JPH09130951A - 管台及び多孔管 - Google Patents

管台及び多孔管

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JPH09130951A
JPH09130951A JP30674395A JP30674395A JPH09130951A JP H09130951 A JPH09130951 A JP H09130951A JP 30674395 A JP30674395 A JP 30674395A JP 30674395 A JP30674395 A JP 30674395A JP H09130951 A JPH09130951 A JP H09130951A
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JP
Japan
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conduit
nozzle
pipe
groove
conduit tube
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Application number
JP30674395A
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English (en)
Inventor
Shunji Yamamoto
俊司 山本
Takahiro Ueno
孝弘 上野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電線管に対する高い保護性能を有し、熱放散
性が良好で、かつ軽量で施工し易い多孔管用の管台及び
電線地中埋設用多孔管を提供する。 【解決手段】 本管台10は、電線管を長手方向に沿っ
てほぼ全長にわたり保持するための管台であって、発泡
倍率1.5倍の発泡低密度ポリエチレン製の成形体12
として成形されている。管台は、成形体の上面18及び
下面16に平面を備え、左右両側の側壁にそれぞれ2列
上下に並列して長手方向に形成された円弧形の溝部14
A、Bを備えた略長方形体である。溝部は、収容する電
線管Aの外周形状にほぼ合致した断面輪郭を備え、電線
管を挿入できる寸法の開口を外方に向け有する。各溝部
は1本の電線管を収容する収容部として、下面は管台を
支持する支持面として、上面は収容した電線管を外的な
衝撃から保護する防護壁として、それぞれ機能する。本
管台を使用した多孔管は、電線管に対する保護性能が高
く、熱放散性が良く、軽量である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線管を保持する
ための管台及び管台と電線管とから構成される多孔管に
関し、更に詳細には、管の集束作業が容易で、軽量、か
つコンパクトで地形の凹凸に柔軟に対応し、管内の熱放
散性に優れ、電線地中埋設用に最適な多孔管用管台及び
多孔管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電線路は、電柱を使った空中架線
方式で敷設されていたが、近年、都市では、都市の景
観、街路、公園、建築物などの美観を損なわないよう
に、地中に埋設する方式で敷設されることが多くなって
来ている。一般に、電線を地中に埋設する場合には、先
ず、電線敷設用の管路として電線管を地中に埋設し、こ
の電線管内に電線を通している。しかし、多条数の電力
用ケーブル及び通信用ケーブルを埋設する場合、多数本
の電線管を個別に敷設して、それぞれのケーブル毎に管
路を設けようとすると、電線管の集束が難しく、掘削面
積も広くなって、作業コストが嵩み、しかも作業に要す
る時間が長くなると言う問題があった。
【0003】そこで、多数本のケーブルの地中埋設を容
易にするために、従来から、種々の方法が提案され、実
施されている。例えば、図17(a)に示すような複数
本の管路を有する磁器製或いはコンクリート製の多孔管
が使用されている。また、実公平5−18544号公報
には、図17(b)に示すように、スペーサまたは継ぎ
手により多数本の波付硬質樹脂管を集束すると共に管同
士を長手方向に接続して形成した可撓管の集束体が開示
されている。更には、実開平3−50923号公報に
