JPH0941351A - ケーブル地中敷設用多孔管ブロック及びケーブル地中敷設方法 - Google Patents
ケーブル地中敷設用多孔管ブロック及びケーブル地中敷設方法Info
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- JPH0941351A JPH0941351A JP7196416A JP19641695A JPH0941351A JP H0941351 A JPH0941351 A JP H0941351A JP 7196416 A JP7196416 A JP 7196416A JP 19641695 A JP19641695 A JP 19641695A JP H0941351 A JPH0941351 A JP H0941351A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/20—Hydro energy
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ケーブルの地中敷設後における新たな建物へ
のケーブル引き込み工事規模を縮小する。 【解決手段】 電力や通信用のケーブルを挿通するケー
ブル挿通孔22,22……を長手方向に向けて複数備え
たブロック本体を有し、該ブロック本体の側面の前記ケ
ーブル挿通孔22に対応させた位置に該ケーブル挿通孔
22に達しない深さの分岐孔用凹部24を設け、該分岐
孔用凹部24とケーブル挿通孔22間に打ち破り可能な
薄肉壁23を有する。
のケーブル引き込み工事規模を縮小する。 【解決手段】 電力や通信用のケーブルを挿通するケー
ブル挿通孔22,22……を長手方向に向けて複数備え
たブロック本体を有し、該ブロック本体の側面の前記ケ
ーブル挿通孔22に対応させた位置に該ケーブル挿通孔
22に達しない深さの分岐孔用凹部24を設け、該分岐
孔用凹部24とケーブル挿通孔22間に打ち破り可能な
薄肉壁23を有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線、電話線、光
ファイバー等の電力や通信用のケーブルを地中に埋めて
敷設するためのケーブル地中敷設用多孔管ブロック及び
これを使用したケーブル地中敷設方法に関する。
ファイバー等の電力や通信用のケーブルを地中に埋めて
敷設するためのケーブル地中敷設用多孔管ブロック及び
これを使用したケーブル地中敷設方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電力や通信用のケーブルの地中化
方法としては、いわゆる共同溝方式がある。これは、電
線等のケーブル類をガス管、水道管と共に地下溝内に収
容するものであるが、従来の共同溝方式では建設費がか
さみ、工事も長期にわたるため、情報化社会に迅速に対
応するのは不可能に近いという問題があった。
方法としては、いわゆる共同溝方式がある。これは、電
線等のケーブル類をガス管、水道管と共に地下溝内に収
容するものであるが、従来の共同溝方式では建設費がか
さみ、工事も長期にわたるため、情報化社会に迅速に対
応するのは不可能に近いという問題があった。
【0003】このため、近年においては、ケーブル類を
収容するボックスを地中に埋設し、その中にケーブル類
を挿通するいわゆるキャブシステム(ケーブルボックス
・ネットワーク・システムの略)が推進されている。
収容するボックスを地中に埋設し、その中にケーブル類
を挿通するいわゆるキャブシステム(ケーブルボックス
・ネットワーク・システムの略)が推進されている。
【0004】キャブシステムには場所打コンクリートも
しくはコンクリートブロックを使用してU字溝状の地中
溝を構築し、上部を蓋にて閉鎖したものが一般的であっ
たが、近年においては、これを更にコンパクト化したも
のとして、図8に示すように多数のケーブル挿通孔1,
1……を開口させた陶製の多孔管2,2……を図10に
示すように中継用のハンドホール10,10……間に連
続させて埋設したものが開発されている。
