JP2003177751A - 演奏データ加工処理装置 - Google Patents

演奏データ加工処理装置

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JP2003177751A
JP2003177751A JP2002292331A JP2002292331A JP2003177751A JP 2003177751 A JP2003177751 A JP 2003177751A JP 2002292331 A JP2002292331 A JP 2002292331A JP 2002292331 A JP2002292331 A JP 2002292331A JP 2003177751 A JP2003177751 A JP 2003177751A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 元の演奏データを基準にして演奏データの加
工を行うためのパラメータの設定が、簡単でわかりやす
い演奏データ加工処理装置を提供する。 【解決手段】 加工条件保持部2は、加工条件が選択さ
れる毎に加工条件を逐次更新する。パラメータ自動選択
部3は、保持された加工条件に応じてパラメータを自動
選択する。パラメータ保持部5は、自動選択されたパラ
メータに対する設定値を入力する毎に設定値を逐次更新
する。演奏データの加工処理の開始を指示すると、演奏
データ加工処理部6は、加工範囲内の演奏データを元の
演奏データとし、この元の演奏データを基準に、パラメ
ータ保持部5に保持された、自動選択されたパラメータ
に対する設定値に応じて、元の演奏データを変化させる
ことにより、演奏データを加工して記憶手段に格納、あ
るいは、出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、演奏データの音楽
表現力を高めるために、元の演奏データを基準にして、
個々の音符情報のパラメータ等をわずかに変更すること
によって、演奏データの加工を行う演奏データ加工処理
技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】MIDI(Musical Instrument Digital Int
erface)データなどを用いた自動演奏データは、一般
に、複数種類の演奏パートに対応させて複数トラックの
データで構成される。ここで、各トラック内の発音デー
タが、音符情報のみで構成される場合、特に、音符情報
に含まれるベロシティ(音の強さ、音量)などの楽音特
性が一律である場合には、機械的な演奏になって無表情
である。そのため、感情が込められた楽曲らしさを出し
たい。しかし、楽曲に表現力豊かな表情付けを行うに
は、音符情報の発音タイミング、音高、強さ等のパラメ
ータを元の値からきめ細かく変更する加工処理が必要で
ある。しかし、ユーザは、演奏データの各トラックの楽
音データについて、適切な楽音特性を有するようにパラ
メータを設定する必要がある。したがって、その設定作
業は、楽曲の特徴やコンピュータミュージックを熟知し
ていない初心者にとっては困難であり、また、ある程度
の心得のある者にとっても、煩雑な処理を要するもので
あった。
【0003】また、従来の演奏データの表情付けの処理
は、各加工項目ごとに独立して実行されるようになって
いた。1つの演奏データに対して2つの表情付け処理を
重ねて実行する場合、まず、最初に実行される表情付け
処理により元の演奏データが分析されて、処理結果とし
て最初の表情付けされた演奏データが生成され、さらに
次の表情付け処理によりその最初の表情付けされた演奏
データがさらに分析されて、2重に表情付けされた演奏
データが生成される。しかしながら、この2重の表情付
けは上手くいかない場合がある。それは、各表情付け処
理が、表情の付けられていない演奏データを想定して設
計されているからである。この場合、2番目に実行され
る表情付け処理は、最初の表情付け処理により表情付け
された演奏データを分析するため、最初の表情付けの内
容によっては適切な表情付けが行なえない可能性があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した問
題点に鑑みてなされたものであって、元の演奏データの
音楽表現力を高めるために、元の演奏データを基準にし
て演奏データの加工を行うためのパラメータの設定が、
簡単でわかりやすい演奏データ加工処理装置、および、
演奏データ加工処理プログラムを提供することを目的と
するものである。また、演奏データに対して、複数の加
工項目についての表情付け処理を、累積的にかつ適切に
行うことができる演奏データ加工処理装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載の発明においては、演奏データ加工処理装置におい
て、複数種類の加工条件の中から少なくとも1種類の加
工条件を選択する加工条件選択手段と、前記加工条件を
選択する毎に、保持している前記加工条件を逐次更新す
る加工条件保持手段と、保持された前記加工条件に応じ
て、複数種類のパラメータの中から、少なくとも1種類
のパラメータを自動選択するパラメータ自動選択手段
と、自動選択された前記パラメータに対する設定値を入
力する設定値入力手段と、前記設定値が入力される毎
に、保持している前記設定値を逐次更新する設定値保持
手段と、加工処理が指示されたときに、元の演奏データ
を基準にして、前記設定値保持手段に保持された前記設
定値に応じて、前記元の演奏データを変化させる演奏デ
ータ加工処理手段を有するものである。したがって、元
の演奏データを基準にして演奏データの加工を行うため
の具体的なパラメータの種類を加工条件を選択するだけ
で行える。その結果、演奏データの音楽表現力を高める
加工を、わかりやすく簡単に行うことができる。加工条
件としては、楽器種類、ジャンル、リズムタイプなどの
カテゴリー別に用意することができる。また、演奏デー
タを変化させるために自動選択されるパラメータとして
は、音符の強さ(音量,ベロシティ)、音高(ノートナ
ンバ)、時間(ノートオンタイミング、ゲートタイムな
ど)、あるいはこれらの変動量などがあり、演奏方法
(ビブラート、スイング、ハーモニーバランス、クレッ
シェンド、ストロークなど)のカテゴリー別にまとめる
こともできる。
【0006】請求項2に記載の発明においては、請求項
1に記載の演奏データ加工処理装置において、過去にお
いて前記設定値が前記演奏データ加工処理手段に出力さ
れたときに使用された前記加工条件の使用状況に応じ
て、初期加工条件を出力する初期加工条件出力手段を有
し、前記加工条件保持手段は、演奏データ加工処理の起
動時に、前記初期加工条件出力手段により出力された前
記初期加工条件を入力するものである。したがって、起
動時に選択される初期加工条件が、ユーザの過去の使用
状態を反映したものとなるために、初期加工条件をその
まま使用できる可能性が高いので、加工条件の選択も簡
単になる。加工条件は初期加工条件に固定されるのでは
なく、ユーザは、加工条件選択手段によって任意に加工
条件を修正できる。ユーザの過去の使用状況に応じた初
期加工条件としては、例えば、前回使用した加工条件、
使用頻度の最も高い加工条件とすることができる。
【0007】請求項3に記載の発明においては、請求項
1に記載の演奏データ加工処理装置において、前記演奏
データ加工処理手段で加工対象となっている前記元の演
奏データを解析することにより、初期加工条件を出力す
る初期加工条件出力手段を有し、前記加工条件保持手段
は、演奏データ加工処理の起動時に、前記初期加工条件
出力手段により出力された前記初期加工条件を入力する
ものである。したがって、起動時に選択される初期加工
条件が、加工対象となっている元の演奏データに適した
ものとなるため、初期加工条件をそのまま使用できる可
能性が高いので、加工条件の選択も簡単になる。加工条
件は初期加工条件に固定されるのではなく、ユーザは、
加工条件選択手段によって任意に加工条件を修正でき
る。加工対象となっている元の演奏データの解析は、例
えば、この演奏データに設定されている音色の設定デー
タを検索したり、この演奏データの曲名データを検索し
たり、演奏データのリズムパターンを分析したりして、
適切な加工条件を選択する。
【0008】請求項4に記載の発明においては、請求項
1から3までのいずれか1項に記載の演奏データ加工処
理装置において、所定の加工条件により前記パラメータ
が自動選択されるときに、前記所定の加工条件および前
記自動選択されたパラメータを入力し、過去において前
記設定値が前記演奏データ加工処理手段に出力されたと
きに、前記所定の加工条件下における前記設定値の使用
状況に応じて、前記初期設定値を出力する初期設定値出
力手段を有し、前記設定値保持手段は、前記所定の加工
条件により前記パラメータが自動選択されるときに、前
記初期設定値出力手段により出力された前記初期設定値
を入力するものである。したがって、所定の加工条件に
応じて自動選択されたパラメータに対する設定値が、ユ
ーザの過去の使用状態を反映したものとなるために、設
定値をそのまま使用できる可能性が高いので、設定値の
選択も簡単になる。設定値は初期設定値に固定されるの
ではなく、ユーザは、設定値入力手段によって任意に設
定値を修正できる。ユーザの過去の使用状況に応じた初
期設定値としては、例えば、前回使用した設定値、使用
頻度の最も高い設定値とすることができる。
【0009】請求項5に記載の発明においては、請求項
1から3までのいずれか1項に記載の演奏データ加工処