は、図17(c)に示すような内部に管を配置した四角
形の外被体を多数個段積みして構成した多孔管構造体が
開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図17(a)
に示す多孔管は、材質が磁器或いはコンクリートである
ために、単位長さ当たりの重量が重く、2mの多孔管で
あっても、機械を使用しないで人手によってのみ施工を
行うことは無理であって、どうしても多孔管を搬送し、
吊り上げ、吊り下ろしするために機械が必要になり、ま
た、機械のアクセスを設けることが必要にもなる。その
ために、施工費が増大する。逆に、長さ60cm程度の短
い多孔管を多数個直列に接続して長尺多孔管を形成する
こともできるが、多数個の多孔管の搬送、敷設及び接続
に時間と労力を要し、却って施工費が嵩む。
【0005】図17(b)に示す管集束方法によれば、
重量物の取扱いも無く、施工も比較的簡単であるが、波
付硬質樹脂管が外部に露出しているために、外的な衝
撃、例えばつるはし、機材、岩などから外力を受ける
と、変形したり、或いは破損したりして、管路としての
機能を喪失する恐れがある。また、波付硬質樹脂管同士
の隙間に埋め戻しの土が充分に行き渡らず、所定の填圧
ができないために、施工後に雨水が浸透するにつれて地
盤が緩み、電線埋設経路に沿って地盤が陥没する原因に
なる。
【0006】また、図17(c)に示す外被体構造体を
敷設する方法によれば、外的な衝撃を受けて管路が変形
したり、破損したりする恐れもなく、また埋め戻しの不
足による地盤の陥没も生じない利点はあるが、電線管の
外側が全周にわたって覆われている。そのために、管路
内に通線されたケーブルから発熱した熱が外部に放散さ
れ難くなって、ケーブルの温度が上昇すると言う問題が
ある。また、管路に分岐部を設けることが難しく、例え
ば構造体に孔を設けたり、また分岐用の別の形状の構造
体を用意する必要も生じる。
【0007】以上、説明したように、多数本の電線管を
地中埋設する際に使用できる従来の手段、例えば多孔
管、可撓管の集束体、或いは多孔管構造体は、それぞれ
一長一短があって、実用的に満足できるものとは言えな
いのが実情である。そこで、本発明の目的は、電線管に
対する高い保護性能を有し、しかも熱放散性が良好で、
かつ軽量で施工し易い多孔管用の管台及び電線地中埋設
用多孔管を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る管台は、電線管の敷設経路に沿って設
置し、複数本の電線管を長手方向に沿って保持するよう
にしたブロック状の管台であって、少なくとも電線管を
挿入するのに必要な寸法で外方に向けて設けられた開口
部と、電線管の外周形状とほぼ同じ断面輪郭を有して電
線管を収容する収容部とからなる溝を管台の左右両側壁
にそれぞれ少なくとも1列長手方向に備え、溝の開口部
を介して収容部に電線管を収容し、保持するようにした
ことを特徴としている。
【0009】本発明の管台は、複数本の電線管を集束し
た集束体、即ち多孔管用の管台であって、中実又は中空
の略長方形体のブロックで構成され、そのブロックの左
右両側壁に電線管の外周形状とほぼ同じ断面輪郭の収容
部を有する溝を長手方向に備え、収容した電線管の一部
を開口部から露出させた形態で、各電線管をほぼその全
長にわたり収容する。よって、本管台に電線管を組み込
んで多孔管を形成すれば、その多孔管を上下、左右に密
に積み並べることができるので、多数本の電線管を敷設
する場合でも、掘削幅が小さくて済み、また、埋め戻し
時、土を管台内に入れ込む必要がなく、しかも開口部か
ら露出している電線管の部分の間に土が容易に入り込む
から、充分な填圧を施すことができ、施工後に地盤沈下
等の変動が生じない。管台の適用は、必ずしも電線管の
地中埋設用に限らず、例えば電線管の地上敷設用にも使
用できる。
【0010】本発明で、溝の開口部は、電線管を挿入す
るための入口と、電線管内のケーブルから発熱する放散
口の両方の機能を果たす。開口部の開口寸法は、少なく
とも電線管を挿入できる寸法であれば良い。電線管を挿
入できる寸法は、電線管の材質、管台の材質及び開口部
の形状により異なり、実験等により求める。尚、管台の
端面に開口する溝端部から電線管を押し込むような方式
でも電線管を溝に挿入することができる。電線管内に収