しくはコンクリートブロックを使用してU字溝状の地中
溝を構築し、上部を蓋にて閉鎖したものが一般的であっ
たが、近年においては、これを更にコンパクト化したも
のとして、図8に示すように多数のケーブル挿通孔1,
1……を開口させた陶製の多孔管2,2……を図10に
示すように中継用のハンドホール10,10……間に連
続させて埋設したものが開発されている。
【0005】各ハンドルホール10は図9に示すように
ケーブル類の挿通作業に必要な大きさに形成され、上部
を蓋11にて開放可能に閉鎖している。
ケーブル類の挿通作業に必要な大きさに形成され、上部
を蓋11にて開放可能に閉鎖している。
【0006】そして、これを20〜50mの間隔を隔て
て設置し、その間を前述した陶製の多孔管2,2……に
よって連通させ、多孔管2,2……のケーブル挿通孔
1,1……にケーブルを挿通し、図10に示すようにハ
ンドホール10から分岐ケーブル挿通管50,50……
を介して分岐ケーブルを各建物100,100……へ引
き込むようにしている。
て設置し、その間を前述した陶製の多孔管2,2……に
よって連通させ、多孔管2,2……のケーブル挿通孔
1,1……にケーブルを挿通し、図10に示すようにハ
ンドホール10から分岐ケーブル挿通管50,50……
を介して分岐ケーブルを各建物100,100……へ引
き込むようにしている。
【0007】また、図には示してないが、上述した多孔
管の代りに鋼管や合成樹脂管をハンドホール間に埋設し
た地中化法も開発されている。
管の代りに鋼管や合成樹脂管をハンドホール間に埋設し
た地中化法も開発されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述の如き、従来の多
孔管を使用したケーブル地中化方法では、多孔管が陶製
であるため、焼成後に分岐孔をあけることができず、従
って、ハンドホール部分か、予め、分岐孔を成形して焼
成した分岐管部分からしか、分岐ケーブルの導出ができ
ず、また、鋼管や合成樹脂管を使用した場合であって
も、敷設時には分岐孔をあけ得るが、敷設後には内部に
通したケーブルを損傷する虞れがあるため、分岐孔の形
成ができず、いずれの場合も敷設後にはハンドホールか
らしか分岐ケーブルの導出ができなかった。
孔管を使用したケーブル地中化方法では、多孔管が陶製
であるため、焼成後に分岐孔をあけることができず、従
って、ハンドホール部分か、予め、分岐孔を成形して焼
成した分岐管部分からしか、分岐ケーブルの導出ができ
ず、また、鋼管や合成樹脂管を使用した場合であって
も、敷設時には分岐孔をあけ得るが、敷設後には内部に
通したケーブルを損傷する虞れがあるため、分岐孔の形
成ができず、いずれの場合も敷設後にはハンドホールか
らしか分岐ケーブルの導出ができなかった。
【0009】このため、ケーブルを敷設後に新たな建物
へ分岐ケーブルの導出が必要な場合、その建物がハンド
ホールから離れていると、長い分岐ケーブルの引き回し
が必要になり、工事費がかさみ、工期も長くなり、交通
の妨げが大きくなるという問題があった。
へ分岐ケーブルの導出が必要な場合、その建物がハンド
ホールから離れていると、長い分岐ケーブルの引き回し
が必要になり、工事費がかさみ、工期も長くなり、交通
の妨げが大きくなるという問題があった。
【0010】本発明はこのような従来の問題に鑑み、ケ
ーブルの地中敷設後においても略任意の位置に分岐孔を
あけて分岐ケーブルの導出が可能であり、新たな建物へ
のケーブルの引き込み工事規模を縮小することができる
ケーブル地中敷設用多孔管ブロック及びケーブル地中敷
設方法の提供を目的としたものである。
ーブルの地中敷設後においても略任意の位置に分岐孔を
あけて分岐ケーブルの導出が可能であり、新たな建物へ
のケーブルの引き込み工事規模を縮小することができる
ケーブル地中敷設用多孔管ブロック及びケーブル地中敷
設方法の提供を目的としたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の如き従来の問題を
