JPH0944892A - 光記録媒体の記録及び/又は再生装置 - Google Patents

光記録媒体の記録及び/又は再生装置

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JPH0944892A
JPH0944892A JP7187010A JP18701095A JPH0944892A JP H0944892 A JPH0944892 A JP H0944892A JP 7187010 A JP7187010 A JP 7187010A JP 18701095 A JP18701095 A JP 18701095A JP H0944892 A JPH0944892 A JP H0944892A
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JP
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optical
light
recording medium
optical disk
disc
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JP7187010A
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Inventor
Akio Yamakawa
明郎 山川
Kamon Uemura
嘉門 植村
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来は、ディスクの傾きに応じて光学系から
のレーザビームの照射角度を垂直に制御するスキューサ
ーボ制御部を必要としていた。 【解決手段】 記録データの正確な再生を行うことがで
きるレーザビームの照射角度の範囲内(許容角度範囲
内)において、光ディスク1に生ずる傾きに応じた所定
の角度をもって光学系2を設ける。これにより、光ディ
スク1の中間領域以外の内周側及び外周側では、レーザ
ビームが垂直ではなく所定の角度をもって照射されるこ
ととなるが、これは上記光学系2の許容角度範囲内であ
るため、なんら問題なく正確に記録データの再生を行う
ことができる。従って、スキューサーボ制御部を完全に
省略することができ、当該光記録媒体の記録及び/又は
再生装置のローコスト化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば光ディスク
再生装置,光ディスク記録再生装置及び光ディスク記録
再生装置等の光読み出し方式を採用する機器に用いて好
適な光記録媒体の記録及び/又は再生装置に関し、特
に、光記録媒体の傾きに応じて予め光学ヘッド部に傾き
を持たせて設けることにより、傾き制御機構の不要化等
を図った光記録媒体の記録及び/又は再生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、再生専用の光ディスクの再生を行
う光ディスク再生装置が知られている。この光ディスク
再生装置は、光ディスクに対して垂直にレーザビームを
照射し、この反射光に基づいて記録データの再生を行う
のであるが、光ディスクに形成上の反りやゆがみが生じ
ていたり、チャッキングの圧力で光ディスクに反りが生
じたり、或いは、光ディスク自体の重さで外周部に垂れ
下がりが生じたりすると、該光ディスクに垂直に照射さ
れるはずのレーザビームが斜めに照射され、反射光の光
量が減少し、記録データの正確な再生に支障を来す。こ
のため、従来の光ディスク再生装置には、傾き制御部
(スキュー制御部)が設けられている。
【0003】このスキュー制御部は、光ディスクの傾き
を検出する傾き検出部と、光ディスクに記録データ再生
用のレーザビームを照射する光学系全体を傾斜駆動する
傾き制御機構と、上記傾き検出部からの検出出力に基づ
いて、傾き制御機構を駆動制御する制御回路とで構成さ
れている。このような構成を有するスキュー制御部は、
再生が開始されると傾き検出部が、記録データ再生用の
レーザビームとは別に光ディスクにレーザビームを照射
し、この反射光に基づいて光ディスクの傾きを検出す
る。そして、この光ディスクの傾きに応じた検出出力を
上記制御回路に供給する。制御回路は、上記傾き検出部
からの検出出力に応じて、傾き制御機構を駆動制御す
る。これにより、光学系全体が、光ディスクに対して垂
直にレーザビームを照射するように傾斜駆動される。従
って、光ディスクの傾きに追従しながら常に垂直にレー
ザビームを照射することができ、反射光の光量減を防止
して記録データを正確に再生することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、近年において
高精細な静止画像や動画等の画像データを記録するため
に光ディスクの高密度化が求められ、この要望に答え
て、従来、1.6μmであったトラックピッチを0.8
4μmと狭くすると共に記録ピットを小さくすることに
より高密度化を図った光ディスクが開発された。このよ
うに高密度化された光ディスクを再生する光ディスク再
生装置では、狭いトラックピッチで小さく形成された記
録ピットを正確に再生するために、レーザビームのエア
リーディスクの径(レーザビームのスポットサイズ)を
