JPH0943516A - 顕微鏡のティルト鏡筒 - Google Patents

顕微鏡のティルト鏡筒

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JPH0943516A
JPH0943516A JP19666395A JP19666395A JPH0943516A JP H0943516 A JPH0943516 A JP H0943516A JP 19666395 A JP19666395 A JP 19666395A JP 19666395 A JP19666395 A JP 19666395A JP H0943516 A JPH0943516 A JP H0943516A
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lens barrel
microscope
prism
section
binocular
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JP19666395A
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Masato Kanao
真人 金尾
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】鏡筒枠を顕鏡しやすい好みのアイポイント位置
に保持でき、アイポイントが変化しても容易に元の位置
へ復帰させることを可能にする。 【解決手段】接眼レンズ24が保持された双眼部23を上端
部に固定し、且つ対物レンズから双眼部23を通して接眼
レンズ24に至る光路を維持しながら双眼部23を回動変化
させることが可能な可動傾斜鏡体部22の下端部をベース
21に固定すると共に、ベース21上に可動傾斜鏡体部22の
傾斜面と平行になるようにアーム25を取付けると共に、
このアーム25に設けられたネジ穴に可動傾斜鏡体部22の
可変範囲の上限位置を規制するつまみ27をネジ込むよう
にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、眼高可変式の顕微
鏡のティルト鏡筒に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の眼高可変式の顕微鏡鏡筒として
は、例えば特開昭61−15116号公報のように接眼
レンズのアイポイントの位置と対物レンズの光軸との間
の離間距離ができるだけ短くなるように構成したものが
ある。
【0003】図6はかかる顕微鏡鏡筒の光学系を示すも
のである。図6による眼高可変式の光学系は、対物レン
ズ1を通過して入射した光線の進路を直角に曲げるため
の第1のプリズム2と、第1のプリズム2の側方に配置
され、第1のプリズム2からの入射光線の進路を二回直
角に曲げて光軸がずれた位置で入射光線と平行にこれと
は反対方向に光線を出射せしめる第2のプリズム3と、
第2のプリズム3の一部と対面するように配置され、第
2のプリズム3からの入射光線の進路を二回直角に曲げ
て光軸がずれた位置で入射光線と平行にこれとは反対方
向へ光線を出射させ、且つ入射光軸A1の周りに回動し
得るように装架された第3のプリズム4と、第1のプリ
ズム2と対向するように配置され、第3のブリズム4か
らの入射光線の進路を直角に曲げてこれを第1のプリズ
ム2への入射光線と同一方向へ指向させるための第4の
プリズム5とを備えている。
【0004】また、双眼鏡筒を構成する光学系は、第4
のプリズム5からの入射光を左眼視系光束と右眼視系光
束とに分割するための光束分割プリズム6と、左眼視系
光束を直角に曲げるためのプリズム7と、接眼レンズ
8、右眼視系光束を直角に曲げるためのプリズム9と、
接眼レンズ10とを備えている。
【0005】この場合、第1乃至第4のプリズム2〜5
は顕微鏡本体正面の横方向に延びる平面内に配置され、
第1及び第2のプリズム2及び3の配置と、第3及び第
4のプリズム4及び5の配置は入射光軸A1を対称軸と
して対称であり、また光束分割プリズム6、プリズム7
及び9は周知の双眼鏡筒を構成し、且つこの双眼鏡筒の
傾斜角を変えると第3のプリズム4と第4のプリズム5
はこれと一体に入射光軸A1の周りに回動しながら第4
のプリズム5は更に入射光軸A2の周りに回動される構
成となっている。
【0006】図5は上述した光学系のプリズムの回転及
びその連動機構の構成例を示すものである。図5におい
て、11は内部に第1のプリズム2、第2のプリズム3
