JPH09270145A - 光学ピックアップ装置及び記録再生装置 - Google Patents

光学ピックアップ装置及び記録再生装置

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JPH09270145A
JPH09270145A JP8077974A JP7797496A JPH09270145A JP H09270145 A JPH09270145 A JP H09270145A JP 8077974 A JP8077974 A JP 8077974A JP 7797496 A JP7797496 A JP 7797496A JP H09270145 A JPH09270145 A JP H09270145A
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JP
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light
wavelength
optical
light flux
recording medium
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JP8077974A
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Tsutomu Mochizuki
勉 望月
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明基板の厚さが異なる複数種類の光ディス
ク101,102に対して、情報信号の記録再生が行え
る光学ピックアップ装置を提供する。 【解決手段】 発光波長の異なる第1及び第2の半導体
レーザ1,2より発せられた光束を、透過率が波長選択
性を有する部分が円環状に形成されたフィルタ6を介し
て、対物レンズ7に入射させる。光ディスク101,1
02の透明基板の厚さに応じて発光させる半導体レーザ
1,2を選択することにより、対物レンズ7の開口数
(NA)を変化させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクの如き
光学記録媒体に対する情報信号の書き込み、または、読
み出しを行う光学ピックアップ装置及びこの光学ピック
アップ装置を備えて構成され該光学記録媒体に対する情
報信号の記録、または、再生を行う記録再生装置に関す
る技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、情報信号の記録媒体として光ディ
スクや光カードの如き光学記録媒体が提案され、また、
このような光学記録媒体に対して情報信号の書き込み及
び読み出しを行う光学ピックアップ装置が提案されてい
る。
【0003】このような光学記録媒体は、ポリカーボネ
イトの如き透明材料からなる基板と、この基板の一主面
部上に被着形成された信号記録層とを有して構成されて
いる。
【0004】上記光学ピックアップ装置は、図7に示す
ように、光源となる半導体レーザ201と、この半導体
レーザ201より発せられた光束が入射されるグレーテ
ィング(回折格子)202、ビームスプリッタ203、
このビームスプリッタ203を経た光束が入射される対
物レンズ204、及び、光検出器であるフォトディテク
タ205を有している。
【0005】上記グレーティング202は、入射される
光束を3本の光束に分割する。このように光束を分割す
るのは、いわゆる3ビーム法によるトラッキング信号の
検出のためである。
【0006】上記ビームスプリッタ203は、光学材料
より平行平面板として構成され、反射面となる主面部
を、上記半導体レーザ201よりの光束の光軸に対して
45°の傾きとなるように配設されている。
【0007】そして、上記対物レンズ204に入射され
た光束は、この対物レンズ204により、上記光学記録
媒体101の信号記録面上に集光して照射される。この
とき、この光束は、上記光学記録媒体101の基板側よ
りこの光学記録媒体101に対して照射され、該基板を
透過して上記信号記録層の表面部である上記信号記録面
上に集光される。この対物レンズ204は、2軸アクチ
ュエータに支持されて移動操作されることにより、常
に、上記信号記録面上の情報信号が記録される箇所(記
録トラック)に上記光束を集光させる。
【0008】上記光学記録媒体101においては、上記
対物レンズ204を経た光束が集光されて照射されるこ
とにより、この光束が照射された箇所において情報信号