解決し、所期の目的を達成するための本発明に係るケー
ブル地中敷設用多孔管ブロックの特徴は、電力や通信用
のケーブルを挿通するケーブル挿通孔を長手方向に向け
て複数備えたブロック本体を有し、該ブロック本体の側
面の前記ケーブル挿通孔に対応させた位置に該ケーブル
挿通孔に達しない深さの分岐孔用凹部を設け、該分岐孔
用凹部とケーブル挿通孔間に打ち破り可能な薄肉壁を有
してなることにある。なお、ブロック本体が鉄筋コンク
リート製であることがより好ましい。
解決し、所期の目的を達成するための本発明に係るケー
ブル地中敷設用多孔管ブロックの特徴は、電力や通信用
のケーブルを挿通するケーブル挿通孔を長手方向に向け
て複数備えたブロック本体を有し、該ブロック本体の側
面の前記ケーブル挿通孔に対応させた位置に該ケーブル
挿通孔に達しない深さの分岐孔用凹部を設け、該分岐孔
用凹部とケーブル挿通孔間に打ち破り可能な薄肉壁を有
してなることにある。なお、ブロック本体が鉄筋コンク
リート製であることがより好ましい。
【0012】また、本発明に係るケーブル地中敷設方法
は、電力や通信用のケーブルを挿通するケーブル挿通孔
を長手方向に向けて複数備えたブロック本体を有し、該
ブロック本体の側面の前記ケーブル挿通孔に対応させた
位置に該ケーブル挿通孔に達しない深さの分岐孔用凹部
を設け、該分岐孔用凹部とケーブル挿通孔間に打ち破り
可能な薄肉壁を有してなる多数のケーブル地中敷設用多
孔管ブロックを各々のケーブル挿通孔を互いに整合させ
て長手方向に連続させて地中に埋設し、前記各ケーブル
挿通孔に本線ケーブルを挿通させるとともに、適宜の前
記多孔管ブロックの適宜の分岐孔用凹部内の薄肉壁を破
壊して除去し、分岐孔を連通開口させ、該分岐孔より分
岐ケーブルを導出させることを特徴とする。なお、分岐
孔用凹部内の薄肉壁を除去してケーブル挿通孔に連通さ
せた分岐孔内に先端が拡開した筒状のジョイントを挿入
して固定し、その後端を該分岐孔内から導出させ、該ジ
ョイントに分岐ケーブル挿通管を連結させることがより
好ましい。
は、電力や通信用のケーブルを挿通するケーブル挿通孔
を長手方向に向けて複数備えたブロック本体を有し、該
ブロック本体の側面の前記ケーブル挿通孔に対応させた
位置に該ケーブル挿通孔に達しない深さの分岐孔用凹部
を設け、該分岐孔用凹部とケーブル挿通孔間に打ち破り
可能な薄肉壁を有してなる多数のケーブル地中敷設用多
孔管ブロックを各々のケーブル挿通孔を互いに整合させ
て長手方向に連続させて地中に埋設し、前記各ケーブル
挿通孔に本線ケーブルを挿通させるとともに、適宜の前
記多孔管ブロックの適宜の分岐孔用凹部内の薄肉壁を破
壊して除去し、分岐孔を連通開口させ、該分岐孔より分
岐ケーブルを導出させることを特徴とする。なお、分岐
孔用凹部内の薄肉壁を除去してケーブル挿通孔に連通さ
せた分岐孔内に先端が拡開した筒状のジョイントを挿入
して固定し、その後端を該分岐孔内から導出させ、該ジ
ョイントに分岐ケーブル挿通管を連結させることがより
好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態の一例を
図1〜図7について説明する。
図1〜図7について説明する。
【0014】図において20は多孔管ブロックであり、
図1〜図3に示すように、鉄筋コンクリートにより長さ
1m程度の直方体状に形成されたブロック本体から構成
されている。そして、ブロック本体の前後端面には、相
互に対応する凸形と凹形の嵌合部28,29が設けられ
ている。
図1〜図3に示すように、鉄筋コンクリートにより長さ
1m程度の直方体状に形成されたブロック本体から構成
されている。そして、ブロック本体の前後端面には、相
互に対応する凸形と凹形の嵌合部28,29が設けられ
ている。
【0015】ブロック本体の内部には、複数のケーブル
挿通孔22,22……が、上下左右に整列して、前端面
から後端面まで貫通して設けられている。ケーブル挿通
孔22は、本線ケーブルを収容するのに必要十分な程度
の断面積の円筒状に形成されており、従って、ブロック
