JPH0943124A - 材料試験機のデータ処理装置 - Google Patents

材料試験機のデータ処理装置

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JPH0943124A
JPH0943124A JP21263695A JP21263695A JPH0943124A JP H0943124 A JPH0943124 A JP H0943124A JP 21263695 A JP21263695 A JP 21263695A JP 21263695 A JP21263695 A JP 21263695A JP H0943124 A JPH0943124 A JP H0943124A
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健史 川崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 任意の計算式を定義可能に構成することによ
り、多種多様のデータ処理が容易に行なえて、材料の特
性を種々の方向から検討することができる材料試験機の
データ処理装置を提供する。 【解決手段】 データ処理装置20は、制御部21と、
制御メモリ22と、データメモリ23と、計算式メモリ
24と、指示部25と、CRT26とから構成されてい
る。計算式メモリ24は、一般的な材料特性値を算出す
る計算式を記憶する計算式記憶部24a、種々の演算子
を記憶する演算子記憶部24b、計算式や種々の演算子
を組み合わせて定義される特殊な計算式を記憶する定義
計算式記憶部24cとから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各種材料の引張
試験や圧縮試験などの試験を行なう材料試験機のデータ
処理装置に係り、特に、収集した測定データの計算処理
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の装置として、例えば、負
荷機構により材料に対して引張や圧縮などの荷重を印加
し、その材料に印加されている荷重や材料の変位量など
を測定手段により測定して測定データとしてデータ記憶
部に記憶し、それらに対して所定の処理を行なう材料試
験機のデータ処理装置がある。
【0003】ここで材料試験機で行なわれる試験のう
ち、引張試験を例にとって具体的に説明すると、まず、
所定の形状に形成した材料(試料)を負荷機構に取り付
け、所定の伸び量(変位量)となるように負荷機構を制
御して、試料を軸方向に引っ張る。変位量を順次に増し
てゆき、これを試料が破断するまで続ける。その際、各
変位量において試料に加わる荷重を測定手段によって測
定し、これらを測定データとしてデータ記憶部に記憶し
ておく。データ記憶部に記憶された測定データをグラフ
化すると、例えば、図7に示すようになる。
【0004】図中に示す符号は測定データから得られる
一般的な材料特性値の一例であり、前記所定の処理とは
その材料特性値を求める処理のことをいう。Break
は破断伸びであって試料が破断したときの変位量を示
し、Maxは最大荷重であって試料が破断するまでに加
わった荷重のうち最大の値を示している。EASLは中
間変位であって設定荷重(例えば、荷重50N)に対す
る変位量を示し、LASEは中間荷重であって設定変位
(例えば、変位30mm)に対する荷重を示す。また、
Elasticは弾性率(引張試験の場合は特にヤング
率とも呼ばれる)であって、設定変位量D1 ,D2 にお
ける荷重P1 ,P2 から算出される勾配であり、伸びと
荷重が比例する際の比例定数を示し、YPは上降伏点で
あって試験開始後に最初に荷重が減少した点を示し、Y
Sは耐力点であって弾性率Elasticで求めた勾配
に対して設定したオフセット量(例えば、0.2%)だ
け平行移動した直線の交点を示す。Energyはエネ
ルギーであって、試験中の荷重を変位で積分して算出さ
れるものである。
【0005】上記の一般的な各材料特性値を算出する計
算式や条件等(設定荷重や設定変位)は、JISなどの
規格に基づいて決定されているものであり、予め計算式
記憶部に記憶されている。これらの予め用意された計算
式や条件に基づいて算出された上記の各材料特性値は、
例えば、材料の仕様を示すために広く利用され、そのた
め、例えば、同じ形状の材料の特性の比較などに頻繁に
利用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。すなわち、上述したような材料試験機のデータ処
理装置では、予め用意されている計算式に基づく一般的