容したケーブルから発熱する熱は、溝の開口部を介して
外部、例えば地中に放散されるので、熱が電線管内に蓄
積して、ケーブルの温度が上昇するような支障は生じな
い。良好な熱放散性を達成するには、溝の内周が、電線
管の外周の55%から90%の範囲に、より好ましく
は、55%から75%の範囲にあるように溝の開口の寸
法を定める。溝の内周が電線管の外周の55%以下の場
合には、管台の溝面と電線管との接触面が小さくなるた
めに、電線管を保持するのが難しくなり、逆に90%以
上になると溝の開口面積が小さくなり過ぎて、熱放散性
が悪くなる。
【0011】各電線管は、電線管を挿入するのに必要な
寸法の開口部から露出する部分を除き、ほぼ外周面の全
部にわたりほぼ埋没するような形で溝内に収容される。
よって、電線管の露出部分が少ないので、電線管は、つ
るはし、機材、岩等から受ける外力から充分に保護され
ている。尚、電線管を外力から完全に保護するために
は、電線管の露出部分をカバーする保護板を管台上に取
り付けることが好ましい。電線管は、ケーブルの通線に
支障の無い管体である限り、特に材質、形状とも制約は
ない。例えば、形状では、平滑管でも波付管でも良く、
材質では、樹脂管、鋼管、コンクリート管などが使用で
きる。特に、波付管は、ケーブルの通線時に管内面とケ
ーブルとの接触面積が小さいために通線作業性が良いの
で、好都合である。
【0012】溝の断面輪郭に関し、電線管の外周形状と
は、電線管の最大径の部分を意味し、例えば波付硬質樹
脂管では波付け形状の山の部分を言う。管台の左右の側
壁に設けられる溝の列数は、任意であって、電線管敷設
に必要な列数を上下方向に離隔、配置することができ
る。
【0013】管台の材質については、電線管を保持でき
る限り制約はなく、金属、プラスチック等を使用できる
が、耐腐食性、軽量性を考慮すると、プラスチックが望
ましい。また、ケーブル被覆に使用された廃プラスチッ
クを再生して使用することもできる。管台の成形方法
は、特に制約は無いが、プラスチックを使用する場合に
は、押し出し成形方法、ブロー成形方法等の成形方法を
使用できる。管台の軽量化を図るためには、管台の材料
として発泡体が望ましく、樹脂の発泡体、コンクリート
の発泡体、金属の発泡体などを使用できる。好適には、
1.1倍から20倍の範囲の、更に好適には1.1倍か
ら10倍の範囲の発泡倍率で発泡させた発泡体で管台を
形成する。1.1倍未満では、軽量化の効果が小さく、
20倍を越えると、管台の強度が大幅に低下すると共に
断熱性が増大し、管台内部の熱の拡散に支障が出るおそ
れがある。また、管台の強度を維持できるならば、管台
は、管台の内部を中空にしても良い。更には、管台の外
周部を合成樹脂で形成し、外周部内側の中内部にコンク
リートを充填したものであっても良い。内部にコンクリ
ートを充填した管台の場合、地中埋設後に地震などによ
って液状化現象が生じた時でも、多孔管全体の浮き上が
りをその自重により防止することができる。また、樹脂
で形成された管台の外周部が外皮層となるので、管台の
搬送、輸送時の接触等による破損を防止できると共に、
地中埋設後に生じる土中の水分によるコンクリートの劣
化を防止できる。更に、施工時においては、充填したコ
ンクリートのために管台の重量が増加しているものの樹
脂製の管台外周部により底面の摩擦抵抗が軽減され、施
工が容易である。尚、中空部へのコンクリートの注入
は、管路を施工した後に行っても良い。このようにすれ
ば、施工時には管台の外周部のみを持ち運びすれば良い
ので、取扱いが容易になり作業能率が上がる。
【0014】本発明に係る多孔管は、上述の管台と電線
管とを組み合わせたものである。また、本発明に係る長
尺多孔管は、本発明に係る多孔管を複数個直列に接続し
て長手方向に伸びる長尺の多孔管を形成したものであっ
て、管台は、収容した左側電線管の左外縁から右側電線
管の右外縁までの距離より幅の広い板状体を管台の上部
に備え、板状体を介して管台同士を連結することにより
管台を長手方向に直列に連結していることを特徴として
いる。
【0015】本発明の長尺多孔管では、板状体は、外的
な衝撃から電線管及び管台を保護する保護板の機能を果
たすと共に管台同士を連結する連結部材の機能をも果た
す。電線管同士は、一の多孔管の電線管の一端に他の多
孔管の電線管の一端を嵌合させる嵌合接続により、又は