理装置において、所定の加工条件により前記パラメータ
が自動選択されるときに、前記所定の加工条件および前
記自動選択されたパラメータを入力し、前記所定の加工
条件下において、前記演奏データ加工処理手段で加工対
象となっている前記元の演奏データを解析することによ
り、初期設定値を出力する初期設定値出力手段を有し、
前記設定値保持手段は、前記所定の加工条件により前記
パラメータが自動選択されるときに、前記初期設定値出
力手段により出力された前記初期設定値を入力するもの
である。したがって、所定の加工条件に応じて自動選択
されたパラメータに対する設定値が、所定の加工条件下
において、加工対象となっている元の演奏データに適し
たものとなるために、設定値をそのまま使用できる可能
性が高いので、設定値の選択も簡単になる。設定値は初
期設定値に固定されるのではなく、ユーザは、設定値入
力手段によって任意に設定値を修正できる。加工対象と
なっている元の演奏データの解析は、例えば、この演奏
データの音符の強さや音高の統計的分布を解析して、適
切な設定値を選択する。
【0010】請求項6に記載の発明においては、演奏デ
ータ加工処理プログラムにおいて、加工条件を入力する
加工条件入力ステップと、前記加工条件を入力する毎
に、保持している前記加工条件を逐次更新する加工条件
保持ステップと、保持された前記加工条件に応じて、複
数種類のパラメータの中から、少なくとも1種類のパラ
メータを自動選択するパラメータ自動選択ステップと、
自動選択された前記パラメータに対する設定値を入力す
る設定値入力ステップと、前記設定値が入力される毎
に、保持している前記設定値を逐次更新する設定値保持
ステップと、加工処理が指示されたときに、元の演奏デ
ータを基準にして、前記設定値保持ステップに保持され
た前記設定値に応じて、前記元の演奏データを変化させ
る演奏データ加工ステップをコンピュータに実行させる
ものである。したがって、このプログラムをコンピュー
タに実行させることによって、請求項1に記載の発明を
実現することができる。
【0011】請求項7に記載の発明においては、演奏デ
ータ加工処理装置において、演奏データを記憶する演奏
データ記憶手段と、複数の加工項目に関する複数のパラ
メータの設定値を入力する設定値入力手段と、前記設定
値が入力されるごとに、保持している前記複数の加工項
目に関する複数のパラメータの設定値を逐次更新する設
定値保持手段と、加工処理中の前記演奏データを一時記
憶する一時記憶手段と、前記加工処理の開始指示がされ
たとき、前記演奏データ記憶手段の記憶する前記演奏デ
ータを前記一時記憶手段にコピーするとともに、前記複
数の加工項目のそれぞれについて、前記設定値保持手段
の保持する当該加工項目の複数のパラメータの設定値に
基づいて、前記演奏データ記憶手段に記憶された前記演
奏データを分析して表情付け処理を行い、該表情付け処
理の処理結果を前記一時記憶手段の記憶する前記演奏デ
ータに累積的に反映させる演奏データ加工処理手段と、
前記一時記憶手段の記憶する演奏データを、前記複数の
加工項目について表情付けされた前記演奏データとして
出力する出力手段を有するものである。従って、演奏デ
ータに対して、複数の加工項目についての表情付け処理
を、累積的にかつ適切に行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
説明図である。図1(a)はブロック構成図、図1
(b)は加工条件のリスト、図1(c)は加工項目のリ
スト、図1(d)はパラメータとその設定値のタブダイ
アログによるリストである。図1(a)において、1は
初期加工条件出力部、2は加工条件保持部、3はパラメ
ータ自動選択部、4はパラメータ初期設定値出力部、5
はパラメータ保持部、6は演奏データ加工処理部、7は
表示画像作成部である。
【0013】ユーザが演奏データ加工処理を起動する
と、初期加工条件出力部1は、初期加工条件を加工条件
保持部2に出力する。加工条件保持部2は、ユーザによ
り、複数種類の加工条件の中から加工条件が選択される
毎に、保持している加工条件を逐次更新する。図1
(b)に示すように、加工条件として、例えば、楽器、
ジャンル(genre)、タイプのカテゴリからそれぞれ1
つを選択する。パラメータ自動選択部3は、加工条件保
持部2に保持された加工条件に応じて、図示しないルッ
クアップテーブルを参照して、複数種類のパラメータの
中からパラメータを自動選択する。図1(b)に丸印を
付した加工条件が入力されたときには、図1(c)に○
印を付した加工項目が選択される。
【0014】図1(c)に○印を付した各加工項目毎
に、図1(d)に示すように、具体的なパラメータ種類
の1セットが用意されているので、これらのパラメータ
が自動選択されることになる。パラメータ初期設定値出
力部4は、自動選択されたパラメータを入力して初期設
定値を出力する。パラメータ保持部5は、自動選択され
たパラメータおよび初期設定値を保持する。パラメータ
保持部5は、ユーザにより、自動選択されたパラメータ
に対する設定値を入力する毎に、保持している設定値を
逐次更新する。演奏データ加工処理部6は、例えば、予
め演奏データと演奏データ加工範囲(トラック,ブロッ
ク等、場合により、音符,音符列)を入力して記憶手段
に格納している。
【0015】ユーザが、演奏データの加工処理の開始
を、演奏データ加工処理部6に対して指示すると、演奏
データ加工処理部6は、加工範囲内の演奏データを元の
演奏データとし、この元の演奏データを基準に、パラメ
ータ保持部5に保持された、自動選択されたパラメータ
に対する設定値に応じて、元の演奏データを変化させる
ことにより、演奏データを加工して記憶手段に格納す
る。あるいは、加工処理された演奏データを出力する。
その際、加工範囲内の演奏データを自動分析して、自動
選択されたそれぞれのパラメータの値を加工するのが適
切であると判定した音符,音符列に対してのみ、加工処
理を行う。自動選択されたパラメータは、加工項目毎の
セットになっているから、通常は、加工項目単位で加工
処理が適切かどうかを判断する。
【0016】表示画像作成部7は、加工条件保持部2に
保持された加工条件と、パラメータ保持部5に保持され
た自動選択されたパラメータの種類およびその設定値を
表示器に表示させるための表示画像を作成する。ユーザ
は、この表示画像を見ながら、加工条件の選択、パラメ
ータの設定値入力、加工処理開始指示などを行う。表示
画像作成部4は、特に、図1(d)に示したような、選
択された各加工項目のタブダイアログ8を作成して表示
器に表示させる。各タブダイアログ8には、その加工項
目に属するパラメータが表示されるとともに、その設定
値の表示を兼ねた入力部8a(表示画面上の仮想入力
部)を有している。
【0017】なお、ボタン8b(表示画面上の仮想ボタ
ン)は、この加工項目の設定の有効/無効を決める。無
効に設定したときには、パラメータ保持部5に保持さ
れ、入力部8aに表示された設定値は、加工処理開始の
指示があっても、演奏データ加工処理部6に出力されな
い。加工項目、パラメータが選択されたとき、ユーザの
希望によっては、そのうちのいくつかの加工項目、パラ
メータについては、加工処理をしたくないという場合が
あり得る。このような場合に、効果を付けるかどうか
(加工処理を有効にするか無効にするか)を、ワンタッ
チで設定できる。
【0018】加工項目は、複数個が選択される場合が多
いが、タブダイアログの表示では、図1(d)に示すよ
うに、その内の1つだけがパラメータまで表示される。
他の加工項目はタブだけが表示され、いずれかのタブを
選択すれば、対応するタブダイアログが開いてパラメー
タまで表示される。また、自動選択されたパラメータの
設定値については、サンプル用の画像上にグラッフィク
表示することもできる。
【0019】図1(b)には、演奏奏法や効果に密接に
関連し、かつ、間接的に加工項目に関連するような加工
条件を、一例として示している。ここでは、演奏奏法や
音源部で生成される楽音信号を特徴付ける「楽器」、楽
曲の音楽様式を示す「ジャンル」、リズムの種類を表す
「タイプ」を例示している。この他に、どのような「フ
ィーリング」あるいは「発想」で演奏を想定しているか
を加工条件とすることも考えられる。あるいは、具体的
な「作曲者」や具体的な「演奏者」を加工条件として、
これらの作曲者や演奏者の音楽表現力の特徴につながる
加工項目を選択するようにしてもよい。
【0020】上述したパラメータの初期加工条件出力部
4が出力する初期加工条件の作成方法としては、複数の
方法があるので、これについて説明を加えておく。第1
の方法は、各加工条件として、標準的なものを保存して
おき、この加工条件を用いる方法である。第2の方法
は、過去において、パラメータ保持部5に保持されたパ
ラメータの設定値が演奏データ加工処理部6に出力され
るときに使用された、加工条件の使用状況に応じて、初
期加工条件を作成する方法である。例えば、前回使用さ
れた加工条件、あるいは、使用頻度の最も高い加工条件
を初期加工条件とする。そのために、初期加工条件出力
部は、過去の使用状況を保存するものとする。この保存
は、電源オフ時にも消去されない記憶装置に保存すると
よい。電源バックアップされたRAM、あるいは、フラ
ッシュメモリにアクセス可能であれば、これらに書き込
むとよい。
【0021】第3の方法は、演奏データ加工処理部6に
入力される、加工範囲内の演奏データを解析することに
より、この演奏データに適合した初期加工条件を生成す
る。そのためには、加工範囲における演奏データを解析
する必要がある。例えば、この演奏データに設定されて