の書き込み、または、読み出しが行われる。
【0009】上記信号記録面上に照射された光束は、こ
の信号記録面上に記録された情報信号に応じて、光量、
または、偏光方向を変調されて該信号記録面により反射
され、上記対物レンズ204に戻る。
【0010】上記信号記録面により反射された反射光束
は、上記対物レンズ204を経て、上記ビームスプリッ
タ203に至る。この反射光束は、上記ビームスプリッ
タ203により、上記半導体レーザ201に戻る経路に
対して分岐され、上記フォトディテクタ205に向か
う。
【0011】上記フォトディテクタ205は、フォトダ
イオードの如き受光素子であって、上記ビームスプリッ
タ203を経た光束を受光し、電気信号に変換する。こ
のフォトディテクタ205より出力される電気信号に基
づいて、上記光学記録媒体101に記録された情報信号
の再生が行われる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な光ディスクの如き光学記録媒体においては、コンピュ
ータ用の補助記憶装置として、また、音声及び画像信号
の記録媒体として用いるために、情報信号の記録密度の
高密度化が進められている。
【0013】このように記録密度が高密度化された光学
記録媒体に対して情報信号の書き込み及び読み出しを行
うには、上記対物レンズをより開口数(NA)の大きな
ものとして、この光学記録媒体上に上記光束が集光され
ることにより形成されるビームスポットを小さくする必
要がある。
【0014】しかしながら、上記対物レンズの開口数が
大きくなると、上記光学記録媒体の傾き、この光学記録
媒体の基板の厚みムラ、及び、この光学記録媒体上にお
ける上記光束のデフォーカス(焦点ずれ)に対する許容
度が減少することとなり、この光学記録媒体に対する情
報信号の書き込み及び読み出しが困難となってしまう。
【0015】例えば、上記光学記録媒体の上記対物レン
ズの光軸に対する傾き(スキュー)が生ずると、上記信
号記録面上に集光される光束において波面収差が生じ、
上記光検出器より出力される電気信号(RF出力)に影
響が出る。
【0016】この波面収差は、上記対物レンズの開口数
の3乗と上記光学記録媒体の傾き角(スキュー角)の約
1乗に比例して発生する3次のコマ収差が支配的であ
る。したがって、上記光学記録媒体の傾きに対する許容
値は、上記対物レンズの開口数の3乗に反比例すること
となり、すなわち、この開口数が大きくなれば小さくな
る。
【0017】厚さ1.2mm、直径80mmまたは12
0mmの円盤状のポリカーボネイトにより形成された基
板を有して構成され、現在、一般に広く用いられている
光ディスク(いわゆる「コンパクトディスク」の如きも
の)においては、傾き角が±0.5°乃至±1°の傾き
が生ずることがある。
【0018】このような光ディスクにおいては、この光
ディスクに照射される光束において上述のような波面収
差が生じ、この光ディスク上におけるビームスポットが
非対称形状となり、符号間干渉が著しく生じて、正確な
信号再生が困難となる。
【0019】このような3次のコマ収差の量は、光ディ
スクの基板の厚さに比例する。そのため、上記基板の厚
さを薄くする(例えば0.6mmとする)ことにより、
3次のコマ収差を半減させることができる。このように
してコマ収差を減少させることとした場合、上記光ディ
スクとして、基板の厚さが1.2mmのものと、該基板
の厚さが0.6mmのものとが混在して使用されること
となる。
【0020】ところで、上記対物レンズによって集光さ
れる収束光束の光路中に厚さtの平行平面板が挿入され
ると、この厚さtと該対物レンズの開口数NAに関連し
て、t×(NA)4に比例する球面収差が発生する。
【0021】上記対物レンズは、この球面収差が補正さ
れるように設計される。すなわち、上記基板の厚さが異
なると発生する球面収差の量も異なるので、上記対物レ
ンズは、所定の基板の厚さに適合されたものとして設計
される。
【0022】そして、例えば0.6mmの厚さの基板を
有する光ディスクに適合されて設計された対物レンズを
用いて、1.2mmの厚さの基板を有する光ディスク
(例えば、「コンパクトディスク」、追記型光ディス
ク、光磁気ディスク)に対して情報信号の記録及び再生
を行おうとした場合には、これらの基板の厚さの違い
(0.6mm)が上記光学ピックアップ装置が対応し得
る基板の厚さの誤差の許容範囲を大幅に越えていること
となる。この場合には、上記対物レンズが上記基板の厚
さの違いにより発生する球面収差を補正することができ