電線管の端部同士を既知の継ぎ手で接続することによ
り、容易に接続することができる。板状体を介して管台
同士を連結する際に、板状体の連結部に遊びを与えるこ
とにより、多孔管に加わる圧縮剪断力を緩和して、地形
の平面的及び高低的変化に長尺多孔管を追随させること
ができる。尚、板状体の材質は、電線管及び管台を外的
衝撃から保護できる限り、特に制約はなく、例えば金
属、プラスチック、又はそれらの発泡体を使用できる。
板状体は、朱色、黄色等の色を付して、施工時や掘り起
こし時に地中において容易に識別できるようにするのが
好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、添付図面を参照し、実施
例を挙げて本発明の実施の形態を具体的かつ詳細に説明
する。実施例1 本実施例は、本発明に係る管台の実施例であって、図1
は管台の斜視図、図2は電線管を挿入した状態での図1
の管台の正面図、図3は図2の溝部の改変例、図4は管
台の本体を構成する成形体の改変例である。本実施例の
管台10は、外径80mmの4本の塩化ビニル製電線管を
長手方向に沿ってほぼ全長にわたり保持するための管台
であって、通常の成形方法、例えば押し出し成形方法に
より発泡倍率1.5倍の発泡低密度ポリエチレン製の成
形体12として成形されている。管台10は、図1に示
すように、成形体12の上面18及び下面16に平面を
備え、左右両側の側壁にそれぞれ2列上下に並列して長
手方向に形成された円弧形の溝部14A、Bを備えた略
長方形体に形成されている。各溝部14は、1本の電線
管を収容する収容空間として、下面16は管台10を支
持する支持面として、上面18は収容した電線管を外的
な衝撃から保護する防護壁として、それぞれ機能してい
る。また、上面18には後述する保護板を取り付けるた
めの埋込ボルト20が設けてある。
【0017】溝部14A、Bは、図2に示すように、電
線管挿入用及び熱放散用の開口部14aと、収容する電
線管Aの外周形状にほぼ合致した円弧状の断面輪郭を備
えて、電線管を収容する収容部14bとから構成されて
いる。開口部14aは、溝部14Aの中心Oにて測定し
た角度θが約144°を有している。以上の角度を有す
る開口を設けることにより、図示の方向Vから電線管A
を溝部14に容易に挿入することができる。また、上述
の開口寸法の開口部14aは、溝部14に収容した電線
管内のケーブルから発熱した熱の放散口としても充分に
機能する開口寸法になっており、収容部14bは電線管
Aの外周の約60%と接触することができるので、電線
管Aを確実に保持することができる。
【0018】本実施例の場合、上段の溝部14Aと下段
の溝部14Bとは、芯芯間距離で100mmの近接した配
置で設けられているので、溝部14Aと溝部14Bとを
隔てる横方向隔部22の厚さが比較的薄くなっており、
更に、溝部14の内側縁部24は小さい頂角を有する三
角形状の断面を有するように形成されている。これよ
り、横方向隔部22及び内側縁部24に柔軟性を付与す
ることができるので、外方から電線管Aを矢印方向Vに
沿って溝部14に挿入し、溝部14に収容することが容
易である。また、右側の溝部14Aと左側の溝部14A
との芯芯間の距離は、100mmであって、その間は、縦
方向隔部26で隔てられている。
【0019】溝部14の内側縁部24は、図2に示すよ
うな三角形状の断面に代えて、図3に示すように、スト
ッパ25を備えた張り出し状縁部27にすることもでき
る。図3では、溝部14Aを例に挙げると、その断面輪
郭の最下端から外方接線方向に開口縁が張り出して張り
出し状縁部27を形成し、ストッパ25の先端が図2の
内側縁部24の断面三角形の頂点と同じ位置になるよう
に、張り出し状縁部27の突出端にストッパ25が形成
されている。
【0020】発泡低密度ポリエチレンに代えて、非発泡
の例えば、密度0.92程度の低密度ポリエチレン又は
発泡倍率5倍の発泡コンクリートを使用しても良い。ま
た、本実施例のような中実の管台に代えて、図4に示す
ように、横方向隔部22及び縦方向隔部26の内部を中
空にした管台でも良い。尚、図2において、横方向隔部
22の中央に設けられた突出部28は、後述する分岐部
の形成に容易なように設けたものであって、必ずしも設
ける必要はない。
【0021】実施例2 本実施例は、図1の管台に電線管を挿入して形成した本