いる音色の設定データを検索したり、この演奏データの
曲名データを検索したりして、「楽器」のカテゴリー内
の1つの加工条件を選択したり、演奏データのリズムパ
ターンを分析して「タイプ」のカテゴリー内の1つの加
工条件を選択したりする。
【0022】パラメータ初期設定値出力部4における、
自動選択されたパラメータの初期設定値も同様にして作
成できる。ただし、そのときの加工条件に応じて生成す
ることが望ましい。すなわち、第1の方法としては、所
定の加工条件によりパラメータが自動選択されるとき
に、この所定の加工条件下で標準的なものを保存してお
き、この加工条件を用いる方法である。第2の方法とし
ては、所定の加工条件によりパラメータが自動選択され
るときに、この所定の加工条件および自動選択されたパ
ラメータを入力し、過去においてこの自動選択されたパ
ラメータの設定値が演奏データ加工処理手段に出力され
たときに、この所定の加工条件下における設定値の使用
状況に応じて、初期設定値を生成する。例えば、前回使
用した設定値、使用頻度の最も高い設定値とする。な
お、加工項目が自動選択されていても、加工処理を行わ
ない場合は、「効果を付けない」ことが初期設定値とな
る。
【0023】第3の方法としては、所定の加工条件によ
りパラメータが自動選択されるときに、この所定の加工
条件および自動選択されたパラメータを入力し、この所
定の加工条件下において、演奏データ加工処理部6に入
力される、加工範囲内の演奏データを解析することによ
り初期設定値を生成する。加工対象における演奏データ
の解析は、例えば、この演奏データのテンポ、音符の強
さや音高の統計的分布を解析して、適切な推奨値を初期
設定値として生成する。上述した説明では、加工条件の
選択、加工項目の選択、パラメータの種類の選択、パラ
メータの設定値の入力、という階層構造をとっているの
で、わかりやすい設定方法となっている。しかし、加工
条件を選択して、直ちに個々のパラメータ種類を選択し
て設定値を入力するようにしてもよい。
【0024】図2は、本発明の実施の一形態における、
パラメータの設定入力および表示を行う「アーティキュ
レーション(音楽表現力)」設定ダイアログ画面の説明
図である。この設定ダイアログ画面は、パーソナルコン
ピュータ上で実行されるシーケンサソフトウエアで用い
る。「トラックビューウインドウ(複数トラックのブロ
ックセクションを時系列に沿って表示する)」におい
て、1つのトラックの1つのブロックを選択し、「表
示」メニューから「アーティキュレーション」を選ぶこ
とにより、表示される。あるいは、「スタッフウインド
ウ(指定されたブロックの楽譜表示)」、「ピアノロー
ルウインドウ(指定されたブロックの各音高別のノート
オンからノートオフまでの棒状表示)」、「リストウイ
ンドウ(MIDIイベントのリスト表示)」で、マウス等の
ポインティングデバイスを用いて、1または複数のノー
トイベント、言い換えれば、音符または連続する複数の
音符から成る音符列を選び、「プラグイン」メニューか
ら「アーティキュレーション」を選ぶことにより、表示
される。
【0025】図中、11はGUI(Graphical User Interf
ace)を用いた設定入力と表示を行うダイアログ画面で
ある。12a〜12cは加工条件を入力するドロップダ
ウンコンボボックスであって、12aは楽器、12bは
ジャンル、12cはタイプについてのものである。いず
れか1つのカテゴリでも加工条件を変更すると、加工項
目が自動選択されて、画面上に表示されるタブダイアロ
グのセットが切り替わる。これに代えて、加工条件入力
完了ボタンを設けておき、このボタンがクリックされた
ときに、加工項目のセットが自動選択され、タブダイア
ログのセットが切り替わるようにしてもよい。
【0026】13は加工処理を開始指示するボタン、1
4は拍子の基準音価(基準音符)のドロップダウンコン
ボボックスである。15はテンポが変化するようなアー
ティキュレーション編集を有効にするか否かを決めるボ
タンである。編集対象がソロ楽器のパートであれば、表
情付けのために自由にテンポを変化させてよい。しか
し、合奏における1つの楽器パートであると、この楽器
の都合でテンポを変化させると、合奏全体としてのテン
ポがおかしくなるおそれがあるので、このようなボタン
を設けている。16はプレファレンスウインドウを呼び
出すボタンである。プレファレンスウインドウでは、オ
リジナルのベロシティを無視するか、音色設定情報を出
力するか、チャンネルアサインを空きチャンネルに順次
割り当てるか、などの設定を行う。17は「チョーキン
グ」設定の、開いているタブダイアログである。18は
「ビブラート」、19は「クレッシェンド/ディミヌエ
ンド」、20は「ストローク」の閉じているタブダイア
ログである。
【0027】「チョーキング」設定のタブダイアログ1
7において、21はサンプル表示部であって、パラメー
タの設定値を模式的にグラフ表示する部分である。21
aは音符が続いていない単独音の場合のチョーキングを
絵表示したピアノロールの固定イメージ、21bは単独
音のチョーキングのピッチ変化をモデル表示したグラフ
であって、こちらは設定値に応じてその表示が変化す
る。21cは音符が続いている連続音中の、ある1つの
音符に対するチョーキングを絵表示したピアノロールの
固定イメージ、21dは連続音のチョーキングのピッチ
変化をモデル表示したグラフであって、その表示が設定
値に応じて変化する。なお、図示の矢印および括弧内の
パラメータ名は、図面中の注釈であるが、サンプル表示
部21に表示してもよい。図1(a)に示した演奏デー
タ加工処理部6において、設定された加工範囲内の演奏
データが分析されて、ある音符が単独音であるか連続音
中の音符であるかが自動的に判別される。なお、連続音
中のどの音符にチョーキング加工をするかについても自
動的に決定される。
【0028】22,24,26,28はパラメータを設
定するコンボボックス、23,25,27,29はパラ
メータを設定するつまみである。このうち、22は単独
音のチョーキング「ディレイ」であって、音符のノート
オンからチョーキングによる発音開始までの遅延時間の
設定および表示を行うコンボボックスである。ポインテ
ィングデバイスをこの部分に当てて、キーボードから数
値を設定するか、左側に設けられたスピナをクリックす
ることにより、数値を変更する。ポインティングデバイ
スでつまみ(スライダ)23を動かすことによっても数
値を変更できる。なお、コンボボックス内の数値は、実
際には、サンプル表示部21に表示されるグラフと対応
するが、この図を含めて、以下の図では、対応させた数
値を記載していない。24は単独音のチョーキング「時
間」であって、チョーキング開始からピッチ変化終了ま
での時間の設定および表示を行うコンボボックスであ
る。ポインティングデバイスでつまみ(スライダ)25
を動かすことによっても数値を変更できる。
【0029】コンボボックス26,28、つまみ27,
29は、それぞれ、連続音の途中の音符に対するチョー
キング「ディレイ」、チョーキング「時間」に対する、
コンボボックスあるいはつまみである。なお、コンボボ
ックス22等には、予め初期設定値がデフォルトで表示
され、つまみ23等の位置も初期設定値に応じた位置に
ある。ボタン30,31は加工処理の有効/無効ボタン
である。このうち、ボタン30は、単独音に対してチョ
ーキングの加工処理を実行させるか否かを決定するボタ
ン、ボタン31は、連続音に対してチョーキングの加工
処理を実行させるか否かを決定するボタンである。例え
ば、ボタン30が押されたときは、コンボボックス2
2,24あるいはつまみ23,25で設定された設定値
は無効となり、単独音に対するチョーキングの加工処理
は行われない。
【0030】上述した説明では、「チョーキング」の加
工処理について説明した。他の加工処理も、図1
(d)、図2に示したような、加工処理条件によって
「タブダイアログ」の1つとして表示され設定される。
また、いずれの加工処理も、「タブダイアログ」とは別
に、図1(c)に示す選択された加工項目の中にある、
個別の加工項目の「設定ダイアログ」を開いて設定する
方法も可能である。この他、加工項目とそのパラメータ
を自動選択することなく、ユーザが加工項目とそのパラ
メータを任意に手動選択し、任意に選択した加工項目の
「設定ダイアログ」を開いて設定する方法も可能であ
る。以下では、図3〜図11を参照して、他の加工処理
の具体例を、個別の「設定ダイアログ」の表示画面を用
いて説明する。図2のように、「タブダイアログ」の1
つとして表示される場合には、個別の「設定ダイアログ
の」のタイトルバーをタブに置き代えたような、同様の
表示がなされる。
【0031】図3は、「グルーブ」設定ダイアログ画面
の説明図である。図中、41はサンプル表示部、41a
は1小節内の表拍、41bは1小節内の裏拍を示す音符
のイメージであり、連続する8分音符の8拍が固定表示
されている。41cはスイングの設定値によって裏拍4
1cが裏拍41bからずれる様子を模式的に示す音符の
イメージである。スイングの設定値が変わると音符41
cの表示位置も変わる。このサンプルは、表拍と裏拍と
が交互に示されているが、実際の演奏データでは、必ず
しもこのような状態ではない。グルーブでは、表拍と裏
拍とされるものに対する設定を行う。図1(a)に示し
た演奏データ加工処理部6において、設定された加工範
囲内の演奏データが分析されて、表拍か裏拍か、自動的
に判別される。41dは1小節内の各拍のベロシティを
表示する棒グラフのイメージであり、4拍を単位とした
サンプルで図示している。42は1小節内の各音符のベ
