JP3138572B2 - ケーブル保護管 - Google Patents

ケーブル保護管

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JP3138572B2
JP3138572B2 JP05195108A JP19510893A JP3138572B2 JP 3138572 B2 JP3138572 B2 JP 3138572B2 JP 05195108 A JP05195108 A JP 05195108A JP 19510893 A JP19510893 A JP 19510893A JP 3138572 B2 JP3138572 B2 JP 3138572B2
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三男 乾
和夫 貞光
典保 古川
勝夫 緒志
英造 伊達
康 神永
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A20/00Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
    • Y02A20/20Controlling water pollution; Waste water treatment

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  • Details Of Indoor Wiring (AREA)
  • Laying Of Electric Cables Or Lines Outside (AREA)
  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ケーブル保護管に関
し、更に詳細にはケーブル保護管内にケーブルを敷設し
た後、ケーブルを追加したり、既に敷設したケーブルを
交換する作業が容易になるように工夫されたケーブル保
護管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ケーブル又は電線(以下、電線を含めて
ケーブルと言う)を地中に埋設する場合、直接埋設が可
能なように外装された特殊なケーブルを除いて、一般に
ケーブルは、ケーブル保護管内に挿入した形態で地中に
埋設されていて、それにより外部から保護されている。
従来、ケーブルを埋設する際には、ケーブル保護管とし
て図5(a)に示すような一般的な合成樹脂製平滑管或
いは波付け管を使用している。それらの管をそのまま所
望の経路に沿って地中に埋設し、その管内にケーブルを
通線する例が殆どである。かかる一般的な管をケーブル
保護管として使用したのでは、全体の嵩が大きくなっ
て、掘削する溝の幅及び深さを大きくする必要が生じ、
そのため現場での土木工事量が増大し、コストが嵩む。
そこで、嵩を小さくするために複数の平滑管を一体的に
したような図5(b)に示すポリ塩化ビニル製多孔ケー
ブル保護管も市販されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一旦ケーブ
ルを敷設した後、電気設備の増設、動力所要量の増加等
の理由から、ケーブルを追加したり、或いは敷設したケ
ーブルを交換したりする必要性は、しばしば経験するこ
とである。しかし、従来のケーブル保護管を使用してい
る限り、ケーブルを敷設した後、同じケーブル保護管内
に別のケーブルを追加したり、或いは敷設したケーブル
を交換することは極めて人手とコストの嵩む作業であっ
た。それは、ケーブル保護管内に既に通線してあるケー
ブルを全て一旦引き抜きた後、改めて追加するケーブル
或いは交換用の新しいケーブルを引き抜いたケーブルと
一緒にケーブル保護管に通線しなければならないからで
あった。そうでなく、例えば追加したいケーブルをそれ
単独でケーブル保護管内に通線しようとすると、他のケ
ーブルを損傷させ、また交換したいケーブルだけを引き
抜こうとすると、同様に他のケーブルを損傷する恐れが
極めて高いからであった。
【0004】しかも、図5(a)及び(b)に示すよう
な従来のケーブル保護管は、外部からの機械的力、特に
衝撃力に対して極めて弱かった。敷設したケーブル保護
