JPH0944174A - カラオケ装置 - Google Patents

カラオケ装置

Info

Publication number
JPH0944174A
JPH0944174A JP7215332A JP21533295A JPH0944174A JP H0944174 A JPH0944174 A JP H0944174A JP 7215332 A JP7215332 A JP 7215332A JP 21533295 A JP21533295 A JP 21533295A JP H0944174 A JPH0944174 A JP H0944174A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
performance
pitch
singing voice
singing
key
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7215332A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayoshi Okamoto
岡本正義
Kimio Nagasawa
長沢喜美男
Shoji Takeda
武田昭二
Masanori Miyatake
宮武正典
Kazuyoshi Okura
大倉計美
Hirokazu Genno
源野広和
Tetsuya Kimura
木村哲也
Masaaki Taira
正明 平
Kozo Okuda
奥田浩三
Takatoshi Yoshikawa
吉川隆敏
Akira Nakamura
明 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP7215332A priority Critical patent/JPH0944174A/ja
Publication of JPH0944174A publication Critical patent/JPH0944174A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 歌う者にとって歌いやすい環境を一々操作す
ることなく自動的に設定することができるカラオケ装置
を提供する。 【解決手段】 演奏比較部24は、演奏データ選択部2
2から送られる主旋律演奏データと歌声分析部10から
送られる歌声に関するデータとを比較し、その比較結果
に基づき、演奏制御部26が、演奏データに変更を加
え、クロックに関するデータを生成する。具体的には、
演奏の音程と歌声の音程とが合っていなければ主旋律を
強くし、また、演奏のキーが歌い手のキーに合っていな
ければ合わせるようにする。また、テンポが合っていな
ければ歌声のテンポに演奏のテンポを合わせるようにす
る。さらに、出出しで失敗したら演奏をやり直し、歌声
の音量が大きい時には拍手の音を出力するようにする。
また、歌詞の表示フォントの種類、大きさや映像の種類
を変える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラオケ装置に関
するものであり、特に、歌う者の特質に合わせて演奏の
内容を変更することができるカラオケ装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来よりカラオケ装置は、歌の伴奏のみ
を演奏して、この伴奏に合わせて歌うためのものとして
広く使用されている。ここで、従来のカラオケ装置にお
いては、歌う者の声の音域、すなわちキーが歌う者によ
ってそれぞれ異なることから、歌う者のキーに合うよう
に伴奏のキーを上下させることができるものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のキーの
調節においては、手動により一々操作しなければなら
ず、面倒であり、また、どの程度キーを上げたり下げた
りすればよいかが分からない場合もあった。さらに、人
間が歌を歌う場合の特質は、音域だけでなく、音感、リ
ズム感等種々の点で歌う者によって異なり、より歌う者
にとって歌いやすい歌唱環境を提供することが望まれて
いた。そこで、本発明は、歌う者にとって歌いやすい環
境を一々操作することなく自動的に設定することができ
るカラオケ装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するために創作されたものであって、第1には、カラ
オケ装置において、歌声を分析して歌声データを生成す
る歌声分析手段と、上記歌声データと演奏データとを比
較して、演奏を実行する演奏実行手段を制御する制御手
段とを有することを特徴とするものである。本発明のカ
ラオケ装置においては、制御手段により歌声データと演