な材料特性値だけしか求めることができないので、材料
の特性を種々の方向から検討することができない。ここ
でいう種々の方向からの検討とは、例えば、JISなど
の規格とは異なる、一般的な材料特性値にある定数を掛
けた値や、一般的な材料特性値同士に演算を施して算出
した値をもって特性を比較したりすることをいい、この
ような種々の方向からの検討は社内的にあるいは業界内
だけで実施されるものである。しかし、この種の検討は
比較的よく実施されるので、従来は電卓を用いてそれら
の値を計算したり、一般的な材料特性値や測定データを
アスキーデータに一旦変換してパーソナルコンピュータ
などの表計算ソフトウエアに読み込んで計算を行なうな
ど、多種多様なデータ処理を実行するに際して処理が煩
雑になるという問題点がある。
【0007】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、任意の計算式を定義可能に構成する
ことにより、多種多様のデータ処理が容易に行なえて、
材料の特性を種々の方向から検討することができる材料
試験機のデータ処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
目的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、この発明に係る材料試験機のデータ処理装置は、各
種材料の引張試験や圧縮試験などの試験を行なう材料試
験機であって、負荷機構により材料に対して引張や圧縮
などの荷重を印加し、前記材料に印加されている荷重や
前記材料の変位量などを測定手段により測定して測定デ
ータとしてデータ記憶部に記憶し、それらに対して所定
の処理を行なうデータ処理装置において、最大荷重値、
弾性率、耐力点、降伏点などの一般的な材料特性値を各
測定データから算出する計算式を予め記憶する計算式記
憶部と、四則演算子、関数や定数などを含む演算子を記
憶する演算子記憶部と、所望する任意の計算式(定義計
算式)を定義するために、前記計算式記憶部の計算式に
前記演算子記憶部の演算子のうち所要のものを組み合わ
せたり、前記演算子記憶部の種々の演算子を組み合わせ
る指示をする指示部と、前記指示された定義計算式を記
憶する定義計算式記憶部と、前記計算式記憶部および前
記定義計算式記憶部の各計算式に基づいて、各測定デー
タから各計算値を算出する演算部と、を備えていること
を特徴とするものである。
【0009】
【作用】この発明の作用は次のとおりである。負荷機構
により材料に対して引張や圧縮などの荷重を印加し、材
料に印加されている荷重や材料の変位量などを測定手段
により測定して測定データとしてデータ記憶部に記憶す
る。最大荷重値、弾性率、耐力点、降伏点などの一般的
な材料特性値は、データ記憶部に記憶された測定データ
から、計算式記憶部に記憶されている計算式に基づいて
算出される。一方、一般的な材料特性値とは異なる任意
の計算式に基づく材料特性値を算出するためには、以下
のようにする。
【0010】すなわち、指示部を介して、演算子記憶部
に記憶されている四則演算子、関数や定数などを含む種
々の演算子を組み合わせたり、あるいは計算式記憶部の
計算式に種々の演算子を組み合わせることにより所望す
る任意の計算式(定義計算式)を定義する。この定義計
算式は定義計算式記憶部に記憶され、演算部により参照
されてデータ記憶部に記憶されている各測定データから
各計算値を算出する。したがって、所望する任意の計算
式を定義することができ、これに基づいて特殊な材料特
性値を算出することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
一実施例を説明する。図1は、実施例に係るデータ処理
装置を含む材料試験機の概略構成を示すブロック図であ
る。
【0012】図中、符号1は負荷機構であり、基台2に
配設されて上部を連結された2本の機柱3と、機柱3に
沿って鉛直方向に昇降するクロスヘッド4とから構成さ
れている。クロスヘッド4の下部および基台2の上部に
は、材料である試料Sの端部をそれぞれ把持するチャッ
ク5が取り付けられている。クロスヘッド4側のチャッ
ク5は、試料Sに印加されている荷重を検出するロード
セル6を内蔵している。このロードセル6は、例えば、
ストレーンゲージなどにより構成されており、チャック
5に加わる荷重、すなわち、試料Sに加わる荷重を電気
信号に変換して荷重信号Aとして出力する機能を有する
ものである。
【0013】基台2はクロスヘッド4を昇降駆動するた
めのクロスヘッド駆動モータ7を内蔵しており、クロス
