JPH094221A - ボイドチューブ保持具 - Google Patents

ボイドチューブ保持具

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JPH094221A
JPH094221A JP15207495A JP15207495A JPH094221A JP H094221 A JPH094221 A JP H094221A JP 15207495 A JP15207495 A JP 15207495A JP 15207495 A JP15207495 A JP 15207495A JP H094221 A JPH094221 A JP H094221A
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JP
Japan
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void tube
void
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reinforcements
holder
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JP15207495A
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English (en)
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Kazuyuki Tanizaki
和幸 谷▲崎▼
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンクリート建造物の梁や壁体に配線や配管
を挿通するための挿通孔を、容易かつ安価に形成する。 【構成】略筒形状のボイドチューブ保持具本体の一端側
上半部を切欠して下半部に支持部を形成し、他端側に型
枠内面に固着するためのフランジを形成して、コンクリ
ート建造物の梁や壁体に配線や配管を挿通するための挿
通孔を形成する中子としてのボイドチューブの端部を、
上記支持部に上方から嵌入可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート建造物の
梁や壁体に、配線や配管を挿通するための挿通孔を形成
する中子としてのボイドチューブ保持具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート建築物において、梁
aや壁体等を貫通して配線や配管等を配設するための挿
通孔bを形成するには、図5で示すように、梁aを形成
する型枠d内に配置した主筋やストラップ筋や環状補強
筋等よりなる鉄筋eの間隙に、紙を多層に巻回して形成
した紙製ボイドチューブfを挿入して、同紙製ボイドチ
ューブfの両端を型枠dの側壁内面に釘gを打って固定
し、その後、生コンクリートを注入することにより、梁
aに上記挿通孔bを形成するようにしている。
【0003】また、図6で示すように、亜鉛引き鉄板等
で、一端にフランジhを周設した亜鉛引きボイドチュー
ブj,k の筒状部m,n の直径を異ならせて形成し、それぞ
れフランジh,h を外側にして大径の筒状部mに小径の筒
状部nを挿入して、同ボイドチューブj,k を伸縮自在と
し、梁aを形成する型枠dの内部において同ボイドチュ
ーブj,k を伸長させ、各フランジh,h を梁aを形成する
型枠dの側壁内面に当接させた状態で釘打ち固定可能と
したものもある。
【0004】また、図7で示すように、極薄硬質塩ビパ
イプで柔軟なスリーブsを形成し、同スリーブsを手で
圧縮して型枠又は鉄筋の間隙から所定位置に挿入し、同
スリーブsの外周に複数のリブリングtを嵌装して同ス
リーブsを硬直化し、型枠側壁内面にスリーブsの両端
を釘打ち固定するようにしたものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図5で示す
工法は、紙製ボイドチューブfが安価であることから最
も一般的であるものの、紙製ボイドチューブfを、主筋
e1やストラップ筋e2や環状補強筋e3等で錯綜した鉄筋等
の間隙を通して所定位置に挿入し、同紙製ボイドチュー
ブfの両端部を釘打ち固定するのに非常に手間がかかる
という問題がある。
【0006】また、図6で示す工法は、釘打ち固定は上
記よりも簡易であるが、フランジhを有する亜鉛引きボ
イドチューブj,k を、鉄筋等の間隙を通して所定位置に
挿入するのが非常に困難であり、更に、上記紙製ボイド
チューブfよりも高価であるという問題がある。
【0007】また、図7で示す工法は、前記2例よりも
作業が簡易であり、作業時間も短縮できるが、錯綜した
鉄筋e等の間隙を通してスリーブsにリブリングtを嵌
装するのがやりにくく、更に、スリーブs及びリブリン
グtが非常に高価でありコストの面でも難点がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、略筒形状の
ボイドチューブ保持具本体の一端側上半部を切欠して下
半部に支持部を形成し、他端側に型枠内面に固着するた