小さくする必要がある。このため、この光ディスク再生
装置では、短波長のレーザビーム(635nm:従来は
780nm)及び大きな開口率の対物レンズ(0.5
2:従来は0.45)を使用することにより空間周波数
(再生可能なピットの大きさ)の拡大を図っている。そ
して、上記対物レンズの開口率(NA)を大きくするこ
とにより生ずる、焦点位置ずれ、ディスクの傾きに対す
る許容度の劣化及びディスクの厚みむらに対する許容度
の劣化を、光ディスクの基板厚を従来の1.2mmから
0.6mmと薄くすることにより防止し、上記記録ピッ
トの再生を行うようになっている。
【0005】しかし、上記高密度ディスクは、基板厚が
従来の1/2の0.6mmであるため、光ディスク再生
装置でチャッキングされる際、その圧力により反りを生
ずる問題がある。このため、上記高密度ディスクの再生
を行う光ディスク再生装置には上述のスキュー制御部を
設ける必要があった。従って、このスキュー制御部を設
ける分、部品点数の増加及び構成の複雑化を通じてコス
ト高となる問題があった。
【0006】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたも
のであり、スキュー制御部を設けることなく光ディスク
の傾きに対応して正確に記録データを再生することがで
きるような光記録媒体の記録及び/又は再生装置の提供
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】光記録媒体の傾きとして
は、光記録媒体の形成時に生ずる反りやゆがみ、チャッ
キングの圧力で生ずる反り、或いは、光記録媒体自体の
重さで外周部に生ずる垂れ下がり等があるが、これは、
光記録媒体の種類に応じて特定の傾向を示す。また、光
学ヘッド部は、光記録媒体に対して垂直に光を照射する
場合の他、該垂直を基準として+方向或いは−方向にあ
る程度の傾きが生じて光が照射された場合でも、記録情
報を正確に記録及び/又は再生することができる(傾き
許容角度)。
【0008】このため、本発明に係る光記録媒体の記録
及び/又は再生装置は、光記録媒体全体の記録領域に対
して記録情報の正確な記録及び/又は再生が可能な光の
照射角度である傾き許容角度範囲内において、光記録媒
体の傾きに応じた所定の角度をもって光学ヘッド部を設
ける。これにより、光記録媒体に傾きが生じていても、
上記傾き許容角度内の照射角度の光で光記録媒体全体を
再生することができる。従って、スキュー制御部を完全
に省略することができ、部品点数の削減及び構成の簡略
化を通じて当該光記録媒体の記録及び/又は再生装置の
ローコスト化を図ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る光記録媒体の
記録及び/又は再生装置の実施の形態について図面を参
照しながら詳細に説明する。本発明に係る光記録媒体の
記録及び/又は再生装置は、図1に示すように光ディス
ク1に記録された記録データを再生する光ディスク再生
装置に適用することができる。この光ディスク再生装置
は、例えば直径12cm,基板厚1.2mm,トラック
ピッチ1.6μmの第1の光ディスク、及び、直径12
cm,基板厚0.6mm,トラックピッチ0.84μm
の第2の光ディスクの両方の光ディスクが再生可能とな
っている。
【0010】すなわち、この光ディスク再生装置は、光
ディスク1にレーザビームを照射しこの反射光の光量に
応じた光量検出信号を出力する光学系2と、上記光学系
2からの光量検出信号に基づいて2種類のトラッキング
エラー信号を形成しこれらを切り換えて出力する図7に
示す検出系3と、上記光量検出信号に基づいて光ディス
ク1の種類を判別し、この判別結果に応じて上記検出系
3により形成された2種類のトラッキングエラー信号の
切換えを制御するディスク判別部4とで構成されてい
る。
【0011】上記光学系2は、図2〜図4に示すような
軸摺動型の光学系となっている。この図2及び図3にお
いて、可動部20は、それぞれ非磁性材料で形成される
ボビン20A及び保持体20Bで構成されている。保持
体20Bの中心位置には、軸方向に嵌挿された管状の軸
受部21が設けられている。また、ボビン20Aの外周
面には、当該可動部20をフォーカス方向(ディスク板
面上に対して垂直方向)に可動させるためのフォーカス
コイル22が、上記軸受部21を中心とする環を形成す
るように巻回されている。また、このフォーカスコイル
22の表面上には、これと密接して当該可動部20をト
ラッキング方向(ディスクの径方向)に移動させるため
の2組のトラッキングコイル23A,23Bがそれぞれ
設けられている。このトラッキングコイル23A,23
Bは、その巻回軸方向がそれぞれ上記フォーカスコイル
22の巻回軸方向と直交しており、ボビン20Aの外周
面上に計4個の環を形成するように設けられている。
【0012】上記光学系2の中央部には、該光学系2の
厚み分の長さを有する支持軸29が貫通配設されてい
る。また、上記保持体20Bには、上記支持軸29に対
して偏心した位置に、該支持軸29の中心軸に対して平
行な段付きの孔33が穿設されている。この孔33に
は、鏡筒25が設けられており、該鏡筒25内には、対