ず、良好な情報信号の記録及び再生が行えない。
【0023】ここで、機械的な絞りを用いて、上記対物
レンズの開口数を上記光学記録媒体の基板の厚さに応じ
て変化させることが考えられる。しかしながら、機械的
な絞りを設けることは、光学ピックアップ装置の構成の
複雑化、大型化を招来することとなる。また、上記対物
レンズが上記光学記録媒体に追従して上記2軸アクチュ
エータにより移動操作されるので、この対物レンズと上
記絞りとの位置関係が変動し、この対物レンズによる球
面収差の補正を良好な状態に維持することが困難であ
る。
【0024】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提
案されるものであって、基板の厚さが異なる光学記録媒
体に対しても、情報信号の記録及び再生が良好に行える
ようになされた光学ピックアップ装置及びこの光学ピッ
クアップ装置を備えて構成された記録再生装置の提供と
いう課題を解決しようとするものである。
【0025】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明に係る光学ピックアップ装置は、第1の波長
の光束の発する第1の光源と、第2の波長の光束の発す
る第2の光源と、これら第1の波長の光束及び第2の波
長の光束を合成する光束合成手段と、この光束合成手段
により合成された各光束が入射されこれら光束を光学記
録媒体の信号記録面上に集光させる対物レンズと、該信
号記録面よりの該各光束の反射光を検出する光検出手段
と、該光束合成手段と該光学記録媒体との間に配設され
該信号記録面上に集光される光束の波長に応じて該光束
を透過させる開口部の直径が選択される開口手段とを備
えたものである。
【0026】また、本発明は、上記光学ピックアップ装
置において、上記開口手段は、上記対物レンズの面上に
形成されている波長選択フィルタであることとしたもの
である。
【0027】さらに、本発明に係る記録再生装置は、第
1の波長の光束の発する第1の光源と第2の波長の光束
の発する第2の光源と該第1の波長の光束及び該第2の
波長の光束を合成する光束合成手段とこの光束合成手段
により合成された上記各光束が入射されてこれら光束を
光学記録媒体の信号記録面上に集光させる対物レンズと
該信号記録面よりの上記各光束の反射光を検出する光検
出手段と該光束合成手段と該光学記録媒体との間に配設
されて該信号記録面上に集光される光束の波長に応じて
該光束を透過させる開口部の直径が選択される開口手段
とを有して構成された光学ピックアップ装置と、装着さ
れた光学記録媒体が上記第1の波長の光束に適合された
第1の光学記録媒体であるか上記第2の波長の光束に適
合された第2の光学記録媒体であるかを判別する判別手
段と、この判別手段による判別結果に応じて該光学ピッ
クアップ装置を制御する制御手段とを備え、上記制御手
段は、装着された光学記録媒体が上記第1の光学記録媒
体であるときには、上記第1の光源を点灯させ、装着さ
れた光学記録媒体が上記第2の光学記録媒体であるとき
には、上記第2の光源を点灯させることとしたものであ
る。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。
【0029】この実施の形態は、本発明に係る光学ピッ
クアップ装置を、基板の厚さが0.6mmの第1の光学
記録媒体である第1の光ディスクと、基板の厚さが1.
2mmの第2の光学記録媒体である第2の光ディスクと
の双方に対して、情報信号の書き込み及び読み出しが行
える光学ピックアップ装置として構成したものである。
【0030】上記第1の光ディスクは、図1に示すよう
に、厚さT1(0.6mm)、直径120mmの円盤状
のポリカーボネイトにより形成された基板と、この基板
の一主面部上に形成された信号記録層とを有して構成さ
れている。この第1の光ディスク101は、2枚の第1
の光ディスク101が上記信号記録層側同士を貼り合わ
されて、厚さ1.2mmの円盤体(いわゆる両面ディス
ク)を構成する。
【0031】この第1の光ディスク101は、第1の波
長である波長635nm、または、650nmのレーザ
光束により、開口数(NA)が0.6の対物レンズを介
して、情報信号の書き込み及び読み出しをなされるよう
に構成されている。
【0032】このような第1の光ディスク101に該当
するものとしては、例えば、いわゆる「デジタル・ビデ
オ・ディスク(DVD)」(商標名)が提案されてい
る。
【0033】上記第2の光ディスク102は、厚さT2
(1.2mm)、直径80mmまたは120mmの円盤