奏データとを比較して演奏実行手段を制御するので、歌
声に合わせた演奏を行うことができ、歌う者にとって歌
いやすい歌唱環境を提供することができる。
【0005】また、第2には、演奏の音程と歌声の音程
とを比較して、音程が合っていない場合に、演奏の音量
を大きくすることを特徴とする。このようにすることに
より、演奏を聞きやすくできるので歌唱環境を良好にす
ることができる。また、第3には、主旋律の音程と歌声
の音程とを比較して、音程が合っていない場合に、主旋
律の音量を大きくする。この場合には、特に主旋律が強
くなるので歌う者にとってより歌いやすくすることがで
きる。
【0006】また、第4には、制御手段が、歌声のキー
が演奏のキーに合っていない場合に、演奏のキーを歌声
のキーに合わせるようにすることを特徴とする。よっ
て、演奏のキーの方を歌う者のキーに合わせるので、歌
うやすくなる。また、第5には、制御手段が、主旋律の
演奏データにおける高音域の演奏範囲において、歌声の
音程が該主旋律の演奏の音程から所定音域内にない場合
に、演奏のキーを下げることを特徴とする。よって、そ
の高音域における音階が下がるので歌いやすくすること
ができる。また、第6には、制御手段が、主旋律の演奏
データにおける低音域の演奏範囲において、歌声の音程
が演奏の音程から所定音域内にない場合に、演奏のキー
を上げる制御を行うことを特徴とする。よって、その低
音域における音階が上がることになるので歌いやすくな
る。
【0007】また、第7には、制御手段が、歌声のテン
ポが演奏のテンポに合っていない場合に、演奏のテンポ
を歌声のテンポに合わせることを特徴とする。よって、
テンポを取りやすくなり、良好な歌唱環境を提供するこ
とができる。また、第8には、歌声の音程の流れが、演
奏の音程の流れに対して相対的に遅れて合っている場合
に、演奏の流れを遅くすることを特徴とする。よって、
歌声の音程の流れに合わせて演奏が遅くなるので、歌い
やすくなる。また、第9には、歌声の音程の流れが、演
奏の音程の流れに対して相対的に遅れて合っている場合
に、演奏されない時間を形成して演奏のテンポを後にず
らすことを特徴とする。この場合には、特に、拍子が遅
れてずれている場合に演奏を歌声に合わせることができ
る。
【0008】また、第10には、歌声の音程の流れが、
演奏の音程の流れに対して相対的に先走っている場合
に、演奏の流れを速くすることを特徴とする。よって、
歌声の音程の流れに合わせて演奏が速くなるので、歌い
やすくなる。また、第11には、歌声の音程の流れが、
演奏の音程の流れに対して相対的に先走っている場合
に、演奏の一部を省略して演奏のテンポを先にずらすこ
とを特徴とする。この場合には、特に、拍子が先にずれ
ている場合に演奏を歌声に合わせることができる。
【0009】また、第12には、制御手段が、歌を歌い
出す出出しにおいて歌声がない場合に、演奏を始めから
やり直すことを特徴とする。よって、出出しで失敗して
も曲をかけ直すことなく再度歌い始めることができる。
また、第13には、演奏のやり直しを所定回数繰り返し
た場合には、出出しにおいて合図を行うことを特徴とす
る。よって、歌い出しを明確にすることができる。
【0010】また、第14には、制御手段が、歌声の音
量が所定値以上であった場合に、拍手の音を出力するこ
とを特徴とする。よって、熱唱した歌い手に対してその
場の雰囲気をより盛り上げることができる。また、第1
5には、制御手段が、所定の変更要因により歌詞の表示
フォントにおける選択可能事項及び/又は映像における
選択可能事項から所定の選択をすることを特徴とする。
また、第16には、変更要因が、曲の種類や歌声と演奏
の照合度であり、また、表示フォントにおける選択可能
事項が表示フォントの種類や大きさであり、さらに、映
像における選択可能事項が映像の種類であることを特徴
とする。よって、表示フォントや映像を変えてより歌唱
環境を良好とすることができる。また、第17には、制
御手段が、過去の使用者の履歴データに従い、歌う者に
合わせた歌唱環境を提供することを特徴とする。よっ
て、いつも歌う曲をいつもの歌唱環境で歌うことができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図面を利用して
説明する。本発明に基づくカラオケ装置Aは、図1に示
されるように、歌声分析手段としての歌声分析部10
と、制御手段としての比較制御部20と、演奏実行手段
としての演奏実行部30と、アンプ40と、スピーカー
50とを有している。ここで、歌声分析部10は、図示
しないマイクから入力された歌声における音声メロディ
を分析して、音程の経過や声の強さの経過の情報を出力
するものである。