物レンズ7,1/4波長板26,コリメータレンズ27
及び偏光ビームスプリッタ6が各光軸が一致するように
一列に配設されている。そして、上記ボビン20Aに
は、その検出面が偏光ビームスプリッタ6側に向けられ
たフォトディテクタ8、半導体レーザ5、及び上記偏光
ビームスプリッタ6の間に設けられ該半導体レーザ5か
らのレーザビームを5分割して偏光ビームスプリッタ6
に照射する回折格子18が設けられている。
【0013】上記半導体レーザ5は、一列に配設された
対物レンズ7,1/4波長板26,コリメータレンズ2
7及び偏光ビームスプリッタ6の各光学部品に対して重
量的に略対称となるように、上記ボビン20Aに設けら
れている。また、上記支持軸29には、図4に示すよう
に半導体レーザ5からのレーザビームの光路となる孔3
4が穿設されており、この孔34を介して半導体レーザ
5からのレーザビームが上記偏光ビームスプリッタ6に
照射されるようになっている。なお、保持体20Bに一
体的に形成された軸受部21にも、上記支持軸29の孔
34に対応する位置にレーザビームの光路となる孔35
が設けられている。
【0014】このように構成された可動部20は、磁性
材の固定ヨーク28の中央部に植立固定された支持軸2
9が軸受部21の中心孔に案内挿入されることで、摺回
動自在に支持されている。すなわち、上記可動部20
は、支持軸29の軸方向に摺動自在にかつ軸の回りに回
動自在に支持されている。さらに、固定ヨーク28の下
面には、支持軸29を中心とする環状の永久磁石30が
密接して固着されている。また、この永久磁石30の下
端面には、突片部31を有する第1のヨーク部32が固
着されている。また、固定ヨーク28には、第1のヨー
ク部32の突片部31に対抗してボビン20Aの内側に
配置される第2ヨーク部33が突設されている。これら
固定ヨーク28,永久磁石30,第1のヨーク部32及
び第2のヨーク部33によって磁気回路が構成されてお
り、第1のヨーク部32と第2のヨーク部33との間の
磁気空隙内に、フォーカスコイル22とトラッキングコ
イル23A,23Bが配設されている。さらに、上記固
定ヨーク28には、保持体20Bに保持された鏡筒25
の外径より大きな径の孔33が穿設され、鏡筒25の上
端がこの孔33内に案内挿入されている。
【0015】次に、上記回折格子18は、図5に示すよ
うにトラックピッチが1.6μmの第1の光ディスクの
記録トラックの中心に零次光のメインビームが照射さ
れ、該記録トラックに対して例えば1/4トラックピッ
チ分内周側及び外周側に偏位して±2次光の各サイドビ
ームが照射されるように、また、トラックピッチが0.
84μmの第2の光ディスクの記録トラックの中心に零
次光のメインビームが照射され、該記録トラックに対し
て例えば1/4トラックピッチ分内周側及び外周側に偏
位して±1次光の各サイドビームが照射されるように、
上記半導体レーザ5からのレーザビームを5分割して出
射する光学特性を有している。
【0016】また、上記フォトディテクタ8は、図7に
示すように上記回折格子18で5分割されたレーザビー
ムの各反射光をそれぞれ受光する位置に第1〜第5のフ
ォトディテクタ9〜13を配して形成された5分割フォ
トディテクタとなっている。第1のフォトディテクタ9
は、上記回折格子18により5分割されたレーザビーム
のうち、メインビーム(零次光)の反射光を受光するフ
ォトディテクタであり、その受光領域は、受光するメイ
ンビームの反射光の光軸を中心として放射状に4等分割
(受光領域A〜受光領域D)されている。なお、上記受
光領域Aと受光領域Bとの境目及び受光領域Cと受光領
域Dとの境目は、それぞれ光ディスク1のトラック方向
と一致するように分割されている。第2のフォトディテ
クタ10及び第3のフォトディテクタ11は、上記回折
格子18により5分割されたレーザビームのうち、±1
次光の各サイドビームの反射光を受光する位置にそれぞ
れ設けられており、それぞれ受光領域は1つ(受光領域
E及び受光領域F)となっている。また、第4のフォト
ディテクタ12及び第5のフォトディテクタ13は、上
記回折格子18により5分割されたレーザビームのう
ち、±2次光の各サイドビームの反射光を受光する位置
にそれぞれ設けられており、それぞれ受光領域は1つ
(受光領域G及び受光領域H)となっている。
【0017】次に、図7に示す上記検出系3は、フォト
ディテクタ8内の第1のフォトディテクタ9の受光領域
A及び受光領域Cからの各光量検出信号を加算処理する
加算器14aと、該第1のフォトディテクタ9の受光領
域B及び受光領域Dからの各光量検出信号を加算処理す
る加算器14bと、上記各加算器14a,14bからの
各加算出力を加算処理して光ディスク1に記録されてい
る記録情報(RF信号)を再生する加算器14cと、上
記各加算出力を比較処理してフォーカスエラー信号を形
成する比較器15aとを有している。また、上記検出系
3は、上記フォトディテクタ8内の第4,第5のフォト
ディテクタ12,13からの各光量検出信号を比較処理
して上記トラックピッチの狭い第2の光ディスク用の第
1のトラッキングエラー検出信号を形成する比較器15
bと、第2,第3のフォトディテクタ10,11からの
各光量検出信号を比較処理して上記トラックピッチの広