管の上に荷重が作用するような場所、例えば道路下にケ
ーブル保護管を埋設することも多い。このため、機械的
強度の高いケーブル保護管の提供が要望されていた。
【0005】一方、最近の傾向として、火災等に対する
防災上の配慮及び美観に対する要請から、ケーブルを架
線形式で地上に敷設するよりは、寧ろケーブルを地中に
埋設する例が多くなっている。そこで、機械的強度が高
く、かつケーブルの追加、交換の容易なケーブル保護管
の提供が強く要望されている。また、水がケーブル保護
管に流入すると、その水がケーブル保護管を介してマン
ホール或いはケーブルが接続されている電気機器に侵入
し、支障が生じる。従って、ケーブル保護管は、水密性
を備えることも重要である。
【0006】以上の状況に鑑み、本発明の目的は、充分
な機械的強度を備え、かつ水密性を有する高いケーブル
保護管であって、しかもケーブルの通線後、ケーブルを
追加したり、交換したりする作業が容易なケーブル保護
管を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るケーブル保護管は、同形の成形体を対
にして組み合わせた組合体からなるケーブル保護管であ
って、組合体は、外筒と、外筒から内方に延びる支持壁
により外筒内に支持された内筒とを備え、長手方向中心
線に直交する断面形状がその中心を通る対称軸に関して
180°の回転対称に形成され、かつ支持壁のうち2個
が対称軸を含む面に沿って内筒から外筒に対向して延在
するように配置された、2重筒体を構成し、成形体の各
々は、2重筒体を2個の支持壁の壁芯に沿う分割面に沿
って上下2個に分割した輪郭を有し、かつ一方の側縁に
掛止凸部を、一方の側縁に対向する他方の側縁に掛止凹
部をそれぞれ備え、対の成形体の一方の掛止凸部を対の
成形体の他方の掛止凹部に嵌合させて相互に掛止するこ
とにより、組合体として2重筒体を形成し、かつ該2重
筒体を形成した時、2個の支持壁の分割面が密着するよ
うに形成されていることを特徴としている。
【0008】本発明に係るケーブル保護管は、地上敷設
又は地中埋設の区別なく、ケーブル保護管として使用で
きるが、特に地中埋設用のケーブル保護管としての利用
が好適である。内筒の数及び形状については、特に限定
がなく、任意の形状の内筒を任意の数外筒内に配置する
こともできる。但し、ケーブルの収容能力及び機械的強
度を大きくする都合上、内筒の形状は、円形の断面にす
るのが望ましい。外筒の形状も、特に限定がなく、任意
の形態を取り得るが、ケーブル保護管を段積みして多段
に重ねる便宜のため、次の説明するように、断面が正方
形ないし長方形にするのが好ましい。支持壁の枚数は、
任意であって、強度的に必要な枚数とする。機械的強度
を増大するためには、支持壁は、内筒から外筒に向けほ
ぼ等角度の間隔で放射状に設けるのが望ましい。
【0009】本発明のケーブル保護管の好ましい実施態
様では、外筒が、長手方向中心線に直交する断面で見て
正方形又は長方形に形成され、かつ掛止部を有しない外
筒の側壁上に、長手方向中心線に平行に延在させた凸部
と、該凸部に嵌合し得る形状を有し、かつそれに平行に
延在させた凹部とを備え、ケーブル保護管を別の同じケ
ーブル保護管の上に積み重ねた際、別のケーブル保護管
の凸部及び凹部が、それぞれケーブル保護管の凹部及び
凸部に嵌合してケーブル保護管双方を掛止できるように
したことを特徴としている。
【0010】本発明のケーブル保護管は、好ましくは、
合成樹脂を材料として異型押し出し成形により成形され
る。更に望ましくは、後述する本実施例のように、アク
リル樹脂を配合した塩化ビニル樹脂を使用して耐候性を
向上させ、地上で大気に露出した状態で長期間にわたり
使用しても、劣化することがないようにする。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明では、ケーブル保護管を外
筒と内筒とからなる2重筒体とすることにより、衝撃
力、例えばツルハシの衝撃力が外筒に作用したとして
も、内筒に及ぶ衝撃力は、外筒と内筒との間に存在する
空間により緩和されて、その衝撃程度が大幅に軽減され
る。よって、ケーブル保護性能が従来のケーブル保護管
