JPH09212896A - 光学ピックアップ装置 - Google Patents

光学ピックアップ装置

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JPH09212896A
JPH09212896A JP8015967A JP1596796A JPH09212896A JP H09212896 A JPH09212896 A JP H09212896A JP 8015967 A JP8015967 A JP 8015967A JP 1596796 A JP1596796 A JP 1596796A JP H09212896 A JPH09212896 A JP H09212896A
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JP
Japan
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wire grid
objective lens
optical
grid aperture
pickup device
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Withdrawn
Application number
JP8015967A
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English (en)
Inventor
Hideyoshi Horigome
秀嘉 堀米
Sunao Aoki
青木  直
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明基板の厚さが異なる複数種類の光ディス
クに対して、情報信号の記録再生が行える光学ピックア
ップ装置を提供する。 【解決手段】 電気光学素子7によって偏光方向を調整
した光束を、円環状のワイヤグリッドアパーチャ12を
介して、対物レンズ4に入射させる。光ディスクの透明
基板の厚さに応じて偏光方向を調整することにより、対
物レンズ4の開口数(NA)を変化させることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクの如き
光学記録媒体に対して情報信号の書き込み及び読み出し
を行う光学ピックアップ装置に関する技術分野に属す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、情報信号の記録媒体として光ディ
スクや光カードの如き光学記録媒体が提案され、また、
このような光学記録媒体に対して情報信号の書き込み及
び読み出しを行う光学ピックアップ装置が提案されてい
る。
【0003】このような光学記録媒体は、ポリカーボネ
イトの如き透明材料からなる基板と、この基板の一主面
部上に被着形成された信号記録層とを有して構成されて
いる。
【0004】上記光学ピックアップ装置は、光源となる
半導体レーザと、この半導体レーザより発せられた光束
が入射されるビームスプリッタ、このビームスプリッタ
を経た光束が入射される対物レンズ、及び、光検出器を
有している。上記ビームスプリッタは、反射面を、上記
半導体レーザよりの光束の光軸に対して45°の傾きと
なるように配設されている。
【0005】そして、上記対物レンズに入射された光束
は、この対物レンズにより、上記光学記録媒体の信号記
録面上に集光して照射される。このとき、この光束は、
上記光学記録媒体の基板側よりこの光学記録媒体に対し
て照射され、該基板を透過して上記信号記録層の表面部
である上記信号記録面上に集光される。この対物レンズ
は、2軸アクチュエータに支持されて移動操作されるこ
とにより、常に、上記信号記録面上の情報信号が記録さ
れる箇所(記録トラック)に上記光束を集光させる。
【0006】上記光学記録媒体においては、上記対物レ
ンズを経た光束が集光されて照射されることにより、こ
の光束が照射された箇所に情報信号の記録が行われる。
【0007】上記信号記録面上に照射された光束は、こ
の信号記録面上に記録された情報信号に応じて、光量、
または、偏光方向を変調されて該信号記録面により反射
され、上記対物レンズに戻る。
【0008】上記信号記録面により反射された反射光束
は、上記対物レンズを経て、上記ビームスプリッタに至
る。この反射光束は、上記ビームスプリッタにより、上
記半導体レーザに戻る経路に対して分岐され、上記光検
出器に向かう。
【0009】上記光検出器は、フォトダイオードの如き
受光素子であって、上記ビームスプリッタを経た光束を
受光し、電気信号に変換する。この光検出器より出力さ
れる電気信号に基づいて、上記光学記録媒体に記録され
た情報信号の再生が行われる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な光ディスクの如き光学記録媒体においては、コンピュ
ータ用の補助記憶装置として、また、音声及び画像信号
の記録媒体として用いるために、情報信号の記録密度の
高密度化が進められている。
【0011】このように記録密度が高密度化された光学
記録媒体に対して情報信号の記録及び再生を行うには、
上記対物レンズをより開口数(NA)の大きなものとし
て、この光学記録媒体上に上記光束が集光されることに
より形成されるビームスポットを小さくする必要があ
る。
【0012】しかしながら、上記対物レンズの開口数が
大きくなると、上記光学記録媒体の傾き、この光学記録
媒体の基板の厚みムラ、及び、この光学記録媒体上にお
ける上記光束のデフォーカス(焦点ずれ)に対する許容
度が減少することとなり、この光学記録媒体に対する情
報信号の記録及び再生が困難となってしまう。
【0013】例えば、上記光学記録媒体の上記対物レン
ズの光軸に対する傾き(スキュー)が生ずると、上記信
号記録面上に集光される光束において波面収差が生じ、
上記光検出器より出力される電気信号(RF出力)に影
響が出る。
【0014】この波面収差は、上記対物レンズの開口数