【0012】また、比較制御部20は、演奏データ選択
部22と、演奏歌声比較部24と、演奏制御部26とを
有している。上記比較制御部20は楽曲データ格納部6
0と接続され、楽曲データがレーザーディスク等の楽曲
データ格納部60から比較制御部20に送られる。上記
楽曲データには、主旋律チャンネル番号の情報や演奏デ
ータが含まれる。ここで、上記演奏データ選択部22
は、楽曲データ格納部60からの主旋律チャンネル番号
の情報によって、楽曲データ格納部60から演奏制御部
26に送られる演奏データから主旋律演奏データのみを
抽出して上記演奏歌声比較部24に送る。演奏歌声比較
部24は、演奏データ選択部22から送られた主旋律演
奏データと歌声分析部10から送られた歌声に関する情
報とを比較して、その比較結果を演奏制御部26に送
る。演奏制御部26は、演奏歌声比較部24から送られ
た比較結果に基づき、演奏データを変更するとともに、
演奏クロック制御データを生成する。
【0013】また、演奏実行部30は、演奏制御部26
から送られた変更された演奏データや演奏クロック制御
データに基づき演奏を実行する。アンプ40は、演奏実
行部30で実行された演奏を増幅して、該演奏はスピー
カー50から出力される。
【0014】ここで、上記演奏データの内容について説
明する。MIDI(MusicalInstrumen
t Digital Interface)を例にとっ
て説明すると、MIDI規格に基づく情報はメッセージ
と呼ばれるが、このメッセージは、1バイトのステータ
ス・バイトと、そのステータスによってバイト数が決ま
る1〜2バイトのデータ・バイトとで構成され、例え
ば、図2に示す例では、ステータス・バイトには、4ビ
ットにコマンドの種類が格納され、他の4ビットにチャ
ンネル番号が格納されている。ここで、コマンドの種類
としては、ノートオン、すなわち、音を出すことを意味
する9nHや、ノートオフ、すなわち、音を消すことを
意味する8nH等がある。また、チャンネル番号の数と
しては、1〜16のチャンネルが用意されている。ま
た、データ・バイトにおける1バイト目にはキー・ノー
ト番号、すなわち、キーの高さに関する情報が格納さ
れ、2バイト目にはベロシティ、すなわち、音の強さに
関する情報が格納されている。
【0015】また、演奏クロック制御データについて説
明すると、MIDIクロックは通常4分音符の1/24
であり、このMIDIクロックを変化させることにより
演奏のテンポを変化させることができる。また、MID
Iにおける通信方式は、非同期のシリアル転送であり、
転送レートは31.25kビット/secである。
【0016】上記構成におけるカラオケ装置Aの動作に
ついて、図3〜図5を使用して説明する。まず、ある楽
曲の演奏が始まり、歌う者が歌い始めたとする。する
と、図示しないマイクを通じて歌声が歌声分析部10に
送られ、この歌声分析部10において歌声の分析が行わ
れる。そして、分析の結果、歌声における音程の経過の
情報や声の強さの経過の情報が比較制御部20における
演奏歌声比較部24に送られる。
【0017】演奏歌声比較部24においては、演奏デー
タ選択部22から送られる主旋律演奏データと歌声分析
部10から送られる情報とを比較して、その比較結果を
演奏制御部26に送る。演奏制御部26は、演奏歌声比
較部24からの比較結果に基づき、変更された演奏デー
タを生成するとともに、演奏クロック制御データを生成
して、これらを演奏実行部30に送る。演奏実行部30
は、変更された演奏データや演奏クロック制御データに
基づき、演奏を実行して、アンプ40、スピーカー50
を介して出力する。
【0018】ここで、上記演奏歌声比較部24と演奏制
御部26の具体的な動作について、図3、図4を使用し
て説明する。まず、演奏の主旋律と歌声の音程とが合っ
ているか否かが判断される(S2)。ここで、音程が合
っていない場合とは、歌声があっても音程が合っていな
い場合のみならず、そもそも歌声がない場合もこれに含
まれる。また、音程があっているか否かの判断におい
て、例えば、2キー分以内の違いは合っているとみな
し、3キー分以上異なれば音程が合っていないと判断す
る。そして、音程が合っていれば、以下に示すように主
旋律の音の強さを強くしてあった場合には、その必要が
ないとしてこれを元に戻すようにする(S3)。つま
り、演奏制御部26が主旋律の強さを元に戻すか、ある
いは主旋律を弱くするように演奏データを変更する。
【0019】一方、音程が合っていない場合には、それ
が演奏の出出しの部分であるか否かが判断される(S
4)。ここで、演奏の出出しとは、曲の先頭の出出しの
みならず、間奏後の曲の出出しを含むようにしてもよ
い。そして、演奏の出出しであると判断された場合に