い第1の光ディスク用の第2のトラッキングエラー検出
信号を形成する比較器15cとを有している。そして、
上記検出系3は、ディスク判別回路4からの判別出力に
応じて、上記第1,第2のトラッキングエラー検出信号
を切り換えて出力する切換えスイッチ16を有してい
る。
【0018】ここで、光学系は、通常その光軸が、図1
に示すように光ディスク1の記録面に対して垂直となる
軸である軸P2と一致するように設けられるのである
が、当該光ディスク再生装置においては、光ディスク1
の記録面に対して所定の角度であるθ/2度をもって光
学系2が設けられている。
【0019】すなわち、上述のように当該光ディスク再
生装置は、基板厚が1.2mmの第1の光ディスクと、
基板厚が0.6mmの第2の光ディスクとの両方が再生
可能となっているのであるが、第2の光ディスクをスピ
ンドルモータ1cにより例えば角速度一定で回転駆動さ
れるターンテーブル1bに装着し、この上からチャッキ
ング部1aで該第2の光ディスクの中心部分を圧着する
と、基板厚が0.6mmと薄いことから該圧着により第
2の光ディスクに反りを生ずる。この反りにより生ずる
ディスクの傾きは、各ディスク毎に多少異なるのである
が、各ディスク毎に統計をとって傾き角の分布(傾き分
布:この場合、ディスク形成時に生ずる反りやゆがみも
含まれたかたちの分布が形成される。)を求めると平均
化された傾き角θを得ることができる。また、上記光学
系2が正確に記録データの再生を行うことができるレー
ザビームの照射角度は、光ディスクの記録面に対してレ
ーザビームが垂直に照射される角度を中心として±方向
にθ程度の角度的余裕がある(傾き許容角度)。このた
め、当該光ディスク再生装置の光学系2は、本来的に光
軸を合わせるべき軸である軸P2に対してθ/2傾いた
軸P1に光軸を合わせるようにして設けられている。
【0020】次に、このような構成を有する光ディスク
再生装置の動作説明をする。まず、図3において、当該
光ディスク再生装置に光ディスク1が装着され再生が開
始されると、図3に示すように半導体レーザ5からレー
ザビームが出射される。この半導体レーザ5から出射さ
れたレーザビームは、回折格子18により零次光である
メインビーム,±1次光及び±2次光の各サイドビーム
に5分割され、偏光ビームスプリッタ6に入射される。
偏光ビームスプリッタ6は、例えばP偏光成分の光は反
射し、該P偏光成分の光に対して直交する偏光方向のS
偏光成分の光は透過する特性を有している。これに対し
て、半導体レーザ5からのレーザビームは、ほとんどが
P偏光成分となっている。このため、偏光ビームスプリ
ッタ6は、半導体レーザ5からのレーザビームを略々全
反射する。この偏光ビームスプリッタ6により反射され
たレーザビームは、コリメータレンズ27により平行光
とされるとともに、1/4波長板26により円偏光化さ
れる。そして、対物レンズ7により所定のビームスポッ
トとなるように収束され光ディスク1の盤面上に照射さ
れる。
【0021】具体的には、当該光ディスク再生装置に装
着された光ディスクが0.84μmのトラックピッチを
有する第2の光ディスクの場合、図6(a)に示すよう
に上記5分割されたレーザビームのうちメインビームは
オントラックするように照射され、これに対して、+1
次光のサイドビーム(第1のサイドビーム)はディスク
内周側に1/4トラックピッチ分ずれた位置に照射さ
れ、また、−1次光のサイドビーム(第2のサイドビー
ム)はディスク外周側に1/4トラックピッチ分ずれた
位置に照射される。このため、この第2の光ディスクの
再生では、上記第1,第2のサイドビームを用いた3ス
ポット法によるトラッキングエラー検出が可能となる。
また、当該光ディスク再生装置に装着された光ディスク
が1.6μmのトラックピッチを有する第1の光ディス
クの場合、図6(b)に示すように上記5分割されたレ
ーザビームのうちメインビームはオントラックするよう
に照射され、これに対して、+二次光のサイドビーム
(第3のサイドビーム)はディスク内周側に1/4トラ
ックピッチ分ずれた位置に照射され、また、−二次光の
サイドビーム(第4のサイドビーム)はディスク外周側
に1/4トラックピッチ分ずれた位置に照射される。こ
のため、この第2の光ディスクの再生では、上記±2次
光の各サイドビームを用いた3スポット法によるトラッ
キングエラー検出が可能となる。
【0022】次に、このように光ディスク1にレーザビ
ームが照射されることにより上記各レーザビームの反射
光が生ずる。この反射光は、上記レーザビームの光路と
同じ光路を通るのであるが、該レーザビームの進行方向
とは正反対の進行方向となる。このため、上記反射光は
対物レンズ7により平行光とされ、1/4波長板26に
より直線偏光化されることにより上記P偏光成分に対し
て偏光方向が直交するS偏光成分とされて偏光ビームス
プリッタ6に入射される。上述のように、上記偏光ビー
ムスプリッタ6は、P偏光成分を反射してS偏光成分を
透過する特性を有している。このため、上記偏光ビーム
スプリッタ6に入射された反射光は、該偏光ビームスプ
リッタ6を透過してフォトディテクタ8に照射される。
【0023】具体的には、上記5分割されたレーザビー
ムに対応する各反射光のうち、メインビームの反射光