ロシティに対する強弱の加工処理の有効/無効を設定す
るボタン、各音符のベロシティの設定値は、コンボボッ
クス43またはつまみ44で行う。設定値が変わると棒
グラフのイメージ41dの長さも変わる。
【0032】45は拍子の基準となる拍子音価設定用の
コンボボックス、46は音符の発音期間を音符のノート
オンタイミング間の時間に対する比で示すデュレーショ
ン(ゲートタイム)を加工する処理の有効/無効を設定
するボタンである。デュレーションの設定は、コンボボ
ックス47またはつまみ48で行う。この値が小さいほ
ど、スタッカート傾向の強い演奏となる。49はスイン
グの加工処理の有効/無効を設定するボタンである。ス
イングの設定は、コンボボックス50またはつまみ51
で行う。表拍41aの間隔に対する、最初の表拍41a
と裏拍41bの間隔の比で表す。
【0033】図4は、「ビブラート」設定ダイアログ画
面の説明図である。図中、61はサンプル表示部、61
aは短い音符が連続するイメージをピアノロールで固定
表示したものである。61bはビブラートのピッチ変化
のデプス(ピッチ変動の周波数範囲)およびレート(ピ
ッチ変動の変動周期)のイメージをグラフで示したもの
であって、設定値によってその表示が変化する。61c
は長い音符のイメージをピアノロール表示で固定表示し
たものである。図1(a)に示した演奏データ加工処理
部6において、設定された加工範囲内の演奏データが分
析されて、ある音符が短いか長いかが自動的に判別され
る。
【0034】長音には、既に示した短音に対して付加さ
れる基本的なビブラートに加えて、第2のビブラートを
付加する。61dはこの長音の音符に対して付加される
第2のビブラートのピッチ変化のデプスおよびレートの
イメージをグラフで示したものであって、設定値によっ
てその表示が変化する。ビブラート「デプス」,ビブラ
ート「レート」の設定は、それぞれ、コンボボックス6
8,70またはつまみ69,71で行う。ビブラート
「ランダム」は、基本ビブラートのピッチの一定周期の
変動に、ランダムな変動を加える場合の、ランダム変動
の偏差を設定する。その設定は、コンボボックス66ま
たはつまみ67で行う。ボタン72は、ビブラートの加
工処理全体について、効果付与を行うか否か、すなわ
ち、加工処理の有効/無効を設定する。
【0035】図5は、「ハーモニーバランス」設定ダイ
アログ画面の説明図である。図中、81はサンプル表示
部、81aはメロディ音符よりも高い音符のイメージ、
81bはメロディ音符のイメージ、81cはメロディ音
符よりも低い音符のイメージを示したものである。これ
らのイメージ表示は固定されている。図1(a)に示し
た演奏データ加工処理部6において、設定された加工範
囲内の演奏データが分析されて、メロディ音符、および
音符の高低が自動判定される。それぞれのベロシティを
レベルメータ状の棒グラフ81d,81e,81fで表
示し、設定値によって棒の長さが変化する。上述した高
い音符のベロシティ(高音強調)、メロディ音符のベロ
シティ(メロディ強調)、低い音符のベロシティ(低音
強調)の設定は、それぞれ、コンボボックス82,8
4,86またはつまみ83,85,87で行う。ハーモ
ニーバランスの加工処理の全体の有効/無効の設定は、
ボタン88で行う。
【0036】図6は、「クレッシェンド/ディミヌエン
ド」設定ダイアログ画面の説明図である。ここでいう、
クレッシェンド/ディミヌエンドは、曲想に変化を与え
るために、数小節にわたる比較的長い周期で、音符のベ
ロシティ(音の強さ、音量)を曲の進行とともに緩やか
に変化させるというものである。「クレッシェンド/デ
ィミヌエンド1,2」では、複数の音符からなる音符列
に対し、そのベロシティを曲の進行とともに周期的に変
化させるもので、周期の異なる変化を組み合わせること
により、より自然なうねりを表現できる。一方、ベロシ
ティを曲の進行とともに段々と増加あるいは減少させる
場合は、「全体クレッシェンド/ディミヌエンド」を用
いる。
【0037】図中、91は拍子音価のコンボボックス、
92はサンプル表示部である。曲の進行に沿って横軸右
方向に音符が配列表示されているとしたとき、各音符の
発生タイミングにおける、第1の三角波形92a,第2
の三角波形92b,直線92cの縦軸方向のレベルが、
それぞれ、各音符に対する第1のクレッシェンド/ディ
ミヌエンド,第2のクレッシェンド/ディミヌエンド,
全体クレッシェンド/ディミヌエンドの重み係数を表
す。例えば、第1,第2のクレッシェンド/ディミヌエ
ンドの重み係数の和に、全体クレッシェンド/ディミヌ
エンドの重み係数を乗算したものを、各音符のベロシテ
ィに乗算する重み係数とする。第1,第2のクレッシェ
ンド/ディミヌエンド、全体クレッシェンド/ディミヌ
エンドの設定値が変わると、それぞれの重み係数が変わ
るので、グラフの表示も変わる。
【0038】第1のクレッシェンド/ディミヌエンド
「デプス(重み係数の変動幅)」の設定は、コンボボッ
クス94またはつまみ95で行う。第1のクレッシェン
ド/ディミヌエンド「レート(重み係数の変動周期)」
の設定は、コンボボックス96またはつまみ97で行
う。第1のクレッシェンド/ディミヌエンド「タイミン
グシフト(ある基準からの変動の時間差)」の設定は、
コンボボックス98またはつまみ99で行う。第2のク
レッシェンド/ディミヌエンドのパラメータも、同様に
してコンボボックス101,103,105またはつま
み102,104,106によって設定できる。全体ク
レッシェンド/ディミヌエンドの「始点音量(始点にお
ける重み係数)」、「終点音量(終点における重み係
数)」の設定は、それぞれ、コンボボックス108,1
10またはつまみ109,111によって行う。第1,
第2のクレッシェンド/ディミヌエンドの有効/無効
は、それぞれ、ボタン93,100によって行う。全体
クレッシェンド/ディミヌエンドの有効/無効は、ボタ
ン107によって行う。
【0039】図7は、「チョーキングジャンプ」設定ダ
イアログ画面の説明図である。121はサンプル表示部
である。121aは短い音符に対するチョーキングをピ
アノロールのイメージで固定表示したものである。12
1bは短い音符に対するチョーキングのピッチ変化をモ
デル表示したグラフであって、設定値に応じてその表示
が変化する。短い音符のチョーキング「ディレイ(発音
開始までの遅延時間)」の設定は、コンボボックス12
2またはつまみ123で行う。短い音符のチョーキング
「時間(チョーキング開始からピッチ変化終了まで)」
の設定は、コンボボックス124またはつまみ125で
行う。チョーキング開始からピッチ変化終了までのピッ
チ差であるチョーキング「始点音程」も設定でき、コン
ボボックス126またはつまみ127で行う。ボタン1
28は、チョーキングジャンプの加工処理の有効/無効
を設定する。図1(a)に示した演奏データ加工処理部
6において、設定された加工範囲内の演奏データが分析
されて、ある音符が短いか長いかは自動的に判別され
る。このチョーキングジャンプ設定ダイアログ画面と同
様なチョーキングロング設定ダイアログもある。音符の
長さが所定値以上のときは、チョーキングジャンプとは
別に、チョーキング「ディレイ」、チョーキング「時
間」、チョーキング「始点音程」を設定する。
【0040】図8は、「スライド」設定ダイアログ画面
の説明図である。図中、131はサンプル表示部、13
1aは単独音を示すピアノロールの固定イメージであ
る。131bは単独音に対するピッチのスライド変化を
モデル表示したグラフであって、その表示が設定値に応
じて変化する。131cは連続音を示すピアノロールの
固定イメージである。131dは連続音中の1音符に対
するピッチのスライド変化をモデル表示したグラフであ
って、その表示が設定値に応じて変化する。この図で
も、矢印、括弧内のパラメータ名は、図面の注釈である
が、サンプル表示部131の表示内容にしてもよい。単
独音に対し、ピッチは、階段の高さ(100セント)を
一定にして階段状に変化する。したがって、「始点音
程」によって階段の数が変化し、階段の幅は、設定され
た(ディレイ+時間)によって変化する。連続音中の1
音符に対し、ピッチは、階段の高さと数は一定で階段状
に変化する。したがって、階段の幅は、設定された(デ
ィレイ+時間)によって変化する。
【0041】図1(a)に示した演奏データ加工処理部
6において、設定された加工範囲内の演奏データが分析
されて、ある音符が単独音であるか連続音中の1音であ
るかは自動的に判別される。ボタン132は、単独音に
対するスライドの加工処理の有効/無効を設定する。単
独音に対するコンボボックス133,135,137、
または、つまみ134,136,138は、それぞれ、
単独音のスライド「ディレイ」,「時間」,「始点音
程」の設定を行う。一方、ボタン139は、連続音中の
1音符に対するスライドの加工処理の有効/無効を設定
する。連続音に対するコンボボックス140,142、
または、つまみ141,143は、それぞれ、連続音の
スライド「ディレイ」、「時間」のパラメータの設定を
行う。
【0042】図9は、「コードストローク」設定ダイア
ログ画面の説明図である。「コードストローク」(図1
においては、「ストローク」と省略表現した)は、同時
発音の和音として記述された演奏データ、すなわち、和
音の音程関係にあって、同時発音かほぼ同時発音の複数
の音符(通常、6弦に対応させて6音、以下、ストロー
ク演奏部分という)に対し、音符の発音タイミングのば
らしや、音符のベロシティの不均一さを与えることによ
って、ギターのコードストローク奏法の表情を付ける処