は、演奏の出出しから所定時間内に歌声があるか否かが
判断される(S5)。ここで、所定時間内に歌声がない
場合、出出しから演奏しやり直す(S6)。この所定時
間とは例えば2拍分とする。なお、歌声があっても音程
がずれている場合にも演奏のやり直しをするようにして
もよい。このようにすることにより、出出しで失敗して
も曲をかけ直すことなく再度歌い始めることができる。
【0020】そして、この出出しのやり直しが2回目以
上の場合には、出出しで「ハイ」等の合図を行って歌い
出しを分かりやすくする(S7、S8)。なお、この場
合には、出出しのやり直しが2回目以上の場合に合図す
るとしたが、何回目の出出しに合図を行うかは任意であ
り、1回目から合図してもよい。S7、S8のステップ
が終了したら、再度ステップS1に戻り、上記の処理を
演奏が終了するまで繰り返す。
【0021】次に、ステップS4において、演奏の出出
しではないと判断され、また、ステップS5において出
出しから所定時間内に歌声があると判断された場合に
は、図4に示すステップS9に遷移して、テンポが遅れ
ているか否かが判断される(S9)。つまり、演奏の音
程の履歴と歌声の音程の履歴とを比較して、相対的に所
定時間以上遅れて合っているか否かが判断される(S1
0)。ここで、所定時間とは2拍分とする。そして、2
拍分以上遅れて合っている場合には、歌う者が演奏の速
さについてこれないと判断して、演奏を遅くする(S1
1)。つまり、上記演奏クロック制御データを書き換え
てゆっくり演奏するようにする。なお、上記説明では、
テンポが遅れている時には演奏を遅くするとして説明し
たが、主旋律の演奏を所定時間待ってテンポをずらすよ
うにしてもよい。つまり、所定時間の間、主旋律がない
空白の時間を形成し、主旋律以外の伴奏のみの演奏とし
て主旋律の演奏を待つようにするのである。
【0022】一方、ステップ9においてテンポの遅れは
ないと判断された場合には、ステップS12に遷移し
て、今後はテンポが速いか否かが判断される(S1
2)。つまり、上記と同様に、演奏の音程の履歴と歌声
の音程の履歴とを比較して、相対的に所定時間以上速く
合っているか否かが判断される(S13)。ここで、所
定時間とは2拍分とする。そして、2拍分以上速く合っ
ている場合には、演奏の速さよりも先走っているとし
て、今後は演奏を速くする(S14)。つまり、上記演
奏クロック制御データを書き換えて速く演奏するように
する。なお、上記テンポが遅れている場合とは逆に、主
旋律の演奏の所定時間分を演奏せず、テンポを先にずら
すようにしてもよい。
【0023】なお、上記の演奏速度の変更や演奏の待機
及び省略は、主旋律の演奏中に行うと歌う者を戸惑わせ
ることになるので、間奏の時等所定時間主旋律の演奏が
ない時点で行うようにする。また、主旋律が歌う者に聞
こえないためにテンポが遅れたり速くなっていることも
考えられるので、主旋律の強さが所定値以上の場合にの
み、上記の演奏速度の変更や演奏の待機、省略を行うよ
うにしてもよい。
【0024】以上のようにステップS9とS11でテン
ポのチェックを行い、テンポが合っていると判断された
場合には、歌声のキーの高さのチェックを行う。すなわ
ち、まず、高音域で歌声があるか否かが判断される(S
15)。つまり、主旋律の演奏データの中でキーの高い
範囲の演奏中のキーの高さと歌声のキーの高さとを比較
して、演奏中のキーの高さから所定音域内に歌声がない
場合や、もともと歌声がない場合には、高音域で歌声が
ないと判断される。そして、高音域で歌声がない場合に
は、演奏のキーを所定値分下げた演奏にする(S1
6)。すなわち、演奏制御部26がそのような演奏デー
タに書き換える。すると、その高音域における音階が下
がるので、歌う者にとってはその音階の声を出せるよう
になり歌いやすくなる。
【0025】一方、ステップS15で高音域での歌声が
あると判断された場合には、次に、低音域で歌声がある
か否かが判断される(S17)。主旋律の演奏データの
中でキーの低い範囲の演奏中のキーの高さと歌声のキー
の高さとを比較して、演奏中のキーの高さから所定音域
内に歌声がない場合や、歌声がない場合には、低温域で
歌声がないと判断される。そして、低音域で歌声がない
と判断された場合には、演奏のキーを所定値分上げた演
奏にする(S18)。この場合も、その低音域における
音階が上がるので、歌う者にとってはその音階の声を出
せるようになり歌いやすくなる。
【0026】ここで、上記キーの高さのチェックの具体
的な方法について、図5を使用して説明する。この図5
において50から80までの数字は各音階を示すもので
ある。なお、数字の小さい方が低音となる。ここで、あ
る曲の演奏における音階の範囲が図5に示すように、P