は、図7に示すフォトディテクタ8内の第1のフォトデ
ィテクタ9に照射され、+1次光のサイドビームの反射
光は第2のフォトディテクタ10に照射され、−1次光
のサイドビームの反射光は第3のフォトディテクタ11
に照射される。また、+2次光のサイドビームの反射光
は第4のフォトディテクタ12に照射され、−2次光の
サイドビームの反射光は第5のフォトディテクタ13に
照射される。
【0024】上記第2のフォトディテクタ10は、受光
した+1次光のサイドビームの反射光の光量に応じた光
量検出信号を形成し、これを比較器15cに供給する。
また、第3のフォトディテクタ11は、受光した−1次
光のサイドビームの反射光の光量に応じた光量検出信号
を形成し、これを上記比較器15cに供給する。比較器
15cは、上記第2のフォトディテクタ10からの光量
検出信号及び第3のフォトディテクタ11からの光量検
出信号を比較処理することにより、いわゆる3スポット
法によるトラッキングエラー信号を形成し、これをトラ
ックピッチの狭い第2の光ディスク用の第2のトラッキ
ングエラー信号として切換えスイッチ16の被選択端子
16cに供給する。
【0025】また、上記第4のフォトディテクタ12
は、受光した+2次光のサイドビームの反射光の光量に
応じた光量検出信号を形成し、これを比較器15bに供
給し、第5のフォトディテクタ13は、受光した−2次
光のサイドビームの反射光の光量に応じた光量検出信号
を形成し、これを上記比較器15bに供給する。比較器
15bは、上記第4のフォトディテクタ12からの光量
検出信号及び第5のフォトディテクタ13からの光量検
出信号を比較処理することにより、いわゆる3スポット
法によるトラッキングエラー信号を形成し、これをトラ
ックピッチの広い第1の光ディスク用の第1のトラッキ
ングエラー信号として切換えスイッチ16の被選択端子
16bに供給する。
【0026】また、第1のフォトディテクタ9は、受光
領域A及び受光領域Cで受光したメインビームの反射光
の光量に応じた光量検出信号を形成し、これらを加算器
14aに供給するとともに、受光領域B及び受光領域D
で受光したメインビームの反射光の光量に応じた光量検
出信号を形成し、これらを加算器14bに供給する。上
記各加算器14a,14bは、供給される各光量検出信
号を加算処理し、それぞれ比較器15a及び加算器14
cに供給する。上記加算器14cは、上記各加算器14
a,14bからの各加算出力を加算処理することによ
り、記録情報であるRF信号を形成し、これを出力端子
19を介して図示しないデータ処理回路等に供給する。
これにより、光ディスク1に記録されている記録情報が
再生され、スピーカ装置やコンピュータ装置等に供給さ
れる。また、上記比較器15aは、上記各加算器14
a,14bからの各加算出力を比較処理することによ
り、フォーカスエラー信号を形成し、これを出力端子1
9を介して図示しないサーボ制御系に供給する。
【0027】一方、ディスク判別回路4は、当該光ディ
スク再生装置に装着された光ディスクの反射率に基づい
て上記切換えスイッチ16の切換え制御を行う。具体的
には、トラックピッチが1.6μmの第1の光ディスク
の反射率よりも、トラックピッチが0.84μmの第2
の光ディスクの反射率のほうが低くなっている。このた
め、ディスク判別回路4は、この反射率を検出すること
により、当該光ディスク再生装置に装着された光ディス
クが第1の光ディスクであるか第2の光ディスクである
かを検出する。そして、当該光ディスク再生装置に装着
された光ディスクが、トラックピッチの狭い第2の光デ
ィスクであると判別した場合は、選択端子16aにより
被選択端子16cを選択するように切換えスイッチ17
を切換え制御し、当該光ディスク再生装置に装着された
光ディスクが、トラックピッチの広い第1の光ディスク
であると判別した場合は、選択端子16aにより被選択
端子16bを選択するように切換えスイッチ17を切換
え制御する。上述のように、上記切換えスイッチ16の
被選択端子16bには±2次光の各サイドビームで形成
された第1の光ディスク用の第1のトラッキングエラー
検出信号が供給され、被選択端子16cには±1次光の
各サイドビームで形成された第2の光ディスク用の第2
のトラッキングエラー検出信号が供給されている。この
ため、上記反射率に応じて切換えスイッチ16を切換え
制御することにより、再生する光ディスクに応じた第1
或いは第2のトラッキングエラー検出信号を出力するこ
とができる。
【0028】3スポット法でトラッキングエラー検出を
行う場合、各サイドビームが記録トラックに対して所定
分偏位して照射されないと、該サイドビーム間の位相の
ずれに伴うトラッキングエラー信号の振幅が減少し、正
確なトラッキングエラー検出に支障を来すのであるが、
当該光ディスク再生装置は、±2次光により第1の光デ
ィスク用のトラッキングエラー検出信号を形成し、ま
た、±1次光により第2の光ディスク用のトラッキング
エラー検出信号を形成し、該各トラッキングエラー検出
信号を、再生する光ディスクに応じて切換えて出力する
ようにしている。このため、トラックピッチの異なる2
種類の光ディスクの再生を可能とすることができる。
【0029】上記トラッキングエラーの検出系は、レー