理である。図1(a)に示した演奏データ加工処理部6
において、設定された所定範囲内の演奏データを分析し
て、上述した「ストローク演奏部分」を自動判別し、こ
の「ストローク演奏部分」を加工する。原則としては、
図1(a)に示した演奏データ加工処理部6が、加工す
るのが適切であると判定した「ストローク演奏部分」に
対してのみコードストローク加工処理を行うのである
が、全ての「ストローク演奏部分」に対して加工処理を
行うようにしてもよい。
【0043】図中、151は、ストローク加工処理を有
効/無効に設定するチェックボタン、152は共通拍子
音価の表示部、153は基準音価を設定するコンボボッ
クスである。ストローク奏法には、低弦側から高弦側に
向かって掻き鳴らす「ダウンストローク」とその逆順の
「アップストローク」とがある。一般に、隣接する「ス
トローク演奏部分」間の時間間隔が長い場合には、「ダ
ウンストローク」のみを行った方が自然である。逆に、
隣接する「ストローク演奏部分」間の時間間隔が短い場
合には、ダウンとアップとを交互に繰り返す方が自然で
ある。基準音価は、この境目の時間間隔を設定するもの
である。
【0044】図示のコンボボックス153には、連桁さ
れた16分音符が表示されているが、これは、隣接する
「ストローク演奏部分」が、16分音符2つ分の長さの
組み合わせまでは、ダウンとアップの組み合わせとする
が、それより長い組み合わせでは、ダウンのみを基本と
するストロークを用いることを意味する。この設定の場
合、8分音符が連続した場合には、「ダウンストロー
ク」+「アップストローク」にならず、全て「ダウンス
トローク」になる。
【0045】「ストローク速度」,「ストローク強
度」,「ダウン/アップ差」の設定は、それぞれ、つま
み154,156,158またはコンボボックス15
5,157,159で行う。「ストローク速度」は、例
えば、「ダウンストローク」の場合、最低限から最高弦
までの発音の時間差である。「ダウン/アップ差」は、
「ダウンストローク」と「アップストローク」とで、ス
トローク強度に差を持たせる設定を行う。「長音判定」
は、入力された「ストローク演奏部分」の長さを判定す
る閾値であり、つまみ160またはコンボボックス16
1で行う。長音に対する「長音のストローク速度」は、
つまみ162またはコンボボックス163で行う。
【0046】図10は、「ストロークミュート」設定ダ
イアログ画面の説明図である。ストロークミュート(St
roke Mute)とは、図1(a)に示した演奏データ加工
処理部6において、設定された加工範囲の演奏データに
ついて、連続する複数の「ストローク演奏部分」に対
し、その一部の「ストローク演奏部分」を、所定パター
ンで部分的に発音させない(ミュート)加工をいう。こ
の設定ダイアログではミュート位置を指定する。171
はストロークミュートの有効/無効を設定するボタン、
172は共通拍子音価の表示部、173は後述する拍子
音価を設定するコンボボックスである。
【0047】174a〜174dは1小節内で、ストロ
ーク演奏する拍子とストロークミュートする拍子につい
ての単位パターンを、通常の音符と符頭が×印の音符で
示す1小節のイメージである。1つの16分音符が、1
つの「ストローク演奏部分」を表している。各音符をマ
ウスでクリックすれば、符頭が、黒丸と×印とに交互に
切り替わるので、ミュートの基本パターンを設定でき
る。さらに、左つまみ175a,右つまみ175bを動
かす(左右の反復記号176a,176bもスライドす
る)ことにより、どのような拍子にも対応可能になって
いる。図示の例では、単位パターンが、174a,17
4b,174c,174b,174cのように選択され
るので、4分の5拍子の5拍目までを指定できる。図示
の単位パターン174a〜174dは、16分音符で固
定表示されているが、この16分音符が実際の音符で何
音符に相当するかを、コンボボックス173に入力する
拍子音価で決める。図示の例では、実際の音符と一致し
ているので、1拍を4分音符として数えていることにな
る。
【0048】図11は、「ストロークシンアウト」設定
ダイアログ画面の説明図である。ストロークシンアウト
(Stroke Thin Out)は、ギターのカッティング奏法の
表情付けを行う処理に関連する設定である。「ストロー
ク演奏部分」において、6弦を全て発音させるのではな
く、条件に応じて発音させない弦を決める。「ダウンカ
ッティング」と、この逆の「アップカッティング」の場
合があるが、前者について具体的に説明する。「ダウン
カッティング」では、音量が弱いとき、および、ストロ
ーク速度が速いとき、低弦側から高弦側に、指定される
弦数だけ発音をさせない。「ストローク演奏部分」を発
音する音量に対し、この音量に応じて発音させる弦数を
決める。音量が小さいときには第1弦(最高弦)のみを
発音させ、音量が大きくなるにつれ、第2弦、第3弦…
と、発音させる弦を段階的に低弦側に増やす。また、ス
トローク速度が速くなるほど発音させる弦数を少なくす
る。このような音量やストローク速度に対して、発音さ
せる弦数を減らす程度を決定するのが、ストロークシン
アウト設定である。177はストロークシンアウトの有
効/無効を設定するボタンである。つまみ178または
コンボボックス179で、発音させる弦数を減らす程度
を設定する。
【0049】以上で、表情付けを行うための設定画面の
具体例の説明を終える。上述した、図2ないし図11に
示した設定画面は、本発明をパーソナルコンピュータを
用いて実現する場合の表示画面であった。しかし、コン
ピュータ(CPU)により制御される電子楽器を用いて
実現することもできる。電子楽器では、表示器の面積や
分解能に制約があるので、表示形態を簡略化する必要が
ある。しかし、多数の現実の操作子をパネル上に設ける
ことができるので、表示画面では設定値を表示できれば
よく、仮想的な操作子を特に設ける必要はない。
【0050】図12は、本発明の実施の一形態を、電子
楽器で実現する一例を示すハードウエア構成図である。
図中、181はバスであって、CPU(Central Proces
sing Unit)182を始めとするハードウエアブロック
が接続され、データやアドレスが転送される。CPU1
82は、電子楽器全体の操作入力や表示出力等の一般的
な制御動作をするとともに、本発明の演奏データ加工処
理を実行する。
【0051】183はROM(Read Only Memory)であ
って、本発明の演奏データ加工処理プログラム等、CP
U182を動作させるためのプログラムのほか、各種の
パラメータデータ、曲データ等が記憶されている。18
4はRAM(Random AccessMemory)であって、CPU
182がプログラムを実行するときに必要とするワーキ
ングメモリとなる。演奏データや各種データを一時的に
保持するレジスタやフラグを記憶する領域を含む。18
5はタイマーであって、プログラム実行中の時間を計測
して、CPU182のタイマー割り込み、自動演奏のテ
ンポクロック供給などの時間管理を行う。
【0052】186は外部接続されたMIDI鍵盤やシーケ
ンサ等の演奏機器であって、インターフェース187を
介して演奏データを入力する。シリアルケーブルを介し
て接続されるほか、ネットワークを介してインターネッ
ト上のサーバに接続されて、サーバ側から演奏データを
外部記憶装置191にダウンロードする。演奏データを
受信しながらストリーミング再生する場合もある。18
8はパネルに設けられた設定操作子であって、本発明に
おける加工条件やパラメータの設定値の入力のほか、電
子楽器の動作モードや楽音信号の音色,効果等、種々の
設定を行う。189は鍵盤やドラムパッド等、音符等を
入力する演奏指示操作子である。自動演奏専用装置の場
合は特に必要としない。
【0053】190は表示器であって、演奏データや、
現在の動作モード、加工条件、パラメータ、設定値等を
表示する。191は曲データ等を記録再生、あるいは再
生のみ可能な外部記憶装置であって、例えば、FDD
(フレキシブルディスク駆動装置)、半導体メモリカー
ド記録再生装置、HDD(ハードディスク駆動装置)等
である。本発明の演奏データ加工処理プログラムを格納
したものでもよい。192は音源であって、バス181
を介して入力されたパラメータに基づいて楽音信号を生
成する。193はDSP(Digital Signal Processor)
であって、楽音信号にリバーブ等の効果音を付したり、
複数パートの楽音信号をミキシング処理したりする。D
SP193の出力は、図示しないD/A変換器を介し、
アナログの楽音信号にされて、サウンドシステム194
に出力される。サウンドシステムでは、音量調整、音量
増幅を行ってスピーカ等から楽音信号を放音させる。
【0054】上述した説明では、本発明をコンピュータ
(CPU)により制御される電子楽器を用いて実施する
構成を説明したが、本発明をパーソナルコンピュータを
用いて実施する場合には、次のようになる。すなわち、
コンピュータに実行させることにより本発明を実現する
演奏データ加工処理プログラムを、オペレーティングシ
ステムの下で動作するアプリケーションプログラムとし
て、CD-ROM等の記録媒体に記録しておき、この記録媒体
からハードディスクにインストールする。あるいは、こ
のプログラムをネットワーク上のサーバからハードディ
スクにダウンロードする。この場合、音源部およびDS
Pは、サウンドカード上にハードウエアとして備えて機
能を実現させるか、ソフトウエア音源としてCPUで音
源機能および効果付加機能を実現させる。
【0055】図13〜図16は、本発明の実施の一形態