ヘッド駆動モータ7は機柱3に沿って配設された図示し
ないネジ軸を回転駆動することによりクロスヘッド4を
昇降するようになっている。クロスヘッド駆動モータ7
は、負荷制御部10からの制御命令信号Bに応じてクロ
スヘッド4を昇降駆動する。また、クロスヘッド駆動モ
ータ7の回転軸には、回転量を検出して変位量を検出す
る変位計8が取り付けられており、変位計8により検出
されたその変位量は変位量信号Cとして負荷制御部10
に与えられるようになっている。
【0014】また、試料Sには、例えば、試料Sの伸び
を検出する伸び計11を取り付けることができるように
なっており、これを取り付けた場合にはその伸び量、す
なわち変位量は試料変位量信号Dとして負荷制御部10
に与えられる。負荷制御部10は、後述するデータ処理
装置20からの制御命令に応じて負荷機構1に制御命令
信号Bを出力する。さらに、ロードセル6からの荷重信
号Aと、変位計8からの変位量信号Cと、伸び計11か
らの試料変位量信号DとをA/D変換して測定信号Eと
してデータ処理装置20に出力する機能を有する。な
お、負荷制御部10は、この発明における測定手段に相
当する。
【0015】データ処理装置20は、負荷制御部10か
らの測定信号Eを取り込むとともに、制御命令Fを負荷
制御部10に所定のタイミングで出力したり、後述する
データ処理を実行する制御部21(この発明における演
算部に相当する)と、種々の制御命令Fから構成され
る、コンピュータプログラムに相当する制御手順(以
下、制御パターンと称する)を記憶している制御メモリ
22と、測定信号Eを測定データとして格納するデータ
メモリ23と、データメモリ23の各データから種々の
材料特性値を算出するための計算式を記憶している計算
式メモリ24と、種々の指示を行なう指示部25と、測
定データや算出された材料特性値などを表示するための
CRT26とから構成されている。
【0016】制御メモリ22は、JISなどの各種規格
に基づく種々の制御パターンを予め記憶している制御パ
ターン記憶部22aと、負荷機構1と負荷制御部10の
動作を制御する基本的な各種の制御命令を記憶している
制御命令記憶部22bと、この装置のユーザーによって
定義された新たな制御パターン(定義制御パターン)を
記憶する定義制御パターン記憶部22cとから構成され
ている。
【0017】データメモリ23は、測定信号Eを順次に
測定データとして記憶するデータ記憶部23aと、デー
タ記憶部23aに記憶された多数の測定データのうち、
演算を行なう範囲を記憶するデータ処理範囲記憶23b
とから構成されている。
【0018】計算式メモリ24の計算式記憶部24a
は、例えば、各測定データから算出する一般的な材料特
性値である、最大荷重値、弾性率、耐力点、降伏点など
の条件や計算式を予め記憶しており、演算子記憶部24
bは加減乗除の四則演算子や、三角関数などの関数や、
定数などを記憶している。また、定義計算式記憶部24
cは、一般的な材料特性値とは異なる、ユーザーが所望
する材料特性値を算出するために、後述するようにして
定義した特殊な計算式(以下、定義計算式と称する)を
記憶するものである。
【0019】なお、制御メモリ22、データメモリ2
3、計算式メモリ24は、それぞれデータ処理装置20
の内部メモリとして構成されているものであるが、それ
ぞれ個別に記憶領域を確保されてハードディスク装置な
どの外部記憶装置に格納されており、装置の起動時に各
メモリ22〜24にロードされるようになっている。さ
らに、各メモリ内の記憶部の内容は、フロッピーディス
ク装置などの補助記憶装置により保存することができる
ように構成されている。
【0020】指示部25は、数値や記号を指示したり、
後述するように定義計算式を定義する際に演算子などを
指示するためのキーボード25aと、CRT26上の任
意の位置を指示してキーボード25aと同様に利用され
るマウス25bとから構成されている。
【0021】ここで上述したような構成の材料試験機に
よる試験として、引張試験を例に採って簡単に説明す
る。まず、試料Sをチャック5に取り付ける。次に指示
部25を介して、制御パターン記憶部22aに記憶され
ている種々のパターンのうち、引張試験の制御パターン
を選択する。すると、制御部21から制御パターンに応
じた制御命令Fが負荷制御部10に出力され、負荷制御
部10はそれに応じてクロスヘッド駆動モータ7の回転
を所定の変位量(変位計8からの信号)のステップで制
御するとともに、各変位量における荷重信号Aおよび変
位量信号Cを取り込んで測定信号Eとして制御部21に
出力する。制御部21に出力された測定データは、順次