ザビームを5分割して出射する回折格子18と、この5
分割されたレーザビームに対応するフォトディテクタ8
と、2種類のトラッキングエラー検出系15b,15c
とで純電気的に構成することができる。このため、例え
ばトラックピッチの狭い光ディスク用の回折格子とトラ
ックピッチの広い光ディスク用の回折格子を用意し、該
各回折格子をディスクの判別結果に応じて入れ換えるこ
とにより各サイドビームの偏位度を可変して2種類の光
ディスクのトラッキングエラーを検出するような特別な
機構を設けることなく、構成簡単かつ安価に実現するこ
とができる。
【0030】次に、このように光ディスクのトラックピ
ッチに応じて選択された第1のトラッキングエラー信号
及び第2のトラッキングエラー信号は、それぞれ上記選
択端子16aを介して図示しないサーボ制御系に供給さ
れる。サーボ制御系は、上記トラッキングエラー信号に
基づいてトラッキングエラーを零とするようなトラッキ
ング制御信号を形成し、これを図2及び図3に示す軸摺
動型の光学系2のトラッキングコイル23A,23Bに
それぞれ供給する。また、サーボ制御系は、図示しない
フォーカスエラーの検出系で検出されたフォーカスエラ
ー信号に基づいてフォーカスエラーを零とするようなフ
ォーカス制御信号を形成し、これを上記光学系2のフォ
ーカスコイル22に供給する。
【0031】上記トラッキング制御信号は、トラッキン
グエラーに応じてレベル及び極性を可変した電流となっ
ており、上記トラッキングコイル23A,23Bにこの
電流が流れると、該各トラッキングコイル23A,23
Bが、第1のヨーク部32の突片部31と第2のヨーク
部33との間に形成される磁気ギャップ中の磁界から、
支持軸29を中心として右方向若しくは左方向に回動を
誘発する力を受け、これに応じて可動部20が支持軸2
9を中心として、右方向若しくは左方向に回動する。こ
のとき、上記鏡筒25は可動部20の中心軸に対して偏
心して設けられているため、鏡筒25の光軸、すなわ
ち、対物レンズ7の光軸は光ディスク1の記録トラック
を横切る方向(図2の矢印t若しくは矢印t´の方向)
に移動し、トラッキング制御が行われる。
【0032】また、上記フォーカス制御信号は、フォー
カスエラーに応じてレベル及び極性を可変した電流とな
っており、上記フォーカスコイル22にこの電流が流れ
ると、フォーカスコイル22が、第1のヨーク部32と
第2のヨーク部33との間に形成される磁気ギャップ中
の磁界から、支持軸29に沿う方向への力を受け、これ
に応じて可動部20が支持軸29に沿って上方又は下方
に移動する。これにより、保持体20Bに設けられた鏡
筒25に収納された対物レンズ7,1/4波長板26,
コリメータレンズ27及び保持体20Bに固着された偏
光ビームスプリッタ6,半導体レーザ5がそれぞれの位
置関係を保ちながら全体で移動し、対物レンズ7が光デ
ィスク1の盤面に対して垂直方向に上下移動してフォー
カス制御が行われる。
【0033】なお、フォーカス制御信号がフォーカスコ
イル22に供給されると共に、トラッキング制御信号が
トラッキングコイル23A,23Bに供給された場合に
は、上述のフォーカス制御及びトラッキング制御が同時
に行われるようになっている。
【0034】このような軸摺動型の光学系2は、半導体
レーザ5からのレーザビームが対物レンズ7を往復で通
過してフォトディテクタ8に向かうまでの光路を形成す
る各光学部品が共通の可動部20に固着されているた
め、フォーカス制御及びトラッキング制御により各光学
部材の相対位置関係が変化する不都合を防止することが
できる。また、最初に位置決めした各レンズの最良点で
常時使用することができるため、安定した光学特性で使
用することができるうえ、光学上の視野を無限大まで拡
大することができる。さらに、収差除去を不要とするこ
とができ、レンズコストを安くすることができる。
【0035】また、支持軸29及び軸受部21の軸方向
の軸方向の長さを当該光学系2の厚み分の長さとするこ
とができるため、この支持軸29に対する可動部20の
摺回動を安定化することができる。このため、摺回動時
に可動部20を円滑に駆動することができ、高精度なフ
ォーカス制御及びトラッキング制御を行うことができ
る。また、支持軸29を中心として対物レンズ7,1/
4波長板26,コリメータレンズ27及び偏光ビームス
プリッタ6等からなる光学レンズ系と半導体レーザ5と
を重量的に略対称な位置に配置しているため、可動部2
0の重量的バランスをとることができ、安定した軸方向
の摺動及び軸回りの回動を可能とすることができる。
【0036】ここで、図1において、上記軸摺動型の光
学系2は、上述したように第2の光ディスクがチャッキ
ング部1aにより圧着されることで生ずる第2の光ディ
スクの傾き角θに対応して、該光学系2の傾き許容角度
範囲内のθ/2の傾き角をもって設けられている。上記
第2の光ディスクと光学系2との相対的な傾き角は、該
ディスクの内周側から外周側にかけて徐々に大きくなっ
ている。このため、予め傾き角を設けず、光ディスクに
対して垂直にレーザビームが照射されるように光学系を
設けると、図8に点線で示すようにディスク内周側の再
生時には上記相対的な傾き角が零(垂直)であるが、再
生箇所がディスクの外周側に移動するにつれて上記相対