を支持し、取付部11aを介して図示しない顕微鏡本体
に着脱自在に取付けられる鏡筒支持枠、12は鏡筒支持
枠11に取付けられた写真撮影用アダプタ、13は鏡筒
支持枠11内に摺動可能に嵌装され、対物レンズを通過
した光をプリズム2と写真撮影光学系へ導くためのハー
フプリズムまたはハーフミラーおよびプリズム13bと
を切換える切換部材である。
【0007】また、14は鏡筒支持枠11により回動可
能に支持され内部にレンズを装着した回転軸筒、15は
接眼レンズ9が保持された鏡筒枠で、この鏡筒枠15は
第3のプリズム4を支持し、且つ回転軸筒14と一体的
に回動し得るように鏡筒支持枠11に装着されている。
【0008】さらに、16は鏡筒枠15上に回動可能に
装着され端部に第4のプリズム5を固着した回転鏡枠、
17は鏡筒枠15上に回転可能に軸支され、回転軸筒1
4と同心の支持枠11の内周面に形成されたギヤー部1
1bに噛合された中間ギヤー、18は鏡筒枠15上に回
転可能に軸支され、中間ギヤー17と回転鏡枠16のギ
ヤー部16aとを噛合させ、且つ中間ギヤー17と同一
歯数を有する中間ギヤー、19は鏡筒支持枠11と鏡筒
枠15との間に張架されたバネである。
【0009】このような構成の光学系のプリズムの回転
及びその連動機構によれば、接眼レンズ10を介して観
察中に鏡筒を例えば図示位置より左旋させると、鏡筒枠
15は回転軸筒14と共にその中心軸線の周りに左旋す
るが、その際中間ギヤー17はその中心軸線の周りに反
時計周りに公転しながら自転する。
【0010】従って、中間ギヤー18は該中心軸線の周
りに反時計回りに公転しながら反時計方向へ自転し、そ
の結果回転鏡枠16も該中心軸線上の周りに反時計回り
に公転しながら反時計方向に自転することになる。
【0011】なお、支持枠11には、鏡筒枠15の側壁
を所定の力で押圧して鏡筒枠15が任意の位置で静止す
るようにするための不図示のバネ入りネジが螺合してい
る。また、本出願人により先に出願した特願平6−31
8035号公報には、図7に示すようなティルト鏡筒が
示されている。このティルト鏡筒の詳細については、こ
の公報に詳述されているので、ここでは省略するが、概
略を説明すると顕微鏡本体に固定されたティルト鏡筒7
1に双眼部72が回動可能に軸支されている。顕微鏡か
らの光軸は、ベルト73、74とプーリ75,76,7
7,78で構成される伝動機構により双眼部72の回転
角の1/2の角度だけ回転するように構成された折返し
ミラー79によって接眼部72aに導かれるようになっ
ている。
【0012】さらに、本出願人により先に出願した特願
平7−117327号公報には、図8に示すようなティ
ルト鏡筒が示されている。このティルト鏡筒では、顕微
鏡に固定された鏡筒本体81に対して、接眼レンズ鏡筒
(双眼部)82が回転可能に軸支されている。顕微鏡か
らの光軸は、反射鏡ホルダ83の円形部83a、プーリ
84及びベルト85により構成される伝動機構により、
接眼レンズ鏡筒(双眼部)82の先端にある不図示の接
眼部に導かれるようになっている。
【0013】これら図7や図8に示すティルト鏡筒で
は、双眼部の回転軸支持部に、軸方向に双眼部を押圧す
る手段を設け、双眼部の回動に対して摩擦力を付加する
ようにして双眼部を任意の位置で静止させるようにして
いる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような構
成の顕微鏡鏡筒においては、例えば図5、図6のもので
は鏡筒支持体11と鏡筒枠15との間のバネ19及びバ
ネ入りネジによる押圧作用により鏡筒枠15はその位置
に維持されるが、鏡筒枠15は軽く触れただけで容易に
動く可能性があり、アイポイントが自分の好みの位置か
らずれる可能性がある。また、元の位置に復帰させるに
はその都度接眼レンズ10を覗かなければならないとい
った問題がある。
【0015】さらに、交換等により鏡筒支持体11に取
付けられた接眼レンズ10の重さによっては鏡筒支持体
11が自然降下するという問題もある。これらの問題
は、図7や図8に示すものに対しても同様に生じる。
【0016】本発明は上記のような問題点を解消するた
めなされたもので、その目的は鏡筒枠を顕鏡しやすい好
みのアイポイント位置に保持でき、アイポイントが変化
しても容易に元の位置へ復帰させることが可能な顕微鏡
のティルト鏡筒を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、次のような手段により顕微鏡のティルト鏡
筒を構成する。請求項1に対応する発明は、顕微鏡の鏡