KminからPKmaxであるとする。この場合、キー
の高さのチェックは、低音側では最も低い音階から上に
所定の音域とし、高音側では最も高い音階から下に所定
の音域とする。つまり、図5では所定の音域をPKLと
すると、低音側では、PKmin〜PKmin+PKL
がチェック範囲となる。また、高音側では、PKmax
−PKL〜PKmaxがチェック範囲となる。つまり、
曲の主旋律における各音階において上記のチェック範囲
に入る音階についてチェックを行う。なお、PKLの値
はここでは3としている。
【0027】例えば、演奏におけるある音が低音側のチ
ェック範囲に入るPKaの音階であったとする。する
と、歌声の音階SKaがPKa〜PKa+PKM(=
3)の許容範囲内に入っているか否かが判断される。そ
して、その範囲に入っていれば、低音域で歌声が出てい
ると判断される。つまり図5のSKaに示す歌声は低音
域に入っているものと判断される。
【0028】一方、高音側においては、演奏のある音が
高音側のチェック範囲に入るPKbの音階であった場合
に、その時の歌声SKbがPKb−PKM(=3)〜P
Kbの許容範囲に入っているか否かが判断される。図5
のSKbに示す歌声はこの範囲に入っていないので、高
音域は出ていないと判断される。この場合には、演奏の
キーを下げることになるが、その下げ幅は演奏の音階と
歌声の音階の差分、すなわち、PKb−SKb分とす
る。よって、低音側においても、許容範囲内に入ってい
ない場合のキーの上げ幅としては、演奏の音階と歌声の
音階の差分とする。
【0029】なお、上記のキーの上げ下げは、主旋律の
演奏中に行うと歌う者を戸惑わせることになるので、上
記と同様に、間奏の時等所定時間主旋律の演奏がない時
点で行うようにする。また、上記のキーの上げ下げは、
演奏の普通の高さ、すなわち、演奏のおける高音域や低
音域以外の音域ではキーの高さが合っている場合にのみ
行うようにしてもよい。つまり普通の高さにおいてもキ
ーが高さが合っていない場合には、主旋律が歌う者に聞
こえない場合も考えられるので、以下のステップS19
に示すように主旋律の強さを強くするようにする。
【0030】次に、上記のステップS15やS17にお
けるキーの高さのチェックにおいて、高音域と低音域と
でキーが合っていると判断された場合には、それでも音
程が合っていないわけであるので(S2参照)、ステッ
プS19に遷移して、主旋律の強さを強くして歌う者に
主旋律を聞こえやすくする。なお、歌声がない場合に
も、歌う者が主旋律の音程が分からないと判断して、主
旋律の強さを強くする。
【0031】ここで、上記の主旋律の強さの変更を演奏
の音程と歌声の音程とが合っていない状態が所定時間継
続した場合に行うようにしてもよく、また、主旋律が普
通の高さの時に上記の処理を行うようにしてもよい。ま
た、強さを強くするのは、主旋律のみならず他の音も大
きくするようにしてもよい。以上のようにして、音程や
テンポや歌い出し等種々の点で歌う者が歌いやすい環境
を提供するようにする。
【0032】さらに、歌声の音量が所定値以上になって
いれば、拍手の音を出力するようにしてもよい。例え
ば、この所定値を60dbとし、60db以上の音量の
場合に熱唱していると判断して、拍手の音を出力する。
この拍手の音の出力は曲が終わった時や間奏の間に行
う。このようにして、熱唱した者に対してその場の雰囲
気を盛り上げるのに役立つ。また、歌声の音量のレベル
によって、拍手の数や拍手の音量を変化させるようにし
てもよい。さらに、演奏の音程と歌声の音程とが所定時
間以上合っている場合にのみ、上記の拍手の音を出力す
るようにしてもよい。
【0033】また、画面に表示される歌詞の文字フォン
トを変更できるようにし、曲に合わせてフォントの種類
や大きさを変化させるようにしてもよい。すなわち、フ
ォントの種類としては、柔らかい曲には柔らかいフォン
トで表示し、また、フォントの大きさとしては、例え
ば、比較的年齢層が高い者が歌う曲については、大きく
表示する等が考えられる。また、歌声を分析して年齢層
を割り出して、フォントの大きさや種類を変えることも
考えられる。また、演奏の音程と歌声の音程との照合度
によってフォントの大きさや映像の種類を変化させるよ
うにしてもよい。つまり、例えば、上記照合度が低い場
合には、歌詞を見やすくするためにフォントの大きさを
大きくしたり、歌う者が映像に眼が行かないように平凡
な映像にする等が考えられる。
【0034】また、本実施例のカラオケ装置Aを使用し
て歌う者が誰であるかを識別する識別手段を有して、そ
の者に合った歌唱環境を提供するようにしてもよい。つ
まり、種々の履歴データを歌う者別に格納しておき、あ
る者がカラオケ装置Aを使用した場合に、その者を推定