本体は断面積が極めて小さく形成されている。なお、図
においては、6つのケーブル挿通孔22を備えたブロッ
ク本体を示しているが、収容すべきケーブルの数に応じ
てケーブル挿通孔22の数を2つ,4つ等にしてもよ
い。
挿通孔22,22……が、上下左右に整列して、前端面
から後端面まで貫通して設けられている。ケーブル挿通
孔22は、本線ケーブルを収容するのに必要十分な程度
の断面積の円筒状に形成されており、従って、ブロック
本体は断面積が極めて小さく形成されている。なお、図
においては、6つのケーブル挿通孔22を備えたブロッ
ク本体を示しているが、収容すべきケーブルの数に応じ
てケーブル挿通孔22の数を2つ,4つ等にしてもよ
い。
【0016】そして、ブロック本体の両側面には、複数
の分岐孔用凹部24,24……が、各ケーブル挿通孔2
2の側方に整合する配置に設けられており、分岐孔用凹
部24は、ケーブル挿通孔22と同程度の断面積のテー
パー円筒状で、ケーブル挿通孔に達しない深さに形成さ
れている。これにより、各ケーブル挿通孔22と各分岐
孔用凹部24との間には、薄肉壁23が形成され、この
薄肉壁23はハンマー等によって打撃すると、破砕し
て、ケーブル挿通孔22と分岐用凹部24の間に分岐孔
が連通開口するようになっている。
の分岐孔用凹部24,24……が、各ケーブル挿通孔2
2の側方に整合する配置に設けられており、分岐孔用凹
部24は、ケーブル挿通孔22と同程度の断面積のテー
パー円筒状で、ケーブル挿通孔に達しない深さに形成さ
れている。これにより、各ケーブル挿通孔22と各分岐
孔用凹部24との間には、薄肉壁23が形成され、この
薄肉壁23はハンマー等によって打撃すると、破砕し
て、ケーブル挿通孔22と分岐用凹部24の間に分岐孔
が連通開口するようになっている。
【0017】このように構成される多孔管ブロック20
は、図4に示すように、20〜50mの間隔を隔てて埋
設される中継用のハンドホール10,10間を連絡する
ように、長手方向に多数連結して、歩道(車道でもよ
い)下に埋設される。また、ハンドホール10と建物1
00間には、分岐ケーブル挿通管50が埋設される。な
お、ハンドホール10は、図9に示すものと同様に、ケ
ーブル類の挿通作業に必要な大きさの箱状に形成され、
上部を蓋11にて開放可能に閉鎖したものであり、埋設
状態も同様である。また、多孔管ブロック20の埋設状
態は、図8に示す多孔管2と同様である。
は、図4に示すように、20〜50mの間隔を隔てて埋
設される中継用のハンドホール10,10間を連絡する
ように、長手方向に多数連結して、歩道(車道でもよ
い)下に埋設される。また、ハンドホール10と建物1
00間には、分岐ケーブル挿通管50が埋設される。な
お、ハンドホール10は、図9に示すものと同様に、ケ
ーブル類の挿通作業に必要な大きさの箱状に形成され、
上部を蓋11にて開放可能に閉鎖したものであり、埋設
状態も同様である。また、多孔管ブロック20の埋設状
態は、図8に示す多孔管2と同様である。
【0018】多孔管ブロック20,20……の埋設にお
いては、ブロック本体の断面積が最小化されているの
で、埋設のための掘削(開削)範囲が小さくて済み、工
費、工期を低減することができる。なお、多孔管ブロッ
ク20,20……の連結は、前後のブロック本体の端面
間にゴムパッキンを挟み、嵌合部28,29を嵌合させ
て、各ケーブル挿通孔22を互いに整合させた状態で、
ボルト及びナットを介して締め付けるようにして行う。
いては、ブロック本体の断面積が最小化されているの
で、埋設のための掘削(開削)範囲が小さくて済み、工
費、工期を低減することができる。なお、多孔管ブロッ
ク20,20……の連結は、前後のブロック本体の端面
間にゴムパッキンを挟み、嵌合部28,29を嵌合させ
て、各ケーブル挿通孔22を互いに整合させた状態で、
ボルト及びナットを介して締め付けるようにして行う。
【0019】そして、多孔管ブロック20,20……の
各ケーブル挿通孔22に本線ケーブルを挿通し、分岐ケ
ーブル挿通管50,50……に分岐ケーブルを挿通す