に比べて増大する。本発明のケーブル保護管は、2重筒
体を対称に分割した対の成形体の組合体で形成されてい
るので、ケーブルを追加したり、交換したりする必要が
生じたとき、対の成形体の一方を取り外し、必要なケー
ブルを追加、交換できる。換言すれば、従来のように、
敷設したケーブル全部をケーブル保護管から引き抜き、
改めて追加したケーブル或いは交換したケーブルを引き
抜いたケーブルと一緒にケーブル保護管内に通線するよ
うことは必要ではなくなる。従って、ケーブルの追加、
交換が従来のケーブル保護管に比べて極めて容易であ
る。又、組合体としてケーブル保護管を形成するに際
し、対の成形体が、支持壁の分割面で相互に密着し、外
部から内筒への水の侵入を阻止する形態でケーブル保護
管を形成するので、ケーブル保護管の水密性が高い。更
に望ましくは、分割面の間にパッキン、例えば薄板状の
ゴムパッキンを装着すれば、水密性が一層向上する。
【0012】請求項2記載の発明では、ケーブル保護管
がその外筒に別のケーブル保護管と相互に掛止できる掛
止部を備えているので、ケーブル保護管を多段に段積み
するのが容易である。
【0013】
【実施例】以下、添付図面を参照し、実施例に基づいて
本発明をより詳細に説明する。図1は本発明に係るケー
ブル保護管の一実施例を示す斜視図、図2は図1の矢視
X−Xの断面図である。ケーブル保護管10は、図1に
示すように、上部の上半体12と下部の下半体14との
対で構成されている。上半体12と下半体14とは、図
2に示す断面を備えた全く同じ長尺物成形体であって、
ケーブル保護管10は、同じ形状に成形された上半体1
2又は下半体14のうち一方を前後を逆にし、これらを
相互に内側を向かい合わせるようにして組み合わせたも
のである。この結果、ケーブル保護管10の断面形状
は、図2に示すように、その中心Yを通る対称軸に対し
て180°の回転対称になっている。
【0014】ケーブル保護管10が図2に示す断面形状
を備えて図1のZで示す長手方向に連続して形成されて
いることを前提に、以下に、図2を参照してケーブル保
護管10の構成を説明する。上半体12及び下半体14
は、それぞれ外胴16と、その内側に円筒を2等分した
半割の2個の半円筒形内胴18、18をY点に関し対称
に備えている。上半体12と下半体14とを組み合わせ
た時、それぞれの内胴18は、ケーブル保護管10の内
筒を構成して、その内側にケーブルを収容するための空
間を形成する。同様に、上半体12と下半体14とを組
み合わせた時、それぞれの外胴16は、内筒を保護する
ための保護部材であるケーブル保護管10の外筒を構成
して、例えば外部からの衝撃力を最初に受けて阻止し、
外力が内筒に到達しないようにしている。上半体12と
下半体14とは同形であるから、以下の説明では上半体
12についてその構成を説明する。外胴16は、帯状の
板壁20とその両側から直立した側壁22、22とから
なるチャンネル形状に構成されている。一方、内胴18
は、その両端縁24、26を結ぶ線Dが板壁20に平行
になるように外胴16内に配置されている。
【0015】内胴18を外胴16内に支持するために、
2個の支持壁32、32が2個の内胴18、18の端縁
24、24からそれぞれ外胴16の両側壁22の端縁2
8、30まで延在し、更に複数の中間支持壁34が2個
の内胴18から半径方向に放射状でほぼ等角度の間隔を
置いて外筒16まで延在している。加えて、2個の内胴
18、18は、端縁24に対向する端縁26同士が連結
壁36により相互に連結されている。外胴16の板壁2
0上には、凸状の隆起条38が一方の内胴18の中心を
通り線Dに直交する線が板壁20と交差する位置で長手
方向に延在されている。また隆起条40と嵌合し得るよ
うにそれとほぼ同じ輪郭に形成された凹状の溝40が他
方の内胴18の中心を通り線Dに直交する線が板壁20
と交差する位置で長手方向に延在されている。
【0016】更に、外胴16は、図3(a)に示すよう
に、掛止部を構成する対の凹部と凸部の一方をそれぞれ
端部28、30に備えている。掛止部の一方として、外
胴16の一方の側壁22の端部28が、L字状壁42
と、支持壁32に移行する移行部分の壁44とを備え