状のポリカーボネイトにより形成された基板と、この基
板の一主面部上に形成された信号記録層とを有して構成
されている。
【0034】この第2の光ディスク102は、第2の波
長である波長780nmのレーザ光束により、開口数が
0.45の対物レンズを介して、情報信号の書き込み及
び読み出しをなされるように構成されている。
【0035】このような第2の光ディスク102に該当
するものとしては、例えば、いわゆる「コンパクト・デ
ィスク(CD)」(商標名)が提案されている。
【0036】そして、本発明に係る光学ピックアップ装
置は、図1に示すように、第1の光源となる第1の半導
体レーザ(LD1)1及び第2の光源となる第2の半導
体レーザ(LD2)2を有している。
【0037】これら半導体レーザ1,2は、それぞれ直
線偏光のコヒーレント光であるレーザ光束を発する。こ
れらレーザ光束は、発散光束である。上記第1の半導体
レーザ1が発する光束の波長は、上記第1の波長である
635nm、または、650nmである。また、上記第
2の半導体レーザ2が発する光束の波長は、上記第2の
波長である780nmである。
【0038】上記各レーザ光束は、光束合成手段となる
ビーム合成プリズム3により合成され、グレーティング
(回線格子)4を透過して、ビームスプリッタ5に至
る。上記ビーム合成プリズム3は、半透過膜部を有し、
上記第1の半導体レーザ1よりのレーザ光束を該半透過
膜部により反射させて直角に偏向させるとともに、上記
第2の半導体レーザ2よりのレーザ光束を該半透過膜部
を透過させることにより、これら第1及び第2の半導体
レーザ1,2よりの光束を合成する。
【0039】上記グレーティング4は、入射される光束
を3本の光束に分割する。このように光束を分割するの
は、いわゆる3ビーム法によるトラッキング信号の検出
のためである。
【0040】上記ビームスプリッタ5は、光学材料によ
り平行平板状に形成され、反射面となる主面部を上記ビ
ーム合成プリズム3よりのレーザ光束の光軸に対して4
5°の傾斜角として配設されている。このビームスプリ
ッタ5は、上記各半導体レーザ1,2よりのレーザ光束
を上記主面部により反射させ、直角に偏向させる。
【0041】上記ビームスプリッタ5において反射され
たレーザ光束は、開口手段となるフィルタ6を経て、対
物レンズ7に入射される。この対物レンズ7は、開口数
(NA)が0.6となっている。上記フィルタ6は、透
明板の主面部上に誘電体多層膜、または、シリコン膜が
被着形成されて構成されたいわゆるダイクロイックフィ
ルタの如きフィルタであって、透過率について波長選択
性を有している。
【0042】このフィルタ6においては、図2に示すよ
うに、上記各レーザ光束のビーム径よりも小径となされ
これらレーザ光束の光軸近傍の中央部分のみが透過する
領域Aが、上記第1及び第2の波長のレーザ光束を透過
させる領域、すなわち、波長が635nm乃至780n
mのレーザ光束を透過させる領域となっている。
【0043】そして、このフィルタ6においては、図2
に示すように、上記領域Aの外周側であって上記各レー
ザ光束のビーム径に略々対応した外径を有する円環状の
領域Bが、上記第1の波長のレーザ光束のみを透過させ
る領域、すなわち、波長が635nm、または、650
nmのレーザ光束のみを透過させる領域となっている。
【0044】したがって、上記フィルタ6は、このフィ
ルタ6に入射されるレーザ光束の波長に応じて、該レー
ザ光束を透過させる開口部の直径を変化させる。すなわ
ち、このフィルタ6においては、入射されるレーザ光束
の波長が上記第1の波長(635nm、または、650
nm)であるときには、このフィルタ6の略々全面部分
(上記領域A及び上記領域B)が開口部となる。
【0045】そして、このフィルタ6においては、入射
されるレーザ光束の波長が上記第2の波長(780n
m)であるときには、このフィルタ6の中央部分の上記
領域Aのみが開口部となる。
【0046】すなわち、上記第1の半導体レーザ1のみ
が点灯されているときには、上記フィルタ6の略々全面
に亘る上記領域A及び上記領域Bが開口部となり、該第
1の半導体レーザ1より発せられたレーザ光束は、略々
全部がこのフィルタ6を透過して、第1のレーザ光束R
1となる。このとき、上記対物レンズ7の開口数は、
0.6となっている。
【0047】また、上記第2の半導体レーザ2のみが点
灯されているときには、上記フィルタ6の中央部分の上
記領域Aのみが開口部となり、該第2の半導体レーザ2
より発せられたレーザ光束は、光軸近傍の部分のみがこ