にデータ記憶部23aに格納される。
【0022】このようにして格納された測定データは、
例えば、図2の模式図に示すようにデータ記憶部23a
に格納されている。この例では、試料X,Yが順次に測
定され、それぞれにおける変位量(変位計8からの所定
ステップの変位量信号Cであって、C1 ,C2 ,……
…)に対応する荷重(ロードセル6からの荷重信号Aで
あって、A1 ,A2 ,………)が格納されている。
【0023】これらの測定データをグラフ化すると、例
えば、図7に示すようなグラフになる。ここで図中の各
符号は、上述したようにBreakは破断伸び、Max
は最大荷重、EASLは中間変位、LASEは中間荷
重、Elasticは弾性率(引張試験の場合は特にヤ
ング率とも呼ばれる)であって、設定変位量D1 ,D2
における荷重P1 ,P2 から算出される勾配であり、Y
Pは上降伏点、YSは耐力点であって弾性率Elast
icで求めた勾配に対して設定したオフセット量(例え
ば、0.2%)だけ平行移動した直線の交点を示し、E
nergyはエネルギーであって、試験中の荷重を変位
で積分して算出されるものである。
【0024】試験が終了した後、指示部25を介して試
験結果の表示処理を行なうと、例えば、図3に示すよう
な試験結果がCRT26に表示される。図中、符号50
は測定データから、計算式記憶部24aに予め記憶され
ている条件や計算式に基づいて算出される一般的な材料
特性値の呼称などを表示する名前欄であり、51は名前
欄50の各名前に応じた条件を表示する条件欄であり、
52は名前欄50に応じた単位を表示する単位欄であ
る。単位欄の下方に続く領域53は、各試料名を表示す
る試料欄である。各試料欄53と単位欄52によって区
切られた各領域53aには、名前欄50に対応する各特
性値が表示されるようになっている。また、名前欄50
などの領域の左側に位置する領域には、主としてこの試
験結果表示に対する種々の処理(例えば、計算結果の表
示形式(小数点以下の数字を何桁表示させるかなどの処
理))を指示するための複数個のアイコン54が配置さ
れている。
【0025】上述した名前欄50には、この例では、一
般的な材料特性値である中間荷重、中間変位、最大荷
重、破断伸び、エネルギーが表示され、条件欄51には
中間荷重に対応して30mmが、中間変位に対応して5
0Nが表示されている。さらに単位欄52には、中間荷
重に対応してNが、中間変位に対応してmmが、最大荷
重にN、破断伸びにmm、エネルギーにJが表示されて
いる。
【0026】名前欄50であってエネルギーの右側に
は、二つの領域60,61が表示されており、各々Fo
rmula1という名前とFormula2という名前
が表示されている。これらは上述した中間荷重などの一
般的な材料特性値とは異なる、ユーザーが定義した所望
する計算式に付した名前(定義名前)であり、後述する
ように定義計算式をユーザーが定義(定義計算式の設定
処理)するに際して適宜に付与されるようになってい
る。なお、定義計算式はFormula1,Formu
la2の2つだけでなく、後述するようにしてそれ以上
の個数の定義計算式を定義しておくことが可能である。
【0027】次に図4のフローチャートを参照して、定
義計算式の設定処理について説明する。なお、指示部2
5を介して所定の指示を行なうことにより、この定義計
算式の設定処理に移行するとともに、CRT26上には
例えば図5に示すような定義計算式の設定画面が表示さ
れるようになっている。
【0028】ステップS1では、定義計算式の名前を入
力する。具体的には、名前入力欄70(図5を参照)に
適宜の名前をキーボード25aを介して入力する。な
お、ここで入力した名前は、上述した試験結果表示の際
に定義名前の表示欄60に表示されるものである。した
がって、定義計算式によって求められる特性値を連想さ
せるような名前を付けるのが好ましい。
【0029】ステップS2では、定義計算式の内容を入
力する。内容を入力するには、内容入力欄71にキーボ
ード25aを介して直接的に入力するか、または、名前
欄50に対応する各特性値の領域53aの1つを特定す
るSymbol表示欄72に表示されているSymbo
lを選択することにより行なうようになっている。Sy
mbol表示欄72に表示されるものは、例えば、中間
荷重を示すLASE1−Load、中間変位を示すEA
SL1−Disp、最大荷重を示すMax−Load、
破断伸びを示すBreak−Disp、エネルギーを示
すEnergy、弾性率を示すElasticである。
また、後述するパラメータを入力するパラメータ入力部