の3乗と上記光学記録媒体の傾き角(スキュー角)の約
1乗に比例して発生する3次のコマ収差が支配的であ
る。したがって、上記光学記録媒体の傾きに対する許容
値は、上記対物レンズの開口数の3乗に反比例すること
となり、すなわち、この開口数が大きくなれば小さくな
る。
【0015】厚さ1.2mm、直径80mmまたは12
0mmの円盤状のポリカーボネイトにより形成された基
板を有して構成され、現在、一般に広く用いられている
光ディスク(いわゆる「コンパクトディスク」の如きも
の)においては、傾き角が±0.5°乃至±1°の傾き
が生ずることがある。
【0016】このような光ディスクにおいては、この光
ディスクに照射される光束において上述のような波面収
差が生じ、この光ディスク上におけるビームスポットが
非対称形状となり、符号間干渉が著しく生じて、正確な
信号再生が困難となる。
【0017】このような3次のコマ収差の量は、光ディ
スクの基板の厚さに比例する。そのため、上記基板の厚
さを薄くする(例えば0.6mmとする)ことにより、
3次のコマ収差を半減させることができる。このように
してコマ収差を減少させることとした場合、上記光ディ
スクとして、基板の厚さが1.2mmのものと、該基板
の厚さが0.6mmのものとが混在して使用されること
となる。
【0018】ところで、上記対物レンズによって集光さ
れる収束光束の光路中に厚さtの平行平面板が挿入され
ると、この厚さtと該対物レンズの開口数NAに関連し
て、t×(NA)4に比例する球面収差が発生する。
【0019】上記対物レンズは、この球面収差が補正さ
れるように設計される。すなわち、上記基板の厚さが異
なると発生する球面収差の量も異なるので、上記対物レ
ンズは、所定の基板の厚さに適合されたものとして設計
される。
【0020】そして、例えば0.6mmの厚さの基板を
有する光ディスクに適合されて設計された対物レンズを
用いて、1.2mmの厚さの基板を有する光ディスク
(例えば、「コンパクトディスク」、追記型光ディス
ク、光磁気ディスク)に対して情報信号の記録及び再生
を行おうとした場合には、これらの基板の厚さの違い
(0.6mm)が上記光学ピックアップ装置が対応し得
る基板の厚さの誤差の許容範囲を大幅に越えていること
となる。この場合には、上記対物レンズが上記基板の厚
さの違いにより発生する球面収差を補正することができ
ず、良好な情報信号の記録及び再生が行えない。
【0021】ここで、機械的な絞りを用いて、上記対物
レンズの開口数を上記光学記録媒体の基板の厚さに応じ
て変化させることが考えられる。しかしながら、機械的
な絞りを設けることは、光学ピックアップ装置の構成の
複雑化、大型化を招来することとなる。また、上記対物
レンズが上記光学記録媒体に追従して上記2軸アクチュ
エータにより移動操作されるので、この対物レンズと上
記絞りとの位置関係が変動し、この対物レンズによる球
面収差の補正を良好な状態に維持することが困難であ
る。
【0022】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提
案されるものであって、基板の厚さが異なる光学記録媒
体に対しても、情報信号の記録及び再生が良好に行える
ようになされた光学ピックアップ装置の提供という課題
を解決しようとするものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明に係る光学ピックアップ装置は、光源と、こ
の光源より射出された光束を光学記録媒体の信号記録面
上に集光させる対物レンズと、該信号記録面よりの該光
束の反射光を検出する光検出手段と、該光源と該対物レ
ンズとの間に配設され該光源側より該対物レンズに入射
する光束の偏光状態に応じて該光束を透過させる開口部
の面積が変化する開口手段とを備えたものである。
【0024】また、本発明は、上記光学ピックアップ装
置において、上記光源側より上記対物レンズに入射する
光束の偏光状態を変化させる偏光状態可変手段を設けた
ものである。
【0025】さらに、本発明は、上記光学ピックアップ
装置において、上記開口手段は、透明板上の環状部分に
形成されたワイヤグリッドアパーチャであることとし、
上記偏光状態可変手段は、光源と上記ワイヤグリッドア
パーチャとの間に配設された電気光学素子であることと
したものである。
【0026】そして、本発明は、上記光学ピックアップ
装置において、上記透明板は、電気光学素子であること
とし、上記ワイヤグリッドアパーチャは、該電気光学素
子の表面電極となっていることとしたものである。
【0027】また、本発明は、上記光学ピックアップ装
置において、上記開口手段を対物レンズの光軸回りに回
転操作する回転操作手段を設けたものである。
【0028】さらに、本発明は、上記光学ピックアップ
装置において、上記開口手段は、透明板及びこの透明板
上の環状部分に形成されたワイヤーグリッドアパーチャ
からなるワイヤーグリッドアパーチャープレートである
こととしたものである。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。
【0030】この実施の形態は、本発明に係る光学ピッ
クアップ装置を、基板の厚さが0.6mmの光学記録媒
体である第1の光ディスク及び基板の厚さが1.2mm
の光学記録媒体である第2の光ディスクとの双方に対し
て、情報信号の記録及び再生が行える光学ピックアップ
装置として構成したものである。
【0031】上記第1の光ディスクは、図1及び図2に
示すように、厚さD2(0.6mm)、直径120mm
の円盤状のポリカーボネイトにより形成された基板と、
この基板の一主面部上に形成された信号記録層とを有し
て構成されている。この第1の光ディスク6aは、2枚
の第1の光ディスク6aが上記信号記録層側同士を貼り
合わされて、厚さ1.2mmの円盤体(いわゆる両面デ
ィスク)を構成している。
【0032】この第1の光ディスク6aは、波長が63
5nmのレーザ光束により、開口数(NA)が0.6の
対物レンズを介して、情報信号の記録及び再生をなされ