る。なお、必ずしも全ての多孔管ブロックに分岐孔用凹
部を設けなくてもよく、例えば、分岐孔用凹部を有する
多孔管ブロックと、分岐孔用凹部を有しない多孔管ブロ
ックとを、交互に連結して、埋設するようしてもよい。
各ケーブル挿通孔22に本線ケーブルを挿通し、分岐ケ
ーブル挿通管50,50……に分岐ケーブルを挿通す
る。なお、必ずしも全ての多孔管ブロックに分岐孔用凹
部を設けなくてもよく、例えば、分岐孔用凹部を有する
多孔管ブロックと、分岐孔用凹部を有しない多孔管ブロ
ックとを、交互に連結して、埋設するようしてもよい。
【0020】このようにして、多孔管ブロック20,2
0……、ハンドホール10,10……の埋設、ケーブル
の地中敷設が完了した後に、新たな建物101へのケー
ブルの引き込みが必要になった場合には、まず、建物1
01から最短距離の多孔管ブロック20の分岐孔用凹部
24の近傍を掘り返す。そして、この分岐孔用凹部24
内の薄肉壁23をハンマー等で打撃して破砕して除去
し、多孔管ブロック20側面の一部に分岐孔を開口させ
て、ケーブル挿通孔22と分岐用凹部24を連通させ
る。なお、多孔管ブロック20は鉄筋コンクリート製で
あるので、薄肉壁23のみを好適に破砕除去することが
でき、陶製の場合のように他の部分まで破壊されるよう
なことはない。
0……、ハンドホール10,10……の埋設、ケーブル
の地中敷設が完了した後に、新たな建物101へのケー
ブルの引き込みが必要になった場合には、まず、建物1
01から最短距離の多孔管ブロック20の分岐孔用凹部
24の近傍を掘り返す。そして、この分岐孔用凹部24
内の薄肉壁23をハンマー等で打撃して破砕して除去
し、多孔管ブロック20側面の一部に分岐孔を開口させ
て、ケーブル挿通孔22と分岐用凹部24を連通させ
る。なお、多孔管ブロック20は鉄筋コンクリート製で
あるので、薄肉壁23のみを好適に破砕除去することが
でき、陶製の場合のように他の部分まで破壊されるよう
なことはない。
【0021】そして、図5,図6に示すように、多孔管
ブロック20の側面にジョイント40を、連通開口した
分岐孔に先端を挿入し後端を外側へ突出させるように固
定し、ジョイント40の後端に固着された管継手45に
分岐ケーブル挿通管51を連結する。この分岐ケーブル
挿通管51は、図4に示すように、建物101との間に
埋設され、分岐ケーブル挿通管51内に分岐ケーブルが
挿通される。従って、建物101から最短距離の多孔管
ブロック20までを開削すればよいので、分岐ケーブル
挿通管51の埋設のための掘削範囲が小さくて済み、新
たな建物101へのケーブルの引き込み工事規模を縮小
することができる。
ブロック20の側面にジョイント40を、連通開口した
分岐孔に先端を挿入し後端を外側へ突出させるように固
定し、ジョイント40の後端に固着された管継手45に
分岐ケーブル挿通管51を連結する。この分岐ケーブル
挿通管51は、図4に示すように、建物101との間に
埋設され、分岐ケーブル挿通管51内に分岐ケーブルが
挿通される。従って、建物101から最短距離の多孔管
ブロック20までを開削すればよいので、分岐ケーブル
挿通管51の埋設のための掘削範囲が小さくて済み、新
たな建物101へのケーブルの引き込み工事規模を縮小
することができる。
【0022】多孔管ブロック20と分岐ケーブル挿通管
51とを連結するジョイント40は、樹脂製であって、
図5,図6に示すように、先端43が拡開した鐘形円筒
状に形成されており、更に、先端43は、ケーブル挿通
孔22側に突出しないように、ケーブル挿通孔22の外
径に対応した円弧状に形成されている。従って、ジョイ
ント40内に挿通される分岐ケーブルは分岐孔の破砕面
に接触しないので、分岐ケーブルを傷付けることなく好
適に導出することができ、また、ジョイント40が本線
ケーブルの挿通の障害となることもない。また、ジョイ
ント40には、分岐孔用凹部24を覆うことができるフ
ランジ41を有しており、このフランジ41を介して接
着剤により、ジョイント40を多孔管ブロック20の側
面に固着すると共に、分岐孔を封鎖して止水するように