筒部がその傾斜角を調節可能なように構成されたティル
ト鏡筒において、このティルト鏡筒の傾斜範囲の上限を
規制し、かつその上限位置を調節可能に構成された上限
規制部材を設けたものである。
【0018】請求項2に対応する発明は、上記ティルト
鏡筒は、その内部に鏡筒部を上向きに回動する方向に付
勢する弾性部材を有しており、この弾性部材の付勢力に
よって常に鏡筒部が前記上限規制部材で規定される上限
位置に位置するようにしたものである。
【0019】従って、このような構成の顕微鏡のティル
ト鏡筒にあっては、不慮の事態で鏡体部が動きアイポイ
ントが変化しても、接眼レンズを覗くことなく元の位置
に容易に復帰させることができる。また、写真撮影時に
ビュアを覗く場合、双眼部が邪魔になるときは一旦双眼
部を下げても元の位置に復帰させることができるので、
便利である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下本発明による顕微鏡のティル
ト鏡筒の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は
本発明に係る顕微鏡のティルト鏡筒全体の構成例を示す
側面図である。
【0021】図1において、21はベースで、このベー
ス21の上面側には凹部21aが形成され、またその下
面側には顕微鏡本体に取付けるための丸アリ21bが設
けられている。この場合、丸アリ21bの中心軸は対物
レンズからの像の光軸と一致させてある。
【0022】このようなベース21の凹部21aに可動
傾斜鏡体部22の下端部が挿入されると共に回動可能に
軸支され、上端部には接眼レンズ24が挿入保持された
双眼部23が可動傾斜鏡体部22に対し回動可能に軸支
されている。
【0023】また、ベース21上には可動傾斜鏡体部2
2の背面に沿ってアーム25が設けられると共に、その
下端部がネジ26により固定され、またこのアーム25
の上端部に設けられたネジ穴につまみ27がネジ込まれ
ている。このつまみ27は可動傾斜鏡体部22の傾斜角
度を規制するものである。
【0024】一方、ベース21の後方には写真撮影用ア
ダプタ28が設けられており、この写真撮影用アダプタ
28上に図示一点鎖線のような写真光路筒29の下端部
が取付けられ、その上端部には写真撮影用ビュア30を
持つ撮影用光学系31が取付けられ、その上にカメラ3
2が取付けられる。
【0025】ここで、上記可動傾斜鏡体部22の内部構
造を図2乃至図4により詳細に説明する。図2乃至図4
において、41は回転軸用穴と固定軸用穴を有する楕円
形状の傾斜フレームで、この傾斜フレーム41の回転軸
用穴には回転軸42が挿入されると共に、固定軸用穴に
は固定軸43が挿入され、これら回転軸42及び固定軸
43の前方部にそれぞれねじりコイルバネ44,44を
介在させて軸保持板45が挿入され、傾斜フレーム41
の回転軸用穴及び固定軸用穴間に存する部分にネジ46
により固定されている。
【0026】この場合、固定軸43には対物レンズを通
過して入射した光線の進路を直角に曲げるための第1の
プリズム47が取付けられ、傾斜フレーム41の後面側
には第1のプリズム47からの入射光線の進路を二回直
角に曲げて光軸がずれた位置で入射光線と平行にこれと
は反対方向に光線を出射せしめる第2のプリズム48が
取付けられ、回転軸42には第2のプリズム48と一部
が対面するように配置され、第2のプリズム48からの
入射光線の進路を直角に曲げて第1のプリズム47から
の入射光線と同一光軸で反対方向に光線を出射せしめる
第3のプリズム49が取付けられている。
【0027】また、固定軸43の顕微鏡本体の光軸側と
なる軸部は傾斜フレーム41の下側に有する穴に嵌合さ
れてベース21にネジ50により固定され、また回転軸
42の双眼部取付側となる軸部は傾斜フレーム41の上
側に有する穴に嵌合されてこの部分に双眼部23が取付
られる。
【0028】従って、傾斜フレーム41は固定軸42の
水平光軸を中心軸として回動可能となる。一方、回転軸
42の前面にピニオン51がネジ53aにより固定され
ると共に、固定軸43の前面にもピニオン51と噛合す
るピニオン52がネジ53bにより固定されている。こ
れら両ピニオン51及び52は、互いに向い合う側に歯
部を有し、傾斜フレーム41が固定軸43を軸として回
動することにより、これに連動して回転軸42を回動さ
せるものである。
【0029】また、回転軸42及び固定軸43の前部に
ねじりコイルバネ54が介挿され、その一端が固定軸4
3に、他端が回転軸42にそれぞれ固定され、双眼部2