して該推定された者のデータに従い歌唱環境を設定す
る。ここで、上記種々の履歴データにおける履歴として
は、選曲履歴、演奏履歴、歌の履歴等が考えられ、ま
た、映像を任意に選択できるようになっている場合に
は、どの映像を選択したかの映像選択履歴等も挙げられ
る。ここで、演奏履歴としては、過去にその曲を歌った
時にどの位キーを上げ下げしたか、あるいは、どの位テ
ンポを変えたか等の情報が考えられる。また、歌唱環境
の設定としては、キーの高さ、テンポの速さ、主旋律の
強さ等の演奏内容の設定や、映像の選択、表示フォント
の選択、さらには、ある曲を歌ったら次はどの曲を選曲
するか等の選曲の仕方等が考えられる。よって、いつも
歌う曲をいつもの歌唱環境で歌うことができる。
【0035】
【発明の効果】本発明に基づくカラオケ装置によれば、
歌う者にとって歌いやすい歌唱環境を一々操作すること
なく自動的に設定することができ、歌い手に対して良好
な歌唱環境を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に基づくカラオケ装置の構成を
示すブロック図である。
【図2】MIDI規格に基づくメッセージの一例を示す
説明図である。
【図3】本発明の実施例に基づくカラオケ装置の動作を
説明するフローチャートである。
【図4】本発明の実施例に基づくカラオケ装置の動作を
説明するフローチャートである。
【図5】キーの高さのチェックの一例を説明するための
説明図である。
【符号の説明】
A カラオケ装置 10 歌声分析部 20 比較制御部 22 演奏データ選択部 24 演奏歌声比較部 26 演奏制御部 30 演奏実行部 40 アンプ 50 スピーカー 60 楽曲データ格納部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮武正典 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 大倉計美 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 源野広和 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 木村哲也 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 平 正明 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 奥田浩三 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 吉川隆敏 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 中村 明 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演奏データに基づいて演奏を実行する演
    奏実行手段を有するカラオケ装置であって、 入力された歌声を分析して歌声データを生成する歌声分
    析手段と、 上記歌声データと演奏データとを比較して、上記演奏実
    行手段を制御する制御信号を生成する制御手段と、を有
    することを特徴とするカラオケ装置。
  2. 【請求項2】 制御手段が、演奏の音程と歌声の音程と
    を比較して、音程が合っていない場合に、演奏の音量を
    大きくする制御を行うことを特徴とする請求項1に記載
    のカラオケ装置。
  3. 【請求項3】 演奏の音程における主旋律の音程を歌声
    の音程と比較して、音程が合っていない場合に、主旋律
    の演奏の音量を大きくすることを特徴とする請求項2に
    記載のカラオケ装置。
  4. 【請求項4】 制御手段が、歌声のキーが演奏のキーに
    合っていない場合に、演奏のキーを歌声のキーに合わせ
    るように制御を行うことを特徴とする請求項1から3の
    いずれかに記載のカラオケ装置。
  5. 【請求項5】 制御手段が、主旋律の演奏データにおけ
    る高音域の演奏範囲において、主旋律の演奏の音程と歌
    声の音程とを比較し、歌声の音程が該主旋律の演奏の音
    程から所定音域内にない場合に、演奏のキーを下げる制
    御を行うことを特徴とする請求項1から4のいずれかに
    記載のカラオケ装置。
  6. 【請求項6】 制御手段が、主旋律の演奏データにおけ
    る低音域の演奏範囲において、演奏の音程と歌声の音程
    とを比較し、歌声の音程が演奏の音程から所定音域内に
    ない場合に、演奏のキーを上げる制御を行うことを特徴
    とする請求項1から5のいずれかに記載のカラオケ装