なっている。また、ジョイント40の後端に装着される
管継手45は、テーパー部分を有する円筒状に形成され
ており、分岐ケーブル挿通管51の管径に応じて交換可
能となっている。
51とを連結するジョイント40は、樹脂製であって、
図5,図6に示すように、先端43が拡開した鐘形円筒
状に形成されており、更に、先端43は、ケーブル挿通
孔22側に突出しないように、ケーブル挿通孔22の外
径に対応した円弧状に形成されている。従って、ジョイ
ント40内に挿通される分岐ケーブルは分岐孔の破砕面
に接触しないので、分岐ケーブルを傷付けることなく好
適に導出することができ、また、ジョイント40が本線
ケーブルの挿通の障害となることもない。また、ジョイ
ント40には、分岐孔用凹部24を覆うことができるフ
ランジ41を有しており、このフランジ41を介して接
着剤により、ジョイント40を多孔管ブロック20の側
面に固着すると共に、分岐孔を封鎖して止水するように
なっている。また、ジョイント40の後端に装着される
管継手45は、テーパー部分を有する円筒状に形成され
ており、分岐ケーブル挿通管51の管径に応じて交換可
能となっている。
【0023】なお、多孔管ブロック20に対して斜めに
分岐ケーブル挿通管51を連結する場合には、図7に示
すようなジョイント140を用いることができる。ジョ
イント140は、ジョイント40と同様であるので、対
応する部分に同一符号を付して説明を省略する。また、
ジョイント40,140は、樹脂製であるが、鋳物製と
してもよく、ボルト及びナットにより固着するようにし
てもよい。
分岐ケーブル挿通管51を連結する場合には、図7に示
すようなジョイント140を用いることができる。ジョ
イント140は、ジョイント40と同様であるので、対
応する部分に同一符号を付して説明を省略する。また、
ジョイント40,140は、樹脂製であるが、鋳物製と
してもよく、ボルト及びナットにより固着するようにし
てもよい。
【0024】
【発明の効果】上述のように、本発明に係るケーブル地
中敷設用多孔管ブロックは、電力や通信用のケーブルを
挿通するケーブル挿通孔を長手方向に向けて複数備えた
ブロック本体を有し、該ブロック本体の側面の前記ケー
ブル挿通孔に対応させた位置に該ケーブル挿通孔に達し
ない深さの分岐孔用凹部を設け、該分岐孔用凹部とケー
ブル挿通孔間に打ち破り可能な薄肉壁を有することによ
って、必要に応じて、分岐用凹部内の薄肉壁を破壊して
除去し、分岐孔を連通開口させ、この分岐孔から分岐ケ
ーブルを導出させることができる。
中敷設用多孔管ブロックは、電力や通信用のケーブルを
挿通するケーブル挿通孔を長手方向に向けて複数備えた
ブロック本体を有し、該ブロック本体の側面の前記ケー
ブル挿通孔に対応させた位置に該ケーブル挿通孔に達し
ない深さの分岐孔用凹部を設け、該分岐孔用凹部とケー
ブル挿通孔間に打ち破り可能な薄肉壁を有することによ
って、必要に応じて、分岐用凹部内の薄肉壁を破壊して
除去し、分岐孔を連通開口させ、この分岐孔から分岐ケ
ーブルを導出させることができる。
【0025】また、ブロック本体を鉄筋コンクリート製
とすることによって、分岐用凹部内の薄肉壁のみを好適
に破壊することができる。
とすることによって、分岐用凹部内の薄肉壁のみを好適
に破壊することができる。
【0026】また、本発明に係るケーブル地中敷設方法
は、電力や通信用のケーブルを挿通するケーブル挿通孔
を長手方向に向けて複数備えたブロック本体を有し、該
ブロック本体の側面の前記ケーブル挿通孔に対応させた
位置に該ケーブル挿通孔に達しない深さの分岐孔用凹部
を設け、該分岐孔用凹部とケーブル挿通孔間に打ち破り
可能な薄肉壁を有してなる多数のケーブル地中敷設用多
孔管ブロックを各々のケーブル挿通孔を互いに整合させ
て長手方向に連続させて地中に埋設し、前記各ケーブル
挿通孔に本線用ケーブルを挿通させるとともに、適宜の
前記多孔管ブロックの適宜の分岐孔用凹部内の薄肉壁を
破壊して除去し、分岐孔を連通開口させ、該分岐孔より