3を吊下げ保持すべく構成されている。ここで、吊下げ
保持とは双眼部3を上方向へ付勢するように保持するこ
とをいう。
【0030】なお、55は上述した傾斜フレーム41、
回転軸42、固定軸43及び各プリズム47〜49を覆
うように設けられたカバーである。次に上記のように構
成された顕微鏡のティルト鏡筒の作用について述べる。
【0031】いま、双眼部23が図4(a)の状態位置
にあり、またアーム25の上端部のネジ穴にネジ込まれ
たつまみ27のネジ込み位置が図1に示すように予め調
整されているものとする。このような状態から双眼部2
3を押し下げると、固定軸43を軸として傾斜フレーム
41が回転軸42及び軸保持板45と一体的に図示反時
計方向に回動し、同時に回転軸42は傾斜フレーム41
の回動により固定軸43側のピニオン52と噛合するピ
ニオン51と共に同様に回動し、図4(b)の状態とな
る。この場合、双眼部23はねじりコイルバネ54によ
り吊下げ保持される。
【0032】次に図4(b)の状態から双眼部23を押
し上げると、前述とは逆に固定軸43を軸として傾斜フ
レーム41が回転軸42及び軸保持板45と一体的に図
示時計方向に回動し、同時に回転軸42は傾斜フレーム
41の回動により固定軸43側のピニオン52と噛合す
るピニオン51と共に同方向に回動し、可動傾斜鏡体部
22のカバー55がつまみ27の先端部に当接すること
で止り、元の図4(a)の状態となる。この場合も、双
眼部23はねじりコイルバネ54により吊下げ保持され
る。
【0033】なお、つまみ27のネジ込み位置を図1の
実線位置より二点鎖線位置までネジ込み調整することに
より、双眼部23を最下位位置で止めることができる。
ここで、可動傾斜鏡体部22の動作により双眼部23が
回動しても対物レンズから双眼部23を通して接眼レン
ズ24に至る光路は変わらない。つまり、第1のプリズ
ム47は固定軸43に保持されて固定され、第2のプリ
スム48は傾斜フレーム41に、第3のプリズム49は
回転軸42にそれぞれ保持され、これらは第1のプリズ
ム47の光軸を中心に一体的に回動するので、その光路
は変わらない。
【0034】このように本発明の実施の形態によれば、
可動傾斜鏡体部22として傾斜フレーム41内にベース
21側に取付けられる固定軸43と双眼部23が取付け
られる回転軸42とを挿入すると共に、ガタ取り用のね
じりコイルバネ44を介挿して軸保持板45に保持さ
せ、且つ固定軸43と回転軸42の前端面にピニオン5
2,51をそれぞれ取付けてこれらを噛合させると共
に、ねじりコイルバネ54の一端を固定軸43に、他端
を回転軸に固定して固定軸43を軸として傾斜フレーム
41が回転軸42及び軸保持板45と一体的に回動可能
にして、双眼部23をねじりコイルバネ44及び54に
より吊下げ保持する構成とし、またベース21上には可
動傾斜鏡体部22の背面に沿って取付けられたアーム2
5の上端部につまみ27をネジ込んで可動傾斜鏡体部2
2の傾斜角度を規制するようにしたものである。
【0035】従って、不慮の事態で可動傾斜鏡体部22
が動きアイポイントが変化しても、可動傾斜鏡体部22
がつまみ27の先端に当接するので、双眼部23を単に
上方向に移動させることにより、鏡接眼レンズを覗くこ
となく元の位置に容易に復帰させることができる。
【0036】また、写真撮影時にビュアを覗く場合、双
眼部が邪魔になるときは一旦双眼部23を下げても容易
に元の位置に復帰させることができるので、便利であ
る。さらに、固定軸側のピニオンと回転軸側のピニオン
とが噛合し、且つ双眼部23をねじりコイルバネ54に
より吊下げ保持されているので、交換等により可動傾斜
鏡体部22に取付けられた接眼レンズの重さによって可
動傾斜鏡体部22が自然降下するというようなこともな
くなる。
【0037】なお、上記構成において、固定軸43と回
転軸42の前部にねじりコイルバネ54を配設してその
一端を固定軸43に、他端を回転軸に固定するようにし
たが、このねじりコイルバネ54としてバネ定数のより
大きなバネを用いることで、可動傾斜鏡体部22のカバ
ー55がつまみ27の先端に常に押圧されるようになる
ので、観察者が必要に応じて双眼部23を好みの位置に
移動させて観察等を行った後、手を離せば双眼部23は
自動的に元の位置に復帰するようにできる。
【0038】また、本発明は図7や図8に示したタイプ
のティルト鏡筒にも適用可能なことは明らかである。こ
の場合、例えば図7において鏡筒本体1の前側傾斜部1
01に前述した上限規制部材としてのアーム25及びツ