めのフランジを形成して、コンクリート建造物の梁や壁
体に配線や配管を挿通するための挿通孔を形成する中子
としてのボイドチューブの端部を、上記支持部に上方か
ら嵌入可能としたことを特徴とするボイドチューブ保持
具を提供せんとするものである。
【0009】
【実施例】本発明を、配線や配管を挿通するための挿通
孔を具備する梁1の形成に適用した実施例について図面
を参照して説明する。
【0010】まず、梁1の構造及び同梁1を形成する型
枠7について説明する。
【0011】梁1は、図1で示すように、梁1を形成す
るための上面開放の型枠7を配設し、同型枠7中におい
て、梁1内部の上位部及び下部に配設した長手方向の複
数の主筋2に、所定間隔を設けて上記主筋2の外周を囲
繞したストラップ筋3を配設し、後述する挿通孔4の周
囲に環状補強筋5を配設して、主筋2、ストラップ筋3
及び環状補強筋5の各交差部を互いに軟鉄線で結束して
一体の鉄筋6を形成し、かかる鉄筋6入りの型枠7に上
方から生コンクリートを充填し、同生コンクリートの硬
化を待ち型枠7を取外して、鉄筋6入りの梁1を形成す
るようにしている。
【0012】かかる梁1に水平方向の配管や配線を通す
ための挿通孔4を形成するのであるが、型枠7中の上記
挿通孔4位置に、ボイドチューブ10を本発明のボイドチ
ューブ保持具11を用いて固定してから、主筋2、ストラ
ップ筋3及び環状補強筋5を結束して鉄筋6を形成し、
しかる後、型枠7に生コンクリートを注入し、同生コン
クリートの固化後、型枠7を取外して上記挿通孔4を形
成する。
【0013】ボイドチューブ保持具11は、ボイドチュー
ブ保持具本体13とフランジ14とで構成されており、ボイ
ドチューブ保持具本体13は、上記ボイドチューブ10を嵌
入できるようにボイドチューブ10よりもやや大径の短い
円筒状に形成されており、内側端部上半部に切欠部15を
形成して同下半部を支持部16とし、切欠部15を通って上
方からボイドチューブ10の端部を支持部16に嵌入できる
ようにしており、ボイドチューブ保持具本体13の外側端
には狭幅のフランジ14を周設し、同フランジ14の外周に
釘孔17を形成した耳部18を等間隔で突設している。
【0014】なお、ボイドチューブ保持具11の材質に
は、亜鉛引き鉄板、ステンレス鋼板、アルミニューム、
塩化ビニール等の合成樹脂等、型枠7に注入した生コン
クリートの圧力及び水分に耐え得る材質であれば用いる
ことができ、特に、亜鉛引き鉄管、ステンレス管、アル
ミニューム管等の金属管からボイドチューブ保持具11を
製造する場合には、図1で示すように、釘孔17を形成し
た耳部18を突設してフランジ14を狭幅にしたことで、円
筒状のボイドチューブ保持具本体13の外側端部にフラン
ジ14を形成するフレア加工が容易になる。
【0015】ボイドチューブ10は、図1で示すように、
薄肉略円筒状の極めて単純な形状に形成されており、本
実施例では、亜鉛引き鋼板等の板材から製造した既製品
のスパイラルパイプを所定寸法に裁断して製造の簡易化
をはかると共に、螺旋状の重合部12を補強材として作用
させることにより圧潰強度を増大させている。
【0016】なお、ボイドチューブ10には、上記亜鉛引
きスパイラルパイプの他に、市販品の紙製ボイドチュー
ブ、薄肉の塩化ビニール管等、型枠7に注入した生コン
クリートの圧力及び水分に耐え得る材質であれば、これ
を所定寸法に裁断して用いることができる。
【0017】以下、図2〜図4を参照して、梁1に挿通
孔4を形成する位置にボイドチューブ10を設置する作業
について説明する。
【0018】まず、図2で示すように、型枠7中に鉄筋
6を構成する主筋2とストラップ筋3とを搬入するに先
だって、上記位置の型枠7両側壁内面にそれぞれボイド
チューブ保持具11を切欠部を上方にして釘19で固定す
る。この際、耳部18に釘孔17を形成したことで型枠7へ
の釘打ち固定が容易になる。
【0019】次に、図3で示すように、主筋2とストラ
ップ筋3とを型枠7中に搬入して、下方の主筋2とスト
ラップ筋3との交差部だけを軟鉄線で結束しておき、環
状補強筋5を所定位置に配置し、上方の主筋2の間隔を
通してボイドチューブ10を縦姿勢で上下の主筋2,2 の間
に挿入し、同上下の主筋2,2 の間で回転させてボイドチ
ューブ10を横姿勢にして、ボイドチューブ10の両端部を
ボイドチューブ保持具11,11 の切欠部15を通して支持部
16に嵌入させる。この際、上方の主筋2とストラップ筋
3との結束前であるので、上方の主筋2やストラップ筋
3の位置を多少ずらして、これらの間隔を押し広げるこ
とができるので、上記作業を容易に行うことができる。
【0020】次に、図4で示すように、ボイドチューブ
保持具11の切欠部15とボイドチューブ10端部との間に生
じた間隙を粘着テープ20で閉塞し、主筋2とストラップ
筋3との交差部を軟鉄線で結束し、外側の主筋2の内側
に環状補強筋5を位置させてこれらを結束して一体の鉄
筋6を形成する。
【0021】以上で、鉄筋6及びボイドチューブ10の設
置作業が完了し、この後、型枠7に生コンクリートを注
入して固化した後、型枠7を取り外すことで、水平方向
の配管や配線を通すための挿通孔4を具備する梁1を形
成することができる。