のフィルタ6を透過して、第2のレーザ光束R2とな
る。このとき、上記対物レンズ7の実質的な開口数は、
0.45となっている。
【0048】上記フィルタ6を経たレーザ光束は、対物
レンズ7に入射される。この対物レンズ7は、上記フィ
ルタ6とともに、レンズ枠により支持されている。
【0049】上記対物レンズ7は、上記各半導体レーザ
1,2より射出されたレーザ光束を、上記各光ディスク
101,102の信号記録面上に集光させる。すなわ
ち、上記対物レンズ7に入射されたレーザ光束は、この
対物レンズ7により、上記各光ディスク101,102
の信号記録面上に集光して照射される。
【0050】このとき、このレーザ光束は、上記各光デ
ィスク101,102の基板側よりこれら光ディスク1
01,102に対して照射され、該基板を透過して上記
信号記録層の表面部である上記信号記録面上に集光され
る。この対物レンズ7は、上記レンズ枠を介して、図示
しない2軸アクチュエータにより支持され、上記フィル
タ6とともに、光軸方向及び光軸に直交する方向に移動
操作されることにより、常に、上記信号記録面上の情報
信号が記録される箇所(記録トラック)に上記レーザ光
束を集光させる。
【0051】上記対物レンズ7は、この対物レンズ7に
よって集光される収束光束の光路中に厚さtの平行平面
板が挿入されたときに、t×(NA)4に比例して発生
する球面収差が補正されるように設計されている。すな
わち、上記対物レンズ7は、基板の厚さが0.6mmの
光学記録媒体に適合するものとして設計されている。
【0052】上記各光ディスク101,102において
は、上記対物レンズ7を経たレーザ光束が集光されて照
射されることにより、このレーザ光束が照射された箇所
において情報信号の書き込み、または、読み出しが行わ
れる。
【0053】また、上記信号記録面上に照射されたレー
ザ光束は、この信号記録面上に記録された情報信号に応
じて、光量、または、偏光方向を変調されて該信号記録
面により反射され、上記対物レンズ7に戻る。
【0054】そして、この光学ピックアップ装置は、上
記信号記録面よりの上記レーザ光束R1,R2の反射光束
を検出する光検出手段となるフォトディテクタ8を有し
ている。
【0055】すなわち、上記信号記録面により反射され
た反射光束は、上記対物レンズ7を経て、上記ビームス
プリッタ5に至る。この反射光束は、上記ビームスプリ
ッタ5を透過することにより、上記半導体レーザ2に戻
る経路に対して分岐され、上記フォトディテクタ8に向
かう。
【0056】上記フォトディテクタ8は、フォトダイオ
ードの如き受光素子であって、上記ビームスプリッタ5
を経た反射光束を受光し、電気信号に変換する。このフ
ォトディテクタ8より出力される電気信号に基づいて、
上記各光ディスク101,102に記録された情報信号
の再生が行われる。
【0057】この光学ピックアップ装置において、上記
第1の光ディスク101に対して情報信号の書き込み及
び読み出しを行うときには、上記第1の半導体レーザ1
のみが点灯され、上記フィルタ6の略々全面部が開口部
となされ、上記対物レンズ7の開口数は、0.6とな
る。
【0058】この場合には、上記第1の光ディスク10
1に対する情報信号の書き込み及び読み出しの条件、す
なわち、上記対物レンズ7の開口数が0.6でレーザ光
束の波長が635nm、または、650nmという条件
が満足されており、この第1の光ディスク101に対す
る情報信号の良好な書き込み及び読み出しが可能であ
る。
【0059】また、この光学ピックアップ装置におい
て、上記第2の光ディスク102に対して情報信号の書
き込み及び読み出しを行うときには、上記第2の半導体
レーザ2のみが点灯され、上記フィルタ6の中央部分の
みが開口部となされ、上記対物レンズ7の実質的な開口
数は、0.45となる。
【0060】そして、このときには、上記基板の厚さt
と上記対物レンズ7の開口数(NA)とに関連して、す
なわち、t×(NA)4に比例して発生する球面収差
が、該開口数が小さいために抑えられ、上記第2の光デ
ィスク102に対する情報信号の良好な書き込み及び読
み出しが実現される。
【0061】そして、この光学ピックアップ装置を有し
て構成された本発明に係る記録再生装置においては、上
記対物レンズ7の開口数の選択は、装着された光学記録
媒体が上記第1及び第2の光学記録媒体のいずれである
のかを判別手段により判別し、制御手段が該判別結果に
応じて上記第1及び第2の半導体レーザ1,2を選択的
に点灯させることにより行われる。
【0062】この記録再生装置は、上記光学記録媒体と