るように構成されている。
【0033】このような第1の光ディスク6aに該当す
るものとしては、例えば、いわゆる「デジタル・ビデオ
・ディスク(DVD)」が提案されている。
【0034】上記第2の光ディスク6bは、厚さD
1(1.2mm)、直径80mmまたは120mmの円
盤状のポリカーボネイトにより形成された基板と、この
基板の一主面部上に形成された信号記録層とを有して構
成されている。
【0035】この第2の光ディスク6bは、波長が78
0nmのレーザ光束により、開口数が0.45の対物レ
ンズを介して、情報信号の記録及び再生をなされるよう
に構成されている。
【0036】このような第2の光ディスク6bに該当す
るものとしては、例えば、いわゆる「コンパクト・ディ
スク(CD)」が提案されている。
【0037】そして、本発明に係る光学ピックアップ装
置は、図1に示すように、光源となる半導体レーザ2を
有している。この半導体レーザ2は、直線偏光のコヒー
レント光であるレーザ光束を発する。このレーザ光束
は、発散光束である。また、このレーザ光束の波長は、
635nmである。
【0038】上記レーザ光束は、偏光状態可変手段とな
る電気光学素子7を透過して、ビームスプリッタ3に至
る。上記電気光学素子は、例えば、液晶素子等であっ
て、透明な平板状に形成され、図3に示すように、両面
部を透明電極(ITO)13,14により挟まれてい
る。この電気光学素子7は、上記各透明電極13,14
間に電圧を印加することにより、透過するレーザ光束の
偏光方向を変化させる。上記各透明電極13,14間に
は、電源9及びスイッチ8が直列に接続されている。す
なわち、上記スイッチ8を閉成すると、上記電源9によ
り、上記各透明電極13,14間に電圧が印加される。
【0039】この光学ピックアップ装置では、上記電気
光学素子7は、上記電源9により電圧を印加されると、
この電気光学素子7を透過するレーザ光束の偏光方向を
90°回転させる。
【0040】上記ビームスプリッタ3は、平板状に形成
され、主面部を上記半導体レーザ2よりのレーザ光束の
光軸に対して45°の傾斜角として配設されている。こ
のビームスプリッタ3は、上記半導体レーザ2よりのレ
ーザ光束を上記主面部により反射して、90°偏向させ
る。
【0041】上記ビームスプリッタ3において反射され
たレーザ光束は、開口手段となるワイヤグリッドアパー
チャ12を経て、対物レンズ4に入射される。このワイ
ヤグリッドアパーチャ12は、図19及び図23に示す
ように、透明板11の主面部上の周囲側円環状領域に形
成されている。このワイヤグリッドアパーチャ12と上
記透明板11とは、ワイヤグリッドアパーチャプレート
を構成している。
【0042】上記ワイヤグリッドアパーチャ12は、上
記ワイヤグリッドアパーチャプレートに入射されるレー
ザ光束の偏光状態に応じて、該レーザ光束を透過させる
開口部の面積を変化させる。
【0043】すなわち、上記ワイヤグリッドアパーチャ
12は、図12に示すように、多数の平行導体線19が
配列されて構成されており、これら平行導体線19のピ
ッチ(周期)dは、このワイヤグリッドアパーチャ12
に入射されるレーザ光束の波長よりも短くなされてい
る。そして、このワイヤグリッドアパーチャ12におい
ては、偏光方向が上記各平行導体線19の方向に一致し
たP偏光は、このワイヤグリッドアパーチャ12を透過
することなく、反射される。また、このワイヤグリッド
アパーチャ12においては、偏光方向が上記各平行導体
線19の方向に対して垂直であるS偏光は、このワイヤ
グリッドアパーチャ12により反射されることなく、透
過する。
【0044】このワイヤグリッドアパーチャプレートに
おいては、上記各平行導体線19の幅をaとし、ピッチ
(周期)をdとしたとき、(a/d)≒0.6であるこ
とが望ましく、また、レーザ光束の波長をλとしたと
き、(λ/d)≧5程度であることが望ましい。さら
に、上記透明板11の屈折率は、1に近いことが望まし
い。
【0045】上記ワイヤグリッドアパーチャプレートに
おいては、入射されるレーザ光束が上記ワイヤグリッド
アパーチャ12に対してP偏光であるときには、このワ
イヤグリッドアパーチャプレートの中央部分の該ワイヤ
グリッドアパーチャ12が形成されていない部分のみが
開口部となる。そして、このワイヤグリッドアパーチャ
プレートにおいては、入射されるレーザ光束が上記ワイ
ヤグリッドアパーチャ12に対してS偏光であるときに
は、このワイヤグリッドアパーチャプレートの全面が開
口部となる。
【0046】上記ワイヤグリッドアパーチャプレートを
経たレーザ光束は、対物レンズ4に入射される。この対
物レンズ4は、上記ワイヤグリッドアパーチャプレート
とともに、レンズ枠10により支持されている。
【0047】上記対物レンズ4は、上記半導体レーザ2
より射出されたレーザ光束を、上記各光ディスク6a,
6bの信号記録面上に集光させる。すなわち、上記対物
レンズ4に入射されたレーザ光束は、この対物レンズ4
により、上記各光ディスク6a,6bの信号記録面上に
集光して照射される。
【0048】このとき、このレーザ光束は、上記各光デ
ィスク6a,6bの基板側よりこれら光ディスク6a,
6bに対して照射され、該基板を透過して上記信号記録
層の表面部である上記信号記録面上に集光される。この
対物レンズ4は、上記レンズ枠10を介して、2軸アク
チュエータにより支持され、上記ワイヤグリッドアパー
チャプレートとともに、図1中矢印F及び矢印Tで示す
ように、光軸方向及び光軸に直交する方向に移動操作さ
れることにより、常に、上記信号記録面上の情報信号が
記録される箇所(記録トラック)に上記レーザ光束を集
光させる。
【0049】上記対物レンズ4は、開口数(NA)が
0.6となっている。上記対物レンズ4は、この対物レ
ンズ4によって集光される収束光束の光路中に厚さtの
平行平面板が挿入されたときに、t×(NA)4に比例
して発生する球面収差が補正されるように設計されてい
る。すなわち、上記対物レンズ4は、基板の厚さが0.