的な傾き角は徐々に大きくなり、最外周近傍では光学系
の傾き許容角度範囲(+θ)を越え、記録データの正確
な再生が不可能となる。
【0037】しかし、当該光ディスク再生装置では、予
めθ/2の傾き角をもって光学系2が設けられているた
め、図8に実線で示すように内周側の再生時には、光デ
ィスクに対して−θ/2の照射角でレーザビームが照射
され、再生箇所が外周側に移動することによりディスク
の中間領域で上記相対的な傾き角が零(垂直)の状態で
レーザビームが照射され、最外周側の再生時であっても
当該光学系2の傾き許容角度範囲(+θ)以下の照射角
でレーザビームが照射されるようになる。すなわち、デ
ィスクの中間領域以外は、内周側及び外周側共に−θ以
上及び+θ以下の相対的な傾き角が生ずるのであるが、
上述のようにこの傾き角θは、当該光学系2において正
確に記録データの再生を行うことができる傾き許容角度
範囲内の傾き角である。従って、ディスクとレーザビー
ムの相対的な角度を常に垂直に制御するようなスキュー
制御部を設ける必要がなく、該スキュー制御部を省略す
ることができる分、部品点数の削減及び構成の簡略化を
通じて当該光ディスク再生装置のローコスト化を図るこ
とができる。
【0038】なお、基板厚が1.2mmの第1の光ディ
スクは、上記チャッキング部の圧着により反り(傾き)
が生ずることはほとんどないため、上記光学系2をθ/
2の傾き角をもって設けると、内周側から外周側まで常
に略々θ/2の照射角でレーザビームが照射されること
となるが、このθ/2の傾き角は上述のように光学系2
の傾き許容角度範囲内であるため、問題なく正確に記録
データの再生を行うことができる。また、このように所
定の傾きをもたせて光学系2を設けることにより、上記
第1の光ディスクに形成上の反りや歪みが生じていても
これを是正して正確に記録データの再生を行うことがで
きる。
【0039】次に、本発明を適用した上記光ディスク再
生装置の変形例の説明をする。上述の例では、いわゆる
3スポット法により2種類のトラッキングエラーを検出
することとしたが、この変形例は、上記トラックピッチ
の異なる第1,第2の光ディスクに対してそれぞれディ
ファレンシャル・プッシュプル法(DPP法)によりト
ラッキングエラーを検出するようにしたものである。な
お、この変形例においては、上記検出系3のうちトラッ
キングエラーの検出系以外は上述の例と同じであるた
め、この説明では該トラッキングエラーの検出系に言及
し、他の部分の詳細な説明は省略する。
【0040】すなわち、この変形例に係る光ディスク再
生装置のトラッキングエラー検出系は、上記第1のフォ
トディテクタ9の各受光領域A〜Dからの各光量検出信
号をそれぞれA〜D、第4,第5のフォトディテクタ1
2,13の各受光領域G,Hからの各光量検出信号をそ
れぞれG,Hとして、以下の式1に示すDPP法の演算
により、上記トラックピッチが1.6μmの第1の光デ
ィスク用の第1のトラッキングエラー信号を形成する。
【0041】 第1のトラッキングエラー信号=[(A+C)−(B+D)]−K[(G+H)/2]・・(式1) K:メインビームとサイドビームの光量差を補正するた
めの係数 また、上記トラッキングエラー検出系は、上記第1のフ
ォトディテクタ9の各受光領域A〜Dからの各光量検出
信号をそれぞれA〜D、第2,第3のフォトディテクタ
10,11の各受光領域E,Fからの各光量検出信号を
それぞれE,Fとして、以下の式2に示すDPP法の演
算により、上記トラックピッチが0.84μmの第2の
光ディスク用の第2のトラッキングエラー信号を形成す
る。
【0042】 第2のトラッキングエラー信号=[(A+C)−(B+D)]−K[(E+F)/2]・・(式2) K:メインビームとサイドビームの光量差を補正するた
めの係数 そして、この第1,第2のトラッキングエラー信号を、
上記ディスク判別回路4からの判別出力に応じて切り換
えて出力する。これにより、上述の例と同じくトラック
ピッチの異なる2種類の光ディスクの再生を可能とする
ことができる。また、DPD法を用いているため、オフ
セット成分を除去したかたちのトラッキングエラー信号
を形成することができ、トラッキングエラーを正確に是
正しながらの再生を可能とすることができる。
【0043】なお、上述の実施の形態の説明では、上記
光学系2として軸摺動型の光学系を用いることとした
が、これは複数の弾性支持体で片持支持した2軸デバイ
スの光学系を用いるようにしてもよい。
【0044】また、ディスク判別回路4がディスクの反
射率を検出して当該光ディスク再生装置に装着された光
ディスクの種類を検出することとしたが、これは、例え
ばトラックピッチの狭い第2の光ディスクに当該ディス
クの種別を示す情報を記録しておき、この情報が再生さ
れたときに第2の光ディスク用のトラッキングエラー信
号を選択して出力するようにしてもよい。或いは、反射
光に基づいてトラックピッチを検出してディスク判別を
行い、また、サイドビーム用の第2,第3のフォトディ
テクタをそれぞれ4分割フォトディテクタとして、非点
収差法を用いてディスク判別を行うようにする等、ディ
スクの種類を判別できる手法であれば何でも良い。ま
た、このような自動判別を行わなくても、ユーザがディ