分岐ケーブルを導出させることによって、ケーブルの地
中敷設後において新たな建物へのケーブルの引き込みが
必要になった場合に、分岐ケーブルを最短距離に敷設す
ることが可能であるので、工事規模を縮小することがで
きる。
は、電力や通信用のケーブルを挿通するケーブル挿通孔
を長手方向に向けて複数備えたブロック本体を有し、該
ブロック本体の側面の前記ケーブル挿通孔に対応させた
位置に該ケーブル挿通孔に達しない深さの分岐孔用凹部
を設け、該分岐孔用凹部とケーブル挿通孔間に打ち破り
可能な薄肉壁を有してなる多数のケーブル地中敷設用多
孔管ブロックを各々のケーブル挿通孔を互いに整合させ
て長手方向に連続させて地中に埋設し、前記各ケーブル
挿通孔に本線用ケーブルを挿通させるとともに、適宜の
前記多孔管ブロックの適宜の分岐孔用凹部内の薄肉壁を
破壊して除去し、分岐孔を連通開口させ、該分岐孔より
分岐ケーブルを導出させることによって、ケーブルの地
中敷設後において新たな建物へのケーブルの引き込みが
必要になった場合に、分岐ケーブルを最短距離に敷設す
ることが可能であるので、工事規模を縮小することがで
きる。
【0027】また、分岐孔用凹部内の薄肉壁を除去して
ケーブル挿通孔に連通させた分岐孔内に先端が拡開した
筒状のジョイントを挿入して固定し、その後端を該分岐
孔内から導出させ、該ジョイントに分岐ケーブル挿通管
を連結させることによって、分岐ケーブルを傷付けるこ
となく好適に導出させることができ、また、本線ケーブ
ルの挿通の障害ともならない。
ケーブル挿通孔に連通させた分岐孔内に先端が拡開した
筒状のジョイントを挿入して固定し、その後端を該分岐
孔内から導出させ、該ジョイントに分岐ケーブル挿通管
を連結させることによって、分岐ケーブルを傷付けるこ
となく好適に導出させることができ、また、本線ケーブ
ルの挿通の障害ともならない。
【図1】本発明に係るケーブル地中敷設用多孔管ブロッ
クの実施の形態の一例を示す側面図である。
クの実施の形態の一例を示す側面図である。
【図2】図1におけるAA線による横断面図である。
【図3】図1におけるBB線による縦断面図である。
【図4】本発明に係るケーブル地中敷設方法の実施の形
態の一例を示す図であって、多孔管ブロック、ハンドホ
ール及び分岐ケーブル挿通管の平面配置図である。
態の一例を示す図であって、多孔管ブロック、ハンドホ
ール及び分岐ケーブル挿通管の平面配置図である。
【図5】ジョイントの一例を示す図であって、多孔管ブ
ロックに装着した状態を示す横断面図である。
ロックに装着した状態を示す横断面図である。
【図6】図5におけるCC線による縦断面図である。
【図7】ジョイントの他の例を示す図であって、多孔管
ブロックに装着した状態を示す縦断面図である。
ブロックに装着した状態を示す縦断面図である。
【図8】従来の多孔管ブロックの一例を示す図であっ
て、歩道下に埋設された状態を示す横断面図である。
て、歩道下に埋設された状態を示す横断面図である。
【図9】ハンドホールの一例を示す図であって、歩道下
に埋設された状態を示す横断面図である。
に埋設された状態を示す横断面図である。
【図10】従来のケーブル地中敷設方法の一例を示す図
であって、多孔管ブロック、ハンドホール及び分岐ケー
ブル挿通管の平面配置図である。
であって、多孔管ブロック、ハンドホール及び分岐ケー
ブル挿通管の平面配置図である。
10 ハンドホール 11 蓋 20 多孔管ブロック 22 ケーブル挿通孔 23 薄肉壁 24 分岐孔用凹部 28,29 嵌合部 40,140 ジョイント 41 フランジ 43 先端 45 管継手 50,51 分岐ケーブル挿通管 100,101 建物
Claims (4)
- 【請求項1】 電力や通信用のケーブルを挿通するケー
ブル挿通孔を長手方向に向けて複数備えたブロック本体
を有し、該ブロック本体の側面の前記ケーブル挿通孔に
対応させた位置に該ケーブル挿通孔に達しない深さの分
岐孔用凹部を設け、該分岐孔用凹部とケーブル挿通孔間
に打ち破り可能な薄肉壁を有してなるケーブル地中敷設