6mmの光学記録媒体に適合されたものとして設計され
ている。
【0050】上記各光ディスク6a,6bにおいては、
上記対物レンズ4を経たレーザ光束が集光されて照射さ
れることにより、このレーザ光束が照射された箇所に情
報信号の記録が行われる。
【0051】また、上記信号記録面上に照射されたレー
ザ光束は、この信号記録面上に記録された情報信号に応
じて、光量、または、偏光方向を変調されて該信号記録
面により反射され、上記対物レンズ4に戻る。
【0052】この光学ピックアップ装置においては、上
記電気光学素子7は、上記半導体レーザ2と上記ワイヤ
グリッドアパーチャ12との間に配設されており、上記
スイッチ8の開閉によって、該半導体レーザ2側より上
記対物レンズ4に入射するレーザ光束の偏光状態を変化
させることができる。
【0053】そして、上記ワイヤグリッドアパーチャ1
2は、上記半導体レーザ2と上記対物レンズ4との間に
配設され、該半導体レーザ2側より該対物レンズ4に入
射するレーザ光束の偏光状態に応じて、該レーザ光束を
透過させる開口部の面積が変化する。
【0054】すなわち、上記ワイヤグリッドアパーチャ
プレートにおいては、上記電気光学素子7を透過したレ
ーザ光束が上記ワイヤグリッドアパーチャ12に対して
P偏光であるときには、図3に示すように、該ワイヤグ
リッドアパーチャプレートの全面に入射したレーザ光束
Raが、上記対物レンズ4により集光される。このと
き、上記対物レンズ4の開口数(NA)は、0.6とな
っている。
【0055】また、上記ワイヤグリッドアパーチャプレ
ートにおいては、上記スイッチ8が操作されることによ
って、上記電気光学素子7を透過したレーザ光束が上記
ワイヤグリッドアパーチャ12に対してS偏光となされ
ると、図4に示すように、該ワイヤグリッドアパーチャ
プレートの中央部分に入射したレーザ光束Rbのみが、
上記対物レンズ4により集光される。このとき、上記対
物レンズ4の開口数は、0.3となる。
【0056】そして、この光学ピックアップ装置は、上
記信号記録面よりの上記レーザ光束Ra,Rbの反射光
束を検出する光検出手段となる光検出器5を有してい
る。
【0057】すなわち、上記信号記録面により反射され
た反射光束は、上記対物レンズ4を経て、上記ビームス
プリッタ3に至る。この反射光束は、上記ビームスプリ
ッタ3を透過することにより、上記半導体レーザ2に戻
る経路に対して分岐され、上記光検出器5に向かう。
【0058】上記光検出器5は、フォトダイオードの如
き受光素子であって、上記ビームスプリッタ3を経た反
射光束を受光し、電気信号に変換する。この光検出器5
より出力される電気信号に基づいて、上記各光ディスク
6a,6bに記録された情報信号の再生が行われる。
【0059】この光学ピックアップ装置において、上記
第1の光ディスク6aに対して情報信号の記録及び再生
を行うときには、図3に示すように、上記ワイヤグリッ
ドアパーチャプレートの全面部が開口部となされ、上記
対物レンズ4の開口数は、0.6となる。
【0060】この場合には、上記第1の光ディスク6a
に対する情報信号の記録及び再生の本来の条件、すなわ
ち、対物レンズ4の開口数が0.6でレーザ光束の波長
が635nmという条件が満足されており、図30中の
曲線(a)または(b)及び図31中の点線(NA=
0.6)で示す曲線に示すように、この第1の光ディス
ク6aに記録されている全ての信号(3T乃至11T
(Tはチャンネルビット))について、十分な空間周波
数特性(Modulation transfer function;MTF)が得
られており、良好な記録及び再生が可能である。
【0061】また、この光学ピックアップ装置におい
て、上記第2の光ディスク6bに対して情報信号の記録
及び再生を行うときには、図4に示すように、上記ワイ
ヤグリッドアパーチャプレートの中央部分のみが開口部
となされ、上記対物レンズ4の実質的な開口数は、0.
3となる。
【0062】なお、このときの上記対物レンズ4の開口
数は、上記第2の光ディスク6bに対する情報信号の記
録及び再生の本来の条件、すなわち、対物レンズ4の開
口数が0.45でレーザ光束の波長が780nmという
条件における該レーザ光束の上記信号記録面上における
ビームスポット径と略々同一の径のビームスポットが形
成されるように、0.45×(635/780)という
関係により、0.37程度まで大きくしてもよい。
【0063】そして、このときには、上記基板の厚さt
と上記対物レンズ4の開口数(NA)とに関連して、す
なわち、t×(NA)4に比例して発生する球面収差
が、該開口数が小さいために抑えられ、上記第2の光デ
ィスク6bに対する良好な記録及び再生が実現される。
【0064】すなわち、この場合には、図30中の曲線
(c)または(d)及び図31中の実線(NA=0.