発明に係る多孔管の例であって、図5は多孔管の斜視
図、図6は保護板の斜視図、及び図7は図5の多孔管の
正面図である。本実施例の多孔管30は、図1に示す管
台10と、管台10の各溝部14に収容された外径80
mmの4本の塩化ビニル製の電線管32とから構成されて
いる。電線管32は、約1mであって、管台10の長さ
より多少長く、その両端が管台10より外方に突出して
いる。
【0022】また、本実施例では、図5に示すように、
保護板34を管台10の上面18の上に取り付け、管台
10及び管台10に収容した電線管32を外的な衝撃か
ら保護している。保護板34は、図6に示すように、幅
広のプラスチック製板状体であって、中央部にボルト孔
36を備えている。図5に示すように、保護板34は、
管台10の上面に設けられたボルト20をボルト孔36
に貫通させ、ナット38で締めつけることにより管台1
0に固定される。保護板34は、図7に示すように、収
容した左側電線管32Aの左外縁から右側電線管32C
の右外縁までの距離Sより広い幅Wを有し、その長さ
は、多孔管同士を連結することを考慮して、管台10の
長さより多少短い。
【0023】本実施例で、電線管32Cに分岐部を設け
る場合には、図8に示すように、電線管32Cの周壁に
孔33を開け、孔33と連通する分岐継ぎ手40を埋込
ボルト42により管台10の上面18及び突出部28に
それぞれ固定することにより、容易に分岐部を設けるこ
とができる。分岐継ぎ手40は、管状部44と、管状部
44の基部を構成する取り付け板部46とから構成され
た分岐用部品であって、ボルト等により管台10に固定
される。取り付け板部46は、内面が電線管32Cの外
周及び管台10の外側輪郭に合致するような断面を有す
る、略円筒壁の一部を成している。
【0024】本実施例の多孔管30を形成するに当たっ
ては、手作業で管台10に電線管32を挿入することが
でき、また、軽量な管台と電線管とがコンパクトに組み
合わされているので、この形態で工場から現場に搬送
し、機械によることなく人手で設置することができる。
更には、分岐部の形成も容易である。よって、多孔管の
設置作業に要する労力を大幅に軽減することができる。
【0025】実施例3 本実施例は、図5の多孔管30を多数個直列に接続して
構成した長尺多孔管の例であって、図9はその長尺多孔
管の接続部分の側面図である。本長尺多孔管50は、電
線管32同士を接続する接続部52と、管台10同士を
接続する接続部53とを備えている。電線管32同士の
接続部52は、図10に示すように、電線管の一方の端
部54を他方の端部に設けられた拡開端部56に嵌入
し、かつ拡開端部56の内面と端部54の外面との間を
シール材58で封止することにより、形成されている。
管台10同士の接続部53は、図9に示すように、2個
の管台10の上面18上に取り付けられた保護板34用
の相対する2本の埋込ボルト20の間に連結部材60を
差し渡し、ナット38を締めつけることにより連結され
ている。本実施例では、連結部材60は、保護板34と
同じ寸法及び形状である。
【0026】埋込ボルト20とナット38とによる連結
部材60の固定方法に代えて、図11に示すような取り
付け用ピン62を使用しても良い。ピン62は、三角錐
状の頭部64と、頭部64の下端より小径の中央部66
と、頭部64の下端より多少径の大きい下部68とを備
えて、管台10の上面18に取り付けられている。連結
部材60の貫通孔60aをピン62の頭部64の上方か
ら押し入れることにより、簡単に連結部材60を管台1
0に取り付けることができる。
【0027】本実施例では、電線管32同士の接続部5
2ではシール材58の装入具合を調整することにより拡
開端部56の内面と端部54の外面との間に遊びを設
け、また管台10同士の接続部53では連結部材60の
孔の形状、大きさを調整することにより、またナット3
8の締め付けを調整することにより連結部材60と管台
10との間に遊びを設けることができる。接続部52、
53の遊びの大きさを調整すれば、図12に示すよう
に、地形の高低に合致させるようにして長尺多孔管50
を敷設することが容易であり、また平面的に見て図13
に示すように蛇行させることにより、障害物を避けて長
尺多孔管50を敷設することが容易である。
【0028】実施例3の改変例 本改変例は、実施例3の改変例であって、図14は本実