して上記第1及び第2の光ディスク101,102を用
いる場合においては、この光ディスク101,102を
保持して回転操作する回転操作機構(スピンドル機構)
を有している。そして、この記録再生装置においては、
上記光学ピックアップ装置は、上記回転操作機構により
保持された光ディスク101,102に上記対物レンズ
7を対向させて配設され、この光ディスク101,10
2の内外周に亘って移動操作可能となされている。
【0063】ここで、上記判別手段としては、上記フォ
トディテクタ8よりの信号を復調して上記光ディスク1
01,102よりの再生信号とする復調回路を用いるこ
とができる。すなわち、上記第1及び第2の光ディスク
101,102のいずれが装着された場合においても、
初期状態においては上記対物レンズ7の開口数を0.4
5としておき、この状態で装着された光ディスクの信号
を読み取り、この信号の内容から、装着された光ディス
クが該第1及び第2の光ディスク101,102のいず
れであるのかを判別することができる。
【0064】上記対物レンズ7の開口数が0.45であ
る状態においても、上記第1の光ディスク101に記録
された信号のうちの一部は読み取ることができるので、
読み取った信号に基づいて、装着された光ディスクが該
第1の光ディスク101であることを判別することがで
きるのである。
【0065】そして、上記制御手段は、装着された光デ
ィスクが上記第1のディスク101であるときには、上
記第1の半導体レーザ1を点灯させ、装着された光ディ
スクが上記第2の光ディスク102であるときには、上
記第2の半導体レーザ2を点灯させる。この制御手段と
しては、上記各半導体レーザ1,2のスイッチングや電
源供給を行う制御回路を用いることができる。
【0066】また、この光学ピックアップ装置におい
て、上記フィルタ6は、図3に示すように、上記対物レ
ンズ7の表面部上に誘電体多層膜9を形成することによ
り構成してもよい。さらに、この光学ピックアップ装置
においては、上記フィルタ6は、図4に示すように、上
記ビームスプリッタ5の主面部上に誘電体多層膜9を形
成することにより構成してもよい。そして、この光学ピ
ックアップ装置においては、上記フィルタ6は、図5に
示すように、上記ビーム合成プリズム3の半透過膜部上
に誘電体多層膜9を形成することにより構成してもよ
い。
【0067】そして、この光学ピックアップ装置におい
て、上記開口手段は、図6に示すように、いわゆるダイ
クロイックミラー12としてもよい。このダイクロイッ
クミラー12は、上記ビーム合成プリズム3及び上記グ
レーティング4間の光路上に配設され、該ビーム合成プ
リズム3より射出された上記各レーザ光束を反射させ、
該グレーティング4に入射させる。
【0068】このダイクロイックミラー12は、透明板
の主面部上に誘電体多層膜が被着形成されて構成され、
反射率について波長選択性を有している。
【0069】このダイクロイックミラー12において
は、上記各レーザ光束のビーム径よりも小径となされこ
れらレーザ光束の光軸近傍の中央部分のみが反射する領
域が、上記第1及び第2の波長のレーザ光束を反射させ
る領域、すなわち、波長が635nm乃至780nmの
レーザ光束を反射させる領域となっている。
【0070】そして、このダイクロイックミラー12に
おいては、上記中央部分の領域の外周側であって上記各
レーザ光束のビーム径に略々対応した外径を有する円環
状の領域が、上記第1の波長のレーザ光束のみを反射さ
せる領域、すなわち、波長が635nm、または、65
0nmのレーザ光束のみを反射させる領域となってい
る。
【0071】したがって、上記ダイクロイックミラー1
2は、このダイクロイックミラー12に入射されるレー
ザ光束の波長に応じて、該レーザ光束を反射する領域
(開口部に相当する領域)の直径を変化させる。すなわ
ち、このダイクロイックミラー12においては、入射さ
れるレーザ光束の波長が上記第1の波長(635nm、
または、650nm)であるときには、このダイクロイ
ックミラー12の略々全面部分(上記領域A及び上記領
域B)が該レーザ光束を反射する領域となる。
【0072】このとき、上記対物レンズ7の開口数は、
0.6となる。
【0073】そして、このダイクロイックミラー12に
おいては、入射されるレーザ光束の波長が上記第2の波
長(780nm)であるときには、このダイクロイック
ミラー12の中央部分の領域のみが該レーザ光束を反射
する領域となる。
【0074】このとき、上記対物レンズ7の実質的な開
口数は、0.45となる。