3)で示す曲線に示すように、この第2の光ディスク6
bに記録されている全ての信号(3T乃至11T(Tは
チャンネルビット))について、十分な空間周波数特性
(Modulation transfer function;MTF)が得られて
おり、良好な記録及び再生が可能である。
【0065】この光学ピックアップ装置において、上記
対物レンズ4の開口数の選択は、装着された光ディスク
が上記第1及び第2の光ディスク6a,6bのいずれで
あるのかがわかる場合には、装着された光ディスクの種
類に応じて上記スイッチ8を切換え操作すればよい。
【0066】また、上記第1及び第2の光ディスク6
a,6bのいずれが装着された場合においても、上記対
物レンズ4の開口数を0.3としておき、この状態で装
着された光ディスクの信号を読み取り、この信号の内容
から、装着された光ディスクが該第1及び第2の光ディ
スク6a,6bのいずれであるのかを判別することとし
てもよい。すなわち、上記対物レンズ4の開口数が0.
3である状態においても、図31中の点線(NA=0.
3)で示すように、上記第1の光ディスク6aに記録さ
れた信号のうちの一部は読み取ることができるので、読
み取った信号に基づいて、装着された光ディスクが該第
1の光ディスク6aであることを判別することができ
る。
【0067】なお、上記ワイヤグリッドアパーチャ12
を製作するには、まず、図13に示すように、両面に反
射防止膜33,35が設けられたSi(シリコン)基板
34の片面上に、Ni−Cr(ニッケルクローム)層3
2(厚さ5nm)及びAu(金)層31(厚さ100n
m)を真空蒸着により形成し、さらに、「OFPR50
00」層30(厚さ300nm)をスピンコート法によ
り形成する。上記Ni−Cr層32は、上記反射防止膜
33と上記Au層31との付着力を強めるためのアンダ
ーコーティングである。
【0068】次に、図14に示すように、He−Cdレ
ーザ(発光波長:λ=441.6nm)の2光束干渉
で、ホログラフィック露光を行い、「NMD3」で現像
する。この状態で、レジストパターンの断面形状は、正
弦半波状となる。ここで、露光及び現像条件を制御する
ことにより、上記Au層31の一部を露出させ、上述の
(a/d)を0.6に近づける。
【0069】そして、図15に示すように、垂直方向か
らAr(アルゴン)イオンビームエッチングを行う。こ
のArイオンビームエッチングでは、上記Au層31の
方がフォトレジストよりも早く削れるので、露出してい
たAu部分のみが上記Ni−Cr層32を含めて除去さ
れ、フォトレジスト部が残存することで、グリッドパタ
ーンが形成される。
【0070】次に、図16に示すように、O2プラズマ
により、残存しているフォトレジストを灰化除去するこ
とにより、上記各平行導体線(Au線)19が配列され
た上記ワイヤグリッドアパーチャ12が作成される。
【0071】この光学ピックアップ装置において用いる
上記ワイヤグリッドアパーチャプレートを作成するに
は、図17及び図18に示すように、切断することによ
り複数の透明板11となる基板36上において、該各透
明板11の中央部分に相当する箇所にマスキング37を
行ったうえで、上述のように、ワイヤグリッドアパーチ
ャ12を作成する。すなわち、上記ワイヤグリッドアパ
ーチャ12は、上記基板36上の上記マスキング37が
なされていない部分に作成され、該基板36が上記各透
明板11の大きさに切断されることにより、図19及び
図23に示すように、上記ワイヤグリッドアパーチャプ
レートの周縁側部分のみに形成されていることとなる。
【0072】なお、本発明に係る光学ピックアップ装置
は、図2に示すように、集積素子(いわゆるレーザカプ
ラ)27を用いて構成してもよい。この集積素子27に
おいては、シリコン基板21上に、光源となる半導体レ
ーザ22及び複数の光検出部25,26が形成されてい
る。そして、上記複数の光検出部25,26上には、ビ
ームスプリッタプリズム23が配設されている。
【0073】この集積素子27において、上記半導体レ
ーザ22が発したレーザ光束は、上述した光学ピックア
ップ装置におけると同様に上記電気光学素子7を透過
し、上記ビームスプリッタプリズム23の一端部である
45°の傾斜を有する斜面部24により反射されて、上
記シリコン基板21に対する垂直方向に射出される。こ
のレーザ光束は、上述した光学ピックアップ装置におけ
ると同様に、上記ワイヤグリッドアパーチャプレートを
透過して上記対物レンズ4に入射される。
【0074】上記対物レンズ4により上記各光ディスク
6a,6bの上記信号記録面上に集光されたレーザ光束
は、この信号記録面により反射され、該対物レンズ4及
び上記ワイヤグリッドアパーチャプレートを経て、上記
斜面部24に戻る。この斜面部24に戻った反射光束
は、この斜面部24において屈折されつつ、上記ビーム
スプリッタプリズム23内に入射する。このビームスプ
リッタプリズム23内に入射した光束は、上記各光検出
部25,26に照射される。上記各光検出部25,26
は、照射された光束に応じた電気信号を出力する。
【0075】また、この光学ピックアップ装置におい
て、上記ワイヤグリッドアパーチャ12は、図9に示す
ように、上記対物レンズ4の表面部上に形成することと
してもよい。さらに、この光学ピックアップ装置におい
て、上記ワイヤグリッドアパーチャ12は、この光学ピ