て、溝状の凹部46を形成している。更に、L字状壁4
2は、その先端に凹部内方に向け壁本体から直角に突起
した小さな突起部48を備えている。掛止部の他方とし
て、他方の側壁22の端部30は、図3(b)に示すよ
うに、凹部46に嵌合する楔形状の凸部50と、凸部5
0の基端部に内方に向け段差に成った段部54を備えて
いる。
【0017】以上の構成により、図1に示すように上半
体12と下半体14とを組み合わせてケーブル保護管1
0を形成するために、図3(c)に示すように、下半体
14の端部30を上半体12の端部28に押し込むと、
端部30の凸部50がL字状壁42を押し広げるように
して端部28の凹部46に嵌合し、同時に突起部48が
段部54に突出して凸部50が凹部46から容易には抜
けないように上半体12と下半体14とを相互に掛止し
ている。一方、上半体12を取り外す時には、L字状壁
42の先端部を適当な工具で外方に向けることにより、
上半体12と下半体14とを容易に分離することができ
る。尚、図3(b)は、便宜的に上下逆に図示してあ
る。
【0018】外胴16の端部28、30から内胴18の
端部24に延びる支持壁32、32は、上半体12、下
半体14を組み合わせた時、図3(c)に示すように、
接触面56で密着状態で接触するように形成されてお
り、水密性を向上させるために組み合わせ時には接触面
56間には薄板状のゴムパッキンを装着することもでき
る。尚、ゴムパッキンを装着して使用する場合には、ロ
ーレット加工により接触面56に細かい溝を多数並列に
刻設し、ゴムパッキンとの馴染みを良くすることが望ま
しい。
【0019】上半体12と下半体14とを図1に示すよ
うに組み合わせた時、上半体12の連結壁36と下半体
14の連結壁36とは、図4に示すように、相互に掛止
するような形状に形成されている。すなわち、連結壁3
6が内胴18の端面より一段奥まった位置に設けられて
いると共に、一方の内胴18の端部外面には凸部60が
突設されている。これにより、上半体12、下半体14
を組み合わせた時、一方の内胴18に突設された凸部6
0が他方の内胴18の外側縁に嵌合し、上半体12と下
半体14とが相互に平行移動しないように相互に掛止さ
れる。
【0020】ケーブル保護管10を次のケーブル保護管
10に接続して長手方向に長く敷設するために、その接
続部に継ぎ手を使用することが多い。かかる場合、例え
ばケーブル保護管10の外形に合致する輪郭を内周に備
える筒型継ぎ手を用意し、その継ぎ手に接続する双方の
ケーブル保護管10を嵌入し、その継ぎ手とケーブル保
護管10とをボルトとナットで締結するようにすること
もできる。かかる接続方法を取る場合の便宜のため、外
胴16の板壁20の中央部には溝状の凹部62を設けて
ある。ボルトとナットで継ぎ手とケーブル保護管10と
を固定する際、凹部62は、ボルトの頭(図示せず)或
いはナット(図示せず)を収容して、ケーブル保護管1
0を段積みした場合に邪魔にならないようにする。
【0021】図1に示すケーブル保護管10は、一段で
図示されているが、このケーブル保護管10上にこれと
同じケーブル保護管10(図示せず)を段積みすること
ができる。段積みした場合、図1に示すケーブル保護管
10の隆起部38が上に積んだケーブル保護管10の溝
40に嵌合し、かつ図1に示すケーブル保護管10の溝
40に上に積んだケーブル保護管10の隆起部38(図
示せず)が嵌合する。これにより、ケーブル保護管10
と上に積んだケーブル保護管10とは、相互に掛止さ
れ、ケーブル保護管が平行移動して段積みが崩れたりす
ることが防止される。
【0022】本実施例では、ケーブル保護管10は、図
2に示す上半体12又は下半体14の断面と同じ形状の
開口を備えたダイを使用して異型押し出し成形すること
により形成されている。材料には、例えばアクリル樹脂
を適量配合して耐候性を向上させた塩化ビニル樹脂を使
用する。耐候性を向上させることにより、ケーブル保護
管10を地中埋設用に使用することができるだけでな
く、大気に露出した地上に敷設しても、長期間にわたり
劣化することなく使用することができる。上述の外胴1
6、内胴18、支持壁32、中間支持壁34、連結壁3
6及びその他の部位は、全てケーブル保護管10を構成