73a、三角関数などの関数を入力する関数入力部73
b、定数や四則演算子などを入力する定数部73cから
構成される演算子入力部73をマウス25bを介して指
示することによって、定義計算式の内容を指示するよう
になっている。なお、演算子入力部73に表示される各
定数や関数などの各演算子は、演算子記憶部24bに記
憶されている。
【0030】ここでは、一例として、ステップS1にお
いて定義計算式の名前としてFormula1が入力さ
れ、ステップS2において中間荷重LASE1−Loa
dと中間変位EASL1−Dispとを乗ずることを示
すLASE1−Load*EASL1−Dispを入力
したとして説明する。
【0031】式の内容を入力した後は、その定義計算式
の単位を入力する(ステップS3)。この単位は、単位
入力部74にキーボード25aを介して直接的に単位を
表す記号を入力するか、既に登録されている単位記号を
マウス25bにより選択することにより入力される。な
お、ステップS2において入力した計算式や条件により
単位が決定されるような場合には、単位入力部74に自
動的にその単位が入力されるようになっている。ここで
は中間荷重LASE1−Loadの単位Nと、中間変位
EASL1−Dispの単位mmとから単位Nmmが自
動的に入力されている。
【0032】ステップS4では、指示部25を介して入
力された、上記の各ステップでの指示で良いか否かによ
って処理を分岐し、良い場合にはステップS5に分岐
し、修正を必要とする場合にはステップS1に戻って適
宜に修正を行なう。ステップS5に分岐した場合には、
上記の各ステップで入力した名前、内容(定義計算式ま
たは条件)、単位を定義計算式記憶部24cに格納す
る。なお、この例における内容が定義計算式記憶部24
cに格納された状態の一例を図6の模式図に示す。ここ
で名前の欄のFormula1,Formula2,…
……は、定義計算式であることを示し、複数個の定義計
算式を格納可能になっている。また、これらに続いて入
力されているSymbolはステップS1で入力された
名前であり、さらにFormula1の定義計算式にL
ASE1−Load*EASL1−Dispが、単位に
Nmmが格納されている。
【0033】上述した定義計算式が格納された定義計算
式記憶部24cは、制御部21により参照され、測定デ
ータから求められた一般的な材料特性値の表示の際に、
その定義計算式に基づいて演算が行なわれる。その計算
結果は、図3に示す名前欄50のFormula1の特
性値の表示欄53aに表示される。
【0034】このように指示部25を介して、演算子記
憶部24bに記憶されている四則演算子、関数や定数な
どを含む種々の演算子を組み合わせたり、あるいは計算
式記憶部24aの計算式に種々の演算子を組み合わせる
ことにより所望する任意の計算式(定義計算式)を定義
することができる。この定義計算式は定義計算式記憶部
24cに記憶され、制御部21により参照されてデータ
記憶部23aに記憶されている各測定データに基づいて
各計算値(材料特性値)を算出する。したがって、所望
する任意の計算式を定義することができ、これに基づい
て特殊な材料特性値を算出することができる。その結
果、特殊な材料特性値を計算するために従来のように電
卓や表計算ソフトウエアを利用することなく、容易に多
種多様のデータ処理が行なえ、材料の特性を種々の方向
から検討することが可能となる。
【0035】また、上述したような定義計算式以外にも
以下に示すように定義計算式を設定することができる。
例えば、計算式記憶部24aに弾性率を計算する計算式
が格納されており、この弾性率にある定数(例えば、
1.2)を乗じた特殊な弾性率を求めたい場合には、上
記の設定処理を行なって、定義計算式Formula2
を定義する。まず、Symbol表示欄72に表示され
ているSymbolの中から弾性率を表すElasti
cを選択し、次いで演算子入力部73cから乗算記号*
を選択してさらに定数入力部73cから所望する定数
1.2を入力する。これにより定義計算式Formul
a2には、Elastic*1.2が格納される。
【0036】また、パラメータ入力部73aを介してパ
ラメータF:1〜F:5を定義計算式に含めておくこと
により、さらに柔軟な計算処理を行なうことができる。
すなち、このパラメータ入力部73aを介して入力され
たパラメータF:1〜F:5は、入力された時点では特
定の値をもっておらず不定値である。しかし、制御部2
1が定義計算式記憶部24cに記憶されている定義計算
式を参照した際に、このパラメータがあればCRT26