ックアップ装置が収差補正板を有する場合においては、
この収差補正板の表面部上に形成することとしてもよ
い。
【0076】そして、この光学ピックアップ装置におい
ては、図10に示すように、上記ワイヤグリッドアパー
チャプレートを上記対物レンズ4の光軸に対して傾ける
ことにより、上記ワイヤグリッドアパーチャ12により
反射された迷光Rcが上記半導体レーザ2に戻ることを
防止できる。上記迷光Rcが上記半導体レーザ2に戻る
と、この半導体レーザ2において雑音(ノイズ)が発生
する。
【0077】また、この光学ピックアップ装置において
は、上記迷光Rcを利用して、上記半導体レーザ2のオ
ートパワーコントロール(APC)や、上記対物レンズ
4の位置を検出する位置センサを構成することができ
る。
【0078】すなわち、図4に示すように、上記ワイヤ
グリッドアパーチャ12により反射された迷光Rcの光
量を受光素子15により検出し、この検出結果に基づい
て、上記半導体レーザ2の発光出力を制御すれば、この
半導体レーザ2の発光出力を一定に維持するオートパワ
ーコントロール(APC)が実現できる。また、上記ワ
イヤグリッドアパーチャ12により反射された迷光Rc
の光量を複数の受光素子15,16により検出し、差分
器17により、これらの検出結果の差分を求めれば、上
記対物レンズ4の位置を検出する位置センサが構成でき
る。
【0079】そして、上記ワイヤグリッドアパーチャプ
レートは、図11に示すように、上記対物レンズ4より
も上記光ディスク6a,6b側に配設することとしても
よい。
【0080】さらに、この光学ピックアップ装置におい
ては、図22に示すように、上記ワイヤグリッドアパー
チャプレートを構成する透明板11を、電気光学素子7
としてもよい。この場合には、上記ワイヤグリッドアパ
ーチャ12は、上記各平行導体線(Au線)19を一端
側において互いに導通されたものとしておき、上記電気
光学素子7の一方の表面電極として使用する。
【0081】すなわち、このワイヤグリッドアパーチャ
プレートにおいては、上記電気光学素子7である透明板
11は、上記ワイヤグリッドアパーチャ12及び透明電
極14に挟まれており、これらワイヤグリッドアパーチ
ャ12及び透明電極14間に電源41により電圧が印加
されることにより、透過する光束の偏光方向を変化させ
ることとなる。
【0082】さらに、この光学ピックアップ装置におけ
るワイヤグリッドアパーチャプレートは、図20及び図
24に示すように、上記透明板11上の中央部分のみに
ワイヤグリッドアパーチャ38が形成されたものとして
もよい。
【0083】この場合には、上記レーザ光束の偏光方向
を変化させることにより、上記第1の光ディスク6aに
ついて通常の条件で記録及び再生を行う状態と、この第
1の光ディスク6aについて、いわゆる超解像の記録及
び再生を行う状態とに切換えられる。超解像の記録及び
再生とは、上記レーザ光束の中央部分のみを遮光するこ
とにより、実質上、上記信号記録面上におけるビームス
ポットの径を小さくして、超高密度の信号記録及び再生
を行うものである。
【0084】また、この光学ピックアップ装置における
ワイヤグリッドアパーチャプレートは、図21及び図2
5に示すように、上記透明板11上の周囲側部分にワイ
ヤグリッドアパーチャ12が形成され、この透明板11
上の中央部分には周囲側のワイヤグリッドアパーチャ1
2とは直交する方向性を有するワイヤグリッドアパーチ
ャ38が形成されたものとしてもよい。
【0085】この場合には、上記レーザ光束の偏光方向
を変化させることにより、上記対物レンズ4の開口数を
小さくして上記第2の光ディスク6bについて記録及び
再生を行う状態と、上記第1の光ディスク6aについ
て、いわゆる超解像の記録及び再生を行う状態とに切換
えられる。
【0086】さらに、この光学ピックアップ装置におけ
るワイヤグリッドアパーチャプレートは、図26に示す
ように、上記透明板11上の周囲側部分にワイヤグリッ
ドアパーチャ12が形成され、この透明板11上の中央
部分には周囲側のワイヤグリッドアパーチャ12とは上
記各平行導体線19のピッチの異なるワイヤグリッドア
パーチャ42が形成されたものとしてもよい。
【0087】この場合には、上記レーザ光束の波長に依
って、上記対物レンズ4の開口数を選択的に変化させる
ことができる。
【0088】そして、この光学ピックアップ装置におけ
るワイヤグリッドアパーチャプレートは、図27に示す
ように、上記透明板11上の周囲側部分にワイヤグリッ
ドアパーチャ12が形成され、この透明板11上の中央
部分の円環状領域には周囲側のワイヤグリッドアパーチ
ャ12とは直交する方向性を有するワイヤグリッドアパ
ーチャ38が形成され、さらに、この透明板11上の中
央部分に周囲側のワイヤグリッドアパーチャ12と同一
の方向性を有するワイヤグリッドアパーチャ39が形成
されたものとしてもよい。
【0089】この場合には、上記レーザ光束の偏光方向
を変化させることにより、上記第2の光ディスク6bに
ついて上記対物レンズ4の開口数が小さくなされるとと
もにいわゆる超解像の記録及び再生を行う状態と、上記
第1の光ディスク6aについて、いわゆる超解像の記録
及び再生を行う状態とに切換えられる。
【0090】さらに、この光学ピックアップ装置におけ
るワイヤグリッドアパーチャプレートは、図28に示す