施例の長尺多孔管70の連結部材の側面図、図15は長
尺多孔管70の分解斜視図、図16は長尺多孔管70の
側面図である。本長尺多孔管70では、電線管32の接
続には実施例3と同じ接続部52を採用し、一方、管台
10同士の接続部72では、実施例3の埋込ボルト20
及びナット38による保護板兼連結部材34の取り付け
方法に代えて、ピンとピン孔との嵌合による連結部材の
取り付け方法が採用されている。接続部72に使用する
連結部材74は、管台及び電線管を保護する保護板の機
能を果たすと共に管台同士を連結する連結部材の機能を
果たす部材であって、図14に示すように、保護板兼連
結部材74の下面に下方に突起する2本のピン76を備
えている。一方、図15に示すように管台10の上面1
8にはピン孔78を設け、ピン76をピン孔78に嵌合
させることにより、図16に示すように、保護板兼連結
部材74を順次管台10に取り付けて管台10同士を接
続している。以上の構成により、実施例3よりも一層簡
単に長尺多孔管を形成することができる。本改変例の場
合も、ピン76とピン孔78との寸法を調整することに
より、実施例3と同様に地形に合わせて長尺多孔管70
を敷設することができる。
【0029】実施例4 本実施例は、合成樹脂で形成された外周部と、外周部に
囲まれ、かつコンクリートで形成された内部とを有する
管台の実施例である。図17は本実施例の管台の斜視
図、図18はコンクリート注入前の図17の管台の矢視
A−A′の断面図及び図19はコンクリート注入後の図
17の管台の矢視A−A′の断面図である。図18及び
図19に示すように、本実施例の管台80は、材料とし
てポリエチレンを使用し、内部に空洞部84を形成する
ように成形された外周部86と、空洞部84にコンクリ
ート85を充填してなる充填部85とから構成されてい
る。また、外周部86の上壁には、コンクリート注入孔
81及び空気抜き孔82及び83が、上壁を貫通して空
洞部84に連通するように設けられている。
【0030】本実施例の管台80を製作するには、先
ず、管台80の外周部86を成形し、次いで、次いで空
気抜き孔82、83から空気を抜き出しつつコンクリー
ト注入孔81からコンクリートを流し込み、空洞部84
をコンクリート85で充填して充填部85を形成する。
コンクリートは、管台80の比重が1以下にならない限
り、比重の軽い発泡コンクリートを使用しても良い。空
気抜き孔82、83を設けることにより、コンクリート
85を流し込む際、空洞部84内の空気を円滑に外部に
排出することができるので、コンクリートで均一に充填
された空気溜まり等の欠陥が存在しない充填部85を形
成することができる。
【0031】本実施例によって得られた管台は、実施例
1と同様にして施工することができる。本実施例による
多孔管は、地中埋設後に地震などによって液状化現象が
生じた時でも、多孔管全体の浮き上がりをその自重によ
り防止することができる。また、管台80の樹脂で形成
された外周部86が外皮層となって管台の搬送、輸送時
の接触等による破損を防止する共に、地中埋設後に生じ
る土中の水分によるコンクリートの劣化を防止する。ま
た、施工時においては、管台80の重量は、充填された
コンクリートにより増加しているものの樹脂製の管台外
周部86により底面の摩擦抵抗が軽減され、施工が容易
である。尚、空洞部84へのコンクリートの注入は、管
路を施工した後に行っても良い。このようにすれば、施
工時には管台の外周部のみを持ち運びすれば良いので、
取扱いが容易になって作業能率が上がる。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、電線管を挿入するのに
必要な寸法の開口を外方に向け有すると共に電線管の外
周形状とほぼ同じ断面輪郭を有する溝を管台の左右両側
壁にそれぞれ少なくとも1列長手方向に備えることによ
り、電線管を外力から確実に保護すると共に熱放散性が
高く、施工後に陥没等の地盤変動を生じ難い多孔管を形
成するための管台を実現している。また、本発明に係る
管台と電線管とを組み合わせることにより、特に発泡体
製の管台に使用することにより、軽量で施工容易な多孔
管を実現している。更には、板状部材を介して管台同士
を直列に接続して多数個の多孔管を電線管経路に沿って
敷設することにより、地形の平面的及び高低的変化に容