する強度部材として機能し、それらの寸法は、内胴18
に収容するケーブルの寸法及び所要の機械的強度によっ
て設定される。本実施例では、内胴18の数を2個とし
て説明したが、1個でも良く、また逆に3個以上の任意
の数の内胴18を並列に配置することも可能である。
【0023】本実施例では、ケーブル保護管10が、同
じ形状に成形された上半体12と下半体14とをそれぞ
れの側壁22の掛止部により掛止させた組合体で形成さ
れている。よって、半体12又は14と同じ一つの形状
の成形体を成形することにより、ケーブル保護管10を
形成することができる。従って、金型コスト、成形コス
ト等を含むケーブル保護管10の製造コストが低い。ま
た、ケーブル保護管10にケーブルを通線した後、追加
のケーブル或いは敷設ケーブルを交換したい場合には、
上半体12を取り外すだけで、従来のように敷設ケーブ
ルの全部を引き抜く必要なく、ケーブルを追加でき、ま
た交換できる。
【0024】本実施例では、組合体としたケーブル保護
管10は、その断面形状が、内胴18を中心として支持
壁32、中間壁34及び連結壁36を放射状に延在させ
た構造になっているので、荷重に対する機械的強度が高
い。従って、土被りが小さくても、即ち埋設する深さが
浅くても、自動車の車輪等による外部荷重に充分耐える
ことができる。また、ケーブルが外胴16と内胴18の
2重構造によって保護されているので、外部からの衝撃
力、例えばツルハシ等の衝撃力に強い構造になってい
る。
【0025】外胴16と内胴18との間の空間、例えば
図2の空間70は、ケーブル保護管10の敷設後、制御
ケーブル、通信ケーブル等を収容する空間として使用さ
れることもできる。内胴18、支持壁32、中間支持壁
34及び連結壁36等が相互に間隔を隔てて配置されて
いるので、成形に際し、冷却時間が短く、かつ変形も少
ない。
【0026】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、ケーブル保護
管が、外筒と内筒との間に空間が存在する2重筒体とし
て構成されているので、衝撃力、例えばツルハシの衝撃
力が外筒に作用したとしても、内筒に及ぶ衝撃の程度が
大幅に軽減され、それにより従来のケーブル保護管に比
べてケーブル保護性能が増大する。本発明のケーブル保
護管は、2重筒体を対称に分割した対の組合体で形成さ
れているので、一つの同じ形状に成形された成形体を成
形することにより、ケーブル保護管を形成することがで
きる。従って、本発明のケーブル保護管は、金型コス
ト、成形コスト等を含めて製造コストが低い。また、ケ
ーブルを追加したり、交換したりする必要が生じたと
き、対の組合体の一方を取り外し、必要なケーブルを追
加、交換できる。従って、ケーブルの追加、交換が非常
に容易になり、それに要するコストも低くなる。対の成
形体が支持壁の分割面で密着することにより、ケーブル
保護管として水密性が有り、外部の水が、ケーブル保護
管を通してマンホール或いはケーブルが接続された電気
機器に侵入するようなことが防止される。
【0027】請求項2記載の発明では、ケーブル保護管
がその外筒に別のケーブル保護管と相互に掛止できる掛
止部を備えているので、ケーブル保護管を多段に段積み
するのが容易であり、かつ要する空間が小さくなる。こ
の結果、掘削する溝の大きさが小さくなり、掘削費用が
軽減される。請求項3記載の発明では、成形体の材料と
してアクリル樹脂を配合した塩化ビニル樹脂を使用する
ことにより、耐候性が向上し、地上で大気に露出した状
態で長期間にわたり使用しても、劣化することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るケーブル保護管の一実施例の斜視
図である。
【図2】図1のケーブル保護管の矢視X−Xでの断面図
である。
【図3】図1に示すケーブル保護管を構成する対の成形
体を相互に掛止する掛止部の構成を示し、図3(a)は
一方の側壁に設けられた掛止凹部を、図3(b)は他方
の側壁に設けられた掛止凸部を、図3(c)は双方が掛
止した状態を示す断面図である。
【図4】内胴同士を連結する連結壁の構成を示した断面
図である。