上にパラメータを指定する画面を表示し、値を入力する
ようにユーザーに促す。この画面上でパラメータを入力
するとその時点でパラメータの値が特定されるようにな
っている。例えば、定義計算式Formula2として
Elastic*F:1が定義されて定義計算式記憶部
24cに格納されているとする。制御部21により演算
が実行される際に、パラメータ入力画面がCRT26上
に表示されて1.2を入力したとすると、上述した定義
計算式と同じ計算を行なうことになる。また、次の試料
の計算の際にパラメータとして1.5を入力すると、E
lastic*1.5が計算されることになる。したが
って、試料に応じて計算処理を柔軟に行なうことができ
る。
【0037】また、定義計算式は、入れ子(ネスティン
グとも呼ばれる)に設定することも可能である。例え
ば、定義計算式Formula3としてFormula
2*1.3などのように、定義計算式に〔既に定義され
ている〕定義計算式を含めて設定することも可能であ
る。
【0038】なお、上記の説明では、材料試験のうち引
張試験を例に採って説明したが、この発明はこれに限定
されることなく種々の材料試験、例えば、圧縮試験など
においても利用可能である。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明によれば、指示部を介して、演算子記憶部に記憶され
ている四則演算子、関数や定数などを含む種々の演算子
を組み合わせたり、あるいは計算式記憶部の計算式に種
々の演算子を組み合わせることにより所望する任意の計
算式(定義計算式)を定義することができる。この定義
計算式は定義計算式記憶部に記憶され、演算部により参
照されてデータ記憶部に記憶されている各測定データか
ら各計算値が算出される。したがって、所望する任意の
計算式を定義することができ、これに基づいて特殊な特
性値を算出することができる。その結果、特殊な材料特
性値を計算するために従来のように電卓や表計算ソフト
ウエアを利用することなく、容易に多種多様のデータ処
理が行なえ、材料の特性を種々の方向から検討すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るデータ処理装置を含む材料試験機
の概略構成を示すブロック図である。
【図2】データ記憶部に格納されている測定データを示
す模式図である。
【図3】CRTに表示される試験結果の表示画面を示す
図である。
【図4】定義計算式の設定処理を示すフローチャートで
ある。
【図5】定義計算式の設定画面を示す図である。
【図6】定義計算式記憶部の内容を示す模式図である。
【図7】測定データのグラフおよび一般的な材料特性値
の説明に供する図である。
【符号の説明】
1 … 負荷機構 2 … 基台 4 … クロスヘッド 6 … ロードセル 10 … 負荷制御部(測定手段) 20 … データ処理装置 21 … 制御部(演算部) 22 … 制御メモリ 23 … データメモリ 24 … 計算式メモリ 24a … 計算式記憶部 24b … 演算子記憶部 24c … 定義計算式記憶部 25 … 指示部 25a … キーボード 25b … マウス 26 … CRT

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種材料の引張試験や圧縮試験などの試
    験を行なう材料試験機であって、負荷機構により材料に
    対して引張や圧縮などの荷重を印加し、前記材料に印加
    されている荷重や前記材料の変位量などを測定手段によ
    り測定して測定データとしてデータ記憶部に記憶し、そ
    れらに対して所定の処理を行なうデータ処理装置におい
    て、最大荷重値、弾性率、耐力点、降伏点などの一般的
    な材料特性値を各測定データから算出する計算式を予め
    記憶する計算式記憶部と、四則演算子、関数や定数など
    を含む演算子を記憶する演算子記憶部と、所望する任意
    の計算式(定義計算式)を定義するために、前記計算式
    記憶部の計算式に前記演算子記憶部の演算子のうち所要
    のものを組み合わせたり、前記演算子記憶部の種々の演
    算子を組み合わせる指示をする指示部と、前記指示され
    た定義計算式を記憶する定義計算式記憶部と、前記計算
    式記憶部および前記定義計算式記憶部の各計算式に基づ
    いて、各測定データから各計算値を算出する演算部と、
    を備えていることを特徴とする材料試験機のデータ処理
    装置。
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