マミ27を取付けてツマミ27の先端が双眼部6に当接
するように構成すればよい。また、一端を鏡筒本体(固
定)側に、他端を双眼部6(移動側)に係合させたネジ
リコイルバネのような弾性部材を設ければ、双眼部6を
上向きに回動する方向に付勢することができる。これは
図8のティルト鏡筒の場合も同様である。
【0039】このように本発明の実施の形態によれば、
接眼レンズが保持された双眼部を上端部に固定し、且つ
対物レンズから前記双眼部を通して前記接眼レンズに至
る光路を維持しながら前記双眼部を回動変化可能な可動
傾斜鏡体部の下端部をベースに固定すると共に、前記可
動傾斜鏡体部の回動範囲の上限位置を規制する規制部材
を取付けるようにしたことを特徴としている。
【0040】また、接眼レンズが保持された双眼部を上
端部に固定し、且つ内部に前記双眼部を回動させる回動
機構、前記双眼部を弾性作用により吊下げ保持する弾性
体及び複数個の光学素子を組込んで対物レンズからの入
射光を前記双眼部に導く光学系を備えた可動傾斜鏡体部
の下端部をベースに形成された凹部内に固定し、前記ベ
ース上に前記可動傾斜鏡体部の傾斜面と平行になるよう
にアームを取付けると共に、このアームに設けられたネ
ジ穴に前記可動傾斜鏡体部の可変範囲の上限位置を規制
するつまみをネジ込んだことを特徴としている。
【0041】さらに、上記可動傾斜鏡体部は傾斜フレー
ム内にベース側に取付けられる固定軸と双眼部が取付け
られる回転軸とを挿入すると共に、ガタ取り用のねじり
コイルバネを介挿して軸保持板に保持させ、且つ前記固
定軸と回転軸の前方端部にピニオンをそれぞれ取付けて
これらを噛合させると共に、ねじりコイルバネの一端を
前記固定軸に、他端を前記回転軸に固定して前記固定軸
を軸として傾斜フレームが前記回転軸及び軸保持板と一
体的に回動可能にして、前記双眼部を前記ねじりコイル
バネにより吊下げ保持する構成としたことを特徴として
いる。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、鏡筒
枠を顕鏡しやすい好みのアイポイント位置に保持でき、
アイポイントが変化しても容易に元の位置へ復帰させる
ことが可能な顕微鏡鏡筒を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による顕微鏡鏡筒の実施の形態の全体構
成を示す側面図。
【図2】同実施形態において、ベースと可動傾斜鏡体部
の一部を破断して示す全体構成の側面図。
【図3】同実施形態において、可動傾斜鏡体部を光学系
の光軸を中心にした断面図。
【図4】同実施の形態において、双眼部を回動させたと
きの作用説明図。
【図5】従来の顕微鏡鏡筒の要部のみを破断して示す側
面図。
【図6】従来の顕微鏡鏡筒の光学系を示す図。
【図7】従来の異なる顕微鏡のティルト鏡筒の光学系を
中心に示す図。
【図8】従来のさらに異なる顕微鏡のティルト鏡筒の要
部のみを破断して示す側面図。
【符号の説明】
21……ベース、22……可動傾斜鏡体部、23……双
眼部、24……接眼レンズ、25……アーム、26……
ネジ、27……つまみ、28……写真撮影用アダプタ、
29……写真光路筒、30……写真撮影用ビュア、31
……撮影用光学系、32……カメラ、41……傾斜フレ
ーム、42……回転軸、43……固定軸、44……ねじ
りコイルバネ、45……軸保持板、46……ネジ、47
……第1のプリズム、48……第2のプリズム、49…
…第3のプリズム、50……ネジ、51,52……ピニ
オン、53a,53b……ネジ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顕微鏡の鏡筒部がその傾斜角を調節可能
    なように構成されたティルト鏡筒において、 このティルト鏡筒の傾斜範囲の上限を規制し、かつその
    上限位置を調節可能に構成された上限規制部材を設けた
    ことを特徴とする顕微鏡のティルト鏡筒。
  2. 【請求項2】 前記ティルト鏡筒は、その内部に鏡筒部
    を上向きに回動する方向に付勢する弾性部材を有してお
    り、この弾性部材の付勢力によって常に鏡筒部が前記上
    限規制部材で規定される上限位置に位置するようにした
    ことを特徴とする顕微鏡のティルト鏡筒。
JP19666395A 1995-08-01 1995-08-01 顕微鏡のティルト鏡筒 Withdrawn JPH0943516A (ja)

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