ように、上記透明板11上の周囲側部分の半分の領域に
一方のワイヤグリッドアパーチャ12aが形成され、該
透明板11上の周囲側部分の残る半分の領域に前記第1
のワイヤグリッドアパーチャ12aと異なる方向性(直
交する方向性)を有する他方のワイヤグリッドアパーチ
ャ12bが形成されたものとしてもよい。
【0091】この場合には、上記レーザ光束の偏光方向
を変化させることにより、上記対物レンズ4の光軸に対
して非対称な開口が形成され、上記光ディスク6a,6
bや該対物レンズ4の傾き(スキュー)によるコマ収差
の発生を補正することができる。
【0092】また、この光学ピックアップ装置における
ワイヤグリッドアパーチャプレートは、図29に示すよ
うに、上記透明板11上の中央部分の楕円形の領域を除
いた周囲側部分にワイヤグリッドアパーチャ12が形成
されたものとしてもよい。
【0093】この場合には、上記レーザ光束の偏光方向
を変化させることにより、楕円形の開口が形成され、上
記信号記録面上における上記光ディスク6a,6bのラ
ジアル(Radial)方向(記録トラックに沿う方向)とタ
ンジェンシャル(Tangential)方向(記録トラックに直
交する方向)とで径の異なるビームスポットを形成する
ことができる。例えば、この場合には、ラジアル方向の
ビームスポット径を開口数が0.3の対物レンズにより
形成されたものとし、タンジェンシャル方向のビームス
ポット径を開口数が0.2乃至0.4の対物レンズによ
り形成されたものとすることができる。
【0094】なお、上記図20及び図21、図24乃至
図29により示した各ワイヤグリッドアパーチャプレー
トにおいては、上記透明板11を上記電気光学素子7と
し、上記各ワイヤグリッドアパーチャ12,38,3
9,42,12a,12bをそれぞれ該電気光学素子7
の一方の電極として用いることとしてもよい。
【0095】そして、この光学ピックアップ装置は、図
5及び図6に示すように、上記ワイヤグリッドアパーチ
ャプレートを、図5及び図6中矢印Rで示すように、上
記対物レンズ4の光軸回りに回転操作する回転操作手段
を設けて構成してもよい。この場合には、上記光ディス
クの基板の厚さに応じて、該ワイヤグリッドアパーチャ
プレートの回転角度位置を回転させることにより、上記
対物レンズ4の開口数を選択的に変化させることができ
る。この場合には、上記電気光学素子7を設けることを
要しない。
【0096】さらに、この光学ピックアップ装置は、図
7及び図8に示すように、上記ワイヤグリッドアパーチ
ャプレートを上記半導体レーザ2より発せられた発散光
束の光路上に配設し、図7及び図8中矢印Mで示すよう
に、このワイヤグリッドアパーチャプレートを該光路の
光軸に沿って移動操作する移動操作手段を設けて構成し
てもよい。この場合には、上記光ディスクの基板の厚さ
に応じて、該ワイヤグリッドアパーチャプレートの位置
を移動させることにより、上記対物レンズ4の開口数を
選択的に変化させることができる。この場合にも、上記
電気光学素子7を設けることを要しない。
【0097】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る光学ピック
アップ装置においては、光源と対物レンズとの間に配設
され該光源側より該対物レンズに入射する光束の偏光状
態に応じて該光束を透過させる開口部の面積が変化する
開口手段により、該対物レンズの開口数を選択的に変化
させることができる。
【0098】したがって、この光学ピックアップ装置に
おいては、対物レンズの開口数を、基板の厚みが異なる
複数種類の光学記録媒体のそれぞれの基板の厚みに応じ
た値に選択的に変化させることができる。
【0099】すなわち、本発明は、基板の厚さが異なる
光学記録媒体に対しても、情報信号の記録及び再生が良
好に行えるようになされた光学ピックアップ装置を提供
することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光学ピックアップ装置(ワイヤグ
リッドアパーチャと電気光学素子とを有するもの)の要
部の構成を示す斜視図である。
【図2】レーザカプラを用いて構成された本発明に係る
光学ピックアップ装置(ワイヤグリッドアパーチャと電
気光学素子とを有するもの)の要部を示す側面図であ
る。
【図3】上記光学ピックアップ装置において対物レンズ
の開口数を大きくした場合の動作原理を模式的に示す側
面図である。
【図4】上記光学ピックアップ装置において対物レンズ
の開口数を小さくした場合の動作原理を模式的に示す側
面図である。
【図5】上記光学ピックアップ装置の要部の構成の他の
例(ワイヤグリッドアパーチャが回転操作可能となって
いるもの)を示す斜視図である。
【図6】上記レーザカプラを用いて構成された上記光学
ピックアップ装置の要部の他の例(ワイヤグリッドアパ
ーチャが回転操作可能となっているもの)を示す側面図
である。
【図7】上記光学ピックアップ装置の要部の構成のさら
に他の例(ワイヤグリッドアパーチャが移動操作可能と
なっているもの)を示す斜視図である。
【図8】上記レーザカプラを用いて構成された上記光学
ピックアップ装置の要部のさらに他の例(ワイヤグリッ
ドアパーチャが移動操作可能となっているもの)を示す
側面図である。
【図9】上記光学ピックアップ装置において対物レンズ
