把持ハンドによるY軸方向の端末把持位置を規定して、
    該電線把持ハンド移動シリンダのストロークと該端子挿
    入ヘッドのY軸方向移動量との総和で端子完全挿入スト
    ロークを得ることを特徴とする端子挿入方法。
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