スクの種類に応じて手動で切換えスイッチ16を切り換
えるようにしてもよい。
【0045】また、上述の各実施の形態の説明では、ト
ラックピッチの異なる2種類の光ディスクを選択的に再
生することとしたが、これは3種類以上のトラックピッ
チに対応して選択的に再生するようにしてもよい。この
場合、±3次光以上の回折光に基づいて、3スポット法
或いはDPD法等のような、少なくともサイドビームを
用いるトラッキングエラー検出法を用いることにより簡
単に実現することができる。
【0046】また、上記光学系2は、基板厚の薄い第2
の光ディスクがチャッキング部1a及びターンテーブル
1bでクランプされることにより生ずる「反り」に応じ
て予め傾き角をもって設けることとしたが、この光学系
2の傾き角は、ディスクに生ずる傾きの種類に応じて適
宣変更してもよい。すなわち、例えば直径20cm或い
は30cmの大型の光ディスクは、自重により内周側か
ら外周側にかけて徐々に垂れ下がるかたちで傾きが生ず
る。このため、このディスクの傾き分布を求め、光学系
2の傾き許容角度範囲内でディスク全体が再生できるよ
うに、予め傾きをもって該光学系2を設けることによ
り、上述と同様にスキュー制御部を設けることなく正確
に記録データの再生を行うことができる。
【0047】最後に、上述の各実施の形態の説明では本
発明に係る光記録媒体の記録及び/又は再生装置を再生
専用の光ディスク再生装置に適用することとしたが、こ
れは、光ディスクの他、光カード,光テープ等の光記録
媒体に対して記録,再生を行う機器であれば何にでも適
用可能であり、また、第1の光ディスクの基板厚は1.
2mmで、第2の光ディスクの基板厚は0.6mm等の
ように具体的な数値を掲げて説明したが、これは本発明
に係る技術的思想を逸脱しない範囲でれば種々の変更が
可能であることは勿論である。
【0048】
【発明の効果】本発明に係る光記録媒体の記録及び/又
は再生装置は、スキュー制御部を完全に省略することが
でき、部品点数の削減及び構成の簡略化を通じて当該光
記録媒体の記録及び/又は再生装置のローコスト化を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光記録媒体の記録及び/又は再生
装置を適用した光ディスク再生装置のブロック図であ
る。
【図2】上記光ディスク再生装置に設けられている軸摺
動型の光学系の上面図である。
【図3】上記軸摺動型の光学系の断面図である。
【図4】上記軸摺動型の光学系の支持軸の孔の部分の横
断面図である。
【図5】上記光ディスク再生装置に設けられている回折
格子の分光特性を説明するための模式図である。
【図6】上記光ディスク再生装置で再生されるトラック
ピッチの異なる2種類の光ディスクに照射されるメイン
ビーム及び各サイドビームを説明するための模式図であ
る。
【図7】上記光ディスク再生装置に設けられている検出
系のブロック図である。
【図8】光ディスクの傾きと該傾きに対する光学系の傾
き許容角度範囲を説明するための図である。
【符号の説明】
1 光ディスク 1a チャッキング部 1b ターンテーブル 1c スピンドルモータ 2 光学系 3 検出系 4 ディスク判別回路 5 半導体レーザ 6 偏光ビームスプリッタ 7 対物レンズ 8 フォトディテクタ 9 第1のフォトディテクタ 10 第2のフォトディテクタ 11 第3のフォトディテクタ 12 第4のフォトディテクタ 13 第5のフォトディテクタ 14a〜14c 加算器 15a〜15c 比較器 16 トラッキングエラー信号の切換えスイッチ 18 回折格子

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、光記録媒体に照射するため
    の光を出射する光源と、上記光源からの光を所定の割合
    で反射し透過する反射透過手段と、上記反射透過手段を
    介した光源からの光を収束して光記録媒体に照射する集
    光手段と、上記光記録媒体に光が照射されることにより
    生ずる反射光を上記反射透過手段を介して受光し、この
    受光光量に応じた光量検出信号を出力する受光手段とで
    構成される光学ヘッド部を有する光記録媒体の記録及び
    /又は再生装置において、 上記光学ヘッド部は、光記録媒体全体の記録領域に対し
    て記録情報の正確な記録及び/又は再生が可能な光の照
    射角度である傾き許容角度範囲内において、光記録媒体
    の傾きに応じた所定の角度をもって設けられていること
    を特徴とする光記録媒体の記録及び/又は再生装置。
JP7187010A 1995-07-24 1995-07-24 光記録媒体の記録及び/又は再生装置 Withdrawn JPH0944892A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100489465B1 (ko) * 2002-10-14 2005-05-12 현대모비스 주식회사 차량의 라디에이터 고정구조

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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