    置。
  7. 【請求項7】 制御手段が、歌声のテンポが演奏のテン
    ポに合っていない場合に、演奏のテンポを歌声のテンポ
    に合わせる制御を行うことを特徴とする請求項1から6
    のいずれかに記載のカラオケ装置。
  8. 【請求項8】 歌声の音程の流れが、演奏の音程の流れ
    に対して相対的に遅れて合っている場合に、演奏の流れ
    を遅くすることを特徴とする請求項7に記載のカラオケ
    装置。
  9. 【請求項9】 歌声の音程の流れが、演奏の音程の流れ
    に対して相対的に遅れて合っている場合に、演奏されな
    い時間を形成して演奏のテンポを後にずらすことを特徴
    とする請求項7に記載のカラオケ装置。
  10. 【請求項10】 歌声の音程の流れが、演奏の音程の流
    れに対して相対的に先走っている場合に、演奏の流れを
    速くすることを特徴とする請求項7に記載のカラオケ装
    置。
  11. 【請求項11】 歌声の音程の流れが、演奏の音程の流
    れに対して相対的に先走っている場合に、演奏の一部を
    省略して演奏のテンポを先にずらすことを特徴とする請
    求項7に記載のカラオケ装置。
  12. 【請求項12】 制御手段が、歌を歌い出す出出しにお
    いて歌声がない場合に、演奏を始めからやり直す制御を
    行うことを特徴とする請求項1から11のいずれかに記
    載のカラオケ装置。
  13. 【請求項13】 演奏のやり直しを所定回数繰り返した
    場合には、出出しにおいて合図を行うことを特徴とする
    請求項12に記載のカラオケ装置。
  14. 【請求項14】 制御手段が、歌声の音量が所定値以上
    であった場合に、拍手の音を出力するように制御を行う
    ことを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載の
    カラオケ装置。
  15. 【請求項15】 制御手段が、所定の変更要因により歌
    詞の表示フォントにおける選択可能事項及び/又は映像
    における選択可能事項から所定の選択をする制御を行う
    ことを特徴とする請求項1から14のいずれかに記載の
    カラオケ装置。
  16. 【請求項16】 変更要因が、曲の種類や歌声と演奏の
    照合度であり、また、表示フォントにおける選択可能事
    項が表示フォントの種類や大きさであり、さらに、映像
    における選択可能事項が映像の種類であることを特徴と
    する請求項15に記載のカラオケ装置。
  17. 【請求項17】 制御手段が、過去に該カラオケ装置を
    使用した者の履歴データに従い、歌う者に合わせた歌唱
    環境を提供する制御を行うことを特徴とする請求項1か
    ら16のいずれかに記載のカラオケ装置。
JP7215332A 1995-07-31 1995-07-31 カラオケ装置 Pending JPH0944174A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7215332A JPH0944174A (ja) 1995-07-31 1995-07-31 カラオケ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7215332A JPH0944174A (ja) 1995-07-31 1995-07-31 カラオケ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0944174A true JPH0944174A (ja) 1997-02-14

Family

ID=16670549

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7215332A Pending JPH0944174A (ja) 1995-07-31 1995-07-31 カラオケ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0944174A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010032704A (ja) * 2008-07-28 2010-02-12 Brother Ind Ltd カラオケ装置
JP2011209319A (ja) * 2010-03-26 2011-10-20 Konami Digital Entertainment Co Ltd 音声入力システム、音声入力システムの制御方法、及びプログラム