【0022】なお、型枠7を取外した後、挿通孔4周囲
の梁1の側面に、ボイドチューブ保持具11を固定した釘
19の先端が突出しているが、これはニッパーやたがね等
で容易に切断除去することができる。
【0023】なお、本発明のボイドチューブ10は、上述
した梁1だけでなく、コンクリート建造物であれば、壁
体、床板、天井等にも適用して建造コストを低減するこ
とができる。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、略筒形状のボイドチュ
ーブ保持具本体の一端側上半部を切欠して下半部に支持
部を形成し、他端側に型枠内面に固着するためのフラン
ジを形成して、コンクリート建造物の梁や壁体に配線や
配管を挿通するための挿通孔を形成する中子としてのボ
イドチューブの端部を、上記支持部に上方から嵌入可能
としたことによって、ボイドチューブが筒形状の材料を
単に所定寸法に裁断するだけで良いので安価に製造する
ことができ、また、ボイドチューブ保持具も筒形状素材
の一端側の上半部を切欠し、他端側にフランジ形成する
だけで良いので、安価に製造することができる。
【0025】また、ボイドチューブがボイドチューブと
ボイドチューブ保持具で構成されているので、型枠中に
鉄筋を搬入する前に、型枠内面にボイドチューブ保持具
を取付けることができ、更に、ボイドチューブが単純な
筒形状であるから、所定位置に配設した鉄筋の間隙を通
して型枠の内部に挿入し、姿勢を変更して上記保持部に
嵌入してボイドチューブを構成することができるので、
同ボイドチューブの型枠内面への取付けが容易になり、
工費を削減することができる。
【0026】このように、挿通孔形成のための材料費と
工費とを削減することができるので、全体として建造物
のコストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るボイドチューブの分解斜視図。
【図2】同ボイドチューブの施行手順を示す断面工程
図。
【図3】同ボイドチューブの施行手順を示す断面工程
図。
【図4】同ボイドチューブの施行手順を示す断面工程
図。
【図5】従来ボイドチューブの施行手順を示す断面工程
図。
【図6】従来ボイドチューブの施行手順を示す断面工程
図。
【図7】従来ボイドチューブの施行手順を示す断面工程
図。
【符号の説明】
7 型枠 10 ボイドチューブ 11 ボイドチューブ保持具 13 ボイドチューブ保持具本体 14 フランジ 16 支持部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略筒形状のボイドチューブ保持具本体(1
    3)の一端側上半部を切欠して下半部に支持部(16)を形成
    し、他端側に型枠(7) 内面に固着するためのフランジ(1
    4)を形成して、コンクリート建造物の梁や壁体に配線や
    配管を挿通するための挿通孔を形成する中子としてのボ
    イドチューブ(10)の端部を、上記支持部(16)に上方から
    嵌入可能としたことを特徴とするボイドチューブ保持
    具。
JP15207495A 1995-06-19 1995-06-19 ボイドチューブ保持具 Pending JPH094221A (ja)

Priority Applications (1)

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JP15207495A JPH094221A (ja) 1995-06-19 1995-06-19 ボイドチューブ保持具

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JP15207495A JPH094221A (ja) 1995-06-19 1995-06-19 ボイドチューブ保持具

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JPH094221A true JPH094221A (ja) 1997-01-07

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ID=15532491

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JP15207495A Pending JPH094221A (ja) 1995-06-19 1995-06-19 ボイドチューブ保持具

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JP (1) JPH094221A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU778163B2 (en) * 2000-06-09 2004-11-18 Darren William Lenthall Connection device

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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