を、シーケンスソフトウエアの一部として実現する場合
の処理を説明するためのフローチャートである。図12
に示したような電子楽器で実現する場合も、操作子の操
作検出や表示画面の制御を変更すれば同様な処理で実現
できる。図13は、メインルーチンのフローチャートで
ある。図14は、図13における「表示画面入力処理」
の詳細を示すフローチャートである。図15は、図14
における「表情付けの設定処理」の詳細を示すフローチ
ャートである。図16は、図13における「楽音信号の
生成処理」の詳細を示すフローチャートである。
【0056】図13において、演奏処理プログラムの実
行を開始し、S201において、RAMの内容をクリア
することにより、レジスタやフラグ等の初期化を行う。
S202において、表示画面上の仮想的な設定操作子の
操作入力イベントを受け付け、本発明の演奏データ加工
処理を始めとする楽曲データの編集や、自動演奏の動作
モードの設定や、自動演奏する楽音信号の音色、効果等
の種々の設定を行う。S203において、演奏データに
基づいて楽音信号を生成する。自動演奏モードのとき
に、演奏データは、外部記憶装置あるいはROMから読
み出されたり、外部の演奏機器から送信されて来たりす
る。実演奏モードにおいては、表示画面上の仮想的な演
奏操作子、または、パーソナルコンピュータのキーボー
ドを用いて、演奏者が入力した演奏データが作成され
る。S204において発音処理を行う。自動演奏あるい
は実演奏を実行しているときには、演奏データに基づい
て楽音信号を生成し、これに効果処理を付して増幅しス
ピーカから出力させる。
【0057】図14に示すS211において、図12に
示した表示画面上の仮想の設定操作子に入力イベントが
発生したか否かを判定し、何らかの入力イベントが発生
したときには、S212に処理を進め、入力イベントが
発生していなければ、図13に示したメインのフローチ
ャートに戻る。S212において、まず入力イベントが
表情付け処理の選択に関するものか否かを判定する。そ
うであれば、S213に処理を進め、そうでなければS
214に処理を進める。
【0058】ここで、表情付けとは、入力された演奏デ
ータに対し、アーティキュレーション機能を実行して、
音楽表現力を向上させるものである。本発明の演奏デー
タ加工処理は、この表情付けの処理の一機能であるが、
以下、本発明の演奏データ加工処理のみを前提に説明す
る。S213において、入力される演奏データの範囲設
定が、既に後述するS235においてなされているか否
かを判定する。演奏データ加工処理は、楽曲データ全体
に行ってもよいが、通常は、その1トラックの1ブロッ
クであるが、1音符または、1ないし数小節のフレーズ
の音符列でもよく、ユーザが選択して行う。範囲設定さ
れているときはS215に処理を進め、範囲設定されて
いないときはS216に処理を進める。S215におい
ては、図16に示す表情付けの設定を行う。
【0059】図16において、図2の設定画面を参照し
て、表情付けの設定を説明する。S241において、図
2に示したような設定画面を表示する。この設定画面で
は、図1を参照して説明したように、例えば、標準的な
加工条件が、ドロップダウンコンボボックス12a,1
2b,12cに初期設定表示される。スピナをクリック
してリストを表示させ、所望の加工条件をクリックして
選択する。これらの加工条件により選択された複数の加
工項目のうち、最初の加工項目のタブダイアログとし
て、チョーキング処理のタブダイアログ17が開いてお
り、この加工項目に属する各パラメータについては、コ
ンボボックス22,24,26,28に初期値として、
上述した加工条件下において、例えば、標準的な設定値
が表示される。
【0060】S242において、加工条件を変更する指
定があったか否かを、ドロップダウンコンボボックス1
2a,12b,12cのスピナがクリックされたか否か
によって判定し、変更指定があるときにはS243に処
理を進め、ないときにはS244に処理を進める。S2
43において、ドロップダウンコンボボックス12a,
12b,12cを開いて入力を受け付ける。ユーザが
「楽器」、「ジャンル」、「タイプ」の項目の1つを選
択して、加工条件を変更する。S245において、入力
された加工条件に適合した1または複数の加工処理を選
択し、加工対象のパラメータと、このパラメータの初期
設定値を記憶装置から読み出し、S246において表示
画面に表示し、S244に処理を進める。
【0061】S244においては、ユーザが変更したい
パラメータを選択したか否かを判定し、選択したときに
はS247に処理を進め、選択していないときにはS2
48に処理を進める。S247においては、パラメータ
が選択されたことがわかるように、表示形態を変更す
る。例えば、スピナのボタンあるいはつまみが押された
かのような画像を一時的に表示してS248に処理を進
める。S248において、現在選択されている設定パラ
メータについて、ユーザが設定値の変更をしたか否かを
判定し、変更した場合には、S249に処理を進め、変
更していないときには、S250に処理を進める。S2
49においては、設定値を受け付ける。S251におい
て、受け付けた設定値に従って、表示画面のサンプル画
面のグラフを変更してS250に処理を進める。S25
0において、ユーザが設定内容に納得して「処理実行」
を入力したか否か、すなわち、ボタン13の操作があっ
たか否かを判定し、入力したときには、図14のS21
7に戻り、S217の「表情付け処理」を実行するが、
そうでないときには、S252においてユーザにより
「EXIT操作」(図示しないEXITボタン等の操作
あるいは当該画面を閉じる操作等)が入力されたか否か
を判定する。EXIT操作が入力された場合は、図14
のAに戻って、表示画面入力処理を終了し、図13のメ
インルーチンに戻り、そうでないときにはS242に処
理を戻して表情付けの設定処理を継続する。
【0062】再び、図14に戻って説明を続ける。図1
4のS217においては、選択されたパラメータの設定
値に従って、範囲選択されている演奏データの特性変更
を実行することにより、演奏データを加工する。その
際、まず、範囲選択された演奏データを処理用バッファ
にコピーするとともに、図1(c)に示されたような、
加工条件に従って選択されている各加工項目について、
順次、その加工項目の処理を施すのにふさわしい音符、
あるいは音符列を自動的に選択して、選択された音符列
に対する特性変更処理を自動的に決定し、その決定され
た特性変更処理を処理用バッファに記憶された演奏デー
タに対して累積的(蓄積的)に施す。設定値によって
は、単独音か連続音か、短音か長音かによって設定値が
異なったり、ストローク演奏部分かどうかによって加工
処理をするかどうかが決まったりするので、これらの判
定も行う。この際、ボタン8b等により無効とされてい
る加工項目や、ボタン30、31等により無効とされて
いる加工処理に関しては、表情付けの処理を実行しな
い。
【0063】計算実行中は、処理中を示すレベルメータ
ダイアログを表示する。レベルメータダイアログを表示
中に、このダイアログ上の「キャンセルボタン」を押す
と計算を中断する。S218においては、処理用バッフ
ァに記憶されている演奏データを出力し、S219にお
いて記憶装置に保存する。特性変更された演奏データ
は、元の演奏データを上書きして保存してもよいし、別
の演奏データとして保存してもよい。ここで、保存され
る演奏データには、複数の加工条件についての表情付け
が行われている。この演奏データは通常の自動演奏装置
で再生可能であり、複数加工条件で表情付けされた楽音
を楽しむことができる。なお、S218においては、特
性変更された演奏データ区間の演奏データに基づいて音
源部を制御して楽音信号を生成して演奏させるようにし
てもよい。
【0064】特性変更された演奏データは、通常、入力
された演奏データと同一の形式に従って音符などを記述
するものとする。例えば、元の演奏データがMIDIメッセ
ージを用いたSMF(Standard MIDI File)の楽曲デー
タであれば、出力する演奏データもSMFとする。しか
し、特性変更された演奏データを保存しないで、音源部
あるいは効果付与部を制御して楽音信号を発生させるだ
けであれば、SMFを出力するのではなく、入力された
演奏データを、音源部を制御するパラメータに変換した
ものを、選択された設定パラメータの設定値に従って変
更したのもを演奏データとして、そのまま、音源部や効
果付与のDSPに出力してもよい。
【0065】S213において範囲設定がなかったとき
について説明する。このとき、S216に処理を進め、
ユーザに対してリアルタイム処理を希望しているか否か
を問い合わせるメッセージボックスを開き、リアルタイ
ム処理を希望しているという応答があった場合にはS2
20に処理を進め、そうでなければS221に処理を進
める。ここで、リアルタイム処理とは、ROMや外部記
憶装置から自動演奏データを読み込んで演奏する場合、
あるいは、外部の演奏機器から送信されてきた演奏デー
タをストリーミング再生する場合、あるいは、演奏指示
操作子によって実演奏する場合を意味する。言い換えれ
ば、演奏データを直ちに処理して楽音信号の生成と発音
処理とを行う場合である。なお、リアルタイム処理でな
い場合とは、演奏データの作成あるいは編集等の加工処
理である。S220においては、リアルタイム処理の設
定を受け付けて、S222において、図16を参照して
説明したような、ユーザが選択した表情付けの設定をし
て、「処理実行」の入力に応じて図13に示したメイン
フローチャートに戻る。一方、S221においては、範