用多孔管ブロック。 - 【請求項2】 ブロック本体が鉄筋コンクリート製であ
る請求項1に記載のケーブル地中敷設用多孔管ブロッ
ク。 - 【請求項3】 電力や通信用のケーブルを挿通するケー
ブル挿通孔を長手方向に向けて複数備えたブロック本体
を有し、該ブロック本体の側面の前記ケーブル挿通孔に
対応させた位置に該ケーブル挿通孔に達しない深さの分
岐孔用凹部を設け、該分岐孔用凹部とケーブル挿通孔間
に打ち破り可能な薄肉壁を有してなる多数のケーブル地
中敷設用多孔管ブロックを各々のケーブル挿通孔を互い
に整合させて長手方向に連続させて地中に埋設し、前記
各ケーブル挿通孔に本線ケーブルを挿通させるととも
に、適宜の前記多孔管ブロックの適宜の分岐孔用凹部内
の薄肉壁を破壊して除去し、分岐孔を連通開口させ、該
分岐孔より分岐ケーブルを導出させることを特徴として
なるケーブル地中敷設方法。 - 【請求項4】 分岐孔用凹部内の薄肉壁を除去してケー
ブル挿通孔に連通させた分岐孔内に先端が拡開した筒状
のジョイントを挿入して固定し、その後端を該分岐孔内
から導出させ、該ジョイントに分岐ケーブル挿通管を連
結させる請求項3に記載のケーブル地中埋設方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7196416A JP2949271B2 (ja) | 1995-08-01 | 1995-08-01 | ケーブル地中敷設方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7196416A JP2949271B2 (ja) | 1995-08-01 | 1995-08-01 | ケーブル地中敷設方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0941351A true JPH0941351A (ja) | 1997-02-10 |
JP2949271B2 JP2949271B2 (ja) | 1999-09-13 |
Family
ID=16357499
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7196416A Expired - Fee Related JP2949271B2 (ja) | 1995-08-01 | 1995-08-01 | ケーブル地中敷設方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2949271B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU694041B2 (en) * | 1995-07-07 | 1998-07-09 | Rocla Pty Limited | Forming an opening in a component |
CN105464130A (zh) * | 2015-05-26 | 2016-04-06 | 孙晓林 | 市政线路集成管 |
-
1995
- 1995-08-01 JP JP7196416A patent/JP2949271B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU694041B2 (en) * | 1995-07-07 | 1998-07-09 | Rocla Pty Limited | Forming an opening in a component |
CN105464130A (zh) * | 2015-05-26 | 2016-04-06 | 孙晓林 | 市政线路集成管 |
CN105464130B (zh) * | 2015-05-26 | 2017-04-12 | 孙晓林 | 市政线路集成管 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2949271B2 (ja) | 1999-09-13 |
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