易に追随できる長尺多孔管を実現している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る管台の実施例1の斜視図である。
【図2】図1の管台の正面図である。
【図3】図1の管台の電線管収容部の改変例である。
【図4】管台の本体を構成する成形体の改変例である。
【図5】多孔管の斜視図である。
【図6】保護板の斜視図である。
【図7】図5の多孔管の正面図である。
【図8】分岐管の取り出し箇所での多孔管の断面図であ
る。
【図9】長尺多孔管の側面図である。
【図10】電線管の接続部の部分断面図である。
【図11】連結部材の取り付け方法の改変例を示す断面
図である。
【図12】長尺多孔管が地形の高低に合わせて敷設され
た状態を示す模式的断面図である。
【図13】長尺多孔管が障害物を避けて敷設された状態
を示す模式的平面図である。
【図14】連結部材の改変例の側面図である。
【図15】図14の連結部材を管台に取り付ける方法を
説明する斜視図である。
【図16】改変例の長尺多孔管を示す側面図である。
【図17】本発明に係る管台の実施例4の斜視図であ
る。
【図18】コンクリート注入前の図17の管台の矢視A
−A′の断面図である。
【図19】コンクリート注入後の図17の管台の矢視A
−A′の断面図である。
【図20】図20(a)、(b)及び(c)は、それぞ
れ従来の多孔管、可撓管の集束体及び外被体の斜視図で
ある。
【符号の説明】
10 本発明に係る管台の実施例1 12 成形体 14 溝部 16 下面 18 上面 20 埋込ボルト 22 横方向隔部 24 内側縁部 25 ストッパ 26 縦方向隔部 27 張り出し状縁部 28 突出部 30 多孔管 32 電線管 34 保護板 36 ボルト孔 38 ナット 40 分岐継ぎ手 42 埋込ボルト 44 管状部 46 取り付け板部 50 本長尺多孔管 52 電線管同士の接続部 53 管台同士の接続部 54 一方の端部 56 拡開端部 58 シール材 60 連結部材 62 ピン 70 本長尺多孔管の改変例 72 管台同士の接続部 74 連結部材 76 ピン 78 ピン孔 80 本発明に係る管台の実施例4 81 コンクリート注入孔 82、83 空気抜き孔 84 空洞部 85 コンクリート、充填部 86 外周部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線管の敷設経路に沿って設置し、電線
    管を長手方向に沿って保持するようにしたブロック状の
    管台であって、少なくとも電線管を挿入するのに必要な
    寸法で外方に向けて設けられた開口部と、電線管の外周
    形状とほぼ同じ断面輪郭を有して電線管を収容する収容
    部とからなる溝を管台の左右両側壁にそれぞれ少なくと
    も1列長手方向に備え、溝の開口部を介して収容部に電
    線管を収容し、保持するようにしたことを特徴とする管
    台。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の管台が、外周部を合成
    樹脂で形成し、この外周部に囲まれた部分をコンクリー
    トで形成したものであることを特徴とする管台。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の管台と、管台の
    溝に挿入された電線管とから構成されていることを特徴
    とする多孔管。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の多孔管を直列に接続し
    た長尺多孔管であって、 管台は、収容した左側電線管の左外縁から右側電線管の
    右外縁までの距離より幅の広い板状体を管台の上部に備
    え、板状体を介して管台同士を連結することにより管台
    を長手方向に直列に連結していることを特徴とする長尺
    多孔管。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024042622A1 (ja) * 2022-08-23 2024-02-29 日本電信電話株式会社 埋設管、継手部材、埋設管の連結構造、及び埋設管の設置方法

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