【0075】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る光学ピック
アップ装置においては、互いに異なる波長の光束を発す
る第1及び第2の光源と光学記録媒体との間に配設され
該光学記録媒体の信号記録面上に集光される光束の波長
に応じて該光束を透過させる開口部の直径が選択される
開口手段により、該対物レンズの開口数を選択的に変化
させることができる。
【0076】したがって、この光学ピックアップ装置に
おいては、基板の厚みが異なる複数種類の光学記録媒体
のそれぞれに応じた波長の光束を発する光源の選択に連
動させて、対物レンズの開口数を該複数種類の光学記録
媒体のそれぞれの基板の厚みに応じた値に選択的に変化
させることができる。
【0077】すなわち、本発明は、基板の厚さが異なる
光学記録媒体に対しても、情報信号の記録及び再生が良
好に行えるようになされた光学ピックアップ装置及びこ
の光学ピックアップ装置を備えて構成された記録再生装
置を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光学ピックアップ装置の要部の構
成を示す側面図である。
【図2】上記光学ピックアップ装置を構成するフィルタ
の構成を示す平面図である。
【図3】上記光学ピックアップ装置においてフィルタを
対物レンズに被着形成した構成を示す側面図である。
【図4】上記光学ピックアップ装置においてフィルタを
ビームスプリッタに被着形成した構成を示す側面図であ
る。
【図5】上記光学ピックアップ装置においてフィルタを
ビーム合成プリズムに被着形成した構成を示す側面図で
ある。
【図6】上記光学ピックアップ装置においてフィルタを
ダイクロイックミラーに代えた構成を示す側面図であ
る。
【図7】従来の光学ピックアップ装置の要部の構成を示
す側面図である。
【符号の説明】
1 第1の半導体レーザ、2 第2の半導体レーザ、3
ビーム合成プリズム、5 ビームスプリッタ、6 フ
ィルタ、7 対物レンズ、8 光検出器、12ダイクロ
イックミラー、101 第1の光ディスク、102 第
2の光ディスク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の波長の光束の発する第1の光源
    と、 第2の波長の光束の発する第2の光源と、 上記第1の波長の光束及び上記第2の波長の光束を合成
    する光束合成手段と、 上記光束合成手段により合成された上記各光束が入射さ
    れ、これら光束を光学記録媒体の信号記録面上に集光さ
    せる対物レンズと、 上記信号記録面よりの上記各光束の反射光を検出する光
    検出手段と、 上記光束合成手段と上記光学記録媒体との間に配設さ
    れ、該信号記録面上に集光される光束の波長に応じて、
    該光束を透過させる開口部の直径が選択される開口手段
    とを備えた光学ピックアップ装置。
  2. 【請求項2】 開口手段は、対物レンズの面上に形成さ
    れている波長選択フィルタであることとなされた請求項
    1記載の光学ピックアップ装置。
  3. 【請求項3】 第1の波長の光束の発する第1の光源
    と、第2の波長の光束の発する第2の光源と、該第1の
    波長の光束及び該第2の波長の光束を合成する光束合成
    手段と、この光束合成手段により合成された上記各光束
    が入射されてこれら光束を光学記録媒体の信号記録面上
    に集光させる対物レンズと、該信号記録面よりの上記各
    光束の反射光を検出する光検出手段と、該光束合成手段
    と該光学記録媒体との間に配設されて該信号記録面上に
    集光される光束の波長に応じて該光束を透過させる開口
    部の直径が選択される開口手段とを有して構成された光
    学ピックアップ装置と、 装着された光学記録媒体が上記第1の波長の光束に適合
    された第1の光学記録媒体であるか上記第2の波長の光
    束に適合された第2の光学記録媒体であるかを判別する
    判別手段と、 上記判別手段による判別結果に応じて、上記光学ピック
    アップ装置を制御する制御手段とを備え、 上記制御手段は、装着された光学記録媒体が上記第1の
    光学記録媒体であるときには、上記第1の光源を点灯さ
    せ、装着された光学記録媒体が上記第2の光学記録媒体
    であるときには、上記第2の光源を点灯させることとな
    された記録再生装置。
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