囲未設定の警告表示をして図13に示したメインフロー
チャートに戻る。
【0066】次に、S212において、表情付け処理の
選択がなかったときに処理を進めるS214から説明す
る。S214において、表示画面上の仮想の操作子によ
る入力イベントが自動演奏モードを設定するものである
か否かを判定し、そうであればS223に処理を進め、
そうでなければS224に処理を進める。S224にお
いては、範囲選択があるか否かを判定し、あるときには
S235に処理を進め、ないときにはS236に処理を
進める。S235においては、範囲設定をしてメインフ
ローに戻る。ここで行う範囲設定は、先にS213で触
れたように、演奏データを変更する範囲(トラックとブ
ロック)であって、この範囲の演奏データに対して、加
工条件による設定パラメータが変更される。S236に
おいては、指示のあったその他のことを実行してメイン
フローに戻る。
【0067】S223において、外部の演奏機器からの
演奏データを演奏する設定指示であるか否かを判定し、
そうであれば、S225に処理を進め、そうでなければ
S226に処理を進める。S225において、このモー
ドの具体的な設定内容に関するユーザ選択を受け付け、
S227において、外部から入力される演奏データに関
する処理を設定して、メインフローに戻る。一方、S2
26においては、記憶装置に記憶されている自動演奏曲
の設定指示であるか否かを判定する。そうであればS2
28に処理を進め、そうでなければS229に処理を進
める。
【0068】S228においては、ユーザが選択した演
奏曲を受け付けて、S230において自動演奏曲の演奏
データを記憶装置から読み出す設定をし、メインフロー
に戻る。一方、S229においては、ユーザによる再生
指示であるか否かを判定する。そうであればS231に
処理を進め、そうでなければS232に処理を進める。
S231においては、指定された自動演奏曲の演奏デー
タを読み出して再生を開始し、メインフローに戻る。一
方、S232においては、ユーザによる自動演奏中の停
止指示であるか否かを判定する。そうであればS233
に処理を進め、そうでなければS234に処理を進め
る。S233においては、自動演奏を停止する。一方、
S234においては、自動演奏に関するその他の指示を
実行してメインルーチンに戻る。
【0069】図15は、図13における楽音信号の生成
処理の詳細を説明するフローチャートである。S261
において、先に図14のS231で自動演奏が開始され
て再生中であるか否かを判定し、再生中であればS26
2に処理を進め、再生中でなければS263に処理を進
める。S262において、選ばれている曲データを読み
出す。曲データは、発音させるべき時間よりも前に先読
みを行う。S264において、先に図14のS222に
おいて、リアルタイムで表情付けを行う設定がされてい
たか否かを判定し、そうであれば、表情付けを行うフロ
ーに入ってS265に処理を進め、そうでなければ、S
263に処理を進め、先読みされた曲データがそのま
ま、その後の発音させるべき時間において音源に供給さ
れ、楽音が生成される。
【0070】S265において、「表情付け処理」を実
行するため、先読みされた演奏データを処置対象範囲の
演奏データとして一時的に指定し、S266に処理を進
める。S266において、処理対象範囲の演奏データを
選択された設定パラメータの設定値に従って変更し、S
267において、生成された演奏データを、その後の発
音させるべき時間において音源に供給して楽音を生成さ
せ、S263に処理を進める。なお、この変更処理は、
図14のS217,S218に対応した処理である。し
たがって、入力された演奏データと同じ形式の演奏デー
タを一旦作成してもよいし、同じ形式の演奏データをも
はや作成することなく、音源部において楽音信号を生成
するための、あるいは、DSPで効果付与を行うための
パラメータを用いた演奏データとして、音源部やDSP
を直接的に制御してもよい。
【0071】先に説明したS261において自動演奏の
再生中でなければ、S263に処理を進める。S263
において、外部の演奏機器から送信された演奏データを
再生するように設定されているか否かを判定し、そうで
あればS268に処理を進め、そうでなければS269
に処理を進める。S268において、送信されてきた演
奏データをバッファに一時記憶する。ストリーミング再
生のために、演奏データは発音すべき時間よりも以前に
送信されている。S270においては、図14のS22
2において、リアルタイムで表情付けを行う設定がされ
ていたか否かを判定し、リアルタイムの表情付け処理が
設定されていたときにはS271に処理を進め、そうで
なければ、一時記憶されている演奏データをそのまま音
源で処理する。
【0072】S271においては、バッファに一時記憶
されている演奏データを、処理対象範囲の演奏データと
して一時的に指定し、S272に処理を進める。S27
2において、演奏データを選択された設定パラメータの
設定値に従って変更し、S273において、生成された
演奏データを、その後の発音させるべき時間において音
源に供給して楽音を生成させる。なお、この変更処理
は、図14のS217,S218、上述したS266,
S267に対応した処理である。S269において、画
面上に表示された仮想的な鍵盤などの演奏操作子の入力
イベントがあったか否かを判定し、入力イベントがあっ
たときにはS274に処理を進め、入力イベントがなけ
ればメインルーチンに戻る。S274において、入力イ
ベントがキーオンイベントであるか否かを判定する。キ
ーオンイベントであればS275に処理を進め、そのキ
ーオンに対応する楽音信号を生成してメインフローに戻
る。
【0073】S274においてキーオンイベントでない
と判定されたときには、S276に処理を進め、操作イ
ベントがキーオフイベントであるか否かを判定する。キ
ーオフイベントであれば、S277に処理を進め、キー
オフイベントに対応する発音中の楽音信号の発音を停止
するように処理を行い、メインフローに処理を戻す。S
276においてキーオフイベントでないと判定されたと
きには、S278に処理を進め、その他の演奏操作子の
指示に応じた楽音の処理を行い、メインのフローに戻
る。
【0074】ここで、リアルタイム処理における表情付
け処理について説明を補足する。図15に示す、ROM
や外部記憶装置から自動演奏データを読み込んで再生す
る場合や、外部の演奏機器からの演奏データを再生する
場合のリアルタイム処理においては、図14のS224
においてユーザが演奏データ加工範囲(表情付けの処理
対象の範囲)の選択操作をし、S235において演奏デ
ータ加工範囲が設定されたとしても、設定されたこの演
奏データ加工範囲は図15に示したリアルタイム処理に
おいては反映されない。すなわち、全ての演奏データに
表情付け処理が実行される。この場合、リアルタイム処
理においては、ユーザが演奏データの加工範囲の選択操
作ができないようなフローに変更することもできる。上
述したフローチャートでは、リアルタイム処理中であっ
ても、図14のS220,S222の実行が可能である
ため、リアルタイム処理中においても、表情付けの設定
処理をリアルタイムで行えることになる。しかし、表情
付けの設定処理はリアルタイム処理前にしか行えないこ
とを前提としたフローに変更してもよい。
【0075】一方、上述したリアルタイム処理において
も、演奏データ加工範囲の設定ができるようにしてもよ
い。図15のS265の後に、一時的に指定された処理
対象範囲が、表情付けの処理対象の設定範囲であるか否
かを判定する。そうであれば、S266に処理を進め、
そうでなければS263に処理を進める。また、S27
1の後に、一時的に指定された処理対象範囲が、表情付
けの処理対象の設定範囲であるか否かを判定する。そう
であれば、S272に処理を進め、そうでなければS2
69に処理を進める。その際、演奏データ加工範囲の設
定に関しては、次のようにすればよい。図14のS21
6,S220のように、演奏データ加工範囲の設定がな
いときにリアルタイム処理の設定を受け付ける手順であ
る場合、先にリアルタイム処理の設定が受け付けられた
後に、S224,S235において、演奏データの加工
範囲の設定動作を行えばよい。ユーザによる演奏データ
加工範囲の選択は、図2に関連して説明した「トラック
ビューウインドウ」のような選択用画面において、先読
みされた曲データあるいはバッファに一時記憶された演
奏データを表示させることにより設定できる。上述した
ような、演奏データ加工範囲の設定がないときにリアル
タイム処理の設定を受け付ける手順である場合には、演
奏データ加工範囲の設定が行われると、リアルタイム処
理中においては、表情付けの設定処理をリアルタイムで
行うことができない。従って、リアルタイム処理前に、
予め表情付けの設定処理を実行しておくことを前提とす
る。しかし、表情付けの設定処理をリアルタイム処理中
においてもリアルタイムに実行できるようなフローに変
更してもよい。
【0076】上述した説明では、図1に示した演奏デー
タ加工処理部6は、設定された加工範囲内の演奏データ
を分析して、選択されたそれぞれの加工項目の加工処理
を施すのが適切であると判断された音符あるいは音符列
を自動的に選択して、それぞれの加工処理を自動的に実
行するものであった。しかし、選択されたそれぞれの加
工項目の加工処理を施す対象とする音符あるいは音符列
を、ユーザがマウス等で直接的に指定して選択するとい
うような手動設定を行った上で、それぞれの加工処理を
自動的に実行するようにしてもよい。
【0077】上述した説明では、本発明を、電子楽器、