の表面部にワイヤグリッドアパーチャを形成した例を示
す要部縦断面図である。
【図10】上記光学ピックアップ装置においてワイヤグ
リッドアパーチャを対物レンズの光軸に対して傾斜させ
て配設した例を示す要部縦断面図である。
【図11】上記光学ピックアップ装置においてワイヤグ
リッドアパーチャを対物レンズよりも記録媒体側に配設
した例を示す要部縦断面図である。
【図12】ワイヤグリッドアパーチャの原理を示す斜視
図である。
【図13】ワイヤグリッドアパーチャの第1の製造工程
を示す斜視図である。
【図14】ワイヤグリッドアパーチャの第2の製造工程
を示す斜視図である。
【図15】ワイヤグリッドアパーチャの第3の製造工程
を示す斜視図である。
【図16】ワイヤグリッドアパーチャの第4の製造工程
を示す斜視図である。
【図17】ワイヤグリッドアパーチャのマスキングの工
程を示す斜視図である。
【図18】ワイヤグリッドアパーチャのマスキングの工
程を示す要部斜視図である。
【図19】ワイヤグリッドアパーチャの第1の構成例を
示す斜視図である。
【図20】ワイヤグリッドアパーチャの第2の構成例を
示す斜視図である。
【図21】ワイヤグリッドアパーチャの第3の構成例を
示す斜視図である。
【図22】ワイヤグリッドアパーチャを電気光学素子と
一体的に構成した例を示す斜視図である。
【図23】ワイヤグリッドアパーチャの第1の構成例を
示す平面図である。
【図24】ワイヤグリッドアパーチャの第2の構成例を
示す平面図である。
【図25】ワイヤグリッドアパーチャの第3の構成例を
示す平面図である。
【図26】ワイヤグリッドアパーチャの第4の構成例を
示す平面図である。
【図27】ワイヤグリッドアパーチャの第5の構成例を
示す平面図である。
【図28】ワイヤグリッドアパーチャの第6の構成例を
示す平面図である。
【図29】ワイヤグリッドアパーチャの第7の構成例を
示す平面図である。
【図30】光ディスク上に記録された信号の周波数(波
長λと開口数NAとにより正規化したもの)と上記光学
ピックアップ装置により読み取った信号の空間周波数
(MTF)との関係を示すグラフである。
【図31】光ディスク上に記録された信号の周波数(本
/mm)と上記光学ピックアップ装置により読み取った
信号の空間周波数(MTF)との関係を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
2 半導体レーザ,3 ビームスプリッタ,4 対物レ
ンズ,5 光検出器,6a 第1の光ディスク,6b
第2の光ディスク,7 電気光学素子,11 グリッド
アパーチャプレート,12 グリッドアパーチャ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、上記光源より射出された光束を
    光学記録媒体の信号記録面上に集光させる対物レンズ
    と、 上記信号記録面よりの上記光束の反射光を検出する光検
    出手段と、 上記光源と上記対物レンズとの間に配設され、該光源側
    より該対物レンズに入射する光束の偏光状態に応じて該
    光束を透過させる開口部の面積が変化する開口手段とを
    備えた光学ピックアップ装置。
  2. 【請求項2】 光源側より対物レンズに入射する光束の
    偏光状態を変化させる偏光状態可変手段を備えた請求項
    1記載の光学ピックアップ装置。
  3. 【請求項3】 開口手段は、透明板上の環状部分に形成
    されたワイヤグリッドアパーチャであり、 偏光状態可変手段は、光源と上記ワイヤグリッドアパー
    チャとの間に配設された電気光学素子であることとなさ
    れた請求項2記載の光学ピックアップ装置。
  4. 【請求項4】 透明板は、電気光学素子であることとな
    され、ワイヤグリッドアパーチャは、該電気光学素子の
    表面電極となっている請求項3記載の光学ピックアップ
    装置。
  5. 【請求項5】 開口手段を対物レンズの光軸回りに回転
    操作する回転操作手段を備えた請求項1記載の光学ピッ
    クアップ装置。
  6. 【請求項6】 開口手段は、透明板及びこの透明板上の
    環状部分に形成されたワイヤーグリッドアパーチャから
    なるワイヤーグリッドアパーチャープレートであること
    となされた請求項5記載の光学ピックアップ装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002514778A (ja) * 1998-05-14 2002-05-21 モックステク 概して偏光した光ビームをつくり出すための偏光子装置
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US8947772B2 (en) 2006-08-31 2015-02-03 Moxtek, Inc. Durable, inorganic, absorptive, ultra-violet, grid polarizer
WO2019187667A1 (ja) * 2018-03-30 2019-10-03 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 記録再生装置

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