【図5】図5(a)は従来のケーブル保護管を示し、図
5(b)は別の従来のケーブル保護管を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 本発明に係るケーブル保護管の一実施例 12 上半体 14 下半体 16 外胴 18 内胴 20 板壁 22 側壁 24、26 内胴の端縁 28、30 側壁の端縁 32 支持壁 34 中間支持壁 36 連結壁 38 隆起条 40 溝 42 L字状壁 44 移行部分の壁 46 溝状の凹部 48 突起部 50 楔形状の凸部 54 段部 56 支持壁の接触面 58 幅広の溝状凹部 60 凸部 62 中央の凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 貞光 和夫 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古河電気工業株式会社内 (72)発明者 古川 典保 東京都港区芝浦4丁目8番33号 株式会 社関電工内 (72)発明者 緒志 勝夫 東京都港区芝浦4丁目8番33号 株式会 社関電工内 (72)発明者 伊達 英造 東京都港区芝浦4丁目8番33号 株式会 社関電工内 (72)発明者 神永 康 東京都港区芝浦4丁目8番33号 株式会 社関電工内 (56)参考文献 特開 昭54−82716(JP,A) 特開 昭63−310311(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 3/04 F16L 9/19 H02G 9/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同形の成形体(12、14)を対にして
    組み合わせた組合体(10)からなるケーブル保護管で
    あって、 前記組合体は、外筒(16)と、外筒から内方に延びる
    支持壁(32、34)により外筒内に支持された内筒
    (18)とを備え、長手方向中心線に直交する断面形状
    がその中心を通る対称軸に関して180°の回転対称に
    形成され、かつ前記支持壁のうち2個(32)が前記対
    称軸を含む面に沿って内筒から外筒に対向して延在する
    ように配置された、2重筒体を構成し、 前記成形体の各々は、前記2重筒体を前記2個の支持壁
    の壁芯に沿う分割面(56)に沿って上下2個に分割し
    た輪郭を有し、かつ一方の側縁(30)に掛止凸部(5
    0)を、前記一方の側縁に対向する他方の側縁(28)
    に掛止凹部(46)をそれぞれ備え、前記対の成形体の
    一方の掛止凸部を前記対の成形体の他方の掛止凹部に嵌
    合させて相互に掛止することにより、組合体として前記
    2重筒体を形成し、かつ該2重筒体を形成した時、前記
    2個の支持壁の分割面(56)が密着するように形成さ
    れていることを特徴とするケーブル保護管。
  2. 【請求項2】 前記外筒が、長手方向中心線に直交する
    断面で見て正方形又は長方形に形成され、かつ外筒の前
    記掛止部を有しない側壁(20)上に、前記長手方向中
    心線に平行に延在させた凸部(38)と、該凸部に嵌合
    し得る形状を有し、かつそれに平行に延在させた凹部
    (40)とを備え、 前記ケーブル保護管を別の同じケーブル保護管の上に積
    み重ねた際、前記別のケーブル保護管の凸部及び凹部
    が、それぞれ前記ケーブル保護管の凹部及び凸部に嵌合
    してケーブル保護管双方を掛止できるようにしたことを
    特徴とする請求項1記載のケーブル保護管。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のケーブル保護管
    において、アクリル樹脂を含む塩化ビニル樹脂により成
    形されたことを特徴とするケーブル保護管。
JP05195108A 1993-07-12 1993-07-12 ケーブル保護管 Expired - Fee Related JP3138572B2 (ja)

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