パーソナルコンピュータ上で実現する場合について説明
した。この他、CPUを内蔵し、プログラムの実行によ
って機能を実現するゲーム機、携帯電話機、固定電話
機、PDA(Personal DigitalAssistant)等において
も実現できる。演奏データ加工処理プログラムは、CD-R
OM等の記録媒体に記録され、コンピュータのハードディ
スク装置にインストールされて使用される。あるいは、
コンピュータや上述したCPU内蔵機器のROMに予め
書き込まれて使用される。あるいは、ネットワーク上の
サーバコンピュータ等からコンピュータのハードディス
ク装置やCPU内蔵機器のフラッシュROMにダウンロ
ードされて使用される。
【0078】
【発明の効果】本発明は、上述した説明から明らかなよ
うに、演奏データを基準にして演奏データ加工を行うた
めのパラメータの設定を、簡単でわかりやすい方法で行
うことができるという効果がある。その結果、入力され
た演奏データの音楽表現力を高めて、演奏を表情豊かに
するために、具体的にどのパラメータの設定値を変更す
るかなど、面倒な設定作業をする必要がない。音楽知識
や経験の少ないユーザでも、ユーザは、曲の演奏時のこ
とを考えて、希望する表情付けの加工条件を入力するだ
けでよい。この加工条件に応じて、適切な加工項目の呈
示、パラメータとその初期設定値の呈示と、順を追って
設定でき、途中での設定値の確認および設定値の修正も
容易である。自然な演奏、美しい演奏、生々しい演奏な
どのために、様々な音楽的な表現や楽器らしさを演奏デ
ータに加えることができる。また、1つの演奏データな
いし範囲指定された演奏データに対して、複数の加工項
目についての表情付け処理を、累積的にかつ適切に行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の一形態の説明図である。
【図2】 本発明の実施の一形態における、パラメータ
の設定入力および表示を行う「アーティキュレーショ
ン」設定ダイアログ画面の説明図である。
【図3】 「グルーブ」設定ダイアログ画面の説明図で
ある。
【図4】 「ビブラート」設定ダイアログ画面の説明図
である。
【図5】 「ハーモニーバランス」設定ダイアログ画面
の説明図である。
【図6】 「クレッシェンド/ディミヌエンド」設定ダ
イアログ画面の説明図である。
【図7】 「チョーキングジャンプ」設定ダイアログ画
面の説明図である。
【図8】 「スライド」設定ダイアログ画面の説明図で
ある。
【図9】 「コードストローク」設定ダイアログ画面の
説明図である。
【図10】 「ストロークミュート」設定ダイアログ画
面の説明図である。
【図11】 「ストロークシンアウト」設定ダイアログ
画面の説明図である。
【図12】 本発明の実施の一形態を、電子楽器で実現
する一例を示すハードウエア構成図である。
【図13】 本発明の実施の一形態を、パーソナルコン
ピュータで実現する場合のメインルーチンのフローチャ
ートである。
【図14】 図13における「表示画面入力処理」の詳
細を示すフローチャートである。
【図15】 図14における「表情付けの設定処理」の
詳細を示すフローチャートである。
【図16】 図13における「楽音信号の生成処理」の
詳細を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…初期加工条件出力部、2…加工条件保持部、3…パ
ラメータ自動選択部、4…パラメータ初期設定値出力
部、5…パラメータ保持部、6…演奏データ加工処理
部、7…表示画像作成部、11…ダイアログ画面、12
a〜12c…加工条件を入力するドロップダウンコンボ
ボックス、22,24,26,28…パラメータを入力
するコンボボックス、23,25,27,29…パラメ
ータを入力するつまみ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類の加工条件の中から少なくとも
    1種類の加工条件を選択する加工条件選択手段と、 前記加工条件を選択する毎に、保持している前記加工条
    件を逐次更新する加工条件保持手段と、 保持された前記加工条件に応じて、複数種類のパラメー
    タの中から、少なくとも1種類のパラメータを自動選択
    するパラメータ自動選択手段と、 自動選択された前記パラメータに対する設定値を入力す
    る設定値入力手段と、 前記設定値が入力される毎に、保持している前記設定値
    を逐次更新する設定値保持手段と、 加工処理の開始が指示されたときに、元の演奏データを
    基準にして、前記設定値保持手段に保持された前記設定
    値に応じて、前記元の演奏データを変化させる演奏デー
    タ加工処理手段、 を有することを特徴とする演奏データ加工処理装置。
  2. 【請求項2】 過去において前記設定値が前記演奏デー
    タ加工処理手段に出力されたときに使用された前記加工
    条件の使用状況に応じて、初期加工条件を出力する初期
    加工条件出力手段を有し、 前記加工条件保持手段は、演奏データ加工処理の起動時
    に、前記初期加工条件出力手段により出力された前記初
    期加工条件を入力するものである、 ことを特徴とする請求項1に記載の演奏データ加工処理
    装置。
  3. 【請求項3】 前記演奏データ加工処理手段で加工対象
    となっている前記元の演奏データを解析することによ
    り、初期加工条件を出力する初期加工条件出力手段を有
    し、 前記加工条件保持手段は、演奏データ加工処理の起動時
    に、前記初期加工条件出力手段により出力された前記初
    期加工条件を入力するものである、 ことを特徴とする請求項1に記載の演奏データ加工処理
    装置。
  4. 【請求項4】 所定の加工条件により前記パラメータが
    自動選択されるときに、前記所定の加工条件および前記
    自動選択されたパラメータを入力し、過去において前記
    設定値が前記演奏データ加工処理手段に出力されたとき
    に、前記所定の加工条件下における前記設定値の使用状
    況に応じて、前記初期設定値を出力する初期設定値出力
    手段を有し、 前記設定値保持手段は、前記所定の加工条件により前記
    パラメータが自動選択されるときに、前記初期設定値出
    力手段により出力された前記初期設定値を入力するもの
    である、 ことを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に
    記載の演奏データ加工処理装置。
  5. 【請求項5】 所定の加工条件により前記パラメータが
    自動選択されるときに、前記所定の加工条件および前記
    自動選択されたパラメータを入力し、前記所定の加工条
    件下において、前記演奏データ加工処理手段で加工対象
    となっている前記元の演奏データを解析することによ
    り、初期設定値を出力する初期設定値出力手段を有し、 前記設定値保持手段は、前記所定の加工条件により前記
    パラメータが自動選択されるときに、前記初期設定値出
    力手段により出力された前記初期設定値を入力するもの
    である、 ことを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に
    記載の演奏データ加工処理装置。
  6. 【請求項6】 加工条件を入力する加工条件入力ステッ
    プと、 前記加工条件を入力する毎に、保持している前記加工条
    件を逐次更新する加工条件保持ステップと、 保持された前記加工条件に応じて、複数種類のパラメー
    タの中から、少なくとも1種類のパラメータを自動選択
    するパラメータ自動選択ステップと、 自動選択された前記パラメータに対する設定値を入力す
    る設定値入力ステップと、 前記設定値が入力される毎に、保持している前記設定値
    を逐次更新する設定値保持ステップと、 加工処理が指示されたときに、元の演奏データを基準に
    して、前記設定値保持ステップに保持された前記設定値
    に応じて、前記元の演奏データを変化させる演奏データ
    加工ステップ、 をコンピュータに実行させるための演奏データ加工処理
    プログラム。
  7. 【請求項7】 演奏データを記憶する演奏データ記憶手
    段と、 複数の加工項目に関する複数のパラメータの設定値を入
    力する設定値入力手段と、 前記設定値が入力されるごとに、保持している前記複数
    の加工項目に関する複数のパラメータの設定値を逐次更
    新する設定値保持手段と、 加工処理中の前記演奏データを一時記憶する一時記憶手
    段と、 前記加工処理の開始指示がされたとき、前記演奏データ
    記憶手段の記憶する前記演奏データを前記一時記憶手段
    にコピーするとともに、前記複数の加工項目のそれぞれ
    について、前記設定値保持手段の保持する当該加工項目
    の複数のパラメータの設定値に基づいて、前記演奏デー
    タ記憶手段に記憶された前記演奏データを分析して表情
    付け処理を行い、該表情付け処理の処理結果を前記一時
    記憶手段の記憶する前記演奏データに累積的に反映させ
    る演奏データ加工処理手段と、 前記一時記憶手段の記憶する演奏データを、前記複数の
    加工項目について表情付けされた前記演奏データとして
    出力する出力手段、 を有することを特徴とする演奏データ加工処理装置。
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