JP2012163827A (ja) * 2011-02-08 2012-08-30 Brother Ind Ltd 楽曲データ修正装置
JP2012194437A (ja) * 2011-03-17 2012-10-11 Brother Ind Ltd カラオケ装置
JP2012194436A (ja) * 2011-03-17 2012-10-11 Brother Ind Ltd 楽曲データ修正装置
WO2013021896A1 (ja) * 2011-08-10 2013-02-14 ソニー株式会社 信号処理装置および方法、信号処理システム、並びにプログラム
JP2015194604A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 株式会社第一興商 カラオケシステム

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010032704A (ja) * 2008-07-28 2010-02-12 Brother Ind Ltd カラオケ装置
JP2011209319A (ja) * 2010-03-26 2011-10-20 Konami Digital Entertainment Co Ltd 音声入力システム、音声入力システムの制御方法、及びプログラム
JP2012163827A (ja) * 2011-02-08 2012-08-30 Brother Ind Ltd 楽曲データ修正装置
JP2012194437A (ja) * 2011-03-17 2012-10-11 Brother Ind Ltd カラオケ装置
JP2012194436A (ja) * 2011-03-17 2012-10-11 Brother Ind Ltd 楽曲データ修正装置
WO2013021896A1 (ja) * 2011-08-10 2013-02-14 ソニー株式会社 信号処理装置および方法、信号処理システム、並びにプログラム
JP2013037274A (ja) * 2011-08-10 2013-02-21 Sony Corp 信号処理装置および方法、信号処理システム、並びにプログラム
JP2015194604A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 株式会社第一興商 カラオケシステム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6191349B1 (en) Musical instrument digital interface with speech capability
US5642470A (en) Singing voice synthesizing device for synthesizing natural chorus voices by modulating synthesized voice with fluctuation and emphasis
US20060085198A1 (en) Singing voice-synthesizing method and apparatus and storage medium
US7420113B2 (en) Rendition style determination apparatus and method
JP3266149B2 (ja) 演奏ガイド装置
JP3900188B2 (ja) 演奏データ作成装置
JPH0944174A (ja) カラオケ装置
JPH10319947A (ja) 音域制御装置
JP3829780B2 (ja) 奏法決定装置及びプログラム
JP2000293183A (ja) カラオケ装置
JP4618704B2 (ja) コード練習装置
JP3900187B2 (ja) 演奏データ作成装置
JP2003177751A (ja) 演奏データ加工処理装置
JP2889841B2 (ja) 電子楽器自動伴奏時のコード変化処理方法
JP3047879B2 (ja) 演奏ガイド装置、演奏ガイド用演奏データ作成装置および記憶媒体
JPS6380299A (ja) 自動編曲方式及び装置
JP2002297139A (ja) 演奏データ変更処理装置
JP7158331B2 (ja) カラオケ装置
JP2002032079A (ja) 自動作曲装置及び方法並びに記憶媒体
JP2000181471A (ja) カラオケ採点装置
JP3870948B2 (ja) 表情付け処理装置および表情付け用コンピュータプログラム
JP3424989B2 (ja) 電子楽器の自動伴奏装置
JPH1039896A (ja) 歌唱音声合成装置及び方法
JPH06130954A (ja) 電子楽器
JPH08314484A (ja) 自動演奏装置